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- ひざ関節
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症に悩むスポーツ選手へ、復帰を目指すための最新の治療法について スポーツ時に膝に痛みを感じたことがある方は多いのではないのでしょうか。 スポーツは、ジャンプ動作のほか、急な停止や発進・方向転換をするなどして、膝に大きな衝撃が加わりやすく、膝(半月板や靭帯)を傷めやすいものです。さらにこれまでの研究から、半月板や靭帯を損傷すると、ある病気の起因になることがわかっています。 それが「変形性膝関節症」です。 変形性膝関節症は、軟骨が摩耗することで膝に痛みを感じるほか、関節が変形する疾患です。一般的には50代以降の女性に多く発生しますが、スポーツ選手のように日頃から関節に負担がかかるような過ごし方をしていると、「年齢や性別に関係なく軟骨が磨耗し発症」します。 今回の記事では「変形性膝関節症を発症したスポーツ選手が、どのようにスポーツ復帰を目指すのか」最新の情報を含め、変形性膝関節症に悩むスポーツ選手に、復帰を目指していただけるよう最新の治療法をご紹介してまいりましょう。 膝の負傷|スポーツへ復帰するまでの流れ 負傷してすぐの痛みのある場合は、無理をせず安静にし、保存療法により炎症や痛みを抑えます。痛みのレベルに合わせて、徐々に運動療法を取り入れ、スポーツ復帰を目指していくことになります。 実際のスポーツの動きを取り入れたり、運動強度を上げたりする際の目安は、「日常生活で膝に痛みや支障を感じない状態」程度です。 スポーツ復帰後の最終的なレベルは、膝に痛みが出ない範囲までの運動強度とします。 変形性膝関節症の運動療法で気をつけること スポーツ復帰に向けて運動療法を取り入れる際には、以下のような「膝に負荷のかかる要素」を取り除くことが大切です。 運動療法で気を付けたいこと 1)衝撃の強い運動を避ける 2)軽度な運動からスタートし、徐々に強度を上げる 3)ダイエットをして膝への負担を軽くする 4)インソールを着用する 詳しく解説していきます。 1)膝への衝撃が強い運動は避ける 変形性膝関節症では、してはいけない運動があります。それは、衝撃の強い運動です。 例えば、ジャンプ動作のほか、急な停止や発進・方向転換です。 痛みが緩和されれば運動を再開しますが、その際、衝撃が強い運動は避けるようにしましょう。 2)軽度な運動からスタートし、徐々に強度を上げる たとえ膝に痛みがあったとしても、全く動かさないでいると筋肉や関節が拘縮し、元の運動レベルまで回復するのに時間がかかります。 そのため、ウォーキングやプールでの運動、軽度なストレッチや筋力トレーニングなどからスタートし、徐々に運動強度を上げて本格的にスポーツへの復帰を目指します。 プールでの運動は、浮力が関節への負荷を軽減するので、痛みが強い方にはおすすめです。 3.4)ダイエット/インソールの着用で、膝への負担を軽くする また、膝に負担がかかる原因に、下肢のアライメント異常や、肥満があります。体重が重たいと膝への負担が上がるので、減量することをおすすめします。 また、下肢にO脚変形性を呈する場合は、靴にインソールを装着することで膝の内側にかかる負荷を軽減させたりします。 このように、スポーツへの復帰に向けて運動に取り組む際には、膝に負荷がかかる要素を取り除くことが大切です。 変形性膝関節症は、よくある筋肉痛と違い、痛みを感じたまま放って置いて治るものではありません。痛みに耐えながらスポーツを続けると、状態が悪化し、今後の選手生命が短くなる可能性があります。そのため、スポーツをする頻度や時間、強度は慎重に調整しましょう。 保存療法でも思ったような効果がみられず、軽度な運動でも痛みが強く出てしまう場合、手術という選択肢があります。ただし、手術によってはスポーツに支障が出るため注意が必要です。 変形性膝関節症|一般的な手術と、手術を避ける最新の治療方法 保存療法でも効果がみられなかった場合、観血療法(手術)という選択肢があります。 体への侵襲が低い順に、「関節鏡下視手術」「高位脛骨骨切り術」「人工関節置換術」があります。さらに最新の治療法「再生医療」についてもご紹介していきます。 手術のタイミングや適応される手術方法は、持病の有無・年齢・症状の程度によっても異なります。「大きな手術をしたくない」など個人の思いによっても使い分けられます。 関節鏡下視手術 膝に開けた小さな穴から手術器具を入れ、損傷した半月板や関節軟骨を取り除く手術法です。 体への侵襲は低く、手術は手術時間も 1 時間程度です。 術後すぐに歩くことができることからスポーツへの早期復帰が見込まれます。ただし膝に違和感なく歩けるようになるまで数ヶ月から半年ほどかかります。 高位脛骨骨切り術 脛骨の一部を切り取り、膝にかかる偏った負担を整える手術法です。 変形性膝関節症に多いO脚変形を矯正し、膝関節の内側への負担を軽減させます。 入院期間は2ヶ月程度、そこからリハビリテーションに5〜6週間必要 スポーツへの復帰するまで時間がかかります。 人工関節置換術 金属やチタンなどを使い、傷んだ膝関節を人工の関節に置き換える手術。 入院期間は1ヶ月程度と、高位脛骨骨切り術と比べて短いことが特徴。 関節鏡視下手術や高位脛骨骨切り術と比べ、痛みに対して高い改善度合いが期待できる。 術後は正座のように、膝を深く曲げられなくなる(屈曲制限)。 スポーツ時のパフォーマンスに大きな影響が出る可能性があり復帰には疑問符がつきかねません 人工関節に劣化や緩みがみられた場合には再手術になります。 最新療法「再生医療(スポーツのQOLの維持(復帰)に最強)」 再生医療は、運動療法や薬物療法と手術の中間に位置する新たな治療法として注目されています。 再生医療では、人間なら誰もが持つ「傷んだ部位を治そうとする働き」を利用した最新の治療法で、損傷した部位の治癒を促進させるほか、これまで不可能とされてきた軟骨や靭帯、半月板の再生が期待できます。 大きな手術や入院は必要なく、日帰りで行える、体への侵襲が最も低い治療法です。手術には選手生命に関わるような合併症のリスクがありますが、再生医療では自分の血液や脂肪由来の幹細胞を使うため、副作用のリスクはほとんどなく、スポール選手にとって最も理想的な治療方法といえるものです。 PRP療法と幹細胞治療について、以下で詳しく解説していきます。 1.PRP(血小板血漿)療法 損傷部位の修復を早める血小板や成長因子を利用し、膝の痛みや炎症を抑え、傷んだ部位の治癒を促進させます。 治療の流れとしては、遠心分離機にて血漿成分を抽出し、関節内に注射するだけと日帰りで行えます。 アメリカではスポーツ選手を中心に実施され、現在では一般の方々への治療法としても広く導入されています。 2.自己脂肪由来「幹細胞治療」 培養した幹細胞を膝に注射し、磨耗した軟骨・靭帯・半月板を再生させます。 幹細胞には内蔵や皮膚・筋肉など、さまざまな細胞に分化(変化)する能力があります。 米2つぶほどの脂肪を採取後、4〜6週間かけて幹細胞を培養・増殖し、関節内へ注射します。 PRP療法同様に日帰りで、痛みもほとんど伴わない治療法です。 >幹細胞治療をもっと詳しく https://youtu.be/va9s3tWdgq8?si=wPsHJZLVdU-ibJGy ▲当院の症例をご紹介。「半月板損傷」と「変形性膝関節症」が同時発症!マラソンが趣味の患者様。 まとめ・変形性膝関節症に悩むスポーツ選手へ、復帰を目指すための最新の治療法について 変形性膝関節症のスポーツ選手が、現場復帰を目指すにあたり重要なのは見極めです。膝に強い痛みを感じたまま運動をすると悪化する可能性がありますが、痛みから膝を全く動かさないのもまた問題です。膝がどのような状態なのかを見極めて、それに適した治療を施すことが、早期のスポーツ復帰につながるほか、選手生命の長期化になります。 運動療法などの保存療法でも効果がみられなければ、手術がありますが、スポーツからの離脱期間が発生したり、可動域が制限されたりするなど、パフォーマンスに影響が出ます。またスポーツ選手は絶えず膝に負荷がかかる生活を送ることから、手術をするのかどうかの判断は難しいところです。 そうした事情から、「湿布や運動療法では効果がみられなかったけど、手術は避けたい」方には、保存療法と観血療法の中間に位置する「再生医療」があります。 体に大きな負担をかけず、入院や手術の必要のない新たな治療法として期待されるほか、変形性膝関節症の初期から治療に取り組むことで、悪化を防ぎ、パフォーマンスをあげ、少しでも長く選手生活を続けられる可能性が広がりました。悩んでいる方は、まずは一度ご相談をされみることをおすすめします。 以上、変形性膝関節症を発症したスポーツ選手が復帰を目指すために取り組むための治療法について解説いたしました。 当院は再生医療専門のクリニックです。お力になることができれば幸いです。 詳しくは無料相談をご利用ください。 ▼ スポーツの故障は再生医療が大きな力になる節症を治療する 変形性膝関節症は、再生医療により手術せずに症状を改善することができます ▼こちらもご参照ください 変形性膝関節症の発症原因!運動、スポーツで注意すべきこと
2021.12.20 -
- 肘関節
- 関節リウマチ
- ひざ関節
- 股関節
- 肩関節
- 手部
- 足部
人工関節の手術を受ける場合に知っておくべき安全性と危険性を解説 股関節、膝関節、肘関節、指関節、足関節における関節疾患の多くは比較的ゆっくりと症状が進行するため、本人は症状に苦しんでいるにもかかわらず、ただ単に年齢によるものというだけで見過ごされてしまうことが往々にしてあります。 ところが、知らず知らずのうちに病気の進行が悪化してしまうと、関節患部に強い痛みや熱感を自覚して、日常生活において歩く、座る、投げる、持つ、立つなどの基本的な動作能力が低下して必要な動きが制限されてくる恐れがあることをご存知でしょうか。 このような関節の症状が出たのちに、保存療法等、種々の治療を繰り返しても元には戻りにくく、徐々に症状は進行します。そして、最終的に提案されるのが手術療法になります。 人工関節置換術 この手術が「人工関節置換術」として知られているものです。この手術は、読んで字のごとく、疾患によって悪くなって異常がある関節部分を取り除いたのちに、人工の関節に置き換える手術です。 例えば変形性膝関節症や、関節リウマチなど膝関節疾患を治療する際には、その代表的な手術療法のひとつとして人工膝関節置換術が挙げられるという具合です。 人工関節の置換術が可能な部位は膝関節や股関節、肩関節、手関節、手指関節、足関節、肘関節となっていて、置換える人工関節そのものも年々進歩しています。 材料的には主としてチタン合金、コバルトクロム合金、セラミック、ポリエチレンなどで構成されています。 人工関節置換術は、関節の疾患がもとになって起こっている疼痛の原因となっている部分を取り除くことを主眼としているため、他の治療法と違って、患者さんの慢性的症状である痛みを和らげる効果を期待するものです。 そこで今回は、そのような人工関節の手術に関して知っておきたい安全性と危険性について解説したいと思います。 人工関節置換術 治療可能部位 材料 膝関節や股関節、肩関節、手関節、手指関節、足関節、肘関節 チタン合金、コバルトクロム合金、セラミック、ポリエチレン 人工関節の手術|安全性について 人工関節置換術という手術療法は、各種の関節症、例えば変形性関節症や関節リウマチを患われている患者様に対して関節の痛みを緩和して日常生活をより快適に送れる事を目的とする治療手段として普及しています。 今や各種の関節症に対する人口関節置換手術でのアプローチは年間に約20万例前後という件数が報告されるまでになりました。このように比較的メジャーになってきた人工関節の手術は、術式としては確立されていて、置換える人工物の素材も進歩を遂げています。 ただし、手術を安全に確実に実践するためには、当たり前のことながら整形外科の専門医を始めとして、医療従事者の専門性が問われ、人工関節の特性や、軟骨などの組織が破綻するメカニズムに対する知識が不可欠です。 これら関節の再建方法などについて熟知している専門性が大切であり、これまでの経験、知見、熟練の度合いが手術に影響するとされています。 また、人工関節置換術においては、言うまでもありませんが手術そのものの安全性を高く施行するだけでなく、術前や術後における全身管理や、術後の安定した段階で早期に、個人に沿ったリハビリテーションを計画し、適切に行えることが非常に重要です。 これらの人工関節手術を安心して受けるためには、術後の体制、いわゆる人工関節の緩み、異物感染、関節脱臼やインプラント周囲組織の骨折を含めた様々な合併症が起こった際に迅速かつ、確実に対応できる医療体制の存在、あり方が必要不可欠です。 また術後のリハビリテーションに関しては、術前に担当の看護師や理学療法士などのリハビリの専門部門が積極的に患者さんに接触し、術後の早期に状態を見極めながら関節機能を中心とした全身状態の改善を目指さなければなりません。 万が一にもリハビリテーションが予定とは異なり順調に進まない時には、自宅への退院とは別途、リハビリ専門施設へ転院するような連携調整、あるいは自宅退院後の各種生活支援についてメディカルソーシャルワーカーに相談する必要があるでしょう。 このように「人工関節の安全性」は、専門性、術前、術後、リハビリなどをすべて含めて判断すべきだと考えます。 安全性は、総合的に判断 専門医(経験、知見、習熟度) 術前の全身管理 術後の対応、フォロー リハビリ計画 人工関節の手術|危険性について 人工関節置換術は、疼痛症状を緩和して関節の機能の回復を望める手術である一方、関節以外の他手術と同様に一般的なリスクとして、全身麻酔に伴う合併症や、深部静脈血栓症および肺塞栓症の発症、あるいは輸血に関する問題点などがあります。 また、人工物や手術部分の感染、患部周辺の血管や骨組織、神経などの二次的な損傷、あるいは手術中における予測不能なことがが引き起こされる懸念も考えられます。 そして、人工関節手術の術直後においては傷口の疼痛が非常に強いことが懸念されており、関節部の機能回復を阻害するのみならず、手術を受けた患者さんの満足度とも直接的に関連すると言われています。 他にも心配なのは、人工関節の耐久性です。人工物ですので永久に使えるものではないからです。いつまで使えるかということに関しては、患者さん自身の生活背景などの使い方にもよりますが概ね15年前後であると考えられています。 