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「腰椎分離症と診断されたけど、いつになったら治るんだろう…」 「スポーツや仕事に復帰できるのはいつかな?」 ご自身あるいは家族が腰椎分離症と診断された方の中には、このような不安を抱えている方もいることでしょう。 腰椎分離症は早期治療を開始すれば、平均2.5カ月ほどで回復が期待できます。しかし、適切な安静期間を守らなかったり、リハビリを怠ったりすると回復が遅れる場合もあります。 本記事では、腰椎分離症が完治するまでの期間や効果的な治療法を詳しく解説します。完治までの目安を知って、スポーツや仕事復帰への道筋を立てたい方は、参考にしてみてください。 腰椎分離症は成長期に多い疾患 腰椎分離症とは、10代前半から中盤(小学生高学年、中学生、高校生)の成長期のスポーツ選手に多い腰の疾患です。 背骨を構成する腰椎の「椎弓(ついきゅう)」と呼ばれる部分に疲労骨折が起こり、その名の通り腰椎が2つに分離してしまう状態を言います。 発症は成長期ですが、腰椎分離症に気づかず、大人になってから指摘されるケースも珍しくありません。場合によっては、疲労骨折した部分がより離れてずれてしまう「腰椎すべり症」へと進行するケースもありますので、早期の発見・治療が必要です。 https://www.youtube.com/watch?v=hF14XAyVS0Y&t=3s 腰椎分離症はどれくらいで治るのか|早期治療をはじめれば平均2.5カ月 腰椎分離症の治療期間は、病状の進行度によって異なります。早期に治療を開始すれば、比較的短期間での回復が期待できます。 以下は、平均年齢13.8歳の小児患者を対象とした「腰椎分離症の治療期間」に関する研究結果です。(文献1) 最初期段階: 平均治療期間2.5カ月(範囲:1〜7か月) 初期段階: 平均治療期間2.6カ月(範囲:1〜6か月) 進行期: 平均治療期間3.6カ月(範囲:3〜5か月) この研究結果からも、早期発見・早期治療の大切さがわかります。 症状が進行する前に適切な治療を開始するのが、早期回復への近道と言えるでしょう。 腰椎分離症の安静期間 腰椎分離症の安静期間は、症状の度合いや個人の回復力によって異なりますが、1カ月程度が目安とされています。 この期間中は、コルセットを着用し、腰部への負担を最小限に抑える必要があります。医師から許可が出るまでは、運動や腰に負担がかかる動作(腰をひねる動き、長時間の座位など)は控えましょう。 適切な安静期間を守れば、腰椎がしっかりと癒合する確率が高まり、早期回復につながります。 腰椎分離症をできるだけ早く治すための治療方法3つ 少しでも早く腰椎分離症を治したいと考えている方に向けて、早く治すための治療法を3つ紹介します。 疲労骨折部の安静 患部以外の柔軟性、筋力の強化 腰椎へ過度なストレスにならない動作の獲得 順番に見ていきましょう。 疲労骨折部の安静 腰椎分離症の治療は「患部の癒合(ゆごう:傷がなおり、離れていた皮膚や筋肉などが付着すること)」が一番に優先されます。 そのため、初期の段階であれば、患者の身体に合わせた硬いコルセットを用いて、患部に負担がかからないように固定し安静を保ちます。 コルセットの装着により、脊柱のひねるストレスを軽減できるため、骨折部の癒合を促せるのです。 骨が未熟な小・中学生では癒合の可能性も高いため、スポーツを一定期間中止し、癒合に専念することが推奨されます。 患部以外の柔軟性、筋力の強化 腰椎分離症の発症には、主に次のような要因が関係しています。 下肢(とくに股関節など)や上半身(胸椎など)のかたさ 下肢、体幹の筋力および筋持久力の低下 不良なスポーツ動作 これらの改善には、ストレッチや筋力トレーニングによる、身体の柔軟性や筋力の強化が重要です。 患部に負担のかからないところから徐々にストレッチや筋力強化をし、身体機能を上げていきましょう。 腰椎へ過度なストレスにならない動作の獲得 柔軟性や筋力不足だけでなく、正しい身体の使い方ができていないのも腰椎分離症を発症する原因となります。 例えば「身体を反らせてください」と指示したときに、本来なら弓なりに背骨全体で反らせてほしいところ、胸が張れずに腰のところだけで反らせている人を多くみかけます。この動きだと腰だけに負担がかかりやすく、腰椎分離症を発症するリスクが高くなるのです。 また、身体をひねる動きになると、頑張って背骨をひねろうとしてしまいます。背骨の動きはそんなに大きな動きはできません。 身体をひねるときに大事な役割をしてくれるのが、骨盤や股関節です。骨盤、股関節の動きが不十分だと背骨にかかる負担も増えてくるので、スポーツ復帰する前に改善しておきましょう。 現在、腰椎分離症の治療法として「再生医療」が注目されています。再生医療とは人間の自然治癒力を活用した医療技術で、自身の幹細胞を培養して患部に注射し、損傷している組織の修復と再生を促します。 ※当院では「腰椎分離症」の治療は行っておりません。知識としてご参照ください。 まとめ|腰椎分離症がどれくらいで治るのかを把握して計画的に治療を進めよう 本記事では、腰椎分離症について原因や症状、治療法について紹介しました。 腰椎分離症は、早期に発見し、適切な治療を行えば後遺症も残さず治る疾患です。ただし、骨癒合まではある程度の期間、固定と安静が必要となります。 スポーツを休まなければいけないのは根気と我慢が必要となりますが、無理して治療を先延ばしにしておくと、痛みが長引くだけでなく、後になってより強い腰痛を引き起こす原因となる場合もあります。 成長期の年代で腰痛に悩んでいる方は、ぜひ一度整形外科に相談してみましょう。 「できるだけ早くスポーツに復帰したい…」という方に、おすすめなのが「再生医療」という新しい治療法です。 再生医療は、傷ついた組織の修復と再生を促し、治療期間の短縮が期待できます。 ※当院では「腰椎分離症」の治療は行っておりません。知識としてご参照ください。 腰椎分離症に関するよくある質問 コルセットはずっとつけておかないといけないのか? 医療機関にもよりますが、基本的にはお風呂以外の時間はつけておきましょう。 安静にしておけば必ず完治するの? 腰椎分離症にも初期から終末期があり、なりたての初期段階であればかなりの確率で癒合できます。しかし、終末期になると癒合は難しいので、体幹の強化や動作の改善の訓練を行い、患部に負担をかけない工夫が必要になります。 固定以外にも治療方法はあるの? 終末期で症状がとれない、分離部がぐらぐらする、などといった症状が残っており、今後のスポーツ活動に支障を及ぼす可能性が高い場合に、手術療法を行うこともあります。 参考文献 (文献1) Sakai T, Tezuka F, Yamashita K, Takata Y, Higashino K, Nagamachi A, Sairyo K. Conservative treatment for bony healing in pediatric lumbar spondylolysis. Spine (Phila Pa 1976). 2017;42(12):E716-E720. doi:10.1097/BRS.0000000000001931. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27755499/
2022.09.28 -
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- 胸椎椎間板ヘルニア
胸椎椎間板ヘルニアとはどのような病気なのか、どのような対応が必要なのか知りたい方はいませんか。 この病気は、背骨の椎間板と呼ばれる組織が外に飛び出ている状態のことで、痛みやしびれなどの症状が現れるのが特徴です。 このヘルニアを放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。 この記事では、胸椎椎間板ヘルニアの原因や症状についてご紹介します。ヘルニアの危険性を知ることで、発症した際にすぐ対処するきっかけとなるでしょう。 胸椎椎間板ヘルニアとは? 胸椎椎間板ヘルニアとは、胸の背骨の間にある「椎間板」が外へ飛び出てしまうことです。ヘルニアには、「飛び出る」という意味があります。 椎間板とは、背骨の間にあるクッションのような組織です。人の背骨は全部で24個あります。これらのうち首(頸椎)の部分が7個、胸(胸椎)が12個、腰(腰椎)が5個あり、それぞれに椎間板があります。 椎間板がつぶれたり変形したりすると、その負担に耐えられなくなり、外へ飛び出してしまうのです。 ここでは、胸椎椎間板ヘルニアの原因や症状について解説します。 胸椎椎間板ヘルニアの特徴 胸椎のヘルニアは珍しい疾患で、頸椎や腰椎よりも起こりにくいとされています。これは、胸椎は肋骨とつながって安定しているからです。胸椎は首や腰に比べて椎間板にかかるストレスが少ないため、ヘルニアが起こりにくいのです。 背骨は前後に曲がってバネのような形状になっており、胸椎の下はちょうどストレスがかかりやすい位置にあります。そのため、胸椎椎間板ヘルニアは胸椎の下側に発症しやすいといわれています。 胸椎椎間板ヘルニアの特徴について、以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひこちらもご覧ください。 胸椎椎間板ヘルニアの原因 胸椎椎間板ヘルニアの原因は、おもに以下があげられます。 加齢による老化 過度なスポーツ 車の長時間の運転 肉体労働 これらは背骨にかかる負担を高める要因となり、胸椎椎間板ヘルニアの発症につながります。 また高齢者だけでなく、働き盛りの20〜40代の方も発症する可能性がある点に注意しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアを予防するには、背骨に負担を長時間かけないような工夫が重要です。 胸椎椎間板ヘルニアの症状 胸椎椎間板ヘルニアの症状は、おもに脚に現れます。具体的な症状としては、以下のとおりです。 太ももやふくらはぎのしびれ 太ももやふくらはぎの痛み 脚の脱力感 歩きにくさ 症状が進行すると、最悪の場合歩けなくなることもあるので注意が必要です。脚だけでなく、背中に痛みを感じることもあります。 さらに、脇に放散する痛みが出ることもあり、これを肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)と呼びます。中には背中や肋間神経痛が現れず、脚の症状だけが出現する人もいるでしょう。 胸椎椎間板ヘルニアと似た症状の肋間神経痛とは 胸椎の椎間板には脇から肋骨に沿って神経が出ており、これを肋間神経と呼びます。この肋間神経が圧迫されると、肋骨に沿ったしびれや痛みが現れます。 胸椎椎間板ヘルニアによって肋間神経が圧迫されると、神経に沿ってしびれや痛みを伴うことも少なくありません。脇の下がしびれることが多くなったら、胸椎椎間板ヘルニアを疑いましょう。 胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 胸椎椎間板ヘルニアを放置する危険性 胸椎椎間板ヘルニアを放置すると、以下のような危険が伴うことがあります。 足が急に動かなくなる 尿や便が出なくなる ここでは、それぞれの症状について詳しく解説します。 急に足が動かなくなる可能性がある 胸椎椎間板ヘルニアを放っておくと、急に脚が動かなくなる可能性があります。 胸椎椎間板の後ろには、脊髄があります。脊髄とは身体を動かす神経の大もとで、これが椎間板によって圧迫されると、急に脚が動かなくなることがあるのです。 胸椎はもともと神経の通り道がせまいため、軽い椎間板ヘルニアでも症状が出やすいといわれています。 急に尿や便が出なくなる可能性もある 胸椎椎間板ヘルニアになると、尿や便が出なくなる恐れもあります。これは胸椎の後ろを通る脊髄に、尿や便をコントロールする神経があるからです。 その神経が椎間板ヘルニアによって圧迫されると、排尿・排便障害が現れる可能性があります。 胸椎椎間板ヘルニアの診断方法 適切な治療を受けるためには、診断が必要です。胸椎椎間板ヘルニアは診断が難しく、見逃されてしまうケースも多い病気です。 診断を受けるためには、症状に気付いたら早めに整形外科を受診しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアの診断で行われるのが、レントゲン撮影やMRI画像検査です。とくにMRIは椎間板がはっきりと確認できるので、確定診断につながります。 胸椎椎間板ヘルニアの入院期間や費用については、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください。 まとめ|胸椎椎間板ヘルニアは専門的な医療機関と相談しながら治療をしよう 胸椎椎間板ヘルニアは、背骨の胸の部分にある椎間板が飛び出すことで引き起こされ、脚や背中、脇のしびれ・痛みなどの症状が現れます。胸椎椎間板ヘルニアは椎間板の加齢による老化や、過度なスポーツが原因で発症します。 胸椎は肋骨で固定されているため、首や腰に比べてヘルニアが起こりにくいですが、一度発症すると身体に深刻な影響を及ぼしかねません。 症状が進行すると脚に力が入りにくくなったり、尿や便が出にくくなったりして、日常生活に大きな支障をきたす恐れもあります。足や背中に違和感を覚えたら、胸椎椎間板ヘルニアを疑ってみましょう。 軽い椎間板ヘルニアであっても、症状が出た場合は早期の診断(検査)と治療が重要です。気になる方は医療機関を受診し、専門的な診断と治療を受けましょう。 胸椎椎間板ヘルニアのよくある質問 ここでは、胸椎椎間板ヘルニアに関するよくある質問に対して、当クリニックの観点からお答えいたします。胸椎椎間板ヘルニアに関して疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。 胸椎椎間板ヘルニアは予防できる?薬で治るの? 残念ながら、胸椎椎間板ヘルニアに対して有効とされる予防方法はありません。ヘルニアを治す薬もないのが現状です。 また、症状が悪化している場合は手術となるケースが多く、脚の運動障害は薬や運動、鍼灸などでは改善が期待できません。 そのため、胸椎椎間板ヘルニアの疑いがある場合は、早めに病院へ受診しましょう。 胸椎ヘルニアでやってはいけないことはありますか? 胸椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは、以下のとおりです。 中腰の姿勢を続ける 重い荷物を持つ 長時間のデスクワークをする スマホを長時間操作する このような動作は、姿勢が丸まって椎間板への負担を高める原因となります。 とくにデスクワークやスマホの長時間の操作は、猫背につながり、肩こりや腰痛などの身体の不調につながる恐れもあります。姿勢が崩れやすい動作はなるべく避けて、椎間板の負担を減らしましょう。 胸椎椎間板ヘルニアの保存療法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。 胸椎ヘルニアで入院すると期間はどれくらい? 胸椎椎間板ヘルニアで入院した際の期間は状態によって異なり、2週間〜2カ月ほどです。症状が強く、手術の必要性がある場合に入院が検討されます。 おもな手術としては、以下のとおりです。 LOVE法:背骨の一部を削って椎間板を切除する方法 椎弓切除術:背骨の椎弓と呼ばれる骨を切り取って神経の圧迫を防ぐ方法 脊椎固定術:背骨を削った後にプレートで固定する方法 LOVE法と椎弓切除術では2〜3週間ほどの入院期間で済みますが、脊椎固定術では2カ月かかることもあります。 胸椎椎間板ヘルニアの入院期間や費用についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
