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アキレス腱炎は、バスケットボールや、陸上、バレー、マラソン、バレエなどスポーツで起こりやすいケガです。ランニングやジャンプを繰り返すことでアキレス腱に繰り返しストレスがかかり、アキレス腱に炎症が発生してしまいます。 症状としては足首を動かしたり、主に歩いたりするときに生じるアキレス腱周辺の痛みや、腫れ、動作障害などがあります。これらの症状が見られる場合は、早めに医師の診断を受けるほかテーピングの使用などで痛みを緩和する方法がおすすめの治療法です。 そこで今回はアキレス腱炎におすすめのテーピング方法として、具体的な巻き方や効果について解説していきます。適切な治療とケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、回復を早められますので、最後までご覧ください。 アキレス腱炎におすすめのテーピング方法 ここでは、アキレス腱炎におすすめのテーピング方法を4つのステップで紹介していきます。 かかとからひざの下までテープを貼る 内側のくるぶしから外側のふくらはぎまでテープを貼る 外側のくるぶしから内側のふくらはぎまでテープを貼る 足首に1周テープを巻く 以下で詳しく説明していきます。 【step1】かかとからひざの下までテープを貼る まずは、かかとからひざの裏まで届く長さのテープを用意してください。テープの両端に1cm程度の切れ目を入れます。1cm程度の切れ目でアキレス腱を覆うようにテープを貼り、少し引っ張りながらふくらはぎの下までテープを貼っていきましょう。 ふくらはぎまで貼り終えたらテープをハサミで切り、ひざの内側と外側に引っ張って貼ります。なるべくテープにシワがよらないよう、肌に密着する形で貼るようにしましょう。 【step2】内側のくるぶしから外側のふくらはぎまでテープを貼る かかとの内側から貼り始め、アキレス腱の上を通してふくらはぎの外側までテープを貼っていきます。 このときにも、テープを引っ張りながら貼るとアキレス腱のサポートが強くなるでしょう。 【step3】外側のくるぶしから内側のふくらはぎまでテープを貼る かかとの外側から貼り始め、アキレス腱の上を通してふくらはぎの内側までテープを貼っていきます。 2本目と同様、テープを引っ張りながら貼ると良いでしょう。 【step4】足首に1周テープを巻く 最後に、3本のテープを固定するよう、テープが交差した場所を覆うように足首に1周テープを巻き付ければ完成です。 立つ・歩くなどの動きをしたときに、アキレス腱が支えられている感覚が得られれば正しくテーピングできています。 アキレス腱を保護するテーピングの効果 アキレス腱を保護するテーピングの効果として、以下の3点が期待できます。 アキレス腱の痛みを軽減する 立つ・歩く動きをサポートする アキレス腱炎の再発を予防する ご自身の悩みと照らし合わせて、期待できる効果を確認してみてください。 アキレス腱の痛みを軽減する テーピングによりアキレス腱にかかる負担を軽くして、痛みを軽減できます。 アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋が合流し、かかとにくっつく部分の腱(けん)です。そのため、ふくらはぎの筋肉が働くとアキレス腱に負担がかかります。具体的には、つま先立ちや足首を下に向けるように動かしたときです。 ランニングやジャンプでは、ふくらはぎの筋肉の働きによりしっかり地面を蹴り出すため、アキレス腱に大きな負担がかかります。 テーピングでふくらはぎの筋肉の働きをサポートし、足首の動きを制限することでアキレス腱の負担は軽減でき、痛みを軽くする効果が期待できるでしょう。 立つ・歩く動きをサポートする アキレス腱炎の影響で立ったり歩いたりしにくい場合でも、テーピングは効果を発揮します。テーピングで痛みを軽減させつつ、筋肉の働きを補助することで、立つ・歩くなどの動きをサポートできます。 アキレス腱炎の原因はアキレス腱に繰り返しかかるストレスです。 スポーツやランニングなどは一時的に休止できますが、立つ、歩くといった動作は日常生活には不可欠で、アキレス腱に負担がかかるからといって行わないわけにはいきません。 そのため、テーピングで少しでも動きやすくなるようにサポートすることが大切です。 アキレス腱炎の再発を予防する テーピングによりアキレス腱にかかる負担を減らし、立ち・歩きなどの動きをサポートすることで、アキレス腱炎の再発予防効果が期待できます。 アキレス腱炎の要因として、足首の関節が不安定なことや足の筋肉の機能不全が挙げられます。そのため、テーピングにより足首の動きを固定し、ふくらはぎの筋肉をサポートすることで、アキレス腱炎の発生・再発を予防することが可能です。 また、アキレス腱炎後にスポーツを再開する場合にもテーピングは有効な治療手段です。炎症により固くなったふくらはぎの筋肉やアキレス腱などの組織にダッシュやジャンプなどの負担をかけると、再発のリスクが高まります。 そこで、テーピングによるサポートをしながら運動を再開することで、アキレス腱に急な負担をかけずに運動を継続できるでしょう。 アキレス腱炎の治療法|テーピング以外の方法とは? アキレス腱を保護するテーピングの効果を解説してきましたが、テーピング自体でアキレス腱の炎症が治るわけではありません。根本的な治療を受けるためにも、まずは整形外科を受診しましょう。 アキレス腱炎に対しては以下のような治療があります。 可能な範囲で安静にする 貼り薬を使用する ストレッチや筋トレを行う 超音波などの物理療法を行う これらの治療方法は、医師や理学療法士などの専門家による指導を受けながらの実施により効果を得られます。手術をしない保存療法が治療の中心となりますので、気になる方は最後まで確認してみてください。 可能な範囲で安静にする アキレス腱炎はアキレス腱に繰り返しかかるストレスがかかることで悪化します。そのため、立つや歩くなど日常生活の中で欠かせない動作以外はなるべく控え、可能な限り安静にするようにしましょう。 ランニングやジャンプなど、アキレス腱に負担のかかる動きやスポーツは一時的に休止するのがおすすめです。 テーピングを使うことでアキレス腱にかかるストレスは軽減できるため、冒頭で紹介したテーピングの巻き方を実践しながら、可能な範囲で安静にするようにしましょう。 貼り薬を使用する アキレス腱の痛みを軽減したい方は貼り薬を使用してみましょう。 有効成分に「ケトプロフェン」や「ロキソプロフェンナトリウム水和物」などが含まれているものがおすすめです。 また、アキレス腱部は歩きや立ち上がるときによく動く場所のため、パップ剤(厚みがあり水分を多く含むもの)よりもテープ剤の方がはがれにくく使用できます。 ただし、汗を多くかく方や皮ふが弱い方はテープ剤でかぶれる可能性があるため、処方してもらう前に塗り薬へ変更してもらうなど医師と相談して使用するか決めましょう。 ストレッチや筋トレを行う アキレス腱炎は、足首の関節が不安定なことや足の筋肉の機能不全が原因で発症します。 普段から運動をあまりせず、急に動かしたことで痛みにつながるケースが多いため、ふくらはぎや足首、足の指の筋肉などのストレッチ・筋トレを行うと良いでしょう。 ストレッチや筋トレの一例は以下の通りです。 ふくらはぎ ストレッチ:アキレス腱伸ばし、ふくらはぎの筋肉を揉む 筋トレ:仰向けに寝て、壁を蹴るように力を入れる 足首 ストレッチ:足首を回す、足の裏を内側・外側に向ける 筋トレ:ストレッチの動きを10回×2セットなど繰り返す 足の指 ストレッチ:足の指を外側に広げる、足の指を1本ずつ持って上下に動かす 筋トレ:タオルやビー玉を指でつかむ、足の指を外側に開くように力を入れる 通院先の理学療法士と相談しつつ、痛みがない範囲で実施するようにしましょう。 超音波などの物理療法を行う アキレス腱炎に対しては、時期に合わせてアイシングや温熱療法、超音波などの物理療法を実施します。 赤く腫れ、炎症反応が強い時期には安静にしながらアイシングが有効です。炎症がある程度落ち着いてくる時期に入ると温熱療法を行い、血流を改善させ筋肉の緊張を和らげるように治療を行なっていきます。 また、表面ではなく深部の炎症を和らげるために超音波療法も有効な手段です。アキレス腱の血流を改善し、回復を早める効果が期待できます。 まとめ|アキレス腱炎に効果的なテーピングの巻き方を実践してみよう アキレス腱炎は、ランニングやジャンプなどの動作によりアキレス腱への過度のストレスや、使い過ぎによって発生するケガです。 痛みや腫れ、動作障害などの症状が見られ、とくに運動時や、朝起きたときにこわばりを感じることもあります。これらの症状に対する有効な対処法の一つがテーピングです。 テーピングは、アキレス腱への負担を軽減し、痛みを和らげる効果があります。ふくらはぎの筋肉をサポートし、足首の動きを制限することで、アキレス腱を支え、そのストレスを緩和します。 また、テーピングは、日常生活における動作のサポートやアキレス腱炎の再発予防にも効果があります。足首の関節の動きを安定させ、ふくらはぎの筋肉を補助することで、アキレス腱にかかる負担を減らせるからです。スポーツ復帰時にもテーピングを利用することで急激な負荷を避け、安全に運動を再開できるでしょう。 しかし、注意したいのはテーピングだけではアキレス腱の炎症を根本的に治すことはできないことです。 根本的に治すには医師の診断を受け、適切な治療を行う必要があります。治療方法には安静、貼り薬、ストレッチ・筋トレ、物理療法などがあり、これらを併用することで症状を改善できます。再発予防のためにも専門家の指導のもと、適切な治療を受けましょう。 テーピングは自分でも可能ですが、もし不安な場合はお近くの整形外科などを受診して、直接指導を受けましょう。この記事がご参考になれば幸いです。 アキレス腱炎についてよくあるQ&A 最後に、アキレス腱炎についてよく聞かれるQ&Aに回答していきます。 アキレス腱炎はマッサージで治せますか? アキレス腱炎は何日で治りますか? アキレス腱炎を予防するための靴選びを知りたい ご自身で疑問に思うことがあれば、ぜひ確認してみてください。 アキレス腱炎はマッサージで治せますか? アキレス腱炎の治療の一環としてマッサージも有効な手段ではありますが、マッサージのみでの完治は難しいです。 テーピングを併用しつつ、安静や貼り薬、ストレッチ、筋トレなど実施していくと良いでしょう。温熱療法や超音波療法を行うと回復が早くなりますので、治療を受けたい方はぜひ受診して相談してみてください。 アキレス腱炎は何日で治りますか? 軽症の場合は全治3カ月程度ですが、6カ月以上痛みが続く場合は、手術療法の検討も必要になってくるかもしれません。 痛みが長く続くようであれば、早急に整形外科を受診してください。 アキレス腱炎を予防するための靴選びを知りたい アキレス腱炎を予防するための靴選びとして、4つのポイントがあります。 靴底、ソールの厚み、踵(カカト)に厚み(薄すぎない)があること 靴底の素材に注目、クッション性が高いこと ヒールのカウンターがしっかりしていること サイズの合ったものを選ぶこと 硬くて薄い、サイズが合わないものを選んでしまうとアキレス腱に負担がかかってしまうため、靴を選ぶ際には履き心地を確認して購入するようにしましょう。
2023.05.08 -
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歩くとアキレス腱にピリッとした痛みが走る。 そのような感覚がふくらはぎ下部やかかとにある場合、アキレス腱炎の初期症状かもしれません。 アキレス腱炎は、激しいスポーツや運動不足・加齢による足の筋力低下が原因で、アキレス腱に過度な負荷がかかり炎症を起こしている状態です。 例え一時的に痛みが引いても放置すると悪化や、アキレス腱断裂のリスクも高まるため、日頃からしっかり予防していく必要があります。 本記事では、アキレス腱炎の痛みを和らげるための、自宅でできるセルフケアを中心に対処法を詳しく解説。 また、アキレス腱炎をはじめとしたスポーツ外傷の治療法として、手術以外の選択肢として注目されている「再生医療」も紹介します。 公式LINEの方でも再生医療の最新情報や、アキレス腱など運動へのケア知識を無料でお届けしているので、合わせてご参考ください。 ▼無料で再生医療の基礎がわかるガイドをLINEで配信中! アキレス腱炎の痛みが出たときの5つの対処法!【セルフケアの方法も伝授】 アキレス腱炎の痛みが出たときの対処法は、下記のとおりです。 安静にしてストレッチをする 軽めの運動でアキレス腱周りの筋肉を強化する テーピングでアキレス腱の動きをサポートする ロキソニン(消炎鎮痛薬)や湿布を使用する 整体や整骨院に通い施術する 注意点として、症状に合わない対処法を続けると逆効果になる可能性があります。病院で診断を受け、専門家の指導のもとで治療を進めましょう。 安静にしてストレッチをする 痛みが生じてすぐの場合、強い炎症が起こっています。そのため、原則としてまずは運動を中止して、安静にするようにしましょう。 一般的には2〜6週間程度の安静、スポーツ活動の休止が必要です。 2週間程度安静にしてから再度医師の診察を受けて、スポーツの再開時期について指導を受けるようにしましょう。 ストレッチに関しては、足関節を反らして、アキレス腱を伸ばすように行います。 1. 階段などの段差につま先をかけて、踵をゆっくり下ろします 2. アキレス腱が伸びてきたら、我慢できる程度の痛みまで踵を下ろしてアキレス腱を伸ばしていきます 3. この状態を15秒ほどキープします 15秒ほどキープするのを1回とし、3 回 1セットとして1日2セットを目標に行うようにしましょう。 軽めの運動でアキレス腱周りの筋肉を強化する ストレッチに加えて、 ふくらはぎの筋力訓練が効果的 です。 「カーフレイズ」や「つま先立ち体操」という方法であり、ストレッチと動作が似ていますが、踵を上げる動作によって筋力を強くすることができます。 1. 階段や台の縁に立ち、踵を段の端から出します 2. その状態で、踵をゆっくりと上げ下げさせます 3. この上下運動を10回ほど行います 10回1セットを1日2セットとして、少なくとも3ヶ月程度継続するようにしてください。この運動は痛みが無理なく耐えられる範囲であれば継続を推奨していますが、我慢できないほどの痛みの場合には中止するようにしてください。 テーピングでアキレス腱の動きをサポートする アキレス腱炎の痛みを緩和させるには、テーピングの活用が効果的です。なぜなら、身体の動きを制限させるテーピングの効果によって、アキレス腱にかかる負担を軽減できるためです。 アキレス腱炎に効果的なテーピングの巻き方は、下記の記事にまとめています。テーピングを利用する場合は、記事を参考にしながら巻きましょう。 また、靴にインソールを敷く方法も効果的です。インソールで踵部分を底上げすると、アキレス腱への負担が軽減するため痛みが和らぎます。 ロキソニン(消炎鎮痛薬)や湿布を使用する 病院では、ロキソニン(消炎鎮痛薬)や湿布などが処方されます。いずれも用法用量を守る必要があります。 特に湿布は貼りっぱなしにしていると湿疹を起こしてしまうこともあるので、効き目が少なくなってきたら一度剥がして、次に貼るまでに時間を空けることが必要です。 薬や湿布は一時的に痛みを和らげる効果はありますが、アキレス腱炎の根本的な解決にはならないこともあります。 当院の公式LINEでは薬や湿布以外の治療法に関する情報も提供していますので、最新の治療方法が知りたい方は当院のLINEからご確認ください。 ▼無料で気になる症状のオンライン診断も受付中 >>公式LINEはこちら 整体や整骨院に通い施術する 安静、運動療法、お薬といった対処法をしっかり行っていただいた上であれば、整体、整骨院、鍼灸院などでのマッサージ、ツボを刺激して痛みを軽減させる電気鍼療法、お灸などは必要に応じて受けていただいて大丈夫です。 病院ではマッサージなどは提供していないため、ご自身でケアが難しい場合には、ご利用いただくことも考えてよいかもしれません。 「紹介されている対処法を試してみたけど、なかなか痛みがひかない…」という方は、再生医療を専門的におこなう『リペアセルクリニック 』にご相談ください。 再生医療は、弱ったり、傷ついたりする細胞を修復する力のある幹細胞の働きを利用して、自然治癒力を活用した医療技術です。 本来なら手術をしなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。 手術による傷跡や後遺症の心配もなく、安心して治療を受けられる再生医療について詳しく知りたい方は、当院の公式LINEからご確認ください。 ▼無料でガイドブックを進呈中! >>公式LINE限定でスポーツ外傷や再生医療の情報を確認する アキレス腱炎の3つの原因 ここでは、アキレス腱炎になる主な原因を3つ解説します。 激しい運動 アキレス腱の柔軟性の低下 フィットしない靴の着用 順番に見ていきましょう。 激しい運動 ダッシュやジャンプといった激しい運動は、アキレス腱に過度な負荷がかかるため、アキレス腱炎を引き起こす原因です。 足を酷使するような運動をした後は、炎症を抑える効果があるアイシングをしましょう。 筋肉 の柔軟性の低下 運動不足や加齢により筋肉 の柔軟性が低下いると、 アキレス腱炎になる傾向があります。 その理由は、筋肉が硬いままだとアキレス腱に負担がかかるためです。 とくに、柔軟性が低下している状態で急な運動をおこなうと、アキレス腱が炎症を起こすリスクを高めます。 唐突に運動を始める際は、ストレッチやウォーミングアップで筋肉をほぐしてから活動しましょう。 足に フィットしない靴の着用 足にフィットしない靴を 履くと、アキレス腱に負担がかかりアキレス腱炎の発症リスクを高めます。 靴の種類やブランドによってサイズ感が異なるので、購入前は必ず試し履きしてフィット感を確かめましょう。 靴専門店で、自分の靴のサイズを改めて測定してもらうのも良いでしょう。 ただし、靴専門店は病状について詳しい訳ではないため、医療専門店で診断を受けたほうが確実です。 下記の記事では、アキレス腱炎の予防につながる正しい靴の選び方と履き方を解説しています。靴選びの正しい知識を身につけたい方は、合わせてご覧ください。 アキレス腱の痛みへの対処に関するよくあるQ&A 1.アキレス腱炎のときにはどのようなサポーターを使えばいいですか? 回答:サポーターには様々な種類がありますが、アキレス腱専用のサポーターの使用がおすすめです。アキレス腱や踵を安定させることで、アキレス腱への負担の軽減や、足首の動きを制限することにより、痛みを抑える効果が期待できます。 2.マッサージはどのように行えばいいですか? 回答:アキレス腱炎に対しては、まずアキレス腱を十分に伸ばすストレッチを行いましょう。 痛みによって体重をかけてストレッチをすることができない時には、座った状態で痛い方の足を持って、ゆっくりと足関節を曲げたり反らしたりすることでアキレス腱をマッサージすることができます。 3.セルフケアや病院での治療をしてもなかなかよくなりません 回答:アキレス腱炎は大部分の方が数ヶ月で自然に改善しますが、中には痛みが続く場合もあります。適切な治療を4ヶ月以上行っても効果がない方では、手術治療が行われる場合があります。よくならない場合には注射や手術などの他の治療について病院に問い合わせるようにしましょう。 手術の方法はアキレス腱内部の変性した組織の除去や、腱周囲の癒着剥離、足底筋腱の切離など様々な方法があります。どのような治療を行っているか、事前に病院に確認しておくことがお勧めです。 「手術の傷跡が残るのが嫌だな…」「手術の後遺症のことを考えると不安…」という方には再生医療がおすすめです。人間の自然治癒力を活かした治療法なので、身体への負担が少ないです。 「具体的な治療内容や効果が知りたい!」という方は、再生医療を専門とする 『 リペアセルクリニック 』にご相談ください。症状を詳しく診断し、個々に合った再生医療の進め方をご提案いたします。 アキレス腱炎の痛みを感じたらまずはセルフケアで対処しよう! アキレス腱炎が悪化すると、痛みの増加やアキレス腱断裂など、症状が深刻になるケースがあります。重症化する前に、アキレス腱に痛みや違和感を感じた時点で、病院での受診をおすすめします。 アキレス腱炎の痛みがある場合は、病院での治療以外にも自宅でおこなう日々のケアも大切です。本記事で紹介した対処法を参考に、アキレス腱の痛み軽減を目指してみてください。 スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。
2023.05.04 -
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「最近、なんだかアキレス腱が痛い」「アキレス腱の痛みがなかなか治らない」とアキレス腱周囲に痛みを感じ、それを不安に思う方はいるのではないでしょうか。 その痛みは、もしかしたらアキレス腱に炎症が起こる「アキレス腱炎」かもしれません。。 痛みを放置すると、症状が慢性化して日常生活に大きな支障をきたしたり、腱が弱くなってアキレス腱断裂につながる恐れもあります。 本記事では、アキレス腱周囲の痛みの原因やアキレス腱炎の対処法について解説しています。 また、セルフケアや保存療法を続けても痛みがなかなか改善しない場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \アキレス腱の痛みに対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞やPRP(多血小板血漿)を活用し、炎症で傷んだアキレス腱の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 セルフケアや安静を続けてもアキレス腱の痛みが改善しない 痛みが慢性化していて、なるべく早く運動・仕事に復帰したい 痛み止めや湿布ではその場しのぎにしかならないと感じている 手術は避けたいが痛みを何とかしたい アキレス腱の痛みで日常生活・スポーツに支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 「湿布や安静を続けても痛みが引かない」「早く運動やスポーツに復帰したい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! アキレス腱炎をほっとくとどうなる? アキレス腱炎の適切な対応をせずに、そのまま放置すると、症状が長引いて回復が遅れる恐れがあります。それだけでなく、一時的に症状が改善しても再発して、痛みがズルズルと続く可能性もあるのです。 炎症が持続すると瘢痕化(結合組織の増殖)が起こり、足首の動かしにくさや力の入りにくさなどが現れます。 アキレス腱は、多くの動作で重要な役割をしています。そのため、結果的に立ち座りや歩行などのさまざまな動作に悪影響をおよぼすでしょう。 症状が長引いたり悪化したりすると、保存的な改善が望めず、場合によっては手術を受ける必要があります。 悪化する前に知っておきたい対処法 アキレス腱炎と思ったら、またはアキレス腱炎と診断されたら、まずは過度な負荷を避けて安静を優先しましょう。これを知っておくだけでも、アキレス腱炎の治り方に違いが出る可能性があります。 「足をくじいてしまった」「運動をした日から足が痛い」と思うことがあれば、無理に動かすことは避けましょう。 アキレス腱炎を発症した場合にやってはいけないことについては、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひこちらの記事もご覧ください。 アキレス腱炎かなと思ったら病院に行くべき アキレス腱炎の多くは、保存的な治療によって軽快が期待できる疾患です。たまに痛い気がする、くらいであれば問題なく改善するケースが多いといえます。 しかし運動時に強い痛みがある場合は注意が必要です。 痛みに対する対応に迷った場合は、医療機関の受診をおすすめします。整骨院や接骨院よりも、まずは整形外科を選びましょう。 整形外科であればX線で骨折の程度、MRIやエコー検査で炎症・断裂などの有無を評価できます。痛みに応じて、鎮痛剤の処方や松葉杖の貸し出しもしてくれるでしょう。 そもそもアキレス腱炎とはどのような病気か アキレス腱炎への不安を解消するためには、まずはどのような疾患なのかを知ることが重要です。 筋肉は、腱という硬い組織をまたいで骨にくっついています。筋肉が働くことで骨が動き、関節運動が行えるのです。 アキレス腱は人体のなかでもっとも大きい腱の1つで、「下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)」には足首を下に向ける(底屈)働きがある筋肉がついています。下腿三頭筋は、以下のような動作で重要な役割を担っている筋肉です。 歩行 ダッシュ ジャンプ など アキレス腱炎とは名前のとおり、アキレス腱に炎症が起こることで発症する疾患です。また、アキレス腱の周囲に炎症がおよんでいる状態をアキレス腱周囲炎といい、それぞれ痛みの部位が異なります。 ただし、診断は区別されていても治療法はほとんど同じといえます。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎の原因は、運動やスポーツなどによってアキレス腱に繰り返し負荷がかかることです。明らかな外傷で起こるわけではなく、長期間の微小なダメージが積み重なり、少しずつ症状が悪化します。 以下のようなケースの方は、アキレス腱炎になりやすいといわれています。 運動習慣のない人が急に強い運動を行った アキレス腱に強い負荷を繰り返しかけた 強い扁平足(足裏が平らな状態)がある 適切でない靴を履いている(サイズがあわない、靴底がすり減っているなど) アキレス腱炎の症状 アキレス腱炎のおもな症状は、ふくらはぎから踵にかけての運動時の痛みです。 とくにアキレス腱を圧迫すると痛みが増加し、腫れがみられることもあります。アキレス腱炎が重症になると、歩けないほど痛みが強くなることもあります。 アキレス腱炎の診断 アキレス腱の診断として重要なのが、筋肉の圧痛の有無です。そして超音波(エコー)検査やMRIで腱に損傷や炎症があるかを確認した上で、診断が確定されます。 ちなみに、どの検査も痛みや侵襲を伴うものではありません。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎の発症時は、基本的に保存療法で経過をみます。保存療法とは、手術(小さなものも含む)を伴わない治療法で、以下のような内容があげられます。 安静 過度な負荷を避ける動作の学習消炎鎮痛剤の外用や内服 アキレス腱炎の多くは保存療法で改善できますが、症状が強い場合は手術が行われることも少なくありません。 明らかな受傷のタイミングがあるケースでは、アキレス腱以外の部位も損傷している可能性があるので注意が必要です。受傷直後の応急処置としては、POLICE処置を行うのが良いでしょう。 POLICE処置とは、以下の単語の頭文字を取ったものです。 アキレス腱炎の治療や原因については、以下の記事でも解説しています。さらに詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。 まとめ|アキレス腱炎をほっとくのはNG!長引く痛みは早めの受診を! アキレス腱炎は、適切に対応すれば自然に軽快するケースもあります。 しかし、痛みを我慢して放置すると、炎症が長引いたり、ふくらはぎに力が入りにくくなったりして、歩行やスポーツ動作に支障をきたす可能性があります。 軽い痛みであれば安静やストレッチ、痛み止めなどで様子を見ることもありますが、痛みが長引く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに整形外科を受診しましょう。 また、治療の選択肢のひとつに「再生医療」という治療法もあります。 再生医療は、アキレス腱周辺の炎症や損傷に対して、体が本来持つ修復力を引き出し、痛みや機能低下の改善を目指す治療です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 セルフケアや安静を続けてもアキレス腱の痛みが改善しない 痛みが慢性化していて、なるべく早く運動・仕事に復帰したい 痛み止めや湿布ではその場しのぎにしかならないと感じている 手術は避けたいが痛みを何とかしたい アキレス腱の痛みで日常生活・スポーツに支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 手術や入院をできるだけ避けたい方、リハビリを続けても改善に限界を感じている方にとって、選択肢のひとつとなる可能性があります。 アキレス腱やふくらはぎの痛みが長引いている方、手術以外の治療法も検討したい方は、まずは当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 「アキレス腱炎をほっとくこと」についてよくある質問 ここでは、アキレス腱炎に関する質問について、お答えします。アキレス腱炎の疑問を解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。 アキレス腱炎のセルフチェック方法はありますか? アキレス腱の部分に痛みを感じる場合は、アキレス腱炎の可能性があります。 ただし、別の疾患を発症している可能性もあるため、正確な診断をするには医師または専門医の診察が必要です。 アキレス腱炎の症状やセルフチェックの方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 アキレス腱炎は完全に治るのでしょうか? アキレス腱炎の大半は、治癒が期待できます。しかし、適切な治療を受けていない場合や重症化している場合は、痛みが長引いて慢性化する恐れがあります。 アキレス腱炎を治したい場合は、早期からの治療が重要です。 アキレス腱炎による痛みが出ている場合の対処法を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。 アキレス腱炎の湿布の貼り方はどうすれば良いですか? アキレス腱周囲の痛みや腫れがみられている場所を目安に、湿布を貼りましょう。アキレス腱の部分は動きやすいので、はがれにくいテープ型の湿布がおすすめです。 湿布を貼りっぱなしにすると湿疹やかぶれを引き起こすこともあるので、効き目が弱くなったらはがしてください。再度湿布を貼る際は、時間を空けてからにすると良いでしょう。
2023.05.02 -
