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腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、有酸素運動に取り組む場合によく見られる炎症です。 とくに習慣的にランニングを楽しむ方の間で頻発することから、ランナー膝とも呼ばれます。 腸脛靭帯炎の症状や治療法、予防法などはあまり知られていませんが、発症しやすい炎症であるため、事前に知識を知って対処するのが重要です。 本記事では腸脛靭帯炎の症状や治療法、効果的なストレッチやテーピングなどを解説します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療の情報の提供と簡易オンライン診断を実施しております。 気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 腸脛靭帯炎に効果的なストレッチ3選 腸脛靭帯炎の症状が落ち着いてきたら、徐々にストレッチを開始して症状の改善に取り組むのがおすすめです。 以下3つのストレッチは、腸脛靭帯炎を予防する際にも役立ちます。 大腿筋膜張筋のストレッチ 股関節前面の筋肉のストレッチ 大腿部前面の筋肉のストレッチ ぞれぞれのストレッチについて、正しいやり方やポイントを解説します。 大腿筋膜張筋のストレッチ 大腿筋膜張筋は骨盤と股関節をつなぐ筋肉で、腸脛靭帯に移行して脛骨(すねの骨)に付着しています。 大腿筋膜張筋が硬くなると腸脛靭帯を介して膝に負担がかかるため、ストレッチで柔軟性を確保するのが重要です。 ストレッチの順は以下のとおりです。 1.布団やヨガマットにあおむけで寝て両ひざを立てる 2.片足をあぐらをかくように反対側のひざに乗せる 3.足を乗せた側に下半身をひねって倒す 4.30秒たったら反対側も同様に行う 下半身を倒した際に膝が痛む方は中断し、その他のストレッチを試してください。 股関節前面の筋肉のストレッチ 股関節の前面には腸腰筋(大腰筋と腸骨筋の総称)があり、股関節を屈曲させる(足を持ち上げる)際に重要な役割を果たします。 腸腰筋が硬くなると足が上がりにくくなるため、ストレッチで柔軟性を保つようにしましょう。 ストレッチの手順は以下のとおりです。 1.両足を前後に開いて立つ 2.上半身をまっすぐ下げる 3.前の太ももが床と平行になったら30秒キープする 4.反対側も同様に行う 膝を曲げたときにフラフラする方は、片手で壁に触れながらストレッチしてください。 大腿部前面の筋肉のストレッチ 大腿部前面(太ももの前側)には大腿四頭筋と呼ばれる大きな筋肉群があり、膝を伸ばしたり股関節を曲げたりする役割があります。 運動時の膝の曲げ伸ばしをスムーズに行うためにも、大腿部前面を柔軟に保つのが重要です。 ストレッチの手順は以下のとおりです。 1.布団やヨガマットにあおむけで寝る 2.右足をまげてかかとをおしりの横に持ってくる 3.30秒たったら反対側も同様に行う 寝た状態がつらい方は、上半身を起こし両手を後ろについた状態でストレッチしてください。 腸脛靭帯炎に効果的なマッサージ 自分でできる簡単なマッサージで、腸脛靭帯炎の症状を緩和する方法があります。 たとえば膝蓋骨(膝のお皿)の周囲にある筋肉をマッサージで緩める方法は簡単に取り組めるのでおすすめです。 1.左右の親指と人差し指で、膝蓋骨を軽くつかむ 2.内側の方向に軽く押し込む 3.内側から外側に軽く押し込む 4.2と3を繰り返す また膝蓋骨を手のひらで包み、円を描くように回すのも効果的です。 このストレッチは腸脛靭帯炎の改善だけでなく、再発を予防する目的で取り組むのもおすすめです。 腸脛靭帯炎に効果的な筋トレ ランニングの際に膝が内外にぐらつくと、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が擦れ合い、腸脛靭帯炎の発症リスクが増加します。 膝関節の動揺を防ぐためには、腸脛靭帯への負荷を減らすための筋トレが有効です。 普段から以下3つの筋トレに取り組み、腸脛靭帯炎の改善・予防に取り組みましょう。 大臀筋・中臀筋の筋トレ 内転筋の筋トレ 下腿三頭筋の筋トレ それぞれについて解説します。 大臀筋・中臀筋の筋トレ 大殿筋(だいでんきん)はお尻の表面を覆う大きな筋肉で、歩行時や走行時などに骨盤を安定させる重要な役割があります。 中殿筋(ちゅうでんきん)は骨盤と股関節をつなぐ筋肉で、片足立ちになる際に骨盤を水平に保つ役目を持つ大切な筋肉です。 筋トレで大殿筋・中殿筋を鍛えると、走行時の左右へのふらつきを抑制する効果が期待できます。 布団やヨガマットに横向きで寝て、上になっているほうの足の上げ下ろしを繰り返すと大殿筋・中殿筋を鍛えられます。 内転筋の筋トレ 内転筋(ないてんきん)は太ももの内側にある筋肉の総称です。骨盤を安定させたり、歩行時・走行時の左右へのふらつきを抑制する際にはたらく重要な筋肉です。 内転筋の筋力が低下するとO脚につながりやすくなるため、将来の変形性膝関節症を予防するためにも普段から筋トレしておくのがおすすめです。 布団やヨガマットに横向きで寝て、下になっている方の足の上げ下ろしを繰り返すと、内転筋を鍛えられます。 下腿三頭筋の筋トレ 下腿三頭筋(かたいさんとうきん)は、ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋の総称です。 足首を底屈させる際にはたらく筋肉で、走行時に地面をしっかりと蹴る際に大切な役割を果たします。また、下腿三頭筋は第2の心臓とも呼ばれており、全身の血液循環をサポートする重要な筋肉です。 下腿三頭筋を鍛える際にはカーフレイズ(つま先立ちになり、かかとの上げ下ろしを繰り返す)のが効果的です。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)の基礎知識 腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝の外側に痛みが出るスポーツ障害の一つです。ランニングをする方に多くみられるため、「ランナー膝」とも呼ばれます。 前十字靭帯断裂やねんざのように一度の強い外力で起こるけがとは異なり、膝の曲げ伸ばしによる負担が繰り返しかかることで発症しやすくなります。 また、ランニングやサイクリングなどの運動だけでなく、歩き方の癖、日常的な身体の使い方、足に合っていない靴などが影響する場合もあります。 ここでは、腸脛靭帯の役割や腸脛靭帯炎が起こる仕組み、症状、主な原因について解説します。 「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」とは? 腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)とは、骨盤の外側から膝の下あたりまで、太ももの外側に沿って伸びる組織です。 腸脛靭帯は大臀筋や大腿筋膜張筋とつながっており、これらの筋肉の働きと連動しながら、骨盤や膝を安定させる役割があります。そのため、歩行やランニングの際には下半身のぐらつきを抑え、スムーズな動きを支えています。 膝の少し上から太ももの外側を触ると、硬いすじ状の組織に触れることがあります。この腸脛靭帯に繰り返し負担がかかり、炎症が起きた状態が腸脛靭帯炎です。 腸脛靭帯炎の発生メカニズム 腸脛靭帯炎は、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆と呼ばれる膝の外側の骨の出っ張り部分が、繰り返しこすれることで起こると考えられています。 膝を曲げ伸ばしすると、腸脛靭帯は大腿骨外側上顆の上を前後に移動します。とくに膝を軽く曲げた状態では摩擦が生じやすく、ランニングのように同じ動作を繰り返す運動では、膝の外側に負担がかかりやすくなります。 その結果、膝の外側に炎症が起こり、痛みにつながることがあります。 腸脛靭帯炎の症状 腸脛靭帯炎では、主に膝の外側に痛みが現れます。初期は運動中や運動後に痛みが出ても、休むと落ち着くことがあります。 主な症状は以下の通りです。 走っている途中から膝の外側が痛くなる 初期は運動を終えると痛みが落ち着く 進行すると運動後にも痛みが残りやすくなる 階段の昇り降りや歩行など、日常動作でも痛みが出ることがある 痛みが出やすい場所は、膝の外側にある大腿骨外側上顆の周辺です。症状が進行すると、走りはじめや膝の曲げ伸ばしだけでも痛みを感じることがあります。 痛みを我慢して運動を続けると悪化する可能性があるため、違和感がある場合は運動量を調整し、必要に応じて医療機関を受診してください。 腸脛靭帯炎の主な原因 腸脛靭帯炎は、膝の外側に繰り返し負担がかかることで発症しやすくなります。主な原因としては、以下が挙げられます。 ランニングやサイクリングなどによる反復的な膝への負担 膝を何度も曲げ伸ばしする動作 股関節の可動域低下 足首の柔軟性低下 ランニングフォームの乱れ 足に合っていない靴の使用 膝関節や下肢アライメントの問題 扁平足など足部の構造的な問題 とくに、ランニングやサイクリングなど同じ動きを繰り返す運動では、腸脛靭帯に負担がかかりやすくなります。 また、股関節まわりの筋力不足や柔軟性の低下、フォームの乱れ、靴の不適合なども、膝の外側への負担を増やす要因になります。 O脚や扁平足など下肢のアライメントに問題がある場合も、腸脛靭帯炎につながることがあります。そのため、ランナーだけでなく、日常的に膝へ負担がかかっている方にも起こる可能性があります。 腸脛靭帯炎の診断方法 腸脛靭帯炎は整形外科で多く見られるスポーツ障害の一種のため、専門医による問診や触診である程度は鑑別が可能です。 しかし、症状の程度を判断したり、確定診断を下したりするため、レントゲンやMRI検査、エコー(超音波)検査などを実施するのが一般的です。 また、「Grasping Test(グラスピングテスト)」と呼ばれる整形外科的な徒手検査で、腸脛靭帯炎を発症しているか確認する方法があります。 【Grasping Testの方法】 1.患者さんの膝を90°ほど曲げる。 2.痛みが出ている場所の少し上を親指で強く押さえる。 3.その状態で膝をゆっくり伸ばしていく。 4.その時に痛みが出るのであれば、腸脛靭帯炎が疑われる。 腸脛靭帯炎の治療法 腸脛靭帯炎を発症した場合は、主に以下3つの治療法で改善を図るのが一般的です。 保存療法 手術療法 再生医療 腸脛靭帯炎を発症したからと言っていきなり手術になるケースは極めてまれで、通常は安静にした上で保存療法を行います。 また、症状の悪化を防ぐための運動量の調節も重要なポイントです。 保存療法 腸脛靭帯炎を発症した場合、まずは保存療法を実施するのが一般的です。 保存療法は外科的な手術を行うのではなく、電気治療や薬物療法、リハビリテーション、テーピングなど、身体が持つ自然治癒力で症状の改善・予防を図るのが特徴です。 たとえばテーピングにより腸脛靭帯の負担を減らすと、症状の緩和・予防に役立ちます。 腸脛靭帯自体をサポートするテーピングと、膝の動きをサポートするテーピングの2種類を用いて行います。 また、腸脛靭帯への負担を軽減するため、以下3つのポイントを意識して靴を選ぶのも重要です。 1.シューズの後ろ、カップの部分がしっかりしているか 2.指の付け根で曲がるのか 3.シューズが過度に捻じれやすくなっていないか 運動を休止している期間も適度な負荷をかけると、腸脛靭帯炎の改善を早める効果が期待できます。 ただし、自分の判断ではなく作業療法士や理学療法士の指示を仰ぐのがポイントです。 痛みがひどい場合には、消炎鎮痛剤を配合した外用薬や内服薬を用いるケースもあります。 手術療法 保存療法で症状の改善が見られない場合には、手術療法が検討されるケースもあります。 腸脛靭帯炎に対する外科手術の技法として以下4つが挙げられます。 技法 特徴 腸脛靭帯の切除・切開(リリーステクニック) 大腿骨外側上顆との摩擦を防ぐ目的で、腸脛靭帯の一部を切除する 滑液包の除去 大腿骨と腸脛靭帯の間にある滑液包を一部、もしくはすべて取り除く 大腿骨外側上顆の切除 腸脛靭帯と擦れ合う大腿骨外側上顆の隆起部を切除する 腸脛靭帯延長術 腸脛靭帯を延長して大腿骨外側上顆との摩擦を防ぐ ただし、腸脛靭帯炎を改善するために手術療法が選択されるケースはまれです。 手術を避けるためにも、痛みがあるうちは専門医や理学療法士などの指示に従い、適切な措置を講じるのが大切です。 再生医療 近年では自己脂肪由来幹細胞などを用いた再生医療による腸脛靭帯炎の治療の研究も進められています。 自分の細胞を活用した治療法のため拒絶反応のリスクが低く、副作用が起こりにくいのがメリットです。 日帰りで治療が受けられるため、入院を避けたい方にも適した治療法です。 腸脛靭帯炎や膝の症状にお悩みの方で、手術以外の治療法について興味がある方は「再生医療」もご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。 腸脛靭帯炎にはストレッチが効果的!改善しない場合はクリニックで相談 今回は、腸脛靭帯炎に関して、病態や、ストレッチ、テーピング、靴選びなどの角度から、その対策をお話しました。 腸脛靭帯炎はランニングやスポーツ愛好家に多く見られるスポーツ障害の一種で、多くは「使い過ぎ」が原因で起こります。 適切な休養期間と専門医による指導・治療により、腸脛靭帯炎の多くは快方に向かうのが一般的です。 手術を避けるためにも症状が軽微な場合をのぞき、医療機関を受診し、適切な指示を得るようにしましょう。 初期の対応としては、炎症を抑えるための安静やストレッチ、適切なテーピングが有効です。また、腸脛靭帯炎を予防するためには、股関節やふくらはぎの筋力を鍛えるトレーニングや、適切な靴選びも重要です。 日常生活での意識や対策を行い、ランニングやスポーツを安全に楽しむために、ストレッチをはじめ、適切なケアを心がけましょう。 腸脛靭帯炎は誰にでも起こりうるケガです。これから運動を始める人も、ランニング愛好家の皆さんも運動前の準備運動、そして運動後のカラダのケアをしっかり行いながら、自分に合ったペースで頑張りましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療の情報の提供と簡易オンライン診断を実施しております。 気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 腸脛靭帯炎に関するよくある質問 腸脛靭帯炎は自然に治りますか? 腸脛靭帯炎の発症に伴う症状が軽度であれば、運動量を減らして安静にすると改善に向かう傾向にあります。 ただし、痛みを我慢して運動を続けると悪化し、治療期間が長引くため注意が必要です。 腸脛靭帯炎は前十字靭帯断裂のような瞬間的に起こるケガではなく、局所に繰り返しかかる負荷が原因で発症するため、改善のためには運動量の調節が求められます。 腸脛靭帯炎はどれくらいで治りますか? 腸脛靭帯炎が治るまでの期間は症状の程度や運動経験、年齢、関節の柔軟性、身体の使い方などにより一人ひとり異なります。 軽度の腸脛靭帯炎であれば適切な処置により数週間程度で改善するケースが多いですが、症状が強い場合や再発を繰り返している場合は数カ月かかる場合もあります。 しっかり治してから運動をはじめないと再発リスクが高くなるため、完治させるためには適切なリハビリやフォームの改善が必要です。 腸脛靭帯炎は再発しやすいですか? 腸脛靭帯炎は局所への繰り返しの負荷で起こるスポーツ障害のため、再発しやすい疾患と言えます。 安静にしていれば次第に痛みは治まりますが、ランニングの再開により再発する可能性が高いとされています。(文献1) とくにフォームの癖や筋力不足、柔軟性低下などの原因が改善されていないと再発しやすいため注意が必要です。 参考文献 (文献1) 腸脛靱帯炎の誘因となる筋力および下肢動作的要因|筑波大学陸上競技研究室
2022.11.04 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 動作時の痛み