2022.09.27 -
- 脊椎
- 腰椎分離すべり症
腰椎分離症は、スポーツをしている成長期の子どもによく見られます。とくに野球やサッカー、バレーボールなど、ボールを打つ・蹴るときに腰をひねったり反ったりするスポーツで起きることが多い疲労骨折です。 周囲に取り残される不安から、「早く競技に復帰したい」「運動しながら治したい」といった気持ちになる方もいるでしょう。しかし、正しい治し方をしなければ症状が悪化する恐れがあります。 今回は腰椎分離症でやってはいけないことについて、治療の流れをあわせて解説します。腰椎分離症でやってはいけないことに関するよくある質問もまとめているので、ぜひ参考にしてください。 腰椎分離症とは 腰椎分離症は疲労骨折により背骨の骨が分離してしまった状態です。 背骨は椎骨(ついこつ)というブロックのような骨が積み重なってできています。椎骨の背中側には椎弓(ついきゅう)と呼ばれる出っ張りがあり、この椎弓が分離してしまうと、腰から殿部、太ももにかけて痛みが現れることが一般的です。 また、骨折でずれた骨が神経を圧迫するとしびれが見られる場合もあります。 椎弓が分離する主な原因は成長期の過剰なスポーツ活動による疲労骨折で、成長期のスポーツ選手による腰痛の30〜40%を占めるとされています。 一度の衝撃で起こる骨折ではなく、骨が発達しきっていない時期に、繰り返し腰を捻ったりジャンプしたりして、椎弓部分にかかる負担が蓄積して起こります。骨折は発生の初期ほど癒合(※)しやすく、完全に分離してしまうと再び骨がくっつくことはありません。 ※癒合(ゆごう)傷が治って離れていた皮膚や筋肉、骨がくっつくこと ▼ 腰椎分離症の症状や診断について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 腰椎分離症の初期症状 腰椎分離症は初期症状を自覚しづらく、骨折していても気づかない場合があります。 腰椎分離症に気がつくきっかけの多くが、運動後に感じる痛みです。ほかにも、無意識のうちに腰をかばうようになり、体をひねったり腰を反らしたりする動作に制限をかけてしまうこともあります。 腰椎分離症の初期症状には気づきにくいものの、早期の発見や適切な対処が回復への近道です。腰に痛みを感じる場合は、無理に運動を続けず、早めに整形外科医などの専門医を受診するようにしてください。 腰椎分離症でやってはいけないこと5つ 腰椎分離症は骨折の早期であるほど骨が癒合しやすいため、正しい時期に無理をしないことが重要です。 そこで、腰椎分離症になった場合に、やってはいけないことを5つ紹介します。 1.無理な運動やスポーツをする 安静が必要な期間に無理な運動をすると、骨折している部分に負担がかかり、分離が悪化したり、骨が治癒するのを妨いだりしてしまいます。 とくにスポーツ活動をしている場合、競技に早く復帰したい焦りから、少しでも体を動かしたい気持ちになるかもしれません。しかし、骨折部に負担がかからないように固定している期間は、腰を無理に曲げ伸ばししたり、捻ったりする動作は禁物です。 そのため、医師に指示されている間は、運動やスポーツを中止しましょう。 2.コルセットの装着を守らない 腰椎分離症の最初の治療として、疲労骨折により分離した部分を守るため、硬いコルセットを装着して動きを制限します。腰痛があるうちは装着を守るものの、痛みが軽くなればコルセットが動きを妨げるため、邪魔な感じがするかもしれません。 しかし、腰椎分離症は骨がしっかり癒合するより先に腰痛がなくなるため、痛みがなくなったからといって治ったわけではないので注意が必要です。そのため、痛みの程度により自己判断でコルセットを外さないようにすることが大切です。 3.痛い部分にマッサージやストレッチをする 腰痛があるからといって、痛い部分を圧迫するようなマッサージや腰をひねるようなストレッチをすると骨折を悪化させる恐れがあります。 そのため、自己判断で痛い部分のマッサージやストレッチをしないようにしましょう。 ただし、腰椎分離症が起こりやすい発育期は、筋肉の柔軟性の低下がさまざまな成長期特有の怪我の要因となります。腰椎分離症による痛みがある場合は、腰に負担がかからないよう、適切な指導のもとで骨折部分以外のストレッチを行いましょう。 4.重いものを持ち上げる 腰椎分離症のときには、重いものを持ち上げることを避けてください。重いものを持ち上げる・押す・引くといった動作は、腰に大きな負担がかかります。 骨折部分に過度なストレスがかかると、分離が進行したり、痛みが強くなったりして回復を遅らせる原因となります。 腰椎分離症のときは、日常生活でも重いものをできるだけ持たないよう心がけましょう。仮に重いものを持つ場合には、意識的に膝を使って腰への負担を減らすことが大切です。 5.長時間同じ姿勢を続ける 腰椎分離症のときには、長時間同じ姿勢を続けないようにしてください。 座ったままや立ったままの姿勢を長時間続けると、腰椎に負担をかけるだけではなく、血流の流れが悪くなり、より痛みや張りを覚える場合があります。 同じ姿勢が長時間続きそうになったら、姿勢を変えたり軽く動いたりして、腰椎にかかる負担を軽減する必要があります。また、座るときには椅子やクッションなどを使用し、背中をまっすぐ伸ばして適切な姿勢を保つことも大切です。 回復を促進するためにも、腰椎分離症のときは長時間同じ姿勢を続けないよう気をつけてください。 腰椎分離症は運動しながら治せる?治療の流れ 腰椎分離症は運動しながら治せるのかと疑問を持つ方もいるでしょう。胸椎分離症は、痛みや状態、治療の段階によって、運動しながら痛みをコントロールしていく場合もあります。 腰椎分離症ではやってはいけないことに関して理解を深めるためにも、治療の流れを理解しておきましょう。 初期から進行期(急性期)の治療 疲労骨折が起こり、進行するまでの間を急性期(きゅうせいき)と呼びます。 急性期に治療を開始すれば、骨が結合する可能性が高いため、できるだけ早期に正しい治療を始めることが大切です。 治療方法としては、硬いコルセットやギプスを着用して腰の動きを制限するとともに、スポーツなどの運動を中止します。 あくまでも骨を癒合させるための治療になるため、痛みがなくなったからといって勝手に治療を中止しないよう注意してください。しっかりと骨が癒合するのを待ち、医師の指示にしたがって運動やスポーツを再開します。 終末期(慢性期)の治療 骨の分離が進んでしまった時期を終末期(しゅうまつき)または慢性期(まんせいき)と呼びます。 慢性期で完全に骨が分離してしまうと、再び癒合することは期待できません。そのため、骨を癒合させる目的での安静は行わず、痛みをコントロールしながら運動やスポーツを再開していきます。 具体的には、柔らかいコルセットを着用したり、痛み止めを服用したりして痛みをコントロールします。 また、腰椎が分離したからといって必ずしも強い痛みがあったり、日常生活に支障をきたしたりするわけではありません。運動をしながら腹筋や背筋などを鍛えていくと、腰痛の予防にもつながるでしょう。 なお、成人に見られる腰椎分離症も骨が癒合することはないので、痛みが軽い場合は必ずしも仕事や運動を中止する必要はありません。 腰椎分離症の主な原因はスポーツ動作によるもの 腰椎分離症は、主に成長期に腰椎に負担がかかるスポーツ動作を繰り返すことが原因で発症します。 骨格が十分に形成されていない成長期では、疲労骨折のリスクが高まるため注意が必要です。ただし、野球やサッカー、バレーボールなどの球技をしていても、必ずしも腰椎分離症になるわけではなく、個人差が大きいといえるでしょう。 なお、遺伝的な要素が原因で発症する腰椎分離症もあります。そのため、スポーツや運動をしないからといって必ずしも無縁ではありません。腰に痛みがある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。医療機関を受診すべきか迷うような痛みでも、ぜひ気軽にご相談ください。 まとめ・腰椎分離症でやってはいけないことに気をつけて悪化を防ごう 腰椎分離症は骨折部に負担をかけないようにして、骨が癒合するのを待つことが重要です。そのため、無理な運動や痛みを感じる部位へのマッサージなど、腰椎分離症でやってはいけないことをしっかり守る必要があります。 腰椎分離症は、初期段階で治療ができれば高い確率で骨が癒合する骨折です。腰に痛みを感じたら、無理せず運動を中止しましょう。競技への早期復帰を実現するためにも、早めに整形外科への受診をして、正しい治療を受けることが大切です。 腰椎分離症でやってはいけないことに関するよくある質問 ここでは、腰腰椎分離症でやってはいけないことに関するよくある質問をまとめました。 腰椎分離症が悪化するとどうなる? 腰椎分離症が悪化すると、腰椎すべり症を引き起こす場合があります。 腰椎すべり症とは、腰椎分離症によって腰椎が不安定になり、骨同士がずれてしまう病気です。重度の場合や保存療法で改善が見られない場合には手術が必要になります。 ▼ 腰椎すべり症について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 腰椎分離症でもできるストレッチはある? 腰椎分離症でも、骨折部分に負担をかけない範囲で股関節や脚のストレッチができます。 ただし、痛みが悪化したり分離が進行したりしないよう、自己判断によるストレッチや運動は避けたほうが良いでしょう。競技への復帰を早めるためにも、腰椎分離症のときはかかりつけ医や専門医の指示のもとで適切にストレッチすることが大切です。 腰椎分離症の終末期にやってはいけないことはある? 腰椎分離症が進行して、終末期(慢性期)に入った場合でも、痛みがある場合は無理な運動や過度な負担がかかる動作は避けましょう。 終末期では、腰椎を支える筋力を強化するためのリハビリテーションが重要です。痛みがなくなり運動できるようになったからといって、自己判断で無理をするのは禁物です。痛みが長引く場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも実施しているので、ぜひ気軽にご相談ください。
2022.09.23 -
- 脊椎
- 腰部脊柱管狭窄症
ご自身またはご家族が、脊柱管狭窄症の術後に痛みやしびれといった後遺症を抱えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか? この疾患は対症療法を含めた保存的加療を中心に行い、症状を根本的に改善するには手術が有効とされています。 手術で症状が改善するケースも多いですが、残念ながら、痛みやしびれが残ってしまうことも。 従来の治療法(保存療法、ブロック注射、リハビリなど)では、後遺症を一時的に緩和することはできても、根本的な解決にはならないことも少なくありません。 上記のような状態の改善が期待できるとして近年、損傷した神経の回復を目指す「幹細胞を用いた再生医療」が、新たな治療法として注目を集めています。 >>腰部脊柱管狭窄症術後が改善した症例はこちら 本記事では、脊柱管狭窄症の症状や手術後の後遺症が残った場合に対する「再生医療」の可能性について解説します。 また、脊柱管狭窄症の手術後の後遺症に悩まされている方は、再生医療の詳細について合わせてご相談ください。 脊柱管狭窄症とは? 脊柱管狭窄症とは、背中にある脊柱管という神経の束(脊髄)の通り道が狭くなった状態のことです。 発症原因としては、腰椎(腰の骨)の変形、椎間板や黄色靭帯の異常による圧迫などがあげられます。脊柱管が狭くなることで神経を物理的に圧迫するため、足のしびれや腰痛などが現れます。 加齢にともなって脊柱管狭窄症の発症率は高まり、高齢化社会の日本では増加の一途をたどっているのが現状です。とくに60〜70歳前後の高齢者に多くみられるとされています。 脊柱管狭窄症の症状 脊柱管が狭くなると、神経が圧迫され、下肢全体のしびれや痛みなどの症状が現れます。そのような症状以外にも、「膀胱障害」が現れることもあるでしょう。 この病気で感じる痛みは、腰椎椎間板ヘルニアほど強くはありません。しかし、それとは別に下肢痛やしびれを代表とする感覚異常に苦しめられる可能性があります。 安静時はそれほどではないものの、動くとふくらはぎの筋肉が痛み、歩行が困難となることもあります。これを「間欠性破行(かんけつせいはこう)」といい、前屈すると症状が軽くなるのが特徴です。しばらく休憩すると落ち着きますが、歩きはじめると再び痛み出すのが厄介な点です。 日本では、約500万人以上の脊柱管狭窄症患者が存在しているとされています。 今後、高齢化が進行するにつれて、さらに本疾患の発症者が増加することが予想されます。 脊柱管狭窄症の治療 脊柱管狭窄症における一般的な治療として、まず薬物療法やブロック注射などの保存療法が行われます。 しかし数カ月以上服薬しても症状の改善がみられない、または逆に悪化している場合は、外科的手術による根治を検討します。 術式としては、脊柱管のスペースを拡大させて神経そのものへの物理的な圧迫を除去する方法があります。 脊柱管狭窄症の治療は後悔しやすい? 脊柱管狭窄症の治療を受けても以下のような症状が出る・状態が続く場合は、結果的に手術をしても良くなったと言えずに後悔する可能性があります。 脚の痛みやしびれが十分に改善しない 腰痛が改善しない・あるいは悪化する 脚の筋力低下や感覚麻痺が改善しない 日常生活動作や生活の質が期待通りに向上しない 上記の要因としては、脊柱管狭窄症の手術治療で神経の圧迫を解除しても、長期間の圧迫による神経の機能低下が完全には回復しないケースが少なくないためです。 