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肝臓の7つの働きを簡単に解説|意識したい生活習慣や肝臓の病気について

肝臓の働き
公開日: 2022.04.04 更新日: 2026.04.30

肝臓の働きは、胆汁の合成・分泌や栄養素の貯蔵、有害物質の無毒化など多岐にわたります。しかし、生活習慣の乱れなどによって負担がかかり、いつの間にか働きが悪くなっていることがあります。

とくに長年にわたる過度の飲酒や食生活の乱れ、不適切な薬の服用には注意が必要です。本記事では、肝臓の7つの働きや肝臓の機能をチェックする方法、代表的な病気、意識したい生活習慣などを解説します。

肝臓の働きを助けるための食品や、適切な飲酒量などを具体的に解説しています。肝臓の病気を予防するためにも本記事を参考にしてください。

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肝臓の7つの働きとは?【一覧表】

肝臓には、主に以下の7つの働きがあります。

肝臓の7つの働き 詳細
胆汁の産生・分泌 胆汁を産生・分泌して脂肪の消化・吸収を助ける
代謝 糖質・脂質・タンパク質などの栄養素を体にとって使いやすい形へ変換する
栄養の貯蔵 ブドウ糖が余っているときはグリコーゲンとして蓄え、不足しているときは供給する
解毒作用 アルコールやアンモニアなどの有害な物質を無毒化して排泄する
免疫 栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を除去する
止血 出血を止める血液凝固因子を合成する
ホルモンの調節 過剰となっているホルモンを代謝して、不足しているホルモンの分泌を促す

それぞれの働きについて解説します。

胆汁の産生・分泌|脂肪の消化・吸収の補助

肝臓には胆汁を産生・分泌する働きがあります。胆汁とは、食べ物に含まれる脂肪の消化・吸収を助ける分泌液です。胆汁の主な成分は、コレステロールから作られる「胆汁酸」です。脂肪に胆汁酸が混ざると消化酵素が働きやすくなります。

肝臓は、ビリルビン(古くなった赤血球の分解で生成される黄色の色素)を処理・排泄する役割も担っています。ビリルビンはそのままだと水に溶けません。肝臓で水に溶けやすい形に変換されて、胆汁に混ざり消化管へ排出されます。

胆汁が分泌される場所は十二指腸(胃と小腸をつなぐ消化管)です。このように肝臓は、胆汁の合成・分泌と脂肪の消化・吸収に欠かせない臓器です。

代謝|糖質・脂質・タンパク質の変換と合成

代謝とは、体内でさまざまな分子が合成・分解される際の化学反応の総称です。

たとえば、以下の栄養素が肝臓で代謝されています。

栄養素 主な代謝の働き
炭水化物 ・フルクトースやガラクトースなどの糖をブドウ糖に変換する
・ブドウ糖をグリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵形態)に合成して貯蔵する
脂質 ・脂質を血液中で運べるようにする
・ブドウ糖から脂肪を合成する
・脂肪・ブドウ糖・アミノ酸からコレステロールを合成する
タンパク質 ・体内で作れないアミノ酸を合成する
・アミノ酸からアルブミンや血液凝固因子を合成する
・余分なアミノ酸を分解する

このように肝臓では、体にとって使いやすい形への変換や貯蔵しやすい形への合成、不足分の合成などが行われます。

栄養の貯蔵|エネルギーの貯蔵と供給

肝臓は、糖や脂質の貯蔵において中心的な役割を担っている臓器です。

具体的には以下のようにエネルギーの貯蔵と供給が行われます。

  • 体内でブドウ糖が余っているときはグリコーゲンとして蓄える
  • グリコーゲンが十分に貯蔵されている場合は、脂肪に変換して脂肪組織として貯蔵できる形にする
  • 反対にブドウ糖が不足しているときは、貯蔵していたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻し血液中に供給する
  • グリコーゲンがなくなれば、アミノ酸や乳酸、脂肪を材料にブドウ糖を新たに合成する

また、エネルギー以外でもビタミンB12、ビタミンA、ビタミンD、鉄などを貯蔵する役割も担っています。

解毒作用|有害な物質の無毒化と排泄

肝臓は、アルコールやニコチン、薬の成分などを分解して無害化する働きもあります。体内で生じる有害物質や、排泄が難しい物質を体外へ排泄可能な形に変えます。

たとえば、無毒化と排泄の過程の一例を挙げると以下の通りです。

  • 余分なアミノ酸を分解する際にできる有毒なアンモニアを無毒な尿素に変換する
  • 赤血球が分解される際に出るビリルビンを水に溶ける形に変換する

他にも体内で働いたホルモンの一部の分解、運動などで生成された乳酸をブドウ糖に変換する働きもあります。

免疫|細菌・ウイルスなど異物の除去

肝臓は、消化管で吸収された栄養素が最初に流れ込む場所です。消化管からの血液の通り道には「クッパー細胞」と呼ばれる免疫担当の細胞が存在して、栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を処理しています。

