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「これ以上リハビリを頑張っても、後遺症は変わらないのかもしれない」 「退院した後も同じ薬を続けているが、これで改善されていくのかが不安」 リハビリなど既存のアプローチを続けていても、思うような成果につながらず不安を抱えてはいないでしょうか。 そんな他の選択肢を探している方にお伝えしたいのが、脳出血予後に対する新たなアプローチである「再生医療」です。 長く辛いリハビリで光が見えなかったとしても、まだ諦めるのは早いかもしれません。 本記事では脳出血後の予後や、諦めかけていた未来を変える再生医療について詳しく解説します。 また当院の公式LINEでは他にも様々な事例を紹介しておりますので、脳卒中の予後で不安に思っている方は以下からご確認ください。 ▼他にも様々な事例を配信中! 脳出血の予後を予測する上で知っておきたい2つのこと 脳出血の予後を決めるのは、以下の2つです。 脳出血のタイプ 発症時の意識レベル 2022年の脳卒中データバンクによると、脳出血の割合は脳卒中全体の18.0%と高くないものの、入院中に13.8%※が亡くなると報告されてます。 ※参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」 脳梗塞と比較すると予後が悪く、後遺症に悩む人も少なくありません。 脳出血の予後について正しく理解し、治療の見通しを立てましょう。 また、脳出血の症状について「自分の場合はどうなんだろう?」「もっと詳しく知りたい」と思われた方は、ぜひ当院の公式LINEにご登録ください。 脳出血の発症で死亡してしまう方に多いタイプ 脳出血で死亡してしまう方が多いタイプは以下の通りです。 血腫の量が多い 混合型の出血 脳幹の出血 急性閉塞性水頭症の合併 特に血腫量が多い場合や水頭症を合併している場合は手術が適応になることがあります。 2022年のデータでは急性期に手術した割合は12.6%と報告されており、 重症例と考えられるでしょう。 時間の経過とともに症状が進行するので、予後を悪化させないためには急性期の治療が重要です。 参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」 ▼脳出血の中でも生存率の低い脳幹出血について知りたい人は以下の記事もご覧ください。 脳出血の予後は発症したときの意識レベルで変わる 脳出血の予後や死亡率は発症時の意識レベルに大きく影響を受けます。一般的に発症時に意識状態が悪いほど、後遺症も重くなり、死亡率が高くなるからです。 実際に2022年のデータでは、19.6%の方は脳出血を発症し、来院した時には昏睡状態(Japan Coma Scale 100以上)だったと示されています。 参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」 まずは脳出血を発症させないよう日々の血圧管理が必要ですが、発症したらすぐに受診することも予後をよくするためには重要です。 >>公式LINE限定で脳卒中の症例や再生医療の情報を配信中! 脳出血の回復過程は3段階【適切なリハビリが必要】 脳出血を起こした後の回復過程には、以下の3段階があります。 急性期【発症~2週間】 回復期【急性期後~6カ月】 生活期【6カ月以降】 2022年の脳卒中データバンクによると、脳出血後のリハビリとして86.4%の人が理学療法を、84.4%の人が作業療法を、74.3%の人が言語聴覚療法を受けています。 段階に応じた治療・リハビリが必要ですので、概要を確認しておきましょう。 参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」 ▼脳出血の後遺症やリハビリについて詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 急性期【発症~2週間】 脳出血の急性期は、発症からおよそ2週間までの非常に重要な期間です。 この時期の治療は患者さんの命を守り、脳へのダメージを最小限に抑えることを最優先とします。 また急性期の手術後は、リハビリテーションを早期に開始することが重要です。 発症後48時間以内にリハビリを開始することで、機能回復が促進され、後遺症の軽減につながることが研究で示されています。 目的 関節が固くなること(拘縮)や、筋肉が痩せて細くなること(萎縮)、床ずれ(褥瘡)などを予防し、寝たきり状態になるのを防ぎます。 内容 ベッドの上で体の向きを変えたり(体位変換)、関節を動かしたり(関節可動域訓練)、座る練習(座位訓練)など、患者さんの状態に合わせて無理のない範囲で行います。 急性期は患者さんの状態が急変する可能性もあるため、医師や看護師が24時間体制で厳重に管理します。 精神的なサポートも非常に大切なため、ご家族や身近な人の協力も欠かせません。 回復期【急性期後~6カ月】 回復期は、急性期の治療が終わり、症状が安定してきた時期(発症後2週間~6ヶ月程度)です。 この時期は、失われた機能の回復と、日常生活への復帰を目指し、集中的なリハビリテーションを行います。 回復期は、リハビリテーション専門の病院や施設(回復期リハビリテーション病棟)に転院し、集中的なリハビリテーションを受けることが一般的です。 専門のスタッフがチームを組み、患者さん一人ひとりの状態や目標に合わせたリハビリテーションプログラムを作成し、実施します。 生活期【6カ月以降】 生活期は発症から6ヶ月以上が経過し、症状が安定してきた時期です。 この時期は残された機能を維持・向上させながら、自宅での生活や社会復帰を目指します。 脳出血の再発を防ぐため、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の管理が非常に重要です。 医師の指示に従い、服薬、食事療法、運動療法などを継続しましょう。 また、趣味や仕事、地域活動など積極的に社会参加することで、生活の質(QOL)を高めつつ社会参加も徐々に始めることも大切です。 必要に応じて介護保険サービス(訪問介護、通所介護など)も利用しましょう。 生活期は、患者さん自身が主体的にリハビリテーションや生活習慣の改善に取り組むことが大切です。 ご家族や周囲の人の理解とサポートも、患者さんの社会復帰を支える上で非常に重要となります。 脳出血を発症した際の余命や後遺症なしの確率【平均余命12年】 発表済みのデータによると、脳出血を発症した際の平均余命は約12年、重大な後遺症なく退院して自宅で過ごせる方は約26%です。 脳出血は脳の血管が破れて出血する病態なので、出血が脳の重大な機能を司る箇所に影響を与える可能性があります。回復できるかどうかは出血の程度や治療の速さにかかっており、発症時に早期に治療へ結びつけることが大切です。 脳出血の1年以内の再発率は25%、5年以内の再発率は50%との報告もあります。余命を延長し後遺症が残る確率を減らすなら、脳出血を起こさないよう、また起きた後も再発しないよう血圧コントロールを継続しましょう。 参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」 また、当院の公式LINEでは、リハビリに加えて、再生医療という新たな選択肢についても情報を提供しています。 「リハビリだけでは不安…」「もっとできることはないの?」といった不安をお持ちの方は、再生医療ではどのような治療を行うのか、ぜひご確認ください。 まとめ|脳出血を起こしたらすぐに病院へ受診を 脳出血の予後を良くするためには、発症してからできるだけ早く治療を始める必要があります。 脳出血が起きた箇所やタイプにもよりますが、発症から時間が経つほど症状は悪化し、意識レベルが低くなってしまいます。 意識レベルが低いほど後遺症の残る確率が上がるので、発症したらすぐに救急車を呼んで治療を受けるようにしましょう。 万が一、後遺症が残ってしまい痺れや麻痺でお困りの場合は、リペアセルクリニックへご相談ください。 ▼脳出血の再生医療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 脳出血を発症した場合についてよくある質問 Q.脳出血は治りますか。 A.完治することはありませんが、適切に治療をすれば残っている機能を回復させることができます。 特に問題になる後遺症は、軽度であればリハビリを通して回復が期待できます。 重度の場合は難しいケースもありますが、再生医療が役に立つ可能性がありますので、一度リペアセルクリニックへご相談ください。 https://youtu.be/t_8TyxDNrOY?feature=shared Q.脳出血を発症したあとに後遺症なしの確率はどのくらいですか。 A.2022年の脳卒中データバンクによると、退院時に自宅に戻れた人は約26%です。 一方、リハビリ目的の施設へ退院した人が約68%なので、生活機能が低下して自宅で過ごせないほどの後遺症が残ってしまうケースが多いことが分かります。 参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」 Q.脳出血の予防方法はありますか。 A.血圧をコントロールすることです。脳出血の原因は、高血圧性脳出血が約8割と最も多いです。 高血圧は基本的には無症状ですが、動脈硬化による脳梗塞や脳出血の原因になってしまいます。異常値を指摘されている方は、早めに医療機関を受診して治療を始めましょう。 ▼脳出血の予防方法や原因について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 Q.意識障害はよくなりますか。 A.出血した場所、出血の量によって異なりますが、適切な治療で改善するケースがあります。 意識障害を起こしている場合は、脳幹という神経が集まっている部位の出血や、出血の量が多く脳が浮腫を起こしている可能性があります。そのため、血圧を下げる、浮腫を和らげる、呼吸を補助するといった治療が必要です。 ただし、損傷した神経自体を回復させる治療はまだないため、重度の意識障害では症状が残る可能性が高くなります。 脳出血を発症しないように、血圧管理を含めて日常的な生活習慣に気をつけることが重要です。 Q.脳出血はどこまで回復しますか。 A.脳出血による後遺症が回復するかどうかは、発症時の症状とその後リハビリにより大きく異なります。 発症した時に意識障害がある場合や高度の麻痺がある場合には、一般的に後遺症が残ってしまいます。また、発症後6ヶ月までは回復する見込みがあるので、集中してリハビリを行うことが勧められます。 ご自身の想定される回復の程度やリハビリが必要な期間については、担当の医師とよく相談するようにしましょう。 ▼脳出血の後遺症・リハビリについて詳しく知りたい人は以下もご覧ください。
2023.04.05 -
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- 頭部
- 頭部、その他疾患
「頭を打つと危ない場所はある?」 「おでこを打ったけど、放置して良いの?」 「おでこを強打したけど、病院に行った方がいいの?」 そんな不安を感じている方は、今が対処すべきタイミングかもしれません。 日常生活で頭を打つことは誰にでも起こりうることですが、打ちどころや強さによっては、脳に深刻なダメージを与えてしまう可能性もあります。 「たんこぶができただけだから大丈夫」「少し痛いだけだから平気」 などと思って放置してしまうのは、とても危険です。 本記事では、頭を打ったときに注意すべき症状や起こりうる病気について詳しく解説し、「病院に行くべきか迷っている」「どんな治療法があるの?」といった疑問にもお答えします。 さらに「後遺症が心配…」「従来の治療法では不安…」という方のために、 近年注目されている「再生医療」という新たな選択肢についてもご紹介します。 しかし今まさにご不安を感じている場合は、どんな些細なお悩みでもまずはお気軽にお電話でご連絡ください。 当院では頭部外傷後のケア、後遺症へのご相談なども受け付けております。 >>今すぐ電話してみる 頭を打つと危ない場所【おでこ以外も危険】 頭の部位にかかわらず、頭を打つこと自体が危険です。 頭には人間らしさをコントロールするために重要な前頭葉などの脳があるため、打ち方によっては脳に損傷を与えてしまい、危険な状態に陥る場合があります。 たとえば、側頭部(耳の上部分・こめかみの辺り)は、頭蓋骨のなかでも薄い傾向にあり、強く打つと損傷から出血などを起こす可能性があるでしょう。 しかし、頭のどの部位を打つかに関係なく、頭を打ったときに問題のない場所はありません。 自覚できる症状がなかったとしても、脳に影響が出ている場合もあるため、頭を打った段階で早めに医療機関の受診をおすすめいたします。 頭・おでこの危険な打ち方 「強い力がかかって頭・おでこを打った場合」は注意が必要です。 たとえば、以下のような場面があげられます。 【危険な頭の打ち方】 1m以上の高さから転落した 階段で5段以上の高さから落ちた 受け身をとらずに転倒した 交通事故で頭を打った 車の外に放り出された など しかし、上記以外の打ち方でも問題がないわけではなく、その人ごとに判断する必要があります。 とくに高齢者の方は年齢により脳が萎縮する傾向にあり、脳と頭蓋骨の間に隙間ができて頭を打ったときに脳を損傷しやすいリスクがあるでしょう。 また、薬を飲まれている方(とくに血液を固まりにくくする薬剤)は、頭を打った際の出血リスクが高まります。 ほかにも、どのような原因で頭を打ったかも重要です。 気を失って転倒して頭を打った場合 →疾患や不整脈など、失神の原因を探る必要があります。 急に手足の力が抜け、転倒して頭を打った場合 →脳卒中などの可能性もあります。 医療機関を受診したときは「どのように頭・おでこを打ったか」を伝えると良いでしょう。 さらに家族などの目撃者がいれば、より詳細な情報を医師に伝えられて適切に処置を受けやすくなります。 また、頭やおでこを打ったときは、衝撃により「こぶ」ができて不安を感じる方もおられるかもしれません。 こぶが脳に与える影響を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 頭・おでこを打ったときに危険な症状 以下のように誰が見ても重症な場合は、救急で受診しましょう。 明らかに意識の状態が悪い 手足の一部が動かない 血が止まらない など 重症に見えない場合でも、以下の症状があるときは、早い段階で医師の診察を受ける必要があります。 【医師に相談すべき状態】 何回も嘔吐する 頭を打った理由に関わる記憶がない けいれんがある 耳や鼻から液体(血も含む)が出てくる 目の周りや耳の後ろが黒くなる など また、子どもや高齢者の方などを始め、症状によっては、周りにうまく伝えられないときもあります。 何かがおかしいと思ったときは、周りや消防救急無線(119番)に助けを求めるなど、すぐに医療機関を受診してみてください。 頭を強く打った場合、後遺症が残る可能性もゼロではありません。 当院の公式LINEでは、脳の損傷による後遺症の改善が期待できる「最新の医療技術」の再生医療に関する情報をご案内しています。 後遺症のリスクに対して再生医療がどのように効果的か知りたい方は、以下からガイドブックを入手してご確認ください。 ▼次世代の再生医療に関する情報を配信中 >>公式LINEはこちら 頭・おでこを打ったときに起きやすい4つの病気 頭・おでこを打ったときに起きる可能性がある病気は、主に「急性期(頭を打ってすぐ)」と「慢性期(頭を打って、しばらく経ってから目立つようになる)」に分けられます。 実際の病気における症状を知るためにも、以下で代表的なものを紹介いたします。 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫 外傷性くも膜下出血 脳挫傷 高次脳機能障害 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫 脳と骨の間には、膜が3層(外側から硬膜、くも膜、軟膜)あります。 頭を打った数時間以内に、硬膜と脳の間で出血するものを「急性硬膜下血腫」、骨と硬膜の間で出血するものを「急性硬膜外血腫」といいます。 急性硬膜下血腫は受傷すぐから意識が悪くなる場合が多く、一方で急性硬膜外血腫は受傷しても数時間ほど症状が出ない「意識清明期」があるのが特徴です。 ほかの症状には、手足の麻痺(まひ)、悪心・嘔吐、けいれん、瞳孔の左右差などがあります。いずれもCTで診断でき、重症な場合には緊急で手術を行います。 実際に消費者庁では、高齢者が階段からの転倒により、急性硬膜下血腫になった事例が掲載されていました。 自宅の階段 12 段目から転落した。 頭部及び下腿部から出血。 急性硬膜下血腫で入院。 (事故発生年月:平成30年4月 80歳代男性) 引用:消費者庁|(4)高齢者の転倒・転落事故の事例 外傷性くも膜下出血 「外傷性くも膜下出血」とは、頭を打ったことにより、くも膜と脳の間で出血が広がった状態です。 くも膜下出血の多くは脳動脈瘤(血管の一部が「こぶ」のようにふくらみ、破れやすくなった状態)によるもので、頭を打った場合は区別して外傷性くも膜下出血と呼びます。 基本は入院での経過観察で、脳圧が高くなる場合は投薬や手術などを行います。 以下のように消費者庁では、実際に高齢者が外傷性くも膜下出血になった事例が掲載されていました。 高さ約2mの脚立を使用中、バランスを崩し肩から落下。 外傷性くも膜下出血及び頭蓋骨骨折で入院。 (事故発生年月:平成 28年4月 70歳代男性) 引用:消費者庁|(4)高齢者の転倒・転落事故の事例 脳挫傷 「脳挫傷(のうざしょう)」とは、頭部打撲により、脳そのものが損傷してしまうことです。 頭を打ったときは、打った部分とその反対の部分を損傷する場合があります。損傷された部位により、以下のような症状が表れる可能性があるでしょう。 片麻痺(左右どちらかの手足が動かしにくい) 失語症(言葉が理解できない、言葉を表に出しにくい) 高次脳機能障害 など 重症な場合は意識が悪くなったり、うまく呼吸ができなくなったりします。 呼吸と循環(血圧や脳血流量)、脳圧と体温コントロールを第一に行い、それでも進行する場合は手術も検討します。 高次脳機能障害 頭部外傷では後遺症として、高次脳機能障害を起こす場合があります。 高次脳機能障害における症状の例は、以下のとおりです。 症状の名前 症状の詳細 記憶障害 新しくものを覚えられない 思い出せない など 注意障害 作業や生活の中で集中できなくなる 気が散りやすくなる など 社会的行動障害 自分から何もしようとしない 無関心、社会常識から外れた行為が目立つ 怒りやすい 性的に逸脱する行為 ギャンブルに熱中しすぎる など 遂行機能障害 考えて、判断して、課題を解決するといった 一連の流れができない など 高次脳機能障害は後遺症として残ってしまう場合もあり、こうした脳卒中(脳梗塞、脳出血)の後遺症の場合、発症して一定の期間が過ぎるとリハビリテーション以外に効果のある治療法はありません。 また脳卒中は再発リスクも高く、軽症であっても油断できないため再発防止が非常に大切です。 一方で頭部打撲による後遺症、脳卒中発症後の高次脳機能障害などは、従来の治療法では改善が難しい場合もありますが、現在では「手術を必要としない」再生医療という新たな選択肢が注目を集めています。 当院の公式LINEでは再生医療に関する情報や、脳卒中の改善が認められた症例について詳しく解説していますので、もしもに備えて知識として持っておきましょう。 ▼無料で再生医療に関するガイドブックや情報をお届け! >>公式LINEはこちら まとめ|頭・おでこを打って症状があるなら迷わず受診しよう 頭・おでこを打つことは日常生活でよくありますが、強い力がかかって頭を打ったときや、頭部を損傷するような事故に遭った場合には注意が必要です。 頭・おでこを打った際には、以下のような危険な症状が出ていないか確認しましょう。 【危険な症状の例】 嘔吐が続く 頭を打った理由に関わる記憶がない けいれんがある 耳や鼻から液体(血も含む)が出てくる 目の周りや耳の後ろが黒くなる など 頭・おでこを打った際には、症状や事故の状況をしっかりと把握し「何かがおかしい」と感じた際には、迷わず病院を受診しましょう。 また、頭・おでこを打ってしまったあとに万が一、後遺症が残ってしまった場合でも諦める必要はありません。 リペアセルクリニックでは、再生医療によって失われた機能の回復を目指すことができます。 当クリニックの公式LINEにて簡易的なオンライン診断も実施しておりますので、ご自身の症状に関してお悩みの方はお気軽にご相談ください ▼無料で再生医療のガイドブックもプレゼント中 >>公式LINEをみてみる 頭を打ったときによくある質問 頭を打ったときによくある質問をまとめています。 Q.頭・おでこを強く打ちましたが、どのようなときに受診したら良いですか? A.以下の症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。 意識が不明瞭 手足の麻痺 嘔吐 転倒の記憶がない けいれん など とくに高齢者や基礎疾患のある方を始め、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる場合は、病気のリスクを避けるためにも受診をおすすめいたします。 症状がない場合でも、何かしらの病気が隠れている可能性もあるため、できる限り自己判断せずに医療機関で診察を受けておくと良いでしょう。 Q.何科を受診すれば良いですか?その際の注意点は? A.頭・おでこを打ったときは、脳神経外科や脳神経内科の受診を検討しましょう。 また、顔面などを打ったときは、ほかの部分で問題がないかを検査するために眼科や耳鼻咽喉科、歯科などを並行して受診するのも良いかもしれません。 医療機関を受診する際は「どのようにして頭・おでこを打ったのか」を伝え、目撃者がいるときは、周りから様子を説明してもらう方法がおすすめです。 普段飲んでいる薬があれば、忘れずに医師へお伝えください。
2023.03.31 -
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「ストレスが脳出血の原因になるって本当?」と不安に感じていませんか? 過度なストレスが続くと、高血圧や血管へのダメージが引き金となり脳出血のリスクが高まります。 しかし、適切なストレス管理で脳出血のリスクを大幅に減らせるのも事実です。 本記事では、ストレスと脳出血の関係性をわかりやすく解説し、血圧管理や食生活の改善といった具体的な対策をお伝えします。 今すぐできる予防法で、健康な毎日を手に入れたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血や脳卒中の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳出血とストレスの関係性とは? 脳出血は脳卒中の一種で、脳内の血管が破れて出血する病気です。 出血によって脳内に血液が溢れ、血腫(血のかたまり)を形成し、周囲の脳神経を圧迫することでさまざまな症状が現れます。 本章では、脳出血を引き起こす原因にストレスがどのような関係があるのか、以下3つのリスクに分けて解説します。 睡眠不足による動脈硬化リスク 暴飲暴食による高血圧リスク 喫煙による動脈硬化リスク それぞれ詳しく紹介するので参考にしてください。 睡眠不足による動脈硬化リスク 睡眠不足により血圧が上昇すると、動脈硬化が進みやすくなり、脳出血のリスクが高くなります。睡眠中は血圧が自然に下がり、身体がリラックスできる大切な時間です。 しかし、睡眠不足が続くと血管への負担が大きくなり、脳出血のリスクが上昇します。 脳出血のリスクを未然に防ぐためにも1日6〜8時間の質の良い睡眠を確保するように心がけましょう。 暴飲暴食による高血圧リスク 暴飲暴食が習慣化すると、高血圧を引き起こしやすくなり、脳出血のリスクが高まります。 とくに塩分や糖分のとりすぎは血圧の上昇を招き、脳出血のリスクを高める原因になります。 ファストフードやスナック菓子、アルコールなど、血管の負担が増えやすいものは過剰な摂取を避けましょう。 減塩食や栄養バランスの取れた食事を意識し、血圧を安定させて健康な生活を維持することが大切です。 喫煙による動脈硬化リスク 喫煙は、動脈硬化を悪化させ、脳出血のリスクを著しく高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ血圧を上昇させるためです。 さらに、喫煙によって血管の内壁が損傷すると、動脈硬化が進行する原因にもなります。 血管が硬くなると弾力性を失い、破れやすくなるため脳出血のリスクも高まります。 喫煙習慣がある方は早めに禁煙に取り組み、健康な血管を取り戻しましょう。 また、脳出血の原因と症状については以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。 脳出血の種類 脳出血にはいくつかの種類があり、以下のように原因や特徴が異なります。 脳出血の種類 特徴 高血圧性脳出血 高血圧による血管の破裂が原因 血管腫 異常な血管の塊が破れて出血する 動静脈奇形 動脈と静脈の異常なつながりが破裂する 硬膜動静脈瘻 硬膜の血管異常で血流が増え、破れやすくなる 脳腫瘍(悪性) 腫瘍が血管を圧迫し、出血を引き起こす 脳アミロイド血管症 高齢者に多く、血管がもろくなり出血しやすい 以下では、代表的な脳出血の種類である高血圧性脳出血や血管腫、動静脈奇形などについて、それぞれ詳しく解説します。 高血圧性脳出血 高血圧性脳出血は、高血圧が長期間続くことで血管に強い圧がかかり、破れて出血する病気です。 高血圧性脳出血は、とくに高齢者や慢性的に血圧が高い方に多く見られます。日頃から定期的に血圧を測定し、適切な治療や生活習慣の見直しを心がけましょう。(文献1) 血管腫 血管腫は血管の異常なかたまりが脳内にできる病気で、出血を引き起こす場合があります。 血管腫は生まれつき存在する場合が多く、通常は無症状です。しかし血管が破れやすい状態のため、強い衝撃や血圧の上昇で出血することがあります。 血管腫による脳出血はまれですが、万が一出血した場合は緊急の対応が必要です。 定期的に健康診断を受け、血管腫を早期発見できるようにしましょう。 動静脈奇形 動静脈奇形は、動脈と静脈が異常につながり、正常な血流が保たれない状態を指します。 この異常が進行すると、血管が膨らんで破裂し、脳出血の原因となります。 動静脈奇形は先天性の疾患であり、無症状のまま気づかないケースも少なくありません。 しかし出血を起こすと強い頭痛や神経症状が現れます。 早期発見が重要なため、MRIやCT検査での定期的なチェックを受けることをおすすめします。 硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう) 硬膜動静脈瘻は、脳を包む硬膜に異常な血管のつながりができる疾患です。 血流が異常に増加し、血管に強い圧力がかかることで破裂しやすくなります。 症状としては、耳鳴りや頭痛が代表的ですが、破裂すると脳出血を引き起こす危険性があります。 主に外傷や血管の老化が原因とされており、早期発見が重要です。 症状が気になる場合は、速やかに病院を受診し、専門的な検査を受けてみましょう。 脳腫瘍(悪性) 悪性の脳腫瘍は、血管を圧迫したり腫瘍内の血管が破れることで出血するケースもあります。 とくに悪性の場合は血管の構造が弱く不安定なため、出血のリスクが高いのが特徴です。 脳腫瘍による出血は急激に症状が現れ、命に関わることも少なくありません。頭痛やしびれなど気になる症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。 脳アミロイド血管症 脳アミロイド血管症は、脳の血管にアミロイドという異常なタンパク質が沈着し、血管をもろくする病気です。 とくに高齢者に多く、軽微な刺激でも血管が破れ脳出血を引き起こすことがあります。繰り返し出血するリスクも高いのが特徴です。 脳アミロイド血管症は、現時点で根本的な治療法は確立されていません。 血圧管理や定期的な検査を受け、予防に努めましょう。 また、脳出血や脳梗塞の原因や症状について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 【自分でできる】脳出血の予防法5選 脳出血は、高血圧や血管の異常(動静脈奇形・硬膜動静脈瘻など)によって発症します。 とくに高血圧は、ストレスや生活習慣病が原因で引き起こされるケースが多いため、血圧の管理が脳出血のリスクを減らす重要なポイントです。 本章では、脳出血を予防する5つの方法を紹介いたします。 血圧管理で脳出血を予防 食生活の改善で血圧を下げる 適度な運動で血圧をコントロール 禁煙で脳出血リスクを減らす 節酒で脳出血のリスクを下げる 上記のポイントを意識しつつ、日頃から血管の健康を意識した生活を心がけましょう。 血圧管理で脳出血を予防 脳出血の原因の多くは高血圧であるため、日頃から自分自身の血圧を把握し適切な数値に保つことが重要です。 家庭用血圧計を使って毎日血圧を測定し、記録をつける習慣をつけましょう。 もし高い数値が続く場合は、医師に相談するようにしてください。 食生活の改善で血圧を下げる 食生活の見直しは、脳出血の予防に欠かせません。 塩分を控え、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ることで、血圧をコントロールできます。 たとえば、減塩食品や和食中心のバランスの良い食事が効果的です。 また、加工食品や外食の頻度を減らすこともおすすめです。 健康的な食生活を心がけて、血管への負担と脳出血のリスクを下げましょう。(文献2) 適度な運動で血圧をコントロール 適度な運動は、血圧を下げる効果が期待できます。 ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、毎日30分程度行うのがおすすめです。 運動習慣がない方は、まずは10分程度の散歩から始めてみましょう。 無理のない範囲で運動を継続するのが大切です。 また、高血圧の予防と改善については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。 禁煙で脳出血リスクを減らす 喫煙は動脈硬化を促進し、脳出血のリスクを高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させるため血圧が上昇してしまいます。 