-
- 脊椎
- ひざ関節
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- 肩関節
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- 手部
- 足部
関節リウマチとは、関節に炎症が起きて痛み、腫れを引き起こす病気です。進行してしまうと関節の変形、機能障害へと悪化してしまうこともあります。 関節リウマチの発症には遺伝要因、環境要因など複数の要因が絡んでいるとされています。 その中でも、喫煙は環境要因として関節リウマチに大きな影響を与えていることが研究の結果明らかになりました。 そこで今回の記事では、関節リウマチと電子タバコ、喫煙の関係について解説します。 関節リウマチに電子タバコは悪影響を及ぼす可能性がある 関節リウマチへ電子タバコが与える影響については、まだ研究成果が多くないため具体的な影響についてはわかっていません。 しかし、アメリカの研究によると、電子タバコの使用は青少年の間で急増しており、呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。 とくに喘息との関連性が確認され、従来の可燃性製品を使用したことがない若者においても、電子タバコ使用と喘息診断の間に有意な関連が見られました。(文献1) また、電子たばこの煙霧中に発がん性物質が含まれる可能性が指摘されています。(文献2) 現時点では科学的証拠は不十分とされていますが、今後の研究によっては関節リウマチの発症や悪化との関連性が明らかになる可能性もあるため、注意が必要です。 喫煙が関節リウマチに良くないとされている理由 喫煙は肺がんや肺疾患、動脈硬化や脳血管障害など多くの健康問題を引き起こすことは広く知られています。 ここではとくに、関節リウマチの方にとって喫煙が与える具体的な悪影響についてご紹介します。 死亡リスクの増加 関節リウマチと診断されている方が喫煙を続けていると、非喫煙者に比べて死亡率が増加することが研究により示されています。 フィンランド社会保険研究所の大規模研究によると、男性の関節リウマチ患者では過去の喫煙によって死亡リスクが2.6倍、現在の喫煙によって3.8倍に上昇することが報告されています。(文献3) また、米国ハーバード医科大学による37万人以上の女性を対象とした追跡調査では、1日25本以上の喫煙をしている女性は、非喫煙者と比較して関節リウマチの発症リスクが1.39倍高くなることが明らかになりました。(文献3) さらに、米国リウマチ学会の発表によると、禁煙した関節リウマチ患者は喫煙を継続した患者と比較して病気の活動性が有意に低下し、寛解率も高くなることが示されています。 このことから、関節リウマチと診断された後の禁煙が病状の改善に有効であると考えられます。 手術の合併症の増加 喫煙は関節リウマチ患者の手術による合併症リスクを高めます。 喫煙者と非喫煙者における膝関節置換術の経過を比較した研究があります。 8,776人の人工膝関節置換術を受けた方を対象とした研究では、そのうち11.6%が現在も喫煙者でした。この研究によると、喫煙者は非喫煙者と比較して、創傷合併症、肺炎、および再手術の発生率が明らかに高いことが示されています。(文献4) このような合併症が起こる理由として、タバコに含まれる一酸化炭素が関係しています。喫煙すると一酸化炭素が赤血球内に取り込まれ、全身の組織に運ばれる酸素が減少します。手術部位の適切な治癒には酸素を十分に含んだ血液が必要であるため、喫煙者では治癒プロセスが滞り、回復に時間がかかるようになると考えられています。 病状の悪化 喫煙は関節リウマチの症状を悪化させることが研究で示されています。 159人の変形性膝関節症の男性を最長30ヶ月間追跡調査した研究では、喫煙者は非喫煙者に比べて膝の痛みが強く、軟骨が著しく失われる可能性が2倍以上高いことが明らかになりました。(文献5) また、311人の初期リウマチ性関節炎の患者を対象とした追跡調査では、1年後のX線写真を調べたところ、喫煙者は非喫煙者よりも関節の状態が明らかに悪化していました。(文献6) つまり、喫煙は他の要因とは関係なく、単独でリウマチの進行を早める原因になっていることがわかりました。 関節リウマチの改善を目指すなら禁煙からはじめよう 関節リウマチの症状改善に向けた第一歩として、禁煙が挙げられます。 アメリカのリウマチ学会の研究では、禁煙に成功したリウマチ患者さんは、喫煙を続けている患者さんと比較して、病気の活動性が明らかに低下することが確認されています。 また、喫煙は歯周病のリスクも高めることが知られており、歯周病は関節リウマチを重症化させる原因の一つとされています。口腔環境の健康を保ち、リウマチの症状を改善するためにも、禁煙に取り組むことはとても重要です。 まとめ|喫煙・電子タバコは関節リウマチの悪化要因となるので禁煙を推奨 関節リウマチと喫煙・電子タバコの関係について解説してきました。様々な研究から、喫煙は関節リウマチの発症リスクを高め、症状を悪化させることが明らかになっています。 電子タバコについてはまだ研究が進行中ですが、アメリカの調査では電子タバコ使用者に関節リウマチのリスク増加が見られています。 喫煙は死亡リスクの上昇、手術後の合併症増加など、リウマチ患者さんの健康に多くの悪影響をもたらします。 関節リウマチの治療効果を高め、合併症を減らすためにも、電子タバコを含むすべての喫煙製品の使用をやめることをおすすめします。 参考文献 (文献1) Roh T, et al. (2023). Association between e-cigarette use and asthma among US adolescents: Youth Risk Behavior Surveillance System 2015–2019. Preventive Medicine, 175, 107695. https://doi.org/10.1016/j.ypmed.2023.107695 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献2) 厚生労働省「喫煙と健康」2016年 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000172687.pdf (最終アクセス:2025年3月30日) (文献3) 浜松医科大学「リウマチ・膠原病について」浜松医科大学ホームページ https://www.hama-med.ac.jp/docs/rheumatism/info/index.php (最終アクセス:2025年3月30日) (文献4) Bedard NA, et al. (2018). What Is the Impact of Smoking on Revision Total Knee Arthroplasty? J Arthroplasty, 33(7S), S172-S176. https://doi.org/10.1016/j.arth.2018.03.024 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献5) Amin S, et al. (2007). Cigarette smoking and the risk for cartilage loss and knee pain in men with knee osteoarthritis. Ann Rheum Dis, 66(1), 18–22. https://doi.org/10.1136/ard.2006.056697 (最終アクセス:2024年3月30日) (文献6) Saevarsdottir S, et al. (2014). Current smoking status is a strong predictor of radiographic progression in early rheumatoid arthritis: results from the SWEFOT trial. Ann Rheum Dis, 74(8), 1509–1514. https://doi.org/10.1136/annrheumdis-2013-204601 (最終アクセス:2024年3月30日)
2022.08.09 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
「側弯症が子どもに多い理由や原因を知りたい」 「子どもが側弯症であるか確認する方法を知りたい」 側弯症とは、脊柱(背骨)が横側に弯曲する病気です。習慣的な姿勢不良や椎間板ヘルニアが原因になることもありますが多くは原因不明です。思春期の女子に多いとされています。 本記事では、種類別の脊柱側弯症の原因をはじめとして以下を解説します。 遺伝との関係性 なりやすい人 早期発見する方法 経過別の治し方 子どもが脊柱側弯症であるかどうか、簡易的にチェックする方法も解説しています。脊柱側弯症を早期発見するためにも、本記事を参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 椎間板ヘルニアの痛みや手足のしびれなどの症状でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脊柱側弯症の種類別の原因 脊柱側弯症の原因を種類別に大別すると以下のように分けられます。 姿勢不良や腰痛などが原因の「機能性側弯症」 原因不明の「特発性側弯症」 特定の病気が原因で起きる側弯症 それぞれについて詳しく解説します。 姿勢不良や腰痛などが原因の「機能性側弯症」 機能性側弯症は背骨自体の異常ではなく、ほかの要因によって引き起こされる一時的な側弯症です。原因を取り除くことで改善が期待できます。 具体的には以下のような原因が考えられます。 習慣的な姿勢不良 骨盤の傾き 椎間板ヘルニア(椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気) 腰痛が原因となる場合もあります。なお、背骨自体には原因がないため、側弯に対する治療は通常必要ありません。 原因不明の「特発性側弯症」 特発性側弯症は原因が不明であり全体の80%を占めます。(文献1)思春期の女子に多いといわれています。側弯症は年齢が若いほど進行しやすく、骨の成長が止まると急激な進行はしません。 現在は、学校保健安全法第13条に基づく児童生徒の健康診断において、学校医が視診や触診により検査を行っています。学校医に側弯症を指摘された際は、医療機関を受診して詳しい検査をしてもらいましょう。 特定の病気が原因で起きる側弯症 機能性や特発性以外にも以下のような側弯症があります。 そのほかの側弯症 原因 神経原性側弯症 脊髄などの神経組織の異常により起こる 筋原性側弯症 筋肉の病気が原因となり起こる 先天性側弯症 生まれつきの脊椎の構造異常により起こる 脊柱側弯症と遺伝の関係性 近年では、脊柱側弯症には遺伝的要因が関与している可能性があると考えられています。例えば、遺伝的にBMI(体格指数)が低くなりやすい人と側弯症の関係性です。 日本人の遺伝子研究において、遺伝的にBMIが低くなりやすい人は、思春期特発性側弯症の発症リスクが高いことがわかっています。この傾向は欧米人も同様です。(文献2) 脊柱側弯症になりやすい人 脊柱側弯症は、思春期の痩せ型の女子に多いことが明確にされています。 東京都の女子中学生の協力により行った研究では、以下のような生活習慣との関連性は認められていません。 鞄の種類や重さ 寝る姿勢 睡眠時間 ベッドか布団か クラシックバレエの経験がある女子は、経験のない女子と比較して、側弯症の発症率が1.3倍多いとの報告があります。しかし、この結果とクラシックバレエとの因果関係は明確にされていません。(文献3) 脊柱側弯症の症状 脊柱側弯症とは、脊柱が正面から見て左右のどちらかに10°以上弯曲している状態をさします。 症状を詳しく解説すると以下の通りです。 肩の高さや腰のくびれが非対称である 骨盤が傾いている 肩甲骨に出っ張りがある 体幹のバランスが悪い 胸椎が右に弯曲する症状が最も多いとされています。体を前にかがめた際に、背中や腰のあたりが盛り上がる「パンプ」という症状が特徴的です。 痛みやなんらかの機能障害まで現れることは少ないです。しかし、重症化して呼吸の障害が現れ始めたら手術を検討しなければなりません。 脊柱側弯症を早期発見する方法 脊柱側弯症を早期発見するためには、以下の簡単なチェック方法が有効です。 側弯症のチェック方法 チェックするポイント 1.後ろ向きになり「気を付け」の姿勢になる 肩または肩甲骨の高さの違い、ウエストラインの非対称の有無 2.手を合わせて腕を伸ばし前屈みになる 背中の左右の高さの違い 3.2よりも深く前屈みになる 背中の左右の高さの違い 早期発見には、日々の観察が重要です。とくに子どもは体が柔らかいため、上記の方法で観察しても1cmほどの差しか現れない場合があります。学校の検診で指摘された際や、左右差に違和感を感じたら医療機関を受診してください。 脊柱側弯症の治し方 脊柱側弯症は、以下のように「コブ角」の程度により治療方針を選択します。コブ角とは、レントゲン検査で確認できる側弯症の程度を示す指標のことです。 コブ角 治療方針 10〜25° 経過観察 25〜40° 装具療法 40〜50°以上 手術療法 (文献4) それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法は、主に以下の2つに分けられます。 保存療法 詳細 経過観察 ・コブ角が10〜25°の軽度である場合は様子観察をする ・3〜12カ月毎にレントゲン検査を行い側弯の進行状況を確認する ・コブ角が25°以上で、骨の成長が止まっている15〜16歳の子どもに対しても様子観察をする場合がある 装具療法 ・骨が成熟前でコブ角が25°前後の場合に行う ・入浴や運動中以外は1日中着用する ・3〜4カ月毎にレントゲン検査で側弯の状況を確認する 装具療法は、側弯症の進行の予防に効果が高いと評価されています。 手術療法 コブ角が40〜50°以上である場合は、側弯の進行を止めるために手術療法を行います。コブ角が30°を超えると約90%以上、コブ角が60°を超えると100%の確率で、側弯症は進行するといわれています。(文献5)重度となると動作時の息切れや腰痛、背中の痛みなども現れます。 手術の方法はいくつかありますが、チタン製のスクリューとロッドで脊椎を矯正・固定する方法が代表的です。術後3〜6カ月ほどは、安静を保つために装具を着用しなければなりません。進行の可能性と手術のリスクを医師と十分に相談して選択する必要があります。 【関連記事】 側弯症の手術後にできないことは?後遺症や痛みがいつまで続くかで左右する!? 側弯症の手術後に感じる後悔は?リスクやメリットを感じる瞬間も【医師監修】 再生医療 側弯症の原因となっている椎間板ヘルニアなどの病気に対しては、再生医療という選択肢があります。再生医療とは、自己の細胞を患部(病気の場所)に注入して、身体が持つ自然治癒力を活用する治療方法です。 ヘルニアに対して行われる再生医療には、以下のような治療方法があります。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 手術が不要なため、体への負担が少ない点もメリットです。詳しくは以下をご覧ください。 まとめ|脊柱側弯症の原因の理解を深めながら治療を進めよう 脊柱側弯症は、習慣的な姿勢不良や椎間板ヘルニアが原因になることもありますが、多くの場合は原因不明の特発性側弯症です。とくに痩せ型の思春期の女子に多いとされています。 重度の場合は手術が必要になるケースもあるため、早期発見による適切な治療が重要です。早期発見するには、立位姿勢の「肩または肩甲骨の高さの違い」、手を合わせた前屈み姿勢の「背中の左右の高さの違い」などを確認してください。 子どもの場合は左右の差が1cmほどしか現れないこともあるため、よく観察することが大切です。学校の検診で指摘された際や、左右差に違和感を感じたら医療機関を受診してください。 当院「リペアセルクリニック」では、機能性側弯症の原因になる椎間板ヘルニアに対しても再生医療を行っています。相談だけでもお気軽にご連絡ください。 脊柱側弯症の原因に関するよくある質問 Q.大人に多い側弯症の原因は? 大人の側弯症は、加齢や骨折などが原因です。もともと特発性側弯症があり、そこから進行する場合もありますが、多くの場合は加齢による脊柱の変形が原因です。 Q.子どもに多い側弯症の原因は? 子どもに多い側弯症は、原因不明の特発性側弯症です。思春期の痩せ型の女子に発症することが多いとされています。近年では、遺伝との関係性が明らかになってきています。 Q.側弯症になる人に美人が多いのはなぜ? 側弯症と美しさの関連性については明確な科学的根拠はありません。痩せ型の女性に多いとされています。 参考文献 (文献1) 検査機器を用いた脊柱の検査の準備の手引き|文部科学省 (文献2) 思春期特発性側弯症の発症の遺伝的な因果関係を発見-遺伝的に太りにくい人は発症のリスクが高い-|慶應義塾大学 (文献3) 生活習慣に影響を受けるのか|日本側彎症学会 (文献4) 脊柱側弯症のしおり|いわて脊椎・側弯センター (文献5) 側弯症:こどもの側弯症、大人の側弯症|国際医療福祉大学 成田大学
2022.08.08 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
「坐骨神経痛でやってはいけないことは?」 「坐骨神経痛を和らげる方法は?」 坐骨神経痛の痛みにお悩みの方は、痛みを止めるためにさまざまな治療や対処法を試されている方も多いでしょう。 しかし、日常生活の中で無意識に行なっている症状を悪化させてしまう行動にも注意が必要です。 本記事では、坐骨神経痛の方がやってはいけないことについて詳しく解説します。 坐骨神経痛の症状を和らげるおすすめのストレッチも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 もし、今あなたが「現在の対処法」や「日々の我慢」に限界を感じているなら、損傷した神経の「改善」を促す「再生医療」という選択肢もご検討ください。 \坐骨神経痛の症状に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 「やってはいけないこと」を気にしながら生活するのに疲れてしまった 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない つらい痛みやしびれを根本的に、早く治したい 当院リペアセルクリニックでは、具体的な治療法について無料カウンセリングを行っております。 「自分の症状でも効果が期待できる?」「まずは再生医療の話だけでも聞いてみたい」という方も、今のお悩みをぜひお気軽にご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談! 坐骨神経痛でやってはいけないこと8選 日常生活で気をつけたいポイントを知るためにも、坐骨神経痛でやってはいけないことを解説します。 重量物の持ち上げ 激しい運動 長時間同じ姿勢で座りっぱなし 自己流のストレッチ 前かがみになる姿勢 体や腰をねじる動作 体を冷やす 肥満や急激な体重増加 坐骨神経痛になったときは、無理に負担をかける動作をしないのが大切です。 また、人によって坐骨神経痛の症状などの度合いは変わります。必ずかかりつけの医師に相談しながら、日常生活の注意点に配慮してみてください。 重量物の持ち上げ 坐骨神経痛の急性期は、たとえ数kgであっても、荷物などを持ち上げるのは控えましょう。 体に負担がかかるので、坐骨神経痛を悪化させる場合があります。 なるべく荷物を持ち上げないのが大切ですが、どうしても持ち上げが必要なときは、無理のない範囲で、以下の流れを参考にしてみてください。 【腰への負担を減らす荷物などの持ち上げ方】 足を肩幅に開き、持ち上げる物の近くに立つ 頭、背中、お尻を直線にする意識で膝を曲げてしゃがむ 臀部と腹部の筋肉を引き締める しゃがんだ状態から、物をできるだけ体の近くで持つ 頭、背中、お尻を直線にする意識で、足の筋力で持ち上げる 持ち上げるときに左右の手を使いながら、体から遠い位置にある物を持ち上げないようにするのがポイントです。 上記のような持ち上げ方をすると、腰にかかる負荷を抑えやすくなります。 激しい運動 坐骨神経痛の症状が出ている時に自己判断で激しい運動を行うことは、症状を悪化させる可能性が高いため避けるべきです。 痛みやしびれは、神経が何らかの原因で圧迫されたり炎症を起こしたりしているサインです。 そのような状態で負荷の強い運動を行うと、炎症がさらに強まったり神経への刺激が増したりする恐れがあります。 例えば、以下のようなものは坐骨神経をさらに圧迫したり、腰部や臀部(でんぶ)に大きな負担をかけ、状態を悪化さるリスクを伴います。 急なダッシュやジャンプ 重い物を持つ筋力トレーニング 長時間にわたるランニング 運動は体の回復に役立つこともありますが、坐骨神経痛の急性期や痛みが強い時期には、まず安静を保つようにしましょう。 長時間同じ姿勢で座りっぱなし 長時間座っていると、腰に負担がかかるのでなるべく避けましょう。 たとえば、オフィスであれば20~30分ほど経ったら、立ち上がって少し歩いてから座り直します。 長時間乗り物に乗るときは、坐骨神経痛の痛みを避けるためにも、適度に体を動かすのを目的にして、こまめに休憩を取りましょう。 また、座るときは前屈みにならないようにするのがコツです。柔らかいソファーに座ると、腰に負担がかかるのでなるべく避けるようにします。 以下で、腰への負担を減らすときのポイントをまとめているので、参考にしてみてください。 