さらに、ウイルスに感染した細胞や不要になった細胞の残骸などを排除する「ナチュラルキラー(NK)細胞」など、さまざまな免疫細胞が集まっているのも特徴です。

なお、免疫が適切に働くには、病原体に結合して目印となるタンパク質の「免疫グロブリン」が必要になります。免疫細胞が免疫グロブリンを作るには、肝臓から供給されるアミノ酸やエネルギーが欠かせません。

止血|出血を止めるタンパク質の合成

肝臓には出血を止める働きがあるタンパク質を合成する役割もあります。フィブリノゲンやプロトロンビンなどの多岐にわたる血液凝固因子を合成します。

血液凝固因子の一部はビタミンKが必要です。そのため、胆汁によるビタミンKの吸収も、出血を止める働きに間接的に関係しています。

ホルモンの調節|不要なホルモンの分解・不活化

肝臓は各種ホルモンを以下のように代謝する働きがあります。

  • 過剰となっているホルモンを代謝する
  • 不足しているホルモンの分泌を促す

ホルモンの濃度が体内で適正に保たれるように調整しています。

肝臓の働きが悪くなる原因

肝臓の働きが悪くなる原因として、以下のようなことが挙げられます。

  • ウイルス感染
  • 免疫の異常
  • お酒の飲み過ぎ
  • 食事の摂り過ぎ
  • 極端なダイエット
  • 偏った食生活
  • 運動不足

また薬の不適切な服用によって、肝臓にダメージを受けることがあります。場合によっては薬剤性肝障害を引き起こすこともあります。市販の薬や漢方、サプリメントを服用する際は、用法・用量を守らなければなりません。

肝臓の働きをチェックする方法

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、自覚症状が現れにくい臓器です。異常があっても気づかないまま進行するケースも多く、健康な状態を維持するためには、定期的なチェックが欠かせません。

まずは、年に一度会社で実施される定期健康診断を活用しましょう。健康診断の機会がない場合でも、かかりつけ医や内科のクリニックで、自発的に肝機能を調べる血液検査を受けることも可能です。

血液検査では、肝臓の状態を数値で客観的に把握でき、早期の肝機能異常の発見につながります。とくに、肝疾患のリスクがある人や、全身のだるさ、疲れやすさ、黄疸(おうだん)などの症状が現れている方は受診を検討しましょう。

血液検査でわかる肝機能の数値

血液検査で確認できる数値を以下の表にまとめました。

項目名 基準値の目安 詳細
AST
(GOT)
男女共通:13〜30 U/L程度 ・肝炎や肝硬変で上昇する
・肝細胞が壊れると血液中に増える
・肝臓以外にも心臓の筋肉や身体の筋肉に存在する
ALT
(GPT )
男性:10〜42 U/L
女性:7〜23 U/L
・主に肝臓に存在する
・ALTの上昇は肝細胞の障害を示す
γ-GTP 男性:13〜64 U/L
女性:9〜32 U/L
・胆道系やアルコール代謝に関係する
・飲酒や胆道障害で上昇する
・慢性肝疾患でも高い数値になる

文献1

検査結果をもらったら、照らし合わせて確認してみましょう。なお、それぞれの基準値は検査機関や測定法によって異なります。上記の数値はあくまで目安としてください。

肝臓の働きが悪くなると現れる症状

肝臓は、働きが悪くなっても目立った症状が現れにくい特徴があります。

しかし、以下のような症状が現れている場合は、肝臓の働きが悪くなっている可能性があります。

それぞれの症状について解説します。

全身のだるさや疲れやすさ

肝臓の働きが悪くなると、長期的に続く全身のだるさや疲れやすさが現れることがあります。

肝臓が悪くなると、全身のだるさと疲れやすさが現れる主な原因は以下の通りです。

ブドウ糖の調整機能の低下 ブドウ糖の供給が適切に行われなくなり、体に必要なエネルギーが得られなくなる
有害物質の蓄積 有害物質の分解が滞り、アンモニアなどの老廃物が身体に溜まる