「前十字靭帯が断裂した場合、スポーツ復帰はいつ頃なのか」「そもそも復帰できるのかが心配」と考えている方もいるでしょう。 結論、前十字靭帯断裂(損傷)のスポーツ復帰は半年〜1年が目安とされています。 前十字靭帯断裂が軽度であっても、放置すると他の症状が発症するリスクがあるだけでなく自然に修復されないので、基本的には手術が必要です。 【前十字靭帯断裂の手術後の流れ】 1週間程度(最短4日)の入院期間中は車いす生活 退院後は松葉杖で足を安静にする リハビリを継続していれば1カ月で日常生活が可能 →前十字靭帯断裂の再建術後、33〜92%が1年以内にスポーツ復帰! 本記事では前十字靭帯断裂の再建術後、スポーツ復帰できる目安や、手術しないリスクなどを解説します。 治療法や前十字靭帯断裂が起きたままスポーツをするリスクなども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 前十字靭帯断裂(損傷)のスポーツ復帰は半年〜1年が目安 前十字靭帯断裂の手術(再建術)後、スポーツ復帰できる目安は半年から1年です。 1週間程度(最短4日)の入院期間中は車いす生活で、退院後は松葉杖となり、きちんとリハビリを継続していれば1カ月で日常生活が可能です。 中には、最短3カ月で歩けるまで回復した患者様もいます。 国立医学図書館に掲載された情報によると、前十字靭帯断裂の再建術後、スポーツ復帰にかかる期間は「6カ月」と記載されています。 なお、研究結果によると再建術後、33〜92%もの方が1年でスポーツ復帰できたという結果もあるのです。 損傷の程度には個人差があるため、スポーツ復帰までの期間だけでなく「そもそも復帰できるのか」も変動すると把握しておきましょう。 前十字靭帯断裂の程度によって異なるスポーツ復帰できるまでの期間が気になる方は、以下の記事をご確認ください。 前十字靭帯断裂後のスポーツ復帰を阻害する因子と対策 前十字靭帯断裂を手術(再建術)後であっても、様々な要因によってスポーツ復帰が難しい場合があります。 ここでは、その因子について大きく4つに分けて紹介します。 膝伸展筋力の回復が不十分 再受傷への恐怖や心理的要因 スポーツへの早期復帰による再損傷リスク 対策方法も解説しますので、前十字靭帯断裂から早期復活を考える場合は参考にしてください。 膝伸展筋力の回復が不十分 膝伸展筋力の回復が不十分な場合、とくに激しいスポーツへの復帰は遅くなってしまいます。 再建術後のスポーツ復帰において筋力回復は必須事項であり、膝伸展筋力健患比80%※以上が基準の一つとされています。 ※出典:第9回日本スポーツ理学療法学会 学術大会 特に大腿四頭筋の筋力回復が不十分な場合、ジャンプや方向転換など高負荷動作が難しいだけでなく、股関節の安定性も損なわれ、思うように動かせないことも。 膝伸展筋力の回復を十分にするためにも、術後早期からの適切な筋力トレーニングが重要です。 ただし、術後2~3ヶ月の期間は最も脆弱な状態とも言われているので、焦らず地道なトレーニングとリハビリを行いましょう。 再受傷への恐怖や心理的要因 「再び前十字靭帯断裂を引き起こしてしまうのではないか」という恐怖心を含む心理的要因も、スポーツ復帰を阻害する要因です。 研究によると、再建術後のスポーツ復帰した患者のうち20%が再受傷の恐怖により、17.8%が膝関節の不安定性と痛みにより同レベルには復帰しなかったと報告されています。 また、再受傷自体の発生率も若年アスリートで約23-31%、術後5年以上で健常側が約11.8%などと、決して低い数字ではありません。 筋力の回復が不十分だったことによる膝の不安定性も、断裂前の感覚と異なることで心理的に億劫になりがちです。 再受傷への恐怖を克服するには地道なリハビリやトレーニングを続けつつ、小さな成功体験の積み上げといった自己効力感を生むことが大切になります。 医師や理学療法士といったスポーツ復帰への協力者や、身近な支援者と密にコミュニケーションを取りながら、少しずつ状態を良くしていくことを目指しましょう。 ※参考:膝前十字靭帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン スポーツへの早期復帰による再損傷リスク 手術後、焦りからスポーツへの早期復帰を目指すことで、再損傷のリスクが高くなってしまう可能性があります。 「早い競技復帰」は再断裂の危険因子になるため、再損傷してしまうことでさらに本調子まで遠のくことを回避するためにも、手術後は段階的にリハビリを行いましょう。 段階的復帰を目指すリハビリとしては、以下が1つの例になります。 術後2週:ACL用膝硬性装具を装着下で全全荷重歩行 術後3ヵ月:ジョギング開始 術後6ヵ月:ノンコンタクト練習開始 術後8ヵ月:ノンコンタクトスポーツ復帰 術後10ヵ月:コンタクトスポーツ復帰 個人差はありますが地道なリハビリを続けていけば、元通り活動することは十分に可能です。 しかし、後遺症が残ったり思うような回復が見込まれない場合は、自然治癒能力を高める最先端の治療法である「再生医療(幹細胞治療)」もご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、腱や骨といった特定の部位に、高い効果が期待できる「分化誘導」という最先端の再生医療技術を提供しております。 まずはどんなご相談でも大丈夫ですので、本当にこのまま治るのか不安な方や、別のアプローチを考えたい方は、当院までお気軽にご相談ください。 ※参考:東海スポーツ傷害研究会会誌:Vol.33(Dec.2015)膝前十字靭帯再建術後の再受傷に関する調査 前十字靭帯断裂後の治療方法 前十字靭帯が断裂すると、自然に修復されません。 将来スポーツを行う可能性がある場合には、靱帯を再建する手術療法、将来的にスポーツなどをしない方であれば運動療法を行うのが一般的です。 それぞれの治療法について、詳しく解説していきます。 1.自家腱移植 「自家腱移植」は、自分の組織を用いて再建する方法です。 膝の内側にある腱(ハムストリング腱)や、前面の腱(膝蓋骨を割った骨付きの膝蓋腱)を使います。 手術は関節鏡を用いて、小さな切開を行います。 大腿骨と脛骨をつなぐトンネルをつくり、加工した腱を通して上下を金具で固定する手術です。 最低限の切開で、早くリハビリを始められる点からスポーツ選手がよく採用しています。 2.保護的早期運動療法 将来的にスポーツなどをしない方であれば、前十字靭帯専用の装具を装着して、リハビリをする治療を選択する場合もあります。 保存的治療ではいずれは日常生活やレクリエーションレベルの動作は可能ですが、競技スポーツへの復帰は困難とされています。 また前十字靭帯損傷後に手術を行わなかった場合、約6割の患者が変形性膝関節症になる報告がされているため注意しましょう。 治療を選択する際、きちんと損傷の程度を理解し、術後の生活やスポーツへの影響を考えて決める必要があるでしょう。 そもそも前十字靭帯とは 靭帯とは、コラーゲンや弾性線維でできている多少伸び縮み可能なひも状のような部位です。 関節で骨同士をつないで、過剰に骨が離れるのを防いで関節の安定性を保っています。 膝の関節は太ももの大腿骨(だいたいこつ)とすねの内側にある脛骨(けいこつ)、膝のお皿とよく呼ばれる膝蓋骨(しつがいこつ)の3つから成り立っています。 大腿骨と脛骨をつないでいる靱帯は、以下の4つです。 内側側副靱帯 外側側副靱帯 前十字靭帯 後十字靭帯 内側と外側側副靱帯は、膝関節の左右にあり、膝が左右にずれすぎないようにする役目をしています。 前と後十字靭帯は、大腿骨と脛骨の間で交差していて、前十字靭帯は脛骨が前に出すぎないようにしています。 前十字靭帯断裂の損傷分類 前十字靭帯の怪我を「前十字靭帯損傷」と言います。 前十字靭帯損傷は程度によって1度から3度までに分類され、数字が大きいほど損傷の強さを表しています。 1度損傷 前十字靭帯は切れておらず、軽い痛みと腫れのみ。膝の不安定さはない。 2度損傷 前十字靭帯は部分的に断裂し、膝には不安定さが現れる。 3度損傷 前十字靭帯が完全に断裂している。内出血も起きる。膝には不安定さがある。 上記のうち「前十字靭帯断裂」は2度と3度が該当しているのです。 前十字靭帯断裂が起きる原因 前十字靭帯断裂は、強い力で脛骨だけが前に押し出されたり、膝を過剰にひねると、前十字靭帯の限界を超えるため靱帯断裂が起こります。 損傷の原因にも、大きく分けて接触型と非接触型の2種類があり、それぞれの違いは以下の通りです。 損傷の原因 概要 接触型 膝に強い衝撃が加わり、靭帯が切れて発症する 非接触型 ジャンプの着地や方向転換で、膝を捻る動作で発症する 上記以外にも、サッカーやバスケットボール、バレーボールなどのスポーツをする方も発症しやすいため注意が必要です。 前十字靭帯断裂の症状 前十字靭帯が断裂した瞬間は膝の中で紐がちぎれたような感覚になる症状があります。 膝が腫れたり熱を持ったりする 膝がぐらぐらして不安定になる 歩行時に膝がガクッと崩れる感覚になる 膝に力が入らなくなる 膝が伸びなかったり曲がらなかったりする(可動域が制限) 前十字靭帯が断裂すると、上記のような症状も見られます。 しばらく放置すると痛みと腫れは引いてきますが、靱帯は勝手に治ることは少なく、膝の不安定さが残ります。 そのまま生活していると、膝関節の中にある半月板や軟骨も傷み、変形性膝関節症も発症するので注意しましょう。 以下の記事では、前十字靭帯断裂が軽度な方に向け、受診の目安や治療法を解説しました。 「軽度でも手術が必要なの?」と気になる方は、ぜひ参考にしてください。 前十字靭帯断裂の検査方法 前十字靭帯断裂が起きているか検査したい場合、MRI検査がおすすめです。 従来では関節鏡で前十字靭帯断裂を起こしているか確認していましたが、近年はMRI検査の技術が進歩しているため、ある程度は検査可能です。 また、膝の不安定さや力が加わるとどう痛みが出るか、触って確認するなど検査も行います。 当院でも検査を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。 まとめ・前十字靭帯断裂をしてスポーツ復帰を早めたいなら適切なリハビリを! 前十字靭帯断裂は、膝の中の靭帯が切れた状態です。 とくにスポーツをしているときに多く発生する外傷です。 受傷直後は傷みや膝の腫れがありますが、時間が経てばその症状は軽くなります。 ただし、何も治療をしないと膝が不安定なままになったり、将来「変形性膝関節症」を発症する可能性もあります。 前十字靭帯断裂の可能性がある場合は、早期に整形外科を受診するのが重要です。 以下の記事では、前十字靭帯断裂が治るまでの期間について解説しました。 ぜひ、あわせてご覧ください。 前十字靭帯断裂のスポーツ復帰に関するよくある質問 ここからは、前十字靭帯断裂で1日でも早くスポーツ復帰したいと考える方に向け、よくある質問を取り上げます。 前十字靭帯断裂の手術をしないとどうなるの? 前十字靭帯断裂したままスポーツするリスクは? 前十字靭帯断裂の手術をしないで済むリハビリ方法はあるの? それぞれ回答しながら回答していくので、ぜひ参考にしてください。 前十字靭帯断裂の手術をしないとどうなるの? 前十字靭帯断裂で手術せず放置すると、変形性膝関節症が発症するリスクがあげられます。 軽度の場合、安静にしていると痛みや腫れが軽減される症例もあるため、いつも通りの日常生活に戻ってしまう方もいるでしょう。 しかし前十字靭帯断裂は自然回復する可能性が低く、慢性的な痛みや腫れが起きてしまいます。 そもそも前十字靭帯断裂は、靭帯が切れている状態なため、スポーツ復帰後に再断裂する可能性もあります。 スポーツ復帰するためにも、適切な手術を受けるのがおすすめです。 前十字靭帯断裂したままスポーツするリスクは? 前十字靭帯断裂したままスポーツすると、半月板損傷が起きるリスクを高めてしまいます。 膝のクッションが断裂し、軟骨に傷をつけてしまうため、ギプスをつけても自然回復が難しくなってしまうのです。 慢性的な症状が発症しないよう、早期の発見と治療を検討しましょう。 前十字靭帯断裂の手術をしないで済むリハビリ方法はあるの? 前十字靭帯断裂の手術をせず放置すると、変形性膝関節症や半月板損傷のリスクがあり、手術以外でスポーツ復帰は難しいと言えます。 しかし、中には競技を控えている方がテーピングで応急処置している方もいるでしょう。 前十字靭帯が完全に断裂している場合、手術以外で再生する可能性は限りなく低いため、適切な手術とリハビリが重要です。 「手術は傷が残るから……」と気になる方は、再生医療がおすすめです。 再生医療を用いれば、注射のみになるため、入院が不要になります。 前十字靭帯断裂の手術をしようと決断された方は、再生医療も1つの選択肢にあげてみてはいかがでしょうか。
2022.11.02 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 動作時の痛み
スポーツ選手の大きな怪我としてよく耳にする前十字靭帯断裂とは 、膝の関節内にある前十字靭帯が断裂するケガです。 受傷した場合、全治がいつになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。特にスポーツ復帰までの時間が心配な方も多いことでしょう。 結論、前十字靭帯断裂は自然に治癒することはないため、手術やリハビリが必要となり、全治まで約8カ月〜10カ月程度の時間がかかります。 本記事では、歩けるまでの期間や仕事復帰までの期間だけでばく、入院やリハビリの期間も紹介しているので、全治までの流れを知りたい方は参考にしてみてください。 前十字靭帯断裂から早期復帰を目指す \新しいアプローチ/ 前十字靭帯断裂は自然治癒が期待できず、多くの場合で手術や長期間のリハビリが必要とされます。 一方で、すでに症状が進行している場合や、できるだけ早期のスポーツ復帰を目指したい方にとって、手術以外の治療選択肢として再生医療が注目されています。 再生医療は患者さまご自身の細胞を用いて、損傷した靭帯や周囲組織の修復を促す治療法で、膝の安定性改善や機能回復が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 前十字靭帯断裂と診断され、できるだけ早く競技復帰を目指したい 手術による長期離脱や再断裂のリスクが不安 手術以外の方法で、膝の安定性や機能改善を図りたい リハビリを続けているが、回復が思うように進まない 仕事や日常生活への影響をできるだけ抑えたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 実際の治療法については、以下の動画もご覧ください。 https://youtu.be/ZYOV-Er0mnU?si=kL02I94fRbbxXhoF 前十字靭帯断裂による膝の不安定感や競技復帰への不安など、「このまま手術しかないのだろうか」と悩まれている方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 前十字靭帯断裂は全治までの期間は? 前十字靱帯断裂が全治するまでの期間は、手術やリハビリが必要なことにより約8カ月〜10カ月かかります。 一度前十字靱帯を断裂すると自然に治癒することはないため、手術を受けてリハビリを継続的に行う必要があります。 前十字靱帯損傷で損傷部分が少なく、症状があまり見られなければ、手術しなくても通常の日常生活を送れる場合もあります。 しかし、本来、前十字靱帯が担っている膝を安定させる機能が低下してしまうため、膝にかかる負担が大きくなってしまいます。 その結果、膝にある半月板などの別の組織を傷めたり、老後に関節の変形を生じたりする可能性が高くなります。 前十字靱帯断裂から歩けるまでの期間 前十字靱帯断裂の手術後に歩けるようになるまでは、2〜4週間ほどかかります。 しかし、松葉杖を使用すれば一般的に手術翌日から歩けます。 身体にメスを入れない「再生医療」による治療であれば、大きな手術や入院不要で治療できます。 「具体的な治療内容や効果が知りたい」方は、再生医療を専門とする『リペアセルクリニック 』にご相談ください。 前十字靱帯断裂から仕事復帰できるまでの期間 デスクワークや軽作業といった身体的負担の少ない仕事であれば、1カ月ほどで仕事復帰できます。 歩き回ったり、重いものを運んだりするような仕事であれば、仕事復帰までに3カ月程度かかるケースもあります。 前十字靱帯断裂からスポーツ復帰できるまでの期間 前十字靭帯断裂の手術後、スポーツ復帰できるまでの期間は6ヶ月〜1年程度です。 国立医学図書館に掲載されている情報によると、スポーツ活動の復帰にかかる期間は「術後6カ月」との記載※もあります。 ※出典: 国立医学図書館 全治までの期間には個人差があり、損傷の程度によって回復期間は変動するため、医師と相談しながらリハビリを継続しましょう。 前十字靱帯断裂における手術の入院期間 前十字靭帯断裂の手術では、関節鏡(かんせつきょう)を使って断裂した靱帯を体の腱(けん)と呼ばれる部分に移植します。 関節鏡を使用した手術では、数ミリほどの穴からカメラを侵入させて手術するため傷口が小さくて、入院期間が短くなります。 入院期間は短い場合で、手術後 4 〜 7 日間を目安に退院が可能です。 この時点ではまだ全体重をかけて歩けない場合が多いので、松葉杖を使った状態で退院になります。しっかり歩けて、日常生活が送れるようになるまでは約1カ月程度入院する場合もあります。 しかし、前十字靱帯断裂は学生など若い年代に多いため、学校や仕事を1カ月も休めば生活に大きな支障を及ぼします。 そのため、短い期間で退院をして、通院しながらリハビリや競技復帰を目指す場合が多いです。 前十字靱帯断裂の手術後から全治までのリハビリ期間 手術直後からスポーツ復帰までの流れを時系列で紹介します。 