【腰に負担をかけない座り方】 深く腰かける 背筋を伸ばす 頭や肩を後ろに引くイメージで猫背にならない 足を組まない 同じ姿勢を続けない 急な動きを行わない 他に気をつけたい点として、一日のなかで座る時間が長いと、腰や背中の筋肉が硬直してしまい、運動能力が低下します。 数時間おきに休憩を入れて、しっかりと歩き回りながら、背筋を伸ばしましょう。 座りっぱなしをやめて体を適度に動かせると、負担を減らしながら症状を乗り越える力を蓄えられるはずです。 自己流のストレッチ 自己流のストレッチ、特にふくらはぎの筋肉であるハムストリングのストレッチをすると、坐骨神経痛が悪化する可能性があるので注意が必要です。 ハムストリングスとは、太ももの内側の半腱様筋、半膜様筋、外側にある大腿二頭筋からなる3つの筋肉の総称です。 準備運動などの一環でよく行われる動作でもハムストリングを伸ばすと、坐骨神経に刺激を加えてしまい、痛みを増強させる場合があります。 そのため、坐骨神経痛の痛みがあるときは、全身の筋肉を温めるウォーキングや、水の浮力を使って背中に体重をかけない水泳を試してみてください。 前かがみになる姿勢 前かがみの姿勢で物を取ろうとすると、背骨にかかる力が増えてしまいます。 さらに、持ち上げようとしている物の重さが組み合わさると靭帯、骨、椎間板に負荷がかかり、坐骨神経痛が悪化する可能性があります。 前かがみの動作をするときの対処法として、まずは背骨をまっすぐにして、そのままの姿勢で膝を曲げて腰を落とすのがポイントです。 たとえば、以下のようなシチュエーションがあげられます。 地面に落ちている物を拾うとき 洗濯機から洗濯物を出し入れするとき など また、日常生活の家事では、洗濯機から洗濯物を取り出すときなどは、一気にまとめて行わずに少しずつ行うのが大切です。 腰に負担がかかるのを避けるために、家事などにおいても、重い物の持ち運びを避けてみてください。 体や腰をねじる動作 体や腰をねじる動作を始め、前屈(上半身を前に曲げる動作)や側屈(上半身を左右に曲げる動作)など、他の動作を組み合わせると、腰の痛みを悪化させる場合があります。 たとえば、冬の期間なら雪かきの動作や、間違った方法で物を持ち上げるといった内容があげられます。 「重量物の持ち上げ」の項目でも説明したように、まずは腰に負担をかけない物の持ち上げ方を学ぶのが大切です。 あわせて体幹のコアマッスルを強化するエクササイズを行い、柔軟性や可動域を向上させましょう。 また、怪我を防ぐために運動や活動をする前は、無理のない範囲でストレッチを行ってみてください。 体を冷やす 腰や足を冷やしすぎると自律神経が興奮し、つねに体が緊張状態になってしまいます。 そのため、筋肉が固まってしまい、さらに神経を圧迫してしまうと考えられています。 とくに夏場は、冷房の効いた部屋に長くいると症状が悪化しやすいので、ブランケットや薄手の上着を持ち歩くなど、冷え対策を行いましょう。 肥満や急激な体重増加 体の脂肪をつけすぎず、太らないように配慮するのも、坐骨神経痛の症状を悪化させないために重要です。 食べすぎや運動不足により、上半身に脂肪が付きすぎると、腰に大きな負担がかかります。 坐骨神経痛の症状がある方は、医師などに相談しながら食事量や運動量を調節して、脂肪がつきすぎないように注意しましょう。 坐骨神経痛を早く治すために基本情報をおさらい 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)とは病名ではなく、お尻から太ももの後ろ・ふくらはぎ・足先にかけて現れる痛みやしびれなどの症状の総称です。 人体で最も太くて長い末梢神経である坐骨神経が、さまざまな原因によって圧迫されたり刺激されたりすることで以下のような症状が起こります。 お尻から足先にかけての鋭い痛みやしびれ ズキズキ、ジンジンとした持続的な痛み 座っている時や歩行時に悪化する下半身の違和感や麻痺感 ふくらはぎの張り、冷感や灼熱感、締めつけ感 長時間立っているのが辛い 腰を反らすと下肢に痛みやしびれを感じることがある 体をかがめると痛みが強くなる 症状は足の一部分だけに強く感じることもあれば、足全体に強く感じる場合もあり、時には「死ぬほど痛い」と表現されるほどの激痛が生じ、日常生活に支障をきたすことも。 坐骨神経痛を引き起こす主な原因は腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症で、日常的な予防やセルフケアが大切になりますが、慢性化した場合は治療が必要になります。 近年の治療では「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」に対して、自己細胞を用いた再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、具体的な治療法について無料カウンセリングを行っております。 「自分の症状でも効果が期待できる?」「まずは再生医療の話だけでも聞いてみたい」という方も、今のお悩みをぜひお気軽にご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談! 坐骨神経痛の症状を悪化させない対処法・やった方が良いこと 坐骨神経痛の症状を悪化させない対処法・やった方が良いことは、以下のとおりです。 正しい姿勢を意識する お尻のストレッチ(仰向けで行う方法) 自分に合った睡眠環境を整える 以下で、それぞれの対処法について確認し、できることから実践してみましょう。 正しい姿勢を意識する 坐骨神経痛の悪化を防ぎ、症状緩和のためには、正しい姿勢を意識して保つことが重要です。 猫背や前かがみになる不良姿勢を続けていると腰への負担が増大し、坐骨神経の圧迫による痛みが強くなる可能性があります。 現代では、デスクワークやスマホの長時間利用で姿勢が悪くなりやすいです。 座るときは、骨盤を立てて背筋を伸ばす意識を持ち、両足を床につけることで腰への負担を軽減できます。 お尻のストレッチ(仰向けで行う方法) お尻の筋肉は複数の筋肉で構成されており、硬くなると骨盤の歪みや姿勢が悪くなり、結果的に坐骨神経痛を引き起こす可能性があります。 以下のストレッチは、梨状筋という坐骨神経痛の原因となりやすい筋肉をほぐすのに効果的です。 仰向けになり、両膝を立てます 片方の足(痛みのある側)を反対側の太ももの上にのせます 反対側の手で太ももを持ち、胸に向かって引き寄せます お尻の下側に心地よい伸びを感じる位置で20~30秒キープします 反対側も同様に行います ゆっくりと行い、痛みが強くなるようであれば無理をせず中止してください。 また、ストレッチは症状緩和に効果的な場合もありますが、坐骨神経痛が根本的に治せるわけではない点に注意しましょう。 「坐骨神経痛を根本的に早く治したい」という方は、先端医療である再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談! また、より詳しくストレッチ方法が知りたい人は以下の記事を参考にしてください。 自分に合った睡眠環境を整える 坐骨神経痛の悪化を防ぐためには、自分に合った睡眠環境を整え、睡眠の質を高めることが重要です。 寝具だけでなく、快適に過ごせる室温や湿度に調節することでリラックスできる空間になります。 また、就寝前にぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、静かな音楽を聴くなどの寝る前のルーティンを作ることも効果的です。 逆に就寝前のスマホやパソコンの利用、カフェインの摂取などは睡眠の質を下げる可能性があるので、避けましょう。 坐骨神経痛でやってはいけないことに関するQ&A 坐骨神経痛でやってはいけないことに関して、よくある質問と答えをまとめました。 Q.坐骨神経痛の原因は? A.坐骨神経痛は一般的に「腰椎椎間板ヘルニア」もしくは「腰部脊柱管狭窄症」などが原因です。 どちらも腰椎の部分に引き起こされる異常により、脊髄の神経根が圧迫されてしまい、下半身などに痺れるような痛みを引き起こすと考えられています。 坐骨神経痛は、重労働やスポーツ、長時間のデスクワークなどがきっかけになる場合もあります。 坐骨神経痛の原因や症状について詳しくは、以下の記事語を乱ください。 Q.坐骨神経痛の治療法は? A.坐骨神経痛の治療法はさまざまですが、まずは保存療法などを中心に行う傾向にあります。 たとえば、薬物療法や神経ブロック療法、理学療法や物理療法など、状態に応じて治療を進めます。 坐骨神経痛の治療法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。 まとめ|坐骨神経痛でやってはいけないことを知って悪化を防ごう 坐骨神経痛は、腰の神経が圧迫されて引き起こされる症状で、背中や足、臀部に激しい痛みやしびれを伴います。 症状の悪化を防ぐためにも日常生活において、「重量物の持ち上げ」「激しい運動」「長時間同じ姿勢で座りっぱなし」などは避けた方が良いです。 以上のポイントに気をつけ、坐骨神経痛の症状の悪化を防ぎましょう。 また、つらい坐骨神経痛の治療には、手術せずに坐骨神経痛の根本的な改善が期待できる再生医療をご検討ください。 \坐骨神経痛に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、従来の治療では難しかった損傷した神経の改善を促す治療法です。 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 「やってはいけないこと」を気にしながら生活するのに疲れてしまった 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない つらい痛みやしびれを根本的に、早く治したい 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは坐骨神経痛の治療について無料相談!
2022.08.03 -
- 半月板損傷
- ひざ関節
- 膝の外側の痛み
「半月板損傷を早く治したい」「1日でも早くスポーツへの復帰を目指したい」と思う方も多いでしょう。 膝の障害と聞くと年配者のイメージがありますが、若年者であっても過度な運動などによりスポーツ外傷として発症する場合があります。 なかでも、整形外科領域で比較的多い疾患のひとつが半月板損傷です。半月板損傷が長期化すると、関節への負担が続き、将来的に変形性膝関節症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 半月板損傷は、リハビリテーションを取り入れながら、適切に治療を行うことが重要です。この記事では、半月板損傷を慢性化させないためのリハビリテーションや、治療選択肢について詳しく解説していきます。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 半月板損傷について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 半月板損傷を早く治すリハビリ方法5選 半月板損傷の回復を早めるために、リハビリテーションは欠かせません。 運動器リハビリテーションは、関節の動きや筋力、日常生活の機能回復を目的として行われる治療のひとつです。 半月板損傷の程度や症状には個人差があるため、リハビリテーションを開始する時期や内容はそれぞれ異なります。 一方で、リハビリテーションの基本的な進め方はほとんど変わらないため、以下に紹介する内容を参考に、担当の医師や理学療法士と相談して取り組んでください。 ①膝周辺の可動域を広げるストレッチ リハビリテーションの初期段階では、膝周辺の可動域を改善するストレッチを行います。 膝関節を曲げ伸ばしできる範囲を広げることを目標とします。 半月板損傷を発症すると、痛みや腫れにより膝の曲げ伸ばしが困難となり、日常生活に支障をきたすことがあります。 そのため、無理のない範囲で関節を動かし、可動域の低下を防ぐことが大切です。 また、膝をかばう状態が続くと、股関節や足関節の動きが硬くなり、かえって膝に負荷が集中してしまうため注意が必要です。 半月板損傷の早期回復を目指すには、膝関節だけではなく、股関節や足関節も含めたリハビリテーションを行う必要があります。 ②膝周辺の筋力トレーニング 関節可動域の訓練や、股関節・足関節のリハビリに慣れてきた段階では、膝関節を支える筋力の強化を並行して行います。 膝関節を安定させ、日常動作や運動時の負担を軽減することを目的としています。 半月板が損傷している状態では、膝周囲の筋肉が関節を支える役割を担います。そのため、太ももの前の大腿四頭筋など、膝を安定させやすい筋肉の強化が重要です。 筋力トレーニングにより、半月板損傷の再発リスクの低減や動作時における膝関節の安定性向上が期待できます。 ただし、痛みを伴う運動は避け、専門家の指導のもとで進めることが前提となります。 ③バランストレーニング リハビリテーションの中盤からは、バランストレーニングを取り入れます。 バランストレーニングとは、膝本来の可動領域においてバランス感覚を取り戻すための理学療法です。 半月板には、膝関節を安定させる機能があり、損傷によって膝が不安定になると、転倒や怪我のリスクが高まる恐れがあります。 バランストレーニングは、半月板損傷のリハビリテーションにおいて、安定した動作につながる重要なトレーニングの一つです。 ④ウォーキングなどの有酸素運動 回復段階では、膝への負担が比較的少ない有酸素運動が効果的です。 代表的な運動は以下の通りです。 ウォーキング サイクリング 水泳 これらの運動は、血流促進を目的として行われます。 膝に痛みを感じない程度から始め、段階的に運動量を増やしていくと良いでしょう。 ⑤アスレチック・リハビリテーション 筋力がある程度回復し、日常生活で痛みをほとんど感じない状態になると、スポーツ競技や運動動作の再開を想定して、アスレチック・リハビリテーションを実践します。 始めはジョギングなどの軽い運動から開始し、膝の痛みを確認します。問題がなければ、梯子を用いたラダートレーニングや両脚ジャンプなど負荷の高い動作に段階的に移行するのが一般的です。 最終的には、競技に応じた動作を安全に行えるか確認しながら、より実践的なリハビリテーションを進めていきます。 半月板損傷について気になる症状がある方は、公式LINEにご登録ください。 半月板損傷を早く治すためにやってはいけないこと 半月板損傷の早期回復を目指すには、膝に過度な負担をかける動作や姿勢は避けなくてはなりません。 適切な治療を行っていても、症状の悪化や回復の遅れにつながる可能性があります。とくに以下のような動きには注意が必要です。 膝をひねる動作 膝の過度な曲げ伸ばし 長時間の歩行 座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢 階段の上り下り これらの動作は、日常生活で無意識に行ってしまう可能性があります。痛みや違和感に気がついたら、できるだけ早くやめましょう。 半月板を早く治すには、慎重なアプローチが必要です。リハビリ期間中は、無理をせず専門家の指導に従いながら治療を進めましょう。 半月板損傷の治療に不安がある方は、気軽にご連絡ください。 ▼ 半月板損傷の治療における注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。 半月板損傷を早く治すための治療方法 半月板損傷の際は、症状や生活習慣などを考慮して治療方法が選択されます。 主な治療法は、以下の3つに分類されます。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法 保存療法は、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法です。 比較的軽度な半月板損傷や日常生活への影響が小さい場合に、検討するのが一般的です。 保存療法では、膝の安静を保ちながら、次の治療を組み合わせます。 消炎鎮痛薬の内服や外用 ヒアルロン酸注射 筋力強化・回復を目的としたリハビリテーション 3カ月程度を目安に続けても症状が改善されない場合は、手術療法など他の治療法を検討します。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な改善が得られない場合や、膝の安定性の維持に半月板の修復が必要な場合に検討されます。 手術療法の主な目的は、半月板の修復または切除により、痛みの緩和や機能回復を図ることです。 半月板損傷の手術には、主に次の2種類があります。 半月板縫合術:半月板が部分的に断裂し、縫合による修復が可能な場合に選択 半月板切除術:広範囲に損傷し、縫合による修復が難しい場合に選択 半月板は血流が少ないため、損傷した部位によっては修復されにくい組織です。 そのため、縫合しても元のように修復しないこともあり、切除術が選択されるケースも少なくありません。 ▼ 半月板損傷の手術について詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。 再生医療 半月板損傷を早く治す治療法に、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さまの幹細胞を採取・培養した後に患部へ投与することで、自然治癒力を引き出す医療技術です。 再生医療では、半月板切除術を行わないため、膝の関節が変形するリスクを避けられます。手術を避けたい方の選択肢の一つとしてご検討ください。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療による膝の痛みや半月板損傷の治療が可能です。 https://youtu.be/XvBHOHYYGd8 半月板損傷を早く治すために意識したい日常生活 半月板損傷を早く治すためには、治療やリハビリテーションに加え、日常生活での過ごし方も重要です。 膝への負担を減らしながら、身体全体の回復力を高める生活習慣を意識しましょう。 バランスの良い食事 半月板には血管がほとんど存在しないため、「これを食べれば半月板損傷が治る」といった特定の食べ物はありません。 しかし、損傷した組織を修復する材料が不足すると、治癒に時間がかかります。栄養バランスの良い食事を心がけることを意識しましょう。 とくに意識したい栄養素は以下の通りです。 栄養素 役割 タンパク質 筋肉、靭帯、そして半月板の構成要素であるコラーゲンの材料となります。 ビタミンC コラーゲンの生成を助ける働きがあり、関節周囲の組織修復のサポートが期待できます。 ミネラル類(亜鉛など) 身体の代謝や組織修復をサポートします。 サポーターの活用 膝用サポーターは、半月板損傷の回復期において、膝関節の安定性を補助する目的で活用されることがあります。サポーターは、主に関節を圧迫して安定性を高める効果と、保温により血行不良を防ぐ効果が期待できます。 ただし、サポーターはあくまで補助的な役割で、長期間の使用は筋力低下を招くリスクもあります。使用するタイミングや種類については、医師や理学療法士の指導の下で適切に使用しましょう。 半月板損傷を早く治す方法はリハビリテーションがおすすめ 半月板損傷を早く治すためのリハビリテーションを、5つのステップに分けて詳しく解説しました。 半月板は、膝関節の内部にある軟骨組織で、歩行や運動時に膝へ加わる衝撃を吸収する重要な役割を担っています。そのため、損傷した状態で無理に動かし続けると、症状の悪化や回復の遅れにつながる可能性があり注意が必要です。 とくに、半月板のような軟骨組織は、血流が少ないため完全に治癒するまでに時間を要します。 半月板損傷では、損傷度合いや生活習慣に応じた治療やリハビリテーションが不可欠です。 可動域の確保 筋力の強化 適切な治療の選択(保存療法、手術、再生医療) これらを組み合わせ、身体機能をカバーできるよう、患部と全身の状況を把握しながら計画的にリハビリテーションに取り組む必要があります。 無理をせずに医師や理学療法士と相談して、適切な治療を行いましょう。 再生医療について詳しく知りたい方は、公式LINEにご登録ください。 半月板損傷を早く治す方法に関するよくある質問 半月板損傷とはどのような病気ですか? 半月板とは、線維軟骨でできたC字型や半月状の組織です。膝関節の大腿骨と脛骨の間にあり、膝の内側と外側にそれぞれ存在しています。 主な機能は、次の通りです。 膝関節の動きを滑らかにする 関節の安定性を保つ 荷重を分散させ衝撃を吸収する 半月板が損傷すると膝に痛みが生じ、膝を曲げ伸ばしする際に引っかかりや違和感を覚えるようになります。 重症例では、激痛による歩行困難や、関節内部で炎症を起こして膝全体が腫れあがるケースも珍しくありません。 半月板損傷の主な原因は何ですか? 半月板損傷は、大きく分けてスポーツなどの怪我による「外傷性」と「加齢」による2つの原因があります。 外傷性の場合、激しいスポーツ中の急な方向転換やストップ動作のほか、長時間のランニングなどによって発症します。また、転倒や事故などで膝が物理的なダメージを負ったときにも、半月板損傷につながる可能性があります。 また、加齢により長い年月をかけて半月板への負担が蓄積されると、わずかな衝撃や力が加わっただけでも損傷するケースが少なくありません。 とくに、長時間のウォーキングや膝をねじるような動きをした際に損傷リスクが高まります。 傷つきやすくなっている半月板組織に、外部からわずかな力が加わることで、損傷・断裂を引き起こす症例もあるため注意が必要です。 半月板損傷の原因については、以下の記事もご参照ください。 半月板損傷は自然に治りますか? 半月板損傷は、基本的に自然治癒は期待しにくい疾患です。 半月板は血管が乏しく、修復に必要な栄養素が運ばれにくいためです。 膝に痛みや違和感があるからといって、必ずしも半月板損傷とは限りませんが、半月板損傷の放置には注意が必要です。 半月板損傷を放置すると、膝の軟骨がすり減ったり、関節の変形が進行したりするリスクが高まります。 膝の痛みや違和感が続く場合は、医療機関で検査を受けましょう。 半月板損傷を少しでも早く治したい方は、幹細胞を用いて損傷した半月板の再生・修復を促す「再生医療」が選択肢の一つです。 以下では、実際に当院で行なった半月板損傷に対する再生医療の症例をご紹介します。 【スポーツ復帰の症例】 50代の男性は、両膝の半月板損傷により、趣味のランニングを続けられなくなっていました。 当院で再生医療を受けた結果、痛みなく15kmのランニングができるまでに改善しました。 >>この患者さまがスポーツ復帰するまでの経過を見る 半月板手術後のリハビリ期間はどれくらいですか? 半月板損傷の手術後のリハビリテーション期間は、手術内容や損傷の程度によって異なります。 一般的なリハビリ(日常生活への復帰や軽い運動の開始)期間と、スポーツ復帰の目安期間は以下の通りです。 手術内容 リハビリ(運動可能時期)の目安 スポーツ復帰の目安 特徴 半月板縫合術 術後6〜10週前後 術後4〜6カ月 縫合部の保護が必要で、慎重なリハビリが求められる 半月板切除術 術後2〜4週前後 術後2〜3カ月 回復が比較的早く、段階的に運動量を増やしやすい 半月板縫合術の場合 縫合部分が再び断裂するのを防ぐため、術後しばらくは患部を保護する必要があります。 術後2週間程度は松葉杖を使用し、膝に負担がかからないようにします。膝の曲げ伸ばしに制限があります。 経過が良好であれば、術後6〜10週程度から軽いジョギングなどの運動を段階的に開始します。 スポーツ復帰は、術後4~6カ月程度を目安に進められます。(文献1) ただし、重症度や経過によってはスポーツ復帰までに半年ほどかかる場合もあります。 半月板切除術の場合 縫合部の保護が不要なため、縫合術と比べて早期にリハビリテーションを進められるケースが少なくありません。多くの場合は、松葉杖やサポーターを使用しながら、術後早期に体重をかけた歩行が可能となります。 2週間程度で軽めのジョギングや、膝の安定性を高めるための筋力トレーニングを段階的に行うのが一般的です。 回復が順調な場合は2カ月程度でスポーツへ復帰が可能となるケースもあります。(文献1) ただし、上記はあくまで目安であり、治療やリハビリテーションは主治医や理学療法士の指導に従って進めることが大切です。 参考文献 (文献1) スポーツ損傷シリーズ 33.半月板損傷|日本スポーツ整形外科学会(JSOA)
