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「脳出血ってどれくらい入院するの?」「入院の費用はどれくらいかかるの?」 そんな疑問をお持ちではないでしょうか? 脳出血の入院期間は重症度や年齢によって大きく変わりますが、平均日数や費用の目安を知ることは大切です。 この記事では、脳出血の入院期間や費用、治療法について医師がわかりやすく解説します。 ぜひ参考にして、今後の治療に役立てていただければ幸いです。 脳出血・脳出血後遺症に対する \再生医療という選択肢/ 「一度治療すれば安心」とはいえないのが脳卒中の怖さで、種類や経過年数によって再発率は以下のように推移します。 このような脳出血の後遺症(麻痺・言語障害・嚥下障害など)に対して、リハビリや既存の治療で十分な改善が得られない場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、損傷した神経や血管の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリを続けているが、麻痺やしびれの改善が頭打ちになっている 言語障害や嚥下障害が残り、日常生活に支障が出ている 脳出血後の後遺症からの回復を目指したい 再発への不安が強く、今後の生活に備えたい 脳出血後遺症について専門的に相談したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する また再生医療は、後遺症の改善を目指すだけでなく、損傷した血管や神経の修復環境を整えることで、再発リスクへの備えとしても期待されているアプローチです。 リハビリと併用することで、より前向きな変化を目指せる可能性があります。 「リハビリ以外の選択肢も知りたい」「脳出血後遺症について詳しく相談したい」「再発への不安を少しでも軽くしたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングへお気軽にご相談ください。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血の入院期間は?年齢を考慮した平均値を公開 脳出血の入院期間は重症度や年齢によって大きく異なりますが、厚生労働省のデータによると平均で77. 4日間です。 ただし退院後もリハビリで通院しなければならない可能性もありますので、以下を参考にしてみてください。。 脳出血の平均入院期間 重症度によって入院期間は変わる リハビリ期間も考慮する必要あり 本章を参考に、脳梗塞の入院期間やリハビリ期間がどのくらいになるのか知っておきましょう。 脳出血の平均入院期間は77.4日 脳出血の入院期間は、厚生労働省のデータによれば平均77.4日とされています。 年齢別平均在院日数を以下の表にまとめました。(文献1)(文献2) 年齢層 平均入院期間(脳血管疾患) 0~14歳 31.3日 15~34歳 61.7日 35~64歳 51.8日 65歳以上 83.6日 70歳以上 86.9日 75歳以上 93.2日 高齢になるほど入院期間が長くなり、75歳以上では約93.2日に及ぶケースもあります。 上記のデータは全国の退院患者を対象としたもので、多くの方の治療過程を反映しています。 ただし、個人の状況によって日数は変動するため、軽症であれば数週間での退院も可能といえるでしょう。 重症度によって入院期間は変わる 脳出血の入院期間は、重症度によって大きく変わります。 軽症であれば1~2週間で退院可能な場合もありますが、重症では2~3か月以上の入院が必要です。 たとえば、広範囲の出血や血腫除去が必要な場合、術後の経過観察や集中治療が必要となります。 また、治療方法によっても大きく異なるため、医師との相談が重要と言えるでしょう。 リハビリ期間も考慮する必要あり 退院後のリハビリも、脳出血の治療には欠かせない大切な期間です。 リハビリには数週間から半年以上かかる場合もあり、日常生活を改善するために計画的な取り組みが必要です。 リハビリでは理学療法や作業療法を通じて、普段の生活に戻ることを目指します。 脳出血の治療期間は、入院だけでなくリハビリ期間も想定しておきましょう。 脳出血の入院費用は「日数や入院先の施設による」 脳出血で入院した場合、入院期間だけでなく費用も気になるポイントです。 入院費用は、入院日数や入院する医療機関によって異なりますが、全国平均では70万円前後です。 しかし、高額療養費制度によって費用が軽減される可能性もあります。 ここでは、脳出血の入院費用について詳しく紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。 入院費用の目安は平均70万円前後 脳出血による入院費用の平均は、3割負担の場合でおよそ70万円です。 ただし入院期間が長引いたり、手術や特別な治療が必要になったりした場合は、費用はさらに高額になるでしょう。 たとえば、血腫除去術にかかる一般的な手術費用は、診療報酬点数で47,020点と設定されています。1点=10円で計算すると、3割負担では約14万円となります。 また、入院する病院によっても費用は異なるため、事前に確認しておきましょう。 高額療養費制度で軽減される可能性も 高額療養費制度とは、一定額を超える医療費を補助する制度を指します。所得に応じて自己負担額が異なり、低所得者層の場合はさらに負担が軽減される仕組みです。 この制度を活用することで、入院費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。申請方法や条件については事前に確認しておくと安心です。(文献3) 脳出血の検査方法 脳出血の診断には、「CTスキャン・MRI・血液検査」の3つが主に使われます。それぞれの目的や特徴を以下に簡潔にまとめました。 検査方法 目的 特徴 CTスキャン 出血部位や範囲の確認 短時間で結果が得られる迅速な検査 MRI 微細な損傷や慢性的な異常の確認 詳細な画像が取得可能だが時間がかかる 血液検査 全身状態の確認(凝固異常や感染症など) 手術や治療の準備に重要な情報を提供 CTスキャンは、出血部位や範囲を短時間で把握でき、急性期の診断で多く利用される検査です。 MRIはCTではわかりにくい微細な損傷や慢性疾患の特定に有効ですが、検査時間が長いため急ぎの診断には向きません。 一方、血液検査は凝固異常や感染症の確認を通じて、手術や治療の準備に役立ちます。 これらの検査を組み合わせることで、正確で迅速な診断が可能になります。 また、脳出血の前兆や初期症状をセルフチェックする方法を以下の記事でまとめています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。 脳出血における治療法 症状や重症度によって異なりますが、脳出血の治療法は主に以下3つが挙げられます。 内科的治療法 外科的治療法 リハビリ それぞれの特徴や目的を詳しく解説しますので、事前に確認しておきましょう。 内科的治療法 内科的治療は、薬を使用して脳出血の悪化を防ぐ方法です。軽症の場合や手術が不要なケースに適用されます。 内科的治療に使用される主な薬剤と特徴は次のとおりです。 薬剤の種類 特徴 降圧剤 血圧を下げて出血の再発を防ぐ 血液凝固調整薬 血液の凝固を調整し新たな出血を防止 血管保護薬 血管の修復や保護を促進 これらの薬を適切に使用することで、脳出血の進行を抑えるだけでなく身体への負担を軽減できます。医師の指導に従いながら治療を進めていきましょう。 外科的治療法 外科的治療では、出血した血腫を取り除き脳への圧力を軽減します。 主な手術方法には「開頭血腫除去術」や「内視鏡的血腫除去術」があり、広範囲の出血や命に関わる重症例で行われることが多いです。 また、手術後のリスク管理や経過観察が重要で、術後の回復には専門医の指導が欠かせません。 リハビリ リハビリは、日常生活に戻るために重要なステップですが、個人差が大きいため「個別の計画が必要」です。 理学療法では筋力や運動能力の回復を目指し、作業療法では日常動作の練習を行います。 リハビリ期間は症状の状態により異なり、数週間から半年以上かかる場合があります。計画的にリハビリを進めることで、社会復帰や通常の日常生活に戻れる期待も高まるでしょう。 しかし、リハビリで十分な改善が得られない場合、再生医療という新たな選択肢があります。 再生医療とは、ご自身の幹細胞を用いて、損傷した神経や血管の修復を目指す治療法で従来のリハビリでは難しかった回復の可能性にアプローチできます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリを続けているが、麻痺やしびれの改善が頭打ちになっている 言語障害や嚥下障害が残り、日常生活に支障が出ている 脳出血後の後遺症からの回復を目指したい 再発への不安が強く、今後の生活に備えたい 脳出血後遺症について専門的に相談したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 幹細胞は、傷ついた組織を修復する働きを持ち、脳卒中後遺症による麻痺やしびれ、言語障害などの改善が期待できます。 「もう良くならない」と言われた方でも、改善の可能性が残されているケースは少なくありません。まずはお気軽に、当院(リペアセルクリニック)の無料相談をご利用ください。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血のリハビリ方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 まとめ|脳出血の入院期間や治療費は事前に把握しておこう 重症度や年齢によって異なりますが、脳出血の入院期間は平均77.4日です。 ただし、退院後も社会復帰を目的としたリハビリ期間が発生するケースがほとんどです。 入院費用は70万円前後が目安ですが、高額療養費制度を活用することで負担を軽減できる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。 脳出血は治療期間が長引きやすい疾患ですが、医師の指示に従い、焦らず適切な治療やリハビリを行いながら、日常生活を取り戻すことが大切です。 ただし、脳出血は一度発症すると再発リスクが高い疾患としても知られています。 再発を繰り返すことで後遺症がさらに重篤化するケースもあるとされており、急性期の治療やリハビリと並行して、再発予防・後遺症改善への継続的なアプローチが大切です。 こうした再発リスクへの備えや、リハビリだけでは改善が進まない後遺症に対して、新たな選択肢として注目されているのが再生医療です。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例はこちらの動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/vilhl50M-aQ?si=Ynw5rnDZEPWPnIvq 再発による再入院リスクを少しでも減らすために、今できることを一緒に考えましょう。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血の入院期間に関するよくある質問 軽度の脳出血の入院期間はどれくらいですか? 軽度の脳出血では、入院期間は1〜2週間程度が一般的です。軽症の場合は、薬による内科的治療が中心となり、手術を行わないケースも多くあります。 ただし、患者の年齢や持病の有無により異なるため、医師の診断に基づいた治療計画が重要です。 手術なしで入院しない脳出血の治療法もありますか? 軽度の脳出血では、入院せずに治療を行うケースもあります。 たとえば、降圧剤を使った血圧の管理や、血液凝固を調整する薬を服用する方法です。しかし、症状が悪化するリスクがあるため、定期的な通院や検査を受ける必要があります。 医師の指導を受けながら適切に治療を進めることが大切です。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症に効果が期待できる再生医療も行っております。気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 厚生労働省_- 12 - 3 退院患者の平均在院日数等 文献2 厚生労働省_令和2年(2020)患者調査の概況 文献3 厚生労働省_高額療養費制度を利用される皆さまへ
2022.12.23 -
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脳内出血(脳出血)は、多くの場合、予兆なく突然発症する危険な疾患です。 症状が出てからの初期対応が生死を分けるケースも少なくありません。 後遺症を残さないためには、早期に気づけるよう初期症状を把握しておくことが重要です。 そこで本記事では、脳内出血の前兆ともいうべき症状のセルフチェック方法や部位別の症状、予防法を解説します。万が一の事態に備えて、正しい知識を身につけておきましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症や再発予防を目的として再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひご登録ください。 脳内出血に前兆はない!初期症状を知っておくことが大切 脳内出血に、前触れとなる前兆はありません。 しかし、発症後すぐの治療が生死や後遺症の程度を左右します。そのため、初期症状を理解して、すぐ気づけるように備えておくことが大切です。 以下では、脳内出血の緊急判断や初期症状に気づくのに役立つチェック方法をご紹介します。 【まずはこれだけ】FASTチェックで緊急判断 脳卒中や脳内出血が疑われる場面では、「FASTチェック」を使うと自宅や職場でも短時間で緊急性を判断できます。 FASTの頭文字から、次の4項目を順番に確認します。 F(Face:顔):笑顔を作ってもらい、顔の片側だけ下がっていないか確認します。 A(Arm:腕):両腕を同時に前へ上げ、どちらか一方だけが下がってこないかを見ます。 S(Speech:言葉):短い文章を話してもらい、ろれつが回らない、言葉がはっきりしない様子がないか確かめます。 T(Time:時間):いずれかの異常に気づいた時刻を意識し、少しでも当てはまれば一刻も早く119番に通報しましょう。 FASTの4項目のうち一つでも異常があれば、様子を見ずに迷わず救急車を呼びましょう。 脳内出血の初期症状チェックリスト 以下は、脳出血の初期症状を判別するためのチェックリストです。 ひとつであっても当てはまるものがあれば、早急に医療機関を受診してください。 脳内出血の好発部位と症状の特徴 脳出血は、出血する部位によって頻度や症状が異なります。 脳出血が起こりやすいとされる好発部位は大きく分けて5つあり、それぞれの特徴は以下のとおりです。 ①被殻(ひかく)出血 脳出血の中で、一番頻度が高いのが「被殻出血」です。 まず頭痛や嘔吐から始まり、片側の手足の麻痺や感覚の異常、うまく言葉が話せない構音障害などの症状が現れます。 また、どちらか一方に目が寄る「共同偏視」が生じる場合もあります。 ②視床出血 視床出血は、被殻出血の次に多く見られる脳出血です。 視床は、感覚を伝達する神経が多く走っている部位であり、視床出血では感覚障害や半身のみに痛みが生じる「視床痛」が現れます。 また、視床出血は脳脊髄液が循環している脳室と近い位置にあるため、出血が脳室まで及ぶと水頭症になり意識障害を起こします。 視床出血が起きると、両目が内下方(鼻側の下方向)を向くのが特徴です。 水頭症については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。 ③小脳出血 小脳は、平衡感覚をつかさどる部位です。 小脳に出血が起こると、頭痛と嘔吐、めまい、歩行障害が起こります。 出血が広がって脳幹まで圧迫されると、呼吸が止まり致命的な状態になる恐れがあります。 なお、小脳出血のみの場合には、麻痺は起こりません。 ④橋出血 中脳と延髄の間に位置する「橋(きょう)」は、脳幹の一部で呼吸や全身の運動などをつかさどっている部位です。 橋に出血が起こると、意識障害や全身の麻痺が起こります。 さらに出血が広がった場合、呼吸ができなくなり重篤な状態になるケースもあります。橋出血が起こると、左右両方の目の瞳孔が小さくなるのが特徴です。 ⑤皮質下出血 皮質下出血とは、脳の比較的表層の部分に出血が起こる状態です。 部位によって症状はさまざまで、片側の手足の麻痺や構音障害、視界の左右どちらかが見えなくなる半盲などの症状が生じます。 以下の記事では、脳出血の再発率や血圧管理を含む予防法について解説しているので、あわせてご覧ください。 