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膝の裏が痛い10の原因|受診目安や治療法を解説

膝の裏が痛い
公開日: 2022.06.07 更新日: 2025.12.28

「歩くと膝の裏が痛い」「しゃがむとピキッと違和感がある」足の不快な症状にお悩みの方は多いのではないでしょうか。

膝の裏の痛みは、加齢や運動不足によるものから、半月板損傷や血栓などの病気が隠れているケースまで、さまざまな原因が考えられます。自己判断で放置してしまうと、悪化して日常生活に支障が出ることもあるため注意が必要です。

この記事では、膝の裏が痛いときに考えられる原因、受診目安、検査方法を解説します。ご自身の症状に当てはまるものがないか、確認しながら読み進めてみてください。

また、変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、膝の疾患に対する再生医療の情報を提供しております。入院・手術を変形性膝関節症や半月板損傷のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。

目次

膝の裏が痛いときに考えられる10の原因【一覧表】

膝の裏が痛いときに考えられる主な原因は、以下のとおりです。

原因 特徴
変形性膝関節症 歩きはじめに痛む
半月板損傷 曲げ伸ばし時のひっかかり感
ベーカー嚢腫 触れる腫れやしこりがある
膝裏の筋肉の損傷 膝裏が重だるい
靭帯損傷 膝の不安定感
エコノミークラス症候群 片足だけ腫れている、または腫れが目立つ
関節リウマチ 左右対称に関節がこわばる
腰椎ヘルニア・坐骨神経痛 お尻から足先にかけての痛みやしびれ
リンパの滞り 腫れや重だるさ、張り感など
反張膝 膝が後ろに反っている

膝の裏の痛みは関節のトラブルだけでなく、筋肉や靭帯、血管・神経の問題など、さまざまな疾患が背景にあります。どの疾患があてはまりそうか、一覧表を見ながら気になる症状を確認してみましょう。

変形性膝関節症|軟骨がすり減って起こる痛み

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで関節に負担がかかり、痛みや腫れを引き起こす疾患です。

変形性膝関節症は、以下のような方に現れやすい傾向にあります。(文献1)(文献2

  • 50代以降
  • 女性
  • 体重が重い
  • 過去に膝をケガしたことがある
  • 膝へ負担のかかりやすい仕事や動作が多い

また、以下の症状がある場合は、変形性膝関節症の可能性があります。

  • 歩き始めるときに膝がこわばる
  • 階段の上り下りがつらい
  • 正座やしゃがむ動作で痛みが強くなる

変形性膝関節症は自然に元の状態へ戻ることは難しく、放置すると痛みが慢性化して日常生活に支障が出るおそれがある疾患です。症状が軽いうちに対応すれば、進行の抑制が期待できます。

当院で行った変形性膝関節症に対する再生医療の症例を以下で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

【関連記事】
変形性膝関節症の初期症状とは?原因や治療方法もわかりやすく解説 | リペアセルクリニック東京院

半月板損傷|半月板に傷がついて起こる痛み

半月板は、膝関節の中で太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあり、ショックを吸収し、膝の安定性を保つクッションのような役割を果たす線維軟骨組織です。半月板に亀裂や断裂が生じると、膝裏や膝関節に痛みや不安定感などの症状が出やすくなります。

主な原因は野球やジョギングなどのスポーツで膝関節に強いねじれや衝撃が加わることや加齢、肥満などです。(文献3)(文献4

半月板損傷の症状は、以下のとおりです。

  • 膝の内側または裏側に痛みや違和感がある
  • 膝を曲げ伸ばしするときに引っかかる感じがする
  • 水がたまったような張り感・むくみがある
  • 膝を完全に伸ばせない、または伸ばすと痛みが走る

半月板の損傷が治らないまま炎症が続くと、膝の軟骨にも負担がかかり、将来的に変形性膝関節症を招くおそれがあります。医師による検査や治療、リハビリを受けることで痛みの改善や再発防止が期待できます。