前のように長時間歩けない、趣味を楽しめない、仕事に復帰できないなど、本人が期待していた活動レベルに戻れないことは、強い後悔につながりかねません。 手術前の場合は、必ずしも腰痛そのものを改善するとは限らないことや、再手術や後遺症の可能性などを考慮して医師と相談しましょう。 手術後で後遺症に悩んでいる方や、これからの外科的な手術に対して不安がある方は、リペアセルクリニックの再生医療(幹細胞治療)をご検討ください。 当院では、脊髄の損傷した神経部位へ直接幹細胞を投与する脊髄腔内ダイレクト注射を提供しており、脊髄付近の神経修復や再生が期待できます。 当クリニックでは無料相談を行っておりますので、脊柱管狭窄症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。 ▼公式LINEではオンライン診断も実施中 >>LINEでのご相談こちら 脊柱管狭窄症の手術後の後遺症 脊柱管狭窄症の手術後に現れる後遺症の程度は、状態によって異なります。手術前に長期間にわたって神経症状を自覚している場合、圧迫された神経が完全に改善できない可能性があります。 たとえ手術が成功しても、しびれや痛みなどの症状が残るケースもあるでしょう。その理由として、長期間圧迫を受けた神経は一部の組織が死んでしまい、治療をしても回復が見込めないからです。 年数が経つにつれて組織へのダメージが広がり、後遺症が強く残っている場合は、保存的治療や痛み止めのブロック注射などをするしかなく、辛い症状が続くことになります。 手術後の後遺症に悩まされている方、諦めかけていた症状の改善を目指したい方は、当院の公式LINEにご登録ください。 手術や薬に頼らない治療方法である再生医療について詳しく解説していますので、後遺症に対して希望が持てる別の選択肢を考えたい方はぜひご確認ください。 脊柱管狭窄症の後遺症に関するお悩みも、オンライン診断にて無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。 ▼再生医療に関するガイドブックも配信中! >>【無料】公式LINEはこちら 脊柱管狭窄症の手術後の後遺症は再生医療で改善可能 脊柱管狭窄症の手術後の後遺症を改善する方法の1つに、再生医療があげられます。 再生医療とは、自身の細胞や組織を活用して、損傷した部位の治療を図る方法です。再生医療にはさまざまな種類があり、実際に手術後の後遺症が改善した事例もあります。 ここでは、再生医療について詳しく解説します。 再生医療の可能性 再生医療とは、ご自身の再生能力を活かした細胞(幹細胞や組織)を体外で培養し、患部へ投与することで機能回復を図る治療法です。 これまでの治療で改善が見られなかった方や、手術を避けたい方にとって、根本的なアプローチとなり得る選択肢として注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 手術後の しびれ・痛み・筋力低下 がつらい できれば手術を避けたいが、今の症状に限界を感じている 薬やリハビリでは改善が見られず、次の選択肢を探している 再発を防ぎたい・進行を遅らせたい と考えている 脊柱管狭窄症などの手術前でも、症状が強く出ている段階で再生医療を活用することで、症状の緩和や手術回避の可能性を広げることができます。 当院では国内ではほとんど行われていない「脊髄内へのダイレクト注射」という治療があります。 術後の後遺症(痛み、しびれ)についてお悩みの方がいましたら、再生医療についてご説明いたしますので、一度ご相談ください。 ご自身の細胞で、再び動ける身体を目指しましょう。 脊髄内ダイレクト注射療法 脊髄内ダイレクト注射療法とは、損傷している脊髄に幹細胞を直接投与する、当院独自の治療法です。 脊髄に対する再生医療は、一般的に点滴によって幹細胞を血管内から投与する方法があげられます。しかし、この方法では脊髄に幹細胞が届きにくく、思うような効果が得られないケースがあります。 脊髄内ダイレクト注射療法によって脊髄に幹細胞を直接投与すれば、より高い治療効果が期待できるのです。 再生医療で手術後の後遺症が改善した事例 実際に、当院で実施した再生医療にて、腰部脊柱管狭窄症の後遺症が改善した事例についてご紹介します。 年齢・性別 50代・男性 既往歴 腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症 主訴 腰部脊柱管狭窄症と腰椎すべり症の手術部位にできた血腫が神経を圧迫し、膀胱直腸障害や下肢の筋力低下・しびれなどの後遺症が現れていて悩んでいる。 経過 幹細胞の脊髄内投与と点滴を実施した2週間後、下肢の筋力や歩行速度の改善がみられ、夜間でのトイレは1回で済むようになった。 経過は良好であり、さらなる症状改善のために、再度幹細胞投与を予定している。 より詳しい症例情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 当クリニックでは「脊柱管狭窄症の後遺症」に効果が期待できる、再生医療に関するご相談を承っております。 「手術後の後遺症を少しでも改善したい」「もう一度、自分の足で歩きたい」 、そんなの願いをリペアセルクリニックがサポートします。 手術後の後遺症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 まとめ|脊柱管狭窄症の手術後の後遺症には再生医療という選択を! 脊柱管狭窄症は、椎間板ヘルニア・変性すべり症の合併、または椎体の変形や靭帯が厚くなって脊柱管が狭くなることで発症します。 脊柱管内の神経が圧迫されると腰痛や下肢痛だけでなく、足全体のしびれが現れることもあります。脊柱管狭窄症は年齢を重ねると発症しやすく、とくに高齢者に起こりやすい病気です。 保存療法では消炎鎮痛剤や血管拡張剤などの内服薬を使用し、症状によってはブロック注射を併用します。数週間から数カ月程度の保存的治療を行っても良い効果を示さない場合や、症状が悪化している場合は手術を検討する必要があります。 脊柱管狭窄症の手術後、痛みやしびれが残ってしまった場合でも諦める必要はありません。 リペアセルクリニックは再生医療専門のクリニックとして、国内でも数少ない「脊髄内ダイレクト注射療法」を提供しています。 この治療法は損傷した脊髄に直接幹細胞を届けることで、より高い治療効果が期待できるリペアセルクリニック独自のものです。 脊柱管狭窄症の後遺症でお悩みの方で、再生医療に関心をお持ちの方や、ご自身の症状について詳しく相談されたい方は、ぜひ当院の無料相談をご利用ください。 ▼まずは電話で無料相談! >>今すぐ電話してみる
2022.08.21 -
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関節リウマチとは、関節に炎症が起きて痛み、腫れを引き起こす病気です。進行してしまうと関節の変形、機能障害へと悪化してしまうこともあります。 関節リウマチの発症には遺伝要因、環境要因など複数の要因が絡んでいるとされています。 その中でも、喫煙は環境要因として関節リウマチに大きな影響を与えていることが研究の結果明らかになりました。 そこで今回の記事では、関節リウマチと電子タバコ、喫煙の関係について解説します。 関節リウマチに電子タバコは悪影響を及ぼす可能性がある 関節リウマチへ電子タバコが与える影響については、まだ研究成果が多くないため具体的な影響についてはわかっていません。 しかし、アメリカの研究によると、電子タバコの使用は青少年の間で急増しており、呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。 とくに喘息との関連性が確認され、従来の可燃性製品を使用したことがない若者においても、電子タバコ使用と喘息診断の間に有意な関連が見られました。(文献1) また、電子たばこの煙霧中に発がん性物質が含まれる可能性が指摘されています。(文献2) 現時点では科学的証拠は不十分とされていますが、今後の研究によっては関節リウマチの発症や悪化との関連性が明らかになる可能性もあるため、注意が必要です。 喫煙が関節リウマチに良くないとされている理由 喫煙は肺がんや肺疾患、動脈硬化や脳血管障害など多くの健康問題を引き起こすことは広く知られています。 ここではとくに、関節リウマチの方にとって喫煙が与える具体的な悪影響についてご紹介します。 死亡リスクの増加 関節リウマチと診断されている方が喫煙を続けていると、非喫煙者に比べて死亡率が増加することが研究により示されています。 フィンランド社会保険研究所の大規模研究によると、男性の関節リウマチ患者では過去の喫煙によって死亡リスクが2.6倍、現在の喫煙によって3.8倍に上昇することが報告されています。(文献3) また、米国ハーバード医科大学による37万人以上の女性を対象とした追跡調査では、1日25本以上の喫煙をしている女性は、非喫煙者と比較して関節リウマチの発症リスクが1.39倍高くなることが明らかになりました。(文献3) さらに、米国リウマチ学会の発表によると、禁煙した関節リウマチ患者は喫煙を継続した患者と比較して病気の活動性が有意に低下し、寛解率も高くなることが示されています。 このことから、関節リウマチと診断された後の禁煙が病状の改善に有効であると考えられます。 手術の合併症の増加 喫煙は関節リウマチ患者の手術による合併症リスクを高めます。 喫煙者と非喫煙者における膝関節置換術の経過を比較した研究があります。 8,776人の人工膝関節置換術を受けた方を対象とした研究では、そのうち11.6%が現在も喫煙者でした。この研究によると、喫煙者は非喫煙者と比較して、創傷合併症、肺炎、および再手術の発生率が明らかに高いことが示されています。(文献4) このような合併症が起こる理由として、タバコに含まれる一酸化炭素が関係しています。喫煙すると一酸化炭素が赤血球内に取り込まれ、全身の組織に運ばれる酸素が減少します。手術部位の適切な治癒には酸素を十分に含んだ血液が必要であるため、喫煙者では治癒プロセスが滞り、回復に時間がかかるようになると考えられています。 病状の悪化 喫煙は関節リウマチの症状を悪化させることが研究で示されています。 159人の変形性膝関節症の男性を最長30ヶ月間追跡調査した研究では、喫煙者は非喫煙者に比べて膝の痛みが強く、軟骨が著しく失われる可能性が2倍以上高いことが明らかになりました。(文献5) また、311人の初期リウマチ性関節炎の患者を対象とした追跡調査では、1年後のX線写真を調べたところ、喫煙者は非喫煙者よりも関節の状態が明らかに悪化していました。(文献6) つまり、喫煙は他の要因とは関係なく、単独でリウマチの進行を早める原因になっていることがわかりました。 関節リウマチの改善を目指すなら禁煙からはじめよう 関節リウマチの症状改善に向けた第一歩として、禁煙が挙げられます。 アメリカのリウマチ学会の研究では、禁煙に成功したリウマチ患者さんは、喫煙を続けている患者さんと比較して、病気の活動性が明らかに低下することが確認されています。 また、喫煙は歯周病のリスクも高めることが知られており、歯周病は関節リウマチを重症化させる原因の一つとされています。口腔環境の健康を保ち、リウマチの症状を改善するためにも、禁煙に取り組むことはとても重要です。 まとめ|喫煙・電子タバコは関節リウマチの悪化要因となるので禁煙を推奨 関節リウマチと喫煙・電子タバコの関係について解説してきました。様々な研究から、喫煙は関節リウマチの発症リスクを高め、症状を悪化させることが明らかになっています。 電子タバコについてはまだ研究が進行中ですが、アメリカの調査では電子タバコ使用者に関節リウマチのリスク増加が見られています。 喫煙は死亡リスクの上昇、手術後の合併症増加など、リウマチ患者さんの健康に多くの悪影響をもたらします。 関節リウマチの治療効果を高め、合併症を減らすためにも、電子タバコを含むすべての喫煙製品の使用をやめることをおすすめします。 参考文献 (文献1) Roh T, et al. (2023). Association between e-cigarette use and asthma among US adolescents: Youth Risk Behavior Surveillance System 2015–2019. Preventive Medicine, 175, 107695. https://doi.org/10.1016/j.ypmed.2023.107695 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献2) 厚生労働省「喫煙と健康」2016年 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000172687.pdf (最終アクセス:2025年3月30日) (文献3) 浜松医科大学「リウマチ・膠原病について」浜松医科大学ホームページ https://www.hama-med.ac.jp/docs/rheumatism/info/index.php (最終アクセス:2025年3月30日) (文献4) Bedard NA, et al. (2018). What Is the Impact of Smoking on Revision Total Knee Arthroplasty? J Arthroplasty, 33(7S), S172-S176. https://doi.org/10.1016/j.arth.2018.03.024 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献5) Amin S, et al. (2007). Cigarette smoking and the risk for cartilage loss and knee pain in men with knee osteoarthritis. Ann Rheum Dis, 66(1), 18–22. https://doi.org/10.1136/ard.2006.056697 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献6) Saevarsdottir S, et al. (2014). Current smoking status is a strong predictor of radiographic progression in early rheumatoid arthritis: results from the SWEFOT trial. Ann Rheum Dis, 74(8), 1509–1514. https://doi.org/10.1136/annrheumdis-2013-204601 (最終アクセス:2024年3月30日)
