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- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
膝の病気や痛みをかかえている方のなかには、定期的に膝へヒアルロン酸注射している方が多くいます。 しかし「最初は注射をすれば膝の痛みがひいたのに最近は効かなくなってきた」「効かないのは失敗が原因?」と感じた経験もあるでしょう。 そこで今回はヒアルロン酸注射をしていて、効かないと感じたり失敗を疑っている方に向けて、ヒアルロン酸の効果を解説します。 膝のヒアルロン酸注射が効かなくなる原因と、効果が乏しいときの対処法も紹介するので、最後までご覧ください。 膝にヒアルロン酸注射をしても効かないのは失敗が原因なの? 膝のヒアルロン酸注射が効かず、失敗を心配する方もいるかも知れませんが、病気の進行や膝の変形が重度になると効果が薄くなります。 ヒアルロン酸注射自体の問題や治療の失敗などではなく、膝自体に炎症がある場合、ヒアルロン酸注射が、効かないケースも多くあります。 膝に感染があるときは、ヒアルロン酸注射自体が余計に症状を悪化させてしまう症例もあるので注意が必要です。 変形性膝関節症は、年齢を重ねると進行する病気なので、誰でも変形が強くなっていく可能性はあります。 しかし体重が重かったり、もともと運動習慣がなかったりする方は、変形が進行する原因になるとも言われているので注意しましょう。 膝の変形性関節症における重症度や膝の組織を評価するために、レントゲン検査やMRI検査など、画像検査が行われます。 MRI検査では、膝の軟骨や靭帯、半月板が傷ついていないかも診断できるため、治療方法の選択をするためにも重要な検査です。 MRI検査が重要な理由は、以下の記事で詳しくまとめました。 そもそもヒアルロン酸注射とは 「膝のヒアルロン酸注射が効かないのは失敗が原因なの?」と不安に感じる方に向けて、ヒアルロン酸注射の概要を解説していきます。 ヒアルロン酸注射の効き目を感じず失敗と捉える前に、まずは注射として期待できる効果の概要を見ていきましょう。 ヒアルロン酸注射は初期症状におすすめ ヒアルロン酸は、膝の変形性関節症における初期症状におすすめの治療方法です。 ・ヒアルロン酸注射のみで完結する軽度な治療 ・軟骨保護のような炎症緩和 など 上記のような治療目的で使用されるのがヒアルロン酸注射です。 そもそもヒアルロン酸は水分をたくさん含む物質で、主に関節の内部を満たしている液体成分を補充する目的で注射します。 膝にヒアルロン酸を注射すれば、動きをよくする潤滑油のような役割になるのです。 膝以外にも眼の乾燥としてヒアルロン酸の目薬を行います。 目に潤いを与えるためヒアルロン酸が用いられるように、短時間で効果を得たい場合に提供される治療方法としてヒアルロン酸が活用されているのです。 ヒアルロン酸注射は根本的な治療にはならない いろいろな用途に用いられるヒアルロン酸ですが「変形性膝関節症」で、膝関節の動きを滑らかにするため注射している方もいるでしょう。 注射治療になるので手術のような日常生活の支障を気にする必要もありません。 しかしヒアルロン酸注射は、液体成分なので体内に吸収されてしまいます。 持続期間は約1〜2週間程度と言われているため、時間経過とともに「注射の効果がない」「失敗した」と感じてしまうでしょう。 膝の関節にはヒアルロン酸をたくさん含んでいる滑液で満たされています。 滑液が膝の滑らかな動きを保つのに重要な役割を担っています。 しかし、年齢を重ねたり外傷や他の疾患があったりすると、滑液の中のヒアルロン酸の量が減ってしまうのです。 ヒアルロン酸の量が減ってくると、膝を滑らかに動かすのが難しくなり、結果として膝にある骨や軟骨がこすれて痛みを感じてしまいます。 ヒアルロン酸注射をしただけでは一時的な治療になり「痛みを感じにくい状態」である持続期間が切れた際「効果がない」と捉えてしまいがちなのです。 以下の記事では、ヒアルロン酸注射の有効性と限界について詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。 膝のヒアルロン酸注射が効かなくなった場合の対処法 ヒアルロン酸注射は、はじめは効いても徐々に効かなくなるケースがあります。 ヒアルロン酸注射以外の治療法を併用していくことも大切です。 ここからは膝のヒアルロン酸注射が効かなくなった場合の対処法として挙げられる治療法などを解説します。 適度な運動 膝のヒアルロン酸注射を必要とする代表的な症例である「膝変形性関節症」には、病院に受診しなくても自分自身で行える治療があります。 たとえば体重が重い方は、体重を減量するための運動も治療として重要な方法です。 専門的な治療を施すのであれば、運動療法を実施するのをおすすめします。 規則正しい有酸素運動や筋力トレーニング、関節可動域運動を実施して継続していくのが大事です。 膝をサポーターで保護し、テーピングを実施するのも推奨されています。 膝の負担を減らしながらできる運動については、以下の記事に詳しくまとめているので、ぜひ役立ててください。 ステロイド薬の投与 膝に炎症がある場合、ヒアルロン酸の注射ではなくステロイド薬を膝に注射する治療法もあります。 ステロイド薬の投与だけでなく、炎症を抑えるための薬を飲む治療法をしつつ、数カ月のリハビリなど保存療法を進めていく治療法も挙げられます。 人工関節を用いた手術 重症になった場合や注射が効かない状態が続くと手術が必要なケースもあります。 手術では関節の代用部品である「人工関節」を関節の代わりに埋め込む治療を実施します。 皮膚を切って開く必要があるため、全身麻酔で手術が行われます。 手術は傷口が感染しないか、麻酔によるアレルギーなどがないかを診るためにも入院が必須です。 入院自体は数日〜数週間ですが、もともとの歩行状態に戻るためには数カ月膝のリハビリが必要です。 人工関節を使った手術で知っておくべき項目については、以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。 手術(人工関節)を避ける再生医療の選択肢 最近では手術の代わりに「PRP療法」や、「幹細胞治療」と呼ばれる新しい先端治療を選択できるようになってきました。 PRP療法は、患者様の血液から抽出した「血小板血漿(PRP)」を傷んでいる部位に注射する治療法です。 一方で「幹細胞治療」は、少しの脂肪を採取し、幹細胞を抽出して数千から億の単位まで培養し、増やした細胞を患部に注射で投与します。 どちらも患者様の自然治癒力を高めて治療するもので手術や入院の必要はありません。どちらも副作用はほとんどなく、患者様の身体にかかる負担が少ない治療法です。 詳しくは、お問い合わせください。 まとめ・膝のヒアルロン酸注射が効かなくて失敗を疑う前に診療を! 膝へのヒアルロン酸注射は膝の動きを滑らかにするために有用な治療法です。 最初効果があっても、治療の過程で「効かなくなった」「失敗した」と感じる可能性があります。 治療の失敗やヒアルロン酸注射自体の問題ではなく、膝の状態が良くない恐れも考えられます。 効果が乏しいのにもかかわらず、漫然と注射を重ねるのは良くないでしょう。 現在では再生医療(幹細胞治療、PRP療法)といった先端医療も考慮できます。 ヒアルロン酸の注射の効果が以前に比して減ったように感じている場合、専門家に相談し、適切な治療に切り替えを検討してはいかがでしょうか。 再生医療は、先端医療であるため厚生労働省から認められている限られたクリニックでしか受けられない治療法です。 手術も入院も避けられる身体にやさしい治療法なので、気になった方は気軽にお問い合わせください。 膝のヒアルロン酸注射でよくある質問 Q.ヒアルロン酸注射に副作用はないの? A.ヒアルロン酸注射による副作用は「まったくない」とは断言できません。 ヒアルロン酸注射をしたあと、起こる可能性がある副作用は以下の通りです。 ・内出血 ・むくみや腫れ ・かゆみ ・チンダル現象 ・血管閉塞 など 上記のような副作用が起こっても、時間経過とともに回復するケースが大半です。 ただし、副作用は放置せずヒアルロン酸注射をした医療機関で専門的なケアをしてもらうのをおすすめします。 Q.何度も打ち続けるとどうなるの? A.ヒアルロン酸注射を何度も打ち続けると、ヒアルロン酸の吸収力が低下する可能性があります。 ヒアルロン酸は膝を含めた関節部分の潤滑油として働いているので、補充する目的で注射治療を施します。 しかし、初めてヒアルロン酸注射をした方は、複数回注射をしている方より吸収が早い傾向にあるので、次第に「失敗した」と捉えてしまうでしょう。 あくまで一時的な治療になるので、膝の痛みが続く方は別の治療法を検討しましょう。 Q.痛みを感じる場合失敗を疑うべき? A.ヒアルロン酸注射は、膝に注射を刺す痛みになりますが、血管注射とは異なります。 注射針を刺した後にヒアルロン酸を注入するので、人によっては痛いと感じる方もいます。 ヒアルロン酸注射をする前に麻酔テープやクリームを塗る方法もあるので、少しでも心配な方は事前に相談しておきましょう。 とくに変形性膝関節症が重度な方は、関節に注射針を刺すのが困難なケースもあります。 副作用として痛みを感じる可能性もあるので、我慢せず医師に相談するのをおすすめします。 ▼以下もご参照ください
2022.06.30 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 関節リウマチ
- 膝の慢性障害
膝の水が溜まって痛みがある。 溜まっている膝の水を、できるなら自分で抜きたい。 膝に溜まった水が気になり、抜く方法を知りたいと考えていませんか。しかし、膝の水を抜くのは癖になってしまうという話を聞いて、不安になっている方もいるかもしれません。 膝の水を抜く方法は「病院」と「セルフケア」で2種類ありますが、自分でできるストレッチやマッサージは負担軽減の側面が大きいため、根本的な改善に至らないこともある点には注意が必要です。 この記事では【医師監修】のもと、病院で行われる膝の水を抜く処置の具体的な流れや注意点、そしてご自身でできるストレッチ・マッサージといったセルフケア方法を詳しく解説します。 「癖になるって本当?」「自分でできることはないの?」といった疑問にもお答えしていきますので、あなたの膝の悩みを解消するための一歩として、ぜひ最後までお読みください。 また、リペアセルクリニック公式YouTubeでも「膝の水を抜く方法」について詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。 病院で膝の水を抜く方法 膝の水を抜く方法のひとつとして、病院での処置をイメージする方も多いでしょう。 本章では、病院での処置や注意点について解説します。本章を参考に膝の水を抜くかどうかを検討してください。 処置には注射器を使う 病院では主に整形外科にて、注射針を関節に刺して膝の水を抜く「関節穿刺」を行う場合があります。(文献1) 膝の水の正体は「滑液(かつえき)」です。滑液が膝に溜まることで関節を圧迫し、膝の痛みを悪化させる可能性があります。そのため、膝の水を抜くと症状の緩和が期待できます。 膝の水を抜く際、注射針を刺した直後以外に激しい痛みを伴うケースは稀です。ただし人によっては痛みが気になる方もいるため、処置後に違和感がある場合は、担当の医師に相談しましょう。 症状に応じてヒアルロン酸を注入する 膝の水を抜いた後や変形性膝関節症では、症状を和らげる目的でヒアルロン酸を注入することがあります。通常、週に1度あるいは数週間に1度の頻度でヒアルロン酸を注入し、効果がみられれば継続します。 病院でのヒアルロン酸の注入は保険適応になるケースが多いため、治療費を抑えられるメリットも期待できるでしょう。 ヒアルロン酸の注入は一時的に痛みや炎症を抑える効果がありますが、持続的ではないため定期的な通院が必要です。 また、根本的な原因疾患の治療でないため、医師の指示に従いリハビリや運動療法など根本的な原因を改善する治療と並行しましょう。 病院で膝の水を抜いた直後は安静にする 病院で膝の水を抜いた直後は、安静にして過ごすように指導されます。処置を行った当日は、以下の2点は行わないように注意しましょう。 激しい運動 入浴 また、処置の後には以下の合併症のリスクがあります。 合併症 症状 感染症 注射部位の腫れや熱感、痛みが長時間続く、または症状の悪化 出血 注射部位を圧迫しても止血しない 上記のような症状があらわれたら、早めに受診するようにしましょう。 膝の水を抜いた後の注意点について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 自分で膝の水を抜く方法は?ストレッチやマッサージ方法を紹介 病院で処置してもらう以外にも、自分でストレッチやマッサージを行って膝の水を抜くことも可能です。 本章では、セルフケアで膝の水を抜く方法と注意点を解説します。 「できるなら自分で膝の水を抜きたい」という方は、本章を参考に、ストレッチやマッサージを行ってみましょう。 ①パテラセッティング:膝のお皿周りの筋肉を刺激する パテラセッティングは、膝を支える重要な筋肉である太もも前側(大腿四頭筋)を、比較的膝関節に負担をかけず安全に鍛えることができる基本的な運動です。 この運動は、膝関節自体を大きく動かさずに大腿四頭筋を刺激できるため、膝に痛みがある場合でも比較的行いやすいトレーニングです。 膝のお皿(膝蓋骨)が少し上に動くのを確認しながら行うと効果的です。 ② 太もも前側(大腿四頭筋)のストレッチ:膝を支える筋肉の柔軟性を高める 膝の曲げ伸ばしに大きく関わる太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)を伸ばし、柔軟性を高めることで膝への負担を軽減するストレッチです。 膝自体に痛みがある場合は、曲げる角度を調整するか、このストレッチを控えてください。 筋肉が温まっているお風呂上りなどに行うとより効果的です。 ③ お尻周りのストレッチ:股関節から膝への負担を軽減する お尻周りの筋肉(殿筋群)の柔軟性を高めることで股関節の動きをスムーズにし、結果的に膝への負担を軽減する効果が期待できるストレッチです。 股関節や膝に痛みがある場合は、無理のない範囲で行いましょう。 デスクワークの合間などにも手軽に取り入れやすいストレッチです。 ④ 膝周り・太もものマッサージ:血行を促進し筋肉をほぐす 膝周りや太ももの筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、膝の不快感の軽減や動きの改善をサポートするマッサージです。 マッサージは、筋肉がリラックスしている入浴中や入浴後に行うのが効果的です。 オイルやクリームを使うと滑りが良くなり、肌への負担も軽減できます。 注意点:痛みや違和感がある場合は無理に動かさない 痛みや違和感があるときは、炎症が起こっているサインです。 むやみに触ると悪化する可能性があるため、ストレッチやマッサージなどのセルフケアはおすすめできません。無理に動かさず、早めに医療機関へ行きましょう。 マッサージやストレッチは血の巡りをよくする効果が期待できますが、誤った方法で無理に行うと、症状が悪化する恐れもあります。 また、痛みを感じるときは、膝に負担をかけないよう歩行や荷物の持ち運びなどの動作にも注意しましょう。 膝の水が溜まる原因は「炎症による関節液の過剰分泌」 膝の水が溜まる原因は、炎症反応によって「関節液」が余分に分泌されるためです。 関節液は、関節がスムーズに動くための潤滑油のような役割をしています。関節液は常につくられながら吸収され、一定量になるよう調整されています。 しかし、なんらかの疾患によって炎症が起こると、いつもより早いペースで関節液がつくられ、膝の水が溜まります。(文献2) 膝に水が溜まる原因の病気は、以下のとおりです。 半月板損傷 変形性関節症 靭帯損傷 痛風、偽痛風 関節リウマチ 骨折 感染や外傷 これらの病気になると膝に水が溜まりやすくなります。膝の水を根本的に改善するには、水を抜く処置をして痛みを緩和しつつ、原因となる病気を治療することが大切です。 膝に水が溜まる原因についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 まとめ|膝の水を抜くなら医療機関に相談しよう 今回の記事では膝の水を抜く方法やセルフケアを中心に解説しました。 症状が出現した際に、自己判断で放置したり誤ったセルフケアを行ったりすると、悪化する可能性があります。膝の水を適切な方法で抜きたい場合は、医療機関に相談しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、人体に元々ある幹細胞を活用した「再生医療」による膝の痛みや変形性膝関節症の治療が可能です。 「メール相談」や「オンラインカウンセリング」も実施しているので、気になる方はぜひ当院までご連絡ください。 膝の水に関してよくある質問 膝の水を抜くと癖になりませんか? 膝の水を何度も抜くのが原因で、癖になるわけではありません。 膝の水を抜いても再び溜まってしまうのは、関節に炎症が起こっている根本的な原因の病気が改善されていないためです。 原因の病気として、半月板損傷や変形性関節症などが知られています。痛みを和らげるためには、原因の病気の治療をしながら膝の水を抜くことも大切です。 膝の水は自然に抜けますか? 稀に自然治癒する場合もあります。長期期間放置しても、必ず自然治癒するわけではありません。 放置すると関節が固まって動きにくくなった「拘縮状態」に陥るリスクもあります。 拘縮状態になると膝の曲げ伸ばしが辛くなり、日常生活に支障をきたす可能性もあります。そのため、1カ月以上膝の水の溜まりを放置するのはおすすめできません。 膝の水を自然に抜けるまで長期間待たずに、早めに受診するようにしましょう。 参考文献一覧 文献1 水原寛康. 関節穿刺. 医学書院 医療情報サービス. 2024年10月18日. 文献2 斉藤 聖二,関節痛(炎):診断と治療の進歩1.関節の構造と関節痛(炎)の原因, 日本内科学会雑誌, 1994年, 第83巻, 第11号, p1871-1875
2022.06.29 -
- ひざ関節
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- 関節リウマチ