ほかにも、栄養素の貯蔵障害やタンパク質の合成障害、ホルモンの調整機能の不調なども影響します。肝臓の働きが低下すると、複数の機能が同時に影響を受けて、長期的なだるさや疲れやすさが現れることがあります。

黄疸やむくみ

肝臓の働きが悪くなると黄疸やむくみが現れることがあります。黄疸とは、白目や皮膚が黄色くなる症状です。黄疸は肝臓でビリルビンの処理や排泄が十分にできなくなるため現れます。

とくに黄疸は肝機能の低下を示す代表的なサインです。急性肝炎では、黄疸が現れる前に尿の色が濃くなることが多く、その数日後に黄疸が見られるケースがあります。文献2

むくみの原因は、肝臓におけるタンパク質の合成障害である可能性があります。血液中のタンパク質(アルブミンなど)が減少すると、水分を血管内にとどめておく力が低下するためです。その結果、水分が血管の外にしみ出し、むくみや腹水として蓄積することがあります。

肝臓の代表的な病気

肝臓の代表的な病気として、以下が挙げられます。

それぞれの病気について解説します。

肝炎

肝炎とは、なんらかの原因により肝臓に炎症が起きて細胞が破壊されていく病気です。

肝炎は以下のように急性肝炎と慢性肝炎に分類できます。

分類 特徴
急性肝炎 ・主に肝炎ウイルスによって起こる急性の肝機能障害
・黄疸、吐き気、嘔吐、食欲不振、全身のだるさ、発熱などの症状が現れる
慢性肝炎 ・肝臓の炎症が半年以上続いている状態
・少しずつ線維化し慢性肝臓病と呼ばれる肝臓の機能が低下した状態となる
・さらに放置すれば、肝硬変や肝臓がんに移行する恐れがある

肝炎ウイルスの種類には、A・B・C・D・E型があり、このうちD型は日本であまり見られません。どの型であっても、治療の基本は安静と食事療法です。

急性肝炎は重症化するケースもありますが、多くは適切な治療と安静により回復します。ただし、C型肝炎は慢性化する確率が高いため、急性の症状が落ち着いても6カ月の経過観察が必要です。

慢性肝炎の自覚症状は非常に軽微なため、健康診断の血液検査でたまたま発見される場合が多いとされています。とくに気をつけるべき数値は、肝臓の働きを反映する「ALT」です。

日本肝臓学会では、ALTが30を超えたらかかりつけ医を受診するよう推奨しています。文献3)症状がなくても放置せずに早めの受診を心がけましょう。

肝硬変

肝硬変とは、肝臓の組織が線維化して固くなってしまう病気です。慢性肝炎などによって、肝臓内の細胞が破壊と修復を繰り返すうちに発症します。

C型肝炎がもっとも多い原因ですが、近年ではアルコール性肝障害や、非アルコール性脂肪肝炎が原因で肝硬変となる割合が増えています。そのため、ウイルス感染がなくても、飲酒習慣や肥満・脂肪肝がある方は定期的な検査を受けることが重要です。

肝硬変の初期はほとんど目立った症状を認めないケースが多いですが、進行するにしたがって倦怠感や吐き気、体重減少など、さまざまな症状が出現します。さらに病状が悪化すると、むくみやおなかの張り、黄疸なども現れます。

肝硬変になると、肝臓の機能は低下したまま元に戻りません。また、肝がんが発生するリスクも高くなります。肝硬変の発症や進行を防ぐために、生活習慣の見直しと定期的な検診を心がけましょう。

なお、肝硬変の治療には再生医療の「幹細胞治療」が活用されています。当院「リペアセルクリニック」の肝硬変に対する幹細胞治療の症例については、以下の記事を参考にしてください。

【症例紹介】
肝硬変 幹細胞治療 60代男性
肝硬変 幹細胞治療 50代男性

アルコール性肝障害

アルコール性肝障害とは、長期にわたる過度な飲酒が原因で起こる肝臓の障害です。アルコール性肝障害は特徴的な症状が現れにくいです。軽度の時期は腹部の張りや疲れやすさ、食欲不振などの症状が現れることもあります。

アルコール性肝障害は以下のように分類できます。

病型 特徴
アルコール性脂肪肝 アルコールの摂取により肝臓に脂肪が蓄積した状態
アルコール性肝炎 大量の飲酒をきっかけに起きる急性の肝障害
アルコール性線維症 長期にわたる飲酒により肝臓が徐々に線維化した状態
アルコール性肝硬変 アルコールによる肝臓の線維化が重症化した状態

