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脳幹出血はなぜ起こるのか、自分や家族にリスクはあるのかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。 脳幹出血の主な原因は、高血圧による血管への負担です。高血圧が続くと脳の細い血管が傷み、血管が破れて出血につながります。ただし、若い人や子どもでは、脳動静脈奇形など血管の異常が関係することもあります。 この記事では、脳幹出血の原因、疑われる症状、治療法、予防のためにできることを解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳卒中に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳卒中後の後遺症や治療選択肢について情報を知りたい方は、公式LINEにご登録ください。 脳幹出血とは 脳幹出血とは、脳の中心部に位置する「脳幹」の血管が破れて出血する病気です。脳出血の一種で、出血が起こる部位によって症状の重さや現れ方が異なります。 脳幹は「中脳」「橋(きょう)」「延髄」の3つからなる部位で、呼吸や心拍、体温調節、嚥下(えんげ)など、生命を維持するために欠かせない機能を担っています。そのため、脳幹で出血が起こると、これらの機能が損なわれるため、重症化しやすい病気です。 突然の意識障害、手足の動かしにくさ、ろれつが回らない、強いめまい、激しい頭痛などの脳幹出血が疑われる症状があるときは、通常の外来相談ではなく救急受診が優先されます。早い段階で救急要請を検討してください。 脳幹出血の治療や生存率については、以下の記事も参考にしてください。 脳幹出血の主な原因 脳幹出血の主な原因は、高血圧による動脈硬化ですが、高血圧だけで起こる病気ではありません。脳動静脈奇形などの血管の異常や生活習慣が関係する人もいます。 脳幹出血後の回復については、以下の記事を参考にしてください。 高血圧による動脈硬化 脳幹出血の主な原因は、高血圧による動脈硬化です。 高血圧の状態が続くと、血管の壁に慢性的な圧力がかかり続けます。この状態が長く続くと血管の壁が傷み、硬く、もろくなっていきます。これが動脈硬化です。 動脈硬化が進んだ血管は破れやすい状態となり、脳幹の血管で破綻が起こると脳幹出血に至ります。(文献1) 高血圧は「塩分の取りすぎ」「食生活の乱れ」「ストレス」「喫煙習慣」など、複数の要因が重なって発症します。 高血圧は自覚症状がないまま進行するため、健診で指摘されても放置してしまう人が少なくありません。しかし、血圧コントロールは脳幹出血の予防において重要な対策の一つです。高血圧と診断された場合は、医師の指導のもとで治療と管理を継続してください。 脳動静脈奇形などの血管の異常 高血圧とは別に、血管の構造的な異常が脳幹出血の原因になるケースがあります。代表的なものが「脳動静脈奇形(AVM)」です。 脳動静脈奇形とは、本来は毛細血管を経由してつながるはずの動脈と静脈が、「ナイダス」と呼ばれる異常な血管の塊を通じてつながっている状態です。この異常な血管は壁が薄く、圧力がかかりやすいため、破れると脳出血やくも膜下出血を起こします。(文献2) 脳動静脈奇形は20~40代の若年者に多く、高血圧に関係なく脳出血を起こす原因の一つとして知られています。自覚症状がないまま成長し、出血して初めて発見されるケースも珍しくありません。 飲酒・喫煙などの生活習慣 飲酒・喫煙・運動不足・肥満といった生活習慣は、高血圧や動脈硬化を進行させるリスク因子として知られています。 喫煙は、たばこの煙に含まれる有害物質が血管を傷つけ、動脈硬化を進めます。喫煙者は非喫煙者と比べて、男性で1.3倍、女性で2.0倍、脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)を発症しやすいというデータがあります。(文献3) 過度な飲酒は血圧を上昇させる要因です。ストレスについては、それ単体で脳幹出血を引き起こすとは断定できませんが、血圧の上昇や生活習慣の乱れを通じて間接的に関係します。 血圧を安定させるためには、食事や運動だけでなく、睡眠や休養のとり方も意識しましょう。 脳出血とストレスの関係については、以下の記事も参考にしてください。 脳幹出血が疑われる主な症状 脳幹出血が起こると、以下のような症状が突然現れます。 意識が遠のく、または意識を失う 手足の麻痺、体の片側が動かしにくい ろれつが回らない、言葉が出にくい 飲み込みにくい、物が二重に見える 激しい頭痛、吐き気、嘔吐、強いめまい これらの症状は、脳幹が担う呼吸・運動・嚥下・眼球運動などの機能が、出血によって損なわれるために現れます。脳卒中では、片側の手足や顔の麻痺、しびれ、言葉が出にくい、ろれつが回らないなどの症状も知られています。(文献4) 脳幹出血は発症から治療開始までの時間が予後に関わります。症状が突然現れた場合は、「様子を見る」「少し休めば治るかもしれない」と判断せず、迷わず119番に連絡することが大切です。 脳幹出血の治療法 脳幹出血の急性期治療では、出血の拡大を防ぎ、全身状態を安定させる対応が中心です。 脳出血では、発症直後に血圧が高くなっていることが多く、高い血圧が続くと出血の拡大につながります。そのため、降圧薬を用いて血圧を調整し、意識状態や呼吸状態を確認しながら治療を進めます。 脳幹出血に対して手術が選択されることは多くありません。脳幹は生命維持に直結する神経が密集している部位であり、手術による周囲組織へのダメージが重篤な結果につながるリスクが高いためです。出血の部位・量・患者の全身状態によって治療方針は異なり、手術の適応については医師が総合的に判断します。 急性期を脱した後は、後遺症の症状に応じてリハビリテーションを行います。 脳幹出血後の回復・リハビリについては、以下の記事をご覧ください。 脳幹出血を予防するためにできること 脳幹出血を予防するには、血圧の管理と生活習慣の見直しが大切です。脳幹出血の主な原因は高血圧であり、血管にかかる負担を減らすことが発症リスクの低下につながります。 すでに高血圧を指摘されている場合は、医師の指導のもとで治療を継続しながら、生活習慣の見直しもあわせて取り組んでください。 血圧の管理 血圧の管理では、減塩と治療の継続が基本です。 食塩摂取量の目標は、健康日本21(第三次)では7.0g未満、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。(文献5)(文献6) 日本人の食生活では、漬物・干物などの塩蔵食品、麺類のスープ、外食・加工食品・惣菜などから塩分を摂りすぎる傾向があります。 減塩の取り組みとして、麺類のスープを残す、調味料を使う前に味を確認する、香辛料や酢・柑橘類の酸味を活用するといった工夫から始めましょう。 なお、すでに高血圧と診断されている場合は、減塩だけでなく、医師の指示に従った薬物療法もあわせて継続することが重要です。 生活習慣の見直し 減塩以外にも、以下の生活習慣の見直しが高血圧・動脈硬化の予防につながります。 具体的には禁煙、飲酒量の調整、体重管理、運動習慣、ストレス管理です。 喫煙:喫煙は血管を傷つけ、動脈硬化を進めるリスク因子です。まずは、かかりつけ医や禁煙外来に相談してください。 飲酒量の見直し:過度な飲酒は血圧を上昇させます。厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、1日あたりの純アルコール量が男性で40g以上、女性で20g以上とされています。純アルコール20gはビール(5%)500ml・日本酒1合(180ml)に相当します。(文献7)自分の飲酒量を純アルコール量で把握し、飲みすぎない習慣をつけましょう。 体重管理と運動:肥満は高血圧の重要なリスク因子です。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して、歩行または同等以上の身体活動を1日60分以上行うことを推奨しています。(文献8)運動習慣がない方は、ウォーキングなど無理なく続けられる活動から始めてください。心疾患や関節の病気がある方、脳卒中後の方は、運動の種類や強度を医師に確認した上で取り組んでください。 ストレスの管理:過度なストレスは血圧を上昇させ、過食・過度な飲酒・睡眠不足などの生活習慣の乱れを招きます。ストレスを完全に排除することは難しいですが、睡眠を十分にとる、趣味や運動で気分転換するといった対策を日常的に取り入れることが、血圧管理の観点から大切です。 脳幹出血の原因と予防法を把握し発症を防ごう 脳幹出血の主な原因は、高血圧による動脈硬化です。高血圧の状態が続くと血管に負担がかかり、脳の細い血管が破れて出血につながります。飲酒・喫煙・肥満・運動不足なども、高血圧や動脈硬化に関わる要因です。 若い人や子どもでは、脳動静脈奇形など血管の異常が原因として確認されます。年齢だけで脳出血のリスクを低く見ず、突然の頭痛、意識障害、麻痺、ろれつが回らないなどの症状が出たときは、迷わず119番に連絡してください。 脳幹出血を含む脳卒中の後遺症に対しては、再生医療という選択肢もあります。当院「リペアセルクリニック」では、脳卒中後の後遺症に対する治療選択肢の一つとして、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を行っています。幹細胞には、他の細胞に変化する「分化能」という能力があります。治療は手術や入院を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 脳幹出血の後遺症や再発に不安がある方、再生医療について詳しく知りたい方は、以下の症例もあわせてご覧ください。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEからご相談ください。 脳幹出血の原因に関するよくある質問 脳幹出血の前兆はありますか? 脳幹出血は、前触れなく突然発症する病気です。「前兆があれば気づける」とは言い切れません。ただし、発症直前に激しい頭痛、急なめまい、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らない、吐き気や嘔吐といった症状が現れます。これらの症状が突然現れた場合は、脳幹出血をはじめとする脳卒中の可能性があるため、ためらわずに救急車を呼んでください。 脳幹出血は手術しないのはなぜですか? 脳幹は、呼吸・心拍・嚥下など生命維持に関わる神経が集まる部位です。脳の深い位置にあるため、手術によって周囲の神経を傷つけるリスクも考慮されます。そのため、脳幹出血では、血圧管理を中心とした保存的治療が選択されることが多くなります。 ただし、すべての脳幹出血で手術をしないわけではありません。出血の部位、出血量、意識状態、全身状態、画像検査の結果をもとに、医師が総合的に判断します。 ストレスは脳幹出血の原因になりますか? ストレスそのものが直接脳幹出血を引き起こすとは断定できません。 ただし、過度なストレスは血圧を上昇させ、過食・過度な飲酒や睡眠不足といった生活習慣の乱れにつながります。こうした状態が続くと血圧管理が難しくなり、高血圧や動脈硬化のリスクにも関わります。 脳幹出血の主な原因は高血圧による血管への負担です。血圧を安定させるために、減塩や禁煙、飲酒量の調整だけでなく、睡眠や休養のとり方も見直してください。 脳出血とストレスの関係については、以下の記事も参考にしてください。 子どもでも脳幹出血は起こりますか? 子どもや若い人でも、脳幹出血を含む脳出血は起こります。 成人では高血圧が脳出血の主な原因になりますが、若い人では脳動静脈奇形など血管の異常が原因として確認されます。 脳動静脈奇形は、脳の動脈と静脈が異常な血管のかたまりにより直接つながる病気です。自覚症状がないまま成長し、出血をきっかけに発見されることもあります。 子どもや若い人に、突然の強い頭痛、意識障害、麻痺、けいれん、嘔吐などが出たときは、年齢で判断せず、速やかに救急受診してください。 脳幹出血は再発しますか? 脳幹出血を含む脳出血は再発するリスクがある病気です。とくに血圧が適切にコントロールされていない場合、再出血のリスクが高まります。 再発を防ぐには、医師の指導に沿った治療、定期的な血圧測定、減塩や禁煙といった生活習慣の見直しが必要です。 脳幹出血後は自己判断で治療を中断せず、医師の指示に従った管理を継続してください。 参考文献 (文献1) 高血圧|e-ヘルスネット(厚生労働省) (文献2) 脳動静脈奇形|国立循環器病研究センター (文献3) 男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について|国立がん研究センター (文献4) 脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット(厚生労働省) (文献5) 健康日本21(第三次)推進のための説明資料|厚生労働省 (文献6) 日本人の食事摂取基準(2025年版)|厚生労働省 (文献7) 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて (文献8) 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023|厚生労働省
2023.06.29 -
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「もやもや病の悪化を防ぐには何を避けるべきか」 「日常生活でどこに注意すれば良いのか」 もやもや病は、厚生労働省が指定する難病で、脳の血管が徐々に狭くなり血流が不足することで、手足の麻痺やけいれんなどを引き起こす疾患です。正しい知識と適切な対策により、症状の進行を抑え、安定した日常生活を送ることが期待できます。 本記事では、もやもや病で気をつけるべきことを現役医師が詳しく解説します。記事の最後には、もやもや病に関するよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 もやもや病について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 もやもや病で気をつけること|私生活 私生活で気をつけること 詳細 異変を感じたらすぐに医療機関を受診する 症状出現時の早期受診の徹底 生活習慣を見直す 食事・睡眠・禁煙・節酒の維持 無理のない身体の使い方を意識する 過度な運動・力仕事の回避 ストレスに配慮する 日常でのリラックス時間確保 体調管理を心がける 発熱・疲労・気温変化に注意 もやもや病は脳の血流が不足し、さまざまな症状を引き起こす疾患です。そのため、日常生活では工夫や注意が必要です。頭痛やしびれなどの異変を感じた際は、早めに医療機関を受診しましょう。 食事や睡眠の質を整え、禁煙や節酒を心がけるなど、生活習慣を見直すことも欠かせません。また、無理な運動や力仕事を避けて体への負担を減らし、リラックスできる時間を意識して確保することも重要です。さらに、発熱や疲労、気温の変化に注意し、体調を整えることが症状の進行を防ぐ基盤となります。 以下の記事では、もやもや病の症状や治療法について詳しく解説しています。 異変を感じたらすぐに医療機関を受診する もやもや病は脳の血流が不安定になる疾患で、突然のしびれや言葉のもつれ、視覚の異常などが発作のサインとして現れることがあります。症状が軽くても放置すると脳梗塞や脳出血に進行する危険があるため、早期に医療機関を受診することが重要です。 とくに片側のしびれや会話のしにくさは典型的な脳血管障害の兆候であり、受診の遅れは治療の選択肢を狭め、後遺症のリスクを高めます。普段と異なる違和感を覚えたときは、医療機関を受診しましょう。 生活習慣を見直す 理由 詳細 血液の粘度や血流の安定 規則正しい水分補給・バランスの取れた食事 血管への負担軽減 禁煙・節酒・適量の飲酒 全身バランスの維持 適度な運動・十分な睡眠・ストレス管理 長期的な進行抑制 生活習慣改善による保存的な管理 生活習慣を見直すことは、もやもや病と診断された方が自分で取り組める大切なリスク管理です。水分補給や栄養状態の維持は血液が濃くなるのを防ぎ、脳梗塞や一過性虚血発作のリスクを下げる基盤になります。 禁煙や節酒は血管への直接的なダメージを防ぎ、過度な飲酒や喫煙による脳卒中のリスクを減らします。さらに、適度な運動や十分な睡眠、ストレス管理は心身のバランスを保ち、発作や症状の悪化を防ぎます。こうした取り組みの積み重ねが症状の進行を抑えることにつながるため、日常生活での意識的な改善が重要です。 以下の記事では、生活習慣改善について詳しく解説しています。 【関連記事】 脂質異常症改善のための正しい運動とお茶の選び方|生活習慣の見直しポイントを医師が解説 【医師監修】脂質異常症の診断基準|総コレステロールなど各数値の正常値と治療法を解説 無理のない身体の使い方を意識する もやもや病は脳への血流が不足しやすく、手足の麻痺や言語障害、けいれんなどを引き起こす疾患です。そのため、日常生活では身体に無理のない使い方を意識することが重要です。 激しい運動や過度な力仕事は呼吸を乱し、脳血管の収縮を招く恐れがあります。長時間の無理な動作や過労も血圧の変動や過呼吸を招き、発作や再発の引き金になります。休憩を取り、ゆっくりと動作することが脳への血流不足を防ぐために有効です。 具体的には、急に立ち上がらず姿勢をゆっくり変える、重い荷物を無理に持たない、ウォーキングやストレッチなど軽い運動を取り入れることが推奨されます。 頭部に強い衝撃が加わるスポーツや激しい運動は避ける必要があります。体調の変化に注意し、無理のない範囲での活動が、症状の悪化や再発を防ぎ、安定した生活につながります。 ストレスに配慮する 理由 詳細 血圧変動の負担軽減 交感神経刺激による血圧上昇抑制 過換気(過呼吸)リスクの回避 強いストレスによる早い呼吸回避 症状誘発要因の排除 血管緊張・血圧変動時の症状予防 精神的負担の軽減 生活の質向上・再発リスク低減 具体的な対策実施の重要性 リラックス・休息・趣味の活用 ストレスへの配慮は、もやもや病の患者様が安定した日常生活を維持する上で極めて重要です。ストレスは血圧を急激に上昇させ、脳血流に過度な負担を与える要因となります。 とくに脳血管が狭窄している場合には、脳梗塞や脳出血の誘因となる可能性があり、注意が必要です。また、強い精神的緊張は呼吸を浅く速くする過換気を招き、脳血流の低下や症状の誘発につながることがあります。 これらのリスクを軽減するためには、日常生活の中で精神的負担を和らげ、リラックスできる環境や方法を取り入れることが大切です。