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アキレス腱炎になってしまっても、痛みを我慢しながら走り続けることが可能なランナーがいます。 この場合、走りながら(長期の休息をしなくても)治すことができるのではないか、と考える方がいるようですが、非常に難しいと言えます。 アキレス腱炎を発症中の過度な運動や負荷は、症状を悪化させる可能性が高いです。 アキレス腱炎を発症した際は、避けるべき行動や注意点を把握し、治療に専念するのが大切です。 この記事では、アキレス腱炎発症中にやってはいけないことや予防のポイントなどを詳しく解説します。 アキレス腱炎を走りながら治すのが困難な理由 アキレス腱炎を発症したまま走ると、患部に負担がかかります。 負担がかかると、患部周辺に傷が入り、完治が遅れます。 「走りながら治せる」と主張する専門家もいるようですが、患部に負担をかけないように走行するのは困難であり、現実的ではありません。 また、患部をかばうために不自然な姿勢で走ることで、正しいフォームが崩れたり、転倒などのリスクも増えます。 以上の理由から、アキレス腱炎を走りながら治すのは困難かつ、危険といえます。 アキレス腱炎における2つの注意点 アキレス腱炎を避けるため、または症状の悪化を防ぐために以下の行動や注意点を確認しましょう。 無理な運動を避ける 自己治療はせずに病院を受診する それぞれ詳しく解説します。 無理な運動を避ける まず、無理な運動は避けましょう。 例えば以下の運動はアキレス腱に負担がかかるため、避ける必要があります。 激しい運動 同じ動作を繰り返す運動 とくに、同じ動作の繰り返しは、軽い運動でも長時間持続すると大きな負荷が生じます。 アキレス腱炎を発症した場合、たいてい2〜6週間の安静が求められます。 この期間に無理な運動をすると、完治が遅れたり、別の障害が起こったりします。 アキレス腱炎発症時は、無理な運動を避け、医師の指示どおり安静にしましょう。 自己治療はせずに病院を受診する アキレス腱部の痛みがあるときには、安易に自己治療を行わず、まずは病院を受診して診断を受けましょう。 また、アキレス腱炎は再発しやすい疾患。理学療法士や医師の指導を受け、適切なリハビリやトレーニングを行うことが大切です。 どのような病気でも言える事ですが、自己治療は、間違った治療により症状が悪化する可能性もあり、おすすめできません。 アキレス腱炎におけるセルフケア アキレス腱炎は、適切なセルフケアによって回復を早め、痛みを和らげられます。 ストレッチのひとつとして、下腿三頭筋を伸ばして挙上させる「つま先立ち体操」をご紹介します。 アキレス腱炎を改善する「つま先立ち体操」 1. 階段や台の縁に立ち、踵を段の端から出した状態で位置をとります 2. ゆっくりとかかとを上下させます(急な動作は避ける) 3. 膝を伸ばした状態での上下(腓腹筋の強化) 4. 膝を軽く曲げた状態での上下(ヒラメ筋の強化) ストレッチを行う際は、以下の点に注意してください。 実施時の注意点 発症直後は避ける 激しい痛みがある場合は中止する 両手で手すりや壁をつかみ、安全に行う 動作はゆっくり行い、反動をつけない 最初は痛みのない範囲で少なめの回数から始める 10回1セットを1日2回、3カ月ほど継続しましょう。 また、アキレス腱炎周囲の筋肉を鍛えて、患部への負担を減らすのも有効です。 例えば、カーフレイズでふくらはぎの筋肉を鍛えれば、アキレス腱にかかる負担を軽減できます。 ストレッチやトレーニングは必ず医師に相談してから開始し、痛みが出たら中止して医師に相談してください。 アキレス腱炎の発症を予防する方法 アキレス腱炎の予防には、以下の取り組みが有効です。 運動強度は少しずつ上げる 適切な靴を選ぶ 日常生活でアキレス腱に負担がかからないようにする テーピングやサポーターで負担を軽減する アキレス腱炎を発症した場合、2〜6週間の安静が必要です。 しばらく、ランニングなど負荷の高い運動はおこなえず、また、日常生活にも不便が生じます。 アキレス腱炎の発症による運動や生活の不便を避けるため、普段からの予防を心がけましょう。 運動強度は少しずつ上げる アキレス腱炎を防ぐには、運動強度を少しずつ上げるのが重要です。 いきなり強度の高い運動に取り組むと、アキレス腱に大きな負荷が生じます。 ウォーミングアップをおこない、筋肉や関節を刺激し、突如大きな負担がかからないようにしましょう。 ウォーミングアップの一例 5〜10分の歩行・ジョギング ラジオ体操 ふくらはぎ周辺を中心としたストレッチ 適切な靴を選ぶ アキレス腱炎の発症を予防するには、適切な靴を選ぶのも重要です。 サイズがちょうど、もしくはやや余裕がある 足の形にフィットする かかとが高すぎず、安定している クッション性がある 足にフィットする靴を選べば、フォームが安定し、アキレス腱炎に余計な負担がかかりません。 また、クッション性があれば、アキレス腱炎含む下半身全体の負荷を落とせます。 一方で、足の形や大きさに合わない靴は、故障を招きます。 アキレス腱炎を防ぐため、靴は慎重に選びましょう。 また、インソールを挟むのも効果的です。最近は、足の形に合わせたオーダーメイドのインソールも発売されています。 日常生活でアキレス腱に負担がかからないようにする アキレス腱は、日常生活でも負荷がかかることがあります。 例えば、長時間の立ち仕事や、ハイヒールの着用は、アキレス腱に負担をかけることがあります。 そのため、できるだけ座ったり、ヒールが低い靴を選んだりすることが予防につながります。 また、アキレス腱の柔軟性の低下が発症につながるので、起床時や入浴後など十分にアキレス腱をストレッチするようにしましょう。 テーピングやサポーターで負担を軽減する テーピングやサポーターの使用も効果的です。 足首の周りの動きが安定し、アキレス腱にかかる負担を軽減できます。 また、足首の可動域が狭まるため、アキレス腱が必要以上に伸縮するのを防ぐことができます。 ただし、テーピングにはある程度の技術や、専門家の指導が必要で、普段から実施するのは困難です。 テーピングが難しい場合は容易に装着できるサポーターを使いましょう。 アキレス腱炎は早期発見・早期治療が重要 アキレス腱炎は初期段階で適切な治療を受ければ、多くの場合、保存治療(手術をしない治療)で改善が見込めます。 しかし、以下のような場合は症状が重症化し、回復までに長期間を要したり、手術が必要になる可能性があります。 痛みを我慢して運動を続ける 自己判断で不適切なストレッチや運動を行う 治療開始が遅れる そのため、アキレス腱周辺の腫れや歩行時の痛みがある場合は、すぐに運動を中止し、整形外科を受診しましょう。 アキレス腱炎についてよくあるQ&A 以下に、アキレス腱炎の治療でよく質問を受ける内容をまとめました。 Q. アキレス腱炎の治療にはどのようなものがありますか。 A. 安静や運動療法のほかに、局所注射療法、PRP(自己多血小板血漿)注入療法、手術治療などの方法があります。 PRP(自己多血小板血漿)注入療法は新しい治療法ですが、保険の適応が十分でないことや実施している施設も限られています。 しかしながら最近ではアスリートが実施するなど、注目を浴びています。 治療を受けるかどうかは、担当の医師と十分に相談してから治療を選択するようにしましょう。 Q. アキレス腱炎に対する注射はどのような方法ですか。 A. 炎症を抑える目的で腱内部や周囲に注射する方法があります。 注射する薬剤は局所麻酔薬、ヒアルロン酸、生理食塩水、ステロイド剤など様々です。 ステロイドは炎症を抑える効果が強いのですが、腱の脆弱化や断裂を起こす可能性があるので、何度も注射することは勧められません。 Q. アキレス腱炎に対する手術はどのようなものがありますか。 A. 保存治療を少なくとも4ヶ月以上行っても効果がない方では、手術治療が行われる場合があります。 痛みが長引く方では、手術を実施している施設かどうか受診の前に事前に確認しておくと以降の治療がスムーズとなります。 まとめ:アキレス腱炎は走りながら治すより安静にするのが重要 アキレス腱炎になってしまった場合、無理な運動は症状が悪化してしまう可能性があり、走りながら治すのは困難です。 症状の悪化を防ぐためにも、急激な運動の開始や同じ動作の繰り返しは避け、適度な運動と十分なストレッチを行うことが大切です。 また、アキレス腱炎の予防のためには、適切な靴選びや足の負担を減らすサポーターの使用、日常生活で足に負担をかけない配慮も必要です。 アキレス腱炎は早期発見と早期治療が肝心です。 痛みが出た場合には運動を控え、自己判断で治療せず医療機関を受診してください。 適切な対処を行うことで、アキレス腱炎の症状を軽減し、早期回復を目指しましょう。 当院「リペアセルクリニック」ではスポーツ外傷に対する治療として再生医療を行っています。 手術を必要としない治療法で早期復帰を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
2023.04.26 -
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この記事を読んでいるあなたは「アキレス腱炎かどうかセルフチェックしたい」と考えているのではないでしょうか。 病院に行くほどの痛みではなくても、放置していても問題ないか不安になるかもしれません。 結論、アキレス腱炎は「踵(かかと)を上げ下げする」、または「痛みや腫れがないか直接触る」ことでセルフチェックできます。 もしセルフチェックで痛みや違和感がある場合は、早めに整形外科に相談しましょう。 本記事ではアキレス腱炎をセルフチェックする方法や、病院で行う治療法を解説します。 記事を最後まで読めば、アキレス腱炎の疑いがあるかを適切な方法でチェックし、病院に行くべきか正しく判断できるでしょう。 アキレス腱炎をセルフチェックする方法 「なんとなくアキレス腱のあたりが痛むけど、まだ病院に行くほどではないかもしれない」と悩んだ場合は、以下2つの方法でセルフチェックをしてみましょう。 <セルフチェック(1)> 1. 立ち姿勢を取る 2. かかとを浮かせる動作を繰り返す 痛みがある場合は、アキレス腱に軽度の炎症がある可能性があるため、スポーツの中止や運動強度の調整を考えましょう。 <セルフチェック(2)> 1. 両手でアキレス腱を触り、痛みや腫れを確認する 2. 左右で比べてみる 腫れや熱感がある場合は炎症を起こしている可能性があるため、この場合もスポーツの中止や運動強度の調整を考えましょう。 「アキレス腱炎かなと思って放置していたら、アキレス腱断裂や踵骨骨折だった」といった場合もあります。これらのセルフチェックで当てはまる項目がある方は、まず整形外科の診察を受けて、正しく診断してもらうことが大切です。 アキレス腱炎は、運動を始めた際には痛みが強くありますが、我慢して運動を続けていると軽減する特徴があります。アキレス腱炎を我慢したまま運動を続けると、難治性になったり、アキレス腱の断裂につながったりするので、無理して続けないことが重要です。 アキレス腱炎とは「過度な負担によりアキレス腱に炎症が起こっている状態」 アキレス腱炎は、過剰な負荷によりアキレス腱に炎症が起こっている状態です。 アキレス腱炎になると、アキレス腱の痛みやふくらはぎのこわばりが生じ、起床後の最初の数歩が痛むのが特徴的です。また、炎症が進行するとアキレス腱の周囲が腫れたり、赤くなったりします。 アキレス腱炎の主な原因は運動や立ち仕事 アキレス腱炎の多くは、運動や立ち仕事が原因で起こります。とくにジャンプを繰り返すスポーツや陸上、剣道などを行う選手での発症が多いです。 ふくらはぎの筋肉下腿三頭筋はつま先立ちや、地面を蹴って歩くなど、足関節の底屈運動と呼ばれる動きに関与します。地面を蹴る動きが多いこれらのスポーツでは、この動きが多くアキレス腱に負荷がかかり続けます。 また、スポーツをしていない場合でも、加齢によるアキレス腱の変性や靴の不適合、偏平足、肥満などが原因で、アキレス腱炎になる方もいます。 急激な運動量の増加や、過度な負担が症状を悪化させることがあるため、痛みを感じたら安静にすることが大切です。 放っておくと日常動作に影響が出ることもある アキレス腱炎を放置すると、痛みが長引き、再発を繰り返す可能性があります。 足首の可動域が狭まり、立ち座りや歩行などの日常生活に支障をきたすことがあるため、違和感を覚えたら早めに医療機関を受診しましょう。 また、アキレス腱炎と思っていたら、アキレス腱断裂や踵骨骨折であったケースも考えられます。アキレス腱の痛みを放置するとどうなるのか、詳細は以下の記事でまとめていますのでぜひご覧ください。 アキレス腱炎の治療法 アキレス腱炎の治療法には、以下のような選択肢があります。 安静・アイシング・テーピング 薬物療法 手術療法・血管内療法 自分に合った治療を受けるためにも、整形外科の受診がおすすめです。 整形外科では、痛みの場所や性質、腫れなどを確認します。また、他の疾患と鑑別するために、エコー検査やMRI検査で、腱の状態や変性の程度などを確認するケースもあります。 アキレス腱炎の痛みに悩んでいる方は、医療機関で専門医に相談の上、適切な治療を受けましょう。 安静・アイシング・テーピング 治療の基本は安静です。運動や散歩などアキレス腱に負担がかかる動きは中止し、必要に応じてアイシング・テーピングが行われます。 テーピングを施すことでアキレス腱への負担が減り、足を動かした際の痛みをカバーできる可能性があります。 また、アイシングを行うことで一時的に腫れや痛みが和らぐ場合もあるため、炎症が強いと感じる場合は氷のうや保冷剤などを使ってアキレス腱炎を冷やしてみても良いでしょう。 薬物療法 薬物療法では、消炎鎮痛剤やステロイド注射を用いることもあります。 消炎鎮痛剤は、プロスタグランジンと呼ばれる痛みを増強させる物質を作らせないことで、痛みや炎症を鎮める薬です。 飲み薬を処方しても改善が見られない場合は、ステロイド注射も検討します。ただしステロイド注射は、アキレス腱を痛めて断裂しやすくするリスクがあるため、安易に使用するべきではありません。 消炎鎮痛剤も副作用があるため、医師の判断に従って適切に服用する必要があります。 手術療法・血管内療法 症状の改善がみられない場合は、手術やカテーテルを使った血管内療法を実施する場合もあります。 手術ではアキレス腱が変性した部分や滑液包(かつえきほう)、骨棘(こつきょく)の切除などが一般的です。 滑液包は、関節の周辺にある液体で満たされた袋で、筋肉や靭帯、腱などが骨とぶつかる衝撃を軽減する役割があります。アキレス腱とかかとの間にあり、過度な負荷がかかることで炎症を起こし腫れることがあるため、切除することがあります。 また、骨が変性してできたとげである「骨棘」がアキレス腱まで突き出ていると痛みにつながるため、切除されることが多いです。 さらに、アキレス腱炎は血管や神経の増加が痛みにつながるため、カテーテルを使って薬剤を注入し、炎症で増えた血管を減らす「血管内療法」を実施することもあります。 アキレス腱炎の予防法 アキレス腱炎を予防する方法として、以下3つが挙げられます。 アキレス腱を使い過ぎない アキレス腱への負担が少ない靴を選ぶ 普段からストレッチなどのセルフケアを行う アキレス腱炎は、治療だけでなく再発予防を考えることも非常に重要です。 単なるオーバーユースだけでなく、練習環境やシューズ、体幹筋力の低下による姿勢不良なども影響してくるため、足りない部分を補う筋力トレーニングやストレッチ、練習環境の見直しも必要です。 本章の内容を日常生活でも意識し、アキレス腱炎の再発を予防しましょう。 アキレス腱を使い過ぎない 運動や立ち仕事などで、アキレス腱に負荷をかけすぎる動作に注意しましょう。 負荷をかけすぎたと感じた場合は、練習量や質を下げたり十分な休憩を挟んだりして調整してください。 運動開始の際に痛みがあっても、続けているうちに痛みが軽減するため、追い込みすぎないように注意が必要です。 アキレス腱への負担が少ない靴を選ぶ 日常生活でアキレス腱炎を予防するなら、アキレス腱への負担を緩和できる靴を選びましょう。 踵(かかと)に厚みがある靴や、アキレス腱への負荷を緩和できる中敷きを入れた靴を選べば、かかとや足の裏にかかる力が分散されやすくなります。 アキレス腱の痛みが気になる場合は、運動靴や仕事靴の見直しから始めてみてください。 普段からストレッチなどのセルフケアを行う アキレス腱を伸ばすストレッチやマッサージを習慣にすれば、アキレス腱炎の予防につながります。 アキレス腱は血行が悪い部位で、年齢を重ねると血流が減少します。また、運動不足や加齢による組織の変性で柔軟性が低下しやすい部位です。 アキレス腱の柔軟性が低下した状態で急に動かすと、アキレス腱炎や怪我を起こすリスクが高くなります。 普段からストレッチやマッサージなどセルフケアを行えば、アキレス腱周辺の柔軟性が良くなり、痛みや炎症の予防になるでしょう。 アキレス腱炎のセルフケアやマッサージの方法は、以下の記事も参考にしてください。 まとめ|アキレス腱炎のセルフチェックをして医療機関の受診を検討しよう アキレス腱炎をセルフチェックするには、立ち姿勢でかかとを上げ下げしたり、両手でアキレス腱を触って痛みや腫れを確認したりする方法があります。 もしセルフチェックで痛みや炎症を感じた場合は、決して無理に運動を続けず、整形外科で診察を受けることも視野に入れましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」ではアキレス腱炎の治療法の1つとして、幹細胞治療やPRP療法といった「再生医療」を行っています。 アキレス腱炎を繰り返している方や、手術以外の療法を探している方は、ぜひ一度当院へのメール相談もしくはオンラインカウンセリングをご検討いただければ幸いです。 この記事を読んだあなたが、アキレス腱炎のセルフチェックをし、病院に行くべきか正しく判断できたのなら嬉しく思います。 アキレス腱炎についてよくある質問 アキレス腱炎のような症状です。整形外科を受診する前に自分でできる応急処置はありますか? アキレス腱の痛みなどの症状が出た場合は、まず運動を中止し、安静にしてください。 また、氷嚢などを使用し、アキレス腱部を冷やすことも有効です。 包帯がある場合は、アキレス腱をふくめて足首を固定すると、痛みを軽減できる可能性があります。 アキレス腱炎で市販薬を使用しても良いですか? 市販の薬にも、鎮痛・抗炎症効果がある湿布や飲み薬があります。薬局で市販薬を購入する場合は、薬剤師に相談するのも良いでしょう。 ただし、薬の使用は症状の一時的な緩和ですので、薬を使用して痛みが引いたからといって、すぐに運動を再開するのは避けてください。 また、病院を受診している場合は、適切な処方のために市販薬を使用していることを医師に伝えてください。 再発予防のためのストレッチはどのようなものがありますか? ふくらはぎをのばすストレッチが良いといわれています。 階段や段差などに片足のつま先だけかけて、ゆっくりと踵を下ろしながらアキレス腱を伸ばします。最初は無理のない範囲で行いましょう。 座った状態で、つま先にタオルをかけて引っ張るようにしながら、伸ばしていく方法も効果的です。 運動前や運動後にこれらのストレッチを行うことで、ふくらはぎの筋肉の柔軟性が高まり、アキレス腱の緊張が軽減されます。
2023.04.24 -
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アキレス腱はふくらはぎの筋肉からかかとの骨につながる腱であり、歩行やランニングにおいて重要な役割を果たしています。 アキレス腱周囲の痛みを起こす病気として、アキレス腱自体に痛みの原因がある「アキレス腱炎」と、腱がかかとの骨に付着する部分に痛みの原因がある「アキレス腱付着部症」があります。どちらも慢性的な負荷や急激な運動量の増加によって引き起こされることが多く、ランニングやジャンプ競技を行うスポーツ愛好家に多く見られますが、どこにどんな痛みがでるのでしょうか。 この記事では、アキレス腱炎の原因や症状や治療方法と対策について詳しく解説していきますので参考にしてみてください。 アキレス腱炎の症状【押すと痛い】 アキレス腱炎の主な症状は、腱部を押すことで生じる痛みです。安静時の痛みはないことが多く、運動時の痛みや、腫れがみられる疾患です。 痛みの部位はアキレス腱がかかと踵の骨に付着している部分から頭側2~6cmがほとんどで、足関節を反らした際に腱が伸びることで痛みが増幅します。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎の主な原因はスポーツに関連したものが多いです。例えば、自転車などでのオーバーユース(使いすぎ)や、不適切なランニングフォームで行ったランニングなどがあります。誤ったトレーニングによる負担の増加が主な原因です。 また、肉体労働による繰り返し作業で発症する可能性もあります。 上記に当てはまらず原因に心当たりがない場合は、別の病気あるいは合併症の可能性も考えられるため早めの受診が大切です。 アキレス腱炎の診断方法 アキレス腱炎を疑う場合は整形外科を受診しましょう。痛みの部位や症状、発症原因からある程度の診断は可能ですが、補助的に画像検査を行うことがあります。 レントゲン・エコー・MRIによる診断 レントゲン写真ではアキレス腱の内部に石灰化を認めることがあり、エコーではアキレス腱の肥厚と腱周囲の血流の増加を確認できる場合があります。 またMRIが診断に有用であり、アキレス腱の肥厚や、腱の炎症を反映して腱の内部や周囲の異常信号をしめす場合があります。 アキレス腱炎の治療と期間について 初期の治療は基本的に保存治療が行われ、症状が改善しない場合には手術を行うケースもあります。 この項目では、保存療法及び手術療法の内容・期間について詳細に解説します。 保存療法の場合 軽症の場合は全治3ヶ月程度かかります。 治療は整形外科で行うことが多く、以下の療法を用います。 局所安静 アイシング 鎮痛薬の服用や局所への注射 理学療法士によるリハビリ ストレッチングの指導・マッサージなど 局所の安静についてですが、痛みが強い場合には炎症度が高いため、松葉杖を使用するなどして痛い方の足を無理に使わない行動をします。 局所への注射は、アキレス腱と周囲の組織の癒着を剥離する筋膜リリースや炎症を抑えるステロイドの投与などが行われます。 また整骨院の通院についてもおこなっていただいて構いません。整骨院では電気治療や超音波治療・低周波治療器での治療・温める温熱療法などを行う場合があり、医師の指導のもと治療を受けるようにしてください。 手術療法の場合 保存治療をおこなっても6ヶ月以上痛みが続いて効果が実感できない場合など、保存療法での完治が難しい場合には手術治療の方法もあります。 手術では皮膚を切開して、炎症を起こしている腱の周囲の組織を部分的に切除します。さらに腱自体に異常がある場合には腱の部分切除を行い、腱の切除部分が多くなった場合には他の部位から腱を移植します。 病気の重症度によって治療内容が異なるため、治療費もさまざまです。詳しい治療費の見込みについては担当医師に確認してください。 押すと痛いアキレス腱炎の緩和方法 安静 痛み発症後2〜6週間程度の安静処置 ストレッチ 足関節を反らしてアキレス腱を伸ばす 運動療法 かかとを上げる動作によって筋力を強くする サポーター・インソールの使用 足関節が反りすぎないように制限・アキレス腱への負担を減らす お薬の使用 安静処置と並行して行い痛みを緩和させる 整体・整骨院などでの治療 マッサージやツボを刺激して痛みを軽減させる 押すと痛いアキレス腱炎の主な緩和方法は上記のとおりです。 具体的な内容は以下の関連記事で紹介しているので確認いただき、現在の症状状況にあわせて実施してみましょう。 アキレス腱炎についてよくある質問 この項目では、アキレス腱炎に関するよくある質問を紹介します。 アキレス腱炎で痛くなる場所はどこ? アキレス腱がかかとの骨に付着している部分から中枢側で腱自体に痛みがある病気を「アキレス腱炎(別名:アキレス腱周囲炎)」と言います。 アキレス腱とかかとの骨の境界部分の痛みは「アキレス腱付着部症」といい、治療方法が多少変わってきます。 アキレス腱炎に対する注射は効果がある? 炎症を抑える目的で腱内部や周囲にステロイドを注射する方法があります。しかし、腱の脆弱化や断裂を起こす可能性があるので複数回の注射は勧められません。 また、腱の周囲を剥離する目的でヒアルロン酸や生理食塩水などの注射を行う場合もあります。 しかし、病気の状態によってはご本人に適していないケースや、そもそも注射処置を行なっていない施設もあるので事前の確認が望ましいです。 アキレス腱炎に効果的なストレッチはなに? 下腿三頭筋や太ももの裏にあるハムストリングのストレッチは、治療・再発の予防に効果的です。 下腿三頭筋のストレッチは階段や足台などの段差があるところに痛い方の足の先をかけ、かかとをゆっくりと降ろしていきます。我慢できる程度の痛みの範囲で10〜15秒ほど伸ばすのを3回行い、これを朝・夕の1日2回実施してみてください。 夜にストレッチを実施する場合は、入浴後のなど身体が温まっている状態で行うのが効果的です。 まとめ|アキレス腱を押すと痛くなる前に適切なケアを心がけよう アキレス腱部の痛みはアキレス腱炎のほかに、アキレス腱付着部症と呼ばれるいう病気があります。どちらもオーバーユースや急な運動によって起こります。 また、アキレス腱炎を防ぐためにも適切な靴の選択・正しいフォームの維持・無理のない運動計画・そして運動前後のストレッチが重要です。痛みや異常を感じた場合は、早期に整形外科を受診し、専門的な診断と治療を受けましょう。
2023.04.21 -
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脳梗塞にはどんな合併症があるのだろう? 合併症が起きたらどうなるのかな。 この記事を読んでいるあなたは、脳梗塞にはどのような合併症が起こるのか、不安に思っているのではないでしょうか。「どのように治療されるか知りたい」と思っているかもしれません。 結論、脳梗塞には代表的な5つの合併症があります。各合併症は原因や症状が異なり、完全に防ぐのは困難です。 本記事では、脳梗塞の合併症について、種類や治療法、予防法を解説します。記事を最後まで読めば、脳梗塞の合併症についての基本的な内容がわかり、看護・介護にも役立つでしょう。 脳梗塞の代表的な5つの合併症 脳梗塞には、以下5つの合併症があります。 【発熱して熱が続く】体温調節障害 誤嚥性肺炎 脳や消化管からの出血 血管性認知症 サルコペニア 本章の内容をもとに、合併症の症状・概要を理解しておきましょう。 なお、脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説を見たい方は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 【発熱して熱が続く】体温調節障害 脳梗塞の合併症として、発熱が続く体温調節障害が起こることがあります。 体温は脳の中枢で管理されており、脳が障害を受けると体温調節中枢も障害され、発熱することがあるのです。 なお、重度の脳卒中の場合、発症から数時間後に大幅に体温が上昇するケースもあります。(文献1) 誤嚥性肺炎 誤嚥性肺炎とは、自分のつばや痰、食べ物などが、食べ物の通り道「食道」に入らずに、肺までの空気の通り道である「気管」に入るために起こります。食べ物が気管に入ったときに細菌をいっしょに吸い込むことで、肺炎となるのです。(文献2) 誤嚥性肺炎は、脳梗塞の影響で飲み込み機能が落ちている方や、意識障害が起きている方によくみられます。 代表的な症状は、以下のとおりです。 発熱 咳 膿のような痰 しかし、「なんとなく元気がない」「食欲がない」など、呼吸に関係のないあいまいな症状のみが出るケースも珍しくありません。 脳や消化管からの出血 脳梗塞を起こした人は、再発を防ぐために「血液をサラサラにして詰まりにくくする薬」を服用するケースが多くあります。 しかし、血液をサラサラにする薬には、血管が詰まりにくくなる効果がある一方、脳や消化管(胃や腸)の出血が起こりやすくなる副作用もあります。 脳や消化管からの出血による健康上の不安点は、以下のとおりです。(文献3) 脳出血:麻痺の悪化や死亡のリスクがある 消化管出血:貧血によって全身状態が悪化するリスクがある 副作用はあるものの、血液をサラサラにする薬は脳梗塞の再発予防に欠かせない薬です。 医師・看護師・薬剤師による薬の説明をよく聞き、注意点を守ることが大切です。 血管性認知症 脳梗塞によって、記憶の乱れや運動麻痺などを伴う可能性のある「血管性認知症」という疾患があらわれるケースがあります。血管性認知症は、認知症の中でアルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い病気で、おもな症状は以下のとおりです。(文献4) 実行機能障害や注意障害 非均一な高次機能障害:俗にいう「まだら認知症」 局所脳機能障害:運動麻痺、構音・嚥下障害、脳血管性パーキソニズム どのような症状が出るかは、脳梗塞によって機能が低下した脳の部位や、機能障害の程度によって異なります。 サルコペニア サルコペニアとは、全身の筋肉量が減り、筋力が低下する状態です。筋肉が落ちると寝たきりになりやすく、死亡リスクも高くなることがわかっています。(文献5) 脳卒中を発症して2週間たった状態では、45.5%の人がサルコペニアになっていたという報告もあるのです。 当院「リペアセルクリニック」では、脳梗塞を含む脳卒中に対する再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。また、治療と並行して理学療法士、柔道整復師、鍼灸師などを含むチーム体制によるリハビリテーションも可能です。 ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けています。どうぞ気軽にお問い合わせください。 脳梗塞の合併症が起こる原因は症状によって異なる 脳梗塞の合併症が起こる原因は、以下のとおりです。(文献6) 合併症の種類 原因 体温調節障害 視床下部の損傷 脳血流の病理学的変化 代謝異常 神経性炎症反応 誤嚥性肺炎 細菌感染(肺炎球菌・口の中の常在菌) 脳や消化管からの出血 血液をサラサラにする薬の効きすぎ 血管性認知症 脳梗塞による脳細胞のダメージ サルコペニア 寝たきりによる筋肉量の低下 それぞれの合併症は起こる原因が異なり、完全な予防は難しいのが現実です。 脳梗塞の合併症が起こったときの対処法 脳梗塞の合併症が起こったときのおもな対処法は、以下のとおりです。(文献2)(文献4)(文献7) 合併症の種類 対処法 体温調節障害 通常は解熱鎮痛薬で対症的に治療 誤嚥性肺炎 基本的には抗菌薬の投与をおこなう 場合によっては酸素を投与する 口腔ケアの徹底や飲み込む力を高めるリハビリにより、予防に努める 脳や消化管からの出血 血液をサラサラにする薬を一時的に中止する 血液製剤や血小板輸血等の投与を考慮する 脳内出血の場合は血圧を下げる出血を止める薬を投与する 血管性認知症 血圧コントロールや生活習慣の適正化による脳梗塞の再発予防が重要とされる 脳の循環をよくする薬を投与するケースもある 身体機能の低下を防ぐリハビリをおこなう サルコペニア リハビリをはじめとする運動療法をおこなう アミノ酸の摂取を増やす栄養療法をおこなう サルコペニアを防ぐために、早めからのリハビリをおこなう 脳梗塞の発症後は、合併症ができるだけ起こらないよう、薬の量や体調変化を慎重に観察しながら治療をおこないます。どの合併症も早めの対応が重要なため、気になる症状がある場合はすみやかに受診しましょう。 脳梗塞後のリハビリについては、以下の記事も参考にしてください。 まとめ|脳梗塞の合併症がみられたらすぐに受診しよう 脳梗塞は、「体温調節障害」「誤嚥性肺炎」「脳や消化管からの出血」「血管性認知症」「サルコペニア」などの合併症リスクがあります。 合併症を完全に防ぐのは困難なため、気になる症状がみられたらすぐに受診するようにしましょう。 当院「リペアセルクリニック」は、脳梗塞をはじめとする脳卒中に対して再生医療(幹細胞)をおこなっています。再生医療は、脳梗塞後の後遺症が改善する、リハビリ効果を高める、再発予防になるなどの効果が期待される治療法です。 再生医療へのご質問・ご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けております。気になる点がありましたら、どうぞ気軽にご相談ください。 脳梗塞の合併症についてよくある質問 脳梗塞になりやすい人の特徴は何? 脳梗塞の危険因子として「生活習慣病」が挙げられます。 高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などがリスクとなるため、健診で異常を指摘されている方は早めに治療を受けるようにしましょう。 脳梗塞になりやすい人については、以下の記事で詳しく説明しています。 脳梗塞の前兆にあたる症状は? 脳梗塞の前兆とは「急に手足や顔の麻痺やしびれが出る」「言葉が出てこない」などです。 これらの症状は時間が経つと改善するケースもありますが、「一過性脳虚血発作」といわれる脳梗塞の前兆の可能性があります。原因は、動脈硬化や心臓の病気などにより一時的に脳の血流が悪くなることです。 脳梗塞になる危険性があるため、一過性脳虚血発作がみられたらすぐに受診しましょう。 脳梗塞の前兆については、以下の記事も参考にしてください。 脳梗塞の合併症を予防する方法は? 現代の医学でも、合併症の完全な予防は困難です。合併症のリスクを下げるために、医師、看護師の指示を守り、適切な治療を受けましょう。 また、胃潰瘍の既往がある方は、胃酸の分泌を抑えるお薬を服用して消化管出血のリスクを下げる場合もあります。 参考文献一覧 文献1 Boysen G, Christensen H. Stroke severity determines body temperature in acute stroke. Stroke. 2001 Feb;32(2):413-7. doi: 10.1161/01.str.32.2.413. PMID: 11157175. 文献2 誤嚥性肺炎|日本呼吸器学会 文献3 重篤副作用疾患別対応マニュアル|出血傾向 文献4 猪原 匡史,血管性認知症,日本内科学会雑誌109:1519~1525,2020 文献5 田中 勝人,田中 健太,巨瀬 拓也,高橋 雅幸,釜﨑大志郎,大田尾 浩,急性期脳卒中患者のサルコペニアの有病率と特性,理学療法さが・第7巻第1号・21~27,2021年2 月 文献6 Gowda R, Jaffa M, Badjatia N. Thermoregulation in brain injury. Handb Clin Neurol. 2018;157:789-797. doi: 10.1016/B978-0-444-64074-1.00049-5. PMID: 30459041. 文献7 サルコペニア診療ガイドライン2017年度版|日本サルコペニア・フレイル学会