手術からの時期 リハビリ内容 手術直後 膝周辺の組織の柔軟性を確保する 膝は完全に伸ばさないように装具を着用 膝関節の動きを伴わない筋力トレーニング 膝以外の部分の筋力トレーニング 1週間 体重1/3の荷重練習 関節の動きを改善する運動を開始 2〜3週間 全体重をかける練習 軽く曲げる程度のスクワットなど体重をかけながらのトレーニング 4〜6週間 自転車などマシーンでの運動 より積極的に体重をかけたトレーニングを進める 3カ月 ジョギング開始 4カ月 両足ジャンプ、ターン開始 6カ月 スポーツ練習開始 8カ月 競技復帰 術後は移植した腱を保護しながらのリハビリが必要になります。 腱が負担に耐えられるようになるまでは3カ月ほどかかるため、それまでは無理な運動は避けます。 3カ月以降ジョギングやジャンプなどのスポーツ動作を開始して、8カ月以降のスポーツ競技復帰を目指します。 また、前十字靭帯断裂はスポーツでのジャンプや切り返しといった動作で発生しやすいため、それらの動作時に膝が内側に入らないようにするなど、再発を予防するための動作を習得するのも重要です。 以下の記事では、前十字靭帯断裂を受傷してから日常生活やスポーツに復帰できる期間を詳しく解説しています。復帰までのイメージを掴みたい方は、参考にしてみてください。 前十字靱帯断裂の全治までの期間に関するよくある質問 最後に前十字靱帯断裂後に関するよくある質問と回答をまとめます。 サッカーで前十字靭帯断裂した場合、全治にどれくらいかかりますか? 損傷の程度によって、全治に要する期間は異なります。前十字靱帯断裂における全治までの一般的な期間は、8 カ月〜10 カ月ほどです。 なお、サッカーで前十字靭帯断裂を受傷した場合、再生医療による「スポーツ医療」も効果的です。人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。 前十字靭帯損傷と半月板損傷は合併しやすいんですか? 前十字靭帯を損傷すると半月板損傷を併発するケースもあります。なぜなら、前十字靭帯損傷によって膝が不安定になると、半月板に負担がかかって損傷するリスクが高まるからです。 半月板損傷を併発したら、早期に治療を開始し、半月板を温存する方向で進めていくのが一般的です。 以下の記事では半月板損傷の原因や症状を解説しています。半月板損傷の理解を深めたい方はあわせてご覧ください。 半月板損傷の全治にはどれくらいかかりますか? 手術の種類によって、全治までにかかる期間は異なります。 損傷した部分の半月板を切り取る切除手術の場合、全治までは約3カ月です。損傷した部分を縫い合わせる縫合術の場合は、全治まで6カ月ほどです。 前十字靭帯損傷で復帰できる最短期間はどれくらいですか? 回復には個人差があるため、最短期間を一概には言い切れません。 一般的な全治期間は約8カ月〜10 カ月といわれています。国立医学図書館に掲載されている情報によると、スポーツ活動の復帰にかかる期間は「術後6カ月」との記載もあります。 損傷の程度や個人差によって、回復期間は変動するでしょう。 出典: 国立医学図書館 前十字靱帯断裂の手術後どれくらいで走れるようになりますか? 個人差がありますが、術後3カ月くらいから走れるようになります。急に走り出すと再断裂のリスクが高まるため、最初は様子を見ながら軽いジョギングから始めていきましょう。 前十字靱帯断裂の手術費用はどれくらいですか? 手術や入院にかかる費用は、手術の方法や入院期間、入院中の治療内容などによって異なります。 目安として手術・入院費などを含めて 25万円〜30万円ほど必要になるケースが多いです。 病院によって幅があるので、入院前におおよその目安を確認しておきましょう。早めに退院する場合でも、リハビリの継続は必要です。 とくに全治してスポーツ競技に復帰できるまでは、8カ月程度が目安になるため、それまではリハビリなどの費用が必要になります。 前十字靱帯断裂の全治に向けて焦らずリハビリを進めよう 前十字靭帯断裂は自然に治癒することはないため、手術やリハビリが必要となり、全治まで約8カ月〜10カ月程度の時間がかかります。 個人差はありますが、日常生活への復帰やスポーツ競技の復帰は、以下の期間が目安となります。 日常生活(歩行)復帰までの期間は、約2〜4週間 仕事復帰までの期間は、約1ヶ月 スポーツ復帰までの期間は、約8ヶ月〜10ヶ月 手術後に正しい順序でリハビリをおこなえば、スポーツへの復帰も可能になります。 しっかり医師や理学療法士などの専門スタッフから指導を受けながら、正しい治療で全治を目指しましょう。 また前十字靱帯断裂を含むスポーツ外傷に対して、状態によっては再生医療も選択肢の一つになります。 本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。手術による傷跡や後遺症の心配もないので、安心して治療を受けられます。 「手術と言われたけど他の選択肢も知りたい」「復帰までの道筋を具体的に聞きたい」など、どんな内容でも大丈夫ですので、お気軽にお電話ください。
2022.10.24 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 動作時の痛み
前十字靭帯は、膝関節の内部にある重要な靭帯で、脛骨が前方へずれるのを防ぎながら、膝のねじれやぐらつきを安定させる役割を担っています。急な方向転換やジャンプの着地時にも膝の安定性を保っているため、スポーツ中に損傷しやすい部位として知られています。 前十字靭帯を損傷すると、軽度の場合でも膝の不安定感や痛み、腫れなどの症状が現れることがあります。「歩けるから軽傷だろう」と判断して放置すると、膝への負担が増え、症状が悪化する可能性もあるため注意が必要です。 この記事では、軽度の前十字靭帯損傷でみられる症状や受診の目安、治療法について詳しく解説します。スポーツ中に膝をひねった方や、膝の違和感が続いている方はぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 前十字靭帯損傷について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 前十字靭帯損傷の軽度の症状 前十字靭帯損傷が軽度の場合でも、膝の不安定感や「膝が抜けるような感覚」が現れる場合があります。とくに方向転換や階段の上り下りなどで、膝に力が入りにくいと感じるケースは少なくありません。 受傷直後は強い痛みや腫れが出る場合がありますが、1〜2週間ほどで徐々に落ち着き、歩けるようになることもあります。しかし、損傷した前十字靭帯は自然に完全修復しにくいため、症状が軽くなっても注意が必要です。 軽度の前十字靭帯損傷でみられる代表的な症状について、以下で詳しく解説します。 膝の不安定感 前十字靭帯が軽度に損傷すると、膝がぐらつくような不安定感が現れる場合があります。歩行時や階段の昇降時に「膝が抜けそう」「ずれる感じがする」と違和感を覚える方も多く見られます。 とくに急な方向転換やジャンプの着地など、膝に強い負荷がかかる動作で症状を感じやすい点が特徴です。 一方で、軽度損傷では日常生活に大きな支障が出ないケースもあり、スポーツ中だけ不安定感を自覚する場合もあります。違和感を放置すると損傷が悪化する可能性もあるため、早めに整形外科を受診して状態を確認しましょう。 膝の痛み 軽度の前十字靭帯損傷では、強い激痛よりも、膝の奥に鈍い痛みや違和感を覚えるケースが多くみられます。とくにスポーツ中の切り返し動作やダッシュ、ジャンプ後の着地などで痛みが出やすく、運動後に症状が強まる場合もあります。 安静にしていると痛みが落ち着くため、「軽い捻挫だろう」と自己判断する方も少なくありません。しかし、痛みが軽くても靭帯に損傷が起きている可能性があります。 無理に運動を続けると膝の不安定感が強くなる恐れもあるため、違和感が続く場合は注意が必要です。 膝の腫れと内出血 前十字靭帯を損傷すると、膝関節内で炎症が起こり、膝の腫れや熱っぽさが現れる場合があります。軽度の損傷では大きく腫れないケースもありますが、膝周辺に軽い腫れを感じたり、動かしにくさが出たりすることがあります。 また、損傷によって細い血管が傷つくと、内出血が起こり膝周辺が赤紫色に変色する場合もあります。受傷直後には目立たず、数日後に症状が出るケースも珍しくありません。 腫れや内出血が軽度でも、靭帯が損傷している可能性は十分考えられるため、自己判断せず医療機関で検査を受けることが大切です。 損傷のサインは受傷直後の「ポップ音」 前十字靭帯損傷では、受傷した瞬間に膝の内部から「プツッ」「ブチッ」といった音を感じる場合があります。 音の正体は、前十字靭帯が断裂・損傷するときに発生する「ポップ音」です。ジャンプの着地や急な方向転換をした際に聞こえるケースが多く、受傷直後の重要なサインとされています。 また、前十字靭帯を損傷すると、数時間以内に膝が大きく腫れることもあります。膝関節の内部で出血が起こり、関節内に血液がたまる「関節血腫」が原因です。 強い腫れや熱っぽさがある場合は、軽度と自己判断せず早めに整形外科を受診しましょう。 前十字靭帯損傷の主な原因 前十字靭帯損傷の主な原因は、スポーツ中のケガや交通事故による強い衝撃です。膝に急激なねじれや強い負荷が加わることで、前十字靭帯が引き伸ばされ、損傷や断裂につながります。 とくに、ラグビーやアメリカンフットボールなど接触プレーの多い競技では発症リスクが高い傾向です。 また、サッカーやスキー、バスケットボールのように、ジャンプや急停止、急な方向転換を繰り返すスポーツでも多くみられます。着地時のバランスのくずれや接触による転倒が、前十字靭帯損傷のきっかけになるケースもあります。 前十字靭帯損傷で受診すべき基準 前十字靭帯損傷が疑われたときに、受診すべき基準は以下の症状が見られるかどうかです。 ケガをしたときに「プツッ」という靭帯が切れるような音(ポップ音)があった 歩行中に膝くずれがある 体重をのせたときに力が入りにくい 痛み・腫れがある 可動域(膝を動かせる範囲)の制限がある ポップ音や膝くずれは前十字靭帯損傷の特徴的な症状であるため、これらの症状がみられるときは整形外科の受診をおすすめします。 また力の入りにくさや痛み・腫れ・可動域制限は、前十字靭帯損傷以外にも、捻挫など別の疾患が疑われる場合もあります。 病院で検査しないと診断名がわからないケースも多いため、これらの症状に心当たりがある人は受診を検討してみてください。 前十字靭帯損傷では軽度でも病院に行くべき 前十字靭帯損傷では、軽度であっても病院の受診をおすすめします。 前十字靭帯は血流が乏しいため、自然治癒が難しいと考えられている組織です。放置することで膝の不安定感が残ったり、変形性膝関節症などにつながったりする可能性があります。 なお、損傷の程度はMRIやエコー検査ではっきりするケースがほとんどです。損傷の程度を知るためにも、前十字靭帯損傷が疑われる状態であれば整形外科の受診をおすすめします。 前十字靭帯損傷の治療法2つ 前十字靭帯損傷の治療法は、大きく「保存療法」と「手術療法」の2つに分けられます。 どちらを選択するかは、年齢や損傷の程度だけでなく、日常生活への支障の有無やスポーツの種類・競技レベルなどを総合的に考慮して判断されます。 軽度損傷で日常生活に問題が少ない場合は、リハビリを中心とした保存療法が選ばれるケースもあります。一方で、スポーツ復帰を目指す方や膝の不安定感が強い場合には、手術療法が検討されるでしょう。 日常生活に支障がないなら「保存療法」 前十字靭帯損傷が軽度で、膝の不安定感が強くない場合は、手術を行わずに改善を目指す「保存療法」が選択される場合があります。とくに、日常生活が中心で激しいスポーツを行わない方や、中高齢の方に選ばれやすい治療法です。 保存療法では、装具やサポーターを使用して膝関節を安定させながら、リハビリで太ももの筋肉を鍛え、膝への負担を軽減していきます。 身体への負担が少ない点はメリットですが、靭帯そのものが自然修復するわけではないため、膝の不安定感が残る可能性がある点には注意が必要です。 スポーツを続けたいなら「手術療法」 スポーツ復帰を希望している場合や、膝のぐらつき・膝くずれが強い場合は、手術療法が検討されます。とくに、サッカーやバスケットボールなど膝への負荷が大きい競技では、再受傷を防ぐ目的で手術を勧められるケースがあります。 前十字靭帯損傷では、患者自身の腱などを用いて新しい靭帯を作る「再建術」が一般的です。膝の安定性を改善しやすい点がメリットですが、手術後は長期間のリハビリが必要になります。 スポーツ復帰の目安は術後8〜10カ月ほどとされており、焦らず段階的に回復を目指すことが大切です。(文献1) 前十字靭帯損傷は軽度でも適切な治療が大事!迷ったら早めに受診しよう 前十字靭帯損傷は、軽度であっても自然治癒が難しいとされており、症状に応じた適切な治療を受けることが大切です。 痛みや腫れが落ち着いたあとも、膝の不安定感や膝くずれが残る場合があり、放置すると半月板損傷や変形性膝関節症につながる可能性もあります。 とくにスポーツを続けたい方や、膝に違和感が続いている方は、早めに整形外科へ相談しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、前十字靭帯損傷による膝の悩みに対して再生医療を提供しています。手術を避けたい方や、膝機能の改善を目指したい方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 前十字靭帯損傷についてよくある質問 前十字靭帯損傷は安静にしていたら自然治癒しますか? 前十字靭帯は自然治癒が見込みにくい組織であるため、安静ではもとに戻らない可能性が高いでしょう。 放置すると、膝の不安定感から突然膝が折れ曲がる「膝くずれ」が起こったり、膝の変形につながったりするリスクがあります。 前十字靭帯損傷の症状が軽度でも手術が必要ですか? 前十字靭帯損傷は、軽度でも膝の不安定感などの症状が残ることがあるため、スポーツ復帰を希望する場合は、手術療法が選択されることが一般的です。 スポーツをせず、日常生活で支障がない場合には、手術をせず保存療法のみ行うこともあります。 (文献1) 膝靭帯再建術後のリハビリテーションと装具療法|日本義肢装具学会
2022.10.21 -
- ひざ関節
- 膝の外側の痛み
「腸脛靭帯炎(ランナー膝)を早く治したい」 「腸脛靭帯炎は何日で治るの?」 上記のように、長引く腸脛靭帯炎を少しでも早く治したい、早くスポーツや日常生活に復帰したいという方も多いのではないでしょうか。 本記事では、腸脛靭帯炎を早く治す方法をはじめ、有効なストレッチ方法や日常生活での注意点について解説します。 適切な治療を受けずに放置したり、誤ったセルフケアを行なったりすると痛みが慢性化し、歩行困難や完治までの時間が長くなるリスクがあるため、注意が必要です。 また、腸脛靭帯炎(ランナー膝)を少しでも早く治したい方は、「再生医療」による治療をご検討ください。 \腸脛靭帯炎の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 腸脛靭帯炎による痛みやしびれを早く治したい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、腸脛靭帯炎に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは腸脛靭帯炎の治療について無料相談! 腸脛靭帯炎を早く治すためのケア方法4選 腸脛靭帯炎を早く治すためには、患部に負担をかけないように安静にし、段階的にストレッチや筋トレを取り入れていきましょう。 本章では、以下の4つのケア方法について解説します。 安静 おしりや太ももの外側・ふくらはぎのストレッチ おしりの横の筋力トレーニング 痛みが少ない適度な運動 以下で、それぞれのケア方法について詳しく見ていきましょう。 安静 腸脛靭帯炎の初期症状で最も大切なのは、安静にして休養を取ることです。 痛みを我慢してランニングやスポーツを続けると、炎症が悪化して長期化するリスクが高まります。 そのため、痛みが強い場合は最低でも2〜3日は安静にすることをおすすめします。 痛みが強い場合は整形外科を受診して、炎症や痛みを抑える薬の使用も検討してください。 おしりや太ももの外側・ふくらはぎのストレッチ 腸脛靱帯にかかる負担を減少させるため「おしりや太ももの外側の硬さを改善するストレッチ」もおすすめです。 以下の手順で1日2〜3回、各部位15〜30秒ずつ行うのが理想的です。 立った状態で両足を交差させる(足同士はこぶし1つ分ほど離します) 両手を組んで頭の上にあげて後ろになっている足に向かって体を横に倒す できるだけ体を倒した状態で15秒〜30秒キープする ただし、痛みを感じるような強いストレッチは逆効果となるため、気持ちよく伸びる程度の強さで実施しましょう。 おしりの横の筋力トレーニング 腸脛靭帯炎の早期回復には、おしりの横の筋肉(中殿筋)を鍛えておくのも効果的です。 なぜなら、中殿筋は膝の安定性を高め腸脛靭帯への負担を軽減する働きがあるためです。 おしりの横の筋肉を鍛えるには以下の手順で行ってみましょう。 横向きに寝て両膝を曲げる 上になっている足の膝をまっすぐ伸ばした状態で持ち上げる 足の付け根が曲がらないように意識しながら10秒キープする 徐々に回数や強度を上げていくと効果的な筋力アップに期待できます。 