自身に合ったストレス対処法を実践することで、症状の増悪や急変を予防し、生活の質の維持につながります。 以下の記事では、ストレスについて詳しく解説しています。 体調管理を心がける 理由 詳細 疲労や睡眠不足の回避 免疫・循環機能の維持 水分補給と脱水予防 血液の濃度調整による血流改善 発熱や感染症の早期対処 体調悪化のリスク軽減 血圧管理の重要性 血圧変動の自己把握とコントロール 体調変化の気づき習慣 微妙な症状の早期発見・受診促進 もやもや病は脳の血流が不足しやすく、体調のわずかな変化が症状の悪化や発作の引き金となる可能性があります。そのため、日常的な体調管理は極めて重要です。十分な休養と良質な睡眠を確保することで、血圧や呼吸の乱れを防ぎ、症状の安定につながります。 こまめな水分補給は脱水を予防し、血液の流れを保つことが脳梗塞のリスクを低減する上で重要です。発熱や感染症は血流に大きな影響を与えるため、体調不良を感じた際には早めに医療機関を受診しましょう。 また、気温の変化に注意しつつ血圧を測定するなど自己管理を習慣化するのも大切です。さらに、頭痛や倦怠感、手足の違和感といった小さな変化を記録しておくことで、早期に異常を把握しやすくなります。 もやもや病で気をつけること|仕事・人間関係 仕事・人間関係で気をつけること 詳細 周囲への理解を得る 疾患の状況や配慮事項の共有 無理のない働き方をする(精神的・身体的) 負担軽減と休憩確保 急激な温度変化・過換気の回避 寒暖差対策と呼吸の過剰防止 人間関係のトラブル回避 適切なコミュニケーションと支援 もやもや病の患者様は、仕事や人間関係においていくつかの点に注意する必要があります。まず、疾患の状況や配慮すべき点を職場や周囲の人に共有し、理解を得ることが大切です。 精神的・身体的な負担を軽減し、無理のない働き方と十分な休憩を確保することが求められます。また、急激な温度変化には衣服で調整し、過換気を防ぐことも重要です。 さらに人間関係ではトラブルを避けるために適切にコミュニケーションを取り、必要に応じて周囲の支援を活用することが大切です。こうした配慮が症状の安定と生活の質の向上につながります。 周囲への理解を得る 重要性 詳細 疾患の特徴を伝え誤解を防止 体調変化や疲労の理解促進 仕事上の配慮を得やすくする 休憩時間や業務内容の調整 支えと協力の輪づくり 急な休みやサポート要請の円滑化 安定感と信頼感の向上 精神的負担軽減とコミュニケーション改善 もやもや病は外見からは判断しにくく、突然の体調変化や疲れやすさが現れることがあります。そのため、周囲に疾患の特徴や注意点を伝え、理解を得ることが重要です。 あらかじめ病状を共有しておくことで、急な症状が出た際にも誤解を避け、落ち着いた対応を受けられる可能性が高まります。また、疲労を感じやすい場合には休憩時間の確保や業務内容の調整が必要となりますが、職場の理解を得ることで配慮を依頼しやすくなります。 さらに、体調の波が大きいときには周囲の支援が欠かせません。協力を得やすい環境は心身の安定につながり、信頼関係の構築に役立ちます。仕事や人間関係を円滑に保つためには、主治医に相談し説明用資料の活用も有効です。 無理のない働き方をする(精神的・身体的) ポイント 詳細 身体的な無理を避ける 休憩の確保・重い作業控える・通院を優先する ストレスをためない環境づくり 体調共有・業務調整・リラックス時間確保・支援の活用 柔軟な働き方の導入 テレワーク・時差出勤・短時間勤務・コミュニケーション重視 体調変化の早期伝達と支援活用 疲労のサイン共有・限界認識・サポート制度活用 もやもや病の患者様が無理なく働き続けるには、身体と心の両面に配慮した働き方が必要です。疲れやすい体質を理解し、適度に休憩を取りながら長時間労働や重労働を避け、症状悪化の兆しがあれば早めに職場へ伝えましょう。 精神的な負担を減らすためには、体調や気持ちを共有し、過度な責任を抱え込まないことが大切です。リラックスできる時間を持ち、必要に応じて支援を活用するのも効果的です。 さらに、テレワークや短時間勤務など柔軟な働き方を取り入れ、体調変化を早めに共有して職場のサポート制度を活用することが、安定した就労につながります。 急激な温度変化・過換気の回避 ポイント 詳細 過呼吸を起こす動作の回避 長時間の楽器演奏や激しい運動、大声の制限 こまめな休憩と無理の回避 体調に応じた休息の確保 急激な寒暖差の環境での体調管理 身体を温かく保つこと 精神的安定の維持 急な感情の高ぶりを避ける 周囲へのリスク理解 過換気のリスク周知と支援依頼の促進 急激な温度変化は血管に負担をかけるため注意が必要です。夏場の屋外と冷房の効いた室内、冬場の暖房の部屋と寒い屋外の行き来では、羽織り物を用意するなど体温調節を心がけましょう。 また、過換気は脳の血管を収縮させる可能性があるため、興奮や緊張の場面では意識してゆっくり深呼吸を行い、防ぐことが大切です。 人間関係のトラブル回避 気をつけること 詳細 疾患の適切な伝達 症状の特徴と体調の変動説明による誤解防止 感情のコントロール 怒りや焦りの抑制による過換気防止 無理しすぎない 体調に合わせた休息確保とストレス軽減 理解と助けの受け入れ 早期相談と支援依頼によるトラブル予防 コミュニケーション工夫 短時間対話やメール活用による負担軽減 周囲の理解促進と啓発支援 症状の理解に対する促進と説明資料共有による偏見軽減 もやもや病における人間関係のトラブルを避けるためには、疾患の特徴や体調の変動を周囲に適切に伝え、突然の体調不良や欠勤に対する誤解を防ぐことが重要です。 感情的になりすぎると過換気を起こしやすくなるため、できるだけ落ち着いた対応を心がけましょう。また、無理に仕事や付き合いを続けず、体調に応じて十分な休養を確保することが必要です。困難を感じた際には早めに相談し、周囲の支援を受け入れる姿勢を持つことでトラブルを未然に防止できます。 さらに、疲労が強い場合には面談時間を短縮したり、メールやメッセージを活用したりするなど、コミュニケーション方法を工夫することも有効です。周囲の理解を深めるためには、説明資料の活用や啓発活動を取り入れることが推奨され、偏見の軽減と良好な人間関係の構築につながります。 もやもや病で気をつけること|家族が発症した際の対応 家族が発症した際の対応 詳細 もやもや病についての理解を深める 疾患の特徴や遺伝的背景の把握 ストレス・疲労をためない生活を一緒に作る 規則正しい生活リズムと休息の確保 発作の兆候に気づけるようにする 症状の変化や異常の早期発見 仕事・学校など周囲への説明と調整の支援 状況説明と環境調整の協力 自分自身(家族)のケアも忘れない 介護負担の軽減と心身の健康維持 もやもや病には家族内で発症する例があり、遺伝的な素因が関与すると考えられています。家族が発症した場合は、まず疾患の特徴や背景を正しく理解することが重要です。 ストレスや疲労をためない生活リズムを一緒に整え、発作や症状の兆候に早く気づけるよう注意しましょう。さらに、仕事や学校などで周囲に説明し、環境を調整することで理解と協力を得やすくなり、生活の質の向上につながります。また、介護やサポートを担う家族自身の心身のケアも忘れず、支え合いながら疾患と向き合うことが大切です。 以下の記事では、もやもや病と遺伝の関係性について詳しく解説しています。 もやもや病についての理解を深める もやもや病は脳の血管が狭くなり、血流が低下することで症状や体調の変動を起こしやすい指定難病です。家族がもやもや病について正しく理解することは、日常生活での支援や配慮を可能にし、患者自身の精神的・身体的負担を減らすために不可欠です。 正しい知識を共有することで誤解や不安を防ぎ、安定したコミュニケーションを保てます。患者様のできないことを責めず、支え合う姿勢を持つことは、生活の質を守り、家族の負担を軽くすることにつながります。 以下の記事では、家族がもやもや病を発症した際に起こりうることを詳しく解説しています。 【関連記事】 小児もやもや病の症状|子どもと大人の違いや注意点を解説 もやもや病になると性格が変化する?メカニズムや高次機能障害について医師が解説 ストレス・疲労をためない生活を一緒に作る もやもや病の患者様にとって、ストレスや疲労の蓄積は症状悪化の要因となります。そのため、ご家族が生活環境を整え、無理のない生活リズムを作ることが大切です。 体調や生活のペースを尊重し、健康な人と同じ生活を無理に求めないようにしましょう。急激な温度変化や過換気を起こしやすい状況を避ける工夫も有効です。 日々の体調や疲労のサインを共有し、家族で支え合うことが精神的負担の軽減につながります。さらに、趣味やリラックスの時間を持ち、十分な休息を心掛けることも重要です。 必要に応じて医療機関やカウンセリングを利用することで、安定した生活を送りやすくなります。無理に「普通」を求めず、体調や環境に合わせて柔軟に支えることが、生活の質を守る上で大切です。 発作の兆候に気づけるようにする 重要性 詳細 迅速かつ適切な対応のための早期発見 発作の兆候を素早く見つけ、落ち着いて対応できる 医療機関への速やかな受診促進 早期受診による重篤な合併症のリスク低減 症状状況の正確な把握と共有 発作頻度や状況を医師に伝え、適切な治療計画に役立てる 生活の質と安定性の向上 生活の安定を維持 もやもや病は脳の血流が不足することで、しびれや脱力、言葉の障害、頭痛、けいれん、意識障害など多様な発作を引き起こします。とくに子どもでは激しい運動や過換気が誘因となりやすく、一時的に改善する場合もありますが、繰り返すことで脳梗塞へ進展する危険があります。 そのため、家族が発作の兆候を早期に察知することが極めて重要です。発作に気づくことで、冷静な対応や迅速な医療受診が可能となり、重篤化の防止につながります。また、症状の記録は診断と治療精度を高め、症状理解と体調観察は進行予防と生活安定に不可欠です。 以下の記事では、もやもや病の初期症状について詳しく解説しています。 仕事・学校など周囲への説明と調整の支援 理由 詳細 もやもや病に関する理解を広げ誤解や偏見防止 周囲の特徴説明による休暇や配慮への理解促進 適切な環境や配慮の実現 勤務時間や学習環境の調整による無理のない生活サポート トラブルやストレス軽減 誤解や摩擦の回避による環境の確保 支援の輪を広げやすくする 具体的な支援方法の相談で協力体制の強化 本人の自己管理と生活質向上支援 周囲の理解により体調に応じた活動が可能となり、心身の安定と生活の質が向上 もやもや病の方が社会生活を続けるには、職場や学校に疾患の特性を理解してもらうことが重要です。勤務時間や学習環境の調整には、診断書や医師の意見書の活用が有効です。 家族が説明を担うことで本人の負担は軽減され、発作時の対応を共有しておけば周囲も落ち着いて行動できます。こうした取り組みにより、社会とのつながりを保ちながら体調に配慮した生活を続けやすくなり、家族が橋渡し役となることが求められます。 自分自身(家族)のケアも忘れない もやもや病の家族ケアは長期にわたるため、支える側の心身の健康維持が不可欠です。疲労やストレスが蓄積すると冷静な対応が難しくなりますが、体調と心を整えることで適切なサポートが可能になります。 家族が健やかでいることは本人、家庭の安定にも直結します。趣味や休養、運動、睡眠を心がけ、信頼できる人や医師への相談などストレスケアを意識しましょう。また、医療機関や福祉サービスを活用することで負担を分散でき、持続的な支援につながります。 もやもや病に気をつけて異常があれば医療機関を受診しよう もやもや病は、発作がなければ日常生活を普段通り送れることもあります。しかし、症状を放置すると脳梗塞や脳出血のリスクが高まります。 軽度のしびれや言葉のもつれ、視覚の異常といった違和感も軽視せず、早期に医療機関を受診することが重要です。 もやもや病によって引き起こされる脳出血の後遺症改善や再発予防を目的とした治療法として、再生医療という選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」では、幹細胞治療などの再生医療を用いて、脳の血流改善や症状の軽減を目指す治療を行っています。もやもや病に関連する脳出血に対する再生医療の治療例については、以下の症例記事をご覧ください。 ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 もやもや病に関するよくある質問 もやもや病は完治しますか? もやもや病には現時点で根本的に完治させる方法はありません。しかし、薬物療法や血行再建術などの外科的治療により、脳の血流を補い症状の進行を抑えることができます。 適切な治療と生活管理を組み合わせることで、発作や脳卒中のリスクを減らし、日常生活を安定して続けることが期待できます。 以下の記事では、もやもや病の治療について詳しく解説しています。 【関連記事】 もやもや病の手術の難易度と成功率とは?入院期間や寿命への影響も医師が解説! もやもや病の手術後に仕事復帰できるのはいつ?後遺症や退院後の働き方を医師が解説 もやもや病を発症すると寿命が短くなりますか? もやもや病にかかったからといって、必ず寿命が短くなるわけではありません。もやもや病は、治療を行わず放置すると脳梗塞や脳出血のリスクが高まり、生命に関わる可能性があります。 一方で、血行再建術や薬物療法に加え、生活習慣の管理や定期的な受診を続けることで重症化を防ぎ、寿命への影響を最小限に抑えることができます。早期発見と適切な管理を行えば、健康な人と大きく変わらない生活を送れるケースも少なくありません。 もやもや病は国からの補助金などを貰うことは出来ますか? 項目 詳細 指定難病としての位置づけ 厚生労働省が認める「特定疾患(指定難病)」に含まれる 医療費助成対象 国・都道府県による公費負担医療制度の対象 助成認定条件 重症度や軽症高額該当の基準を満たした場合、都道府県の審査を経て認定される 小児慢性特定疾病制度の適用 18歳未満の患者に対し、小児慢性特定疾病医療費制度が適用される もやもや病は厚生労働省認定の指定難病で、公的な医療費助成の対象です。 重症度や高額医療の条件を満たせば、都道府県の審査を経て助成が受けられます。18歳未満は小児慢性特定疾病制度も適用され、医療費負担が軽減されます。申請は医師と相談し、手続きを行うことが重要です。
2023.06.26 -
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もやもや病を大きくわけると「虚血型」と「出血型」の2種類があります。発症した種類によって初期症状は異なります。 本記事では「虚血型」と「出血型」の違いを明確にした上で、それぞれの初期症状を詳しく解説します。 もやもや病は脳梗塞や脳出血、くも膜下出血を発症する可能性がある怖い病気です。この記事を参考にして初期症状のサインを知り、もやもや病の早期治療につなげていきましょう。 もやもや病の初期症状サイン【チェックリストあり】 もやもや病の初期症状を見る前に、もやもや病の特徴を理解しましょう。 もやもや病とは、脳に血液を送るための血管である「内頚動脈」が、徐々に細くなったり、詰まったりして、脳の血液不足を引き起こす原因不明の病気です。 不足した血液を補うために、細い血管が脳内に異常に発達していきます。血管を造影すると、細い血管が「もやもやした煙」に見えることから「もやもや病」と名付けられました。 もやもや病には、血管が狭くなるのが原因で血液不足を起こす「虚血型」と、増殖した血管が破裂して出血する「出血型」の2種類があります。 それぞれの初期症状のサインを見ていきましょう。 虚血型の場合 虚血型は、脳内の血管が細くなったり、詰まったりして血液不足を起こしている状態です。虚血型の場合、以下のような初期症状が現れます。 頭痛 けいれん 意識障害 言語障害 手足の麻痺 手足のしびれ 虚血型は、血管の狭窄が進行すると脳の組織への血流が完全に途絶え、脳梗塞を発症するリスクがあります。重症化を防ぐためには、早期発見が重要です。疑われる初期症状が見られたら、早めに病院を受診しましょう。 また、血流不足は脳の前頭葉にダメージを与え、高次脳機能障害を引き起こす可能性もあります。前頭葉には感情をコントロールする働きがあるため、高次脳機能障害を発症すれば、性格変化の症状が現れるケースもあります。 もやもや病から発症する高機能障害については以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせてご覧ください。 出血型の場合 出血型は、細かい血管の増加が影響して出血を起こす状態です。出血すると、脳出血、くも膜下出血などを引き起こします。初期症状は、出血の種類によって異なります。 たとえば、くも膜下出血の場合の初期症状は以下のとおりです。 頭痛 めまい 吐き気 視力低下 意識障害 脳出血やくも膜下出血は、運動や感覚の麻痺といった後遺症を残す可能性がある病気です。症状が深刻化する前に初期症状が見られたら、速やかに医療機関を受診しましょう。 くも膜下出血や脳出血を含む脳卒中の治療法の1つに「再生医療」があります。身体のしびれや麻痺、言語障害といった後遺症も治療対象です。 期待できる治療効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 もやもや病の初期症状が現れたら早期に病院を受診する 血管が詰まって脳梗塞を起こした場合や、増加した血管から出血を起こした場合は、手足の麻痺や、言語の障害、脳機能障害などの後遺症が出ることもあります。そのため、早期に診断して専門の病院で治療を受けることが大切です。 以下の記事では、もやもや病が引き起こす脳梗塞のリスクについて解説しています。予防策も紹介しているので、詳細が気になる方は参考にしてみてください。 適切な治療や管理を受けている場合には、約7割程度の方は症状的に安定して生活を送っていると推計されています。 脳の血管の狭窄は、最初の診断時と同じ状態が何年も変わらない方もいれば、徐々に進行していく方もいるといわれています。従って、定期的にMRIなどによる画像検査が必要です。 もやもや病の治療方法 もやもや病の治療には「内科的治療」と「外科的治療」があります。 「内科的治療」では、詰まりかけている血管の血液の流れを改善する際に、抗血小板剤(血液をサラサラにする薬)、出血の予防を図るときは、血圧・脳圧をコントロールする薬を投与します。ただし、病院によって使用する薬が異なる可能性があるので、内科的治療を進める際は、事前に担当医に確認しましょう。 内科的治療を実施しても効果が不十分な場合や、根本的治療を目指す場合は、外科的治療を検討します。 もやもや病における「外科的治療」は、血行再建術(バイパス手術)です。