また、禁煙は脳出血の予防だけでなく、健康全般にとっても非常に重要です。 なかなか辞められない方は、禁煙外来なども活用して禁煙を成功させましょう。 節酒で脳出血のリスクを下げる 適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒は脳出血の原因になります。アルコールは血圧を上昇させるため、飲みすぎには注意してください。 男性では1日に日本酒2合程度以上、女性では日本酒1合程度以上の飲酒で、リスクが高くなることを示す研究があります。(文献3) よって、男性は1日2合以内、女性は1合以内の適量を守ることが理想です。 飲みすぎを防ぐために、ノンアルコール飲料を活用するのも良い方法です。節酒を意識することで、脳出血のリスクを減らして健康的な生活を送りましょう。 脳出血にならないための予防法については、以下の記事でも紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。 脳出血の前兆かも?注意したい3つの症状 脳出血は突然発症するケースが多いですが、前兆となる症状が現れる場合もあります。 注意したい3つの症状は以下のとおりです。 頭痛やめまい 言葉のもつれ 手足のしびれ 早期に気づくことで、重症化を防ぐ可能性が高まります。 ここでは、脳出血の前兆として注意すべき症状をそれぞれ解説いたします。 また、脳出血の気になる前兆や初期症状をセルフチェックしたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。 頭痛やめまい 強い頭痛や突然のめまいは脳出血の前兆かもしれません。 普段経験しないような激しい頭痛や、姿勢を変えただけで感じるめまいは要注意です。 放置すると症状が悪化し、意識障害や吐き気を伴うこともあります。 そのため、頭痛やめまいが続く場合は、すぐに医療機関を受診し適切な検査を受けましょう。 言葉のもつれ 突然、話し方がぎこちなくなる場合も脳出血のサインです。 話している途中で「言葉が出にくい・会話がスムーズに進まない」といった症状が現れることがあります。 脳内の出血によって、言語を司る部分に影響を与えた可能性が考えられますが、症状が進行すると重度の言語障害を引き起こす恐れもあります。 異変を感じたら、周囲の人に助けを求めるなどして、早急に病院での診察を受けましょう。 手足のしびれ 手足のしびれや感覚の鈍さも、脳出血の前兆のひとつです。 一時的に起こる場合もありますが、左右どちらかに偏るしびれは、とくに注意が必要です。 脳内の出血が神経に影響を及ぼしている可能性があるため、そのまま放置すると麻痺や運動障害に進行する危険性があります。 突然、手足のしびれ症状が見られた場合は、ただちに医療機関を訪れましょう。 脳出血の生じやすい部位と症状 脳出血は脳の特定の部位で起こることが多く、それぞれ特徴的な症状があります。 部位 主な症状 被殻出血 片側の手足の麻痺、感覚障害、言葉が出にくい 視床出血 識障害、片側の感覚異常、視野が欠ける 小脳出血 激しいめまい、ふらつき、歩行困難 橋(脳幹)出血 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺 皮質下出血 片側の運動麻痺、感覚障害、言語障害 本章では、上記の表にまとめた各部位の特徴と症状を解説します。 被殻出血 被殻出血(ひかくしゅっけつ)は、高血圧で起こることが多い脳出血です。 この部位で出血すると片側の手足の麻痺や感覚異常、言葉が出にくい症状が現れます。 被殻は運動機能を司る部分であり、とくに運動麻痺が顕著に現れるため早期発見が後遺症を防ぐポイントです。 視床出血 視床(ししょう)で出血が起こると、意識障害や片側の感覚異常が見られます。 この部位は感覚を統合する役割を担っているため、出血が感覚神経に大きな影響を与えます。 さらに、視野が欠ける場合もあるため、視覚の変化にも注意しましょう。 視床出血については以下の記事でも詳しく解説しています。 特徴的な症状があるため、気になる方はぜひ参考にしてください。 小脳出血 小脳出血は、平衡感覚や運動の調整が影響を受けるタイプです。 激しいめまいやふらつき、歩行困難などが特徴です。 また、出血が重症化すると呼吸困難に至るケースもあるため、めまいが強い場合は早急に治療を受けましょう。 橋(脳幹)出血 橋での出血は、生命維持に関わる重要な神経を含むため重篤な症状です。 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺が急激に現れることがあります。 橋は脳幹の一部であり、この部位での出血は迅速な対応が求められます。 橋出血(脳幹出血)の原因や予防策については、以下の記事でも詳しく解説しています。 皮質下出血 皮質下出血では、片側の運動麻痺や感覚異常が起こるケースが多いです。 これは大脳皮質の直下での出血が原因であり、運動や感覚に大きな影響を及ぼします。 また、場合によっては言語障害が現れることもあるので注意が必要です。 脳出血の治療方法についてはこちらの記事も参考にご覧ください。 まとめ|ストレスを溜めずに脳出血の予防法を実践しよう! ストレスが脳出血のリスクを高めることは避けられません。 しかし、日常の習慣を見直し適切な予防策によってリスクは大幅に減らせます。 血圧管理や生活習慣の改善を意識し、健康的な生活を目指しましょう。 安定した日々を過ごせるよう、ぜひ今回紹介した予防法を活用してみてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中や頚椎ヘルニアによる症状にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。 まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 脳出血とストレスに関するよくある質問 脳内出血の前兆や初期症状はどんなものですか? 脳内出血の前兆には「強い頭痛・めまい・手足のしびれ・言葉のもつれ」などがあります。 これらは血管の圧迫で神経が正常に働かなくなることで起こります。 とくに突然の症状や普段と違う感覚が現れた場合は要注意ですので、不安を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。 脳出血の前兆や初期症状については、以下の記事も参考にご覧ください。 ストレスで脳血管が切れる原因は何ですか? ストレスを感じると交感神経が活発になり、血管が収縮して血圧が上昇するため負担がかかりやすくなります。 また、ストレスは睡眠不足や暴飲暴食、喫煙などの悪習慣を招きやすく、結果的に脳出血を引き起こすリスクが高まると言えるでしょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中やヘルニアの後遺症に対し、手術を伴わない「再生医療」をご提案しています。 後遺症に関して不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 医学出版_高血圧性 脳出血 の治療 文献2 公益社団法人 日本栄養士会_高血圧と、上手に付き合っていきましょう。 文献3 鳥取県・とりネット_第3章 健康づくり文化創造プラン(第四次)で定める健康づくりの目標
2023.03.27 -
- 脳卒中
- 頭部
- 頭部、その他疾患
結論から述べると、水頭症そのものが直接寿命に影響する可能性は低いとされています。 ただし、くも膜下出血や頭部外傷といった他の病気が原因となって水頭症を発症した場合、大元の病気が原因で寿命が短くなる場合があります。 本記事では、水頭症の寿命や後遺症について解説します。治療方法も紹介しているので、水頭症を発症した先のことを詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。 水頭症の寿命 手術で頭にたまった水を排出すれば、水頭症は改善できる病気です。そのため、水頭症が直接寿命に影響する可能性は低いと考えられています。 しかし水頭症は、くも膜下出血や頭部外傷といった別の病気に誘発されて発症するケースもあります。この場合、もとの病気が引き金となり、寿命を短くする可能性もあります。 たとえば、水頭症がくも膜下出血によるものだった場合、早期治療が必要不可欠です。くも膜下出血の5年生存率は約55%というデータが出ています。(文献1)治療を後回しにすると、命の危険が及ぶリスクがあるのです。 くも膜下出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、くも膜下出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 水頭症とは 水頭症とは、頭に水がたまり脳を圧迫する病気です。 人間の脳は、頭蓋骨の中で脳脊髄液という水に浮いています。脳の内部にも、脳室という空間があり、こちらにも脳脊髄液が流れています。この脳脊髄液は、脳を外部から守ったり、栄養やホルモンを運搬したり、脳の老廃物を除去したりする役割を担っています。脳脊髄液は常に入れ替わっており、毎日500 ml分が新しく作られ、同じ分だけ吸収されています。 正常な状態では、脳脊髄液は、脳の周りや脳室を循環しており、その循環量は150 mlと言われています。なんらかの原因でこの流れが悪くなり、脳脊髄液が多量にたまってしまうことによって「水頭症」を発症します。 水頭症の種類 水頭症のタイプとして「非交通性」と「交通性」があります。 【非交通性水頭症】 子どもに起こりやすく、脳脊髄液の流れの中で、どこかが通行止めになっているイメージです。一部でせき止められることにより、たまった脳脊髄液が脳を圧迫します。数は多くありませんが、成人でも脳腫瘍などで起こる場合もあります。 【交通性水頭症】 高齢者が発症しやすい水頭症です。流れ経路に問題はないのですが、脳脊髄液が吸収されにくくなり、脳脊髄液の循環量が多くなってしまう状態です。 交通性水頭症の場合、徐々に進行するため、脳圧とよばれる頭蓋骨の中の圧は正常に保たれていることが多く、別名「正常圧水頭症」ともいいます。正常圧水頭症には、続発性と特発性があり、その違いは以下の通りです。 正常圧水頭症 原因 発症時期 続発性 くも膜下出血、頭部外傷、髄膜炎などに誘発されて発症 左記疾患の数週〜数カ月後 特発性 発症原因は不明 60~70代の高齢者 くも膜下出血は、8.9〜48%の割合で正常圧水頭症を発症すると言われています。(文献2)そのため、急性期が落ち着いたあとも看護する人は患者さんの様子を注意深く見ていく必要があるでしょう。 以下の記事では、高齢者の認知症と関わりの深い「特発性正常圧水頭症」について解説しています。手術で治せる認知症の種類を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 水頭症の症状 先述のとおり、水頭症にはさまざまな種類があります。たとえば、高齢者に多い「特発性正常圧水頭症」の代表的な症状は以下の3つです。 歩行障害 認知障害 排尿障害 これらは、数カ月から数年単位でゆっくりと進行します。そのため老化の症状と間違えられやすく、長期間放置されている場合もあります。 症状が進むと寝たきりになってしまう場合もあるため、早期に変化に気付いて検査をおこなうのが大切です。 水頭症の治療法 水頭症は薬で治せるものではありません。基本的には手術療法が必要となります。 具体的には、チューブを入れて頭にたまった余分な脳脊髄液をおなかへ流す「シャント術」がおこなわれます。 一般的には、頭と腹腔をつなぐチューブを体の中に挿入します(V-Pシャント)。また、脳脊髄液は、背骨の神経の周りにも流れており、そこから腹腔へチューブをつなぐ方法もあります(L-Pシャント)。これらの手術は、脳脊髄液の出口を作って、症状を改善させるのが目的です。 水頭症の原因となったくも膜下出血の治療には「再生医療」が有効です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 具体的な治療方法が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 水頭症の後遺症 先述した3大症状(歩行障害・認知障害・排尿障害)は、手術をすれば必ず完治する保証はありません。以下のように3大症状の改善率を示す調査結果も出ています。(文献3) ・歩行障害:80〜90% ・認知障害:30〜 80% ・排尿障害:20 〜80% 3大症状の中では、歩行障害の改善率がもっとも良好とされています。ただし、どの症状も大幅な改善は期待できるものの、筋肉の衰えや老化により症状が残る可能性もあります。 また、続発性正常圧水頭症の場合、水頭症を誘発した原因疾患によってその後が左右されます。たとえば、くも膜下出血は運動障害や感覚障害といった後遺症を引き起こしうる病気です。水頭症は改善できても、原因疾患の後遺症が出るケースは考えられます。 病気の早期発見により、後遺症の重症化を防げる場合もあるので、気になる症状を覚えたら早めに病院を受診しましょう。 まとめ|水頭症で適切な治療をおこなって健康寿命を伸ばそう 水頭症は直接寿命に影響しないとされており、手術で頭にたまった水の出口を作れば、症状改善が可能な病気です。 手術で歩行障害、認知障害といった症状が改善されれば生活しやすくなるはずです。術後は適度な運動や身体に良い食べ物を摂取するなどして健康寿命を伸ばす生活を心がけましょう。 くも膜下出血に誘発されて水頭症を発症した場合は「再生医療」の治療も検討してみてください。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、損傷した脳細胞の機能回復を促進します。 くも膜下出血は再生医療の治療対象なので、具体的な治療法や効果が知りたい方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 水頭症に関するよくある質問 最後に水頭症に関するよくある質問と回答をまとめます。 水頭症を疑った場合どんな検査をしますか? まずは、CTなどの画像検査をおこない、脳脊髄液がたまって脳室が拡大しているかどうかを確認します。その上で、水頭症が疑わしい場合にはタップテストをおこないます。 タップテストとは、実際に頭にたまった脳脊髄液を、一時的に抜くことで症状が改善するかを確認するテストです。このテストは、短期間の入院が必要です。麻酔の注射をし、背中に針を刺して脳脊髄液を抜き取ります。 タップテストで症状が改善した場合、シャント手術に進みます。 手術は急いで受けた方が良いでしょうか。 正常圧水頭症はゆっくりと進行するため、診断後は手術を受けるかどうか、しっかりと検討する時間はあります。 実際に診断後すぐに手術を受けた患者と3カ月後に手術を受けた患者では、症状改善に大きな差がなかったという研究もあります。(文献4) ただし、歩行障害による筋力低下が進むと、手術後の回復が思わしくない場合もあるので、水頭症と診断されたらできるだけ早く治療方針の選択をおこなうのが大切です。 シャント手術をした後は、CTやMRIなどを撮っても大丈夫でしょうか 基本的には問題ありません。経過が問題なくても、手術後の脳脊髄液の状態を見るために、定期的に外来で画像を確認する必要があります。 【参考文献】 文献1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/32/6/32_6_572/_article/-char/ja/ 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/45/1/45_14/_pdf 文献3:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/16/5/16_KJ00004580126/_pdf 文献4:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25934242/