当院で行った半月板損傷に対する再生医療の症例を以下で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

【関連記事】
半月板損傷とは?原因・症状・治療法・やってはいけないこと | リペアセルクリニック東京院

ベーカー嚢腫|膝裏に水が溜まって腫れる

ベーカー嚢腫は、膝関節内の炎症や損傷によって関節液が膝裏に溜まって腫れた状態を指します。変形性膝関節症や関節リウマチなど、膝関節に炎症や損傷がある場合やスポーツによって膝を使いすぎた際に起こりやすいことが知られています。

ベーカー嚢腫の主な症状は、以下のとおりです。

  • 膝の裏にしこりや腫れがある
  • 膝を曲げ伸ばしすると圧迫感や違和感がある

嚢腫が大きくなると、ふくらはぎにだるさや痛みが出ることもあるため注意が必要です。

進行すると、嚢腫が破裂して袋の中に溜まっていた滑液が周囲へしみ出し、周辺の組織に刺激を与えて炎症が広がることがあります。

ベーカー嚢腫は膝裏の腫れそのものであり、根本原因である膝関節の炎症や損傷を放置すると再発や症状悪化につながることがあります。そのため、膝関節の状態をしっかり評価し、必要に応じて治療を受けることが大切です。

以下の記事ではベーカー嚢腫について解説しているので参考にしてください。

【関連記事】
【膝裏の腫れ】ベーカー嚢腫の症状とは?治し方を解説 | リペアセルクリニック東京院

膝裏の筋肉の損傷|筋肉を痛めて起こる膝裏の痛み

膝裏の筋肉である膝窩筋(しっかきん)の損傷は、スポーツや日常動作で膝周囲の筋肉に過度の負荷がかかったときに起こります。

ジャンプやダッシュ、急な方向転換などの動作や筋肉の柔軟性が低下した際に損傷しやすい傾向にあります。

膝裏の筋肉の損傷した際の特徴的な症状は、以下のとおりです。

  • 膝裏が重だるい
  • 膝裏を押すと痛みがある
  • 立ったり歩いたりすると痛む
  • ふくらはぎの上部も痛む

軽度であれば安静やストレッチで改善する場合がありますが、痛みが長引く場合や動作に支障が出る際は医療機関での診察を受けましょう。

靭帯損傷|膝を支える靭帯が傷ついて起こる痛み

靭帯損傷の主な原因は、スポーツ中の急なターン・接触・転倒などで靭帯にかかる過度の負荷です。

以下の症状がある場合は、靭帯損傷が疑われます。

  • 膝が不安定に感じる、ぐらつく感覚がある
  • 損傷直後に「ブツッ」と音がしたことがある
  • 触れると温かい
  • 膝裏が腫れて張ったように感じる

靭帯損傷を放置すると膝の不安定性が慢性化し、変形性膝関節症を引き起こすおそれがあります。症状が出たら早めに受診しましょう。

当院で行った靭帯損傷に対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。

【関連記事】
【医師監修】靭帯損傷とは|症状・原因・全治までの期間を現役医師が解説 | リペアセルクリニック東京院

エコノミークラス症候群|血流が滞って起こる膝裏の張りや痛み

エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座っていることで下肢の血流が滞り、静脈に血栓ができる状態です。多くの場合はふくらはぎの痛みや腫れとして現れますが、血栓の位置によっては膝の裏に痛みが出ることもあります。

以下のような症状があれば、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)の可能性があります。自分の脚の状態をチェックしてみてください。