バイパス手術は主に、頭皮の血管と脳表面の血管を直接つなぐ「直接再建術」と、血流が多い側頭筋や骨膜を脳の表面に置いて接着する「間接血行再建術」の2種類があります。 以下の記事では、もやもや病の手術についてさらに詳しく解説しています。入院期間や手術の成功率なども紹介しているので、気になる方はあわせてご覧ください。 まとめ|もやもや病の初期症状を感じたら早急に専門家の受診しよう もやもや病の初期症状は、明らかに違和感を感じるような症状もあれば、風邪の症状と混同してしまうような症状もあります。 もやもや病は、脳梗塞やくも膜下出血、脳出血といった脳卒中を引き起こす可能性のある病気です。なるべく初期症状の段階で病院を受診し、早期治療するのが望ましいといえます。 「なんかいつもの体調不良と違う…」「こんな症状初めて!」などの違和感を覚えたら、もやもや病の可能性も視野に入れて病院の受診を検討しましょう。 もやもや病から発症する脳卒中の治療には「再生医療」が効果的です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、損傷した脳細胞の機能回復を促進します。 脳卒中の後遺症も治療対象なので、具体的な治療法や効果が知りたい方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 もやもや病に関するよくある質問 最後にもやもや病に関するよくある質問と回答をまとめます。 もやもや病で手術を受けた方がいい場合は? 内科的治療を試しても効果が見られない場合や、現時点で脳梗塞や脳出血の発症リスクが高いと診断された場合は手術を受けたほうが良いといえます。手術は脳梗塞や脳出血の予防にもつながります。 子どもが発症した場合、年齢が低いほど、脳梗塞や脳出血などの重篤な症状を出しやすいとされているため、診断がついた時点で手術を検討するのが良いでしょう。 もやもや病が遺伝する可能性はありますか? 現在でも詳細な原因は不明であり、必ずしも遺伝する病気というわけではありません。 最近の研究では、もやもや病に関係した遺伝子(RNF213遺伝子)が発見されていますが、病気になる感受性が高くなる「感受性遺伝子」であって、病気の「原因遺伝子」ではないとされています。この遺伝子は、もやもや病がない一般の方にもみられる遺伝子ですので明らかな原因とは言えません。 家族内でもやもや病がみられる家族性のもやもや病は10〜20%であり、遺伝子以外に他のなんらかの要因が加わることで発症するのではないかと推測されています。(文献1) 以下の記事では、もやもや病と遺伝の関係性について詳しく解説しています。具体的な情報が知りたい方は、参考にしてみてください。 もやもや病の初期症状は子どもと大人で違いますか? 子どもと大人は同じ初期症状もありますが、発症しやすいもやもや病の種類が異なるため、症状に違いが見られる場合があります。 たとえば、子どもは虚血型のもやもや病を発症しやすいと言われており、虚血型の初期症状は手足のしびれや麻痺、言語障害などです。 大人は、出血型のもやもや病を発症しやすく、初期症状では頭痛やめまい、意識障害などを生じます。 ただし、子ども・大人どちらとも「虚血型」と「出血型」を発症する可能性はあるので、年齢に関わらず初期症状の知識を広く理解しておきましょう。 以下の記事では、もやもや病における大人と子どもの違いをまとめています。違いを見分ける上での注意点も解説しているので、詳細が気になる方はあわせてご覧ください。 【参考文献】 文献1:https://www.nanbyou.or.jp/entry/209
2023.06.22 -
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もやもや病の手術後にどのくらいで仕事復帰ができるのか、そもそも仕事ができるのか気になっていませんか。 もやもや病のような脳の手術は、長く休まなければいけないのか、以前と同じように仕事ができるのかなど不安は尽きないかもしれません。 結論、もやもや病の手術後は、個人差はあるものの「2週間以上」は静養が必要です。麻痺や感覚障害などの後遺症がある場合は、リハビリを実施し、日常生活・仕事への復帰を目指します。 本記事では、もやもや病の手術後の仕事復帰について詳しく解説します。この記事を参考に、仕事復帰までの期間を把握して今後に備えましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療によるもやもや病をはじめとする脳卒中の後遺症改善・再発予防の治療を行っております。 「メール相談」または「オンラインカウンセリング」にて無料相談を受け付け中です。気になる方はぜひ当院までご連絡ください。 もやもや病の手術後の仕事復帰までは2週間以上かかる可能性がある もやもや病の手術後は個人差があるものの、静養が必要なため、仕事復帰まで2週間以上かかる可能性があります。 もやもや病は、脳の主要な血管(内頸動脈終末部)が徐々に狭くなり、その部分を補うように煙のようなもやもやした細い血管が発達する病気です。 新しく形成された血管は弱いため、血管の壁が破れて脳出血や脳虚血に陥るリスクがあります。脳卒中に発展するリスクがあるため、十分な静養や入院期間が必要である旨を職場に伝えておくと安心でしょう。 しかし、重篤な症状を発症する前に、バイパス手術などの治療を行うことができれば、後遺症なく社会復帰できる可能性が高い疾患です。 ただし、退院後も定期的な診察と検査は欠かせないため、医師の指示に従い受診しましょう。 もやもや病の手術については、以下のコラムで詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 仕事復帰に影響するもやもや病の後遺症5つ もやもや病の術後には、以下の後遺症があらわれる可能性があります。 麻痺 感覚障害 構音(こうおん)障害 嚥下(えんげ)障害 高次脳機能障害 これらの症状は、仕事復帰に影響する可能性があります。本章で後遺症を把握して今後に備えましょう。 麻痺 もやもや病で多いのが、片側の手足が麻痺して動かなくなる症状です。 麻痺の度合いは出血の大きさによって異なります。全く動かない場合もあれば、少しなら動かせる場合もあります。 リハビリで改善は認められるものの、何らかの障害が残り、肉体労働が困難になるリスクも考えられるでしょう。 感覚障害(触感が鈍くなる) 触った感覚が鈍くなる「感覚障害」も後遺症のひとつです。 物に触れたときに分かる温度や硬さ、痛みなどが感じにくくなる症状です。重度の場合は火傷やケガを負っても気づかないことがあるため、業務内容に制限がかかる場合があります。 また、鈍くなるだけではなく、反対に過敏になりすぎるケースもあります。 構音障害(話すのが困難) 口の中または周辺が麻痺して呂律(ろれつ)が回りにくくなる「構音(こうおん)障害」も後遺症としてあげられます。 構音障害になると、文字の読み書きは問題なく行えるものの言葉が不明瞭で鼻にかかったような話し方になる場合が多いです。話すのが困難になるため、対人業務が難しくなるケースがあります。 嚥下障害(飲み込みにくくなる) もやもや病の急性期では、食べ物や飲み物を飲み込みにくくなる「嚥下(えんげ)障害」が多く見られます。 出血の部位によっては完全な回復が難しいケースがあり、口から食事を摂取できなくなる場合も考えられるでしょう。 また、飲食物が気道に入ってしまい咳が出る「誤嚥性肺炎」が併発する懸念もあります。 そのため、安全に飲み込めるよう食べ物を人肌の温度まで冷ましたり、ペースト状にしたりするなどの工夫が必要です。 思考力低下・注意力散漫 「高次脳機能障害」は、脳で複雑な情報を処理する部位が損傷して記憶力や注意力に問題が起こる後遺症です。 感情のコントロールが難しくなったり、言葉が出にくくなったりすることで社会生活に支障をきたす場合もあります。 高次機能障害によりできないことをリハビリでカバーしたり、業務内容を調整する必要が出てくるでしょう。 もやもや病による高次機能障害について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしてください。 もやもや病手術後に仕事復帰するときのポイント もやもや病の手術後に仕事復帰するときのポイントは、以下の2つです。 後遺症がつらい業務は避ける 症状について職場に理解をもらう 退院後に仕事をする際は、後遺症とうまく付き合う必要があります。本章を参考に術後も安心して仕事ができるような工夫をしましょう。 後遺症がつらい業務内容は避ける 後遺症によっては業務内容が限られます。後遺症で業務に支障が出る仕事は極力控えるようにしましょう。 つらい思いをして無理に業務を行った場合、体調を崩したり職場の人間関係が悪化したりするリスクが考えられます。 以下を例に、後遺症の種類に応じて業務内容を検討しましょう。 後遺症 避けるべき業務の例 運動麻痺 肉体労働 言語障害 電話応対 構音障害 接客業 自分の症状に合わせて職場と相談し、無理なくても働ける環境を整えましょう。 もやもや病の症状を職場に理解をもらう もやもや病の手術後、仕事の支障をきたす後遺症がある場合は、業務内容が制限されていることを職場へ相談することが大切です。 つらい症状を共有すると、業務内容や負担の調整をしてもらえる可能性があります。 ただし、職場の理解が得られなかったり、業務の継続が難しかったりする場合は、休職や転職も視野に入れましょう。 もやもや病手術後に気を付けるべき日常生活のポイント もやもや病の術後は以下の点に気を付けるべき日常生活のポイントは、以下の3つです。 1.リハビリは正しく行う 2.処方薬は適切に服用する 3.定期的に診察や検査を受ける 本章を参考に、日常生活の注意点を把握して再発防止や症状の改善を意識しましょう。 リハビリは正しく行う 医師から指示があった場合は、きちんとリハビリを行いましょう。 もやもや病の術後に後遺症が残っている場合は、医師の判断でリハビリを重点的に置いて治療が進められます。 後遺症の種類に応じて、運動療法や言語療法、作業療法などが選ばれます。 個人差はあるものの正しいリハビリを行うことで、後遺症の改善も期待できるでしょう。 処方薬は適切に服用する 脳の血流が不足している場合は、血をサラサラにする抗血小板薬を服用して血行が遮断されないようにします。 根本的な治療にはならないものの、脳卒中の防止になるため薬が処方された際はきちんと服用しましょう。 また、けいれんが見られる場合は抗けいれん薬が処方されることもあります。 定期的に診察や検査を受ける もやもや病の治療では手術の効果を見るために、脳血管の撮影が行われます。 検査の頻度には個人差がありますが、指示があれば必ず受けましょう。 もやもや病の検査ではMRIやCTで脳の画像を撮影されることが多く、自覚症状がなくても異変を確認できます。 術後に無症状で安定している状態でも、半年〜1年の頻度で検査することが大切です。 まとめ|もやもや病の手術後はしっかり休んで仕事復帰に備えましょう もやもや病は、症状や後遺症が個々に異なる希少な疾患です。 手術で後遺症なく社会復帰できる場合もあれば、何かしらの症状が残り介助が必要な場合もあります。回復を焦らずしっかり休むことが、社会復帰につながるでしょう。 本記事がご参考になれば幸いです。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療によるもやもや病をはじめとする脳卒中の後遺症改善・再発予防の治療を行っております。 「メール相談」または「オンラインカウンセリング」にて無料相談を受け付け中です。気になる方はぜひ当院までご連絡ください。 もやもや病についてよくある質問 もやもや病の手術の術後、運動はできますか? 術後の状態が安定していれば、その後の運動制限は少ないでしょう。 ただし、退院後すぐの激しい運動は控えることをおすすめします。筋トレのような本格的に運動を行う際は、必ず事前に医師の許可を得てください。 もやもや病の入院期間はどのくらいですか? もやもや病の入院期間は、2〜3週間程度が目安です。 医師の判断により変動するため、術前に確認しておくと術後の生活が計画しやすいため安心でしょう。 また、退院後も定期的な受診や検査が必要な場合がほとんどです。医師の指示に従い忘れずに定期的な通院をしましょう。
2023.06.19 -
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「もやもや病の手術は難易度が高いって本当?」「成功率はどのくらい?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 もやもや病は頭の中で血管が詰まる病気で、手術が必要な場合もあります。 しかし脳の手術は難易度やリスクが高いと感じ、不安になるかもしれません。 結論からいえば、もやもや病の手術の難易度は高いといえます。血管をつなぐ繊細な作業が求められ、4~6時間に及ぶ手術になることもあるためです。 この記事では、もやもや病の手術方法の種類や難易度、成功率などを解説しています。もやもや病の手術について理解を深め、治療に前向きに臨むための参考資料になれば幸いです。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳梗塞や脳出血の治療も行っております。 もやもや病に関して気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 もやもや病の手術の難易度は高め もやもや病の手術は、脳の血流を改善するために行われるもので、難易度は高めといえます。 繊細な血管を扱う技術が求められ、一般的な手術と比べて以下のとおり難易度が高いのが特徴です。 本章では、手術の難易度が高いとされる理由や背景を詳しく解説いたします。 血管外科医の高度な技術が必要 もやもや病の手術には、血管外科医の高度な技術が欠かせません。 脳の血管は非常に細く、複雑に入り組んでいます。 もやもや病の手術では、顕微鏡を使用しながらミリ単位の血管を縫い合わせる繊細な作業が必要です。そのため、高度な技術と豊富な経験を持つ医師の執刀が求められます。 したがって、もやもや病の手術は難易度が高いといえるでしょう。 手術時間は数時間に及ぶ もやもや病の手術は、脳の血管を慎重につなぐ作業が続くため、通常4〜6時間ほどかかり、高い集中力が求められます。 とくに、血流を確保する繊細な工程では、一瞬の判断ミスが大きな影響を与えかねません。 そのため、熟練した技術と高い集中力が不可欠です。 難易度の高い手術ですが、具体的な時間など事前に理解を深めておくと不安を軽減できるでしょう。(文献1) もやもや病の手術方法は主に2種類ある もやもや病の手術には「直接バイパス手術」と「間接バイパス手術」の2種類があります。 どちらも脳の血流を改善する目的ですが、アプローチや効果に違いがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。 手術方法 特徴 主なメリット 直接バイパス手術 血管を直接接続する方法 即効性が高い 間接バイパス手術 血管の自然成長を促す方法 身体への負担が少ない それぞれの手術について詳しく解説します。 直接バイパス手術 直接バイパス手術は、頭皮や首の血管を脳の血管に接続する方法です。 この手術は即効性が高く、術後すぐに血流改善が期待できます。 一方で、手術には高度な技術が求められ、執刀医の経験が成功率に大きく影響します。 また、術後の合併症リスクを軽減するため、精密検査や丁寧な経過観察が欠かせません。 間接バイパス手術 間接バイパス手術は、頭皮や筋肉を脳表面に移植して血流改善を促す方法です。 新しい血管の成長を利用するため、身体への負担が少ないのが特徴です。 ただし、直接バイパス手術ほど即効性はなく、効果が現れるまでに時間を要する場合があります。 とくに子どもや血管が細い患者に適しており、長期的な観察と適切なリハビリが重要です。(文献2) また、もやもや病の詳しい症状や治療法については以下の記事でも詳細に解説しているので、参考にしていただけると幸いです。 もやもや病手術の成功率とリスク もやもや病の手術は成功率が高い一方で、いくつかのリスクも伴います。 適切な手術を受けることで8割以上の成功が見込めますが、合併症や少数の脳出血のリスクも考慮する必要があります。 ここでは、成功率と注意すべきリスクについて詳しく解説します。 適切な手術によって成功率は8割程度 もやもや病の手術は、適切に行われれば成功率は8割程度とされています。手術を行うことで、血流が改善し、症状の進行を抑えられる点が大きなメリットです。 しかし、成功率は手術を担当する医師の技術や施設の設備によって異なります。 経験豊富な医師の執刀によって、さらに高い成果が期待できるでしょう。 手術前には十分な説明を受け、不安を解消した上で治療に臨むことが重要です。 合併症のリスクがある もやもや病の手術には、術後の感染症や血管の閉塞など、合併症のリスクが伴います。 これらのリスクを減らすためには、術前の精密検査や術後の経過観察が欠かせません。また、体調を整えて手術に臨むことも大切です。 医師と密に連携し、不安や疑問をしっかり解消しておきましょう。 脳出血を起こす少数事例もあり もやもや病の手術では、少数ですが脳出血の事例も報告されています。血流の変化により脳の負担が一時的に増える可能性があるためです。 ただし、こうしたリスクは経験豊富な医師による適切な対応で抑えられます。また、術後は医師の指導に従い、慎重にリハビリを進めていきましょう。 もやもや病が招くリスクについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 もやもや病の入院期間や予後・寿命について もやもや病の手術後の入院期間は2〜3週間で、リハビリを含めて社会復帰までには1〜2カ月ほどかかるのが一般的です。 ただし、入院期間や回復までの時間には個人差があります。 本章では、入院期間から社会復帰、寿命への影響について詳しく解説します。 入院期間は2〜3週間が一般的 もやもや病の手術後、入院期間は2〜3週間程度が目安です。 術後は脳の血流状態を慎重に観察し、退院後も合併症の兆候がないか定期的な検査を行うことで、寿命へのリスクを最小限に抑えられます。 術前に入院期間を確認し、術後の生活を計画しておきましょう。 社会復帰には1〜2カ月が目安 術後の経過や重症度によって差はありますが、もやもや病の手術後、社会復帰するまでには、通常1〜2カ月程度かかるとされています。 手術後はリハビリを経て、日常生活に戻ることを目指します。 デスクワークや軽作業は比較的早く再開できますが、体力が必要な作業はできるだけ避けたほうが良いでしょう。 