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肝臓の5つの働きをわかりやすく解説|意識したい生活習慣と身体の変化

肝臓の働き
公開日: 2022.04.04 更新日: 2025.11.29

肝臓は、薬やアルコール、有害物質などを分解・処理する役割を持つ、生命維持に欠かせない臓器です。ただし、日常生活の中で気づかないうちに負担がかかり、機能が低下しているケースも少なくありません。

とくに、薬の服用などで肝臓に過剰な負荷をかけ続けると、重大な疾患の原因にもなるため注意が必要です。

本記事では、肝臓の働きを項目別にわかりやすく解説し、意識したい生活習慣や身体の変化についてもご紹介します。

【肝臓の働き一覧表】

役割 働き
胆汁の合成・分泌 脂肪の消化・吸収を助ける胆汁を生成し、ビリルビンやコレステロールなどの老廃物を排泄する。
代謝 炭水化物・脂質・タンパク質を必要な形に変換・合成・分解し、体内の栄養バランスを調整する。
栄養素の貯蔵 グリコーゲンや脂肪、ビタミン、ミネラルを貯蔵し、必要に応じてエネルギーや材料として供給する。
解毒・排泄 アルコール・薬物・アンモニアなどの有害物質を無毒化し、排泄できる形に変換する。
免疫 クッパー細胞やNK細胞が異物を除去し、免疫機能維持に必要なアミノ酸やエネルギーを供給する。

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肝臓の5つの働きをわかりやすく解説

肝臓には多くの働きがあります。

ここでは、以下の5つに注目して、肝臓の働きを詳しく見ていきましょう。

  • 胆汁の合成・分泌
  • 代謝(炭水化物・脂質・タンパク質など)
  • 栄養素の貯蔵
  • 解毒・排泄
  • 免疫

胆汁の合成・分泌|脂肪の消化・吸収を助ける

胆汁は、食べ物に含まれる脂肪などの消化・吸収を助ける分泌液です。

胆汁の主要な成分は、コレステロールから合成される「胆汁酸」で、脂肪に胆汁酸が混ざると消化酵素による分解を受けやすくなります。

また肝臓は、古くなった赤血球の分解で生成される色素「ビリルビン」を処理・排泄する役割も担っています。ビリルビンは、そのままだと水に溶けません。肝臓で水に溶けやすい形に変換されて胆汁に混ざり、消化管へ排泄されます。

さらに、作られた胆汁は十二指腸へ送り出され、脂肪の消化・吸収を助けます。

このように肝臓は、胆汁の合成と分泌、脂肪の消化・吸収に欠かせない重要な臓器なのです。

代謝|炭水化物(糖質)・脂質・タンパク質などを変換・合成する

代謝とは、体内でさまざまな分子が合成・分解される際の化学反応です。

たとえば、炭水化物・脂質・タンパク質は、肝臓において以下のように代謝されています。

変換・合成元 変換・合成先
炭水化物 ・ブドウ糖以外の単糖類(フルクトースやガラクトース)をブドウ糖に変換
・ブドウ糖をグリコーゲンに合成して貯蔵
・アミノ酸や脂肪からブドウ糖を合成
脂質 ・脂肪を運ぶタンパク質の合成(VLDL、HDL)
・ブドウ糖から脂肪を合成
・脂肪・ブドウ糖・アミノ酸からコレステロールを合成
タンパク質 ・非必須アミノ酸(体内で合成可能なアミノ酸)を合成
・アミノ酸からタンパク質(アルブミンや血液凝固因子など)を合成
・余分なアミノ酸の分解

体にとって使いやすい形への変換や不足分の合成、貯蔵しやすい形への合成などが行われるのが特徴です。

栄養素の貯蔵|エネルギーの貯蔵と供給を担っている

肝臓は、糖や脂質の貯蔵において中心的な役割を果たしている臓器です。また、ビタミンやミネラルの貯蔵も担っています。

体内でブドウ糖が余っているとき、肝臓はまずグリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵形態)として蓄えます。グリコーゲンが十分になってもまた余っていれば、脂肪に変換して脂肪組織で貯蔵できる形にします。

逆に、ブドウ糖が不足しているときは、肝臓のグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻し、血液中に供給します。グリコーゲンがなくなれば、アミノ酸や乳酸、脂肪を材料にブドウ糖を新たに合成することが可能です。

