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膝の痛みが治らない5つの原因|年代別に考えられる疾患と対処法を医師が解説

膝の痛み 治らない 原因
公開日: 2022.02.07 更新日: 2026.07.31

「湿布や市販薬を試しても、膝の痛みがなかなか治らない」「原因を早く突き止めて少しでも早く楽になりたい」と感じていませんか。数週間から数カ月も痛みが続くと、「重い病気ではないか」「一生このままではないか」と不安になるものです。

膝の痛みが治らない原因として、炎症や関節の水(関節液)や関節の不安定さ、生活上の負荷、隠れた疾患など、複数の要因が考えられます。そして、適切な対処法は原因ごとに異なる点が重要です。

本記事では、膝の痛みが治らない5つの原因と、年代別に考えられる疾患、原因がわかっても治らないときの対処法、受診の目安までを、医師の視点で解説します。

なかなか治らない膝の痛みに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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膝の痛みが治らない5つの原因【自己ケアも可能】

さっそく、膝の痛みが治らない原因を解説します。考えられる主な原因は、以下の5つです。

順番に見ていきましょう。

炎症を起こしている

膝の曲げ伸ばしなどで関節に負担がかかると、すり減った関節軟骨のかけらが滑膜を刺激し、滑膜が炎症を起こすことで膝の痛みにつながることがあります。

炎症を起こしているときは、冷やしたり、薬で炎症や痛みをコントロールすることが重要です。

また、炎症が起きているときに運動を続けると悪化する可能性があるため、無理をせず休むようにしてください。

自宅でのケアを行っても膝の痛みが長引く場合は、半月板損傷や変形性膝関節症などの可能性があるため、整形外科への受診や再生医療による治療も検討しましょう。

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膝に水が溜まっている

膝に水が溜まっている状態も、痛みを感じる原因です。

膝に水が溜まるのは、関節内の滑膜に炎症が起きているためです。炎症によって大量の関節液が放出され、水が溜まります。

また、膝に水が溜まると、痛みを感じるだけでなく、膝が突っ張ったり、曲げにくくなったりして、日常生活に支障が出る可能性もあります。

なお、膝に水が溜まっている場合、単に水を抜くだけでは治療法として不十分です。炎症が残ったままだと水が再び溜まってしまうため、根本的な原因である炎症の治療が必要です。

膝の水について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関節が安定していない

膝の周囲の筋力や関節の機能が十分に回復していないと、関節が安定せず、痛みが続く場合があります。治療を目的とした運動療法で筋力を戻していく途中では、まだ膝を支えきれずに痛みが残ることがあるのです。

なお、運動療法の効果が現れるまでには個人差があります。始めてすぐに変化を感じられない場合もありますが、症状に合わせた継続が大切です。

ただし、痛みを我慢して強度を上げると、かえって悪化する場合があります。自己流の筋力トレーニングで症状が悪くなる場合もあるため、運動の内容や強度は、医師や理学療法士に確認しながら進めましょう。

関節に負荷がかかっている

仕事や家事、体重、歩き方、深く膝を曲げる動作など、日常生活のなかで膝にかかる負荷が、回復を妨げている場合があります。そのため、回復が進まない場合は、歩き方や日常動作を見直し、膝への負荷を減らすことが大切です。

具体的には、運動療法と並行して、生活のなかで膝への負荷を減らす工夫を取り入れてみましょう。時間をかけずに始められるものとして、以下のような方法があります。

  • 歩行を安定させるために杖を使う
  • 膝を深く曲げる動作を控える
  • よく使う物は、かがまずに取り出せる高さに置く
  • 玄関・階段・浴室に手すりをつける
  • 床に座る生活から、椅子とテーブルの洋式へ切り替える
  • 膝の調子が悪い日は、迷わずエレベーターを使う

こうした工夫は、膝への負担を日常的に減らすことにつながります。無理のない範囲で、続けやすいものから取り入れてみてください。

ほかの疾患を抱えている可能性がある

膝の痛みは、単なる炎症や負担だけでなく、ほかの疾患が隠れていることもあります。代表的なものとして、以下の疾患が挙げられます(疾患名のリンクから詳細記事をチェックできます)。

なお、「痛む場所」も原因を考える手掛かりの一つにはなりますが、部位だけで病名は確定できません。なぜなら、同じ「膝の内側の痛み」でも、原因はさまざまだからです。ほかの疾患が疑われる場合は、医療機関を受診しましょう。

痛む場所ごとの考え方や傾向を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【年代別】膝の痛みが治らない原因として考えられる疾患

膝の痛みの原因は、年代によって傾向が異なります。年代ごとに考えられる主な原因や疾患を、以下の表に整理しました。

年代 主な原因 考えられる疾患
10〜20代 ・スポーツによる使いすぎ
・靭帯や半月板への急な負荷
・オスグッド病
・ジャンパー膝
・鵞足炎
・靭帯損傷
・半月板損傷
30〜40代 ・仕事や運動による負荷の蓄積
・体重増加
・変性半月板損傷
・関節リウマチ
・変形性膝関節症の初期
50代以降 加齢に伴う軟骨や組織の変化 ・変形性膝関節症
・関節リウマチ
・膝の軟骨下脆弱性骨折 など

