- ひざ関節
- 半月板損傷
半月板損傷でやってはいけないことは?放置するリスクや注意点、治療方法を解説【医師監修】

「半月板損傷でやってはいけないことは?」
半月板損傷と診断された方は、早く治すためにも以下のような動作には注意する必要があります。
今までは半月板損傷が悪化すると手術が一般的でしたが、近年の治療では半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療が注目されています。
当院リペアセルクリニックの公式LINEをご登録いただいた方限定で「再生医療の基礎がわかるガイドブック」を無料で配布中です。
「半月板損傷を早く治したい」「手術したくない」という方は、ぜひご参考ください。
▼半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療について以下からご覧ください
目次
半月板損傷でやってはいけないこと
半月板損傷でやってはいけないこととして、以下の4つがあげられます。
- 急に方向転換をする
- 階段の昇り降りをする
- 立ちっぱなしや歩行を長時間行う
- 正座や和式トイレの利用などの膝に負担がかかる姿勢をする
以下では、それぞれについて詳しく解説します。
1.急に方向転換をする
急な方向転換は膝を捻るような力が加わるため、半月板への負担がかかりやすく、痛みの悪化につながります。
方向転換する際は、ゆっくりと行うようにしましょう。
また方向転換に関わらず、どのような動作でも性急に行わないように注意することが大切です。
2.階段の昇り降りをする
階段の昇り降りの動作は膝関節にかかる負担が高く、頻繁に行うと症状が悪化する恐れがあります。
半月板損傷の方は階段の使用はなるべく控え、エレベーターやエスカレーターなどを活用しましょう。
階段を昇り降りしなければいけない場合は、手すりや杖の使用がおすすめです。
3.立ちっぱなしや歩行を長時間行う
長時間の立ちっぱなしや歩行も膝の負担がかかりやすいため、できるだけ避けましょう。
長時間立ったり歩いたりする必要がある場合は、以下のような対策をして膝への負担軽減を図ることが大切です。
- 杖を使用する
- 途中で休憩する
- 膝サポーターを装着する
4.正座や和式トイレの利用などの膝に負担がかかる姿勢をする
正座や和式トイレなどは膝を大きく曲げる必要があり、半月板や関節に負担がかかります。
とくに和室や古い建物で生活している方は、このような膝を大きく曲げるような動作が多い傾向にあります。
膝の負担を軽減するには、イスを中心とした生活に切り替える、洋式トイレに改修するなどの工夫が必要です。
半月板損傷の主な症状と原因とは
半月板とは、太もも側の大腿骨と、すね側の脛骨の間に存在する軟骨でできた板のような組織です。
アルファベットのC型のような特徴的な形状をしており、膝関節の内側と外側に1つずつ存在します。
膝には、以下のような関節を構成する組織があり、半月板は、それらを安定させる役割があります。
- 軟骨
- 靭帯
- 筋肉
- 腱
それ以外にも半月板は膝関節のクッションとして作用し、膝の荷重や衝撃などを軽減したり、膝の動きを滑らかにしたりする働きもあるのです。
このように、半月板は膝を構成する大切なパーツですが、急激な衝撃や過度な負荷がかかることで損傷する場合があります。
ここでは、半月板損傷の症状や原因について解説します。
半月板損傷の症状
半月板損傷のおもな症状は、以下のとおりです。
- 膝の痛み
- 腫れ
- 引っかかり感
- 関節がズレる感覚
- 動作時の関節の音
- 膝の曲げ伸ばしの困難さ(ロッキング)
人は歩くだけでも体重の5倍もの負担が膝関節にかかるといわれています。そのような負荷や強い衝撃を受け続けると、半月板の損傷につながります。
半月板は一度損傷すると自然治癒することはほとんどないため、治療が必要です。上記の症状が悪化すると、日常生活に支障をきたす恐れもあるでしょう。
また、半月板損傷は症状によって5つのタイプに分けられます。
- 縦断裂
- 横断裂
- 円盤状断裂
- フラップ状断裂
- 水平断裂
詳しく知りたい方は以下の記事で解説していますので、興味がある方はぜひこちらもご覧ください。
半月板損傷の原因
半月板損傷で痛みが起こる原因は、大きく「筋収縮」と「炎症」の2種類に分類されます。
それぞれの原因によって起こる痛みのメカニズムは、以下のとおりです。
- 強い衝撃や負荷がかかることで半月板損傷を発症する
- 衝撃や負荷から関節を守るために、必要以上に筋肉に力が入る
- 過剰に収縮することで筋肉が傷つく
- 半月板が損傷し、傷ついた組織を修復しようとする反応が起こる
- 修復するための反応で炎症が起こり、それが痛みを誘発する
- 痛みだけでなく膝が腫れたり、水がたまったりする
このように、痛みの原因は半月板だけというわけではなく、別の影響も関係しています。
【注意】半月板損傷を放置するリスク
半月板損傷によって半月板としての機能が損なわれている状態を放置すると、膝関節の軟骨に大きな負担がかかります。