2022.07.26 -
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
頚椎ヘルニアの手術を受けるか検討している方の中には、「後遺症リスクはないか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 結論、頚椎ヘルニアの手術後には、神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」などの後遺症リスクがあります。 本記事では、頚椎ヘルニアの術後に考えられる後遺症や手術を避ける治療法を紹介しているため、つらい痛みを抜け出すためにお役立てください。 頚椎ヘルニアの手術で「後遺症が出てしまった」「後遺症リスクの少ない治療をしたい」という方は、再生医療という新しい選択肢をご検討ください。 \ヘルニア治療に効果的な再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチできるため、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、頚椎ヘルニアに悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/VviKHfz8Z5E?si=XVazBG8PA8VgoQrF 【こんな方は再生医療をご検討ください】 椎間板ヘルニアの痛みやしびれに手術せずに治したい ヘルニアを治したいけど手術は避けたい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 当院リペアセルクリニックで実施している「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、手術後のしびれや再発などに対しても高い治療効果が期待されています。 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用が気になる」という方は、無料カウンセリングにてご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニア|しびれを含む手術後の後遺症 頚椎ヘルニアの手術後に起こりやすい後遺症は以下の3つです。 神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」 硬膜損傷による「頭痛や吐き気」 血腫(血のかたまり)による「しびれや痛み」 これは手術によるものではなく、頚椎ヘルニアによる神経の損傷で起こる場合もあります。しかし手術によって神経周囲の組織が損傷するリスクもゼロではないため、事前に理解しておきましょう。 本記事では頚椎ヘルニアの手術後に起こりうる後遺症について詳しく解説します。 なお、頚椎ヘルニアの症状や原因については別の記事でご紹介していますので、そちらもぜひご確認ください。 神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」 頚椎ヘルニアの後遺症として、神経障害によるしびれや痛み・筋力低下がみられることがあります。 手術では、痛みの原因となっている神経の圧迫を取り除くことのみを行うため、神経の損傷自体は治すことはできません。 そのため、ヘルニアの神経損傷によるしびれや痛みなどは、手術後も残る場合があることはガイドラインでも注意喚起されています(文献1)。 また、しびれによって手指がうまく動かせず、細かい動作が難しくなる巧緻運動障害(こうちうんどうしょうがい)がみられることもあります。過去の手術事例でも巧緻運動障害が報告されていて、頚椎ヘルニアの手術後には注意が必要です。(文献2)。 近年の治療では、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチでき、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できる再生医療があります。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 頚椎ヘルニアの痛みやしびれを根本的に治療したい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 頚椎ヘルニアによる首周辺の痛みやしびれを根本的に治療できる選択肢として、検討してみてください。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 硬膜損傷による「頭痛や吐き気」 頚椎ヘルニアの手術によって、頚椎の硬膜(こうまく)が損傷し、頭痛や吐き気がみられるケースもあるでしょう。 硬膜とは頚椎の中にある骨髄を覆う膜であり、硬膜の中には髄液(脊髄の水分量をコントロールする液体)が満たされています。 手術によって硬膜に傷がつくと、髄液が外に漏れ出て頭痛や吐き気を起こすことがあります(髄膜漏:ずいまくろう)。髄膜炎に至るケースもあるため、術後に不調がみられる場合は早めに主治医に相談することが大切です。 髄膜漏は穴のカ所をみつけることが難しい疾患ですが、過去の報告ではMRIなら部位を特定が可能と報告しています。MRIで場所を特定した上で再度手術を行えば、髄膜漏の症状緩和が図れるでしょう(文献3)。しかし穴が小さい場合には手術をせず、症状の経緯をみながら自然に塞がるまで待つこともあります。 血腫(血のかたまり)による「しびれや痛み」 手術時の出血でできた血腫(血のかたまり)が神経を圧迫してしまい、しびれや痛みにつながるケースもあります。24時間以内にできることが多く、万が一血種がみられた場合は取り除く手術が必要です。 血種はすべてに発症するわけではありません。しかし、高血圧の治療などで血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は、血腫ができるリスクが高くなることを理解しておきましょう。 頚椎ヘルニア手術の後遺症リスクを軽減する方法 頚椎ヘルニアの手術による後遺症リスクを抑えるには、以下2つの方法が有効といえます。 ヘルニアが重症化する前に手術を受ける 実績が豊富な医師に相談する 本章が、リスクを踏まえて頚椎ヘルニアの手術を受けるか検討するときの参考になれば幸いです。 ヘルニアが重症化する前に手術を受ける ヘルニアによって神経が損傷する前の段階で手術を受ければ、後遺症を回避できる可能性があります。 頚椎ヘルニアの後遺症に多くみられる「しびれ」「痛み」「筋力低下」は、手術ではなくヘルニアそのものが原因で起こるものです。 よって、重症化して神経が損傷する前に手術すれば、このような後遺症リスクも抑えられるといえます。 また、手術を受ける年齢が早いほど、手術後のしびれなどが元に戻りやすい傾向にあります。 後遺症のリスクを少しでも抑えたいと考えているのではあれば、早めに手術を受けることを検討してみましょう。 実績が豊富な医師に相談する 頚椎ヘルニアの手術実績が豊富な医師に相談するのも、手術後後遺症を出さないためには重要なことです。 とくに前述の硬膜損傷や出血による血腫は、技術の高い医師であれば最小限にとどめられるリスクといえます。 また、術前・術後のフォローが手厚い方が心に余裕が持てるでしょう。術式や手術後の予定などの説明がしっかりしていて、サポート体制が整っているかどうかもしっかりと見極めてください。 頚椎ヘルニア手術の後遺症における3つの治療法 頚椎ヘルニアの手術による後遺症リスクはゼロではありません。万が一後遺症が出た場合の治療法は以下の3つです。 リハビリ 内服や注射 再生医療 後遺症は手術前の神経損傷の程度によりますが、とくにしびれは取れにくい傾向があります。上記3つの治療法で緩和を図りつつ、しびれに慣れることも大切です。 リハビリ 頚椎ヘルニアの後遺症によるしびれは、リハビリが効果的です。 リハビリで姿勢や体の動かし方を変えていければ、頚椎ヘルニアの原因となる首への負担が減りしびれなどの症状改善や再発予防につながるかもしれません。 また、巧緻運動障害で動かしにくくなった指の動きを練習すれば、日常生活動作も楽にできる可能性があります。 頚椎ヘルニアの後遺症でどのようなリハビリをおこなうかは、以下の記事でも解説しているので、ぜひ目を通してください。 注射や内服 神経症状を抑える注射や内服も、頚椎ヘルニアの後遺症に対しておこなわれます。 注射では麻酔薬を神経に向かって打つブロック注射が主流で、神経活動が麻痺するためしびれなどの後遺症軽減効果が期待できるでしょう。 同様に内服でも神経の活動を抑えたり、痺れや痛みを抑える薬を使用します。このような注射や内服による治療は、手術前からおこなわれることも多い治療方法です。 再生医療 再生医療では、従来の治療では難しかった損傷した神経にもアプローチできるため、痛みやしびれの原因となっている神経の根本的な改善が期待できます。 頚椎ヘルニアに対する治療法は、以下の動画でも詳しく解説しています。 https://youtu.be/AjJ6P6tRw1Q?si=XpeZJkORq5PrwFE_ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頚椎ヘルニアの痛みやしびれを根本的に治療したい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 頚椎ヘルニアによる首周辺の痛みやしびれを根本的に治療できる選択肢として、ぜひ検討してみてください、 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニアの手術を検討するならセカンドオピニオンもおすすめ 頚椎ヘルニアの手術を検討する際は、セカンドオピニオンとして他の医師に相談の上で決断しても良いでしょう。 頚椎ヘルニアに限らずいえることですが、手術療法は少なからずリスクが伴います。 そのため、現在の症状の重症度や手術の必要性、他の治療法の選択肢、後遺症のリスクなど、自分が納得できるまで説明を受けることが大切です。 事前に不明点や不安なことがあれば医師に確認し、手術をすべきかどうかを適切に判断・決断してください。 まとめ|頚椎ヘルニアの手術は後遺症リスクもある!慎重に検討しよう 頚椎ヘルニアの手術では、以下のような後遺症リスクがあります。 神経障害による「しびれ・痛みや筋力低下」 硬膜損傷による「頭痛や吐き気」 血腫(血のかたまり)による「しびれや痛み」 上記の後遺症は、手術をしたから起こるだけでなく、頚椎ヘルニアの症状として手術前から発生しているケースも考えられます。 従来の治療では、ヘルニアによる神経の圧迫を取り除くことでしびれや痛みの解消を目的としているため、神経損傷を治せるわけではありません。 しかし、近年の治療では、損傷した神経の改善が期待できる「再生医療」によって、根治を目指すことが可能です。 「頚椎ヘルニアを手術せずに治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 ▼まずはヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニアについてよくある質問 頚椎ヘルニアの手術による後遺症はありますか? 痛みやしびれ・筋力低下といった後遺症があります。 これらは手術前から頚椎ヘルニアによって神経が損傷していた場合や、手術による出血が原因で起こる可能性もあります。 頚椎ヘルニアの手術による後遺症は治りますか? リハビリやブロック注射、再生医療で症状が緩和できる可能性があります。 手術を受けた医療機関や、セカンドオピニオンも含めて自分に合った治療法を検討することが大切です。 参考文献一覧 文献1 乾敏彦 et al 頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニア含む)の外治療に関する指針 脊髄外科 29巻 3号 2015 文献2 土屋邦喜 et al 頚椎手術における術後神経合併症の検討 整形外科と災害外科 60巻 3号 2011 文献3 福澤文駿 et al 頸髄 MRI 検査で漏出部位が判明した 脳脊髄液漏出症の一例 日病総診誌 15巻 2号 2019
2022.07.23 -
- 肘頭滑液包炎
- 肘関節
肘頭の滑液包に炎症が起こった状態である肘頭滑液包炎をご存じでしょうか? 肘を頻繁に使って酷使したり、感染症が原因で起こる病気です。 肘の痛みや腫れが生じ、日常生活に支障をきたすこともあります。 「肘の皮膚がブヨブヨしている」 「これは何の病気なのか」 このように思う方は多いのではないでしょうか。 結論から言うと、これは肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)に見られる症状です。 皮膚がブヨブヨするなら、発症しているかもしれません。 今回は肘頭滑液包炎の具体的な症状や原因、治療法などを、医師の目線で解説します。 肘頭滑液包炎とは?肘が腫れてブヨブヨ痛い症状について 肘頭滑液包炎は、肘の後方にある「滑液包」で起こる炎症のことを示します。 滑液包は、関節と皮膚の間に存在し、本来なら、摩擦を軽減する役割を果たすものです。 肘頭滑液包炎の発症時の特徴として、肘の皮膚がブヨブヨになる点が挙げられます。 もちろん炎症が起こっているので、多くの場合、痛みを感じるでしょう。 皮膚がブヨブヨに感じたり、動かすと痛む症状は、肘頭滑液包炎である可能性が高いです。 もし症状を確認したら、皮膚科や整形外科、リハビリテーション科などで診てもらう必要があります。 肘の解剖 肘頭滑液包炎を理解するために必要な、肘の解剖を簡単にご説明します。 まず肘頭は、肘の先端の尖った部分です。 わたしたちが机に肘をつくときに、机に接しているところが肘頭になります。 この肘の先端である肘頭と皮膚の間には、滑液包と呼ばれる液体に満たされた薄い袋があります。 滑液包は肩、腰、膝、踵などの関節の近くにもあり、骨、筋肉、腱のクッションになります。 肘の滑液包は、皮膚が肘頭の骨の上をスムーズにスライドする動きを助けます。 肘頭滑液包炎は、肘頭の滑液包に炎症が起こった状態です。 続けて、肘頭滑液包炎の症状や原因、そして治療法を説明します。 肘頭滑液包炎の主な症状 滑液包が炎症を起こすと、まず痛みを伴うようになります。 炎症を起こした滑液包からの痛みは、突然起こることもありますし、時間をかけて徐々に悪化していくこともあります。 また最初は肘を動かしたときに痛みを感じますが、進行するとじっとしていても痛みを感じるようになります。 また肘の関節の周りに腫れや発赤が生じます。感染症が原因となっている場合は、局所に熱感を伴うこと、また発熱することもあります。 痛みや腫れなどの症状に加えて、肘頭滑液包炎が悪化すると、肘を使うことが困難になります。 慣れた日常生活の動作も、痛みのために辛くなるかもしれません。 また上述のように、肘の皮膚が腫れてブヨブヨになる現象が起こります。 これは、滑液包内に、滑液という液体が異常に分泌されることが原因です。 また液体がウイルス感染して、膿がたまるというケースも少なくありません。 肘頭滑液包炎の3つの原因 肘頭滑液包炎を発症する原因は、大きく分けて3つ挙げられます。 肘の過度な使用や炎症 細菌感染 外傷による刺激 特にスポーツや力仕事による疲れやけがが原因で、発症する方が多いです。それぞれ詳しく解説します。 肘の過度な使用や炎症 まず、以下のような肘の過度な使用によって、肘頭滑液包炎になることがあります。 日常生活での反復運動による摩擦(ガーデニング、DIYなど) オーバートレーニングや運動動作の反復(ボールを投げるなど) 姿勢の悪化 たとえばテニスやゴルフなど、同じような肘の動きを何度も繰り返すスポーツは、発症の原因になりがちです。 もちろん日常生活での反復運動も、肘頭滑液包炎の原因になりえます。 また「肘つき」のような姿勢の悪さによって、発症するケースもあるでしょう。 細菌感染 細菌汚染が原因で、発症する可能性もあります。 肘に擦り傷や切り傷があると、細菌が侵入することがあります。 そして滑液包がそれに感染し、肘頭滑液包炎になるかもしれません。 厳密には「感染性滑液包炎」と呼びます。 外傷による刺激 外傷による刺激で、肘頭滑液包炎を発症することもあります。 たとえば物が当たる、転倒して肘をついてしまう、打撃を加えられるなどすると、滑液包に負担がかかります。 あまりにも刺激が強い、何度も繰り返されるなどすると、肘頭滑液包炎になる可能性が出てくるでしょう。 特にスポーツに参加していると、肘にダメージを受けることが多いです。 アスリートやその保護者は、外傷による刺激で発症するパターンを知り、対策しておいたほうが良いでしょう。 肘頭滑液包炎の治療法 肘頭滑液包炎の治療は、感染症が原因か、そうでないかでわかれます。 感染症による肘頭滑液包炎の治療法 感染症が原因である場合、抗菌薬による治療は必須です。 通常は1週間程度、黄色ブドウ球菌に有効な抗菌薬を飲む必要があります。 症状が良くなっても、体内に残っている病原菌を確実に除去するために、処方された期間は抗菌薬を服用する必要があります。 感染した滑液をできるだけ除去するために、針を刺して滑液包も吸引することがあります。 吸引した滑液を詳しく調べることで、病原菌がわかることもありますので、診断を目的に吸引する場合もあります。 感染症が原因ではない肘頭滑液包炎の治療法 感染症が原因ではない場合は、自宅でもある程度治療ができます。 まず、運動や仕事で滑液包炎の原因となった腕の動きを避けることは、症状の緩和に役立ちます。 痛みを我慢して仕事をしたり、スポーツをしたりしないようにしましょう。 またNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)は、滑液包炎によって引き起こされる痛みや炎症を軽減するために役立ちます。 装具を利用して肘が動かないように固定すると、症状は改善しやすくなります。三角巾などで手を吊るだけでも構いません。 これらの治療が3~6週間経っても効果がない場合は、滑液包の周りの過剰な液体を吸引すると同時に、炎症を抑えるためにステロイド薬の注射をすることがあります。 感染症が原因ではない肘頭滑液包炎は、3~6週間程度安静にすることで治ることが一般的です。 肘頭滑液包炎は完治が期待できますので、肘に負担をかけずに仕事や学業ができるのであれば、治療中に仕事や学校を休む必要はありません。 なお肘頭滑液包炎は通常問診と診察だけで診断できますが、治療してもなかなかよくならない、あるいは再発を繰り返す場合は、X線やMRIなどを用いての画像検査を行うこともあります。 肘頭滑液包炎の手術 肘頭滑液包炎において、症状が非外科的治療に反応しない場合、または抗菌薬を服用しても良くならないほど重度の感染症がある場合は手術が必要となるケースがあります。 手術では、炎症を起こしている肘の滑液包を切除します。 術後は、肘を固定するための装具が必要になります。回復には1カ月ほどかかります。 肘頭滑液包炎の予防・セルフケアについて 肘頭滑液包炎を予防・セルフケアするには以下の取り組みが有効です。 肘付きなど、肘に負担がかかる姿勢を避ける スポーツや重労働では、肘サポーターを装着する 定期的に腕を伸ばすなどしてストレッチをする細菌感染を避けるため、外傷を負ったら殺菌して清潔にする 地味な取り組みですが、予防やセルフケアでは有効です。 まとめ|肘頭滑液包炎とは、その症状と原因、治療法 以上、肘頭滑液包炎について、症状や原因、治療法について説明しました。 肘頭滑液包炎を予防する最善の方法は、できるだけ肘を酷使しないことです。 肘を使う激しい運動や活動のあとは、体を休め、回復するための時間を設けましょう。 また仕事や趣味で肘を使うことが多い場合は、肘当てをつけるなどして、保護具を使うと良いでしょう。 もし、それでも中々よくならない肘の痛みがある場合は、早めに整形外科をはじめ、医療機関にご相談されることをおすすめいたします。