2023.03.22 -
- 脳卒中
- 頭部
- 頭部、その他疾患
水頭症によって認知症が現れた場合、その症状が治るのか知りたい方はいませんか。加齢にともなって発症しやすくなる認知症の原因の1つとして、「特発性正常圧水頭症」があげられます。 水頭症による認知症の場合、手術によって改善する可能性があります。水頭症は認知機能以外にもさまざまな症状が現れるため、早期からの治療が重要です。 この記事では、水頭症による症状や治療によって認知症が治るのかについてご紹介します。病気に対する知識を深めることで、適切な治療を行うきっかけになるでしょう。 高齢者の認知症に多い「特発性正常圧水頭症」とは? 「特発性正常圧水頭症」とは、頭蓋内に脳脊髄液(脳梗塞を包んでいる液体)が過剰に溜まり、脳が圧迫された状態のことです。脳脊髄液は、脳室(脳内の空間のこと)で毎日一定の量が作られ、脳と脊髄の周囲を循環しています。しかし、なんらかの原因でこの循環に異常が生じると水頭症が発生します。 水頭症には3つのタイプがあり、もっとも多いとされているのが特発性正常圧水頭症です。 明確な原因はわかっていませんが、おもに高齢者に多く発症するとされています。そのほかにも、くも膜下出血や髄膜炎などを発症した後に生じる二次性正常圧水頭症、遺伝的要因が原因とされている家族性正常圧水頭症があります。これらは特発性正常圧水頭症と比較すると、発症頻度は極めてまれです。 水頭症の症状や治療法については、以下の記事でも詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください。 水頭症の症状 特発性正常圧水頭症を発症すると、脳の前頭葉(前側の部分)が広範囲に障害され、以下の3つの症状が現れることがあります。 歩行障害 排尿障害 認知障害 それぞれどのような症状なのかについて、以下の表にまとめました。 水頭症の3症状 特徴 歩行障害 開脚歩行(足が開き気味で歩く) 小刻み歩行(小股でよちよち歩く) すり足歩行(膝を上げずに歩く) 不安定な歩行(方向転換の時にふらつきやすい) 歩き出しにくい 突進現象(歩き出すとうまく止まれない) 排尿障害 頻尿になる、尿意を感じにくくなる 症状が進行すると尿意を感じやすくなり、我慢ができず失禁しやすくなる 認知障害 物忘れや理解力の低下が現れる ぼーっとするような時間が多くなる 特発性正常圧水頭症は、これらのうち歩行障害が初期症状で現れることが多いとされています。歩行障害に加えて、排尿障害や認知障害が生じた場合は特発性正常圧水頭症の可能性が高いため、その際は病院を受診しましょう。 \まずは当院にお問い合わせください/ 高齢者の水頭症は手術をしないとどうなるのか 高齢者の水頭症の場合、手術しないと症状が次第に悪化する恐れがあります。特発正常圧水頭症の症状である歩行障害が進むと、転倒する機会が増えて骨折や寝たきりなどに派生する可能性もあります。 さらに排尿障害や認知症なども進行すると、自立した生活が難しくなり、介護が必要になる場合もあるでしょう。このように、水頭症を放置するのは非常に危険なため、早期からの手術が推奨されます。 水頭症による高齢者の認知症は手術で治るのか 水頭症による高齢者の認知症は、手術によって改善が期待できます。実際に、手術によって歩行障害がみられる方の8〜9割、排尿障害や認知障害のある方の5〜7割で改善がみられたとされています。 しかし、特発性正常圧水頭症と正確に診断されて治療に至るケースは少ないのが現状です。早期発見、治療により生活の質が改善する可能性は十分にあるので、疑わしい症状がある場合は受診をおすすめします。 \まずは当院にお問い合わせください/ 水頭症の検査・治療法 水頭症では、どのような検査や治療が行われるのでしょうか。ここでは、実際に病院へ受診した際に行われる検査・治療法についてご紹介します。 水頭症の検査 特発性正常圧水頭症では、まず症状の程度をチェックするために身体診察が行われます。その後、MRIやCTによる脳の画像検査が行われ、特発性正常圧水頭症の疑いが濃厚になった時点で「タップテスト」が行われます。 タップテストとは、腰椎から脊髄液を30ml程度抜いた後、症状改善がみられるかどうかを確認するテストです。髄液を抜いた後、歩行機能や認知機能が良くなった場合は「水頭症」と診断され、手術(シャント術)がすすめられます。 水頭症の治療法 特発性正常圧水頭症の治療では、脳脊髄液の流れを良くする「髄液シャント術」と呼ばれる手術を行います。これは、カテーテル(管)を体内に埋め込み、過剰に溜まった脳脊髄液を排出する手術法です。 脳脊髄液による脳への圧迫から解放されるため、髄液循環や脳神経機能の改善が期待できます。髄液シャント術の方法には、以下のようなパターンがあります。 VPシャント(脳室-腹腔シャント) VAシャント(脳室-心房シャント) LPシャント(腰椎-腹腔シャント) 上記のうちLPシャントが主流ですが、腰椎の変形などが強い場合には別のパターンで行います。いずれも手術時間はおよそ1時間程度と、脳神経外科のなかでは短い傾向にあります。 水頭症の手術費用【約7万円(3割負担)】 一般的な手術費用の目安としては、3割負担の場合は約7万円です。高額療養費制度を利用すると、自己負担限度額を超えた部分が払い戻されるので、最終的にはさらに費用が少なくなる可能性があります。 【高齢者】水頭症の手術後 多くのケースでは、水頭症を手術して約1週間程度で症状の改善がみられるとされています。どの程度改善がみられるかは、その方の状態によって大きく変わります。改善がどの程度持続するのかについては、明確な基準は決まっていません。 手術で植え込まれたカテーテルは、定期的に詰まったり壊れたりしていないかチェックする必要があります。また、カテーテルの途中には脳脊髄液圧を調節するバルブがついており、体外から設定できるようになっています。シャント圧を下げ過ぎると、頭蓋内圧が低下して低髄圧症候群を起こす恐れがあるので注意が必要です。 カテーテルから抜ける髄液量は生活の仕方や体格の変化によって変わります。CTやMRIによって頭に異常がないかを確認し、適切な髄液量を決める必要があるので、定期的な通院が重要です。 まとめ|高齢者の認知症は手術で治る可能性がある 水頭症は脳脊髄液が過剰になることで発症する病気で、歩行障害や認知症などの症状が現れます。水頭症は、現在のところ手術が唯一の治療法となります。水頭症をそのままにすると症状が進行し、手遅れになるリスクもあるため、早期からの手術が重要です。 ぜひ今回の記事を参考にして、水頭症になった際は早めの対処を心がけましょう。 \まずは当院にお問い合わせください/
2023.03.17 -
- 脳卒中
- 脳出血
- 頭部
手足の麻痺や呂律の障害といった脳出血による後遺症は日常生活に大きな影響を与えます。後遺症への不安から「これからの生活はどうなるのか」と心配される方も少なくありません。 後遺症の程度は、脳のどの部分で出血が起きたか、また症状がどれだけ重いかで変わってきます。後遺症の完全回復は容易ではありません。しかし、早期からのリハビリで症状が改善する可能性があります。 本記事では、脳出血の後遺症の種類や回復へのリハビリについて詳しく解説します。後遺症の改善を目指す方はぜひ参考にしてみてください。 脳内出血で後遺症が出る原因や程度 脳出血を発症すれば、頭痛や吐き気、手足の麻痺といった後遺症が出る可能性があります。 そもそも、脳出血とは脳に張り巡らされている血管の一部が破れて出血を起こす病気です。漏れ出た血液が脳の細胞を圧迫し、さまざまな後遺症を引き起こします。 脳は部位によって機能がわかれているため、出血した部位に応じて後遺症の種類も異なります。 たとえば、脳の各部位の出血では、以下のような後遺症が特徴的です。 前頭葉(脳の前部分)で発症した場合:意欲の低下が起こりやすくなる 側頭葉(脳の側面部分)で発症した場合:言語障害や記憶障害になりやすくなる 後遺症の程度は、出血量が症状に大きく影響します。出血量が多ければ多いほど、脳が圧迫される範囲が広がるためです。 脳出血による後遺症は、早期からのリハビリで機能が改善する可能性があります。リハビリの方法や期間については後述しているので、このまま読み進めてみてください。 またリハビリ以外の有効な治療法に「再生医療」があります。再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 脳内出血における後遺症6種類 脳出血による主な後遺症は以下のような種類があります。 ・運動麻痺 ・感覚障害 ・言語障害 ・目の障害 ・嚥下障害 ・高次脳機能障害 具体的にどのような症状が現れるのか、順番に見ていきましょう。 なお、後遺症の治療には人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が効果的です。再生医療により身体の機能(後遺症)が回復した症例は数多く報告されています。具体的な症例が知りたい方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 運動麻痺 運動麻痺は、脳出血後に多く見られる後遺症です。体の片側(左右どちらか一方)の手足に力が入らなくなったり、思うように動かせなくなったりします。 麻痺の出る場所は、脳のどの部分で出血が起きたかによって変わります。 感覚麻痺 感覚障害には2つの異なる症状があります。1つは触覚や痛みを感じにくくなる鈍麻で、もう1つは刺激に敏感になり、しびれを感じやすくなる過敏です。 感覚麻痺も脳出血後に多く見られる後遺症で、体の片側だけに症状が現れやすい特徴をもっています。 言語障害 脳出血後の言語障害は2種類にわかれます。 「失語症」は言葉が出にくくなり、読み書きも困難になる症状です。一方「構音障害」は口や舌の動きが悪くなり、発音がはっきりしなくなる症状です。 目の障害 脳出血後の目の障害では、目の見える範囲が狭くなったり、物が二重に映ったりします。 左右どちらかの視野だけが見えにくくなる「半盲」も起こりうる症状です。視野の問題は長期的な経過をたどり、改善に時間がかかる場合があります。 嚥下障害 嚥下障害では、のどの筋肉の動きが悪くなり、食事や水分が飲み込みにくくなる場合があります。食べ物が間違って気管に入ると「誤嚥性肺炎」(食べ物が肺に入ることで起こる肺炎)を引き起こす危険があります。 高齢者は誤嚥性肺炎で重症化しやすいため、食事の際はとくに慎重な対応が必要です。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、脳の細胞がダメージを受けて起こる症状の総称です。 たとえば、症状の1つである「記憶障害」は、過去の出来事を覚えていられなくなる状態です。また、注意力が散漫になって作業に集中できなくなる「注意障害」も見られます。 「感情障害」も引き起こし、感情の起伏が激しくなったり、何事にもやる気が出なったりする症状が現れるケースもあります。 脳内出血の後遺症を軽減を目指すリハビリとは 脳出血の後遺症は、適切なリハビリで軽減できる可能性があります。日常生活への復帰を目指し、発症直後からリハビリを始めていくのが大切です。 初期段階では、廃用症候群の予防を目的としたリハビリがよくおこなわれます。廃用症候群とは、病気の治療のために安静にしすぎた結果、筋力が衰え身体機能が低下してしまう状態です。 廃用症候群になってしまうと、身体機能の低下だけでなく、骨粗鬆症や心臓・肺機能の低下なども起こります。そのため、病状が安定したら、手足の運動や体位の変更といった軽めのリハビリをしていくと良いでしょう。 発症から2〜6か月の回復期では、日常生活への復帰に向けた本格的なリハビリをおこないます。医師、看護師、理学療法士など、多くの専門家のサポートのもとで段階的に機能回復を目指します。 脳出血の後遺症でリハビリ以外に効果が期待できる治療方法 脳出血の後遺症でリハビリ以外に効果が期待できる治療方法の1つに「再生医療」があります。 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした神経細胞を修復する新しい治療法です。 再生医療では、麻痺や痺れといった脳溢血の後遺症の回復を早めたり、脳卒中の再発を予防したりする効果が期待されています。 以下の記事では、再生医療による脳出血の治療効果を具体的に 解説しています。動画や実際の症例を 交えながら説明しているので、 再生医療の治療に関心がある方は参考にしてみてください。 再生医療で脳溢血の治療を進めたい方は、弊社『リペアセルクリニック』にご相談ください。再生医療の症例数10,000例以上の経験を活かし、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。 \まずは当院にお問い合わせください/ まとめ|脳内出血における後遺症の種類とリハビリの効果を把握して治療に役立てよう 脳出血を発症すると運動麻痺や感覚障害といった後遺症が出る可能性があります。 早期にリハビリを始めれば症状を軽減できたり、回復を早めたりできる場合もあるので、専門家と相談しながら適切なリハビリを進めていきましょう。 近年では、脳出血における後遺症の治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、脳細胞の機能回復を促進します。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳出血の後遺症に関するよくある質問 最後に脳出血の後遺症に関するよくある質問と回答をまとめます。 脳出血による後遺症のリハビリはどこで受けられますか? 医師の指示があれば、以下の場所でリハビリが受けられます。 ・自宅での訪問リハビリ ・病院や診療所での通院リハビリ ・デイケアセンターでの通所リハビリ 医療保険では、発症から最大150日間(脳の高次機能障害がある場合は180日間)のリハビリが利用できます。保険期間終了後は、民間施設での自費リハビリも選択肢の1つです。 費用や内容は施設ごとにさまざまなプランが用意されており、状態や目的に合わせて選べます。 脳出血で後遺症なしの確率はどれくらいですか? 脳出血で後遺症なしの確率を示す公的なデータは見つかりませんでした。 しかし、厚生労働省が実施した脳卒中患者(18-65歳)の予後調査によると、1,584例中、後遺症がまったく残らなかったのは344例でした。 つまり、脳卒中を発症した患者の約2割が後遺症なく回復し、約8割の患者には脳卒中によるなんらかの影響が残る結果となったのです。 以下の記事では、脳出血で後遺症が残らない確率について詳しく解説しています。脳卒中に関する調査結果を複数紹介しているので、理解を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 脳出血の後遺症は治るケースもありますか? 脳出血の後遺症は完全に治すのは難しいといわれています。しかし、適切なリハビリや治療をおこなえば、症状を最小限に抑えたり、残っている機能を回復させたりすることが可能です。 脳出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、脳出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。