エネルギー源以外で、肝臓に貯蔵される栄養素の例として以下があります。

  • ビタミンB12
  • ビタミンA
  • ビタミンD

解毒作用・排泄|アンモニアなど有害な物質を無毒化する

肝臓は、アルコールやニコチン、薬の成分などを分解して無害化するとともに、体内で生じる有害物質や排泄が難しい物質を体外へ排泄可能な形に変える働きも持っています。

たとえば、余分なアミノ酸を分解する過程でできるアンモニアは、そのままでは有毒なため、尿素に変換されます。赤血球が分解される際に出るビリルビンを、水に溶ける形に変換するのも肝臓の役目です。体内で働いたホルモンも、一部は肝臓で分解されます。

また、肝臓では運動などで生成された乳酸をブドウ糖に変換し、エネルギー源として再利用することが可能です。

免疫|細菌やウイルスなどの異物を除去する

肝臓は、消化管で吸収された栄養素が最初に流れ込む場所です。

消化管からの血液の通り道には、クッパー細胞と呼ばれる免疫担当の細胞が存在し、栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を処理しています。

さらに、ウイルスに感染した細胞や不要になった細胞の残骸などを排除するナチュラルキラー(NK)細胞など、さまざまな免疫細胞が集まっているのも特徴です。

なお、免疫系が適切に働くには、病原体に結合して目印となるタンパク質の「免疫グロブリン」が必要になります。免疫細胞が免疫グロブリンを作るには、肝臓から供給されるアミノ酸やエネルギーが欠かせません。

肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣

ここでは、肝臓のために普段から意識したい生活習慣について解説します。

肝臓の働きを良くするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

栄養バランスを考えて食事のメニューを選ぶ

肝臓の働きを維持するには、肝臓の細胞を作るタンパク質や、肝臓の機能を助けるビタミン類が不足しないように注意が必要です。

積極的に摂取したい栄養素を多く含む、食品の一例を以下にまとめました。

栄養素 食品例
タンパク質 ・鶏むね肉
・豆腐
・卵
ビタミンB群 ・豚肉
・ほうれん草
・納豆
・玄米
ビタミンC ・ブロッコリー
・キウイフルーツ
・さつまいも
ビタミンE ・アーモンド(ナッツ類)
・アボカド
・カボチャ
ポリフェノール ・緑茶
・ブルーベリー
・ココア
タウリン ・しじみ
・あさり
・いか

これらの栄養素を意識しながら、さまざまな食品をバランスよく食べましょう。

なお、すでに肝機能が落ちている方は、タンパク質や塩分の制限が必要な場合もあります。これから受診する場合は医師に相談し、医療機関にかかっている方は指示を優先して調整してください。

睡眠不足・ストレス過多を避ける

肝臓の働きを良好に保つには、睡眠不足とストレス過多を避けることが大切です。

睡眠時間が短いと、肝臓が日中のダメージを修復・再生する時間も少なくなります。毎日決まった時間に寝起きするなど規則正しい生活を送り、質の高い睡眠を確保しましょう。

寝る前のカフェイン摂取や、スマートフォンの使用を控えるのも効果的です。

また、過度なストレスも自律神経を乱し、肝臓へのダメージにつながります。活性酸素が増えることで肝細胞が傷ついたり、ストレスによる食生活の変化で肝臓に負担がかかったりする可能性もあるため注意が必要です。

適度な運動や趣味など、自分に合った方法で上手にストレスを発散しましょう。

ウォーキングなど軽い運動を習慣にする

ウォーキングなどの軽い有酸素運動も、肝臓に良い影響をもたらします。とくに、肥満や脂肪肝を指摘されている場合に効果的です。

適度な運動は、肝臓の脂肪を減らす効果があると報告されています。(文献4

おすすめの有酸素運動は、ウォーキングやサイクリング、スイミングなどです。少し汗をかきながら無理なく続けられる強度で、1回30分~60分、週に3~4回を目安に運動を習慣にしましょう。(文献6

アルコールを控える

肝機能を守るためには、日常的な飲酒習慣の見直しが重要です。

アルコールは肝臓で分解されるため、過剰な摂取が続くと肝臓に大きな負担をかけ、脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変などの疾患につながりかねません。

生活習慣病のリスクを高める飲酒量としては、男性1日あたり純アルコール40g以上、女性20g以上とされています。(文献5) 