長期にわたる過度な飲酒は肝臓がんを引き起こすこともあります。

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脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積された状態です。食べ過ぎや運動不足による肥満、過度な飲酒などにより発症します。糖尿病や妊娠、薬の影響などにより起きることもあります。

脂肪肝は初期段階において症状が現れません。進行すると肝臓の肥大による上腹部の不快感や、体のだるさなどの症状が現れることがあります。

適切な治療を受けないと、肝炎や肝硬変を引き起こすリスクがあるため放置してはいけません。主に食事療法や運動療法により治療を行いますが、症状や原因によっては薬物療法が用いられることもあります。

肝がん

肝がんとは、肝臓の細胞ががん化する病気です。以前まではB型・C型肝炎ウイルス感染が原因の肝がんがほとんどでした。しかし、近年ではアルコール性肝障害や脂肪肝などが原因で発症する肝がんが増えています。

肝臓にがんができても、初期の段階では症状が現れることはほとんどなく、健康診断などでたまたま肝臓の異常を指摘されることが多いです。

進行すると腹部に以下のような症状が現れることがあります。

  • しこり
  • 痛み
  • 圧迫感

肝がんを発症する方は、すでに肝炎や肝硬変などの病気を持っていることがあります。

その他の肝臓の病気

その他にも以下のような肝臓の病気があります。

その他の肝臓の病気 特徴
肝血管腫
(かんけっかんしゅ)
・肝臓で異常に増殖した細い血管が絡み合ってできる良性の腫瘍
・頻度は少ないが巨大化してしまうと重症化する場合がある
肝嚢胞
(かんのうほう)
・肝臓に液体の入った袋ができた状態
・嚢胞に感染や出血が起きると重症化する場合がある

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肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣

肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣として、以下が挙げられます。

それぞれについて詳しく解説します。

栄養バランスの良い食事を摂る

肝臓の働きを維持するには、肝臓の細胞を作るタンパク質や肝臓の機能を助けるビタミン類が不足しないように注意が必要です。

積極的に摂取したい栄養素を多く含む、食品の一例を以下にまとめました。

栄養素 期待される効果 食品例
タンパク質 肝臓の働きの促進や細胞の再生に必要である 鶏むね肉、豆腐、卵
ビタミンB群 糖質・脂肪の代謝に必要である 豚肉、ほうれん草、納豆、玄米
ビタミンC 解毒の働きを助ける、または肝炎の回復を助ける ブロッコリー、キウイフルーツ、さつまいも
ビタミンE 肝臓の細胞や膜の変性を予防する アーモンド(ナッツ類)、アボカド、カボチャ
ビタミンA 肝臓の膜を保護する レバー、うなぎ、たら、卵
ビタミンD 不足すると肝臓の代謝が滞る イワシの丸干し、サンマ、カレイ、サケ、ブリ
ビタミンK 不足すると肝臓の代謝が滞る ほうれん草、ブロッコリー、ネギ、わかめ、納豆
ポリフェノール 炎症による悪影響を抑制する 緑茶、ブルーベリー、コーヒー、ココア
タウリン 肝臓の働きを助ける しじみ、あさり、いか

これらの栄養素を意識しながら、さまざまな食品をバランスよく食べましょう。なお、すでに肝機能が落ちている方は、タンパク質や塩分の制限が必要な場合があります。治療中の方は医師に確認してください。これから受診する場合も医師に相談しましょう。

睡眠不足・ストレス過多を避ける

肝臓の働きを良好に保つには、睡眠不足とストレス過多を避けることが大切です。睡眠時間が短いと、肝臓の日中のダメージを修復・再生する時間も少なくなります。

毎日決まった時間に寝起きするなど規則正しい生活を送り、質の高い睡眠を確保しましょう。寝る前のカフェイン摂取や、スマートフォンの使用を控えるのも効果的です。

また、過度なストレスは肝臓へのダメージにつながります。活性酸素が増えることで肝細胞が傷ついたり、ストレスによる食生活の変化で肝臓に負担がかかったりする可能性があるためです。適度な運動や趣味など、自分に合った方法で上手にストレスを発散しましょう。

軽い運動習慣を取り入れる

軽い運動習慣は、肝臓に良い影響をもたらします。とくに、肥満や脂肪肝を指摘されている場合に効果的です。実際に適度な運動は、肝臓の脂肪を減らす効果があると報告されています。文献4

