LINEポップアップ
  • HOME
  • トピックス
  • 鵞足炎と変形性膝関節症の違い|比較表やセルフチェックあり
  • ひざ関節
  • 膝の内側の痛み
  • 変形性膝関節症
  • 膝の慢性障害

鵞足炎と変形性膝関節症の違い|比較表やセルフチェックあり

鵞足炎 変形性膝関節症 違い
公開日: 2022.04.13 更新日: 2025.04.12

鵞足炎と変形性膝関節症は、膝の似たような部位に痛みを引き起こしますが、発症の原因や症状の進行度が異なります。

鵞足炎は主に筋肉の炎症によるもので、変形性膝関節症は軟骨がすり減ることで発症する疾患です。

適切な治療を進めていくためには、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

本記事では、鵞足炎と変形性膝関節症の違いをわかりやすく解説します。セルフチェック方法や具体的な治療法も紹介しているので、参考にしてみてください。

鵞足炎と変形性膝関節症の違い

まずは、「鵞足炎」と「変形性膝関節症」がどのような疾患なのかを確認しましょう。それぞれの特徴を理解した上で、両者の違いを詳しく見ていきます。

鵞足炎とは|膝付近の鵞足部で起こる炎症

膝の内側にある鵞足部で発生する炎症が、鵞足炎です。

過度のスポーツ活動や運動をすると、膝の負担が増え、炎症が生じやすくなります。

この炎症は主に、鵞足部にある「滑液包」もしくは筋肉で起きており、膝を酷使することで発症しやすくなります。

主な症状は以下のとおりです。

  • 膝関節の少し下に圧痛がある
  • 関節部分の腫れを伴うことがある
  • 骨の変形は基本的には認められない

のちほど解説する治療法を進めれば、症状の軽減や再発予防が可能です。

関連記事:
鵞足炎(がそくえん)とは?膝の痛みの原因や治療法、治るまでの期間を解説

変形性膝関節症とは|膝軟骨のすり減りによって発症する疾患

膝の軟骨がすり減ることで発症する疾患が、変形性膝関節症です。

加齢や肥満が影響しやすく、関節に強い痛みを引き起こす病気です。

症状が進むと膝の動きに支障をきたし、日常生活にも影響を与えます。

主な症状は以下のとおりです。

  • 階段の昇り降りで膝に痛みがある
  • 膝関節が強ばり違和感が増す
  • 関節が変形し硬くなって曲げ伸ばしに支障をきたす

発症の原因は加齢や肥満以外に、靱帯損傷や半月板損傷、骨折などの外傷による影響も考えられます。

進行すると平地での歩行にも痛みを伴うほか、化膿性関節炎の後遺症として発症する場合もあるため、早期治療が大切です。

なお、変形性膝関節症の治療法には「再生医療」の選択肢が挙げられます。損傷を起こしている膝関節に幹細胞を注入するだけで、傷ついた組織の再生に導きます。

再生医療について詳しく知りたいという方は、無料のメール相談オンラインカウンセリング も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

【関連記事】
変形性膝関節症の初期症状とは?原因や治療方法もわかりやすく解説
変形性膝関節症の原因、スポーツから発症するリスクについて

鵞足炎と変形性膝関節症の違いを表で比較

鵞足炎と変形性膝関節症は、どちらも似たような部位に痛みを生じるため、混同されやすい疾患ですが、発症の原因や症状、治療方法には違いがあります。

以下の表に鵞足炎と変形性膝関節症の違いをまとめました。

 

鵞足炎

変形性膝関節症

原因

筋肉の炎症

・軟骨のすり減り
・加齢
・肥満 など

発症部位

膝関節の内側付近(鵞足部)

膝関節

主な症状

・膝関節の少し下に圧痛・関節部分の腫れ
・骨の変形は基本的に認められない

・膝関節の違和感や強ばり
・階段の昇り降りでの痛み
・関節の変形による可動域の狭まり

主な治療

・運動制限(膝のオーバーユースを避ける)
・足のねじれ調整

・体重管理
・筋力トレーニング
・鎮痛剤、湿布
・関節内の水を抜く

予防法

過度な運動を避け、膝の負担を軽減する

・体重を増やしすぎない
・膝周囲の筋力を維持する

膝の痛みを感じた際は、それぞれの特徴を理解し、適切な対処を心がけましょう。

鵞足炎と変形性膝関節症のセルフチェック表

ここでは「鵞足炎」と「変形性膝関節症」それぞれのセルフチェック表を紹介します。

当てはまる項目が多い場合は、各疾患を発症している可能性を視野に入れましょう。

【鵞足炎のセルフチェック表】

  • 階段の上り下りで膝の内側に痛みを感じる
  • 正座やあぐらをかいたときに痛みが強くなる
  • 安静時よりも運動後に痛みが増すことが多い
  • 膝を90度以上曲げたり、完全に伸ばしたりした際に痛みが出る
  • 膝関節そのものに腫れはないが膝の内側が腫れぼったく感じる
  • 膝の内側を押すと痛みを感じる(とくに膝の内側5~7cmほど下の部分)
  • 膝を曲げる動作(踵をお尻に近づける)を行った際に膝の内側が痛む