前兆がない脳内出血を防ぐにはリスク管理が重要 脳内出血は明確な前兆がないまま、突然激しい頭痛や麻痺などで発症することが少なくありません。 前兆が乏しい病気である以上、症状が出てから慌てて対応するのではなく、日頃から危険因子をコントロールして発症リスクを下げておく生活習慣が大切です。 ここでは、脳内出血のリスク因子である高血圧と喫煙、飲酒について関連性を解説します。 最大のリスク因子「高血圧」 高血圧は、脳内出血の最大の危険因子です。 血圧の高い状態が長く続いてしまうと、脳内の細い動脈がもろくなり破れやすくなります。 自覚症状が乏しく、診察室では正常でも家庭や仕事中には高くなる「仮面高血圧」にも注意が必要です。 また、精神的なストレスの蓄積も血圧上昇の引き金になる場合があります。 毎日朝晩に血圧を測定し、減塩や運動、十分な睡眠とストレス管理、医師の指示に沿った降圧薬の服用を続けることで、高血圧による脳内出血のリスクを減らしましょう。 血圧を上昇させる原因「喫煙」 喫煙は、脳内出血や脳動脈瘤の重要な危険因子です。 長期間続けるほど血管の壁が傷つき、動脈硬化や血管のもろさが進行します。 喫煙する方は、非喫煙者に比べて男性で1.3倍、女性で2.0倍に脳卒中のリスクを高めるとされています。(文献1) 脳内出血を予防するには、できるだけ早く完全な禁煙に踏み切りましょう。また、必要に応じて禁煙外来の利用も有効です。 過度な「飲酒」 飲酒によって直ちに脳内出血が起きるわけではありませんが、長期の多量飲酒は高血圧や脂質異常症を悪化させ、脳出血や脳動脈瘤破裂の危険性を高めます。 喫煙とともに過度の飲酒も脳内出血の要因であり、とくに中年期以降では注意が必要です。 脳内出血を予防するためにも、適度な飲酒を心がけましょう。 また、アルコールに頼らず、趣味でストレスを発散したり、適度に運動したりで体調を整える習慣を身につけることも大切です。 脳内出血を引き起こす病気 脳内出血は、高血圧や動脈硬化だけでなく、血管の疾患が原因になる場合もあります。 ここでは、脳出血を引き起こす病気について見ていきましょう。 30代に多い「脳動脈解離(のうどうみゃくかいり)」 脳動脈解離は、脳内出血の原因として30代に多い病気です。 血管の内膜の裂け目に入り込んだ血液で血管が膨らみ、破れることで出血を起こします。 特徴的なのは、ヨガやゴルフのスイング、美容院での洗髪など、首に強い力が加わる動作がきっかけになる点です。 若くて健康に見える人でも突然発症し、激しい頭痛や首の痛みが前触れとして現れるため、発症が疑われる場合には早急な受診が必要です。 脳の主要な血管が徐々に狭くなる「モヤモヤ病」 モヤモヤ病は、脳の主要な血管が徐々に狭くなり、代わりに細い血管が網目状に増えることで脳を支えようとする病気です。 新しくできた細い血管は、非常にもろく破れやすいため、脳出血のリスクが高まります。 10代と30〜40代の女性に多く、頭痛やめまい、手足のしびれなどの症状に加えて、成人では脳出血で見つかるケースも少なくありません。 とくに若年成人の脳出血では、背景にモヤモヤ病が隠れていないか専門医で精査することが大切です。 脳内出血の予防法の一つ「再生医療」について 脳内出血を含む脳卒中では、発症後に麻痺や言語障害などの後遺症が残り、再発への不安も続きます。 このような脳卒中後の状態に対しては、「再生医療」が再発予防に用いられています。 再生医療とは、本来の機能を失った組織や細胞に対して、自分自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。 再生医療には、他の細胞に変化する能力を持つ幹細胞を患部に投与する「幹細胞治療」と、血液中の血小板に含まれる成長因子の働きを活用する「PRP療法」があります。 いずれも入院や手術は不要で、日帰りでの治療が可能です。 そのため、体への負担を抑えた治療を検討している方にとっても治療の選択肢としてご検討いただけます。 以下の記事では、脳内出血に対する再生医療の症例をご紹介していますので、参考にしてみてください。 まとめ|脳内出血の初期症状を確認したら早期治療で後遺症を残さないようにしよう 脳出血はある日突然発症し、重篤な後遺症を残す恐れがある緊急性の高い疾患です。 しかし、発症後すぐに医療機関を受診して早期に適切な治療を受ければ、後遺症を軽減できる可能性があります。 今回ご紹介した脳内出血のセルフチェック方法を参考に、わずかでも症状を確認した場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。 とくにFASTチェックで異常が見られた場合や、激しい頭痛・意識障害などの症状がある場合は、迷わず119番通報して救急車を呼んでください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症や再発防止に用いられている再生医療に関する情報をお届けしています。簡易オンライン診断も実施しておりますので、ぜひ一度ご利用ください。 参考文献 (文献1) 男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について|国立がん研究センター
2022.12.19 -
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脳梗塞1回目よりも再発した2回目の方が症状が大きいため「再発防止」がとても重要です。 本記事では、食べてはいけないものに合わせて予防や再発防止のために積極的に食べたいものも解説します。 また、脳梗塞は再発率が高く、発症から10年以内に49.7%※の方が再発しているため、食生活以外の対策も同時に行うのがポイントです。 ※出典:PubMed 近年の治療では、脳梗塞の再発防止に損傷した脳細胞の改善が期待できる再生医療が注目されています。 ご家族が脳梗塞になってしまって再発しないか不安な方に希望を感じていただけるように「脳梗塞の症状や後遺症の改善が見込めた症例」を公式LINEで公開中です。 少しでも再発率を下げるために、公式LINE限定で配信している情報をご参考ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>【公式LINE限定】脳梗塞の症状改善が見込めた症例を見てみる 脳梗塞の予防・再発防止のために食べてはいけないもの一覧 脳梗塞の予防・再発防止をする上で食べてはいけない・食べすぎてはいけない食べ物の代表例は以下です。 動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品 加工食品 塩蔵品 アルコール 高GI炭水化物 上記は脳梗塞の原因であり、発症や再発を避ける上で食べるのは好ましくありません。 それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説を見たい方は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 ①動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品 まず、動物性脂肪やトランス脂肪酸を摂取するのは避けましょう。 <動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品一例> 肉料理全般 卵 チーズ バター 牛乳 チョコレート アイスクリームetc. 基本的に、肉類や乳が関係したものは、避けるようにしましょう。 動物性脂肪には、動脈を閉塞させるコレステロールを増やすはたらきがあります。 トランス脂肪酸は、血行を悪くする原因。 また後述する塩蔵品やアルコールとともに摂取する機会が多く、注意が必要です。 動物性脂肪とトランス脂肪酸の摂取を避けるためには、脂っこいものを避ける意識がポイントです。 ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>【公式LINE限定】再生医療ガイドブックを今すぐ受け取る ②加工食品 脳梗塞の発症と再発を避けるためには、加工食品の摂取も避けたいところです。 <加工食品の一例> インスタントラーメン スナック菓子 冷凍食品 菓子パン デザート 加工食品は添加物や保存料、炭水化物などを多く含んでいます。 また保存性を保つため、前述のトランス脂肪酸も、多くの場合で含まれているでしょう。 脳梗塞の原因となるものが多いため、加工食品の食べ過ぎには注意が必要です。 ③塩蔵品 また、塩蔵品(塩漬け)の類も避けましょう。 <塩蔵品の一例> 漬物全般 塩辛 ハム ベーコン 味噌漬け 明太子etc. 塩蔵品は、動脈硬化や血栓形成の原因である塩分やナトリウムを大量に含みます。 また高血圧にも関係しており、脳梗塞の発症や再発のリスクが高い食品と言えるでしょう。 また、塩蔵品でなくとも塩分が多い食品にも同様のことが言えます。 塩蔵品も含め、食べすぎは避けるのをおすすめします。 ④アルコール 種類にかかわらず、アルコールは可能な限り避けましょう。 アルコールは、高血圧や血液の凝固など、脳梗塞の発症につながる現象を引き起こします。 さらに高血圧や血栓形成にも関係します。 さらにアルコールが提供される場所では、脳梗塞を発症・再発させうる食品も口にしやすいでしょう。 そしてアルコールには食欲を増進させる効果もあり、さらに脳梗塞発症・再発のリスクを高める懸念があります。 ⑤高GI炭水化物 また高GI炭水化物が豊富な食品も避けるようにしましょう。 GIとは「グリセミック指数」の略称です。 指標としては食品を食べたあとの血糖値の上昇の程度を示します。 <高GI炭水化物の一例> 白米 食パン パスタ じゃがいも うどん シリアルetc. 一般的に白い、やや黄色い食品は、高GIの傾向があると覚えておきましょう。 高GI炭水化物は血糖値を急激に高め、脳梗塞の原因となる血栓生成や高血圧を引き起こします。 また血管内に炎症をもたらす点も、脳梗塞のリスクになります。 予防・再発防止の観点から見れば危険な食品であり、意識的に避ける必要があるでしょう。 脳梗塞の遺伝的要因と食事の関係性 脳梗塞は日本でも死因上位の病気であり、脳梗塞のリスクとして食生活と遺伝が関係します。 下記では、脳梗塞と、食事や遺伝の関係性を解説します。 合わせて後天的要因にも触れているので参考にしてください。 脳梗塞は遺伝する!?「食事」が関係する理由 脳梗塞の発症には多因子の関与が知られており、この多因子は大きく後天的要因と遺伝的要因に分けられます。 それぞれ解説していきます。 脳梗塞の遺伝的要因 遺伝的要因としては年齢 、性別 、人種 、家族歴 、高血圧 、糖尿病 、高脂血症 、肥満 、過凝固状態(血液が固まりやすくなること)などの要素が挙げられます。 以下の3つに関してより詳しく解説していきましょう。 脳梗塞の遺伝的要因 年齢 性別 家族歴 脳梗塞はどの年齢でも発生する可能性がありますが、リスクは 1 歳未満の乳児と成人で高くなります。 成人では、リスクは年齢とともに増加します。 また、若い年齢では、男性は女性よりも脳梗塞を起こす可能性が高くなります。 しかし、女性は長生きする傾向があるため、脳梗塞になる生涯リスクは高くなります。 また、経口避妊薬やホルモン補充療法を使用している女性や、妊娠中および出産後の数週間もリスクが高くなります。 脳梗塞の家族歴に関しては、親または他の家族が脳梗塞を発症したことがある場合、とくに若い年齢で脳梗塞を発症するリスクが高くなります。 後天的要因とは?体質の遺伝は食事と関係する そして後天的要因として、食事などの生活習慣なども関与し、危険因子と呼ばれます。 この後天的要因によって、脳梗塞が遺伝すると考えることもできます。 脳梗塞は稀ではありますが、遺伝に関係しているものはあります。 ほとんどの場合は生活習慣、とくに自宅で食べる際の食事の味付けに由来します。 たとえば塩辛い味が美味しいと感じる場合は、小さい頃から味付けが濃い食事を続けたことが影響していると言えます。 つまり、脳梗塞の家族歴があると、食生活も家族と同じようなものになる傾向があるため、高血圧症になりやすい体質が遺伝する可能性が高く、同様に発症リスクが高くなる考え方です。 脳梗塞の予防・再発防止のために摂りたい食事 脳梗塞の予防・再発防止のためには、食べてはいけないものを避けるのは大切です。 同じように、脳梗塞のリスクを下げる食品を食べるのも重要。 たとえば以下の食品は積極的に食習慣に取り入れましょう。 全粒穀物 青魚 果物 乳製品 タンパク質を含む食品 それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。 全粒穀物 まず、全粒穀物が予防や再発防止に役立ちます。 <全粒穀物の一例> 玄米 オートミール ライ小麦etc. 全粒穀物には、食物繊維が多く含まれています。 食物繊維は、脳梗塞の原因になる血糖値やコレステロールの上昇を防ぎます。 またビタミンEやフィトケミカルが含まれている点も重要。 血管の硬化を防ぎ、血栓形成などのリスクを下げます。 ただし白米や精白パンなどの「精製穀物」には上記の効果が期待できず、むしろ脳梗塞の原因になる点に注意してください。 なお、全粒穀物は、白米や精白パンなどの代わりに主食の役割を果たします。 少しずつ精製穀物から切り替えていくと良いでしょう。 ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>【公式LINE限定】再生医療ガイドブックを今すぐ受け取る 青魚 また青魚も、脳梗塞の予防や再発防止に有効な食品です。 <青魚の一例> サバ アジ サンマ イワシetc. 青魚にはDHAやEPAなどの成分が含まれています。 DHAやEPAは血行を促進し、血栓の生成を予防します。 またコレステロール値を下げる効果も。 さらに高血圧を改善するはたらきもあり、脳梗塞の予防や再発防止には欠かせない食品です。 また青魚は安価であり、普段の献立にも取り入れやすいです。 果物 果物も積極的に食べておきたい食品です。 <脳梗塞の予防や再発防止に役立つ果物の一例> オレンジ リンゴ パイナップル 桃 ブドウ キウイetc. 果物には、血管や血行の状態を高める抗酸化物質、ビタミンなどが含まれています。 また血圧を下げるカリウムなども豊富。 さらに食物繊維も含まれているため、コレステロール値の低下も期待できます。 また、ほとんどの果物が安価かつ入手しやすいため、普段の食事に取り入れやすいでしょう。 乳製品 乳製品に関しては、効果的なものをきちんと選べば、予防や再発防止に役立ちます。 <乳製品の一例> 牛乳 チーズ ヨーグルトetc. 乳製品に含まれるカルシウムは、脳梗塞の発症リスクを大きく下げるはたらきを示します。 国立がん研究センターによれば、乳製品由来のカルシウム摂取量が多いと、脳梗塞を含む脳卒中のリスクは、摂取量の低い群の0.64倍まで低下するとのこと。 ただしバターやマーガリン、練乳などの乳製品はむしろ脳梗塞のリスクを向上させるので注意してください。 参考記事:国立がん研究センター タンパク質 タンパク質を含む食品は、なるべく積極的に摂取しましょう。 タンパク質は、血圧を下げる、血行を促進する、血管をやわらかくするなど、脳梗塞のリスクを下げる上で欠かせないほとんどの効果を持っています。 とくにナッツや魚から得られる植物性タンパク質の摂取が好ましいでしょう。 一方で動物性タンパク質を含む肉類は、脳梗塞のリスクとなる動物性脂肪も多く含んでいます。 したがって口にする場合は注意が必要です。 ただし肉類でも、赤身のものを選択すれば、脳梗塞のリスクは低くなるでしょう。 脳梗塞の食事療法とは? 脳梗塞の時に摂るべき食事、控えるべき食事、さらに具体的にどのような工夫をすれば良いか解説していきます。 ①毎食さまざまな色の野菜を取り入れる 果物や野菜に含まれる栄養素をバランスよく得るため には、毎食、さまざまな色の食品を選ぶことが重要です。 濃い赤、オレンジ、鮮やかな黄色、濃い緑、青、紫など、さまざまな色の果物、野菜、豆類を選択することで、さまざまな栄養素を確実に取り入れられます。 ②飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールの摂取を制限する 脂肪やコレステロールは体の健康のために必要ですが、血中のコレステロールが多すぎると、脳梗塞や心臓病のリスクが高まる可能性があります。 飽和脂肪酸などは、肉、チーズ、卵黄、バター、アイスクリームなどの動物性食品、および一部の植物油 (パーム、ココナッツ) などに含まれています。 これらの食品から摂取する飽和脂肪、トランス脂肪酸、コレステロールの量を制限するのが、脳梗塞予防の鍵となります。 ③食物繊維の多い食品を選ぶ 食物繊維はコレステロールと心血管疾患の全体的なリスクに関連します。 