人生100歳時代の現代、耐久性という面から、将来に人工関節を入れかえるため、再手術の可能性があることを知っておくべきです。その際は、年齢的にも術式的にも、あらゆる面で最初より、難しさがが増す可能性があります。 従来、人工関節置換術は、およそ60歳以上の高齢者を中心に適応がある手術とされてきましたが、近年では個々の価値観やクオリティ・オブ・ライフ/QOL(*)が尊重される時代となり、2回目の手術を勘案して50歳前後でもより快適な人生を過ごすために本手術を選択される方もいらっしゃいます。 (*)QOL/生活の質や人生の質などのこと 治療を受ける患者さんの肉体的なことはもちろん、精神的なことや社会的、そして経済的など、すべてを含んだ生活の質を指す言葉です。 今回の場合では手術そのものや、その後の副作用などでリハビリを行っても手術前と同じようには生活できなくなる危険性あります。 そのことを理解した上で手術の利点と危険性に関して医師とよく相談し、リハビリも含めた治療内容全般にわたって理解するようにしましょう。そして、家族や周りの理解や、協力を得られるよう相談し、慎重に決定されることをお勧めします。 最後に手術を選択した場合の入院期間について、概ね1か月は最低必要で、年齢的なものや、術後の状態により2か月~必要な場合もあるため、日程的な融通が必要な手術です。 今回は、人工関節への置換手術について不安を感じておられる方への術前のアドバイスとして記してまいりましたが、治療法としては、「再生医療」という先端医療分野があることも知っておきましょう。 その特徴は、手術も入院も不要という治療方法で自分の自己治癒力を引き出す最先端医療です。興味がある方は、お問い合わせください。いずれにしましても先生と話し合って、聞きたいことを聞き、納得して進んでください。 まとめ・人工関節の手術で知っておくべき安全性と危険性 股関節や膝関節は、下半身の体重を支えながら日常生活で立つ、歩くなどの基本的動作を実践するうえで極めて重要な関節です。肩関節や肘関節が障害を受けると荷物が持てないなど非常に支障をきたして日常生活が大変不便になります。 その意味でも日々の健康を保ち快適な暮らしを送り続けるためにも、関節に負担の少ない優しい生活を過ごすように意識しましょう。 仮に関節症の疾患で、人工関節置換術を勧められた場合は、選択肢としてこちらの記事で記したような将来の再手術の可能性、手術そのものの危険性や、入院期間が長くなるといった手術であること知ったうえで臨んでください。 リスクは、どのような手術であっても伴うものです。ただ、上手くいけば関節の痛みが緩和されて、関節の機能が元通りに再生されるのみならず、普段の歩き方や、身体のバランスを整備することが可能な治療法です。 これからの時代、健康寿命を延伸して自分らしい快適な生活を営むためにも、関節疾患は、放置することなく、治療方法について整形外科の専門医もしくは専門院を受診して相談されるこをお勧めします。 安全性 術式としては確立 多様な部位に対応 素材の進歩 危険性/リスクを理解 クオリティ オブ ライフ 専門医の相談、納得感 家族の理解、支え 人工関節の耐久性 → 年齢から再手術の可能性を念頭に 長期入院 → 1か月~2か月 リハビリ → 長期計画 手術としての危険性(合併症、その他) 手術部位の疼痛 以上、人工関節手術に関する安全性と危険性について記しました。今回の記事、情報が少しでも参考になれば幸いです。
2021.12.20 -
- ひざ関節
- 膝の外側の痛み
- 半月板損傷
「半月板断裂と半月板損傷は何が違うの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 結論からいえば、2つに明確な違いはないものの、痛み方の特徴や程度によって「損傷」「断裂」と呼び分けている場合があります。 この記事では、半月板断裂と損傷の違いについて、具体的な症状や治療法、リハビリ方法などを医師監修のもと解説します。 適切な対処で膝の健康状態を維持したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では半月板損傷に対する再生医療・幹細胞治療を行っております。 膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 半月板断裂と損傷の違い 膝の半月板に起きる様々な障害を総称して半月板損傷と呼ぶこともありますが、症状の特徴や痛みの程度によって「半月板損傷」「半月板断裂」と呼び分けるケースもあります。 いずれも主な原因は、加齢による半月板の変性や柔軟性の低下、スポーツなどによる過度な負荷です。 本章を参考に、半月板断裂・損傷に違いがあるのかを知っておきましょう。 半月板損傷(断裂)の症状 半月板損傷(断裂)の症状は、いずれも膝への強い痛みや違和感が特徴です。 原因に大きな差はないものの、損傷の程度によって現れる症状が異なる場合があります。 具体的には以下のような症状があげられます。 診断名 症状の特徴・痛み 半月板断裂 激しい痛み、関節のロック感 半月板損傷 鈍い痛み、違和感 半月板断裂は、強い痛みとともに関節が動かなくなる「ロッキング」が特徴的です。とくに、膝をひねる動作をした際に「バキッ」とした音が鳴ることがあり、その後急激な痛みと腫れを伴います。 一方、断裂まで及ばない半月板損傷では「鈍い痛み」や「違和感」が続く場合が多いです。 初期は動作時に軽い違和感がある程度でも、放置すると損傷が進行するため注意が必要です。軽度のうちは保存療法で回復が見込まれるものの、長期間改善しない場合は手術を検討します。 半月板損傷の痛みや原因については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。 半月板損傷(断裂)の原因は「膝への大きな負荷・衝撃」や「加齢」 半月板損傷・断裂はいずれも以下のような原因で起こります。 スポーツや急な動作による膝への負荷 交通事故・転倒などによる膝への急な衝撃 加齢による膝の組織の劣化 半月板損傷や断裂は、サッカーやバスケットボールなど、膝をひねる動作が多い競技でとくに多いけがです。ジャンプの着地や急停止、方向転換を繰り返すと、膝に強いストレスがかかり、半月板がダメージを受けるリスクが高まります。 さらに、交通事故や転倒時など、膝に突然大きな衝撃を受けると、半月板断裂・損傷を起こすこともあるでしょう。 また、年齢とともに半月板の弾力は失われていきます。膝の曲げ伸ばしを繰り返すなど、日常の動作による負荷だけで損傷が起こるケースも少なくありません。 スポーツ前は念入りな準備運動やストレッチを行う、普段から適度な運動で膝周りの筋肉を鍛えるなどを心がけましょう。 半月板損傷の5つの症状(タイプ)とは 半月板損傷は、損傷の形状や部位によって複数のタイプに分類されます。代表的な損傷タイプは以下の5つです。 損傷タイプ 特徴 症状 縦断裂 縦方向に裂け目が入る 引っかかり感や痛み。膝をひねると悪化する 横断裂 横方向に裂ける 鈍い痛みや腫れ。膝の不安定感が出る 円盤状断裂 円盤状の半月板に裂け目ができる コツコツ音や引っかかり感が特徴 フラップ状断裂 裂けた部分が剥がれ、フラップ状になる 膝のロック感や激しい痛み 水平断裂 上下に分断されるように裂ける 鈍い痛みが膝全体に広がり炎症が悪化する 症状を放置すると、進行して治療が困難になる場合がありますので、早期に医師の診断を受けましょう。 半月板断裂と損傷の治療方法の違い 半月板断裂の治療法は、損傷の程度や部位、患者の年齢・活動量などに応じて変わります。 大きく分けて、手術療法と保存療法があります。 半月板断裂の治療方法 半月板断裂の治療方法は、断裂の範囲や症状の重さによって異なります。 軽度の場合は保存療法で回復が見込めますが、重度の場合は手術が必要となるケースもあります。 完全断裂は手術が推奨される場合が多い 半月板が完全に裂けてしまうと、自然治癒は期待できません。関節内に断裂した部分が挟まり、膝が動かしにくくなることもあります。 このような場合、推奨されるのは「縫合術」や「部分切除術」などの手術療法です。 縫合術は、半月板を修復する手術で、若年層やスポーツを続けたい方に適しています。一方、部分切除術は損傷部分を切除し、膝の動きをスムーズにする方法です。 いずれも、術後には筋力を回復させるためのリハビリが必要です。 部分断裂はリハビリや装具での保存療法も選択肢 部分的な断裂において、症状が軽度でロッキングが無く、手術を望まれない場合は保存療法が選択肢となります。 膝に負担をかけないように安静にし、サポーターや装具を使用して膝の安定性を保つのが目的です。 また、炎症を抑えるために、アイシングや消炎鎮痛剤が処方される場合もあります。 リハビリでは、大腿四頭筋など膝を支える筋肉を鍛えるトレーニングを行い、膝の負担を軽減します。 以下の記事では、半月板損傷を早く治す方法や効果的なリハビリについて現役医師が解説していますので、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷の治療方法 半月板損傷の場合、基本的には保存療法で改善が期待できます。 しかし、損傷の程度や部位、患者の年齢や活動量などによって異なり、症状によっては手術が必要なケースもあります。 軽度損傷はリハビリと安静が基本 半月板損傷が軽度の場合、リハビリテーションと安静が基本的な治療法です。 リハビリテーションでは、膝周りの筋肉を強化したり、関節の可動域を広げたりします。 また、炎症や痛みを抑えるために、薬物療法や注射療法が行われる場合もあります。 重症化すると断裂と同様の手術が必要になる場合も 半月板損傷が進行し、膝の機能に支障をきたす場合は手術を検討します。 痛みが長期間続き、日常生活に影響を及ぼす場合は、縫合術や部分切除術が選択されるケースもあります。 とくに、高齢者の半月板損傷は変形性膝関節症へ進行する可能性があるため、症状の悪化を防ぐための早期治療が重要です。 半月板損傷の治療法や術後のリスクについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 まとめ|半月板断裂と損傷の違いを理解して適切に治療を行おう 半月板断裂と損傷に明確な違いはないものの、症状の特徴や痛みの程度が異なる場合があります。どちらもスポーツや外傷、加齢による柔軟性の低下などが原因です。 膝に痛みや違和感がある場合は、自己判断せず専門医を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では半月板損傷の治療も行っております。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 半月板断裂と損傷の違いに関するよくある質問 靭帯断裂と半月板損傷の違いは何ですか? 靭帯断裂は、膝を安定させる靭帯が完全または部分的に切れる状態を指します。 一方、半月板損傷は、膝のクッションとしての役割を果たす軟骨の損傷を意味します。 靭帯断裂は、膝のグラつきや激しい痛みを伴うことが多く、スポーツによる外傷が主な原因です。 一方、半月板損傷は、違和感や鈍い痛みが特徴で、加齢や慢性的な膝への負担によるものが多くあります。 どちらも早期の診断と治療が重要になります。 半月板損傷は手術しないほうがいいですか? 半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状によって異なります。 軽度であれば、保存療法にて改善が見込めることが多いです。 しかし、症状が改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合は、手術が必要となる場合もあります。 手術が必要かどうかは、専門医が患者の状態を総合的に判断して決定します。 半月板損傷の手術に関するメリット・デメリットは以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術をしない治療法として再生医療を提案しております。 膝の痛みや手術で不安な方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/
2021.12.16 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症の治療ガイドライン(治療方針)に基づいた運動療法とは 「変形性膝関節症のため、膝が痛い」そんなお悩みはありませんか? 変形性膝関節症は、膝にかかる衝撃を吸収・分散する役割を担う関節軟骨がすり減ることで、関節内部に炎症が起きるほか、関節に変形が起こり痛みを感じる疾患です。 男女比は、女性に多く、年齢は50代以降と年を重ねるほど罹患率は高くなります。 膝の痛みで病院を受診し、変形性膝関節症と診断されると、膝に負担がかかる日常生活を見直すよう指導されるほか、運動療法により膝を安定させる筋肉を鍛えるよう指導されます。 このような治療方針は、変形性膝関節症の「診療ガイドライン」に基づき決定されています。この記事では、「変形性膝関節症のガイドライン」と、それに基づいた運動療法をご紹介します。 変形性膝関節症との診断で指導されるガイドライン(治療方針) 日常生活を見直すよう指導(膝に負担がかからぬよう) 運動療法(リハビリ)で筋肉を鍛えて膝を安定させる 変形性膝関節症のガイドライン(治療方針)とは 変形性膝関節症には、糖尿病診断に用いる血糖値・HbA1cというような基準が確立されていません。 そのため変形性膝関節症の進行度合いや、治療効果を評価するために各国独自で診療ガイドラインが作成されています。日本では日本整形外科学会の定めた「変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告 OARSIによるエビデンスに基づく「エキスパートコンセンサスガイドライン変形性膝関節症ガイドライン」があります。 これは変形性膝関節症唯一の国際学会であるOARSIが定めたガイドラインを翻訳し、日本人向けに適合させたガイドラインです。 そんな日本整形外科学会の変形性膝関節症ガイドラインには「定期的な有酸素運動、筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施し、かつこれらの継続を奨励する」と記載されていることからも、変形性膝関節症の治療に、運動療法が有効だと推奨されています。 運動療法を行うことで、筋力低下、加齢により不安定になった膝の安定性を高め、痛みをかばうことで拘縮が起きている膝の可動域を向上させます。 