膝の人工関節置換術は、変形性膝関節症などで進行した関節疾患に対する代表的な外科的治療の一つです。 注射などの薬物療法やリハビリなどの保存療法では十分な改善が見られない場合に選択される手術で、痛みの軽減や運動機能の改善を目指します。 本記事では、膝の人工関節置換術の手術内容や対象となる症状、合併症リスク、術後のリハビリまでをわかりやすく解説します。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、手術を伴わない治療法の「再生医療」に関する情報の提供や簡易オンライン診断を実施しています。 人工関節を避けたい方や、再生医療について興味がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 膝の人工関節置換術とは? 膝の人工関節置換術は、傷んだ関節の表面を人工の関節に置き換える手術です。 関節の機能を回復させ、再び自分の足で快適に歩けるようにすることを主な目的としています。 ここでは、膝の人工関節置換術の対象となる方、手術で得られる効果、そして保存療法との違いについて解説します。 なお、そもそも人工関節とは何なのか、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 どんな人が対象になるのか 膝の人工関節置換術は、膝の痛みや関節の変形が進み、日常生活に支障を感じている方が主な対象です。 とくに次のような症状がある場合は、膝の軟骨や骨が大きく傷んでいる場合が多く、自然に元に戻ることは難しいとされています。 膝の痛みが強く歩行や立ち上がりが困難になっている 階段の上り下りや正座ができないなど動作の制限がある 膝の変形が進行しO脚が目立つようになってきた 夜間の痛みで眠れない・安静時にも痛む 膝の可動域が狭く動かすと強い痛みを感じる 上記の症状が続く場合、まずは整形外科を受診して膝の状態を詳しく調べてもらいましょう。 手術以外の選択肢が見つかる場合もあるため、医療機関へ早めに相談することが大切です。 膝の人工関節置換術で得られる主な効果 膝の人工関節置換術を受けることで、長年悩まされていた膝の痛みが軽くなり、動作がスムーズになる方が多く見られます。 具体的には、次のような効果が期待できます。 膝の痛みが大幅に軽減し歩行や立ち上がりが楽になる 階段の上り下りや外出がしやすくなり行動範囲が広がる 旅行や買い物など、以前は避けていた活動を再び楽しめるようになる 日常生活の質(QOL)が向上し毎日の動作にゆとりが生まれる 痛みや不安が減ることで気持ちが前向きになりストレスが軽減する ただし、効果の感じ方には個人差があります。 手術後のリハビリや筋力回復への取り組み方が、満足度を左右する大切なポイントです。 人工関節置換術と保存療法の違い 膝の痛みに対しては、まず痛みを和らげて関節の動きを保つことを目的とした「保存療法」が行われます。 保存療法では、主に次のような治療法が用いられます。 薬物治療:消炎鎮痛薬や外用薬で炎症や痛みを抑える ヒアルロン酸注射:関節の潤滑を保ち、動きをなめらかにする 温熱療法:温めて血流を促し、こわばりを軽減する 筋力トレーニング:太ももの筋肉を鍛えて膝への負担を減らす 保存療法は、初期〜中期の膝関節症には効果的ですが、軟骨の摩耗や変形が進むと効果が十分に得られない場合があります。 一方、膝の人工関節置換術は、傷んだ関節部分を人工の関節に置き換え、痛みの根本的な原因を取り除く治療です。 つまり、保存療法が「痛みを抑える治療」だとすれば、人工関節置換術は「痛みを生み出す原因を改善する治療」といえます。 膝の人工関節置換術の種類と手術の流れ 膝の人工関節置換術には、関節の状態に応じていくつかの方法があります。 ここでは、膝の人工関節置換術の方法と、実際の手術までの流れについて解説します。 人工関節の種類 膝の人工関節置換術には、「全置換術」と「部分置換術」の2種類があります。 どちらも痛みを取り除き、関節の動きを取り戻すことを目的としていますが、対象となる症状や手術の範囲が異なります。 全置換術 全置換術は、膝関節の傷んだ部分をすべて人工関節に置き換える手術です。 軟骨のすり減りや変形が広範囲に及び、関節全体が傷んでいる場合に行われます。 金属や樹脂でできた人工関節を大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)に固定し、滑らかな動きを再現します。 痛みの改善効果が高く、長期的な安定性も得られることが特徴です。 部分置換術 部分置換術は、膝の中でも損傷が進んでいる一部分だけを人工関節に置き換える方法です。 関節の損傷範囲が限られている場合に選ばれる手術方法で、健康な軟骨や骨をできるだけ残せるのが大きな特徴です。 手術の負担が小さく、回復が早い傾向がありますが、残っている関節部分が将来的に悪化する可能性もあるため、定期的な経過観察が必要です。 人工関節置換術(膝)前の検査・準備 膝の人工関節置換術を安全に行うためには、事前の検査や準備が欠かせません。 手術前は全身の状態を確認するため、主に次の検査や準備を行います。 血液検査 心電図 レントゲン 感染症の有無 感染予防(手術部位の皮膚を清潔に保つなど) また、糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、事前に数値を安定させておくことも大切です。 人工関節置換術(膝)にかかる時間と入院期間の目安 膝の人工関節置換術の手術時間は、一般的に2〜4時間程度が目安です。 ただし、症状の程度や手術方法によって多少前後する場合があります。 手術後は安静期間を経てリハビリを始めるため、入院期間はおおよそ2〜3週間程度が一般的です。 回復のスピードには個人差がありますが、医師や理学療法士の指導のもとでリハビリを続けると、無理なく日常生活に戻ることができます。 人工関節置換術(膝)の対象となる代表的な4つの疾患 膝の人工関節置換術は、さまざまな原因で関節が傷み、痛みや変形が進行した場合に行われます。 手術の対象となる代表的な疾患には、次の4つが挙げられます。 変形性膝関節症 関節リウマチ 大腿骨顆部壊死症 外傷後の膝関節障害 それぞれの疾患について、詳しくみていきましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こす慢性的な疾患です。 膝の人工関節置換術を受ける方の多くが、この変形性膝関節症と診断されています。 主な原因は加齢や長年の膝への負担、肥満や筋力の低下、O脚なども影響するといわれています。 症状が進むと、歩行や階段の上り下りが難しくなり、関節が変形してしまう場合もあります。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。 関節に慢性的な炎症が起こり、軟骨や骨が少しずつ破壊されていきます。 手や足など複数の関節に症状が現れるのが特徴で、膝関節が変形すると歩行が困難になる可能性もあります。 薬で炎症を抑えても痛みや変形が進む場合、人工関節置換術によって関節の機能を回復させることが検討されます。 大腿骨顆部壊死症 大腿骨顆部壊死症は、太ももの骨(大腿骨)の関節部分への血流が悪くなり、骨の一部が壊死してしまう病気です。 壊死した部分の骨が沈み込むことで関節面が変形し、強い痛みが生じるようになります。 発症の原因は明確でないこともありますが、ステロイド薬の長期使用や過度な飲酒などが関係するといわれています。 関節の破壊が進んだ場合は、人工関節置換術で壊死した部分を人工の関節に置き換えることで、痛みの改善が期待できます。 外傷後の膝関節障害 交通事故やスポーツ外傷などで膝の骨折や靭帯損傷を経験した場合、時間の経過とともに関節の変形が進む場合があります。 外傷後の膝関節障害は、ケガの後遺症として関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが残るのが特徴です。 保存療法で痛みの改善が見られない場合や、関節の変形が強く進行している場合には、人工関節置換術が検討されます。 膝の人工関節置換術で起こり得る合併症リスク 膝の人工関節置換術は一般的に安全な手術とされていますが、まれに合併症が起こる場合もあります。 主な合併症には、次の3つがあります。 傷口や人工関節周囲で起こる感染症 関節脱臼 人工関節のゆるみ ここで、それぞれの合併症について詳しく解説します。 傷口や人工関節周囲で起こる感染症 膝の人工関節置換術後でとくに注意したいのが、傷口や人工関節の周囲に細菌が入り込むことで起こる感染症です。 軽い場合は抗生物質の投与で治まりますが、炎症が強いと膝が腫れたり、熱を持ったりする場合があります。 まれに人工関節の内部まで感染が広がると、人工関節を入れ替える再手術が必要になる可能性もあります。 感染を防ぐためには、手術前後の体調管理や清潔な環境を保つことが重要です。 医療スタッフと連携して感染予防に努めましょう。 関節脱臼 人工関節を入れたあと、関節が正しい位置から外れてしまう「脱臼」が起こる場合があります。 これは、急に膝をひねったり、深く曲げすぎたりすることで発生しやすく、術後すぐの時期はとくに注意が必要です。 脱臼が起きると膝の痛みや不安定感が強くなるため、すぐに医師の診察を受けることが大切です。 リハビリの段階で医師や理学療法士の指導を守り、正しい姿勢や動作を心がけると脱臼のリスクを減らせます。 人工関節のゆるみ 人工関節は年月の経過による摩耗や、膝に強い負担がかかる生活動作が原因で、少しずつ骨との結合部分が緩んでくる場合があります。 人工関節がゆるむと、痛みや違和感、膝のぐらつきが生じることがあり、放置すると歩行に支障をきたす場合もあります。 症状が出た際は早めに受診し、必要に応じて人工関節を入れ替える「再置換術」を検討します。 定期的な診察を受け、膝の状態を確認しておくことが長く快適に過ごすためのポイントです。 膝の人工関節置換術後の生活とリハビリ 膝の人工関節置換術後、安静期間を経て、少しずつ体を動かすリハビリが始まります。 膝の動きを取り戻すためには、焦らず段階を踏んで回復を目指すことが大切です。 ここでは、術後のリハビリの流れや、日常生活で気をつけたいポイントについて解説します。 術後すぐの安静とリハビリ開始時期 人工関節置換術のあと、手術当日は安静に過ごし、翌日からリハビリを始めるのが一般的です。 初めはベッドの上で足首を動かしたり、膝を少しずつ曲げ伸ばししたりなどの軽い運動からスタートします。 数日後にはベッドから立ち上がる練習を行い、歩行器や杖を使って短い距離を歩く練習へと進みます。 この早期リハビリは、膝が硬くなる「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」を防ぎ、回復をスムーズに進めるうえでとても大切です。 医師や理学療法士と相談しながら、無理のない範囲で体を動かすことが回復につながります。 日常生活への復帰までの流れ 膝の人工関節置換術後しばらくは、歩行補助具を使っての移動から始まり、数週間かけて自力歩行を目指します。 リハビリでは、膝の曲げ伸ばしだけでなく、太ももやお尻の筋肉を鍛える運動も行い、膝にかかる負担を減らしていきます。 退院後は、家の中での生活動作に慣れることが次のステップです。 階段を使うときは手すりを活用し、床に座る動作を避けて椅子中心の生活を心がけます。 一般的に、手術から1〜3カ月ほどで日常生活を送れるようになる方が多く、6カ月ほどで旅行や軽い運動を楽しめるようになるケースもあります。 焦らずに自分のペースでリハビリを続けることが、膝の機能を長く保つポイントです。 注意すべき動作や生活習慣 人工関節を長く快適に使うためには、膝に大きな負担をかけない生活を意識することが大切です。 とくに、正座やあぐらのように膝を深く曲げる姿勢は避けるようにしましょう。 また、床に直接座るよりも椅子に腰かける習慣をつけると、関節への負担を軽減できます。 階段を使う際は、必ず手すりを利用し、急いで動作しないことも重要です。 さらに、体重が増えると膝への負担が大きくなるため、食事内容を見直したり、ウォーキングや水中運動など無理のない運動を取り入れたりするのがおすすめです。 再手術の可能性について 人工関節には寿命があり、一般的には15〜20年ほど使用できるといわれています。 ただし、長期間の使用や膝への過度な負担によって、人工関節が摩耗したり、骨との結合がゆるんだりする場合があります。 その際は、再び人工関節を入れ替える「再置換手術」が必要になることもあります。 再置換手術は初回よりも難易度が高いため、人工関節をできるだけ長く保つことが重要です。 人工関節を長く使用するためにも、定期的に検診を受けて膝の状態を確認し、違和感や痛みを感じたときは早めに医師へ相談しましょう。 手術を伴わない治療法「再生医療」について 膝の人工関節置換術は、関節の変形や軟骨の損傷が進行した場合に有効な治療法ですが、「できれば手術を避けたい」「入院や大きな負担をかけずに治療したい」という方も少なくありません。 そうした方にとって、手術を伴わない再生医療は、膝の状態や生活の質を保つための新しい選択肢の一つといえます。 再生医療は、自分自身の体から採取した細胞や血液の成分を利用し、もともと体に備わっている修復力に着目した治療法です。 膝関節の機能を整えることを目的とし、入院や全身麻酔を必要としないため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。 ただし、人工関節置換術後に再生医療を行うことはできません。 再生医療を検討する場合は、人工関節手術を受ける前の段階で医師に相談することが大切です。 人工関節手術を選択せず、再生医療による治療を受けた症例については、以下の記事をご覧ください。 まとめ|膝の人工関節置換術を正しく理解して納得のいく治療法を選択しましょう 膝の人工関節置換術は、進行した関節の損傷によって歩行や立ち上がりが難しくなった方に行われる治療法です。 手術やリハビリを通して少しずつ動きが戻ることで、外出や趣味を再び楽しめるようになる方も多くいます。 また、手術を検討する前の段階では、リハビリや注射といった保存療法のほかに、再生医療という新しい治療の選択肢もあります。 自分の体の状態や生活スタイルに合わせて、どの方法が適しているかを見極めることが大切です。 不安や疑問を一人で抱えず、信頼できる医療機関で納得のいく説明を受けながら、自分に合った治療法を見つけていきましょう。
2022.06.21 -
- ひざ関節
- 膝に赤みや腫れ
- 膝の慢性障害
「階段を上るたびに膝が痛む」「しゃがむ動作がつらい」そんな症状で悩んでいませんか? 膝の上部に痛みを感じる大腿四頭筋腱付着部炎は、ジャンパー膝とも呼ばれ、スポーツ選手だけでなく一般の方にも多く見られる症状です。 大腿四頭筋腱付着部炎は、運動時の膝への負担が原因で起こることが多く、放置していると日常生活にも影響を及ぼします。 本記事では大腿四頭筋腱付着部炎の症状や原因、さらに大腿四頭筋腱炎との違いを詳しく解説します。 適切な対処法を見つけて、一日も早くスポーツを楽しめるようにしましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の治療も行っております。 辛い症状にお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の主な3つの症状 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、膝の痛みが主な症状として現れます。 日常生活や運動時に現れる主な症状は以下の3点です。 膝の上部に激しい痛み 階段の上り下りで増す痛み しゃがむ動作で感じる鋭い痛み 本書ではそれぞれの特徴について詳しく解説いたします。 膝の上部に激しい痛みがでる 大腿四頭筋腱付着部炎の最もわかりやすい症状は、膝の上部に現れる痛みです。 痛みの特徴は、膝蓋骨(お皿)の上端部分に集中して起こります。 始めは運動時にのみ痛みを感じる程度ですが、症状が進行すると安静時でも痛みが出るようになってしまいます。 さらに、膝を曲げ伸ばしする際には痛みが強くなり、歩行困難になるケースも少なくありません。 そのため、痛みが続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。 階段の上り下りで痛みが増す 階段の上り下りで、膝の上部に強い痛みを感じるのも、大腿四頭筋腱付着部炎の特徴的な症状です。 階段を上るときは、膝を大きく曲げる必要があるため、膝蓋骨の上部に強い負担がかかります。 最初は違和感程度でも、徐々に痛みが強くなり階段の昇降が困難になる場合も多いのです。 また、下りの際も膝を支える必要があるため、痛みを感じやすくなります。 日常生活で階段の使用が避けられない場合は、手すりを使うなど膝への負担を軽減するように心がけましょう。 しゃがむ動作で鋭い痛みを感じる 床に座る際など、しゃがむ動作で膝に鋭い痛みを感じるのも大腿四頭筋腱付着部炎の特徴です。 とくに、しゃがんだ状態から立ち上がる際に強い痛みが出やすく、重症化すると「しゃがむ動作自体」が困難になることもあります。 また、長時間のしゃがみ姿勢後には、膝の痛みや違和感を強く感じる傾向にあります。 そのため、痛みや違和感を感じた場合は無理にしゃがまず、椅子を使用するなど工夫しましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎が発症する3つの原因 大腿四頭筋腱付着部炎の主な原因は、スポーツや運動習慣によって繰り返し膝へ負担をかけているためです。 代表的な原因として以下3つが挙げられます。 バレーやバスケなどのジャンプ競技によるオーバーユース 運動不足から急に運動を始めた 筋力の弱さや体の硬さによって膝に負担をかけた 早期発見と治療には原因を理解する必要があります。 それぞれ詳しく解説しているので、自分の生活習慣と照らし合わせながら確認してみましょう。 バレーやバスケなどのジャンプ競技によるオーバーユース バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ動作を頻繁に行うスポーツは、大腿四頭筋腱付着部炎のリスクが高まります。 ジャンプ競技で発症しやすい理由は、着地時に体重の何倍もの負荷が膝にかかるためです。 さらに負荷が繰り返し加わると、腱と骨の付着部に炎症が生じて痛みを引き起こします。 また、バレーやバスケのように「ダッシュやストップ」など急激な動作も、大腿四頭筋腱付着部炎が発症する原因となります。 スポーツによる膝の痛みについては、こちらの記事も参考にしてください。 運動不足から急に運動を始めた 普段から運動習慣がない状態から、突然激しい運動を始めるのも大腿四頭筋腱付着部炎の原因となります。 運動不足の状態では、筋肉や腱が十分な負荷に耐えられる状態になっていないため、急な負荷によって炎症を引き起こしやすくなります。 そのため、ランニングやジョギングを始める際は、徐々に距離や時間を増やしていくことが大切です。 まずは、軽い運動から始めて段階的に強度を上げていく意識を持ちましょう。 筋力の弱さや体の硬さによって膝に負担をかけた 大腿四頭筋の筋力不足や体が硬くなっていたりすると、膝への負担が増加して炎症を引き起こす可能性があります。 また、普段の姿勢の悪さや足の形態異常なども原因の1つとなります。 予防するには、適切なストレッチや筋力トレーニングを継続的に行うのが良いでしょう。 ジャンパー膝の治し方や症状のチェック方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしていただけると幸いです。 大腿四頭筋腱付着部炎の診断方法 大腿四頭筋腱付着部炎の診断は、医師による問診と触診から始まります。 また、症状の程度によっては画像検査なども組み合わせながら総合的に判断するのが一般的です。 本章では、大腿四頭筋腱付着部炎における2つの診断方法について解説します。 医師による問診と触診で判断 医師による問診では、患者の症状や運動歴、日常生活の様子などを詳しく聞き取ります。 具体的には「いつから痛み始めたのか」「どのようなときに痛みを感じるのか」「他に症状はあるか」などの質問です。 また、触診にて膝蓋骨(膝のお皿)の上部を押して痛みがあるか、膝の曲げ伸ばしで痛みが増強するかなどを確認します。 問診と触診では他の膝疾患との区別も行いますので、大腿四頭筋腱付着部炎と診断された際には、適切な治療計画が立てられるでしょう。 必要に応じて超音波検査やMRI検査を行う 問診や触診だけでは症状の程度が判断しづらい場合、画像検査を行います。 代表的な検査方法が、超音波検査とMRI検査です。 超音波検査では、腱の損傷具合や炎症の状態をリアルタイムで確認できます。一方、MRI検査はより詳細な画像診断が可能です。 腱の状態や周辺組織の様子まで細かく確認できるため、的確な治療方針を立てられます。 必要に応じて検査方法も異なりますが、症状や原因を明確にできれば適切な治療へとつながります。 ジャンパー膝の診断方法については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法とは? 