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【医師監修】肝臓と腰痛の関係性は?痛む場所・特徴・見分ける方法を解説
腰痛が生じる場合、肝臓の不調が原因の可能性があります。肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、自覚症状が出ないまま進行しているケースがあります。重症化を防ぐためにも、早めの受診が重要です。
肝臓が原因の場合、一般的な腰痛とは異なる特徴があるため、違いを理解し自身の症状を見極める必要があります。
本記事では、肝臓と腰痛の関係性について解説します。痛む場所や特徴、見分け方もまとめているので、参考にしてください。
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目次
肝臓と腰痛の関係性
肝臓の不調が腰痛として現れるケースがあり、両者には関連があると考えられています。
ここでは、肝臓と腰痛が結びつく理由を詳しく解説します。
肝臓の不調と腰痛には関係性がある
肝臓の不調が腰痛として現れるケースがあるため、双方には関係性があるといわれています。肝臓は栄養素の代謝や解毒作用など、生命維持に欠かせない機能を持つ重要な臓器です。
肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれており、痛覚神経がほとんどありません。そのため、不調があっても自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行する場合があります。
肝臓は右上腹部にあり、稀に神経を介して背中や腰に痛みが出る関連痛が起こる場合があると考えられています。関連痛とは痛みの原因とは別の部位に感じる痛みのことです。
すべての腰痛が肝臓と関係するとは限らない
関係性はありますが、腰痛の原因がすべて肝臓の不調とは限りません。腰痛が生じる原因の多くは、筋肉や姿勢、骨格の問題といわれています。
具体的な腰痛の原因は、以下の通りです。
- デスクワークによる長時間の座り姿勢
- 腰に重いものを持ち上げるといった過度な負荷
- 運動不足による筋力の低下
- 反り腰や猫背などによる骨盤のゆがみ
腰痛の種類は、原因がはっきりしている特異的腰痛とはっきりしていない非特異的腰痛に分かれています。(文献1)そのため、必ずしも腰痛と肝臓が関係するわけではない点に注意が必要です。
肝臓が原因の腰痛を見分ける症状の特徴
肝臓が原因の腰痛には、特徴があります。
ここからは、肝臓が原因の腰痛に見られる症状の特徴を解説します。肝臓の不調が原因か見分けたい方は、参考にしてください。
痛む場所が右側の腰や背中で鈍痛が出る
肝臓が原因の場合、右側の腰や背中に鈍痛が生じる傾向といえます。肝臓は、体の右側に位置するためです。一般的な腰痛は腰全体や片側、中央部分など原因によってさまざまな箇所に痛みが生じます。
そのため、右側に違和感を覚えた場合は、肝臓が要因の可能性があります。また、痛みの性質も異なり、一般的な腰痛は動作によって痛みが強まりやすい点が特徴です。対して、肝臓が原因の腰痛は鈍い痛みや圧迫されているような症状が見られます。
ただし、右側の腰痛には、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎疾患の可能性もあるため、自己判断するのは避けましょう。
倦怠感や黄疸など腰痛以外にも症状が見られる
肝臓の不調が原因の場合、腰痛以外にも症状が見られます。主な症状は、以下の通りです。
- 倦怠感
- 疲労感
- 食欲不振
- 吐き気
- 黄疸
一般的な腰痛は、腰周辺にのみ痛みを伴います。しかし、肝臓が原因の腰痛は、腰痛とあわせてさまざまな全身症状が現れます。
黄疸は、肝臓の不調を表す代表的な症状の一つです。肝機能が低下する重いサインとなるため、症状が見られた際は、専門機関を受診しましょう。肝臓が原因の腰痛か見極める際は、複数の症状が見られるかチェックすることが大切です。
安静にしていても痛みが続く
肝臓が原因の腰痛は、安静にしていても痛みが続く傾向にあります。一般的な腰痛は、前屈みや体をねじる動作など、特定の姿勢や動作で痛みが悪化します。一方、肝臓が原因の場合は動作と関連なく痛みが続きます。
また、肝臓が原因の場合と一般的な腰痛の違いは、痛みが強まるタイミングです。肝臓が原因の場合は、夜間や安静にしていても、痛みを伴います。
対して、一般的な腰痛は起床時や長時間同じ体勢をとった場合に痛みが生じます。肝臓が原因の腰痛か判断する際は、動作や痛みを感じるタイミングにも注目しましょう。
腰痛が生じる肝臓の病気
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、腰痛が生じる場合はなんらかの病気によって引き起こされている可能性があります。
腰痛が生じる肝臓の病気には、以下の4つが考えられます。
- 脂肪肝
- 肝炎
- 肝硬変
- 肝臓がん
各病気の概要や原因を解説するので、参考にしてください。
脂肪肝
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が蓄積されている状態のことです。放置すると、肝炎や肝硬変、肝がんに進行するリスクがあります。
脂肪肝の主な原因は、以下の通りです。
- アルコールの飲みすぎ
- 肥満
- 糖尿病
- 運動不足
脂肪肝が進行して肝臓が腫大すると、腰痛を伴う場合があります。ただし、腰痛が生じるのは稀です。脂肪肝は症状が出にくく、異変に気付いたときには深刻化している可能性があります。原因に心当たりがあり、腰痛が生じた場合は医療機関の受診を検討しましょう。