また運動療法は、膝への負担になる肥満の解消にもつながることからも、変形性膝関節症に対して基本の治療として評価されています。 ”引用:変形性膝関節症の管理に関する OARSI 勧告―OARSI によるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版)” https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/1/106_75/_pdf/-char/ja ガイドライン(治療方針)に基づいた痛みを緩和する運動療法とは 次にガイドラインに記載されている「有酸素運動」「筋力強化訓練」「可動域訓練」を紹介していきます。 有酸素運動 有酸素運動とは酸素を取り込みながら行う運動で、ウォーキングのほか長距離走・ヨガなどがあります。有酸素運動は酸素を取り込まずに行う無酸素運動と比べて、緩やかな運動が多いため、変形性膝関節症のように膝に痛みを抱えている方にはおすすめです。 その中でもウォーキングや、プールなどでの水中運動が変形性膝関節症の方に一般的な有酸素運動です。 変形性膝関節症の方のウォーキングは、無理のない距離とペースで取り組むことが大切です。1日1万歩と推奨されていることがありますが、無理に行う必要はありません。 無理をすると、かえって膝を傷めるばかりか、痛みが落ち着くまで運動に取り組めないなど、治療に支障をきたします。 またウォーキングをすると、痛みが強く満足に取り組めない場合は、プールでの水中運動がオススメです。水中では浮力がかかる分、膝をはじめ全身への負荷が下げることができます。 筋力強化訓練 大腿四頭筋などを筋力強化することで、膝の安定性が増します。代表的なものに、足あげトレーニングがあります。椅子に座った姿勢、または仰向けに寝転んだ状態で行います。 片側の膝を伸ばし、90度(寝た状態では30〜45度)挙上した状態で10秒ほどキープ、降ろして数秒間休憩します。これを20回繰り返します。全身を動かすウォーキングと違い、低負荷で大腿四頭筋をピンポイントに鍛えることができます。 可動域訓練 膝に痛みがある状態では、立ち座り、歩くといった動作がおっくうになってしまい、次第に関節の可動域が低下します。可動域が低下すると関節の柔軟性がなくなり余計に痛みを感じやすくなることから、普段から膝を曲げ伸ばしして、可動域を広げていく必要があります。 可動域訓練は、足あげトレーニングと同じ座った姿勢で、膝を曲げたり伸ばしたりすることにより可動域を広げていきます。筋力強化訓練・可動域訓練ともに椅子に座りながら行える点から、どちらの運動をしているのか混同しないように、意識して使い分けることがポイントです。 まとめ・変形性膝関節症の治療ガイドライン(治療方針)に基づいた運動療法 今回紹介した有酸素運動・筋力強化訓練・可動域訓練に取り組むにあたり、いきなり長い距離を歩いたり、強度な運動をすると、かえって膝の負担になります。 くれぐれも無理はせず、これまでの運動習慣や痛みの程度と相談しながら運動に励みましょう。 また歩行で痛みを感じる際には「杖の使用」をおすすめします。一般的な杖に、持ち手がT字のものがありますが、最近ではノルディック杖のようなスポーティーなタイプも普及しており、選択肢は増えています。 変形性膝関節症になると、膝の痛みをかばい、活動量が減ってしまいがちですが、ガイドラインで推奨されているように、体を動かしながら悪化を防ぐことが基本的な治療方法だと覚えておきましょう。 もし、膝関節の痛み、変形性膝関節症でお悩みなら私どもにご相談ください。先端分野である再生医療でお役に立てるかもしれません。症状は、遅れれば遅れるほど進行する恐れがあります。 痛みは早期治療が大原則です。 もう一つの再生医療(幹細胞治療) 当院にいただくお問い合わせでよくお聞きするのは、 「治療に行ってもヒアルロン酸の注射や、痛み止めしかなく、改善しない」ということ。 実のところ、従来の治療では、現在の症状を回復させることはできず、痛みを緩和することしかできません。それもそのはず、痛みを伴う軟骨のすり減りを改善させることは難しく、痛みを少なくする方法しかなかったからです。 その結果、症状が進行し、人工関節の手術ということになりがちでした。そんな中、医学の進歩で「再生医療」という医療分野が発達してまいりました。 自分自身の「幹細胞」を用いた自己治癒力で軟骨を再生できるようになったのです。 当院は厚生労働省から認められた再生医療専門です。 「幹細胞?」「自己治癒力?」「再生医療?」・・・ご不明点は、ご遠慮なくお問い合わせください。 https://youtu.be/NbYAdVr0ez4?si=u1H7cYbPCXLhAya8 ▲リペアセルクリニック医師が解説。こちらの動画も参考になりましたら幸いです。 ▼ 再生医療なら変形性膝関節症の新たな治療法に取り組めます 変形性膝関節症は、「再生医療」により手術せずに症状を改善することが可能です ▼以下もご参考していただけます 変形性膝関節症の進行を予防するために!膝の負担を減らす方法を医師が解説
2021.12.13 -
- ひざ関節
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- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
「変形性膝関節症と半月板損傷って何が違うの?」 膝の痛みが続くと日常生活にも影響が出て不安になりますが、原因としてよく挙げられるのが「変形性膝関節症」と「半月板損傷」です。 これらは似たような症状でも、原因や治療法が異なりますので、自己判断は危険です。そこで、この記事ではそれぞれの違いや適切な対策を医師がわかりやすく解説します。 自分の症状に合った適切な対応が判断できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では半月板損傷に対する再生医療・幹細胞治療を行っております。 膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 変形性膝関節症と半月板損傷の違いとは? 膝の痛みを引き起こす代表的な疾患に「変形性膝関節症」や「半月板損傷」がありますが、原因や症状・治療法は大きく異なります。 以下の2つの違いを正しく理解することで、適切な対処法を選べるようになります。 変形性膝関節症は膝関節が変形する病気 半月板損傷は膝の軟骨が傷つく怪我 本章ではそれぞれの特徴を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 変形性膝関節症は膝関節が変形する病気 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、骨と骨が直接ぶつかることで炎症や痛みを引き起こす病気です。(文献1) 加齢とともに軟骨がすり減るため発症し、徐々に進行していくのが特徴です。 初期段階では、立ち上がりや歩き始めに軽い痛みを感じるケースが多く見られます。 しかし、進行すると安静時にも痛みが続くようになり、膝の曲げ伸ばしが困難になるケースもあります。 また、変形が進むとO脚やX脚になる場合もあるため注意が必要です。 半月板損傷は膝の軟骨が傷つく怪我 半月板損傷は、膝の内部にある半月板が裂けたり損傷したりする状態を指します。 スポーツ中の膝のひねりや転倒が主な原因ですが、加齢による半月板の脆弱化も影響します。 損傷が軽度の場合は痛みや腫れだけで済む場合もありますが、放置すると症状が悪化して変形性膝関節症へつながるリスクもあります。 そのため、スポーツや日常生活で膝を酷使する方は、違和感を覚えたら早めに受診しましょう。 半月板損傷の症状については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。 変形性膝関節症の主な原因 変形性膝関節症は、中高年に多く見られる膝の病気ですが、主な原因には以下の3つが挙げられます。 加齢による軟骨のすり減り 体重増加や姿勢の悪さ 運動不足や遺伝 要因を理解していれば、進行を予防できる可能性が高まるので、チェックしてみてください。 加齢による軟骨のすり減りが主な要因 軟骨はクッションの役割を果たしますが、年齢とともに修復が追いつかず軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかるようになります。 その結果、関節の変形や骨棘(こっきょく)※1の形成、滑膜(かつまく)※2の炎症を引き起こし痛みや腫れが生じます。 ※1 すり減った骨を再生しようとするも正しい位置で再生できず、横にはみ出して増殖した骨 ※2 膝関節の関節包の内側にある薄い組織、滑液を分泌し、関節の動きを滑らかにする 膝の痛みは放置すると、症状は徐々に悪化していく可能性もあるため、「年齢のせい」と諦めず、早めに医師に相談しましょう。 体重増加や姿勢の悪さが進行を助長 体重が増えると、膝にかかる負担は増大します。 とくに肥満は関節に大きな圧力をかけ、軟骨の摩耗を早める原因になりかねません。 また、悪い姿勢や歩き方も膝への負荷を増やし、変形性膝関節症の進行を助長します。 そのため「立ち仕事が多い」「肥満気味」と感じる方は要注意です。 姿勢を改善したり、適度な運動で体重を管理したりすると膝の健康を保てるため意識してみましょう。 変形性膝関節症の原因と初期症状については、以下の記事でも詳しく紹介しています。 運動不足や遺伝も原因となる場合がある 運動不足は、筋力低下や関節の柔軟性低下を招き、変形性膝関節症のリスクを高めます。 適度な運動は、膝周りの筋肉を強化し関節を安定させる効果があるため、積極的に体を動かすようにしましょう。 また、変形性膝関節症は遺伝的な要因も関与していると考えられているため、家族に変形性膝関節症の方がいる場合は注意が必要です。(文献2) 日頃から膝を労り、定期的な検診を受けるように心がけてください。 こちらの記事では、変形性膝関節症の原因やスポーツから発症するリスクについて解説しています。 気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷の主な原因 半月板損傷は、膝にかかる負担や動きの影響で発生しますが、主な原因は以下の3つが挙げられます。 スポーツや転倒による膝の急な動きが原因 老化で半月板が弱くなる場合もある 急性損傷と慢性損傷で原因が異なる 本章では、それぞれの要因について詳しく解説します。 スポーツや転倒による膝の急な動きが原因 半月板損傷の多くは、スポーツや転倒など膝に急激な負荷や衝撃が加わることで発生します。 とくにサッカーやバスケットボールなど、急な方向転換を必要とする競技ではリスクが高まるので注意が必要です。 また、過剰な負担をかけ続けると、軟骨が耐えきれず損傷する場合もあります。 外傷は突然発生するため、予測が難しいものです。 しかし、スポーツ前のウォーミングアップや膝を保護する装具の使用が損傷を予防する手段となります。 老化で半月板が弱くなる場合もある 加齢に伴い、半月板は弾力性を失い薄く脆くなっていきます。 そのため、若い頃であれば問題なかったような動作でも、高齢になると半月板損傷を引き起こす場合があります。 加齢による半月板損傷は、日常生活での些細な動作がきっかけで起こるケースも少なくありません。 たとえば、立ち上がる、しゃがむ、階段を上るといった動作でも、膝に負担がかかり、半月板が損傷する可能性があります。 高齢の方は、とくに膝を労り無理な動作は避けるように心がけましょう。 急性損傷と慢性損傷で原因が異なる 半月板損傷は発生の仕方に違いがあり、急性損傷と慢性損傷に分けられます。 急性損傷は、スポーツや転倒など突発的な外力によって起こる損傷です。 一方、慢性損傷は加齢による変性や、小さな損傷の積み重ねによって徐々に進行していく損傷です。 急性損傷の場合は、損傷した瞬間に強い痛みや腫れを感じる場合が多いのに対し、慢性損傷の場合は、初期症状が軽いため、気づかないうちに進行している場合もあります。 変形性膝関節症と半月板損傷の治療法は? 変形性膝関節症と半月板損傷の治療法は、症状や進行度により異なります。 本章ではそれぞれの治療法を詳しく解説しますので、参考にしてください。 変形性膝関節症の治療法 変形性膝関節症の治療法は以下のとおりです。 治療法 概要 適応症例 保存療法 安静や膝サポーター、痛み止めで自然治癒を促す 軽度の損傷や一時的な症状 手術 半月板を縫合したり、部分切除で修復する手術 大きな損傷や長期間症状が改善しない場合 再生医療・幹細胞治療 幹細胞を投与し、損傷した半月板を切り取らず進行を防ぐ 保存療法や手術の適応外または補助治療 薬物療法で痛みを和らげる 痛みや炎症を軽減するために薬物療法が用いられます。 飲み薬や関節内注射が一般的で、とくにヒアルロン酸注射は関節の潤滑を助け、痛みを抑えます。 症状が軽い段階で効果を発揮します。 リハビリで筋力をつける 膝を支える筋肉を強化して関節への負担を軽減します。 専門の理学療法士とともに適切な運動を行うことで、痛みの軽減や日常生活の改善につながります。 また、自宅での軽い運動も効果的です。 手術で関節の機能を改善する 症状が進行し、保存療法では改善が難しい場合には手術が選択肢となります。 代表的な手術は人工関節置換術や関節鏡手術です。 手術により膝の機能が回復し、痛みの軽減が期待されます。 変形性膝関節症の手術に関するメリットとデメリットは、こちらの記事で紹介しています。 再生医療・幹細胞治療 幹細胞を活用した再生医療は、損傷した軟骨の再生を促し、症状の改善を目指せるのが大きな特徴です。 変形性膝関節症の再生医療に関する詳細は以下の記事で解説しています。新しい治療法に興味がある方はぜひご覧ください。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の治療法は以下のとおりです。 治療法 概要 適応症例 保存療法 安静や膝サポーター、痛み止めで自然治癒を促す 軽度の損傷や一時的な症状 手術 半月板を縫合したり、部分切除で修復する手術 大きな損傷や長期間症状が改善しない場合 再生医療・幹細胞治療 幹細胞を投与し、損傷した半月板を切り取らず進行を防ぐ 保存療法や手術の適応外または補助治療 保存療法で自然治癒を促す 軽度の損傷であれば、安静や膝サポーターの使用により自然治癒を目指します。 また、炎症を抑えるために湿布や痛み止めも併用します。 さらにスポーツなど膝への負担を一時的に控えるのも重要です。 以下の記事では、半月板損傷を早く治すための治療法や効果的なリハビリ方法について解説しています。 