痛みが少ない適度な運動 症状が落ち着いてきたら段階的に運動を再開していきましょう。 まずは、ウォーキングや水中歩行など膝への負担が少ない運動から始め、痛みがない状態が続いたら、ゆっくりとしたジョギングに移行していきます。 万が一運動後に痛みが出た場合は、すぐに運動を中止して安静にしてください。焦らず段階的に運動強度を上げていくと、早期の回復も見込めます。 さらに詳しく腸脛靭帯炎(ランナー膝)治療法について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)は何日で治る? 腸脛靭帯炎(ランナー膝)の回復期間は、症状の程度や日常生活での対処法によって大きく異なります。 本章では、軽度から中度以上の症状まで、それぞれの回復にかかる期間と適切な対処法についてみていきましょう。 軽症の腸脛靭帯炎は数週間〜1カ月で治ることが多い 中度以上の腸脛靭帯炎は1〜3カ月かかる場合がある ランナー膝の詳しい症状については、以下の記事を参考にチェックしてみてください。 軽症の腸脛靭帯炎は数週間〜1カ月で治ることが多い 軽症の腸脛靭帯炎は適切な対処によって「数週間〜1カ月」での回復が見込めます。 初期症状の特徴はランニング中や運動後に膝の外側に軽い痛みを感じる程度です。 この段階で休息を取り、適切なケアを始めれば早期に改善するケースが多く見られます。 ただし、痛みが軽いからといって運動を継続してしまうと、症状が悪化する可能性が高まりますので注意してください。 中度以上の腸脛靭帯炎は1〜3カ月かかる場合がある 中度以上の腸脛靭帯炎では、日常生活にも支障をきたすほどの痛みを伴い、「通常1〜3カ月程度」の治療期間を要します。 階段の上り下りや長時間の歩行で強い痛みを感じ、夜間に痛みで目が覚めることもあるほどです。 適切な治療とケアの継続によって症状は改善していくため、焦って早期復帰を目指すのではなく、段階的なリハビリを行いながらじっくりと回復を目指していきましょう。 また、腸脛靭帯炎(ランナー膝)を少しでも早く治したい方は、「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 腸脛靭帯炎による痛みやしびれを早く治したい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない 当院リペアセルクリニックでは、腸脛靭帯炎に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 腸脛靭帯炎を早く治すためにやってはいけないこと 腸脛靭帯炎を早く治すためには、以下のような症状を悪化させる行動を知り避けることが重要です。 過度な運動や負荷のかかる動作 長時間の立ち仕事や同じ姿勢の維持 急激な方向転換やジャンプ 間違ったストレッチ 以下で、具体的にどのような動作を避けるべきかチェックしておきましょう。 過度な運動や負荷のかかる動作 ランニングやジョギングなど、膝に直接負荷がかかる運動は要注意です。 痛みを感じているにもかかわらず運動を続けると、炎症が悪化して治療期間が長引いてしまいます。 そのため、まずは痛みが落ち着くまで、膝に負担のかかる運動は控えめにしましょう。 代わりに水中ウォーキングなど、負荷の少ない運動であればおすすめです。 長時間の立ち仕事や同じ姿勢の維持 立ち仕事や座りっぱなしの姿勢は、膝への負担が蓄積していく原因となります。 そのため、同じ姿勢を長時間続けていると腸脛靭帯炎の症状が悪化するリスクが高まりますので避けてください。 もし、立ち仕事が避けられない方は30分おきに軽い屈伸運動を行うなど、こまめに姿勢を変えてみましょう。 また、座る時は膝を90度に保ち足を組まないよう心がけるのも大切です。 急激な方向転換やジャンプ スポーツ時の急な方向転換やジャンプによる着地の衝撃は、腸脛靭帯に大きな負担をかけます。 とくにバスケットボールやテニスなど、急な動きの多いスポーツは要注意です。 回復の期間中はこれらの動作を極力避け、膝への負担が少ない動きを心がけましょう。 どうしてもスポーツを行う必要がある場合は、事前のウォーミングアップを丁寧に行い、動きをコントロールするのが重要です。 間違ったストレッチ ストレッチは腸脛靭帯炎に効果的なケア方法でもありますが、誤った方法で行うと逆効果となります。 とくに痛みを我慢して無理に伸ばす動作は症状を悪化させる原因となります。 痛みを感じない範囲でゆっくりと行うのがベストであり、炎症が強い時期は避けるべきです。 腸脛靭帯炎の回復初期の段階では、医師や理学療法士に相談しながら、適切な方法でストレッチを実施しましょう。 腸脛靭帯炎の具体的な治療方法 腸脛靭帯炎の治療方法は、症状の程度に応じて段階的なアプローチを取ります。 多くの場合、以下の治療法を組み合わせることで改善が期待できます。 保存療法として安静・ストレッチ・リハビリを行う 運動環境やフォームを改善して負担を軽減する 保存療法で効果がない場合に外科的治療を検討する 再生医療で腸脛靭帯の修復を促進する まずは炎症を抑えるのが重要です。適度な安静を保ちながら、専門家の指導でストレッチやリハビリに取り組みましょう。 次に大切なのが環境改善です。シューズの選び方や走り方のフォームを見直すと膝への負担を大幅に軽減できます。 ただし、これらの保存療法で改善が見られない場合は、外科的治療も選択肢として検討していきます。 また、新しい治療法としてPRP療法などの再生医療も注目を集めています。 体内の治癒力を高め、より効果的な回復が期待できるでしょう。 腸脛靭帯炎の具体的な治療法について、さらに詳しく知りたい方はぜひ以下の記事もご覧ください。 まとめ|腸脛靭帯炎を早く治すためには正しいケア方法を理解しよう 腸脛靭帯炎が治る期間は、軽度の場合「数週間〜1カ月」、中等度以上の腸脛靭帯炎は「約1〜3カ月」が目安となります。 症状は人それぞれ異なりますが、適切な治療を受けながら正しいセルフケアケアを実践していくことで、少しでも早い改善が見込めます。 また、腸脛靭帯炎(ランナー膝)を少しでも早く治したい方は、「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 腸脛靭帯炎による痛みやしびれを早く治したい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、腸脛靭帯炎に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは腸脛靭帯炎の治療について無料相談! 腸脛靭帯炎を早く治す方法についてよくある質問 最後に、腸脛靭帯炎を早く治す方法についてよくある質問に回答していきます。 痛みを和らげるためのサポーターは効果がありますか? 腸脛靭帯炎とランナー膝は同じものですか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 痛みを和らげるためのサポーターは効果がありますか? サポーターには一時的な痛み軽減効果があり、膝を安定させて過度な負担を防ぐ役割を果たします。 しかし、長期的な使用は筋力低下を招く可能性もあります。 そのため、初期の痛み軽減時のみ使用し、症状が改善したら徐々に使用を控えるのが良いでしょう。 また、テーピングや靴選びについては以下の記事も参考にしてください。 腸脛靭帯炎とランナー膝は同じものですか? 腸脛靭帯炎は医学的な正式名称で、ランナー膝は一般的な呼び名であるため、同じ症状を指します。 長距離走者に多い症状のため「ランナー膝」と呼ばれていますが、運動習慣のない方でも発症する可能性があります。 また、立ち仕事や急な運動開始でも起こりうるため、運動経験に関係なく注意が必要な症状です。 ランナー膝の治し方について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
2022.10.12 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
O脚は、筋力低下や姿勢の乱れ、歩き方のクセなどが原因で進行する場合があります。見た目の問題だけでなく、膝への負担増加によって痛みや変形性膝関節症につながる可能性もあるため、早めの対策が重要です。 自己流のケアでは改善しにくいケースもあるため、原因に合った筋トレやストレッチを継続的に取り入れましょう。 この記事では、O脚の主な原因や治し方、放置するリスク、予防につながる歩き方・座り方について詳しく解説します。O脚を治したい方は、ぜひ参考にしてください。 リペアセルクリニックでは、O脚や変形性膝関節症に対する再生医療を提供しています。O脚について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 O脚の治し方4選 O脚は原因によって適した対処法が異なりますが、多くの場合は筋肉のバランスや姿勢を整えることで改善が期待できます。 とくに、股関節や太もも周辺の筋力低下、日常生活での立ち方・歩き方のクセが影響しているケースは少なくありません。 O脚の改善には、筋トレやストレッチ、姿勢の見直しなどを継続的に行うことが大切です。どれも自宅で始めやすい方法のため、毎日の習慣として無理なく取り入れながら、自分に合った治し方を実践していきましょう。 1.筋トレ O脚の改善には、膝周りを支える筋肉を鍛えることが重要です。とくに、膝を伸ばす太ももの筋肉や内もも、お尻の横の筋肉を鍛えることで、膝が外側へ開きにくくなり、脚のラインを整えやすくなります。 おすすめの筋トレはスクワットです。内ももとお尻を意識しながら行うことで、O脚改善につながりやすくなります。 【スクワットのやり方】 足を肩幅〜やや広めに開く つま先はやや外側へ向ける 背筋を伸ばしたまま腰を落とす 膝がつま先より前に出ないようにする 10回×3セットを目安に行う スクワットでは、膝が外へ開きすぎないよう注意し、内ももとお尻の筋肉を使うフォームを意識しましょう。勢いをつけたり、膝を深く曲げすぎたりすると膝への負担が大きくなるため注意が必要です。 さらに、お尻の横の筋肉を鍛えるトレーニングも効果が期待できます。 【おすすめの補助トレーニング】 横向きに寝る 上側の脚を斜め後ろへ持ち上げる ゆっくり上下を繰り返す お尻の横の筋肉が鍛えられることで、骨盤や膝が安定しやすくなり、O脚の改善につながります。 2.ストレッチ 太ももの裏にあるのはハムストリングスと呼ばれる筋肉です。この筋肉は膝を曲げるときに働くため硬くなると膝が伸びにくくなってしまい、O脚につながります。 今回は床や椅子に座って簡単にできるハムストリングスのストレッチを紹介します。 【床でできるハムストリングスのストレッチ】 1.ストレッチする方の脚をまっすぐ伸ばして、つま先を上に向ける 2.ゆっくり体を倒しながら片手でつま先を触る 3.伸びているのを感じた状態で60〜90秒ほどキープする 体を倒す場合に背中が丸くならないように気をつけましょう。 【椅子でできるハムストリングスのストレッチ】 1.椅子に浅く腰掛けてストレッチする方の脚をまっすぐ伸ばす 2.かかとを床につけてつま先を上に向ける 3.ゆっくり体を前に倒して太ももの裏が伸びているのを感じながら15秒ほどキープする 背中を丸くするのではなく足の付け根から曲げるように体を倒すのがポイントです。 3.姿勢の改善 猫背といった悪い姿勢を改善するのもO脚を改善する方法です。 猫背が強まり骨盤は後ろに倒れてしまうと、重心が後ろに偏ってしまいます。そのままでは後ろにバランスを崩してしまうので、重心を前に保つために膝が曲がってガニ股のような姿勢になってしまい、O脚の傾向が強まりやすくなります。 猫背を改善するには、座った状態で猫背にして骨盤が後ろに倒れた状態から、軽く下腹を凹ますように力を入れるのがポイントです。 実際にやってみると、背筋が伸びて骨盤が立ってくる感覚が得られるはずです。O脚は、見た目だけでなく、将来的な膝の痛みや変形性膝関節症のリスクを高める可能性があります。 4. 再生医療 O脚の原因が変形性膝関節症や関節リウマチの場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 膝関節の軟骨がすり減ったり炎症が続いたりすると、関節の変形が進み、O脚につながるケースがあります。筋トレやストレッチだけでは改善が難しい場合もあるため、膝の状態に応じた治療が重要です。 再生医療は、自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。幹細胞が他の細胞に変化する能力や、血小板に含まれる成分が炎症を抑える働きなどを活用します。 大きな手術を必要とせず、注射や点滴で治療を行うため、膝の痛みを抑えながら手術を回避したい方にもご検討いただけます。 変形性膝関節症に対する当院「リペアセルクリニック」での症例については、以下の記事で紹介しているのでご覧ください。 O脚とは? O脚とは別名「内反膝(ないはんひざ)」と呼ばれ、脚が外側にカーブしてしまい、膝から下が内側に曲がった姿勢になります。 両脚を合わせたときに太ももから膝、そしてすねで作られる形が英語の「O」になることから「O脚」と呼ばれています。 左右の「くるぶし」をくっつけて立ったときに、膝の内側に目立った隙間ができてしまうのが特徴です。 O脚の原因 O脚は子どもの頃にみられる場合と、大人になってからみられる場合があります。それぞれ原因について紹介します。 子どもの場合 子どものO脚は、生理的O脚によるケースが多いとされています。生理的O脚とは、生まれつきの股関節の角度(大腿骨頸部の捻転)や膝関節の軟骨構造などの影響によって、脚がO脚傾向になる状態です。 とくに乳幼児ではよく見られる特徴であり、病気ではなく正常な発達過程の一つと考えられています。 乳幼児期は両膝の間が開きやすいものの、成長とともに脚の形は少しずつ変化します。2歳頃からはX脚傾向へ移行し、その後は成人に近い脚のラインへ整っていく場合が一般的です。 ただし、以下のような場合は注意が必要です。 片脚だけ強く曲がっている 年齢が上がっても改善しない 以前よりO脚が悪化している 痛みや歩きにくさがある 骨の病気や関節・靱帯の異常が隠れている可能性もあるため、気になる症状がある場合は早めの医療機関への相談が必要です。 成人の場合 成人のO脚は、日常生活のクセや姿勢の乱れが原因となっているケースが多く見られます。とくに、ガニ股歩きや片足重心で立つクセ、猫背や反り腰などの姿勢は、膝や股関節への負担を偏らせやすく、O脚につながる場合があります。 また、脚を組む座り方や横座りなども骨盤のバランスを崩し、脚のラインへ影響を与える要因です。筋力低下や運動不足が重なることで、膝を支える力が弱まり、O脚が進行しやすくなります。 さらに、加齢による変形性膝関節症や、関節に炎症が起こる関節リウマチが原因となるケースも少なくありません。関節の変形が進むと、痛みや歩きにくさにつながる可能性もあるため注意が必要です。 O脚を放置するリスク O脚を放置すると、見た目だけでなく全身のバランスや健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。 膝の間が開いた状態が続くことで、体重が膝の内側へ偏ってかかりやすくなり、関節や軟骨への負担が増加するためです。とくに、変形性膝関節症のリスクを高める原因になるため注意しなければなりません。 さらに、姿勢の崩れによって腰や股関節、足首にも負担がかかり、慢性的な腰痛や肩こりにつながるケースもあります。歩き方や立ち方のクセが悪化すると、疲れやすさや身体のゆがみを感じる場合もあるため、早めに対策を始めることが大切です。 O脚を予防する歩き方・座り方 O脚を予防するには、筋トレやストレッチに加えて、毎日の歩き方や座り方を見直すことも大切です。膝や骨盤に偏った負担がかかり続けると、脚のラインが崩れやすくなります。 歩き方では、次のポイントを意識しましょう。 背筋を伸ばして歩く つま先を正面に向ける 足裏全体で着地する かかとからつま先へ体重移動する ガニ股歩きを避ける また、座り方にも注意が必要です。 椅子に深く腰掛ける 骨盤を立てて座る 両膝を閉じる 脚を組まない 横座りを避ける 普段の姿勢や動作を少し意識するだけでも、O脚予防につながります。毎日の積み重ねを大切にしましょう。 O脚の治し方を参考に自分に合う方法を試してみよう O脚の改善には、筋トレやストレッチ、姿勢改善などを継続して取り組むことが大切です。 毎日の歩き方や座り方を見直すだけでも、膝や骨盤への負担軽減につながります。まずは無理のない範囲で、自分に合った方法から始めてみましょう。 ただし、セルフケアを続けても改善しない場合や、膝の痛み・変形が気になる場合は、変形性膝関節症などが関係している可能性もあります。原因に応じた専門的な対処を受けることが重要です。 リペアセルクリニックでは、O脚や変形性膝関節症に対する再生医療を提供しています。患者様自身の細胞を活用する治療のため、拒絶反応や副作用のリスクを抑えながら改善を目指せる点が特徴です。 