食物繊維の摂取量は、コレステロール値や脳梗塞のリスクに影響するだけでなく、血糖値をコントロールし、胃や腸などの病気を予防し、体重管理に役立つなどの利点があります。 ④食事中のナトリウムを減らす ほとんどの人が、必要以上にナトリウムを摂取します。 ナトリウムを摂りすぎると、体液が貯留し、血圧が上昇する可能性があります。 塩分を減らす方法としては、食卓塩の代わりにハーブやスパイスを使用しましょう。 塩味が控えめでも、風味が豊かになることで満足感を得られるのでおすすめです。 また、ナトリウムは食品の保存にも使用されるため、食品を加工すればするほど、ナトリウム含有量が高くなります。 したがって、加工食品や缶詰食品を使用しないことも大切です。 ⑤健康的な体重を維持する 脳梗塞のリスクを減らすためのもう 1 つの重要な戦略は、健康的な体重を維持することです。 食事量に注意して、食物繊維が多く脂肪の少ない食品を食べる、活動を増やすことで、健康的な体重を達成できます。 減量は無理なく続けることが大切です。 きちんと計画を立てて、最初から現実的に達成可能な短期、または長期の目標を設定して行うことが成功のポイントです。 ⑥糖分の摂取を減らす 糖分の過剰摂取は、高血圧、肥満、2 型糖尿病、脂質異常症と関連しており、これらはすべて脳梗塞の危険因子となっています。 砂糖の例としては、白砂糖、黒糖、蜂蜜、糖蜜、ゼリー、ジャム、加糖飲料などがあります。 使用頻度を減らすか、使用する量を減らすことが推奨されています。 ⑦カリウムを十分に摂る カリウムは果物、野菜、乳製品に豊富に含まれていますが、ほとんどの成人はカリウムを十分に摂取していません。 カリウムを摂るためには、バナナ、アプリコット、オレンジ、メロン、リンゴなどの果物がおすすめです。 野菜には、じゃがいも、さつまいも、ほうれん草、ズッキーニ、トマトなどがあります。 適切な心機能を維持するためには、十分な食事性カリウムの摂取が必要不可欠です。 脳梗塞のリスクについて食事療法で気をつけるべきことは? では、食事療法の工夫の次に、注意点についても見ていきましょう。 ただ単に食事内容に気をつけるだけではなく、以下のような注意点もあります。 ①肥満予防:食べる量に気をつける 満腹になるまで食べないことです。 肥満を防ぐためにも常に8割くらいに抑えて、食事量を調整しましょう。 ②脱水症状予防:水分を一緒に摂る 水分不足にならないように、食事と共に必ずこまめに水分摂取してください。 ただし、水分を摂るといっても、以下のような水分は推奨されません。 水分不足は、血流が滞り血栓ができやすくなる原因と言われています。 水または麦茶など、カフェインの入っていない飲み物は利尿作用がなく、水分の排出が少なく済むのでおすすめです。 水分でも以下は推奨しない アルコール コーヒー、緑茶 甘いジュース ③誤嚥予防:嚥下障害に気をつける 脳梗塞の後遺症として、飲み込みづらさなどがあり、飲み込みづらい場合は、ベット上で頭を上げるなど工夫して食事療法を行います。 誤嚥性肺炎などを引き起こす可能性もあるため、水分や固形物を飲ませる場合は、嚥下機能の評価を行ってからにしましょう。 まとめ・脳梗塞の遺伝的要因と後天的要因のリスク回避に食事療法を! 摂るべき食品、控えるべき食品を考えた食生活によって血圧や体重をコントロールをすることで、脳梗塞を再発するリスクを減らせる可能性があります。 しかし、脳梗塞1回目よりも再発した2回目の方が症状が大きいため、食事療法だけでなく他の再発予防策も重要です。 脳梗塞の再発防止には、損傷した脳細胞の改善が期待できる再生医療による治療が注目されています。 今まで後遺症などによってできなかったことが再びできる可能性がある再生医療について「どのような治療を行うか」ぜひ一度ご覧ください。 ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>公式LINE限定の再生医療ガイドブックを今すぐ受け取る ▼患者さまのご家族は以下の記事も合わせてご覧ください
2022.12.14 -
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脳梗塞で入院した場合、麻痺した機能の回復を図ることは欠かせません。しかし、具体的にリハビリにどの程度の期間がかかるのかは気になる部分です。 脳梗塞のリハビリ期間は、病院に入院している間であれば最長で6カ月程度です。病状や年齢によって必要な期間が異なるため、目安を知っておくとリハビリに取り組む際に役立ちます。 本記事では、脳梗塞のリハビリ期間の目安を、訓練の方法やポイント・注意点とともに解説します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳梗塞の後遺症や再発予防に対する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脳梗塞の後遺症でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脳梗塞のリハビリ期間の目安 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、脳細胞が壊死する疾患です。脳梗塞の治療でリハビリを進めていく際、病気の時期に応じたリハビリ期間の目安があります。病期別にリハビリ期間の目安を見ていきましょう。 急性期:発症後1~4週間 回復期:発症後1~6カ月 生活期(維持期):発症後6カ月以降 急性期:発症後1~4週間 急性期とは、脳梗塞の症状が発生してから不安定な状況が続く期間を指します。急性期の場合、リハビリ期間は、発症後1~4週間程度です。全身状態が安定するまでの間は、ベッドの上で手足の関節を動かしたり、寝返りを打ったりといった、負担の少ないメニューから始めます。 ただし、年齢や症状の重さによって必要な期間は変わってきます。 【年齢による違い】 20~40代の若年層:1~2週間程度 70代以上の高齢者:4週間程度 【症状の重症度による違い】 軽度の場合:1週間程度 中等度の場合:2~3週間程度 重度の場合:3週間以上 このように、症状が重いほど急性期のリハビリ期間は長くなる傾向があります。 回復期:発症後1~6カ月 回復期は脳梗塞の症状が落ち着き、脳機能の改善が進む時期です。発症後1~6カ月程度で、この間に積極的なリハビリを進めていきます。 回復期のリハビリに必要な期間も、年齢や脳梗塞の症状の重さによってさまざまです。 【年齢・症状による期間の目安】 20~40代の若年層で症状が軽度の場合:1~2カ月程度 高齢者や症状が重度の場合:3~6カ月以上 この時期に適切なリハビリを行うことで、失われた機能の回復が促進されます。 脳梗塞リハビリの医療保険適用期間は180日まで 脳梗塞のリハビリの公的医療保険の適用期間は、発症後の入院で最大180日(6カ月程度)までです。もし、退院後もリハビリが必要な場合は、40歳以上で要介護認定されれば介護保険が適用されます。 要介護認定を受けられない場合でも、後遺症の種類によっては訓練等給付を受けられることがあります。 生活期(維持期):発症後6カ月以降 病院での脳梗塞の治療やリハビリが終わって退院した後は生活期(維持期)に入り、その時期は遅くとも発症後6カ月以降です。 入院中のリハビリで回復した機能を、日常生活の中で維持・強化していきます。日常的な動作や散歩などの軽い運動に励みつつ、定期的にリハビリに対応した病院・クリニックに通院して訓練します。 【時期別】脳梗塞のリハビリの方法 脳梗塞のリハビリの方法は、病期によってさまざまです。病期ごとのリハビリの方法や場所を一つずつご紹介します。 急性期:筋力低下を防止するリハビリ 回復期:運動機能や言語機能に関する訓練が中心 生活期(維持期):自宅での継続的な訓練 急性期:筋力低下を防止するリハビリ 急性期は脳梗塞発症直後の容態が安定するまで医療機関のベッドの上で過ごします。このため、リハビリも身体や認知面の機能の衰退を防ぐのが目的です。 寝た状態で過ごす日々が続くため、行われる訓練は次の通りです。 訓練名 訓練の内容 簡単なストレッチ 関節を動かし、拘縮の予防・改善をおこなう 離床訓練 ベッドから起き上がる・座る・立つ・車椅子への移動 ADL訓練 食事・着替え・トイレなど日常生活の動作を回復する訓練 摂食・嚥下(えんげ)訓練 食べ物を噛む・飲み込む機能を回復する訓練 機能回復訓練 運動麻痺や言語障害などがある場合に行う 容態が安定する前の段階では、ベッドやその周囲で行える簡単な訓練で、少しずつ基本的な機能の回復を目指します。 回復期:運動機能や言語機能に関する訓練が中心 脳梗塞の容態が落ち着き回復期に入ると、訓練も急性期に行っていたものに日常生活の復帰を目指す内容が加わります。病室も回復期リハビリテーション病棟に移るとともに、訓練もベッドやその周辺に加えて、リハビリテーション施設で行うのが一般的です。 回復期に行うリハビリの内容は、以下のとおりです。 訓練名 訓練の内容 ベッドやベッド周りでの訓練 ベッドで起きる・座る・ベッドサイドで歩く など 歩行訓練 車椅子に座る・杖や歩行器を使った歩行・歩行時のバランスの回復 など (ロボットスーツを使って行うケースも) 日常動作に関する訓練 食事・着替え・トイレ・入浴など日常生活の動作を回復する訓練 より応用的な訓練 手芸や工作など手や指などを使った複雑な動作の訓練 機能回復訓練 運動まひや言語障害などがある場合に行う 口の動作に関する訓練 発声など口・のどが関わる動作の訓練 顔を動かす訓練 首の周囲や肩の筋肉・関節を動かす訓練 嚥下訓練 舌や喉の刺激、水分・食物を実際に飲み込む訓練 高次脳機能障害を予防・改善する訓練 プリントや積木など物品を使った訓練や動作の反復練習など、認識や判断・実行を促す訓練 なお、以上の訓練をすべて行うわけではありません。実際に行う訓練は、症状の重さや回復の見込みに応じて決定されます。 生活期(維持期):自宅での継続的な訓練 医療施設を退院した後の生活期(維持期)は、リハビリも自宅やリハビリ専用施設で継続的に進めるのが一般的です。とくに自宅でリハビリを進める場合は、退院日を迎える前に手すりやスロープなどを準備して、落ち着いてリハビリできる環境を整えることが重要です。 生活期におけるリハビリの内容として、以下のものが挙げられます。 訓練名 訓練の内容 日常動作に関する訓練 食事・着替え・トイレ・入浴など日常生活の動作を回復する訓練(回復期より継続) 歩行訓練 手すりにつかまりながら歩く訓練・杖などを活用した訓練など 自宅内外での簡単な散歩・運動 散歩・筋力トレーニング・ストレッチなど なお、退院後に麻痺など新たな問題が見つかるケースもあります。新しい問題や課題が見つかったときは、担当医師やリハビリテーション施設などへの速やかな相談が大切です。 脳梗塞のリハビリのポイント・注意点 脳梗塞のリハビリを進めていく際、ポイントや注意点を踏まえておくことも大切です。主なポイントや注意点として、以下のものが挙げられます。 リハビリは急性期から始める 残された能力も同時に鍛える 無理のない範囲で積極的なリハビリを意識する 退院後もリハビリを継続する リハビリは急性期から始める 脳梗塞を含む脳卒中のリハビリは、急性期から始めることが重要です。具体的には、発症後24~48時間以内のリハビリ開始が推奨されます。(文献1) リハビリは早期に始めるほど、脳機能や神経の回復が促されると考えられるためです。加えて早い時期からリハビリを始めれば、手足の筋力の衰えを防ぎつつ、基礎体力を温存した状態で回復期のリハビリに臨めます。 ただし、病状の深刻度などによっては、開始時期について慎重な判断が求められる場合があります。 残された能力も同時に鍛える 脳梗塞のリハビリでは、失われた機能だけでなく、今残されている能力を同時に鍛えることも重要です。 仮に左手が麻痺して動かせない場合でも、右手が通常通り動かせるのなら、右手を鍛えることで麻痺した左手の機能をサポートできます。麻痺した側は一般的に発症6カ月以内であれば、継続的なリハビリで回復できる見込みが十分にあります。 加えて、残された能力を鍛えることは、リハビリの継続の面でも有効です。体の一部が麻痺した事実は、想像以上に患者を落ち込ませる場合があります。前向きにリハビリに取り組んで日常生活に戻れるようにするためにも、残された能力を鍛えることは重要です。 無理のない範囲で積極的なリハビリを意識する 脳梗塞のリハビリは、無理のない範囲で継続的に取り組むことがポイントです。脳梗塞で麻痺した部位は、リハビリを始めてもすぐに効果が見込めません。 ただし、急性期から積極的にリハビリを続けることで、早期の回復が促されます。なお、リハビリ中に痛みや疲れを感じたら、無理せず休憩を取りましょう。疲労が溜まった状態で無理やりリハビリを続ければ、逆に回復の妨げになります。 退院後もリハビリを継続する 脳梗塞のリハビリは、退院した後の継続も大切です。退院後にリハビリをやめると、回復した機能が衰えて日常生活に支障が出ます。加えて、リハビリをやめたことでそれ以上の機能回復が見込めない場合さえあります。 退院後も自宅内外での散歩や日常生活にまつわる訓練のほか、パソコン操作など自分の好きなことでリハビリに取り組むのがおすすめです。 脳梗塞を含む脳卒中の治療には再生医療も一つの選択肢 脳梗塞を含む脳卒中に対しては、再生医療という治療法があります。 脳梗塞の後遺症や再発予防には、再生医療の幹細胞治療を行います。 当院「リペアセルクリニック」の幹細胞治療では、患者様から米粒2~3粒ほどの少量の脂肪組織を採取し、幹細胞を培養して増やした後に患部に点滴で投与します。幹細胞が持つ、さまざまな細胞に変化する「分化能」という能力を活用する治療法です。 脳梗塞の後遺症である、しびれや言語機能の低下、再発への不安でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 以下では、実際に当院で幹細胞治療を受けた方の症例を紹介しています。 また、脳卒中に対する再生医療について詳細は、以下のページをご覧ください。 まとめ|脳梗塞のリハビリ期間を知って焦らず取り組もう 脳梗塞のリハビリに必要な期間は、急性期で発症後1~4週間程度、回復期で3~6カ月程度です。ただし、発症時の年齢や症状の重さによって前後します。 基本的に症状が落ち着くまではベッドで簡単なメニューをこなし、回復期に入ってからさまざまな内容でリハビリを進めます。なお、退院後も自宅内外での継続的なリハビリは欠かせません。 脳梗塞のリハビリはすぐに効果が表れません。しかし、無理のない範囲で積極的にリハビリを続ければ、回復が促されます。脳梗塞のリハビリ期間の目安を知っておくことは、今後のリハビリに前向きに取り組む上で重要です。 脳梗塞の後遺症や再発の不安でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 脳梗塞のリハビリ期間のよくある質問 脳梗塞の入院期間が2週間で済む場合はある? 発症後の症状が軽い方であれば、2週間程度での退院も可能です。 急性期病院では、脳梗塞を発症しても症状が比較的軽く、早期に状態が安定した方であれば、1~2週間程度で退院が可能です。ただし、これは症状の程度や回復の経過によって個人差があります。 脳梗塞のリハビリしないとどうなる? 脳梗塞を発症した場合、リハビリしないと失われる脳機能が増えて症状が悪化します。日常生活に大きな支障をきたす上に、寝たきりになるリスクさえあるため、早期のリハビリの開始が重要です。 脳梗塞になった高齢者が回復する見込みは? 高齢者が脳梗塞を発症した場合でも、早いうちから適度なリハビリを続けることで少しずつ回復する見込みがあります。ただし、若年層よりも時間をかけてリハビリしていく必要があるため、休みも挟みつつ理学療法士などの専門家とともに根気強く取り組みましょう。 脳梗塞で退院した後の注意点は? 脳梗塞の治療を終えて退院した後は、再発を防ぐための生活習慣の見直しが重要です。日本人に限った場合、脳梗塞を含む脳卒中の10年再発率は51.3%である研究結果が出ています。(文献2) 10年で見ても2人に1人が再発するリスクがあるため、退院後も生活習慣に気を付けることが大切です。具体的には、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病への警戒が予防可能性を高めます。栄養バランスのとれた食事や適度な運動を心掛ける一方で、過度の飲酒・喫煙のような習慣は控えるべきです。 参考文献 (文献1) 一般社団法人 日本脳卒中学会『脳卒中治療ガイドライン2021【改訂2025】』 (文献2) J Hata, Y Tanizaki et al.(2005) J Neurol Neurosurg Psychiatry.