医師やリハビリスタッフのアドバイスを受けながら、無理のない範囲で復帰を進めることが大切です。 術後の回復状況に応じて、焦らず段階的に日常生活を取り戻していきましょう。 完全回復には半年以上かかる場合も もやもや病からの完全回復には半年以上かかる場合があるため、その間のケアが重要です。(文献3) 手術で血流が改善されることで、もやもや病による寿命へのリスクは大幅に軽減されます。 ただし、重症の場合や術後の合併症がある場合は、引き続き注意が必要です。 健康寿命を延ばすためには、適切なリハビリと生活習慣の改善が欠かせません。 まとめ|もやもや病の手術は難易度とリスクも理解しておこう この記事では、もやもや病の手術に関する難易度や成功率、入院期間について解説しました。 もやもや病の手術は、脳の血管を扱う繊細な治療であり、難易度は高めといえます。手術を受けるかどうかは、担当医と十分に相談し、納得できる選択を心がけましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の再生医療も行っております。症状に不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 もやもや病の手術難易度に関するよくある質問 もやもや病は寿命に影響する? 適切な治療を受ければ、寿命への影響を最小限に抑えられます。ただし、放置すると脳卒中や血流障害が進行し、命の危険が高まる可能性があります。 手術によって血流が改善されれば、日常生活への支障が減り、健康寿命が延びるケースも多いでしょう。 また、術後も医師の指導に従い、定期的な検診を受ける必要があります。 以下の記事では、もやもや病の初期症状やリスクチェックについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 もやもや病の手術は何回くらい必要ですか? もやもや病の手術は、基本的に1回で終えるケースが多いです。ただし、血流改善が不十分な場合や再発リスクが高い場合は、追加の手術が検討されることもあります。 1回目の手術で血流が安定すれば、再手術の必要性は低いといえるでしょう。 もやもや病の手術後に運動はできますか? 術後のリハビリを経て、軽い運動が可能になります。ウォーキングやストレッチなどの負担が少ない運動が推奨されます。 ただし、激しい運動は脳への負担が大きいため、術後しばらくは控えるべきといえる医師やリハビリスタッフの指導に従い、段階的に運動量を増やしていきましょう。 手術に失敗して後遺症が出るリスクはありますか? 手術が成功しても、少数ですが後遺症が出るリスクはあります。代表的な例として、軽度のしびれや血管の再閉塞などが挙げられます。 これらのリスクを最小限に抑えるため、経験豊富な医師の執刀と術後の経過観察が重要です。 不安な点は手術前に医師と相談し、納得した上で治療に臨むことが大切です。 もやもや病の後遺症については以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では、脳疾患の後遺症治療として、再生医療を行っております。後遺症リスクが不安な方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 J-Stage_もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)診断・治療ガイドライン(改訂版) 文献2 J-Stage_もやもや病に対する間接血行再建術後における皮質および脳溝内の FLAIR 高信号と術後一過性神経脱落症状との関連 文献3 難病情報センター_もやもや病(指定難病22)
2023.06.15 -
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脳内での出血や、急に呂律が回らなくなる状態からもやもや病の診断を受けるケースがあります。もやもや病と診断された際、治療方法に悩む方も少なくありません。 もやもや病の治療方法には、生活習慣の改善や手術、再生医療などさまざまな手段があります。 本記事ではもやもや病の治療について、再生医療の選択肢や病気の特徴とともに解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 もやもや病について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 もやもや病の治療法 もやもや病は、脳の内頚動脈(ないけいどうみゃく)が詰まることで周囲に多くの細い血管が発生する病気です。子どもや若年層に多く見られますが、成人でも発症します。 もやもや病の治療法として、以下のものが挙げられます。 抗血小板薬の内服 生活習慣の改善 脳血流量を増やすためのバイパス手術 出血後の点滴治療 抗血小板薬の内服 抗血小板薬は血液をサラサラにする効果がある薬です。この薬剤の内服によって、血流の一時的な滞りで起こる発作「一過性虚血発作」の予防を期待できます。 ただし、成人で発症した場合は、脳出血がより深刻になる場合がある点に注意が必要です。加えて、子どものもやもや病についても、有効性が証明されていないことから、使用を勧めない医療機関もあります。 生活習慣の改善 生活習慣の改善も、もやもや病の治療でよく用いられる手段です。具体的に以下の方法を心掛けます。 規則正しい食事 適度な運動 十分な睡眠 ストレスの適度な管理 適切な飲酒 栄養バランスの取れた規則正しい食事と十分な水分摂取を心がけることで、脱水による血液の濃縮を防ぎ、一過性虚血発作の予防が期待できます。加えて、適度な運動習慣や十分な睡眠を取ることで心身の健全な状態を維持でき、もやもや病の悪化を防ぐことにつながります。 成人の患者様であれば、お酒との上手な付き合いもポイントです。お酒を飲みすぎると、脳の血管にもダメージが及ぶため、ほどほどに飲むことを心掛けましょう。 脳血流量を増やすためのバイパス手術 もやもや病の治療では、手術も代表的な方法の一つです。採用される手術の方法として、直接的血行再建術と間接的血行再建術があります。 直接的血行再建術(直接バイパス術)は、脳表面の血管を頭皮や首の血管とつなぐ手術方法です。執刀する外科医に高度な技術が求められるものの、手術後の短い時間で脳の血流を増やしたり、脳梗塞を予防したりできる効果が見込めます。 一方の間接的血行再建術(間接バイパス術)は、頭皮などの組織を脳の表面に移植する方法です。移植後は3~4カ月程度かけて、新たな血管の形成を待ちます。この方法は直接的血行再建術に比べて時間がかかったり、脳梗塞の合併症の危険があったりするものの、体への負担が少なく済む点がメリットです。 出血後の点滴治療 出血が起きた際には、点滴治療が行われます。点滴治療では、血圧を適切に管理しながら止血を図ります。ただし、状態によっては時間が経過してから再出血するリスクがあり、そのような場合にはバイパス手術が検討されます。 なお、バイパス手術を選択した場合、再出血を減らせるという報告もされています。(文献1) もやもや病の治療で気を付けること もやもや病の診断を受けて治療に取り組む際、以下の点に注意が必要です。 突然の異変に注意する 激しい運動や力仕事は避ける 過度な飲酒や喫煙はしない 適度にストレスを発散する 必要に応じて楽器の演奏や熱いものを冷ます行為を控える もやもや病の初期症状として、突然呂律が回らなくなったり手足がしびれたりするなどの異変が現れることがあります。そのため、ちょっとした異変でも見逃さないことが大切です。もし、異変が見られたら、早めに医療機関を受診しましょう。 また、激しい運動や力仕事は症状を誘発する可能性があります。もやもや病と診断された場合は、運動は無理のない範囲で行いましょう。 さらに過度な飲酒や喫煙も、血管に害を与えたり血圧を低下させたりする点で危険です。ストレスの溜めすぎも、血圧の上昇で症状を引き起こすケースがあります。 他にも小さい子どもであれば、リコーダーなどの息を使う楽器の使用や熱いものを冷ます行為で症状が出る場合に注意が必要です。 もやもや病の症状に対する再生医療 もやもや病による脳出血の後遺症や再発予防策として、再生医療を紹介します。再生医療では、幹細胞治療とPRP療法が代表的な治療法です。 当院「リペアセルクリニック」の幹細胞治療は、患者様から米粒2~3粒ほどの脂肪を採取し、細胞培養センターで幹細胞を培養して患部に投与します。幹細胞が持つ、さまざまな種類の細胞に変化する「分化能」という能力を活かした治療法です。 また、PRP療法は患者様から血液を採取し、遠心分離器にかけることで血小板を多く含んだ液体を作製して患部に投与する治療法です。 脳出血に対する再生医療については、以下の症例記事をご覧ください。 もやもや病の基礎知識 もやもや病とは、脳を通る主要な血管が詰まったり細くなったりすることで、血流不足が起こる病気です。血流を補おうとして、周囲に細い血管が数多く発達します。その様子がもやもやとした霧のように見えることから、「もやもや病」と命名されました。 もやもや病には、血流不足による手足のしびれや言語障害が特徴の「虚血型」と、細い血管が過度な拡張で破れて脳出血を起こす「出血型」に大別されます。前者は小さい子どもに、後者は30代から40代の成人に多く見られるのが特徴です。 もやもや病の原因 もやもや病の原因は、現在も解明されていません。ただし、特定の遺伝子を持つ人が持っていない人に比べて、もやもや病を発症しやすいことは明らかにされてきています。(文献2) もやもや病の症状 もやもや病の主な症状は以下のとおりです。 虚血性もやもや病の場合 手足のしびれや麻痺 言語障害:呂律が回らない・発話の困難など 脳梗塞・脳出血 出血性もやもや病の場合 激しい頭痛 手足のしびれ・麻痺 嘔吐 意識障害 視覚異常 けいれん なお、出血性もやもや病は虚血性もやもや病に比べて緊急性が高い特徴もあります。とくに出血した部位や出血量によっては、命の危機にさらされるケースもあるため、早めの医療機関への連絡が重要です。 もやもや病の症状をより詳細に知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 まとめ|もやもや病は生活習慣も含め根気強く治療しよう もやもや病の治療法は、抗血小板薬による薬物療法、生活習慣の改善、外科手術などがあります。治療中は、過呼吸や激しい運動など脳血流に影響を与える行為を控え、適切なストレス管理を行うことが、症状悪化の予防につながります。 治療法には他にも再生医療を受ける選択肢もあります。当院「リペアセルクリニック」では、再生医療に関する相談や質問に随時対応しますので、お悩みの方はお気軽にご連絡ください。 もやもや病の治療に関するよくある質問 もやもや病と診断されたら、必ず手術が必要? もやもや病を診断されたとしても、必ずしも手術が必要とは限りません。病状や脳内の血流の状況から、生活習慣の改善などの対処法で足りる場合は手術は選択されません。 ただし、脳内で血流が著しく衰えている場合などは手術が必要になります。 脳の血管の詰まりなどは進行するのか? もやもや病は症状が進むと、脳内の主要な血管の詰まり(閉塞)が進んでいきます。詰まっていく進行の速度こそゆっくりではあるものの、脳の左右両側の血管で症状が悪化していくため、早めの対処が不可欠です。 もやもや病でも普通の生活はできるの? もやもや病を発症しても、症状が安定していれば普通の生活は送れます。ただ、飲酒や喫煙など、脳に悪影響を及ぼす行動や習慣は避けるべきです。 子どもの場合も、リコーダーの演奏や熱いものに息を吹きかけて冷ますなどの行為は症状を悪化させかねないため、注意する必要があります。 もやもや病の治療費は? もやもや病の治療費は、症状や必要な治療などによってさまざまです。ただし、もやもや病は国から指定難病と認められているため、病状が一定以上重症だったり手術が必要だったりする場合は難病医療費助成制度の対象になります。 なお、18歳未満の患者様も重症の場合は、小児慢性特定疾病医療費助成制度の対象です。 もやもや病で性格は変化する? もやもや病によって脳の前頭葉が損傷を受けると、高次脳機能障害により感情のコントロールや状況判断が難しくなり、性格や行動が変化することがあります。 もやもや病による性格の変化について詳しくは、以下の記事をご覧ください。 参考文献 (文献1) Miyamoto S, Yoshimoto et al. (2014)May;45(5):1415-21. (文献2) Akikazu Nakamura, Shunsuke Nomura et al.(2024)|Scientific Reports 14
2023.06.05 -
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- 頭部
- 脳梗塞
脳梗塞にはどんな合併症があるのだろう? 合併症が起きたらどうなるのかな。 この記事を読んでいるあなたは、脳梗塞にはどのような合併症が起こるのか、不安に思っているのではないでしょうか。「どのように治療されるか知りたい」と思っているかもしれません。 結論、脳梗塞には代表的な5つの合併症があります。各合併症は原因や症状が異なり、完全に防ぐのは困難です。 本記事では、脳梗塞の合併症について、種類や治療法、予防法を解説します。記事を最後まで読めば、脳梗塞の合併症についての基本的な内容がわかり、看護・介護にも役立つでしょう。 脳梗塞の代表的な5つの合併症 脳梗塞には、以下5つの合併症があります。 【発熱して熱が続く】体温調節障害 誤嚥性肺炎 脳や消化管からの出血 血管性認知症 サルコペニア 本章の内容をもとに、合併症の症状・概要を理解しておきましょう。 なお、脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説を見たい方は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 【発熱して熱が続く】体温調節障害 脳梗塞の合併症として、発熱が続く体温調節障害が起こることがあります。 体温は脳の中枢で管理されており、脳が障害を受けると体温調節中枢も障害され、発熱することがあるのです。 なお、重度の脳卒中の場合、発症から数時間後に大幅に体温が上昇するケースもあります。(文献1) 誤嚥性肺炎 誤嚥性肺炎とは、自分のつばや痰、食べ物などが、食べ物の通り道「食道」に入らずに、肺までの空気の通り道である「気管」に入るために起こります。食べ物が気管に入ったときに細菌をいっしょに吸い込むことで、肺炎となるのです。(文献2) 誤嚥性肺炎は、脳梗塞の影響で飲み込み機能が落ちている方や、意識障害が起きている方によくみられます。 代表的な症状は、以下のとおりです。 発熱 咳 膿のような痰 しかし、「なんとなく元気がない」「食欲がない」など、呼吸に関係のないあいまいな症状のみが出るケースも珍しくありません。 脳や消化管からの出血 脳梗塞を起こした人は、再発を防ぐために「血液をサラサラにして詰まりにくくする薬」を服用するケースが多くあります。 しかし、血液をサラサラにする薬には、血管が詰まりにくくなる効果がある一方、脳や消化管(胃や腸)の出血が起こりやすくなる副作用もあります。 脳や消化管からの出血による健康上の不安点は、以下のとおりです。(文献3) 脳出血:麻痺の悪化や死亡のリスクがある 消化管出血:貧血によって全身状態が悪化するリスクがある 副作用はあるものの、血液をサラサラにする薬は脳梗塞の再発予防に欠かせない薬です。 医師・看護師・薬剤師による薬の説明をよく聞き、注意点を守ることが大切です。 血管性認知症 脳梗塞によって、記憶の乱れや運動麻痺などを伴う可能性のある「血管性認知症」という疾患があらわれるケースがあります。血管性認知症は、認知症の中でアルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い病気で、おもな症状は以下のとおりです。(文献4) 実行機能障害や注意障害 非均一な高次機能障害:俗にいう「まだら認知症」 局所脳機能障害:運動麻痺、構音・嚥下障害、脳血管性パーキソニズム どのような症状が出るかは、脳梗塞によって機能が低下した脳の部位や、機能障害の程度によって異なります。 サルコペニア サルコペニアとは、全身の筋肉量が減り、筋力が低下する状態です。筋肉が落ちると寝たきりになりやすく、死亡リスクも高くなることがわかっています。(文献5) 脳卒中を発症して2週間たった状態では、45.5%の人がサルコペニアになっていたという報告もあるのです。 当院「リペアセルクリニック」では、脳梗塞を含む脳卒中に対する再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。また、治療と並行して理学療法士、柔道整復師、鍼灸師などを含むチーム体制によるリハビリテーションも可能です。 ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けています。どうぞ気軽にお問い合わせください。 脳梗塞の合併症が起こる原因は症状によって異なる 脳梗塞の合併症が起こる原因は、以下のとおりです。(文献6) 合併症の種類 原因 体温調節障害 視床下部の損傷 脳血流の病理学的変化 代謝異常 神経性炎症反応 誤嚥性肺炎 細菌感染(肺炎球菌・口の中の常在菌) 脳や消化管からの出血 血液をサラサラにする薬の効きすぎ 血管性認知症 脳梗塞による脳細胞のダメージ サルコペニア 寝たきりによる筋肉量の低下 それぞれの合併症は起こる原因が異なり、完全な予防は難しいのが現実です。 脳梗塞の合併症が起こったときの対処法 脳梗塞の合併症が起こったときのおもな対処法は、以下のとおりです。(文献2)(文献4)(文献7) 合併症の種類 対処法 体温調節障害 通常は解熱鎮痛薬で対症的に治療 誤嚥性肺炎 基本的には抗菌薬の投与をおこなう 場合によっては酸素を投与する 口腔ケアの徹底や飲み込む力を高めるリハビリにより、予防に努める 脳や消化管からの出血 血液をサラサラにする薬を一時的に中止する 血液製剤や血小板輸血等の投与を考慮する 脳内出血の場合は血圧を下げる出血を止める薬を投与する 血管性認知症 血圧コントロールや生活習慣の適正化による脳梗塞の再発予防が重要とされる 脳の循環をよくする薬を投与するケースもある 身体機能の低下を防ぐリハビリをおこなう サルコペニア リハビリをはじめとする運動療法をおこなう アミノ酸の摂取を増やす栄養療法をおこなう サルコペニアを防ぐために、早めからのリハビリをおこなう 脳梗塞の発症後は、合併症ができるだけ起こらないよう、薬の量や体調変化を慎重に観察しながら治療をおこないます。どの合併症も早めの対応が重要なため、気になる症状がある場合はすみやかに受診しましょう。 