「O脚を改善したい」「膝の痛みを何とかしたい」「手術は避けたい」とお考えの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 O脚の治し方に関するよくある質問 男性がO脚の場合、治し方のポイントはありますか? 男性のO脚は、筋肉のバランスの乱れやガニ股・内股の歩き方が原因になっている場合があります。とくに内ももやお尻の筋肉がうまく使えていないと、膝が外側へ開きやすくなるため注意が必要です。 O脚改善を目指す場合は、この記事で紹介したスクワットやお尻周りを鍛える筋トレを継続して行いましょう。あわせて、つま先を正面に向けた正しい歩き方を意識すると、脚への負担軽減にもつながります。 寝ながらできるO脚の治し方はありますか? 寝ながらできるストレッチでおすすめなのは「ブリッジ」です。 ブリッジは、お尻や背中まわりの筋肉を鍛え、姿勢改善が期待できるトレーニングです。姿勢が整うことで、O脚の改善にもつながります。 ブリッジのやり方は以下のとおりです。 仰向けに寝る 両膝を立てる ゆっくりお尻を上げる 5秒間キープする ゆっくりお尻を戻す これを10回ほど繰り返しましょう。 O脚を治すための歩き方を教えてください O脚を改善するには、つま先を「まっすぐ前」に向けて歩くことが大切です。ガニ股歩きになると膝が外側へ開きやすくなり、O脚が悪化する原因になる場合があります。 正しい歩き方のポイントは以下のとおりです。 1.背筋を伸ばして視線を前に向ける 猫背にならないように意識し、身体をまっすぐ保ちながら歩きましょう。 2.足裏全体で着地して重心を均等に乗せる 小指・親指・かかとの3点にバランス良く体重をかけることで、膝への偏った負担を減らしやすくなります。 毎日の歩き方を見直すだけでも、O脚改善が目指せる可能性があります。 O脚を治すための立ち方を教えてください O脚を改善するには、膝や脚の外側へ偏った負担を減らす立ち方の意識が大切です。普段の姿勢を見直すだけでも、脚のライン改善につながる場合があります。 正しい立ち方のポイントは以下です。 1.背筋を伸ばして重心を少し前に置く 猫背や反り腰にならないように注意し、頭から足まで一直線になるイメージで立ちましょう。 2.足裏全体にバランス良く体重をかける 親指・小指・かかとの3点へ均等に重心を乗せることで、膝の外側への負担を減らしやすくなります。 脚の外側だけに重心が偏らないよう意識すると、O脚改善につながります。 O脚を治すための座り方を教えてください O脚を改善するには、骨盤を正しい位置で保てる座り方の意識が大切です。脚を組むクセや浅く座る姿勢が続くと、膝や股関節に偏った負担がかかりやすくなります。 正しい座り方のポイントは以下のとおりです。 1.椅子に深く腰かけて背筋を伸ばす 骨盤を立てるイメージで座ると、猫背や骨盤の後傾を防ぎやすくなります。 2.かかとを床につけて両膝を閉じる 足裏をしっかり床につけ、膝同士を軽く寄せることで、脚のねじれ予防につながります。 3.お尻に軽く力を入れて姿勢を保つ 骨盤が安定しやすくなり、膝が内側へ向きやすくなる効果が期待できます。 普段の座り方を見直すだけでも、O脚改善のサポートにつながるでしょう。
2022.10.10 -
- 内科疾患
- 関節リウマチ
- お皿付近に違和感
「関節リウマチになったらやってはいけないことはある?」「関節リウマチで食べてはいけないものは?」このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 関節リウマチは、関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが続き、放置すると関節の変形や日常生活の支障につながることもある疾患です。 症状を少しでも軽くしたいと思っていても、日常生活の中で何に気をつけるべきか分からず、不安を感じている方も少なくありません。 本記事では、関節リウマチの患者様が避けるべき10項目を紹介しますので、症状軽減を目指すとともに日々の生活を快適に過ごせるように意識してみてください。 >>関節リウマチの患者様が避けるべき10項目はこちらをチェック! ※タップで該当箇所にスクロールします。 また関節リウマチに対して既存の治療で改善が難しい場合、 再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \関節リウマチに対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 抗リウマチ薬や生物学的製剤を続けても関節の痛み・腫れが改善しない ステロイドや消炎鎮痛薬でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 手術(人工関節など)は避けたいが痛みを何とかしたい 慢性的な関節の痛み・こわばりで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する(9:00〜18:00) 実際の治療内容については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=Dc0ftyAzLoASrI5o 「薬を飲み続ける以外の選択肢」として、まずは当院(リペアセルクリニック)の 無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 辛い関節リウマチ改善を目指すなら、まずは無料相談! 関節リウマチのしてはいけない10項目とは? 関節リウマチの患者様がしてはいけない10項目は以下の通りです。 症状を悪化させないために、紹介した10項目を避けるよう心がけてみてください。 ①砂糖や加工食品の摂りすぎ https://youtu.be/4LeBKWd3w2s?si=qFEX9A8IULDRFirM 関節リウマチの症状を悪化させる可能性がある食べものとして、以下があります。 砂糖入りの飲食物 赤身の肉 加工食品 また、不飽和脂肪酸のn-3系とn-6系の摂取するバランスが崩れることも関節リウマチの痛みと関わっているので、バランスの良い食事を意識することが大切※です。 ※出典:PMC PubMed Central 以下に根拠となる研究をご紹介します。 砂糖入りの飲食物 砂糖入りの飲みものは、以下2つの研究から関節リウマチの悪化因子であり、発症リスクを高める因子でもあることが報告されています。同時にデザートもリウマチの悪化因子だと報告があるので、注意が必要です。 217人の関節リウマチ患者を対象とした、自己申告による研究があります。20種類の食品のうち、最も関節リウマチの症状が悪化したと報告されたのは砂糖入りの炭酸飲料とデザートでした。 ※文献1:PMC PubMed Central アメリカの約19万人の女性を対象とした大規模な疫学調査では、砂糖入り炭酸飲料と関節リウマチの発症リスクの関連性を評価しています。毎日1缶程度以上の砂糖入り炭酸飲料を摂取している人は、全く飲まない、あるいは毎月1缶未満程度しか摂取しない人に比べ、リウマチ因子陽性の関節リウマチを発症するリスクが63%高いことがわかりました。 ※文献2:PMC PubMed Central 赤身の肉 関節リウマチを悪化させる可能性がある食べものとして赤身肉の報告があります。 217人の関節リウマチを有する患者を対象とした研究において「赤身肉を食べると関節リウマチの症状が悪化する」と報告した人の割合は、20種類の食品の中では高い方でした。 ※文献1:PMC PubMed Central 関節リウマチの新規患者88名とそうでない176名を比較した研究では、患者群の方が赤身肉の摂取量が高い結果でした。 ※文献3:PubMed 加工食品 加工食品の摂取量が多いと、関節リウマチ患者の心血管系疾患のリスクが高くなる可能性が報告されています。 56人の関節リウマチ患者の摂取している食品を加工レベル別に評価した結果、糖分・塩分・脂肪を多く超加工食品の摂取量が多いほど患者の心疾患リスクが上がりました。 ※文献4:SPRINGER NATURE Link 関節リウマチと食べものについてはさまざまな研究が行われていますが、いずれも摂取量の多いことが問題になっています。 関節リウマチの症状を悪化させないためにも、同じものを極端に食べすぎず、バランスの良い食事を心がけましょう。 ②激しい運動 痛みが強く出ているときは、激しい運動を避けるべきです。炎症が起きている関節に負担がかかることで、症状が悪化する場合があります。 ただし、関節の動きを良くするためにも適度な運動は推奨されています。治療を続ける中で痛みがコントロールできている場合は、適度に体を動かし、手足の筋力や関節の可動域(動かせる範囲)を維持しましょう。 関節リウマチは、関節だけでなく全身に症状が出やすい病気です。運動は無理のない範囲で行い、疲れたら休憩や昼寝など適宜休息をとりましょう。 ③体や関節を冷やす 体や関節を冷やしすぎると関節痛が強くなったり、関節が動かしづらくなったりすることがあります。 寒い季節はもちろん、夏も冷房の風が直接あたるのを避け、長袖や長ズボン、ブランケットなどで関節部位の保温を心がけましょう。温まって関節の血液の流れがよくなると、こわばりや痛みをやわらげる効果が期待できます。 ただし、関節が腫れて熱感があるときは炎症が起きている可能性もあるので、温めないようにしましょう。 ④首に負担をかける行動 関節リウマチが進行すると頚椎の炎症を起こし、頸部痛や頸部の運動制限をきたします。 過度に首に負担がかかる行動をすると、頚椎の亜脱臼を起こして脊髄神経を圧迫し、四肢の痺れや麻痺、呼吸障害が起こる可能性があるのです。 首に負担がかかる動作の一つに起居動作が挙げられます。朝はできる限りベッドから急に立ち上がらず、一度腰かけてから立つ習慣をつけましょう。朝は不用意に首を回さないようにし、首の運動は医師の診察を受けた上で行うことが重要です。 ⑤肥満 肥満だと膝や股関節などの主要な関節に過剰な負担がかかり、炎症が悪化する可能性があります。体重管理を適切に行うことで関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐよう心がけましょう。 体重管理の観点からバランスの取れた食事と適度な運動が重要です。 ⑥同じ姿勢を長時間とる 同じ姿勢を長時間保つのは同じ部位に負担をかけてしまいます。定期的に姿勢を変えて、関節に負担がかかりすぎないようにしましょう。 特にデスクワークや座りっぱなしの仕事では、適度に休憩をとったり、ストレッチを行ったりすることが重要です。 ⑦重いものを持つ 関節リウマチの好発部位は、手指や手首の関節です。重いものを持つと過剰な負担をかけ、炎症や痛みを悪化させる原因となります。 日常生活では重いものを持つ機会をできるだけ避け、必要な場合は道具などを利用して負担を軽減しましょう。 症状があるとうまくものが持てないこともあるので、周囲のサポートを得るのも大切です。 ⑧正座をする 正座は膝関節に大きな負担がかかるので可能な限り避けましょう。とくに、正座を長時間続けるのは、膝や足首の可動域が制限され血行不良を招きやすいので、関節の痛みや腫れを引き起こす可能性があります。 正座を避けて椅子に座る、膝を伸ばして楽な姿勢をとるようにしましょう。 関節リウマチによる膝の関節炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ⑨喫煙をする 関節リウマチの患者様は、禁煙が勧められます。喫煙は関節リウマチの症状を悪化させるだけでなく、病気を進行させる要因になり、死亡リスクが上がる可能性も報告されています。 とくに死亡リスクに関しては、リウマチの診断後に禁煙した人は喫煙を継続した人よりも死亡リスクが低くなると報告されていました。(文献6) 今更だと思わずに、早めに禁煙に取り組みましょう。 関節リウマチと喫煙の関係性を詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ⑩ストレスを溜める 手がこわばってものがつかみにくいなど、関節リウマチの患者様は日常生活の不自由さからストレスを感じやすいです。ストレスが溜まることで自律神経の乱れやメンタルに不調をきたしてしまうことから、健康的な生活から遠ざかる可能性があります。 リラクゼーションや適度な運動を取り入れて、ストレスを溜めないことが、関節リウマチの治療を後押ししてくれます。 関節リウマチかも?と思ったら早めに受診しよう 関節リウマチかもしれないと思ったら、早めに整形外科を受診しましょう。 関節リウマチは、進行すると関節の変形や機能障害を引き起こし、日常生活に支障をきたす病気です。始めは軽い痛みや腫れであっても、時間が経つにつれて悪化し、治療が遅れると回復しづらくなります。 関節リウマチを疑う症状として、以下のようなものがあります。 服のボタンが外しづらい びんの蓋が閉められない 床に落としたものが拾えない 朝起きたときにベッドから起き上がれない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する(9:00〜18:00) また関節リウマチの治療では、抗リウマチ薬・生物学的製剤・ステロイドなどの薬物療法が中心となります。これらは症状を抑える効果が期待できる一方で、長期的な服用によって以下のようなリスクや副作用が起こる可能性があります。 治療法 起こりうるリスク・副作用 抗リウマチ薬(メトトレキサートなど) 肝機能障害、間質性肺炎、骨髄抑制、感染症リスク、口内炎、吐き気など 生物学的製剤 結核などの感染症リスク、注射部位の反応、アレルギー反応、高額な治療費の継続負担 ステロイド 骨粗鬆症、糖尿病の発症リスク、感染症への抵抗力低下、満月様顔貌、体重増加など 人工関節置換術 感染症、術後の長期リハビリ、再手術の可能性、入院期間の確保 加えて、これらの治療は「症状を抑え進行を遅らせること」が主な目的であり、一度傷ついた関節組織そのものを修復する治療ではないので注意が必要です。 こうした従来の治療リスクや限界を感じている方の新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 再生医療は、患者様ご自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を活用し、炎症の鎮静化や損傷した関節組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 薬物の継続的な使用による副作用の心配がなく、手術や入院も不要で日帰り治療が可能です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 抗リウマチ薬・生物学的製剤の副作用(肝機能障害・感染症リスクなど)が気になる ステロイドの長期服用による副作用(骨粗鬆症・糖尿病など)が不安 薬を続けても関節の痛み・腫れ・こわばりが改善しない 人工関節などの手術はできるだけ避けたい 薬以外の選択肢で症状の根本改善を目指したい >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 「薬の副作用がつらい」「手術以外の選択肢を知りたい」という方は、もとに戻らないほど関節が変形してしまう前に、早めに当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 辛い関節リウマチ改善を目指すなら、まずは無料相談! 関節リウマチではない膝の痛みは変形性膝関節症かも?詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチに関するよくある質問 関節リウマチに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 関節リウマチとはどんな症状ですか? 関節リウマチは生物学的製剤で本当に治せますか? 関節リウマチになりやすい性格はありますか? 関節リウマチに関する疑問や不安を解消するためにも、ぜひ参考にしてください。 関節リウマチとはどんな症状ですか? 関節リウマチの症状には、関節の動かし始めがスムーズにいかない「こわばり」や腫れ・痛みなどがあります。 関節リウマチは免疫機能の異常によって骨や軟骨・関節の破壊が起こることが原因とされています。万が一「関節リウマチかも?」と思ったら早めに受診しましょう。 関節リウマチの症状について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチは生物学的製剤で本当に治せますか? 生物学的製剤で効果があれば、休薬しても症状が落ち着いている状態を目指せます。 関節リウマチの原因である免疫異常の改善が期待できる上、炎症を抑える効果もあるため、進行を抑えながら症状をコントロールできます。 関節リウマチで使われる生物学的製剤について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 関節リウマチになりやすい性格はありますか? 関節リウマチになりやすい性格は、ありません。 ただ、我慢強い性格の人は治療開始が遅れたり、神経質でストレスを感じやすい人は治療が難航したりする可能性があります。違和感があったら早めに受診し、不安があれば専門医に相談しましょう。 再生医療の幹細胞治療に関する詳細は以下をご覧下さい 関節リウマチのしてはいけない10項目を守ろう 関節リウマチの患者様には、してはいけない10項目を避けて、健康的な食事とライフスタイルを心がけましょう。 重症化すると、普段の生活もままならなくなってしまう可能性があります。 治療と並行して関節の負担を減らし、症状をコントロールできるよう、普段の生活から意識してみてください。 万が一、関節リウマチの治療をしていても膝の痛みがよくならない場合は、他の疾患が隠れているかもしれません。 再生医療が適応になる可能性がありますので、お困りの場合は当院へご相談ください。