2022.12.09 -
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「脳出血後のケアは何をすれば良いの?」「脳出血後の看護や介護はどうすればいい?」と疑問に感じていませんか。 退院後の生活やリハビリに向けたサポートは、何を優先すべきか悩む場面も多いでしょう。 脳出血の患者本人は、長期間の治療やリハビリによって精神的・社会的負担が大きくなりがちです。そのためご家族による適切なサポートが重要といえます。 この記事では、脳出血後の患者を支えるための基本的な看護・介護方法と、退院後に家族が実践できる具体的な対策を解説します。 脳出血の看護ケアで不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳出血の後遺症に効果が期待できる再生医療も行っております。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳出血後における7つの看護ケア 脳出血後のケアは、患者の回復に直結するため、日常の観察や丁寧なサポートが欠かせません。 本章では、具体的な看護ケア方法を7つの観察項目と合わせて紹介します。 1.意識レベルの確認 2. 呼吸管理 3. 血圧と心拍数のチェック 4. 電解質バランスの変化(輸液管理) 5. 口腔ケア・体勢の管理 6. 嘔吐時の対処・吐物管理 7. 発作や薬の管理 入院中は、どの観察ポイントを重視するかを確認しておきましょう。 1. 意識レベルの確認 意識レベルの確認は、観察項目の中でも状態を把握する上で非常に重要です。 具体的には、呼びかけへの反応、目の開き具合、手足の動きなどを観察します。 Glasgow Coma Scale (GCS) やJCSといった評価方法もあり、異常があれば速やかに医師への報告が必要です。 意識レベルの低下は、病状の悪化を示すサインの可能性があるため、看護する上でも注意が必要です。 また、こちらの記事では脳出血を発症後の意識レベルによる予後や余命を詳しく解説しています。 後遺症について気になる方は、ぜひご覧ください。 2. 呼吸管理 脳出血後、脳の損傷により呼吸をコントロールする機能が低下する場合があります。 そのため、適切な呼吸管理は命を守るために不可欠です。 呼吸の回数や深さ、呼吸音などを注意深く観察し、呼吸状態の変化や異変があれば酸素投与や人工呼吸器の使用が行われます。 3. 血圧と心拍数のチェック 血圧と心拍数の変動は、脳出血後の状態に大きな影響を与えるため、こまめなチェックが重要です。 血圧の急激な上昇や低下は、再出血や他の合併症を引き起こす可能性があるためです。 具体的には、定期的な測定を行い、変動があれば医師に報告します。 また、薬による血圧コントロールも行われます。 4. 電解質バランスの変化(輸液管理) 体内の電解質バランスは、生命維持に欠かせない重要な役割を担っています。 脳出血後は、電解質バランスが崩れやすいため、輸液管理による適切な調整が必要です。 たとえば、点滴で水分や電解質を補給し、血液検査でその値をモニタリングします。 これにより、体内の状態を安定させていきます。 5. 口腔ケア・体勢の管理 口腔ケアと体勢管理は、感染症や床ずれの予防に欠かせません。 免疫力が低下すると、口腔内の細菌が感染を引き起こす可能性があります。 また、同じ体勢が続くと床ずれのリスクが高まるため注意が必要です。 歯磨きやうがい、体位変換を定期的に行い、必要に応じて専用のケア用品の活用によって、患者の健康と快適さを管理できます。 6. 嘔吐時の対処・吐物管理 脳出血後には嘔吐が起こるケースがあり、適切な対処と吐物の管理も重要です。 とくに、嘔吐物が気道に詰まる(誤嚥)リスクを防ぐのは重要だといえるでしょう。 嘔吐時には顔を横に向け、吸引器で吐物を除去するなどの対応を行います。 また、吐物の量や性状を観察し、記録するのも大切です。 これらの対応により、誤嚥性肺炎などの合併症を予防できます。 7. 発作や薬の管理 脳出血後は発作が発生する可能性もあるため、薬の時間や量を守るように管理するのも重要です。 また、発作の兆候が見られた場合はすぐに医師へ報告します。 指示に従い、薬の正しい管理が症状の安定を促します。 また、脳出血の原因については以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。 【退院後】脳出血の看護で家族ができることは? 脳出血による退院後の生活は、ご家族によるサポートが重要です。ご家族のサポートが患者の回復を支え、日常生活の質も維持できるようになります。 脳出血の看護において家族が行えることは、以下の6つが挙げられます。 日常生活の介助や見守り 要介護認定を早めに申請する 地域の介護サービスを活用する 住宅改修で自宅の環境整備を行う 施設介護サービスも検討する 介護疲れをしないように休息を取る 本章では、家族が取り組むべき具体的なケアやサポート方法を紹介するので参考にしてください。 日常生活の介助や見守り 退院後、患者の日常生活には継続的な介助と見守りが必要です。 食事や入浴、排泄などのサポートを行い、無理なく生活できる環境を整えます。 また、転倒などのリスクを防ぐため、常に患者の動きに注意を払いましょう。 適切な介助は、患者の安心感と回復の大きな助けとなります。 また、脳出血の後遺症やリハビリについては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 要介護認定を早めに申請する 要介護認定を受けることで、家族の金銭的な負担が軽減できます。 しかし、認定が遅れると必要なサービスが受けられなくなる可能性があります。 そのため、入院中の段階から市区町村の窓口に相談し手続きを進めておきましょう。 地域の介護サービスを活用する 地域にはさまざまな介護サービスがあるので、積極的に活用するのがおすすめです。 訪問看護やデイサービスの利用によって、専門的なケアを受けながら患者本人の日常を支えられます。 退院後には地元の介護支援センターなどに相談し、利用可能なサービスを確認しましょう。 住宅改修で自宅の環境整備を行う 退院後の生活を安心して送るためには、住宅改修が必要になる場合があります。 手すりの設置や段差解消など、患者が安全に動ける環境作りを検討すると良いでしょう。 公的補助金を利用できる場合もあるため、必要に応じて専門家に相談するのがおすすめです。 施設介護サービスも検討する 在宅介護が難しい場合、施設介護サービスの検討も選択肢の1つです。 ショートステイや特別養護老人ホームなど、患者の状態や家族の状況に応じた施設を選びましょう。 専門スタッフのケアが受けられるため、安心感があります。 介護疲れをしないように休息を取る 家族の介護負担が大きくなると、心身に疲れがたまりやすくなります。 そのため、適度に休息を取り、家族内での役割分担を決めたり、地域の支援を活用したりするのがおすすめです。 家族の健康が患者本人の回復にもつながりますので、無理をせずサポート体制を整えてください。 脳出血の看護・介護時における4つの注意点 脳出血後の看護・介護は、患者の回復を支える上で非常に重要です。 ここでは、介護時に注意すべき4つのポイントを解説します。 転倒を予防するための工夫 食事はゆっくりと食べやすい形状で提供 排泄をサポートする際はプライバシーを配慮 精神的なケアを継続的に行う 介護する家族の負担軽減にもつながりますので、チェックしておきましょう。 転倒を予防するための工夫 脳出血後には、筋力低下やバランス感覚の喪失で転倒リスクが高まります。 そのため、家具の配置を工夫し、滑り止めマットや手すりを設置するのも良いでしょう。 また、歩行補助具の使用も効果的です。 転倒防止は患者の安全を守るだけでなく、さらなる合併症の予防にもつながります。 食事はゆっくりと食べやすい形状で提供 食事は、ゆっくりと食べやすい形状で提供するのが重要です。 これは、嚥下機能(飲み込む力)が低下している場合、誤嚥のリスクが高まるためです。 具体的には、とろみをつける、刻み食やペースト食などに調理し、一口ずつゆっくりと食べさせてあげましょう。 さらに、食事中の姿勢や飲み込みの様子を注意深く観察し、誤嚥を防ぐ工夫も必要です。 排泄をサポートする際はプライバシーを配慮 排泄はデリケートな問題ですので、サポートする際はプライバシーへの配慮が重要です。 たとえば、専用のカーテンや扉を使用し、必要以上に介助者が近づきすぎないよう心がけましょう。 また、定期的な排泄スケジュールを組んでおくと、患者の負担を軽減しつつ快適なケアを提供できます。 精神的なケアを継続的に行う 脳出血後、患者は不安や孤独感を抱きやすくなります。 そのため、定期的な会話や声かけを行い、安心感を与えてあげると良いでしょう。 また、リハビリや介護の進捗を共有し、前向きな気持ちを引き出すことも重要です。 精神的なケアは患者の回復を支える大きな力になります。 まとめ|脳出血の看護に家族ができることは理解しておこう! この記事では、入院中の看護ケアや退院後に家族が行えるサポート、注意点について詳しく解説しました。 脳出血後の看護ケアは、患者の回復に大きな影響を与えます。 また、入院中の医療従事者によるケアに加え、退院後の家族のサポートも欠かせません。 本記事で紹介した情報を活用し、医療や介護サービスと連携しながら療養生活を支えましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳出血や脳梗塞の後遺症治療も行っております。「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 脳出血の看護に関するよくある質問 脳出血の看護で留意すべき点は何ですか? 脳出血の看護では、日々の体調管理とリスク回避が欠かせません。 意識レベルの確認や呼吸・血圧のチェックを行い、異常があれば速やかに医師へ相談します。 また、転倒や誤嚥などのリスクを防ぐため、環境整備や適切な食事提供も重要です。 患者の安全を第一に考える看護が求められます。 脳出血の急変時の対応はどうすれば良いですか? 急変時には、まず落ち着いて状況を確認し、必要に応じて医師や救急車を呼びます。 意識が低下した場合は、気道確保を優先し患者を安静に保つのが大切です。 症状や変化を正確に医療スタッフに伝えることで、迅速な対応が可能になります。 当院「リペアセルクリニック」では脳出血の治療も行っております。気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。
2022.12.05 -
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- くも膜下出血
くも膜下出血は、急性期の治療を終えて退院したあとも注意が必要な病気です。 再発予防のためには、血圧管理や服薬の継続、食事、生活リズムの見直しが欠かせません。 とくに退院直後は、「何に気をつければ良いのか」「運転や仕事はいつ再開できるのか」と迷いやすい時期です。 本記事では、くも膜下出血の退院後に気を付けることを、血圧・食事・運動・飲酒・喫煙などの生活習慣を中心に解説します。くも膜下出血の再発を防ぎ、日常生活を無理なく立て直すための参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療による脳卒中の治療を行っております。気になる方はぜひ、公式LINEにご登録ください。 くも膜下出血の退院後に気をつけること5選 くも膜下出血の退院後は、再発を防ぎながら日常生活を過ごすことが重要です。 脳卒中後の生活では、治療の継続だけでなく、日々の自己管理やリハビリテーションの積み重ねが再発予防につながります。 血圧、食事、運動、服薬、嗜好品の見直しを意識しながら、退院後の安定した日常生活を送りましょう。 1.血圧の定期的な測定・記録 退院後の再発予防で、重要な管理項目の一つが血圧です。 高血圧は脳卒中全般の主要な危険因子であり、くも膜下出血の再発予防でも継続的な管理が欠かせません。 高血圧症によるくも膜下出血の再発を防ぐためには、定期的に血圧を測定し、記録しておきましょう。 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2025」では、個別の状況を考慮した上で、年齢を問わず以下の降圧目標が設定されています。(文献1) 診察室血圧:130/80mmHg未満 家庭血圧:125/75mmHg未満 病院では緊張して血圧が上がることもあるため、自宅でリラックスしているときの「家庭血圧」を把握することが重要です。 毎日、朝(起床後1時間以内)と夜(就寝前)の2回、決まったタイミングで測定し、血圧手帳に記録しましょう。この記録は、主治医が薬の調整や治療方針を判断する際の非常に重要なデータとなるため、定期受診の際に必ず持参してください。 2.指示通りの服薬 くも膜下出血の背景には、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が潜んでいることもあります。 そのため、くも膜下出血そのものの治療が終わっていても、再発予防のために基礎疾患を適切に管理する必要があります。 処方された降圧薬や血糖降下薬などは、状態の安定に不可欠なため、症状が落ち着いていても指示通りに服用しましょう。 なお、副作用が気になる場合は、自己判断で中止せず医師や薬剤師に相談してください。 3.塩分を控えたバランスのよい食事 食事では、塩分のとり過ぎを避けることが重要です。 塩分の過剰摂取は血圧を上昇させ、脳卒中再発のリスクを高めます。 減塩の工夫として、以下のような点を意識しましょう。 調味料を減塩タイプに変える 出汁や酸味を活用して味を調える 外食や加工食品を控える また、意外に見落としがちなのが「排便時のいきみ」です。 強くいきむと血圧が急上昇するリスクがあります。こまめな水分補給や食物繊維が豊富な食べ物を摂取して、便秘解消を心がけましょう。 4.適度な運動と規則正しい生活リズム 退院後の生活において、リハビリテーションは非常に重要です。 病院でのリハビリだけでなく、普段の食事や着替え、入浴、家事といった「身の回りのこと」をできる限り自分で行うこと自体が、大切なリハビリの一環となります。 さらに歩行が安定している場合は、散歩や軽いストレッチを無理のない範囲で取り入れると良いでしょう。 病院や通所リハビリで指示された運動がある場合は、自己流で行うより、決められた内容を継続する方が安全です。 また、生活リズムを整えることも重要です。 睡眠不足や昼夜逆転した生活、過度な疲労やストレスは血圧や体調の乱れにつながります。起床時間と就寝時間をできるだけ一定にし、食事の時間も大きく崩さないことが望まれます。 退院後の生活を安定させることが、再発予防の基本です。 再発リスクを減らす予防法やくも膜下出血の再発率については、以下の記事でも詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】くも膜下出血の後遺症とは?症状の種類や回復の可能性を解説 【医師監修】くも膜下出血の再発率は?生存率や再発時の前兆も紹介 5. 禁煙と控えめの飲酒 くも膜下出血の再発予防の観点から、禁煙は重要です。 喫煙により、タバコに含まれる成分が血管を収縮させて血圧を上げ、血管壁を傷つけるためです。 また、飲酒は、量が多いほどリスクが高まることが知られています。 日本人を対象にした研究では、男性の大量飲酒はくも膜下出血のリスクを4倍にし、高血圧がある人では13倍に増加することが報告されています。(文献2) 自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来の受診も検討してください。 普段から飲酒の習慣がある方は、休肝日を設けて、主治医と相談の上で適量を守りましょう。 くも膜下出血退院後の仕事復帰の目安 仕事復帰のタイミングは一律ではなく、後遺症の有無や程度、職種、勤務内容によって異なります。 厚生労働省の脳卒中に関する資料では、脳卒中後の復職は発症から3カ月〜6カ月ごろと、1年〜1年6カ月ごろに多いとされており、最終的な復職率は50〜60%と報告されています。(文献3) 退院できたからすぐに元どおり働けるとは限らず、焦らず段階を踏むことが大切です。復帰時期は自己判断ではなく、主治医の許可を得た上で決める必要があります。 また、復帰の際は以下のステップを踏むことが重要です。 段階的な復帰:最初は「時短勤務」や「デスクワークなどの軽作業」から始め、徐々に本来の業務強度に戻していくのが理想的です。 「見えない後遺症」への配慮:身体的な麻痺がなくても、脳へのダメージにより「以前より疲れやすい」「集中力が続かない」「物忘れが激しくなる」などの症状が出ることがあります。 職場との連携:会社側には病状を正しく伝え、必要に応じて産業医とも面談を行いましょう。