2023.04.19 -
- 頭部
- 頭部、その他疾患
「シャンプーのときに頭に何か当たって痛い」 「頭のできものを押すと痛いけど、病院に行った方が良いのかな?」 頭にできたできもの(こぶ)に、このような不安を感じていませんか。 頭のできものの原因は、ニキビや毛嚢炎、たんこぶなど比較的よく見られるものから、医療機関での診察が必要なものまでさまざまです。 本記事では、押すと痛い頭のできもの(こぶ)で考えられる疾患や特徴について詳しく解説します。 また、「どの診療科を受診すれば良いのかわからない」「様子を見ても大丈夫なのか知りたい」という方に向けて、受診先や受診の目安についても紹介しています。 頭のできものが気になる方は、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 頭のできものについて気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 押すと痛い頭のできもの(こぶ)とは?考えられる疾患 シャンプーで頭皮に触れたときや髪をかきあげたときなど、ふとしたタイミングで頭に「こぶ」ができていることに気づいた経験はありませんか。 頭のできものは、押したときだけ痛む場合もあれば、何もしなくてもズキズキと痛む場合もあります。 また、赤みや腫れを伴うものもあれば、見た目に変化が少ないものもあります。 原因によって症状や注意すべきポイントは異なるため、まずは頭のできものにどのような特徴があるのかを知ることが大切です。 頭にできる「こぶ」の種類 まずは頭にできるこぶの種類を把握しておきましょう。 頭のできもの(こぶ)は大きく、皮下血腫・感染症・皮膚炎・腫瘍に分類されます。 種類 主な特徴 皮下血腫(たんこぶ) 頭をぶつけた後にできる腫れやこぶ 感染症(ニキビ・毛嚢炎) 赤みや痛み、膿を伴うことがある 皮膚炎 かゆみや赤み、水ぶくれが現れることがある 良性腫瘍(粉瘤・脂肪腫) ゆっくり大きくなるしこり 悪性腫瘍 大きくなる、出血するなどの変化がみられる それぞれ症状や特徴が異なるため、気になるできものがある場合は特徴を確認することが大切です。 以下で各こぶの特徴について詳しく解説します。 皮下血腫(たんこぶ) 皮下血腫はいわゆる「たんこぶ」のことです。 頭をぶつけた際に皮膚の近くの血管が切れて、血液が溜まった状態です。 皮下血腫自体はとくに治療をせずに治ることが多いですが、頭を打撲して嘔吐したり、意識が低下したり、打撲した前後のことを覚えていなかったりする場合にはすぐに受診をするようにしましょう。 感染(ニキビ・毛嚢炎) ニキビは皮脂が毛穴を閉塞し、アクネ菌が増殖することで炎症を起こします。 ニキビといえば顔のイメージがありますが、頭皮にも起こることはあります。 肌荒れを含むニキビの発生要因は免疫力が関わっているケースがあることから、繰り返し継続的にニキビができてしまう状態はあまりよろしくありません。 また、毛包炎(毛嚢炎)は毛穴に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの皮膚常在菌が感染することで炎症を起こす疾患です。 どちらも菌により炎症が起こるので、押すと痛い、赤く腫れることがあるのが特徴です。 皮膚炎 頭皮がシャンプーや整髪料、髪染めなどに反応して炎症を起こす「接触性皮膚炎」も、こぶやできものの原因になることがあります。 ただれ、水ぶくれが多く、大きなしこりはあまりみられません。 また、かゆみを伴うことが多いのも特徴です。 症状の改善には、原因となっている製品の使用を中止することが重要です。 腫瘍 腫瘍によって頭にしこりやこぶのようなできものが現れることがあります。 腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、見た目だけで判断することは難しいです。 良性の腫瘍はゆっくり大きくなることが多い一方で、悪性の腫瘍は短期間で大きくなったり、出血や潰瘍を伴ったりする場合があります。 気になるしこりがある場合や、大きさや見た目に変化がある場合は、医療機関へ相談しましょう。 良性の腫瘍(粉瘤・脂肪腫) 良性の腫瘍には「粉瘤(ふんりゅう)」があります。 粉瘤は、毛穴の一部に皮脂などが溜まって、袋状となった良性の腫瘍です。 柔らかいしこりとして触れ、通常は強い痛みを伴いません。 しかし、内部で細菌が増殖して炎症を起こすと、赤く腫れたり、押したときに痛みを感じたりすることがあります。 また、膿が出たりすることがあります。 脂肪腫も良性の腫瘍の一種で、皮下の脂肪組織が増殖してできるしこりです。 一般的にはゆっくりと大きくなり、痛みを伴わないことが多いとされています。 良性腫瘍は緊急性が低いケースが多いものの、大きくなったり炎症を繰り返したりする場合は医療機関への相談を検討しましょう。 悪性の腫瘍 頭皮にできる悪性腫瘍には、皮膚がんの一種である「有棘細胞癌」や「悪性黒色腫(メラノーマ)」などがあります。 良性の腫瘍とは異なり、短期間で大きくなったり、出血したりすることがあるのが特徴です。 また、触ると硬く、ごつごつした感触が残る場合もあります。 さらに、皮膚の一部がただれて治りにくくなったり、かさぶたを繰り返したりすることもあります。 小さなできものやイボのように見えても、徐々に大きくなっている場合や出血を伴う場合は注意が必要です。 気になる変化がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 「こぶ」と脳卒中の関係は? 頭のできもの(こぶ)と脳卒中に直接的な関係はありません。 頭に触れてわかるこぶやしこりは、主に皮膚や皮下組織に生じるものであり、脳の病気によってできるものではないためです。 そのため、脳卒中になったからといって頭皮にこぶができることはありません。 また、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤も、皮膚の上から触れることはできません。 一方で、脳卒中は突然症状が現れることが特徴です。 発症する部位によって症状は異なりますが、代表的な症状として以下が挙げられます。 これらの症状がみられる場合は、できものの有無に関係なく速やかに医療機関を受診しましょう。 脳卒中の後遺症に対しては、再生医療による機能回復を目指す治療法も研究されています。 脳卒中について不安がある方は、LINEで配信している脳卒中に対する症例についてもぜひご確認ください。 【注意!】頭の「こぶ」で受診したほうが良いケース 頭のできもの(こぶ)の多くは良性ですが、中には早めの受診が必要なケースもあります。 たとえば、こぶやしこりが赤く腫れて痛みを伴う場合や、膿が出ている場合は感染症の可能性があります。 感染が広がると症状が悪化することもあるため、数日待っても改善しない場合は医療機関の受診をおすすめします。 また、こぶやしこりが徐々に大きくなっていたり、数が増えたりする場合は、詳しい検査が必要になることがあります。 さらに、頭をぶつけた後にできたこぶが大きくなり続ける場合や、意識がもうろうとする、話しづらい、手足が動かしにくいなどの症状を伴う場合は注意が必要です。 早急に受診してください。 【受診を検討した方が良い症状】 症状 考えられる原因 赤く腫れて痛みがある 感染症 膿が出ている 感染症 大きくなっている 腫瘍など 数が増えている 腫瘍など 頭をぶつけた後に大きくなっている 頭部外傷 意識障害や手足の動かしにくさがある 脳の病気や頭部外傷 症状が続く場合や気になる変化がある場合は、皮膚科・形成外科・脳神経外科などへの受診を検討しましょう。 頭のできもの(こぶ)に異常を感じたら早めに受診しよう 頭のできもの(こぶ)は、自分では見えにくい場所にできることも多く、不安を感じやすい症状の一つです。 「こぶ」の原因は、皮下血腫や感染症、皮膚炎、腫瘍などさまざまで、多くは良性のものですが、中には注意が必要なケースもあります。 また、頭皮のできものと脳卒中に直接的な関係はありません。 脳卒中では、言葉が出にくい、手足が動かしにくい、意識がもうろうとするなどの症状が突然現れることが特徴です。 頭のできものに痛みや腫れがある場合や、大きくなっている場合、数が増えている場合は、症状の変化を見逃さず早めに医療機関へ相談しましょう。 皮膚科や形成外科、脳神経外科などで診察を受けることで、原因に応じた適切な治療につながります。 また、症状について不安がある方や相談先に迷われている方は、当クリニックでもご相談を承っています。 頭の「こぶ」についてよくある質問 小さなときからある頭の「こぶ」は、どうしたら良いですか? 幼少期から長期間変化がないこぶの場合は、重篤な病気である可能性は比較的低いと考えられます。 ただし、急に大きくなったり、赤みや痛みが現れたりした場合は注意が必要です。 見た目が気になる場合や変化がみられる場合は、医療機関へ相談しましょう。 頭の「こぶ」は何科を受診したら良いですか? 頭のこぶやしこりが気になる場合は、皮膚科または形成外科を受診するのが一般的です。 一方、頭を強くぶつけた後にたんこぶができた場合や、頭痛・吐き気・意識障害などを伴う場合は、脳神経外科の受診を検討しましょう。 受診時には、いつ頃からできているのか、痛みや大きさの変化があるかなどを伝えると診断の参考になります。 頭の「こぶ」に痒みがある場合どうしたら良いですか? まずは頭皮を清潔に保ちましょう。 シャンプーや整髪料、ヘアカラー剤などを変更した直後から症状が出た場合は、一時的に使用を中止して様子を見るのも一つの方法です。 ただし、かゆみが強い場合や症状が続く場合は、皮膚炎などの可能性もあるため、皮膚科を受診しましょう。 頭のできものが赤くないのに押すと痛いのはなぜですか? 頭のできものに赤みがなくても、皮膚の下で炎症が起きている場合や、粉瘤などの良性腫瘍ができている場合は痛みを感じることがあります。 また、炎症がまだ表面まで及んでいない段階では、見た目に変化がなくても押すと痛みが出ることがあります。 痛みが続く場合や徐々に大きくなる場合は、医療機関で原因を確認してもらいましょう。 頭のできものは薬で治りますか? 頭のできものの原因によって異なります。 ニキビや毛嚢炎など細菌感染によるものであれば、塗り薬や飲み薬で改善することがあります。 一方、粉瘤や脂肪腫などの腫瘍は薬だけでなくならないことが多く、状態によっては処置や手術が必要です。 自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、症状が続く場合は受診を検討しましょう。 頭のできものはがんの可能性がありますか? 頭のできものの多くは良性ですが、まれに悪性腫瘍が原因となることもあります。 とくに、短期間で大きくなる、出血する、ただれが治らないといった変化がみられる場合は注意が必要です。 ただし、見た目だけで良性・悪性を判断することは難しいため、気になる変化がある場合は医療機関へ相談しましょう。 子どもの頭のできものが押すと痛い場合はどうしたら良いですか? 子どもの場合は、転倒や衝突によるたんこぶが原因となることが多いですが、毛嚢炎や皮膚の感染症などが隠れていることもあります。 頭をぶつけた後にできた場合は、腫れの大きさだけでなく、吐き気や意識の変化がないかも確認することが大切です。 痛みが続く場合やできものが大きくなる場合は、小児科や皮膚科などへ相談しましょう。
2023.04.17 -
- 足部、その他疾患
- 足部
足首を捻挫してしまうと歩くのも困難で、日常生活に支障をきたすこともあるため「早く治したい」と考える方も多いでしょう。 本記事では、捻挫を早く治す方法や自宅でできるセルフケアについて解説します。 捻挫による痛みは自宅でできる対処法やセルフケアもありますが、あくまで適切な治療を受けるまで応急処置なので、早めに医療機関を受診しましょう。 「捻挫の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ自分にあった治療法を選択するための参考にしてください。 \捻挫を1日でも早く治すなら再生医療/ 捻挫を早く治す治療法として、先端医療である再生医療が注目されています。 再生医療とは、人間の持つ再生力を活用し、損傷した部位の再生・修復を促進する医療技術のことです。 患者さまの細胞や血液のみを使用し、拒絶反応やアレルギーのリスクが少ないため、幅広い方が治療をお受けいただけます。 当院リペアセルクリニックでは、捻挫を1日でも早く治したい方のために先端医療である再生医療による治療をご提供しています。 つらい捻挫の痛みを早く治したい方は、ぜひお気軽にご相談・お問い合わせください。 \無料相談・お問い合わせはこちらから/ 0120-706-313 (受付時間:9:00〜18:00) 捻挫を1日でも早く治す対処法 結論からいえば、捻挫をしたときにはPOLICEの概念での応急処置が有効です。 捻挫とは軟骨や関節包(かんせつほう)・靭帯が損傷している状態で、骨折や脱臼以外の関節のケガを指します。 この捻挫に対して有効と考えられている応急処置がPOLICEです。POLICEは6つの処置の頭文字を取った造語であり、スポーツ現場などで積極的におこなわれています。これからこのPOLICEについて詳しく解説しますので、ぜひチェックしてください。 なお、捻挫と靭帯損傷に関しては以下の記事でも詳しく対処方法をご紹介しています。気になる人はぜひこちらも合わせてご覧ください。 【関連記事】 足首を捻挫して歩けるけど痛い!すぐできる正しい対処法【腫れてる人要確認】 【医師監修】靭帯損傷とは|症状・原因・全治までの期間を現役医師が解説 RICE処置を行う 捻挫を早く治すための応急処置では、RICE処置が一般的な方法です。 Rest(安静) Ice(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) 受傷直後は、痛む場所を動かさないように安静に過ごすのが優先されます。 また、炎症を抑えるための冷却や患部の圧迫も重要です。 RICE処置の具体的な方法は、以下のとおりです。 Rest(安静) 痛みや腫れが悪化しないように、患部を動かさないように安静にする Ice(冷却) 受傷直後の炎症を抑えるために、氷嚢や氷を入れた袋などで患部を冷やす Compression(圧迫) 患部の腫れや内出血の増悪を予防するために、テーピングや包帯などで圧迫する Elevation(挙上) 腫れを軽減したり、出血を防ぐためためにも心臓よりも高い位置に挙げる 痛みや腫れなど症状に合わせた応急処置を行うことで、捻挫の悪化を防ぐことにつながり症状改善も早まることが期待できます。 RICE処置は、あくまで適切な治療を受けるまでの応急処置のため、医療機関で適切な治療を受けることが重要です。 「病院に行った方が良い症状なのかわからない」という方は、ぜひお電話で症状について教えてください。 ▼無料の電話相談はこちら >>今すぐ電話してみる 足首をストレッチする 肩幅に足を開いて立つ 右足にゆっくりと体重を乗せていく 胸の中心が右足の上まできたら、左足に体重を乗せていく 左右の足へ体重を繰り返し10往復ほど乗せていく ポイントは両肩を水平に保ったまま体重移動をしていくことです。 水平に保ったままの体重移動であれば足に過剰な負担がかかりにくくなります。 また、もし痛みがあるようであれば座った状態で足に体重を乗せる方法でもかまいません。足に体重を乗せられるようになれば捻挫も早く治りやすいので、ぜひためしてみてください。 1セット10往復、1日3セット程度を目安に実施すると良いですが、痛みが出るようであれば無理しないようにしましょう。 足の指をストレッチする タオルを用意して、タオルの上に足を乗せる 指でタオルを握り、タオルを手繰り寄せる 手繰り寄せたら元に戻し、10回繰り返す ポイントは足の指を大きく動かすことです。 また、手繰り寄せるときにつま先が浮いてしまう人が多いため、足の裏全体がタオルから離れないように注意してください。 1セット10回を1日3〜5セットを目安の実施がおすすめです。 足首のセルフケアを行う 足裏全体が床につくように椅子に座る 足首を反らし、つま先を床から浮かす ポイントは指を反らすのでなく、足首全体を動かすことです。 足首の力が弱い人は指の力に頼ってしまうので、指を動かしすぎないように注意してください。 また、足首がまっすぐでなく横にねじれながら動く人もいます。まっすぐ反らすことを意識して動かすと、捻挫に対してより効果的です。 1セット10回、1日3〜5回程度を目安の実施がおすすめです。 捻挫を早く治すための注意点 捻挫を早く治すためには、完治するまで飲酒と入浴は避けた方が良いです。 痛みが強い時や受傷直後は炎症が起きているため、血流を良くしてしまうと患部の状態が悪化する可能性があります。 損傷の程度にもよりますが、最低でも3日(72時間)は空けましょう。 また、捻挫の応急処置が完了したらすぐに医療機関を受診することが推奨されます。 病院であれば捻挫の重症度からアイシングをするべきかどうかや、適切な負荷量のアドバイスがもらえるなど適切な処置が可能です。 以下の記事で病院にいくべき基準を紹介しているため、ぜひ目を通してください。 捻挫を早く治す対処法に関してよくある質問 捻挫を早く治す対処法に関してよくある質問について紹介します。 捻挫とはどのような状態ですか? 関節に外力が加わって生じた怪我のうち、骨折と脱臼以外のものを指します。 X線で骨折、脱臼がないことを確認し、必要があればMRIを撮像します。 どうやって怪我をしたかも診断には重要です。 捻挫を早く治すには? まずは適切な診断が必要です。応急処置としてはRICE処置が推奨されます。 炎症が起きている間は消炎鎮痛薬なども併用し、過度な負担がかからないように注意してください。 受診するなら整形外科?整骨院? 正しく診断をつけるという意味でもX線やMRIでの検査を行える整形外科をおすすめします。 近くに整形外科がない、診察時間外の場合には整骨院でも良いでしょう。 自分で判断して自己流で治療をするのはよくありません。 捻挫を早く治すためには適切な対処法を実践することが重要 捻挫を早く治すためには適切な応急処置が大切です。応急処置にはRICE処置の考え方を中心に、捻挫した足首に負担がかからないように注意してください。 また、負担を避けるだけでなく適切な負荷をかけていくことも大切です。もし動かせるようであれば、本記事でご紹介したトレーニングを中心にゆっくりと動かしてみましょう。 とはいえどの程度動かして良いかわからない人も多いですよね。 そんなときには無理をせず、早めに整形外科を受診してください。病院を受診すればどの程度動かして良いか、適切なアドバイスをもらえるでしょう。 ちなみに当院リペアセルクリニックは、捻挫に対しても再生医療をおこなっています。 手術をすることなく治りにくい人体の修復が可能で、身体への負担も少ないおすすめの治療方法です。少しでも気になるという人は、メールでの相談もしくはオンラインカウンセリングが可能でお気軽にご相談ください。 この記事が捻挫でお困りの人に、少しでもお役に立てれば光栄です。
2023.04.14 -
- その他、整形外科疾患
肋骨の骨折は自然に治るのを待つ必要があり、一般的には胸部の違和感が軽くなるまでに約数週間、治るまでには約2~3ヵ月かかります。 以下のような行動は治りが遅くなるだけでなく、痛み症状が悪化したり合併症のリスクがあるため注意しましょう。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 骨折してその骨片が肺に刺さると気胸となり命に関わります。肺に小さな穴が開くと空気がもれます。 骨折した次の日には胸部レントゲンを撮影することが推奨されます。 肺に小さな穴が開くと空気が漏れ出す「気胸(ききょう)」という状態を引き起こし、呼吸がしづらくなるだけでなく、最悪の場合は命に関わります。 肋骨骨折に伴う強い痛みを少しでも早く和らげたいという方には、再生医療という新たな選択肢もあります。 患者さまご自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、肋骨骨折の長引く痛みや後遺症にも改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肋骨骨折の痛みをできるだけ早く改善したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在の治療では思うような回復が得られていない 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 治療法については以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=-Kvk7EX-xDZ2ABYK 肋骨骨折は自然に治るのを待ちながらも医師の判断をあおごう 肋骨骨折は通常なら約数週間で胸の違和感が減少し、骨癒合するまでは約2~3ヵ月必要にはなりますが、特別な治療も必要としない骨折です。 骨折を起こした後、骨折した部分には約3週間で仮骨(骨のもと)が作られ、これによって骨折部が安定化して胸の違和感が和らぎます。 その後少しずつ骨形成が進んで骨癒合していき、症状がなくなる流れです。 肋骨骨折は、胸部の外傷で最も多くみられる疾患のひとつです。たとえば、以下のような原因で肋骨骨折が起きます。 激しいスポーツでの外傷、転倒 足を滑らせた際、転落などによるケガ ゴルフのスイングによる負荷 慢性的な咳などの繰り返しによる骨折 ケガをしてレントゲン写真を撮っても、肋骨骨折かわからない場合もあるでしょう。 ただ、肺などの臓器の損傷や別の病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要なことをご理解いただければと思います。 自己判断をすると別の病気を見逃してしまう可能性もあるので、医療機関で診察を受けて医師から判断をあおいでみてください。 また、医師から肋骨骨折だと診断されたときは、安静期間や仕事復帰の目安を知っておきたい方も多いのではないでしょうか。 肋骨骨折の原因を含めて詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 肋骨骨折の症状は胸の違和感・腫れなどがあるか 【肋骨骨折の症状例】 骨折部位に違和感がある 皮下出血がある 腫れがある 骨折部位の圧迫で骨の”きしむ”音がする 体をそらす、肩を動かす、咳、深呼吸などで強い違和感がある 肋骨は左右12対の骨で、背中の胸椎から胸の前にある胸骨までかごのようになっており、その中にある心臓や肺などの臓器を保護しています。 肋骨骨折は胸部外傷の中で最も多くみられ、激しいスポーツ、転倒や打撲などの軽いケガ、交通事故などの大きいケガによって損傷してしまう場合があります。 症状としては、骨折した部位の違和感、皮下出血、腫れなどです。骨折部を軽く圧迫すると骨がきしむ音がするときもあります。 また、体をそらしたり、肩を動かしたりしたときや、咳、深呼吸で違和感が強くなるところも特徴です。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する情報を限定配信中です! 再生医療では「どのような治療をするのか」「従来の治療法と何が違うのか」ぜひご確認ください! 肋骨骨折の診断は触診・レントゲンを中心におこなう 診断は問診と胸部の触診、レントゲンが一般的ですが、病院によってはエコーで診断を行う場合があります。 肋骨は肺や肋骨同士の重なりがあるためレントゲンでの判断が難しく、とくに小さい骨折はレントゲンでは見つからない場合も多いからです。 レントゲン写真のメリットとして、肋骨骨折に合併する気胸(肺を損傷して空気が漏れてしまうこと)を診断できる可能性があります。 エコーでは、レントゲンで明らかにならない小さいひびを見つけやすくなりますが、実施していない医療機関もあるので注意が必要です。 受診前に医療機関へ電話で問い合わせをして、エコーとレントゲンの検査を受けられるか確認をおすすめいたします。 病院受診の目安は胸から軋む音がするか 胸の違和感が強い場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。 以下を参考に、ご自身の症状に当てはまるかを確認してみてください。 【医療機関を受診する目安】 ぶつけた後に胸を押すと違和感がある 呼吸、くしゃみで胸の違和感が強くなる 内出血がある 息をするのが苦しい とくに内出血がある場合は、肋骨を骨折している可能性が高いです。 肋骨の骨折を放置してしまうと、内臓の損傷や骨の変形につながるリスクがあるため早期の受診をおすすめします。 当院(リペアセルクリニック)では、胸部の痛みや違和感に関する相談を無料で実施しているので、ぜひお気軽にご相談ください。 公式LINEでは、先端医療である再生医療の治療方法や症例について限定配信中のため、ぜひ一度ご覧ください! 肋骨骨折の治療法は違和感を和らげること 明らかな骨折、不全骨折(いわゆる“ひび”)もしくは、X線で骨折がはっきりしない打撲の場合でも治療はほとんど同じです。 胸の違和感が軽い場合には、消炎鎮痛薬の内服と湿布などで痛みを和らげます。 また、胸の違和感が強い場合には、バストバンドやトラコバンドとよばれる固定帯(コルセット)で、骨折した部分を圧迫固定します。 呼吸で胸が広がると、骨折した肋骨に負担がかかり違和感が出やすくなりますが、息を吐いた状態でバンドを巻くと、骨折部の動きが少なくなり症状が緩和されるはずです。 これらの治療で、多くは数週間で胸の違和感は軽快するでしょう。骨折部のずれが大きいときや、複数の肋骨が折れているときは手術が行われる場合もありますが、かなり稀です。 また、大きいケガで血気胸(胸の中に血液や空気がたまること)があるときは、呼吸の管理や胸にチューブを挿入する治療が行われる場合もあります。 各症状に応じた適切な処置をおこなうためにも、医療機関への受診をご検討ください。 まとめ|肋骨骨折が自然に治るのか不安なときは医療機関へ 胸部の外傷で最も多い肋骨骨折は、自然に治るのを待つ必要がありますが、医療機関で医師に判断をあおぐのが大切です。 肋骨骨折は、激しいスポーツや転倒、交通事故などさまざまな原因で発生します。 以下で、肋骨骨折の症状について再度おさらいしておきましょう。 【肋骨骨折の症状まとめ】 骨折部位の違和感がある 皮下出血や腫れがある 骨のきしむ音がする 体を動かしたときの違和感がある 咳や深呼吸、くしゃみで違和感が増す など 肋骨骨折の診断方法としては、問診と触診、レントゲン検査が一般的ですが、エコー検査を使う場合もあります。 ただ、中には骨折部のずれが大きいときや複数の肋骨が折れているときは手術が必要になる場合もあるため、肋骨骨折の放置は禁物です。 重症の場合は呼吸管理や胸にチューブを挿入する治療が行われる場合もあります。 「折れているかもしれない」「痛みが引かない」と不安なときは、自己判断をせずに早めに適切な治療を受けましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、無料カウンセリングを実施しております。 治療法や現状の不安について、まずはお気軽にご相談ください。 実際の治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/WDZayyLiOYc?si=PJ57dhc71pfhd-0z 肋骨骨折についてよくある質問 肋骨骨折でよくお伺いする質問をまとめました。 肋骨が痛いのですが、どのような病気が考えられますか? 肋骨骨折をした後にしてはいけないことはありますか? Q:肋骨が痛いのですが、どのような病気が考えられますか? A:ケガなどの明らかな原因がある場合には、打撲、肋骨骨折が考えられます。 また、ゴルフなどのスポーツをしている方を始め、慢性的な咳などがあるときも肋骨の疲労骨折の可能性があるでしょう。 上記のような原因がない場合には、肋間神経痛による神経の痛みや、帯状疱疹、稀ですが骨の“がん”などを考える必要があります。 帯状疱疹では皮膚のぶつぶつができますが、皮膚の症状より先に違和感の症状が出る場合が多いです。 肋骨周辺の違和感があるときは、皮膚における見た目にも注意してみてください。 Q:肋骨骨折をした後にしてはいけないことはありますか? A:大きなケガで血気胸がなければ、胸の違和感を感じる場合でも無理のない範囲で動いていただいて構いません。 ただし、重いものを持つなどの重労働、激しいスポーツなどの衝撃は肋骨の骨折が悪化しやすくなるので控えましょう。 無理をして悪化させないためにも医療機関に相談し、適切な処置・治療を受けることをおすすめします。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する情報を限定配信中です! 再生医療では「どのような治療をするのか」「従来の治療法と何が違うのか」ぜひご確認ください!