  • 膝裏、ふくらはぎ、または脚全体に張りやだるさを感じる
  • 片足だけ腫れている、または腫れが目立つ
  • 息切れや胸・背中の痛み

これらの症状が見られる場合は放置すると血栓が肺に移動して肺塞栓症を引き起こし、命に関わることもあります。重篤な状態になる前に医療機関での診察を受けましょう。

関節リウマチ|関節に炎症が起きて生じる痛みや腫れ

関節リウマチは、免疫システムの異常により膝を含む複数の関節に炎症が起こる病気です。滑膜と呼ばれる関節の内側を覆う組織が主に攻撃されます。

発症年齢は40〜60代が中心で、女性に多く発症する傾向があります。(文献5

関節リウマチの主な症状は、以下のとおりです。

  • 膝の裏や関節周囲の腫れ、熱感、こわばりが見られる
  • 朝起きた直後の関節のこわばりが30分以上続く
  • 両膝など左右の関節に同時に症状が出る

炎症が長期間続くと関節破壊が進行し、変形や可動域の制限が起こる可能性があります。早期に治療を開始できれば症状の進行を抑え、生活の質を保つことが可能です。

当院で行った関節リウマチに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。

【関連記事】
関節リウマチとは?初期症状・原因・診断・治療・生活上の注意 | リペアセルクリニック東京院

腰椎ヘルニア・坐骨神経痛|神経が圧迫されて起こる痛み

腰椎(椎間板)ヘルニアや坐骨神経痛は、腰の骨(腰椎)で椎間板がつぶれたり飛び出したりして神経が圧迫されることで、腰・お尻・太ももの後ろ・膝裏・ふくらはぎ・足先にかけて痛みやしびれが現れる状態を指します。

主な原因は、加齢による椎間板の変性や体重過多、繰り返す腰への負荷や重労働などです。

以下の症状は、神経が圧迫されているサインかもしれません。

  • お尻から足先にかけての痛みやしびれがある
  • 立ちっぱなしの姿勢が続くとつらく感じる
  • 腰を反らしたときに、足にしびれや痛みが走る
  • 前かがみになると痛みが悪化する

腰椎ヘルニアや坐骨神経痛を放置すると、下肢のしびれや痛みが慢性化して歩行、立ち上がり、階段昇降などに支障が出るおそれがあります。初期のうちに適切に対応すれば、重症化を防いで快適な生活を取り戻せる可能性が高くなります。

当院で行った腰椎椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しているので参考にしてください。

【関連記事】
腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いを解説|疼痛期間や治し方を紹介 | リペアセルクリニック東京院

リンパの滞り|リンパの流れが悪くなって起こる膝裏の腫れや重だるさ

リンパ液は、毛細血管から漏れ出た余分な水分や老廃物を回収し、血流に戻す働きをしています。

リンパの循環が滞ると脚や膝裏などに水分が溜まりやすくなり、腫れや重だるさ、張り感などの症状が現れることがあります。

リンパの流れが悪くなりやすい主な条件は、以下のとおりです。

  • リンパ管・リンパ節の異常や機能低下
  • 長時間立ちっぱなし・座りっぱなし
  • 加齢
  • ビタミンやミネラル不足

むくみや腫れには血液の流れの問題や他の疾患が関わることもあるため、気になる場合は医療機関での診断を検討してください。

反張膝|膝が反りすぎて起こる膝裏の負担と痛み

反張膝(はんちょうひざ)は、立ったときや歩行時に膝関節がまっすぐな状態を超えて後ろに反る状態です。膝関節や周囲の筋肉、靭帯に長期的な負担がかかるため、膝裏の痛みや不安定感が生じやすくなります。

原因としては、バレエや新体操などの膝を伸ばす動きが多いスポーツや靭帯の損傷、生まれつきの関節の柔らかさなどが挙げられます。

反張膝の特徴は、以下のとおりです。

  • 鏡の前で立ったときに、膝が後ろに反っているように見える
  • 立った状態で膝を伸ばすと反り過ぎた感じがする
  • 膝の鈍い痛み
  • 膝が崩れるような感覚がある