脳梗塞後のリハビリについては、以下の記事も参考にしてください。 まとめ|脳梗塞の合併症がみられたらすぐに受診しよう 脳梗塞は、「体温調節障害」「誤嚥性肺炎」「脳や消化管からの出血」「血管性認知症」「サルコペニア」などの合併症リスクがあります。 合併症を完全に防ぐのは困難なため、気になる症状がみられたらすぐに受診するようにしましょう。 当院「リペアセルクリニック」は、脳梗塞をはじめとする脳卒中に対して再生医療(幹細胞)をおこなっています。再生医療は、脳梗塞後の後遺症が改善する、リハビリ効果を高める、再発予防になるなどの効果が期待される治療法です。 再生医療へのご質問・ご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けております。気になる点がありましたら、どうぞ気軽にご相談ください。 脳梗塞の合併症についてよくある質問 脳梗塞になりやすい人の特徴は何? 脳梗塞の危険因子として「生活習慣病」が挙げられます。 高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などがリスクとなるため、健診で異常を指摘されている方は早めに治療を受けるようにしましょう。 脳梗塞になりやすい人については、以下の記事で詳しく説明しています。 脳梗塞の前兆にあたる症状は? 脳梗塞の前兆とは「急に手足や顔の麻痺やしびれが出る」「言葉が出てこない」などです。 これらの症状は時間が経つと改善するケースもありますが、「一過性脳虚血発作」といわれる脳梗塞の前兆の可能性があります。原因は、動脈硬化や心臓の病気などにより一時的に脳の血流が悪くなることです。 脳梗塞になる危険性があるため、一過性脳虚血発作がみられたらすぐに受診しましょう。 脳梗塞の前兆については、以下の記事も参考にしてください。 脳梗塞の合併症を予防する方法は? 現代の医学でも、合併症の完全な予防は困難です。合併症のリスクを下げるために、医師、看護師の指示を守り、適切な治療を受けましょう。 また、胃潰瘍の既往がある方は、胃酸の分泌を抑えるお薬を服用して消化管出血のリスクを下げる場合もあります。 参考文献一覧 文献1 Boysen G, Christensen H. Stroke severity determines body temperature in acute stroke. Stroke. 2001 Feb;32(2):413-7. doi: 10.1161/01.str.32.2.413. PMID: 11157175. 文献2 誤嚥性肺炎|日本呼吸器学会 文献3 重篤副作用疾患別対応マニュアル|出血傾向 文献4 猪原 匡史,血管性認知症,日本内科学会雑誌109:1519~1525,2020 文献5 田中 勝人,田中 健太,巨瀬 拓也,高橋 雅幸,釜﨑大志郎,大田尾 浩,急性期脳卒中患者のサルコペニアの有病率と特性,理学療法さが・第7巻第1号・21~27,2021年2 月 文献6 Gowda R, Jaffa M, Badjatia N. Thermoregulation in brain injury. Handb Clin Neurol. 2018;157:789-797. doi: 10.1016/B978-0-444-64074-1.00049-5. PMID: 30459041. 文献7 サルコペニア診療ガイドライン2017年度版|日本サルコペニア・フレイル学会
2023.04.19 -
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「シャンプーの時、頭に何か当たって痛い」 「頭のコブ、押すと痛いけど病院に行った方がいいのかな…」 頭にできたできもの(こぶ)に、上記のような不安を感じていませんか? 押すと痛い頭のできものは、ニキビのようなものから注意が必要な病気まで様々な原因が考えられ、もしかしたらそれは重大な病気のサインかもしれません。 本記事では「押すと痛い頭のできもの」について解説し、痛みが生じる頭のできもの(こぶ)で考えられる疾患から、受診の目安や受診先の提案まで詳細に紹介します。 そして、もし現時点で不安を感じる方は、どんなお悩みでも当院までお気軽にお電話ください。 >>今すぐ電話してみる 「たかがコブ」と油断せず、重要なサインを見逃さず、対策のアプローチをしていきましょう。 また、現在当クリニックの公式LINEでは症状に関する無料診断で、再生医療に関する限定特典をプレゼントしておりますので、ぜひご活用ください。 押すと痛い頭のできもの(こぶ)は何?考えられる疾患を紹介 シャンプーで頭皮に触れたときや髪をかきあげたときなど、ふとしたタイミングで頭に「こぶ」ができていることに気づいた経験はありますか? 放置により自然治癒した場合は問題ありませんが、押したり触れたりすることで痛みが生じる場合は不安ですよね。 そこでこの項目では、押すと痛い頭のできものの原因やこぶの種類について紹介します。 頭にできる「こぶ」の種類 まずは頭にできるこぶの種類を把握しておきましょう。 頭のこぶは大きく、皮下血腫・感染症・皮膚炎・腫瘍に分類されます。各こぶの症状や特徴を順番に見ていきましょう。 皮下血腫(たんこぶ) 皮下血腫はいわゆる「たんこぶ」のことです。頭をぶつけた際に、皮膚の近くの血管が切れてしまい、血溜まりを作ってしまった状態です。 皮下血腫自体は特に治療をせずに治ることが多いですが、頭を打撲して嘔吐したり、意識が低下したり、打撲した前後のことを覚えていなかったりする場合にはすぐに受診をするようにしましょう。 感染(ニキビ) ニキビは皮脂が毛穴を閉塞し、アクネ菌が増殖することで炎症を起こします。ニキビといえば顔のイメージがありますが、頭皮にも起こることはあります。 肌荒れを含むニキビの発生要因は免疫力が関わっているケースがあることから、何度も繰り返し継続的にニキビができてしまう状態はあまりよろしくありません。 また、毛包炎・毛嚢炎は毛穴に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの皮膚常在菌が感染することで炎症を起こす疾患です。どちらも菌により炎症が起こるので、押すと痛い、赤く腫れることがあるのが特徴です。 ▼免疫については下記をご確認ください 皮膚炎 頭皮がシャンプーや整髪料、髪染めなどに反応してしまい、炎症を起こす接触性皮膚炎もこぶ・できものの原因になります。ただれ、水ぶくれが多く、大きなしこりはあまり起こりません。原因となるものを使用しないことが重要です。 腫瘍 腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。医療機関でのご相談をお勧めします。 良性の腫瘍(粉瘤・脂肪腫) 良性の腫瘍には「粉瘤(ふんりゅう)」があります。粉瘤は、毛穴の一部に皮脂などが溜まって、袋状となった良性の腫瘍です。柔らかいしこりとして触れ、痛みはあまりありません。 内部で細菌が増殖して炎症を起こしてしまうと、痛くなったり膿が出たりすることがあります。脂肪腫も良性の腫瘍です。同じく、柔らかいしこりとして触れます。 悪性の腫瘍 頭皮にできる悪性腫瘍には、「有棘細胞癌」や「悪性黒色腫」があります。触るとごつごつしたり、硬いという特徴があります。また、潰瘍となって液体が出てきたり、血がでたりすることもあります。 一般に良性のものでは大きさは変わらずに経過することが多いです。しかし、小さな「イボ」として感じていたものがどんどん大きくなっている、血が出ているなどは悪性を疑う情報となります。 「こぶ」と脳卒中の関係は? 頭は外面から、皮膚・骨膜・頭蓋骨・硬膜・くも膜・軟膜・脳とたくさんの層構造になっています。 頭蓋骨という非常に硬いもので分け隔てられているので、皮膚のできものと脳卒中に直接的な関係はありません。イボやこぶとして触れる病気は、主に頭の皮膚に起こることが多いです。 逆に脳卒中になっても、頭皮にこぶができることもありません。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤も、皮膚の上から触れるものはありません。脳卒中が考えられる症状は、突然起こることが特徴です。 脳の発症部位によりその症状は様々ですが、代表的な脳卒中の症状は、以下のようなものです。 脳卒中の後遺症に対しては、再生医療による機能回復を目指す治療法も研究されています。 上記に当てはまる方や脳卒中について不安な方は、LINEで限定配信中の脳卒中に対する症例についてご確認ください。 ▼再生医療の情報を無料で配信中! >>公式LINEはこちら 【注意!】頭の「こぶ」で受診したほうが良いケース こぶや、しこりが赤く腫れて痛い場合、膿が出てくる場合は感染症の可能性があります。切開や抗菌薬を投与したほうが速やかに治る可能性があるため、数日待っても良くならない場合は受診をおすすめします。 こぶやしこりが大きくなっていたり、数が増えたりする場合は悪性腫瘍を考えなければなりません。早めの受診をしましょう。 また、頭をぶつけた際にできたこぶが、どんどん大きくなっている、意識の状態が悪くなっている、話しづらさや手足の動きづらさが出てきたりするなどの場合は、早急に受診をするようにしましょう。 頭の「こぶ」についてよくある質問 頭にできるコブについて患者様から、よく頂く質問から抜粋して記載します。 小さな時からある頭の「こぶ」は、どうしたらよいですか? 幼少期から長期間ある場合は、重篤な病気である可能性はそこまで高くはないでしょう。見た目として気になる場合、赤みや痛みなど新しい症状がでた場合、大きくなる場合は受診するようにしましょう。 頭の「こぶ」は何科を受診したら良いですか? 皮膚科は形成外科を受診するのが良いでしょう。 頭のこぶやしこりが気になるのなら、皮膚科もしくは形成外科を受診しましょう。頭をひどくぶつけて、皮下血腫(たんこぶ)ができた際には、脳外科を受診するのが良いでしょう。 受診する際は、いつ頃からできているか、できものに心当たりはあるか、痛みはどうか、他に症状がないかを言えるようにすると、正確な診断に繋がりやすいです。 頭の「こぶ」に痒みがある場合どうしたら良いですか? まずは頭を清潔にしましょう。シャンプーや整髪料を変えたなどがあれば、一時的に使わずに様子を見るのがおすすめです。 かゆみがひどくて掻きむしってしまう場合は、皮膚科などを受診するとよいでしょう。 まとめ|頭のできもの(こぶ)に少しでも異常を感じたら早急に受診をしよう! 頭の「こぶ」は自分では見えない部分なのでより不安にも感じやすいと思います。 「こぶ」の原因は、皮下血腫、感染症、皮膚炎、腫瘍などさまざまな原因が考えられます。一般的には良性のものが多いのですが、痛みや腫れがひどい場合や、悪性腫瘍が疑われる場合は、早めの受診をお考え下さい。 尚、頭皮の「こぶ」と脳卒中との関係はありませんし、頭のこぶが脳卒中の前兆というわけでもありません。脳卒中の症状は突然起こることが特徴的であり、言葉が出づらい、手足の動きが鈍くなるなどの症状があります。 頭に「こぶ」ができた際は、症状や変化に注意し、必要に応じて早めに医師の診断を受けることが重要です。 特に痛みや膿がある場合、大きくなっている場合、数が増えている場合は、感染症や悪性腫瘍の可能性があるので、お近くの皮膚科や形成外科、脳外科など、早急に受診をしたほうが良いでしょう。 また、もしも緊急性が高いと判断される状態で近くにすぐ相談できる先がない場合は、当クリニックでもご相談を承っています。 ▼メール相談も受け付けております >>公式LINEで確認する
2023.04.17 -
- 頭部
- 頭部、その他疾患
「頭痛だけでなく、吐き気も出るようになってつらい」 「薬を飲んでいるけれど、最近効きが悪い気がする」 吐き気が伴う頭痛に、思うように仕事や家事がはかどらないと悩む方もいるでしょう。 頭痛には命に別状のないタイプと、命に関わる疾患が原因のタイプに分られるため、自己判断で放置するのは危険です。 本記事では、頭痛と吐き気が現れる原因について解説します。また、タイプ別の頭痛症状や受診の目安も紹介するので、吐き気を伴う頭痛にお悩みの方は参考にしてください。 当院リペアセルクリニックでは、無料の電話相談を実施しております。医療機関を受診するべきかお悩みの方は、ぜひご利用ください。 頭痛と吐き気が同時に現れる原因 頭痛は原因によって、一次性頭痛と二次性頭痛に分類され、吐き気を伴うケースも珍しくありません。 多くの方が経験するのは命に関わらない一次性頭痛です。しかし、なかには脳卒中や髄膜炎などの命に関わる疾患が関与している二次性頭痛のケースもあるため、安易に放置するのは危険です。 ここでは、一次性頭痛と二次性頭痛の原因について解説します。 【一次性頭痛】ストレスや生活習慣 一次性頭痛とは、脳のMRIやCT検査をしても明確な異常が見つからない頭痛を指します。「頭痛持ち」といわれる症状の多くが該当し、慢性的な片頭痛や緊張型頭痛が代表的です。 主な原因は、以下のとおりです。 ストレス 生活習慣の乱れ 長時間のデスクワークやスマートフォン操作による眼精疲労 睡眠不足 不規則な食事 天候による気圧の変化 ホルモンバランスの乱れ 一次性頭痛は命に別状こそありませんが、放置すると生活の質を下げる要因となります。まずは自分の生活リズムを見直し、痛みを誘発する原因を見つけられると、頭痛の予防に役立ちます。 【二次性頭痛】疾患の可能性 二次性頭痛は、なんらかの疾患が原因で引き起こされる頭痛です。主に以下の脳疾患が原因として挙げられます。 脳卒中(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞) 髄膜炎 脳腫瘍 二次性頭痛の原因が脳疾患だった場合、放置すると命に関わるため、決して軽視できません。 二次性頭痛の特徴は以下のとおりです。 今までに経験したことのない激しい痛み 突然バットで殴られたような衝撃を感じる 手足がしびれる ろれつが回らない 高熱を伴う場合 「少し休めば治るかも」と自己判断で放置しないようにしてください。いつもの頭痛とは明らかに違う、あるいは徐々に痛みが強まっていると感じたら、迷わず救急車を呼ぶか、脳神経外科を受診してください。 一次性頭痛の種類と症状 一次性頭痛は、命に関わるような症状は現れないものの、強い吐き気や生活への支障を伴うケースも少なくありません。 代表的な疾患には、片頭痛や緊張型頭痛・群発頭痛の3つが挙げられ、痛む場所や誘発する要因などが異なります。(文献1) (文献2) ここでは、一次性頭痛の種類と症状について解説するので、参考にしてください。 片頭痛 片頭痛は、20〜40代の女性に多く見られ、症状は以下のとおりです。 こめかみから側頭部にかけてズキズキと脈打つように痛む 吐き気や嘔吐が伴う めまいがする 光や音・においに過敏になる 片頭痛は頭の片側、あるいは両側が「ズキズキ」と脈打つように痛み、ひどい場合は寝込んでしまうケースも珍しくありません。 強い吐き気や嘔吐を伴いやすい点も片頭痛の特徴の1つです。光や音、匂いに敏感になり、普段は気にならない生活音が苦痛に変わる方がいるのも事実です。 頭痛が起きる前には、視界にチカチカと光がちらつく「閃輝暗点(せんきあんてん)」という前兆が現れる場合もあります。 気圧変化や睡眠不足、女性の場合では月経が片頭痛の引き金になる場合があります。 緊張型頭痛 緊張型頭痛とは、身体・精神的なストレスによって起こる頭痛を指し、多くの方が経験する疾患です。主に、以下の症状が挙げられます。 頭全体を締め付けられるような重苦しい鈍痛 めまい 軽い吐き気 緊張型頭痛は、頭全体がヘルメットやハチマキでぎゅっと締め付けられるような、重苦しい鈍痛が続くのが特徴です。片頭痛のような激しい嘔吐は少ないものの、ダラダラと続く痛みに加えて、フワフワしためまいや軽い吐き気を催すケースがみられます。 筋肉の凝りや精神的な問題が関係しているとされていますが、明確な原因は未だにわかっていません。 頭が締め付けられるような痛みを伴うものの、問題なく仕事や家事を行えるケースが多い傾向にあります。しかし、症状が慢性化すると、日常生活に悪影響が現れる場合があるのも事実です。 群発頭痛 群発(ぐんぱつ)頭痛とは、強い痛みを引き起こす頭痛で、症状は以下のとおりです。 片方の目の奥や頭の側方に非常に強い頭痛が起こる 目が充血する まぶたが下がる 涙や鼻水が出る 吐き気を伴う 群発頭痛は目の奥にある動脈が拡張し炎症やうっ血を起こす疾患で、目の奥の神経に影響するため、目や鼻にも症状が出やすくなります。 1〜2カ月ほどの決まった期間に集中して頭痛が起こり、夜中や明け方など、毎日ほぼ同じ時間に発作が起きるのが特徴です。 飲酒や喫煙、一部の食品など、日常的なものが引き金になる場合があるため注意が必要です。 二次性頭痛の種類と症状 二次性頭痛は別の疾患が原因となって起こるため、一次性頭痛と異なり、放置すると重篤な結果を招く可能性があります。吐き気を伴い、これまでにない強い頭痛や急な発症がみられる点が特徴です。 原因となる疾患は多岐にわたりますが、代表的なものに脳卒中や髄膜炎、脳腫瘍などが挙げられます。(文献3)それぞれの疾患について、詳しく解説していきます。 脳卒中 脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりするのが原因で起こる疾患の総称です。具体的には、以下3つに分類されています。 脳梗塞 脳出血 くも膜下出血 脳卒中による頭痛は吐き気を伴う場合が多く、ほかにも以下のような症状が出るケースもあります。 意識障害 ろれつの悪さ 視野の狭窄 ふらつき めまい 手足のしびれ 3つの脳疾患のなかでも、くも膜下出血の場合は突然発症し、今までに経験したことがない強い頭痛が現れるのが特徴です。上記のような症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。 脳卒中の前兆について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひこちらもご覧ください。 関連記事:【医師監修】脳卒中の前兆となる6つのサインを紹介|チェックリストや対処法あり 関連記事:脳卒中の再生医療(脳梗塞・脳出血)・幹細胞治療 髄膜炎 髄膜炎は、脳や脊髄を包む「髄膜」という膜に炎症が起きる疾患です。髄膜炎の原因は細菌やウイルスなどですが、がんや薬剤によって発症するケースもあります。 主な症状は以下のとおりです。 頭痛 嘔吐 発熱 下痢 首の硬直 頭痛や嘔吐だけでなく、発熱症状がみられるため、風邪と間違われるケースも珍しくありません。ほかにも、首の後ろ側が硬直し曲げると痛みを伴う「髄膜刺激症状」が特徴的な症状です。 