2023.04.12 -
- 頭部
- 頭部、その他疾患
「頭痛だけでなく、吐き気も出るようになってつらい」 「薬を飲んでいるけれど、最近効きが悪い気がする」 吐き気が伴う頭痛に、思うように仕事や家事がはかどらないと悩む方もいるでしょう。 頭痛には命に別状のないタイプと、命に関わる疾患が原因のタイプに分られるため、自己判断で放置するのは危険です。 本記事では、頭痛と吐き気が現れる原因について解説します。また、タイプ別の頭痛症状や受診の目安も紹介するので、吐き気を伴う頭痛にお悩みの方は参考にしてください。 当院リペアセルクリニックでは、無料の電話相談を実施しております。医療機関を受診するべきかお悩みの方は、ぜひご利用ください。 頭痛と吐き気が同時に現れる原因 頭痛は原因によって、一次性頭痛と二次性頭痛に分類され、吐き気を伴うケースも珍しくありません。 多くの方が経験するのは命に関わらない一次性頭痛です。しかし、なかには脳卒中や髄膜炎などの命に関わる疾患が関与している二次性頭痛のケースもあるため、安易に放置するのは危険です。 ここでは、一次性頭痛と二次性頭痛の原因について解説します。 【一次性頭痛】ストレスや生活習慣 一次性頭痛とは、脳のMRIやCT検査をしても明確な異常が見つからない頭痛を指します。「頭痛持ち」といわれる症状の多くが該当し、慢性的な片頭痛や緊張型頭痛が代表的です。 主な原因は、以下のとおりです。 ストレス 生活習慣の乱れ 長時間のデスクワークやスマートフォン操作による眼精疲労 睡眠不足 不規則な食事 天候による気圧の変化 ホルモンバランスの乱れ 一次性頭痛は命に別状こそありませんが、放置すると生活の質を下げる要因となります。まずは自分の生活リズムを見直し、痛みを誘発する原因を見つけられると、頭痛の予防に役立ちます。 【二次性頭痛】疾患の可能性 二次性頭痛は、なんらかの疾患が原因で引き起こされる頭痛です。主に以下の脳疾患が原因として挙げられます。 脳卒中(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞) 髄膜炎 脳腫瘍 二次性頭痛の原因が脳疾患だった場合、放置すると命に関わるため、決して軽視できません。 二次性頭痛の特徴は以下のとおりです。 今までに経験したことのない激しい痛み 突然バットで殴られたような衝撃を感じる 手足がしびれる ろれつが回らない 高熱を伴う場合 「少し休めば治るかも」と自己判断で放置しないようにしてください。いつもの頭痛とは明らかに違う、あるいは徐々に痛みが強まっていると感じたら、迷わず救急車を呼ぶか、脳神経外科を受診してください。 一次性頭痛の種類と症状 一次性頭痛は、命に関わるような症状は現れないものの、強い吐き気や生活への支障を伴うケースも少なくありません。 代表的な疾患には、片頭痛や緊張型頭痛・群発頭痛の3つが挙げられ、痛む場所や誘発する要因などが異なります。(文献1) (文献2) ここでは、一次性頭痛の種類と症状について解説するので、参考にしてください。 片頭痛 片頭痛は、20〜40代の女性に多く見られ、症状は以下のとおりです。 こめかみから側頭部にかけてズキズキと脈打つように痛む 吐き気や嘔吐が伴う めまいがする 光や音・においに過敏になる 片頭痛は頭の片側、あるいは両側が「ズキズキ」と脈打つように痛み、ひどい場合は寝込んでしまうケースも珍しくありません。 強い吐き気や嘔吐を伴いやすい点も片頭痛の特徴の1つです。光や音、匂いに敏感になり、普段は気にならない生活音が苦痛に変わる方がいるのも事実です。 頭痛が起きる前には、視界にチカチカと光がちらつく「閃輝暗点(せんきあんてん)」という前兆が現れる場合もあります。 気圧変化や睡眠不足、女性の場合では月経が片頭痛の引き金になる場合があります。 緊張型頭痛 緊張型頭痛とは、身体・精神的なストレスによって起こる頭痛を指し、多くの方が経験する疾患です。主に、以下の症状が挙げられます。 頭全体を締め付けられるような重苦しい鈍痛 めまい 軽い吐き気 緊張型頭痛は、頭全体がヘルメットやハチマキでぎゅっと締め付けられるような、重苦しい鈍痛が続くのが特徴です。片頭痛のような激しい嘔吐は少ないものの、ダラダラと続く痛みに加えて、フワフワしためまいや軽い吐き気を催すケースがみられます。 筋肉の凝りや精神的な問題が関係しているとされていますが、明確な原因は未だにわかっていません。 頭が締め付けられるような痛みを伴うものの、問題なく仕事や家事を行えるケースが多い傾向にあります。しかし、症状が慢性化すると、日常生活に悪影響が現れる場合があるのも事実です。 群発頭痛 群発(ぐんぱつ)頭痛とは、強い痛みを引き起こす頭痛で、症状は以下のとおりです。 片方の目の奥や頭の側方に非常に強い頭痛が起こる 目が充血する まぶたが下がる 涙や鼻水が出る 吐き気を伴う 群発頭痛は目の奥にある動脈が拡張し炎症やうっ血を起こす疾患で、目の奥の神経に影響するため、目や鼻にも症状が出やすくなります。 1〜2カ月ほどの決まった期間に集中して頭痛が起こり、夜中や明け方など、毎日ほぼ同じ時間に発作が起きるのが特徴です。 飲酒や喫煙、一部の食品など、日常的なものが引き金になる場合があるため注意が必要です。 二次性頭痛の種類と症状 二次性頭痛は別の疾患が原因となって起こるため、一次性頭痛と異なり、放置すると重篤な結果を招く可能性があります。吐き気を伴い、これまでにない強い頭痛や急な発症がみられる点が特徴です。 原因となる疾患は多岐にわたりますが、代表的なものに脳卒中や髄膜炎、脳腫瘍などが挙げられます。(文献3)それぞれの疾患について、詳しく解説していきます。 脳卒中 脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりするのが原因で起こる疾患の総称です。具体的には、以下3つに分類されています。 脳梗塞 脳出血 くも膜下出血 脳卒中による頭痛は吐き気を伴う場合が多く、ほかにも以下のような症状が出るケースもあります。 意識障害 ろれつの悪さ 視野の狭窄 ふらつき めまい 手足のしびれ 3つの脳疾患のなかでも、くも膜下出血の場合は突然発症し、今までに経験したことがない強い頭痛が現れるのが特徴です。上記のような症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。 脳卒中の前兆について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひこちらもご覧ください。 関連記事:【医師監修】脳卒中の前兆となる6つのサインを紹介|チェックリストや対処法あり 関連記事:脳卒中の再生医療(脳梗塞・脳出血)・幹細胞治療 髄膜炎 髄膜炎は、脳や脊髄を包む「髄膜」という膜に炎症が起きる疾患です。髄膜炎の原因は細菌やウイルスなどですが、がんや薬剤によって発症するケースもあります。 主な症状は以下のとおりです。 頭痛 嘔吐 発熱 下痢 首の硬直 頭痛や嘔吐だけでなく、発熱症状がみられるため、風邪と間違われるケースも珍しくありません。ほかにも、首の後ろ側が硬直し曲げると痛みを伴う「髄膜刺激症状」が特徴的な症状です。 髄膜炎は子どもでも起こる場合があり、頭痛や嘔吐がみられる場合はすぐに医療機関を受診して検査を受けてください。 脳腫瘍 脳腫瘍は、脳自体に腫瘍ができるタイプとほかの部位にできたがんが転移して腫瘍ができるタイプに分類されます。主な症状は以下のとおりです。 頭痛 吐き気・嘔吐 けいれん 目のかすみ 体の片側の麻痺 脳腫瘍による頭痛は、腫瘍が大きくなるにつれて脳内の圧力が上がり、徐々に痛みが強くなるのが特徴です。慢性的な頭痛と間違われやすいですが、朝方に強い症状が出るケースが多くみられます。 また、腫瘍に圧迫された部位でも、症状の現れ方は異なります。腫瘍が大きくなり、吐き気や嘔吐が生じるようになると、鎮痛剤などの薬剤が効きにくくなるため、注意が必要です。 症状が続いており、徐々に悪化するようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。 頭痛と吐き気を伴うときの受診目安 頭痛と吐き気が同時に現れた場合、様子見で良いケースと、早急な受診が必要なケースがあります。受診の目安となる症状は以下のとおりです。 今までに経験したことのない痛みがある 発熱や意識の低下を伴う がんや免疫不全疾患などを患っている 急激に発症する 今まで経験したことのない痛みがある 40歳以上で初めて経験する ろれつが回らない 目が見えにくくなる 手足や顔に麻痺がある 発熱がある 首の硬直がみられる とくに注意したいのは「今までにない激しい痛み」を感じた場合です。突然バットで殴られたような痛みや、手足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状がある方は、迷わず救急車を呼んでください。 ほかにも、市販薬が効かなかったり、痛む頻度が増えていたりする場合は早めの受診が必要です。 「たかが頭痛」と軽く見ず、早めに専門医の診断を受けましょう。 吐き気を伴う頭痛の対処法と予防法 吐き気を伴う頭痛が起きた際の対処法や予防法を理解しておくと、症状の緩和に役立ちます。ここでは、頭痛が起きた際の対処法や予防法について解説します。 頭痛による症状の原因や治し方などについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。 医療機関を受診する 吐き気を伴う頭痛が続く場合、医療機関への受診が重要です。「たかが頭痛」と軽視して受診が遅くなると、命に関わる恐れがあります。 診療科は脳神経外科や頭痛外来を受診するのがおすすめです。必要に応じてMRIやCT画像で、頭痛の原因を検査してくれます。 近くに脳神経外科や頭痛外来がない場合は、内科でも問題ありません。必要に応じて診療科を紹介してもらえます。 なかには、頭痛ではなく、別の病気である可能性も考えられます。頭痛は脳卒中や髄膜炎など、脳に関係する病気の症状として現れるケースもあるので、心配な方は脳ドックを受けるのも良いでしょう。 当院の公式LINEでは、無料オンライン診断も実施しております。気になる症状がある方は、ぜひご登録ください。 鎮痛剤などの内服薬を飲む 医師から処方された鎮痛剤や、市販の頭痛薬を適切に服用すると、痛みや吐き気を和らげられます。ただし、痛みがピークに達してからでは薬の効果が出にくいため、頭痛の気配を感じたり、軽い吐き気が出たりした時点で早めに服用しましょう。 用量や用法を守らない使用は、かえって頭痛を悪化させる恐れがあります。とくに、頻繁な服用は薬物乱用頭痛を招く原因となるため注意が必要です。 鎮痛剤を飲んでもなかなか効かない、頻繁に服用している場合は、医療機関の受診をおすすめします。 鎮痛剤に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。 【関連記事】 【医師監修】アセトアミノフェンの効果とは?作用の仕組みや服用方法を解説 【医師監修】イブプロフェンとは何の薬?成分の特徴やアセトアミノフェンとの違いを解説 頭痛のパターンを記録する 頭痛のパターンを記録しておくことで、発症のタイミングを把握して対処しやすくなります。とくに、以下の項目を記録しておくと良いでしょう。 頭痛と吐き気が起きた日時 症状の強さ 症状の持続時間 頭痛のきっかけ 睡眠状態 ストレスの有無 生理周期 食事内容 天気・気温 たとえば、片頭痛や緊張型頭痛にはパターンがあり、どのタイミングで起こるのかある程度の予測が可能です。 頭痛が起きたタイミングを記録しておくことで、いつ薬を服用すべきかがわかりやすくなります。医療機関を受診する際にも役立ちますので、少しずつ記録する習慣をつけましょう。 吐き気を伴う頭痛は放置せず早めに受診しよう 吐き気を伴う頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛によって起こる場合が多い一方、脳卒中や髄膜炎、脳腫瘍といった命に関わる疾患が隠れている可能性もあります。 自宅での対処や生活習慣の見直しによって症状が和らぐケースもありますが、強い痛みが突然現れた場合や、症状が長引く場合は注意が必要です。とくに、しびれや意識障害、発熱を伴う場合は早急な受診が重要となります。 自己判断で我慢せず、異変を感じた時点で医療機関に相談するのが、重症化を防ぐための大切な一歩です。 吐き気を伴う頭痛に関するよくある質問 吐き気を伴う頭痛は食事で予防できますか? 片頭痛は吐き気を伴う頭痛のなかでも、食事によって予防できる場合があります。特定の食材が頭痛を引き起こす場合があるため、食生活の見直しが重要です。 以下の食べ物は、片頭痛を誘発する可能性がある「アミン類」を含んでいるため、できるだけ控えたほうが良いとされています。(文献4) 赤ワイン チョコレート チーズ ピーナッツ 豚肉 また、緑茶やコーヒーなどに含まれているカフェインも、摂取しすぎると頭痛を悪化させる原因となるため注意しましょう。 ただし、頭痛には個人差が大きく、上記の食品が必ずしも頭痛を誘発するとは限りません。症状が出た前後の食事内容を振り返り、自分に合わない食品を把握するのが予防の第一歩です。 無理な食事制限は避け、バランスの取れた食生活を心がけましょう。 デスクワークだと頭痛や吐き気が起きやすいですか? 長時間のデスクワークは、頭痛や吐き気を引き起こしやすい要因の1つです。同じ姿勢が続くと首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪化するため、緊張型頭痛が起こりやすくなります。 また、画面から発せられるブルーライトや細かい文字を凝視すると、眼精疲労を生みます。目の奥が痛むだけでなく、脳へのストレスとなって「片頭痛」を誘発するケースも少なくありません。 予防法として、同じ姿勢を避けるために、30分に1回程度は席を立って休憩しましょう。肩や首などをストレッチして、凝り固まった筋肉をほぐすのもおすすめです。 参考文献 (文献1) 国際頭痛分類第3版 片頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会 (文献2) 国際頭痛分類第3版 緊張型頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会 (文献3) 国際頭痛分類第3版 頭頸部血管障害による頭痛|一般社団法人 日本頭痛学会 (文献4) 片頭痛の誘発因子としてどんなものがあるか|一般社団法人 日本頭痛学会
2023.04.10 -
- 手部、その他疾患
- 手部
ばね指(指の腱しょう炎)の治療方法は、主に痛み止めやリハビリなどを行う「保存療法」と「手術療法」の2つです。 この記事では、「ばね指」の症状緩和が期待できるストレッチ方法について詳しく解説します。 ストレッチを行っても効果が見られない場合、手術療法を検討されるケースもありますが治療後は適切なリハビリが重要です。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ ばね指は手術しなくても自然に治ることもあります。 しかし、治療期間に関節が固まる「拘縮」に対するリハビリもしなければ、後に指がまっすぐに伸びなくなります。 悪化するのは困るけど、手術はしたくないからストレッチで治したいという方も少なくありません。 近年の治療では、手術しない治療方法として先端医療である再生医療が注目されています! 再生医療は指関節や骨に対しても改善が期待できる治療方法なので、セルフケアや現在の治療で効果がない方はこの機会にぜひ知っておきましょう。 ばね指を自分で治すストレッチ方法3選 誰でも簡単にできる内容で、ばね指を改善させるストレッチ方法を3種類ご紹介します。 ばね指を自分で治すストレッチは、痛みが和らいでから行うのが原則です。痛みが強い時期は炎症が生じているため、無理なストレッチは逆効果になりかねません。 また、自己判断でばね指を悪化させないためにも、医療機関で医師などに相談しながら、ストレッチに取り組むのをおすすめいたします。 以下で、空き時間に取り組める正しいばね指のストレッチ方法を見ていきましょう。 腱(けん)しょうストレッチ 親指の腱(けん)しょうストレッチ 指のストレッチ 腱(けん)しょうストレッチ ばね指とは、指の腱(筋肉と骨をつなぐ繊維)や、腱しょう(トンネルのように腱を包み、滑らかな動きをサポートする)の炎症により、痛みや動きにくさが出る病気です。 ばね指を自分で改善したいときは、腱しょうと腱の動きを滑らかにする「腱しょうストレッチ」を行いましょう。 無理のない範囲でストレッチを行うと、腱の緊張や腱しょうに生じる摩擦を和らげる働きが期待できます。 腱しょうストレッチの方法は、以下で解説しているので参考にしてみてください。 【腱しょうストレッチの方法】 1. 手首を手の甲側に軽く曲げる 2. 親指の付け根と指の腹でブロック状のもの(リモコンや小箱など)を挟む 3. 指の付け根とその隣の関節は直角になるようにする 4. 指の付け根がしっかり縮むように2で解説したブロック状のものを押し合う 親指の腱(けん)しょうストレッチ ばね指になりやすい「親指の腱しょうストレッチ」の方法をご紹介いたします。 腱しょうストレッチでは、関節を曲げたり伸ばしたりといった反復の動きを行わないのがポイントです。 【親指の腱しょうストレッチ(右手が痛む場合の例)】 1. 右手首を手の甲側に軽く曲げる 2. 右親指の付け根をできる限り曲げる 3. 左親指で右親指を伸ばすように抵抗をかける 4. 右親指は抵抗に対して負けないように力を入れて押し合う 指のストレッチ 最後に、指全体を伸ばすストレッチをご紹介いたします。 無理のない範囲で、できる限りリラックスした状態で行いましょう。 【指のストレッチ】 1. 手首を手の甲側に軽く曲げる 2. 指をできるだけ伸ばす 3. 反対側の手でさらに指を伸ばす 指の腱は、手首を通過してつながっているので、手首のストレッチも柔軟性の改善に期待できます。 指を動かすと痛みが出るときでも、手首なら痛みなく動かせる場合もあるかもしれません。 手首に違和感がない場合は、以下の画像を参考にしながら、手首を手の甲側に曲げたり、手のひら側に曲げたりといったストレッチも行うと良いでしょう。 ばね指を自分で治すストレッチを行うときの注意点 ばね指は、日常的に指をよく使うときに生じやすいため、ご自身の状態に合わせてストレッチを行う必要があります。 むやみにストレッチをして症状を悪化させないためにも、以下の点に注意しましょう。 痛みのない範囲で行う 長時間せずに10分以内で行う お風呂上がりなどに温めて行う 痛みのない範囲で行う ストレッチは必ず痛みのない範囲で行いましょう。 痛みを我慢して無理にストレッチを続けると、腱や腱しょうに過剰な負担がかかり、炎症を悪化させる恐れがあります。 また、勢いよくストレッチをすると指周りに負担がかかりやすく、痛みの原因になります。 腱しょうや指のストレッチは様子を見ながら、ゆっくり慎重に行ってみてください。 長時間せずに10分以内で行う 指周りのストレッチ時間は、長くても10分程度にとどめておきましょう。 前述の通り、ばね指の原因は指の使い過ぎにより、腱しょうや腱に繰り返し負担がかかったときに起こりがちです。 そのため、指周りのストレッチを過度に繰り返したり、長時間行ったりすると、指を使い過ぎる状況につながります。 腱しょうや指のストレッチは、あくまでも固くなった部分をほぐすのが目的です。長時間、何度も繰り返さないように注意して、無理のない範囲で取り組んでみてください。 お風呂上がりなどに温めて行う 入浴後、もしくは入浴中に、指周りのストレッチに取り組むのをおすすめいたします。 入浴によって全身や指が温まり、血液の循環が改善するからです。 組織の柔軟性が高まった状態でストレッチを行えるので、ばね指の改善に期待できます。 ばね指を自分で治すときに注意すべき3つのポイント ばね指を自分で治すときは、指の冷えや使いすぎなどを避けるのが大切です。 炎症がひどいときは、医療機関を受診して医師の判断をあおぎ、まずは安静に過ごしてみてください。 以下では、ばね指を自分で治したいときに、日常生活で気をつけたい3つのポイントを見ていきましょう。 指を冷やさない 指を使い過ぎない 痛みが強いときは安静かつ固定して動かさない 指を冷やさない 炎症が改善したあとは、できるだけ冷やさないことが大切です。 血流の悪化は、指周りの組織がかたくなりやすい状態につながります。 腱しょうや腱のかたさが強まると、腱しょうの炎症リスクが高まります。ばね指を悪化させないために、なるべく指周りを温めましょう。 指を使い過ぎない パソコンやスマートフォン、趣味(手芸など)に取り組むときは、指を使い過ぎないことも大切です。 パソコンは指の負担を減らすために、ひじから先を机に乗せて手首を安定させましょう。 また、スマートフォンを使うときは、片方の手ばかりで持つのではなく、もう片方の手に持ち替えるなど、両手をバランスよく使えば負担を分散できます。 ほかにも、100円ショップなどで売っているスマートフォン用のスタンドを使えば、自宅でメールを返信するときなどに、手や指にかかる負担を減らせるのでおすすめです。 あまり長時間作業をするのを控え、休憩とストレッチを挟んで作業をするのも良いでしょう。 ばね指で痛みが強いときは安静かつ固定して動かさない 痛みがある場合は無理をせず安静にして、テーピングやサポーターで固定するのもおすすめです。 ばね指は、手や指の使い過ぎによる刺激で生じるため、固定すると指周りの使いすぎを防ぎ、負担の軽減につながります。 また、炎症が起きて間もない場合は、温めるよりも冷やすほうを優先してみてください。アイシングをして炎症の悪化を防ぎましょう。 炎症が生じている時期には早めに整形外科を受診して、炎症を抑える内服薬や外用薬を処方してもらうのも良いでしょう。 まとめ|ばね指を自分で治すときはストレッチのケアがおすすめ ばね指を自分で治すときは、腱しょうや指のストレッチを行い、腱の動きがスムーズになるように働きかけると症状の改善に期待できます。 本記事でご紹介した、ばね指を自分で治すストレッチ方法3選を参考にして、痛みのない範囲で無理をせず継続しましょう。 ただし、痛みが強い時期は炎症を悪化させる恐れがあるため、ストレッチを控えて安静にするよう心がけましょう。 日常生活で指に負担をかけないよう注意して、サポーターなどを活用したセルフケアも行ってみてください。 この記事が、ばね指を自分で治すストレッチ方法を知りたいときのご参考になれば幸いです。 ばね指を自分で治すときによくあるQ&A ばね指を自分で治すときに、よくある質問と答えをご紹介いたします。 Q.ばね指は手術・注射をしなくても自然に治りますか? A.炎症の程度が軽いときは、しばらくすると自然に治る場合もありますが、放置すると悪化する可能性があります。 ばね指が悪化してしまうと、指の曲げ伸ばしが難しくなり、関節自体が痛む症状などがみられます。 無理をしてばね指を悪化させないためにも、早い段階で医療機関に相談しましょう。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する情報を限定配信中です! 再生医療では「どのような治療をするのか」「従来の治療法と何が違うのか」ぜひご確認ください! Q.ばね指の治療法は何がありますか? A.ばね指の治療には、主に以下の4つがあげられます。 保存治療:指の固定と安静、薬物療法、理学療法などを行う 腱しょう内ステロイド注射:局所麻酔薬とステロイドを腱しょうに注射する 手術治療:痛みが強い場合などに相談して行う(手術は日帰りで可能) 再生医療:患者さまの血小板を利用したPRP療法を行う 適切な治療を受けるためにも、早めに医療機関で診断を受けましょう。 当院では、患者さまの血液から抽出した血小板を利用し、自然治癒力を高めることで痛みを軽減させるPRP療法による治療を行っています。 無料相談も行っておりますので、ぜひ画面下部の電話番号からお気軽にお問合せください。 また、ばね指の詳しい治療法を知りたい方は、以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてみてください。 Q.ばね指でやってはいけないことはありますか? A.ばね指で指が曲がりにくいときは、無理に指周りを伸ばさないことが大切です。 腱と腱しょうの炎症状態によっては、患部に負担がかかり、痛みが悪化する可能性もあります。 まずは安静を保つのを優先して、医療機関を受診して医師から判断をあおいでみてください。 ばね指でやってはいけないことに関する詳細は、以下の記事でも解説しています。
2023.04.07 -
- 脳卒中
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脳出血と診断された後、「後遺症が残るのか」「どの程度回復できるのか」「退院後の生活や仕事復帰は可能なのか」と不安を抱く方もいるでしょう。 脳出血後に症状なしで退院できる人は限られますが、自宅退院や生活の再開は、後遺症の程度、リハビリ、家族の支援、住環境によって変わります。 この記事では、脳出血で後遺症なしになる確率、後遺症が残りやすい要因、後遺症の種類、回復に関わる要素、退院後の生活、仕事復帰、再発予防について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳出血後の後遺症に関する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひご登録ください。 脳出血で後遺症なしの確率 脳出血後に後遺症なしで退院できる割合は、高くありません。 日本脳卒中データバンクの報告書では、退院時に「症状なし」と判定された割合と、自宅へ退院できた割合が分けて示されています。ここでは、それぞれの数値を確認します。 症状なしで退院できる割合 脳出血後の症状の程度は、mRS(modified Rankin Scale)という指標で評価されます。mRSは0〜6の7段階で、0は「まったく症候がない」、6は「死亡」を表します。 日本脳卒中データバンクの報告書(2022年)によると、脳出血患者の退院時にmRS 0、つまり症状なしと判定された割合は5.0%でした。(文献1) 100人が脳出血を発症した場合、退院時に症状なしと判定されるのは5人程度です。 脳出血では、出血した血液が脳の組織を圧迫したり傷つけたりするため、運動麻痺、感覚障害、言語障害などが残ることがあります。 ただし、退院時に症状がある場合でも、その後のリハビリや生活環境の調整によって、日常生活のしやすさが変わるケースはあります。 退院時の状態だけで、その後の生活を決めつけないことが大切です。 自宅退院できる割合 退院先が自宅であっても、「後遺症なし」とは限りません。 軽い麻痺や言葉の出にくさ、疲れやすさなどが残っていても、家族のサポートや住環境の調整によって自宅に戻れる場合があります。 退院先 割合 自宅(独居) 4.5% 自宅(家族と同居) 21.6% 自宅退院の合計 26.1% 自宅へ退院できた人は、全体の約4人に1人です。 一方で、リハビリテーション施設へ転院した人は約68%とされており、退院後も継続的なリハビリやケアが必要になる方も多くいます。(文献1) 退院後の生活を考える際は、後遺症の有無だけでなく、生活状況、家族の支援、通院やリハビリの継続などもあわせて考える必要があります。 脳出血で後遺症が残りやすい要因 後遺症が残るかどうか、また残った場合の程度は、いくつかの要因によって変わります。 出血部位・出血量・発症時の意識レベル・年齢・合併症の有無が、主な要因として挙げられます。 脳出血で後遺症が残りやすい主な要因を解説します。 出血部位と出血量 脳出血の後遺症は、出血が起きた部位や出血量によって変わります。 出血部位 主な症状・特徴 被殻 片麻痺、感覚障害、言語障害などがみられることがある 視床 感覚障害、しびれ、痛み、意識障害などがみられることがある 小脳 めまい、ふらつき、歩行障害、協調運動障害などがみられることがある 脳幹 意識障害や呼吸障害を伴いやすく、重症化しやすい 被殻や視床に出血が起きると、片側の手足の麻痺や感覚障害がみられることがあります。 小脳ではふらつきや歩行障害、脳幹では意識障害や呼吸障害を伴うことがあり、重症化しやすい部位です。 出血量が多い場合や脳室へ出血が広がる場合も、意識障害や水頭症などを伴い、後遺症が重くなる可能性があります。 ただし、同じ部位の出血でも、出血量や治療までの時間、年齢、持病などによって経過は異なります。出血部位だけで、後遺症の有無や回復の見通しを判断することはできません。 発症時の意識レベル 発症時の意識レベルは、脳出血の重症度を考える上で大切な情報です。 意識レベルの評価には、JCS(Japan Coma Scale)という指標が用いられます。JCSは意識状態を評価する日本の指標で、数値が大きいほど意識障害が強い状態を示します。 日本脳卒中データバンクの報告書(2022年)によると、脳出血で受診した患者のうち、来院時にJCS100以上の意識障害があった人は19.6%でした。