反張膝は見た目だけの問題ではありません。放置すると、将来的に関節が変形する可能性があります。

膝の裏が痛いときの受診目安

膝の裏が痛いときの受診目安は、以下のとおりです。

  • 安静にしていても強く痛む
  • 膝裏の腫れが大きい
  • 熱感や赤みがある
  • 膝の曲げ伸ばしが難しい
  • 数日経っても症状が続く

とくに痛み・腫れ・熱感が強い場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

ふくらはぎの強い腫れ・片脚だけのむくみ・息苦しさを伴うなどの症状がある場合は、血栓症が疑われるため内科での評価が必要になることもあります。

当てはまるかどうか確認しながら、受診の判断に役立ててください。

膝裏の痛みの検査方法

膝裏の痛みに対する主な検査方法は、以下のとおりです。

検査 内容 主な病気
X線(レントゲン) 骨の形状、隙間、変形の有無を調べる 変形性膝関節症
MRI 軟骨のすり減り、骨の変形などを調べる 半月板損傷・靭帯損傷
超音波 膝裏の腫れの中身(液体・嚢腫など)、筋損傷、靭帯の損傷をリアルタイムで確認 ベーカー嚢腫
血液検査 炎症反応、リウマチ因子などを確認 関節リウマチ

膝裏の痛みは原因が幅広く、関節・靭帯・筋肉・神経・血管など、どの組織がトラブルを起こしているかで必要な検査が異なります。

膝裏の痛みは原因が重複して見た目だけでは判断できない場合があります。そのため、気になる症状が続くときは整形外科で検査を受けましょう。

膝の裏が痛いときの治療法

膝の裏が痛いときの治療法は、以下のとおりです。

  • 保存療法
  • 手術療法
  • 再生医療

どの治療が適しているかは、原因の病気・損傷の範囲・年齢・生活スタイルによって異なります。それぞれの治療法について詳しく解説します。

保存療法

保存療法は、手術を行わずに痛みや炎症を抑え、膝の機能改善を目指す治療法です。多くの膝裏の痛みに対して最初に選択され、症状の程度や生活スタイルに合わせて複数の方法を組み合わせて行います。

主な治療方法は以下のとおりです。

  • 薬物療法:抗炎症薬や鎮痛薬、湿布などを用いて痛みや炎症を抑える
  • 理学療法:理学療法士によるストレッチ、筋力トレーニング、バランス訓練などで膝の機能を高める
  • 注射療法:ヒアルロン酸やステロイドを膝の関節内や周囲に注射し、痛みの緩和を図る

保存療法を適切に続けることで、日常生活での負担軽減や再発予防にもつながります。

手術療法

膝の手術

手術療法は、保存療法を続けても改善が乏しい場合や、安静にしても強い痛みが続く、歩行が難しいといった際に検討される治療法です。

膝裏の痛みに関係する主な手術は、以下のとおりです。

手術名 内容 主な病気
関節鏡視下術 小さな切開でカメラを挿入し、損傷した組織を修復・部分切除する 半月板損傷
高位脛骨骨切り術 骨の角度を調整して膝の負担を和らげる 変形性膝関節症(初期〜中等度)
人工膝関節置換術 傷んだ関節面を人工関節に置き換える 変形性膝関節症(重度)

手術には、血栓や感染症、出血、再手術のリスクがありますが、適切に選択することで膝の機能改善や痛みの軽減が期待できます。どの手術が最適かは膝の状態や生活スタイルによって異なるため、医師と十分に相談し、納得した上で判断しましょう。

再生医療

膝裏が痛むときの治療法として、再生医療も選択肢の一つです。再生医療には、幹細胞治療とPRP療法があります。

治療法 内容
幹細胞治療 他の細胞に変化する能力「分化能」を持つ幹細胞を患部に投与
PRP療法 血液に含まれる血小板を濃縮した液体を作製して患部に投与

どちらも手術・入院を必要としないのが特徴です。

再生医療は、以下のようなお悩みがある方に向いています。

  • 膝の痛みや腫れがあり、炎症を抑えたい
  • 手術を避けたい方
  • 変形性膝関節症
  • 半月板や軟部組織の損傷
  • 膝裏の痛みが慢性的に続いている