2022.07.18 -
- ゴルフ肘
- テニス肘
- 肘頭滑液包炎
- 肘関節、その他疾患
- 肘関節
「肘を曲げると急に痛いのはなぜ?病院に行くべき?」 肘を曲げると急に痛みを感じた方は、どのような原因で痛みがあるのか、病院に行くべきなのか不安な方も多いでしょう。 結論、肘を曲げて急に痛みがある場合、肘関節が炎症を起こしていたり、骨や軟骨に異常がある可能性があります。 症状によっては早期に治療を開始した方が良いケースもあり、放置してしまうと症状が悪化したり、痛みが慢性化するリスクがあるため、早めに医療機関を受診した方が良いです。 肘を曲げたときの痛みに対する治療の選択肢として、先端医療である再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肘の痛みに対する再生医療の治療法や症例に関する情報を配信中です。 症状が悪化して日常生活に影響を及ぼす前に、再生医療ではどのような治療を行うのか、ぜひこの機会に知っておきましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肘が痛いときに疑われる6つの病気【原因・対策を解説】 肘が痛いとき、疑われる病気として以下の6つがあります。 上腕骨内側上顆炎 上腕骨外側上顆炎 肘頭滑液包炎 変形性肘関節症 肘の脱臼または骨折 肘の靭帯損傷 病気によって対策が異なるので、肘が痛くて心配な方は専門医に相談しましょう。 スポーツによるケガで肘が痛いなら、再生医療がお役に立てるかもしれません。 当院では、スポーツ外傷に対して再生医療を提供していますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。 お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00) メール相談 メール相談はこちらから(無料) 来院予約 来院予約はこちらから 上腕骨内側上顆炎(別名:ゴルフ肘) 上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)は、肘の内側に痛みが走る病気です。一般にリトルリーガー肘、ゴルフ肘とも呼ばれています。 物をもちながら肘を曲げる動作をくり返すことが原因で起こります。 原因となる動作の具体例は、以下の通りです。 野球で投球する ゴルフでクラブを振りおろす 仕事でハンマーを振る 痛みを改善する方法として、以下があります。 安静にする 患部を冷やす 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を使用する 始めは動かしたときだけですが、悪化すると安静にしていても痛みを感じるようになります。 安静時にも痛む場合は重症の可能性がありますので、一度専門医にご相談ください。 ▼ゴルフ肘の治し方を知りたい人は以下の記事もご覧ください。 上腕骨外側上顆炎(別名:テニス肘) 上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)は、肘の外側から手首にかけて痛みが走る病気です。テニス愛好家に起きやすいので、別名テニス肘とも呼ばれています。 主に、手首や指を伸ばす動作を繰り返すことで起こります。 テニス肘を発症する具体的な動作は、以下の通りです。 スポーツでラケットを振る 料理で重い鍋を振る 農業で草引きをする 痛みへの対策には以下があります。 安静にする 患部を冷やす 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服する 患部をバンドで圧迫する 理学療法を利用する 日常生活を送るのに支障があるほど痛みが強い場合は、専門医に相談するのがよいでしょう。 ▼野球肘については以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。 肘頭滑液包炎 肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)は、肘の先端にある尖った部分(肘頭)にあるクッションの役割をもつ滑液包に炎症が生じる病気です。炎症が起きているため腫れることが多く、感染症が原因になっている場合は熱感が起こることもあります。 原因には以下が考えられます。 肘への直接の打撃 長時間肘をつくことでかかる圧力 黄色ブドウ球菌による感染 リウマチなどの内科疾患 感染が起きているか否かで対策が異なります。 感染症が原因であれば、抗菌薬の内服が必要です。滑液包の内部の液体が多いときは、注射により液体を抜きます。 一方、感染症が原因でない場合の対策は以下です。 患部を冷やす 患部を圧迫する 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服する 肘頭滑液包は、悪化すると肘を動かすのも難しくなってしまう病気です。 痛み以外にも腫れや赤みがある場合は早めに専門医を受診しましょう。 ▼肘頭滑液包炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 変形性肘関節症 変形性肘関節症は、肘の関節でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減る病気です。軟骨が摩耗する結果、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の過剰な突起物が肘の内側にできます。 骨棘が関節の動きを止めることで肘の動きが制限されるのが特徴です。また、骨棘が折れてしまうと関節内でかけらとなって引っかかるので、ますます関節の動きを止めてしまいます(ロッキング)。 治療には以下が行われます。 固定具を用いて安静にする 消炎鎮痛薬を使用する 理学療法を開始する (重症の場合)人工関節置換術などの手術を行う 肘を思ったように動かせずに困っている人は、一度専門医で検査を受けましょう。 ▼変形性肘関節症で当院の再生医療を受けた患者様のご感想は以下をご覧ください。 https://youtu.be/Fl76KFeikmg?si=Uve4vC7-O1AkvrL&t=112 肘の脱臼または骨折 肘が痛い場合、脱臼や骨折を起こしている可能性があります。 痛みのほかに肘の腫れや変色など、肘周囲の見た目にも症状が現れるのが一般的です。多くの場合は激しい痛みで、肘関節を動かせなくなります。 脱臼か骨折かで対策は異なりますが、いずれもギプスなどで固定し、鎮痛薬を用います。 ギプスを外した後は、理学療法で可動域の回復を目指しましょう。 肘の靭帯損傷 肘の靭帯損傷は、肘関節にある靭帯のいずれかに発生します。部分的な断裂と完全断裂があり、肘関節の脱臼や骨折を伴うこともあります。 代表的な症状は、以下の4つです。 肘の痛み 肘関節の不安定さ 腫れ 可動域の制限 対策としては、以下があります。 肘を固定して安静にする 患部を冷やす 鎮痛薬を用いる 理学療法に取り組む 靭帯がもとに戻るには数週間固定する必要があり、手術が必要なケースもあります。 肘を曲げると急に痛いと感じたときに病院へ受診する3つの目安 急に肘を曲げると痛みを感じるようになったら、病院に受診するか迷いますよね。 ここでは、病院へ受診するタイミングを、以下の3つの目安別に紹介します。 すぐに受診が必要なケース 翌日には受診しておきたいケース 急いで受診する必要がないケース 目安を把握し、いざ受診が必要なときに慌てず受診できるようにしておきましょう。 すぐに受診が必要なケース 肘の痛みですぐに受診が必要なのは、以下のケースです。 日常の動作に支障がでるほど強い痛みがある 痛み以外の症状がある 日常生活に支障をきたすほどの痛みが強い場合、痛み以外に発熱症状がある場合は使いすぎが原因の痛みではない可能性があります。 重篤な病気が隠れていないか確認するべく、専門医を受診しましょう。 「どんな病院に行けばいいかわからない」「病院に行く時間がとれない」という方は、当院までお気軽にご相談ください。 当院リペアセルクリニックでは、肘の痛みがある方を対象に無料でご相談いただける窓口をご用意しており、適切な治療法をご案内しております。 \クリックして電話をかける/ ▼肘の腱や靭帯の痛みが対象の再生医療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 翌日には受診しておきたいケース 翌日の診療時間には受診しておきたいケースとして、以下があります。 安静にしていても痛む ケガのきっかけに心当たりがある 2,3日安静にしていても痛みが改善しない 肘を動かしていない際にも痛みがある場合は、腱や靭帯の損傷が激しい可能性があります。 また、ぶつけるなど痛みが発生するケガをした場合や安静にしていても痛みが改善しない場合は、長引かせないためにも早期に専門家のもとで治療を始めることが大切です。 近医の診察時間内に受診して、指示をあおぎましょう。 急いで受診する必要がないケース 急いで受診する必要がないケースは、ケガのきっかけに心当たりがない場合です。 心当たりのない痛みは、同じ動作をくり返す習慣が原因となる傾向があります。 まずは動作を止めて、安静にして様子を見てみましょう。 痛みが2,3日経っても改善しない場合は、受診するようにしてください。 まとめ|肘が痛いときは安静にして病院を受診すべきか判断しよう 肘関節は日常の動作やスポーツでよく使うので、痛みを生じやすい部位です。痛みがある場合は安静にして、痛みが改善するかどうか確認しましょう。 肘の痛みは、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)や上腕骨外側上顆炎(テニス肘)のように特定の動作を繰り返すことによって生じる炎症が主な原因です。ただし、以下の場合は重篤な病気が隠れている可能性があるので、早めに受診するようにしましょう。 痛みが強くて日常生活に支障がある場合 痛み以外にも症状がある場合 明らかにケガをした場合 2,3日安静にしていても痛みが改善しない場合 病院を受診する目安をもう一度知りたい人は「肘を曲げると急に痛いと感じたときに病院へ受診する3つの目安」を振り返ってみましょう。 あなたの肘の腱や靭帯の痛みが再生医療の対象になるかもしれません。 当院リペアセルクリニックでは、肘の痛みがある方を対象に無料でご相談いただける窓口をご用意しています。 「肘の痛みを早く治したい」「原因を早く特定したい」という方は、まずはお電話であなたの症状についてお気軽にご相談ください。 \クリックして電話をかける/ 肘が痛いときのよくある質問 Q.肘が痛いと感じる原因はなんですか。 A.多くの場合はゴルフ肘やテニス肘のように、同じ動作をくり返すことで肘周辺の腱や靭帯が傷ついて生じます。 場合によっては神経への刺激や骨の変形や感染症が原因になるので、心配な人は専門医にご相談ください。 肘が痛くなる病気は「肘が痛いときに疑われる6つの病気」で詳しく解説しています。 Q.肘を伸ばすと痛いのはなぜですか。 A.肘を伸ばすと痛いのは、上腕骨内側上顆炎(テニス肘)や肘関節の靭帯損傷が生じている可能性があります。 痛みの度合いが強い、他に症状がある場合はすみやかに受診するようにしましょう。
2022.07.14 -
- 上肢(腕の障害)
- テニス肘
- 肘関節
- スポーツ外傷
「物をつかんだら突然肘に圧迫するような痛みが走った」 「テニス肘であるかどうかを判断する方法はある?」 テニス肘は「ものをつかむ」などの何気ない動作で発症することがあります。発症するまでに特定の動作を繰り返し、肘に微細な損傷が蓄積されたことが原因です。 本記事では、テニス肘を突然引き起こす原因をはじめとして以下を解説します。 突然の痛みを誘発する動作 テニス肘であるかを判断するポイント 応急処置の方法 予防のためのストレッチ テニス肘と間違えやすい病気 テニス肘は適切な治療をしないと痛みが長引き、日常生活に支障をきたす場合もあります。本記事をテニス肘であるかどうかの判断材料にしてください。 なお、テニス肘の治療法には、再生医療という選択肢があります。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 テニス肘について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 テニス肘は突然発症する?主な症状と特徴 テニス肘は特別無理な動作をしたわけでもないのに、突然発症することがあります。例えば「物をつかもうとしたら突然肘の外側に激痛が走った」というようなケースです。 テニス肘を発症すると、肘関節の外側に圧迫するような痛みや前腕に痛みが現れます。軽症である場合は、安静にしていると痛みはありません。一方、重症になると安静にしていても、痛みが現れることがあります。 テニス肘は安静や痛み止めにより自然治癒することもあります。しかし、痛みが強い場合や症状が治まらない場合は、重症の恐れがあるため医療機関を受診してください。 テニス肘を突然発症する原因とは? テニス肘の原因は、仕事や家事、スポーツなどにおける特定の動作の繰り返しです。 以下のような一見すると大きな負担が無さそうな動作も、繰り返し行うことでリスクが高まります。 ネジやボルトを締める ハサミを使う キーボードを打つ マウスを操作する 塗装をする ドアノブをひねる これらの動作を繰り返すことで、目に見えないほどの微細な損傷が腱に起きて、肘が過敏な状態になってしまいます。この状態に特定動作による負担が加わることがきっかけで、テニス肘を発症します。 テニス肘による突然の痛みを誘発する動作 以下のような動作は、突然の肘の痛みを誘発する恐れがあります。 テニスのプレー中にバックハンドで打ち返す 肘を伸ばして物を持ち上げる 重い物を持ち上げる タオルを絞る これらの動作は発症後の痛みを誘発するだけではありません。肘の腱に損傷を与える恐れがあるためテニス肘を発症する原因にもなります。 突然の肘の痛みがテニス肘であるかを判断するポイント 以下はテニス肘であるかどうかを判断する方法です。 テニス肘の判断方法 確認手順 肘の外側の痛みの確認 1.患部側(痛みのある肘)の肘を軽く曲げる 2.肘の外側の骨の出っ張り部分を押し痛みの有無を確認する Thomsen(トムセン)テスト 1.患部側の腕を前に出し、手の甲を上にして肘と手首を伸ばした状態にする 2.手を握り手首を上方向に反らした状態にする 3.反対側の手で、患部側の手首を下方向に曲げる抵抗を加えて痛みの有無を確認する (文献1) これらの方法を行った際に痛みを感じる場合は、テニス肘の可能性があります。 上記のテストは急激な動きや力を加えると、症状を悪化させる恐れがあります。ゆっくりとした動きまたは軽い力を加えるようにしてください。 突然発症したテニス肘の応急処置の方法 テニス肘を疑う突然の肘の痛みが現れたら、以下のような応急処置を行ってください。 応急処置の方法 詳細 1.安静に過ごす ・安静にして痛みが発生する動作は避ける ・スポーツはもちろんパソコン作業や重い物の運搬など、肘に負担がかかることは避ける ・ひねる動作にはとくに注意する 2.受傷部位を冷やす 1.氷水を入れたビニール袋やタオルで巻いた保冷剤を用意する 2.1回15分冷やす作業を1日2回行う 3.痛みや熱感がある間は冷却を続ける(通常1週間程度) (文献2) 痛みが強い場合や痛みが長引く場合は医療機関を受診してください。 テニス肘を突然発症させないためのストレッチ 以下のようなストレッチは、肘の柔軟性を高めてテニス肘の予防につながります。 予防のためのストレッチ 手順 腕の外側のストレッチ 1.手の甲を上にした状態で腕を前に出して肘を伸ばす 2.もう片方の手で伸ばした腕の指先を持ち、手前(上方向)に引っ張る 3.そのまま腕を少しずつ下ろす 腕の内側のストレッチ 1.手の平を上にした状態で腕を前に出して肘を伸ばす 2.もう片方の手で伸ばした腕の指先を持ち、手前(下方向)に引っ張る 3.そのまま腕を少しずつ下ろす それぞれ左右交互に行ってください。強度は伸ばして心地良い程度で十分です。仕事や家事を行うなかで、1〜2時間に1回のペースでストレッチを行うと良いでしょう。(文献3) テニス肘と間違えやすい他の病気 以下のような病気は、肘に痛みが現れるためテニス肘と間違えやすいです。 テニス肘と間違えやすい病気 特徴 ゴルフ肘(内側上顆炎) 肘の内側から前腕にかけて痛みが現れる 橈骨神経管症候群 肘の外側に電撃痛(電気が走るような痛み)が現れる 変形性肘関節症 肘の痛みや肘の曲げ伸ばしの制限が現れる それぞれの詳細を解説します。 ゴルフ肘(内側上顆炎) ゴルフ肘はテニス肘とは違い、発症すると肘の内側から前腕にかけて痛みが現れます。ゴルフに必ずしも関係するわけではありません。腕を内側にひねったり、手首を曲げたりを繰り返すことで、腱に負担がかかり発症します。 テニス肘と同様に以下のような動作は、痛みの誘発または発症の原因になります。 肘を伸ばして物を持ち上げる タオルを絞る 肘の内側にある神経に損傷が及ぶと、薬指や小指にしびれが現れることもあります。 橈骨神経管症候群 橈骨神経管症候群(とうこつしんけいかんしょうこうぐん)とは、外傷や良性の脂肪腫、骨の腫瘍などにより肘の神経が圧迫されることで発症する病気です。発症すると、肘の外側に電撃痛(電気が走るような痛み)が現れます。 症状の特徴は以下の通りです。 前腕の上部、手の甲、肘の外側に痛みが現れる 刺すような、突くような痛みが現れる 手首や指をまっすぐに伸ばすと痛みが現れる 橈骨神経管症候群は、装具による保存療法やときには手術により神経への圧迫を除去する適切な治療が必要です。疑われる症状が現れている場合は、医療機関を受診してください。 変形性肘関節症 変形性肘関節症とは、肘の関節が変形してしまう病気です。老化や肘の使い過ぎなどが発症の原因です。 具体的な原因としては、以下が挙げられます。 野球の投球動作 テニスラケットを振る動作 重い物を運搬する作業 肘の痛みや肘の曲げ伸ばしの制限などの症状が現れます。装具を用いた保存療法やリハビリテーションによる治療が必要です。日常生活に支障をきたす場合は手術を検討します。 変形性肘関節症に対しては、再生医療も治療の選択肢となります。再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の以下の症例をご覧ください。 まとめ|テニス肘を疑う突然の肘の痛みが現れたらまずは応急処置を テニス肘は、とくに無理をしたわけでもないのに突然発症することがあります。スポーツだけでなく、何気ない日常生活の動作の繰り返しで、腱に損傷が蓄積されることが原因です。 テニス肘の主な症状は、肘の外側に現れる圧迫されるような痛みです。テニス肘を疑う症状が現れたら、タオルで巻いた保冷剤等で1回15分冷やす作業を1日2回行い安静に過ごしてください。 「安静にしていても痛みが現れる」「痛みが強い」「症状が治まらない」ときは医療機関を受診しましょう。治療法として再生医療という選択肢もあります。再生医療が気になっている方は、当院「リペアセルクリニック」にお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) テニス肘、ゴルフ肘|慶應義塾大学病院 (文献2) 肘関節の痛み(テニス肘を中心に)|山口県テニス協会 (文献3) 今回は肘の痛みに注目!!|日本大学
2022.07.12 -
- ひざ関節
- 膝に赤みや腫れ
- 膝部、その他疾患