(文献1) 発症直後から意識がはっきりしない場合や、呼びかけへの反応が弱い場合は、脳に影響している可能性があります。 また、発症直後は会話できていても、出血の拡大や脳のむくみによって状態が悪化するケースもあります。 突然の片側の麻痺、ろれつが回らない、強い頭痛、意識の低下がある場合は、自宅で様子を見ず、すぐに救急要請してください。 意識障害が強い場合は、出血量や出血部位によって重症化しやすいケースがあります。脳幹出血の予後や治療法については、以下の記事でも詳しく解説しています。 年齢と合併症の有無 年齢や合併症の有無も、脳出血後の回復に関わります。 高齢になるほど、脳出血後の回復に時間がかかる傾向があります。加齢により脳の回復力や体力が低下しやすく、リハビリへの対応力にも差が出ることがあるためです。 また、高血圧・糖尿病・心疾患などの持病がある場合、退院後の生活管理が複雑になりやすく、肺炎や尿路感染症などの合併症が加わると回復がさらに遅れるケースもあります。 年齢や持病だけで予後が決まるわけではありませんが、こうした背景要因が重なる場合は、早い段階から退院後の環境整備や支援体制を検討しておくことが望まれます。 脳出血でみられる後遺症の種類 脳出血後に「症状なし」と判定されて退院できる割合は5.0%にとどまります。 多くの方は程度の差はあるものの、なんらかの後遺症を抱えながら退院後の生活を考えることになります。 代表的な症状は、運動麻痺、感覚障害、言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害などです。 脳出血後にみられやすい後遺症について解説します。 運動麻痺・感覚障害 脳出血後にみられやすい後遺症の一つが、運動麻痺と感覚障害です。 出血部位によっては、片側の手足が動かしにくい、力が入りにくい、歩きにくいといった症状が残ることがあります。 感覚障害としては、手足のしびれや触れた感覚が鈍い、温度や痛みを感じにくいといった症状が残る場合があります。歩行・着替え・食事など、日常生活の基本動作に影響しやすいため、退院後の生活では安全面への配慮も必要です。 運動麻痺や感覚障害がある場合、リハビリでは歩行や着替え、食事など日常生活に必要な動作の改善を目指します。 言語障害・嚥下障害 言語に関わる後遺症としては、失語症と構音障害があります。 失語症は、言葉を理解する、話す、読む、書くといった機能が障害された状態です。話したくても言葉が出てこない、相手の言葉の意味が理解しにくいなどの症状がみられます。 構音障害は、言葉の意味は理解できていても、口や舌の動きをうまく調整できず、ろれつが回りにくくなる状態です。 嚥下障害は、食べ物や水分を飲み込みにくくなる症状です。食事中にむせやすい、飲み込みに時間がかかる、食べ物や飲み物が気管に入りやすいなどの状態がみられます。誤嚥性肺炎につながるリスクもあるため、食事内容や姿勢の調整、嚥下訓練が必要になる場合があります。 言語障害や嚥下障害がある場合は、必要に応じて言語聴覚士による評価や訓練を受けることがあります。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、記憶や注意、判断、感情のコントロールなどに影響が出る後遺症です。 手足の麻痺のように見てわかる症状ではないため、本人や家族が気づきにくい場合があります。 主な症状には、以下のようなものがあります。 記憶障害:新しいことを覚えにくい、直前のことを忘れやすい 注意障害:集中力が続かない、複数のことを同時に処理しにくい 遂行機能障害:計画を立てる、段取りよく行動することが難しくなる 感情コントロールの変化:怒りっぽくなる、感情が不安定になる 高次脳機能障害が残ると、家事や仕事、人間関係に影響することがあります。 退院後に「以前と様子が違う」と感じる場合は、主治医やリハビリスタッフ、専門の支援機関(高次脳機能障害支援センターなど)への相談も選択肢の一つです。 脳出血の後遺症の回復に関わる要素 脳出血後の回復は、「完全に元通りになるか」だけで考えるものではありません。歩く、食べる、着替える、会話するなど、日常生活に必要な機能をどこまで取り戻せるかという視点で考えることが現実的です。 回復の見通しは、発症からの時期や後遺症の程度によって変わります。 発症からの時期 脳出血後の回復過程は、急性期、回復期、生活期(維持期)に分けて考えられます。 急性期(一般的に発症直後から2週間程度)は、命に関わる状態を防ぐため、出血の拡大や脳のむくみを抑え、血圧や呼吸を管理する治療が優先されます。状態が落ち着いた後は、関節が固まることや筋力低下を防ぐため、医師の判断のもとでリハビリが始まります。 回復期(急性期後〜約6カ月頃まで)は、失われた機能を取り戻し、日常生活に戻るための土台をつくる時期です。歩行、食事、着替え、トイレ、会話、飲み込みなど、生活に必要な動作を集中的に練習します。運動機能、言語機能、認知機能など、症状に合わせたリハビリが行われます。 6カ月以降の生活期(維持期)は、自宅の環境に合わせて、歩行や食事、着替えなどの動作を続けやすくする時期です。リハビリや自主トレーニングなどを組み合わせることがあります。 回復の進み方には個人差があります。退院後も、状態に合わせてリハビリや生活動作の練習を続けることが大切です。 後遺症の程度 後遺症の程度によって、退院後の生活の状態は大きく変わります。 軽度の症状であれば、リハビリを通して日常生活動作の改善を目指します。 一方で、強い麻痺、重い意識障害、広い範囲の高次脳機能障害が残る場合は、長期にわたる介助や支援が必要になることもあります。 同じ後遺症であっても、周囲のサポート体制や生活環境によって、その後の生活の質は変わります。後遺症が残った場合は、医療機関、リハビリ専門職、福祉サービスを組み合わせながら、生活の立て直しを進めていくことが大切です。 脳出血の退院後に行うべきポイント 脳出血の退院後は、後遺症の程度に合わせて生活環境を整え、通院やリハビリを続けることが大切です。 脳出血を含む脳卒中は、介護が必要になる主な原因の一つです。 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」では、要介護者等の主な原因として、総数では「脳血管疾患(脳卒中)」が16.1%、要介護者では19.0%とされています。(文献2) 区分 第1位 第2位 第3位 総数 認知症:16.6% 脳血管疾患(脳卒中):16.1% 骨折・転倒:13.9% 要介護者 認知症:23.6% 脳血管疾患(脳卒中):19.0% 骨折・転倒:13.0% 自宅退院ができた場合でも、後遺症の程度によっては転倒予防や生活動作の工夫、家族のサポートが必要になることがあります。退院後の生活を安定させるには、住環境の見直しやリハビリの継続、必要に応じた介護サービスの利用を考えることが大切です。 生活環境の整備 退院後に自宅で安全に生活するためには、身体状況に合わせた住環境の見直しが必要になる場合があります。 高さを調節できるベッドや椅子の利用、滑りにくい床材の選択、廊下やトイレなど移動経路への手すりの設置などは、転倒予防と動作の安定に役立ちます。 麻痺や感覚障害がある場合は段差の少ない動線づくりや、よく使う物を取りやすい位置にまとめる工夫も有効です。 介護保険や身体障害者手帳などの制度を利用できる場合もあります。利用条件は年齢や障害の程度によって異なるため、医療機関の相談員や市区町村の窓口に確認してください。 通院とリハビリ 退院後もリハビリを継続することが、機能の維持・改善につながります。生活期のリハビリには主に以下の3種類があります。 外来リハビリ:通院しながら理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などによるリハビリを受ける 訪問リハビリ:自宅にリハビリ専門職が訪問して行う・外出が難しい場合に適している 通所リハビリ(デイケア):施設に通いながらリハビリと生活支援を受ける リハビリを中断すると、筋力や体力が落ち、できていた動作が難しくなる場合があります。主治医や担当のリハビリ専門職と相談しながら、無理のない範囲で継続することが大切です。自宅での自主トレーニングも、日常的な機能維持に役立ちます。 退院後のリハビリの進め方や再発予防のために気をつけたい生活習慣については、以下の記事をご覧ください。 脳出血後の仕事復帰 脳出血後も、後遺症の状態や仕事内容によっては職場復帰を目指せる場合があります。 ただし、発症前と同じ働き方にすぐ戻るのは難しいことがあります。身体機能や認知機能の回復状況を踏まえながら、主治医やリハビリスタッフ、会社と相談して復職のタイミングと勤務内容を調整していきましょう。(文献3) 仕事復帰の目安と判断基準 復帰の時期は、主治医の判断をもとに決めます。 後遺症の有無だけでなく、以下のような点も復帰の可否に関わります。 通勤手段と移動の負担 業務内容(身体作業・デスクワーク・対人対応など) 疲労感・集中力・注意力の状態 服薬の継続状況と副作用の有無 脳出血後は、外見上は回復しているように見えても、疲れやすさや注意力の低下が続く場合があります。とくに高次脳機能障害が残っている場合は、職場での業務遂行に影響が出やすいため、復帰前に職場との十分な情報共有が必要です。 段階的な復職と職場への相談 脳出血後の復職では、障害の程度や体調に合わせて無理のない働き方を選ぶことが重要です。 いきなりフルタイムに戻るのではなく、短時間勤務や業務量を絞った形から始める段階的な復職が基本的な進め方です。在宅勤務や配置転換、時短勤務など、後遺症の状態に合わせた働き方を検討できる場合もあります。 復帰後に疲れやすさや集中力の低下が出た場合は無理に続けず、早めに主治医や産業医に相談することが大切です。 ハローワークや地域障害者職業センターでは、病気や障害がある方の職場復帰・就労に関する相談を受けられることがあります。 利用できる制度は状態によって異なるため、必要に応じて医療機関やハローワーク、地域障害者職業センターに確認してください。 脳出血の再発を防ぐためにできること 脳出血後は後遺症への対応だけでなく、再発を防ぐための生活管理も欠かせません。 脳出血の主な原因の一つは高血圧です。血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に負担がかかり、再び出血を起こすリスクにつながります。 退院後は、主治医の指示に沿って服薬を続け、血圧や生活習慣を管理していくことが大切です。 血圧管理と生活習慣の見直し 脳出血の再発予防では、血圧管理が中心になります。 降圧薬を処方されている場合は、自己判断で中止せず、医師の指示通りに服用を続けましょう。血圧を記録しておくと、診察時に血圧の変化を相談しやすくなります。 生活習慣では、減塩、禁煙、節酒、適度な運動などを心がけることが大切です。(文献4)食塩摂取量は、医師や管理栄養士から個別の指示がある場合はその内容を優先します。運動は、麻痺や体力に合わせ、主治医やリハビリスタッフと相談しながら無理のない範囲で行いましょう。 睡眠不足や強いストレスも血圧に影響することがあります。 退院後は、無理な仕事復帰や過度な活動を避け、休息をとりながら生活リズムを整えることも再発予防につながります。 家族ができるサポート 脳出血の再発予防と、万が一の際の迅速な対応には、家族のサポートも役立ちます。 日常的にできるサポートとして、服薬の確認、血圧記録の補助、通院への付き添い、食事内容の見直し、転倒しやすい場所の確認などが挙げられます。 また、片側の手足に力が入らない、顔の片側がゆがむ、ろれつが回らないといった症状が突然出た場合は、脳卒中の再発や急変の可能性があります。家族だけで様子を見ず、すぐに救急要請してください。 脳出血の後遺症なしの確率を把握して再発予防につなげよう 脳出血後に症状なしで退院できる割合は約5.0%にとどまります。自宅退院できる割合は約26.1%ですが、その中には軽度の後遺症が残っている方も含まれます。数値だけで今後を決めるものではありませんが、後遺症が残る可能性を踏まえて、退院後の準備を早めに進めることが大切です。 退院後は、リハビリの継続、生活環境の整備、血圧管理、服薬の継続が回復と再発予防の基本です。必要に応じて支援制度を活用し、仕事復帰を目指す場合は主治医や職場と相談しながら段階的に進めましょう。 なお、後遺症が残った場合、治療について相談する選択肢の一つとして再生医療があります。当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞を用いた治療を行っています。入院・手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 脳卒中(左脳出血)の後遺症として右半身の麻痺や痛みと歩行困難が続いていた方に、幹細胞を点滴投与したところ右手の握力向上と歩行能力が改善したケースがあります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脳出血の後遺症について気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 脳出血の後遺症なしの確率についてよくある質問 脳出血の完治率はどのくらいですか? 脳出血の完治率を数値で示すことは困難です。 後遺症の程度は、出血部位や出血量、発症時の意識レベル、年齢、合併症の有無など複数の要因で変わります。後遺症なしに近い指標として、退院時mRS 0の割合があります。日本脳卒中データバンクの報告書では、脳出血後に退院時mRS 0、つまり症状なしと判定された割合は5.0%でした。(文献1) ただし、退院時に症状がある場合でも、日常生活をほぼ自立して送れる状態まで回復する方もいます。数値だけで今後の生活を判断せず、主治医やリハビリスタッフに現在の状態を確認しましょう。 脳出血の再発率については、以下の記事もご参照ください。 脳出血の後遺症は治りますか? 脳出血の後遺症がどこまで回復するかは、症状の種類や程度によって異なります。 軽い麻痺や感覚障害であれば、リハビリを通して生活動作の改善を目指せる場合があります。重度の麻痺や高次脳機能障害が残る場合は、長期的なリハビリや生活支援が必要になることもあります。 6カ月以降も機能の改善を目指せる方がいる一方で、後遺症が残った場合は主治医やリハビリ専門職と相談しながら、現在の状態に合った目標を立てていきましょう。 脳出血と脳梗塞ではどちらが後遺症が残りやすいですか? 脳出血と脳梗塞のどちらが重い後遺症を残しやすいかは、一概にはいえません。 脳出血は、血腫が脳の組織を圧迫するため、急性期である発症直後に重症化しやすい傾向があります。 一方、脳梗塞は梗塞の範囲や部位によって症状の幅が広く、広範囲に及ぶ場合は重篤な後遺症が残ることもあります。 後遺症の種類・程度はどちらも出血・梗塞の部位と範囲、発症時の重症度によって変わるため、疾患の種類だけで比較することは難しい状況です。 脳出血後に性格が変わることはありますか? 脳出血後に高次脳機能障害が生じた場合、感情のコントロールが難しくなることがあります。 怒りっぽくなる、意欲が低下する、こだわりが強くなる、感情が不安定になるなどの変化がみられる場合があります。 本人が自覚しにくく、家族が変化に気づくケースも少なくありません。 こうした症状が続く場合は、主治医やリハビリスタッフに相談してください。必要に応じて、高次脳機能障害支援センターなどの支援機関への相談も検討できます。(文献5) 参考文献 (文献1) 脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書 2022 年|日本脳卒中データバンク (文献2) 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 (文献3) 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン|厚生労働省 (文献4) みんなで知ろう!からだのこと 第3回 脳卒中ってなぁに?|厚生労働省 (文献5) 高次脳機能障害を理解する|国立障害者リハビリテーションセンター
2023.04.05 -
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「足首をひねって痛みが続く場合は病院に行ったほうが良い?」 「病院に行くべきか判断する目安はある?」 基本的に捻挫は軽い痛みであっても放置すべきではありません。適切な治療を行わないと、捻挫がクセになったり、後遺症を起こしたりするおそれがあるためです。 本記事では、捻挫の重症度をチェックする方法の他に以下について解説します。 3つのグレード分類 捻挫を放置するリスク 捻挫と間違えやすい3つの病気と見分け方 「捻挫だと思ったら骨折だった」ということもあります。足首を骨折しているかどうかを判断する方法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。捻挫について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 捻挫の重症度をチェック!3つのグレード分類 捻挫の重症度は3つのグレードによって分類されています。 例えば、足首の場合は以下のように分類されます。 分類 詳細 グレード1 ・靭帯が伸びきった状態 ・軽度の痛みと腫れがある ・関節は問題なく動かすことができぐらつきもない状態 グレード2 ・靭帯の一部が断裂している状態 ・やや強い痛みと腫れがあり圧迫すると痛みを伴う グレード3 ・靭帯が完全に断裂している状態 ・激しい痛みと腫れがある ・関節にぐらつきがあり歩くことは難しい 軽度の捻挫は「靭帯損傷」のことで、重症の捻挫は「靭帯断裂」を指します。捻挫がクセになっている方は、靭帯断裂が起きているおそれがあります。 なお、靭帯損傷の原因や治療法については、以下の記事が参考になります。 足首や手首の捻挫の重症度のチェック方法と病院に行く目安 捻挫の重症度をチェックする際のポイントは以下の通りです。 捻挫の種類 チェックすべきポイント 足首の捻挫 圧痛(圧迫した際に痛みを感じること)の有無などを確認する 手首の捻挫 動作時の痛みや違和感、腫れなどを確認する 指の捻挫(突き指) 曲げ伸ばし時の痛みや腫れなどを確認する 以下では、重症度のチェック方法と病院に行くべき目安を詳しく解説します。 足首の捻挫|圧痛の有無などを確認する 足首の捻挫をした際は、以下の項目を参考にして重症度をチェックします。 分類 詳細 軽度 ・軽い痛みと腫れがあるが足首は問題なく動かせる ・圧痛はない 中等度 ・やや強い痛みと腫れがあり、足首は動かしにくく不安定である ・圧痛がある 重度 ・激しい痛みと腫れがあり歩くことは難しい ・圧痛がある 圧痛がある場合は、中等度以上の捻挫であると覚えておきましょう。軽い痛みである場合は2〜3日様子を見ても良いですが、捻挫の経験や足首に違和感がある方、または高齢の方は医療機関への受診を推奨します。(文献1) 手首の捻挫|動作時の痛みや違和感、腫れなどを確認する 手首の捻挫は、動作時の痛みや違和感、腫れなどで重症度をチェックします。 以下の表を参考にして重症度をチェックしてください。 重症度 チェック項目 軽度 曲げ伸ばし、ひねるなどの動作をすると痛みや違和感がある 中等度 負傷した部分が腫れており、少しでも動かすと痛みや違和感がある 重症 負傷した部分を動かさなくても痛みがある、または熱を持っている 手首の捻挫は骨折と見分けることが難しいです。激しい痛みや明らかな腫れ、熱っぽさがある場合は骨折を疑ってください。軽い痛みであっても長期間痛みが引かない場合は医療機関を受診しましょう。 指の捻挫(突き指)|曲げ伸ばし時の痛みや腫れなどを確認する 指の捻挫は、曲げ伸ばし時の痛みや腫れなどで重症度をチェックします。 以下の表を参考にして重症度をチェックしてください。 重症度 チェック項目 軽度 ・痛みや腫れ、違和感がある ・曲げ伸ばしはできる 中等度から重度 ・明らかな痛みや腫れが一週間以上続き、曲げ伸ばしも困難である ・指が変形しているように見える 中等度から重度の症状が現れている場合は、指の腱の損傷または骨折の疑いがあります。放置しないで速やかに医療機関を受診してください。 足首や手首の捻挫を放置するリスク 足首や手首の捻挫を治療しないで放置すると、以下のようなリスクが高まります。 捻挫を繰り返しやすくなる 後遺症が発生する 痛みが長引く とくに捻挫を繰り返しやすくなることはさまざまなリスクを高めます。例えば、足関節の捻挫を繰り返すと、姿勢を保つ能力や足関節の周囲の筋力低下などをまねき、関節のぐらつきが残ってしまいます。また、捻挫を繰り返すということは、その数だけ後遺症を発生させるリスクも高まるということです。 足関節の捻挫の後遺症には、関節のぐらつきだけでなく、痛みや筋力低下、腫れ、関節の可動域が狭くなるなどが挙げられます。これらのリスクや後遺症を避けるためにも、捻挫は放置しないで適切に治療しなければなりません。 足首や手首の捻挫と間違えやすい3つのケガ|見分け方を解説 足首や手首の捻挫と間違えやすい3つのケガは以下の通りです。 骨折 脱臼 関節軟骨損傷 以下では、捻挫と見分けるために症状を中心に詳しく解説します。 1.骨折 骨折とは「骨が折れている」または「ヒビが入っている」状態のことです。骨折は重度の捻挫の症状と似ているため、捻挫と間違えやすい傾向です。 骨折すると多くの場合には、患部(ケガをした部位)に痛みや腫れ、熱っぽさ、圧痛が現れます。神経が傷ついている場合は、しびれが現れることもあります。 足首を骨折しているか判断する方法として役立つのが、以下のオタワアンクルルールです。 オタワアンクルルールの5項目 外くるぶしより6cmまでの中心線に圧痛がある 内くるぶしより6cmまでの中心線に圧痛がある 小指側の中心付近にある骨の出っ張り辺りに圧痛がある 足の甲の中心辺りに圧痛がある ケガをした側で4歩以上歩けないまたは体重をかけられない 骨折している足首や手首を動かしてしまうと、悪化するおそれがあります。疑われる症状が現れている場合は、速やかに医療機関を受診してください。 2.脱臼 脱臼とは骨が本来ある場所からずれてしまうことです。足首や手首を強くひねったり、大きな力がかかったりすると起きることがあります。 例えば、足首や手首を脱臼していると以下のような症状が現れます。 脱臼の症状 足首 ・外くるぶしに痛みや腫れが現れる ・歩行が難しくなる 手首 ・手首と手に痛みや腫れが現れる ・手首付近にゆがみが生じる ・骨が手の神経や血管を圧迫すると痺れやチクチクした痛みが現れる 脱臼は適切に治療しないと、再脱臼しやすくなったり、関節の炎症などの合併症を起こしたりします。自力で骨を戻そうとはせず、医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 3.関節軟骨損傷 関節軟骨損傷とは、外傷などにより捻挫や脱臼、骨折などをした際に生じる場合があります。症状は損傷した部位や程度によって異なります。 一般的な症状は以下の通りです。 患部の痛み 関節の曲げ伸ばしができない 関節に水が溜まる 小さな損傷の場合は安静時に痛みは現れず、動作時に軽い痛みや違和感が現れます。しばらくすると症状は消えるため、放置してしまうリスクがあります。 関節軟骨は一度損傷すると自然に再生することは困難です。損傷が広がると変形性関節症(関節が変形する病気)を引き起こすリスクがあるため、痛みは放置せずに適切な治療を受けましょう。 まとめ|捻挫の重症度をチェックして病院に行くべきか正しく判断しよう 足首や手首を捻挫した場合、軽い痛みであっても数日続く場合は、医療機関の受診を推奨します。捻挫は適切に治療をしないと、関節のぐらつきや痛み、腫れ、可動域が狭くなるなどの後遺症を起こすおそれがあります。 とくに、捻挫経験はあるが治療を受けていない方や高齢の方は、後遺症のリスクが高まるため放置してはいけません。激しい痛みや腫れ、違和感、患部を動かせないなどの症状がある場合は、靭帯断裂や骨折の疑いがあります。RICEの処置後に速やかに医療機関を受診してください。 捻挫の治療には再生医療の選択肢もあります。当院の公式LINEでは、再生医療の情報提供や症例紹介、簡易オンライン診断を実施しております。捻挫について気になる症状がある方は、ぜひチェックしてみてください。 捻挫の重症度チェックについてよくある質問 捻挫をしたあとはどのように対応すれば良い? 捻挫直後は、以下のRICEの処置を行います。 RICE 目的・手順 Rest(安静) 患部の腫れや血管・神経の損傷を防ぐことが目的。固定具やテーピングで患部を固定する。 Ice(冷却) 患部の腫れや細胞の損傷を抑制するのが目的。アイスバックや氷のうで患部を15〜20分冷やし、感覚がなくなったら外す。痛みがあれば繰り返す。 Compression(圧迫) 患部の内出血や腫れを防ぐのが目的。テーピングパッドやスポンジを腫れの予想がされる部位に当て、テーピングなどで軽く圧迫して固定する。 Elevation(挙上) 腫れの抑制および軽減が目的。台などを用いて患部を心臓よりも上に挙上する。 RICEの処置を実施すると二次的な損傷や内出血、腫れを抑えることができます。また、この段階では、保温やマッサージをしないでください。RICEの処置後は、医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 捻挫の痛みが長期間続く場合は問題ない? 捻挫後痛みが続く場合は、靭帯断裂や骨折、軟骨損傷などが起きているおそれがあります。放置すると、治療期間が長引いたり、後遺症が発生するリスクが高まります。医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 足首の捻挫時に音が鳴ったけど放置しても良い? 受傷時に「ブチッ」「ボキッ」と音が鳴った場合は、靭帯断裂や骨折が起きているおそれがあります。受傷後に「ゴリゴリ」と音がする場合は、骨折した骨同士がぶつかっている場合があります。速やかに医療機関を受診して治療を受けてください。 参考文献 (文献1) すぐに役立つくらしの健康情報|メディカルライフ教育出版
2023.04.03 -