髄膜炎は子どもでも起こる場合があり、頭痛や嘔吐がみられる場合はすぐに医療機関を受診して検査を受けてください。 脳腫瘍 脳腫瘍は、脳自体に腫瘍ができるタイプとほかの部位にできたがんが転移して腫瘍ができるタイプに分類されます。主な症状は以下のとおりです。 頭痛 吐き気・嘔吐 けいれん 目のかすみ 体の片側の麻痺 脳腫瘍による頭痛は、腫瘍が大きくなるにつれて脳内の圧力が上がり、徐々に痛みが強くなるのが特徴です。慢性的な頭痛と間違われやすいですが、朝方に強い症状が出るケースが多くみられます。 また、腫瘍に圧迫された部位でも、症状の現れ方は異なります。腫瘍が大きくなり、吐き気や嘔吐が生じるようになると、鎮痛剤などの薬剤が効きにくくなるため、注意が必要です。 症状が続いており、徐々に悪化するようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。 頭痛と吐き気を伴うときの受診目安 頭痛と吐き気が同時に現れた場合、様子見で良いケースと、早急な受診が必要なケースがあります。受診の目安となる症状は以下のとおりです。 今までに経験したことのない痛みがある 発熱や意識の低下を伴う がんや免疫不全疾患などを患っている 急激に発症する 今まで経験したことのない痛みがある 40歳以上で初めて経験する ろれつが回らない 目が見えにくくなる 手足や顔に麻痺がある 発熱がある 首の硬直がみられる とくに注意したいのは「今までにない激しい痛み」を感じた場合です。突然バットで殴られたような痛みや、手足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状がある方は、迷わず救急車を呼んでください。 ほかにも、市販薬が効かなかったり、痛む頻度が増えていたりする場合は早めの受診が必要です。 「たかが頭痛」と軽く見ず、早めに専門医の診断を受けましょう。 吐き気を伴う頭痛の対処法と予防法 吐き気を伴う頭痛が起きた際の対処法や予防法を理解しておくと、症状の緩和に役立ちます。ここでは、頭痛が起きた際の対処法や予防法について解説します。 頭痛による症状の原因や治し方などについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。 医療機関を受診する 吐き気を伴う頭痛が続く場合、医療機関への受診が重要です。「たかが頭痛」と軽視して受診が遅くなると、命に関わる恐れがあります。 診療科は脳神経外科や頭痛外来を受診するのがおすすめです。必要に応じてMRIやCT画像で、頭痛の原因を検査してくれます。 近くに脳神経外科や頭痛外来がない場合は、内科でも問題ありません。必要に応じて診療科を紹介してもらえます。 なかには、頭痛ではなく、別の病気である可能性も考えられます。頭痛は脳卒中や髄膜炎など、脳に関係する病気の症状として現れるケースもあるので、心配な方は脳ドックを受けるのも良いでしょう。 当院の公式LINEでは、無料オンライン診断も実施しております。気になる症状がある方は、ぜひご登録ください。 鎮痛剤などの内服薬を飲む 医師から処方された鎮痛剤や、市販の頭痛薬を適切に服用すると、痛みや吐き気を和らげられます。ただし、痛みがピークに達してからでは薬の効果が出にくいため、頭痛の気配を感じたり、軽い吐き気が出たりした時点で早めに服用しましょう。 用量や用法を守らない使用は、かえって頭痛を悪化させる恐れがあります。とくに、頻繁な服用は薬物乱用頭痛を招く原因となるため注意が必要です。 鎮痛剤を飲んでもなかなか効かない、頻繁に服用している場合は、医療機関の受診をおすすめします。 鎮痛剤に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。 【関連記事】 【医師監修】アセトアミノフェンの効果とは?作用の仕組みや服用方法を解説 【医師監修】イブプロフェンとは何の薬?成分の特徴やアセトアミノフェンとの違いを解説 頭痛のパターンを記録する 頭痛のパターンを記録しておくことで、発症のタイミングを把握して対処しやすくなります。とくに、以下の項目を記録しておくと良いでしょう。 頭痛と吐き気が起きた日時 症状の強さ 症状の持続時間 頭痛のきっかけ 睡眠状態 ストレスの有無 生理周期 食事内容 天気・気温 たとえば、片頭痛や緊張型頭痛にはパターンがあり、どのタイミングで起こるのかある程度の予測が可能です。 頭痛が起きたタイミングを記録しておくことで、いつ薬を服用すべきかがわかりやすくなります。医療機関を受診する際にも役立ちますので、少しずつ記録する習慣をつけましょう。 吐き気を伴う頭痛は放置せず早めに受診しよう 吐き気を伴う頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛によって起こる場合が多い一方、脳卒中や髄膜炎、脳腫瘍といった命に関わる疾患が隠れている可能性もあります。 自宅での対処や生活習慣の見直しによって症状が和らぐケースもありますが、強い痛みが突然現れた場合や、症状が長引く場合は注意が必要です。とくに、しびれや意識障害、発熱を伴う場合は早急な受診が重要となります。 自己判断で我慢せず、異変を感じた時点で医療機関に相談するのが、重症化を防ぐための大切な一歩です。 吐き気を伴う頭痛に関するよくある質問 吐き気を伴う頭痛は食事で予防できますか? 片頭痛は吐き気を伴う頭痛のなかでも、食事によって予防できる場合があります。特定の食材が頭痛を引き起こす場合があるため、食生活の見直しが重要です。 以下の食べ物は、片頭痛を誘発する可能性がある「アミン類」を含んでいるため、できるだけ控えたほうが良いとされています。(文献4) 赤ワイン チョコレート チーズ ピーナッツ 豚肉 また、緑茶やコーヒーなどに含まれているカフェインも、摂取しすぎると頭痛を悪化させる原因となるため注意しましょう。 ただし、頭痛には個人差が大きく、上記の食品が必ずしも頭痛を誘発するとは限りません。症状が出た前後の食事内容を振り返り、自分に合わない食品を把握するのが予防の第一歩です。 無理な食事制限は避け、バランスの取れた食生活を心がけましょう。 デスクワークだと頭痛や吐き気が起きやすいですか? 長時間のデスクワークは、頭痛や吐き気を引き起こしやすい要因の1つです。同じ姿勢が続くと首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪化するため、緊張型頭痛が起こりやすくなります。 また、画面から発せられるブルーライトや細かい文字を凝視すると、眼精疲労を生みます。目の奥が痛むだけでなく、脳へのストレスとなって「片頭痛」を誘発するケースも少なくありません。 予防法として、同じ姿勢を避けるために、30分に1回程度は席を立って休憩しましょう。肩や首などをストレッチして、凝り固まった筋肉をほぐすのもおすすめです。 参考文献 (文献1) 国際頭痛分類第3版 片頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会 (文献2) 国際頭痛分類第3版 緊張型頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会 (文献3) 国際頭痛分類第3版 頭頸部血管障害による頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会 (文献4) 片頭痛の誘発因子としてどんなものがあるか|一般社団法人 日本頭痛学会
2023.04.10 -
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脳出血と診断された後、「後遺症が残るのか」「どの程度回復できるのか」「退院後の生活や仕事復帰は可能なのか」と不安を抱く方もいるでしょう。 脳出血後に症状なしで退院できる人は限られますが、自宅退院や生活の再開は、後遺症の程度、リハビリ、家族の支援、住環境によって変わります。 この記事では、脳出血で後遺症なしになる確率、後遺症が残りやすい要因、後遺症の種類、回復に関わる要素、退院後の生活、仕事復帰、再発予防について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳出血後の後遺症に関する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひご登録ください。 脳出血で後遺症なしの確率 脳出血後に後遺症なしで退院できる割合は、高くありません。 日本脳卒中データバンクの報告書では、退院時に「症状なし」と判定された割合と、自宅へ退院できた割合が分けて示されています。ここでは、それぞれの数値を確認します。 症状なしで退院できる割合 脳出血後の症状の程度は、mRS(modified Rankin Scale)という指標で評価されます。mRSは0〜6の7段階で、0は「まったく症候がない」、6は「死亡」を表します。 日本脳卒中データバンクの報告書(2022年)によると、脳出血患者の退院時にmRS 0、つまり症状なしと判定された割合は5.0%でした。(文献1) 100人が脳出血を発症した場合、退院時に症状なしと判定されるのは5人程度です。 脳出血では、出血した血液が脳の組織を圧迫したり傷つけたりするため、運動麻痺、感覚障害、言語障害などが残ることがあります。 ただし、退院時に症状がある場合でも、その後のリハビリや生活環境の調整によって、日常生活のしやすさが変わるケースはあります。 退院時の状態だけで、その後の生活を決めつけないことが大切です。 自宅退院できる割合 退院先が自宅であっても、「後遺症なし」とは限りません。 軽い麻痺や言葉の出にくさ、疲れやすさなどが残っていても、家族のサポートや住環境の調整によって自宅に戻れる場合があります。 退院先 割合 自宅(独居) 4.5% 自宅(家族と同居) 21.6% 自宅退院の合計 26.1% 自宅へ退院できた人は、全体の約4人に1人です。 一方で、リハビリテーション施設へ転院した人は約68%とされており、退院後も継続的なリハビリやケアが必要になる方も多くいます。(文献1) 退院後の生活を考える際は、後遺症の有無だけでなく、生活状況、家族の支援、通院やリハビリの継続などもあわせて考える必要があります。 脳出血で後遺症が残りやすい要因 後遺症が残るかどうか、また残った場合の程度は、いくつかの要因によって変わります。 出血部位・出血量・発症時の意識レベル・年齢・合併症の有無が、主な要因として挙げられます。 脳出血で後遺症が残りやすい主な要因を解説します。 出血部位と出血量 脳出血の後遺症は、出血が起きた部位や出血量によって変わります。 出血部位 主な症状・特徴 被殻 片麻痺、感覚障害、言語障害などがみられることがある 視床 感覚障害、しびれ、痛み、意識障害などがみられることがある 小脳 めまい、ふらつき、歩行障害、協調運動障害などがみられることがある 脳幹 意識障害や呼吸障害を伴いやすく、重症化しやすい 被殻や視床に出血が起きると、片側の手足の麻痺や感覚障害がみられることがあります。 小脳ではふらつきや歩行障害、脳幹では意識障害や呼吸障害を伴うことがあり、重症化しやすい部位です。 出血量が多い場合や脳室へ出血が広がる場合も、意識障害や水頭症などを伴い、後遺症が重くなる可能性があります。 ただし、同じ部位の出血でも、出血量や治療までの時間、年齢、持病などによって経過は異なります。出血部位だけで、後遺症の有無や回復の見通しを判断することはできません。 発症時の意識レベル 発症時の意識レベルは、脳出血の重症度を考える上で大切な情報です。 意識レベルの評価には、JCS(Japan Coma Scale)という指標が用いられます。JCSは意識状態を評価する日本の指標で、数値が大きいほど意識障害が強い状態を示します。 日本脳卒中データバンクの報告書(2022年)によると、脳出血で受診した患者のうち、来院時にJCS100以上の意識障害があった人は19.6%でした。(文献1) 発症直後から意識がはっきりしない場合や、呼びかけへの反応が弱い場合は、脳に影響している可能性があります。 また、発症直後は会話できていても、出血の拡大や脳のむくみによって状態が悪化するケースもあります。 突然の片側の麻痺、ろれつが回らない、強い頭痛、意識の低下がある場合は、自宅で様子を見ず、すぐに救急要請してください。 意識障害が強い場合は、出血量や出血部位によって重症化しやすいケースがあります。脳幹出血の予後や治療法については、以下の記事でも詳しく解説しています。 年齢と合併症の有無 年齢や合併症の有無も、脳出血後の回復に関わります。 高齢になるほど、脳出血後の回復に時間がかかる傾向があります。加齢により脳の回復力や体力が低下しやすく、リハビリへの対応力にも差が出ることがあるためです。 また、高血圧・糖尿病・心疾患などの持病がある場合、退院後の生活管理が複雑になりやすく、肺炎や尿路感染症などの合併症が加わると回復がさらに遅れるケースもあります。 年齢や持病だけで予後が決まるわけではありませんが、こうした背景要因が重なる場合は、早い段階から退院後の環境整備や支援体制を検討しておくことが望まれます。 脳出血でみられる後遺症の種類 脳出血後に「症状なし」と判定されて退院できる割合は5.0%にとどまります。 多くの方は程度の差はあるものの、なんらかの後遺症を抱えながら退院後の生活を考えることになります。 代表的な症状は、運動麻痺、感覚障害、言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害などです。 脳出血後にみられやすい後遺症について解説します。 運動麻痺・感覚障害 脳出血後にみられやすい後遺症の一つが、運動麻痺と感覚障害です。 出血部位によっては、片側の手足が動かしにくい、力が入りにくい、歩きにくいといった症状が残ることがあります。 感覚障害としては、手足のしびれや触れた感覚が鈍い、温度や痛みを感じにくいといった症状が残る場合があります。歩行・着替え・食事など、日常生活の基本動作に影響しやすいため、退院後の生活では安全面への配慮も必要です。 運動麻痺や感覚障害がある場合、リハビリでは歩行や着替え、食事など日常生活に必要な動作の改善を目指します。 言語障害・嚥下障害 言語に関わる後遺症としては、失語症と構音障害があります。 失語症は、言葉を理解する、話す、読む、書くといった機能が障害された状態です。話したくても言葉が出てこない、相手の言葉の意味が理解しにくいなどの症状がみられます。 構音障害は、言葉の意味は理解できていても、口や舌の動きをうまく調整できず、ろれつが回りにくくなる状態です。 嚥下障害は、食べ物や水分を飲み込みにくくなる症状です。食事中にむせやすい、飲み込みに時間がかかる、食べ物や飲み物が気管に入りやすいなどの状態がみられます。誤嚥性肺炎につながるリスクもあるため、食事内容や姿勢の調整、嚥下訓練が必要になる場合があります。 言語障害や嚥下障害がある場合は、必要に応じて言語聴覚士による評価や訓練を受けることがあります。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、記憶や注意、判断、感情のコントロールなどに影響が出る後遺症です。 手足の麻痺のように見てわかる症状ではないため、本人や家族が気づきにくい場合があります。 主な症状には、以下のようなものがあります。 記憶障害:新しいことを覚えにくい、直前のことを忘れやすい 注意障害:集中力が続かない、複数のことを同時に処理しにくい 遂行機能障害:計画を立てる、段取りよく行動することが難しくなる 感情コントロールの変化:怒りっぽくなる、感情が不安定になる 高次脳機能障害が残ると、家事や仕事、人間関係に影響することがあります。 退院後に「以前と様子が違う」と感じる場合は、主治医やリハビリスタッフ、専門の支援機関(高次脳機能障害支援センターなど)への相談も選択肢の一つです。 脳出血の後遺症の回復に関わる要素 脳出血後の回復は、「完全に元通りになるか」だけで考えるものではありません。歩く、食べる、着替える、会話するなど、日常生活に必要な機能をどこまで取り戻せるかという視点で考えることが現実的です。 回復の見通しは、発症からの時期や後遺症の程度によって変わります。 発症からの時期 脳出血後の回復過程は、急性期、回復期、生活期(維持期)に分けて考えられます。 急性期(一般的に発症直後から2週間程度)は、命に関わる状態を防ぐため、出血の拡大や脳のむくみを抑え、血圧や呼吸を管理する治療が優先されます。状態が落ち着いた後は、関節が固まることや筋力低下を防ぐため、医師の判断のもとでリハビリが始まります。 回復期(急性期後〜約6カ月頃まで)は、失われた機能を取り戻し、日常生活に戻るための土台をつくる時期です。歩行、食事、着替え、トイレ、会話、飲み込みなど、生活に必要な動作を集中的に練習します。運動機能、言語機能、認知機能など、症状に合わせたリハビリが行われます。 6カ月以降の生活期(維持期)は、自宅の環境に合わせて、歩行や食事、着替えなどの動作を続けやすくする時期です。リハビリや自主トレーニングなどを組み合わせることがあります。 回復の進み方には個人差があります。退院後も、状態に合わせてリハビリや生活動作の練習を続けることが大切です。 後遺症の程度 後遺症の程度によって、退院後の生活の状態は大きく変わります。 軽度の症状であれば、リハビリを通して日常生活動作の改善を目指します。 一方で、強い麻痺、重い意識障害、広い範囲の高次脳機能障害が残る場合は、長期にわたる介助や支援が必要になることもあります。 同じ後遺症であっても、周囲のサポート体制や生活環境によって、その後の生活の質は変わります。後遺症が残った場合は、医療機関、リハビリ専門職、福祉サービスを組み合わせながら、生活の立て直しを進めていくことが大切です。 脳出血の退院後に行うべきポイント 脳出血の退院後は、後遺症の程度に合わせて生活環境を整え、通院やリハビリを続けることが大切です。 脳出血を含む脳卒中は、介護が必要になる主な原因の一つです。 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」では、要介護者等の主な原因として、総数では「脳血管疾患(脳卒中)」が16.1%、要介護者では19.0%とされています。(文献2) 区分 第1位 第2位 第3位 総数 認知症:16.6% 脳血管疾患(脳卒中):16.1% 骨折・転倒:13.9% 要介護者 認知症:23.6% 脳血管疾患(脳卒中):19.0% 骨折・転倒:13.0% 自宅退院ができた場合でも、後遺症の程度によっては転倒予防や生活動作の工夫、家族のサポートが必要になることがあります。退院後の生活を安定させるには、住環境の見直しやリハビリの継続、必要に応じた介護サービスの利用を考えることが大切です。 