手術で半月板を修復する 半月板が大きく損傷している場合や、保存療法で改善が見られない場合は手術療法が選択されます。 関節鏡を用いた手術で、損傷した半月板を縫合したり、切除したりします。 以下の記事では、半月板損傷の手術に関するメリット・デメリットについて詳しく解説しています。 手術で不安がある方はチェックしてみてください。 再生医療・幹細胞治療 半月板損傷に対しても、再生医療や幹細胞治療が研究されています。 幹細胞を投与して損傷した半月板損傷の進行を遅らせ、膝関節の機能回復を目指します。 こちらでは、半月板損傷や半月板断裂に対する再生医療・幹細胞治療について詳しく紹介しています。 まとめ|変形性膝関節症と半月板損傷の違いを知って適切な対策を取ろう 変形性膝関節症と半月板損傷は、膝の痛みを引き起こす代表的な疾患ですが、原因や治療法には違いがあります。 変形性膝関節症は主に加齢や体重増加が原因で進行し、骨が変形する病気です。 一方、半月板損傷はスポーツや転倒による衝撃で発生しやすい膝の軟骨の損傷です。 どちらも早期発見と適切な治療が、膝の健康を保つために重要です。 膝に違和感を感じたら、早めに専門医を受診し自分に合った治療法を選びましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では変形性膝関節症や半月板損傷の治療も行っております。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 変形性膝関節症と半月板損傷に関するよくある質問 半月板損傷を放っておくとどうなりますか? 半月板損傷を放置すると、損傷した部分が引っかかり関節軟骨を傷つけてしまう可能性があります。 その結果、変形性膝関節症へと進行し、歩行が困難になるなど日常生活に支障をきたす可能性もあるため注意が必要です。 また、損傷した半月板が関節内で引っかかることで、ロッキングという膝が動かなくなる症状を引き起こすケースもあります。 半月板損傷は自然治癒が難しいため、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。 以下では、半月板損傷を放置するリスクについてさらに詳しく解説しています。 膝の半月板が損傷する原因は何ですか? 膝の半月板が損傷する原因は、大きく分けて2つあります。 1つは、スポーツや転倒など、膝に急激な衝撃や捻りが加わることによるものです。 ジャンプや方向転換を伴うスポーツで多く見られます。 もう1つは、加齢による半月板の変性です。 加齢によって半月板の弾力性が低下し、脆くなることで、ちょっとした動作でも損傷しやすくなります。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術をしない治療法として再生医療を提案しております。 膝の痛みや手術で不安な方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 参考文献 文献1 日本理学療法士協会「理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症」 https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf 文献2 理化学研究所 生命医科学研究センター「膝の変形性関節症の原因遺伝子『DVWA』を同定」 https://www.ims.riken.jp/pdf/20080712_2-3.pdf
2021.12.13 -
- 関節リウマチ
- お皿付近に違和感
- 内科疾患
「関節リウマチの初期症状を知りたい」 「指や関節の違和感があるけど、関節リウマチの初期症状?」 関節リウマチは進行すると関節の破壊を伴いながら、骨格系の機能障害を引き起こし、日常生活における動作などを低下させていく病気です。 現在、日本では人口の約1%の方に発症の可能性があるとされており、全身性の自己免疫疾患で、男女比はおよそ1:3と女性のほうが男性より多い病気と言われています。 今回は、放置すると危ない関節リウマチの初期症状を中心に、チェックリストを踏まえて解説します。違和感があるときは、早めにお近くの医療機関を受診するのが大切です。 また、関節リウマチ全体の概要は、以下の記事で詳細を解説しているのであわせて参考にしてみてください。 関節リウマチの初期症状 関節リウマチの主な初期症状は、以下のとおりです。 ・関節のこわばり ・関節部の疼痛 ・関節の腫れ ・関節の機能障害 なお、関節のこわばりとは、関節が自分で思ったように動かない機能障害が起こっている状況です。 痛みを発症する関節部位は、全身の中であらゆる場所で生じる可能性があります。ただ、とくに手首や手指の関節部で引き起こされる傾向にあり、患部は一か所だけでなく複数で認められる場合が多いです。 もし仮に関節部の炎症が長期間にわたって継続されると、関節の軟骨や骨組織自体が少しずつ破壊されていきます。 病状が進行すると関節の変形や関節の脱臼をはじめ、関節が硬くこわばってしまい、曲げ伸ばしが困難になるほどの変化を引き起こす場合があります。 さらに、炎症が強くなると発熱や全身の倦怠感、また体重の減少や食欲不振といった全身症状を伴う場合もあるため、日常生活に著しく支障をきたしかねません。 「初期症状かもしれない」と感じたときは、早い段階で医療機関を受診するのが大切です。 【チェックリスト】関節リウマチの初期症状に当てはまる方は要注意! 関節リウマチの初期症状に当てはまるのか、以下の表に項目ごとにチェックリストをまとめています。 当てはまるものがあれば、関節リウマチの可能性があるので、早めに医療機関を受診してみてください。 全身の症状 ・体のだるさや疲れやすさ ・微熱が続く ・食欲の低下 ・体重の減少 ・貧血気味 など 関節の症状 ・朝の両手のこわばり感 ・手指における関節の腫れ ・関節の痛み など 日常生活での症状 ・朝食を作る際の動作に違和感がある ・歯ブラシが使いづらい ・お箸をうまく使えない ・ドアノブが回しづらい ・家のカギが開けづらい ・靴ひもが結びづらい ・パソコン入力がしづらい など その他の症状 ・眼や口の渇き ・口内炎 など 関節リウマチが発症する原因 関節リウマチの詳しい発症原因は、現代においても明確になっていません。 ただ、どうやら先天性の遺伝的要因と、周辺の環境的要素が複雑に組み合わさり、発症するのではないかと考えられています。 昨今の研究によりますと、関節リウマチの発症は遺伝的要因が約10%関与しており、症状を発症しやすい遺伝子は約100種類あると考えられています。 一方、発症リスクの観点(環境的な原因)として、重要視されるのが喫煙歴です。ほかには歯周病や慢性呼吸器感染症の免疫機構など、複数の要因が挙げられています。 画像検査はレントゲンを中心に行われ、患部の手足部を実際に撮影して骨の表面が欠けているか否か、あるいは骨隙間の距離が縮んでいないかを診断します。 関節リウマチの治療方法【薬物療法・手術療法など】 関節リウマチの治療法は「薬物療法」や「手術療法」が挙げられます。それぞれの治療方法には、メリットとデメリットがあります。 どれを選択するかは重症度や合併症の有無、あるいは日常生活でどのくらい支障が出ているのかなど、多角的に評価して判断する流れです。 関節リウマチにおける関節の破壊的な変化は、一般的に発症して概ね2年以内の期間で急速に進行すると判明しています。破壊されてしまった軟骨や骨関節は、元の正常な状態に戻せないので早期の診断と治療が重要です。 まずは関節リウマチの病気がいかなるものかを理解して、適度な運動と安静のバランスを考えながら、食生活などを含めた規則正しい生活習慣を送るのが重要です。 前述した通り、喫煙歴や歯周病の有無が関節リウマチにおける病気の活動性に影響していると考えられています。そのため、患者さんが喫煙しているときは禁煙指導を行う可能性もあります。 また、薬物療法の点から見ていきましょう。薬物療法は、関節リウマチにおける治療の中心的な治療方法です。関節リウマチ患者における関節部位の炎症を抑えて、症状改善を目指すために行います。 【関節リウマチの治療薬】 ・抗リウマチ薬 ・生物学的製剤(※) (※)生物学的製剤とは: →生物が産生するたんぱく質などの成分を改良して作製された新薬のこと 現在、関節リウマチの治療薬に使える生物学的製剤は、8種類ほどあると言われています。 生物学的製剤は、とくに関節破壊を抑制する効果が際立って優れていると言われています。関節リウマチの症状をより軽度な状態に改善して、維持をするのが可能になりました。 また、患者様の中にはさまざまな薬物療法などの治療を実施しても、関節変形による機能障害が後遺症として残る場合もあるでしょう。その際は、人工関節置換術や滑膜切除術など、手術治療が選ばれる可能性もあります。 ここまで読み進めてみて「生物学的製剤に副作用はあるの?」と気になられた方は、以下で詳細を説明しているのであわせて参考にしてみてください。 まとめ|関節リウマチの初期症状があるときは早めに医療機関を受診しよう 近年では、関節リウマチの治療法も大きな変貌を遂げています。治療の大きな役割を担っているのは、2003年に初めて登場した生物学的製剤です。 生物学的製剤は、免疫機構において重要な役割を果たす炎症性サイトカインの物質に直接的に作用して、関節リウマチの活動を抑えられます。従来のほかの薬剤と比べて、有効性が高いと評価されています。 いずれにしても関節リウマチの違和感や痛みを放置しないために、初期症状の内容を再度押さえておきましょう。 【関節リウマチの初期症状】 ・関節のこわばり ・関節部の疼痛 ・関節の腫れ ・関節の機能障害 早期の発見と治療が大原則なので、関節に違和感を感じたら、専門の医療機関を早めに受診してみてください。 当院「リペアセルクリニック」では、治療の選択肢のひとつとして、再生医療による関節リウマチの治療も行っています。 症例の一例として、関節リウマチの症状をもたれている患者様に、PRPの注射を行い、膝関節や手首の痛みを軽減させた事例もあります。 症例の詳細については、専用記事で解説しているので、良ければあわせて参考にしていただけますと幸いです。 また、関節リウマチ以外の症状でも、なにかしらの不調が出てしまう場合もあります。体のお悩みを抱えておられるときは、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 関節リウマチの初期症状に関わるQ&A 関節リウマチの初期症状に関わる質問と答えを解説します。 Q.関節リウマチでしてはいけないことは? A.以下の10個があげられます。 1.症状を悪化させる食事(砂糖や加工食品は要注意) 2.激しい運動(適度であればOK) 3.体や関節を冷やす 4.首に負担をかける行動 5.肥満の状態 6.同じ姿勢を長時間とる 7.重いものを持つ 8.正座をする 9.喫煙をする 10.ストレスを溜める 関節リウマチでしてはいけない10項目の詳細は、以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 Q.関節リウマチは血液検査で判断できますか? A.はい。血液検査では、リウマトイド因子や、抗環状シトルリン化ペプチド抗体の有無で判断します。 Q.関節リウマチの初期症状があるときは何科を受診すれば良いですか? A.整形外科、内科、リウマチ科、膠原病科などを受診しましょう。 また、リウマチ専門のスタッフがいる医療機関を知りたいときは、日本リウマチ学会や日本リウマチ財団のWebサイトから、お近くの医療機関などを検索できます。
2021.12.10 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
「変形性膝関節症はダイエットで痛みが緩和される?」「膝に負担をかけないダイエット方法はある?」 変形性膝関節症と診断されて、このような疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。 ダイエットで変形性膝関節症を改善するには、無理のない範囲で体重をコントロールし、膝への負担を減らすことが重要です。 この記事では、変形性膝関節症に効果的なダイエット方法を、食事と運動の両面から解説します。最後までご覧いただき、生活習慣に合った方法を見つけて健康的な毎日を取り戻しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では変形性膝関節症に対する再生医療治療を行っております。 膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 変形性膝関節症の症状緩和にダイエットが効果的な理由 ダイエットが変形性膝関節症に効果的な理由は以下の3つです。 体重減少で膝への負担が軽減する 体脂肪が減り炎症を抑制できる 軟骨の保護と再生につながる 変形性膝関節症は、膝への負担が大きくなるにつれて症状悪化のリスクも高まります。 とくに体重が膝関節に与える影響は大きいため、適切なダイエットをすれば痛みや炎症を和らげる効果が期待できるでしょう。 本章では、体重管理が変形性膝関節症の改善にどのように役立つか解説します。 体重減少で膝への負担が軽減する 変形性膝関節症になると、膝の軟骨がすり減り骨同士がぶつかり合って炎症や痛みを引き起こします。 体重が増加すると、当然ながら膝にかかる負担も大きくなります。 そのため、ダイエットによって体重を減らすことは、膝への負担を軽減し、痛みを和らげるために非常に有効な手段といえるでしょう。 体重が1kg増えるごとに、膝にかかる負担は2〜3kgも増えるとされています。(文献1) 少しでも体重を減らせば、歩行時の痛みだけでなく、階段の上り下りや立ち座りなどの動作も楽になることが期待できるでしょう。 変形性膝関節症の原因や初期症状については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にご覧ください。 体脂肪が減り炎症を抑制できる 過剰な体脂肪は膝の炎症を悪化させる原因にもなります。 脂肪細胞が分泌する炎症性物質は膝関節に悪影響を及ぼし、痛みや腫れを引き起こすためです。 ダイエットによって体脂肪を減らすと、これらの炎症物質の分泌が減少し、症状が緩和される可能性があります。 また、抗炎症作用のある食材(オメガ3脂肪酸を含む魚類や野菜など)を取り入れることで、関節の炎症を抑える効果が期待できます。(文献2) 軟骨の保護と再生につながる 膝関節の軟骨は、体重の負荷を吸収する重要な役割を担っています。