2022.08.09 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
「側弯症が子どもに多い理由や原因を知りたい」 「子どもが側弯症であるか確認する方法を知りたい」 側弯症とは、脊柱(背骨)が横側に弯曲する病気です。習慣的な姿勢不良や椎間板ヘルニアが原因になることもありますが多くは原因不明です。思春期の女子に多いとされています。 本記事では、種類別の脊柱側弯症の原因をはじめとして以下を解説します。 遺伝との関係性 なりやすい人 早期発見する方法 経過別の治し方 子どもが脊柱側弯症であるかどうか、簡易的にチェックする方法も解説しています。脊柱側弯症を早期発見するためにも、本記事を参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 椎間板ヘルニアの痛みや手足のしびれなどの症状でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脊柱側弯症の種類別の原因 脊柱側弯症の原因を種類別に大別すると以下のように分けられます。 姿勢不良や腰痛などが原因の「機能性側弯症」 原因不明の「特発性側弯症」 特定の病気が原因で起きる側弯症 それぞれについて詳しく解説します。 姿勢不良や腰痛などが原因の「機能性側弯症」 機能性側弯症は背骨自体の異常ではなく、ほかの要因によって引き起こされる一時的な側弯症です。原因を取り除くことで改善が期待できます。 具体的には以下のような原因が考えられます。 習慣的な姿勢不良 骨盤の傾き 椎間板ヘルニア(椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気) 腰痛が原因となる場合もあります。なお、背骨自体には原因がないため、側弯に対する治療は通常必要ありません。 原因不明の「特発性側弯症」 特発性側弯症は原因が不明であり全体の80%を占めます。(文献1)思春期の女子に多いといわれています。側弯症は年齢が若いほど進行しやすく、骨の成長が止まると急激な進行はしません。 現在は、学校保健安全法第13条に基づく児童生徒の健康診断において、学校医が視診や触診により検査を行っています。学校医に側弯症を指摘された際は、医療機関を受診して詳しい検査をしてもらいましょう。 特定の病気が原因で起きる側弯症 機能性や特発性以外にも以下のような側弯症があります。 そのほかの側弯症 原因 神経原性側弯症 脊髄などの神経組織の異常により起こる 筋原性側弯症 筋肉の病気が原因となり起こる 先天性側弯症 生まれつきの脊椎の構造異常により起こる 脊柱側弯症と遺伝の関係性 近年では、脊柱側弯症には遺伝的要因が関与している可能性があると考えられています。例えば、遺伝的にBMI(体格指数)が低くなりやすい人と側弯症の関係性です。 日本人の遺伝子研究において、遺伝的にBMIが低くなりやすい人は、思春期特発性側弯症の発症リスクが高いことがわかっています。この傾向は欧米人も同様です。(文献2) 脊柱側弯症になりやすい人 脊柱側弯症は、思春期の痩せ型の女子に多いことが明確にされています。 東京都の女子中学生の協力により行った研究では、以下のような生活習慣との関連性は認められていません。 鞄の種類や重さ 寝る姿勢 睡眠時間 ベッドか布団か クラシックバレエの経験がある女子は、経験のない女子と比較して、側弯症の発症率が1.3倍多いとの報告があります。しかし、この結果とクラシックバレエとの因果関係は明確にされていません。(文献3) 脊柱側弯症の症状 脊柱側弯症とは、脊柱が正面から見て左右のどちらかに10°以上弯曲している状態をさします。 症状を詳しく解説すると以下の通りです。 肩の高さや腰のくびれが非対称である 骨盤が傾いている 肩甲骨に出っ張りがある 体幹のバランスが悪い 胸椎が右に弯曲する症状が最も多いとされています。体を前にかがめた際に、背中や腰のあたりが盛り上がる「パンプ」という症状が特徴的です。 痛みやなんらかの機能障害まで現れることは少ないです。しかし、重症化して呼吸の障害が現れ始めたら手術を検討しなければなりません。 脊柱側弯症を早期発見する方法 脊柱側弯症を早期発見するためには、以下の簡単なチェック方法が有効です。 側弯症のチェック方法 チェックするポイント 1.後ろ向きになり「気を付け」の姿勢になる 肩または肩甲骨の高さの違い、ウエストラインの非対称の有無 2.手を合わせて腕を伸ばし前屈みになる 背中の左右の高さの違い 3.2よりも深く前屈みになる 背中の左右の高さの違い 早期発見には、日々の観察が重要です。とくに子どもは体が柔らかいため、上記の方法で観察しても1cmほどの差しか現れない場合があります。学校の検診で指摘された際や、左右差に違和感を感じたら医療機関を受診してください。 脊柱側弯症の治し方 脊柱側弯症は、以下のように「コブ角」の程度により治療方針を選択します。コブ角とは、レントゲン検査で確認できる側弯症の程度を示す指標のことです。 コブ角 治療方針 10〜25° 経過観察 25〜40° 装具療法 40〜50°以上 手術療法 (文献4) それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法は、主に以下の2つに分けられます。 保存療法 詳細 経過観察 ・コブ角が10〜25°の軽度である場合は様子観察をする ・3〜12カ月毎にレントゲン検査を行い側弯の進行状況を確認する ・コブ角が25°以上で、骨の成長が止まっている15〜16歳の子どもに対しても様子観察をする場合がある 装具療法 ・骨が成熟前でコブ角が25°前後の場合に行う ・入浴や運動中以外は1日中着用する ・3〜4カ月毎にレントゲン検査で側弯の状況を確認する 装具療法は、側弯症の進行の予防に効果が高いと評価されています。 手術療法 コブ角が40〜50°以上である場合は、側弯の進行を止めるために手術療法を行います。コブ角が30°を超えると約90%以上、コブ角が60°を超えると100%の確率で、側弯症は進行するといわれています。(文献5)重度となると動作時の息切れや腰痛、背中の痛みなども現れます。 手術の方法はいくつかありますが、チタン製のスクリューとロッドで脊椎を矯正・固定する方法が代表的です。術後3〜6カ月ほどは、安静を保つために装具を着用しなければなりません。進行の可能性と手術のリスクを医師と十分に相談して選択する必要があります。 【関連記事】 側弯症の手術後にできないことは?後遺症や痛みがいつまで続くかで左右する!? 側弯症の手術後に感じる後悔は?リスクやメリットを感じる瞬間も【医師監修】 再生医療 側弯症の原因となっている椎間板ヘルニアなどの病気に対しては、再生医療という選択肢があります。再生医療とは、自己の細胞を患部(病気の場所)に注入して、身体が持つ自然治癒力を活用する治療方法です。 ヘルニアに対して行われる再生医療には、以下のような治療方法があります。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 手術が不要なため、体への負担が少ない点もメリットです。詳しくは以下をご覧ください。 まとめ|脊柱側弯症の原因の理解を深めながら治療を進めよう 脊柱側弯症は、習慣的な姿勢不良や椎間板ヘルニアが原因になることもありますが、多くの場合は原因不明の特発性側弯症です。とくに痩せ型の思春期の女子に多いとされています。 重度の場合は手術が必要になるケースもあるため、早期発見による適切な治療が重要です。早期発見するには、立位姿勢の「肩または肩甲骨の高さの違い」、手を合わせた前屈み姿勢の「背中の左右の高さの違い」などを確認してください。 子どもの場合は左右の差が1cmほどしか現れないこともあるため、よく観察することが大切です。学校の検診で指摘された際や、左右差に違和感を感じたら医療機関を受診してください。 当院「リペアセルクリニック」では、機能性側弯症の原因になる椎間板ヘルニアに対しても再生医療を行っています。相談だけでもお気軽にご連絡ください。 脊柱側弯症の原因に関するよくある質問 Q.大人に多い側弯症の原因は? 大人の側弯症は、加齢や骨折などが原因です。もともと特発性側弯症があり、そこから進行する場合もありますが、多くの場合は加齢による脊柱の変形が原因です。 Q.子どもに多い側弯症の原因は? 子どもに多い側弯症は、原因不明の特発性側弯症です。思春期の痩せ型の女子に発症することが多いとされています。近年では、遺伝との関係性が明らかになってきています。 Q.側弯症になる人に美人が多いのはなぜ? 側弯症と美しさの関連性については明確な科学的根拠はありません。痩せ型の女性に多いとされています。 参考文献 (文献1) 検査機器を用いた脊柱の検査の準備の手引き|文部科学省 (文献2) 思春期特発性側弯症の発症の遺伝的な因果関係を発見-遺伝的に太りにくい人は発症のリスクが高い-|慶應義塾大学 (文献3) 生活習慣に影響を受けるのか|日本側彎症学会 (文献4) 脊柱側弯症のしおり|いわて脊椎・側弯センター (文献5) 側弯症:こどもの側弯症、大人の側弯症|国際医療福祉大学 成田大学
2022.08.08 -
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「坐骨神経痛でやってはいけないことは?」 「坐骨神経痛を和らげる方法は?」 坐骨神経痛の痛みにお悩みの方は、痛みを止めるためにさまざまな治療や対処法を試されている方も多いでしょう。 しかし、日常生活の中で無意識に行なっている症状を悪化させてしまう行動にも注意が必要です。 本記事では、坐骨神経痛の方がやってはいけないことについて詳しく解説します。 坐骨神経痛の症状を和らげるおすすめのストレッチも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 もし、今あなたが「現在の対処法」や「日々の我慢」に限界を感じているなら、損傷した神経の「改善」を促す「再生医療」という選択肢もご検討ください。 \坐骨神経痛の症状に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 「やってはいけないこと」を気にしながら生活するのに疲れてしまった 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない つらい痛みやしびれを根本的に、早く治したい 当院リペアセルクリニックでは、具体的な治療法について無料カウンセリングを行っております。 「自分の症状でも効果が期待できる?」「まずは再生医療の話だけでも聞いてみたい」という方も、今のお悩みをぜひお気軽にご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談! 坐骨神経痛でやってはいけないこと8選 日常生活で気をつけたいポイントを知るためにも、坐骨神経痛でやってはいけないことを解説します。 重量物の持ち上げ 激しい運動 長時間同じ姿勢で座りっぱなし 自己流のストレッチ 前かがみになる姿勢 体や腰をねじる動作 体を冷やす 肥満や急激な体重増加 坐骨神経痛になったときは、無理に負担をかける動作をしないのが大切です。 また、人によって坐骨神経痛の症状などの度合いは変わります。必ずかかりつけの医師に相談しながら、日常生活の注意点に配慮してみてください。 重量物の持ち上げ 坐骨神経痛の急性期は、たとえ数kgであっても、荷物などを持ち上げるのは控えましょう。 体に負担がかかるので、坐骨神経痛を悪化させる場合があります。 なるべく荷物を持ち上げないのが大切ですが、どうしても持ち上げが必要なときは、無理のない範囲で、以下の流れを参考にしてみてください。 【腰への負担を減らす荷物などの持ち上げ方】 足を肩幅に開き、持ち上げる物の近くに立つ 頭、背中、お尻を直線にする意識で膝を曲げてしゃがむ 臀部と腹部の筋肉を引き締める しゃがんだ状態から、物をできるだけ体の近くで持つ 頭、背中、お尻を直線にする意識で、足の筋力で持ち上げる 持ち上げるときに左右の手を使いながら、体から遠い位置にある物を持ち上げないようにするのがポイントです。 上記のような持ち上げ方をすると、腰にかかる負荷を抑えやすくなります。 激しい運動 坐骨神経痛の症状が出ている時に自己判断で激しい運動を行うことは、症状を悪化させる可能性が高いため避けるべきです。 痛みやしびれは、神経が何らかの原因で圧迫されたり炎症を起こしたりしているサインです。 そのような状態で負荷の強い運動を行うと、炎症がさらに強まったり神経への刺激が増したりする恐れがあります。 例えば、以下のようなものは坐骨神経をさらに圧迫したり、腰部や臀部(でんぶ)に大きな負担をかけ、状態を悪化さるリスクを伴います。 急なダッシュやジャンプ 重い物を持つ筋力トレーニング 長時間にわたるランニング 運動は体の回復に役立つこともありますが、坐骨神経痛の急性期や痛みが強い時期には、まず安静を保つようにしましょう。 長時間同じ姿勢で座りっぱなし 長時間座っていると、腰に負担がかかるのでなるべく避けましょう。 たとえば、オフィスであれば20~30分ほど経ったら、立ち上がって少し歩いてから座り直します。 長時間乗り物に乗るときは、坐骨神経痛の痛みを避けるためにも、適度に体を動かすのを目的にして、こまめに休憩を取りましょう。 また、座るときは前屈みにならないようにするのがコツです。柔らかいソファーに座ると、腰に負担がかかるのでなるべく避けるようにします。 以下で、腰への負担を減らすときのポイントをまとめているので、参考にしてみてください。 【腰に負担をかけない座り方】 深く腰かける 背筋を伸ばす 頭や肩を後ろに引くイメージで猫背にならない 足を組まない 同じ姿勢を続けない 急な動きを行わない 他に気をつけたい点として、一日のなかで座る時間が長いと、腰や背中の筋肉が硬直してしまい、運動能力が低下します。 数時間おきに休憩を入れて、しっかりと歩き回りながら、背筋を伸ばしましょう。 座りっぱなしをやめて体を適度に動かせると、負担を減らしながら症状を乗り越える力を蓄えられるはずです。 自己流のストレッチ 自己流のストレッチ、特にふくらはぎの筋肉であるハムストリングのストレッチをすると、坐骨神経痛が悪化する可能性があるので注意が必要です。 