棚障害に悩んでいるが治し方がわからない。 棚障害を起こした場合、どのくらいで復帰できるの? 上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか? 本記事では、棚障害の治し方・治療法を中心に、原因や症状について詳しく解説していきます。 初期段階では症状が軽いからと放置してしまうと症状が悪化したり、手術が必要になって回復が難しくなったりする可能性があります。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術はしたくない」という方は、再生医療による治療をご検討ください。 \棚障害の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 棚障害による痛みや膝の違和感を早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」とした音が鳴る >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは棚障害の治療について無料相談! 膝棚障害(タナ障害)とは 棚障害(膝滑膜ひだ障害)は、膝の傷害で運動中に膝くずれを引き起こす病気で、膝の内側にある滑膜ひだに炎症を起こすことで発症します。 「症状が軽いから」と放置してしまう方もいるようですが、治療が手遅れになると重症になってしまい、痛みが強くなり、手術が必要な状態になってしまう病気です。 膝の病気、棚障害とはどんな病気なのか、原因と症状、その治療法について紹介していきます。 膝棚障害(タナ障害)の特徴 棚障害とは、『滑膜ひだ』という膝関節の内側にある『ひだ』に炎症が起きてしまう病気です。 滑膜とは、膝の動きを滑らかにする滑液という液体を作っている薄い膜です。滑膜に炎症が起きてしまうと、膝を滑らかに動かすことができなくなったり、膝を動かすと痛みを感じたりします。 最初の症状としては、膝のお皿と言われている部分である膝蓋骨の内側や下側に痛みを感じるのが特徴です。 徐々に『膝がぐらぐらする』といった、動かしにくさを自覚するようになり、痛みが出現し始めると動ける範囲内が制限されるようになるでしょう。 悪化すると数分歩行するだけで痛みが出現するようになり、歩行中や運動中、突然、膝くずれを起こしてしまうことも考えられます。 膝棚障害(タナ障害)の原因とは? 棚障害は、膝の曲げ伸ばしや、捻る動作の繰り返しによって「滑膜ひだ」が狭くなり、炎症を起こしてしまうことが原因で起こります。 大きな外傷がなくても、膝の曲げ伸ばしや、捻る動作を繰り返すことで、徐々に痛みが増すこともあります。 『棚障害』は、野球や、バレーボール、バスケットボール、ハンドボールなど膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返し行う運動選手によくみられますが、運動習慣のある人は誰しも起こり得る病気です。 一般的な中高生の部活動で発症することも多くみられます。 膝棚障害(タナ障害)の治し方 棚障害(タナ障害)は軽症か重症かによって、治療法が異なります。 保存療法 手術療法 症状に合わせた治療やリハビリテーションを行い、再発を防ぎましょう。 保存療法 初期の棚障害(タナ障害)では、手術せずに症状改善・緩和を目指す保存療法による治療が中心です。 主に以下のような保存療法があります。 安静 物理療法 薬物療法 関節内注射 リハビリテーション 安静 棚障害の治療で一番大事なことは、運動を休み、膝の安静を保つことです。 多少の動かしにくさや痛みがありながらも「症状は一時的なものだ」「このくらいなら大丈夫だろう」と考えてしまうこともあるかもしれません。 しかし棚障害であるにもかかわらず運動を継続した結果、重症化してしまうケースもゼロではないため注意が必要です。 症状が重症化したあと稀ではありますが、手術も選択肢となり治療期間も長引くことになるため、違和感等を感じた際は、早めに医療機関や整形外科等を受診して専門家の判断を仰ぐべきです。 物理療法 物理療法:電気、超音波、レーザー、温熱を用いる 装具の使用:膝の装具を使用し動きを矯正する 非手術的療法で膝の筋力を増加させたり、膝の使い方を見直したりすることで、棚障害の治療を行います。 薬物療法 棚障害の症状が軽いときには、湿布を貼ったり、炎症を抑える薬を内服したりといった薬物療法を行うケースもあります。 棚障害は、運動をやめる又は、減らして安静を保ちつつ、ストレッチや湿布等での冷却をはかり、大腿四頭筋の筋力維持訓練など、膝への負担を減らせば症状は落ち着きはじめます。 現在現れている症状を、医師に十分に説明しましょう。 関節内注射 膝の関節内にヒアルロン酸を注射して関節の動きを良くしたり、ステロイド剤を注射して滑膜の炎症を抑えたりすることで痛みが引くこともあります。 関節内注射の効果は永続的ではないため、他の治療法と組み合わせて用いられます。 リハビリテーション 痛みや炎症を抑えたあとには、リハビリテーションを行い筋力をつけたり、バランスを整えたりすることで再発を防げます。 棚障害のリハビリテーションでは、運動療法やストレッチ、バランス訓練を行い、筋肉の増強や柔軟性の向上を目指します。 主には大腿四頭筋やハムストリングスを強くする筋力トレーニングや、片足立ち、スクワットなどを医師、理学療法士の指示に基づき行います。 棚障害が重症化した場合は運動を休止し、湿布や内服、注射などの治療を開始しても痛みがひかないことが多いです。また、痛みが一時的にひいても、運動を再開したときにすぐに痛みが再発してしまう可能性もあります。 手術療法 手術による治療が必要になった場合は、関節鏡手術という関節の内視鏡を用いる手術で「ひだ」の切除を行います。 入院期間は2日から1週間程度で行われることが多いですが、手術後の経過によって前後します。 また、手術が成功すればすぐに運動に復帰できるわけではなく、およそ2週間から数カ月のリハビリを覚悟しなければなりません。 さらには、リハビリを行った後でも、元々のパフォーマンスがすぐに発揮できるまでは、さらに時間を要することが多いです。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術を避けて治療したい」という方は、近年注目されている「再生医療」による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復を促すことで早期改善を目指せる治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 膝棚障害(タナ障害)についてよくある質問 棚障害(タナ障害)についてよくある質問と回答を紹介します。 棚障害と半月板損傷の違いは何ですか? 棚障害は冷やした方が症状が和らぎますか? 棚障害(タナ障害)の検査方法は? 棚障害(タナ障害)の予防やセルフケア方法は? 棚障害と半月板損傷の違いは何ですか? 棚障害と半月板損傷は、いずれも膝の痛みが起こる疾患ですが、原因となる部位が異なります。 棚障害は膝の内側にある「滑膜ひだ」と呼ばれる部位の炎症ですが、半月板損傷は、膝関節の内側と外側に一枚ずつある「半月板」と呼ばれる部位が炎症を起こすことで起こります。 棚障害は冷やした方が症状が和らぎますか? 棚障害には、冷却を含む「RICE処置」が効果的です。 RICE処置とは、応急処置のやり方の1つで、以下の頭文字をとったものです。 Rest(安静):なるべく動かさない Ice(冷却):痛みや熱を持っている部位を冷やす Compression(圧迫):適度に圧迫する Elevation(挙上):患部を心臓よりも高い位置に置く 強い痛みがあったり患部が熱を持っていたりする場合は、上記を試してみてください。 棚障害の検査方法は? 診察では、棚テストと呼ばれる検査が行われます。 この検査は、膝蓋骨内側の下の方を医師が親指で押さえた状態で、膝を曲げるものです。 このときに痛みを自覚するときや、医師が『ひっかかり』を感じるときに『棚障害』が疑われます。 さらに、レントゲン検査や、超音波検査、M R I検査といった画像検査を行い、滑膜の状態を評価して総合的に診断が行われます。 また、棚障害の簡易的な診断は自分でも可能です。 膝の曲げ伸ばしをすると、お皿の周りで引っ掛かりがみられ「ポキッ、ポキッ」といったクリックしたような音が聞こえたり、膝に手を当てると感じる場合は可能性が高いと思われます。 棚障害の予防やセルフケア方法 棚障害の予防には、膝に負担をかけすぎないことが大切です。 ウォーミングアップを行い、膝周辺の筋肉を温めてから運動をしましょう。 また日頃から膝関節付近の筋肉増強に努めたり、柔軟性を向上させたりするのも効果的です。とくに大腿筋を鍛えることで、バランスが安定し、棚障害が起こりにくくなります。 また、棚障害があっても試合や練習に参加しなければいけない場合には、テーピングで膝への負担を和らげるようにしましょう。 そして、動いたあとにはアイシングを行い、膝関節を休ませる必要もあります。 日頃から棚障害を起こさないよう気をつけること、また適切なセルフケアで重症化を防ぎましょう。 膝棚障害(タナ障害)を治すには症状に合わせて適切な治療を受けよう 「棚障害(滑膜ひだ障害)」は、運動選手によく起こる病気の一つで、滑膜の炎症が原因で起こります。 軽症であれば安静・薬物療法などの治療を行いますが、症状を我慢して運動を続けると、重症化して手術が必要になることもあります。 手術後は、リハビリを行う必要があり、すぐ運動に復帰することはできません。 膝の痛みや違和感を無視して運動を続けようとせず、早期に医療機関を受診して、適切な治療を受けることが重要です。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術はしたくない」という方は、再生医療による治療を検討してみましょう。 \棚障害の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 棚障害による痛みや膝の違和感を早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」とした音が鳴る >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは棚障害の治療について無料相談! また、スポーツによって膝の痛みを起こす慢性障害については、以下の記事もご覧ください。
2022.07.08 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
この記事にたどり着いたあなたは「特発性膝骨壊死は治るの?」「骨が壊死するなんて怖い」と不安になっているのではないでしょうか。 特発性膝骨壊死(とくはつせいひざこつえし)は、原因不明の膝の疾患です。動かしているときだけでなく、じっとしているときや夜間の急激な膝の痛みが特徴です。 軽度であれば完治する可能性もありますが、重症化すると手術が必要になるケースもあります。早期発見・早期治療が重要です。 本記事では特発性膝骨壊死の特徴や治療法について詳しく解説します。特発性膝骨壊死と診断された方や今後の経過が気になる人はぜひ最後までチェックしてください。 特発性膝骨壊死とは|起こるとどうなる? 特発性膝骨壊死とは「大腿骨内顆骨壊死(だいたいこつないかこつえし)」と呼ばれ、太ももの骨に起こる骨壊死です。60歳以降の中高年女性に多く、歩行時痛や階段の昇り降りなどでの痛みを生じます。 特発性膝骨壊死の特徴は、動かしていないときや夜間にも激痛を感じることです。座っているだけで激痛に襲われたり、夜間の痛みで寝れなくなったりなど日常生活に支障をきたす可能性があります。 また、骨壊死部分は骨が脆くなっているため、体重をかけるなどの負担によって骨が変形していく可能性があります。放置すると変形性膝関節症を合併する危険があり、注意が必要です。 特発性膝関節壊死は、軽度であれば完治する可能性があります。変形が進むと手術の必要性が高まるため、変形が進む前の治療が大切です。 軽度なら自然治癒する可能性がある 特発性膝骨壊死は、軽度であれば自然治癒する可能性があります。特発性膝骨壊死には「ステージ1(発生期)」「ステージ2(吸収期)」「ステージ3(完成期)」「ステージ4(変性期)」と4つの分類があります。過去の研究結果では、ステージ1の患者に対しては保存療法によって骨壊死が消失する結果が得られました。(文献1) このように軽度であれば壊死部が治癒することがありますが、ステージ4になると軟骨が削れて関節の隙間も狭く変形します。重度の変形では自然治癒しないため、変形性膝関節症と同様に手術の検討が必要です。(文献2) なお、骨壊死については以下の記事でも詳しく解説しています。特発性膝骨壊死への理解も深まる内容なので、気になる人はぜひこちらもチェックしてみてください。 特発性膝骨壊死と変形性膝関節症は症状が似ている 特発性膝骨壊死と変形性膝関節症はどちらも膝の痛みを感じ、進行すると膝の変形が進むという点で似ている病気です。 変形性膝関節症が「動かしたときの痛みや動き出しなどで鈍い痛み」を感じるのに対して、特発性膝骨壊死は「動いていないときや夜間の鋭い痛み」を感じるのが特徴です。 どちらもレントゲン画像で診断できますが、初期ではほとんど判別がつきにくい傾向があります。そのため、特発性膝骨壊死が疑われる場合にはMRI検査を行うことも多いです。 とくに特発性膝骨壊死を放置して骨壊死しているところに負担がかかり続けると、急速に変形性膝関節症に移行するといわれています。(文献2) じっとしているときや夜間の激痛がある場合には、できるだけ整形外科を受診するようにして対処しましょう。 突発性膝骨壊死の原因は明らかになっていない 特発性膝骨壊死を発症する明確な原因はわかっていませんが、以下のような説が考えられています。 高用量のステロイドの長期間服用 腎移植 過度の飲酒 血液凝固障害 度重なる放射線治療 膝のクッションである半月板の損傷(文献3) 過去の小さな骨折(文献4) しかし、はっきりとした原因はわかっていないのが実情です。 特発性膝骨壊死の治療法 特発性膝骨壊死の治療は、変形性膝関節症と同様「保存療法」「手術療法」といった治療を行うのが一般的です。 保存療法 ステージが初期のころは消炎鎮痛剤(痛み止め)やヒアルロン酸注射などの保存療法が主流です。 これらの治療で痛みをコントロールしつつ、運動療法を中心としたリハビリで筋肉を鍛えて骨壊死部への負担軽減を目指します。 また、膝への負担を軽減する方法として装具の利用も重要です。 外反装具(膝を外に曲げる装具)や足底装具(インソール)、T字杖や松葉づえを用いることで、膝の負担軽減を図る場合もあります。 手術療法 保存療法で痛みの軽減が得られない場合、手術療法を検討します。 主な術式は、壊死部を関節鏡で除去したうえでプレート固定する「高位脛骨骨切り術」と、膝関節を人工物に取り替える「人工関節置換術」です。 軟骨や靭帯の損傷が限局的で、膝関節の他の部分が比較的健全に保たれている場合は、関節機能を温存できる「高位脛骨骨切り術」を検討します。 75歳以上の高齢者に「高位脛骨骨切り術」を実施した結果、術後の痛みは軽減され変形も進みにくいなど良い結果が多く得られたという研究もあります。(文献5) 一方、特発性膝骨壊死が進行し、関節の変形が大きい場合には「人工関節置換術」を行うのが一般的です。 人工関節については以下の記事でも解説しています。気になる方は合わせてご覧ください。 再生医療という選択肢もある 保存療法を試しているが改善しない、手術には抵抗があるといった方は、再生医療という選択肢も検討してみましょう。 再生医療は人工関節に変わる治療方法として選択肢となる治療法の一つです。 膝関節に幹細胞を注入することで、膝の痛みの軽減が期待されています。当院リペアセルクリニックでも、再生医療を実施しています。 もし特発性膝骨壊死の治療で再生医療に興味があれば、メール相談もしくはオンラインカウンセリングからお気軽にご相談ください。 なお、当院で実施している再生医療については以下の記事で詳しく解説しています。再生医療についての知識が深まる内容なので、ぜひこちらもご覧ください。 特発性膝骨壊死を悪化させないためのポイント 特発性膝骨壊死の進行を抑えるために重要なポイントは以下の3つです。 適切な日常生活を心がける 膝に負担をかけすぎない 早めに受診して診断を受ける 特発性膝骨壊死と診断された人は、日常生活で本章の内容を意識してみましょう。 適切な日常生活を心がける 特発性膝骨壊死の進行を抑えるには、過度な飲酒や喫煙を避け、規則正しい生活を心がけることが大切です。 喫煙者や肥満者は、特発性膝骨壊死に悪影響を及ぼすと報告されています。(文献4) 膝の痛みに悩んでいる方は可能であれば禁煙し、栄養バランスの整った食生活や適度な運動を心がけましょう。 膝に負担をかけすぎない 肥満や激しい運動は膝へ大きな負担がかかり、特発性膝骨壊死を悪化させる原因になる可能性があります。 また、太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は体重を乗せたときなどに衝撃を受け止めるクッションの役割をしています。 膝の負担を軽減させるためには、痛みのない範囲での筋トレを行い、大腿四頭筋を鍛えるのもおすすめです。 早めに受診して診断を受ける 特発性膝骨壊死は進行性の病気です。膝の痛みが長引く場合は、可能な限り早く受診することが大切です。 痛みや症状が変形性膝関節症と似ており、自己判断は難しいでしょう。整形外科での診察や検査を受けることで、早期に適切な治療を開始できます。 安静時や夜間の急激な鋭い痛みを感じるなど特発性膝骨壊死が疑われる特徴的な症状がある場合、早めに整形外科に相談しましょう。 まとめ|特発性膝骨壊死は激しい痛みが特徴!悪化させないためにも早めの受診がおすすめ 特発性膝骨壊死は安静時や夜間の激しい痛みが特徴の病気です。放置しておくと症状が進行し、変形性膝関節症に移行してしまう可能性があります。 悪化を防ぐためにも、早めに受診の上、適切な治療を受けましょう。 なお、当院リペアセルクリニックでおこなっている再生医療は、特発性膝骨壊死に対する治療選択肢の一つとして再生医療を提供しています。 膝の痛みにお悩みの方や、手術以外の治療法を検討している方は、お気軽にメール相談もしくはオンラインカウンセリングからご相談ください。 特発性膝骨壊死についてよくある質問 特発性膝骨壊死は自然治癒しますか? 軽度なら自然治癒する可能性があります。 特発性膝骨壊死が軽度の状態であれば骨の壊死範囲も小さいため、改善する可能性があります。しかし軽度の状態ではレントゲンでは映らないため、MRI検査を受けないとわかりません。特発性膝骨壊死が疑われたらできるだけ早くMRIがある整形外科を受診してください。 特発性膝骨壊死を悪化させないためにはどうすれば良いですか? 規則正しい生活習慣を心がけましょう。 特発性膝骨壊死は喫煙や肥満によって悪化する可能性があるため、生活習慣を整えることが大切です。また、適度な運動によって太ももの筋肉を鍛えれば、膝にかかる負担を軽減でき症状の悪化予防につながるでしょう。 参考文献 (文献1) 安原良典「保存療法による早期膝関節特発性骨壊死の検討|日関病誌(33巻,1号)」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsjd/33/1/33_13/_pdf/-char/ja (文献2) 牛島貴宏「特発性膝骨壊死に対する高位脛骨骨切り術後のX線学的評価と関節軟骨変化|整形外科と災害外科(59巻,4号)」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/59/4/59_4_675/_pdf/-char/ja (文献3) Yamamoto Takuaki ほか「Spontaneous Osteonecrosis of the Knee: The Result of Subchondral Insufficiency Fracture|The Journal of Bone & Joint Surgery 82 (6)」 https://journals.lww.com/jbjsjournal/Abstract/2000/06000/Spontaneous_Osteonecrosis_of_the_Knee__The_Result.13.aspx (文献4) Santiago Pache ほか「Meniscal Root Tears: Current Concepts Review|Arch Bone Jt Surg」 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30175171/ (文献5) 小無田航 ほか「75歳以上の特発性膝骨壊死に対する高位脛骨骨切り術後の関節鏡評価と臨床成績|整形外科と災害外科(72巻,3号)」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/72/3/72_368/_pdf/-char/ja
2022.07.07 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