2023.03.15 -
- 脳卒中
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頭の右側が痛かったり、ギューっと締め付けられるような頭痛で悩んでいませんか。 このようなつらい頭痛を早く治したいと思う方が多いでしょう。 頭痛が一瞬で改善する方法はありませんが、セルフケア(ツボ押し・鎮痛剤の服用)により一時的に症状を和らげられます。 しかし、中には早急に受診すべき危険な頭痛も存在するため、見極めが大切です。 本記事では、頭が痛いとき、すぐにできる対処法や症状別の正しい対処方法について解説しています。本記事が、皆様のつらい頭痛が改善されるヒントとなれば幸いです。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による頭痛の治療が可能です。 「メール相談」または「オンラインカウンセリング」にて無料相談を受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。 頭が痛いときの対処法2選【すぐにできる】 頭が痛いときに自宅ですぐに取り組める対処法として次の2つがあります。 ツボ押し 鎮痛剤の服用 つらい頭痛から解放されたい方は、上記の方法を実践してみましょう。逆に頭痛が悪化する場合は、無理に行わないことをおすすめします。 ツボ押し ツボ押しは、時間と場所を選ばずにできる頭が痛いときの対処法です。特別な道具も必要ないため職場や外出先でも実践できるでしょう。 頭痛に効果のあるおすすめのツボは以下の3点です。心地良い強さで押してみてください。 合谷(ごうこく):人差し指と親指の骨が交わる少し上にある、人差し指側でくぼみ 百会(ひゃくえ):頭の頂点より少し後ろにあるくぼみ 天柱(てんちゅう):首後ろの髪の毛の生え際より少し下に指をずらすとくぼみから左右に伸びている2つの筋肉 鎮痛剤の服用 頭痛がつらい場合は、我慢せずに鎮痛剤を服用して様子を見ましょう。手持ちの鎮痛剤や、いつも使っている薬でかまいません。 最寄りの薬局やドラッグストアで購入できる市販の鎮痛剤、以下の3つがあげられます。 イブ(イブプロフェン)(文献1) カロナールA(アセトアミノフェン)(文献2) ロキソニンS(ロキソプロフェン)(文献3) など 市販の鎮痛剤は手軽に購入できる一方で、服用できる人が限定されています。 以下に該当する人は、薬剤師または登録販売者に相談した上で購入しましょう。 15歳未満である 妊娠中である 鎮痛剤でアレルギーや喘息になったことがある 注意していただきたいのが「薬物乱用頭痛」のリスクです。 頻繁に鎮痛剤を服用していると、薬の効果が切れた後に頭痛が再発する可能性もあります。鎮痛剤の服用が月に15回以上ある場合は受診を検討しましょう。(文献4) 【症状別】頭が痛いときの対処法 頭痛は、別の病気からくる「二次性頭痛」とその他の「一次性頭痛」に大きく分けられます。 その中でも多いのが「一次性頭痛」です。 一次性頭痛の中でもさらによく見られる頭痛として以下の3つがあります。 偏頭痛 緊張型頭痛 群発頭痛 それぞれ頭痛の特徴や原因が少しずつ違います。まずは自分の頭痛タイプを理解し、正しい対処法を実践しましょう。 ズキズキと脈打つような偏頭痛には「トリプタン系の頭痛薬」 脈打つようにズキズキする頭痛のタイプは「偏頭痛」の可能性があります。脈打つ頭痛に加え、以下のような症状も一緒にあらわれる可能性があります。 頭痛が起こる前に以下のような前兆が出現する(文献5) 1. きらきらした歯車のようなものが見える 2. チクチク感があり、体や舌にも伝わる 吐き気がする 光や音に対して過敏になる 偏頭痛がつらいときの治療には「トリプタン系」の頭痛薬が有効です。 偏頭痛の原因は脳の周りにある神経と血管の炎症といわれています。 トリプタン系の薬は、炎症が起こっている神経と血管を正常に戻すため、偏頭痛の緩和が期待できるでしょう。(文献6) トリプタンを服用する有効なタイミングは、痛みが始まってすぐや、軽度なときです。偏頭痛に効果が期待できる一方で、服用のタイミングが難しいデメリットがあります。 また、トリプタン系の頭痛薬の服用以外に以下の対処法もおすすめです。 頭痛がつらいタイミングの前後の行動や強さなどを記録する 暗くて静かな場所で横になる 寝る時間と起きる時間を一定にする 偏頭痛がつらい方は、上記のセルフケアも日常に取り入れてみてください。 頭が締め付けられるような緊張性頭痛には「解熱鎮痛剤」 頭の両側がギューっと締め付けられたり、圧迫されたりするような頭痛は「緊張性頭痛」の可能性があります。 緊張型頭痛の多くの原因は、肩や首の凝りです。凝り固まった肩や首回り筋肉が脳や首周辺にある神経を圧迫するため、緊張型頭痛が引き起こされます。(文献4) 緊張型頭痛に対する対処法には、ロキソニンやイブなどの「解熱鎮痛剤」が有効です。 ただし、鎮痛剤に頼りすぎてしまい、頻繁に飲み続けるのはおすすめできません。「緊張型頭痛かもしれない」と思った方は、原因である肩や首の凝りをほぐすことが大切です。 日常的にできる予防策として以下のようなことがあります。 肩と首をほぐすストレッチやマッサージを行う 凝りを感じる肩や首の部分を温める(蒸しタオルの使用や湯船につかるなど) 背筋を伸ばして正しい姿勢を保つ 肩や首のこりと頭痛が気になる方は、上記の方法も実践してみましょう。 目の周り・こめかみが強く痛む群発頭痛には「トリプタン系薬剤や酸素投与」 目の周り、こめかみが強く痛む場合は「群発頭痛」の可能性があります。 かなり強い痛みが発作的に起こり、15分から3時間程度続くのが特徴です。(文献7) 明確な原因は明確になっていませんが、群発頭痛は、脳にある「視床下部」や脳内の血管に異常をきたしているため症状が引き起こされるといわれています。 群発頭痛に効果的な治療は、以下の2つです。(文献4) トリプタン系の注射や飲み薬:偏頭痛と同様、脳周辺の血管や神経の炎症を鎮める効果が期待できる 酸素吸入:トリプタン系頭痛薬が飲めない人にも有用で、場合によっては自宅での使用も可能 上記の治療と合わせて、日常的にできるセルフケアは規則正しい生活を送る、生活習慣の改善(アルコールコールやタバコを控える)などです。 しかし、群発頭痛はセルフケアのみの改善が難しい症状です。頭痛が激しく、痛みが我慢できない場合はすぐに受診しましょう。 首の後ろに激しい痛みがある場合、くも膜下出血の可能性があります。くも膜下出血の頭痛についてはこちらの記事を参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による頭痛の治療が可能です。「メール相談」または「オンラインカウンセリング」にて無料相談を受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。 そもそも頭痛はなぜ起きる? 頭痛のメカニズムには、脳の近くにある「三叉神経」が深く関わっています。 人間の体には、皮膚や目などさまざまな場所に痛みを感じる「痛覚」があります。とくに頭痛が深く関わる痛覚は、脳を保護している硬膜や皮膚です。 痛覚から三叉神経が頭痛の情報をキャッチして脳に伝えられることで、頭痛のような痛みを自覚します。(文献8) 吐き気を伴う頭痛は、早急な治療が必要な二次性頭痛である可能性もあります。 一次性頭痛と二次性頭痛の見分け方については、以下の記事も参考にしてください。 頭が痛いときに効果的な食べ物・飲み物は栄養素に注目 頭痛に影響する一因として、栄養素があげられます。私たちが普段摂取している飲食物には、頭痛を和らげるものもあれば悪化させてしまうものもあります。 頭痛を改善または悪化させる栄養素や飲食物の一例は、以下のとおりです。 頭痛との関連 栄養素 飲食物の例 改善 ビタミンB2 納豆 鮭 レバー マグネシウム わかめ ひじき ココア 悪化 チラミン チョコレート チーズ コーヒー アルコール ビール ワイン(とくに赤ワイン) ウイスキー 頭痛に悩まれている方は、上記を参考に普段の食生活を見直してみてください。(文献9)(文献10) 今まで経験したことのない激しい頭痛なら早めの受診を 以下に該当する頭痛の場合は重大な病気が隠れている可能性があります。早めに受診しましょう。 突然に(何時何分何秒がはっきり言えるような)最大の痛みとなった頭痛 話しにくさや手足の動かしにくさを伴う頭痛 これまでに経験のない激しい頭痛 意識の低下を伴う頭痛 上記は、脳血管障害のような命の危険がある病気が隠れている可能性のある頭痛です。 脳出血やくも膜下出血などは、血管が破れたり詰まったりして起こる病気のため、頭痛をはじめとする症状が突然生じます。早急に処置が必要なため、すぐに受診しましょう。 危険な二次性頭痛の一因である「もやもや病」や「脳出血」の前兆について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。 まとめ|正しい対処法でつらい頭痛を改善しましょう 頭が痛いときは、頭痛の種類を特定し、正しい対処法を行うことが大切です。自分の頭痛のタイプを把握し、それぞれに合った対処法を試してみてください。 また、頭痛の中には、命に関わる重大な病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。判断に困ったら早急に病院の受診を検討しましょう。 本記事が皆様の頭痛の改善に役立てられれば幸いです。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による頭痛の治療が可能です。メール相談またはオンラインカウンセリングにて無料相談を受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。 頭が痛いときの対処法についてよくある質問 頭痛を一瞬で治す方法はありますか? 頭痛を一瞬で治す方法はありません。 早めに頭痛を落ち着かせたい場合は、鎮痛剤の服用やツボ押しなどすぐにできる対処をしながら横になって休むことをおすすめします。 頭痛が頻繁に起こる場合は、頭痛のタイプにあった対処法の実践や生活習慣を整えて予防に目を向けることが大切です。 頭痛で受診する場合は、何科にいけばいいですか? 危険な病気が疑われる頭痛の場合は、脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。 頭痛の原因が脳の病気が原因であった場合、CTやMRIなどの画像検査や早急な処置をすぐに行えます。 症状が軽い場合や、近くに脳神経外科や脳神経内科がない場合は、通常の内科でも診察を受けられることが多いです。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による頭痛の治療が可能です。「メール相談」または「オンラインカウンセリング」にて無料相談を受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 (文献1) エスエス製薬株式会社. イブ.独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)2024.10. (文献2) 第一三共ヘルスケア株式会社.カロナールA.独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA).2023.1. (文献3) 第一三共ヘルスケア株式会社.ロキソニンS.独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA).2024.10. (文献4) 「頭痛の診療ガイドライン」作成員会.頭痛の診療ガイドライン2021., 医学書院, 2021年出版,p473 (文献5) 中島健二.片頭痛の診断と治療. 日本内科学会雑誌. 2006, 95, 3,p487-492. (文献6) 竹島多賀夫.片頭痛. 日本内科学会雑誌. 2018, 107, 8,p1486-1493. (文献7) 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会.国際頭痛分類第3版(ICHD-3)日本語版. 2018, p216 (文献8) 端詰勝敬 都田淳. 頭痛. 心身医. 2016, Vol. 56 No. 8, p833-838. (文献9) 文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年.文部科学省ホームページ.2023.4. (文献10) 原田大 北村正樹. 食品・嗜好品との相互作用カフェイン・喫煙・ドリンク剤・チアミン含有食品. ファルマシア. 2014, Vol.50 No.7,p679-683
2023.03.10 -