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「頭を打つと危ない場所はある?」 「おでこを強打したけど、病院に行った方がいいの?」 日常生活で頭を打つことは誰にでも起こりうることですが、打ちどころや強さによっては、脳に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。 「たんこぶができただけだから大丈夫」「少し痛いだけだから平気」 などと思って放置してしまうのは、とても危険です。 本記事では、頭を打つと危ない場所や頭を強く打ったときに起きやすい病気について詳しく解説します。 病院に行くべきか迷っている、どんな治療法を受ければ良いのか、といった疑問もまとめて解消できますので、ぜひ参考にしてください。 また、「頭を打った後の頭痛が長引いている」「頭を打った以降、手足にしびれがある」という方は、「再生医療」による治療をご検討ください。 \ご自身の治癒力を活かす「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頭を打った後に頭痛やふらつき、違和感が続いている 手足のしびれなど、頭以外の部位に症状が出ている 頭を打った衝撃によるダメージが、後遺症として残らないか心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは頭部打撲後の治療について無料相談! 頭を打つと危ない場所【おでこ以外も危険】 頭の部位にかかわらず、頭を打つこと自体が危険です。 頭には人間らしさをコントロールするために重要な前頭葉などの脳があるため、打ち方によっては脳に損傷を与えてしまい、危険な状態に陥る場合があります。 たとえば、側頭部(耳の上部分・こめかみの辺り)は、頭蓋骨のなかでも薄い傾向にあり、強く打つと損傷から出血などを起こす可能性があるでしょう。 しかし、頭のどの部位を打つかに関係なく、頭を打ったときに問題のない場所はありません。 自覚できる症状がなかったとしても、脳に影響が出ている場合もあるため、頭を打った段階で早めに医療機関の受診をおすすめいたします。 頭・おでこの危険な打ち方 頭・おでこの危険な打ち方として、以下のような「強い力がかかって頭部を打った場合」は、注意が必要です。 しかし、上記以外の打ち方でも問題がないわけではなく、その人ごとに判断する必要があります。 とくに高齢者の方は年齢により脳が萎縮する傾向にあり、脳と頭蓋骨の間に隙間ができて頭を打ったときに脳を損傷しやすいリスクがあるでしょう。 また、薬を飲まれている方(とくに血液を固まりにくくする薬剤)は、頭を打った際の出血リスクが高まります。 他にも、どのような原因で頭を打ったかも重要です。 状況 確認すべきこと 気を失って転倒して頭を打った場合 疾患や不整脈など、失神の原因を探る必要がある 急に手足の力が抜け、転倒して頭を打った場合 脳卒中などの可能性を疑う 医療機関を受診したときは「どのように頭・おでこを打ったか」を伝えると良いでしょう。 さらに家族などの目撃者がいれば、より詳細な情報を医師に伝えられて適切に処置を受けやすくなります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療によって頭部打撲によって損傷した細胞や機能の改善を目指すことができます。 再生医療に関する無料カウンセリングも行っているので、治療法や適応症例についてぜひご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 頭・おでこを打ったときに危険な症状 「明らかに意識の状態が悪い」「手足の一部が動かない」「血が止まらない」などの誰が見ても重症な場合は、救急で受診しましょう。 また、重症に見えない場合でも、以下の症状があるときは、早い段階で医師の診察を受ける必要があります。 【医師に相談すべき状態】 何回も嘔吐する 頭を打った理由に関わる記憶がない けいれんがある 耳や鼻から液体(血も含む)が出てくる 目の周りや耳の後ろが黒くなる など 子どもや高齢者の方などを始め、症状によっては、周りにうまく伝えられないときもあります。 何かがおかしいと思ったときは、周りや消防救急無線(119番)に助けを求めるなど、すぐに医療機関を受診してみてください。 頭を強く打った場合、後遺症が残る可能性もゼロではありません。 当院リペアセルクリニックでは、頭部打撲による脳の損傷や後遺症の改善が期待できる再生医療をご提案しています。 再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 頭・おでこを打ったときに起きやすい4つの病気 頭・おでこを打ったときに起きる可能性がある病気は、主に「急性期(頭を打ってすぐ)」と「慢性期(頭を打って、しばらく経ってから目立つようになる)」に分けられます。 実際の病気における症状を知るためにも、以下で代表的なものを紹介いたします。 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫 外傷性くも膜下出血 脳挫傷 高次脳機能障害 急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫 脳と骨の間には、膜が3層(外側から硬膜、くも膜、軟膜)あります。 頭を打った数時間以内に、硬膜と脳の間で出血するものを「急性硬膜下血腫」、骨と硬膜の間で出血するものを「急性硬膜外血腫」といいます。 急性硬膜下血腫は受傷すぐから意識が悪くなる場合が多く、一方で急性硬膜外血腫は受傷しても数時間ほど症状が出ない「意識清明期」があるのが特徴です。 ほかの症状には、手足の麻痺(まひ)、悪心・嘔吐、けいれん、瞳孔の左右差などがあります。いずれもCTで診断でき、重症な場合には緊急で手術を行います。 実際に消費者庁では、高齢者が階段からの転倒により、急性硬膜下血腫になった事例が掲載されていました。 自宅の階段 12 段目から転落した。 頭部及び下腿部から出血。 急性硬膜下血腫で入院。 (事故発生年月:平成30年4月 80歳代男性) 引用:消費者庁|(4)高齢者の転倒・転落事故の事例 外傷性くも膜下出血 「外傷性くも膜下出血」とは、頭を打ったことにより、くも膜と脳の間で出血が広がった状態です。 くも膜下出血の多くは脳動脈瘤(血管の一部が「こぶ」のようにふくらみ、破れやすくなった状態)によるもので、頭を打った場合は区別して外傷性くも膜下出血と呼びます。 基本は入院での経過観察で、脳圧が高くなる場合は投薬や手術などを行います。 以下のように消費者庁では、実際に高齢者が外傷性くも膜下出血になった事例が掲載されていました。 高さ約2mの脚立を使用中、バランスを崩し肩から落下。 外傷性くも膜下出血及び頭蓋骨骨折で入院。 (事故発生年月:平成 28年4月 70歳代男性) 引用:消費者庁|(4)高齢者の転倒・転落事故の事例 脳挫傷 「脳挫傷(のうざしょう)」とは、頭部打撲により、脳そのものが損傷してしまうことです。 頭を打ったときは、打った部分とその反対の部分を損傷する場合があります。損傷された部位により、以下のような症状が表れる可能性があるでしょう。 片麻痺(左右どちらかの手足が動かしにくい) 失語症(言葉が理解できない、言葉を表に出しにくい) 高次脳機能障害 など 重症な場合は意識が悪くなったり、うまく呼吸ができなくなったりします。 呼吸と循環(血圧や脳血流量)、脳圧と体温コントロールを第一に行い、それでも進行する場合は手術も検討します。 高次脳機能障害 頭部外傷によって脳がダメージを受けることで、以下のような複数の症状が現れる「高次脳機能障害」を起こす場合があります。 症状の名前 詳細 記憶障害 ・新しくものを覚えられない ・思い出せない など 注意障害 ・作業や生活の中で集中できなくなる ・気が散りやすくなる など 社会的行動障害 ・自分から何もしようとしない ・無関心、社会常識から外れた行為が目立つ ・怒りやすい ・性的に逸脱する行為 ・ギャンブルに熱中しすぎ など 遂行機能障害 ・考えて、判断して、課題を解決するといった一連の流れができない など 上記のように高次脳機能障害では、記憶力や注意力などの日常生活に欠かせない機能が障害されてしまいます。 ダメージを負った脳組織は、従来の治療法では改善が難しいといわれていますが、近年の治療では損傷した脳細胞の再生・修復を促す再生医療が注目を集めています。 以下の動画では、再生医療によって高次脳機能障害が改善した症例を紹介しているので、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/t_8TyxDNrOY?si=QhoCFqyu_lGCIsJH 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する まとめ|頭・おでこを打って症状があるなら迷わず受診しよう 頭・おでこを打つことは日常生活でよくありますが、強い力がかかって頭を打ったときや、頭部を損傷するような事故に遭った場合には注意が必要です。 頭・おでこを打った際には、以下のような危険な症状が出ていないか確認しましょう。 【危険な症状の例】 嘔吐が続く 頭を打った理由に関わる記憶がない けいれんがある 耳や鼻から液体(血も含む)が出てくる 目の周りや耳の後ろが黒くなる など 頭・おでこを打った際には、症状や事故の状況をしっかりと把握し「何かがおかしい」と感じた際には、迷わず病院を受診しましょう。 また、頭・おでこを打ってしまったあとに万が一、後遺症が残ってしまった場合でも諦める必要はありません。 リペアセルクリニックでは、再生医療によって頭部打撲によって損傷した細胞や機能の回復を目指すことができます。 \ご自身の治癒力を活かす「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 頭部打撲後の以下のようなお悩みを解消できる可能性があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頭を打った後に頭痛やふらつき、違和感が続いている 手足のしびれなど、頭以外の部位に症状が出ている 頭を打った衝撃によるダメージが、後遺症として残らないか心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは頭部打撲後の治療について無料相談! 頭を打ったときによくある質問 頭を打ったときによくある質問をまとめています。 Q.頭・おでこを強く打ちましたが、どのようなときに受診したら良いですか? A.以下の症状がある場合は、緊急性の高いケースがほとんどのため、早期に医療機関を受診しましょう。 意識が不明瞭 手足の麻痺 嘔吐 転倒の記憶がない けいれん など とくに高齢者や基礎疾患のある方を始め、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる場合は、病気のリスクを避けるためにも受診をおすすめいたします。 症状がない場合でも、何かしらの病気が隠れている可能性もあるため、できる限り自己判断せずに医療機関で診察を受けましょう。 当院リペアセルクリニックでは、頭部打撲による脳の損傷や後遺症の改善が期待できる再生医療をご提案しています。 再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 ▼まずは頭部打撲後の治療について無料相談 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する Q.何科を受診すれば良いですか?その際の注意点は? A.頭・おでこを打ったときは、脳神経外科や脳神経内科の受診を検討しましょう。 また、顔面などを打ったときは、ほかの部分で問題がないかを検査するために眼科や耳鼻咽喉科、歯科などを並行して受診するのも良いかもしれません。 医療機関を受診する際は「どのようにして頭・おでこを打ったのか」を伝え、目撃者がいるときは、周りから様子を説明してもらう方法がおすすめです。 普段飲んでいる薬があれば、忘れずに医師へお伝えください。
2023.03.31 -
- 手部、その他疾患
- 手部
指の腱や腱鞘に炎症が起きる「ばね指」は、屈筋腱がむくみやすい朝に症状が強くなる傾向があります。 本気記事では、朝だけ強くなるばね指の原因や自分でできる対処法について詳しく解説します。 ばね指を放置してしまうと関節が硬くなる拘縮が起こり、指が動かなくなるほど症状が悪化する可能性があるため、早期の治療が重要です。 また、当院(リペアセルクリニック)は、手術以外の選択肢として注目を集める「再生医療」を専門とするクリニックです。 公式LINE限定で再生医療ガイドブックを無料で配信していますので、根本的な治療が期待できる医療技術に興味がある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼公式LINE限定のガイドブックを以下からお受け取りください! 朝だけばね指になる原因は、「屈筋腱がむくむため」 そもそもばね指とは、指を曲げる筋肉の腱(屈筋腱)とトンネルのように屈筋腱が通る靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)との間に炎症が起き、痛みや引っかかりが生じる疾患です。 更年期や閉経後の女性に発症しやすく、朝に痛み・引っかかりの症状が強くなり、日中には軽減する特徴があります。 朝にばね指の症状が強くなる原因は、屈筋腱のむくみです。 寝ている間は指を動かさないため、屈筋腱の血流が悪くなります。屈筋腱がむくむことで靭帯性腱鞘との摩擦が強くなり、痛みや引っかかりが大きくなることがあります。 腱鞘炎やばね指の詳細については、以下の記事もご覧ください。 【今すぐできる】朝だけばね指になるときの対処方法3選 自宅でできる朝のばね指症状の対処方法は以下の3つです。 手指を使わず安静にする 温める 軽くストレッチする どれも簡単にできる方法なので、まずは実践してみてください。 手指を使わず安静にする ばね指は指の使いすぎによって生じる疾患であるため、安静にすることでばね指の症状緩和が期待できます。また、症状が強い場合にはシーネという添え木やテーピングで指の動きを制限することも有効です。 日常生活のなかで指を使う動作としては以下に挙げるような状況が考えられます。 皿洗いや料理などの家事 パソコン作業 ゴルフやテニスなどのスポーツ こういったシチュエーションは指に大きな負担を与え、ばね指の症状を悪化させかねません。一度安静にして指を使わないことが重要です。 温める 朝にばね指の症状が強い場合、指を温めるのも良いでしょう。 寝ている間に指の血流が悪くなると、屈筋腱にむくみが生じてばね指の症状が強く出ることがあります。その場合は、温めて血流を良くすることで痛みや引っ掛かりを緩和できるでしょう。 洗面器やバケツに38〜40℃程度のお湯を入れ、5〜10分間ほど手をつけるだけで良いので試してみてください。 軽くストレッチする 指に痛みが出ない程度の軽いストレッチを行うことで、ばね指の症状を緩和できる可能性があります。ストレッチによって血流が良くなり、屈筋腱の柔軟性が向上して引っかかりが軽減するためです。 具体的には指をグーパーしたり、反対の手で痛い指を手の甲側に反らすストレッチをすると良いでしょう。 安静にしすぎて屈筋腱が固まると症状がよりひどくなるため、適度に指を動かすことも大切です。毎日少しずつストレッチを取り入れて、指の血流と柔軟性を保ってください。 ばね指のストレッチ・セルフケアについては以下の記事も参考にしていただけますと幸いです。 ばね指で受診した場合の検査・治療法 整形外科を受診した場合、問診・診察により「ばね指」と診断されるのが一般的です。場合によってはレントゲン検査を行うこともあります。 専門医の指導のもと、症状の度合いに応じて装具による固定や薬の処方、理学療法などを実施し、効果がなければ外科的治療を検討することもあるでしょう。 本章では、ばね指で受診した場合の検査や治療について解説します。前もって知っておくことで心の準備ができるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。 ばね指の検査 症状のヒアリングと診察により「ばね指」と診断をするのが一般的です。 ただし、関節リウマチや変形性関節症など、骨・関節に生じる病気を見つけるためにレントゲン検査が行われる場合もあります。 病院でおこなうばね指の治療 病院でおこなうばね指の治療は、主に以下の4つです。 安静(手指の使用制限、シーネ・装具など) 薬物療法(外用薬・消炎鎮痛剤投与など) 理学療法(物理療法・運動療法など) 外科的治療(腱鞘内ステロイド注射・手術治療など) それぞれ確認してみましょう。 安静(手指の使用制限、シーネ・装具など) 指の使いすぎで発症するばね指の治療では、安静にすることが大切です。病院では、医師から手指の使用制限を指導を受け、手指を休ませるケースが多くあります。 また、シーネと呼ばれる副え木や装具で指の動きを制限し、関節を動かしやすい位置にするのも有効です。 薬物療法(外用薬・消炎鎮痛剤投与など) ばね指にはNSAIDsと呼ばれる非ステロイド性消炎鎮痛薬が有効で、痛みの緩和が期待できます。 また、最近の研究ではエクオール(イソフラボン代謝物)が女性ホルモンと同じような働きをし、ばね指の症状軽減に有効だといわれています。 理学療法(物理療法や運動療法など) 理学療法のうち、物理療法では温熱療法や電気療法・超音波などで手指の血流を促すことで、手指屈筋腱の炎症緩和が期待できます。 また、運動療法での手指の運動は、屈筋の緊張を和らげ、ばね指の症状軽減や関節拘縮予防に効果的です。 外科的治療(腱鞘内ステロイド注射・手術治療など) 上述した治療法で効果がみられない場合、腱鞘内ステロイド注射・手術治療も検討されます。 腱鞘内ステロイド注射は、局所麻酔薬との併用でばね指の症状が軽減される効果的な治療です。 また、手術療法では靭帯性腱鞘の切開を行います。日帰り手術のため早期の社会復帰が可能です。 まとめ|朝だけばね指になるのは腱の血行不良・むくみが原因!気になる場合は早めの受診がおすすめ ばね指の症状が朝だけ悪化する理由は、炎症が起きている指の腱がむくみ、靭帯性腱鞘との摩擦が強くなるためです。むくみを解消することで、朝の症状が緩和される可能性があります。 ばね指で受診する場合は、装具による固定や薬物療法、理学療法が一般的です。ただし、それらの治療で効果がみられない場合は手術を検討することもあります。 当院「リペアセルクリニック」では、国内でも数少ない、自己の幹細胞を用いた再生医療(幹細胞治療)を提供しています。 再生医療によって、腱鞘炎で劣化した屈筋腱の復活が期待でき、リハビリなどの治療と併せてばね指症状の緩和できる可能性もあるため、ぜひ一度ご相談ください。 この記事を読んだあなたが、ばね指の症状が朝に強くなる原因を知り、適切な治療法を検討できたなら嬉しく思います。 ばね指についてよくある質問 ばね指は朝だけなぜ痛くなるのですか? 正確な原因は明らかになっていませんが、夜間寝ている間は指を動かさないので、腱が炎症でむくむためだと推測されています。 指を動かしていると腱のむくみが減少するので、日中には症状が少なくなると考えられています。 ばね指の手術費用はどの程度ですか? ばね指の手術は基本的に健康保険が適用されます。保険点数は2,050点のため、3割負担では6,000円前後で費用を提示している病院が多くなっています。 実際の手術では薬剤費なども含め、もう少し金額が高くなるため、事前に病院に確認するようにしましょう。 ばね指の注射の副作用はありませんか? ステロイド注射の合併症として、腱断裂、感染症があります。 実際に、腱自体へのステロイド注入では腱の軟化を生じる場合がありますが、断裂自体の報告は少数です。医師もその危険性は知っており、連続で使用する場合は3ヶ月以上あけるか、手術治療を推奨することが多いです。 同様に、感染症についても報告は少数であり、コントロール不良な糖尿病では注意を要しますが、過度な心配は不要と考えられています。
2023.03.29 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
「ストレスが脳出血の原因になるって本当?」と不安に感じていませんか? 過度なストレスが続くと、高血圧や血管へのダメージが引き金となり脳出血のリスクが高まります。 しかし、適切なストレス管理で脳出血のリスクを大幅に減らせるのも事実です。 本記事では、ストレスと脳出血の関係性をわかりやすく解説し、血圧管理や食生活の改善といった具体的な対策をお伝えします。 今すぐできる予防法で、健康な毎日を手に入れたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血や脳卒中の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳出血とストレスの関係性とは? 脳出血は脳卒中の一種で、脳内の血管が破れて出血する病気です。 出血によって脳内に血液が溢れ、血腫(血のかたまり)を形成し、周囲の脳神経を圧迫することでさまざまな症状が現れます。 本章では、脳出血を引き起こす原因にストレスがどのような関係があるのか、以下3つのリスクに分けて解説します。 睡眠不足による動脈硬化リスク 暴飲暴食による高血圧リスク 喫煙による動脈硬化リスク それぞれ詳しく紹介するので参考にしてください。 また、「【医師監修】脳出血とは|症状・種類・原因を詳しく解説」記事で脳出血について詳しく解説しています。より詳しく知りたい方はご覧ください。 睡眠不足による動脈硬化リスク 睡眠不足により血圧が上昇すると、動脈硬化が進みやすくなり、脳出血のリスクが高くなります。睡眠中は血圧が自然に下がり、身体がリラックスできる大切な時間です。 しかし、睡眠不足が続くと血管への負担が大きくなり、脳出血のリスクが上昇します。 脳出血のリスクを未然に防ぐためにも1日6〜8時間の質の良い睡眠を確保するように心がけましょう。 暴飲暴食による高血圧リスク 暴飲暴食が習慣化すると、高血圧を引き起こしやすくなり、脳出血のリスクが高まります。 とくに塩分や糖分のとりすぎは血圧の上昇を招き、脳出血のリスクを高める原因になります。 ファストフードやスナック菓子、アルコールなど、血管の負担が増えやすいものは過剰な摂取を避けましょう。 減塩食や栄養バランスの取れた食事を意識し、血圧を安定させて健康な生活を維持することが大切です。 喫煙による動脈硬化リスク 喫煙は、動脈硬化を悪化させ、脳出血のリスクを著しく高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ血圧を上昇させるためです。 さらに、喫煙によって血管の内壁が損傷すると、動脈硬化が進行する原因にもなります。 血管が硬くなると弾力性を失い、破れやすくなるため脳出血のリスクも高まります。 喫煙習慣がある方は早めに禁煙に取り組み、健康な血管を取り戻しましょう。 また、脳出血の原因と症状については以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。 脳出血の種類 脳出血にはいくつかの種類があり、以下のように原因や特徴が異なります。 脳出血の種類 特徴 高血圧性脳出血 高血圧による血管の破裂が原因 血管腫 異常な血管の塊が破れて出血する 動静脈奇形 動脈と静脈の異常なつながりが破裂する 硬膜動静脈瘻 硬膜の血管異常で血流が増え、破れやすくなる 脳腫瘍(悪性) 腫瘍が血管を圧迫し、出血を引き起こす 脳アミロイド血管症 高齢者に多く、血管がもろくなり出血しやすい 以下では、代表的な脳出血の種類である高血圧性脳出血や血管腫、動静脈奇形などについて、それぞれ詳しく解説します。 高血圧性脳出血 高血圧性脳出血は、高血圧が長期間続くことで血管に強い圧がかかり、破れて出血する病気です。 高血圧性脳出血は、とくに高齢者や慢性的に血圧が高い方に多く見られます。日頃から定期的に血圧を測定し、適切な治療や生活習慣の見直しを心がけましょう。(文献1) 血管腫 血管腫は血管の異常なかたまりが脳内にできる病気で、出血を引き起こす場合があります。 血管腫は生まれつき存在する場合が多く、通常は無症状です。しかし血管が破れやすい状態のため、強い衝撃や血圧の上昇で出血することがあります。 血管腫による脳出血はまれですが、万が一出血した場合は緊急の対応が必要です。 定期的に健康診断を受け、血管腫を早期発見できるようにしましょう。 動静脈奇形 動静脈奇形は、動脈と静脈が異常につながり、正常な血流が保たれない状態を指します。 この異常が進行すると、血管が膨らんで破裂し、脳出血の原因となります。 動静脈奇形は先天性の疾患であり、無症状のまま気づかないケースも少なくありません。 しかし出血を起こすと強い頭痛や神経症状が現れます。 早期発見が重要なため、MRIやCT検査での定期的なチェックを受けることをおすすめします。 硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう) 硬膜動静脈瘻は、脳を包む硬膜に異常な血管のつながりができる疾患です。 血流が異常に増加し、血管に強い圧力がかかることで破裂しやすくなります。 症状としては、耳鳴りや頭痛が代表的ですが、破裂すると脳出血を引き起こす危険性があります。 主に外傷や血管の老化が原因とされており、早期発見が重要です。 症状が気になる場合は、速やかに病院を受診し、専門的な検査を受けてみましょう。 脳腫瘍(悪性) 悪性の脳腫瘍は、血管を圧迫したり腫瘍内の血管が破れることで出血するケースもあります。 とくに悪性の場合は血管の構造が弱く不安定なため、出血のリスクが高いのが特徴です。 脳腫瘍による出血は急激に症状が現れ、命に関わることも少なくありません。頭痛やしびれなど気になる症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。 脳アミロイド血管症 脳アミロイド血管症は、脳の血管にアミロイドという異常なタンパク質が沈着し、血管をもろくする病気です。 とくに高齢者に多く、軽微な刺激でも血管が破れ脳出血を引き起こすことがあります。繰り返し出血するリスクも高いのが特徴です。 脳アミロイド血管症は、現時点で根本的な治療法は確立されていません。 血圧管理や定期的な検査を受け、予防に努めましょう。 また、脳出血や脳梗塞の原因や症状について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 【自分でできる】脳出血の予防法5選 脳出血は、高血圧や血管の異常(動静脈奇形・硬膜動静脈瘻など)によって発症します。 とくに高血圧は、ストレスや生活習慣病が原因で引き起こされるケースが多いため、血圧の管理が脳出血のリスクを減らす重要なポイントです。 本章では、脳出血を予防する5つの方法を紹介いたします。 血圧管理で脳出血を予防 食生活の改善で血圧を下げる 適度な運動で血圧をコントロール 禁煙で脳出血リスクを減らす 節酒で脳出血のリスクを下げる 上記のポイントを意識しつつ、日頃から血管の健康を意識した生活を心がけましょう。 血圧管理で脳出血を予防 脳出血の原因の多くは高血圧であるため、日頃から自分自身の血圧を把握し適切な数値に保つことが重要です。 家庭用血圧計を使って毎日血圧を測定し、記録をつける習慣をつけましょう。 もし高い数値が続く場合は、医師に相談するようにしてください。 食生活の改善で血圧を下げる 食生活の見直しは、脳出血の予防に欠かせません。 塩分を控え、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ることで、血圧をコントロールできます。 たとえば、減塩食品や和食中心のバランスの良い食事が効果的です。 また、加工食品や外食の頻度を減らすこともおすすめです。 健康的な食生活を心がけて、血管への負担と脳出血のリスクを下げましょう。(文献2) 適度な運動で血圧をコントロール 適度な運動は、血圧を下げる効果が期待できます。 ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、毎日30分程度行うのがおすすめです。 運動習慣がない方は、まずは10分程度の散歩から始めてみましょう。 無理のない範囲で運動を継続するのが大切です。 また、高血圧の予防と改善については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。 禁煙で脳出血リスクを減らす 喫煙は動脈硬化を促進し、脳出血のリスクを高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させるため血圧が上昇してしまいます。 また、禁煙は脳出血の予防だけでなく、健康全般にとっても非常に重要です。 なかなか辞められない方は、禁煙外来なども活用して禁煙を成功させましょう。 節酒で脳出血のリスクを下げる 適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒は脳出血の原因になります。アルコールは血圧を上昇させるため、飲みすぎには注意してください。 男性では1日に日本酒2合程度以上、女性では日本酒1合程度以上の飲酒で、リスクが高くなることを示す研究があります。(文献3) よって、男性は1日2合以内、女性は1合以内の適量を守ることが理想です。 飲みすぎを防ぐために、ノンアルコール飲料を活用するのも良い方法です。節酒を意識することで、脳出血のリスクを減らして健康的な生活を送りましょう。 脳出血にならないための予防法については、以下の記事でも紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。 脳出血の前兆かも?注意したい3つの症状 脳出血は突然発症するケースが多いですが、前兆となる症状が現れる場合もあります。 注意したい3つの症状は以下のとおりです。 頭痛やめまい 言葉のもつれ 手足のしびれ 早期に気づくことで、重症化を防ぐ可能性が高まります。 ここでは、脳出血の前兆として注意すべき症状をそれぞれ解説いたします。 また、脳出血の気になる前兆や初期症状をセルフチェックしたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。 頭痛やめまい 強い頭痛や突然のめまいは脳出血の前兆かもしれません。 普段経験しないような激しい頭痛や、姿勢を変えただけで感じるめまいは要注意です。 放置すると症状が悪化し、意識障害や吐き気を伴うこともあります。 そのため、頭痛やめまいが続く場合は、すぐに医療機関を受診し適切な検査を受けましょう。 言葉のもつれ 突然、話し方がぎこちなくなる場合も脳出血のサインです。 話している途中で「言葉が出にくい・会話がスムーズに進まない」といった症状が現れることがあります。 脳内の出血によって、言語を司る部分に影響を与えた可能性が考えられますが、症状が進行すると重度の言語障害を引き起こす恐れもあります。 異変を感じたら、周囲の人に助けを求めるなどして、早急に病院での診察を受けましょう。 手足のしびれ 手足のしびれや感覚の鈍さも、脳出血の前兆のひとつです。 一時的に起こる場合もありますが、左右どちらかに偏るしびれは、とくに注意が必要です。 脳内の出血が神経に影響を及ぼしている可能性があるため、そのまま放置すると麻痺や運動障害に進行する危険性があります。 突然、手足のしびれ症状が見られた場合は、ただちに医療機関を訪れましょう。 