膝の傷病であるベーカー嚢腫は世間的にあまり周知されていない疾病です。しかし、ベーカー嚢腫は誰でも起こる可能性があり、治療が遅れると重症になりえます。 日常生活の中で『膝に違和感を感じる』といった経験をされたことはありませんか?膝の違和感と一口に言っても症状はさまざまですが、もしかするとベーカー嚢腫かもしれません。 そこで本記事では、ベーカー嚢腫について当クリニック医師が詳しく解説します。症状を理解し、早期発見・治療を心がけましょう。 ベーカー嚢腫とは?原因はなに? ベーカー嚢腫は、膝の関節の隙間の裏側に袋ができて、その中に滑液と呼ばれる膝の動きを滑らかにしている液体が溜ることで起こります。 症状が起きる原因は、激しい運動などで膝を使いすぎたり、関節リウマチや変形性関節症といった病気が誘引となって滑液が大量に作られ溜ることでベーカー嚢腫を発症します。 ベーカー嚢腫の症状 ベーカー嚢腫は、発症初期に痛みがないといった特徴をもっています。 最初は膝の裏が腫れたり曲げたときに、なんとなく違和感や不快感を感じる程度であることが大半です。この初期段階で腫れが小さくなり、自然治癒するケースも少なくありません。 しかし、痛みがないからといって自己判断の放置には注意が必要です。 膝の裏の腫れがニワトリの卵くらい大きくなると、膝を曲げるときや、正座をしようとしたときに引っかかるような感じがして姿勢を保てなくなります。 さらに悪化すると滑液を包んでいる袋が破裂し、滑液が漏れ出てきて周りの組織が炎症を起こしてしまいます。すると、膝の腫れがさらにひどくなり、腫れに対して熱や痛みを発します。 ベーカー嚢腫の好発年齢 ベーカー嚢腫は、関節リウマチや変形性関節症が起こりやすい50代~70代に多い疾病です。だからといって、若い方が発症しないと安心できるものではありません。 年齢関係なく誰でも起こりうる疾病とされ、ときには4歳~7歳くらいの子どもでも発症します。 ベーカー嚢腫の検査方法 診察では、変形性関節症や関節リウマチなどの病気が合併していないか調べることが重要です。 医師による触診や超音波検査・MRI検査などの精密な画像検査を行い、大きさや正確な発症位置を特定します。 【治し方】ベーカー嚢腫の治療 ベーカー嚢腫の治療方法は、合併している疾患の有無や重症度によって大きく変わってきます。 関節リウマチや変形性関節症などが合併している疾患があるときは、合併疾患に対して治療を行うことがベーカー嚢腫の改善にもつながります。合併している病気の治療が進まないとベーカー嚢腫を含め再発を繰り返してしまいます。 合併している病気の症状が落ち着いているときや、合併疾患がないときは、手術を伴わない治療で完結するケースが大半です。 保存療法 手術を行わない際の治療としては、湿布を貼ったり炎症を抑える薬を内服します。 また、袋の中に滑液がたくさんたまっているときは、注射器により滑液の吸引を行います。吸引を繰り返してもベーカー嚢腫が頻回してしまう際や、周囲の組織に炎症を伴うときはステロイド剤の注射を行うケースがあります。 手術療法 手術を行う場合は、膝の裏を2cm程度切り開いて行います。ベーカー嚢腫の元となる袋を取り出したり、関節から嚢腫へ滑液が漏れ出している穴を塞いだりと療法はさまざまですが、いずれの手術も全身麻酔で行われます。 術後の感染や麻酔によるアレルギー症状など、副作用の確認を行うため入院による治療となります。1~2週間の入院期間を設けることが多いですが、合併症の有無など、術後の経過によって前後します。 膝の裏には神経や血管がたくさんあり、すべての袋の除去が難しいことから、術後再びベーカー嚢腫ができてしまうケースも少なくありません。 ベーカー嚢腫に関するQ &A この項目では、ベーカー嚢腫に関するよくある質問に対しての答えを提示しています。 ベーカー嚢腫にお悩みの方は問題解決の参考にしてください。 ベーカー嚢腫は何科を受診すればいいの? ベーカー嚢腫の疑いがある場合は、整形外科を受診しましょう。お住まいの地域に整形外科院がない場合は、総合病院の受診をおすすめします。 また、当クリニックでも足の疾病に関する悩み相談は可能です。手術をしない再生医療に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。 ベーカー嚢腫に効くストレッチは? ベーカー嚢腫には、膝周りの筋肉を伸ばすストレッチが効果的です。 ストレッチの種類は多岐にわたりますが、この項目では代表的なふくらはぎのストレッチを紹介します。 仰向けになり片方の足を上げます 上げた足にタオルをかけます 両手でタオルの端を持ちながら、足を伸ばした状態で45度程度まで下に引きます 呼吸を止めずに10秒程キープします 反対側の足も同様にストレッチします ベーカー嚢腫とがんの見分け方は? ベーカー嚢腫とがんを見分けるためにも、まずはお互いの特徴を把握しておきましょう。 ベーカー嚢腫 悪性腫瘍(軟部肉腫/骨腫) 膝をの裏側が腫れる 普段から膝を使っている 次第に腫れが大きくなる 初期は痛みを感じないが、悪化すると痛みや熱を発する 膝の怪我・負担をかけていなくても発症する 長期にわたる腫れの継続 しびれや麻痺を伴う 痛みを伴わないことも多い 初期の段階では、いずれも痛みを感じることなく発症するケースが大半です。しかし、ベーカー嚢腫の場合は関節の隙間にできた袋から滑液が漏れ出し、炎症をきたし痛みや熱を発します。 対して悪性腫瘍(軟部肉腫)の場合はしびれや麻痺症状を伴うことを覚えておきましょう。 いずれにせよ、一般的に区別がつきづらい症状であることから、膝の不安感を覚えたら最寄りの医療機関を受診するよう心がけましょう。 まとめ|ベーカー嚢腫(膝裏の腫れ)の放置は禁物! 発症初期のベーカー嚢腫は、痛みを伴わず自然に小さくなる傾向にあるため放置してしまいがちな病気です。しかし、悪化すると、手術が必要になることもあります。 手術には入院が伴うため誰しもが望まない治療だと思います。最近では感染対策で入院中での面会が制限され、家族や友人に会えずに寂しく辛い経験をされる方も非常に多いです。 治療が手遅れになる前に、膝の裏に違和感を感じたら自分で判断したり、放置せずに医療機関に受診し、専門家に診てもらいましょう。
2022.07.06 -
- 腱板損傷・断裂
- 肩関節
腱板断裂の治療は注射やリハビリなどの保存療法がメインですが「自然に治るのかな?」「放置したらどうなるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。 結論からいえば、腱板断裂を放置すると治るどころか悪化する可能性があります。 腱板という筋肉は血流が乏しい筋肉であるため、自然治癒が望めないためです。 本記事で腱板断裂を放置するとどうなるか、詳しく解説します。腱板断裂でお悩みの方はぜひ最後までチェックしてください。 ▼腱板損傷のメカニズムを1分で解説! また、現在リペアセルクリニックでは腱板断裂や肩の痛みに対して、つらい痛みからの解放が期待できる再生医療についての情報をLINEにて発信中。 再生医療の専門クリニックとして改善が見込めた症例についても紹介しておりますので、身体への負担を軽減したい方はぜひご登録ください。 腱板断裂を放置するとどうなる? 結論、腱板断裂は放置すると肩の動きが悪くなり、痛みが徐々に増していくことが一般的です。 さらに、断裂が進行することで肩を支える腱板の筋力が低下し、肩関節がスムーズに動かせなくなるため、日常生活での動作が困難になったり肩関節や周囲の組織にさらなる負担がかかったりします。 これによって肩が固まって動きにくくなる拘縮(いわゆる「凍結肩」や「五十肩」に似た状態)を引き起こしたり、痛みが長引く慢性的な症状へと発展してしまう可能性があり、基本的には自然治癒しません。 【進行してしまう可能性のある症状・状態まとめ】 断裂部位が拡大し、症状が悪化する 肩関節機能が低下し、日常生活に支障をきたす 痛みが増していき、次第に日常生活が困難になる 腱板断裂の自然治癒については、以下の記事でも解説しているのであわせてご覧ください。 腱板断裂は放置しても治らない 腱板断裂は放置しても治らないケガです。 腱板断裂が自然治癒しない理由は、腱板へ流れる血流が少ないためです。 もともと腱板の中には血管が少ないため、治癒に必要な栄養素が血流によって届けられず自然治癒が難しいと考えられています。 また、構造的な問題によりちぎれた筋肉が腕の重みで引き離され続けることも理由の1つです。 腱板が断裂した状態を放置すると、さらに断裂部位が広がってしまうことがあります。断裂部位が広がるほど症状も強くなるため、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。 放置すると日常生活や肩の機能に影響が出ることも 腱板断裂は放置することで、日常生活の動作や肩の機能に影響が出ることもあります。 断裂部位が広がると腱板の筋力が弱くなり、肩の可動域や筋力の低下がみられる可能性があります。夜中も肩の痛みで寝れなくなったり、上に手が上がらないために洗濯物が干せなくなったりするなど、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。 腱板断裂が悪化すると正常な動作が困難になるため、放置せず早めに病院で治療を受けることが大切です。 また、腱板断裂では避けるべき動作がいくつかあります。詳しくは下記の記事で解説しているため、腱板断裂を疑っている方はチェックして日常生活で気をつけてみてください。 腱板損傷との違いは「完全に切れているかどうか」 腱板断裂と似た怪我として腱板損傷という怪我があります。 そもそも腱板断裂には、筋肉の繊維が完全にちぎれている「完全断裂」と、一部のみがちぎれている「不全断裂」にわけられます。この一部がちぎれている不全断裂を言い換えたものが「腱板損傷」です。 なお。腱板断裂の程度はMRIやCTなど腱板が撮影可能な画像検査をしないとわかりません。詳しくは以下のリンクでご紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。 ちなみに当院リペアセルクリニックでは、腱板断裂の治療として幹細胞治療やPRP療法などの再生医療に取り組んでいます。 これらの治療は腱板断裂の程度に関わらず適用可能な治療です。 気になる方は当院リペアセルクリニックにメール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお気軽にご相談ください。 腱板断裂を疑うべき症状3選!できるだけ早く受診しよう 腱板断裂を疑うべき症状は、以下に挙げる3つです。 転んだ後から腕が上がらない 痛みで夜寝れない、途中で目が醒める 肩を動かすと痛い・ゴリゴリ音がする これらの症状がある場合には腱板断裂を疑います。そのため、可能な限り早い整形外科の受診がおすすめです。なお、腱板断裂を疑う症状についてはこちらの記事で詳しく解説しています。少しでもご自身に腱板断裂の可能性がある方はぜひご確認ください。 もし腱板断裂の疑いがある場合には、適切な治療が必要です。治療方法の選択は画像診断で腱板断裂の程度を知る必要があるため、まずは整形外科を受診してください。 腱板断裂の主な治療法 腱板断裂の主な治療には、保存療法・手術療法・再生医療の3つがあります。 保存療法:痛みの軽減処置やリハビリを行う 手術療法:関節鏡を使う負担が少ない方法が主流 再生医療:切らない治療法で手術のリスクを回避できる ここでは主な選択肢になる3つについて詳しく解説していきます。 保存療法:痛みの軽減処置やリハビリを行う 保存療法では薬や注射などで痛みを軽減しつつ、リハビリで肩の機能を取り戻す治療を進めます。ヒアルロン酸注射やステロイド注射によって関節の動きを良くしたり、炎症を抑えることが可能で、断裂の程度を問わず有効です。 リハビリでは腱板の筋力強化や肩の可動域を広げる運動が主流です。痛みの程度をみながら理学療法士と二人三脚で治療し、腱板の機能を高めます。なお、詳しい保存療法の内容は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。 手術療法:関節鏡を使う負担が少ない方法が主流 手術をする場合にはメスで大きく切り開かず、小さな穴から関節鏡で断裂した腱板を縫合する手術方法が一般的です。大きく切開しないため社会復帰が早い点が関節鏡のメリットといえるでしょう。通常全身麻酔で手術をおこなうため、1週間程度の入院が必要になります。 手術後は腱板が癒合しやすいよう負担を減らすために、3〜6週間程度の固定が必要です。徐々にリハビリで動かして肩の機能を取り戻し、3〜6カ月で肩を自由に動かせるようになるといわれています。 一方で腱は柔らかい組織であるため、手術が成功しリハビリしたとしても再断裂というリスクはあり、関節拘縮※といった後遺症が残る可能性もあります。 ※関節拘縮:筋肉・靭帯・関節包などが硬くなり、関節の動きが制限される状態 再生医療:切らない治療法で手術のリスクを回避できる 再生医療、特にリペアセルクリニックが提供している幹細胞を使用した再生医療は、腱板に対して注射だけの負担の無い治療を提供しています。 完全断裂のリスクが低減や術後の関節拘縮の心配がないだけでなく、患者様自身の幹細胞を使用するため、アレルギーや副作用のリスクも少ないです。 また、当院では分化誘導※を用いた再生医療を提供しており、幹細胞が持つ特徴でもある、姿を変える能力の『分化』の性質を活用し、腱板や筋肉といった特定の組織の再生能力を高めることも可能としています。 ※分化誘導とは:様々な姿に変わる幹細胞を骨や神経といった特定の組織に分化するように導くこと 手術を勧められているものの避けたい方や、長期の入院やリハビリができない方は再生医療をご検討ください。 また、現在リペアセルクリニックでは、肩の痛みや腱板断裂において改善効果が見込めた症例の紹介や無料相談を実施しておりますので、ぜひご確認ください。 ▼オンライン診断も実施中! >>公式LINEはこちら まとめ|腱板断裂は放置しないほうが良い!早めの受診がおすすめ 腱板断裂は放置しても自然治癒しない怪我です。 断裂した腱板は放置するとさらに悪化し、痛みが増して日常生活にも支障が出る可能性があります。可能な限り早めの受診がおすすめです。 なお、当院リペアセルクリニックでは腱板断裂に対しても再生医療をおこなっていますので、身体への負担が少ない治療方法をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。 また、腱板断裂に対して再生医療が具体的にどのくらい改善見込みがあるのか知りたい方は、改善症例の紹介をしている当クリニックの公式LINEをご確認ください。 腱板断裂についてよくある質問 腱板断裂を放置するとどうなりますか? 放置しても治りません。 腱板断裂は自然治癒が見込めない怪我として有名です。放置すると断裂した腱板が治らないばかりか、腕の重みによって断裂部位が広がり悪化する可能性があります。そのため、できるだけ早い受診がおすすめです。 腱板断裂は手術しないといけないですか? 手術以外にも保存療法の選択肢もあります。 腱板断裂は自然治癒しませんが、断裂の程度によっては保存療法も可能です。痛みや可動域制限が小さければ、必ずしも手術をしなくても良いといわれています。なお、当院リペアセルクリニックでは保存療法として再生医療をおこなっています。興味があればオンラインでの相談も可能なので、メール相談、もしくはオンラインカウンセリングでお問い合わせください。
2022.07.05 -
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
膝の病気や痛みをかかえている方のなかには、定期的に膝へヒアルロン酸注射している方が多くいます。 しかし「最初は注射をすれば膝の痛みがひいたのに最近は効かなくなってきた」「効かないのは失敗が原因?」と感じた経験もあるでしょう。 そこで今回はヒアルロン酸注射をしていて、効かないと感じたり失敗を疑っている方に向けて、ヒアルロン酸の効果を解説します。 膝のヒアルロン酸注射が効かなくなる原因と、効果が乏しいときの対処法も紹介するので、最後までご覧ください。 膝にヒアルロン酸注射をしても効かないのは失敗が原因なの? 膝のヒアルロン酸注射が効かず、失敗を心配する方もいるかも知れませんが、病気の進行や膝の変形が重度になると効果が薄くなります。 ヒアルロン酸注射自体の問題や治療の失敗などではなく、膝自体に炎症がある場合、ヒアルロン酸注射が、効かないケースも多くあります。 膝に感染があるときは、ヒアルロン酸注射自体が余計に症状を悪化させてしまう症例もあるので注意が必要です。 変形性膝関節症は、年齢を重ねると進行する病気なので、誰でも変形が強くなっていく可能性はあります。 しかし体重が重かったり、もともと運動習慣がなかったりする方は、変形が進行する原因になるとも言われているので注意しましょう。 膝の変形性関節症における重症度や膝の組織を評価するために、レントゲン検査やMRI検査など、画像検査が行われます。 MRI検査では、膝の軟骨や靭帯、半月板が傷ついていないかも診断できるため、治療方法の選択をするためにも重要な検査です。 MRI検査が重要な理由は、以下の記事で詳しくまとめました。 そもそもヒアルロン酸注射とは 「膝のヒアルロン酸注射が効かないのは失敗が原因なの?」と不安に感じる方に向けて、ヒアルロン酸注射の概要を解説していきます。 ヒアルロン酸注射の効き目を感じず失敗と捉える前に、まずは注射として期待できる効果の概要を見ていきましょう。 ヒアルロン酸注射は初期症状におすすめ ヒアルロン酸は、膝の変形性関節症における初期症状におすすめの治療方法です。 ・ヒアルロン酸注射のみで完結する軽度な治療 ・軟骨保護のような炎症緩和 など 上記のような治療目的で使用されるのがヒアルロン酸注射です。 そもそもヒアルロン酸は水分をたくさん含む物質で、主に関節の内部を満たしている液体成分を補充する目的で注射します。 膝にヒアルロン酸を注射すれば、動きをよくする潤滑油のような役割になるのです。 膝以外にも眼の乾燥としてヒアルロン酸の目薬を行います。 目に潤いを与えるためヒアルロン酸が用いられるように、短時間で効果を得たい場合に提供される治療方法としてヒアルロン酸が活用されているのです。 ヒアルロン酸注射は根本的な治療にはならない いろいろな用途に用いられるヒアルロン酸ですが「変形性膝関節症」で、膝関節の動きを滑らかにするため注射している方もいるでしょう。 注射治療になるので手術のような日常生活の支障を気にする必要もありません。 しかしヒアルロン酸注射は、液体成分なので体内に吸収されてしまいます。 持続期間は約1〜2週間程度と言われているため、時間経過とともに「注射の効果がない」「失敗した」と感じてしまうでしょう。 膝の関節にはヒアルロン酸をたくさん含んでいる滑液で満たされています。 滑液が膝の滑らかな動きを保つのに重要な役割を担っています。 しかし、年齢を重ねたり外傷や他の疾患があったりすると、滑液の中のヒアルロン酸の量が減ってしまうのです。 ヒアルロン酸の量が減ってくると、膝を滑らかに動かすのが難しくなり、結果として膝にある骨や軟骨がこすれて痛みを感じてしまいます。 ヒアルロン酸注射をしただけでは一時的な治療になり「痛みを感じにくい状態」である持続期間が切れた際「効果がない」と捉えてしまいがちなのです。 以下の記事では、ヒアルロン酸注射の有効性と限界について詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。 膝のヒアルロン酸注射が効かなくなった場合の対処法 ヒアルロン酸注射は、はじめは効いても徐々に効かなくなるケースがあります。 ヒアルロン酸注射以外の治療法を併用していくことも大切です。 ここからは膝のヒアルロン酸注射が効かなくなった場合の対処法として挙げられる治療法などを解説します。 適度な運動 膝のヒアルロン酸注射を必要とする代表的な症例である「膝変形性関節症」には、病院に受診しなくても自分自身で行える治療があります。 たとえば体重が重い方は、体重を減量するための運動も治療として重要な方法です。 専門的な治療を施すのであれば、運動療法を実施するのをおすすめします。 規則正しい有酸素運動や筋力トレーニング、関節可動域運動を実施して継続していくのが大事です。 膝をサポーターで保護し、テーピングを実施するのも推奨されています。 膝の負担を減らしながらできる運動については、以下の記事に詳しくまとめているので、ぜひ役立ててください。 ステロイド薬の投与 膝に炎症がある場合、ヒアルロン酸の注射ではなくステロイド薬を膝に注射する治療法もあります。 ステロイド薬の投与だけでなく、炎症を抑えるための薬を飲む治療法をしつつ、数カ月のリハビリなど保存療法を進めていく治療法も挙げられます。 人工関節を用いた手術 重症になった場合や注射が効かない状態が続くと手術が必要なケースもあります。 手術では関節の代用部品である「人工関節」を関節の代わりに埋め込む治療を実施します。 皮膚を切って開く必要があるため、全身麻酔で手術が行われます。 手術は傷口が感染しないか、麻酔によるアレルギーなどがないかを診るためにも入院が必須です。 入院自体は数日〜数週間ですが、もともとの歩行状態に戻るためには数カ月膝のリハビリが必要です。 人工関節を使った手術で知っておくべき項目については、以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。 手術(人工関節)を避ける再生医療の選択肢 最近では手術の代わりに「PRP療法」や、「幹細胞治療」と呼ばれる新しい先端治療を選択できるようになってきました。 PRP療法は、患者様の血液から抽出した「血小板血漿(PRP)」を傷んでいる部位に注射する治療法です。 一方で「幹細胞治療」は、少しの脂肪を採取し、幹細胞を抽出して数千から億の単位まで培養し、増やした細胞を患部に注射で投与します。 どちらも患者様の自然治癒力を高めて治療するもので手術や入院の必要はありません。どちらも副作用はほとんどなく、患者様の身体にかかる負担が少ない治療法です。 詳しくは、お問い合わせください。 まとめ・膝のヒアルロン酸注射が効かなくて失敗を疑う前に診療を! 膝へのヒアルロン酸注射は膝の動きを滑らかにするために有用な治療法です。 最初効果があっても、治療の過程で「効かなくなった」「失敗した」と感じる可能性があります。 治療の失敗やヒアルロン酸注射自体の問題ではなく、膝の状態が良くない恐れも考えられます。 効果が乏しいのにもかかわらず、漫然と注射を重ねるのは良くないでしょう。 現在では再生医療(幹細胞治療、PRP療法)といった先端医療も考慮できます。 ヒアルロン酸の注射の効果が以前に比して減ったように感じている場合、専門家に相談し、適切な治療に切り替えを検討してはいかがでしょうか。 再生医療は、先端医療であるため厚生労働省から認められている限られたクリニックでしか受けられない治療法です。 手術も入院も避けられる身体にやさしい治療法なので、気になった方は気軽にお問い合わせください。 膝のヒアルロン酸注射でよくある質問 Q.ヒアルロン酸注射に副作用はないの? A.ヒアルロン酸注射による副作用は「まったくない」とは断言できません。 ヒアルロン酸注射をしたあと、起こる可能性がある副作用は以下の通りです。 ・内出血 ・むくみや腫れ ・かゆみ ・チンダル現象 ・血管閉塞 など 上記のような副作用が起こっても、時間経過とともに回復するケースが大半です。 ただし、副作用は放置せずヒアルロン酸注射をした医療機関で専門的なケアをしてもらうのをおすすめします。 Q.何度も打ち続けるとどうなるの? A.ヒアルロン酸注射を何度も打ち続けると、ヒアルロン酸の吸収力が低下する可能性があります。 ヒアルロン酸は膝を含めた関節部分の潤滑油として働いているので、補充する目的で注射治療を施します。 しかし、初めてヒアルロン酸注射をした方は、複数回注射をしている方より吸収が早い傾向にあるので、次第に「失敗した」と捉えてしまうでしょう。 あくまで一時的な治療になるので、膝の痛みが続く方は別の治療法を検討しましょう。 Q.痛みを感じる場合失敗を疑うべき? A.ヒアルロン酸注射は、膝に注射を刺す痛みになりますが、血管注射とは異なります。 注射針を刺した後にヒアルロン酸を注入するので、人によっては痛いと感じる方もいます。 ヒアルロン酸注射をする前に麻酔テープやクリームを塗る方法もあるので、少しでも心配な方は事前に相談しておきましょう。 とくに変形性膝関節症が重度な方は、関節に注射針を刺すのが困難なケースもあります。 副作用として痛みを感じる可能性もあるので、我慢せず医師に相談するのをおすすめします。 ▼以下もご参照ください
2022.06.30 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 関節リウマチ
- 膝の慢性障害