周囲の理解を得ておくことで、無理のない範囲で業務を継続しやすくなります。 くも膜下出血退院後の運転再開の時期 くも膜下出血後の運転再開は、本人の判断だけでは決められません。 車の運転再開については、身体機能だけでなく、判断力や注意力が十分に回復しているかを慎重に見極める必要があります。 運転を再開するには、以下の2つの許可が必須となります。 1. 医師の許可:主治医による医学的な判断です。 2. 公安委員会の許可:脳卒中など一定の病気を発症した後は、運転免許試験場などの「運転適性相談窓口」へ届け出を行い、安全に運転できる状態であると認められる必要があります。 これらの許可を得ないで運転し事故を起こした場合は、法的・社会的に厳しい責任を問われることになります。 まずは主治医に相談し、適切な手続きを進めましょう。 くも膜下出血退院後の一人暮らしで気をつけること 後遺症が軽く一人暮らしを継続する場合、異変が起きた際にすぐに助けを呼べる体制作りが重要です。 緊急時の連絡体制:家族や近隣住民、かかりつけ医と情報を共有しておきましょう。「毎日決まった時間に連絡を入れる」といったルール作りも有効です。 救急車を呼ぶ判断基準の再確認:「突然の激しい頭痛」「片側の麻痺」「ろれつが回らない」といった症状が出た際は、迷わず119番通報してください。 自己管理の仕組み化:一人だと怠りがちな「血圧記録」や「服薬」を継続するため、アラーム機能付きの血圧計やお薬カレンダーを活用しましょう。 見守りサービスの活用:自治体や民間企業が提供している「緊急通報システム」や、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)の転倒検知機能を導入すると、万が一の際の安心感が高まります。 かかりつけ医療機関の連絡先をすぐ見られる場所にまとめ、緊急時に誰へ連絡するかを決めておくと安心です。 退院後のくも膜下出血患者に対して家族ができること 家族のサポートは再発予防と心の安定に大きな役割を果たしますが、過度な干渉は本人のストレスになることもあります。 自立を尊重した見守り:日常生活そのものがリハビリになるため、すべてを手伝うのではなく、本人ができることは見守り、できない部分をサポートする姿勢が大切です。 健康管理の共有:血圧の記録や服薬が正しく行われているか、サポートしましょう。家族も一緒に減塩食に取り組むことで、本人の孤独感を和らげることができます。 再発サインの把握:本人が異変を自覚できない場合もあります。家族も頭痛、吐き気、意識の混濁といった再発の兆候を正しく理解しておきましょう。 外部サポートの活用と介護認定:家族だけですべてを抱え込むと、共倒れのリスクがあります。デイサービスや訪問看護などの外部サービスの活用も考慮してください。支援が必要な状態では、介護認定の申請も検討しましょう。 家族が支援するときは、自立を尊重しながら見守る姿勢が重要です。 くも膜下出血の再発予防に「再生医療」という選択肢 くも膜下出血の再発防止や、残ってしまった後遺症を改善するための新しい選択肢として、近年「再生医療」が大きな注目を集めています。 これまでのリハビリテーションは「残された機能をどう使うか」という訓練が中心でしたが、再生医療は、患者さん自身の細胞の力で傷ついた組織そのものの修復を促すという、まったく異なるアプローチをとります。 自身の細胞を活用:患者さん自身の脂肪から採取した「幹細胞」を培養し、体内に戻す治療法です。自分自身の細胞を用いるため、アレルギーや拒絶反応のリスクが極めて低いのが特徴です。 血管内皮の修復をサポート:損傷した脳の血管内皮の修復を促す働きが期待されています。これにより、従来の治療法だけでは対応が難しかった脳血管障害の再発予防や、神経機能の改善への応用が進んでいます。 身体への少ない負担:脂肪の採取は、局所麻酔下でごく小さな切開を行うだけで済むため、入院の必要もなく身体への負担は最小限で済みます。 「これ以上の回復は難しいと言われたけれど、諦めたくない」「手術以外の方法で再発リスクを下げたい」という方にとって、再生医療は非常に有力な選択肢の一つとなります。 くも膜下出血の後、幹細胞治療を受け10年来の後遺症から解放された方の症例をご覧ください。 また、脳卒中の再生医療について詳しく知りたい方は以下ページもご覧ください。 くも膜下出血の退院後に気をつけることを把握して再発を予防しよう くも膜下出血の退院後は、次の5つを生活の基本として続けることが大切です。 血圧を定期的に測定し、記録する 処方された薬を指示通りに服用する 塩分を控えたバランスの良い食事を心がける 適度な運動と規則正しい生活リズムを続ける 禁煙を徹底し、飲酒は控えめにする 再発予防では、ひとつの対策だけに頼るのではなく、生活習慣全体を整えることが重要です。 仕事復帰、車の運転、そして一人暮らしの継続については、「主治医への相談と許可」が前提です。焦らず、段階を踏んで社会復帰を目指しましょう。 退院後の生活に不安がある方や、後遺症や再発予防について詳しく相談したい方は、一人で抱え込まずにぜひ当院へご相談ください。 退院後のくも膜下出血に関するよくある質問 くも膜下出血の生存率はどのくらいですか? くも膜下出血の生存率は、発症時の重症度や年齢、治療までの速さによって大きく異なりますが、5年生存率はおよそ55%程度と報告されています。発症後30日時点の生存率は70.1%で、早期に死亡する例が少なくないことも示されています。(文献4) 意識障害が強い状態で救急搬送された人と、比較的軽い段階で受診できた人では予後が異なります。 治療開始が遅れるほど重症化しやすいため、突然の激しい頭痛やろれつが回らない、意識低下などがあれば早急な受診が重要です。 くも膜下出血後の食事で避けた方が良い食べ物はありますか? 基本的には「これを食べてはいけない」という絶対的な食べ物はありませんが、血圧上昇や動脈硬化を招く成分には注意が必要です。 以下の表を参考に、摂取頻度を調整しましょう。 多量摂取を避けた方が良い成分 食品例 リスク 塩分 たらこ ウインナー 漬物 血圧上昇 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸 バター インスタント食品 揚げ物 動脈硬化の進行 糖質(炭水化物) スナック菓子 菓子パン 甘い清涼飲料水 動脈硬化 肥満 完全に控えるのが難しい場合は、食べる頻度を減らすことからはじめましょう。 退院後にみられる後遺症にはどのようなものがありますか? くも膜下出血は、出血の部位や量、合併症の有無によって、退院後も以下のような後遺症がみられることがあります。 手足が動かしにくい 触覚が鈍くなる 食べ物が飲み込みにくくなる 視野が狭くなる うまく話せない 最近の出来事を思い出せない 軽度の場合はリハビリを通じて発症前とほぼ変わらない生活が可能となる一方で、重度の場合は日常生活サポートが必要になることもあります。 くも膜下出血の詳細は以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。 くも膜下出血の再発リスクはどれくらいですか? 再発(再出血)のリスクは、治療の状態や経過期間によって異なります。 未治療の状態:発症初日の再出血率は3〜4%と高く、その後4週間は1日あたり1〜2%の割合で発生します。発症から1カ月で20〜30%、その後は年間約3%の割合で再出血が起きるとされています。(文献5) 手術(完全クリッピング術)後:適切に処置が行われた場合、再発率は大幅に低下します。術後3年以上生存した方の長期追跡調査では、10年時点での累積再出血率は2.2%、20年時点でも9.0%という報告があります。(文献6) 手術を受けたからといってリスクがゼロになるわけではありませんが、正しい生活習慣を維持することで、再発の可能性を極めて低く抑えることが可能です。 再発率については、以下記事もご参照ください。 参考文献 (文献1) 高血圧治療ガイドライン2025|日本高血圧学会 (文献2) Prospective study on alcohol intake and risk of subarachnoid hemorrhage among Japanese men and women|ALCOHOL CLINICAL & EXPERIMENTAL RESEARCH (文献3) 治療と就業の両立支援 脳卒中に関する留意事項|厚生労働省 (文献4) 脳卒中患者の生命予後と死因の5年間にわたる観察研究:栃木県の調査結果とアメリカの報告との比較|第35回日本脳卒中学会 (文献5) 脳卒中治療ガイドライン2009 Ⅳ.クモ膜下出血|日本脳卒中学会 (文献6) Risk of recurrent subarachnoid hemorrhage after complete obliteration of cerebral aneurysms|Stroke
2022.11.30 -
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脳梗塞は中高年から発症する確率が高くなります。しかし、10代や20代といった若い世代が発症する「若年性脳梗塞」も報告されています。 つまり、脳梗塞の要因は加齢だけではありません。脳梗塞は生活習慣の乱れも影響しているため、生活習慣の見直しが脳梗塞の予防に有効といえます。 本記事では脳梗塞になりやすい年齢を詳しく解説します。年齢以外の脳梗塞を発症する原因も紹介しているので、脳梗塞の原因を理解し予防に努めたい方はぜひ最後までご覧ください。 脳梗塞における年齢別の発症率【男女の割合】 脳梗塞の発症リスクが高まるのは、中年以降から高齢期にかけてです。 以下のグラフは、日本脳卒中データバンクの報告書に掲載されている、男女別の脳梗塞発症時年齢を示したものです。 出典:日本脳卒中データバンク|「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書 2023 年(発症時年齢・脳梗塞) 男性の発症時年齢は75歳前後に集中しているのがわかります。一方で女性の発症時年齢の中央値は82歳でした。この調査結果からは女性の方が男性よりも発症時年齢が高いことが示されています。 脳梗塞を発症すると運動麻痺や感覚障害といった後遺症が出る可能性があります。早期発見・早期治療により後遺症を最小限に抑えられる場合もあるので、脳梗塞の初期症状が見られたら早めに病院を受診しましょう。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 また、脳梗塞の初期症状は以下の記事で確認できます。チェックリストになっているので、ご自身の健康管理にお役立てください。 脳梗塞の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、脳梗塞を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳梗塞の発症原因は年齢? 脳梗塞の発症原因は加齢だけではありません。血管に負担がかかる高血圧も脳梗塞を発症する原因の1つです。高血圧は以下のような生活習慣が原因で引き起こされます。 【脳梗塞リスクを高める生活習慣】 喫煙 大量飲酒 過剰な塩分摂取 慢性的な運動不足 日々の過剰なストレス 高血圧は動脈硬化(動脈が硬くなり柔軟性を失った状態)を引き起こします。動脈硬化もまた脳梗塞を発症させる要因であるため、生活習慣の改善が脳梗塞の予防において不可欠だといえるでしょう。 以下の記事では脳梗塞の原因や種類を解説しています。主な合併症も紹介しているので、脳梗塞への理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてください。 女性が脳梗塞になりやすい2つの要因【高い年齢層はとくに注意】 一般的に、脳梗塞は男性に発症数が多い一方で、女性の方が少ないといわれています。ただし、女性の脳梗塞患者は男性に比べて高齢で発症するケースが多いのが特徴です。 ここでは、女性が脳梗塞になりやすい2つの要因を解説します。 女性ホルモン「エストロゲン」 不整脈 順番に見ていきましょう。 女性ホルモン「エストロゲン」 エストロゲンは、女性ホルモンの1つで、血管や骨の健康を保つ働きがあります。しかし、更年期(50歳前後)になるとエストロゲンの分泌が急激に減少し、血管を守る効果が弱まります。 その結果、血管がダメージを受けやすくなり、脳梗塞の発症リスクが大きく高まるのです。 不整脈 中年期から高齢の女性は、男性よりも不整脈を起こしやすいとされています。不整脈の一種である心房細動は、脳梗塞のリスクを5倍程度高める要因として知られています。 心房細動は、心臓から血栓(血のかたまり)が飛んで血管を詰まらせる「心原性脳塞栓症」の大きな原因です。このタイプの脳梗塞を発症する患者の約70%が、心房細動を伴っています。 心房細動の発生率は男性が女性の約3倍高いと報告されていますが、脳梗塞に発展しやすい点では、女性のほうが男性よりもリスクが高い傾向が見られます。 若年性脳梗塞は10代や20代など若い年齢で発症するケースもある くりかえしですが、脳梗塞は中高年から高齢期にかけて発症リスクが増加します。しかし「若年性脳梗塞」といって、10代や20代での若い年齢で脳梗塞を発症する場合もあります。 記事冒頭で掲載した脳梗塞の男女別における発症時年齢を示したグラフをもう1度見てみましょう。実際に10代から脳梗塞を発症しているケースがあることがわかります。 出典:日本脳卒中データバンク|「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書 2023 年(発症時年齢・脳梗塞) 発症原因は中高年や高齢者と同様に、塩分の高い食事や過度な飲酒、喫煙などの生活習慣の乱れが大きな要因となります。そのため若年性脳梗塞の予防には生活習慣の改善が効果的です。 以下の記事では、若年性脳梗塞について詳しく解説しています。理解を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 まとめ|脳梗塞になりやすい年齢を知って予防に役立てよう 脳梗塞は高齢者に多く見られますが、不規則な生活習慣の影響で若い人にも発症する可能性があります。そのため、日頃から健康的な生活を心がけ、脳梗塞の予防に努めましょう。 女性の場合は、エストロゲン(女性ホルモン)の働きが加齢で弱まる閉経後に、脳梗塞のリスクが高まります。女性特有のホルモンバランスの変化により、更年期以降はとくに注意が必要であると覚えておきましょう。 脳梗塞の治療には「再生医療」が有効です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 具体的な治療方法が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。
2022.11.28 -