ハムストリングスとは、太ももの内側の半腱様筋、半膜様筋、外側にある大腿二頭筋からなる3つの筋肉の総称です。 準備運動などの一環でよく行われる動作でもハムストリングを伸ばすと、坐骨神経に刺激を加えてしまい、痛みを増強させる場合があります。 そのため、坐骨神経痛の痛みがあるときは、全身の筋肉を温めるウォーキングや、水の浮力を使って背中に体重をかけない水泳を試してみてください。 前かがみになる姿勢 前かがみの姿勢で物を取ろうとすると、背骨にかかる力が増えてしまいます。 さらに、持ち上げようとしている物の重さが組み合わさると靭帯、骨、椎間板に負荷がかかり、坐骨神経痛が悪化する可能性があります。 前かがみの動作をするときの対処法として、まずは背骨をまっすぐにして、そのままの姿勢で膝を曲げて腰を落とすのがポイントです。 たとえば、以下のようなシチュエーションがあげられます。 地面に落ちている物を拾うとき 洗濯機から洗濯物を出し入れするとき など また、日常生活の家事では、洗濯機から洗濯物を取り出すときなどは、一気にまとめて行わずに少しずつ行うのが大切です。 腰に負担がかかるのを避けるために、家事などにおいても、重い物の持ち運びを避けてみてください。 体や腰をねじる動作 体や腰をねじる動作を始め、前屈(上半身を前に曲げる動作)や側屈(上半身を左右に曲げる動作)など、他の動作を組み合わせると、腰の痛みを悪化させる場合があります。 たとえば、冬の期間なら雪かきの動作や、間違った方法で物を持ち上げるといった内容があげられます。 「重量物の持ち上げ」の項目でも説明したように、まずは腰に負担をかけない物の持ち上げ方を学ぶのが大切です。 あわせて体幹のコアマッスルを強化するエクササイズを行い、柔軟性や可動域を向上させましょう。 また、怪我を防ぐために運動や活動をする前は、無理のない範囲でストレッチを行ってみてください。 体を冷やす 腰や足を冷やしすぎると自律神経が興奮し、つねに体が緊張状態になってしまいます。 そのため、筋肉が固まってしまい、さらに神経を圧迫してしまうと考えられています。 とくに夏場は、冷房の効いた部屋に長くいると症状が悪化しやすいので、ブランケットや薄手の上着を持ち歩くなど、冷え対策を行いましょう。 肥満や急激な体重増加 体の脂肪をつけすぎず、太らないように配慮するのも、坐骨神経痛の症状を悪化させないために重要です。 食べすぎや運動不足により、上半身に脂肪が付きすぎると、腰に大きな負担がかかります。 坐骨神経痛の症状がある方は、医師などに相談しながら食事量や運動量を調節して、脂肪がつきすぎないように注意しましょう。 坐骨神経痛を早く治すために基本情報をおさらい 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)とは病名ではなく、お尻から太ももの後ろ・ふくらはぎ・足先にかけて現れる痛みやしびれなどの症状の総称です。 人体で最も太くて長い末梢神経である坐骨神経が、さまざまな原因によって圧迫されたり刺激されたりすることで以下のような症状が起こります。 お尻から足先にかけての鋭い痛みやしびれ ズキズキ、ジンジンとした持続的な痛み 座っている時や歩行時に悪化する下半身の違和感や麻痺感 ふくらはぎの張り、冷感や灼熱感、締めつけ感 長時間立っているのが辛い 腰を反らすと下肢に痛みやしびれを感じることがある 体をかがめると痛みが強くなる 症状は足の一部分だけに強く感じることもあれば、足全体に強く感じる場合もあり、時には「死ぬほど痛い」と表現されるほどの激痛が生じ、日常生活に支障をきたすことも。 坐骨神経痛を引き起こす主な原因は腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症で、日常的な予防やセルフケアが大切になりますが、慢性化した場合は治療が必要になります。 近年の治療では「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」に対して、自己細胞を用いた再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、具体的な治療法について無料カウンセリングを行っております。 「自分の症状でも効果が期待できる?」「まずは再生医療の話だけでも聞いてみたい」という方も、今のお悩みをぜひお気軽にご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談! 坐骨神経痛の症状を悪化させない対処法・やった方が良いこと 坐骨神経痛の症状を悪化させない対処法・やった方が良いことは、以下のとおりです。 正しい姿勢を意識する お尻のストレッチ(仰向けで行う方法) 自分に合った睡眠環境を整える 以下で、それぞれの対処法について確認し、できることから実践してみましょう。 正しい姿勢を意識する 坐骨神経痛の悪化を防ぎ、症状緩和のためには、正しい姿勢を意識して保つことが重要です。 猫背や前かがみになる不良姿勢を続けていると腰への負担が増大し、坐骨神経の圧迫による痛みが強くなる可能性があります。 現代では、デスクワークやスマホの長時間利用で姿勢が悪くなりやすいです。 座るときは、骨盤を立てて背筋を伸ばす意識を持ち、両足を床につけることで腰への負担を軽減できます。 お尻のストレッチ(仰向けで行う方法) お尻の筋肉は複数の筋肉で構成されており、硬くなると骨盤の歪みや姿勢が悪くなり、結果的に坐骨神経痛を引き起こす可能性があります。 以下のストレッチは、梨状筋という坐骨神経痛の原因となりやすい筋肉をほぐすのに効果的です。 仰向けになり、両膝を立てます 片方の足(痛みのある側)を反対側の太ももの上にのせます 反対側の手で太ももを持ち、胸に向かって引き寄せます お尻の下側に心地よい伸びを感じる位置で20~30秒キープします 反対側も同様に行います ゆっくりと行い、痛みが強くなるようであれば無理をせず中止してください。 また、ストレッチは症状緩和に効果的な場合もありますが、坐骨神経痛が根本的に治せるわけではない点に注意しましょう。 「坐骨神経痛を根本的に早く治したい」という方は、先端医療である再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談! また、より詳しくストレッチ方法が知りたい人は以下の記事を参考にしてください。 自分に合った睡眠環境を整える 坐骨神経痛の悪化を防ぐためには、自分に合った睡眠環境を整え、睡眠の質を高めることが重要です。 寝具だけでなく、快適に過ごせる室温や湿度に調節することでリラックスできる空間になります。 また、就寝前にぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、静かな音楽を聴くなどの寝る前のルーティンを作ることも効果的です。 逆に就寝前のスマホやパソコンの利用、カフェインの摂取などは睡眠の質を下げる可能性があるので、避けましょう。 坐骨神経痛でやってはいけないことに関するQ&A 坐骨神経痛でやってはいけないことに関して、よくある質問と答えをまとめました。 Q.坐骨神経痛の原因は? A.坐骨神経痛は一般的に「腰椎椎間板ヘルニア」もしくは「腰部脊柱管狭窄症」などが原因です。 どちらも腰椎の部分に引き起こされる異常により、脊髄の神経根が圧迫されてしまい、下半身などに痺れるような痛みを引き起こすと考えられています。 坐骨神経痛は、重労働やスポーツ、長時間のデスクワークなどがきっかけになる場合もあります。 坐骨神経痛の原因や症状について詳しくは、以下の記事語を乱ください。 Q.坐骨神経痛の治療法は? A.坐骨神経痛の治療法はさまざまですが、まずは保存療法などを中心に行う傾向にあります。 たとえば、薬物療法や神経ブロック療法、理学療法や物理療法など、状態に応じて治療を進めます。 坐骨神経痛の治療法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。 まとめ|坐骨神経痛でやってはいけないことを知って悪化を防ごう 坐骨神経痛は、腰の神経が圧迫されて引き起こされる症状で、背中や足、臀部に激しい痛みやしびれを伴います。 症状の悪化を防ぐためにも日常生活において、「重量物の持ち上げ」「激しい運動」「長時間同じ姿勢で座りっぱなし」などは避けた方が良いです。 以上のポイントに気をつけ、坐骨神経痛の症状の悪化を防ぎましょう。 また、つらい坐骨神経痛の治療には、手術せずに坐骨神経痛の根本的な改善が期待できる再生医療をご検討ください。 \坐骨神経痛に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、従来の治療では難しかった損傷した神経の改善を促す治療法です。 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 「やってはいけないこと」を気にしながら生活するのに疲れてしまった 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない つらい痛みやしびれを根本的に、早く治したい 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談!
2022.08.03 -
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
頚椎ヘルニアの手術を受けるか検討している方の中には、「後遺症リスクはないか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 結論、頚椎ヘルニアの手術後には、神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」などの後遺症リスクがあります。 本記事では、頚椎ヘルニアの術後に考えられる後遺症や手術を避ける治療法を紹介しているため、つらい痛みを抜け出すためにお役立てください。 頚椎ヘルニアの手術で「後遺症が出てしまった」「後遺症リスクの少ない治療をしたい」という方は、再生医療という新しい選択肢をご検討ください。 \ヘルニア治療に効果的な再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチできるため、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、頚椎ヘルニアに悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/VviKHfz8Z5E?si=XVazBG8PA8VgoQrF 【こんな方は再生医療をご検討ください】 椎間板ヘルニアの痛みやしびれに手術せずに治したい ヘルニアを治したいけど手術は避けたい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 当院リペアセルクリニックで実施している「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、手術後のしびれや再発などに対しても高い治療効果が期待されています。 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用が気になる」という方は、無料カウンセリングにてご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニア|しびれを含む手術後の後遺症 頚椎ヘルニアの手術後に起こりやすい後遺症は以下の3つです。 神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」 硬膜損傷による「頭痛や吐き気」 血腫(血のかたまり)による「しびれや痛み」 これは手術によるものではなく、頚椎ヘルニアによる神経の損傷で起こる場合もあります。しかし手術によって神経周囲の組織が損傷するリスクもゼロではないため、事前に理解しておきましょう。 本記事では頚椎ヘルニアの手術後に起こりうる後遺症について詳しく解説します。 なお、頚椎ヘルニアの症状や原因については別の記事でご紹介していますので、そちらもぜひご確認ください。 神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」 頚椎ヘルニアの後遺症として、神経障害によるしびれや痛み・筋力低下がみられることがあります。 手術では、痛みの原因となっている神経の圧迫を取り除くことのみを行うため、神経の損傷自体は治すことはできません。 そのため、ヘルニアの神経損傷によるしびれや痛みなどは、手術後も残る場合があることはガイドラインでも注意喚起されています(文献1)。 また、しびれによって手指がうまく動かせず、細かい動作が難しくなる巧緻運動障害(こうちうんどうしょうがい)がみられることもあります。過去の手術事例でも巧緻運動障害が報告されていて、頚椎ヘルニアの手術後には注意が必要です。(文献2)。 近年の治療では、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチでき、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できる再生医療があります。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 頚椎ヘルニアの痛みやしびれを根本的に治療したい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 頚椎ヘルニアによる首周辺の痛みやしびれを根本的に治療できる選択肢として、検討してみてください。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 硬膜損傷による「頭痛や吐き気」 頚椎ヘルニアの手術によって、頚椎の硬膜(こうまく)が損傷し、頭痛や吐き気がみられるケースもあるでしょう。 硬膜とは頚椎の中にある骨髄を覆う膜であり、硬膜の中には髄液(脊髄の水分量をコントロールする液体)が満たされています。 手術によって硬膜に傷がつくと、髄液が外に漏れ出て頭痛や吐き気を起こすことがあります(髄膜漏:ずいまくろう)。髄膜炎に至るケースもあるため、術後に不調がみられる場合は早めに主治医に相談することが大切です。 髄膜漏は穴のカ所をみつけることが難しい疾患ですが、過去の報告ではMRIなら部位を特定が可能と報告しています。MRIで場所を特定した上で再度手術を行えば、髄膜漏の症状緩和が図れるでしょう(文献3)。