膝の水が溜まって痛みがある。 溜まっている膝の水を、できるなら自分で抜きたい。 膝に溜まった水が気になり、抜く方法を知りたいと考えていませんか。しかし、膝の水を抜くのは癖になってしまうという話を聞いて、不安になっている方もいるかもしれません。 膝の水を抜く方法は「病院」と「セルフケア」で2種類ありますが、自分でできるストレッチやマッサージは負担軽減の側面が大きいため、根本的な改善に至らないこともある点には注意が必要です。 この記事では【医師監修】のもと、病院で行われる膝の水を抜く処置の具体的な流れや注意点、そしてご自身でできるストレッチ・マッサージといったセルフケア方法を詳しく解説します。 「癖になるって本当?」「自分でできることはないの?」といった疑問にもお答えしていきますので、あなたの膝の悩みを解消するための一歩として、ぜひ最後までお読みください。 また、リペアセルクリニック公式YouTubeでも「膝の水を抜く方法」について詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。 病院で膝の水を抜く方法 膝の水を抜く方法のひとつとして、病院での処置をイメージする方も多いでしょう。 本章では、病院での処置や注意点について解説します。本章を参考に膝の水を抜くかどうかを検討してください。 処置には注射器を使う 病院では主に整形外科にて、注射針を関節に刺して膝の水を抜く「関節穿刺」を行う場合があります。(文献1) 膝の水の正体は「滑液(かつえき)」です。滑液が膝に溜まることで関節を圧迫し、膝の痛みを悪化させる可能性があります。そのため、膝の水を抜くと症状の緩和が期待できます。 膝の水を抜く際、注射針を刺した直後以外に激しい痛みを伴うケースは稀です。ただし人によっては痛みが気になる方もいるため、処置後に違和感がある場合は、担当の医師に相談しましょう。 症状に応じてヒアルロン酸を注入する 膝の水を抜いた後や変形性膝関節症では、症状を和らげる目的でヒアルロン酸を注入することがあります。通常、週に1度あるいは数週間に1度の頻度でヒアルロン酸を注入し、効果がみられれば継続します。 病院でのヒアルロン酸の注入は保険適応になるケースが多いため、治療費を抑えられるメリットも期待できるでしょう。 ヒアルロン酸の注入は一時的に痛みや炎症を抑える効果がありますが、持続的ではないため定期的な通院が必要です。 また、根本的な原因疾患の治療でないため、医師の指示に従いリハビリや運動療法など根本的な原因を改善する治療と並行しましょう。 病院で膝の水を抜いた直後は安静にする 病院で膝の水を抜いた直後は、安静にして過ごすように指導されます。処置を行った当日は、以下の2点は行わないように注意しましょう。 激しい運動 入浴 また、処置の後には以下の合併症のリスクがあります。 合併症 症状 感染症 注射部位の腫れや熱感、痛みが長時間続く、または症状の悪化 出血 注射部位を圧迫しても止血しない 上記のような症状があらわれたら、早めに受診するようにしましょう。 膝の水を抜いた後の注意点について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 自分で膝の水を抜く方法は?ストレッチやマッサージ方法を紹介 病院で処置してもらう以外にも、自分でストレッチやマッサージを行って膝の水を抜くことも可能です。 本章では、セルフケアで膝の水を抜く方法と注意点を解説します。 「できるなら自分で膝の水を抜きたい」という方は、本章を参考に、ストレッチやマッサージを行ってみましょう。 ①パテラセッティング:膝のお皿周りの筋肉を刺激する パテラセッティングは、膝を支える重要な筋肉である太もも前側(大腿四頭筋)を、比較的膝関節に負担をかけず安全に鍛えることができる基本的な運動です。 この運動は、膝関節自体を大きく動かさずに大腿四頭筋を刺激できるため、膝に痛みがある場合でも比較的行いやすいトレーニングです。 膝のお皿(膝蓋骨)が少し上に動くのを確認しながら行うと効果的です。 ② 太もも前側(大腿四頭筋)のストレッチ:膝を支える筋肉の柔軟性を高める 膝の曲げ伸ばしに大きく関わる太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)を伸ばし、柔軟性を高めることで膝への負担を軽減するストレッチです。 膝自体に痛みがある場合は、曲げる角度を調整するか、このストレッチを控えてください。 筋肉が温まっているお風呂上りなどに行うとより効果的です。 ③ お尻周りのストレッチ:股関節から膝への負担を軽減する お尻周りの筋肉(殿筋群)の柔軟性を高めることで股関節の動きをスムーズにし、結果的に膝への負担を軽減する効果が期待できるストレッチです。 股関節や膝に痛みがある場合は、無理のない範囲で行いましょう。 デスクワークの合間などにも手軽に取り入れやすいストレッチです。 ④ 膝周り・太もものマッサージ:血行を促進し筋肉をほぐす 膝周りや太ももの筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、膝の不快感の軽減や動きの改善をサポートするマッサージです。 マッサージは、筋肉がリラックスしている入浴中や入浴後に行うのが効果的です。 オイルやクリームを使うと滑りが良くなり、肌への負担も軽減できます。 注意点:痛みや違和感がある場合は無理に動かさない 痛みや違和感があるときは、炎症が起こっているサインです。 むやみに触ると悪化する可能性があるため、ストレッチやマッサージなどのセルフケアはおすすめできません。無理に動かさず、早めに医療機関へ行きましょう。 マッサージやストレッチは血の巡りをよくする効果が期待できますが、誤った方法で無理に行うと、症状が悪化する恐れもあります。 また、痛みを感じるときは、膝に負担をかけないよう歩行や荷物の持ち運びなどの動作にも注意しましょう。 膝の水が溜まる原因は「炎症による関節液の過剰分泌」 膝の水が溜まる原因は、炎症反応によって「関節液」が余分に分泌されるためです。 関節液は、関節がスムーズに動くための潤滑油のような役割をしています。関節液は常につくられながら吸収され、一定量になるよう調整されています。 しかし、以下のような疾患によって炎症が起こると、いつもより早いペースで関節液がつくられ、膝の水が溜まります。(文献2) 半月板損傷 変形性関節症 靭帯損傷 痛風、偽痛風 骨折 感染や外傷 膝の水を根本的に改善するには、水を抜く処置をして痛みを緩和しつつ、原因となる病気を治療することが大切です。 近年の治療では、半月板損傷や変形性膝関節症に対して、自己細胞を用いた「再生医療」による治療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した膝軟骨や半月板の再生・修復を促し、膝疾患の根本改善が期待できる治療法です。 以下では、当院リペアセルクリニックの再生医療によって、半月板損傷が改善した症例をご紹介します。 【半月板損傷の症例】 60代の女性は、右膝の半月板損傷で膝に水がたまり、定期的に水を抜いてステロイド注射を受けていました。 注射の効果が数日しか持たなくなり、手術も検討していたものの、術後の変形性膝関節症への進行を懸念して踏み切れずにいました。 当院で幹細胞治療を受けたところ、3ヶ月で痛みが改善し、水抜きやステロイド注射からも解放されました。 >>この患者さまの治療経過を詳しく見る 膝に水が溜まる原因についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 まとめ|膝の水を抜くなら医療機関に相談しよう 今回の記事では膝の水を抜く方法やセルフケアを中心に解説しました。 症状が出現した際に、自己判断で放置したり誤ったセルフケアを行ったりすると、悪化する可能性があります。 膝の水を適切な方法で抜きたい場合は、医療機関に相談しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、膝に水がたまる原因となる半月板損傷や変形性膝関節症に対する再生医療(幹細胞治療・PRP療法)に対応しています。 手術を行わず、関節内への注射による治療が可能です。 膝の水に関してよくある質問 膝の水を抜くと癖になりませんか? 膝の水を何度も抜くのが原因で、癖になるわけではありません。 膝の水を抜いても再び溜まってしまうのは、関節に炎症が起こっている根本的な原因の病気が改善されていないためです。 原因の病気として、半月板損傷や変形性関節症などが知られています。痛みを和らげるためには、原因の病気の治療をしながら膝の水を抜くことも大切です。 膝の水は自然に抜けますか? 稀に自然治癒する場合もあります。長期期間放置しても、必ず自然治癒するわけではありません。 放置すると関節が固まって動きにくくなった「拘縮状態」に陥るリスクもあります。 拘縮状態になると膝の曲げ伸ばしが辛くなり、日常生活に支障をきたす可能性もあります。そのため、1カ月以上膝の水の溜まりを放置するのはおすすめできません。 膝の水を自然に抜けるまで長期間待たずに、早めに受診するようにしましょう。 参考文献一覧 文献1 水原寛康. 関節穿刺. 医学書院 医療情報サービス. 2024年10月18日. 文献2 斉藤 聖二,関節痛(炎):診断と治療の進歩1.関節の構造と関節痛(炎)の原因, 日本内科学会雑誌, 1994年, 第83巻, 第11号, p1871-1875
2022.06.29 -
- 脊髄損傷
- 脊椎
脊髄損傷は、交通事故や高所からの転落といった外傷だけでなく、椎間板ヘルニアなどの病気や、高齢者の転倒によっても引き起こされます。(文献1) 脊髄損傷の原因はさまざまですが、患者様やそのご家族にとって、「手足の麻痺は治るのか」「どこまで回復できるのか」という不安は共通のものではないでしょうか。 本記事では、脊髄損傷の原因や損傷レベル別の症状、回復の可能性、3つの主要な治療法について解説します。脊髄損傷の治療や、今後の選択を考える上で、判断材料の一つとしてお役立てください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。脊髄損傷の原因について気になる方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脊髄損傷の主な原因|外傷性(事故)と非外傷性(病気) 脊髄損傷の原因は、以下の2通りに分けられます。 外傷性脊髄損傷 非外傷性脊髄損傷 それぞれ、詳しく解説します。 外傷性脊髄損傷の原因 外傷性脊髄損傷は、脊椎(背骨)に強い力が加わることで発生します。衝撃によって脊椎が骨折したり脱臼したりすると、脊柱管の中にある脊髄が圧迫されたり、直接傷つけられたりして損傷が起こります。(文献1)なお、骨折や脱臼がなくても、強い衝撃で脊髄が損傷することもあります。(非骨傷性頸髄損傷など) 外傷性脊髄損傷の代表的な原因は以下のとおりです。 交通事故(自動車事故、バイク事故) 高所からの転落、平地での転倒 スポーツ外傷(ラグビー、柔道、スノーボード、水泳の飛び込みなど) 労働災害(建設現場での事故など) とくに首(頸椎)は可動域が大きく、強い衝撃を受けやすい部位であるため、交通事故やスポーツでの受傷が多くみられます。 非外傷性脊髄損傷の原因 非外傷性脊髄損傷とは、交通事故や転倒などの外傷ではなく、体内で起こる病変(炎症や腫れなどの異常)によって脊髄に障害が生じる状態を指します。 非外傷性脊髄損傷の代表的な原因は以下のとおりです。 病名 概要 椎間板ヘルニア (ついかんばん) 椎間板が飛び出し、脊髄を圧迫することで症状が現れる 脊柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう) 脊柱管が狭くなり、内部を通る脊髄が圧迫される 後縦靭帯骨化症 (こうじゅうじんたいこっかしょう) 背骨の靭帯が骨のように硬くなり、脊髄を圧迫する 脊髄腫瘍 (せきずいしゅよう) 脊髄やその周囲にできた腫瘍によって、脊髄が圧迫される 脊髄梗塞 (せきずいこうそく) 脊髄への血流が途絶えることで、神経の働きに影響が及ぶ 非外傷性の場合、手足のしびれや歩行時のふらつきなどが前兆として現れる場合も多いです。このような症状に気づいたときは、早めに医療機関を受診しましょう。 なお、脊髄損傷についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてください。 脊髄損傷を発症した人の原因別の割合 日本における脊髄損傷の原因別割合をみると、以下のような順位が報告されています。 交通事故(割合:42.7%) 高所転落(割合:28.9%) 転倒(割合:12.9%) 打撲・下敷き(割合:5.5%) スポーツ(割合:5.4%) 自殺企図(割合:1.7%) その他(割合:1.9%) (文献2) 交通事故は比較的若い人に多く、バイクや自動車を運転中の衝突事故が大きな要因です。一方、高所転落は高所作業や建設現場などの労働環境で発生しやすく、労働災害としての事例もあります。 なお、脊髄損傷のリスクは年齢や生活環境によって異なります。事故を防ぐためには、交通ルールの遵守や安全対策の徹底、転倒予防の工夫が重要です。 脊髄損傷レベル別の症状と回復の可能性 脊髄損傷の症状と回復の可能性を理解する上では、「完全損傷」と「不全損傷」の違いを知ることが重要です。 分類 状態 回復の可能性 完全損傷 ・損傷部位で脊髄の機能が完全に断たれた状態 ・損傷部位より下の運動機能と感覚機能がすべて失われる 回復は困難とされている 不全損傷 脊髄の一部が損傷を免れ、機能が部分的に残っている状態 リハビリテーションなどを通じて機能改善の可能性がある 上記のとおり、完全損傷は一般的に回復が困難とされています。 一方で、不全損傷の場合、リハビリテーションの継続で、歩行能力や日常生活動作に変化がみられることがあります。 また、損傷した部位の高さ(損傷高位レベル)によって、以下のような症状が現れます。 損傷高位レベル 主な症状 頸椎損傷(C1~C8) ・全身麻痺や呼吸困難(C1~C4) ・腕や手の一部が動く(C5~C8) ・排尿・排便障害(C5~C8) ・自律神経障害(C5~C8) 胸椎損傷(T1~T12) ・下半身麻痺 ・体幹のバランス低下 ・排尿排便障害 腰椎損傷(L1~L5) ・歩行困難 ・膀胱直腸障害 ・感覚障害 仙椎損傷(S1~S5) 軽度の感覚障害や排尿排便の調整機能低下 (文献1) 上記のように、損傷高位レベル別で症状は異なります。 なお、以下の記事では、脊髄損傷における回復の可能性を詳細に解説しています。ぜひ参考にしてください。 脊髄損傷が原因で起こる合併症と二次的障害 脊髄損傷は手足の麻痺だけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼします。合併症のなかには命に関わるものもあるため、適切な予防と管理が欠かせません。 脊髄損傷が原因で起こる主な合併症は、以下のとおりです。 呼吸器・循環器障害 消化器障害・排泄障害 褥瘡(床ずれ) それぞれ、詳しく解説します。 呼吸器・循環器障害 頸髄(首の位置にある脊髄)の高い位置で損傷を受けた場合、呼吸に関わる筋肉(横隔膜や肋間筋)が麻痺し、呼吸不全を起こすことがあります。また、咳をする力が弱まって痰を排出しにくくなり、肺炎のリスクも高まります。 さらに、自律神経の障害による起立性低血圧(立ち上がったときに血圧が急激に低下し、立ちくらみやめまいが生じる状態)にも注意しなければなりません。 加えて、下半身の麻痺によって足を十分に動かせない状態が続くと、血流が滞りやすくなり、足の静脈に血のかたまり(血栓)ができやすくなります。この血栓が肺に流れると、いわゆるエコノミークラス症候群を引き起こす危険があります。 消化器障害・排泄障害 脊髄損傷によって自律神経が障害されると、消化管の動きが低下することがあります。その結果、ストレス性胃潰瘍が生じる場合もあります。 なお、感覚障害の影響により腹部の違和感や痛みを自覚しにくいため、症状が進行した後に気づくことも多いです。 また、排泄障害は脊髄損傷に伴ってみられる症状の一つです。 膀胱や腸の機能に影響が及ぶため、尿閉(尿が出にくい状態)や尿失禁、便秘などが起こりやすくなります。 適切な排尿管理を行わないと尿路感染症を繰り返し、全身に感染が広がる恐れもあるため注意が必要です。 褥瘡(床ずれ) 脊髄損傷によって感覚に影響が及ぶと、長時間同じ姿勢を続けていても、圧迫による違和感や痛みを自覚しにくいです。その結果、皮膚や皮下組織への血流が低下し、褥瘡(じょくそう:いわゆる床ずれ)が生じやすくなります。 褥瘡が進行すると、皮膚やその下の組織が損傷し、深い傷になる場合があります。また、もしも細菌感染を起こした場合、全身への感染が広がる可能性もあるため注意が必要です。 脊髄損傷患者の褥瘡を防ぐためには、定期的な体位変換や皮膚状態の確認が重要とされています。 脊髄損傷の3つの治療法 脊髄損傷の治療は、受傷してからの時期(急性期・回復期・慢性期)と治療の目的に応じて、大きく3つの柱に分けられます。 原因に対する手術・薬物療法(急性期) 機能回復のためのリハビリテーション(回復期〜) 神経修復を促す再生医療(回復期〜慢性期) それぞれ詳しく解説します。 原因に対する手術・薬物療法(急性期) 脊髄損傷の治療は、原因に応じたアプローチが必要です。脊髄感染症やビタミン欠乏、腫瘍が関与している場合、それぞれに適した治療を行います。 たとえば、感染症なら抗生物質、ビタミン欠乏なら栄養補給、腫瘍なら放射線療法や手術を検討します。 また、椎間板ヘルニアや血腫、膿瘍などが脊髄を圧迫している場合、手術での原因除去が一般的です。たとえば、腰椎椎間板ヘルニアなら突出した髄核(ずいかく)を摘出し、神経の圧迫を軽減します。 さらに、硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)なら血液を排出し、脊髄の機能を回復させます。脊髄膿瘍では、膿を排出する手術と抗菌薬の投与を組み合わせての治療が一般的です。 機能回復のためのリハビリテーション(回復期〜) 受傷直後から月日が経過し、状態が安定した後は、リハビリテーション治療が中心となります。リハビリテーションの目的は、残された機能(残存機能)を強化し、日常生活動作(ADL)の獲得を目指すことです。 具体的には、主に以下のリハビリテーションが行われます。 リハビリテーションの種類 内容 理学療法 筋力訓練、関節可動域訓練、歩行訓練などを行い、身体機能の維持や向上を目指す 作業療法 食事や着替えなどの日常生活動作の訓練や、補助具の使用訓練を行う 排泄リハビリ 排尿・排便動作の自立を目指し、排泄に関わる訓練や指導を行う しかし、標準的なリハビリテーションだけでは、一度失われた神経そのものを回復させることは難しいのが現状です。 そのため、リハビリを継続しても、ある程度の麻痺が残ることが多くみられます。 脊髄損傷のリハビリテーションについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 神経修復を促す再生医療(回復期〜慢性期) 再生医療は、手術やリハビリテーションと並ぶ、脊髄損傷治療の選択肢の一つです。 再生医療では、患者様自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴や局所注射による体内投与を実施します。 幹細胞には、さまざまな種類の細胞に変化する分化能(ぶんかのう)と呼ばれる性質があり、損傷した神経組織の修復を促す働きが期待されています。 再生医療は、以下のような方に検討されることがあります。 リハビリを続けても改善が見られない方 受傷から時間が経過し、慢性期に入っている方 手術が難しい、または手術後も症状が残っている方 脊髄損傷の後遺症に対する治療「再生医療」について 現在、脊髄損傷に対する治療の選択肢の一つとして、再生医療(幹細胞を用いた治療)が取り入れられています。 幹細胞治療は、患者様ご自身から採取した幹細胞を培養し、体内に投与する治療法です。投与方法として、当院では点滴のほか、注射で脊髄腔内に直接届ける方法を採用しています。幹細胞が持つ「炎症を抑える」「神経の働きを助ける物質を分泌する」といった性質を活用します。 また、リハビリテーションとの併用で、身体機能の維持や回復を目指す取り組みも行われます。 再生医療についての詳細は、当院「リペアセルクリニック」での症例を紹介している以下のページをご覧ください。 まとめ|脊髄損傷の原因や症状を理解して適切な治療法を選びましょう 脊髄損傷の原因は、交通事故などの外傷性のものから、椎間板ヘルニアなどの非外傷性のものまでさまざまです。 また、損傷したレベルや程度によって、症状や回復の可能性も一人ひとり異なります。 脊髄損傷を万が一受傷した場合でも、その後の治療やリハビリテーションの取り組み方によって、症状の軽減を期待できます。適切な治療を施し、機能改善を目指しましょう。 「もう回復は難しい」と諦めている方も、ぜひ一度、再生医療という選択肢について検討してみてください。 当院の公式LINEでは、さまざまな疾患に対する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脊髄損傷にお悩みの方は、ぜひご登録ください。 脊髄損傷の原因や回復に関するよくある質問 脊髄損傷から回復した人や歩けるようになった人はいる? 脊髄損傷からの「完全回復」は難しいとされていますが、リハビリテーションや再生医療を通じて「機能改善」を達成した方は多くいらっしゃいます。 たとえば、車椅子生活を送っていた方が杖歩行できるようになったり、介助が必要だった方が車椅子で自立した生活を取り戻したりした事例があります。 改善の程度は損傷の状態や治療への取り組みによって異なりますが、諦めずに治療を続ければ生活の質を向上させることは十分に可能です。 手術をすれば麻痺は治る? 脊髄損傷時の手術は、脊髄への圧迫を取り除いたり、不安定な脊椎を固定したりするために行われます。しかし、手術はあくまで「圧迫を解除する」「骨を安定させる」ことが目的であり、一度傷ついた神経を元どおりに修復できるわけではありません。 そのため、手術を受けたからといって、すぐに麻痺がなくなるわけではないのが現実です。 このような背景から、手術後においてもリハビリテーション継続が重要とされています。また、患者様の状態に応じて、再生医療が併せて検討されることもあります。 参考文献 (文献1) 「脊髄損傷」|公益社団法人日本整形外科学会 (文献2) 「脊髄損傷」|一般社団法人日本脊髄外科学会