体重が重いと軟骨にかかる負担が大きくなり、摩耗を進行させる原因となります。 ダイエットで体重を減らすことで膝の軟骨への負担を軽減し、損傷の進行を遅らせる効果が期待できるでしょう。 また、コラーゲンやグルコサミンなど、軟骨の再生を助ける成分を含む食品を積極的に摂取するのもおすすめです。 体重管理と栄養バランスを意識し、膝の健康を保ちましょう。 変形性膝関節症のダイエット方法 変形性膝関節症は、膝への負担を軽減する運動や食事療法を取り入れるダイエットが有効です。 無理のない運動から始める 自宅でできる運動 食事療法で体重をコントロールする 本章では、上記3つのポイントに分けて具体的なダイエット方法を詳しく解説します。 無理のない運動から始める 膝の負担を軽減するためには、無理のない範囲で運動を始めてみるのがおすすめです。 たとえば、ウォーキングや水中運動は膝に優しく、負担を最小限に抑えながら体重を調整できます。 また、運動を開始する前には軽いストレッチによって、怪我のリスクを減らし、より効果的に体を動かせます。 週2〜3回、短時間からでも始めていけば、負担を軽減しつつダイエットも続けやすくなるでしょう。 変形性膝関節症の進行を予防する方法や、膝の負担を減らす効果的な運動についてはこちらの記事も参考にご確認ください。 自宅でできる運動 外出が難しい方には、自宅でできる運動がおすすめです。 椅子に座った状態で足を伸ばすエクササイズや、軽いスクワットなどが効果的です。 とくにスクワットは、膝を痛めない範囲で行えば太ももの筋力を鍛え、膝を支える力を強化します。 また、ヨガやストレッチは関節の柔軟性を高めるだけでなく、リラックス効果も得られます。 自宅で手軽に行える運動を取り入れていけば、ダイエットも無理なく継続できるでしょう。 以下の記事では、変形性膝関節症を悪化させないための日常の工夫や、継続して運動に取り組む方法を紹介しています。 \まずは当院にお問い合わせください/ 食事療法で体重をコントロールする 食事療法は、体重を減らし膝の負担を軽減するための効果的な方法です。 バランスの良い食事を心がけていれば、健康的に体重管理ができます。 具体的なポイントを以下にまとめます。 早食いを控える 早食いは、満腹感を得る前に必要以上に食べてしまうことが原因で体重増加にもつながります。 そのため、食事には時間をかけて一口ごとにしっかり噛む習慣をつけましょう。 また、食べるスピードをゆっくりにするため、箸を置いたり水を飲んだりしながら進めるのも効果的です。 まとめ食い(ドカ食い)を控える 空腹を長時間放置すると、次の食事でまとめ食いしがちです。 これによりカロリー過多となり、体重増加につながります。 規則正しく1日3食を心がけ、間食で適度に空腹を満たす工夫をすれば、ドカ食いも防ぎやすくなります。 ながら食い、つられ食いを控える、よく噛んで食べる テレビやスマートフォンを見ながらの「ながら食い」は、満腹感を感じにくくなる原因です。 また、つられ食いも食べ過ぎを招きがちです。 そのため、食事中は周囲の誘惑を避け、食べることに集中しましょう。 一口ずつよく噛んで味わえば、満足感が得られて食べ過ぎを防げます。 不要な食品を買わない、菓子類を身の回りに置かない スナック菓子や高カロリー食品を身近に置いていると、つい手が伸びてしまいます。 買い物の際は不要な食品を控え、手元に誘惑がない環境を作りましょう。 また、代わりにフルーツやナッツなど、健康的な間食を用意するのがおすすめです。 変形性膝関節症でダイエットを実践する上での注意点 変形性膝関節症でダイエットを実践する上では、無理をせず医師の指示のもと行うなど、いくつかの注意点があります。 本章では以下2つのポイントを紹介します。 無理せず継続することが大切 医師に相談しながら進める ダイエットを進める際の注意点を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 無理せず継続することが大切 ダイエットで重要なのは、無理せず継続することです。 とくに変形性膝関節症の方は、膝への負担を考慮しながら、無理のない範囲で運動や食事制限を行う必要があります。 たとえば、急に激しい運動を始めると膝を痛めてしまう可能性があります。 そのため、ウォーキングなどの軽い運動から始め、徐々に運動強度を上げていくようにしましょう。 また、極端な食事制限も、栄養不足やリバウンドにつながる可能性があります。 健康的な食生活を維持しながら、無理のない範囲でのカロリーコントロールも大切です。 医師に相談しながら進める 変形性膝関節症は個人差が大きいため、医師に相談しながら進めていくのが安心です。 とくに体重管理や運動の方法については、膝の状態に応じたアドバイスを受けて安全に進められます。 たとえば、痛みが強い場合には、膝に負担をかけない運動や補助具の活用を提案される場合もあります。 また、適切な栄養指導を受けて、症状の緩和につながる食事内容を知れるのもメリットです。 専門家のサポートを受けながら取り組むことで、リスクを抑えた効果的なダイエットが実現するでしょう。 変形性膝関節症に関する従来の治療法と、新たに注目される治療法を以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。 まとめ|変形性膝関節症は各種ダイエット方法で改善を目指そう 変形性膝関節症の症状を緩和するためには、体重管理が非常に重要です。 適切な運動や食事療法を取り入れることで、膝への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。 無理のない方法を選び、自分のペースで継続していくのがダイエット成功の鍵です。 日々の努力が積み重なれば、膝の痛みが和らぎ生活の質も向上します。 変形性膝関節症でお悩みの方は、医師に相談しながら、自分に合った方法で取り組むようにしましょう。 当院「リペアセルクリニック」では変形性膝関節症の治療を行っております。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 変形性膝関節症のダイエット方法に関するよくある質問 変形性膝関節症に良い運動は何ですか? 膝に優しい運動として、水中ウォーキングやストレッチがおすすめです。 水中での運動は膝への負担を軽減しながら筋力を鍛えられるため、痛みの強い方にも適しています。 また、太ももの筋肉を鍛える軽いスクワットや、関節を柔軟にするヨガも効果的です。 ただし、無理をせず、自分の膝の状態に合った運動を選びましょう。 変形性膝関節症と肥満の関係はありますか? 肥満は変形性膝関節症の大きなリスク要因です。 体重が増えると膝にかかる負荷が増し、軟骨の摩耗や痛みを悪化させる原因になります。 一方で、体重を減らすことで膝への負担が軽減され、症状の進行を防ぐ効果が期待できます。 健康的な体重管理は膝の健康を守る上でも非常に重要です。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術をしない治療法として再生医療を提案しております。 膝の痛みや変形性膝関節症の手術で不安な方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 八事あしの健康会(監修:日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院)「あしの健康教室~膝編~第2弾」 https://www.nagoya2.jrc.or.jp/content/uploads/2016/11/ashino-kenkoukyoushitsu_hiza-2_111129-1.pdf (文献2) 管理栄養士 鈴木美紀(富士整形外科病院)「関節リウマチの 食事と栄養について|医療法人社団英志会 富士整形外科病院」 https://www.fujiseikei.com/news/2_631e7e67cbc6d/upload/20220912-093607-6628.pdf
2021.12.10 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
膝に現れる「関節ねずみ」とは何か?と気になる方もいるでしょう。正式には「関節内遊離体」と呼ばれるこの状態は、関節の中で小さな骨や軟骨の破片が遊離し、動くたびに痛みや引っかかりなどが出現するものです。 とくに膝の関節内で発生しやすく、スポーツをしている方や膝に負担のかかる動作を日常的に行う方に見られることが多いのが特徴です。 この記事では、関節ねずみの原因、症状、治療方法について詳しく解説します。膝の違和感に悩む方は、ぜひ参考にしてください。 膝に現れる関節ねずみ(関節内遊離体)とは? 関節ねずみ(関節内遊離体)とは、関節内部に発生する小さな骨や軟骨のかけらが関節内で遊離して動き回る状態です。膝関節に発生する場合が多く、スポーツでの負荷や関節の変性により、軟骨や骨の一部が剥がれ落ちることが原因です。 遊離体が関節内で動き、膝の曲げ伸ばしの際に引っかかることで痛みや違和感が生じることがあります。とくに、激しい運動や動作で症状が悪化するため、日常生活に支障が出る場合もあります。 関節ねずみは全身の関節に起こりえる 関節ねずみ(関節内遊離体)は、膝関節に限らず全身のさまざまな関節に発生する可能性があります。関節ねずみは。関節内で小さな骨片や軟骨の一部が剥がれて遊離体となり、関節内を自由に動き回ることから、関節ねずみと呼ばれています。 遊離体が関節内で動くと、引っかかるような痛みや違和感が生じ、関節の可動域が制限される場合があります。症状の悪化や関節の摩耗につながることもあり、とくに運動や日常動作の際に不便を感じることが多いです。 関節ねずみは関節の変性や外傷が原因となるため、痛みが続く場合や運動制限が大きい場合には、関節鏡手術によって遊離体を取り除くことが一般的です。 関節炎や関節症が原因となる 関節ねずみ(関節内遊離体)は、関節炎や関節症が原因で発生します。これらの疾患は、関節軟骨や骨の損傷や変性を引き起こしやすく、その過程で関節内の骨や軟骨の小片が剥がれ落ち、関節内に遊離体として残るためです。 遊離体が関節内で動き回ると、さらに炎症や痛みが起こり、関節の可動域が制限されることもあります。 関節ねずみによって引き起こされる症状 関節ねずみ(関節内遊離体)によって引き起こされる症状には、関節痛やロッキング現象があります。関節ねずみが関節内で移動すると、関節の曲げ伸ばしをした時に遊離体と軟骨が擦れ合い、強い痛みを生じやすいです。この痛みは動作に伴って悪化し、歩行や運動が困難になる場合もあります。 また、関節ねずみが関節内で引っかかり、関節の動きが突然止まるロッキング現象も発生します。ロッキングが起こると、膝を完全に伸ばせなくなったり、逆に曲げられなくなったりするため、日常生活やスポーツ活動に大きな支障が生じます。 関節ねずみの検査方法 関節ねずみの検査では、X線やMRI(磁気共鳴画像法)、CT(コンピュータ断層撮影)検査が用いられます。 X線検査は、骨片の形状を抽出するため、骨が剥がれて関節内で浮遊している場合、位置や大きさを確認するのに役立ちます。しかし、X線では軟骨片はほとんど映らないため、MRIやCT検査の併用が必要です。 MRI検査は関節軟骨や靭帯などの軟部組織も詳細に映し出せるため、軟骨片や関節内の炎症の程度を確認するのに効果的です。一方、CT検査は細かい骨片の抽出に適しており、遊離体が硬い骨片の場合にその形状や位置をより鮮明に捉えられます。 関節ねずみの治療法 関節ねずみに対しての治療は3種類あります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれ解説していきます。 保存療法 関節ねずみの保存療法では、痛みや炎症のコントロールを目的に、薬物療法や理学療法が行われます。薬物療法では、消炎鎮痛剤の内服や関節内注射などで痛みや炎症を抑えることが中心です。一方、理学療法では、関節の負担を軽減するための装具の使用や、筋力強化のためのリハビリテーションを実施します。 保存療法は症状が軽度の場合や、遊離体が小さく動きが少ない場合に有効とされ、痛みの緩和や症状の進行を遅らせる効果が期待できます。 手術療法 関節ねずみの手術療法は、遊離体を取り除き関節の正常な動きを回復させることが目的です。一般的には、関節鏡手術が行われ、関節鏡を用いて関節内を観察しながら遊離体を除去します。関節鏡手術は、切開が少なく傷が小さいため、回復が早く、身体への負担が少ないです。 手術が適用されるのは、遊離体が関節内で移動して痛みや引っかかり感が強い場合や、保存療法で症状が改善しない場合になります。 再生医療 関節ねずみの治療において、再生医療は新たな選択肢です。関節軟骨の再生を目指して、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)療法が行われます。 幹細胞治療は、幹細胞を培養して関節に注入し、軟骨の再生を促進する治療です。PRP療法は、自身の血液から血小板が多く含まれた成分を抽出し、関節に注入することで、組織修復や痛みの軽減を図ります。 再生医療は、とくに関節軟骨が損傷している場合に効果が期待され、治癒が難しいとされる関節の回復を目指す治療法として注目されています。 関節ねずみの予防 関節ねずみの予防には、膝への負担を減らし、関節を保護することが大切です。まず、運動前には十分なウォーミングアップとストレッチを行い、関節や筋肉を柔らかくすることで関節への負担を軽減できます。 膝に過度な負荷がかかる激しい運動や、急な方向転換を伴うスポーツでは、膝を守るサポーターや適切なシューズを着用することがおすすめです。 また、日常生活では体重管理を心がけることも、膝関節への負担軽減につながります。さらに、筋力を高めて膝周囲をサポートすることで、関節への負荷を分散し、軟骨や骨の損傷を予防できます。 まとめ|関節ねずみについて知り、最適な治療法を選びましょう。 関節内遊離体(関節ねずみ)とは関節内に本来ないはずの軟骨や骨のかけらが存在する状態です。 肘や膝などの関節内で生じることが多く、高齢者のみならず野球やテニス、バスケットボールなどの競技者にも多く認められる傾向があります。膝部分に関節内遊離体がある人は、関節の痛みや膝の動かしにくさなどの症状が現れます。この疾患を疑われる人は、整形外科等にて画像検査(レントゲン検査やMRI検査)や、関節鏡検査を実践してもらうことをお勧めします。 一般的には、症状が軽い人では経過観察が行われて、症状が強い人やスポーツ選手は手術によって関節内遊離体の除去が施行されます。関節が痛んで関節内遊離体が心配な人はぜひ前向きに整形外科を受診してくださいね。 関節ねずみについてよくあるQ&A 関節ねずみの手術費用はいくらくらいですか? 関節ねずみの手術費用は、一般的に十数万円程度かかります。多くの場合、関節鏡手術が用いられ、健康保険が適用されるため3割負担で前述の金額です。 ただ、費用は病院や手術方法、また入院の有無によって変動します。また、再生医療や特殊な治療を行う場合には保険適用外の可能性があるため、詳細は医師や病院に相談し、見積もりを確認することが大切です。 関節ねずみの手術後の入院期間はどの程度ですか? 関節ねずみの関節鏡手術後の入院期間は、通常2〜3日程度と比較的短期間で済むことが多いです。関節鏡手術は、切開が小さく術後の回復も早いため、早期退院が可能です。 軽度なケースでは日帰り手術も行われる場合がありますが、炎症や腫れが引くまで経過観察のために数日間の入院が必要な場合もあります。入院期間は患者の年齢や症状の重さ、手術後のリハビリ計画によっても異なるため、医師と事前に相談しておくと安心です。