大腿四頭筋腱付着部炎の治療には、症状の程度や原因によってさまざまです。主な治療法は以下の3つです。 安静・冷却の保存療法 手術療法 PRP療法など再生医療 本章を参考に、大腿四頭筋腱付着部炎における治療法の選択肢を把握しておきましょう。 安静・冷却の保存療法 大腿四頭筋腱付着部炎の初期治療では、保存療法から開始するのが一般的です。痛みを感じる部分を休ませ、患部を冷やすことで、炎症を抑える効果が期待できます。 具体的には、1日3回程度の冷却と、ジャンプや走るなどの激しい運動を控えることがポイントです。 また、医師の指導のもと消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用も効果的でしょう。 症状が落ち着いてきたら、ストレッチや軽い運動から徐々に活動量を増やしていきます。 手術療法 保存療法で改善が見られない場合や、重症度が高い場合には手術を検討することもあります。 腱組織の縫合や骨からの剥離、再固定などの処置を行い、損傷した腱組織の修復や付着部の状態改善を目指します。 手術を受ける場合は、重症度や術後の経過、リハビリの進行度によって変わるものの、1〜2週間ほどの入院が必要になるでしょう。 また、退院後も医師の指示に従ってリハビリを行い、スポーツの復帰までには3〜6カ月かかる可能性もあります。 PRP療法など再生医療 近年注目を集めているPRP療法は、患者さん自身の血液から作った血小板濃縮液を患部に注入する治療法です。 従来の治療で改善が見られない場合の新たな選択肢として期待されています。 血小板には成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促進する効果があります。 そのため、腱の損傷部位に直接注入すると、自然治癒力を高める働きが期待できるのです。 ただし、PRPの治療効果については、まだ研究段階の部分も多く、保険適用外の治療となります。 費用面や治療回数など、医師とよく相談しながら検討してみてください。 また、当院でも行っている再生医療については以下の記事でも詳しく紹介しています。 まとめ|大腿四頭筋腱付着部炎は正しいケアで早期回復を目指そう 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)はバレーボールやバスケットボールなど、ジャンプの多いスポーツで起こりやすい症状です。 膝上部の痛みや階段での違和感、しゃがむ動作での痛みなど特徴的な症状が多く見られます。 主な原因は、スポーツでのオーバーユースや急な運動開始、筋力不足などさまざまです。 早期発見と適切な治療が回復への近道となりますので、痛みを我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では再生医療治療も行っております。ジャンパー膝の症状でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎に関してよくある質問 大腿四頭筋腱付着部炎と大腿四頭筋腱炎の違いはなんですか? 大腿四頭筋腱付着部炎は、膝蓋骨上部の付着部に炎症が生じる症状です。 一方、大腿四頭筋腱炎は、太もも前面にある腱全体に炎症が起こる状態を指します。 膝蓋骨上部に痛みが出る大腿四頭筋腱付着部炎に対し、大腿四頭筋腱炎は、太もも全体に広がる痛みや違和感が特徴です。 治療方法は似ていますが、それぞれの症状に合わせた適切なケアが必要になるでしょう。 大腿四頭筋腱付着部炎の全治期間はどれくらいですか? 症状の程度や生活スタイル、治療方法によって回復期間は大きく異なります。 一般的な目安として、軽症であれば数週間、手術が必要な重度の場合は3〜6カ月程度の治療期間が必要です。 ただし、完全に無理なく運動できるまでには、さらに時間がかかる場合もあります。 焦って早期復帰すると再発のリスクが高まるため、医師の指示に従い段階的なリハビリを行いましょう。 大腿四頭筋腱付着炎の場合、サポーターはどのように選べばいいですか? サポーターは、膝蓋骨上部をしっかり固定できるタイプで、素材は通気性が良く長時間の使用でもムレにくいものがおすすめです。 サイズは膝周りをメジャーで測り、適切なものを選択します。きつすぎると血行不良の原因になり、緩すぎると効果が期待できません。 また、活動内容に応じて固定力の異なるタイプを使い分けることで、より効果的なサポートが可能になるでしょう。 また、以下の記事でもサポーターの選び方や注意点を解説していますので、ぜひ参考にしてください。 当院では大腿四頭筋腱付着部炎の治療を行っておりますので、辛い症状でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。
2022.06.20 -
- ひざ関節
- 半月板損傷
- 膝の外側の痛み
「半月板損傷の手術を勧められた」 「半月板損傷で痛みが出るのか心配」 半月板損傷と診断され、「本当に手術が必要なのか」「手術を受けない選択肢はあるのか」と悩む方や、術後の経過や日常生活への影響を不安に感じる方は少なくありません。半月板損傷の治療方針は一律ではなく、損傷の状態や個々の生活背景に応じた判断が必要です。 本記事では、半月板損傷の手術について詳しく解説します。メリット・デメリットをあわせて紹介し、記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 半月板損傷について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 半月板損傷における手術方法 手術方法 詳細 縫合術 損傷した半月板を縫い合わせて修復を図る手術。半月板機能の温存を目的とし、適応が限られる治療法 切除術(部分切除・全切除) 損傷した半月板の不安定な部分を取り除き、関節内の引っかかりや可動制限の軽減を図る手術。残存組織の機能温存を重視 半月板移植 欠損した半月板の代替としてドナー組織を移植し、クッション機能や荷重分散機能の回復を目指す治療選択肢。適応の慎重評価が前提 人工膝関節置換術 変性や損傷が広範囲に及ぶ場合に、関節表面を人工関節へ置換し、関節機能の改善と日常動作の回復を目標とする外科的治療 半月板損傷では、手術が必要な場合と不要な場合があります。最終的には、損傷の程度や年齢など、個々の状態に応じて手術を検討します。手術方法については損傷範囲、関節の変性程度、年齢、活動量などを踏まえた総合判断が基本です。 いずれの治療も目的は関節機能の改善と症状の軽減であり、術後のリハビリテーションが重要な役割を担います。 縫合術 項目 内容 手術の概要 損傷した半月板の縫い合わせによる修復手術 手術の手順 膝の皿近くの小切開作成。関節鏡と器材の挿入。関節内確認下での縫合固定 期待される利点 半月板温存によるクッション機能維持の期待 注意点 再損傷・再手術リスクの考慮。感染症リスク。関節水腫 縫合術は、関節鏡(小型カメラ)を用いて半月板の損傷部位を確認し、縫い合わせて修復する手術です。膝関節付近に小さな切開口を数か所設け、器材を挿入して操作します。 切除術と比べて半月板を温存しやすく、適応がある場合には優先されることがあります。一方、主なリスクとして半月板の再損傷や再手術が挙げられます。再損傷の発生率は最大で5人に1人程度とされており、決して低くはありません。(文献1) 感染症や関節水腫などの合併症についても十分に理解した上で、医師とよく相談することが大切です。 切除術(部分切除・全切除) 項目 内容 手術の概要 損傷した半月板部分の切除による関節内環境の調整 手術の手順 膝の皿付近の小切開作成。関節鏡と器材の挿入。関節内確認下での段階的切除 注意点 感染症合併リスクは比較的低め。半月板減少に伴う負荷増大の可能性。変形性膝関節症リスクへの配慮 切除術は、縫合が困難な損傷に対して広く行われる手術です。関節鏡を用いて損傷部位のみを段階的に切除し、正常組織の温存を重視します。 感染症の合併頻度は比較的低い一方、半月板量の減少により関節軟骨への負担が増大する場合があります。長期的には変形性膝関節症のリスクも考慮した上で、術後の負荷管理と筋力維持に取り組むことが大切です。 半月板移植 項目 内容 目的・理由 失われた半月板の働きを補うのが目的。膝関節への負担軽減の期待。従来治療で十分な改善が得られない場合の選択肢 内容・手術の仕組み 提供半月板(同種組織)の使用が一般的。関節鏡を用いた移植片の配置・固定 対象となる症例 半月板が大きく失われた状態。切除後も違和感や機能障害が続く場合 期待される効果(メリット) クッション機能補助の期待。関節機能改善が報告される症例の存在 (文献2) 半月板移植術は、半月板の欠損が大きい場合に検討される治療のひとつです。膝関節のクッション機能を補うことを目的としていますが、すべての患者に適応されるわけではありません。 関節や軟骨の状態、年齢、生活背景を総合的に評価したうえでの慎重な判断が重要です。術後はリハビリテーションを含めた回復管理が欠かせません。 人工膝関節置換術 項目 内容 目的・理由 関節の損傷・変形への直接的対応。関節機能改善の期待。保存療法で改善困難な場合の治療選択肢 適応が検討されるケース 変形性膝関節症の症状持続例。保存療法で効果不十分例。関節変形進行に伴う動作障害が目立つ状態 人工膝関節置換術は、関節の損傷や変形が進行し、日常生活に大きな支障が生じている場合に検討される手術です。原因部位を人工関節へ置換することで、関節機能の改善や動作能力の向上を目指します。 すべての患者に必要な治療ではなく、症状の程度、画像所見、生活背景を総合的に評価した上で適応を判断します。術後の機能回復には継続的なリハビリが重要です。 半月板損傷において手術が検討されるケース 手術が検討されるケース 詳細 関節内で機械的な問題が生じている場合 半月板断裂片の挟み込み。ロッキング現象の出現。可動域制限や引っかかり感の持続 症状が持続・再発している場合 保存療法で改善不十分。一時軽快後の再発。関節水腫や違和感の反復 日常生活や運動動作への影響が大きい場合 歩行・階段動作への支障。スポーツ動作制限。活動レベル低下の顕在化 半月板損傷のすべての症例で手術が必須ではありません。 しかし、関節内での引っかかりや可動域制限が明らかな場合、保存療法で十分な改善が得られない場合、日常生活への影響が大きい場合などには、手術が検討されることがあります。 手術の要否は、画像所見だけでなく症状や生活背景を含めた総合的な評価に基づいて判断されます。 関節内で機械的な問題が生じている場合 半月板損傷は、断裂した組織が関節内に入り込み、膝関節の動きに機械的な障害を生じることがあります。代表的な所見として、関節内の引っかかり感(キャッチング)や、一定の角度で急に動かなくなるロッキングが挙げられます。 MRI(磁気を利用して関節内部を詳細に確認する画像検査)で損傷が確認され、症状が持続または再発する場合や、理学療法などの保存療法で十分な改善が得られない場合には、構造的な問題への対応として手術が検討されます。 症状が持続・再発している場合 半月板損傷は保存療法が基本となりますが、一定期間継続しても改善が乏しい場合、関節内の構造的な要因が考えられます。また、症状が一度軽快しても同様の違和感や不快症状を繰り返す場合には、損傷部の不安定性や治癒不全が疑われます。 さらに、症状が長期化し歩行や階段の昇降、仕事や運動に支障をきたす場合には、生活の質や活動性の低下につながります。このような状況では原因部位への直接的対応として手術が検討されることがあり、適応判断には画像所見だけでなく症状の経過や日常生活への影響を含めた総合的評価が重要です。 日常生活や運動動作への影響が大きい場合 手術が検討されるケース 詳細 生活動作で支障が出ることがある 階段昇降・立ち座り・歩行での機能低下。可動域制限や安定性低下の顕在化 運動・仕事に制限が出ることがある スポーツ動作の制限。長時間立位や移動時の負担の増大。活動量低下の出現 保存療法だけでは機能が回復しにくい場合 理学療法・装具療法で改善不十分。関節内の組織が引っかかっている可能性 (文献3) 半月板損傷において、症状の程度や日常生活への影響が治療方針を決定する上で重要な判断材料です。 日常動作や運動動作に支障が続く場合、関節機能の低下が進行している可能性があります。保存療法で十分な改善が得られない場合には、構造的な要因への対応として手術が検討されることがあります。 半月板損傷における手術のメリット メリット 詳細 関節機能の改善が期待できる 関節内での引っかかり軽減。可動域制限の改善期待。動作時の安定性向上の可能性 症状の長期化予防につながる場合がある 構造的要因への直接対応。慢性的な関節負担の軽減期待。再発リスク低減の可能性 活動レベルの維持・復帰を目指せる 日常動作能力の回復支援。運動・スポーツ復帰の目標設定可能。生活の質維持への寄与 半月板損傷に対する手術は、関節内で生じている構造的な問題に直接対応できる点が大きな特徴です。適切な適応のもとでは、引っかかりや可動域制限の軽減が期待され、関節機能の改善につながる可能性があります。 また、関節への持続的な負担を抑えることで、症状の長期化予防に寄与する場合もあります。治療選択には症状や生活背景を踏まえた総合的判断が不可欠です。 関節機能の改善が期待できる メリットが期待できる理由 詳細 損傷部位に直接対処できるから 断裂部の修復・不安定組織の処理。関節内干渉要因の除去。機械的障害の軽減 関節鏡を用いた低侵襲な方法で行える 小切開による手術操作。関節内の視認性確保。周囲組織への影響抑制 適切な修復ができれば膝の機能が維持されやすい 半月板機能温存の重視。衝撃吸収・安定性維持の期待。関節機能保持への寄与 症状の原因そのものに介入できる 構造的問題への直接対応。保存療法で改善困難な要因への介入。動作性改善の可能性 (文献4) 半月板手術の特徴は、症状の背景にある構造的な問題へ直接対応できる点です。関節鏡を用いた手術では、関節内の状態を確認しながら必要な処置を行うことが可能です。 損傷の状態に応じて術式を選択することで、半月板機能の温存が期待され、関節の動きや安定性の改善につながる場合があります。 症状の長期化予防につながる場合がある 予防につながる理由 詳細 修復手術は関節の構造を可能な限り保存する 半月板組織の温存重視。クッション機能維持の期待。関節安定性保持への寄与 半月板の機能維持が関節の負担を軽減する 衝撃吸収・荷重分散機能の維持。関節軟骨保護の期待。長期的負担軽減の可能性 長期的な関節機能の維持につながる可能性 関節変性進行抑制報告の存在。機能維持例の蓄積。経年的劣化抑制の示唆 (文献5) 半月板の修復を重視した手術は、関節構造をできる限り温存する考え方に基づく治療法です。半月板機能が維持されることで、関節全体への負担軽減が期待されます。 一部の臨床報告では、長期経過において関節変性の進行が抑制される可能性も示されています。ただし、すべての症例に当てはまるわけではなく、損傷の状態や年齢、活動量を踏まえた適応の判断が重要です。(文献5) 活動レベルの維持・復帰を目指せる 術後に元の動作レベルへ回復できる可能性がある点は、半月板手術の重要な意義のひとつです。とくに縫合術は、損傷した組織を可能な限り修復し、膝関節の正常な機能回復を目指すことが目的です。 臨床データでは、術後にスポーツ活動や運動動作へ復帰できる割合が高いと報告されています。(文献6) また、縫合術後に多くの患者が一定期間後に競技復帰を果たしているデータも報告されています。(文献7) 半月板損傷における手術のデメリット デメリット 詳細 手術後の回復には時間を要する 組織治癒期間の必要性。段階的リハビリ継続の前提。一時的な活動制限 合併症や偶発的リスクが存在する 感染症リスク。関節水腫・血栓症などの可能性。個体差の存在 術後も症状が残ることがある 改善度の個人差。軟骨損傷・変性影響の残存可能性。長期管理の必要性 半月板損傷の手術は有効な治療選択肢となる一方、リスクについても理解しておく必要があります。術後は組織の治癒と機能回復の過程が不可欠です。 一定の回復期間と段階的なリハビリテーションが前提となります。感染症・関節水腫・血栓症などの合併症が生じる可能性もあります。 すべての症例で症状が完全に解消するとは限らず、改善の程度には個人差がみられます。治療の選択にあたっては、期待される効果とリスクの双方を踏まえた慎重な判断が欠かせません。 手術後の回復には時間を要する 半月板手術は関節鏡を用いた低侵襲な方法が中心ですが、関節内部に器具を挿入して処置を行うため、術後には炎症反応や関節水腫などの生体反応がみられることがあります。 これらは治癒過程の一部であり、安定化には一定の時間が必要です。とくに縫合術では、修復された半月板組織や周囲組織の治癒を待つ期間が重要となります。半月板は血流が限られる部位を含むため、回復速度には個人差が生じます。 また、関節可動域・筋力・安定性を回復させる段階的なリハビリテーションが欠かせません。日常生活や運動動作への復帰は、再損傷予防の観点から慎重な判断が求められます。 合併症や偶発的リスクが存在する デメリットが生じる理由 詳細 感染症の可能性がある 創部感染・関節内感染の可能性。稀ながら追加処置の必要性 血栓症をはじめとする血管系のリスクがある 深部静脈血栓形成の可能性。肺塞栓症への移行リスク 神経や軟部組織への影響が発生することがある 周囲神経・血管への偶発的影響。一時的感覚変化の報告 稀ながら重篤な合併症も報告されている 重篤な血栓症・感染症の報告例。重大事象の可能性 手術後の状態によっては別の処置が必要となる場合がある 合併症発生時の追加治療。再手術検討の可能性 (文献8) 関節鏡を用いた半月板手術は低侵襲な手技ですが、医療行為である以上、合併症や偶発的なリスクを完全に排除することはできません。 感染症・血栓症・神経への影響などは頻度こそ低いものの、術前説明において重要な確認事項です。手術を検討する際は、こうしたリスクも十分に理解した上で慎重に判断することが大切です。 術後も症状が残ることがある 術後も症状が残る可能性がある理由 詳細 半月板の機能が完全に元に戻らない場合がある 半月板の血流乏しい構造。組織治癒の限界。機能回復の個人差 術後の組織や関節の変化が影響することがある 瘢痕組織形成の可能性。関節内環境変化。力学的バランス変化 再断裂や再発のリスクがある 修復部再損傷の可能性。術後負荷影響。損傷型依存性 関節症状(変形性関節症など)との関連がある 半月板機能低下による負担の増大。軟骨変性進行の可能性 (文献9) 半月板手術後も違和感や症状が残ることがあります。半月板の治癒特性や術後の関節環境の変化、再損傷リスクなど複数の要因が関与します。 また、半月板機能の低下が長期的な関節への負担に影響する場合もあります。術後の経過を確認しながら、リハビリテーションや日常動作の調整を継続していくことが大切です。 以下の記事では、半月板損傷の手術後の後遺症について詳しく解説しています。 半月板損傷における手術後の入院期間 入院期間の目安 詳細 半月板部分切除術の場合の入院期間 約1〜3日程度の短期入院が一般的。日帰り手術適応例の存在。術後経過観察目的 半月板縫合術の場合の入院期間 約2〜7日程度の入院が一般的。縫合部安定性確認の必要性。初期リハビリ管理 半月板手術の入院期間は、選択される術式や術後管理の内容によって異なります。部分切除術では短期入院や日帰り手術が可能となる場合がありますが、縫合術では修復部の安定化やリハビリ管理のため、比較的入院期間が長く設定されることが一般的です。 損傷の重症度、年齢、術後の回復状況、病院の方針などによって前後し、医療機関によっては1泊2日程度で退院となる例も報告されています。 半月板損傷の手術後の痛みが続く期間 症状経過の目安 詳細 初期の炎症反応は1〜2週間程度で落ち着いていく 術後炎症反応の出現。