2022.08.19 -
- 脊椎
- ひざ関節
- 股関節
- 肩関節
- 肘関節
- 手部
- 足部
関節リウマチとは、関節に炎症が起きて痛み、腫れを引き起こす病気です。進行してしまうと関節の変形、機能障害へと悪化してしまうこともあります。 関節リウマチの発症には遺伝要因、環境要因など複数の要因が絡んでいるとされています。 その中でも、喫煙は環境要因として関節リウマチに大きな影響を与えていることが研究の結果明らかになりました。 そこで今回の記事では、関節リウマチと電子タバコ、喫煙の関係について解説します。 関節リウマチに電子タバコは悪影響を及ぼす可能性がある 関節リウマチへ電子タバコが与える影響については、まだ研究成果が多くないため具体的な影響についてはわかっていません。 しかし、アメリカの研究によると、電子タバコの使用は青少年の間で急増しており、呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。 とくに喘息との関連性が確認され、従来の可燃性製品を使用したことがない若者においても、電子タバコ使用と喘息診断の間に有意な関連が見られました。(文献1) また、電子たばこの煙霧中に発がん性物質が含まれる可能性が指摘されています。(文献2) 現時点では科学的証拠は不十分とされていますが、今後の研究によっては関節リウマチの発症や悪化との関連性が明らかになる可能性もあるため、注意が必要です。 喫煙が関節リウマチに良くないとされている理由 喫煙は肺がんや肺疾患、動脈硬化や脳血管障害など多くの健康問題を引き起こすことは広く知られています。 ここではとくに、関節リウマチの方にとって喫煙が与える具体的な悪影響についてご紹介します。 死亡リスクの増加 関節リウマチと診断されている方が喫煙を続けていると、非喫煙者に比べて死亡率が増加することが研究により示されています。 フィンランド社会保険研究所の大規模研究によると、男性の関節リウマチ患者では過去の喫煙によって死亡リスクが2.6倍、現在の喫煙によって3.8倍に上昇することが報告されています。(文献3) また、米国ハーバード医科大学による37万人以上の女性を対象とした追跡調査では、1日25本以上の喫煙をしている女性は、非喫煙者と比較して関節リウマチの発症リスクが1.39倍高くなることが明らかになりました。(文献3) さらに、米国リウマチ学会の発表によると、禁煙した関節リウマチ患者は喫煙を継続した患者と比較して病気の活動性が有意に低下し、寛解率も高くなることが示されています。 このことから、関節リウマチと診断された後の禁煙が病状の改善に有効であると考えられます。 手術の合併症の増加 喫煙は関節リウマチ患者の手術による合併症リスクを高めます。 喫煙者と非喫煙者における膝関節置換術の経過を比較した研究があります。 8,776人の人工膝関節置換術を受けた方を対象とした研究では、そのうち11.6%が現在も喫煙者でした。この研究によると、喫煙者は非喫煙者と比較して、創傷合併症、肺炎、および再手術の発生率が明らかに高いことが示されています。(文献4) このような合併症が起こる理由として、タバコに含まれる一酸化炭素が関係しています。喫煙すると一酸化炭素が赤血球内に取り込まれ、全身の組織に運ばれる酸素が減少します。手術部位の適切な治癒には酸素を十分に含んだ血液が必要であるため、喫煙者では治癒プロセスが滞り、回復に時間がかかるようになると考えられています。 病状の悪化 喫煙は関節リウマチの症状を悪化させることが研究で示されています。 159人の変形性膝関節症の男性を最長30ヶ月間追跡調査した研究では、喫煙者は非喫煙者に比べて膝の痛みが強く、軟骨が著しく失われる可能性が2倍以上高いことが明らかになりました。(文献5) また、311人の初期リウマチ性関節炎の患者を対象とした追跡調査では、1年後のX線写真を調べたところ、喫煙者は非喫煙者よりも関節の状態が明らかに悪化していました。(文献6) つまり、喫煙は他の要因とは関係なく、単独でリウマチの進行を早める原因になっていることがわかりました。 関節リウマチの改善を目指すなら禁煙からはじめよう 関節リウマチの症状改善に向けた第一歩として、禁煙が挙げられます。 アメリカのリウマチ学会の研究では、禁煙に成功したリウマチ患者さんは、喫煙を続けている患者さんと比較して、病気の活動性が明らかに低下することが確認されています。 また、喫煙は歯周病のリスクも高めることが知られており、歯周病は関節リウマチを重症化させる原因の一つとされています。口腔環境の健康を保ち、リウマチの症状を改善するためにも、禁煙に取り組むことはとても重要です。 まとめ|喫煙・電子タバコは関節リウマチの悪化要因となるので禁煙を推奨 関節リウマチと喫煙・電子タバコの関係について解説してきました。様々な研究から、喫煙は関節リウマチの発症リスクを高め、症状を悪化させることが明らかになっています。 電子タバコについてはまだ研究が進行中ですが、アメリカの調査では電子タバコ使用者に関節リウマチのリスク増加が見られています。 喫煙は死亡リスクの上昇、手術後の合併症増加など、リウマチ患者さんの健康に多くの悪影響をもたらします。 関節リウマチの治療効果を高め、合併症を減らすためにも、電子タバコを含むすべての喫煙製品の使用をやめることをおすすめします。 参考文献 (文献1) Roh T, et al. (2023). Association between e-cigarette use and asthma among US adolescents: Youth Risk Behavior Surveillance System 2015–2019. Preventive Medicine, 175, 107695. https://doi.org/10.1016/j.ypmed.2023.107695 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献2) 厚生労働省「喫煙と健康」2016年 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000172687.pdf (最終アクセス:2025年3月30日) (文献3) 浜松医科大学「リウマチ・膠原病について」浜松医科大学ホームページ https://www.hama-med.ac.jp/docs/rheumatism/info/index.php (最終アクセス:2025年3月30日) (文献4) Bedard NA, et al. (2018). What Is the Impact of Smoking on Revision Total Knee Arthroplasty? J Arthroplasty, 33(7S), S172-S176. https://doi.org/10.1016/j.arth.2018.03.024 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献5) Amin S, et al. (2007). Cigarette smoking and the risk for cartilage loss and knee pain in men with knee osteoarthritis. Ann Rheum Dis, 66(1), 18–22. https://doi.org/10.1136/ard.2006.056697 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献6) Saevarsdottir S, et al. (2014). Current smoking status is a strong predictor of radiographic progression in early rheumatoid arthritis: results from the SWEFOT trial. Ann Rheum Dis, 74(8), 1509–1514. https://doi.org/10.1136/annrheumdis-2013-204601 (最終アクセス:2024年3月30日)
2022.08.09 -
- 半月板損傷
- ひざ関節
- 膝の外側の痛み
「半月板損傷を早く治したい」「1日でも早くスポーツへの復帰を目指したい」と思う方も多いでしょう。 膝の障害と聞くと年配者のイメージがありますが、若年者であっても過度な運動などによりスポーツ外傷として発症する場合があります。 なかでも、整形外科領域で比較的多い疾患のひとつが半月板損傷です。半月板損傷が長期化すると、関節への負担が続き、将来的に変形性膝関節症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 半月板損傷は、リハビリテーションを取り入れながら、適切に治療を行うことが重要です。この記事では、半月板損傷を慢性化させないためのリハビリテーションや、治療選択肢について詳しく解説していきます。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 半月板損傷について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 半月板損傷を早く治すリハビリ方法5選 半月板損傷の回復を早めるために、リハビリテーションは欠かせません。 運動器リハビリテーションは、関節の動きや筋力、日常生活の機能回復を目的として行われる治療のひとつです。 半月板損傷の程度や症状には個人差があるため、リハビリテーションを開始する時期や内容はそれぞれ異なります。 一方で、リハビリテーションの基本的な進め方はほとんど変わらないため、以下に紹介する内容を参考に、担当の医師や理学療法士と相談して取り組んでください。 ①膝周辺の可動域を広げるストレッチ リハビリテーションの初期段階では、膝周辺の可動域を改善するストレッチを行います。 膝関節を曲げ伸ばしできる範囲を広げることを目標とします。 半月板損傷を発症すると、痛みや腫れにより膝の曲げ伸ばしが困難となり、日常生活に支障をきたすことがあります。 そのため、無理のない範囲で関節を動かし、可動域の低下を防ぐことが大切です。 また、膝をかばう状態が続くと、股関節や足関節の動きが硬くなり、かえって膝に負荷が集中してしまうため注意が必要です。 半月板損傷の早期回復を目指すには、膝関節だけではなく、股関節や足関節も含めたリハビリテーションを行う必要があります。 ②膝周辺の筋力トレーニング 関節可動域の訓練や、股関節・足関節のリハビリに慣れてきた段階では、膝関節を支える筋力の強化を並行して行います。 膝関節を安定させ、日常動作や運動時の負担を軽減することを目的としています。 半月板が損傷している状態では、膝周囲の筋肉が関節を支える役割を担います。そのため、太ももの前の大腿四頭筋など、膝を安定させやすい筋肉の強化が重要です。 筋力トレーニングにより、半月板損傷の再発リスクの低減や動作時における膝関節の安定性向上が期待できます。 ただし、痛みを伴う運動は避け、専門家の指導のもとで進めることが前提となります。 ③バランストレーニング リハビリテーションの中盤からは、バランストレーニングを取り入れます。 バランストレーニングとは、膝本来の可動領域においてバランス感覚を取り戻すための理学療法です。 半月板には、膝関節を安定させる機能があり、損傷によって膝が不安定になると、転倒や怪我のリスクが高まる恐れがあります。 バランストレーニングは、半月板損傷のリハビリテーションにおいて、安定した動作につながる重要なトレーニングの一つです。 ④ウォーキングなどの有酸素運動 回復段階では、膝への負担が比較的少ない有酸素運動が効果的です。 代表的な運動は以下の通りです。 ウォーキング サイクリング 水泳 これらの運動は、血流促進を目的として行われます。 膝に痛みを感じない程度から始め、段階的に運動量を増やしていくと良いでしょう。 ⑤アスレチック・リハビリテーション 筋力がある程度回復し、日常生活で痛みをほとんど感じない状態になると、スポーツ競技や運動動作の再開を想定して、アスレチック・リハビリテーションを実践します。 始めはジョギングなどの軽い運動から開始し、膝の痛みを確認します。問題がなければ、梯子を用いたラダートレーニングや両脚ジャンプなど負荷の高い動作に段階的に移行するのが一般的です。 最終的には、競技に応じた動作を安全に行えるか確認しながら、より実践的なリハビリテーションを進めていきます。 半月板損傷について気になる症状がある方は、公式LINEにご登録ください。 半月板損傷を早く治すためにやってはいけないこと 半月板損傷の早期回復を目指すには、膝に過度な負担をかける動作や姿勢は避けなくてはなりません。 適切な治療を行っていても、症状の悪化や回復の遅れにつながる可能性があります。とくに以下のような動きには注意が必要です。 膝をひねる動作 膝の過度な曲げ伸ばし 長時間の歩行 座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢 階段の上り下り これらの動作は、日常生活で無意識に行ってしまう可能性があります。痛みや違和感に気がついたら、できるだけ早くやめましょう。 半月板を早く治すには、慎重なアプローチが必要です。リハビリ期間中は、無理をせず専門家の指導に従いながら治療を進めましょう。 半月板損傷の治療に不安がある方は、気軽にご連絡ください。 ▼ 半月板損傷の治療における注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。 半月板損傷を早く治すための治療方法 半月板損傷の際は、症状や生活習慣などを考慮して治療方法が選択されます。 主な治療法は、以下の3つに分類されます。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法 保存療法は、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法です。 比較的軽度な半月板損傷や日常生活への影響が小さい場合に、検討するのが一般的です。 保存療法では、膝の安静を保ちながら、次の治療を組み合わせます。 消炎鎮痛薬の内服や外用 ヒアルロン酸注射 筋力強化・回復を目的としたリハビリテーション 3カ月程度を目安に続けても症状が改善されない場合は、手術療法など他の治療法を検討します。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な改善が得られない場合や、膝の安定性の維持に半月板の修復が必要な場合に検討されます。 手術療法の主な目的は、半月板の修復または切除により、痛みの緩和や機能回復を図ることです。 半月板損傷の手術には、主に次の2種類があります。 半月板縫合術:半月板が部分的に断裂し、縫合による修復が可能な場合に選択 半月板切除術:広範囲に損傷し、縫合による修復が難しい場合に選択 半月板は血流が少ないため、損傷した部位によっては修復されにくい組織です。 そのため、縫合しても元のように修復しないこともあり、切除術が選択されるケースも少なくありません。 ▼ 半月板損傷の手術について詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。 再生医療 半月板損傷を早く治す治療法に、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さまの幹細胞を採取・培養した後に患部へ投与することで、自然治癒力を引き出す医療技術です。 再生医療では、半月板切除術を行わないため、膝の関節が変形するリスクを避けられます。手術を避けたい方の選択肢の一つとしてご検討ください。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療による膝の痛みや半月板損傷の治療が可能です。 https://youtu.be/XvBHOHYYGd8 半月板損傷を早く治すために意識したい日常生活 半月板損傷を早く治すためには、治療やリハビリテーションに加え、日常生活での過ごし方も重要です。 