以下で当院「リペアセルクリニック」の再生医療の症例をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

変形性膝関節症だけでなく膝の痛みが原因の疾患で手術に悩んでいる方は、当院へご相談ください。

患者様の状況を伺って一人ひとりにあわせた治療方針を提案いたします。

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膝の裏が痛いときのセルフケア方法

膝の裏が痛いときのセルフケア方法は、以下のとおりです。

  • 安静にする
  • 温める
  • ストレッチをする
  • 生活環境を見直す
  • マッサージをする
  • テーピングやサポーターを使用する

症状や痛みの程度に合わせて、無理のない範囲で取り入れましょう。

痛みが強い・腫れや熱感がある・しびれや動かしにくさを伴う場合は、自己判断せず早めに整形外科や内科を受診してください。症状の原因を正確に把握して、適切な治療やケアにつなげましょう。

安静にする

膝の裏に痛みを感じたら、まずは無理に動かさず安静を保つことが重要です。

膝に負担をかけすぎると症状が悪化する可能性があるため、痛みが強い間は運動や長時間の立位・歩行を控えましょう。

安静にする際のポイントは以下のとおりです。

  • 膝を高く保つ:腫れや血流の滞りを防ぐため、横になるときは膝下にクッションや枕を挟み、少し持ち上げる
  • 痛みが強いときは動かさない:歩行や階段の昇降、膝に負荷がかかる動作は避ける
  • 数日経っても改善しない場合は受診:安静にしても症状が続く場合は、早めに整形外科で原因を確認

安静を意識することで、膝の炎症や筋肉の過度な緊張を抑え、回復のサポートにつながります。

温める

膝裏の痛みの原因に冷えや血行不良が関わっている場合は、患部を適度に温めることが大切です。温めることで血流が改善し、酸素や栄養が行き渡りやすくなるほか、老廃物の排出も促進されます。

温める際のポイントは、以下のとおりです。

  • タイミング:腫れ・赤み・熱感がある場合は温めずに冷やす
  • 方法:入浴、温熱パッドなど
  • 時間の目安:38~40度のお湯に15分程度、温熱パッドは低〜中温で15〜20分程度

日常的に取り入れることで、膝裏の痛みの予防につながります。

ストレッチをする

膝の裏が痛いときは、膝周りのストレッチも有効です。適切なストレッチは、筋肉の柔軟性を高めて血流を促すだけでなく、痛みの軽減や膝関節の可動域維持にもつながります。

膝裏の痛みに役立つ、太ももの裏(ハムストリング)とふくらはぎを同時に伸ばせるストレッチは、以下のとおりです。

  1. 床やベッドに座り、片方の足を前に伸ばす
  2. 反対の足裏を、伸ばした足の太ももの内側に軽く当てる
  3. つま先は天井方向へ向ける
  4. 背筋を伸ばしたまま、上半身を前にゆっくり倒して10秒ほどキープ
  5. 左右を交互に行い、片側10回を目安に

太ももの裏からふくらはぎにかけてじんわりと伸びる感覚が得られます。余裕がある場合は、伸ばしている足先に手を伸ばしてみましょう。強く引っ張る必要はなく、心地よく伸びていると感じられる範囲で行うことが大切です。

怪我や疾患がある場合は、ストレッチを行う前に医師に相談してください。

生活環境を見直す

膝裏の負担を減らすためには、日常生活や職場、寝室の環境を整えることも大切です。

見直したいポイントは、以下のとおりです。

  • 椅子の高さ:膝への無理軽減のため、座ったときに膝が90度程度に曲がる高さを目安に調整する
  • デスクワークや長距離移動:1時間に1回、数分〜10分ほど体を休める時間を取る(文献6
  • 寝具の硬さや枕の高さ:自分の体格や姿勢に合った寝具を選ぶ