純アルコール20gは以下の量に相当します。

  • ビール(5%):中瓶1本(500ml)
  • 日本酒:1合(180ml)
  • ワイン:グラス2杯弱(約180ml)
  • チューハイ(7%):350ml缶1本
  • ウイスキー・焼酎:シングル2杯(約60ml)

これらを目安に、飲酒量を抑えるよう心がけましょう。とくにγ-GTPなど肝機能の数値が高い場合には、週に最低2日は休肝日を設けることが大切です。

薬の不適切な服用に注意する

薬の不適切な服用は、肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけます。

とくに肝臓は、薬物代謝の中心的な役割を担っており、必要以上の薬が体内に入ると、薬剤性肝障害を引き起こすケースがあるのです。

市販薬を含めて複数の薬を併用している場合は、有効成分が重複していないか、相互作用がないかを確認しましょう。

安全に薬を使うためにも、以下を確認しておいてください。

  • 医師や薬剤師の指示に従い、用法・用量を厳守する
  • 飲み合わせに注意し、不明な点があれば必ず専門家に相談する
  • 飲み忘れや中断時は、自分で調整せず再度指示を受ける

薬は、適切な使い方で治療効果を発揮します。肝臓を守るためにも、自己判断による過剰な服用は避けましょう。

肝臓と薬の関連性については、以下の記事でも詳しく解説しています。

肝臓の働きとコレステロールの関係

コレステロールは体に不可欠な脂質であり、その大部分は肝臓で合成されます。

体内のコレステロールの約70〜80%が肝臓を中心に作られており、細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料として利用されているのです。

肝臓で合成されたコレステロールは、LDL(低密度リポタンパク)により全身へ運ばれ、各組織で利用されます。余分なコレステロールは、HDL(高密度リポタンパク)によって回収され、再び肝臓に戻されて胆汁酸として分解・排泄します。

肝臓はコレステロールの生成・輸送・代謝・排泄という一連の流れをコントロールしており、血中の脂質バランスを調整しています。しかし、肝機能が低下するとこれらの調整機能が乱れ、血中のコレステロール値が異常をきたす可能性があるため注意しなければなりません。

とくに脂肪肝や慢性的な肝障害がある場合には、コレステロールの排泄がうまくいかず、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まります。

健康なコレステロールバランスを保ち、生活習慣病の予防にもつなげるためには、肝臓の正常な働きが欠かせません。

肝臓の働きをチェックする方法

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、自覚症状が現れにくい臓器です。異常があっても気づかないまま進行するケースも多く、健康な状態を維持するためには、定期的なチェックが欠かせません。

まずは、年に一度会社で実施される定期健康診断を活用しましょう。健康診断の機会がない場合でも、かかりつけ医や内科のクリニックで、自発的に肝機能を調べる血液検査を受けることも可能です。

血液検査では、肝臓の状態を数値で客観的に把握でき、早期の肝機能異常の発見につながります。

とくに、肝疾患のリスクがある人や、疲れやすさ・肌荒れ・黄疸などが気になる人は、積極的に検査を受けましょう。

血液検査でわかる肝機能の数値

血液検査で確認できる数値を以下の表にまとめました。

検査結果をもらったら、照らし合わせて確認してみましょう。

項目名 基準値の目安 内容(役割・異常の意味)
AST(GOT) 男女共通:13〜30 U/L程度 肝臓以外にも心筋や筋肉に含まれ、肝細胞が壊れると血中に増加。肝炎や肝硬変で上昇。
ALT(GPT)

男性:10〜42 U/L
女性:7〜23 U/L

主に肝臓に存在し、ALTの上昇は肝細胞の障害を示す。
γ-GTP 男性:13〜64 U/L
女性:9〜32 U/L
胆道系やアルコール代謝に関与。飲酒や胆道障害で上昇。慢性肝疾患でも高い数値になる。