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くも膜下出血とは、脳と周囲の膜との間の空間(くも膜下腔)で出血が伴う病気です。 くも膜下出血は女性の方がなりやすい傾向にあり、発症率は男性のおよそ2倍との報告もあります。発症原因には、女性ホルモンの減少や、育児・家事と仕事の両立といったストレスが大きく関係しているとされています。 本記事では、くも膜下出血の性別による発症率の違いを詳しく解説します。女性特有の発症原因や予防法も紹介しているので、くも膜下出血と女性の関係性を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。 女性のくも膜下出血の発症率は男性の2倍【20代・30代の若さで発症するケースも】 くも膜下出血の男女別における発症率は、男性よりも女性のほうが高い傾向にあります。比率としてはおよそ2倍であると示す報告書もあります。(文献1) 女性のくも膜下出血の発症年齢も見ていきましょう。 以下のグラフは、日本脳卒中データバンクの報告書に掲載されている、男女別のくも膜下出血の発症時年齢を示したものです。 出典:日本脳卒中データバンク|「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書2023年(発症時年齢・脳梗塞) 女性がくも膜下出血を発症する年齢は、50〜70代に多く、ピークは70歳後半です。一方で男性のピークは50歳代で、女性のほうが発症年齢が高い傾向にあります。 また、男女問わずですが、くも膜下出血は20代・30代の若さで発症するケースもあります。(文献2) くも膜下出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、くも膜下出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 くも膜下出血における女性特有の2つの原因 ここでは、くも膜下出血を発症する女性特有の原因を解説します。 主な原因は以下の2つです。 女性ホルモンが減少するから ストレスがかかりやすい生活環境にいるから 順番に見ていきましょう。 なお、くも膜出血は脳疾患の中でも症状が重いと言われており、早期の治療が大切です。以下の記事では、くも膜下出血の10年後の生存率や治療法について解説しているので、詳細が気になる方はぜひあわせてご覧ください。 女性ホルモンが減少するから くも膜下出血のにおける女性特有の要因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。 とくにエストロゲンという女性ホルモンは、血管を健康に保つ働きがあります。しかし、女性は年齢とともに閉経を迎え、50歳以上になるとエストロゲンの分泌量が大幅に減少します。エストロゲンが減ると、血管を保護する力が弱まり、血管が傷つきやすくなるのです。 結果として、動脈瘤と呼ばれるこぶのようなものが血管にできやすくなり、それが破裂することでくも膜下出血が起こるリスクが高まります。(文献3) ストレスがかかりやすい生活環境にいるから ストレスには、血圧を上昇させたり、血管を傷つけたりする作用があります。くも膜下出血の原因の1つは高血圧であるため、慢性的なストレスは発症率を高める可能性があります。(文献4) 現代社会において女性は、仕事と家庭の両立で多重役割によるストレスを抱えやすい立場にいるといえるでしょう。このような状況が、女性のくも膜下出血発症率の上昇につながっているとも考えられます。 なお、くも膜下出血の前兆には首の痛みがあります。以下の記事では、具体的な症状を解説しているので、早期発見の知識を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 男女共通のくも膜下出血の原因 くも膜下出血の原因は複数ありますが、とくに気をつけたいのが高血圧です。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり破裂しやすくなるためです。 そのほかにも、くも膜下出血の可能性を高めるリスク要因には以下のようなものがあります。 喫煙 動脈瘤の家族歴 多発性嚢胞腎の病歴 過度のアルコール飲酒歴 以前に破裂した脳動脈瘤の病歴 ワーファリンなどの血液希釈剤の使用 脳または体の他の場所にある未破裂の動脈瘤 線維筋性異形成(FMD)などの結合組織状態 くも膜下出血を予防するには、日頃から血圧管理を心がけ、定期的に健康診断を受ける意識が大切です。 【女性必見】くも膜下出血に対する5つの予防法 原因を把握したあとは、くも膜下出血の予防法について解説します。 女性に焦点を当てた内容となっていますが、男性にも該当する予防法が含まれます。 女性ホルモンのバランスを整える ストレスケアをおこなう 定期的に運動する コーヒーを含むカフェインを飲みすぎないようにする 禁煙する 順番に見ていきましょう。 女性ホルモンのバランスを整える 女性ホルモン(エストロゲン)は血管の健康維持に不可欠です。ホルモンバランスが崩れると、血管が弱くなり、くも膜下出血のリスクが高まります。 以下は、女性ホルモンのバランスを整えるために有効な方法です。 適度な運動 十分な睡眠時間の確保 栄養バランスの良い食事 食事の際は、大豆製品やイソフラボンを含む食品を積極的に食べるのが良いとされています。これらには女性ホルモンに似た成分が含まれており、ホルモンバランスの改善に役立ちます。 ストレスケアをおこなう ストレスは、血管を傷つけ、くも膜下出血のリスクを高める要因の1つです。そのため、ストレスケアがくも膜下出血の予防につながります。 以下は、ストレスケアに有効な取り組みです。 十分な睡眠 適度な運動 趣味の時間に没頭 ヨガ・ストレッチ 自分に合ったストレスケア方法を見つけ、日常的に実践していきましょう。 定期的に運動する 運動を習慣化すれば血圧の安定化が期待でき、くも膜下出血の予防にもつながります。 以下は、無理なくはじめられる運動メニューです。 ストレッチや体操 軽い筋力トレーニング 家庭菜園やガーデニングなどの日常活動 早歩きやサイクリングなどの有酸素運動 運動には血圧の安定化とストレス解消の二重効果があります。無理のない範囲で継続的に体を動かして、健康的な血圧水準を維持しましょう。 コーヒーを含むカフェインを飲みすぎないようにする カフェインの過剰摂取は血圧上昇を引き起こします。以下は、カフェインを含む飲み物なので、飲みすぎないようにしましょう。 紅茶 コーラ コーヒー エナジードリンク 適度な量であれば、大きな問題はありません。コーヒーの場合は1日4杯以上飲むと、血圧が上昇する可能性があるといわれているので、3杯を目安に抑えるのが良いでしょう。 禁煙する たばこの煙には、血管を傷つけたり、狭くしたりする有害な物質が含まれています。そのため、喫煙の習慣があると、くも膜下出血のリスクを高めてしまいます。 禁煙を考えている方は、以下のような手段でタバコを吸う機会を減らしてみてください。 禁煙外来の利用 ニコチンガムの活用 ニコチンパッチの使用 禁煙イベントの参加 タバコを吸うとくも膜下出血の発症リスクが高まるだけでなく、肺がんや心疾患といった別の病気を引き起こす原因になります。健康的な生活を送るためにも、タバコを断つ努力をするのが良いでしょう。 まとめ|くも膜下出血における女性特有の原因を知って予防に努めよう くも膜下出血は、女性の方が男性よりもなりやすい病気です。女性ホルモンの低下や育児・家事といった女性ならではのストレスなど、性別特有の要因でくも膜下出血を発症するケースもあります。 そのほかにも、くも膜下出血の原因には、カフェインの過剰摂取や運動不足、喫煙などの生活習慣が大きく関係しています。 くも膜下出血の発症リスクを軽減させるためにも、男女問わず、生活習慣の改善と定期的な健康診断を心がけましょう。とくに女性はホルモンバランスが崩れやすい更年期以降、より意識的な健康管理が必要です。 なお、くも膜下出血の治療には「再生医療」が有効です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 具体的な治療方法が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 【参考文献】 文献1:https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nou2009_04.pdf 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/38/3/38_3_186/_pdf 文献3:出典|国立医学図書館https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16381192/ Jamous MA, Nagahiro S, Kitazato KT, Tamura T, Kuwayama K, Satoh K. Role of estrogen deficiency in the formation and progression of cerebral aneurysms. Part II: experimental study of the effects of hormone replacement therapy in rats. J Neurosurg. 2005 Dec;103(6):1052-7. doi: 10.3171/jns.2005.103.6.1052. PMID: 16381192. 文献4:https://www.jstage.jst.go.jp/article/joh1995/37/3/37_3_169/_pdf
2022.11.23 -
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くも膜下出血は突然の激しい頭痛で気づくことが多い病気ですが、首の痛みを伴う頭痛としても知られています。 「最近首の後ろが痛いけど原因がわからない」「痛みが引かなくて不安だ」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事は、くも膜下出血の前兆として引き起こす首の痛みについて紹介します。 急に起こる重度の頭痛や、吐き気、嘔吐とまではいかずとも、近しい症状を感じることはありませんでしょうか。 くも膜下出血は、命に関わることもある重大な病気です。 今のうちに日頃からの予防を心がけることが、未来の健康を守ることに繋がります。 また、現在当院では「くも膜下出血」や「脳卒中」に対して、従来の治療法よりも改善が期待できる「再生医療」をご案内しています。 くも膜下出血の前兆だった場合、再生医療は従来の治療法とは異なり脳卒中の予防にも役立ちますので、治療方法の選択肢として知っておくと将来の備えにもなるでしょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する くも膜下出血の前兆として首の痛みを伴う頭痛は要注意! ずくも膜下出血の前兆として、突然首の痛みや頭痛を感じる場合があります。 「警告頭痛」と呼ばれるくも膜下出血が起きる前兆のひとつで、動脈瘤から出血が始まっていることによる刺激が原因となっている可能性があります。 ただし、首の痛みが必ずしもくも膜下出血につながるわけではなく、髄膜炎と呼ばれる病気を発症した際も似たような症状が現れます。 くも膜下出血の主な前兆 髄膜炎の主な前兆 首裏付近の痛み及び頭痛 血圧の乱れ 視覚の異常 めまい・吐き気 首裏付近の痛み及び頭痛 発熱・発疹 肩こり 活気の低下 上記の特徴をもとに区別する必要がありますが、いずれにせよ頭痛を伴う首の痛みは要注意であることは確かです。 少しでも不安な方は、早めに医療機関に相談しましょう。 髄膜炎との区別にはMRI検査が重要 前兆(症状)だけでは自己判断が難しいため、精密な検査を実施し病院で詳しく調べてもらう必要があります。 精密検査の代表格であるMRI検査では、脳内の出血を検出できます。 また、血管に造影剤を注入して動脈と静脈の流れを詳細に表示 (造影MRI検査)し、血流に注力した検査も可能です。 CT検査では見抜きにくい「くも膜下出血の徴候」をいち早く見つけることができます。 くも膜下出血とは? そもそもくも膜下出血とは、くも膜下腔(くも膜と脳を取り囲む軟膜間の領域) への出血です。 主な前兆としては、急速に発症する重度の頭痛・嘔吐・意識レベルの低下・発熱時の発作が挙げられます。 くも膜下出血の主な前兆 くも膜下出血の典型的な症状は、頭を蹴られたような激しい頭痛で、数秒から数分かけて発症します。 主な前兆は、以下の通りです。 後頭部付近に発症する特徴をもち、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。 首の凝りや首の痛みを伴う頭痛も代表的な前兆症状であることから、早めの行動が重要です。 首の痛みを伴う頭痛があるときの行動と対処法 首の痛みとくも膜下出血の関係性について解説したところで、この項目では発症後の行動と対策について紹介します。 誘発の恐れのある行動は避ける 速やかに病院を受診する くも膜下出血の悪化や早期発見につながるため、発症後は以下の事項を厳守しましょう。 誘発の恐れのある行動は避ける 首の痛みを伴う頭痛がある場合はくも膜下出血を常に疑い、出血を誘発するような行動は避けましょう。 以下の行動は、くも膜下出血を誘発する恐れがあります。 速やかに病院を受診する くも膜下出血の症状は状況によって緊急度は異なる場合もあります。 雷鳴のような頭痛があるなど、以下のような症状が発症した場合は大変危険です。すぐに最寄りの病院に行きましょう。 その他、くも膜下出血の発症から 6 時間後に現れる頸部硬直や、瞳孔の散大などの症状発症は緊急を要します。 身近にいる方は速やかに119番通報を心がけましょう。 また、現在当院リペアセルクリニックでは「くも膜下出血」の後遺症改善・再発予防が期待できる「再生医療」をご案内しています。 くも膜下出血の前兆だった場合、再生医療はくも膜下出血によって傷ついた血管や脳細胞の改善が期待できるので、治療法の選択肢として知っておくと将来の備えにもなるでしょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する くも膜下出血の前兆に関するQ&A 最後に、首の痛みを伴う場合のくも膜下出血の前兆に関するよくある質問についてQ&Aでまとめました。 くも膜下出血で首が痛くなるのはなぜ? 首の痛みがある場合はどのように他の病気と区別する? くも膜下出血の前兆を感じたときは何科を受診すべき? 首の痛みにお悩みの方や不安を抱く方は、ぜひ参考にしてみてください。 くも膜下出血で首が痛くなるのはなぜ? 頭の中に出血が発生することで、頭の中の圧力が上がり、これによって脳が圧迫されて痛みが出ます。 首の痛みがある場合はどのように他の病気と区別する? 他の原因に心当たりがなく、首の凝りと激しい頭痛を経験した場合、くも膜下出血の兆候である可能性があります。 また、病院受診時のCT検査やMRI検査により他の病気と区別します。 CT検査は、脳をめぐる周りの血管の検出と、付随する脳の異常を特定します。さらに、出血の原因を明らかにするために造影剤を用いることにより、詳しく検査が可能です。 さらにMRI検査は頭の内部の詳細な画像として出力し、出血やその他の血管の異常問題を特定します。 くも膜下出血の前兆を感じたときは何科を受診すべき? くも膜下出血を疑う際は、脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。 緊急度の高い病気であるため前兆の段階であっても、予約なしでもすぐに受診ができる救急外来に対応した病院を探すべきです。 また、受診先がすぐに見つからない場合は救急車を呼ぶのも手段のひとつです。 くも膜下出血の前兆として首の痛みがあるケースもあるため医療機関の受診を検討しよう くも膜下出血は非常に危険であり、突然発生した首の痛みを伴う頭痛は前兆とされているため注意が必要です。 緊急を要する病気であるため、発症後の迅速な診察と治療が必要となります。前兆を含む典型的な症状、くわえて対処法を知っておくことが重要です。 また、くも膜下出血や脳卒中が疑われる場合は早期対応が必要ですが、後遺症に対して改善が見込める「再生医療」について知っておくと、もしもの際に「日常生活にいち早く戻る」ことが可能です。 当院リペアセルクリニックでは、無料カウンセリングを実施しており、くも膜下出血の改善が認められた症例や再生医療について知りたい方は、ぜひご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する
2022.11.21 -