なお、上記はあくまで年代別の代表例であり、年齢だけで疾患を決められるわけではありません。「若いから自然に治る」「年齢のせいだから治らない」と自己判断せず、痛みが続くときは年代を問わず医療機関を受診しましょう。

年代別のより詳しい原因は、以下の記事で解説しています。

【関連記事】

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スポーツによる膝の痛みの原因は?慢性障害の症状について現役医師が解説

膝の痛みの原因を突き止めても治らないときの対処法3つ

膝の痛みの原因を突き止めてケアを続けても、症状が改善されない場合の対処法を3つ紹介します。

順番に見ていきましょう。

整形外科などの医療機関を受診する

膝の痛みが長引くときは、まず整形外科で診察と検査を受け、原因を確認しましょう。原因がはっきりすれば、適切な対処につなげられます。

整形外科での診断に応じて、薬や注射、装具、運動療法、リハビリといった保存療法を検討します。定期的な通院で経過を観察でき、悪化の兆しを早めに捉えやすくなるのも利点です。

なお、整体院などは、医療機関で診断を受けた上で、補助的に活用する選択肢の一つです。診断そのものを受ける場所ではないため、まずは整形外科での診察を優先しましょう。

手術を視野に入れる

症状が悪化した場合や医師の判断があった場合は、手術が検討されます。手術は回復に時間がかかるため、私生活や仕事、スポーツなどに影響が出る可能性があります。そのため、以下のような点を確認しておきましょう。

  • 入院期間
  • 傷跡の程度
  • 手術後の生活制限
  • 術後のリハビリ期間
  • スポーツ・仕事復帰までの期間

これらの点を十分に理解した上で、慎重に判断していく姿勢が大切です。

各手術の詳しい内容は、以下の記事で解説しています。

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変形性膝関節症の手術による成功率は?入院期間や費用も解説

【医師監修】半月板損傷の手術とは|メリット・デメリットを詳しく解説

再生医療を検討する

保存療法で改善しにくい場合や、手術を避けたい場合に、治療の選択肢の一つとなるのが再生医療です

再生医療には、主に幹細胞治療とPRP療法の2つの方法があります。幹細胞には、損傷したりすり減ったりした軟骨や組織を修復する働きがあり、PRP療法で用いる血小板の成長因子にも、組織の修復に関わる働きがあります。再生医療は、これらの働きを活かした治療法です。

ただし、すべての膝の痛みが対象になるわけではありません。診察や画像検査などを踏まえて、適応があるかどうかを医師が判断します。再生医療に興味がある方はお気軽にご相談ください。

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なお、実際に当院の再生医療を受けた方の様子は、以下の記事で紹介しています。参考としてご覧ください。

膝の痛みが治らずお悩みの方は当院へご相談ください

膝の痛みが治らない背景には、炎症、関節の水、関節の不安定さ、生活上の負荷、隠れた疾患という5つの原因が考えられます。痛みが長引く場合は、原因を確認した上で、状態に合った対処を行いましょう。

注意点として、誤った自己ケアを続けたり、痛みを放置したりすると、かえって悪化することもあります。症状が続くときは、我慢せず整形外科を受診しましょう。

保存療法、手術、再生医療にはそれぞれ適応があり、膝の状態に応じて選んでいくことが大切です。

なお、「手術以外の方法も知ってから判断したい」方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEからお気軽にご相談ください。再生医療に関する情報提供と無料相談を行っております。

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膝の痛みが治らない原因に関するよくある質問

膝の痛みは一生治らないのですか?

「一生治らない」と決まっているわけではありません。原因に応じた治療を行うことで、改善が期待できる場合があります。まずは原因を正しく把握しましょう。

ただし、変形性膝関節症のような進行性の疾患では、放置した期間が長いほど、選べる治療の幅が狭まる可能性があります。だからこそ、早めに受診して原因を特定することが大切です。

変形性膝関節症の初期症状や進行を遅らせるポイントは、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

膝の痛みが続くときは何科を受診すれば良いですか?

膝の痛みが続くときは、まず整形外科を受診しましょう。次のような状態がみられる場合は、受診の目安になります。

  • 数週間以上、痛みが続いている
  • 腫れや熱感がある
  • 夜間や安静時にも痛む
  • 歩行や階段の昇り降りに支障がある

上記のほかにも、急な強い痛みやけが、発熱、急激な腫れ、歩けないほどの痛みがあるときは、早めに受診してください。

安静にしていても膝の痛みが治らないのはなぜですか?

安静にしても痛みが治らないのは、原因となる炎症や疾患が安静だけでは解決しない場合があるためです。痛みの根本にある原因が残っていれば、休んでいても症状は続きます。

また、過度な安静が長く続くと筋力が低下し、かえって膝が不安定になることもあります。膝の痛みが治らないときは、医療機関での診断にもとづいた適切な負荷調整とリハビリが必要です。

なお、痛みが長引く場合は、手術を伴わない選択肢として再生医療もあります。ご自身の症状で受けられるか気になる方は、当院のLINE無料相談もご利用ください。

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