結果的に軟骨がすり減り、「変形性膝関節症」を発症する可能性が高くなります。
半月板損傷が重症化したり、変形性膝関節症を発症した場合、人工膝関節置換術(膝関節を人工物に入れ替える手術)を行わなければいけないケースも。
半月板損傷が発症した場合は放置せずに治療を行い、回復に専念することが大切です。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。
「手術せずに治療したい」「悪化する前に早く治したい」という方は、再生医療による治療をご検討ください。
▼半月板損傷を手術せずに治療できる
>>【公式LINE限定】再生医療の治療法や症例を今すぐ見てみる
変形性膝関節症と半月板損傷の違いや症状について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
半月板損傷の治療方法
半月板損傷の治療法としては、おもに以下があげられます。
- 保存療法
- 手術療法
- 再生医療
ここでは、それぞれの治療方法について詳しく解説します。
保存療法
保存療法ではリハビリを中心に行い、必要に応じて膝にたまった水を抜く、潤滑性と抗炎症作用が期待できるヒアルロン注射をするなどの対応をします。
痛みや炎症がある場合は鎮痛剤や炎症剤などの薬物を用います。
このような保存療法でも痛みが強く、改善の見込みが薄い場合は、手術療法を検討する必要があるでしょう。
手術療法
手術療法では、膝の状態にあわせて以下の術式が行われます。
・縫合術:断裂した半月板を縫い合わせる手術
・切除術:断裂した半月板を取り除く手術法
ただし、これらの手術を行った場合でも、将来的に変形性膝関節症を発症するリスクがあります。そのため、手術後もリハビリや薬物療法などの保存療法は欠かせません。
手術をする場合は入院も必要となり、とくにスポーツをされている方は、復帰までに時間がかかる可能性があります。
半月板損傷の手術のメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。手術についてさらに情報を知りたい方は、ぜひこちらも記事もご覧ください。
再生医療
これまで半月板損傷の根本的治療には手術が必要でしたが、「再生医療」という新しい選択肢も生まれています。
再生医療の1つに、自身の脂肪から採取・抽出し培養で増やした「幹細胞」を膝に直接注射する方法があります。幹細胞とは、傷ついた半月板を修復させ、痛みや炎症を抑える効果が期待できる細胞です。
自分自身の脂肪から培養する細胞なので、アレルギーや副作用のリスクが低く、患者さんの身体への負担が少ないのが特徴です。
また、外科的な手術に比べて治癒までの期間が短い傾向にもあります。
入院する必要がなく、手術を受けずに治療できるため、とくにスポーツ選手にとっては大きなメリットといえるでしょう。
身体にメスを入れずに済み、パフォーマンスを極力落とさずに治療を受けられます。
▼半月板損傷を手術せずに治療できる
>>【公式LINE限定】再生医療の治療法や症例を今すぐ見てみる
半月板損傷でやってはいけないことに関するよくある質問
ここでは、半月板損傷に関してよくある質問に対してお答えしています。半月板損傷に関して疑問がある方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
半月板損傷を早く治す方法はありますか?
半月板損傷を早く治す方法としては、手術しないで治療できる再生医療があります。
再生医療は、患者さまの幹細胞を採取・培養して患部に投与することで、損傷した半月板を再生させる医療技術のことです。
入院や手術をせずに治療できるため、身体への負荷が小さく、効率的に治療を進められます。
当院の公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の治療法や症例を配信しているため、ぜひ参考にしてください。
「半月板損傷を少しでも早く治したい」という方は、ぜひ再生医療がどのような流れで治療を行うか確認してみましょう。
半月板損傷に対して効果的な治療をさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ|半月板損傷でやってはいけないことを避けて症状改善を目指そう
本記事では、半月板損傷でやってはいけいないことについて解説しました。
半月板損傷は自然治癒が期待できず、放置することで症状が進行し、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
そのため、半月板損傷と診断されたら膝への負担を避けて早期からの治療が重要です。
主な治療法には保存療法や手術療法があり、新しい選択肢として再生医療もあります。
半月板損傷を発症したら、まずは医療機関へ受診し、その方の症状にあった治療を受けましょう。
▼半月板損傷を手術せずに治療できる
>>【公式LINE限定】無料の再生医療ガイドブックはこちら