2021.11.30 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
「膝の痛みが続いている」「変形性膝関節症の初期症状では」 上記のように、膝に痛みを抱えており、変形性膝関節症を疑っている方もいるでしょう。 変形性膝関節症とは、膝関節にあるクッションの役割をする軟骨が、加齢や筋肉量低下によってすり減り、痛みが生じる病気です。変形性膝関節症は、進行性の病気であり、徐々に症状が現れるのが特徴です。 本記事では、変形性膝関節症の初期症状を解説します。末期や中期の症状も紹介しているので、膝の痛みに悩みを抱えている方は、ぜひご覧ください。 変形性膝関節症の初期症状とは 変形性膝関節症は、進行性の病気です。初期症状は、動き始めに痛みが生じたり、胡座や正座など膝に負担のかかる座り方がしづらくなったりするのが特徴的です。 本章では変形性膝関節症の代表的な初期症状を3つ紹介します。 動き始めに違和感と痛みが生じる 変形性膝関節症の代表的な初期症状が、動き始めの違和感や痛みです。 はじめは、膝がなんとなく動かしづらかったり、重しをつけられているような違和感があったりなどの症状から始まります。 起床時や長時間椅子に座っているところから動き始めた際に、痛みが生じる場合もあります。 しかし、初期段階では、痛みや違和感が生じても、しばらくすると治まるケースが大半です。 痛みや違和感が持続しないため「ただの老化現象だ」「一時的な不調」と捉え、変形性膝関節症の初期症状を見逃してしまう方も多くいるため、注意が必要です。 階段昇降時に痛みが生じる 階段昇降時に痛みが生じるのも、変形性膝関節症の初期症状としてあげられます。なかでも、階段を降りる際に痛みが生じやすい傾向にあります。 階段の昇降動作は、普通に歩くよりも膝に負担がかかりやすいのが特徴です。 「歩く分には問題ないが、階段昇降時に痛みが生じる」と、昇降動作によって変形性膝関節症に気づく方も少なくありません。 階段の昇降時に痛みがあるものの、歩く分には問題ないからといって放置していると、変形性膝関節症が進行する可能性があります。 階段の昇降時に痛みが生じる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 胡座や正座をしづらくなる 変形性膝関節症の初期症状として、胡座や正座がしづらくなるのも特徴です。 胡座や正座は、膝関節に負担がかかりやすいため、変形性膝関節症を発症していると、痛みが生じやすい傾向にあります。 床に直接座ったり、和式トイレをしたりする場合も、胡座や正座と同様、膝関節に大きな負担がかかります。 普段から胡座をかいたり、床に直接座ったりする際に、痛みや違和感が生じている方は、変形性膝関節症の初期症状の可能性が考えられるでしょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けています。 変形性膝関節症の中期症状 変形性膝関節症は、進行性の病気のため、進行する度に痛みや違和感が強くなります。膝の可動域を制限されていき、日常生活を送りにくくなるケースも少なくありません。 ここからは、変形性膝関節症の中期症状を紹介します。 動作中も痛みが持続する 変形性膝関節症の中期になると、歩いたり、階段を降りたりする動作中も痛みが持続するようになります。動きはじめだけに痛みが生じていた初期との違いです。 重い荷物を持った状態で歩いていると、より痛みが強くなるケースも少なくありません。歩いたり、階段を上り下りしたりするのが痛みで億劫になります。 体を動かさなくなるため、運動不足によって膝を支えている筋力が衰え、より症状が悪化する可能性もあります。 膝が腫れたり変形したりする 変形性膝関節症の中期は、膝が腫れたり、変形したりします。変形性膝関節症は、膝関節に炎症を起こし、膝関節内の液体が過剰分泌されます。 いわゆる「膝に水が溜まる」状態になり、膝関節が腫れて見えるようになるのが特徴です。 さらに膝の内側の軟骨がすり減る関係で、O脚が目立ちやすくなるケースもあります。外見的な症状以外にも、膝が重く感じたり、腫れてる部分がだるいと感じたりする方もいます。 膝を伸ばしきれなくなる 変形性膝関節症は、名前の通り膝が変形するため、膝の曲げ伸ばしがしづらくなります。曲げ伸ばしのしづらさや、膝の痛みをかばうため、関節を動かさなくなる方も少なくありません。 膝を動かさなくなると、膝周りの組織が衰え、固まってしまう「拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる症状が出てきます。 頑張って膝を伸ばそうとしても伸ばしきれなかったり、逆に曲げようとしても曲げきれなかったりするようになるのが特徴です。曲げ伸ばしができないからといって、放置していると、より拘縮が悪化してしまいます。 変形性膝関節症の末期症状 変形性膝関節症の末期は、痛みや膝の変形が顕著になり、歩行困難になる可能性が高まります。日常生活に大きな支障を与え、最悪の場合は、寝たきりになるケースもあるでしょう。 変形性膝関節症の末期の症状を見ていきましょう。 安静にしていても痛みが生じる 変形性膝関節症の末期になると、安静時にも痛みが生じます。 立っているときはもちろん、横になっているときも痛みが持続します。ひどい場合は、痛みで夜中に目が覚めてしまうケースもあるでしょう。 安静にしても痛みが生じるようになると、薬物治療やリハビリテーションでは改善を見込めない可能性が高いとされています。 骨を切って脚の角度を変える「骨切り手術」や、膝関節を人工関節に変える「人工関節置換術」が検討されます。 脚が変形する 脚が顕著なO脚やX脚に変形するのも、変形性膝関節症の末期症状の1つです。 膝関節の摩耗が積み重なると、軟骨は消失し、膝関節の隙間がなくなります。膝関節以外に、太ももやスネなどの骨や関節も一緒に変形するため、脚全体が変形してしまいます。 脚の変形に伴い、外見的な変化を隠すため、外出を避ける方も少なくありません。自宅にいる時間が増えると、体を動かさなくなるため、症状が悪化し、日常生活に影響を及ぼします。 歩行困難になる 末期段階は、安静にしていても痛みが生じたり、脚が変形したりするため、自力では歩けなくなるケースも少なくありません。 杖を使って歩いたり、車椅子での生活になったりします。歩くのに痛みが生じるため、自宅内では這いずって移動するようになる方もいます。 日常動作ができない上に、外出や運動機会がなくなるため、認知機能の低下を招く恐れもあるでしょう。 変形性膝関節症が進行すると、認知症の発症原因にもなりかねません。末期症状が生じる前に、薬物治療やリハビリテーションをし、進行スピードを遅らせるのが大切です。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けています。 \まずは当院にお問い合わせください/ 変形性膝関節症と似たような病気の可能性もある 膝に痛みがあっても、すべての膝の痛みが変形性膝関節症ではありません。 膝関節以外の痛みや発熱の有無など、問診や触診の情報を元に「関節リウマチ・痛風・化膿性関節炎」などを疑います。 検査では血液検査や関節液の成分を検査し、検査結果を元に変形性膝関節症以外の病気である要素を取り除いた上で、はじめて変形性膝関節症と診断されるため、一概には判断できません。 【関連記事】 関節リウマチは、どんな病気?その初期症状と治療法 膝の関節炎とリウマチの違いとは?症状と治療法などを現役医師が解説 変形性膝関節症の原因とは? 変形性膝関節症の大きな原因は、加齢による膝への負担があげられます。 変形性膝関節症の患者数は50代以上の2人に1人が発症しているといわれており、誰でも発症する可能性があります。 加齢以外にも、肥満やO脚、X脚などが原因になるケースもあるため、変形性膝関節症の原因を詳しく見ていきましょう。 加齢 変形性膝関節症を発症する大きな原因が加齢です。 膝関節の骨と骨の間にある軟骨は、クッションのような役割を果たしています。軟骨によって、膝関節は痛みなくスムーズに動くのです。 しかし、加齢とともに軟骨がすり減るため、膝関節の滑らかな動きが阻害されます。膝関節が滑らかに動かないと、炎症を起こして徐々に痛みが生じるのです。 摩耗した軟骨は自然には再生されないため「加齢による膝の痛みだ」と判断せず、進行を早急に食い止める必要があります。 肥満 肥満の影響で膝に負担がかかり、変形性膝関節症を発症するケースもあります。体重が増えると、体重を支えている膝関節に負荷がかかります。 中高年になると、代謝が落ちたり、運動不足になったりする関係で、内臓脂肪がつきやすく、体重が増加しやすいため注意が必要です。 肥満体型で膝に痛みや違和感がある方は、できるだけ膝への負担を抑えるため、食事制限や運動を取り入れ減量を目指しましょう。 O脚・X脚 O脚やX脚など脚が変形していると、普通に歩いたり、階段を登ったりするだけで膝関節に負担がかかりやすくなります。 日本人は、膝と膝の間に隙間が開くO脚の方が多いとされているため、注意が必要です。O脚は、膝の内側に体重がかかりやすくなるため、膝関節に大きな負担が加わります。 かつては、O脚やX脚は治らないとされていましたが、近年では矯正グッズや整形外科による治療での改善が期待できます。 変形性膝関節症を防ぐためにも、O脚やX脚気味の方は、矯正しておくと良いでしょう。 変形性膝関節症の治療 変形性膝関節症の治療は、進行段階によって異なります。 症状が軽い場合は、内服薬や外用薬で痛みを軽減し、膝関節内にヒアルロン酸を注入して対処するのが一般的です。 膝関節内にヒアルロン酸を注入すると、痛みの緩和に加え、関節の滑りが良くなる効果を期待できます。 さらに症状の緩和を目指すべく、薬物療法とリハビリテーションを併用するのが一般的です。 痛みによって膝を動かさなくなり、固まってしまったり、筋肉量が低下したりするのを防げます。膝を温める「物理療法」や、足底板やサポーターを用いたサポートも行われます。 薬物治療やリハビリテーションをしても、効果が見られない場合の選択肢は「手術療法」です。 手術療法「骨切り手術」や「人工関節置換術」などが代表的です。「関節鏡視下手術」と呼ばれる、負担が少ない手術方法もありますが、症状が進行している場合は、改善を見込めないケースもあります。 膝関節の再生医療について 変形性膝関節症を発症している方の中には、症状が進行していてもさまざまな事情で手術の選択が難しい方もおられます。 そのような方には、おすすめな治療方法として再生医療があげられます。 再生医療のなかでも、幹細胞治療は、自身から取り出した脂肪組織に含まれる幹細胞を培養により増殖し、膝関節へ注入する治療法です。痛みの原因となる関節軟骨や半月板にアプローチできます。 従来の治療で効果を感じられなかった方は、再生医療による幹細胞治療を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。 リペアセルクリニックでは、変形性膝関節症の治療として再生医療を提供しています。 変形性膝関節症の進行を遅らせるポイント 変形性膝関節症の進行を遅らせるには、適度な運動と日常生活の動作が大切です。 とくに太ももの前の筋肉を鍛えるのが有効です。筋力強化以外にも、関節の柔軟性を高めるストレッチも良いでしょう。 日常生活では、できるだけ膝関節に負担のかかる動作は控えるのが重要です。変形性膝関節症の進行を遅らせる日常動作のヒントを見てみましょう。 胡座や正座は避ける トイレは和式ではなく洋式にする 地べたに座らず椅子に座る 膝を温めて血行を良くする 階段の利用を減らす 生活環境を変えるのは難しい可能性もありますが、できる部分から取り組みましょう。また、肥満体型の方は、食事制限や有酸素運動を取り入れて、体重減量を目指すのも大切です。 まとめ・変形性膝関節症の初期症状が見られたら速やかに医療機関へ 変形性膝関節症とは、膝関節にある軟骨が、加齢や筋力低下によってすり減り、痛みが生じる病気です。初期症状として、動き始めの痛みや違和感があげられます。 ただし、変形性膝関節症の症状は人によって異なり、進行していてもあまり痛みが出ない方もいるため、一概にはいえません。 変形性膝関節症は、時間をかけて症状が進行し、徐々に症状が重くなるため、早い段階で治療を始める必要があります。 そのため、膝に痛みや違和感を抱いている方は、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けています。 \まずは当院にお問い合わせください/
2021.11.25 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