しかし穴が小さい場合には手術をせず、症状の経緯をみながら自然に塞がるまで待つこともあります。 血腫(血のかたまり)による「しびれや痛み」 手術時の出血でできた血腫(血のかたまり)が神経を圧迫してしまい、しびれや痛みにつながるケースもあります。24時間以内にできることが多く、万が一血種がみられた場合は取り除く手術が必要です。 血種はすべてに発症するわけではありません。しかし、高血圧の治療などで血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は、血腫ができるリスクが高くなることを理解しておきましょう。 頚椎ヘルニア手術の後遺症リスクを軽減する方法 頚椎ヘルニアの手術による後遺症リスクを抑えるには、以下2つの方法が有効といえます。 ヘルニアが重症化する前に手術を受ける 実績が豊富な医師に相談する 本章が、リスクを踏まえて頚椎ヘルニアの手術を受けるか検討するときの参考になれば幸いです。 ヘルニアが重症化する前に手術を受ける ヘルニアによって神経が損傷する前の段階で手術を受ければ、後遺症を回避できる可能性があります。 頚椎ヘルニアの後遺症に多くみられる「しびれ」「痛み」「筋力低下」は、手術ではなくヘルニアそのものが原因で起こるものです。 よって、重症化して神経が損傷する前に手術すれば、このような後遺症リスクも抑えられるといえます。 また、手術を受ける年齢が早いほど、手術後のしびれなどが元に戻りやすい傾向にあります。 後遺症のリスクを少しでも抑えたいと考えているのではあれば、早めに手術を受けることを検討してみましょう。 実績が豊富な医師に相談する 頚椎ヘルニアの手術実績が豊富な医師に相談するのも、手術後後遺症を出さないためには重要なことです。 とくに前述の硬膜損傷や出血による血腫は、技術の高い医師であれば最小限にとどめられるリスクといえます。 また、術前・術後のフォローが手厚い方が心に余裕が持てるでしょう。術式や手術後の予定などの説明がしっかりしていて、サポート体制が整っているかどうかもしっかりと見極めてください。 頚椎ヘルニア手術の後遺症における3つの治療法 頚椎ヘルニアの手術による後遺症リスクはゼロではありません。万が一後遺症が出た場合の治療法は以下の3つです。 リハビリ 内服や注射 再生医療 後遺症は手術前の神経損傷の程度によりますが、とくにしびれは取れにくい傾向があります。上記3つの治療法で緩和を図りつつ、しびれに慣れることも大切です。 リハビリ 頚椎ヘルニアの後遺症によるしびれは、リハビリが効果的です。 リハビリで姿勢や体の動かし方を変えていければ、頚椎ヘルニアの原因となる首への負担が減りしびれなどの症状改善や再発予防につながるかもしれません。 また、巧緻運動障害で動かしにくくなった指の動きを練習すれば、日常生活動作も楽にできる可能性があります。 頚椎ヘルニアの後遺症でどのようなリハビリをおこなうかは、以下の記事でも解説しているので、ぜひ目を通してください。 注射や内服 神経症状を抑える注射や内服も、頚椎ヘルニアの後遺症に対しておこなわれます。 注射では麻酔薬を神経に向かって打つブロック注射が主流で、神経活動が麻痺するためしびれなどの後遺症軽減効果が期待できるでしょう。 同様に内服でも神経の活動を抑えたり、痺れや痛みを抑える薬を使用します。このような注射や内服による治療は、手術前からおこなわれることも多い治療方法です。 再生医療 再生医療では、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチできるため、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できます。 頚椎ヘルニアに対する治療法は、以下の動画でも詳しく解説しています。 https://youtu.be/AjJ6P6tRw1Q?si=XpeZJkORq5PrwFE_ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頚椎ヘルニアの痛みやしびれを根本的に治療したい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 頚椎ヘルニアによる首周辺の痛みやしびれを根本的に治療できる選択肢として、ぜひ検討してみてください、 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニアの手術を検討するならセカンドオピニオンもおすすめ 頚椎ヘルニアの手術を検討する際は、セカンドオピニオンとして他の医師に相談の上で決断しても良いでしょう。 頚椎ヘルニアに限らずいえることですが、手術療法は少なからずリスクが伴います。 そのため、現在の症状の重症度や手術の必要性、他の治療法の選択肢、後遺症のリスクなど、自分が納得できるまで説明を受けることが大切です。 事前に不明点や不安なことがあれば医師に確認し、手術をすべきかどうかを適切に判断・決断してください。 まとめ|頚椎ヘルニアの手術は後遺症リスクもある!慎重に検討しよう 頚椎ヘルニアの手術では、以下のような後遺症リスクがあります。 神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」 硬膜損傷による「頭痛や吐き気」 血腫(血のかたまり)による「しびれや痛み」 上記の後遺症は、手術をしたから起こるだけでなく、頚椎ヘルニアの症状として手術前から発生しているケースも考えられます。 従来の治療では、ヘルニアによる神経の圧迫を取り除くことでしびれや痛みの解消を目的としているため、神経損傷を治せるわけではありません。 しかし、近年の治療では、損傷した神経の改善が期待できる「再生医療」によって、根治を目指すことが可能です。 「頚椎ヘルニアを手術せずに治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニアについてよくある質問 頚椎ヘルニアの手術による後遺症はありますか? 痛みやしびれ・筋力低下といった後遺症があります。 これらは手術前から頚椎ヘルニアによって神経が損傷していた場合や、手術による出血が原因で起こる可能性もあります。 頚椎ヘルニアの手術による後遺症は治りますか? リハビリやブロック注射、再生医療で症状が緩和できる可能性があります。 手術を受けた医療機関や、セカンドオピニオンも含めて自分に合った治療法を検討することが大切です。 参考文献一覧 文献1 乾敏彦 et al 頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニア含む)の外治療に関する指針 脊髄外科 29巻 3号 2015 文献2 土屋邦喜 et al 頚椎手術における術後神経合併症の検討 整形外科と災害外科 60巻 3号 2011 文献3 福澤文駿 et al 頸髄 MRI 検査で漏出部位が判明した 脳脊髄液漏出症の一例 日病総診誌 15巻 2号 2019
2022.07.23 -
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脊髄損傷は、交通事故や高所からの転落といった外傷だけでなく、椎間板ヘルニアなどの病気や、高齢者の転倒によっても引き起こされます。(文献1) 脊髄損傷の原因はさまざまですが、患者様やそのご家族にとって、「手足の麻痺は治るのか」「どこまで回復できるのか」という不安は共通のものではないでしょうか。 本記事では、脊髄損傷の原因や損傷レベル別の症状、回復の可能性、3つの主要な治療法について解説します。脊髄損傷の治療や、今後の選択を考える上で、判断材料の一つとしてお役立てください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。脊髄損傷の原因について気になる方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脊髄損傷の主な原因|外傷性(事故)と非外傷性(病気) 脊髄損傷の原因は、以下の2通りに分けられます。 外傷性脊髄損傷 非外傷性脊髄損傷 それぞれ、詳しく解説します。 外傷性脊髄損傷の原因 外傷性脊髄損傷は、脊椎(背骨)に強い力が加わることで発生します。衝撃によって脊椎が骨折したり脱臼したりすると、脊柱管の中にある脊髄が圧迫されたり、直接傷つけられたりして損傷が起こります。(文献1)なお、骨折や脱臼がなくても、強い衝撃で脊髄が損傷することもあります。(非骨傷性頸髄損傷など) 外傷性脊髄損傷の代表的な原因は以下のとおりです。 交通事故(自動車事故、バイク事故) 高所からの転落、平地での転倒 スポーツ外傷(ラグビー、柔道、スノーボード、水泳の飛び込みなど) 労働災害(建設現場での事故など) とくに首(頸椎)は可動域が大きく、強い衝撃を受けやすい部位であるため、交通事故やスポーツでの受傷が多くみられます。 非外傷性脊髄損傷の原因 非外傷性脊髄損傷とは、交通事故や転倒などの外傷ではなく、体内で起こる病変(炎症や腫れなどの異常)によって脊髄に障害が生じる状態を指します。 非外傷性脊髄損傷の代表的な原因は以下のとおりです。 病名 概要 椎間板ヘルニア (ついかんばん) 椎間板が飛び出し、脊髄を圧迫することで症状が現れる 脊柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう) 脊柱管が狭くなり、内部を通る脊髄が圧迫される 後縦靭帯骨化症 (こうじゅうじんたいこっかしょう) 背骨の靭帯が骨のように硬くなり、脊髄を圧迫する 脊髄腫瘍 (せきずいしゅよう) 脊髄やその周囲にできた腫瘍によって、脊髄が圧迫される 脊髄梗塞 (せきずいこうそく) 脊髄への血流が途絶えることで、神経の働きに影響が及ぶ 非外傷性の場合、手足のしびれや歩行時のふらつきなどが前兆として現れる場合も多いです。このような症状に気づいたときは、早めに医療機関を受診しましょう。 なお、脊髄損傷についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてください。 脊髄損傷を発症した人の原因別の割合 日本における脊髄損傷の原因別割合をみると、以下のような順位が報告されています。 交通事故(割合:42.7%) 高所転落(割合:28.9%) 転倒(割合:12.9%) 打撲・下敷き(割合:5.5%) スポーツ(割合:5.4%) 自殺企図(割合:1.7%) その他(割合:1.9%) (文献2) 交通事故は比較的若い人に多く、バイクや自動車を運転中の衝突事故が大きな要因です。一方、高所転落は高所作業や建設現場などの労働環境で発生しやすく、労働災害としての事例もあります。 なお、脊髄損傷のリスクは年齢や生活環境によって異なります。事故を防ぐためには、交通ルールの遵守や安全対策の徹底、転倒予防の工夫が重要です。 脊髄損傷レベル別の症状と回復の可能性 脊髄損傷の症状と回復の可能性を理解する上では、「完全損傷」と「不全損傷」の違いを知ることが重要です。 分類 状態 回復の可能性 完全損傷 ・損傷部位で脊髄の機能が完全に断たれた状態 ・損傷部位より下の運動機能と感覚機能がすべて失われる 回復は困難とされている 不全損傷 脊髄の一部が損傷を免れ、機能が部分的に残っている状態 リハビリテーションなどを通じて機能改善の可能性がある 上記のとおり、完全損傷は一般的に回復が困難とされています。 一方で、不全損傷の場合、リハビリテーションの継続で、歩行能力や日常生活動作に変化がみられることがあります。 また、損傷した部位の高さ(損傷高位レベル)によって、以下のような症状が現れます。 損傷高位レベル 主な症状 頸椎損傷(C1~C8) ・全身麻痺や呼吸困難(C1~C4) ・腕や手の一部が動く(C5~C8) ・排尿・排便障害(C5~C8) ・自律神経障害(C5~C8) 胸椎損傷(T1~T12) ・下半身麻痺 ・体幹のバランス低下 ・排尿排便障害 腰椎損傷(L1~L5) ・歩行困難 ・膀胱直腸障害 ・感覚障害 仙椎損傷(S1~S5) 軽度の感覚障害や排尿排便の調整機能低下 (文献1) 上記のように、損傷高位レベル別で症状は異なります。 なお、以下の記事では、脊髄損傷における回復の可能性を詳細に解説しています。ぜひ参考にしてください。 脊髄損傷が原因で起こる合併症と二次的障害 脊髄損傷は手足の麻痺だけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼします。合併症のなかには命に関わるものもあるため、適切な予防と管理が欠かせません。 脊髄損傷が原因で起こる主な合併症は、以下のとおりです。 呼吸器・循環器障害 消化器障害・排泄障害 褥瘡(床ずれ) それぞれ、詳しく解説します。 呼吸器・循環器障害 頸髄(首の位置にある脊髄)の高い位置で損傷を受けた場合、呼吸に関わる筋肉(横隔膜や肋間筋)が麻痺し、呼吸不全を起こすことがあります。また、咳をする力が弱まって痰を排出しにくくなり、肺炎のリスクも高まります。 さらに、自律神経の障害による起立性低血圧(立ち上がったときに血圧が急激に低下し、立ちくらみやめまいが生じる状態)にも注意しなければなりません。 加えて、下半身の麻痺によって足を十分に動かせない状態が続くと、血流が滞りやすくなり、足の静脈に血のかたまり(血栓)ができやすくなります。この血栓が肺に流れると、いわゆるエコノミークラス症候群を引き起こす危険があります。 消化器障害・排泄障害 脊髄損傷によって自律神経が障害されると、消化管の動きが低下することがあります。その結果、ストレス性胃潰瘍が生じる場合もあります。 なお、感覚障害の影響により腹部の違和感や痛みを自覚しにくいため、症状が進行した後に気づくことも多いです。 また、排泄障害は脊髄損傷に伴ってみられる症状の一つです。 膀胱や腸の機能に影響が及ぶため、尿閉(尿が出にくい状態)や尿失禁、便秘などが起こりやすくなります。 適切な排尿管理を行わないと尿路感染症を繰り返し、全身に感染が広がる恐れもあるため注意が必要です。 褥瘡(床ずれ) 脊髄損傷によって感覚に影響が及ぶと、長時間同じ姿勢を続けていても、圧迫による違和感や痛みを自覚しにくいです。その結果、皮膚や皮下組織への血流が低下し、褥瘡(じょくそう:いわゆる床ずれ)が生じやすくなります。 褥瘡が進行すると、皮膚やその下の組織が損傷し、深い傷になる場合があります。また、もしも細菌感染を起こした場合、全身への感染が広がる可能性もあるため注意が必要です。 脊髄損傷患者の褥瘡を防ぐためには、定期的な体位変換や皮膚状態の確認が重要とされています。 