日常の環境を少し見直すだけでも膝裏の痛みの予防・改善につながるため、気づいたところから取り入れましょう。

マッサージをする

マッサージは、膝裏の痛み緩和や血流の促進に役立ちます。

膝の後ろからふくらはぎにかけて、手のひらで円を描くようにゆっくりさすったり、ふくらはぎをやさしく揉んだりすると、筋肉のこわばりがほぐれ、膝裏への負担が軽くなりやすくなります。1回あたり3分程度を目安に、無理のない力加減で続けることが大切です。

膝に強い腫れや熱感がある場合は無理に行わず、症状が続くときには整形外科への相談を検討してください。

テーピングやサポーターを使用する

テーピングやサポーターは、膝裏の痛みを和らげ、動作時の負担を減らすために役立ちます。

テーピングやサポーターを使用する際の注意点は、以下のとおりです。

  • テーピングには専門的な知識が必要になるため、最初は専門医に相談する
  • 長時間の使用は筋力低下や血行不良につながることがある
  • 圧迫しすぎると痛みやしびれの原因になるため、きつく巻きすぎない
  • 使用中に痛み・しびれ・違和感が出た場合はすぐ中止する

テーピングやサポーターはあくまで痛みを軽減する補助として用いるもので、根本的な治療はできません。不安がある場合や痛みが続く場合には、適切な使用方法も含めて、整形外科で相談しながら進めましょう。

膝の裏の痛みが続くときは迷わず専門医に相談しよう

膝裏の痛みは、変形性膝関節症・関節リウマチ・靭帯損傷など、原因によって必要な対応が大きく変わる症状です。長引いている・悪化していると感じたら、整形外科を受診して原因を明らかにしましょう。

当院リペアセルクリニックでは、膝関節や靭帯の損傷に対してアプローチできる再生医療をご案内しています。膝裏の痛みを軽くしたい方や治療方法の選択肢を広げたい方は、電話相談からでもお気軽にご相談いただけます。

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膝の裏の痛みに関するよくある質問

歩きすぎが原因で膝裏が痛くなることはありますか?

長時間の歩行は膝に負担がかかるため、膝裏の痛みを引き起こす可能性があります。とくに、硬い地面を歩いたり、無理なペースで歩行したりすると痛みが起こりやすいです。

長時間歩くときには、適切な靴を履き、歩行姿勢に気をつけることがポイントです。歩行する前後でストレッチや軽いマッサージをすると、筋肉の緊張を和らげて膝への負担軽減につながります。

膝の裏が痛いのは冷えが原因でしょうか?

冷えが原因で膝裏が痛むことはありますが、必ずしもそれだけとは限りません。

冷えによって血流が低下すると膝まわりの筋肉がこわばり、痛みとして感じやすくなります。ただし、膝裏の痛みは変形性膝関節症や関節リウマチ、靭帯・半月板のトラブルなど、より明確な疾患が隠れている場合もあるため注意が必要です。

痛みが続く・腫れがある・動かすと強く痛むといった場合は、早めに医療機関で原因を確認しましょう。

膝の裏が痛い場合、何科にいけば良いですか?

膝の裏に痛みがある場合は、まず整形外科の受診がおすすめです。

整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像検査で原因を特定し、関節や靭帯、筋肉、神経など幅広く診てもらえます。スポーツによるケガや変形性膝関節症、半月板損傷など整形外科領域の疾患が多く、適切な治療やリハビリの提案を受けられます。

早期の受診で、症状の悪化や後遺症を防ぎましょう。

 

参考文献

(文献1)
変形性膝関節症診療ガイドライン2023の概説|日大医学会誌

(文献2)
変形性関節症|WHO

(文献3)
半月板病変による初回入院のリスク要因 – 30年間の追跡期間を持つ集団ベースのコホート研究|BMC Musculoskeletal Disorders

(文献4)
体格指数と半月板裂:観察研究のメタアナリシスとメンデルランダム化の証拠|PubMed

(文献5)
関節リウマチ ― リウマチ・アレルギー情報第6章|厚生労働省

(文献6)
情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン|厚生労働省