肝炎
肝炎はウイルス性やアルコール性などさまざまな種類がありますが、いずれも肝臓細胞の炎症が原因で細胞が破壊される病気です。自覚症状がない場合が多いため、気づかないうちに肝硬変や肝がんに進行するリスクがあります。
肝炎が発症する主な原因は、以下の通りです。
- ウイルス感染
- 一部の薬剤の服用
- アルコールの飲みすぎ
- 肥満
- 自己免疫疾患
肝炎の原因は、ウイルス感染が8割を占めています。(文献2)また、肝炎では腰痛以外にも、倦怠感や黄疸、むくみなどの症状が現れる場合があります。
肝硬変
肝硬変とは、肝臓が長期にわたってダメージを受けることによって、肝臓が硬くなり次第に小さくなって機能しなくなる病気です。主な原因は、以下の通りです。
- 肝炎
- 脂肪肝
- アルコールの飲みすぎ
肝硬変は、肝炎や脂肪肝の進行で起こるため、予防が欠かせません。肝硬変は無症状のケースが多く、進行すると食欲低下や倦怠感などを引き起こし、悪化すると黄疸といった全身症状とともに腰痛が現れる場合があります。
進行するまで自覚症状が出にくいため、定期的な受診が大切です。
肝臓がん
肝臓がんは、肝臓にできるがんです。ほかの病気と同様に、自覚症状がほとんどなく、医療機関での検診などで異常が見つかるケースも少なくありません。
肝臓がんは、肝炎ウイルスが長期間体内に留まることで発症すると考えられています。肝炎ウイルスから肝硬変に進行し、肝がんになるケースが多い傾向といえます。
また、アルコールの飲みすぎや肥満などの生活習慣病も肝臓がんの原因の一つです。症状が進行すると、腰痛のほか腹部にしこりや痛み、圧迫感などの症状が現れる場合があります。
肝臓の不調と腰痛が関係している場合の受診目安
肝臓の不調が関係している場合、一般的な腰痛とは異なる痛みや症状が現れます。腰痛とあわせて以下の症状が見られる場合は、肝臓の不調の原因が考えられるため、医療機関を受診しましょう。
- 右側の腰や背中に鈍い痛みが続く
- 腰痛とあわせて全身の倦怠感・吐き気が続く
- 皮膚や目の白い部分が黄色く、黄疸の症状が見られる
- 尿の色が濃くなったり、便の色が白っぽくなったりと変化が見られる
- 安静にしていても強い痛みを引き起こす
とくに、日常生活に支障をきたすほどの症状が見られる場合は、医療機関に相談しましょう。
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肝臓の不調が腰痛に関係している場合の対処法
肝臓の不調が原因となる腰痛では、生活習慣を見直すことが大切です。肝臓は病気が隠れていても無症状の場合が多く、進行しないと気づかない場合があります。
肝臓の負担を軽減することが予防策になるため、次のように健康的な生活習慣を意識しましょう。
- バランスの良い食生活を心がける
- 飲酒量を調整する
- 適度に運動する
アルコールを飲む際は、水分を一緒にとり、アルコールの分解を促進するなどの対策も効果的です。肝臓を労わることで腰痛が軽減できる場合があるため、健康的な生活を心がけましょう。
肝臓と腰痛の関係性を理解し受診すべきか見極めよう
肝臓の不調と腰痛には関係性があるといわれており、何かしらの病気が潜んでいる可能性も考えられます。肝臓の病気は無症状で進行しなければ気づけないため、腰痛とあわせて倦怠感や黄疸などの症状が現れます。
一般的な腰痛と異なる症状が見られた場合は、専門機関を受診しましょう。肝臓と腰痛の関係性を理解し、医療機関を受診すべきか見極めることが大切です。
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肝臓と腰痛に関するよくある質問
肝臓の不調による腰痛におすすめの運動は?
肝臓の不調による腰痛の緩和には、軽い運動がおすすめです。なかでもストレッチは肝臓周辺の筋肉の緊張を和らげ、血流を促進するのに効果的です。
腰痛緩和には、次のストレッチが挙げられます。
|
ストレッチ |
概要 |
|---|---|
|
上体反らしストレッチ |
足を肩幅より少し広めに開いて立ち、上体を反らす |
|
両膝抱え込みストレッチ |
両手で膝を抱え、ゆっくりと胸の方へ引き寄せる |
|
仰向けひねりストレッチ |
仰向けに寝て、両腕を肩の高さで真横に広げ、片側へゆっくり倒す |
ストレッチをする際は、無理のない範囲で行いましょう。
肝臓の不調による腰痛で検査したい場合は何科を受診すべき?
肝臓の不調による腰痛が現れている場合は、内科もしくは消化器内科を受診しましょう。どのような病気が原因か調べるためには、精密検査を受ける必要があります。
肝臓は無症状なケースがほとんどのため、異常が見られた場合は速やかに医療機関を受診し、早期に対応することが大切です。
肝臓の検査ではどんな検査をするの?
肝臓の検査では、血液検査や画像検査、ウイルス検査などを組み合わせて行うのが一般的です。
|
検査 |
概要 |
|---|---|
|
血液検査 |
AST(GOT)やALT(GPT)などの数値から、肝機能の状態や炎症の有無を確認する |
|
超音波検査 |
超音波を当てて肝臓の状態を画像で確認し、脂肪肝や腫れ、腫瘍の有無を調べる |
|
ウイルス検査 |
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスへの感染の有無を調べる |
検査結果をもとに、必要に応じてCTやMRIなどの精密検査が追加される場合もあります。症状や既往歴に応じて内容は異なるため、医師の判断に基づいて適切な検査が行われます。
参考文献
