関節水腫・不快感の一時的持続 軽い症状は1カ月程度続くことがある 軽度違和感・張り感の残存例。組織修復過程の影響 中期〜長期の回復はおおむね3〜6カ月 関節機能安定化の過程。運動耐性改善の時期 症状が気にならなくなるまでには個人差がある 回復速度の個人差。損傷様式・術式依存性 半月板手術後の症状経過には一定の傾向があるものの、回復の感じ方や速度には個人差がみられます。術後初期には炎症反応による腫れや違和感が生じますが、時間の経過とともに軽減していくのが一般的です。 違和感が落ち着くまでの期間には個人差があり、術後数カ月〜半年程度の経過を要する場合があるとされています。 日常生活に大きな支障がないレベルへ回復する例が多い一方、改善が緩やかに進む場合もあります。症状の変化が気になる場合は、医師へ相談しましょう。 半月板損傷の手術と併用される治療法 治療法 詳細 リハビリテーション(運動療法) 可動域回復訓練。筋力強化・安定性向上。再発予防目的 装具療法 膝関節支持・保護。荷重負担分散。動作時安定性補助 薬物療法 炎症反応抑制。症状緩和補助。回復過程支援 物理療法(温熱療法など) 血流改善促進。筋緊張緩和。リハビリ補助目的 半月板損傷の手術後には、関節機能の回復と再損傷予防を目的として複数の治療法が併用されます。中心となるのはリハビリテーションであり、可動域の改善と筋力回復を段階的に進めます。 装具療法は膝関節の保護や安定性の補助を担い、過度な負担の軽減において大切です。薬物療法は術後の炎症反応や不快症状の管理を補助し、物理療法は循環改善や筋緊張の緩和を目的に活用されます。これらを状態に応じて適切に組み合わせることが、円滑な回復において重要です。 リハビリテーション(運動療法) リハビリテーションは、半月板手術後に生じやすい炎症反応や筋緊張による可動域・柔軟性低下へ対応し、膝関節機能の段階的な回復を支える重要な治療要素です。 大腿四頭筋やハムストリングスなどの周囲筋を強化することで関節の安定性が高まり、再損傷リスクの軽減にもつながります。さらに、歩行や階段の昇降、運動動作への復帰を適切に進めるためにも、負荷を段階的に調整した訓練が不可欠です。 装具療法 装具療法は、半月板手術後の関節保護と機能回復を支える補助的治療のひとつです。膝装具やサポーターは関節の不要な動きを抑え、安定性を補助することで関節への負担軽減に寄与します。また、歩行や階段の昇降など日常動作に伴う衝撃の分散にも役立ちます。 一部の装具については、関節内の応力を軽減する効果が示唆されており、特定の装具(アンローダー型ブレース)が半月板への負荷を低減する可能性も報告されています。ただし、すべての症例で効果が確立されているわけではありません。(文献10) 装具の使用は、固定による弊害を避けるためにも、使用目的や期間を明確にしたうえで専門家の指導のもとで行うことが重要です。 薬物療法 薬物療法が用いられる理由 詳細 術後の炎症や不快感を和らげるため 炎症反応抑制目的。関節水腫・違和感軽減の狙い 症状を抑えてリハビリを進めやすくするため 運動療法実施補助。関節運動時の負担軽減。機能回復の支援 症状が強い場合の補助的鎮痛手段 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で不十分な症例への対応。一時的鎮痛薬調整 血栓予防や合併症対策の目的 深部静脈血栓予防薬の使用例。術後管理の一環 (文献11)(文献12) 薬物療法は半月板手術後の回復を支える補助的な治療として用いられます。術後の炎症や不快感、違和感を抑えるために抗炎症薬や鎮痛薬が処方され、症状を適切にコントロールすることで歩行やリハビリテーションを進めやすくします。 関節内の潤滑性向上を目的としてヒアルロン酸注射が用いられる場合がありますが、損傷自体を修復する治療ではなく、症状緩和を目的とした補助的治療です。効果には個人差があり、使用薬や期間は医師が症状に応じて判断します。 以下の記事では、半月板損傷に対するヒアルロン酸注射について詳しく解説しています。 物理療法(温熱療法など) 物理療法(温熱療法など)は、半月板手術後の回復を補助する治療のひとつです。術後に生じやすい関節や周囲組織の硬さに対し、温熱療法や電気刺激療法は血流を促進し筋緊張を緩和することで、筋肉や軟部組織のこわばりの軽減に寄与します。 物理療法は単独で完結する治療ではなく、運動療法と適切に併用することで、関節機能の総合的な回復を支える役割を担います。 手術を行わず半月板損傷の改善を目指す再生医療という選択肢 半月板損傷の手術は関節機能の改善や長期化予防につながるメリットがあるものの、合併症や偶発的リスクなどが存在するため、医師との相談の上で慎重に判断します。 手術に踏み切れない方や、保存療法では改善が見込めないが手術は避けたい方に注目されている治療法として再生医療という選択肢があります。 手術を避けたい方や、術後の経過にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、半月板損傷の状態や症状に応じて、再生医療を治療選択肢のひとつとして検討できます。 半月板損傷に対する再生医療は、自己血液成分や脂肪由来幹細胞を活用して関節内環境の改善と炎症調整を図り、機能維持や症状改善が期待されます。しかし、人工関節置換術後は適応外のため検討時は当院へご相談ください。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 半月板損傷の手術に関するよくある質問 半月板損傷の手術にはどれくらいの費用がかかりますか? 手術方法 保険適用前の総費用目安 自己負担額(3割負担) 自己負担額(1割負担) 補足ポイント 関節鏡視下手術 約25万円 約7万5千円 約2万5千円 日帰り〜短期入院が中心。追加費用が発生する場合あり 高位脛骨骨切り術(HTO) 約146万円 約43万8千円 約14万6千円 入院必須。材料費・入院条件で変動幅が大きい 人工膝関節置換術 約186万円 約55万8千円 約18万6千円 入院期間は長め。人工関節の種類で変動 ※実際の費用は医療機関・症状・保険区分・高額療養費制度の適用有無で変動します。 半月板損傷の手術費用は医療機関や術式で異なりますが、健康保険適用となり、3割負担では概ね7〜20万円程度が目安です。 負担軽減策として高額療養費制度や限度額適用認定証の活用が考えられ、実際の自己負担額は収入や保険区分で変動するため、詳細は加入先の健康保険へ確認しましょう。(文献13) 以下の記事では、変形性膝関節症の手術費用について詳しく解説しています。 半月板損傷を早く治す方法はありませんか? 半月板損傷に回復を早める特効策はなく、損傷の種類・程度に応じた保存療法や手術を適切に進めることが基本です。 半月板は自然修復しにくい組織ですが、負担調整や運動療法で機能改善が期待でき、改善が乏しい場合は手術が検討されます。 以下の記事では、半月板損傷を早く治す方法について詳しく解説しています。 半月板損傷でやってはいけないことはありますか? 半月板損傷では、悪化や回復遅延を防ぐため、膝のひねりや急な方向転換、深い屈曲姿勢(正座・深いスクワット)、ジャンプやランニングなどの高負荷動作を避けることが重要です。 長時間の立位や歩行の継続、痛みを無視した運動や自己流ストレッチも負担増大につながります。違和感がある場合は無理を控え、医師の指導下で対応しましょう。 以下の記事では、半月板損傷においてやってはいけないことを詳しく解説しています。 参考文献 (文献1) 九州理学療法士学術大会2022|J-STAGE (文献2) Meniscus Surgery|Cleveland Clinic (文献3) Torn Meniscus|UW MEDICINE ORTHOPAEDIC SURGERY AND SPORTS MEDICINE (文献4) Top 3 Patient Benefits after Meniscus Surgery|Anup Shah, MD, MBA, FAAOS (文献5) Long-Term Results for Meniscus Repair|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献6) Treatment, Return to Play, and Performance Following Meniscus Surgery|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献7) [第3回]半月板損傷の術後リハビリテーション 手術後3か月以降まで|医学書院 (文献8) Low early complication rates after arthroscopic meniscus repair and meniscectomy|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献9) Long-Term Side Effects of Meniscus Surgery|Barrett S. Brown, MD (文献10) The effect of unloader knee braces on medial meniscal strain|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献11) Managing Orthopaedic Surgery-Related Pain With Medications|OrthoInfo (文献12) Opioid Consumption After Arthroscopic Meniscal Procedures and Anterior Cruciate Ligament Reconstruction|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献13) 高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省
2022.06.18 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 関節リウマチ
「朝起きると膝が痛い...」 「歩き出すと違和感やこわばりがある...」 このような寝起きの膝の痛みや違和感、こわばりは、変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷のおそれがあります。放置すると日常生活に支障をきたすことがあるため、継続的に症状が現れる方は注意が必要です。 本記事では以下について解説します。 痛みの原因として考えられる疾患 受診の目安となる症状 痛みを軽減する方法 原因となる疾患別の初期症状から進行後の症状まで解説しています。受診の目安の参考とするために本記事を役立ててください。 変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療の選択肢の一つです。 膝の痛みのお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 寝起きに膝が痛い原因として考えられる疾患 寝起きに膝が痛い原因として考えられる主な疾患は以下のとおりです。 変形性膝関節症 関節リウマチ 半月板損傷 それぞれの疾患について解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症とは、膝軟骨がすり減り炎症や痛みなどが起こる病気です。一般的に50歳以上の女性に多い病気です。 主な原因は、加齢による膝軟骨の劣化や肥満による膝への過度な負担など、複数の要因が複合的に関係しています。加齢による膝軟骨の劣化は止められません。しかし、生活習慣の改善などにより、膝軟骨のすり減りを抑えることは可能です。 進行すると膝の変形や運動の制限などの症状が現れるため、早期から適切な診断と治療を受けることが重要です。 関節リウマチ 関節リウマチとは、本来は自分の体を守るはずの免疫の異常によって、関節に炎症が起きて痛みや腫れが起きる病気です。好発年齢は30代〜50代で、患者数は女性が男性の約4倍です。 原因は明確にわかっていません。遺伝的な要因に加えて、喫煙や感染症などが関連していると考えられています。特定の遺伝子を持っている方が喫煙をすると、発症リスクが高まることがわかっています。 半月板損傷 半月板損傷とは、膝関節内にある軟骨である半月板が、なんらかの原因により損傷した状態です。痛みの他に、膝の曲げ伸ばしの違和感の症状が現れます。 原因は、加齢により脆くなっている半月板への微細な負荷や、スポーツなどによる怪我です。半月板は自然治癒が難しい組織です。放置すると変形性膝関節症に移行するリスクがあるため、適切な治療を受ける必要があります。 【受診目安】寝起きに膝が痛いときに確認すべき症状 寝起きに膝が痛いときに確認すべき主な症状は以下のとおりです。 膝のこわばりや違和感 手指のこわばりや関節の腫れ 膝の引っかかり感 ここでは疑われる病気の初期症状をはじめとして、進行した場合の症状も解説しています。疑われる症状が現れている場合は、医療機関の受診を検討してください。 それぞれの症状について詳しく解説します。 膝のこわばりや違和感 起床後の膝のこわばりや違和感、歩き始めの痛みなどは、変形性膝関節症の初期症状です。 進行すると以下のような症状が現れます。 痛みの頻度が多くなる 膝が完全に曲がりきらない・伸び切らない 正座やしゃがむ動作が苦痛になる 階段の上り下りが辛くなる 膝周辺に熱感や腫れが現れる 末期になると日常生活に支障をきたします。膝のこわばりや違和感などの初期症状が現れた段階で、医療機関を受診してください。 手指のこわばりや関節の腫れ 朝の手指のこわばりや関節の腫れ、痛みなどは、関節リウマチの初期症状です。左右対称に症状が現れる特徴があります。 他にも、以下の関節に痛みや腫れの症状が現れる場合があります。 手首 肘 肩 膝 足首 足指 手指の症状は、第二関節や指の付け根の関節に現れることが多いです。放置すると骨や軟骨が壊れて関節が変形するため、早期に適切な治療を受けなければなりません。 膝の引っかかり感 痛みと一緒に現れる膝の引っかかり感は、半月板損傷の症状の特徴です。重症の場合は、膝の曲げ伸ばしが急にできなくなるロッキングという状態になることがあります。 この状態になると歩行が困難なほどの痛みが現れます。さらに、関節の中に炎症が起こると、腫れや内出血が起きることもあります。 放置すると軟骨がすり減っていき、変形性膝関節症を発症するリスクが高まるため注意が必要です。疑われる症状が現れている場合は医療機関を受診してください。 寝起きの膝の痛みを軽減する方法 前提として寝起きの膝の痛みを軽減する方法は、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることです。 自分で行える寝起きの膝の痛みを軽減する方法として、以下のようなものがあります。 膝に負担をかけない動きを意識する 適度な運動習慣を心がける 体重を管理する それぞれの方法について詳しく解説します。 膝に負担をかけない動きを意識する 膝に負担をかけない動きを意識するのは、朝の膝の痛みを出現させないためには重要です。 膝に負担をかけない動きのポイントは以下のとおりです。 正座や急な動き、階段下りの動作を避ける 重い荷物を持たない 同じ姿勢を長時間続けない クッション性の良い靴を履く 膝を冷やさないようにする なんらかの病気が原因である場合は、医師や理学療法士から生活指導を受けてください。 適度な運動習慣を心がける 適度な運動は膝の痛みの軽減につながります。運動により筋力がつくと関節の支えとなり負担が軽減されるためです。 膝の痛みに対して有効な運動の一例は以下のとおりです。 タオル潰し運動 1.膝を伸ばして座る 2.膝の下に丸めたタオルを置く 3.両手は体の後ろに置く 4.タオルを押しつぶして太ももの筋肉に力を入れる タオルを押し潰した際にかかとが上がる場合は、かかとを上げても問題ありません。この運動は痛みの軽減と大腿四頭筋の筋力向上に効果が期待できます。10回3セットを1日の目安にしてください。 なんらかの病気が原因で膝の痛みが現れている場合は、医師や理学療法士の指導のもとで運動療法を受けてください。 体重を管理する 寝起きに膝が痛いときは、体重の管理も重要です。肥満や急激な体重増加は、膝への負担が大きくなるためです。 実際に体重が1kg増加すると、歩行時に膝にかかる負担は2〜3kg増えるといわれています。(文献1) 過度なダイエットや激しい運動は逆効果です。栄養バランスの良い食事を摂り、適度な運動によって体重を管理するのが重要です。 再生医療を検討する 膝の痛みを軽減する治療方法として再生医療の選択肢があります。再生医療とは、自己の細胞を痛みのある部位に投与して、体が持つ自然治癒力を活用する治療方法です。 具体的な治療方法は以下のとおりです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 再生医療は、手術や入院に不安を感じている方にも選択肢の一つとして挙げられます。 当院「リペアセルクリニック」の変形性膝関節症の症例について知りたい方は、以下を参考にしてください。 【症例紹介】 “リペア幹細胞” 10年悩んだ両膝の痛みから解放 両変形性膝関節症 60代女性 両膝の痛みが完全消失! 両変形性膝関節症 50代女性 まとめ|寝起きの膝の痛みは放置せず受診しよう 寝起きの膝の痛みは、変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷などが原因のおそれがあります。病気かどうかを判断するには、膝のこわばりや違和感、関節の腫れなど、痛み以外の症状を確認しましょう。継続的に痛みやその他の症状が現れている場合は、医療機関を受診してください。 膝の痛みを軽減する方法は、膝に負担をかけない動きや適度な運動習慣、体重管理などを心がける必要があります。ただし、なんらかの病気が原因で痛みがある場合は、医師や理学療法士の指導を受けてください。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症や半月板損傷などに対して再生医療を行っています。まずは相談だけでもお気軽にご連絡してください。 寝起きの膝の痛みに関するよくある質問 20代〜30代で朝起きたら膝が痛い原因は? 20代〜30代の膝の痛みは、なんらかのスポーツ障害の可能性があります。関節リウマチは30代でも発症が見られているため注意が必要です。 40〜50代で朝起きたら膝が痛い原因は? 40〜50代で、朝起きたら膝が痛い場合は、関節リウマチや変形性膝関節症などのおそれがあります。痛みの他にこわばりや違和感がある場合は医療機関の受診を検討してください。 横向きで寝ると膝が痛い原因は? 変形性膝関節症の場合は、寝返りなどで膝がねじれると痛みが現れます。医療機関で適切な診断を受けてください。 寝ているときに膝に激痛が現れる原因は? 急に痛みが現れる病気としては、急性の関節炎を引き起こす痛風や偽痛風、化膿性膝関節炎などのおそれがあります。病状ごとに適切な治療が必要であるため、医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) あしの健康教室|名古屋整形外科地域医療連携支援センター
2022.06.17 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
