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40代以降で膝が痛い原因は?急な痛みや夜中に痛むケースを医師が解説

膝が痛い原因 40代
公開日: 2021.10.06 更新日: 2026.05.30

「最近、階段の上り下りで膝が痛い」

「夜中に膝がズキズキして眠れないことがある」

40代に入ってから、このような膝の違和感や痛みを感じ始めた方も多いのではないでしょうか。

40代以降は、加齢による軟骨のすり減りや筋力低下、体重増加、立ち仕事などの影響によって、膝に負担がかかりやすくなる年代です。

とくに、急に痛みが出たり、夜間痛や腫れを伴ったりする場合は、変形性膝関節症をはじめとした病気が隠れている可能性もあります。

この記事では、40代以降で膝が痛くなる主な原因や症状チェック、日常生活でできる対処法についてわかりやすく解説します。

また、手術を必要としない治療法として注目されている「再生医療」についても紹介しています。

「この膝の痛みは放置して大丈夫?」

「病院へ行くべき症状なのかわからない」

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【症状別】40代で「膝が痛い」原因

40代で膝が痛くなる原因はさまざまですが、症状の出方によって考えられる原因は異なります。

とくに「夜中に痛む」「腫れや熱がある」「急に強く痛む」といった場合は、単なる疲労ではなく病気や炎症が関係している可能性もあります。

ここでは、症状別に考えられる原因や特徴について解説します。

夜中に膝が痛くて眠れない

夜だけ膝の痛みが強くなるのは、体の状態が日中と変わることが関係しています。

日中は体を動かしているため血流が保たれていますが、夜になって横になると血流や関節内の圧力のバランスが変化し、痛みを感じやすくなるのです。

また、寝ている間は周囲が静かになるため、日中は気にならなかった軽い痛みでも敏感に感じやすくなる点も影響しています。

一方で、通常の疲労による痛みは休むと軽くなることが多いです。

横になっている状態でも痛みが続く場合は、関節の中で炎症や異常が起きている可能性があるため注意しましょう。

膝が腫れて熱を持っている

膝が腫れていたり、触ると熱を持っている場合は、関節の中で炎症が起きているサインです。

炎症が生じると関節内に水がたまりやすくなり、膝が腫れて見えたり、動かしにくくなったりすることがあります。

このような状態は、変形性膝関節症による関節への負担の蓄積だけでなく、痛風や偽痛風のように関節内に結晶がたまることで炎症が起きるケースや、関節リウマチなどの疾患によって引き起こされることもあります。

