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股関節のMRI検査でわかる病名とは?費用相場や撮り方も徹底解説

有効な診察にはMRIを利用
公開日: 2022.03.30 更新日: 2025.01.15

レントゲン検査やCT検査で股関節の痛みや違和感の原因が特定できない場合、MRI検査が必要となるケースがあります。

MRI検査では、レントゲンやCTでは映し出せない神経や筋肉の異常を詳しく調べられるからです。

本記事では、股関節に異常がないかを調べるMRI検査について詳しく解説します。

MRI検査で発見できる病名・疾患や、MRIの撮り方も紹介しているので、股関節の痛みや違和感に悩み詳しい検査を検討されている方は参考にしてみてください。

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MRIを含む股関節を調べる画像検査3種【費用相場】

股関節の異常を調べるときに実施される画像検査は、主に以下の3種類です。

・レントゲン検査
・CT検査(Computed Tomography)
・MRI検査(Magnetic Resonance Imaging)

検査の内容や費用をそれぞれ見ていきましょう。

1)レントゲン検査

レントゲン検査は、多くの方にとってなじみのある放射線の一種であるエックス線を用いた検査方法です。短時間で簡単におこなえますし、苦痛もほとんどないため、まずはレントゲンを撮る病院が多いかと思います。

レントゲン検査は、骨の状態、部分を詳しく見るのに適しています。

たとえば骨折や、骨の変形などがその代表です。しかし、筋肉・軟骨・神経などの骨より柔らかい組織は撮影できません。

最近はデジタル化の影響で線量が格段に少なくなっているため通常の検査であれば問題はありません。ただ、放射線を用いる検査ですので、何度も繰り返して検索をおこなうなどの場合は被曝の可能性については気になるところです。

【検査費用の目安】

検査費用:600〜2,000円
※撮影枚数2枚で3割負担の料金を想定

2)CT検査(Computed Tomography)

CT検査は、レントゲンと同じエックス線を用います。

このエックス線をあらゆる方向から照射することで、体の輪切りした画像撮影が可能になります。レントゲンと違って体の内部まで輪切りにした状態で確認ができます。

輪切り画像を重ね合わせて他の断面の画像を構築したり、三次元(3D)の立体画像で確認したりできる検査です。

レントゲン検査よりもさらに詳しく骨の状態を評価できますが、レントゲンと同じく筋肉・軟骨・神経などの骨より柔らかい組織については判断しにくい特徴があります。

【検査費用の目安】

検査費用:5,000〜15,000円
※3割負担の料金を想定

3)MRI検査(Magnetic Resonance Imaging)

MRI検査とは、大きな磁石(磁場)を利用して体の内部を画像化する検査です。

レントゲン検査や、CT検査ではわからない筋肉や神経などの柔らかい組織を写し出す作業を得意としています。また、何より放射線を使用しないため被曝もなく、患者さんの人体に無害な検査という点で優れています。ただ、装置自体が大きく、とても高価なため、大学病院をはじめとした一部の施設にしか配置されていません。

また、誰でもできる訳ではありません。仕組みとして非常に強力な磁石を用いた装置なので、体内に金属があると検査できない場合があります。

MRI検査の注意点はこちら▼

【検査費用の目安】

検査費用:5,000〜17,000円
※3割負担の料金を想定

股関節のMRI検査でわかる主な3つの病名

ここでは、MRI検査で発見できる主な股関節の疾患を3つ紹介します。

・変形性股関節症
・関節リウマチ
・大腿骨頭壊死

順番に見ていきましょう。

変形性股関節症

変形性股関節症とは、股関節にある軟骨がすり減って、骨が変形する疾患です。変形性股関節症を発症し、症状が進行すると股関節に痛みが生じます。

また、股関節の可動域が制限されるようになり、立ち上がる動作や靴下をはく動作などに支障をきたすようになります。

変形性股関節症の詳細はこちら▼

なお、変形性股関節症の治療には、人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が有効です。

幹細胞を股関節に注射すれば、すり減った軟骨が再生されます。徐々に痛みが軽減し、手術を回避できる可能性が高まります。

期待できる治療効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。

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関節リウマチ

関節リウマチとは、免疫システムの異常により、炎症を起こし痛みや腫れが生じる疾患です。股関節で発症した場合、リウマチ性股関節症と呼ばれます。

症状が進行または慢性化すると、関節が変形したり、こわばり・痛みによって日常生活に支障をきたしたりします。

また、炎症による発熱や、免疫システムのエラーによる臓器障害なども発生する可能性があるので、視野を広げた治療アプローチが必要です。

関節リウマチの詳細はこちら▼

大腿骨頭壊死

大腿骨頭壊死は、股関節を形成する骨の一部である大腿骨頭への血流が低下して骨組織が壊死する疾患です。原因が不明な場合は「特発性大腿骨頭壊死」と呼ばれ、難病に指定されています。

症状が軽度で壊死の範囲が狭い場合は、経過観察も可能です。

しかし、壊死範囲が広く、症状が著しく進行している場合は、骨切り術や人工股関節置換術の手術が視野に入ってきます。

大腿骨頭壊死の詳細はこちら▼

股関節を調べるときのMRIの撮り方

股関節を調べるときのMRIの撮り方を以下の表にまとめました。検査の流れを把握しておきたい方は参考にしてみてください。

流れ

検査内容

1.磁性体の装飾品を外す

磁場を発生させるMRIの故障の原因となるため、アクセサリーや時計などの金属類は事前に外しておく

2.検査着に着替える

必須ではないが安全性を考慮して推奨されている(参考1

3.ヘッドホンや耳栓を装着する

検査中に騒音が発生するため、専用のアイテムで耳をふさぐ

4.ベッドに横たわる

指示に従って体勢を整える。撮影部位を固定する必要があるため患部によって多少体勢が変わる

5.検査開始

トンネル型の機械に入って検査を受ける。検査時間は撮影部位や撮影方法にもよるが、20〜45分

検査結果は、早くて当日中に出ます。詳細な分析を要する場合は、7〜10日ほどかかります。

MRI検査の全体像を解説した記事はこちら▼

まとめ|股関節に異常を感じたらMRI検査を検討しよう

MRI検査は、レントゲン検査やCT検査ではわからない筋肉や神経などの組織の異常を詳細に映し出せます。

原因がはっきりわからない痛みや違和感が股関節に現れたら、MRI検査を受けて病名や疾患名を調べると良いでしょう。

早期に原因がわかれば、適切な治療を開始して早い回復を目指せます。

変形性股関節症を含む膝の痛みに対する根本的治療には「再生医療」を推奨します。再生医療は、人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、すり減った膝軟骨の再生を図ります。

「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。

股関節のMRI検査に関するよくある質問

最後に股関節のMRI検査に関するよくある質問と回答をまとめます。

MRIの画像に映る白い影は何ですか?

MRI画像に映る白い影の原因は、以下のように複数考えられます。

・小出血
・骨髄の浮腫
・組織や骨の損傷
・レントゲンには映らないような微小な骨折

医師の話を聞いて、白い影の正確な原因を確認しましょう。

股関節のMRI検査で異常なしでも痛みが生じるのはなぜですか?

小さな組織の損傷は、MRIに映らない場合もあります。そのため、実際には損傷が起きていても、検査結果では「異常なし」と診断されるケースもゼロではありません。

また、股関節の靭帯が緩んで、痛みを伴う場合もあります。靭帯の緩みはMRIでは確認が難しく、検査では異常が見つからないケースもあります。

【参考文献】

参考1:http://fms.kopas.co.jp/fmdb/JJMRM/27/4/230.pdf

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