ちょっと立ったり座ったりするにも不自由する膝の痛み、嫌なものですね。膝の痛みに悩む方の中には、膝に水が溜まっている方も多くいらっしゃいます。 「水を抜く治療を勧められたけれど、抜いて大丈夫?」 「抜いたらどんな注意が必要なの?」 「水を抜かない治療方法はないの?」 と気になる方もいるのではないでしょうか。 この記事では、膝に溜まった水を抜いたあとの注意点について医師が解説します。 また、水を抜かない治療法についてもお伝えするので参考にしてください。 なお、本記事では一般的な注意点について解説しています。個別の事象については各自で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。 膝の水を抜いた後の注意点 膝の痛みで医療機関を受診した際に膝の水を抜くことがあります。この診療行為を、医療用語で「関節穿刺」といいます。関節穿刺により、膝の痛みや突っ張り感の改善が期待できます。 一方で、関節穿刺を行っても水が溜まる原因はなくなりません。関節穿刺は根本的な治療にはならないことは、知っておきたい注意点の一つです。 また、関節穿刺によって別の症状や病気、つまり合併症が起きる可能性もあります。関節穿刺後の注意点について解説します。 膝の痛みの根本的な治療にはならない 膝が痛み、水が溜まるのにはなんらかの原因があります。 たとえば変形性膝関節症では、関節の軟骨がすり減ることで痛みが起きたり、炎症が起きて水が溜まったりします。水を抜くだけでは原因が残ったままのため、再度溜まってしまうかもしれません。根本的に解決するには、筋力をつけて膝を安定させたり、重度なら手術を検討したりといった対策が必要です。 他の病気でも同様に、原因が残っていれば痛みが消えない場合や、再び水が溜まる場合もあります。 感染症のリスクが上がる 通常、関節内は無菌状態が維持されています。しかし、関節穿刺によって体の表面にいた細菌が関節内に入ってしまうことがあります。細菌が関節内に移行し感染を起こすと、膝が赤く腫れたり、熱を持ったり、痛みを伴うことがあります。 通常、関節穿刺の後数時間は穿刺による痛みが生じることがありますが、痛みが長引く場合は感染の可能性があります。一般的な目安としては48時間以上持続する症状、48時間以内でも悪化を伴う症状を認めた場合には感染などの可能性を考慮し、可能な限り処置を行った医療機関に相談することをお勧めします。 出血する可能性がある 関節穿刺の際に関節周囲の血管を傷つけてしまい出血を起こすことがあります。多くの場合は細い血管の損傷にとどまるため、自然に止まることがほとんどです。仮に穿刺後に貼付していたテープなどを剥がした際に出血が起きても、綺麗なガーゼなどでしばらく圧迫すれば止血されることが多いです。 しかし、他の持病などで血液をサラサラにする薬を飲まれている方やもともと血が固まりにくい病気の方、あるいは太い血管を損傷してしまった場合などは自然に止血されないこともあります。圧迫しても止まらない出血の際には速やかに処置を行った医療機関に相談することをお勧めします。 薬剤の影響でアレルギー反応が見られる 関節内に薬剤を注射した場合などには、薬剤による合併症が起きる場合もあります。たとえば、アレルギー反応は通常原因となる薬剤などの物質を投与されてから数時間以内に、発疹・呼吸困難感・腹痛などの多彩な症状を生じる合併症です。 多くの場合は投与後すぐに発症するため医療機関で発見される場合がほとんどですが、まれに帰宅後に発症することもあります。帰宅後に症状が現れた場合は、速やかに処置を行った医療機関へ相談してください。 まれに神経や靭帯を傷つける 血管以外の神経、靭帯、腱などの損傷もまれな合併症の例です。穿刺のみでこれらの組織に重大な損傷をきたすことはまれですが、薬剤注入などを伴うと症状をきたす可能性があります。 神経が損傷すると、強い痛みやしびれ、電気が走るような痛みなどを伴います。靭帯や腱が損傷すると、関節が不安定になったり、痛みが持続したりする可能性があります。異常を感じたときは、処置を行った医療機関に相談することをお勧めします。 膝の水を抜いた後の安静期間 膝の水を抜いた後の安静期間は明確な決まりはありませんが、膝の痛みが消えるまでは安静にすることが大切です。 膝の痛みがない場合は通常の生活を送って問題なく、積極的な運動療法も可能です。 膝の水を抜くことで関節が動きやすくなり、運動もしやすくなると期待できます。 安静にしすぎると、かえって膝が動きにくくなることもあるため、無理のない範囲で動かしましょう。 そもそも膝の水がたまる原因とは? 膝の関節の中には、関節がスムーズに動くための潤滑油のような役割を果たす「関節液」が存在します。この関節液は健常者においても常に作られながら吸収され、一定の量になるように調整されています。 ところが疾患やケガが原因となって、関節液が作られるスピードが吸収されるスピードを超えてしまうことがあります。すると「膝に水が溜まる」という症状が起きるのです。 変形性膝関節症 変形性膝関節症では、膝の軟骨がすり減ることで痛みが出て、水が溜まってしまいます。関節軟骨の老化によって起きることが多く、性別では女性に多い病気です。膝の外傷や感染症の後に発症することもあります。 変形性膝関節症の初期症状は、膝がこわばる、曲げ伸ばしの際に引っ掛かりを感じる、歩き始めに痛みがあるといったものです。早い段階で発見できれば、後述する運動療法などで悪化を防げる可能性があります。 半月板損傷・靭帯の損傷 スポーツや交通事故などで膝に強い衝撃が加わると、半月板や靭帯を損傷することがあります。これにより膝の内部で炎症が起きると、関節液の分泌が増加して水が溜まります。関節内で出血が起きれば血液が溜まることもあります。 増加した関節液は、損傷部位を守ったり、修復に必要な栄養素を運んだりといった役目を持つと考えられるため、悪いものとは言い切れません。しかし多すぎたり長期化したりすると、慢性的な痛みや関節の機能低下といった問題を引き起こします。 関節リウマチ・痛風 関節リウマチは、関節内部に慢性の炎症が起きる病気です。症状は手や足の指に出やすいですが、膝関節にも現れることがあり、水が溜まると動かしにくくなります。30〜40代の女性に多く発症し、原因は免疫システムの異常と考えられています。 痛風で炎症が起きる原因は、血液中の尿酸値が上昇し、関節内に尿酸炎の結晶ができることです。親指の付け根が痛む発作がよく知られていますが、膝関節でも発作が起きたり、水が溜まったりすることがあります。生活習慣が原因となるほか、腎機能や薬剤が原因のケースもあります。 抜いた水の色で予測される病気 正常な関節液はやや黄色がかった透明で、わずかな粘り気があります。しかし病気やけがになると、以下のように特徴的な色の変化が見られます。 水の色 予測される病気 濃いめの黄色 変形性膝関節症 赤色・褐色 半月板損傷、靭帯の損傷など 白濁 関節リウマチ、痛風など 変形性膝関節症の場合は、関節液の色がやや濃く、粘り気は少なくなります。赤や褐色の関節液は、けがによる内出血が原因のケースが多いです。混濁が見られる場合は、関節リウマチや痛風のほか、感染症の可能性もあります。 このように、関節液の色から病気を推測することで、適切な治療につながります。 膝の水を抜かない治療法 症状が軽度なら、関節穿刺以外の治療も選択肢です。ここでは運動療法と温熱療法を紹介します。どちらも膝の状態を評価した上で、適切な方法で行うのが大切です。 運動療法 運動療法では、膝周りの筋肉の強化や関節可動域の改善、鎮痛効果などが期待できます。体重のコントロールや全身の健康状態を維持する効果も期待でき、とくに変形性膝関節症では積極的に勧められる方法です。 運動の種類は、筋力トレーニングやエアロビクス、太極拳、ヨガ、水中での運動など多岐にわたります。継続すれば徐々に筋力がつき、膝が安定するでしょう。 膝に負担がかかりすぎないように、運動の種類や量、時間について医師や理学療法士と相談しながら行ってください。 物理療法(温熱) 変形性膝関節症や関節リウマチでは、温熱療法も効果的です。膝を温めることで、筋肉の緊張が和らいで動きやすくなったり、血流が増えて代謝が促進されたりといった効果が期待できます。冷えていると痛みを感じやすいため、温めることで鎮痛効果も期待できます。 温める方法としては、超音波を照射して関節の内側から温める超音波療法や、ホットパックを当てて表面から温める方法など、いくつかの方法があります。適切な温度に設定することで、軟骨成分の合成が促進されるとも考えられています。 まとめ|膝の水を抜いた後の注意点を正しく理解しよう 今回の記事では膝に溜まった水を抜いたあとの注意点について解説しました。 水を抜いた後には、感染症や出血をはじめとする合併症が起きる可能性があります。一般的には、関節穿刺により生じた痛みなどの症状は、数時間から1日程度で消失します。これ以上持続する場合や、処置から時間が経っていなくてもどんどん悪化する場合は、速やかに処置を行った医療機関に相談しましょう。時間外などで相談できない場合は夜間救急などの受診を検討しましょう。 また、水を抜くだけでは根本的な治療にはならず、再び痛みが出たり水が溜まったりすることがある点にも注意が必要です。当院では膝の軟骨を再生させる幹細胞治療を行っており、痛みの原因に対する治療が可能です。膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
2022.06.10 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 関節リウマチ
- 膝部、その他疾患
「歩くと膝の裏が痛い」「しゃがむとピキッと違和感がある」足の不快な症状にお悩みの方は多いのではないでしょうか。 膝の裏の痛みは、加齢や運動不足によるものから、半月板損傷や血栓などの病気が隠れているケースまで、さまざまな原因が考えられます。自己判断で放置してしまうと、悪化して日常生活に支障が出ることもあるため注意が必要です。 この記事では、膝の裏が痛いときに考えられる原因、受診目安、検査方法を解説します。ご自身の症状に当てはまるものがないか、確認しながら読み進めてみてください。 また、変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、膝の疾患に対する再生医療の情報を提供しております。入院・手術を変形性膝関節症や半月板損傷のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 膝の裏が痛いときに考えられる10の原因【一覧表】 膝の裏が痛いときに考えられる主な原因は、以下のとおりです。 原因 特徴 変形性膝関節症 歩きはじめに痛む 半月板損傷 曲げ伸ばし時のひっかかり感 ベーカー嚢腫 触れる腫れやしこりがある 膝裏の筋肉の損傷 膝裏が重だるい 靭帯損傷 膝の不安定感 エコノミークラス症候群 片足だけ腫れている、または腫れが目立つ 関節リウマチ 左右対称に関節がこわばる 腰椎ヘルニア・坐骨神経痛 お尻から足先にかけての痛みやしびれ リンパの滞り 腫れや重だるさ、張り感など 反張膝 膝が後ろに反っている 膝の裏の痛みは関節のトラブルだけでなく、筋肉や靭帯、血管・神経の問題など、さまざまな疾患が背景にあります。どの疾患があてはまりそうか、一覧表を見ながら気になる症状を確認してみましょう。 変形性膝関節症|軟骨がすり減って起こる痛み 変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで関節に負担がかかり、痛みや腫れを引き起こす疾患です。 変形性膝関節症は、以下のような方に現れやすい傾向にあります。(文献1)(文献2) 50代以降 女性 体重が重い 過去に膝をケガしたことがある 膝へ負担のかかりやすい仕事や動作が多い また、以下の症状がある場合は、変形性膝関節症の可能性があります。 歩き始めるときに膝がこわばる 階段の上り下りがつらい 正座やしゃがむ動作で痛みが強くなる 変形性膝関節症は自然に元の状態へ戻ることは難しく、放置すると痛みが慢性化して日常生活に支障が出るおそれがある疾患です。症状が軽いうちに対応すれば、進行の抑制が期待できます。 当院で行った変形性膝関節症に対する再生医療の症例を以下で紹介しています。ぜひ参考にしてください。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状とは?原因や治療方法もわかりやすく解説 | リペアセルクリニック東京院 半月板損傷|半月板に傷がついて起こる痛み 半月板は、膝関節の中で太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあり、ショックを吸収し、膝の安定性を保つクッションのような役割を果たす線維軟骨組織です。半月板に亀裂や断裂が生じると、膝裏や膝関節に痛みや不安定感などの症状が出やすくなります。 主な原因は野球やジョギングなどのスポーツで膝関節に強いねじれや衝撃が加わることや加齢、肥満などです。(文献3)(文献4) 半月板損傷の症状は、以下のとおりです。 膝の内側または裏側に痛みや違和感がある 膝を曲げ伸ばしするときに引っかかる感じがする 水がたまったような張り感・むくみがある 膝を完全に伸ばせない、または伸ばすと痛みが走る 半月板の損傷が治らないまま炎症が続くと、膝の軟骨にも負担がかかり、将来的に変形性膝関節症を招くおそれがあります。医師による検査や治療、リハビリを受けることで痛みの改善や再発防止が期待できます。 当院で行った半月板損傷に対する再生医療の症例を以下で紹介しています。ぜひ参考にしてください。 【関連記事】 半月板損傷とは?原因・症状・治療法・やってはいけないこと | リペアセルクリニック東京院 ベーカー嚢腫|膝裏に水が溜まって腫れる ベーカー嚢腫は、膝関節内の炎症や損傷によって関節液が膝裏に溜まって腫れた状態を指します。変形性膝関節症や関節リウマチなど、膝関節に炎症や損傷がある場合やスポーツによって膝を使いすぎた際に起こりやすいことが知られています。 ベーカー嚢腫の主な症状は、以下のとおりです。 膝の裏にしこりや腫れがある 膝を曲げ伸ばしすると圧迫感や違和感がある 嚢腫が大きくなると、ふくらはぎにだるさや痛みが出ることもあるため注意が必要です。 進行すると、嚢腫が破裂して袋の中に溜まっていた滑液が周囲へしみ出し、周辺の組織に刺激を与えて炎症が広がることがあります。 ベーカー嚢腫は膝裏の腫れそのものであり、根本原因である膝関節の炎症や損傷を放置すると再発や症状悪化につながることがあります。そのため、膝関節の状態をしっかり評価し、必要に応じて治療を受けることが大切です。 以下の記事ではベーカー嚢腫について解説しているので参考にしてください。 【関連記事】 【膝裏の腫れ】ベーカー嚢腫の症状とは?治し方を解説 | リペアセルクリニック東京院 膝裏の筋肉の損傷|筋肉を痛めて起こる膝裏の痛み 膝裏の筋肉である膝窩筋(しっかきん)の損傷は、スポーツや日常動作で膝周囲の筋肉に過度の負荷がかかったときに起こります。 ジャンプやダッシュ、急な方向転換などの動作や筋肉の柔軟性が低下した際に損傷しやすい傾向にあります。 膝裏の筋肉の損傷した際の特徴的な症状は、以下のとおりです。 膝裏が重だるい 膝裏を押すと痛みがある 立ったり歩いたりすると痛む ふくらはぎの上部も痛む 軽度であれば安静やストレッチで改善する場合がありますが、痛みが長引く場合や動作に支障が出る際は医療機関での診察を受けましょう。 靭帯損傷|膝を支える靭帯が傷ついて起こる痛み 靭帯損傷の主な原因は、スポーツ中の急なターン・接触・転倒などで靭帯にかかる過度の負荷です。 以下の症状がある場合は、靭帯損傷が疑われます。 膝が不安定に感じる、ぐらつく感覚がある 損傷直後に「ブツッ」と音がしたことがある 触れると温かい 膝裏が腫れて張ったように感じる 靭帯損傷を放置すると膝の不安定性が慢性化し、変形性膝関節症を引き起こすおそれがあります。症状が出たら早めに受診しましょう。 当院で行った靭帯損傷に対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。 【関連記事】 【医師監修】靭帯損傷とは|症状・原因・全治までの期間を現役医師が解説 | リペアセルクリニック東京院 エコノミークラス症候群|血流が滞って起こる膝裏の張りや痛み エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座っていることで下肢の血流が滞り、静脈に血栓ができる状態です。多くの場合はふくらはぎの痛みや腫れとして現れますが、血栓の位置によっては膝の裏に痛みが出ることもあります。 以下のような症状があれば、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)の可能性があります。自分の脚の状態をチェックしてみてください。 膝裏、ふくらはぎ、または脚全体に張りやだるさを感じる 片足だけ腫れている、または腫れが目立つ 息切れや胸・背中の痛み これらの症状が見られる場合は放置すると血栓が肺に移動して肺塞栓症を引き起こし、命に関わることもあります。重篤な状態になる前に医療機関での診察を受けましょう。 関節リウマチ|関節に炎症が起きて生じる痛みや腫れ 関節リウマチは、免疫システムの異常により膝を含む複数の関節に炎症が起こる病気です。滑膜と呼ばれる関節の内側を覆う組織が主に攻撃されます。 発症年齢は40〜60代が中心で、女性に多く発症する傾向があります。(文献5) 関節リウマチの主な症状は、以下のとおりです。 膝の裏や関節周囲の腫れ、熱感、こわばりが見られる 朝起きた直後の関節のこわばりが30分以上続く 両膝など左右の関節に同時に症状が出る 炎症が長期間続くと関節破壊が進行し、変形や可動域の制限が起こる可能性があります。早期に治療を開始できれば症状の進行を抑え、生活の質を保つことが可能です。 当院で行った関節リウマチに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。 【関連記事】 関節リウマチとは?初期症状・原因・診断・治療・生活上の注意 | リペアセルクリニック東京院 腰椎ヘルニア・坐骨神経痛|神経が圧迫されて起こる痛み 腰椎(椎間板)ヘルニアや坐骨神経痛は、腰の骨(腰椎)で椎間板がつぶれたり飛び出したりして神経が圧迫されることで、腰・お尻・太ももの後ろ・膝裏・ふくらはぎ・足先にかけて痛みやしびれが現れる状態を指します。 主な原因は、加齢による椎間板の変性や体重過多、繰り返す腰への負荷や重労働などです。 以下の症状は、神経が圧迫されているサインかもしれません。 お尻から足先にかけての痛みやしびれがある 立ちっぱなしの姿勢が続くとつらく感じる 腰を反らしたときに、足にしびれや痛みが走る 前かがみになると痛みが悪化する 腰椎ヘルニアや坐骨神経痛を放置すると、下肢のしびれや痛みが慢性化して歩行、立ち上がり、階段昇降などに支障が出るおそれがあります。初期のうちに適切に対応すれば、重症化を防いで快適な生活を取り戻せる可能性が高くなります。 当院で行った腰椎椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。 【関連記事】 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いを解説|疼痛期間や治し方を紹介 | リペアセルクリニック東京院 リンパの滞り|リンパの流れが悪くなって起こる膝裏の腫れや重だるさ リンパ液は、毛細血管から漏れ出た余分な水分や老廃物を回収し、血流に戻す働きをしています。 リンパの循環が滞ると脚や膝裏などに水分が溜まりやすくなり、腫れや重だるさ、張り感などの症状が現れることがあります。 リンパの流れが悪くなりやすい主な条件は、以下のとおりです。 リンパ管・リンパ節の異常や機能低下 長時間立ちっぱなし・座りっぱなし 加齢 ビタミンやミネラル不足 むくみや腫れには血液の流れの問題や他の疾患が関わることもあるため、気になる場合は医療機関での診断を検討してください。 