また、こうした腫れや熱感は、関節そのもののトラブルが進行しているサインである可能性もあります。

無理に動かしたり温めたりすると症状が悪化することもあるため注意が必要です。

歩けないほど急に痛む

急に強い膝の痛みが出る場合は、関節やその周囲の組織に急激な変化が起きている可能性があります。

原因は大きく分けて「ケガ」と「発作」の2つがあります。

半月板損傷や靭帯損傷などのケガは、日常の動作でも起こることがあり、40代では加齢によって組織が弱くなっているため注意が必要です。

また、変形性膝関節症の悪化や痛風発作のように、関節内で急激に炎症が起こることで短時間で強い痛みが出るケースもあります。

このような痛みは放置すると症状が悪化したり、回復に時間がかかることがあります。

強い痛みがある状態で無理に動くと、関節への負担がさらに大きくなり、損傷が広がるおそれもあります。

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40代以降で膝が痛む原因の多くは「変形性膝関節症」

変形性膝関節症とは、膝の関節内でクッションの役割をしている関節軟骨がすり減ってしまう病気です。

関節軟骨がすり減ることで、骨同士が摩擦を起こすようになり、膝関節の変形や痛みが現れます。

若いころは問題がなかった方でも、40歳を過ぎたあたりから徐々に膝の違和感や痛みを自覚するケースが増えてきます。

ある調査によると、膝に痛みを感じはじめた年齢でもっとも多いのは40代(全体の34%)であり、次いで50代(全体の32%)といわれています。(文献1

40代以降にみられる膝の痛みの原因として、変形性膝関節症は代表的なもののひとつとされています。

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症の主な原因は、加齢による関節軟骨の変化です。

加齢とともに関節軟骨の弾力性が低下すると、クッションとしての役割が弱まり、関節に負担がかかりやすくなります。

このことから、変形性膝関節症は加齢にともなって発症しやすくなります。

そのほかにも、以下のような要素も変形性膝関節症の発症原因です。

  • 肥満
  • 遺伝
  • 膝の使いすぎ
  • 外傷による膝の損傷

変形性膝関節症の原因や初期症状について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みです。

発症初期は、膝のこわばりや違和感からはじまり、症状が進行するにつれて徐々に痛みが現れます。

とくに、以下のような動作時に痛みが生じる傾向にあります。

  • 歩く
  • 座る
  • かがむ
  • 立ち上がる
  • 階段の昇り降りをする
  • 膝を曲げ伸ばしする

痛みだけでなく、炎症によって膝周囲が腫れることもあるでしょう。

また、変形性膝関節症の症状は膝関節に起こりますが、膝の下が痛むケースもあります。

変形性膝関節症は進行すると、日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対処が重要です。

一般的には、運動療法や薬物療法、装具療法などが行われますが、症状の進行度や生活スタイルによって適した治療法は異なります。

近年では、手術を行わずに膝の機能回復を目指す治療法として「再生医療」も注目されています。

再生医療は、患者様自身の細胞を活用して関節の修復を促す治療であり、痛みの軽減や機能改善が期待されています。

症例は以下の記事をご覧ください。

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【40代以降】膝が痛む原因の「変形性膝関節症」の症状チェック

40代以降で膝が痛む場合、変形性膝関節症の可能性があります。

ただし、すべての膝の痛みが当てはまるわけではないため、症状の特徴を確認することが大切です。

ここでは、変形性膝関節症を判断するためのチェックポイントについて解説します。

膝の痛みの症状チェック

膝の健康を確認するために、以下の症状が当てはまるかチェックしてみましょう。

【膝の健康チェック】
☐動きはじめる際に膝が痛む
☐膝が腫れたり、熱を持ったりしている
☐膝を動かすと引っかかりを感じる
☐急に膝の力が抜ける
☐太ももが痩せてきた
☐靴底が偏りながらすり減っている

これらの症状が多く当てはまるほど、変形性膝関節症の可能性が高くなります

膝関節は、普通の道を歩くだけでも体重のおよそ3倍、立つ・しゃがむなどの動作では約8倍の負担がかかるといわれています。

日常生活の中でも膝には大きな負担がかかっており、加齢や体重の増加によってその負担がさらに増えることで、関節の変化が進みやすくなるのです。

変形性膝関節症を予防するには、体重管理で肥満を避けつつ、運動で筋肉を維持して膝への負担を軽減することが重要です。

膝が痛む場所は内側か外側か

変形性膝関節症は、膝のどの部分がすり減るかによって「内側型」と「外側型」に分けられます

内側型は膝の内側に負担がかかりやすいことから発症しやすく、加齢・肥満・O脚などが主な原因とされています。

一方、外側型は比較的少なく、ケガや病気などが原因となるケースが多いです。

一般的に、膝関節にかかる体重の負担は内側に約7割、外側に約3割とされており、その影響から内側型の変形性膝関節症の方が多い傾向にあります。

膝の痛み|変形性膝関節症の原因
  • 外側型の症状:ケガや病気などが原因となる二次性の要因
  • 内側型の症状:「加齢や肥満」「O脚」などが原因となる一次性の要因
  • 外側型よりも内側型の変形性膝関節症を発症する方が多い

変形性膝関節症の症状について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

 

【40代以降向け】膝痛を和らげる対処法

ここでは、40代以降の中年期に注意すべき膝の痛みの対処法、とくに変形性膝関節症の治療方法について紹介します。

▼変形性膝関節症の改善方法を1分で解説!

膝に負担をかけない生活を意識する

膝の痛みを和らげるためには、日常生活の中で膝への負担を減らすことが重要です。

とくに40代以降は、関節や筋力の変化によって知らないうちに膝へ負担がかかりやすくなっています。

以下のポイントを意識することで、膝への負担を軽減し、症状の悪化予防につながります。

項目 意識すべきポイント
体重管理 体重が増えるほど膝への負担は大きくなるため、適正体重を維持することが大切。
無理な食事制限ではなく、バランスの良い食事と軽い運動を心がける。
姿勢 背中を丸めず、骨盤を立てるように意識する。
立つときは左右どちらかに重心を偏らせず、両足に均等に体重をかける。
座るときは浅く腰掛けず、膝が90度になる高さを意識する。
歩き方 歩くときはかかとから着地し、つま先で蹴り出すようにする。
歩幅を広げすぎず、無理のない自然な歩き方を意識することで膝への衝撃を減らせる。
靴選び クッション性があり、足にフィットする靴を選ぶ。
ヒールが高すぎる靴やサイズが合わない靴は、膝への負担を増やす原因になるため避ける。
O脚対策 O脚は膝の内側に負担が集中しやすくなるため、ストレッチやインソールなどで負担を分散させる工夫を行う。
気になる場合は専門家への相談も検討する。