文献7

なお、それぞれの基準値は検査機関や測定法によって異なります。上記の数値はあくまで目安です。

肝臓の働きが悪くなると身体に現れる変化

肝臓は、働きが悪化しても目立った症状はなかなか現れませんが、以下のような症状が現れた場合は、肝機能低下のサインかもしれません。

  • 全身がだるくなって疲れやすくなる
  • 黄疸(肌や目が黄色くなる)やむくみが出やすくなる

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

全身がだるくなって疲れやすくなる

肝臓の働きが悪くなると、心当たりのない全身のだるさが続いたり、疲れやすくなったりします

まず考えられるのが、ブドウ糖の供給を調節する機能の低下です。ブドウ糖の供給がうまくいかなくなると、体の各組織が十分なエネルギーを得られなくなります。

有害物質の解毒・分解が滞り、アンモニアなどの老廃物が身体に溜まることも倦怠感の一因です。ほかにも、栄養素の貯蔵障害やタンパク質の合成低下、ホルモンの調整機能の不調なども影響します。

このように、肝臓の働きが低下すると複数の機能が同時に影響を受けるため、慢性的なだるさや疲労感につながることを理解しておきましょう。

黄疸(肌や目が黄色くなる)やむくみが出やすくなる

黄疸とは、白目や皮膚が黄色くなる症状です。

黄疸は肝機能の低下を示す代表的なサインであり、肝臓でのビリルビン(赤血球が壊れる際に生じる黄色の色素)の処理や排出が十分に行われなくなることで現れます。急性肝炎では、黄疸が現れる前に尿の色が濃くなることが多く、その数日後に皮膚や目の黄変が見られるケースがあります。(文献2

ただし、むくみの原因は、肝臓におけるタンパク質の合成障害である可能性も否定できません。

血液中のタンパク質(アルブミンなど)が減少すると、水分を血管内にとどめておく力が低下します。その結果、水分が血管の外にしみ出し、むくみや腹水として蓄積することがあります。

肝臓の働きの悪化が進むとかかりやすい重大な病気

肝臓の働きが悪化すると、以下のような肝臓の病気を発症するリスクが高まります。

  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • アルコール性肝炎
  • 非アルコール性脂肪肝炎
  • ウイルス性肝炎
  • 肝硬変
  • 肝臓がん

ここでは、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変の3つの特徴を説明します。

急性肝炎

急性肝炎とは、肝炎ウイルスやアルコール、薬剤などの影響で肝臓内の細胞が破壊され、高度な炎症反応がみられる病態です。

肝炎ウイルスが原因であるケースが多く、感染して数週間から数カ月後に黄疸や食欲不振、全身倦怠感、発熱といった症状が現れます。(文献2

肝炎ウイルスの種類には、A・B・C・D・E型があり、このうちD型は日本であまり見られません。どの型であっても、治療の基本は安静と食事療法です。

肝臓への負担を抑えるためにタンパク質を制限するほか、必要に応じて輸液や炎症を抑える薬を投与する場合もあります。

急性肝炎は重症化するケースもありますが、多くは自然に回復します。ただし、C型肝炎は慢性化する確率が高いため、急性の症状が落ち着いても、6カ月の経過観察が必要です。

慢性肝炎

慢性肝炎とは、肝臓の炎症が半年以上継続している状態を指します。

主な原因は、急性肝炎が完全に治りきらずに炎症が続く場合や、脂肪の蓄積、アルコールによる継続的な肝臓への負担などです。

慢性肝炎による炎症と修復が繰り返されると、肝臓は少しずつ繊維化し、慢性肝臓病と呼ばれる機能低下の状態となります。さらに放置すれば、肝硬変や肝臓がんに移行する恐れもあるため要注意です。(文献3

慢性肝炎の自覚症状は非常に軽微なため、健康診断の血液検査でたまたま発見される場合が多いとされています。とくに気をつけるべき数値は、肝臓の働きを反映する「ALT」です。

日本肝臓学会では、ALTが30を超えたらかかりつけ医を受診するよう推奨しているので、症状がなくても放置せずに早めの受診を心がけましょう。(文献3

肝硬変

肝硬変とは、肝臓の組織が繊維化して固くなってしまう病気です。慢性肝炎などによって、肝臓内の細胞が破壊と修復を繰り返すうちに発症します。

C型肝炎がもっとも多い原因ですが、近年ではアルコール性肝障害や、非アルコール性脂肪肝炎が原因で肝硬変となる割合が増えています。(文献1)そのため、ウイルス感染がなくても、飲酒習慣や肥満・脂肪肝がある方は定期的な検査を受けることが重要です。

肝硬変の初期にはほとんど目立った症状を認めないケースが多いですが、進行するにしたがって倦怠感や吐き気、体重減少など、さまざまな症状が出現します。さらに病状が悪化すると、むくみやおなかの張り、白目や皮膚が黄色くなる黄疸なども現れます。