生活環境の整備 退院後に自宅で安全に生活するためには、身体状況に合わせた住環境の見直しが必要になる場合があります。 高さを調節できるベッドや椅子の利用、滑りにくい床材の選択、廊下やトイレなど移動経路への手すりの設置などは、転倒予防と動作の安定に役立ちます。 麻痺や感覚障害がある場合は段差の少ない動線づくりや、よく使う物を取りやすい位置にまとめる工夫も有効です。 介護保険や身体障害者手帳などの制度を利用できる場合もあります。利用条件は年齢や障害の程度によって異なるため、医療機関の相談員や市区町村の窓口に確認してください。 通院とリハビリ 退院後もリハビリを継続することが、機能の維持・改善につながります。生活期のリハビリには主に以下の3種類があります。 外来リハビリ:通院しながら理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などによるリハビリを受ける 訪問リハビリ:自宅にリハビリ専門職が訪問して行う・外出が難しい場合に適している 通所リハビリ(デイケア):施設に通いながらリハビリと生活支援を受ける リハビリを中断すると、筋力や体力が落ち、できていた動作が難しくなる場合があります。主治医や担当のリハビリ専門職と相談しながら、無理のない範囲で継続することが大切です。自宅での自主トレーニングも、日常的な機能維持に役立ちます。 退院後のリハビリの進め方や再発予防のために気をつけたい生活習慣については、以下の記事をご覧ください。 脳出血後の仕事復帰 脳出血後も、後遺症の状態や仕事内容によっては職場復帰を目指せる場合があります。 ただし、発症前と同じ働き方にすぐ戻るのは難しいことがあります。身体機能や認知機能の回復状況を踏まえながら、主治医やリハビリスタッフ、会社と相談して復職のタイミングと勤務内容を調整していきましょう。(文献3) 仕事復帰の目安と判断基準 復帰の時期は、主治医の判断をもとに決めます。 後遺症の有無だけでなく、以下のような点も復帰の可否に関わります。 通勤手段と移動の負担 業務内容(身体作業・デスクワーク・対人対応など) 疲労感・集中力・注意力の状態 服薬の継続状況と副作用の有無 脳出血後は、外見上は回復しているように見えても、疲れやすさや注意力の低下が続く場合があります。とくに高次脳機能障害が残っている場合は、職場での業務遂行に影響が出やすいため、復帰前に職場との十分な情報共有が必要です。 段階的な復職と職場への相談 脳出血後の復職では、障害の程度や体調に合わせて無理のない働き方を選ぶことが重要です。 いきなりフルタイムに戻るのではなく、短時間勤務や業務量を絞った形から始める段階的な復職が基本的な進め方です。在宅勤務や配置転換、時短勤務など、後遺症の状態に合わせた働き方を検討できる場合もあります。 復帰後に疲れやすさや集中力の低下が出た場合は無理に続けず、早めに主治医や産業医に相談することが大切です。 ハローワークや地域障害者職業センターでは、病気や障害がある方の職場復帰・就労に関する相談を受けられることがあります。 利用できる制度は状態によって異なるため、必要に応じて医療機関やハローワーク、地域障害者職業センターに確認してください。 脳出血の再発を防ぐためにできること 脳出血後は後遺症への対応だけでなく、再発を防ぐための生活管理も欠かせません。 脳出血の主な原因の一つは高血圧です。血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に負担がかかり、再び出血を起こすリスクにつながります。 退院後は、主治医の指示に沿って服薬を続け、血圧や生活習慣を管理していくことが大切です。 血圧管理と生活習慣の見直し 脳出血の再発予防では、血圧管理が中心になります。 降圧薬を処方されている場合は、自己判断で中止せず、医師の指示通りに服用を続けましょう。血圧を記録しておくと、診察時に血圧の変化を相談しやすくなります。 生活習慣では、減塩、禁煙、節酒、適度な運動などを心がけることが大切です。(文献4)食塩摂取量は、医師や管理栄養士から個別の指示がある場合はその内容を優先します。運動は、麻痺や体力に合わせ、主治医やリハビリスタッフと相談しながら無理のない範囲で行いましょう。 睡眠不足や強いストレスも血圧に影響することがあります。 退院後は、無理な仕事復帰や過度な活動を避け、休息をとりながら生活リズムを整えることも再発予防につながります。 家族ができるサポート 脳出血の再発予防と、万が一の際の迅速な対応には、家族のサポートも役立ちます。 日常的にできるサポートとして、服薬の確認、血圧記録の補助、通院への付き添い、食事内容の見直し、転倒しやすい場所の確認などが挙げられます。 また、片側の手足に力が入らない、顔の片側がゆがむ、ろれつが回らないといった症状が突然出た場合は、脳卒中の再発や急変の可能性があります。家族だけで様子を見ず、すぐに救急要請してください。 脳出血の後遺症なしの確率を把握して再発予防につなげよう 脳出血後に症状なしで退院できる割合は約5.0%にとどまります。自宅退院できる割合は約26.1%ですが、その中には軽度の後遺症が残っている方も含まれます。数値だけで今後を決めるものではありませんが、後遺症が残る可能性を踏まえて、退院後の準備を早めに進めることが大切です。 退院後は、リハビリの継続、生活環境の整備、血圧管理、服薬の継続が回復と再発予防の基本です。必要に応じて支援制度を活用し、仕事復帰を目指す場合は主治医や職場と相談しながら段階的に進めましょう。 なお、後遺症が残った場合、治療について相談する選択肢の一つとして再生医療があります。当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞を用いた治療を行っています。入院・手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 脳卒中(左脳出血)の後遺症として右半身の麻痺や痛みと歩行困難が続いていた方に、幹細胞を点滴投与したところ右手の握力向上と歩行能力が改善したケースがあります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脳出血の後遺症について気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 脳出血の後遺症なしの確率についてよくある質問 脳出血の完治率はどのくらいですか? 脳出血の完治率を数値で示すことは困難です。 後遺症の程度は、出血部位や出血量、発症時の意識レベル、年齢、合併症の有無など複数の要因で変わります。後遺症なしに近い指標として、退院時mRS 0の割合があります。日本脳卒中データバンクの報告書では、脳出血後に退院時mRS 0、つまり症状なしと判定された割合は5.0%でした。(文献1) ただし、退院時に症状がある場合でも、日常生活をほぼ自立して送れる状態まで回復する方もいます。数値だけで今後の生活を判断せず、主治医やリハビリスタッフに現在の状態を確認しましょう。 脳出血の再発率については、以下の記事もご参照ください。 脳出血の後遺症は治りますか? 脳出血の後遺症がどこまで回復するかは、症状の種類や程度によって異なります。 軽い麻痺や感覚障害であれば、リハビリを通して生活動作の改善を目指せる場合があります。重度の麻痺や高次脳機能障害が残る場合は、長期的なリハビリや生活支援が必要になることもあります。 6カ月以降も機能の改善を目指せる方がいる一方で、後遺症が残った場合は主治医やリハビリ専門職と相談しながら、現在の状態に合った目標を立てていきましょう。 脳出血と脳梗塞ではどちらが後遺症が残りやすいですか? 脳出血と脳梗塞のどちらが重い後遺症を残しやすいかは、一概にはいえません。 脳出血は、血腫が脳の組織を圧迫するため、急性期である発症直後に重症化しやすい傾向があります。 一方、脳梗塞は梗塞の範囲や部位によって症状の幅が広く、広範囲に及ぶ場合は重篤な後遺症が残ることもあります。 後遺症の種類・程度はどちらも出血・梗塞の部位と範囲、発症時の重症度によって変わるため、疾患の種類だけで比較することは難しい状況です。 脳出血後に性格が変わることはありますか? 脳出血後に高次脳機能障害が生じた場合、感情のコントロールが難しくなることがあります。 怒りっぽくなる、意欲が低下する、こだわりが強くなる、感情が不安定になるなどの変化がみられる場合があります。 本人が自覚しにくく、家族が変化に気づくケースも少なくありません。 こうした症状が続く場合は、主治医やリハビリスタッフに相談してください。必要に応じて、高次脳機能障害支援センターなどの支援機関への相談も検討できます。(文献5) 参考文献 (文献1) 脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書 2022 年|日本脳卒中データバンク (文献2) 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 (文献3) 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン|厚生労働省 (文献4) みんなで知ろう!からだのこと 第3回 脳卒中ってなぁに?|厚生労働省 (文献5) 高次脳機能障害を理解する|国立障害者リハビリテーションセンター
2023.04.05 -
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「頭を打つと危ない場所はある?」 「おでこを強打したけど、病院に行った方がいいの?」 日常生活で頭を打つことは誰にでも起こりうることですが、打ちどころや強さによっては、脳に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。 「たんこぶができただけだから大丈夫」「少し痛いだけだから平気」 などと思って放置してしまうのは、とても危険です。 本記事では、頭を打つと危ない場所や頭を強く打ったときに起きやすい病気について詳しく解説します。 病院に行くべきか迷っている、どんな治療法を受ければ良いのか、といった疑問もまとめて解消できますので、ぜひ参考にしてください。 また、「頭を打った後の頭痛が長引いている」「頭を打った以降、手足にしびれがある」という方は、「再生医療」による治療をご検討ください。 \ご自身の治癒力を活かす「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頭を打った後に頭痛やふらつき、違和感が続いている 手足のしびれなど、頭以外の部位に症状が出ている 頭を打った衝撃によるダメージが、後遺症として残らないか心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは頭部打撲後の治療について無料相談! 頭を打つと危ない場所【おでこ以外も危険】 頭の部位にかかわらず、頭を打つこと自体が危険です。 頭には人間らしさをコントロールするために重要な前頭葉などの脳があるため、打ち方によっては脳に損傷を与えてしまい、危険な状態に陥る場合があります。 たとえば、側頭部(耳の上部分・こめかみの辺り)は、頭蓋骨のなかでも薄い傾向にあり、強く打つと損傷から出血などを起こす可能性があるでしょう。 しかし、頭のどの部位を打つかに関係なく、頭を打ったときに問題のない場所はありません。 自覚できる症状がなかったとしても、脳に影響が出ている場合もあるため、頭を打った段階で早めに医療機関の受診をおすすめいたします。 頭・おでこの危険な打ち方 頭・おでこの危険な打ち方として、以下のような「強い力がかかって頭部を打った場合」は、注意が必要です。 しかし、上記以外の打ち方でも問題がないわけではなく、その人ごとに判断する必要があります。 とくに高齢者の方は年齢により脳が萎縮する傾向にあり、脳と頭蓋骨の間に隙間ができて頭を打ったときに脳を損傷しやすいリスクがあるでしょう。 また、薬を飲まれている方(とくに血液を固まりにくくする薬剤)は、頭を打った際の出血リスクが高まります。 他にも、どのような原因で頭を打ったかも重要です。 状況 確認すべきこと 気を失って転倒して頭を打った場合 疾患や不整脈など、失神の原因を探る必要がある 急に手足の力が抜け、転倒して頭を打った場合 脳卒中などの可能性を疑う 医療機関を受診したときは「どのように頭・おでこを打ったか」を伝えると良いでしょう。 さらに家族などの目撃者がいれば、より詳細な情報を医師に伝えられて適切に処置を受けやすくなります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療によって頭部打撲によって損傷した細胞や機能の改善を目指すことができます。 再生医療に関する無料カウンセリングも行っているので、治療法や適応症例についてぜひご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 頭・おでこを打ったときに危険な症状 「明らかに意識の状態が悪い」「手足の一部が動かない」「血が止まらない」などの誰が見ても重症な場合は、救急で受診しましょう。 また、重症に見えない場合でも、以下の症状があるときは、早い段階で医師の診察を受ける必要があります。 【医師に相談すべき状態】 何回も嘔吐する 頭を打った理由に関わる記憶がない けいれんがある 耳や鼻から液体(血も含む)が出てくる 目の周りや耳の後ろが黒くなる など 子どもや高齢者の方などを始め、症状によっては、周りにうまく伝えられないときもあります。 何かがおかしいと思ったときは、周りや消防救急無線(119番)に助けを求めるなど、すぐに医療機関を受診してみてください。 頭を強く打った場合、後遺症が残る可能性もゼロではありません。 当院リペアセルクリニックでは、頭部打撲による脳の損傷や後遺症の改善が期待できる再生医療をご提案しています。 再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 頭・おでこを打ったときに起きやすい4つの病気 頭・おでこを打ったときに起きる可能性がある病気は、主に「急性期(頭を打ってすぐ)」と「慢性期(頭を打って、しばらく経ってから目立つようになる)」に分けられます。 実際の病気における症状を知るためにも、以下で代表的なものを紹介いたします。 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫 外傷性くも膜下出血 脳挫傷 高次脳機能障害 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫 脳と骨の間には、膜が3層(外側から硬膜、くも膜、軟膜)あります。 頭を打った数時間以内に、硬膜と脳の間で出血するものを「急性硬膜下血腫」、骨と硬膜の間で出血するものを「急性硬膜外血腫」といいます。 急性硬膜下血腫は受傷すぐから意識が悪くなる場合が多く、一方で急性硬膜外血腫は受傷しても数時間ほど症状が出ない「意識清明期」があるのが特徴です。 ほかの症状には、手足の麻痺(まひ)、悪心・嘔吐、けいれん、瞳孔の左右差などがあります。いずれもCTで診断でき、重症な場合には緊急で手術を行います。 実際に消費者庁では、高齢者が階段からの転倒により、急性硬膜下血腫になった事例が掲載されていました。 自宅の階段 12 段目から転落した。 頭部及び下腿部から出血。 急性硬膜下血腫で入院。 (事故発生年月:平成30年4月 80歳代男性) 引用:消費者庁|(4)高齢者の転倒・転落事故の事例 外傷性くも膜下出血 「外傷性くも膜下出血」とは、頭を打ったことにより、くも膜と脳の間で出血が広がった状態です。 くも膜下出血の多くは脳動脈瘤(血管の一部が「こぶ」のようにふくらみ、破れやすくなった状態)によるもので、頭を打った場合は区別して外傷性くも膜下出血と呼びます。 基本は入院での経過観察で、脳圧が高くなる場合は投薬や手術などを行います。 以下のように消費者庁では、実際に高齢者が外傷性くも膜下出血になった事例が掲載されていました。 高さ約2mの脚立を使用中、バランスを崩し肩から落下。 外傷性くも膜下出血及び頭蓋骨骨折で入院。 (事故発生年月:平成 28年4月 70歳代男性) 引用:消費者庁|(4)高齢者の転倒・転落事故の事例 脳挫傷 「脳挫傷(のうざしょう)」とは、頭部打撲により、脳そのものが損傷してしまうことです。 頭を打ったときは、打った部分とその反対の部分を損傷する場合があります。損傷された部位により、以下のような症状が表れる可能性があるでしょう。 片麻痺(左右どちらかの手足が動かしにくい) 失語症(言葉が理解できない、言葉を表に出しにくい) 高次脳機能障害 など 重症な場合は意識が悪くなったり、うまく呼吸ができなくなったりします。 呼吸と循環(血圧や脳血流量)、脳圧と体温コントロールを第一に行い、それでも進行する場合は手術も検討します。 高次脳機能障害 頭部外傷によって脳がダメージを受けることで、以下のような複数の症状が現れる「高次脳機能障害」を起こす場合があります。 症状の名前 詳細 記憶障害 ・新しくものを覚えられない ・思い出せない など 注意障害 ・作業や生活の中で集中できなくなる ・気が散りやすくなる など 社会的行動障害 ・自分から何もしようとしない ・無関心、社会常識から外れた行為が目立つ ・怒りやすい ・性的に逸脱する行為 ・ギャンブルに熱中しすぎ など 遂行機能障害 ・考えて、判断して、課題を解決するといった一連の流れができない など 上記のように高次脳機能障害では、記憶力や注意力などの日常生活に欠かせない機能が障害されてしまいます。 ダメージを負った脳組織は、従来の治療法では改善が難しいといわれていますが、近年の治療では損傷した脳細胞の再生・修復を促す再生医療が注目を集めています。 以下の動画では、再生医療によって高次脳機能障害が改善した症例を紹介しているので、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/t_8TyxDNrOY?si=QhoCFqyu_lGCIsJH 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する まとめ|頭・おでこを打って症状があるなら迷わず受診しよう 頭・おでこを打つことは日常生活でよくありますが、強い力がかかって頭を打ったときや、頭部を損傷するような事故に遭った場合には注意が必要です。 頭・おでこを打った際には、以下のような危険な症状が出ていないか確認しましょう。 【危険な症状の例】 嘔吐が続く 頭を打った理由に関わる記憶がない けいれんがある 耳や鼻から液体(血も含む)が出てくる 目の周りや耳の後ろが黒くなる など 頭・おでこを打った際には、症状や事故の状況をしっかりと把握し「何かがおかしい」と感じた際には、迷わず病院を受診しましょう。 また、頭・おでこを打ってしまったあとに万が一、後遺症が残ってしまった場合でも諦める必要はありません。 リペアセルクリニックでは、再生医療によって頭部打撲によって損傷した細胞や機能の回復を目指すことができます。 \ご自身の治癒力を活かす「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 頭部打撲後の以下のようなお悩みを解消できる可能性があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頭を打った後に頭痛やふらつき、違和感が続いている 手足のしびれなど、頭以外の部位に症状が出ている 頭を打った衝撃によるダメージが、後遺症として残らないか心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは頭部打撲後の治療について無料相談! 頭を打ったときによくある質問 頭を打ったときによくある質問をまとめています。 Q.頭・おでこを強く打ちましたが、どのようなときに受診したら良いですか? A.以下の症状がある場合は、緊急性の高いケースがほとんどのため、早期に医療機関を受診しましょう。 意識が不明瞭 手足の麻痺 嘔吐 転倒の記憶がない けいれん など とくに高齢者や基礎疾患のある方を始め、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる場合は、病気のリスクを避けるためにも受診をおすすめいたします。 症状がない場合でも、何かしらの病気が隠れている可能性もあるため、できる限り自己判断せずに医療機関で診察を受けましょう。 当院リペアセルクリニックでは、頭部打撲による脳の損傷や後遺症の改善が期待できる再生医療をご提案しています。 再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する Q.何科を受診すれば良いですか?その際の注意点は? A.頭・おでこを打ったときは、脳神経外科や脳神経内科の受診を検討しましょう。 また、顔面などを打ったときは、ほかの部分で問題がないかを検査するために眼科や耳鼻咽喉科、歯科などを並行して受診するのも良いかもしれません。 医療機関を受診する際は「どのようにして頭・おでこを打ったのか」を伝え、目撃者がいるときは、周りから様子を説明してもらう方法がおすすめです。 普段飲んでいる薬があれば、忘れずに医師へお伝えください。