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脳溢血を発症すると、運動麻痺や感覚障害などの後遺症が出る可能性があります。しかし、リハビリや適切な治療を継続的におこなえば、機能の回復や症状の改善が期待できます。 リハビリをおこなう際は、焦りは禁物です。負担のかかる無理な運動をすると、症状の悪化や再出血のリスクが高まります。医師や専門スタッフの指導のもとで自分の症状や回復段階に合ったリハビリを進めていきましょう。 本記事では、脳溢血による後遺症の種類や回復過程について解説します。リハビリ以外の療法や治療法も紹介しているので、後遺症の改善を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。 脳溢血(のういっけつ)で後遺症が出るリスク 脳溢血は発症後に治療しても後遺症が出るケースが少なくありません。脳の細胞がダメージを受けて、体の麻痺や感覚の障害などが残る可能性もあります。 そもそも脳溢血とは、脳の血管が破れて血液が流出してしまう病気です。現在は脳出血と呼ばれることが多くなりました。 脳溢血の後遺症によっては、治療後も日常生活に影響が出る場合があるので、症状だけでなく後遺症の理解も深めておきましょう。 脳溢血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、脳溢血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳溢血で残りうる後遺症の種類7選 脳溢血で残りうる7種類の後遺症を解説します。 後遺症 症状 運動麻痺 ・運動麻痺は脳溢血の代表的な後遺症 ・手足に力が入らなくなったり、動かしづらくなったりする ・左右どちらかの半身にのみ症状が出るのが特徴 感覚障害 ・感覚障害も脳溢血の代表的な後遺症 ・触った感覚や痛みの感じ方が鈍くなったり、逆に過敏になってしびれを感じたりする ・この障害も体の片側に起こる場合がほとんど 言語障害 言語障害は主に以下の2種類 ・失語症:言葉が出にくくなったり、読み書きが難しくなったりする ・構音障害:口や舌がうまく動かせず、言葉をはっきり話せない 視野障害 ・目の見える範囲が狭くなったり、物が二重に見えたりする ・また片方の目の視野が見えにくくなる「半盲」の症状が出る場合もある ・視野障害は長期間改善しない場合もある 嚥下障害 ・のどの筋肉の動きが悪くなり、食事や水分を飲み込みにくくなる ・食べ物が誤って気管に入ると「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクがある ・誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因となる場合も多いため、高齢者はとくに注意が必要 高次脳機能障害 高次脳機能障害とは、脳の細胞がダメージを受けて脳機能が低下した状態。下記のように複数の症状が現れる。 ・記憶障害:数分前の出来事を忘れる ・注意障害:注意散漫でひとつの作業に集中できない ・遂行機能障害:自分で計画を立てて実行するのが難しい ・半側空間無視:外界の半分を認識できなくなる 感情障害 ・常にイライラしたり、感情の起伏が激しくなったりする ・意欲が沸かず、うつ病のような症状が見られる 脳溢血による後遺症は運動機能から精神面まで多岐にわたります。症状に応じた適切な治療法を選択し、確実な回復を目指していく姿勢が大切です。 脳溢血による後遺症の軽減が期待できるリハビリの進め方 早期からのリハビリ開始で、脳溢血による後遺症は大きく改善する可能性があります。発症からの時期に応じて、3段階のリハビリプログラムを進めていきます。 ・急性期 ・回復期 ・維持期 リハビリの内容を順番に見ていきましょう。 急性期 脳溢血の発症から約2週間は「急性期」と呼ばれ、命を守る治療が最優先となります。体の状態が不安定なため、急な運動は血圧上昇や再出血を招く危険があるため焦ってのリハビリは禁物です。 しかし、ずっとベッドで安静にしていると「廃用症候群」(寝たきりによって筋肉の衰えや関節の硬化が起こる症状)を引き起こす恐れがあります。廃用症候群になると、床ずれや感染症のリスクも高まります。 そのため、急性期のメインとなるリハビリは、手足のストレッチや体位の交換といったベットの上でできる軽い運動です。 回復期 急性期を乗り越えて、体の状態が安定し、本格的にリハビリが始まる時期を「回復期」と呼びます。この時期には、日常生活に戻ることを意識しながらリハビリを進めていきます。 【主なリハビリ内容】 ・ベッドサイドでの運動 ・杖や歩行器を使った歩行練習 ・言葉や飲み込みの機能回復練習 ・記憶力や注意力などの脳機能向上訓練 ・食事、トイレ、入浴などの生活動作訓練 医師や専門スタッフの指導のもと、段階的に運動量を増やしながら機能回復を目指します。 維持期 回復期のリハビリで日常動作ができるようになり、自宅での生活が始まる時期を「維持期」と呼びます。 病院で回復した体の機能を保つため、定期的に外来リハビリに通ったり、日常生活で体を動かしたりする習慣が大切です。 脳溢血の後遺症に有効な4つの治療方法 麻痺の治療については近年研究が進んでおり、リハビリ以外にもさまざまな方法があります。ここでは、リハビリ以外の有効な治療法を4つ紹介します。 ・CI療法(Constraint-induced movement therapy) ・促通反復療法 ・電気刺激療法・磁気刺激療法 ・再生医療 治療方法を選択する際の参考にしてみてください。 CI療法(Constraint-induced movement therapy) CI療法は、麻痺した手が少しでも動かせる人を対象におこなう機能回復トレーニングです。 麻痺していない手を動かせないように固定し、麻痺した手を日常生活で多く使うよう促すことで麻痺した手の機能回復を目指します。 1回あたり6時間以上の訓練が必要になるため負担は大きいですが、実際に手の動きが良くなったという報告もあります。 促通反復療法 促通反復療法は、同じ運動を繰り返しおこない、脳の損傷した神経回路を修復・強化するリハビリ方法です。手足の麻痺が改善したという報告が多く寄せられています。 電気刺激療法・磁気刺激療法 麻痺した手足の筋肉に弱い電流を流したり、頭部に磁気を与えたりすることで、衰えた筋肉の働きを活性化します。主に歩行機能の回復が期待できる療法です。 促通反復療法と一緒におこなうと、より高い効果が期待できます。 再生医療 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした神経細胞を修復する新しい治療法です。 再生医療では、麻痺や痺れといった脳溢血の後遺症の回復を早めたり、脳卒中の再発を予防したりする効果が期待されています。 再生医療で脳溢血の治療を進めたい方は、弊社『リペアセルクリニック』にご相談ください。再生医療の症例数10,000例以上の経験を活かし、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。 \まずは当院にお問い合わせください/ まとめ|脳溢血の後遺症に有効はリハビリと治療法を知って症状の軽減を目指そう 脳溢血は運動麻痺や感覚障害といった後遺症が出る可能性のある病気です。 安静による筋力低下を防ぎ、後遺症からの機能回復を図るためにはリハビリが欠かせません。回復過程に合わせた無理のないリハビリを進めて、着実な改善を目指しましょう。 近年では、脳溢血における後遺症の治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、脳細胞の機能回復を促進します。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳溢血の後遺症に関するよくある質問 最後に脳溢血の後遺症に関するよくある質問と回答をまとめます。 脳梗塞と脳溢血(脳出血)における後遺症の違いはなんですか? 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで脳細胞が死滅し、正常な機能が失われる病気です。一方、脳出血は血管が破裂して出血する病気です。 両者とも脳で起こる病気のため、後遺症の種類は似ています。 【脳梗塞と脳溢血の両方に見られる後遺症の例】 ・手足の麻痺 ・感覚の障害 ・記憶力や注意力の低下 発症する部分や重症度によって、後遺症の種類や症状の程度が異なります。 以下の記事では、脳梗塞の後遺症や治療方法について解説しています。脳梗塞の理解を深めたい方はぜひ合わせてご覧ください。 脳溢血(脳出血)で後遺症なしの確率はどれくらいですか? 脳溢血で後遺症なしの確率を証明する公的なデータは見つかりませんでした。 しかし、厚生労働省が実施した脳卒中患者(18-65歳)の予後調査によると、1,584例中、後遺症がまったく残らなかったのは344例でした。 つまり、脳出血を発症した患者の約2割が完全回復し、約8割の患者には脳卒中による何らかの影響が残る結果となりました。 以下の記事では、脳出血で後遺症なしになる確率について解説しているので詳細が気になる方はぜひあわせてご覧ください。
2023.03.03 -
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「脳出血の再発率って高いの?」「また再発するのが怖い」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。 実際、脳出血は再発リスクが高い病気であり、再発すると前回よりも重い後遺症が出る可能性もあります。 本記事では、脳出血の再発率の実態やリスクを高める生活習慣、予防のための具体的な行動を詳しく紹介します。 最後までご覧いただくことで、脳出血の再発を防ぐポイントを理解し、安心して暮らせる方法を見つけましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症が気になる方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。 まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 脳出血の再発率は高い 脳出血は一度発症すると再発リスクが高い病気です。 とくに50代以降では再発率が上昇し、健康管理や生活習慣の見直しが欠かせません。 本章では、脳出血の再発率について、データをもとに解説します。 1年以内で約12.8%、10年以内では約51.3% 脳出血の再発率は1年以内で約12.8%、10年以内では約51.3%とされています。(文献1) とくに血圧の管理が不十分な方や生活習慣が整っていない場合に、再発リスクが高まる傾向があります。 そのため、再発を防ぐためには血圧を安定させることが最も重要です。 日々の血圧測定を習慣にし、医師の指導を受けながら塩分を控えた食事や適度な運動を取り入れると効果的です。 適切な健康管理を行い、安心できる生活を目指しましょう。 50代以降から再発率も高め 脳出血の再発率は50代以降から顕著に高まります。(文献2) 年齢を重ねると血管の弾力性が低下し、血圧のコントロールが難しくなるためです。 また、運動不足や不健康な食生活が続くと、さらにリスクが高まります。 この年代では、定期的な健康診断を受け、自分の健康状態をしっかり把握していくのが重要です。 さらに、ストレスをため込まない生活を心がけるのも再発予防につながります。 健康的な生活習慣を維持していけば、脳出血の再発を防ぎ安心した日常を送れるでしょう。 【要チェック】脳出血の再発時に見られる前兆 脳出血が再発したらどんな症状が出るのか不安に感じる方も多いはずです。 再発時に現れる前兆は、以下のように複数あります。 前兆の種類 具体的な症状 対処法 激しい頭痛 突然、今までに経験したことのないような激しい頭痛が起こる すぐに救急車を呼ぶ 手足のしびれや麻痺 手足にしびれや麻痺が生じ、力が入らなくなる すぐに安静にし、症状が進行する前に医療機関へ連絡する。 ろれつが回らない 言葉がうまく話せなくなる、話す速度が極端に遅くなる 無理に話そうとせず、周囲の人に異変を伝え、速やかに救急車を呼ぶ。 めまい 突然、激しいめまいに襲われ立ち上がるのが困難になる 転倒を防ぐため、座るか横になり、周囲に助けを求める。 意識障害 意識がもうろうとし、反応が鈍くなる 速やかに救急車を呼び、安静を保つ。 視野障害 視野が狭くなる、物が二重に見える 車の運転や移動を避け、医療機関で検査を受ける。 早期に察知し、迅速な対応をとることによって命を守る可能性も高められます。 また、以下の記事では脳出血の前兆を症状で判別するチェックリストを紹介しています。 不安に感じる方はぜひご覧ください。 脳出血の再発防止につながる3つの行動 脳出血は再発率の高い病気ですが、適切な予防対策によって再発リスクを減らすことができます。 血圧を毎日管理する 定期的な検査を受ける 医師の指示に従って薬を服用する 本章では、脳出血の再発防止に効果的な3つの行動を紹介します。 血圧を毎日管理する 高血圧は、脳出血の再発リスクを高める要因の1つです。 毎日血圧を測定し、適切な血圧管理を行うのは再発予防に非常に重要です。 家庭用血圧計を使用して、朝と晩に血圧を測り記録をつけましょう。 目標とする血圧値は、一般的に130/80mmHg未満(家庭血圧125/75未満)です。(文献3) もし、血圧が高い場合は医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。 再発を防ぐための血圧の管理方法については、こちらの記事でも詳しく解説しております。 定期的な検査を受ける 脳出血の再発を防ぐためには、定期的な検査も重要です。 検査によって、脳の状態や血管の状態を把握できるためです。 また、潜在的なリスク要因を早期に発見し、適切な対策にもつながります。 具体的には「血液検査・尿検査・脳ドック」などがありますので、医師の指示に従い適切な頻度で検査を受けましょう。 医師の指示に従って薬を服用する 医師から薬が処方される薬は、血圧を下げたり、血液をサラサラにしたりする効果があり、再発のリスクを抑制するのに役立ちます。 脳出血の再発を防ぐためにも、処方された薬は医師の指示に従ってきちんと服用することが重要です。 自己判断で服用を中止したり、量を変更したりするのは避けましょう。 また、薬の効果や副作用について気になる点があれば、医師に相談してください。 脳出血の再発を防ぐ生活習慣で見直すべきポイント 脳出血の再発を防ぐには、日々の生活習慣の見直しも大切です。 ここでは、食事、運動、睡眠など、具体的な以下のポイントに分けて紹介します。 塩分を控えたバランスの取れた食事 適度な運動を習慣化する 十分な睡眠時間を確保する 禁煙する 過度な飲酒は避ける ストレスをため込まない できることから少しずつ改善し、健康的な生活を送りましょう。 塩分を控えたバランスの取れた食事 塩分の摂りすぎは高血圧の原因となり、脳出血の再発リスクを高めます。 とくにインスタント食品や加工食品は、塩分が多いので注意が必要です。 また、野菜や果物を積極的に摂取し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。 さらに、カリウムを多く含む食品は、体内の塩分を排出する効果があるのでおすすめです。 適度な運動を習慣化する 適度な運動は、血圧を下げてストレスを解消する効果も期待できます。 脳出血の再発予防にも効果的ですので、ウォーキングや軽いジョギングなど無理のない運動を習慣化しましょう。 運動が苦手な方は、家の中でできるストレッチやヨガもおすすめです。 毎日少しでも体を動かす心がけが大切です。 血圧を下げるための食事や、運動でコントロールする方法については以下の記事を参考にしてください。 十分な睡眠時間を確保する 睡眠不足は、血圧を上昇させストレスを増加させる原因となります。 夜更かしを避け、毎日同じ時間に就寝する習慣をつけると良いでしょう。 また、寝る前のスマートフォンや飲酒を控えると質の良い睡眠が得られます。 寝室の環境を整え、リラックスできる空間作りも大切です。 禁煙する 喫煙は、血管を収縮させ血圧を上昇させるため、脳出血の再発リスクを高めます。 一方、禁煙すれば脳出血だけでなく、さまざまな病気のリスクを減らす効果も期待できます。 禁煙は難しいと感じる方もいるかもしれませんが、禁煙外来などを利用して、専門家のサポートを受けるのもおすすめです。 過度な飲酒は避ける アルコールの過剰摂取は血圧を不安定にするため、脳出血の再発リスクを高めます。 適量の飲酒は許容される場合もありますが、控えることが望ましいでしょう。 飲酒は適量を守り、飲みすぎないように注意してください。 ストレスをため込まない ストレスは、血圧を上昇させて脳出血の再発リスクを高める要因となります。 そのため、ストレスをため込まないよう、自分なりの解消法を見つけてみましょう。 趣味やリフレッシュできる活動を楽しんだり、友人や家族と過ごしたりするほか、十分な睡眠も効果的です。 