おすすめは以下のような有酸素運動です。

  • ウォーキング
  • 軽いランニング
  • サイクリング
  • スイミング

少し汗をかきながら無理なく続けられる強度で、1回30~60分、週に3〜4回を目安に運動を習慣にしましょう。(文献5

過度なアルコール摂取は控える

肝臓の働きを守るためには、日常的な飲酒習慣の見直しが重要です。アルコールは肝臓で分解されるため、過剰な摂取が続くと肝臓に大きな負担をかけます。その結果、脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変などの病気につながりかねません。

厚生労働省では「節度ある適度な飲酒」として、1日あたりの純アルコール摂取量を約20g程度とするのが望ましいとされています。文献6) 

純アルコール20gは以下の量に相当します。

アルコール飲料 純アルコール20g相当量
ビール(5%) 中瓶1本(500ml)
日本酒 1合(180ml)
ワイン グラス2杯弱(約180ml)
チューハイ(7%) 350ml缶1本
ウイスキー・焼酎 シングル2杯(約60ml)

これらを目安に、飲酒量を抑えるよう心がけましょう。とくにγ-GTPなど肝機能の数値が高い場合には、週に最低2日は休肝日を設けてください。

不適切な薬の服用をしない

薬の不適切な服用は、肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけます。とくに肝臓は、薬物代謝の中心的な役割を担っており、必要以上の薬が体内に入ると、薬剤性肝障害を引き起こすケースがあります。

市販薬を含めて複数の薬を併用している場合は、有効成分が重複していないか、相互作用がないかを確認しましょう。

薬を使用する際は以下を確認しておいてください。

  • 医師や薬剤師の指示に従い用法・用量を守る
  • 飲み合わせに注意し不明な点があれば必ず専門家に相談する
  • 飲み忘れや中断時は自分で調整せず再度指示を受ける

薬は適切な使い方を守ることで治療効果を発揮します。肝臓を守るためにも、自己判断による過剰な服用は避けましょう。

肝臓の病気に対する再生医療

脂肪肝や肝炎といった肝臓の病気は、放置すると肝硬変や肝がんに進行する場合があります。しかしながら、自覚症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。

肝臓の病気の治療法の一つに再生医療があります。再生医療とは、体内の幹細胞が持つ組織修復能力や炎症を抑える働きを活かした治療法です。手術以外の治療を希望される方にとっての選択肢の一つでもあります。

当院リペアセルクリニックでも、肝炎や肝硬変、脂肪肝に対する再生医療を提供していますので、お気軽にご相談ください。

手術しなくても治療できる時代です。

肝臓疾患のお悩みに対する新しい治療法があります。

まとめ|肝臓の働きで気になる点があれば受診しよう

肝臓の主な働きは、胆汁の生成・分泌や栄養素の代謝、エネルギーの貯蔵などです。過度な飲酒や食生活の乱れ、不適切な薬の服用などにより、肝臓の働きは悪くなる可能性があるため注意が必要です。

肝臓の働きが悪くなっていないかは、職場の健康診断または医療機関で検査を受ければ確認できます。肝臓が悪くなっても多くの場合は症状が現れません。

長期間続くだるさや疲れやすさ、黄疸などの症状が出現している場合は、なんらかの肝臓の病気を発症しているおそれがあります。放置しないで医療機関の受診を検討しましょう。とくに長年過度な飲酒をしている方や生活習慣が乱れている方は注意してください。

当院「リペアセルクリニック」では、肝炎や肝硬変、脂肪肝に対して再生医療を行っています。気になる症状がある方や再生医療について知りたい方は、お気軽にご連絡してください。

肝臓の働きに関するよくある質問

肝臓の働きを良くする食べ物はある?

肝臓の働きを良くするには、さまざまな食べ物をバランス良く摂ることが大切です。良質なタンパク質やビタミン類、ポリフェノール、タウリンなど多岐にわたる栄養素が肝臓の働きの助けになるためです。

肝臓の働きが悪くなるとどうなる?

肝臓の働きが悪くなると、エネルギーの貯蔵と供給や有害物質の解毒などが適切に行われなくなります。その結果、全身のだるさや疲れやすさ、黄疸といった症状が現れることがあります。これらの症状が現れている場合は医療機関の受診を検討してください。

参考文献

(文献1)
臨床検査基準値一覧|国立がん研究センター中央病院

(文献2)
急性肝炎|肝炎情報センター

(文献3)
奈良宣言特設サイト-医療関係者向け|日本肝臓学会

(文献4)
NAFLD/NASH 診療ガイドライン 2020(改訂第 2 版)|日本消化器病学会・日本肝臓学会

(文献5)
3.脂肪性肝疾患患者に対する肝臓リハは?|日本肝臓学会

(文献6)
アルコール|厚生労働省