肝硬変になると、肝臓の機能は低下したまま元に戻りません。また、肝がんが発生する危険性も高くなります。(文献1

肝硬変の発症や進行を防ぐために、生活習慣の見直しと定期的な検診を心がけましょう。

なお、肝硬変の治療には再生医療の「幹細胞治療」が活用されています。肝硬変に対する幹細胞治療の症例については、以下の記事を参考にしてみてください。

肝臓疾患の治療には再生医療をご検討ください

脂肪肝や肝炎といった肝臓の病気は、放置すると肝硬変や肝がんに進行する場合もあります。しかしながら、自覚症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。

そんな肝臓疾患の新しい治療法として、再生医療があります。

再生医療とは、体内の幹細胞が持つ組織修復能力や炎症を抑える働きを活かした治療法です。患者様自身の幹細胞を用いるため、身体への負担を抑えられ、入院を伴う大きな手術も必要ありません

当院リペアセルクリニックでも、脂肪肝・肝硬変・肝炎に対する再生医療を提供していますので、お気軽にご相談ください。

手術しなくても治療できる時代です。

肝臓疾患のお悩みに対する新しい治療法があります。

まとめ|肝臓の働きで気になる点があれば受診しよう

肝臓は、私たちの体内で薬やアルコール、老廃物の処理などを担う重要な臓器ですが、知らず知らずのうちに負担がかかっていることも少なくありません。

とくに、薬を服用している場合、肝臓が薬の成分を代謝・分解するために大きく働くことになり、負担が蓄積すると数値の異常や薬物性肝障害のリスクも高まります。

肝機能の異常を防ぐためには、日々の生活習慣の見直しが何より大切です。バランスの良い食事と脂肪・糖分・アルコールの過剰摂取を避けることで、肝臓への負担を軽減できます。

また、定期的な健康診断での数値チェックと、異常に気づいたときの早期受診も大切です。薬との付き合い方を見直しながら、肝臓に優しい生活を心がけましょう。

肝臓の健康状態に不安がある方は、再生医療も選択肢になります。

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肝臓の働きに関するよくある質問

肝臓の働きを小学生向けにわかりやすく解説して

肝臓は、おなかの右上、あばら骨の中にある大きな臓器です。

体の中の「工場」のような場所で、食べ物から入った栄養をエネルギーに変えたり、使いきれなかったりした分を「エネルギーの貯金」としてためて、足りなくなったときに取り出します。

また、血液の中の毒やいらない物を分解して、体の外に出しやすくする役目もあります。

さらに、ケガをしたときに血を固めるたんぱく質や、油っぽい料理を消化しやすくする胆汁(たんじゅう)も作っているなど、健康的な生活のために欠かせません。

こうした大事な仕事をしているので、お菓子を食べ過ぎたり、ジュースを飲み過ぎたりせず、よく寝て元気に動いて、大切な肝臓を守っていきましょう。

肝臓で重要な3つの働きは?

肝臓は身体の代謝と恒常性を支える中心的な臓器であり、とくに以下の3つが重要な働きです。

1.アルブミンや凝固因子といった生命維持に不可欠なタンパク質を合成し、さらに糖質・脂質・ビタミンを貯蔵して必要に応じて調節する。
2.薬物やアルコール、アンモニアなどの有害物質を無毒化し、体外へ排泄できる形へ変換する解毒機能を持つ。
3.脂肪の消化・吸収に不可欠な胆汁酸を含む胆汁をつくり、老廃物を排泄する。

上記3つの働きが連動することで体内環境が安定し、健康が維持される仕組みになっています。

参考文献

(文献1)
肝硬変診療ガイドライン 2020(改訂第 3 版)|日本消化器病学会・日本肝臓学会

(文献2)
急性肝炎|国立健康危機管理情報機構 肝炎情報センター

(文献3)
奈良宣言特設サイト|日本肝臓学会

(文献4)
NAFLD/NASH 診療ガイドライン 2020(改訂第 2 版)|日本消化器病学会・日本肝臓学会

(文献5)
11月 肝機能が気になったら|全国健康保険協会

(文献6)
脂肪性肝疾患患者に対する肝臓リハは?|日本肝臓学会

(文献7)
臨床検査基準値一覧|2016年6月版 国立がん研究センター中央病院 臨床検査部