これらを日常的に意識することで、膝への負担を減らし、変形性膝関節症の予防や進行の抑制につながります。

ストレッチや運動をする

どのようなケースでもおすすめのリハビリは、「膝の曲げ伸ばし」や「軽めのストレッチ」です。

ただし、この膝の曲げ伸ばしは、筋力トレーニングではありません。

膝の痛みに対して膝まわりの筋力強化がおすすめと聞くと、早く治したい気持ちからハードなトレーニングをしがちです。

しかし、膝に過度な負担をかけると、余計に症状が悪化する原因となります。

そのため、筋トレではなく膝のストレッチや、ゆっくりとした曲げ伸ばし運動などのエクササイズを継続的に行ってみましょう。

変形性膝関節症の治療ガイドラインにもとづいた運動を詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

サプリメントは効果ある?

膝の痛みに対して、サプリメントはあくまで「補助的な役割」として考えましょう。

関節の健康をサポートする成分として、グルコサミンやコンドロイチン、ヒアルロン酸などが広く知られていますが、これらは痛みを直接治すものではなく、不足しがちな栄養を補うことが目的です。

そのため、軽度の違和感や予防の段階では効果がある場合もありますが、すでに痛みが強い場合や炎症が起きている場合には、サプリメントだけで改善することは難しいとされています。

また、市販のサプリメントは種類が多く、成分量や品質にも差があります。

「飲めば必ず良くなる」といったものではないため、過度な期待は避けてください。

膝の痛みが続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、サプリメントに頼りきるのではなく、運動療法や治療と組み合わせて対処することが必要です。

手術を必要としない再生医療で治療する

近年では、ヒトの皮下組織に存在する「脂肪組織由来幹細胞」を用いた再生医療によって、膝の痛みが改善する可能性が期待されています。

日本でも変形性膝関節症に対して、幹細胞による再生医療が行われています。

変形性膝関節症は退行性疾患であり、鎮痛剤や運動をはじめとした保存療法だけでは、痛みを完全にコントロールすることが難しい場合があります。

そのため症状が進行した場合、根本的な治療である人工関節置換術や骨切り術などの手術を選択するしかありませんでした。

しかし、脂肪組織由来の幹細胞を用いた再生医療が発展したことにより、膝軟骨の再生が期待できるようになりました。

再生医療によって膝周囲の痛みが和らいだ段階で適切な理学療法を行えば、変形性膝関節症における症状の改善につながるのです。

当院(リペアセルクリニック)では、膝の痛みや腱板断裂などのつらい症状に対して、手術に頼らない再生医療についてご案内しています。

当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも、症状・症例などについてご紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。

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まとめ|40代以降の膝の痛みは早めの対処が大切

40代以降の膝の痛みは、加齢による関節の変化や日常生活での負担の積み重ねによって起こることが多く、とくに変形性膝関節症には注意が必要です。

関節軟骨は一度すり減ると自然に元の状態へ戻ることは難しいとされていますが、生活習慣の見直しや適切な対処によって、症状の進行を遅らせることはできます。

また、膝が痛いからといって過度に安静にするのではなく、膝に負担をかけない範囲で適度に動かすことも重要です。

体重管理やストレッチなどを日常的に取り入れることで、膝への負担軽減につながります。

それでも症状が進む場合は、治療を検討することも大切です。

近年では、手術以外の選択肢として再生医療も注目されています。

痛みや違和感を年齢のせいで済ませず、少しでも気になることがあれば、ひどくなる前に相談しておくことが将来の膝を守る第一歩です。

「まだ病院に行くほどではないけれど、このままで良いのか不安」そんな方は、当院(リペアセルクリニック)へ一度ご相談ください。

参考文献

(文献1)生化学工業株式会社「ひざイキイキ」ひざの痛みに関する対処法と改善アンケート結果