また、悩みや不安を抱えている方は、一人で抱え込まず信頼できる人に相談したり、専門家のサポートを受けるのも有効です。 こちらの記事では、高血圧とストレスの関係性について紹介しています。 詳細が気になる方はぜひご覧ください。 まとめ|脳出血は再発しやすい病気なので予防対策を取っておこう! 脳出血は再発率の高い病気ですが、生活習慣の改善や定期的な検査など、予防対策によって再発リスクを減らせます。 ご自身やご家族のために、今日からできることを実践し、健康的な毎日を送るようにしましょう。 また、脳出血の前兆や再発時の症状を把握しておくのも重要です。 万が一、再発の疑いがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の再生医療(脳梗塞・脳出血)・幹細胞治療をご提案しています。 再発に関して不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 脳出血の再発に関するよくある質問 脳出血が再発したらどうなる? 脳出血が再発すると、初回よりも症状が悪化する可能性があります。 麻痺や言語障害などの後遺症が重くなる場合や、意識障害や呼吸障害といった命に関わるような状態になる可能性もあるでしょう。 再発を防ぐためには、血圧管理や生活習慣の改善など、日々の予防対策が重要になります。 また、前兆を早期に認識し、迅速に医療機関を受診することも大切です。 脳出血は同じ場所で再発するのですか? 脳出血は、同じ場所で再発するケースもありますが、別の血管で出血が起きるケースも少なくありません。 同じ場所での再発は、血管のダメージが完全に回復しないまま血圧が上がると起こりやすいです。 一方、別の場所での出血は、動脈硬化や高血圧による血管の弱化が原因とされています。 いずれの場合も、血圧管理や定期検査によって再発リスクを軽減できるため、日々のケアが重要です。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血の再発や後遺症が気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 参考文献 文献1 J Hata,Y Tanizaki, et al.Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study.J Neurol Neurosurg Psychiatry.2005 Mar;76(3)p368-372. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15716529/ 文献2 栃木県公式ホームページ「脳卒中発症登録集計結果 - 栃木県」 https://www.pref.tochigi.lg.jp/e04/welfare/kenkoudukuri/kenkoudukuri/documents/nou26.pdf 文献3 Novartis「高血圧治療」 https://www.novartis.com/jp-ja/sites/novartis_jp/files/naruhodo-nattoku_202208.pdf
2023.02.20 -
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「脳卒中の前兆はどのような症状が出るの?」「脳卒中かどうかセルフチェックすることはできる?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。 脳卒中は重症化すると命にかかわったり、重い後遺症が出たりする可能性もあるため、早い段階で受診したいと考える方もいるでしょう。 結論からいえば「言葉が出づらい」「片側の手がしびれる」といった症状は、脳卒中の前兆の可能性があります。 前兆に気づいて早めに対処すれば重症化を防ぎやすくなります。 この記事では、脳卒中を早期に発見するための5つのサインと、簡単に試せるセルフチェックリストを紹介します。 ぜひ、ご自身やご家族の健康を守るために、最後まで読んでみてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。脳卒中の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳卒中の前兆|見逃してはいけない5つのサイン 脳卒中は突然発症し、命や生活に深刻な影響を与える病気であるため、前兆を見逃さず早期に対処する必要があります。 脳卒中の発症時に起こりやすい5つのサインは以下のとおりです。 片方の手足がしびれる ろれつが回らない・言葉が出てこない 視野が狭くなる・物が二重に見える めまいがする・ふらつく 激しい頭痛がする 本章を参考に、日頃から脳卒中の前兆に気を配りましょう。 片方の手足がしびれる 脳卒中の前兆として「片方の手足がしびれる」といった症状が挙げられます。 脳の血管が詰まったり破れたりすることで、神経がうまく働かなくなるのが原因です。 たとえば、箸をうまく使えなくなったり、ボタンを留めるのが難しくなったり、といった症状が現れます。 また、足がしびれて歩きにくくなる場合もありますので、症状が現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 ろれつが回らない・言葉が出てこない ろれつが回らなくなったり、言葉が出てこなくなったりするのも、脳卒中の前兆としてよく見られる症状です。 これは、脳の言語中枢がダメージを受けたため起こります。 「おはよう」と言おうとして発音が不明瞭になる、指示語を多用してしまうなどの症状が代表例です。 また、相手が話している内容は理解できるのに、自分の言葉でうまく表現できない、といった症状が出るケースもあります。 視野が狭くなる・物が二重に見える 脳卒中により、視野が狭くなったりモノが二重に見えたりする場合があります。 視覚中枢の障害が原因で、片目が見えにくい、視野の半分が欠けるなどの症状が現れます。 モノが二重に見える場合は、左右にずれる、ぼやけるといった症状も特徴的です。 放置すれば失明の恐れがあるため、見逃してはいけない前兆として注意しましょう。 めまいがする・ふらつく 突然のめまいやふらつきも見逃してはいけないサインです。 脳卒中で起こるめまいは、回転性のめまいであったり、体が傾いているような感覚を伴うことがあります。 これは脳への血流が不足し、バランスを保つ機能に影響を及ぼすためです。 普段と違うめまいやふらつきが続く場合は、ほかの症状と合わせて、早めに医師に相談しましょう。 激しい頭痛がする 突然、これまでにない激しい頭痛が起こる場合も、脳卒中の前兆の可能性があります。 とくに、くも膜下出血では激しい頭痛が現れやすい病気です。 この頭痛は「頭をバットで殴られたような」と形容されるほどの激痛が特徴で、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。 ただし、激しい頭痛には脳卒中以外の原因も考えられますので、不安な際は早めに医療機関へ相談してください。 また、脳卒中の種類や原因はこちらの記事でも詳しく解説していますので、気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。 セルフチェックリストで脳梗塞の前兆を察知しよう! 脳梗塞のセルフチェックは、日常生活で異常を見つけるための有効な手段です。 ここでは、簡単に試せるチェックリストを2つ紹介します。 FASTによる脳卒中の初期症状チェックリスト 脳卒中のリスク度チェックリスト ただし本章はあくまでもセルフチェックに留め、該当する項目が無くても、気になる症状がある場合は早めに受診しましょう。 【FASTテスト】脳卒中の前兆・初期症状チェックリスト FASTテストは脳卒中の前兆を早期に発見するための方法です。 日常生活で身体の不調を感じたとき、以下の4つのセルフチェックを思い出してみましょう。 「FAST」というキーワードで、脳卒中の初期症状をわかりやすく4文字にしたものです。 チェック項目 チェックポイント 例 F (ace) 顔のゆがみの症状はないか? 顔の片側(とくに口角)がだらんと下がっている 食事中に食べ物が口の片側からこぼれ落ちる A (rm) 片腕の麻痺はないか? 片腕だけしびれる、動きが鈍い 箸や茶碗がもてない、手に力が入らず落としてしまう S (peech) 言語障害はないか? ろれつが回らない 言いたいことがうまく言葉にして話せない T (ime) 症状が出てからどのくらいの時間が経ったか? ー なお、最初の3文字「F」「A」「S」は、どれか1つでも症状があれば脳卒中である可能性が高いので注意してください。 脳卒中のリスク度チェックリスト 年齢や生活習慣などによって脳卒中になりやすい方がいます。 以下の項目に当てはまるものが多いほど、脳卒中のリスクが高いと考えられますので、チェックリストとして活用してください。 項目 チェックポイント 年齢・遺伝 60歳以上である 家族の中に脳卒中や脳動脈瘤の持病がある 体質・既往歴 肥満がある 睡眠時無呼吸症候群がある 高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病である 腎臓病や不整脈・狭心症などがある 生活習慣 喫煙・飲酒をよくする 運動不足である 「野菜が嫌い」など偏食気味である 前兆 片側の手足のしびれや動きの鈍さを感じたことがある 片方の目が見えにくくなったことがある 言葉が出なくなった・舌がもつれたことがある 最近急に頭痛や肩こりがひどくなった 頭がボーッとして考え事や計算が苦手になった これらの項目に複数当てはまる場合は、生活習慣の改善を心がけ、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。 脳卒中の前兆と感じたら取るべき行動 脳卒中の前兆を感じたとき、迅速かつ冷静な対応が重要です。前兆を感じたら、落ち着いて以下の手順に従って行動しましょう。 すぐに救急車を呼ぶ 症状をメモしておく 救急隊員に落ち着いて説明する 適切な行動によって命を守り、後遺症のリスクを減らせる可能性が高まります。本章では、緊急時に取るべき3つのステップをわかりやすく解説します。 すぐに救急車を呼ぶ 脳卒中が疑われる場合、迷わず救急車を呼びましょう。 脳卒中の治療は発症後の時間が勝負です。治療までの遅れが後遺症や生命への影響を大きくする可能性があります。 少しでも異常を感じたら、自分で動こうとせず、すぐに専門医のいる医療機関に向かうのが大切です。 症状をメモしておく 医師が正確な診断を行えるためにも、症状を可能な限り細かく記録しておきましょう。 しびれが出た部位や症状が始まった時間、ろれつが回らないなどの状況を、紙やスマートフォンのメモに書き留めておくことをおすすめします。 メモがあれば医療スタッフも迅速に適切な治療を行いやすく、重症化を予防できる可能性が高くなるでしょう。 救急隊員に落ち着いて説明する 救急隊員に発症時の様子や症状を冷静に伝えるのも重要です。 「どのような症状がいつから始まったか」「持病や服薬中の薬があるか」など、正確に伝えておくと迅速な治療につながります。 ちなみに、近年は当院「リペアセルクリニック」でも実施している「再生医療」が、脳卒中の後遺症治療として注目されています。 以下のページでも詳しく紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。 脳卒中を予防するには?日常生活でできる対策 脳卒中は予防が可能な病気です。 本章では、脳卒中のリスクを減らすために日常生活でできる予防策を3つ紹介します。 高血圧や糖尿病の管理 禁煙と節酒の実践 適度な運動とバランスの良い食事 それぞれ詳しく解説するので、健康を守るために意識して取り組みましょう。 血圧や糖尿病の管理が脳卒中予防に重要 高血圧や糖尿病は脳卒中の大きなリスク要因です。 血圧を安定させるために減塩を心がけ、糖尿病の方は食事管理や適度な運動を取り入れると良いでしょう。 また、定期的な健康診断も早期発見には重要です。 禁煙と節酒で脳卒中リスクを減らす タバコや過度の飲酒は脳卒中のリスクを高めます。 禁煙によって血管への負担が減り、血流が改善します。 また、アルコールの摂取は適量を守ることでリスクを下げられるでしょう。 まずは無理なく続けられる範囲で取り組むのが大切です。 適度な運動とバランスの良い食事で脳卒中を防ぐ 適度な運動は血行を促進し、脳卒中の予防に効果的です。 ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動を日常に取り入れましょう。 また、野菜や魚中心のバランスの良い食事が血管を健康に保ちます。 以下の記事では、脳卒中の種類や原因をはじめ、予防法についても解説しているのでぜひ参考にしてください。 まとめ|脳卒中の前兆を感じたら落ち着いて対処しよう 脳卒中は命に関わる病気ですが、前兆を知り早期に対処することによって重症化を防げる可能性が高まります。 今回紹介した5つのサインやセルフチェックを活用し、日頃から異変に気を配りましょう。 また、前兆を感じた場合は迅速に救急車を呼び、冷静な対応が必要です。 本記事を参考に健康的な生活習慣を維持し、脳卒中から身を守ってください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 脳卒中の前兆に関するよくある質問 脳卒中の前触れはどのくらい前から現れますか? 脳卒中の前兆が現れる時期は、人によってさまざまです。 数日前から現れるケースもあれば、数時間前、あるいは直前に現れることもあります。また、前兆の期間も数分から数時間、あるいは数日間続く場合もあります。 重要なのは前兆の種類や期間ではなく、少しでも普段と違うと感じたら、すぐに医療機関に相談することです。早期発見・早期治療が、脳卒中の予後を大きく左右します。 また、ある日突然現れる脳卒中の前兆や注意点に関しては、こちらの記事でも解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。 脳卒中の前兆はどれくらい続きますか? 脳卒中の前兆が続く時間も、人によって大きく異なります。数分程度で消失してしまう場合もあれば、数時間、あるいは数日間続くケースもあるでしょう。 一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる一時的な脳の血流障害の場合、症状は通常1時間以内に消失します。しかし、TIAは脳梗塞の前兆である可能性が高く、放置すると本格的な脳梗塞に進行する危険性があります。 前兆が短時間で消失した場合でも、決して軽視せず、医療機関を受診するようにしましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症に対する新たな治療法として「再生医療」をご紹介しています。 脳卒中の後遺症が心配な方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。
2023.02.06 -