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「変形性膝関節症に鍼灸は有効?」「期待できる効果を知りたい」 手術以外で変形性膝関節症の症状を改善できないかと考え、上記のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 鍼灸(はり・おきゅう)は、痛みの緩和や体の自然な治癒力を高める効果が期待できる治療です。変形性膝関節症の症状改善にも有効な場合があるため、治療法の1つとして検討してもいいでしょう。 本記事では鍼灸の具体的な効果やリハビリ・薬との相乗効果、注意点を詳しく紹介します。 変形性膝関節症の治療法の選択肢を広げたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では変形性膝関節症に対する再生医療治療を行っております。 膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 変形性膝関節症の鍼灸治療における4つの効果 鍼灸治療は変形性膝関節症に対する自然療法として注目されており、主に以下4つの効果が期待できます。 痛みの緩和 可動域の向上 筋肉の緊張緩和 血液循環の改善 本章が変形性膝関節症で鍼灸治療を検討している人の参考になれば幸いです。 痛みの緩和 鍼灸治療では、膝周辺のツボを刺激することで、痛みを和らげる効果が期待できます。これは、鍼灸治療によってエンドルフィンという神経伝達物質が分泌され、鎮痛作用をもたらすためです。(文献1) また、鍼(はり)治療には痛みの原因となる炎症を鎮め、症状の改善を促す効果もあります。 可動域の向上 鍼灸治療は、筋肉や関節の柔軟性を高めて可動域を向上させる効果も期待できます。 変形性膝関節症により膝の曲げ伸ばしがしにくくなると、日常の動作が制限され、QOL(生活の質)が低下してしまいます。 鍼灸により硬直した筋肉を和らげられれば、関節の動きがスムーズになります。 日常生活での動作も楽に行えるようになり、QOLの向上が期待できるでしょう。 筋肉の緊張緩和 鍼灸治療は、緊張した筋肉をリラックスさせて血行を促進し、筋肉の柔軟性を回復させる効果が期待できます。 変形性膝関節症によって膝周辺の筋肉が緊張すると、痛みや動かしにくさにつながるケースがあります。 鍼灸治療によって筋肉の緊張が和らげることで、痛みやこわばりが軽減され、動きやすくなるでしょう。 血液循環の改善 鍼灸治療には血液循環を促進し、膝関節の健康を維持しやすくなる効果もあります。 血流が良くなることで変形性膝関節症による炎症が抑えられ、痛みの軽減や組織の回復が期待できるでしょう。 鍼灸治療によって栄養が膝周辺に行き渡りやすくなるため、膝の長期的な健康を考える方にもおすすめです。 変形性膝関節症で鍼灸治療を受ける3つのメリット 変形性膝関節症で鍼灸治療を受ける主なメリットは以下の3つです。 手術や薬に頼らない治療法 副作用のリスクが低い 体への負担が少ない ここでは、それぞれのポイントに分けて詳しく解説します。 手術や薬に頼らない治療法 変形性膝関節症を鍼灸で治療することで、手術や薬に頼らず症状を改善できる可能性があります。 変形性膝関節症の治療法は、手術や薬物療法が一般的ですが、人によっては身体への負担が大きくなるリスクもあるでしょう。 鍼灸治療は比較的身体への負担が少ない自然療法です。手術や薬以外で治療を進めたい人にとって有効な選択肢の1つとなるかもしれません。 以下の記事では、変形性膝関節症手術に関する詳細やメリット・デメリットについて解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。 副作用のリスクが低い 鍼灸治療は、薬物療法と比べて副作用のリスクが低い治療法です。 薬物療法では、胃腸障害や肝機能障害などの副作用が起こる可能性があります。また、薬の飲み合わせによっては思わぬ副作用が生じる場合もあります。 一方、鍼灸治療は自然療法であり、薬物治療と比べて副作用のリスクを抑えて治療できるのがメリットです。 施術を受ける際には、衛生管理が徹底されている信頼できる鍼灸院を選びましょう。 体への負担が少ない 鍼灸治療は、体に負担の少ない治療法です。 手術のようにメスを入れる必要はなく、投薬治療による副作用の心配もありません。そのため、高齢者や体力がない方でも安心して治療を受けやすいのが特徴です。 また、鍼灸治療は、体の自然治癒力を高める効果も期待できます。体の内側から健康にすることで、変形性膝関節症の症状改善を促せるでしょう。 \まずは当院にお問い合わせください/ 変形性膝関節症で鍼灸治療を受ける際の注意点 鍼灸治療は体に優しい方法として支持されていますが、いくつかの注意点もあります。 痛みが和らいでも無理な運動や負荷は避ける 国家資格を持った鍼灸師による治療が必要 すり減った軟骨の再生や変形を元に戻すことはできない 無理な運動を避けたり、信頼できる施術者を選ぶのも重要です。 本章では、鍼灸治療を安全に受けるためのポイントを3つ解説します。 痛みが和らいでも無理な運動や負荷は避ける 鍼灸はあくまでも変形性膝関節症の痛みや炎症を一時的に和らげる治療法です。根本的な治療にはならないため、痛みが和らいでも激しい運動や無理な動作は避けましょう。 変形性膝関節症は、軟骨がすり減って変形している状態なので、無理な運動や負荷をかけると症状が悪化してしまう可能性があります。 鍼灸治療の効果を維持し、症状の悪化を防ぐためには、治療後も無理せず膝をいたわるように生活するのが適切です。 激しい運動は避け、適度な運動と休息をバランスよく取り入れましょう。 以下の記事では、変形性膝関節症を悪化させないための工夫や、日常的な運動について紹介しています。あわせてご覧ください。 国家資格を持った鍼灸師による治療が必要 鍼灸治療を受けるときは、国家資格を持った鍼灸師かどうかを確認しましょう。資格のない者が施術を行うと、感染症や神経損傷などのリスクが高まります。 安全に鍼灸治療を受けるためには、必ず国家資格を持った鍼灸師がいる医療機関や治療院を選びましょう。 信頼できる鍼灸師選びは、治療の効果と安全性を確保するために非常に重要です。 すり減った軟骨の再生や変形を元に戻すことはできない 鍼灸治療は、変形性膝関節症の痛みや炎症を和らげる効果は期待できますが、すり減った軟骨を再生したり、変形を元に戻したりはできません。 変形性膝関節症は進行性の病気であるため、鍼灸治療と並行して医師の診察を受け、適切な治療を受ける必要があります。 鍼灸治療はあくまで対症療法の1つであり、根本的な治療には医師による診断と治療が不可欠である点は理解しておきましょう。 こちらの記事では、変形性膝関節症に関する新しい治療について詳細に解説しています。再生医療にも関心がある方はぜひご覧ください。 まとめ|変形性膝関節症は鍼灸以外の治療法も検討しよう 鍼灸治療は、膝の痛みを和らげて可動域を向上させるなど、さまざまな効果が期待できる治療法です。 しかし、変形性膝関節症の根本的な治療には、医師の診察と適切な治療計画が必要となります。 鍼灸治療はあくまで対症療法の1つとして捉え、医師の指導の下、他の治療法との併用が重要です。 ご自身の症状や状態に合わせて、適切な治療法を選択しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症の症状改善を目的とした再生医療を提供しております。気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 変形性膝関節症の鍼治療に関するよくある質問 鍼灸で膝の痛みが治りますか? 鍼灸治療は膝の痛みを和らげる効果が期待されますが、痛みの根本原因を完全に治すものではありません。 痛みを軽減しながら日常生活を快適にするサポートとして有効です。 ただし、進行した変形や軟骨の損傷には、医療機関での診断や治療の併用が勧められます。 膝の痛みが取れない理由やケア方法を医師が解説しています。 ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。 鍼灸は痛い?熱い? 鍼灸治療は基本的に痛みや熱さを感じにくい方法です。 鍼の刺入時にチクっとした感覚を感じる場合もありますが、ほとんどの方がリラックスして受けられると言われています。 不安がある場合は、施術前に鍼灸師に相談することで安心して治療を進められるでしょう。 変形性膝関節症に鍼灸やツボは効果ありますか? 鍼灸治療は、膝の痛みを軽減し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待されます。 特定のツボを刺激すると血流が促進し、自然な回復へとサポートします。 ただし、軟骨の再生や変形の改善は難しいため、他の治療法との組み合わせが推奨されます。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術をしない治療法として再生医療を提案しております。 膝の痛みでお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 参考文献 (文献1) 福田美絵子「脳神経疾患における東洋医学的治療の可能性2007 鍼篇|脳神経疾患 痛み外来 いざなぎクリニック」 https://www.ne.jp/asahi/clinic/izanagi/hari.pdf
2021.11.15 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
「変形性膝関節症は整骨院で治せるのか」と疑問を持つ方もいるでしょう。 変形性膝関節症は中年以降の女性に多く発生する疾患で、加齢などによって関節軟骨がすり減ることで、膝に痛みや変形をもたらします。 変形性膝関節症の主な治療法は、保存療法と手術療法ですが、整骨院での施術による一定の効果も期待できます。 今回は、整骨院での変形性膝関節症に対する施術について解説します。期待できる効果や注意点とあわせて、再生医療による治療の症例も紹介するので、変形性膝関節症による膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 変形性膝関節症とは?整骨院で期待できる効果 変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みと水が溜まることです。 初期には軟骨のすり減りがわずかに確認できるほどですが、長年の年月をかけて徐々に変形の程度が大きくなります。膝の状態の悪化を防ぐためには、生活習慣の見直しや膝周りを鍛える運動が重要です。 具体的には、整形外科でリハビリテーションの指導を受けるほか、整骨院や鍼灸院での施術を検討することも選択肢の一つです。 以下で、整骨院で期待できる効果を解説するので、治療法を検討する際の参考にしてください。 痛みの緩和 整骨院の施術では、変形性膝関節症による痛みを和らげます。手技療法やマッサージなどを用いて筋肉や関節の緊張をほぐし、症状を緩和することを目指します。 整骨院の施術方法はさまざまで、姿勢や歩行を改善して、間接的に膝への負担を軽減させるアプローチもあります。膝の痛みを緩和できると、変形性膝関節症の基本治療である運動療法にも本格的に取り組めるようになります。 膝関節の可動域の向上 膝関節の可動域の改善も、整骨院の施術によって期待できる効果の一つです。変形性膝関節症によって膝関節の可動域が制限されると、歩行や階段の昇降に支障をきたします。 整骨院では、膝周りの筋肉を柔軟にするためのストレッチや、関節の動きを改善するためのモビライゼーションといった施術を通じて、可動域の向上を図ります。 ▼ 変形性膝関節症の治療方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 整骨院で変形性膝関節症の施術を受ける際の注意点 整骨院でも変形性膝関節症の施術を受けられるものの、以下のような注意点があります。 根本治療は期待できない 健康保険適応外である 専門医に相談する 定期的に医療機関を受診する それぞれ詳しく見ていきましょう。 根本治療は期待できない 整骨院では、変形性膝関節症の根本治療は期待できません。柔道整復師には、変形した関節を元に戻したり、すり減った軟骨を再生させたりする治療が認められていないためです。 整骨院(接骨院)の開業には、国家資格を保持する柔道整復師が必要です。柔道整復師の主な業務は、「医療類似行為」に該当する怪我に対する応急処置で、医師が行う画像診断や手術、注射などはできません。 そのため、整骨院での施術はあくまで応急的で、医療補助的方法による患部の回復を図ることが目的です。 ▼ 変形性膝関節症の治療効果を高める方法については、以下の記事で詳しく解説します。 健康保険適応外である 整骨院での変形性膝関節症に対する施術は、健康保険が適応されず、全額自己負担になるため注意が必要です。 健康保険が適応される具体的な範囲は、「急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲、捻挫」です。つまり、長い年月をかけて進行する変形性膝関節症や慢性化した肩こりなどは健康保険の適応外となります。自費施術の費用はそれぞれの整骨院によってさまざまですが、3,000〜5,000円程度が相場です。(文献1) 専門医に相談する 整骨院で施術を受ける際は、事前に専門医に相談しましょう。整骨院の自費施術の内容はさまざまです。そのため、変形性膝関節症の進行度合いや状態をよく理解している専門医に、整骨院の施術が膝に余計な負担をかけてしまわないか確認する必要があります。 なお、専門医に相談する際は、「整骨院での施術を受けても大丈夫か」と聞くのではなく、具体的にどのような施術を受けるのかを伝えると、より的確なアドバイスをもらいやすくなります。 なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。変形性膝関節症の治療でお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 定期的に医療機関を受診する 整骨院での施術を受ける場合でも、医療機関への定期的な受診は続けましょう。施術によって膝の痛みが緩和したとしても、整骨院では変形性膝関節症の進行度合いを確認するための画像検査ができません。 変形性膝関節症は進行性の疾患です。状態に合わせて適切な治療方針を検討するためには、整骨院の施術と並行して、定期的な医療機関の受診を忘れないようにしてください。 【体験談】変形性膝関節症に対する再生医療の可能性 整骨院の施術によって痛みの緩和や膝の可動域の向上が期待できる一方で、根本治療はできません。そのため、膝関節の変形を治すための手術療法や、軟骨を再生させるための再生医療が必要です。 リペアセルクリニックでは、変形性膝関節症の再生医療・幹細胞治を行っています。以下で、当院における変形性膝関節症の症例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。 症例1.60代男性|進行期の変形性膝関節症の痛みを軽減 60代の男性は、10年前から続く左膝関節痛と1年前から現れた右膝関節痛のために当院を受診しました。診察時の状況は、以下の通りです。 