脳出血の生じやすい部位と症状 脳出血は脳の特定の部位で起こることが多く、それぞれ特徴的な症状があります。 部位 主な症状 被殻出血 片側の手足の麻痺、感覚障害、言葉が出にくい 視床出血 意識障害、感覚異常、視覚障害 小脳出血 激しいめまい、ふらつき、歩行困難 橋(脳幹)出血 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺 皮質下出血 片側の運動麻痺、感覚障害、言語障害 本章では、上記の表にまとめた各部位の特徴と症状を解説します。 被殻出血 被殻出血(ひかくしゅっけつ)は、高血圧で起こることが多い脳出血です。 この部位で出血すると片側の手足の麻痺や感覚異常、言葉が出にくい症状が現れます。 被殻は運動機能を司る部分であり、とくに運動麻痺が顕著に現れるため早期発見が後遺症を防ぐポイントです。 視床出血 視床(ししょう)で出血が起こると、意識障害や片側の感覚異常が見られます。 この部位は感覚を統合する役割を担っているため、出血が感覚神経に大きな影響を与えます。 さらに、視野が欠ける場合もあるため、視覚の変化にも注意しましょう。 視床出血については以下の記事でも詳しく解説しています。 特徴的な症状があるため、気になる方はぜひ参考にしてください。 小脳出血 小脳出血は、平衡感覚や運動の調整が影響を受けるタイプです。 激しいめまいやふらつき、歩行困難などが特徴です。 また、出血が重症化すると呼吸困難に至るケースもあるため、めまいが強い場合は早急に治療を受けましょう。 橋(脳幹)出血 橋での出血は、生命維持に関わる重要な神経を含むため重篤な症状です。 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺が急激に現れることがあります。 橋は脳幹の一部であり、この部位での出血は迅速な対応が求められます。 橋出血(脳幹出血)の原因や予防策については、以下の記事でも詳しく解説しています。 皮質下出血 皮質下出血では、片側の運動麻痺や感覚異常が起こるケースが多いです。 これは大脳皮質の直下での出血が原因であり、運動や感覚に大きな影響を及ぼします。 また、場合によっては言語障害が現れることもあるので注意が必要です。 脳出血の治療方法についてはこちらの記事も参考にご覧ください。 まとめ|ストレスを溜めずに脳出血の予防法を実践しよう! ストレスが脳出血のリスクを高めることは避けられません。 しかし、日常の習慣を見直し適切な予防策によってリスクは大幅に減らせます。 血圧管理や生活習慣の改善を意識し、健康的な生活を目指しましょう。 安定した日々を過ごせるよう、ぜひ今回紹介した予防法を活用してみてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中や頚椎ヘルニアによる症状にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。 まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 脳出血とストレスに関するよくある質問 脳内出血の前兆や初期症状はどんなものですか? 脳内出血の前兆には「強い頭痛・めまい・手足のしびれ・言葉のもつれ」などがあります。 これらは血管の圧迫で神経が正常に働かなくなることで起こります。 とくに突然の症状や普段と違う感覚が現れた場合は要注意ですので、不安を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。 脳出血の前兆や初期症状については、以下の記事も参考にご覧ください。 ストレスで脳血管が切れる原因は何ですか? ストレスを感じると交感神経が活発になり、血管が収縮して血圧が上昇するため負担がかかりやすくなります。 また、ストレスは睡眠不足や暴飲暴食、喫煙などの悪習慣を招きやすく、結果的に脳出血を引き起こすリスクが高まると言えるでしょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中やヘルニアの後遺症に対し、手術を伴わない「再生医療」をご提案しています。 後遺症に関して不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 医学出版_高血圧性 脳出血 の治療 文献2 公益社団法人 日本栄養士会_高血圧と、上手に付き合っていきましょう。 文献3 鳥取県・とりネット_第3章 健康づくり文化創造プラン(第四次)で定める健康づくりの目標
2023.03.27 -
- インピンジメント症候群
- 肩関節、その他疾患
- 肩関節
- スポーツ外傷
「腕を上げると肩が引っかかる」 「洗濯物を干す動作がつらい」このような肩の違和感が続くと、「インピンジメント症候群ではないか」と不安に感じる方もいるかもしれません。 インピンジメント症候群とは、肩の動きに関わる腱や組織が肩峰の下でこすれることで、腕を上げたときに痛みや動かしにくさが生じる状態です。放置すると症状が長引き、日常生活やスポーツへの復帰に影響を及ぼす可能性があります。 しかし、インピンジメント症候群は適切な評価と治療を行うことで改善が期待できる疾患です。早めに医療機関へ相談し、症状に応じた対応を行うことが大切です。 本記事では、現役医師がインピンジメント症候群の治し方を詳しく解説します。リハビリやストレッチ方法もわかりやすく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。インピンジメント症候群に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。 インピンジメント症候群のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 インピンジメント症候群の治し方(治療法) 治し方(治療法) 詳細 保存療法(安静・動作制限・リハビリテーション) 肩に負担がかかる動作の調整や安静を基本とし、肩甲骨や腱板の機能改善を目的としたリハビリを行う治療 薬物療法 消炎鎮痛薬や外用薬を用いて肩関節周囲の炎症を抑え、症状の軽減を図る治療 ステロイド注射(肩峰下滑液包内注射) 肩峰下滑液包にステロイド薬を注入し、局所の炎症反応を抑えることで症状の改善を目指す治療 物理療法(温熱療法・電気療法など) 温熱や電気刺激を利用して血流改善や筋緊張の緩和を図り、肩周囲の機能回復を促す治療 手術療法 保存療法で改善が乏しい場合に、肩峰下スペースの拡大や腱板修復などを行う外科的治療 再生医療 患者自身の血液や細胞を用いて組織の修復や機能回復を促すことを目的とした治療 インピンジメント症候群の治療は、保存療法が基本です。肩への負担がかかる動作を見直しながら、リハビリで肩関節の機能回復を図ります。症状の程度に応じて、消炎鎮痛薬などの薬物療法・ステロイド注射・温熱療法や電気療法といった物理療法を併用することがあります。 保存療法で十分な改善が得られない場合は、手術療法や再生医療が検討されますが、いずれも医師の診断が必要です。 保存療法(安静・動作制限・リハビリテーション) 目的 詳細 炎症を落ち着かせて症状の悪化を防ぐ 肩への負担を減らす安静や動作制限による炎症悪化の予防と症状軽減 肩関節の可動域を回復させる リハビリによる関節や周囲組織の柔軟性維持と可動域改善 腱板や肩甲骨周囲筋の機能を改善する 腱板や肩甲骨周囲筋を強化することで、肩関節の安定性を高める 手術を回避できる可能性がある 保存療法による症状改善によって手術を回避できる可能性 (文献1) インピンジメント症候群の治療は、手術を行わない保存療法が基本です。炎症を落ち着かせながら筋肉・関節の機能を改善し、肩関節の動きを正常に近づけることが目的です。 なかでもリハビリやストレッチといった運動療法は、肩関節の動きを整える上で中心的な役割を担います。運動療法を主体とした保存療法の有効性は、多くの研究で報告されています。(文献2) 薬物療法 目的 詳細 炎症の程度を和らげる手助け 消炎鎮痛薬などによる肩関節周囲の炎症反応の抑制 運動療法の効果を高めるサポート 炎症軽減による関節可動性の改善とリハビリ実施のしやすさ 継続的な治療環境を整える 炎症反応の一時的な軽減による理学療法やストレッチ継続の補助 (文献3) 薬物療法は、肩関節周囲の炎症を抑えることを目的に用いられます。炎症が強い状態では、肩を動かすたびに組織へ刺激が加わり、リハビリの進行に支障をきたすことがあります。 消炎鎮痛薬によって炎症を抑えることで関節の動きが改善しやすくなり、運動療法を進めやすくなりますが、薬物療法は原因そのものを治すものではなく、リハビリと併用する補助的な治療です。 ステロイド注射(肩峰下滑液包内注射) 目的 詳細 炎症が強い時期の反応を抑える 肩峰下滑液包へのステロイド注射による局所炎症反応の抑制 リハビリの効果を高める補助 炎症軽減による肩関節可動性の改善と運動療法実施のしやすさ 治療を進めやすくする環境づくり 症状が強い時期の反応軽減によるリハビリ継続の支援 (文献4) ステロイド注射(肩峰下滑液包内注射)は、肩峰下スペースの炎症を抑えることを主な目的とする治療です。 炎症が強い時期は肩を動かすたびに組織への刺激が生じ、リハビリやストレッチを進めにくくなります。そのため、注射によって炎症が落ち着くと関節の動きが改善しやすくなり、運動療法にも取り組みやすくなります。 物理療法(温熱療法・電気療法など) 治療法 詳細 温熱療法 肩周囲の血流促進による筋肉・組織の柔軟性向上と運動療法実施のしやすさ 電気療法 電気刺激による筋緊張の緩和と肩関節可動域訓練・筋力訓練の補助 インピンジメント症候群では、炎症によって筋肉のこわばりや肩周囲の緊張が生じ、リハビリの妨げになることがあります。 温熱療法は肩周囲の血流を促し、筋肉や組織の柔軟性を高めることで、運動に取り組みやすい状態を整える治療です。一方、電気療法は筋肉や神経に刺激を与え、筋緊張の調整や可動域訓練を補助します。 これらの物理療法は、リハビリやストレッチの前処置として併用され、運動療法の効果を高める補助的な治療です。 手術療法 保存療法を続けても症状が改善しない場合、手術療法が検討されます。手術の目的は、肩峰下スペースで生じている腱板や滑液包への圧迫を取り除き、組織が挟まれにくい状態をつくることです。 代表的な術式として、関節鏡を用いて滑液包の処置や骨を整える肩峰下除圧術が行われます。 腱板断裂や骨の変形など構造的な問題がある場合は、腱板修復術が選択されることもあります。手術の適応は、症状の程度や日常生活への影響をもとに判断されます。 再生医療 インピンジメント症候群では、腱や周囲組織への繰り返しの負担により、炎症やこわばりが慢性化することがあります。このような場合、運動療法に加えて組織の回復を促す目的で再生医療が検討されることがあります。(文献5) 再生医療のひとつであるPRP(多血小板血漿)療法は、血液から濃縮した血小板を患部に注射する治療法です。 血小板に含まれる成長因子が組織修復を促すと考えられており、インピンジメント症候群に対するPRP注射後に、肩関節の可動域や機能の改善がみられたとする報告もあります。(文献5) 従来の保存療法で十分な改善が得られない場合や手術を避けたい場合には、組織の修復プロセスへの働きかけが期待されるPRPや幹細胞などの再生療法が治療の選択肢として検討されることがあります。(文献6) 以下の記事では、再生医療について詳しく解説しています。 インピンジメント症候群におけるリハビリ・ストレッチ方法 リハビリ・ストレッチ方法 詳細 炎症に対するリハビリ・ストレッチ 炎症が強い時期に肩関節へ過度な負担をかけず、可動域の維持や関節のこわばり予防を目的とした軽い運動 猫背を改善するリハビリ・ストレッチ 胸郭や肩甲骨周囲の柔軟性向上による姿勢改善と肩関節への負担軽減を目的としたストレッチ 肩関節の動きを改善するリハビリ 肩関節後方組織の柔軟性向上や可動域の改善を目的としたストレッチや関節運動 腱板機能を改善するトレーニング 腱板や肩甲骨周囲筋の筋力強化による肩関節の安定性向上とインピンジメント予防を目的とした運動 インピンジメント症候群の改善には、肩関節だけでなく姿勢や周囲筋の機能を整えるリハビリ・ストレッチが欠かせません。炎症が強い時期は関節への負担を抑えた軽い運動で可動域を維持し、状態に応じて姿勢改善や肩甲骨周囲の柔軟性を高めるストレッチへ移行します。 さらに肩関節の動きを改善する運動や腱板・肩甲骨周囲筋のトレーニングを加えることで、肩関節の安定性を高め、再発予防と機能回復につなげます。 以下の記事では、インピンジメント症候群のリハビリ前に行うセルフチェックについて詳しく解説しています。 炎症に対するリハビリ・ストレッチ 肩を動かしていない状態でも違和感が出る場合や、夜間に症状が強くなる場合は、インピンジメントにより肩周囲の組織に炎症が生じている可能性があります。 このような時期は無理に運動を行うよりも、炎症を落ち着かせる対応を優先します。具体的には、肩のアイシングや安静時のポジショニング(肩の位置の調整)を行い、肩関節への負担を軽減する方法です。 ポジショニングでは、肩や肘の下にタオルなどを入れ、肩に負担がかかりにくい姿勢を保つことが大切です。 振り子運動 手順 動作 ポイント 1.上体を支える 痛みのない方の手を机や椅子の背もたれに置き、上体を安定させる 前傾姿勢になりすぎないよう注意 2.腕の力を抜く 痛みのある方の腕をだらりと下げ、完全に脱力する 肩に力が入らないよう意識する 3.身体をゆっくり動かす 身体を小さく前後・左右・円を描くようにゆっくり揺らす(1回20〜30秒) 腕を自分で動かさず、身体の揺れに任せる 4.腕が「つられて動く」状態をつくる 身体の揺れに合わせて腕が自然に動いている状態が理想 肩を動かす意識を持たないことが大切 振り子運動は、肩の症状が強い時期でも取り組みやすい基本的なリハビリです。腕の重みを利用して肩関節を軽く動かすことで、炎症によるこわばりの軽減や血流改善が期待されます。 方法は、症状のない側の手を机や椅子に置いて上体を支え、症状のある側の腕を脱力して自然に下げます。その状態で身体を小さく前後・左右、または円を描くようにゆっくり動かします。 振り子運動の姿勢は以下の画像を参考に行うと良いでしょう。 運動中は肩を意識して動かすのではなく、身体の揺れに合わせて腕が自然に動く状態を保ちます。症状が強く出る範囲まで動かさず、肩に力を入れないことも大切です。 入浴後など筋肉が緩みやすいタイミングで行うと取り組みやすく、状態に応じて振り幅を少しずつ広げていきます。 猫背を改善するリハビリ・ストレッチ 猫背になると肩甲骨の動きが妨げられ、肩関節の正常な動きが損なわれるためインピンジメントが起こりやすくなります。 肩関節を動かしにくい時期でも、姿勢改善のリハビリは肩関節を動かさずに行えるため、積極的に取り組むことが大切です。 ストレッチポールでのストレッチ 手順 動作 ポイント 1.準備 ストレッチポールを床に置き、頭から尾骨まで背骨に沿って仰向けに寝る ポールが背骨と一直線になる位置に調整する 2.足を安定させる 膝を軽く曲げ、足裏を床につけて安定させる この姿勢で背中・胸郭がリラックスしやすくなる 3.腕を広げる 両腕を自然に横へ広げる 肘を軽く曲げるなど、無理のない位置で行う 4.深呼吸する ゆっくり深呼吸しながら胸を開く(5〜10回) 呼吸を止めず、ゆったりと繰り返す 5.慣れてきたら 腕を大きく円を描くようにゆっくり動かす(肩回し)を加える 肩甲骨の可動性向上にも効果的 ストレッチポールを用いたストレッチは、猫背姿勢の改善と胸郭の柔軟性向上を目的としたリハビリです。ポールの上に仰向けで寝ることで背骨が自然に伸び、胸が開きやすい姿勢が得られます。これにより胸部前面や肩甲骨周囲の筋肉が伸ばされ、猫背による肩・背中のこわばり軽減が期待されます。 以下の画像のようにストレッチポールの上に仰向けで寝て、胸を開くように背中をストレッチしましょう。 ストレッチポールを背骨のラインに沿って置き、頭から尾骨まで一直線になる位置で仰向けになります。膝を軽く曲げて足を床につけ、両腕を無理のない位置に広げましょう。 そのままゆっくりと深呼吸を繰り返し、胸を開く意識で身体をリラックスさせます。慣れてきたら腕を円を描くように動かし、肩甲骨の可動性を高める運動を加えます。 Cat&Dogストレッチ 手順 動作 ポイント 1.準備 四つ這いになり、手は肩幅よりやや広め・膝は腰幅に置く 背骨が中立になる位置に身体を整える 2.Cat(猫のポーズ) 息を吐きながら背中を丸め、おへそを見るように背骨を伸ばす 両肩甲骨を外側に引き離す意識で背中全体を丸くする 3.Dog(犬のポーズ) 息を吸いながら背中をゆっくり反らせ、胸を前方に押し出す 肩甲骨を内側に寄せ、胸を軽く開く感覚で行う 4.繰り返す 2と3を呼吸に合わせてゆっくり5〜10回繰り返す 無理のない範囲で行う (文献7) Cat&Dogストレッチは、背骨(脊柱)や肩甲骨周囲の柔軟性を高め、猫背などの姿勢不良の改善を目的とした体操です。 四つ這いの姿勢で背中を丸めたり反らしたりする動作を繰り返すことで脊柱全体の可動性が高まり、肩や背中への負担軽減が期待されます。デスクワークなどで背中が丸まりやすい方にも取り入れやすい運動です。 Cat&Dogストレッチの姿勢は以下の画像を参考に行いましょう。 四つ這いの姿勢で手を肩幅よりやや広め、膝を腰幅に置き、背骨を中立の位置に整えます。息を吐きながら背中を丸めておへそを見るように動かし、息を吸いながら胸を前に出すように背中をゆっくり反らせます。 この動作を呼吸に合わせて5〜10回繰り返します。急に大きく動かすと肩や腰に負担がかかるため、背骨全体をゆっくり動かす意識で行いましょう。 肩関節の動きを改善するリハビリ 炎症が落ち着いてきた段階では、肩関節の可動域を改善するストレッチを取り入れます。肩後方の組織が硬くなると腕を上げる動作が制限され、肩峰下での衝突が起こりやすくなります。そのため、肩後方の関節包や周囲筋の柔軟性を高めるストレッチが有効とされており、無理のない範囲で行いながら可動域を徐々に広げていくことが大切です。 クロスボディストレッチ 手順 動作 ポイント 1.腕を上げる 症状のある側の腕を肩の高さまで上げる 肩に力を入れず自然な高さで止める 2.腕を引き寄せる 反対の手で肘を掴み、身体の内側へゆっくり引き寄せる 急に引きすぎず、無理のない範囲で行う 3.キープする 肩後方が伸びているのを確認しながら30秒保持する 呼吸を止めず、ゆっくり深呼吸しながら保持する クロスボディストレッチは、肩関節後方の柔軟性を高める運動です。腕を身体の前で反対側へ引き寄せ、肩後方が伸びる位置で保持します。反対の手で肘を支えると、姿勢を安定させやすくなります。 ストレッチは以下の画像を参考に行いましょう 肩後方組織の柔軟性が高まることで、肩関節の動きが改善しやすくなります。動作はゆっくり行い、強く引きすぎないようにしましょう。 スリーパーストレッチ 手順 動作 ポイント 1.横向きに寝る ストレッチする側の肩が下になるように横向きに寝る 身体がぐらつかないよう安定した姿勢を保つ 2.腕を肩の高さに合わせる 脇を開き、腕を肩の高さに合わせる 肩に力を入れず自然な位置に置く 3.肘を曲げる 肘を直角(90度)に曲げる(前ならえの形) 肩・肘・手首が一直線になるよう意識する 4.前腕を倒す 反対の手で前腕をゆっくり床方向へ内側に倒す 急に押し込まず、伸び感を感じる位置で止める 5.キープする 限界まで倒した状態で30秒ほど保持する 呼吸を止めず、肩後方の伸びを確認しながら保持する スリーパーストレッチは、肩の内旋可動域を改善する運動です。横向きに寝た状態で肘を90度曲げ、前腕を床方向へゆっくり倒します。 肩後方が伸びる位置で一定時間保持します。肩関節後方の柔軟性を高める方法として広く用いられており、無理に押し込まずゆっくり行いましょう。 腱板機能を改善するトレーニング 腱板(ローテーターカフ)とは、肩甲骨と上腕骨をつなぐ棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋の4つの筋肉の総称です。これらは肩関節を包み込むように位置し、関節を安定させながら腕を滑らかに動かす役割を担っています。 腱板の機能が低下すると肩関節の安定性が損なわれ、動きのバランスが崩れることでインピンジメント(肩峰下での組織の挟み込み)が起こりやすくなります。そのため、腱板の筋力や協調性を高める運動を取り入れ、肩関節の安定性と動作の改善を図ることが大切です。 棘上筋トレーニング 棘上筋は腱板を構成する筋肉のひとつで、腕を持ち上げる動作や肩関節の安定に重要な役割を担います。インピンジメント症候群では、この筋肉の機能が低下すると肩関節の動きのバランスが崩れ、症状の要因となることがあります。 そのため、リハビリでは棘上筋の筋力や働きを高めるトレーニングが取り入れられます。腱板は関節を安定させるインナーマッスルであるため、強い負荷よりも軽い負荷で丁寧に動かすことが大切です。 以下は腱板のひとつである棘上筋のトレーニング手順です。 手順 動作 ポイント 1.準備 腕を身体の横につけ、親指が上を向くようにする 肩に力を入れず自然な位置に腕を置く 2.腕を上げる 肘を伸ばしたまま、身体から腕が離れるようにゆっくり上げる 反動をつけず、ゆっくりと持ち上げる 3.元に戻す バレーボール1個分程度の高さまで上げたら、ゆっくり元の位置に戻す 下ろす動作も力を抜かずコントロールして行う 負荷を加える場合は、500mlのペットボトルやトレーニングチューブを使用します。軽い負荷で20〜30回を目安に3〜4セット行うのが一般的です。腕を高く上げすぎると他の筋肉が優位に働くため、無理のない範囲で行いましょう。 チューブがある場合、以下の棘上筋トレーニングも導入できます。 手順 動作 ポイント 1.チューブを握る 鍛えたい側の手でチューブを握る 握りすぎず、自然な力加減で持つ 2.チューブを固定する 反対側の足でチューブを踏んで固定する チューブがずれないよう足の中央で踏む 3.持ち上げる 肘を伸ばしたまま3〜5秒かけてチューブをゆっくり持ち上げる 反動をつけず、肩に力を入れすぎない 4.元に戻す 3〜5秒かけて元の位置にゆっくり戻す 下ろす動作も力を抜かずコントロールして行う この運動は1セット15回を目安に3〜4セット行います。動作を速くすると筋肉への刺激が弱まるため、ゆっくりとした動きで行いましょう。 棘下筋・肩甲下筋トレーニング 棘下筋と肩甲下筋は腱板を構成する筋肉で、肩関節の回旋動作を担い互いに反対の働きをします。これらが適切に機能することで肩関節の安定性が保たれ、腕を動かす際のバランスが整います。 以下の手順を参考に取り組みましょう。 ※反対の動きが肩甲下筋のトレーニングになります 手順 動作 ポイント 1.準備 脇を閉じ、肘を90度に曲げて身体の横につける 脇が開かないよう意識する 2.外旋(棘下筋) 脇を閉じたまま、前腕を外側へゆっくり開く 脇が浮かないようにし、肩だけを回す意識で行う 3.内旋(肩甲下筋) 脇を閉じたまま、前腕を内側へゆっくり戻す 反動をつけず、ゆっくりコントロールして行う これらのトレーニングはチューブなどを用いて軽い負荷で行い、回数を多めにするのが一般的です。腱板は関節を安定させるインナーマッスルであるため、強い負荷よりも丁寧な動作を繰り返すことが大切です。 また、1〜2kgのダンベルがある場合、以下のトレーニングも実施できます。 手順 動作 ポイント 1.横向きに寝る 身体の側部を床につけて寝転がり、膝と背中を軽く曲げる 身体が前後にぐらつかないよう安定した姿勢を保つ 2.肘を固定する 鍛えたい側の肘を身体につけ、前腕を床に対して垂直に曲げる 肘が身体から離れないよう意識する 3.持ち上げる ダンベルを持ち、胸の近くまでゆっくり持ち上げる 反動をつけず、肩の回旋だけで動かす意識で行う 4.元に戻す ダンベルが床につく手前までゆっくり下げる 下ろす動作も力を抜かずコントロールして行う この動作を15回で1セットとし、3〜4セット程度行います。ゆっくりとした動作を意識し、無理のない範囲で継続することが重要です。 インピンジメント症候群の治療目安 重症度レベル 詳細 回復期間の目安 軽度 日常生活への影響が少ない状態 1〜3週間 中等度 関節の動きに制限がみられる状態 3〜6週間 重度 日常生活にも影響が出る状態 6〜12週間以上 (文献8) インピンジメント症候群の治療期間は、症状の程度や原因によって異なりますが、保存療法を中心に数週間〜数カ月かけて徐々に改善していくケースが多いとされています。 炎症を落ち着かせながらリハビリで筋力や可動域を回復させるため、一定の治療期間が必要です。無理に肩を動かすよりも、適切な治療とリハビリを継続することが回復につながります。 インピンジメント症候群の治し方を正しく理解し適切な治療を講じよう インピンジメント症候群は、肩関節だけでなく姿勢や筋機能など複数の要因が関係することが多い疾患です。そのため、症状を抑える治療だけでなく、原因となる動作や姿勢を見直す必要があります。 保存療法やリハビリで改善が期待できるケースも多いため、医療機関で状態を確認しながら適切な治療を継続することが大切です。 インピンジメント症候群の治療にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、状態や症状に応じて、再生医療を治療選択肢のひとつとして検討できます。 インピンジメント症候群では、腱や周囲組織への繰り返しの負担によって炎症やこわばりが慢性化することがあります。こうした場合、再生医療が治療の選択肢として検討されることがあります。 再生医療は、身体本来の組織修復の働きを活かして改善を目指す治療法で、手術療法や長期的な薬物療法とは異なるアプローチとして用いられることがあります。適応や効果には個人差があるため、医師と相談しながら検討することが大切です。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 治療方法の選択肢のひとつとして、ぜひ以下の動画もご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=B4Vx0of7CsE インピンジメント症候群の治し方に関するよくある質問 インピンジメント症候群の再発を防止するにはどうすれば良いですか? インピンジメント症候群の再発予防には肩への負担を見直し、必要に応じて専門家にフォームや動作の指導を受けながら、運動後のアイシングや十分な休息を取り入れることが大切です。 再発を予防するために、以下のポイントを押さえておきましょう。 予防のポイント 内容 投球・送球フォームの見直し 医師や専門家の指導のもと、肩に負担がかかりにくいフォームへの調整 アイシング・休息の確保 運動後のアイシングや十分な休息による肩周囲組織の負担軽減 ウォームアップ・クールダウンの実施 運動前後の準備運動や整理運動による筋肉・関節の負担予防 肩周囲の筋力トレーニング 腱板や肩甲骨周囲筋の筋力維持による肩関節の安定性向上 ストレッチの習慣化 肩や背中の柔軟性向上による関節可動域の維持と負担軽減 ウォームアップ・クールダウンを習慣づけ、腱板や肩甲骨周囲の筋力トレーニングとストレッチを継続することで肩関節の安定性と柔軟性を保ち、再発予防につながります。 インピンジメント症候群に効くツボはありますか? ツボ 位置 肩髃(けんぐう) 肩峰のやや前下方、肩甲骨の端付近 肩井(けんせい) 首のつけ根と肩先の中間付近 インピンジメント症候群では、肩髃(けんぐう)や肩井(けんせい)などのツボが挙げられることがあります。 これらを指圧することで肩周囲の緊張が和らぐ可能性はありますが、ツボ刺激によってインピンジメント症候群そのものを改善できるかについては科学的根拠が十分とはいえません。 ツボ刺激のみに頼るのではなく、医療機関で状態を評価した上でリハビリや運動療法など適切な治療を行うことが大切です。 インピンジメント症候群の治療において禁忌はありますか? 注意点 理由 痛みを伴う運動やストレッチを無理に続けること 痛みを我慢して肩を動かすと炎症が悪化し、回復が遅れる可能性 腕を頭上に上げる動作や過度な負荷の運動 オーバーヘッド動作や重量トレーニングで腱板が骨に挟まれやすくなるため症状悪化の可能性 肩に強い負担がかかるトレーニング(ベンチプレス・アップライトローなど) 肩関節の圧迫が強まり、腱や滑液包への刺激が増えるため回復期は回避が推奨 痛みがある状態での過度な反復動作(投球・水泳など) 肩を繰り返し頭上に動かすことで炎症が悪化する可能性 (文献9) インピンジメント症候群の治療において禁忌とされる動作は多くありません。しかし、不快感を我慢して運動を続けたり、腕を頭上に上げる動作や高負荷トレーニングを行ったりすると、腱板や滑液包への刺激が増して症状が悪化する可能性があります。 とくに回復期は肩への過度な負担を避けることが大切です。医師や理学療法士の指導のもと、肩の状態に合わせて段階的にリハビリを進めることが望ましいとされています。 参考文献 (文献1) Effectiveness of conservative interventions including exercise, manual therapy and medical management in adults with shoulder impingement: a systematic review and meta-analysis of RCTs|BMJ Journals (文献2) An Update of Systematic Reviews Examining the Effectiveness of Conservative Physical Therapy Interventions for Subacromial Shoulder Pain|MOVEMENT SCIENCE MEDIA JOSPT (文献3) What is - Shoulder Impingement|Shoulder Impingement (文献4) Comparison of corticosteroid injection, physiotherapy and combined treatment for patients with chronic subacromial bursitis - A randomised controlled trial|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献5) Efficacy of Single Injection of Platelet-Rich Plasma in Shoulder Impingement Syndrome|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献6) Regenerative medicine: Do PRP and stem cell therapies help sports injuries heal faster? | UT Southwestern Medical Center (文献7) Cat-Cow Stretch: How To Do It and Benefits|Cleveland Clinic (文献8) Depends Severity Acute vs Chronic|Liv Hospital (文献9) Impingement Syndrome of the Shoulder|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information