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視床出血は脳出血の一種で、脳の深部にある「視床」という重要な部位に出血が起こる疾患です。 高血圧などが原因で発症し、身体の片側の麻痺や感覚障害など、後遺症が出ることも少なくありません。 そんな視床出血後の回復には、適切なリハビリが欠かせません。 この記事では、視床出血の後遺症の特徴と、リハビリを通じた回復までの過程、さらに看護のポイントについて医師が詳しく解説します。 ぜひ参考にしてください。 そもそも視床とは? そもそも視床とは、脳の中心部に位置し、感覚情報を大脳皮質に伝達する重要な役割を担っている脳の一部です。 視床は視覚や聴覚、触覚など、さまざまな感覚情報を統合し、体の各部分から送られてくる情報を適切に処理する、など私たちの行動や認識に関与しています。 また、視床は運動機能にも関わりがあり、感覚と運動を調整する重要な役割があります。 本記事のテーマである「視床出血」とは、脳の一部である「視床」に出血が起こった状態を指します。 視床出血は、脳出血全体の2〜3割程度を占めるとされており、その多くが高血圧を原因としています。 次の章からは、そんな脳出血の中でも頻度が高い視床出血における後遺症や、それに対するリハビリ・看護に関して解説します。 視床出血の症状と後遺症 視床は、主に感覚をつかさどっています。 そのため視床出血が起こると、痺れなどの感覚障害を認めます。 また、視床の周囲には運動神経が走っているため、出血が拡大すると運動麻痺が生じます。 さらに出血が拡大するとその分脳の神経細胞が圧迫されるため、圧迫された部位に応じた症状が現れます。 視床は脳の深い場所に位置するため、原則手術は行わず、出血の拡大防止のために血圧を下げるなどの内科的な治療を主に行うことになります。 そのため視床出血は、症状が消失せず後遺症となってしまうことが多くあります。 視床出血で多く見られる後遺症は、視床痛と呼ばれる手足の強い痛みや痺れ、感覚障害を伴った半身麻痺です。 視床痛はジンジン・ピリピリというような痛み(痺れ)を認め、鎮痛薬は効果がないことがほとんどです。 また、麻痺も感覚障害を伴わない麻痺と比べて、手先の感覚や、立ったり歩いたりするときの位置感覚がわかりづらくなります。 そのため日常生活に支障をきたしてしまうことが多いです。 右視床出血と左視床出血の違いは? 脳は左右にわかれた大脳半球から構成されており、各半球は身体の反対側を制御しています。 視床出血は主に高血圧などの原因で生じ、出血の部位によって異なる症状が現れます。 右側の視床で出血が起こると左半身に麻痺が生じ、左側の視床での出血は右半身に麻痺を引き起こします。 さらに、視床出血は視床痛や視床性の運動障害といった二次的な症状をもたらすこともあり、患者の生活に大きな影響を与えることがあります。 参考:J-STAGE|視床出血における左右半球の違いは歩行に影響を与えるのか? 視床出血後遺症のリハビリ 半身麻痺が残り体の運動機能が低下した場合、運動機能障害に対するリハビリとして理学療法と作業療法を行います。 それぞれ解説していきます。 理学療法 理学療法は平行棒や歩行器を使用した歩行の練習や姿勢を保持する練習、体力・筋力の維持や向上など日常生活を送る上で必要な動作の練習を行います。 前述したように視床出血の半身麻痺は感覚障害を伴っていることが多いです。 そのため歩行の練習では免荷式(めんかしき)トレッドミルという機械を用います。 免荷式トレッドミル・・・体を上から吊るし、ハーネスで体を支えることで、足にかかる体重を調整できるためバランス感覚を鍛えます。これによって体重のかかり方を意識した歩行の練習を行えます。 作業療法 作業療法は、お箸の使い方など、日常生活を送るために必要な作業の訓練を行います。 麻痺側の手を積極的に使うことで、作業の質の向上をはかるCI療法がガイドラインなどでも推奨されています。 1日6時間以上麻痺した手を使用することで、手の機能が改善した報告もあります。 また、このCI療法を行うことで指先などの動きだけでなく、高次機能も回復した報告もされています。 視床出血で嚥下機能が低下した場合、言語聴覚士による嚥下の訓練を行います。 口周りや顔の筋肉の運動やゼリーなどを用いた飲み込む練習を行うことで、発症前のように口から食事が取れるようにリハビリを行います。 脳出血後のリハビリは毎日、長期間継続が重要です。 途中で中断してしまうと一度は回復した身体機能が再度低下してしまう可能性もあります。 長い道のりにはなりますが、回復を信じて、モチベーションを保ちつつリハビリを継続しましょう。 視床出血の看護 視床出血を含む脳出血の看護は、急性期と慢性期で大きく異なります。 急性期は再出血や血腫の増大、脳浮腫などが起こる可能性があり、そうなった際は早期発見と早期治療が回復の大きな鍵となります。 そのため、急性期の看護では全身状態をしっかり観察することが重要です。 以下のことに注意を向けて観察しながら看護しましょう。 意識や瞳孔の確認 血圧コントロール 褥瘡(じょくそう)予防の適切なポジショニング 一人ひとりの後遺症に沿った看護 それぞれ解説します。 意識や瞳孔の確認 視床出血の患者さんの中には自発運動ができない方や発語がない方も多くいらっしゃいます。 そのため、こまめにバイタルサインをはかり、意識や瞳孔の変化などに注意しましょう。 血圧コントロール 脳出血にとって血圧コントロールは再出血予防のために最も重要です。 決められた範囲内で血圧が維持できているかどうかを、きちんと確認しましょう。 褥瘡(じょくそう)予防の適切なポジショニング 再出血などを予防するために、急性期は安静を保たなければなりません。 ベッド上での安静保持は、関節の拘縮や褥瘡のリスクとなります。 褥瘡の好発部位の皮膚観察や、こまめな体位変換、拘縮予防するための適切なポジショニングを意識しましょう。 一人ひとりの後遺症に沿った看護 急性期を過ぎて回復期や慢性期に入った患者さんには、再発防止のための内科的治療と、後遺症へのリハビリが中心となります。 各患者さんの後遺症に応じた看護を行いましょう。 また、褥瘡を予防するための皮膚観察や関節拘縮を防ぐための体位調整に加え、栄養状態、運動機能、精神状態にも注意が必要です。 嚥下機能が低下した場合、誤嚥性肺炎のリスクがあるため、食事時の姿勢と口腔ケアを徹底しましょう。 また、感覚麻痺や視床痛が残る患者さんには心のケアも重要です。 感覚が鈍くなっていることを意識し、体に触れる際には声をかけるなどの気遣いを忘れないようにしましょう。 まとめ・視床出血における後遺症は、一人ひとりの後遺症に沿った看護とリハビリが大切 視床出血のリハビリと看護に関して紹介しました。 患者さんが1日でも早く、発症前のような生活に戻れるように看護ケアやリハビリを行いましょう。 また、脳梗塞による障害で精神的な苦痛を感じてしまう方も多くいらっしゃいます。 そういった精神的苦痛にも寄り添ったケアを行ってください。 この記事がご参考になれば幸いです。 >脳卒中の再生医療について詳しく確認する方はこちら< \まずは当院にお問い合わせください/
2023.01.30 -
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脳溢血(のういっけつ)とは脳の血管が破れ、脳内に血が溢れる病気です。脳卒中の種類のひとつで「脳出血」とも呼ばれています。 脳溢血は、ある日突然発症します。出血量や出血場所によっては、運動麻痺や感覚障害といった後遺症を引き起こします。最悪の場合、命を落とす恐ろしい病気です。 本記事では、脳溢血の症状や原因、前兆のサインを解説します。予防法や治療法も紹介しているので、脳溢血について詳しく知りたい方は記事を読んで理解を深めましょう。 脳溢血でダメージを受けた脳は、もう元には戻らないと言われてきました。しかし「再生医療」によって脳機能が復活するとわかったのです。再生医療なら症例実績が豊富な『リペアセルクリニック』にお任せください。無料のメール相談、オンラインカウンセリングも実施中です。 脳溢血(脳出血)とは脳に血が溢れる状態のこと 脳溢血(のういっけつ)とは、文字通り脳に血が溢れる状態を指した病名です。脳の中の細い血管が破れて血液が溜まることにより周囲の神経細胞が圧迫されます。神経細胞が圧迫されると働きが障害されてしまうため、さまざまな症状が出現します。 この脳溢血は脳出血とも呼ばれ、同じ意味で用います。 脳卒中・脳梗塞との違い 脳溢血は、脳卒中や脳梗塞と混同される傾向にあります。しかし、これらの意味や症状はまったく異なります。下記に、それぞれの定義をまとめました。 脳卒中 脳の血管が破れたり、詰まったりすることで発症する脳の病気。「脳溢血(脳出血)」「脳梗塞」「くも膜下出血」の総称。 脳溢血 脳卒中の一種。脳の血管が破れ、脳内に血が溢れる病気。 脳梗塞 脳卒中の一種。血管の細化や血栓の形成により脳の血管が詰まる病気。 つまり、脳卒中の種類のなかに「脳溢血」と「脳梗塞」が含まれます。 脳溢血の前兆【いびきとの関係性】 基本的に脳溢血の前兆はありません。何の前触れもなく突然症状が現れるケースがほとんどです。 しかし、寝ているときに突然大きないびきをかき始めたときは、脳溢血や脳梗塞の可能性を視野に入れましょう。 脳卒中で意識障害を引き起こすと、舌根が落ちて気道がふさがり、いびきをかく場合があります。 脳溢血の原因 脳溢血の原因の多くは高血圧です。血管内の圧が上がり、その圧に血管壁が耐えられなくなるため出血が起こります 高血圧は、塩分の多い食事や過度なストレス、喫煙などが原因とされているので、健康的な生活を心がけましょう。また、高血圧は動脈硬化のリスクもあります。動脈硬化が起こると血管壁が弱くなるため、さらに血管が破れやすくなるのです。 脳溢血の症状は出血が起こった場所によって異なる 脳溢血の症状は、出血が起こった場所によって異なります。主な出血箇所は、下記5つです。 被殻出血 視床出血 橋出血(脳幹出血) 小脳出血 大脳皮質下出血 それぞれの特徴を見ていきましょう。 被殻出血 被殻出血は脳溢血全体の50%程度を占めています。被殻出血の特徴的な症状は片側の手足の麻痺や片側の顔の動かしにくさです。さらに進行すると感覚障害や意識障害に至ることもあります。重症度や血腫の圧迫の程度によって、症状が変わる場合もあります。 視床出血 視床は人の感覚を司っています。そのため視床出血では片側の感覚障害を認めます。また、視床出血を発症した際に目が中央によって寄り目をしているように見えることが特徴です。視床の周りには運動神経が走行しているため進行すると運動麻痺も生じます。また「視床痛」といって腕や脇、脚などに激しい痛みをともなうケースもあります。 橋出血(脳幹出血) 橋出血(脳幹出血)は、脳幹の一部である橋で出血が起こる脳溢血です。橋は全身の運動や意識状態、呼吸をつかさどっています。そのため橋に出血が起こると、たとえ出血した血液量が少量であったとしても意識障害や両側の四肢麻痺などが生じます。また、自分で呼吸ができなくなってすぐ死に至ってしまうこともあります。 小脳出血 小脳には体の平衡感覚を保つ働きがあります。そのため小脳出血では強いめまいや吐き気を訴える方が非常に多いです。めまいが強くまっすぐ歩くことができなくなったり、立てなくなってしまいます。 小脳は大脳の後ろに位置しているため、出血が起こった際に頭の後ろの部分に頭痛を認めます。 大脳皮質下出血 大脳皮質とは大脳の表層に位置する部分のことを指します。つまり、大脳皮質下出血とはその大脳皮質から出血が起こったもののことを呼びます。大脳皮質は部位によって働きが異なるため、出血した部位に応じた症状が出現します。運動麻痺や感覚麻痺、言葉の出づらさなどから人格の変化、視力障害が起こることもあります。 これまで、一度機能を失った脳細胞は、元には戻らないと言われてきました。しかし、再生医療により脳機能が回復するとわかったのです。 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした細胞を再生する医療技術です。 再生医療では、麻痺や痺れといった脳溢血の後遺症の回復を早めたり、脳卒中の再発を予防したりする効果が期待されています。 発熱の症状 これ以外に、脳溢血によって発熱が生じる場合があります。 視床や被殻などが存在する大脳基底核や、大脳皮質下出血が起こった場合、体温調節中枢である視床下部が圧迫されてしまうことがあるため、発熱をきたしやすくなります。 脳溢血が起こると、出血が起こった部分から徐々に脳に浮腫が起こりはじめ、その結果、頭蓋内の圧が上がる頭蓋内圧亢進の状態になるのです。これにより視床下部が刺激を受けると、体温が上昇し発熱します。 頭蓋内圧が亢進し、進行すると圧に耐えられなくなり浮腫んだ脳がさまざまな方向にはみ出てしまいます。この状態が「脳ヘルニア」です。 脳がはみ出る部位によって出現する症状は異なりますが、大後頭孔と呼ばれる隙間から脳がはみ出した大後頭孔ヘルニアが生じると、大脳により呼吸・循環を維持する働きをもつ脳幹が圧迫されるため急激に状態が悪くなり、突然死となってしまうことがあります。 これらの脳溢血が原因の発熱を「中枢性発熱」と呼び、中枢性発熱を認めた場合は予後が悪くなると言われています。そのため、少しでも予後をよくするためにこの中枢性発熱になるべく早く気づく必要があるでしょう。 脳出血の予防方法 先述のとおり、脳溢血の原因の多くは高血圧です。つまり、血圧が上がらないような生活習慣を身につけると、脳溢血の予防につながります。 下記は、血圧を上げないための予防法です。 禁煙する 適度に運動不足する ストレスをためない 塩分を控えた食事をとる 適度にアルコールを摂取する 自分の血圧状態をしっかり把握するためにも、健康診断を定期的に受診しましょう。 下記の記事では、脳溢血(脳出血)の予防法や再発を防ぐ方法を解説しています。予防の知識を深めたい方は、参考にしてみてください。 脳溢血の治療方法 脳溢血は、出血した場所によって後遺症の症状や程度が異なります。脳溢血の治療方法は、後遺症の状態に応じたリハビリを進めるケースが多くなります。 下記は脳溢血でよく見られる後遺症と、一般的におこなわれるリハビリです。 後遺症 リハビリ 運動麻痺 ・電気刺激 ・装具療法 感覚障害 ・電気刺激 ・さまざまな形や素材を触る触覚トレーニング 言語障害 ・音読訓練 ・口腔の体操 これらのリハビリは、医師やリハビリテーションの専門家の指導のもと、無理のない範囲で実施されます。 脳溢血は再生医療でも治療できます。 人間の自然治癒力を活かした最先端治療に興味がある方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にご相談ください。実際の治療例をお見せしながら再生医療の仕組みをわかりやすくお伝えいたします。 まとめ|脳溢血の理解を深めて適切な予防や対処をしよう! 脳溢血は前兆もなく突然起こる病気です。しかし少しでも早く症状に気づけば、生命を危険に晒すことなく元の生活に戻れることもあります。日頃から予防することを心がけて、少しでも怪しい症状を認めた場合は病院を受診しましょう。 現在、脳溢血の治療法のひとつとして「再生医療」が注目されています。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。 幹細胞の修復力を利用して、脳細胞の機能回復を促進します。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。
2023.01.25