2023.03.31 -
- 脳卒中
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「ストレスが脳出血の原因になるって本当?」と不安に感じていませんか? 過度なストレスが続くと、高血圧や血管へのダメージが引き金となり脳出血のリスクが高まります。 しかし、適切なストレス管理で脳出血のリスクを大幅に減らせるのも事実です。 本記事では、ストレスと脳出血の関係性をわかりやすく解説し、血圧管理や食生活の改善といった具体的な対策をお伝えします。 今すぐできる予防法で、健康な毎日を手に入れたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血や脳卒中の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳出血とストレスの関係性とは? 脳出血は脳卒中の一種で、脳内の血管が破れて出血する病気です。 出血によって脳内に血液が溢れ、血腫(血のかたまり)を形成し、周囲の脳神経を圧迫することでさまざまな症状が現れます。 本章では、脳出血を引き起こす原因にストレスがどのような関係があるのか、以下3つのリスクに分けて解説します。 睡眠不足による動脈硬化リスク 暴飲暴食による高血圧リスク 喫煙による動脈硬化リスク それぞれ詳しく紹介するので参考にしてください。 また、「【医師監修】脳出血とは|症状・種類・原因を詳しく解説」記事で脳出血について詳しく解説しています。より詳しく知りたい方はご覧ください。 睡眠不足による動脈硬化リスク 睡眠不足により血圧が上昇すると、動脈硬化が進みやすくなり、脳出血のリスクが高くなります。睡眠中は血圧が自然に下がり、身体がリラックスできる大切な時間です。 しかし、睡眠不足が続くと血管への負担が大きくなり、脳出血のリスクが上昇します。 脳出血のリスクを未然に防ぐためにも1日6〜8時間の質の良い睡眠を確保するように心がけましょう。 暴飲暴食による高血圧リスク 暴飲暴食が習慣化すると、高血圧を引き起こしやすくなり、脳出血のリスクが高まります。 とくに塩分や糖分のとりすぎは血圧の上昇を招き、脳出血のリスクを高める原因になります。 ファストフードやスナック菓子、アルコールなど、血管の負担が増えやすいものは過剰な摂取を避けましょう。 減塩食や栄養バランスの取れた食事を意識し、血圧を安定させて健康な生活を維持することが大切です。 喫煙による動脈硬化リスク 喫煙は、動脈硬化を悪化させ、脳出血のリスクを著しく高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ血圧を上昇させるためです。 さらに、喫煙によって血管の内壁が損傷すると、動脈硬化が進行する原因にもなります。 血管が硬くなると弾力性を失い、破れやすくなるため脳出血のリスクも高まります。 喫煙習慣がある方は早めに禁煙に取り組み、健康な血管を取り戻しましょう。 また、脳出血の原因と症状については以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。 脳出血の種類 脳出血にはいくつかの種類があり、以下のように原因や特徴が異なります。 脳出血の種類 特徴 高血圧性脳出血 高血圧による血管の破裂が原因 血管腫 異常な血管の塊が破れて出血する 動静脈奇形 動脈と静脈の異常なつながりが破裂する 硬膜動静脈瘻 硬膜の血管異常で血流が増え、破れやすくなる 脳腫瘍(悪性) 腫瘍が血管を圧迫し、出血を引き起こす 脳アミロイド血管症 高齢者に多く、血管がもろくなり出血しやすい 以下では、代表的な脳出血の種類である高血圧性脳出血や血管腫、動静脈奇形などについて、それぞれ詳しく解説します。 高血圧性脳出血 高血圧性脳出血は、高血圧が長期間続くことで血管に強い圧がかかり、破れて出血する病気です。 高血圧性脳出血は、とくに高齢者や慢性的に血圧が高い方に多く見られます。日頃から定期的に血圧を測定し、適切な治療や生活習慣の見直しを心がけましょう。(文献1) 血管腫 血管腫は血管の異常なかたまりが脳内にできる病気で、出血を引き起こす場合があります。 血管腫は生まれつき存在する場合が多く、通常は無症状です。しかし血管が破れやすい状態のため、強い衝撃や血圧の上昇で出血することがあります。 血管腫による脳出血はまれですが、万が一出血した場合は緊急の対応が必要です。 定期的に健康診断を受け、血管腫を早期発見できるようにしましょう。 動静脈奇形 動静脈奇形は、動脈と静脈が異常につながり、正常な血流が保たれない状態を指します。 この異常が進行すると、血管が膨らんで破裂し、脳出血の原因となります。 動静脈奇形は先天性の疾患であり、無症状のまま気づかないケースも少なくありません。 しかし出血を起こすと強い頭痛や神経症状が現れます。 早期発見が重要なため、MRIやCT検査での定期的なチェックを受けることをおすすめします。 硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう) 硬膜動静脈瘻は、脳を包む硬膜に異常な血管のつながりができる疾患です。 血流が異常に増加し、血管に強い圧力がかかることで破裂しやすくなります。 症状としては、耳鳴りや頭痛が代表的ですが、破裂すると脳出血を引き起こす危険性があります。 主に外傷や血管の老化が原因とされており、早期発見が重要です。 症状が気になる場合は、速やかに病院を受診し、専門的な検査を受けてみましょう。 脳腫瘍(悪性) 悪性の脳腫瘍は、血管を圧迫したり腫瘍内の血管が破れることで出血するケースもあります。 とくに悪性の場合は血管の構造が弱く不安定なため、出血のリスクが高いのが特徴です。 脳腫瘍による出血は急激に症状が現れ、命に関わることも少なくありません。頭痛やしびれなど気になる症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。 脳アミロイド血管症 脳アミロイド血管症は、脳の血管にアミロイドという異常なタンパク質が沈着し、血管をもろくする病気です。 とくに高齢者に多く、軽微な刺激でも血管が破れ脳出血を引き起こすことがあります。繰り返し出血するリスクも高いのが特徴です。 脳アミロイド血管症は、現時点で根本的な治療法は確立されていません。 血圧管理や定期的な検査を受け、予防に努めましょう。 また、脳出血や脳梗塞の原因や症状について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 【自分でできる】脳出血の予防法5選 脳出血は、高血圧や血管の異常(動静脈奇形・硬膜動静脈瘻など)によって発症します。 とくに高血圧は、ストレスや生活習慣病が原因で引き起こされるケースが多いため、血圧の管理が脳出血のリスクを減らす重要なポイントです。 本章では、脳出血を予防する5つの方法を紹介いたします。 血圧管理で脳出血を予防 食生活の改善で血圧を下げる 適度な運動で血圧をコントロール 禁煙で脳出血リスクを減らす 節酒で脳出血のリスクを下げる 上記のポイントを意識しつつ、日頃から血管の健康を意識した生活を心がけましょう。 血圧管理で脳出血を予防 脳出血の原因の多くは高血圧であるため、日頃から自分自身の血圧を把握し適切な数値に保つことが重要です。 家庭用血圧計を使って毎日血圧を測定し、記録をつける習慣をつけましょう。 もし高い数値が続く場合は、医師に相談するようにしてください。 食生活の改善で血圧を下げる 食生活の見直しは、脳出血の予防に欠かせません。 塩分を控え、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ることで、血圧をコントロールできます。 たとえば、減塩食品や和食中心のバランスの良い食事が効果的です。 また、加工食品や外食の頻度を減らすこともおすすめです。 健康的な食生活を心がけて、血管への負担と脳出血のリスクを下げましょう。(文献2) 適度な運動で血圧をコントロール 適度な運動は、血圧を下げる効果が期待できます。 ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、毎日30分程度行うのがおすすめです。 運動習慣がない方は、まずは10分程度の散歩から始めてみましょう。 無理のない範囲で運動を継続するのが大切です。 また、高血圧の予防と改善については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。 禁煙で脳出血リスクを減らす 喫煙は動脈硬化を促進し、脳出血のリスクを高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させるため血圧が上昇してしまいます。 また、禁煙は脳出血の予防だけでなく、健康全般にとっても非常に重要です。 なかなか辞められない方は、禁煙外来なども活用して禁煙を成功させましょう。 節酒で脳出血のリスクを下げる 適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒は脳出血の原因になります。アルコールは血圧を上昇させるため、飲みすぎには注意してください。 男性では1日に日本酒2合程度以上、女性では日本酒1合程度以上の飲酒で、リスクが高くなることを示す研究があります。(文献3) よって、男性は1日2合以内、女性は1合以内の適量を守ることが理想です。 飲みすぎを防ぐために、ノンアルコール飲料を活用するのも良い方法です。節酒を意識することで、脳出血のリスクを減らして健康的な生活を送りましょう。 脳出血にならないための予防法については、以下の記事でも紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。 脳出血の前兆かも?注意したい3つの症状 脳出血は突然発症するケースが多いですが、前兆となる症状が現れる場合もあります。 注意したい3つの症状は以下のとおりです。 頭痛やめまい 言葉のもつれ 手足のしびれ 早期に気づくことで、重症化を防ぐ可能性が高まります。 ここでは、脳出血の前兆として注意すべき症状をそれぞれ解説いたします。 また、脳出血の気になる前兆や初期症状をセルフチェックしたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。 頭痛やめまい 強い頭痛や突然のめまいは脳出血の前兆かもしれません。 普段経験しないような激しい頭痛や、姿勢を変えただけで感じるめまいは要注意です。 放置すると症状が悪化し、意識障害や吐き気を伴うこともあります。 そのため、頭痛やめまいが続く場合は、すぐに医療機関を受診し適切な検査を受けましょう。 言葉のもつれ 突然、話し方がぎこちなくなる場合も脳出血のサインです。 話している途中で「言葉が出にくい・会話がスムーズに進まない」といった症状が現れることがあります。 脳内の出血によって、言語を司る部分に影響を与えた可能性が考えられますが、症状が進行すると重度の言語障害を引き起こす恐れもあります。 異変を感じたら、周囲の人に助けを求めるなどして、早急に病院での診察を受けましょう。 手足のしびれ 手足のしびれや感覚の鈍さも、脳出血の前兆のひとつです。 一時的に起こる場合もありますが、左右どちらかに偏るしびれは、とくに注意が必要です。 脳内の出血が神経に影響を及ぼしている可能性があるため、そのまま放置すると麻痺や運動障害に進行する危険性があります。 突然、手足のしびれ症状が見られた場合は、ただちに医療機関を訪れましょう。 脳出血の生じやすい部位と症状 脳出血は脳の特定の部位で起こることが多く、それぞれ特徴的な症状があります。 部位 主な症状 被殻出血 片側の手足の麻痺、感覚障害、言葉が出にくい 視床出血 意識障害、感覚異常、視覚障害 小脳出血 激しいめまい、ふらつき、歩行困難 橋(脳幹)出血 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺 皮質下出血 片側の運動麻痺、感覚障害、言語障害 本章では、上記の表にまとめた各部位の特徴と症状を解説します。 被殻出血 被殻出血(ひかくしゅっけつ)は、高血圧で起こることが多い脳出血です。 この部位で出血すると片側の手足の麻痺や感覚異常、言葉が出にくい症状が現れます。 被殻は運動機能を司る部分であり、とくに運動麻痺が顕著に現れるため早期発見が後遺症を防ぐポイントです。 視床出血 視床(ししょう)で出血が起こると、意識障害や片側の感覚異常が見られます。 この部位は感覚を統合する役割を担っているため、出血が感覚神経に大きな影響を与えます。 さらに、視野が欠ける場合もあるため、視覚の変化にも注意しましょう。 視床出血については以下の記事でも詳しく解説しています。 特徴的な症状があるため、気になる方はぜひ参考にしてください。 小脳出血 小脳出血は、平衡感覚や運動の調整が影響を受けるタイプです。 激しいめまいやふらつき、歩行困難などが特徴です。 また、出血が重症化すると呼吸困難に至るケースもあるため、めまいが強い場合は早急に治療を受けましょう。 橋(脳幹)出血 橋での出血は、生命維持に関わる重要な神経を含むため重篤な症状です。 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺が急激に現れることがあります。 橋は脳幹の一部であり、この部位での出血は迅速な対応が求められます。 橋出血(脳幹出血)の原因や予防策については、以下の記事でも詳しく解説しています。 皮質下出血 皮質下出血では、片側の運動麻痺や感覚異常が起こるケースが多いです。 これは大脳皮質の直下での出血が原因であり、運動や感覚に大きな影響を及ぼします。 また、場合によっては言語障害が現れることもあるので注意が必要です。 脳出血の治療方法についてはこちらの記事も参考にご覧ください。 まとめ|ストレスを溜めずに脳出血の予防法を実践しよう! ストレスが脳出血のリスクを高めることは避けられません。 しかし、日常の習慣を見直し適切な予防策によってリスクは大幅に減らせます。 血圧管理や生活習慣の改善を意識し、健康的な生活を目指しましょう。 安定した日々を過ごせるよう、ぜひ今回紹介した予防法を活用してみてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中や頚椎ヘルニアによる症状にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。 まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 脳出血とストレスに関するよくある質問 脳内出血の前兆や初期症状はどんなものですか? 脳内出血の前兆には「強い頭痛・めまい・手足のしびれ・言葉のもつれ」などがあります。 これらは血管の圧迫で神経が正常に働かなくなることで起こります。 とくに突然の症状や普段と違う感覚が現れた場合は要注意ですので、不安を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。 脳出血の前兆や初期症状については、以下の記事も参考にご覧ください。 ストレスで脳血管が切れる原因は何ですか? ストレスを感じると交感神経が活発になり、血管が収縮して血圧が上昇するため負担がかかりやすくなります。 また、ストレスは睡眠不足や暴飲暴食、喫煙などの悪習慣を招きやすく、結果的に脳出血を引き起こすリスクが高まると言えるでしょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中やヘルニアの後遺症に対し、手術を伴わない「再生医療」をご提案しています。 後遺症に関して不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 医学出版_高血圧性 脳出血 の治療 文献2 公益社団法人 日本栄養士会_高血圧と、上手に付き合っていきましょう。 文献3 鳥取県・とりネット_第3章 健康づくり文化創造プラン(第四次)で定める健康づくりの目標
2023.03.27