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「くも膜下出血を発症したが、10年後も生きていられるのか不安」「予後が悪いと聞いたが、どうすれば少しでも回復できるのか知りたい」といった不安を抱えたまま、日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。 くも膜下出血は命に関わる重い病気であり、発症直後の対応だけでなく、その後の回復や再発予防も非常に大切です。 一般に、くも膜下出血の10年後の生存率を示す明確なデータは限られていますが、5年生存率はおよそ55%前後と報告されています。 生存率は年齢や出血量などの要因で変わりますが、早期かつ適切な治療で改善が期待できるでしょう。 本記事では、くも膜下出血の生存率についてや予後を左右する要因などについて詳しく解説しています。 また従来の治療やリハビリに加えて、さらなる回復の可能性を広げる選択肢のひとつとして再生医療があります。 \くも膜下出血の後遺症・予後改善を目指す再生医療とは/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞や血液を用いて、損傷した脳神経・脳血管の再生・修復を促すことで、症状の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血後の麻痺・しびれ・言語障害がなかなか改善しない リハビリを続けているが、回復が停滞していると感じる 再出血・再発が怖く、血管の修復も含めて対策したい 手術や入院の負担なく、後遺症の改善を目指したい 後遺症によって日常生活・仕事・家族との時間に支障が出ている >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 「リハビリだけでは限界を感じている」「再発が怖い」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 まずは無料相談! くも膜下出血の10年後の生存率は「重症度・治療の早さ」によって変わる くも膜下出血の主な原因は、脳動脈瘤(脳血管が膨らんだ状態)です。(文献1) その生存率は重症度と診断および治療の早さによって変わる傾向があり、統計では、以下のデータが報告されています。(文献2)(文献3) 初回のくも膜下出血出血で約35%が死亡 その後数週間以内に15%が再破裂で死亡 6カ月以降は年間約3%の割合で再破裂のリスクあり くも膜下出血の10年生存率は不明ですが、5年生存率は55%前後といわれており、生存率は年々改善傾向です。(文献4) くも膜下出血の予後を左右する4つの要因【10年後以降にもかかわる】 くも膜下出血の予後は、以下4つの要因により左右されます。 発症時の年齢 出血の場所と量 発症から治療までの時間 合併症の有無 本章を参考に、くも膜下出血の予後の改善に役立ててください。 発症時の年齢 くも膜下出血になる年齢が高いほど、予後が悪化しやすくなります。年齢を重ねるにつれ、高血圧や糖尿病などの病気によって動脈硬化が進行するためです。その結果、出血時に止血しても回復しにくくなり、再出血の可能性が高まります。 ※とくに40代の女性が発症しやすいという統計がでています。 また、首の後ろの痛みを伴う激しい頭痛は、くも膜下出血の前兆の可能性があるため注意が必要です。気になる方は下記の記事も参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では高齢の患者様にも可能なくも膜下出血の治療方法を提案しています。 もしすでに違和感があるなら、悩まず当院の「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 出血の場所と量 出血量が多いほど脳が圧迫されるため、重症になり予後が悪くなります。 くも膜下出血が起こりやすい脳の部位は、脳血管が枝わかれする場所です。(文献5)脳血管が枝わかれする場所は、血管の壁が弱いため脳動脈瘤になりやすい傾向があります。 出血量が多く意識障害がある場合は、予後も不良になる可能性が高くなります。そのため、発症から早めの治療が重要です。 発症から治療までの時間 くも膜下出血の治療は、いかに早期発見をしてすぐに処置できるかが大切です。出血してから72時間以内に外科的治療を行うと、それ以降に治療を行ったときよりもその後の入院期間の短縮や予後が良好になるというデータがあります。(文献6) くも膜下出血でよくある初期症状は以下の3つです。(文献7) 顔が下がって動かない 腕の力が入らない ろれつが回らない これらの症状がみられたら、すぐに救急車を呼びましょう。 合併症の有無 以下のような合併症の有無も、くも膜下出血の予後に深くかかわります。(文献3) 再出血:脳出血が再発し、死亡率が高まる 脳血管れん縮:脳血管の収縮により血流が悪くなり、脳梗塞のリスクが高まる 水頭症:脳脊髄液の流れが悪くなり、歩行困難や認知症のリスクが高まる くも膜下出血の発症後は、上記のような合併症を防ぐ治療が大切です。 くも膜下出血の予後を改善するには「再出血の予防」と「適切な治療・リハビリ」が重要 くも膜下出血は、再出血を起こすと高確率で予後が悪化するため、血圧の管理や定期的な検査など、予防に努めることが重要です。 また、くも膜下出血発症後は、外科的治療とリハビリを組み合わせることで予後の改善が期待できます。主治医と相談の上、適切な治療・リハビリを続けましょう。 くも膜下出血の再発についての記事はこちら くも膜下出血のリハビリについての記事はこちら まとめ|適切な治療によりくも膜下出血の予後の改善を目指そう くも膜下出血は、依然として予後の悪い病気であり、早期の診断と治療次第では、重度の後遺症を残してしまいます。 また、脳卒中は再発率が高く、症状をこれ以上悪化させないためには後遺症への対応だけでなく、脳卒中の再発を抑制することが極めて大切です。 一方で、一般的な治療やリハビリだけでは、後遺症の改善に限界を感じる方も少なくありません。 「これ以上よくならないのではないか」「少しでも改善したい」と感じている方は、再生医療も選択肢の一つになります。 再生医療とは、患者様ご自身の幹細胞を活用した再生医療により、くも膜下出血後の後遺症に対して、機能回復と再発予防の両面からアプローチする治療法です。 実際に当院(リペアセルクリニック)で再生医療を受けられた方の症例や治療後の変化については、以下の症例動画でもご紹介しています。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc?si=uoEQCf-NGVFcyi5Q 「少しでも後遺症を改善したい」「再発を防ぎながら今後の生活を良くしたい」とお考えの方は、当院へご相談ください。 まずは無料相談! くも膜下出血の予後や生存率についてよくある質問 くも膜下出血で意識不明で運ばれた場合の生存率はどのくらいですか? 意識不明で搬送された場合の生存率は低い傾向です。 生存しても日常生活に支障をきたすような重い後遺症が出る可能性もあるでしょう。そのため、早期の段階で前兆に気がつき適切な治療を受けることが重要です。 くも膜下出血で長生きした人の特徴は? くも膜下出血で長生きしている人には、発症後すぐに受診し、早期に適切な治療を受けられたという共通点があります。 重い合併症を乗り越え、退院後もリハビリや血圧管理を継続し、禁煙など生活習慣を見直していることも大切な要素です。急性期を無事に越えられれば、その後は寿命を全うできる可能性も十分あります。 参考文献 文献1 上畑鉄之丞.脳動脈瘤の成因 とくも膜下出血発症の諸要因.日本循環器管理研究協議会雑誌.1998;33(1):25-29. 文献2 Nieuwkamp DJ, et al. (2009). Changes in case fatality of aneurysmal subarachnoid haemorrhage over time, according to age, sex, and region: a meta-analysis. Lancet Neurol, 8(7), pp.635-642. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19501022/ 文献3 Andrei V. Alexandrov, MD, The University of Tennessee Health Science Center;Balaji Krishnaiah, MD, The University of Tennessee Health Science Center.くも膜下出血 (SAH).MSDマニュアルプロフェッショナル版.2023年 7月改訂, 2024年10月21日. 文献4 今井明,鈴木ひろみ,渡辺晃紀,梅山典子,塚田三夫,中村勤,松崎圭一,加藤開一郎,冨保和宏.脳卒中患者の生命予後と死因の5年間にわたる観察研究: 栃木県の調査結果とアメリカの報告との比較. 第35回日本脳卒中学会 シンポジウム2. 2010年, 32巻,6号, P572-578. 文献5 上畑鉄之丞.脳動脈瘤の成因とくも膜下出血発症の諸要因.日循協誌. 1998年.第33巻.第1号.P25-29. 文献6 脳卒中合同ガイドライン委員会. 第4章くも膜下出血. 脳卒中治療ガイドライン2009.2009.P182-213.pdf 文献7 日本脳卒中協会.読んで学ぶ脳卒中. 脳卒中の予防と患者・家族の支援を目指して 公益社団法人日本脳卒中協会. 2018年3月19日更新.2024年10月21日.
2022.11.18 -
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脳梗塞患者の家族は、どうやって看護したら良いのだろう。 脳梗塞の看護のポイントについて知りたい。 この記事を読んでいるあなたは、家族や親戚が脳梗塞になり、どのように看護すれば良いか不安を抱いているのではないでしょうか。 「どのような経過になるのかを知りたい」と思っているかもしれません。 脳梗塞は早期に治療を受けても後遺症が出る場合があり、入院中から退院後まで継続的な看護が必要です。 本記事では、脳梗塞患者を看護する際のポイントについて、詳しく説明します。記事を最後まで読めば、脳梗塞の経過と必要な看護がわかり、今後の生活に向けた準備を始められるでしょう。 脳梗塞患者の家族が看護で注意すべきポイント【看護計画】 脳梗塞の看護は、急性期、回復期、慢性期の各段階で注意すべきポイントが異なります。 多くの脳梗塞患者は入院が必要で、とくに発症直後は集中治療室(ICU)での治療やケアが必要になるケースは珍しくありません。 脳梗塞の症状は急速に変化する可能性があり、迅速な処置が必要なためです。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 さらに、脳梗塞の治療は長期化するケースも多く、看護師は身体的、心理社会的の両面について患者ケアを行います。 脳梗塞の種類や合併症については、以下の記事も参考にしてください。 発症直後 脳梗塞の発症直後は全身状態が悪く、脳梗塞の拡大や再出血などの急変リスクも高い時期です。 まずは医師・看護師などがチームとなって脳に詰まった血栓を溶かす治療(t-PA療法)や血栓を取り除くカテーテル治療(血栓回収療法)などを行います。 t-PA療法は、脳浮腫や血管の圧力増加による意識障害などの合併症が起こりやすいため、意識レベル、呼吸、循環動態のチェックが欠かせません。 さらに誤嚥予防の処置や体位の調整、けいれんが起きていないかの観察など、看護計画に基づいた慎重な看護を行います。 脳梗塞の治療については、以下の記事も参考にしてください。 急性期 発症直後を含めた「急性期」の看護でチェックする主なポイントは、以下のとおりです。 意識レベル(応答性、話す能力、見当識の変化など) 呼吸と循環の管理 血圧管理 体温管理 排尿管理 皮膚の状態 出血管理 意識レベルの確認には、「目を開けるか」「意識ははっきりしているか」「痛みに反応するか」「身体を動かせるか」などをチェックする以下の指標がよく使われます。 JCS(ジャパン・コーマ・スケール):日本で使用されている意識障害の評価方法 GCS(グラスゴー・コーマ・スケール):世界で広く使用されている意識障害の評価方法 寝たきりの時期が長くなると、筋肉の退化や誤嚥性肺炎、床ずれなどのリスクが上昇します。 そのため、十分なリスク管理のもとに、寝返り、座位、セルフケア訓練など、自分で身体を動かすためのリハビリをできるだけ早くから開始します。(文献1) また、脳梗塞は麻痺や失語などの後遺症が出やすいため、症状や今後の生活に関するメンタルケアも重要です。 脳卒中の治療やリハビリについての見通しは、以下の記事も参考にしてください。 回復期 「回復期」とは、全身状態や血圧などが安定する時期です。 引き続き全身管理を行いながら、日常生活動作を取り戻すためのリハビリや看護を行います。 回復期の看護のポイントは、以下のとおりです。 感覚と知覚(痛みと温度の認識が低下しているため) 栄養機能 : 嚥下、栄養と水分補給の状態 皮膚の状態、褥瘡対策 排尿機能 運動機能(上肢および下肢の動き) 精神状態 (記憶、注意力、知覚、感情、発話/言語など) 脳梗塞で失われた脳細胞は、基本的には元に戻らないといわれています。しかし、治療やリハビリをすると脳のほかの部分が失った機能の代わりを果たすようになるため、身体が動くようになるのです。(文献2) 本章の内容をもとに、回復期の看護を理解しておきましょう。 脳梗塞後のリハビリについては、以下の記事で説明しています。 1.栄養機能管理 栄養機能管理の看護では、以下のポイントをよく観察します。 咳の状態 口の片側に食物が溜まっていないか 液体を飲み込むときの逆流がないか また、言語聴覚士による飲み込み機能の評価を受けた上で、少量の小さな食物や水分を摂取するよう促します。 口からの摂取が不十分な場合は、チューブを介した経腸栄養の準備をします。 2.排尿管理 筋肉の制御が失われている間は自分の意思で排尿を管理できないため、医師・看護師が尿道にカテーテルを挿入し、人工的に排尿させます。 また、十分な水分(1日2〜3L)を与えて、規則正しい時間(朝食後)にトイレをするよう促します。 3.皮膚の状態と褥瘡管理 皮膚の状態が悪くなっていないかは、頻繁に評価します。 清潔で乾燥した状態に保った皮膚をやさしくマッサージし、皮膚の健康を維持します。 また、自分で身体を動かせないと、褥瘡(じょくそう:体重で圧迫されている部分の血流が悪くなり、皮膚がただれたり傷ができたりすること)のリスクが高い状態です。 ひどくなると傷から細菌が入って化膿して腫れる可能性があるため、1日数回(2時間ごと)身体の位置を変更して褥瘡を予防します。 4.運動機能の改善 意識が回復したら、積極的なリハビリテーションプログラム(以下リハビリ)を開始します。脳梗塞後のリハビリは、長時間のものを1回行うのではなく、短時間のものを複数回行います。 リハビリの目的は、以下のとおりです。 関節の可動性を維持する 運動機能を回復する 麻痺した四肢の拘縮を予防する 神経筋系のさらなる悪化を予防する リハビリ中の患者サポートも、重要な看護です。 看護では、肺塞栓や過剰な心臓負荷の徴候 (息切れ、胸の痛み、チアノーゼ、脈拍数の増加など)が起きていないかも観察します。 慢性期 「慢性期」は、退院に向けての準備が本格化します。そのため、患者の全身管理や健康維持に加えて以下の点を重視した看護を行います。 退院後の日常生活の支援(家族への説明) 心理的なケア 退院後、ご家族の協力のもとに患者が自宅で達成可能な目標を計画します。 医師や看護師は、不安を和らげるためにていねいな説明や感情的なサポートを行います。不安や気になる点があれば、遠慮なく聞いてみてください。 脳梗塞の看護でご家族が果たすこと 退院後は、ご家族による食事や運動などの生活支援・リハビリのサポート・服薬管理などの看護が必要です。 脳梗塞は、脳のダメージを受けた部位によって起こる症状や後遺症が異なり、約半数の人に後遺症が出るといわれています。再発もしやすく、10年再発率は49.7%というデータもあります。(文献3) ダメージを受けた部分と、起こる後遺症の例は以下のとおりです。 前頭葉:人格や性格が変化する 頭頂葉:体が動かなくなる(麻痺) 後頭葉:視野の半分が欠ける(半盲ともいう) 側頭葉:学習、記憶障害が起こる また、脳梗塞をはじめとする脳卒中のあとは、認知症になる人も珍しくありません。医療機関や介護サービスの手を借りながら、再発や後遺症を予防・軽減していきましょう。 脳梗塞の再発をコントロールする方法は、以下の記事で説明しています。 まとめ|脳梗塞の後は適切な看護が大切 本記事では、脳梗塞後に必要な看護について詳しく解説しました。 脳梗塞では、経過ごとに必要な看護が異なります。ご家族が中心となって看護するのは退院後で、日常生活の支援やリハビリなどが主な役割です。 心理的な問題は時間の経過によって解決するケースが多いのですが、不安な点は医師や看護師に質問し、解決しておきましょう。 脳梗塞の看護のよくある質問 脳梗塞のあとなぜ血圧が上がるのですか。 脳梗塞では、血流の低下によって脳がむくみます。 生じたむくみによって脳の血管が圧迫されると、結果的に血圧が高くなるのです。 脳梗塞のときはベッド上での安静が必要ですか。 脳梗塞の発症直後は、ベッド上での安静が基本です。 頭を上げたり、立ち上がったりすると血圧が下がり全身状態が悪くなるため、基本的には安静にします。 しかし近年は、状態が落ち着き次第、早めからリハビリを開始するのが一般的です。 脳梗塞はどのくらいで退院できますか。 症状や年齢によって異なりますが、平均的には2~3カ月ほどで退院するケースが多くみられます。 どのような症状が出たら脳梗塞の再発を疑えば良いですか。 以下の症状が出た際は脳梗塞の再発を疑い、救急車を呼びましょう。 手足の麻痺やしびれ ろれつが回らない 言葉が出てこない 視野が欠ける めまいがひどい 意識を失う 脳梗塞は再発しやすいため、患者の様子をよく観察し、気になる症状が出たらすぐに受診しましょう。 脳梗塞の前兆については、以下の記事を参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 脳卒中治療ガイドライン2021における リハビリテーション領域の動向 理学療法科学 37(1):129–141, 2022 文献2 脳の可塑性(基礎の立場から) ―サルを使った大脳運動野の破壊後の回復に関する研究,認知神経科学Vol.7No.3 2005 文献3 Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005 Mar;76(3):368-72. doi: 10.1136/jnnp.2004.038166.