膝への負担を減らしながら、身体全体の回復力を高める生活習慣を意識しましょう。 バランスの良い食事 半月板には血管がほとんど存在しないため、「これを食べれば半月板損傷が治る」といった特定の食べ物はありません。 しかし、損傷した組織を修復する材料が不足すると、治癒に時間がかかります。栄養バランスの良い食事を心がけることを意識しましょう。 とくに意識したい栄養素は以下の通りです。 栄養素 役割 タンパク質 筋肉、靭帯、そして半月板の構成要素であるコラーゲンの材料となります。 ビタミンC コラーゲンの生成を助ける働きがあり、関節周囲の組織修復のサポートが期待できます。 ミネラル類(亜鉛など) 身体の代謝や組織修復をサポートします。 サポーターの活用 膝用サポーターは、半月板損傷の回復期において、膝関節の安定性を補助する目的で活用されることがあります。サポーターは、主に関節を圧迫して安定性を高める効果と、保温により血行不良を防ぐ効果が期待できます。 ただし、サポーターはあくまで補助的な役割で、長期間の使用は筋力低下を招くリスクもあります。使用するタイミングや種類については、医師や理学療法士の指導の下で適切に使用しましょう。 半月板損傷を早く治す方法はリハビリテーションがおすすめ 半月板損傷を早く治すためのリハビリテーションを、5つのステップに分けて詳しく解説しました。 半月板は、膝関節の内部にある軟骨組織で、歩行や運動時に膝へ加わる衝撃を吸収する重要な役割を担っています。そのため、損傷した状態で無理に動かし続けると、症状の悪化や回復の遅れにつながる可能性があり注意が必要です。 とくに、半月板のような軟骨組織は、血流が少ないため完全に治癒するまでに時間を要します。 半月板損傷では、損傷度合いや生活習慣に応じた治療やリハビリテーションが不可欠です。 可動域の確保 筋力の強化 適切な治療の選択(保存療法、手術、再生医療) これらを組み合わせ、身体機能をカバーできるよう、患部と全身の状況を把握しながら計画的にリハビリテーションに取り組む必要があります。 無理をせずに医師や理学療法士と相談して、適切な治療を行いましょう。 再生医療について詳しく知りたい方は、公式LINEにご登録ください。 半月板損傷を早く治す方法に関するよくある質問 半月板損傷とはどのような病気ですか? 半月板とは、線維軟骨でできたC字型や半月状の組織です。膝関節の大腿骨と脛骨の間にあり、膝の内側と外側にそれぞれ存在しています。 主な機能は、次の通りです。 膝関節の動きを滑らかにする 関節の安定性を保つ 荷重を分散させ衝撃を吸収する 半月板が損傷すると膝に痛みが生じ、膝を曲げ伸ばしする際に引っかかりや違和感を覚えるようになります。 重症例では、激痛による歩行困難や、関節内部で炎症を起こして膝全体が腫れあがるケースも珍しくありません。 半月板損傷の主な原因は何ですか? 半月板損傷は、大きく分けてスポーツなどの怪我による「外傷性」と「加齢」による2つの原因があります。 外傷性の場合、激しいスポーツ中の急な方向転換やストップ動作のほか、長時間のランニングなどによって発症します。また、転倒や事故などで膝が物理的なダメージを負ったときにも、半月板損傷につながる可能性があります。 また、加齢により長い年月をかけて半月板への負担が蓄積されると、わずかな衝撃や力が加わっただけでも損傷するケースが少なくありません。 とくに、長時間のウォーキングや膝をねじるような動きをした際に損傷リスクが高まります。 傷つきやすくなっている半月板組織に、外部からわずかな力が加わることで、損傷・断裂を引き起こす症例もあるため注意が必要です。 半月板損傷の原因については、以下の記事もご参照ください。 半月板損傷は自然に治りますか? 半月板損傷は、基本的に自然治癒は期待しにくい疾患です。 半月板は血管が乏しく、修復に必要な栄養素が運ばれにくいためです。 膝に痛みや違和感があるからといって、必ずしも半月板損傷とは限りませんが、半月板損傷の放置には注意が必要です。 半月板損傷を放置すると、膝の軟骨がすり減ったり、関節の変形が進行したりするリスクが高まります。 膝の痛みや違和感が続く場合は、医療機関で検査を受けましょう。 半月板損傷を少しでも早く治したい方は、幹細胞を用いて損傷した半月板の再生・修復を促す「再生医療」が選択肢の一つです。 以下では、実際に当院で行なった半月板損傷に対する再生医療の症例をご紹介します。 【スポーツ復帰の症例】 50代の男性は、両膝の半月板損傷により、趣味のランニングを続けられなくなっていました。 当院で再生医療を受けた結果、痛みなく15kmのランニングができるまでに改善しました。 >>この患者さまがスポーツ復帰するまでの経過を見る 半月板手術後のリハビリ期間はどれくらいですか? 半月板損傷の手術後のリハビリテーション期間は、手術内容や損傷の程度によって異なります。 一般的なリハビリ(日常生活への復帰や軽い運動の開始)期間と、スポーツ復帰の目安期間は以下の通りです。 手術内容 リハビリ(運動可能時期)の目安 スポーツ復帰の目安 特徴 半月板縫合術 術後6〜10週前後 術後4〜6カ月 縫合部の保護が必要で、慎重なリハビリが求められる 半月板切除術 術後2〜4週前後 術後2〜3カ月 回復が比較的早く、段階的に運動量を増やしやすい 半月板縫合術の場合 縫合部分が再び断裂するのを防ぐため、術後しばらくは患部を保護する必要があります。 術後2週間程度は松葉杖を使用し、膝に負担がかからないようにします。膝の曲げ伸ばしに制限があります。 経過が良好であれば、術後6〜10週程度から軽いジョギングなどの運動を段階的に開始します。 スポーツ復帰は、術後4~6カ月程度を目安に進められます。(文献1) ただし、重症度や経過によってはスポーツ復帰までに半年ほどかかる場合もあります。 半月板切除術の場合 縫合部の保護が不要なため、縫合術と比べて早期にリハビリテーションを進められるケースが少なくありません。多くの場合は、松葉杖やサポーターを使用しながら、術後早期に体重をかけた歩行が可能となります。 2週間程度で軽めのジョギングや、膝の安定性を高めるための筋力トレーニングを段階的に行うのが一般的です。 回復が順調な場合は2カ月程度でスポーツへ復帰が可能となるケースもあります。(文献1) ただし、上記はあくまで目安であり、治療やリハビリテーションは主治医や理学療法士の指導に従って進めることが大切です。 参考文献 (文献1) スポーツ損傷シリーズ 33.半月板損傷|日本スポーツ整形外科学会(JSOA)
2022.07.26 -
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- 膝に赤みや腫れ
- 膝部、その他疾患
棚障害に悩んでいるが治し方がわからない。 棚障害を起こした場合、どのくらいで復帰できるの? 上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか? 本記事では、棚障害の治し方・治療法を中心に、原因や症状について詳しく解説していきます。 初期段階では症状が軽いからと放置してしまうと症状が悪化したり、手術が必要になって回復が難しくなったりする可能性があります。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術はしたくない」という方は、再生医療による治療をご検討ください。 \棚障害の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 棚障害による痛みや膝の違和感を早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」とした音が鳴る >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは棚障害の治療について無料相談! 膝棚障害(タナ障害)とは 棚障害(膝滑膜ひだ障害)は、膝の傷害で運動中に膝くずれを引き起こす病気で、膝の内側にある滑膜ひだに炎症を起こすことで発症します。 「症状が軽いから」と放置してしまう方もいるようですが、治療が手遅れになると重症になってしまい、痛みが強くなり、手術が必要な状態になってしまう病気です。 膝の病気、棚障害とはどんな病気なのか、原因と症状、その治療法について紹介していきます。 膝棚障害(タナ障害)の特徴 棚障害とは、『滑膜ひだ』という膝関節の内側にある『ひだ』に炎症が起きてしまう病気です。 滑膜とは、膝の動きを滑らかにする滑液という液体を作っている薄い膜です。滑膜に炎症が起きてしまうと、膝を滑らかに動かすことができなくなったり、膝を動かすと痛みを感じたりします。 最初の症状としては、膝のお皿と言われている部分である膝蓋骨の内側や下側に痛みを感じるのが特徴です。 徐々に『膝がぐらぐらする』といった、動かしにくさを自覚するようになり、痛みが出現し始めると動ける範囲内が制限されるようになるでしょう。 悪化すると数分歩行するだけで痛みが出現するようになり、歩行中や運動中、突然、膝くずれを起こしてしまうことも考えられます。 膝棚障害(タナ障害)の原因とは? 棚障害は、膝の曲げ伸ばしや、捻る動作の繰り返しによって「滑膜ひだ」が狭くなり、炎症を起こしてしまうことが原因で起こります。 大きな外傷がなくても、膝の曲げ伸ばしや、捻る動作を繰り返すことで、徐々に痛みが増すこともあります。 『棚障害』は、野球や、バレーボール、バスケットボール、ハンドボールなど膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返し行う運動選手によくみられますが、運動習慣のある人は誰しも起こり得る病気です。 一般的な中高生の部活動で発症することも多くみられます。 膝棚障害(タナ障害)の治し方 棚障害(タナ障害)は軽症か重症かによって、治療法が異なります。 保存療法 手術療法 症状に合わせた治療やリハビリテーションを行い、再発を防ぎましょう。 保存療法 初期の棚障害(タナ障害)では、手術せずに症状改善・緩和を目指す保存療法による治療が中心です。 主に以下のような保存療法があります。 安静 物理療法 薬物療法 関節内注射 リハビリテーション 安静 棚障害の治療で一番大事なことは、運動を休み、膝の安静を保つことです。 多少の動かしにくさや痛みがありながらも「症状は一時的なものだ」「このくらいなら大丈夫だろう」と考えてしまうこともあるかもしれません。 しかし棚障害であるにもかかわらず運動を継続した結果、重症化してしまうケースもゼロではないため注意が必要です。 症状が重症化したあと稀ではありますが、手術も選択肢となり治療期間も長引くことになるため、違和感等を感じた際は、早めに医療機関や整形外科等を受診して専門家の判断を仰ぐべきです。 物理療法 物理療法:電気、超音波、レーザー、温熱を用いる 装具の使用:膝の装具を使用し動きを矯正する 非手術的療法で膝の筋力を増加させたり、膝の使い方を見直したりすることで、棚障害の治療を行います。 薬物療法 棚障害の症状が軽いときには、湿布を貼ったり、炎症を抑える薬を内服したりといった薬物療法を行うケースもあります。 棚障害は、運動をやめる又は、減らして安静を保ちつつ、ストレッチや湿布等での冷却をはかり、大腿四頭筋の筋力維持訓練など、膝への負担を減らせば症状は落ち着きはじめます。 現在現れている症状を、医師に十分に説明しましょう。 関節内注射 膝の関節内にヒアルロン酸を注射して関節の動きを良くしたり、ステロイド剤を注射して滑膜の炎症を抑えたりすることで痛みが引くこともあります。 関節内注射の効果は永続的ではないため、他の治療法と組み合わせて用いられます。 リハビリテーション 痛みや炎症を抑えたあとには、リハビリテーションを行い筋力をつけたり、バランスを整えたりすることで再発を防げます。 棚障害のリハビリテーションでは、運動療法やストレッチ、バランス訓練を行い、筋肉の増強や柔軟性の向上を目指します。 主には大腿四頭筋やハムストリングスを強くする筋力トレーニングや、片足立ち、スクワットなどを医師、理学療法士の指示に基づき行います。 棚障害が重症化した場合は運動を休止し、湿布や内服、注射などの治療を開始しても痛みがひかないことが多いです。また、痛みが一時的にひいても、運動を再開したときにすぐに痛みが再発してしまう可能性もあります。 手術療法 手術による治療が必要になった場合は、関節鏡手術という関節の内視鏡を用いる手術で「ひだ」の切除を行います。 入院期間は2日から1週間程度で行われることが多いですが、手術後の経過によって前後します。 また、手術が成功すればすぐに運動に復帰できるわけではなく、およそ2週間から数カ月のリハビリを覚悟しなければなりません。 さらには、リハビリを行った後でも、元々のパフォーマンスがすぐに発揮できるまでは、さらに時間を要することが多いです。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術を避けて治療したい」という方は、近年注目されている「再生医療」による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復を促すことで早期改善を目指せる治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 膝棚障害(タナ障害)についてよくある質問 棚障害(タナ障害)についてよくある質問と回答を紹介します。 棚障害と半月板損傷の違いは何ですか? 棚障害は冷やした方が症状が和らぎますか? 棚障害(タナ障害)の検査方法は? 棚障害(タナ障害)の予防やセルフケア方法は? 棚障害と半月板損傷の違いは何ですか? 棚障害と半月板損傷は、いずれも膝の痛みが起こる疾患ですが、原因となる部位が異なります。 棚障害は膝の内側にある「滑膜ひだ」と呼ばれる部位の炎症ですが、半月板損傷は、膝関節の内側と外側に一枚ずつある「半月板」と呼ばれる部位が炎症を起こすことで起こります。 棚障害は冷やした方が症状が和らぎますか? 棚障害には、冷却を含む「RICE処置」が効果的です。 RICE処置とは、応急処置のやり方の1つで、以下の頭文字をとったものです。 Rest(安静):なるべく動かさない Ice(冷却):痛みや熱を持っている部位を冷やす Compression(圧迫):適度に圧迫する Elevation(挙上):患部を心臓よりも高い位置に置く 強い痛みがあったり患部が熱を持っていたりする場合は、上記を試してみてください。 棚障害の検査方法は? 診察では、棚テストと呼ばれる検査が行われます。 この検査は、膝蓋骨内側の下の方を医師が親指で押さえた状態で、膝を曲げるものです。 このときに痛みを自覚するときや、医師が『ひっかかり』を感じるときに『棚障害』が疑われます。 さらに、レントゲン検査や、超音波検査、M R I検査といった画像検査を行い、滑膜の状態を評価して総合的に診断が行われます。 また、棚障害の簡易的な診断は自分でも可能です。 膝の曲げ伸ばしをすると、お皿の周りで引っ掛かりがみられ「ポキッ、ポキッ」といったクリックしたような音が聞こえたり、膝に手を当てると感じる場合は可能性が高いと思われます。 棚障害の予防やセルフケア方法 棚障害の予防には、膝に負担をかけすぎないことが大切です。 ウォーミングアップを行い、膝周辺の筋肉を温めてから運動をしましょう。 また日頃から膝関節付近の筋肉増強に努めたり、柔軟性を向上させたりするのも効果的です。とくに大腿筋を鍛えることで、バランスが安定し、棚障害が起こりにくくなります。 また、棚障害があっても試合や練習に参加しなければいけない場合には、テーピングで膝への負担を和らげるようにしましょう。 そして、動いたあとにはアイシングを行い、膝関節を休ませる必要もあります。 日頃から棚障害を起こさないよう気をつけること、また適切なセルフケアで重症化を防ぎましょう。 膝棚障害(タナ障害)を治すには症状に合わせて適切な治療を受けよう 「棚障害(滑膜ひだ障害)」は、運動選手によく起こる病気の一つで、滑膜の炎症が原因で起こります。 軽症であれば安静・薬物療法などの治療を行いますが、症状を我慢して運動を続けると、重症化して手術が必要になることもあります。 手術後は、リハビリを行う必要があり、すぐ運動に復帰することはできません。 膝の痛みや違和感を無視して運動を続けようとせず、早期に医療機関を受診して、適切な治療を受けることが重要です。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術はしたくない」という方は、再生医療による治療を検討してみましょう。 \棚障害の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 棚障害による痛みや膝の違和感を早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」とした音が鳴る >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは棚障害の治療について無料相談! また、スポーツによって膝の痛みを起こす慢性障害については、以下の記事もご覧ください。