整形外科で進行期の変形性膝関節症と診断されている 痛みが悪化し漁師の仕事に支障がある ヒアルロン酸注射が効かない 人工関節にすると耐用性の問題や可動域の制限などから仕事復帰が難しくなるため、再生医療を選択しました。再生医療とは、幹細胞や血小板の投与によって自然治癒力を最大限に引き出すための医療技術です。 当院では、下腹部から採取した脂肪細胞の幹細胞を分離・培養し、ホーミング効果を期待して静脈から点滴します。 レントゲンの結果、両膝に内側関節裂隙の狭小化が認められたため、変形と痛みが強い左膝には7000万個、右膝には3000万個の細胞をそれぞれ計3回投与しました。 初回の投与から3カ月後には左膝の痛みが軽減し、右膝はほとんど痛みがなくなるほどまで回復しました。左膝の痛みも、1年近くかけて軽減していくと期待できます。 ▼ こちらの症例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 症例2.50代女性|ヒアルロン酸注射が効かない膝の痛みを軽減 50代の女性は、数年前から膝の痛みがあり、趣味のテニスができなくなったことを理由に当院を受診しました。診察時の主な症状は、以下の通りです。 ひざに水が溜まっている 歩行時に激痛がある ヒアルロン酸注射が効かない レントゲンとMRIで確認すると、膝関節の内側の軟骨がすり減っているほか、半月板にも損傷が認められました。膝関節の軟骨は中程度すり減っており、従来では、人工関節術をすすめられていた状態であると考えられます。 50代の女性は、当院で1億個の幹細胞を投与しました。投与後3週間程度は目に見える効果はなかったものの、その後は痛みが軽快し、膝の曲げ伸ばしが楽になりました。 少しずつできる動作が増え、投与後6カ月後には再びテニスを始められそうな状態まで回復した事例です。 ▼ こちらの症例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 まとめ・変形性膝関節症に悩んでいる場合は整骨院を含めた代替療法も検討しよう 今回は、整骨院での施術が変形性膝関節症にどのように役立つのか、注意点とともに解説しました。 整骨院では、膝の痛みの緩和や可動域の向上を目指す施術が行われます。ただし、変形した膝関節を元に戻すためには、手術が選択肢の一つとなります。また、軟骨を再生させるには再生医療という選択肢も考えられます。 整骨院で変形性膝関節症に対する施術を受ける場合は、必ず医師と相談し、自分に合った施術方法を取り入れましょう。 整骨院での施術で痛みが緩和したからといって、変形性膝関節症の進行度が痛みの程度と比例するとは限りません。そのため、自分の体感だけで判断せず、定期的に病院を受診して、画像診断による状態確認が不可欠です。 なお、整骨院は痛みに対して処方される「ロキソニン」などをはじめとする第一類の医薬品の取り扱いができません。、痛みがきつい時には、迷わず病院を受診しましょう。 リペアセルクリニックでは、変形性膝関節症の再生医療・幹細胞治を行っています。メール相談やオンラインカウンセリングを受け付けているので、ぜひ気軽にご相談ください。 ▼変形性膝関節症のためのサポーター選びについては、以下の記事で解説しています。 \まずは当院にお問い合わせください/ 参考文献 (文献1) 厚生労働省「柔道整復師の施術に係る療養費の算定基準の実施上の留意事項等について」 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb0408&dataType=1&pageNo=1
2021.11.15 -
- 変形性膝関節症
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変形性膝関節症でヒアルロン酸、ステロイドでは不可能な軟骨を再生させる再生医療をご紹介 「変形性膝関節症」の治療でヒアルロン酸を注射をしているけど「思ったような結果が得られず困っている・・・」、「ステロイド注射は副作用が怖いと聞いたが・・・」こんなお悩みはありませんか? 変形性膝関節症の炎症や痛みに対する治療と言えば、ヒアルロン酸や、ステロイドを関節内に注射することが多々ありますが、実のところ、これらの注射は一時しのぎで根本的な治療にはなりません。 これらヒアルロン酸や、ステロイドなどの注射による治療では症状を改善させたり、症状の進行を止めることが難しく、最終的に人工関節などの手術に頼ることになりかねません。つまり、これらの治療では根本的な治療にはならないということです。 なぜなら、ヒアルロン酸注射やステロイドは、一時的に痛みを緩和することはできるのですが、痛みの根本原因となっている傷んだ軟骨を再生させる力は無いからです。 しかし、医療の発展で「再生医療」という新たな選択肢が現れました。 再生医療は、手術はもちろん、入院までもが不要という、これまでの常識を覆した最新の治療法として厚生労働省が許認可し、中でも「幹細胞治療」は、変形性膝関節症で軟骨を再生する可能性を持った治療法として非常に期待が持てます。 従来のヒアルロン酸、ステロイドでの治療:その場しのぎで、根本治療にはならない 再生医療(幹細胞治療):変形性膝関節症の根本治療!軟骨を再生させる症例が多数報告されている 安心安全:手術が不要、あなた自身の幹細胞を使う、入院も不要の最新医療 そこで今回は、再生医療の中でも「幹細胞」を培養して注射で投与でき、軟骨を再生させる!「変形性膝関節症の最新治療法」をご紹介します。 まずは、これまで変形性膝関節症の治療に使われてきた、「ヒアルロン酸注射」、「ステロイド注射」をについてご説明し、最新の再生医療での治療法である再生医療、中でも「PRP療法」「自己脂肪由来・幹細胞治療」をご紹介してまいりましょう。合わせて以下の動画もご参照ください https://youtu.be/2GCVH-Jw5Ps?si=ZEHWq8a2WU2MxWZX 従来の治療法①|膝関節へのヒアルロン酸注射について さて、膝関節へのヒアルロン酸や、ステロイドの注射は、関節の潤滑性を高めたり、炎症や痛みを抑える目的で使われるものです。関節内にある関節液は、関節軟骨を保護し、膝の動きを滑らかにサポートする潤滑油の役割を果たしています。 そんな関節液の潤滑成分としてヒアルロン酸が含まれていることから、変形性関節症で枯渇したサラサラの関節液に対して、ヒアルロン酸を関節内へ注射することで潤滑性を高めることで膝の動きをサポートさせます。 今、まさに治療を行われている方なら、お分かりかもしれませんが慣れてくると注射後2〜3日、中には1日ほどで、また痛みに悩まされることも少なくないのです。 ヒアルロン酸注射の頻度・回数は、ヒアルロン酸に含まれる分子量により異なります。この分子量が高いほど関節内で長時間留まるとされています。ただ、実際に痛みを回避するには週に1回から、いずれは3回~注射することになりかねません。 ご注意)ヒアルロン酸を注射で痛みの原因である「軟骨が再生されることはありません」 膝に水が溜る!とは 膝に炎症が起こり、水が溜まることがあります。これを「関節水腫」といい、膝に水が溜っていたらヒアルロン酸注射の前にこの水を抜いてやる必要があります。 なぜなら膝に水が溜まった状態でヒアルロン酸注射をしたところで、溜った水によってヒアルロン酸の濃度が薄められ、効果が半減されてしまうからです。更に、溜まった関節液には、炎症を悪化させてしまうサイトカインという物質も含まれています。 また稀にヒアルロン酸にアレルギー反応を起こす場合もあるため、万人が受けられるわけでもありません。 膝への「ヒアルロン酸注射」 効果 問題 注意事項 膝軟骨を保護 膝の滑らかな動きをサポート 軟骨を再生するものではない 改善等の根本治療にはならない 効果が続かない(3日ほど) 末期になるほど効果が減る ・水が溜る「関節水腫」になる危険性 従来の治療法②|「ステロイド注射」痛みは消えるが注意が必要 痛みや炎症が強い時は、ステロイド薬を関節内へ注射します。ステロイド注射はヒアルロン酸注射と比べ、痛みを抑えるのに非常に高い効果を発揮するとの報告が多くあります。 ただし、注意しておきたいのは、ステロイド注射を多用すると副作用があること。それは骨や、軟骨の新陳代謝をステロイドが阻害したことによって起こる可能性のある「骨壊死」、関節が破壊される「ステロイド関節症」というもので注意が必要です。 注意)ステロイド注射の多用による副作用に注意 ▼「骨壊死」「ステロイド関節症」を防ぐために 最低でも6週間置いての注射とする。 できれば3ヶ月ほどは、間隔を空けるべきであること。 短期での連続した注射や長期間に及ぶ使用は避けるべき。 知識として知っていて欲しい。 繰り返しになりますがステロイド注射による痛みの改善は一過性であり、変形性膝関節症の痛みの起因となる、すり減った軟骨が元に戻るわけではありません。痛いからと、使い方を誤ると副作用という大きな危険性があります。 ここまでヒアルロン酸や、ステロイドとしった痛みを抑える目的で使われる注射を紹介しました。 次に自分の血液や細胞を使うことで「アレルギー反応が起こりにくい」「軟骨の再生を期待できる」最新の注射による治療方法を紹介します。 膝への「ステロイド注射」 効果 副作用 副作用を抑えるための注意事項 膝の意痛みを抑える 膝の炎症を抑える 骨や軟骨の新陳代謝を阻害 → 骨壊死 → 関節が破壊されるステロイド関節症 6週間置きの注射 3ヶ月間は空ける ✕ 短期での連続した使用 ✕ 長期間に及ぶ使用 膝の痛みを消すだけ、変形性膝関節症の痛みの起因となる、すり減った軟骨が元に戻るわけではない 最新|変形性膝関節症の再生医療 再生医療 1)PRP治療 2)幹細胞治療 1)PRP治療(Platelet-Rich Plasma=多血小板血漿) PRP療法とは、患者様の血液を採取し、血液中に含まれる血小板の多い血漿だけを抽出し、膝へ注射する治療法です。多血小板血漿には、組織や細胞の成長を促す成長因子が多く含まれています。 そのため、高い治癒効果が期待できる方法といえます。またヒアルロン酸と違い、自分の血液を使用することでアレルギー反応が出にくいのも特徴です。PRP療法は、近年耳にする機会が増えた「再生医療」に分類される治療法です。 まだ日本では保険が適応されない自由診療となるため、ヒアルロン酸注射やステロイド注射のように気軽に打てる金額ではない点がデメリットになります。 また再生医療を扱うには「再生医療等の安全性確保等に関する法律」に基づき、厚生労働省に届出し、受理された医療機関、専門医にしかできない治療法になっているため、近所の整形外科で簡単にできるわけではありません。 ただ、そのため、安全性が確保されている治療法とも申せます。 2)幹細胞治療 「軟骨の再生」を期待!自己脂肪由来 主に皮下脂肪にある幹細胞組織を使い、軟骨をはじめとして、さまざまな組織に再生させる機能を持つ、可能性に満ちた治療法です。 幹細胞は、軟骨や皮膚、骨などに分化(複雑なものに発展していくこと)する機能があります。体から採取した幹細胞を培養(増やす)して膝の関節内へ注射することで、傷んだ軟骨の再生を期待することができ、これまでになかった治療法になります。 幹細胞は骨髄からも採取することはできますが、より侵襲が少ない皮下脂肪から採取されるのが一般的です。それでは同じ再生医療の分野であるPRP治療と幹細胞治療とは何が、どう違うのでしょうか? PRP治療は、傷んだ組織に対して組織や、細胞の成長を促す栄養素が含まれている「多血小板血漿」を注射します。もともと血小板の役割に成長因子の分泌がありますが、「多血小板血漿」には通常の血小板と比べて3〜5倍もの成長因子があることが特徴です。 これにより、ヒアルロン酸注射にはできなかった慢性化した患部の修復や、治癒を高めることができます。その一方でPRPには幹細胞が含まれていないため、軟骨を再生することはできません。 幹細胞治療では、さまざまな組織に分化(変化)する働きをもつ幹細胞を、何千〜何百万倍にも培養し、膝に注射します。この幹細胞が集中的にすり減った軟骨に働きかけることで、これまで不可能とされてきた「軟骨を再生」させます。 そのため、注射する幹細胞の数にも注目すべきです。海外の臨床データによると幹細胞の数が多いほど治療成績が良いことがわかっているからです。 なぜなら培養せず注射する治療法をADRC(脂肪組織由来再生幹細胞治療)セルーションと言うのですが、培養を行わないため幹細胞の数自体が少ないことになるからです。 その意味で治療を受ける際は、受診するクリニックが幹細胞を培養しているか確認することは大切なことになります。PRP治療は注射で実施できることから、傷口は小さくてすみます。 自脂肪由来幹細胞治療も米粒2〜3粒ほどの脂肪を摂取するために、下腹部周辺を5ミリほど切開しますが、投与自体はPRPと同じく直接膝に注射することため、大きな傷口を作ることはありません。 日帰りで受けられるこれまでには無かった治療法です。なお自己脂肪由来幹細胞治療もPRP治療ともに自由診療で、厚生労働省によって認可された医療機関でしか行えません。 再生医療の比較 PRP治療 幹細胞治療 軟骨 再生できない 再生する アレルギー ⇒ 出にくい 治療 ⇒ 専門医、専門院に限る 種類 再生医療 まとめ・変形性膝関節症の最新治療|ヒアルロン酸、ステロイドでは不可能な軟骨を再生させる再生医療という治療方法 いかがでしたか?変形性膝関節症に対する従来の注射「ヒアルロン酸注射」と「ステロイド注射」、最新治療の注射「PRP治療」「自己脂肪由来幹細胞治療」の役割を紹介しました。 これまで変形性膝関節症に対する注射は、痛みを抑え、少しでも悪化を遅らせる目的で使用されてきたものですが、再生医療であるPRP治療・自己脂肪由来幹細胞治療により、治癒そのものを促進させ、失われた軟骨を再生させることで回復を目指す!といった今までには無かった前向きな治療法です。 変形性膝関節症の痛みで悩み、薬や注射をしたけれど「期待していた効果を感じられなかった」「できるだけ手術はしたくない」という思いがある方は、薬や注射といった薬物療法と手術の中間に位置する再生医療での治療を検討してみてはいかがでしょうか。 以上、変形性膝関節症の最新治療と題し、従来のヒアルロン酸やステロイド注射では不可能な軟骨の再生を期待できる新たな選択肢である再生医療による治療について解説させていただきました。 ご参考にしていただければ幸いです。 ▼ 再生医療で変形性膝関節症を治療する 変形性膝関節症は、再生医療により手術せずに症状を改善することができます ▼以下もご参考にされませんか 変形性膝関節症の治療「薬物療法の種類と悪化を防ぐ」ポイントとは
2021.10.23