反張膝|膝が反りすぎて起こる膝裏の負担と痛み 反張膝(はんちょうひざ)は、立ったときや歩行時に膝関節がまっすぐな状態を超えて後ろに反る状態です。膝関節や周囲の筋肉、靭帯に長期的な負担がかかるため、膝裏の痛みや不安定感が生じやすくなります。 原因としては、バレエや新体操などの膝を伸ばす動きが多いスポーツや靭帯の損傷、生まれつきの関節の柔らかさなどが挙げられます。 反張膝の特徴は、以下のとおりです。 鏡の前で立ったときに、膝が後ろに反っているように見える 立った状態で膝を伸ばすと反り過ぎた感じがする 膝の鈍い痛み 膝が崩れるような感覚がある 反張膝は見た目だけの問題ではありません。放置すると、将来的に関節が変形する可能性があります。 膝の裏が痛いときの受診目安 膝の裏が痛いときの受診目安は、以下のとおりです。 安静にしていても強く痛む 膝裏の腫れが大きい 熱感や赤みがある 膝の曲げ伸ばしが難しい 数日経っても症状が続く とくに痛み・腫れ・熱感が強い場合は、早めに整形外科を受診しましょう。 ふくらはぎの強い腫れ・片脚だけのむくみ・息苦しさを伴うなどの症状がある場合は、血栓症が疑われるため内科での評価が必要になることもあります。 当てはまるかどうか確認しながら、受診の判断に役立ててください。 膝裏の痛みの検査方法 膝裏の痛みに対する主な検査方法は、以下のとおりです。 検査 内容 主な病気 X線(レントゲン) 骨の形状、隙間、変形の有無を調べる 変形性膝関節症 MRI 軟骨のすり減り、骨の変形などを調べる 半月板損傷・靭帯損傷 超音波 膝裏の腫れの中身(液体・嚢腫など)、筋損傷、靭帯の損傷をリアルタイムで確認 ベーカー嚢腫 血液検査 炎症反応、リウマチ因子などを確認 関節リウマチ 膝裏の痛みは原因が幅広く、関節・靭帯・筋肉・神経・血管など、どの組織がトラブルを起こしているかで必要な検査が異なります。 膝裏の痛みは原因が重複して見た目だけでは判断できない場合があります。そのため、気になる症状が続くときは整形外科で検査を受けましょう。 膝の裏が痛いときの治療法 膝の裏が痛いときの治療法は、以下のとおりです。 保存療法 手術療法 再生医療 どの治療が適しているかは、原因の病気・損傷の範囲・年齢・生活スタイルによって異なります。それぞれの治療法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法は、手術を行わずに痛みや炎症を抑え、膝の機能改善を目指す治療法です。多くの膝裏の痛みに対して最初に選択され、症状の程度や生活スタイルに合わせて複数の方法を組み合わせて行います。 主な治療方法は以下のとおりです。 薬物療法:抗炎症薬や鎮痛薬、湿布などを用いて痛みや炎症を抑える 理学療法:理学療法士によるストレッチ、筋力トレーニング、バランス訓練などで膝の機能を高める 注射療法:ヒアルロン酸やステロイドを膝の関節内や周囲に注射し、痛みの緩和を図る 保存療法を適切に続けることで、日常生活での負担軽減や再発予防にもつながります。 手術療法 手術療法は、保存療法を続けても改善が乏しい場合や、安静にしても強い痛みが続く、歩行が難しいといった際に検討される治療法です。 膝裏の痛みに関係する主な手術は、以下のとおりです。 手術名 内容 主な病気 関節鏡視下術 小さな切開でカメラを挿入し、損傷した組織を修復・部分切除する 半月板損傷 高位脛骨骨切り術 骨の角度を調整して膝の負担を和らげる 変形性膝関節症(初期〜中等度) 人工膝関節置換術 傷んだ関節面を人工関節に置き換える 変形性膝関節症(重度) 手術には、血栓や感染症、出血、再手術のリスクがありますが、適切に選択することで膝の機能改善や痛みの軽減が期待できます。どの手術が最適かは膝の状態や生活スタイルによって異なるため、医師と十分に相談し、納得した上で判断しましょう。 再生医療 膝裏が痛むときの治療法として、再生医療も選択肢の一つです。再生医療には、幹細胞治療とPRP療法があります。 治療法 内容 幹細胞治療 他の細胞に変化する能力「分化能」を持つ幹細胞を患部に投与 PRP療法 血液に含まれる血小板を濃縮した液体を作製して患部に投与 どちらも手術・入院を必要としないのが特徴です。 再生医療は、以下のようなお悩みがある方に向いています。 膝の痛みや腫れがあり、炎症を抑えたい 手術を避けたい方 変形性膝関節症 半月板や軟部組織の損傷 膝裏の痛みが慢性的に続いている 以下で当院「リペアセルクリニック」の再生医療の症例をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。 変形性膝関節症だけでなく膝の痛みが原因の疾患で手術に悩んでいる方は、当院へご相談ください。 患者様の状況を伺って一人ひとりにあわせた治療方針を提案いたします。 膝の裏が痛いときのセルフケア方法 膝の裏が痛いときのセルフケア方法は、以下のとおりです。 安静にする 温める ストレッチをする 生活環境を見直す マッサージをする テーピングやサポーターを使用する 症状や痛みの程度に合わせて、無理のない範囲で取り入れましょう。 痛みが強い・腫れや熱感がある・しびれや動かしにくさを伴う場合は、自己判断せず早めに整形外科や内科を受診してください。症状の原因を正確に把握して、適切な治療やケアにつなげましょう。 安静にする 膝の裏に痛みを感じたら、まずは無理に動かさず安静を保つことが重要です。 膝に負担をかけすぎると症状が悪化する可能性があるため、痛みが強い間は運動や長時間の立位・歩行を控えましょう。 安静にする際のポイントは以下のとおりです。 膝を高く保つ:腫れや血流の滞りを防ぐため、横になるときは膝下にクッションや枕を挟み、少し持ち上げる 痛みが強いときは動かさない:歩行や階段の昇降、膝に負荷がかかる動作は避ける 数日経っても改善しない場合は受診:安静にしても症状が続く場合は、早めに整形外科で原因を確認 安静を意識することで、膝の炎症や筋肉の過度な緊張を抑え、回復のサポートにつながります。 温める 膝裏の痛みの原因に冷えや血行不良が関わっている場合は、患部を適度に温めることが大切です。温めることで血流が改善し、酸素や栄養が行き渡りやすくなるほか、老廃物の排出も促進されます。 温める際のポイントは、以下のとおりです。 タイミング:腫れ・赤み・熱感がある場合は温めずに冷やす 方法:入浴、温熱パッドなど 時間の目安:38~40度のお湯に15分程度、温熱パッドは低〜中温で15〜20分程度 日常的に取り入れることで、膝裏の痛みの予防につながります。 ストレッチをする 膝の裏が痛いときは、膝周りのストレッチも有効です。適切なストレッチは、筋肉の柔軟性を高めて血流を促すだけでなく、痛みの軽減や膝関節の可動域維持にもつながります。 膝裏の痛みに役立つ、太ももの裏(ハムストリング)とふくらはぎを同時に伸ばせるストレッチは、以下のとおりです。 床やベッドに座り、片方の足を前に伸ばす 反対の足裏を、伸ばした足の太ももの内側に軽く当てる つま先は天井方向へ向ける 背筋を伸ばしたまま、上半身を前にゆっくり倒して10秒ほどキープ 左右を交互に行い、片側10回を目安に 太ももの裏からふくらはぎにかけてじんわりと伸びる感覚が得られます。余裕がある場合は、伸ばしている足先に手を伸ばしてみましょう。強く引っ張る必要はなく、心地よく伸びていると感じられる範囲で行うことが大切です。 怪我や疾患がある場合は、ストレッチを行う前に医師に相談してください。 生活環境を見直す 膝裏の負担を減らすためには、日常生活や職場、寝室の環境を整えることも大切です。 見直したいポイントは、以下のとおりです。 椅子の高さ:膝への無理軽減のため、座ったときに膝が90度程度に曲がる高さを目安に調整する デスクワークや長距離移動:1時間に1回、数分〜10分ほど体を休める時間を取る(文献6) 寝具の硬さや枕の高さ:自分の体格や姿勢に合った寝具を選ぶ 日常の環境を少し見直すだけでも膝裏の痛みの予防・改善につながるため、気づいたところから取り入れましょう。 マッサージをする マッサージは、膝裏の痛み緩和や血流の促進に役立ちます。 膝の後ろからふくらはぎにかけて、手のひらで円を描くようにゆっくりさすったり、ふくらはぎをやさしく揉んだりすると、筋肉のこわばりがほぐれ、膝裏への負担が軽くなりやすくなります。1回あたり3分程度を目安に、無理のない力加減で続けることが大切です。 膝に強い腫れや熱感がある場合は無理に行わず、症状が続くときには整形外科への相談を検討してください。 テーピングやサポーターを使用する テーピングやサポーターは、膝裏の痛みを和らげ、動作時の負担を減らすために役立ちます。 テーピングやサポーターを使用する際の注意点は、以下のとおりです。 テーピングには専門的な知識が必要になるため、最初は専門医に相談する 長時間の使用は筋力低下や血行不良につながることがある 圧迫しすぎると痛みやしびれの原因になるため、きつく巻きすぎない 使用中に痛み・しびれ・違和感が出た場合はすぐ中止する テーピングやサポーターはあくまで痛みを軽減する補助として用いるもので、根本的な治療はできません。不安がある場合や痛みが続く場合には、適切な使用方法も含めて、整形外科で相談しながら進めましょう。 膝の裏の痛みが続くときは迷わず専門医に相談しよう 膝裏の痛みは、変形性膝関節症・関節リウマチ・靭帯損傷など、原因によって必要な対応が大きく変わる症状です。長引いている・悪化していると感じたら、整形外科を受診して原因を明らかにしましょう。 当院リペアセルクリニックでは、膝関節や靭帯の損傷に対してアプローチできる再生医療をご案内しています。膝裏の痛みを軽くしたい方や治療方法の選択肢を広げたい方は、電話相談からでもお気軽にご相談いただけます。 膝の裏の痛みに関するよくある質問 歩きすぎが原因で膝裏が痛くなることはありますか? 長時間の歩行は膝に負担がかかるため、膝裏の痛みを引き起こす可能性があります。とくに、硬い地面を歩いたり、無理なペースで歩行したりすると痛みが起こりやすいです。 長時間歩くときには、適切な靴を履き、歩行姿勢に気をつけることがポイントです。歩行する前後でストレッチや軽いマッサージをすると、筋肉の緊張を和らげて膝への負担軽減につながります。 膝の裏が痛いのは冷えが原因でしょうか? 冷えが原因で膝裏が痛むことはありますが、必ずしもそれだけとは限りません。 冷えによって血流が低下すると膝まわりの筋肉がこわばり、痛みとして感じやすくなります。ただし、膝裏の痛みは変形性膝関節症や関節リウマチ、靭帯・半月板のトラブルなど、より明確な疾患が隠れている場合もあるため注意が必要です。 痛みが続く・腫れがある・動かすと強く痛むといった場合は、早めに医療機関で原因を確認しましょう。 膝の裏が痛い場合、何科にいけば良いですか? 膝の裏に痛みがある場合は、まず整形外科の受診がおすすめです。 整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像検査で原因を特定し、関節や靭帯、筋肉、神経など幅広く診てもらえます。スポーツによるケガや変形性膝関節症、半月板損傷など整形外科領域の疾患が多く、適切な治療やリハビリの提案を受けられます。 早期の受診で、症状の悪化や後遺症を防ぎましょう。 参考文献 (文献1) 変形性膝関節症診療ガイドライン2023の概説|日大医学会誌 (文献2) 変形性関節症|WHO (文献3) 半月板病変による初回入院のリスク要因 - 30年間の追跡期間を持つ集団ベースのコホート研究|BMC Musculoskeletal Disorders (文献4) 体格指数と半月板裂:観察研究のメタアナリシスとメンデルランダム化の証拠|PubMed (文献5) 関節リウマチ ― リウマチ・アレルギー情報第6章|厚生労働省 (文献6) 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン|厚生労働省
2022.06.07 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 膝に赤みや腫れ
この記事に辿り着いたあなたは、突然膝が腫れ、原因がわからず悩んでいるのではないでしょうか。 心当たりがないのに、膝の赤みや熱感、痛みがひどくなり、不安になる方もいるかもしれません。 膝の腫れは、炎症反応によるもので、なんらかの病気によるものが隠れている可能性も考えられます。 場合によっては、長期的な治療を必要とするものもあるでしょう。 本記事では、膝が腫れる原因の病気と対処法について詳しく解説しています。本記事が膝の腫れを改善させるきっかけとなれれば幸いです。 膝が腫れる原因は病気による炎症の可能性あり 膝が腫れて炎症が起こっている原因には、以下のような病気が隠れている可能性があります。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風 その他の病気(糖尿病や感染症) 本章では、膝が腫れる原因の病気について解説します。紹介した症状に心当たりのある方は、受診を検討しましょう。 また、膝に水が溜まっている感じがする方は、下記の記事も参考にしてみてください。 変形性膝関節症 膝が腫れて痛む有名な病気としては「変形性膝関節症」があげられます。 変形性膝関節症の原因は、加齢や遺伝的要因、もしくは体重増加による膝関節への過度な負担です。膝関節に負担がかかると関節軟骨が摩擦ですり減り、強い痛みを感じやすくなります。 初期症状は軽度(膝のこわばりや違和感)の場合があり、病気に気づきにくいケースもあります。 悪化すると、膝の可動域が狭くなり、歩行や正座など日常の動作が痛みでつらくなるでしょう。 末期には動いていないときでも痛みを感じ、日常生活に支障をきたす場合も少なくありません。 変形性膝関節症の初期症状や治療法は、以下の記事も参考にしてください。 半月板損傷 膝の腫れを伴う症状として「半月板損傷」も疑われます。半月板は膝関節の中にある三日月の形をした軟骨組織です。膝にかかる負荷を和らげるクッションの役割を果たしています。 スポーツや事故などにより膝に急激な負担や強い衝撃を与えると、半月板損傷になる可能性があります。 変形性膝関節症のほとんどは高齢者であるのに対し、半月板損傷は激しいスポーツをする若年層でも多くみられるのが特徴です。 半月板損傷になると、膝の痛みや腫れで動かしにくくなり、スイッチが入ったように膝関節が動かなくなる「ロッキング」が起こります。 関節リウマチ 「関節リウマチ」は、軟骨や骨組織が「免疫異常」によって攻撃されて関節部位の炎症が起こる病気です。この炎症反応により、関節の腫れ・強い痛みを自覚することもあるでしょう。 関節リウマチの症状の特徴は、手足の指の関節が左右対称性に腫れることです。 初期段階では指のような小さい関節に多くみられますが、膝や股関節など大きな関節に出る場合もあります。(文献1) そのため、関節リウマチによって膝が腫れることも考えられるでしょう。 関節の症状に加えて発熱や倦怠感、貧血など全身症状を伴う場合もあります。また、病気が進行すると軟骨の破壊が始まり、関節の曲げ伸ばしがつらくなる場合もあるでしょう。 関節リウマチについてより詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。 痛風 膝関節部が腫脹を認める疾患として「痛風」も考えられます。痛風は尿酸値が高い「高尿酸血症」に付随する症状のひとつです。 生体内で尿酸成分が過剰に貯留されると、膝関節を始めとする関節部位に尿酸の結晶が溜まり、炎症を引き起こして腫れを生じます。 痛風は足の親指が有名ですが、膝関節にも症状があらわれるケースもあります。 痛風を放置すると関節の激痛や腫れを繰り返し、最終的には腎不全にまで進行する可能性も考えられるでしょう。放置せずに適切な処置をとることが大切です。 尿酸はビールや甲殻類に多く含まれる「プリン体」が体内で分解されてつくられる成分です。そのため、カロリーの高い食事やアルコールの過剰摂取など食生活の乱れは痛風の一因と考えられています。(文献2) 痛風が出る部位や症状について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 その他に考えられる病気 糖尿病や感染症なども膝が腫れる一因として考えられます。 手術やケガなどでできた傷口から細菌が入り、炎症を引き起こします。 症状が悪化すると敗血症のリスクがあるため注意が必要でしょう。(文献3) 感染症により膝の腫れを引き起こす「化膿性関節炎」について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 日常生活に関する習慣性によって膝が腫れる場合もあります。 普段から立ち仕事や激しいスポーツなど膝への負担が多い場合は注意が必要です。無理をせず適当なタイミングで休憩するようにしましょう。 また、肥満状態は膝に大きな負担をかけています。肥満による体重増加は、膝の腫れを悪化させる大きな要素です。 バランスの良い食事や定期的な運動で適正体重を保つように注意しましょう。 膝が腫れて痛い場合は冷やして安静にする 膝に熱感があり、腫れて痛い場合は冷やして安静にして様子をみましょう。 自宅や突然膝の腫れを感じた場合の応急処置は、下記の「RICE」が基本です。(文献4) R(Rest):患部を固定して安静にする I(Ice):氷をアイスバッグや袋に入れて、患部を冷やす C(Compression):テープや包帯などで患部を圧迫ぎみに固定する E(Erevation):患部を心臓より高い位置に挙げる 上記はあくまですぐにできる応急処置です。不安があれば翌日または当日に受診をしましょう。 また、冷やすことで膝の痛みが悪化する場合は、筋肉の凝りや血流の悪化からきている可能性があります。その場合は冷やさず、湯船やカイロなどで温めましょう。 何科に受診すべきか悩むときは整形外科へ 膝の腫れで受診する際、何科に受診するか悩んだ際は「整形外科」を受診しましょう。 整形外科では今回解説した「変形性膝関節症」「半月板損傷」「痛風」など膝の症状があらわれる病気を対象に診療しています。 関節リウマチの特徴がみられる場合は、専門診療科の「リウマチ科」を受診しても良いでしょう。関節リウマチも他の病気と同様で、整形外科で診てもらうことも可能です。 また、膝の腫れや痛みで受診を悩む場合もあるでしょう。下記のいずれかに該当する場合は病院で診察を受けることをおすすめします。 突然膝の腫れや痛みが出た 膝の腫れが数日間も続く 冷やしても改善しない スポーツやケガなど、膝が腫れた原因が思い当たらない だるさや発熱など、他の症状もあらわれている 膝が動かしにくい、または動かない 上記に限らず膝の腫れや痛みに不安を感じる場合も、専門医に診てもらい適切な処置を受けましょう。 病院では手術・リハビリで治療する場合もある 膝の腫れに対する治療は、原因によってさまざまです。症状や医師の判断によっては、病院でリハビリや手術による治療を行う場合があります。 膝の腫れや痛みが生じる病気の治療は、以下のような処置がとられます。 症状・病気 治療の一例 手術 変形性膝関節症(文献5) 生活習慣の指導 膝関節を固定 ヒアルロン酸を注入 あまり行われないが、場合によっては手術の可能性あり> 半月板損傷 鎮痛剤の服用 膝関節の固定 リハビリ(筋肉の状態により) 手術の可能性あり 半月場縫合術 半月板切除術 ※手術によりスポーツの復帰が難しい可能性あり(文献4) 関節リウマチ(文献1) メトトレキサート(免疫抑制剤)の服用 鎮痛剤の服用または注射 リハビリ リハビリや鎮痛剤で症状が緩和しない場合は手術も検討する 人工関節置換術 関節形成術 痛風(文献2) 尿酸を下げる薬の服用 鎮痛剤や抗炎症薬の服用 患部の感染や関節機能の異常が大きい場合は手術する場合もある いずれの疾患でも、医師と患者の両者の意見に基づいて治療方針が決まります。