2022.07.08 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
この記事にたどり着いたあなたは「特発性膝骨壊死は治るの?」「骨が壊死するなんて怖い」と不安になっているのではないでしょうか。 特発性膝骨壊死(とくはつせいひざこつえし)は、原因不明の膝の疾患です。動かしているときだけでなく、じっとしているときや夜間の急激な膝の痛みが特徴です。 軽度であれば完治する可能性もありますが、重症化すると手術が必要になるケースもあります。早期発見・早期治療が重要です。 本記事では特発性膝骨壊死の特徴や治療法について詳しく解説します。特発性膝骨壊死と診断された方や今後の経過が気になる人はぜひ最後までチェックしてください。 特発性膝骨壊死とは|起こるとどうなる? 特発性膝骨壊死とは「大腿骨内顆骨壊死(だいたいこつないかこつえし)」と呼ばれ、太ももの骨に起こる骨壊死です。60歳以降の中高年女性に多く、歩行時痛や階段の昇り降りなどでの痛みを生じます。 特発性膝骨壊死の特徴は、動かしていないときや夜間にも激痛を感じることです。座っているだけで激痛に襲われたり、夜間の痛みで寝れなくなったりなど日常生活に支障をきたす可能性があります。 また、骨壊死部分は骨が脆くなっているため、体重をかけるなどの負担によって骨が変形していく可能性があります。放置すると変形性膝関節症を合併する危険があり、注意が必要です。 特発性膝関節壊死は、軽度であれば完治する可能性があります。変形が進むと手術の必要性が高まるため、変形が進む前の治療が大切です。 軽度なら自然治癒する可能性がある 特発性膝骨壊死は、軽度であれば自然治癒する可能性があります。特発性膝骨壊死には「ステージ1(発生期)」「ステージ2(吸収期)」「ステージ3(完成期)」「ステージ4(変性期)」と4つの分類があります。過去の研究結果では、ステージ1の患者に対しては保存療法によって骨壊死が消失する結果が得られました。(文献1) このように軽度であれば壊死部が治癒することがありますが、ステージ4になると軟骨が削れて関節の隙間も狭く変形します。重度の変形では自然治癒しないため、変形性膝関節症と同様に手術の検討が必要です。(文献2) なお、骨壊死については以下の記事でも詳しく解説しています。特発性膝骨壊死への理解も深まる内容なので、気になる人はぜひこちらもチェックしてみてください。 特発性膝骨壊死と変形性膝関節症は症状が似ている 特発性膝骨壊死と変形性膝関節症はどちらも膝の痛みを感じ、進行すると膝の変形が進むという点で似ている病気です。 変形性膝関節症が「動かしたときの痛みや動き出しなどで鈍い痛み」を感じるのに対して、特発性膝骨壊死は「動いていないときや夜間の鋭い痛み」を感じるのが特徴です。 どちらもレントゲン画像で診断できますが、初期ではほとんど判別がつきにくい傾向があります。そのため、特発性膝骨壊死が疑われる場合にはMRI検査を行うことも多いです。 とくに特発性膝骨壊死を放置して骨壊死しているところに負担がかかり続けると、急速に変形性膝関節症に移行するといわれています。(文献2) じっとしているときや夜間の激痛がある場合には、できるだけ整形外科を受診するようにして対処しましょう。 突発性膝骨壊死の原因は明らかになっていない 特発性膝骨壊死を発症する明確な原因はわかっていませんが、以下のような説が考えられています。 高用量のステロイドの長期間服用 腎移植 過度の飲酒 血液凝固障害 度重なる放射線治療 膝のクッションである半月板の損傷(文献3) 過去の小さな骨折(文献4) しかし、はっきりとした原因はわかっていないのが実情です。 特発性膝骨壊死の治療法 特発性膝骨壊死の治療は、変形性膝関節症と同様「保存療法」「手術療法」といった治療を行うのが一般的です。 保存療法 ステージが初期のころは消炎鎮痛剤(痛み止め)やヒアルロン酸注射などの保存療法が主流です。 これらの治療で痛みをコントロールしつつ、運動療法を中心としたリハビリで筋肉を鍛えて骨壊死部への負担軽減を目指します。 また、膝への負担を軽減する方法として装具の利用も重要です。 外反装具(膝を外に曲げる装具)や足底装具(インソール)、T字杖や松葉づえを用いることで、膝の負担軽減を図る場合もあります。 手術療法 保存療法で痛みの軽減が得られない場合、手術療法を検討します。 主な術式は、壊死部を関節鏡で除去したうえでプレート固定する「高位脛骨骨切り術」と、膝関節を人工物に取り替える「人工関節置換術」です。 軟骨や靭帯の損傷が限局的で、膝関節の他の部分が比較的健全に保たれている場合は、関節機能を温存できる「高位脛骨骨切り術」を検討します。 75歳以上の高齢者に「高位脛骨骨切り術」を実施した結果、術後の痛みは軽減され変形も進みにくいなど良い結果が多く得られたという研究もあります。(文献5) 一方、特発性膝骨壊死が進行し、関節の変形が大きい場合には「人工関節置換術」を行うのが一般的です。 人工関節については以下の記事でも解説しています。気になる方は合わせてご覧ください。 再生医療という選択肢もある 保存療法を試しているが改善しない、手術には抵抗があるといった方は、再生医療という選択肢も検討してみましょう。 再生医療は人工関節に変わる治療方法として選択肢となる治療法の一つです。 膝関節に幹細胞を注入することで、膝の痛みの軽減が期待されています。当院リペアセルクリニックでも、再生医療を実施しています。 もし特発性膝骨壊死の治療で再生医療に興味があれば、メール相談もしくはオンラインカウンセリングからお気軽にご相談ください。 なお、当院で実施している再生医療については以下の記事で詳しく解説しています。再生医療についての知識が深まる内容なので、ぜひこちらもご覧ください。 特発性膝骨壊死を悪化させないためのポイント 特発性膝骨壊死の進行を抑えるために重要なポイントは以下の3つです。 適切な日常生活を心がける 膝に負担をかけすぎない 早めに受診して診断を受ける 特発性膝骨壊死と診断された人は、日常生活で本章の内容を意識してみましょう。 適切な日常生活を心がける 特発性膝骨壊死の進行を抑えるには、過度な飲酒や喫煙を避け、規則正しい生活を心がけることが大切です。 喫煙者や肥満者は、特発性膝骨壊死に悪影響を及ぼすと報告されています。(文献4) 膝の痛みに悩んでいる方は可能であれば禁煙し、栄養バランスの整った食生活や適度な運動を心がけましょう。 膝に負担をかけすぎない 肥満や激しい運動は膝へ大きな負担がかかり、特発性膝骨壊死を悪化させる原因になる可能性があります。 また、太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は体重を乗せたときなどに衝撃を受け止めるクッションの役割をしています。 膝の負担を軽減させるためには、痛みのない範囲での筋トレを行い、大腿四頭筋を鍛えるのもおすすめです。 早めに受診して診断を受ける 特発性膝骨壊死は進行性の病気です。膝の痛みが長引く場合は、可能な限り早く受診することが大切です。 痛みや症状が変形性膝関節症と似ており、自己判断は難しいでしょう。整形外科での診察や検査を受けることで、早期に適切な治療を開始できます。 安静時や夜間の急激な鋭い痛みを感じるなど特発性膝骨壊死が疑われる特徴的な症状がある場合、早めに整形外科に相談しましょう。 まとめ|特発性膝骨壊死は激しい痛みが特徴!悪化させないためにも早めの受診がおすすめ 特発性膝骨壊死は安静時や夜間の激しい痛みが特徴の病気です。放置しておくと症状が進行し、変形性膝関節症に移行してしまう可能性があります。 悪化を防ぐためにも、早めに受診の上、適切な治療を受けましょう。 なお、当院リペアセルクリニックでおこなっている再生医療は、特発性膝骨壊死に対する治療選択肢の一つとして再生医療を提供しています。 膝の痛みにお悩みの方や、手術以外の治療法を検討している方は、お気軽にメール相談もしくはオンラインカウンセリングからご相談ください。 特発性膝骨壊死についてよくある質問 特発性膝骨壊死は自然治癒しますか? 軽度なら自然治癒する可能性があります。 特発性膝骨壊死が軽度の状態であれば骨の壊死範囲も小さいため、改善する可能性があります。しかし軽度の状態ではレントゲンでは映らないため、MRI検査を受けないとわかりません。特発性膝骨壊死が疑われたらできるだけ早くMRIがある整形外科を受診してください。 特発性膝骨壊死を悪化させないためにはどうすれば良いですか? 規則正しい生活習慣を心がけましょう。 特発性膝骨壊死は喫煙や肥満によって悪化する可能性があるため、生活習慣を整えることが大切です。また、適度な運動によって太ももの筋肉を鍛えれば、膝にかかる負担を軽減でき症状の悪化予防につながるでしょう。 参考文献 (文献1) 安原良典「保存療法による早期膝関節特発性骨壊死の検討|日関病誌(33巻,1号)」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsjd/33/1/33_13/_pdf/-char/ja (文献2) 牛島貴宏「特発性膝骨壊死に対する高位脛骨骨切り術後のX線学的評価と関節軟骨変化|整形外科と災害外科(59巻,4号)」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/59/4/59_4_675/_pdf/-char/ja (文献3) Yamamoto Takuaki ほか「Spontaneous Osteonecrosis of the Knee: The Result of Subchondral Insufficiency Fracture|The Journal of Bone & Joint Surgery 82 (6)」 https://journals.lww.com/jbjsjournal/Abstract/2000/06000/Spontaneous_Osteonecrosis_of_the_Knee__The_Result.13.aspx (文献4) Santiago Pache ほか「Meniscal Root Tears: Current Concepts Review|Arch Bone Jt Surg」 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30175171/ (文献5) 小無田航 ほか「75歳以上の特発性膝骨壊死に対する高位脛骨骨切り術後の関節鏡評価と臨床成績|整形外科と災害外科(72巻,3号)」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/72/3/72_368/_pdf/-char/ja
2022.07.07 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
膝の傷病であるベーカー嚢腫は世間的にあまり周知されていない疾病です。しかし、ベーカー嚢腫は誰でも起こる可能性があり、治療が遅れると重症になりえます。 日常生活の中で『膝に違和感を感じる』といった経験をされたことはありませんか?膝の違和感と一口に言っても症状はさまざまですが、もしかするとベーカー嚢腫かもしれません。 そこで本記事では、ベーカー嚢腫について当クリニック医師が詳しく解説します。症状を理解し、早期発見・治療を心がけましょう。 ベーカー嚢腫とは?原因はなに? ベーカー嚢腫は、膝の関節の隙間の裏側に袋ができて、その中に滑液と呼ばれる膝の動きを滑らかにしている液体が溜ることで起こります。 症状が起きる原因は、激しい運動などで膝を使いすぎたり、関節リウマチや変形性関節症といった病気が誘引となって滑液が大量に作られ溜ることでベーカー嚢腫を発症します。 ベーカー嚢腫の症状 ベーカー嚢腫は、発症初期に痛みがないといった特徴をもっています。 最初は膝の裏が腫れたり曲げたときに、なんとなく違和感や不快感を感じる程度であることが大半です。この初期段階で腫れが小さくなり、自然治癒するケースも少なくありません。 しかし、痛みがないからといって自己判断の放置には注意が必要です。 膝の裏の腫れがニワトリの卵くらい大きくなると、膝を曲げるときや、正座をしようとしたときに引っかかるような感じがして姿勢を保てなくなります。 さらに悪化すると滑液を包んでいる袋が破裂し、滑液が漏れ出てきて周りの組織が炎症を起こしてしまいます。すると、膝の腫れがさらにひどくなり、腫れに対して熱や痛みを発します。 ベーカー嚢腫の好発年齢 ベーカー嚢腫は、関節リウマチや変形性関節症が起こりやすい50代~70代に多い疾病です。だからといって、若い方が発症しないと安心できるものではありません。 年齢関係なく誰でも起こりうる疾病とされ、ときには4歳~7歳くらいの子どもでも発症します。 ベーカー嚢腫の検査方法 診察では、変形性関節症や関節リウマチなどの病気が合併していないか調べることが重要です。 医師による触診や超音波検査・MRI検査などの精密な画像検査を行い、大きさや正確な発症位置を特定します。 【治し方】ベーカー嚢腫の治療 ベーカー嚢腫の治療方法は、合併している疾患の有無や重症度によって大きく変わってきます。 関節リウマチや変形性関節症などが合併している疾患があるときは、合併疾患に対して治療を行うことがベーカー嚢腫の改善にもつながります。合併している病気の治療が進まないとベーカー嚢腫を含め再発を繰り返してしまいます。 合併している病気の症状が落ち着いているときや、合併疾患がないときは、手術を伴わない治療で完結するケースが大半です。 保存療法 手術を行わない際の治療としては、湿布を貼ったり炎症を抑える薬を内服します。 また、袋の中に滑液がたくさんたまっているときは、注射器により滑液の吸引を行います。吸引を繰り返してもベーカー嚢腫が頻回してしまう際や、周囲の組織に炎症を伴うときはステロイド剤の注射を行うケースがあります。 手術療法 手術を行う場合は、膝の裏を2cm程度切り開いて行います。ベーカー嚢腫の元となる袋を取り出したり、関節から嚢腫へ滑液が漏れ出している穴を塞いだりと療法はさまざまですが、いずれの手術も全身麻酔で行われます。 術後の感染や麻酔によるアレルギー症状など、副作用の確認を行うため入院による治療となります。1~2週間の入院期間を設けることが多いですが、合併症の有無など、術後の経過によって前後します。 膝の裏には神経や血管がたくさんあり、すべての袋の除去が難しいことから、術後再びベーカー嚢腫ができてしまうケースも少なくありません。 ベーカー嚢腫に関するQ &A この項目では、ベーカー嚢腫に関するよくある質問に対しての答えを提示しています。 ベーカー嚢腫にお悩みの方は問題解決の参考にしてください。 ベーカー嚢腫は何科を受診すればいいの? ベーカー嚢腫の疑いがある場合は、整形外科を受診しましょう。お住まいの地域に整形外科院がない場合は、総合病院の受診をおすすめします。 また、当クリニックでも足の疾病に関する悩み相談は可能です。手術をしない再生医療に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。 ベーカー嚢腫に効くストレッチは? ベーカー嚢腫には、膝周りの筋肉を伸ばすストレッチが効果的です。 ストレッチの種類は多岐にわたりますが、この項目では代表的なふくらはぎのストレッチを紹介します。 仰向けになり片方の足を上げます 上げた足にタオルをかけます 両手でタオルの端を持ちながら、足を伸ばした状態で45度程度まで下に引きます 呼吸を止めずに10秒程キープします 反対側の足も同様にストレッチします ベーカー嚢腫とがんの見分け方は? ベーカー嚢腫とがんを見分けるためにも、まずはお互いの特徴を把握しておきましょう。 ベーカー嚢腫 悪性腫瘍(軟部肉腫/骨腫) 膝をの裏側が腫れる 普段から膝を使っている 次第に腫れが大きくなる 初期は痛みを感じないが、悪化すると痛みや熱を発する 膝の怪我・負担をかけていなくても発症する 長期にわたる腫れの継続 しびれや麻痺を伴う 痛みを伴わないことも多い 初期の段階では、いずれも痛みを感じることなく発症するケースが大半です。しかし、ベーカー嚢腫の場合は関節の隙間にできた袋から滑液が漏れ出し、炎症をきたし痛みや熱を発します。 対して悪性腫瘍(軟部肉腫)の場合はしびれや麻痺症状を伴うことを覚えておきましょう。 いずれにせよ、一般的に区別がつきづらい症状であることから、膝の不安感を覚えたら最寄りの医療機関を受診するよう心がけましょう。 まとめ|ベーカー嚢腫(膝裏の腫れ)の放置は禁物! 発症初期のベーカー嚢腫は、痛みを伴わず自然に小さくなる傾向にあるため放置してしまいがちな病気です。しかし、悪化すると、手術が必要になることもあります。 手術には入院が伴うため誰しもが望まない治療だと思います。最近では感染対策で入院中での面会が制限され、家族や友人に会えずに寂しく辛い経験をされる方も非常に多いです。 治療が手遅れになる前に、膝の裏に違和感を感じたら自分で判断したり、放置せずに医療機関に受診し、専門家に診てもらいましょう。
2022.07.06