【変形性膝関節症のセルフチェック表】

  • 膝が不安定に感じることがある
  • 膝の周囲が腫れているように感じる
  • 膝の形が変わってきたように見える
  • 階段の昇り降りで膝に強い痛みを感じる
  • 正座やしゃがむ動作が難しくなっている
  • 朝起きたときに膝がこわばることがある
  • 歩き始めや椅子から立ち上がる際に膝が痛む
  • 膝を動かしたときに痛みや軋むような感覚がある
  • 長時間座った後に立ち上がると膝に痛みを感じる
  • 体重が増加して膝への負担が大きくなっていると感じる

膝の痛みは放置すると悪化する可能性があります。

セルフチェックの結果を参考にし、症状が続く場合は医療機関の受診を検討しましょう。

鵞足炎と変形性膝関節症の治療法

ここでは、鵞足炎と変形性膝関節症の治療法について解説します。

  • 鵞足炎の治療法
  • 変形性膝関節症の治療法
  • 膝の痛みに対する治療の選択肢「再生医療」について

近年注目されている新しい治療法「再生医療」も紹介しているので、治療法を選ぶ際の参考にしてみてください。

鵞足炎の治療法

鵞足炎の治療には、症状の程度に応じた適切なアプローチが必要です。

初期の治療として、安静が大切です。膝に過度な負担をかけないよう、激しい運動や長時間の正座、しゃがみ込みなどの姿勢は避けましょう。痛みがあるときはアイシング(冷却)すると、炎症の軽減が期待できます。

痛みが強い場合には、抗炎症薬の服用や湿布の使用による薬物療法を取り入れます。

理学療法によるリハビリも治療の一環です。ストレッチや筋力トレーニングをすれば、膝の機能回復や再発予防につながります。

変形性膝関節症の治療法

変形性膝関節症の治療は、症状の進行度に応じて段階的に進められます。

痛みが軽く、日常生活への影響が少ない場合は、内服薬や湿布薬、消炎鎮痛剤などの服用・服薬による薬物療法が用いられます。炎症を軽減するほかの治療法には、ヒアルロン酸の注入があります。関節の滑りを良くするため、炎症が起こりにくいです。

痛みが続き、膝の動きに違和感が出始めた場合は、リハビリや装具(サポーター・インソール)を活用して膝の負担を減らします。

痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合は、手術が検討されます。

以下は、変形性膝関節症における代表的な手術です。

  • 骨切り手術:骨を切って膝の形を整える方法
  • 人工関節置換術:人工の関節を置き換える方法

早期発見により、手術を回避できる可能性もあります。症状が悪化する前に治療を進めていくことが大切です。

【関連記事】
変形性膝関節症の治療は早期発見が鍵!初期症状を見逃さないために
変形性膝関節症|高齢者も知っておくべき手術の種類とそのリスク

膝の痛みに対する治療選択肢「再生医療」について

膝の治療には「再生医療」の選択肢もあります。

変形性膝関節症や半月板の損傷などに対し、手術を伴わない治療法の1つです。

再生医療における「幹細胞治療」は、自身の幹細胞を使い、損傷した組織や細胞を再生に導く方法です。

「PRP療法」も再生医療の1つで、自身の血液から血小板を取り出し、損傷部位に注入する方法です。

血小板に含まれる成長因子が炎症を抑える働きをします。

どちらも注射を打つだけなので体への負担が少なく、手術せずに治療できる可能性があります。

当院「リペアセルクリニック」では「幹細胞治療」「PRP療法」の両方の治療が選択可能です。

再生医療について詳しく知りたいという方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。

まとめ|鵞足炎と変形性膝関節症の違いを知って今後の治療方針を考えよう

鵞足炎と変形性膝関節症は、どちらも膝に痛みを引き起こす疾患ですが、その原因や治療法には違いがあります。

本記事の違いを示す表やセルフチェックを参考に、疑われる疾患があれば医療機関を受診してください。

症状が軽度の場合は、安静や炎症を抑える薬の服用などの保存療法で様子を見ます。

症状が悪化し、痛みに耐えられなかったり、動きに制限が出て日常生活に支障をきたしたりすれば、手術も検討されます。

変形性膝関節症や関節リウマチなどの治療法には「再生医療」の選択肢が挙げられます。

当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞を用いた治療を行っております。患者様自身から採取した幹細胞を用いるため、副作用のリスクが少ないのが特徴です。

人工関節や手術を避けたいとお考えの方は、ぜひ再生医療もご検討ください。

手術しなくても治療できる時代です。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

イメージ画像トップ