病気の治療に不安があれば、主治医に相談してみましょう。 まとめ | 膝が腫れる原因がわからないときは医療機関に相談しよう 膝が腫れる原因は、関節の病気や外傷などさまざまです。 膝の腫れで受診した際には、症状出現前後のイベント、スポーツや立ち仕事など心当たりのあることを医師に伝えてください。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 膝が腫れるときによくあるQ&A 運動後に膝が腫れるのはなぜですか? 運動により膝が腫れるのは「半月板損傷」である可能性が高いです。 下記のようなスポーツ種目は、膝のひねりや無理のある方向転換により半月板損傷になる可能性があります。 マラソン ゴルフ バレー バスケ 野球 定期的にスポーツをされる方は、無理な膝の使い方をすると半月板を傷めやすいので注意しましょう。 膝の腫れはどのくらいで治りますか? 膝の腫れが治る期間は、原因の病気や程度によってさまざまです。数カ月で治る場合もあれば、数年以上かかることもあります。 早期に適切な処置を行うことで比較的早めの改善も期待できます。膝の腫れに違和感があれば早めに専門医に診てもらいましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療にて膝の腫れや変形性膝関節症の治療が可能です。気になる方は下記のページも参考にしてください。 膝が腫れてブヨブヨで痛いのですが… 膝に水が溜まっている可能性があります。 普段は関節の潤滑油として役割を果たしている「関節液」が炎症反応により過剰につくられているため、膝に水が溜まる現象が起こります。(文献6) 病院で水を抜く処置をしてもらうと、ブヨブヨの解消が期待できるでしょう。 また、場合によっては水を抜いた後に痛みや炎症を抑える目的でヒアルロン酸を注入する治療も可能です。受診した際に相談してみてください。 膝と同様、肘にも炎症が起こる「肘頭滑液包炎」の可能性があります。詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 日本リウマチ学会. 関節リウマチ診療ガイドライン2020. , 診断と治療社, 数カ月2021年,初版, p171 文献2 日本痛風・尿酸核酸学会. 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン[2022年追補版]. 第3版, 診断と治療社, 2022年, p73 文献3 Steven Schmitt, MD, Cleveland Clinic Lerner College of Medicine at Case Western Reserve University. 感染性関節炎.MSDマニュアル家庭版. 2022.6. 文献4 日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.3.スポーツ外傷の応急処置(RICE). スポーツ損傷シリーズ, 2023.5. 文献5 日本整形外科学会診療ガイドライン実行委員会/変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023. 初版, 株式会社南江堂, 2023, p147 文献6 斉藤 聖二,関節痛(炎):診断と治療の進歩1.関節の構造と関節痛(炎)の原因, 日本内科学会雑誌, 1994年, 第83巻, 第11号, p1871-1875
2022.06.07 -
- PRP治療
- 幹細胞治療
- ひざ関節
- 再生治療
「膝の痛みはセルフケアによって自分で治せる?」 「どんな痛みが現れていたら受診すべき?」 膝の痛みの原因が筋力不足や肥満、姿勢不良などである場合はセルフケアによって軽減できる可能性があります。しかし、なんらかのケガや疾患が原因である場合は、自分で治すことは困難です。 本記事では、膝の痛みを自分で治せるかどうかをはじめとして以下を解説します。 痛みを引き起こすケガや疾患 痛みを引き起こす生活要因 痛みを治すためのセルフケア 膝の痛みに関連する受診の目安も解説しています。自分で膝の痛みを改善しようとする前に、受診すべき症状ではないかを確認しましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 長引く膝の痛みでお悩みの方や再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 膝の痛みは自分で治せる?【受診すべき症状】 膝の痛みはセルフケアを行えば軽減できる可能性があります。しかし、ケガや疾患が原因である場合は、セルフケアで痛みの軽減はできても治すことは困難です。 以下のような症状が膝に現れている方は注意が必要です。 長期間続く痛み こわばり 腫れ 熱感 引っかかり感 不安定感 脱力感 上記の症状が現れている方は医療機関の受診を検討しましょう。とくにこれまで診察を受けたことがない方は注意が必要です。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状は?原因や治療法、進行を遅らせるポイントも解説 関節リウマチの初期症状|どんな痛みが出る?チェックリストで確認 膝の痛みを引き起こすケガ・疾患 膝の痛みを引き起こすケガや疾患として、以下が挙げられます。 変形性膝関節症 半月板損傷 膝靱帯損傷 関節リウマチ それぞれについて詳しく解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減ることで炎症や痛みが生じる疾患です。主な原因は繰り返される負荷や加齢などです。膝のケガが関係する場合もあります。 初期の症状として以下が挙げられます。 立ち上がりや歩き始めの膝の痛み 正座のしづらさ 進行すると、歩行困難や安静時の痛みなどの症状が現れることがあるため放置してはいけません。変形性膝関節症の原因や症状については、以下の記事で詳しく解説しています。 半月板損傷 半月板損傷とは、膝関節の中にある半月板(膝のクッションの役割をもつ軟骨)が損傷した状態です。スポーツ活動における急な方向転換やジャンプ後の着地などが主な原因です。繰り返す膝の酷使や交通事故、加齢などが原因になることもあります。 一般的に以下のような症状が膝に現れます。 痛み 引っかかり感 腫れ 重度の場合は、ちぎれた半月板の欠片が膝関節の隙間に入り込むロッキングが起こることもあります。ロッキングが起こると、膝の曲げ伸ばしができなくなり強い痛みが現れます。 適切な治療を受けないと、変形性膝関節症に移行するリスクがあるため放置してはいけません。半月板損傷の原因や症状については、以下の記事で詳しく解説しています。 膝靱帯損傷 膝靱帯損傷は、膝関節を安定させるための靱帯が伸びたり、部分的または完全に断裂してしまった状態です。 損傷しやすい膝の靱帯は主に以下の2つです。 損傷しやすい膝の靱帯 主な原因 前十字靱帯 ジャンプの着地や急停止の際に損傷しやすい 後十字靱帯 膝を打ち付けた際の衝撃やサッカーやスキーなどで損傷しやすい 膝靱帯損傷の主な症状は以下のとおりです。 膝裏の痛み 膝を曲げたときの痛み 膝に力が入らない 歩行時の膝折れ 膝の腫れ 膝靱帯損傷については、以下の記事で詳しく解説しています。 【関連記事】 前十字靱帯断裂の全治までの期間は?歩けるまでの期間や入院・リハビリ期間も医師が解説 後十字靱帯損傷(断裂)の症状と治療法について現役医師が詳しく解説 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫システムが誤って自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。関節を包む滑膜に炎症が起こり、関節の腫れや痛みを引き起こします。 一般的な初期症状として以下が挙げられます。 朝に手指がこわばり動かしづらい 関節に痛みや腫れがある 体がだるい 初期段階は痛みよりも朝のこわばりや腫れが目立つことが多いです。関節リウマチを放置して炎症が続くと、関節の変形によって日常生活に支障をきたすおそれがあります。 関節リウマチについては、以下の記事で詳しく解説しています。 膝の痛みを引き起こす生活要因 膝の痛みを引き起こす生活要因として、以下が挙げられます。 加齢による膝への負担・軟骨のすり減り 過度な運動による膝の酷使 運動不足による筋力低下 過体重による膝への負担 姿勢不良による膝への負担 それぞれについて詳しく解説します。 加齢による膝への負担・軟骨のすり減り 年齢を重ねると、日常の何気ない動作の負担であっても、膝の軟骨は少しずつすり減ってしまいます。膝の軟骨は、加齢とともに劣化してすり減りやすくなるためです。 軟骨がすり減ると、徐々に膝の痛みが現れてしまいます。加齢による変化そのものを止めることは難しいです。しかし、生活習慣を見直して、膝への負担や軟骨のすり減りを軽減することはできます。 過度な運動による膝の酷使 繰り返しの負荷や急激な動作は、膝関節や周辺組織にダメージを蓄積させて痛みの原因になります。例えば、サッカーやテニスなどは膝への負担が強いスポーツです。 また、以下のような動作も膝への酷使につながります。 重い物を頻繁に運ぶ 階段の上り下りが多い 膝を曲げたままの動作が多い 職業柄これらの動作が多い方はとくに注意が必要です。 運動不足による筋力低下 運動不足は以下のような状態を招き、膝の痛みの原因になることがあります。 膝を支える筋力の低下 軟骨の劣化 関節の柔軟性の低下 また、運動不足は肥満につながり、膝への負担を増やし膝の痛みを悪化させるおそれがあります。 過体重による膝への負担 体重が増加するほど膝にかかる負荷が増大して、軟骨のすり減りが進行します。その結果、膝の痛みを引き起こすおそれがあります。実際に体重が1kg増えるごとに、膝への負担は2〜3kg増加するといわれており、膝の健康を守るうえで体重管理は重要です。 とはいえ、過度な食事制限は栄養不足となり、筋力を低下させて逆効果になるおそれがあります。適正体重の維持は、栄養バランスの良い食事を摂りながら無理のない運動習慣を心がけることが大切です。 姿勢不良による膝への負担 姿勢不良は荷重バランスを偏らせ、膝の痛みを招くことがあります。姿勢不良は加齢による筋力低下や、前屈み姿勢などの習慣によって引き起こされます。良い姿勢は、体を横から見た際に耳・肩・骨盤・膝・足首がまっすぐに並んだ状態です。日頃から意識的に姿勢を正すようにしましょう。 また、運動不足による筋力低下は姿勢不良の原因の一つです。筋力を鍛えるためにウォーキングなどの運動を取り入れることが効果的です。また、ウォーキングをする際も姿勢を意識しましょう。 膝の痛みを自分で治すためのセルフケア 膝の痛みを自分で和らげるためのセルフケアとして、以下が挙げられます。 膝に負担の少ない動作を意識する マッサージやストレッチを行う 適度な運動習慣を心がける 栄養バランスの良い食事を摂る 肥満を改善する なお、なんらかの疾患やケガが原因である膝の痛みは、自力で治すことは困難です。長期間続く膝の痛みや腫れ、熱感などの症状がある方は医療機関を受診してください。 それぞれについて詳しく解説します。 膝に負担の少ない動作を意識する 膝の痛みを改善するには、日常生活の動作の中で膝へ負担をかけないように意識するのが重要です。 膝に負担をかけない動作のポイントは以下のとおりです。 正座をしない 急な動きをしない 重い荷物を持たない クッション性の良い靴を選ぶ 膝を冷やさない 同じ姿勢を続けない 仕事柄同じ姿勢になることが多い方は、時々マッサージやストレッチを行いましょう。 マッサージやストレッチを行う マッサージやストレッチで膝周囲の筋肉をほぐすことは、膝の痛みの軽減につながります。 膝の痛みに対するマッサージやストレッチの一例として、以下が挙げられます。 膝の皿のマッサージ 1.床に座る 2.片足を前に伸ばし膝裏にクッションを敷く 3.伸ばした膝の皿の縁を両親指で内側と外側に押して動かす 裏もものストレッチ 1.椅子に浅く座る 2.片足を伸ばしてかかとを床に付ける 3.伸ばした片足のつま先を天井に向ける 4.胸を膝に近づけるように両手をつま先に向かって伸ばす 5.伸ばせるところまで伸ばしたら顔を上げて15秒止める 6.反対も同様に行う 膝の皿の動きには個人差があります。痛みがある場合や動かない場合は無理に押さないようにしてください。 適度な運動習慣を心がける 適度な運動習慣により膝を支える筋肉を鍛えると、軟骨への負担を軽減できます。軟骨への負担を軽減すると、膝の痛みの軽減につながります。 膝の痛みがある方に適した運動として、以下が挙げられます。 適度な運動例 詳細 タオル潰し運動 1.膝を伸ばして座る 2.膝の下に丸めたタオルを置く 3.両手は体の後ろに置く 4.タオルを押しつぶして太ももの前面の筋肉に力を入れる 膝伸ばし運動 1.椅子に座った状態で片足を伸ばす 2.伸ばした片足を上げる 3.力が入ったところで5秒止める スクワット運動 1.テーブルの前に椅子を置き、テーブルと椅子の間に立つ 2.両手をテーブルに置いて、後ろの椅子に座るように膝を曲げていく 3.太ももに力が入るところで少し止めて、再び立ち上がる また、ほど良い運動は軟骨の自己修復に役立つとの報告もあります。(文献1) 栄養バランスの良い食事を摂る 膝の痛みを軽減するには、丈夫な骨と筋肉をつくることが大切です。そのために、カルシウムやたんぱく質などを積極的に摂ることをおすすめします。 カルシウムやたんぱく質が豊富な食品の一例として、以下のようなものがあります。 栄養素 豊富な食品例 カルシウム 牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、イワシ、干しシラス、菜の花、小松菜など たんぱく質 卵、豆腐、納豆、鶏のささみ、鶏のもも肉、豚のもも肉、イワシ、アジ、干しシラスなど 肥満を改善する 体重の減量ができれば膝の痛みの軽減につながります。体重を5%減らすだけでも、膝の痛みが大幅に改善する可能性があるとされています。 適正体重の計算の方法は以下のとおりです。 適正体重の計算方法 (身長m×身長m)×22=適正体重 計算例 1.6×1.6×22=56.3kg(身長160cmの場合) 運動方法は、ウォーキングやエアロバイクなどの有酸素運動が効果的です。膝への負担が少ない運動として、水中ウォーキングもおすすめです。 膝の痛みに対する治療方法 膝の痛みに対する治療方法は原因により異なります。 例えば、疾患別の一般的な治療方法を紹介すると以下のとおりです。 疾患名 一般的な治療方法 変形性膝関節症 ・軽度の場合は痛み止めの服用や装具療法、運動療法など行う ・進行している場合は骨切り術や膝関節置換術を検討する 半月板損傷 ・軽傷の場合は運動療法や装具療法、ヒアルロン酸注射などを行う ・重症の場合は半月板の切除または修復する手術を検討する 膝靱帯損傷 ・前十字靱帯損傷は基本的に有効な保存療法がない ・靱帯再建術などの手術が必要となる 関節リウマチ ・免疫異常に働きかける薬や痛み止めを服用する ・薬物療法を基本に運動療法や生活指導などを行う 膝の痛みに対する再生医療 膝の痛みに対しては再生医療という選択肢があります。再生医療とは、自身の細胞を痛みのある膝に投与して、人間の体が持つ自然治癒力を活用する治療方法です。 具体的な治療方法は以下のとおりです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 再生医療は、膝の痛みにより日常生活に支障をきたしている方や、入院や手術に抵抗がある方の選択肢の一つです。なお、たとえ再生医療によって膝の痛みが改善したとしても、体重管理や筋力強化、膝への負担の回避など再発防止の工夫は必要です。 当院「リペアセルクリニック」の膝の痛みに対する症例について知りたい方は、以下を参考にしてください。 まとめ|膝の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう 膝の痛みの原因が膝の酷使や筋力不足、肥満などである場合は、セルフケアによって改善できる可能性があります。しかし、原因がケガや疾患によるものである場合は、自分で治すことは困難です。長期間続く膝の痛みや腫れ、熱感、違和感などの症状が現れている場合は医療機関を受診してください。 また、もともと変形性膝関節症や関節リウマチなどを持っている方は、悪化を招くおそれがあるため自己流のセルフケアは控えましょう。医師や理学療法士に相談して、原因別のリハビリテーションや生活指導を受けてください。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症や半月板損傷に対して再生医療を行っています。膝の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談してください。 膝の痛みは自分で治せるのかに関するよくある質問 膝が痛いときに寝ながらできるストレッチはある? 膝が痛いときに寝ながらできるストレッチには、以下のようなものがあります。 仰向けで片足を曲げる 曲げた片足の太もも裏を両手で支える そのまま胸に寄せるようにする 1回20秒3セットを目安に行いましょう。このストレッチは上半身と下半身をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)に対するものです。膝の痛みがある方は腸腰筋が硬くなっていることがあります。 膝の痛みを治す食べ物はある? グルコサミンやコンドロイチンは、膝の痛みをやわらげたり軟骨を保護したりする効果が期待されています。 ただし、変形性膝関節症への有効性は科学的には証明されていません。効果には個人差があり、6カ月以内に効果がみられない場合は中止することが勧められています。(文献2) 参考文献 (文献1) 適度な運動ストレスは関節軟骨を元気にする|岡山大学 (文献2) 変形性膝関節症の自己管理
2022.05.12 -
- ひざ関節
- 半月板損傷
- 膝の外側の痛み