脊髄損傷の3つの治療法 脊髄損傷の治療は、受傷してからの時期(急性期・回復期・慢性期)と治療の目的に応じて、大きく3つの柱に分けられます。 原因に対する手術・薬物療法(急性期) 機能回復のためのリハビリテーション(回復期〜) 神経修復を促す再生医療(回復期〜慢性期) それぞれ詳しく解説します。 原因に対する手術・薬物療法(急性期) 脊髄損傷の治療は、原因に応じたアプローチが必要です。脊髄感染症やビタミン欠乏、腫瘍が関与している場合、それぞれに適した治療を行います。 たとえば、感染症なら抗生物質、ビタミン欠乏なら栄養補給、腫瘍なら放射線療法や手術を検討します。 また、椎間板ヘルニアや血腫、膿瘍などが脊髄を圧迫している場合、手術での原因除去が一般的です。たとえば、腰椎椎間板ヘルニアなら突出した髄核(ずいかく)を摘出し、神経の圧迫を軽減します。 さらに、硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)なら血液を排出し、脊髄の機能を回復させます。脊髄膿瘍では、膿を排出する手術と抗菌薬の投与を組み合わせての治療が一般的です。 機能回復のためのリハビリテーション(回復期〜) 受傷直後から月日が経過し、状態が安定した後は、リハビリテーション治療が中心となります。リハビリテーションの目的は、残された機能(残存機能)を強化し、日常生活動作(ADL)の獲得を目指すことです。 具体的には、主に以下のリハビリテーションが行われます。 リハビリテーションの種類 内容 理学療法 筋力訓練、関節可動域訓練、歩行訓練などを行い、身体機能の維持や向上を目指す 作業療法 食事や着替えなどの日常生活動作の訓練や、補助具の使用訓練を行う 排泄リハビリ 排尿・排便動作の自立を目指し、排泄に関わる訓練や指導を行う しかし、標準的なリハビリテーションだけでは、一度失われた神経そのものを回復させることは難しいのが現状です。 そのため、リハビリを継続しても、ある程度の麻痺が残ることが多くみられます。 脊髄損傷のリハビリテーションについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 神経修復を促す再生医療(回復期〜慢性期) 再生医療は、手術やリハビリテーションと並ぶ、脊髄損傷治療の選択肢の一つです。 再生医療では、患者様自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴や局所注射による体内投与を実施します。 幹細胞には、さまざまな種類の細胞に変化する分化能(ぶんかのう)と呼ばれる性質があり、損傷した神経組織の修復を促す働きが期待されています。 再生医療は、以下のような方に検討されることがあります。 リハビリを続けても改善が見られない方 受傷から時間が経過し、慢性期に入っている方 手術が難しい、または手術後も症状が残っている方 脊髄損傷の後遺症に対する治療「再生医療」について 現在、脊髄損傷に対する治療の選択肢の一つとして、再生医療(幹細胞を用いた治療)が取り入れられています。 幹細胞治療は、患者様ご自身から採取した幹細胞を培養し、体内に投与する治療法です。投与方法として、当院では点滴のほか、注射で脊髄腔内に直接届ける方法を採用しています。幹細胞が持つ「炎症を抑える」「神経の働きを助ける物質を分泌する」といった性質を活用します。 また、リハビリテーションとの併用で、身体機能の維持や回復を目指す取り組みも行われます。 再生医療についての詳細は、当院「リペアセルクリニック」での症例を紹介している以下のページをご覧ください。 まとめ|脊髄損傷の原因や症状を理解して適切な治療法を選びましょう 脊髄損傷の原因は、交通事故などの外傷性のものから、椎間板ヘルニアなどの非外傷性のものまでさまざまです。 また、損傷したレベルや程度によって、症状や回復の可能性も一人ひとり異なります。 脊髄損傷を万が一受傷した場合でも、その後の治療やリハビリテーションの取り組み方によって、症状の軽減を期待できます。適切な治療を施し、機能改善を目指しましょう。 「もう回復は難しい」と諦めている方も、ぜひ一度、再生医療という選択肢について検討してみてください。 当院の公式LINEでは、さまざまな疾患に対する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脊髄損傷にお悩みの方は、ぜひご登録ください。 脊髄損傷の原因や回復に関するよくある質問 脊髄損傷から回復した人や歩けるようになった人はいる? 脊髄損傷からの「完全回復」は難しいとされていますが、リハビリテーションや再生医療を通じて「機能改善」を達成した方は多くいらっしゃいます。 たとえば、車椅子生活を送っていた方が杖歩行できるようになったり、介助が必要だった方が車椅子で自立した生活を取り戻したりした事例があります。 改善の程度は損傷の状態や治療への取り組みによって異なりますが、諦めずに治療を続ければ生活の質を向上させることは十分に可能です。 手術をすれば麻痺は治る? 脊髄損傷時の手術は、脊髄への圧迫を取り除いたり、不安定な脊椎を固定したりするために行われます。しかし、手術はあくまで「圧迫を解除する」「骨を安定させる」ことが目的であり、一度傷ついた神経を元どおりに修復できるわけではありません。 そのため、手術を受けたからといって、すぐに麻痺がなくなるわけではないのが現実です。 このような背景から、手術後においてもリハビリテーション継続が重要とされています。また、患者様の状態に応じて、再生医療が併せて検討されることもあります。 参考文献 (文献1) 「脊髄損傷」|公益社団法人日本整形外科学会 (文献2) 「脊髄損傷」|一般社団法人日本脊髄外科学会
2022.06.24 -
- 脊椎
- 腰椎分離すべり症
腰椎すべり症のつらい症状に悩まされ「治らないのだろうか」「手術はしなければならないんだろうか」と不安を抱える方も多いでしょう。 結論からいえば、腰椎すべり症は自然に完治することは難しい疾患です。 しかし、すべての方がすぐに手術を必要とするわけではなく、症状の程度や日常生活への影響度に応じて、以下のようにさまざまな治療法が用意されています。 非外科的(手術しない)治療 ・安静にする ・鎮痛薬を使用する ・神経根ブロック(注射)を行う 外科的(手術する)治療 ・脊椎の減圧術 ・腰椎の固定術 本記事では、腰椎すべり症の症状や治療法などについて具体的に解説します。 また現在の治療で改善が得られず、「もっと自分に合った方法があるのでは」という方は再生医療も選択肢の一つとして検討してみてください。 当院(リペアセルクリニック)では、腰椎すべり症による腰痛・しびれ・手術後の後遺症に対し、自己脂肪由来の幹細胞を活用した再生医療を提供しています。 再生医療では、患者様ご自身の幹細胞を採取・培養し、損傷部位に直接投与することで、神経や組織の修復を促し、自然な回復力を引き出す治療が可能です。 >>腰椎すべり症と類似症状に対する再生医療の症例はこちら 治療内容や適応について丁寧にご説明いたしますので、しびれや痛みに悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください。 【結論】腰椎すべり症は自然に治ることはないが治療によって症状を緩和できる 腰椎すべり症は自然に治ることはほとんどありません。 しかし、医療機関にて適切な治療をすることで症状を緩和できる病気です。 腰椎すべり症の方が医療機関で行える治療は、次の2つあります。 非外科的(手術しない)治療 外科的(手術する)治療 それぞれ詳しく解説します。 また腰椎すべり症の治療法については、以下の動画の4分7秒~解説していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/hF14XAyVS0Y?feature=shared&t=247 腰椎すべり症の非外科的治療 腰椎すべり症の治療は、手術しない「非外科的治療法」から始めるのがほとんどです。 主に、以下の方法で症状を緩和させます。 安静にする:腰の負担を軽減し、必要に応じてコルセットを併用 鎮痛薬を使用する:通常は非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)を使用 神経根ブロック(注射)を行う:神経の根元に局所麻酔薬やステロイド薬を注射し、症状を緩和 つらい症状が落ち着いてきたら、お腹と背中を鍛える筋肉トレーニングやストレッチを行い、病状の進行を防ぎます。 腰椎すべり症(腰椎分離症)で注意すべきことは以下の記事でも解説しているので参考にしていただければ幸いです。 腰椎すべり症の外科的治療 以下のいずれかに該当する場合は、手術による治療も検討が必要です。 腰椎すべり症の程度が非常に強い 非外科的治療を行っても症状が改善されない 腰椎すべり症の治療で行われる手術は、主に以下の2つです。 脊椎の減圧術:神経の圧迫をとり、症状を和らげることで腰椎の回復を目指す 腰椎の固定術:腰椎を固定し、不安定な腰椎の安定と骨同士をくっつける(文献1) どのような手術の方法を選ぶのかは、医師が骨の状態をみて判断します。手術が不安である際は、一度医師に相談してみましょう。 腰椎すべり症とは「腰椎の骨同士がずれてしまう病気」 腰椎は腰の骨です。5つの小さな骨が縦にくっつき、腰を支えています。 腰椎をつくっている小さな骨同士がずれてしまう病気が「腰椎すべり症」です。 ここからは、腰椎すべり症の症状と原因、診断について詳しく解説します。 腰椎すべり症の主な症状 腰椎すべり症の主な症状は腰痛です。 腰椎が必要以上に動くため脊髄神経が圧迫され、腰痛や足の痛みを引き起こす可能性があります。 個人差はありますが、脊髄神経が圧迫されることで以下の症状も伴う場合があります。 太もも裏の筋肉のけいれん 背中のこわばり 歩行や立つことが困難 足のしびれ 腰椎すべり症の初期は、症状が現れない場合もあります。 腰椎すべり症の原因 腰椎すべり症の原因は、主に次の2つです。 変形すべり症:椎骨のクッションである椎骨板の水分が加齢により失われ薄くなり、椎骨がずれやすくなる病気 分離すべり症:生まれつき脊椎の一部が不完全、または体操のような腰に負担をかける運動の繰り返しで、脊椎の分離が起こりやすくなる病気 腰椎すべり症(腰椎分離症)の原因については以下の記事でも解説しているので参考にしてください。 腰椎すべり症の診断 問診や診察によって腰椎すべり症が疑われる場合、画像検査を行い腰椎すべり症かどうかを判断します。 医療機関では、一般的に以下のような画像検査を行います。 X線検査(レントゲン):腰椎のずれがあるかどうかを確認 CTスキャンやMRI:脊椎の様子をより詳しく観察、あるいは椎間板や神経組織の状態を確認 まとめ|適切な治療で腰椎すべり症の症状を緩和しよう 腰椎すべり症は初期には自覚症状が少なく見逃されやすい一方で、進行すると慢性的な腰痛やしびれ、歩行障害など、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 一般的には保存療法(リハビリ・投薬)から始まり、効果が乏しい場合には手術が検討されるので、違和感を覚えた段階で医療機関を受診し、適切な治療を早期に始めましょう。 しかし、「今の治療であまり良くならない」「手術以外の方法はないのか」とお悩みの方に向けて、当院(リペアセルクリニック)では幹細胞を活用した再生医療を提供しています。 「手術は避けたい」「後遺症をなんとかしたい」と感じている方は、まずは一度、無料のカウンセリングでお話を聞かせてください。 腰椎すべり症に関してよくある質問 腰椎すべり症は手術が必要ですか? 腰椎すべり症の治療では、必ず手術するわけではありません。 最初は鎮痛剤やブロック注射で症状を緩和し、腰の負担を減らすために安静に過ごして様子をみる場合がほとんどです。 症状の度合いが強すぎる、または鎮痛剤や静養で改善されない場合は手術の必要性があります。 手術に不安を感じる場合は、治療法について一度主治医に相談してみましょう。 腰椎すべり症は発症からどのくらいで治りますか? 腰椎すべり症は自然に治らないため、一度発症したら継続的に通院や治療が必要です。 個人差はありますが、腰椎すべり症で手術した場合は約10日間で退院する場合がほとんどです。 退院後も約2週間は自宅で静養し、手術から約1カ月間経過してから通勤・通学が許可されます。 ただし、入院期間や通勤・通学の再開時期は個人差があります。
2022.06.09 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