2022.11.16 -
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突然発症するくも膜下出血は、命に関わることもある深刻な脳の病気です。 幸い治療が成功しても、手足のしびれや失語症、記憶力の低下などさまざまな「後遺症」が出る可能性があります。 本記事では、くも膜下出血の治療後に現れる後遺症の種類や、回復の可能性について詳しく解説します。 また、くも膜下出血のリハビリ効率を上げたり、再発予防につながる再生医療の選択肢も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \くも膜下出血の後遺症に有効な再生医療とは/ くも膜下出血によって脳細胞がダメージを受けると、麻痺やしびれなどさまざまな後遺症に悩まされるケースも少なくありません。 先端医療である再生医療は、従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血が回復しないか不安を抱えている くも膜下出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはくも膜下出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、実際に再生医療を受け、くも膜下出血による半身不随に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 くも膜下出血の主な後遺症 くも膜下出血の後には、運動機能や言語、認知機能などに影響が残ることがあります。具体的には以下のような後遺症が挙げられます。 運動麻痺 感覚障害 嚥下障害 視野障害 失語症 認知障害 うつ病・不安障害などの精神疾患 てんかん まずは代表的な後遺症の種類と症状の特徴を整理していきましょう。 運動麻痺 くも膜下出血により現れる主な症状のひとつは、手や足に力が入りにくくなる「運動麻痺」です。その一例として、身体の左右どちらか一方の手足に麻痺が現れる「片麻痺」がみられる場合もあります。 麻痺が現れる範囲や重症度は、出血した部位や損傷の程度によって異なるものの、適切なリハビリにより徐々に機能の改善が期待できる場合もあります。 感覚障害 くも膜下出血の後遺症として、手足のしびれや感覚の鈍さ、感覚がわかりにくくなる「感覚障害」が現れることがあります。 感覚が低下すると、足元の状態に気づきにくくなり、転倒のリスクが高まります。そのため、日常生活では十分な注意が必要です。 リハビリによって感覚機能の回復を促すと同時に、手すりの設置や段差の解消など生活環境を整えることも重要となります。 嚥下障害 「嚥下障害(えんげしょうがい)」は、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる状態です。食事中にむせやすくなったり、飲み込みに時間がかかったりすることがあります。 また、食べ物や唾液が誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」が起こると、誤嚥性肺炎の原因になることもあります。そのため、早期から言語聴覚士による嚥下リハビリを開始し、安全に食事ができる環境を整えることが大切です。 視野障害 視覚情報を処理する脳の部位が損傷すると、視野の左右どちらか半分が見えにくくなる「半盲(はんもう)」が生じることがあります。 本人が気づきにくいケースも多く、次のように日常生活へ支障が出る場合もあります。 歩行中に物にぶつかる 食事の際に片側の料理を残してしまう 文字が読みづらくなる 視野障害の後遺症が現れた際は、安全確保のためにも早めの対応が重要です。 また、必要に応じて、医師の指示のもと視線移動を促す訓練が行われることもあります。(文献1) 失語症 「失語症」とは、話す・理解する・読む・書くといった言語機能が障害された状態です。 くも膜下出血によって脳が損傷すると、言いたい言葉がすぐに出てこない、相手の話を理解しにくいといった症状が現れる場合があります。 言語聴覚士によるリハビリを継続することで、少しずつ言語機能の改善が期待できる場合もあるため、早期から適切な支援を受けることが重要です。 なお、失語症は高次脳機能障害に含まれます。高次脳機能障害については、以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。 認知障害 記憶力の低下・注意力の散漫・判断力の低下といった「認知障害」が現れることがあります。 たとえば、以前は問題なくこなせていた複数の作業を同時に進めることが難しくなったり、約束を忘れやすくなったりする場合があります。このように、日常生活や仕事に影響が及ぶことも少なくありません。 症状の程度や現れ方には個人差がありますが、適切なリハビリや支援によって日常生活機能の改善が期待できます。 うつ病・不安障害などの精神疾患 くも膜下出血後には、次のような精神症状が現れることがあります。 気分の落ち込み 意欲の低下 強い不安感 これらの状態が続く場合、うつ病や不安障害と診断されることもあります。脳機能へのダメージに加え、発症や後遺症による生活の変化といった心理的ストレスも影響すると考えられています。 症状が長く続く場合は、精神科や心療内科に早めに相談することが大切です。 てんかん てんかんは、突然けいれんが起きたり、一時的に意識を失ったりする発作が繰り返されるのが特徴です。発作の現れ方は人によって異なり、短時間ぼんやりするだけの場合もあります。 適切な治療を継続することで発作のコントロールが可能となるケースも少なくありません。 ただし、安全面から自動車の運転に制限がかかる場合があります。気になる症状があれば早めに主治医へ相談しましょう。 くも膜下出血で後遺症が出てしまう仕組み くも膜下出血の後遺症は、脳がさまざまなダメージを受けることで起こります。 なぜ後遺症が残ってしまうのか、その主な原因と詳細については以下の通りです。 くも膜下出血の後遺症の原因 詳細 出血による直接的なダメージ 出血の範囲や場所によって、脳が受ける直接的なダメージの程度は異なるが、脳の表面で出血が起こると、血液が脳を圧迫したり、脳の細胞そのものを傷つける場合がある 脳の血流が悪くなる 出血から数日経って、脳の血管が異常に縮んでしまうことで血液が十分に流れなくなり、脳細胞が酸素不足や栄養不足に陥ることで脳細胞がダメージを受ける。脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)」と呼ばれる 脳の中に水がたまってしまう(水頭症) 出血した血液などが影響し、脳の中を循環している液体(髄液:ずいえき)の流れが悪くなった結果、脳の中に髄液がたまってしまい、脳を圧迫する状態になることがある 脳の腫れや炎症 出血や血流不足が起こると、脳が腫れたり炎症を起こし、脳細胞にダメージを与えることがある くも膜下出血の後遺症は単一の原因ではなく、上記のような原因が複合的に関わって発生すると考えられています。 どの機能にどのような後遺症が出るかは、脳のどの部分が、どの程度ダメージを受けたかによって異なります。 くも膜下出血後に多い3つの合併症 くも膜下出血では、急性期から回復期にかけて以下の3つの合併症が起こりやすいとされています。 これらは後遺症をさらに悪化させる可能性があるため、早期発見と適切な対応が必要です。 合併症 特徴 脳血管攣縮 出血から5〜14日後頃に脳の血管が異常に収縮する状態(文献2) 水頭症 脳の中を循環している髄液の流れが悪くなり、脳の中に余分な水分がたまってしまう状態 再出血 未処置の脳動脈瘤が再び破裂する状態 深刻な合併症を防ぐためにも、急性期の適切な治療と継続的な経過観察が重要です。 なお、水頭症については以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方は、あわせてチェックしてみてください。 くも膜下出血の後遺症の悪化予防で行われる治療 くも膜下出血の後遺症の悪化を予防するために行われる治療は以下の3つです。 リハビリ 手術 再生医療 本章を参考に、ご自身の状態に合った治療法を検討してみてください。 リハビリ くも膜下出血から回復するのにかかる時間は、その重症度によって異なります。 とくに出血の部位は、手足の感覚の喪失や言語理解の問題(失語症)などの後遺症にも関連します。 そこで、治療後は急性期〜回復期にかけて理学療法士の下で実施されるリハビリ計画は、影響を受けた手足の感覚と動きを回復するのに役立ちます。 リハビリ専門医 脳損傷による機能回復を専門とする医師 理学療法士 基本動作(立つ・歩く)・徒手療法などの特定の技術の専門家 言語療法士 コミュニケーションの問題を認識し、治療を支援する専門家 作業療法士 着替えなどの日常生活で発生する可能性のある問題を特定する専門家 手術 手術療法は、動脈瘤の再破裂によるくも膜下出血の再発を防止する目的で実施します。 代表的な手術手法は以下の2種類です。 手術 詳細 クリッピング術 開頭手術により、脳動脈瘤の根元を金属クリップで挟んで血液が流れ込まないようにする方法 血管内コイル塞栓術 鼠径部(足の付け根)からカテーテルを挿入し、動脈瘤内にコイルを詰めて血液の流入を遮断する方法 上記のような方法で原因となった動脈瘤の処置を行うことで、脳へのさらなるダメージを防ぎ、後遺症の重症化予防にもつながります。 再生医療 近年、くも膜下出血の後遺症に対する新たなアプローチとして再生医療が注目されています。 再生医療とは、自己脂肪由来幹細胞を用いた治療です。くも膜下出血後の後遺症に対しては再発予防の効果が期待されています。 くも膜下出血の後遺症のお悩みを解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談にてお問い合わせください。 くも膜下出血の再発リスクを減らす予防法 くも膜下出血を発症したあとも、再発の可能性が残ります。 再発した場合にも高い死亡リスクが残るため、以下のような予防が重要です。 喫煙や飲酒を控える 定期的な運動に取り組む 減塩食を心がける 再発リスクを下げるためにも、できることから日常生活に取り入れてみてください。 喫煙や飲酒を制限する まず、喫煙や飲酒を制限するのが重要です。 喫煙はくも膜下出血の主な原因になる脳動脈瘤を発生させる要因です。 したがって再発を防止する上では禁煙するのが基本となるでしょう。 飲酒は高血圧の原因になります。血圧が上昇するとくも膜下出血の主な要因である脳動脈瘤の破裂が起こりやすくなるため、飲酒は大きなリスクとなるでしょう。 上記の理由から喫煙・飲酒は可能な限り控え、禁煙禁酒が望ましいです。 なお、くも膜下出血は後遺症が軽くても再発するケースもあるため、日々の正しい生活習慣が大切です。くも膜下出血後の生活のポイントや前兆については以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 定期的な運動に取り組む 定期的な運動には、以下の効果が期待できます。 血行の改善 高血圧の予防 ストレスの軽減 血行不良や高血圧、ストレスは、すべてくも膜下出血の再発の原因です。 一方で定期的な運動の実施により、これらの影響をある程度解消できるでしょう。 とくにランニングやウォーキングなどの有酸素運動などが効果的です。 発症・再発防止には、これらの運動を日常に取り入れるのが重要です。 なお、くも膜下出血後は体調や後遺症の程度によって、無理のない運動量を見極めることも重要です。 退院後の過ごし方や日常生活での注意点については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 減塩食を心がける くも膜下出血の再発リスクを高める一因として、高血圧症があげられます。 血圧をコントロールするためには塩分の過剰摂取に注意が必要です。そのため、くも膜下出血の再発予防のためにも、日頃から減塩食を心がけましょう。 減塩食を心がけるポイントは以下の通りです。(文献3) 麺類のスープは残す 減塩タイプの調味料に切り替える 味見しながら少しずつ調味料をかける 塩味の強い加工食品(ハム・ソーセージなど)は控える また、緑黄色野菜・青魚・大豆製品を積極的に取り入れることで、血圧管理や血管の健康維持に役立てられます。 くも膜下出血の後遺症と向き合いながら再発を防ぐことが重要 くも膜下出血によって脳細胞がダメージを受けると、麻痺やしびれなどさまざまな後遺症が現れます。 再発予防には適切な治療やリハビリだけでなく、高血圧、糖尿病などの危険因子を管理し、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。 再発の前兆として血圧の変動や頭痛など特徴的な症状が出るため、少しでも不調があれば病院を受診するのが大切です。 また、近年の治療では、くも膜下出血をはじめとする脳卒中予防に再生医療が注目されています。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ くも膜下出血が回復しないか不安を抱えている くも膜下出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 くも膜下出血の後遺症についてよくある質問 くも膜下出血に特徴的な前兆はありますか? くも膜下出血の特徴的な前兆は、これまで経験したことがないほど激しい突然の頭痛です。痛みは数分以内に最大となることが多いとされています。 そのほかにも、吐き気・嘔吐・光への過敏(羞明)・ろれつが回らない・手足の麻痺・意識の低下などが現れることがあります。 くも膜下出血の前兆については、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 後遺症を残さずに仕事復帰はできますか? くも膜下出血で後遺症なく仕事復帰できるのは、3~4割程度といわれています。 完全に後遺症を残さないためには、適切なリハビリが大切です。 なお、くも膜下出血の予後については以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方は、こちらも参考にしてください。 くも膜下出血の後遺症で性格が変わりますか? くも膜下出血が原因で高次脳機能障害を患った場合、性格が変わるかもしれません。 高次脳機能障害は、脳に対するダメージが原因で、脳機能に影響が出る障害です。 とくに「意欲や情動のコントロールが困難になる」症状があり、これが現れると行動や言動に変化が生じます。結果として「性格が変わった」と表される状態になるかもしれません。 参考文献 文献1 脳卒中後片麻痺を呈する生活期同名半盲者の 歩行時視線行動への支援 文献2 くも膜下出血後の脳血管攣縮と遅発性脳虚血 文献3 ナトリウム(食塩)の減らし方|日本高血圧学会
2022.11.10