2023.03.24 -
- 脳卒中
- 頭部
- 頭部、その他疾患
結論から述べると、水頭症そのものが直接寿命に影響する可能性は低いとされています。 ただし、くも膜下出血や頭部外傷といった他の病気が原因となって水頭症を発症した場合、大元の病気が原因で寿命が短くなる場合があります。 本記事では、水頭症の寿命や後遺症について解説します。治療方法も紹介しているので、水頭症を発症した先のことを詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。 水頭症の寿命 手術で頭にたまった水を排出すれば、水頭症は改善できる病気です。そのため、水頭症が直接寿命に影響する可能性は低いと考えられています。 しかし水頭症は、くも膜下出血や頭部外傷といった別の病気に誘発されて発症するケースもあります。この場合、もとの病気が引き金となり、寿命を短くする可能性もあります。 たとえば、水頭症がくも膜下出血によるものだった場合、早期治療が必要不可欠です。くも膜下出血の5年生存率は約55%というデータが出ています。(文献1)治療を後回しにすると、命の危険が及ぶリスクがあるのです。 くも膜下出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、くも膜下出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 水頭症とは 水頭症とは、頭に水がたまり脳を圧迫する病気です。 人間の脳は、頭蓋骨の中で脳脊髄液という水に浮いています。脳の内部にも、脳室という空間があり、こちらにも脳脊髄液が流れています。この脳脊髄液は、脳を外部から守ったり、栄養やホルモンを運搬したり、脳の老廃物を除去したりする役割を担っています。脳脊髄液は常に入れ替わっており、毎日500 ml分が新しく作られ、同じ分だけ吸収されています。 正常な状態では、脳脊髄液は、脳の周りや脳室を循環しており、その循環量は150 mlと言われています。なんらかの原因でこの流れが悪くなり、脳脊髄液が多量にたまってしまうことによって「水頭症」を発症します。 水頭症の種類 水頭症のタイプとして「非交通性」と「交通性」があります。 【非交通性水頭症】 子どもに起こりやすく、脳脊髄液の流れの中で、どこかが通行止めになっているイメージです。一部でせき止められることにより、たまった脳脊髄液が脳を圧迫します。数は多くありませんが、成人でも脳腫瘍などで起こる場合もあります。 【交通性水頭症】 高齢者が発症しやすい水頭症です。流れ経路に問題はないのですが、脳脊髄液が吸収されにくくなり、脳脊髄液の循環量が多くなってしまう状態です。 交通性水頭症の場合、徐々に進行するため、脳圧とよばれる頭蓋骨の中の圧は正常に保たれていることが多く、別名「正常圧水頭症」ともいいます。正常圧水頭症には、続発性と特発性があり、その違いは以下の通りです。 正常圧水頭症 原因 発症時期 続発性 くも膜下出血、頭部外傷、髄膜炎などに誘発されて発症 左記疾患の数週〜数カ月後 特発性 発症原因は不明 60~70代の高齢者 くも膜下出血は、8.9〜48%の割合で正常圧水頭症を発症すると言われています。(文献2)そのため、急性期が落ち着いたあとも看護する人は患者さんの様子を注意深く見ていく必要があるでしょう。 以下の記事では、高齢者の認知症と関わりの深い「特発性正常圧水頭症」について解説しています。手術で治せる認知症の種類を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 水頭症の症状 先述のとおり、水頭症にはさまざまな種類があります。たとえば、高齢者に多い「特発性正常圧水頭症」の代表的な症状は以下の3つです。 歩行障害 認知障害 排尿障害 これらは、数カ月から数年単位でゆっくりと進行します。そのため老化の症状と間違えられやすく、長期間放置されている場合もあります。 症状が進むと寝たきりになってしまう場合もあるため、早期に変化に気付いて検査をおこなうのが大切です。 水頭症の治療法 水頭症は薬で治せるものではありません。基本的には手術療法が必要となります。 具体的には、チューブを入れて頭にたまった余分な脳脊髄液をおなかへ流す「シャント術」がおこなわれます。 一般的には、頭と腹腔をつなぐチューブを体の中に挿入します(V-Pシャント)。また、脳脊髄液は、背骨の神経の周りにも流れており、そこから腹腔へチューブをつなぐ方法もあります(L-Pシャント)。これらの手術は、脳脊髄液の出口を作って、症状を改善させるのが目的です。 水頭症の原因となったくも膜下出血の治療には「再生医療」が有効です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 具体的な治療方法が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 水頭症の後遺症 先述した3大症状(歩行障害・認知障害・排尿障害)は、手術をすれば必ず完治する保証はありません。以下のように3大症状の改善率を示す調査結果も出ています。(文献3) ・歩行障害:80〜90% ・認知障害:30〜 80% ・排尿障害:20 〜80% 3大症状の中では、歩行障害の改善率がもっとも良好とされています。ただし、どの症状も大幅な改善は期待できるものの、筋肉の衰えや老化により症状が残る可能性もあります。 また、続発性正常圧水頭症の場合、水頭症を誘発した原因疾患によってその後が左右されます。たとえば、くも膜下出血は運動障害や感覚障害といった後遺症を引き起こしうる病気です。水頭症は改善できても、原因疾患の後遺症が出るケースは考えられます。 病気の早期発見により、後遺症の重症化を防げる場合もあるので、気になる症状を覚えたら早めに病院を受診しましょう。 まとめ|水頭症で適切な治療をおこなって健康寿命を伸ばそう 水頭症は直接寿命に影響しないとされており、手術で頭にたまった水の出口を作れば、症状改善が可能な病気です。 手術で歩行障害、認知障害といった症状が改善されれば生活しやすくなるはずです。術後は適度な運動や身体に良い食べ物を摂取するなどして健康寿命を伸ばす生活を心がけましょう。 くも膜下出血に誘発されて水頭症を発症した場合は「再生医療」の治療も検討してみてください。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、損傷した脳細胞の機能回復を促進します。 くも膜下出血は再生医療の治療対象なので、具体的な治療法や効果が知りたい方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 水頭症に関するよくある質問 最後に水頭症に関するよくある質問と回答をまとめます。 水頭症を疑った場合どんな検査をしますか? まずは、CTなどの画像検査をおこない、脳脊髄液がたまって脳室が拡大しているかどうかを確認します。その上で、水頭症が疑わしい場合にはタップテストをおこないます。 タップテストとは、実際に頭にたまった脳脊髄液を、一時的に抜くことで症状が改善するかを確認するテストです。このテストは、短期間の入院が必要です。麻酔の注射をし、背中に針を刺して脳脊髄液を抜き取ります。 タップテストで症状が改善した場合、シャント手術に進みます。 手術は急いで受けた方が良いでしょうか。 正常圧水頭症はゆっくりと進行するため、診断後は手術を受けるかどうか、しっかりと検討する時間はあります。 実際に診断後すぐに手術を受けた患者と3カ月後に手術を受けた患者では、症状改善に大きな差がなかったという研究もあります。(文献4) ただし、歩行障害による筋力低下が進むと、手術後の回復が思わしくない場合もあるので、水頭症と診断されたらできるだけ早く治療方針の選択をおこなうのが大切です。 シャント手術をした後は、CTやMRIなどを撮っても大丈夫でしょうか 基本的には問題ありません。経過が問題なくても、手術後の脳脊髄液の状態を見るために、定期的に外来で画像を確認する必要があります。 【参考文献】 文献1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/32/6/32_6_572/_article/-char/ja/ 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/45/1/45_14/_pdf 文献3:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/16/5/16_KJ00004580126/_pdf 文献4:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25934242/
2023.03.22 -
- 幹細胞治療
- PRP治療
- 肘関節
- 再生治療
テニス肘の痛みは日常生活に影響を与えやすく、長期間にわたって悩まされるケースも少なくありません。 テニス肘の治療法は保存療法・手術療法、そして近年は「再生医療」が選択肢のひとつになっています。 再生医療は、保存療法で改善が見られず、手術は避けたいという方の選択肢となる、患者様自身の細胞を活用する新しい治療法です。 本記事では、テニス肘に対して再生医療を選択する上で知っておきたい、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。 テニス肘の治療を検討している方は、参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を行っています。ぜひ登録いただき、ご確認ください。 テニス肘の治療の新しい選択肢「再生医療」とは テニス肘の治療では、保存療法や手術に加え、「再生医療」が新たな選択肢となっています。 再生医療の代表的な方法としては、「幹細胞治療」と「PRP療法」があります。 いずれも、注射や点滴を通じて症状のある部位にアプローチする治療法で、入院や手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 以下では、幹細胞治療とPRP療法それぞれの特徴について、詳しく解説します。 細胞の力を利用する幹細胞治療 幹細胞治療とは、患者様自身から採取した幹細胞を用いる再生医療のひとつです。 幹細胞が、さまざまな種類の細胞に変化する「分化能」という能力を活かします。 再生医療は皮膚や筋膜の表面ではなく、関節内や腱付着部などへ静脈点滴または局所注入によってアプローチします。 脂肪由来の幹細胞治療を行う当院「リペアセルクリニック」での治療の流れは以下のとおりです。 1. 初診・問診・血液検査で適合確認 2.局所麻酔下で脂肪の採取(米粒2~3粒ほどの量) 3.細胞培養・加工 4.投与(静脈点滴または局所注入) 5.定期的な経過観察 投与自体は日帰りで対応可能です。 ただし、当院では冷凍保存しない幹細胞を使用しているため、細胞を培養し、投与できる状態にするまで約1カ月を要します。通院頻度は治療内容により異なりますが、およそ月1回程度のペースとなります。 また、幹細胞治療は痛みや組織の損傷が重度である場合に適用されるケースが多く、治療の適応については医師による慎重な判断が求められます。 テニス肘に対するPRP療法の原理 PRP療法とは、患者様自身の血液から血小板を高濃度に抽出し、患部に注射する再生医療のひとつです。 血小板は、ケガをしたときに出血を止めるとともに「成長因子」という物質を放出して組織の修復プロセスを促進します。 PRP療法を行っている当院「リペアセルクリニック」での治療は、以下の手順で進められます。 1.採血 2.採血した血液を遠心分離し、血漿成分を抽出 3.高濃度の血漿成分を患部へ注射 PRP療法は注射によって行われ、入院や手術を必要とせず、施術時間も比較的短いのが特徴です。 また、軽度な症状に対して適応になるケースが多い傾向があります。 テニス肘で再生医療を選ぶメリット 再生医療は、肘の腱・靱帯などに負担がかかるテニス肘に対する、身体への負担が少ない治療法として選択肢になっています。 では、どのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。 身体への負担が少ない 再生医療は、身体にかかる負担を抑えられる点がメリットのひとつです。 手術では皮膚を切開し、場合によっては腱や靱帯の再接合・固定、人工物の挿入などを伴うケースがあります。 一方で、再生医療は注射または点滴で細胞や血液成分を投与するため、全身麻酔や長時間の手術を必要とせず、治療当日の身体的な負担を少なくできるのが特徴です。 とくに、早期の職場復帰やスポーツ活動の継続を望む方にとって、有力な選択肢のひとつになっています。 アレルギー反応や合併症のリスクが少ない 再生医療は、患者様本人の細胞を利用するため、免疫拒絶・アレルギー反応が起こるリスクが低い治療法です。 他人の組織を移植する場合と異なり、自己の細胞を使用することで、身体が異物として認識する可能性が極めて低くなります。 また、針を使った注射や点滴が中心で、大きな切開を伴わないため、術中・術後の出血や感染症などのリスクも抑えられます。 入院する必要がない 再生医療では入院を必要とせず、日帰りで治療ができる点も大きなメリットです。 手術を必要とする治療では、術前検査・麻酔・術後管理・痛みや腫れのケア・退院までのフォローが必要です。 一方、再生医療では脂肪採取・血液採取・細胞処理・注入という工程を、比較的短時間で済ませられます。 日帰りまたは短時間の通院で対応できることから、日常生活への影響を抑えられるのです。 仕事や日常生活への影響を心配せずに治療をスタートできるという点は、ライフスタイルを重視する方にとって有力な選択肢となります。 治療後の日常生活への影響が少ない 再生医療を用いたテニス肘の治療では、治療後に日常生活や軽度な動作への制限が手術ほど大きくない点もメリットです。 手術をした場合には、術後の固定・制限・リハビリテーションが長期間に及ぶことがあります。 注射や点滴で治療する再生医療では、治療直後から比較的早期に通常の生活に戻ることが可能です。 また、採取や注入する際のダメージも少ないため、術後の腫れ・痛み・回復期間も短く済みます。 趣味のスポーツや家事・仕事を継続しながら、これまでどおりに過ごしたいというニーズに応えられる治療法なのです。 テニス肘で再生医療を選ぶデメリット 再生医療に限らず、どのような治療にも留意すべき点があります。 ここでは、テニス肘に対して再生医療を検討する際に知っておきたい、主なデメリットについて見ていきましょう。 すべての人に効果があるとは限らない 再生医療の治療を受けたすべての人に明確な改善が現れるとは限りません。 症状の進行度や炎症の範囲、既存の腱や靱帯の損傷状態、年齢や基礎疾患の有無などが治療の影響に関わります。 さらに、再生医療は個々の細胞の状態に依存するため、冷凍しておらず質の良い細胞などでなければ、期待される組織修復のプロセスが十分に働かないケースもあります。 したがって、医師による詳細な診察や検査をもとに、適応や治療目的を慎重に確認することが大切です。 施術できるクリニックが限られる 再生医療は、専門的な知識と技術、厚生労働省への届出が必要とされる高度な医療行為です。 一般的な整形外科や接骨院などでは取り扱っていないケースが多く、施術を受けられる医療機関は限られています。 とくに、自己脂肪由来の幹細胞治療は、脂肪の採取・細胞の培養・加工・管理など、厳密な手続きと設備が求められるため、実施できるクリニックはごく一部なのです。 また、医療機関によって対応できる症状や、治療法の内容が異なる場合もあります。 治療を受けられないケースがある 再生医療は、すべての患者に適用できるわけではありません。 たとえば、すでに肘の関節に人工関節を挿入している場合には適用不可となっています。 また、以下のケースも安全性の観点から治療が見送られる場合があります。 重度の全身疾患がある方 感染症の有無が確認された方 妊娠中や授乳中の方 自己免疫疾患のある方 ただし、適応については医療機関ごとに異なる基準が設けられているため、事前に治療の可否や制限事項を確認しましょう。 再生医療が適応となる主な症状|テニス肘・ゴルフ肘について 再生医療では、おもに以下の症状が適応となります。 半月板損傷:膝の関節内にある軟骨組織が切れたり、裂けたりする状態 膝靭帯損傷:膝を安定させる靭帯が伸びたり、部分的に切れたりして不安定になるケガ 肘内側上顆炎(ゴルフ肘):肘の内側に痛みが出る、繰り返しの動作で起こる炎症 肘外側上顆炎(テニス肘):肘の外側に痛みが出る、前腕の使い過ぎによる障害 手首の靭帯損傷:手首の靭帯が伸びるなど部分的に断裂し、痛みや不安定感が生じる状態 TFCC損傷:手首の小指側にある軟骨や靭帯が損傷し、回す動作で痛みが出る状態 足底腱膜炎:かかとの骨から足の裏にかけての腱に炎症が起き、歩くと痛みが出る症状 肩腱板損傷:肩を動かす筋肉や腱が損傷し、腕を上げにくくなったり痛みが出る状態 膝蓋腱炎(ジャンパー膝):膝の皿の下の腱に炎症が起き、跳んだり走ったりで痛む症状 オスグッド・シュラッター病:成長期に膝の下が出っ張って痛くなるスポーツ障害です。 肉離れ(筋断裂):筋肉が強く伸ばされた際に、部分的に切れて痛みや腫れが起こる症状 アキレス腱炎:かかとの上あたりのアキレス腱に炎症が起こり、歩行や運動時に痛む症状 足首靭帯損傷:足首の捻挫によって靭帯が損傷し、腫れや不安定感が生じる状態 腱鞘炎:指や手首を使いすぎることで腱の通り道に炎症が起き、動かすと痛む状態 以下では、テニス肘とゴルフ肘について詳しく解説します。 テニス肘(上腕骨外側上顆炎) テニス肘は、前腕の伸筋群に繰り返しの負荷がかかることで、肘の外側にある腱の付着部に炎症や微細な損傷が生じる疾患です。 とくに、テニスのバックハンド動作で痛みが出やすいため、通称として広くテニス肘と呼ばれています。 実際には、タオルを絞る・ペットボトルのフタを開けるといった動作やパソコン操作、調理など、スポーツに限らず日常のシーンで痛みが現れるのが特徴です。 発症は、加齢による腱の変性が見られる中高年層に多く、悪化すると安静時にも痛みが続く場合があります。 軽度であれば保存療法が中心ですが、長期にわたって痛みが続く場合には、再生医療も治療の選択肢のひとつです。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎) ゴルフ肘は、肘の内側に痛みが出る疾患です。 ゴルフのスイング動作で痛むため「ゴルフ肘」と呼ばれていますが、実際にはスポーツに限らず、手首を内側に曲げる・物を握る・ロープを引く・ドアノブをひねるといった動作でも痛みが誘発されます。 肘の上腕骨内側の骨の出っ張り「上顆(じょうか)」に繰り返しの負荷がかかり、腱に微細な損傷や炎症が起こるのが原因です。 主に、手作業を行う職業やスポーツ選手、家事を担う方にも多く見られる障害であり、放置すると慢性化するケースもあります。 保存療法で改善しない場合には、再生医療の適応が検討されます。 まとめ|再生医療でテニス肘の痛みを治療しよう テニス肘は、日常の動作やスポーツの繰り返しによって肘の腱に負担がかかり、痛みを生じる疾患です。 保存療法などで改善が見られない場合、再生医療が選択肢になります。 再生医療は身体への負担を軽減し、手術を避けたい方や日常生活への影響をできるだけ抑えたい方の治療法のひとつです。 テニス肘は、早期の対応が痛みの悪化や長期化を防ぐ鍵になります。 医師と相談しながら、自分の症状に合った治療法を見つけていきましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、テニス肘の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。 肘の痛みでお悩みなら、ぜひご登録ください。
2023.03.20 -
- 脳卒中
- 頭部
- 頭部、その他疾患
水頭症によって認知症が現れた場合、その症状が治るのか知りたい方はいませんか。加齢にともなって発症しやすくなる認知症の原因の1つとして、「特発性正常圧水頭症」があげられます。 水頭症による認知症の場合、手術によって改善する可能性があります。水頭症は認知機能以外にもさまざまな症状が現れるため、早期からの治療が重要です。 この記事では、水頭症による症状や治療によって認知症が治るのかについてご紹介します。病気に対する知識を深めることで、適切な治療を行うきっかけになるでしょう。 高齢者の認知症に多い「特発性正常圧水頭症」とは? 「特発性正常圧水頭症」とは、頭蓋内に脳脊髄液(脳梗塞を包んでいる液体)が過剰に溜まり、脳が圧迫された状態のことです。脳脊髄液は、脳室(脳内の空間のこと)で毎日一定の量が作られ、脳と脊髄の周囲を循環しています。しかし、なんらかの原因でこの循環に異常が生じると水頭症が発生します。 水頭症には3つのタイプがあり、もっとも多いとされているのが特発性正常圧水頭症です。 明確な原因はわかっていませんが、おもに高齢者に多く発症するとされています。そのほかにも、くも膜下出血や髄膜炎などを発症した後に生じる二次性正常圧水頭症、遺伝的要因が原因とされている家族性正常圧水頭症があります。これらは特発性正常圧水頭症と比較すると、発症頻度は極めてまれです。 水頭症の症状や治療法については、以下の記事でも詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください。 水頭症の症状 特発性正常圧水頭症を発症すると、脳の前頭葉(前側の部分)が広範囲に障害され、以下の3つの症状が現れることがあります。 歩行障害 排尿障害 認知障害 それぞれどのような症状なのかについて、以下の表にまとめました。 水頭症の3症状 特徴 歩行障害 開脚歩行(足が開き気味で歩く) 小刻み歩行(小股でよちよち歩く) すり足歩行(膝を上げずに歩く) 不安定な歩行(方向転換の時にふらつきやすい) 歩き出しにくい 突進現象(歩き出すとうまく止まれない) 排尿障害 頻尿になる、尿意を感じにくくなる 症状が進行すると尿意を感じやすくなり、我慢ができず失禁しやすくなる 認知障害 物忘れや理解力の低下が現れる ぼーっとするような時間が多くなる 特発性正常圧水頭症は、これらのうち歩行障害が初期症状で現れることが多いとされています。歩行障害に加えて、排尿障害や認知障害が生じた場合は特発性正常圧水頭症の可能性が高いため、その際は病院を受診しましょう。 高齢者の水頭症は手術をしないとどうなるのか 高齢者の水頭症の場合、手術しないと症状が次第に悪化する恐れがあります。特発正常圧水頭症の症状である歩行障害が進むと、転倒する機会が増えて骨折や寝たきりなどに進行する可能性もあります。 さらに排尿障害や認知症なども進行すると、自立した生活が難しくなり、介護が必要になる場合もあるでしょう。このように、水頭症を放置するのは非常に危険なため、早期からの手術が推奨されます。 水頭症による高齢者の認知症は手術で治るのか 水頭症による高齢者の認知症は、手術によって改善が期待できます。実際に、手術によって歩行障害がみられる方の8〜9割、排尿障害や認知障害のある方の5〜7割で改善がみられたとされています。 しかし、特発性正常圧水頭症と正確に診断されて治療に至るケースは少ないのが現状です。早期発見、治療により生活の質が改善する可能性は十分にあるので、疑わしい症状がある場合は受診をおすすめします。 水頭症の検査・治療法 水頭症では、どのような検査や治療が行われるのでしょうか。ここでは、実際に病院へ受診した際に行われる検査・治療法についてご紹介します。 水頭症の検査 特発性正常圧水頭症では、まず症状の程度をチェックするために身体診察が行われます。その後、MRIやCTによる脳の画像検査が行われ、特発性正常圧水頭症の疑いが濃厚になった時点で「タップテスト」が行われます。 タップテストとは、腰椎から脊髄液を30ml程度抜いた後、症状改善がみられるかどうかを確認するテストです。髄液を抜いた後、歩行機能や認知機能が良くなった場合は「水頭症」と診断され、手術(シャント術)がすすめられます。 水頭症の治療法 特発性正常圧水頭症の治療では、脳脊髄液の流れを良くする「髄液シャント術」と呼ばれる手術を行います。これは、カテーテル(管)を体内に埋め込み、過剰に溜まった脳脊髄液を排出する手術法です。 脳脊髄液による脳への圧迫から解放されるため、髄液循環や脳神経機能の改善が期待できます。髄液シャント術の方法には、以下のようなパターンがあります。 VPシャント(脳室-腹腔シャント) VAシャント(脳室-心房シャント) LPシャント(腰椎-腹腔シャント) 上記のうちLPシャントが主流ですが、腰椎の変形などが強い場合には別のパターンで行います。いずれも手術時間はおよそ1時間程度と、脳神経外科のなかでは短い傾向にあります。 水頭症の手術費用【約7万円(3割負担)】 一般的な手術費用の目安としては、3割負担の場合は約7万円です。高額療養費制度を利用すると、自己負担限度額を超えた部分が払い戻されるので、最終的にはさらに費用が少なくなる可能性があります。 【高齢者】水頭症の手術後 多くのケースでは、水頭症を手術して約1週間程度で症状の改善がみられるとされています。どの程度改善がみられるかは、その方の状態によって大きく変わります。改善がどの程度持続するのかについては、明確な基準は決まっていません。 手術で植え込まれたカテーテルは、定期的に詰まったり壊れたりしていないかチェックする必要があります。また、カテーテルの途中には脳脊髄液圧を調節するバルブがついており、体外から設定できるようになっています。シャント圧を下げ過ぎると、頭蓋内圧が低下して低髄圧症候群を起こす恐れがあるので注意が必要です。 カテーテルから抜ける髄液量は生活の仕方や体格の変化によって変わります。CTやMRIによって頭に異常がないかを確認し、適切な髄液量を決める必要があるので、定期的な通院が重要です。 まとめ|高齢者の認知症は手術で治る可能性がある 水頭症は脳脊髄液が過剰になることで発症する病気で、歩行障害や認知症などの症状が現れます。水頭症は、現在のところ手術が唯一の治療法となります。水頭症をそのままにすると症状が進行し、手遅れになるリスクもあるため、早期からの手術が重要です。 ぜひ今回の記事を参考にして、水頭症になった際は早めの対処を心がけましょう。
2023.03.17