半月板損傷の治療において、手術を検討している方の中には後遺症がないか不安という方も多いのではないでしょうか。 痛みの原因の根本的な治療につながる手術ですが、感染症や術後のしびれなどの後遺症がでる可能性があります。 本記事では、半月板損傷の手術による後遺症リスクや、3つの手術方法の違いについて詳しく解説します。 また「手術を避けたい」「後遺症リスクが不安」という方向けに、手術せずに半月板損傷を治療できる再生医療について紹介します。 半月板損傷の治療法や、後遺症にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 \手術せずに治療する再生医療とは/ 再生医療とは、機能障害や機能不全になった半月板に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 従来の治療では、手術によって切除・縫合していた半月板も手術せずに改善する可能性があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 半月板損傷の後遺症リスクに不安を抱えている まだ一度も手術をしていないが、どうしても手術を避けたい 手術をしたが後遺症がある、または手術をしたが症状が再発・悪化した 半月板損傷の痛みを早く治したいけど、後遺症リスクの不安から「できるだけ手術をしたくない」という方も少なくありません。 再生医療は、患者様の細胞のみを使って治療を行うことで、アレルギー反応や拒絶反応などのリスクが少ない治療法として注目されています。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。 半月板損傷とは 膝の半月板とは、膝関節の太ももの骨(大腿骨:だいたいこつ)とスネの骨(脛骨:けいこつ)の間にある軟骨で、衝撃を吸収する役割があります。 「C型」や「O型」をした線維の軟骨からなり、内側と外側の両方に存在します。上半身の負荷や関節をスムーズに動かす大切な存在ですが、実は半月板には約10〜20%しか血が通っていません。 一度損傷してしまうと自然に治癒するのは極めて困難です。 再発防止やスポーツ活動への復帰を考慮して保存療法ではなく、手術を選択される方もいます。 40歳を超えたら半月板損傷がよくみられるので、以下の症状がある方は手術を検討しましょう。 【半月板損傷の主な症状】 膝の痛みや腫れがある 膝の動きが制限される 普段より膝に水が溜まりやすくなる など 膝の半月板手術を受ける上で、原因や症状など詳しく知りたい方は「半月板損傷とは?原因・症状・治療法・やってはいけないこと」の記事もあわせてご覧ください。 半月板損傷の手術療法の違いとそれぞれの注意点 半月板損傷の手術療法は大きく分けて以下の手術を行います。 内視鏡術 縫合術 切除術 手術療法の違いについて、それぞれの違いや注意点を解説していきます。 内視鏡術 半月板損傷の症状が長引くか、良くなっても再発する場合は、関節鏡を使用した内視鏡手術を行います。 内視鏡術は腰椎麻酔で行うケースが多く、手術中は意識があるので希望する方に向け、説明をしながら手術を受けられるのが特徴です。 しかし画像上で半月板に損傷がみられても、痛みの程度や動作による支障があまり出ていない症状も考えられるでしょう。 症状によっては、投薬し安静にしていれば症状が軽くなる場合もあります。 縫合術 半月板損傷の手術は、安定した生活動作や若年層の方、スポーツによるパフォーマンス維持のためにも、可能な限り縫合術で行います。 半月板が中心で裂けるように損傷しているケースでは、縫合術の適応となります。 損傷の度合いや形態を観察し、損傷しているカ所の激しい患部を優先的に処置する施術です。 血液の流れを考慮しながら、組織の状態が良好な部分は最大限に活かす方向で縫合していきます。 膝の外側に3cmほど切開をつくり、縫合専用の器具を使用して半月板に糸を数本通し、膝の関節の外側で結びつけて縫合していく流れです。 糸を膝関節の外側に通して縫合していますが、損傷しているカ所によっては関節の中だけで処置を終え、手術跡を作らず済む方法もあります。 ただし縫合術を終えたあとは、以下の点には注意しましょう。 入院期間である術後2週間は足を床につけてはいけない 固定具を装着し膝を伸ばした状態をキープする 2週間後は経過観察の上で適切なリハビリを実施する 詳しいリハビリ法については、以下の記事でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。 また、手術をすれば必ず痛みが取れるわけではありません。 手術をしても「痛みが取れない」「手術前よりも痛くなった」とよく言われます。 リスクを回避する方法については、以下のページで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 切除術 半月板損傷で行う切除術は、断裂している部分に血行がなく、断裂しているカ所が縫合しても改善されないほど損傷が大きい場合に適応されます。 損傷範囲が広い症状では、断裂している部分を専用器具で切り取り除去します。 半月板の辺縁部分には血行があるため、縫合術で対応するのが大半です。 しかし、断裂部分の繊維が不揃いになっているときには、切除しながら辺縁部を整える必要があるので、切除術が選択肢になります。 傷んだ半月板が膝関節部の軟骨と摩擦せず、軟骨の損傷をも防げます。 注意点として、切除術は半月板の機能を低下させるリスクやデメリットがあるので注意が必要です。 可能な限り温存させる方向で、必要最低限の切除にとどめた手術を行います。 他にも以下のケースで切除術が行われるので、症状によって適切に判断しましょう。 縫合が可能な辺縁部と切除する部分の両方が損傷している(縫合術との組み合わせ) 円板状半月板の方 半月板の治療で切除術を選択した場合、関節軟骨が変形する「膝関節症」になる可能性もあります。 術後1〜2カ月は水が溜まりやすく、むくみが生じるリスクもあるので注意しましょう。 縫合術との違いは、術後翌日には歩行になり、退院も4日程度なので比較的すぐ歩けるようになる点です。 切除術もまた縫合術と同じく、手術をすれば必ず痛みが取れず、むしろ余計に痛みを感じた方もいます。 半月板損傷の手術後の後遺症 手術後は、以下のようなリスクが存在するため、術後には注意して観察が必要となります。 感染 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症) しびれ それぞれの後遺症について、詳しく解説していきます。 感染 半月板の手術で起こる可能性がある後遺症でまず挙げられるのが細菌感染です。 手術時の傷跡から細菌に感染し、化膿すると発症します。 内視鏡術の場合で細菌感染する可能性は、1%と言われていますが、一度感染すると半月板損傷としての治療以外を行うリスクが伴います。 あらかじめ細菌感染の後遺症が発症しないよう、抗生物質を使うケースもあるので、専門医のカウンセリングで相談しておくのが無難です。 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症) 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症)は、半月板の手術で発症する後遺症ではないものの、下肢の手術や脊椎の手術、骨折などにより発症しやすくなります。 名の通り、足の静脈にできた血栓が、肺の動脈で詰まってしまう症状です。 長時間座ったままでいたときにも起こる可能性がある症状なので、胸の痛みや呼吸困難を感じた方は要注意です。 半月板の手術自体で発症する後遺症ではなくても、気になる症状がある方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。 膝の痛みを感じた方がよく処置を受ける「膝の水を抜く」治療を行ったあとの注意点をまとめています。 しびれ 半月板損傷の手術をすると、患部にしびれを感じます。 手術の過程で下肢への血流を遮断しているので、しびれが起きます。 しかし多くの場合で術後数日ほどで、しびれが改善するので、改善されない場合は必ず担当医師に相談しましょう。 半月板損傷の手術をしたあとの後遺症を含め、不安に感じている点があれば、当院ではオンラインカウンセリングも実施しています。 「1週間経ってもしびれが改善されない」「痛みが軽減されない……」など、お気軽にご連絡ください。 半月板損傷を放置するリスク 半月板損傷が発症していて、手術を検討していても、後遺症が心配な方のなかには「後遺症があるならそのままにしよう」と考える方もいるでしょう。 半月板損傷の手術で起こる可能性がある後遺症が気になり、放置してしまうと、以下のリスクが起きてしまいます。 ロッキング現象が起こる 水が溜まり運動機能が低下する 半月板損傷を放置するリスクも、把握できるよう順番に解説していきます。 ロッキング現象が起こる 半月板損傷を放置すると、ロッキング現象が起こります。 ロッキング現象とは、膝の痛みだけでなくロックされたように動かなくなる症状です。 ロッキング現象は何かの予兆があるわけではなく、急に起こる可能性があります。半月板損傷で発症した破片が膝に引っ掛かり起こる症状なので、目で見て判断するのは困難です。 ロッキング現象が起こると、膝の曲げ伸ばしなどの動きが制限されるので、手術をしなければいけなくなります。 水が溜まり運動機能が低下する 半月板損傷が発症すると水が溜まりやすくなり、何度も溜まった結果、運動機能が低下する可能性もあります。 膝に水が溜まったら抜けば良いと思われがちですが、根本的な治療を施さない限り、また溜まってしまいます。 半月板損傷の慢性化により発症する傾向にあるので、放置するより手術で根本的な治療をするのが良いでしょう。 以下の記事では、半月板損傷が発症したときにやってはいけない項目をまとめています。 放置するリスクとともに、リスク回避の参考にしてもらえると幸いです。 手術後の後遺症を抑えたいなら再生医療がおすすめ! 半月板損傷の手術には縫合術・切除術ともにリスクを伴います。 実は幹細胞を用いた再生医療では、手術による後遺症のリスクを負わず治療を受けられるのです。 縫合術との比較 縫合術の場合、縫い合わせた半月板が再断裂する可能性があり、縫合術をして4年後に再断裂をする確率は30%と言われています。 縫合をしても半月板がしっかりとくっついていないため発生するのです。 一方で幹細胞治療の再生医療では、断裂した半月板を接着剤で留めるように修復するので、日常生活だけでなくスポーツ復帰も可能です。 縫合術を受けると2週間は足に体重をかけられなかったり、4週間ほどの松葉杖生活を強いられます。 再生医療では、治療を受けた当日に歩いて帰れるのが特徴です。 切除術との比較 切除術の場合、半月板の一部を取り除くので、関節のクッション性がなくなります。 数年後には関節軟骨がすり減り、変形性膝関節症になる方が大半です。 実際に切除術を行なった10年後には、一般の方であれば30%、スポーツをしている方は70%もの方が変形性膝関節症へと移行しています。 切除術をすると切った部分から再び断裂が生じる可能性もあり、術後数週間が経過した頃より再び膝の痛みを感じるでしょう。 一方で幹細胞治療は、半月板をそのまま温存できるので、クッション性がなくなる心配がありません。 変形性膝関節症や再断裂のリスクも減らしてくれるのが再生医療の魅力です。 幹細胞治療は手術を受けた後でも有効! 切除術で半月板を切り取ってしまうと、切り取った半月板が元に戻りません。 後戻りができない治療を受ける前だけでなく、術後の再断裂の予防にも再生医療を検討する価値は十分にあると言えます。 縫合術を受けた後に幹細胞治療を行えば、より強固に半月板が修復されるでしょう。切除術を受けた後も同様に、断面に新たな亀裂が生じ痛みが再発する場合もよくあります。 しかし、多くのケースで「手術は成功しています。しばらく様子を見ましょう。」と言われるでしょう。 幹細胞治療は、再発した術後の痛みの原因となっている新たな半月板損傷の治療としても有効です。 【こんな方は幹細胞治療(再生医療)をご検討ください】 半月板損傷の後遺症リスクに不安を抱えている まだ一度も手術をしていないが、どうしても手術を避けたい 手術をしたが後遺症がある、または手術をしたが症状が再発・悪化した 従来の治療では、手術によって切除・縫合していた半月板も、幹細胞治療によって手術せずに改善する可能性があります。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。 まとめ・後遺症が不安なら受診とともに再生医療を検討しよう! 本記事では半月板損傷の手術をしたあとに起こる可能性がある後遺症について解説しました。 膝の痛みや腫れ、動きが制限されるなどの症状が伴う半月板損傷の手術をしても、感染、静脈血栓塞栓症などの後遺症が挙げられます。 後遺症になるのは避けたく、手術せずに放置するとロッキング現象や水が溜まりやすくなり運動機能の低下が起きてしまいます。 膝の曲げ伸ばしができず歩きにくくなるので、半月板損傷を放置するのは避けるべきでしょう。 適切な処置をするためにも、自分で判断せず病院やクリニックで受診するのをおすすめします。 当院リペアセルクリニックでは、専門の医師・スタッフによる無料のカウンセリングも実施しており、再生医療による治療内容や注意点について丁寧にご説明いたします。 「手術による後遺症が不安な方」「手術せずに半月板を治せる方法を詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院までご相談ください。 ▼以下もご参考にしてください
2022.05.04 -
- 肘関節
- 野球肘
- 上肢(腕の障害)
- 動作時の痛み
- スポーツ外傷
関節ねずみ(関節遊離体)による痛みの改善にはクリーニング手術という選択肢があります。 クリーニング手術を受けることで悩まされていた痛みから解放されて、日常生活やスポーツを楽しめます。 とはいえ、いったいどのような手術なのか、どれくらいの日数や費用がかかるのか、不安に思う方も少なくないでしょう。クリーニング手術の内容や適応、経過について本記事にて詳しく説明していきます。 クリーニング手術とは? クリーニング手術とは、関節内に遊離した軟骨成分や骨成分のかけら(関節ねずみ)、また新たに形成された骨棘(骨にできるトゲのような突起)を関節鏡を使って取り除く手術方法です。 関節ねずみと呼ばれる遊離体はただ存在しているだけでは無症状ですが、関節内が挟まると曲げ伸ばしに障害が出たり、強い痛みが出現したりします。 症状が強い人やスポーツに支障が出ている方は、整形外科でのクリーニング手術が推奨されます。 関節ねずみ(関節内遊離体)の治療法 クリーニング手術は関節ねずみに対して行う手術ですが、関節ねずみが確認されたとしても経過観察になることがあります。 関節運動への影響が少ない場合は経過観察になることもあります。 動かしても痛みがない 骨軟骨片が完全に剥がれておらず安定している 上記のような状況では、荷重制限や運動制限などの保存療法が選択される場合があります。ただし、関節ねずみは移動するため、痛みが生じる部位や強さは場合によりさまざまです。 病状が進行し、スポーツや生活に支障がある場合は手術での治療も検討しましょう。 野球選手がなりやすい野球肘の治療にも有効 野球肘とは、投球動作を繰り返し行うことで発症する肘の障害です。離断性骨軟骨炎や軟骨損傷、靭帯損傷、将来的に合併する可能性が懸念される変形性肘関節症などを含めた複数の病態を示しています。 長年に渡る投球動作により少しずつ骨や軟骨部分に変形が起こったり、関節ねずみが形成されたりし、肘関節の屈伸運動の困難さや痛みが出現します。症状が進行し、安静時でも痛みが続く場合や、痛みが引いても再び痛みが出てしまう場合は、クリーニング手術を検討してみると良いでしょう。 部位別のクリーニング手術法 クリーニング手術は主に、肘関節や膝関節の遊離体に対して行われますが、肩関節や足首の関節に対しても適応となる場合があります。 ここでは、部位別のクリーニング手術の特徴をそれぞれ解説していきます。 肩関節に対するクリーニング手術 肩関節に対するクリーニング手術(鏡視下滑膜切除)は、肩の痛みの原因となっている組織を取り除くために行われます。MRIなどでは確認できなかった病変を直径2〜10mmの細長いビデオカメラを手術部位に挿入して、映像を確認しながら行う手術方法です。 野球による投球障害で関節唇(かんせつしん)に損傷がある場合 リウマチなどによる炎症が滑膜(かつまく)にある場合 痛みで夜も眠れない場合 上記のような状況がクリーニング手術の適応となり、術後は痛みが軽減する可能性があります。手術時間は1時間程度と短時間で完了するため、体への負担は少なく済むでしょう。 肘関節に対するクリーニング手術 肘関節に対するクリーニング手術は、関節ねずみの除去(鏡視下遊離体摘出術)やとげのように変形した軟骨の切除(鏡視下骨棘切除)などが実施されます。投球動作などで肘関節を酷使する野球選手に実施されることが多いです。 全身麻酔下で行われ、肘を小さく切って細い関節鏡と手術器具を挿入し、肘部の痛みや引っ掛かりの原因となっている病変部位を切除・摘出します。 通常、1~2時間にて完了し、術後2週間程度から日常生活動作への制限が緩和されます。 膝関節に対するクリーニング手術 膝関節に対するクリーニング手術は、加齢などによって起こる変形性膝関節症に対して適応です。擦り切れた半月板や遊離軟骨、骨棘、増殖した滑膜などを除去し、痛みや歩行能力が改善できます。 切る範囲が小さく済むため、傷が目立たない点や術後の入院期間が短くなるのが特徴です。 変形性膝関節症の中でも、クリーニング手術で改善するのは軽症レベルで、重度になるとクリーニング手術では対応が難しくなります。重症の場合は別の手術が必要となるため、症状に合った手術を選択しましょう。 足首に対するクリーニング手術 足首に対するクリーニング手術は、変形性足関節症に対して実施されることがあります。 関節鏡を見ながら原因となっている骨棘や滑膜、遊離軟骨などを除去し、足首の関節可動域拡大や痛みの改善が目的です。 他の部位と同様に、足首の関節周囲を小さく切り、関節鏡と手術器具を挿入して手術を行います。 クリーニング手術後に復帰までの期間 クリーニング手術後、復帰までにかかる期間はそれぞれの状態や手術内容、手術部位によって異なります。 日常生活への完全復帰は手術後2~3か月程度、スポーツの再開は3~6か月程度が復帰の目安です。手術直後は安静にして痛みや腫れを改善に努め、約2週間後から関節運動を開始していきます。 2カ月ほど経過したら、症状を見ながら軽めのトレーニングを開始し、本格的な競技復帰に備えていきましょう。 復帰までの期間はあくまで目安であり、術後の経過やリハビリの効果などは個人差があります。クリーニング手術後の復帰時期は医師と相談しながら決めていきましょう。 クリーニング手術にかかる費用 クリーニング手術にかかる費用の目安は20~30万円程度です。手術を行う部位や医療機関、入院期間、細かな手術内容によって費用は異なるので注意しましょう。 手術前後の入院期間は4日間程度ですが、入院期間が延びれば部屋代や施設利用費なども増えていきます。手術前後の診察代やリハビリの料金も発生するため、正確な費用は各医療機関に問い合わせて確認してください。 まとめ|クリーニング手術は関節ねずみに対して有効な治療法 クリーニング手術は、関節ねずみによる痛みや可動域制限に対して効果のある治療方法です。手術にかかる費用は20~30万円、入院期間は約4日間と短く、日常生活や仕事への影響が少なく受けられます。 日常生活への完全復帰は2~3カ月、スポーツへの復帰は3~6カ月が目安の期間です。早く回復したい方や治癒力を高めたい方は再生医療の利用も検討してみましょう。 リペアセルクリニックでは、再生医療について無料電話相談を受け付けています。お気軽にお問い合わせください。 クリーニング手術についてのQ&A クリーニング手術を検討されている方に向けて、よくある質問への回答をご紹介します。 最近、話題となっている再生医療や野球選手がよく受けているトミー・ジョン手術との違いについて説明していきますので、ご確認ください。 再生医療との関連性は? 最近注目されている再生医療とは、自然治癒力を最大限に引き出す医療技術です。 スポーツや仕事に早く復帰したいと希望される方は、クリーニング手術とPRP療法の併用を検討してみてください。 PRP療法は自分の血液から抽出した高濃度の血しょう成分を患部に注射する治療法です。プロアスリートの治療にも採用されている治療法で、治癒・再生速度を2~3倍以上速める効果が期待できます。 まれにない出血がみられることがありますが、数日間で自然消失します。症状が気になる場合は診察にお越しください。 トミー・ジョン手術との違いは? トミー・ジョン手術とは、損傷した肘の内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)を切除し、健康な腱の一部を肘の靭帯につなげる手術方法です。前腕部(肘から下の部分)や下腿(膝より下の部位)、お尻、膝から腱を摘出することが多く、大谷翔平選手も受けたことで有名になりました。 野球選手の場合は、競技復帰まで1年程度のリハビリが必要です。損傷部位である肘だけでなく、摘出してくる別の部位も切開する必要があるため、クリーニング手術よりも体への負担は大きくなります。
2022.04.25