腰に小さな痛みや違和感があり、「ぎっくり腰なのではないか」と不安を覚えていませんか? ぎっくり腰は、歩けなくなるほど痛いと言われることも多く、できれば悪化させたくないと考えている人もいるでしょう。 結論、「なんとなく腰が痛くなりそうな違和感」は、ぎっくり腰の前兆の可能性があります。 この記事では、ぎっくり腰になりそうなときの対処法や、病院を受診したほうが良いケースを解説します。 ぎっくり腰の不安の解消や、症状の緩和にお役立てください。 ぎっくり腰の前兆は「なんとなく腰が痛くなりそうな違和感」 ぎっくり腰の前兆については、明らかなものがないと言われています。 しかし、以下のようなタイミングで「なんとなく腰が痛くなりそうな違和感」があれば、ぎっくり腰の前兆の可能性があります。 重いものを持ち上げたとき 座ったり歩いたりしているとき 前かがみになったとき 咳やくしゃみをしたとき 寝ているとき 身体を起こしたとき 前兆を見過ごしてしまうと、症状が悪化してぎっくり腰になってしまうかもしれません。 ぎっくり腰を未然に防ぐためにも、次の章で解説する対処法を試してみましょう。 【前兆】ぎっくり腰になりそうなときの対処法4つ 腰に違和感があり、ぎっくり腰になりそうなときには、以下4つの対処法を試してみてください。 無理な姿勢を避ける 痛みがある場合は冷やす 身体を軽く動かす ストレスを解消する 各対処法について、ぎっくり腰の原因とともに詳しく解説していきます。 無理な姿勢を避ける ぎっくり腰になりそうなときは、無理な姿勢を避けましょう。 ぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛症」といい、腰や背骨を支える組織に傷が付いて痛みを引き起こすと言われています。 腰や背骨を支える組織は、椎間板、椎間関節、骨膜、筋肉・筋膜、靭帯、血管などさまざまで、どの部分に原因があるかは感覚だけではわかりません。 そのため、まずは無理な姿勢を避けて、腰周りに負担をかけないことが大切です。 痛みがある場合は冷やす ぎっくり腰の前兆である「なんとなく腰が痛くなりそうな違和感」を通り越して、すでに痛みがある場合は、湿布や氷枕などで患部を冷やしましょう。 痛みの原因は腰周りの組織の炎症であるため、冷やすことで症状の改善に効果があると言われています。 ただ、冷やしすぎると皮膚を刺激し、かえって痛みが悪化してしまうおそれがあるため注意しましょう。 身体を軽く動かす ストレッチなどで身体を軽く動かすのも、ぎっくり腰になりそうなときの対処法として有効だと言われています。 ぎっくり腰の症状は、安静にしすぎると治りが遅くなる可能性があるためです。 ストレッチで腰周りにある筋肉の緊張をほぐし、血行が促進されたり可動域が広がったりすることで、腰椎への負担を減らせます。 痛みがない、または痛みが引いたら、無理のない範囲で身体を動かしてみましょう。 また、マッサージの良否は症状によって異なるため、自己判断で実施せず医師に相談してください。 ストレスを解消する ぎっくり腰になりそうなときは、ストレスを解消することも大切です。 ストレスは筋肉の緊張や血流の悪化を引き起こすため、ぎっくり腰の原因のひとつだと考えられています。 すべてのストレスを解消することは難しいかもしれませんが、十分な睡眠や休息を取るなど、リフレッシュできるよう心がけてみてください。 ぎっくり腰になると「耐えられないほどの激痛」が走ることも 前兆を放置し、ぎっくり腰になってしまうと「耐えられないほどの激痛」が走ることもあります。 正式名称である「急性腰痛症」という文字のとおり、急激に発症するのが、ぎっくり腰の怖いところです。 重いものを持ち上げたときや、前かがみになったときなどのタイミングで腰に激痛が走った場合、ぎっくり腰の可能性が高いでしょう。 ぎっくり腰の症状や原因については、以下の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。 ぎっくり腰ではない?病院を受診したほうが良い3つのケース ぎっくり腰やその前兆のような症状が出ており、以下のような状態の場合は、一度病院を受診してください。 痛みが2週間以上続いている・しびれがある 高齢である 発熱がある 「ぎっくり腰かと思いきや、骨折や他の病気だった」という可能性があります。 それぞれの症状について、詳しく解説します。 痛みが2週間以上続いている・しびれがある 腰周りの痛みが2週間以上続いている、またはしびれがある場合は、以下の病気が隠れている疑いがあります。 椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう) そのままにしておくと痛みが長引いたり、手術が必要になったりするおそれがあるため、早めに病院を受診することが大切です。 高齢である 高齢でぎっくり腰のような痛みがある場合、「圧迫骨折」で背中の骨が折れている可能性があります。 高齢者は「骨粗しょう症」の人が多く、骨が折れやすいためです。 骨折が原因で寝たきりになってしまうこともあるため、ただのぎっくり腰だと自己判断せず、一度背中や腰の状態を診てもらいましょう。 発熱がある 腰の痛みに加えて発熱がある場合に考えられるのは、細菌やウイルスへの感染です。 脊椎が細菌に感染する「化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)」の可能性もあります。 感染は抗生物質などの薬で治療する必要があるため、発熱がある場合は病院を受診しましょう。 そのまま入院となるような、重大な病気が隠れているケースもあります。 以下の記事では、ぎっくり腰で病院を受診する目安に加えて、病院に行く前の応急処置を紹介しています。 まとめ|ぎっくり腰の前兆は4つの対処法で乗り切ろう 「なんとなく腰が痛くなりそうな違和感」は、ぎっくり腰の前兆の可能性があります。 重いものを持ち上げたときや前かがみになったとき、咳やくしゃみをしたときなど、前兆が現れるタイミングはさまざまです。 ぎっくり腰になりそうなときには、無理な姿勢を避けるなど、この記事で解説した4つの対処法で乗り切りましょう。 2週間以上続く痛み・しびれ・高齢者・発熱を伴うなどの場合は、ぎっくり腰ではない病気が隠れているおそれがあるため、一度病院を受診してみてください。 当院「リペアセルクリニック」では、腰痛治療の選択肢として再生医療を提供しています。 ぎっくり腰の前兆についてよくある質問 ぎっくり腰の前兆を感じたらどうしたらいいですか? ぎっくり腰の前兆に有効な対処法は、「無理な姿勢を避ける」「身体を軽く動かす」「ストレスを解消する」です。 痛みがある場合は、まず患部を冷やし、腰回りの組織の炎症を抑えましょう。 ぎっくり腰になりそうなときにやってはいけないことは? 重い物を持ち上げたり、痛みがあるのに無理に動いたりと、腰に負担がかかることは避けましょう。 症状が悪化し、激痛が走るぎっくり腰になってしまうおそれがあります。
2022.06.06 -
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「MRI検査って結果が出るまでの時間はどのくらいなのか」 「時間がかかるなら予定を組みたいから事前に知っておきたい」 人間ドックでも使用する機会が増えてきたMRI検査ですが、人によっては所要時間以前に検査を受けることが難しい場合があります。 本記事ではMRI検査でできる内容や、注意点について解説します。MRIを用いた検査を予定している人で、本記事で記したMRI検査の注意事項に当てはまる人は、検査の前に担当の医師に申告するための準備ができるので、ぜひ参考にしてください。 MRI検査とは MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)検査とは、強力な磁場を発生させるトンネルのような装置の中で、身体の内部の断面をさまざまな方向から撮影する検査です。 MRI検査は、ベッドに横たわり検査が始まるとベッドが自動で動いてトンネルのような装置の中に入っていきます。磁場が発生するときは工事現場のような大きな音がするため、ヘッドホンや耳栓をして検査を行う場合もあります。 工事現場の音 80〜85デジベル MRI検査の音 120デシベル程度 MRI検査でわかること MRI検査は、全身の疾患について調べられますが、以下の部位における高い検査能力が特徴的です。 四肢(両手、両足) 関節軟部組織 脊椎 脳 膝 肩 子宮 卵巣 血管 など 骨や、その周辺にある軟骨の状況も精査できるほか、脳を含む頭部や骨盤内の臓器などを検査する際に使われます。 MRI検査とCT検査との違い MRI検査と同じように身体の内部を撮影する検査として「CT検査」があります。MRI検査と同様にトンネルに入って行うもので装置の見た目も似通っているのですが、大きな違いがあります。 それは「CT検査は放射線を使った検査」「MRI検査は磁場と電波を使った検査」の違いです。放射線を使わないMRI検査の方が身体への負担が少ないと考えられます。検査の原理や得意な部位の違いは以下の表でまとめました。 検査原理 得意な部位 MRI検査 磁場と電波 整形外科の主な症状 腱板損傷、腱板断裂、関節損傷、靭帯損傷、半月板損傷、頸椎症、胸椎・腰椎ヘルニア、頸椎ヘルニア、脊髄腫瘍、骨軟部腫瘍、その他 脊髄、関節、脳、骨盤腔内臓器 ※関節軟部組織の描出が得意 CT検査 放射線 骨、脳、肺、腹部 MRI検査の結果が出るまでの所要時間 MRI検査の所要時間は20~45分です。似ている検査方法のCT検査は10~15分なので、比較すると少し長い時間がかかります。身体を動かすと画質が落ちてしまうため、検査中はなるべく身体を動かさないことが重要です。 また、MRI検査の結果が出るまでの期間は、検査当日すぐに出る場合もあれば、7~10日間ほどかかる場合もあります。医療機関によって変わるため事前にご確認ください。 MRI検査当日の所要時間:20〜45分 MRI検査の結果が出るまでの期間:当日または7〜10日 MRI検査の全体的な流れ MRI検査の当日は以下の流れで検査が行われています。 受付しつつ注意事項の確認 問診完了後、検査着にお着替え 検査室に移動しMRI検査の実施 MRI検査終了後、来院時の服にお着替え お会計 MRI検査の結果は郵送でお知らせするケースが大半ですが、必ず担当医に「どのような方法で検査方法が知らされるのか」を確認しておきましょう。 MRI検査の注意点 MRI検査は、強力な磁石と電磁波を使用するので、MRIの検査室内には金属類の持ち込みを一切禁止しています。たとえば金属類が該当し、ファスナーやチャック、金属製のボタンなどが付いた服装では検査できません。 また、女性の方はホック付きのブラジャーも着用できない可能性があるため注意が必要です。その他、バッグはもちろん、携帯電話や腕時計、財布などの貴重品、身に付けているアクセサリーを含めた金属類はすべて取り外してもらうのが必須です。ヘアピンなども忘れがちですので注意してください。 医療機関では、MRI検査で検査着に着替える場合が多いため、なるべく金属が付いておらず着替えやすい服装で来院するとスムーズに検査を受けられます。 金属が付いていなくても発熱系素材の下着なども注意が必要です。 インプラントも素材によっては難しい場合があるので、入れ歯も外してもらう必要があります。 身につけてはいけないものや注意が必要なもの一覧 MRI検査当日は、以下の服装やアクセサリー類などを身につけて来院される場合は注意が必要です。 MRI検査時に注意が必要なもの一覧 身に着けてはいけないもの、注意が必要なもの ファスナー、金属ボタンのついた衣類 メイク、マニキュア(アイシャドウ、マスカラ、ネイルアートに注意) 入れ歯、(インプラントは事前相談が必要です) 腕時計、メガネ、へアピンなどのアクセサリー類 コンタクトレンズ(事前相談が必要です) コルセット系の下着、ホックが付いた下着・衣類 金属のついている服や下着 発熱保温機能付の衣料(ヒートテック等) など 体内にペースメーカーなどを埋め込んでいる人 MRI検査は、強力な磁石や電波を使うため、火傷などの事故が起こらないよう十分に気を付けなければなりません。人によっては、身体の状態や状況によってMRI検査を受けるのが難しいと判断されるケースがあります。 以下の事項に当てはまる人は、MRI検査を受けられない場合があるため注意が必要です。 体内に金属(インプラント、ペースメーカーなど)を埋め込んでいる人 手術などで体内に金属、プレートやボルトを埋め込んでいる人は、MRI検査で使用する磁石と金属が反応して検査画像の乱れや火傷の原因となる可能性があります。 金属を体内に埋め込んだ症歴がある場合は、検査を受ける前に必ず申告し「MRI検査が可能であるか」を確認しておきましょう。治療を受けた病院で、金属の種類を事前に確認を求められるケースもあります。 体内に金属類を埋め込んでいる人で注意が必要なケース一覧 心臓ペースメーカー 骨折で体内に金属が入っている 脳動脈クリップ 血管ステント挿入 人工内耳、人工中耳 脳深部刺激装置 入れ墨、アートメイク リフトアップを金糸で行った場合・ 妊娠中、または妊娠の可能性 金属片が飛び散る職場での勤務 閉所恐怖症 ※上記でもチタンを用いたら、検査を受けられる場合もあります 刺青やアートメイクをしている人 刺青やタトゥーで検査ができないケースについて不思議に思う人も少なくないでしょう。実は刺青やタトゥーの色素に鉄などの金属が含まれている場合があり、MRI検査の強力な磁石と反応すると火傷を引き起こす可能性があるからです。 アートメイクの場合も、使用される金属の量はわずかですが、ごくまれに刺青と同様に検査画像が乱れてしまいます。火傷を引き起こす可能性もあるため、同じく注意が必要となります。たとえばマグネットネイルやミラーネイルなども変色の恐れがあるので注意しましょう。 刺青やアートメイクをしている人は、MRI検査を受ける前に必ず担当医師へ申告しましょう。 閉所恐怖症/狭いところが苦手な人 MRI検査は、狭いトンネルのような空間で行われるため、狭いところが苦手な人や閉所恐怖症の人は事前に申し出るのをおすすめします。MRI検査の検査時間は、長いと40分ほど必要になるため、閉所恐怖症の人は注意が必要です。 狭いところが苦手なのを事前に伝えておけば、医療機関によってはMRI機器の明るさを調整したりできる場合があります。検査機関によっては、オープン型のMRIを使用できるので事前に確認しておきましょう。 また、我慢できない場合は検査員に知らせるためのスイッチがあるので、気持ちを楽にしてお受けください。MRI検査について不安な点があれば、たとえ些細なことであっても検査を行う前に医療機関へ相談しましょう。 メイクやコンタクトレンズを着用をしている人 MRI検査を受ける際は、通常のメイクであっても注意が必要です。メイクをしたままMRI検査を受けるのは大きなリスクが伴います。 アイシャドーやマスカラ、アイラインなどの化粧品は、種類によって金属が含まれている場合があるため、検査画像の乱れや火傷を引き起こす恐れがあります。 正しく検査を終えられるように、MRI検査が始まる前までにメイクを落としておきましょう。 コンタクトレンズ(とくにカラーコンタクトレンズ)も注意が必要です。コンタクトレンズには鉄成分が含まれている場合があるため、コンタクトレンズをつけたままMRI検査を受けると検査画像への影響や火傷の危険があります。 コンタクトレンズを使用している人はMRI検査の前に外しておくか、検査の日は眼鏡をかけて来院し、検査中は眼鏡を外すような対応を行うのが無難です。 その他食事などにおける注意事項 MRI検査で腹部や骨盤の検査をする人は「食事の制限はしておくべきか」気になる人も多いでしょう。腹部や骨盤のMRI検査では、約6時間前までに食事を済ませてもらうよう案内しています。 水の摂取に関しては、MRI検査の直前までは問題ありません。とくに骨盤のMRI検査を受ける人は、来院の1時間前までに排尿を済ませておいてもらう必要があります。仮に来院1時間を過ぎたタイミングで排尿された場合は、300ml程度の水を摂取してから検査を受けましょう。 まとめ・MRI検査と検査を受ける際の注意点を把握しておこう MRI検査の造影剤は、被ばくの危険性がないため、CT検査よりも身体に負担の少ない検査であると言われています。しかし、体内に金属を埋め込んでいる人や刺青をしている人は危険が伴うため検査が受けられない場合があることを把握しておきましょう。 メイクをしたままやコンタクトレンズを付けたままの状態でMRI検査を受けるのも大きなリスクが伴います。必ずMRI検査を受ける前に注意事項を確認しておきましょう。
2022.04.18