2022.06.24 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 関節リウマチ
膝の人工関節置換術は、変形性膝関節症などで進行した関節疾患に対する代表的な外科的治療の一つです。 注射などの薬物療法やリハビリなどの保存療法では十分な改善が見られない場合に選択される手術で、痛みの軽減や運動機能の改善を目指します。 本記事では、膝の人工関節置換術の手術内容や対象となる症状、合併症リスク、術後のリハビリまでをわかりやすく解説します。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、手術を伴わない治療法の「再生医療」に関する情報の提供や簡易オンライン診断を実施しています。 人工関節を避けたい方や、再生医療について興味がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 膝の人工関節置換術とは? 膝の人工関節置換術は、傷んだ関節の表面を人工の関節に置き換える手術です。 関節の機能を回復させ、再び自分の足で快適に歩けるようにすることを主な目的としています。 ここでは、膝の人工関節置換術の対象となる方、手術で得られる効果、そして保存療法との違いについて解説します。 なお、そもそも人工関節とは何なのか、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 どんな人が対象になるのか 膝の人工関節置換術は、膝の痛みや関節の変形が進み、日常生活に支障を感じている方が主な対象です。 とくに次のような症状がある場合は、膝の軟骨や骨が大きく傷んでいる場合が多く、自然に元に戻ることは難しいとされています。 膝の痛みが強く歩行や立ち上がりが困難になっている 階段の上り下りや正座ができないなど動作の制限がある 膝の変形が進行しO脚が目立つようになってきた 夜間の痛みで眠れない・安静時にも痛む 膝の可動域が狭く動かすと強い痛みを感じる 上記の症状が続く場合、まずは整形外科を受診して膝の状態を詳しく調べてもらいましょう。 手術以外の選択肢が見つかる場合もあるため、医療機関へ早めに相談することが大切です。 膝の人工関節置換術で得られる主な効果 膝の人工関節置換術を受けることで、長年悩まされていた膝の痛みが軽くなり、動作がスムーズになる方が多く見られます。 具体的には、次のような効果が期待できます。 膝の痛みが大幅に軽減し歩行や立ち上がりが楽になる 階段の上り下りや外出がしやすくなり行動範囲が広がる 旅行や買い物など、以前は避けていた活動を再び楽しめるようになる 日常生活の質(QOL)が向上し毎日の動作にゆとりが生まれる 痛みや不安が減ることで気持ちが前向きになりストレスが軽減する ただし、効果の感じ方には個人差があります。 手術後のリハビリや筋力回復への取り組み方が、満足度を左右する大切なポイントです。 人工関節置換術と保存療法の違い 膝の痛みに対しては、まず痛みを和らげて関節の動きを保つことを目的とした「保存療法」が行われます。 保存療法では、主に次のような治療法が用いられます。 薬物治療:消炎鎮痛薬や外用薬で炎症や痛みを抑える ヒアルロン酸注射:関節の潤滑を保ち、動きをなめらかにする 温熱療法:温めて血流を促し、こわばりを軽減する 筋力トレーニング:太ももの筋肉を鍛えて膝への負担を減らす 保存療法は、初期〜中期の膝関節症には効果的ですが、軟骨の摩耗や変形が進むと効果が十分に得られない場合があります。 一方、膝の人工関節置換術は、傷んだ関節部分を人工の関節に置き換え、痛みの根本的な原因を取り除く治療です。 つまり、保存療法が「痛みを抑える治療」だとすれば、人工関節置換術は「痛みを生み出す原因を改善する治療」といえます。 膝の人工関節置換術の種類と手術の流れ 膝の人工関節置換術には、関節の状態に応じていくつかの方法があります。 ここでは、膝の人工関節置換術の方法と、実際の手術までの流れについて解説します。 人工関節の種類 膝の人工関節置換術には、「全置換術」と「部分置換術」の2種類があります。 どちらも痛みを取り除き、関節の動きを取り戻すことを目的としていますが、対象となる症状や手術の範囲が異なります。 全置換術 全置換術は、膝関節の傷んだ部分をすべて人工関節に置き換える手術です。 軟骨のすり減りや変形が広範囲に及び、関節全体が傷んでいる場合に行われます。 金属や樹脂でできた人工関節を大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)に固定し、滑らかな動きを再現します。 痛みの改善効果が高く、長期的な安定性も得られることが特徴です。 部分置換術 部分置換術は、膝の中でも損傷が進んでいる一部分だけを人工関節に置き換える方法です。 関節の損傷範囲が限られている場合に選ばれる手術方法で、健康な軟骨や骨をできるだけ残せるのが大きな特徴です。 手術の負担が小さく、回復が早い傾向がありますが、残っている関節部分が将来的に悪化する可能性もあるため、定期的な経過観察が必要です。 人工関節置換術(膝)前の検査・準備 膝の人工関節置換術を安全に行うためには、事前の検査や準備が欠かせません。 手術前は全身の状態を確認するため、主に次の検査や準備を行います。 血液検査 心電図 レントゲン 感染症の有無 感染予防(手術部位の皮膚を清潔に保つなど) また、糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、事前に数値を安定させておくことも大切です。 人工関節置換術(膝)にかかる時間と入院期間の目安 膝の人工関節置換術の手術時間は、一般的に2〜4時間程度が目安です。 ただし、症状の程度や手術方法によって多少前後する場合があります。 手術後は安静期間を経てリハビリを始めるため、入院期間はおおよそ2〜3週間程度が一般的です。 回復のスピードには個人差がありますが、医師や理学療法士の指導のもとでリハビリを続けると、無理なく日常生活に戻ることができます。 人工関節置換術(膝)の対象となる代表的な4つの疾患 膝の人工関節置換術は、さまざまな原因で関節が傷み、痛みや変形が進行した場合に行われます。 手術の対象となる代表的な疾患には、次の4つが挙げられます。 変形性膝関節症 関節リウマチ 大腿骨顆部壊死症 外傷後の膝関節障害 それぞれの疾患について、詳しくみていきましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こす慢性的な疾患です。 膝の人工関節置換術を受ける方の多くが、この変形性膝関節症と診断されています。 主な原因は加齢や長年の膝への負担、肥満や筋力の低下、O脚なども影響するといわれています。 症状が進むと、歩行や階段の上り下りが難しくなり、関節が変形してしまう場合もあります。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。 関節に慢性的な炎症が起こり、軟骨や骨が少しずつ破壊されていきます。 手や足など複数の関節に症状が現れるのが特徴で、膝関節が変形すると歩行が困難になる可能性もあります。 薬で炎症を抑えても痛みや変形が進む場合、人工関節置換術によって関節の機能を回復させることが検討されます。 大腿骨顆部壊死症 大腿骨顆部壊死症は、太ももの骨(大腿骨)の関節部分への血流が悪くなり、骨の一部が壊死してしまう病気です。 壊死した部分の骨が沈み込むことで関節面が変形し、強い痛みが生じるようになります。 発症の原因は明確でないこともありますが、ステロイド薬の長期使用や過度な飲酒などが関係するといわれています。 関節の破壊が進んだ場合は、人工関節置換術で壊死した部分を人工の関節に置き換えることで、痛みの改善が期待できます。 外傷後の膝関節障害 交通事故やスポーツ外傷などで膝の骨折や靭帯損傷を経験した場合、時間の経過とともに関節の変形が進む場合があります。 外傷後の膝関節障害は、ケガの後遺症として関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが残るのが特徴です。 保存療法で痛みの改善が見られない場合や、関節の変形が強く進行している場合には、人工関節置換術が検討されます。 膝の人工関節置換術で起こり得る合併症リスク 膝の人工関節置換術は一般的に安全な手術とされていますが、まれに合併症が起こる場合もあります。 主な合併症には、次の3つがあります。 傷口や人工関節周囲で起こる感染症 関節脱臼 人工関節のゆるみ ここで、それぞれの合併症について詳しく解説します。 傷口や人工関節周囲で起こる感染症 膝の人工関節置換術後でとくに注意したいのが、傷口や人工関節の周囲に細菌が入り込むことで起こる感染症です。 軽い場合は抗生物質の投与で治まりますが、炎症が強いと膝が腫れたり、熱を持ったりする場合があります。 まれに人工関節の内部まで感染が広がると、人工関節を入れ替える再手術が必要になる可能性もあります。 感染を防ぐためには、手術前後の体調管理や清潔な環境を保つことが重要です。 医療スタッフと連携して感染予防に努めましょう。 関節脱臼 人工関節を入れたあと、関節が正しい位置から外れてしまう「脱臼」が起こる場合があります。 これは、急に膝をひねったり、深く曲げすぎたりすることで発生しやすく、術後すぐの時期はとくに注意が必要です。 脱臼が起きると膝の痛みや不安定感が強くなるため、すぐに医師の診察を受けることが大切です。 リハビリの段階で医師や理学療法士の指導を守り、正しい姿勢や動作を心がけると脱臼のリスクを減らせます。 人工関節のゆるみ 人工関節は年月の経過による摩耗や、膝に強い負担がかかる生活動作が原因で、少しずつ骨との結合部分が緩んでくる場合があります。 人工関節がゆるむと、痛みや違和感、膝のぐらつきが生じることがあり、放置すると歩行に支障をきたす場合もあります。 症状が出た際は早めに受診し、必要に応じて人工関節を入れ替える「再置換術」を検討します。 定期的な診察を受け、膝の状態を確認しておくことが長く快適に過ごすためのポイントです。 膝の人工関節置換術後の生活とリハビリ 膝の人工関節置換術後、安静期間を経て、少しずつ体を動かすリハビリが始まります。 膝の動きを取り戻すためには、焦らず段階を踏んで回復を目指すことが大切です。 ここでは、術後のリハビリの流れや、日常生活で気をつけたいポイントについて解説します。 術後すぐの安静とリハビリ開始時期 人工関節置換術のあと、手術当日は安静に過ごし、翌日からリハビリを始めるのが一般的です。 初めはベッドの上で足首を動かしたり、膝を少しずつ曲げ伸ばししたりなどの軽い運動からスタートします。 数日後にはベッドから立ち上がる練習を行い、歩行器や杖を使って短い距離を歩く練習へと進みます。 この早期リハビリは、膝が硬くなる「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」を防ぎ、回復をスムーズに進めるうえでとても大切です。 医師や理学療法士と相談しながら、無理のない範囲で体を動かすことが回復につながります。 日常生活への復帰までの流れ 膝の人工関節置換術後しばらくは、歩行補助具を使っての移動から始まり、数週間かけて自力歩行を目指します。 リハビリでは、膝の曲げ伸ばしだけでなく、太ももやお尻の筋肉を鍛える運動も行い、膝にかかる負担を減らしていきます。 退院後は、家の中での生活動作に慣れることが次のステップです。 階段を使うときは手すりを活用し、床に座る動作を避けて椅子中心の生活を心がけます。 一般的に、手術から1〜3カ月ほどで日常生活を送れるようになる方が多く、6カ月ほどで旅行や軽い運動を楽しめるようになるケースもあります。 焦らずに自分のペースでリハビリを続けることが、膝の機能を長く保つポイントです。 注意すべき動作や生活習慣 人工関節を長く快適に使うためには、膝に大きな負担をかけない生活を意識することが大切です。 とくに、正座やあぐらのように膝を深く曲げる姿勢は避けるようにしましょう。 また、床に直接座るよりも椅子に腰かける習慣をつけると、関節への負担を軽減できます。 階段を使う際は、必ず手すりを利用し、急いで動作しないことも重要です。 さらに、体重が増えると膝への負担が大きくなるため、食事内容を見直したり、ウォーキングや水中運動など無理のない運動を取り入れたりするのがおすすめです。 再手術の可能性について 人工関節には寿命があり、一般的には15〜20年ほど使用できるといわれています。 ただし、長期間の使用や膝への過度な負担によって、人工関節が摩耗したり、骨との結合がゆるんだりする場合があります。 その際は、再び人工関節を入れ替える「再置換手術」が必要になることもあります。 再置換手術は初回よりも難易度が高いため、人工関節をできるだけ長く保つことが重要です。 人工関節を長く使用するためにも、定期的に検診を受けて膝の状態を確認し、違和感や痛みを感じたときは早めに医師へ相談しましょう。 手術を伴わない治療法「再生医療」について 膝の人工関節置換術は、関節の変形や軟骨の損傷が進行した場合に有効な治療法ですが、「できれば手術を避けたい」「入院や大きな負担をかけずに治療したい」という方も少なくありません。 そうした方にとって、手術を伴わない再生医療は、膝の状態や生活の質を保つための新しい選択肢の一つといえます。 再生医療は、自分自身の体から採取した細胞や血液の成分を利用し、もともと体に備わっている修復力に着目した治療法です。 膝関節の機能を整えることを目的とし、入院や全身麻酔を必要としないため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。 ただし、人工関節置換術後に再生医療を行うことはできません。 再生医療を検討する場合は、人工関節手術を受ける前の段階で医師に相談することが大切です。 人工関節手術を選択せず、再生医療による治療を受けた症例については、以下の記事をご覧ください。 まとめ|膝の人工関節置換術を正しく理解して納得のいく治療法を選択しましょう 膝の人工関節置換術は、進行した関節の損傷によって歩行や立ち上がりが難しくなった方に行われる治療法です。 手術やリハビリを通して少しずつ動きが戻ることで、外出や趣味を再び楽しめるようになる方も多くいます。 また、手術を検討する前の段階では、リハビリや注射といった保存療法のほかに、再生医療という新しい治療の選択肢もあります。 自分の体の状態や生活スタイルに合わせて、どの方法が適しているかを見極めることが大切です。 不安や疑問を一人で抱えず、信頼できる医療機関で納得のいく説明を受けながら、自分に合った治療法を見つけていきましょう。
2022.06.21 -
- ひざ関節
- 膝に赤みや腫れ
- 膝の慢性障害
「階段を上るたびに膝が痛む」「しゃがむ動作がつらい」そんな症状で悩んでいませんか? 膝の上部に痛みを感じる大腿四頭筋腱付着部炎は、ジャンパー膝とも呼ばれ、スポーツ選手だけでなく一般の方にも多く見られる症状です。 大腿四頭筋腱付着部炎は、運動時の膝への負担が原因で起こることが多く、放置していると日常生活にも影響を及ぼします。 本記事では大腿四頭筋腱付着部炎の症状や原因、さらに大腿四頭筋腱炎との違いを詳しく解説します。 適切な対処法を見つけて、一日も早くスポーツを楽しめるようにしましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の治療も行っております。 辛い症状にお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の主な3つの症状 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、膝の痛みが主な症状として現れます。 日常生活や運動時に現れる主な症状は以下の3点です。 膝の上部に激しい痛み 階段の上り下りで増す痛み しゃがむ動作で感じる鋭い痛み 本書ではそれぞれの特徴について詳しく解説いたします。 膝の上部に激しい痛みがでる 大腿四頭筋腱付着部炎の最もわかりやすい症状は、膝の上部に現れる痛みです。 痛みの特徴は、膝蓋骨(お皿)の上端部分に集中して起こります。 始めは運動時にのみ痛みを感じる程度ですが、症状が進行すると安静時でも痛みが出るようになってしまいます。 さらに、膝を曲げ伸ばしする際には痛みが強くなり、歩行困難になるケースも少なくありません。 そのため、痛みが続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。 階段の上り下りで痛みが増す 階段の上り下りで、膝の上部に強い痛みを感じるのも、大腿四頭筋腱付着部炎の特徴的な症状です。 階段を上るときは、膝を大きく曲げる必要があるため、膝蓋骨の上部に強い負担がかかります。 最初は違和感程度でも、徐々に痛みが強くなり階段の昇降が困難になる場合も多いのです。 また、下りの際も膝を支える必要があるため、痛みを感じやすくなります。 日常生活で階段の使用が避けられない場合は、手すりを使うなど膝への負担を軽減するように心がけましょう。 しゃがむ動作で鋭い痛みを感じる 床に座る際など、しゃがむ動作で膝に鋭い痛みを感じるのも大腿四頭筋腱付着部炎の特徴です。 とくに、しゃがんだ状態から立ち上がる際に強い痛みが出やすく、重症化すると「しゃがむ動作自体」が困難になることもあります。 また、長時間のしゃがみ姿勢後には、膝の痛みや違和感を強く感じる傾向にあります。 そのため、痛みや違和感を感じた場合は無理にしゃがまず、椅子を使用するなど工夫しましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎が発症する3つの原因 大腿四頭筋腱付着部炎の主な原因は、スポーツや運動習慣によって繰り返し膝へ負担をかけているためです。 代表的な原因として以下3つが挙げられます。 バレーやバスケなどのジャンプ競技によるオーバーユース 運動不足から急に運動を始めた 筋力の弱さや体の硬さによって膝に負担をかけた 早期発見と治療には原因を理解する必要があります。 それぞれ詳しく解説しているので、自分の生活習慣と照らし合わせながら確認してみましょう。 バレーやバスケなどのジャンプ競技によるオーバーユース バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ動作を頻繁に行うスポーツは、大腿四頭筋腱付着部炎のリスクが高まります。 ジャンプ競技で発症しやすい理由は、着地時に体重の何倍もの負荷が膝にかかるためです。 さらに負荷が繰り返し加わると、腱と骨の付着部に炎症が生じて痛みを引き起こします。 また、バレーやバスケのように「ダッシュやストップ」など急激な動作も、大腿四頭筋腱付着部炎が発症する原因となります。 スポーツによる膝の痛みについては、こちらの記事も参考にしてください。 運動不足から急に運動を始めた 普段から運動習慣がない状態から、突然激しい運動を始めるのも大腿四頭筋腱付着部炎の原因となります。 運動不足の状態では、筋肉や腱が十分な負荷に耐えられる状態になっていないため、急な負荷によって炎症を引き起こしやすくなります。 そのため、ランニングやジョギングを始める際は、徐々に距離や時間を増やしていくことが大切です。 まずは、軽い運動から始めて段階的に強度を上げていく意識を持ちましょう。 筋力の弱さや体の硬さによって膝に負担をかけた 大腿四頭筋の筋力不足や体が硬くなっていたりすると、膝への負担が増加して炎症を引き起こす可能性があります。 また、普段の姿勢の悪さや足の形態異常なども原因の1つとなります。 予防するには、適切なストレッチや筋力トレーニングを継続的に行うのが良いでしょう。 ジャンパー膝の治し方や症状のチェック方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしていただけると幸いです。 大腿四頭筋腱付着部炎の診断方法 大腿四頭筋腱付着部炎の診断は、医師による問診と触診から始まります。 また、症状の程度によっては画像検査なども組み合わせながら総合的に判断するのが一般的です。 本章では、大腿四頭筋腱付着部炎における2つの診断方法について解説します。 医師による問診と触診で判断 医師による問診では、患者の症状や運動歴、日常生活の様子などを詳しく聞き取ります。 具体的には「いつから痛み始めたのか」「どのようなときに痛みを感じるのか」「他に症状はあるか」などの質問です。 また、触診にて膝蓋骨(膝のお皿)の上部を押して痛みがあるか、膝の曲げ伸ばしで痛みが増強するかなどを確認します。 問診と触診では他の膝疾患との区別も行いますので、大腿四頭筋腱付着部炎と診断された際には、適切な治療計画が立てられるでしょう。 必要に応じて超音波検査やMRI検査を行う 問診や触診だけでは症状の程度が判断しづらい場合、画像検査を行います。 代表的な検査方法が、超音波検査とMRI検査です。 超音波検査では、腱の損傷具合や炎症の状態をリアルタイムで確認できます。一方、MRI検査はより詳細な画像診断が可能です。 腱の状態や周辺組織の様子まで細かく確認できるため、的確な治療方針を立てられます。 必要に応じて検査方法も異なりますが、症状や原因を明確にできれば適切な治療へとつながります。 ジャンパー膝の診断方法については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法とは? 大腿四頭筋腱付着部炎の治療には、症状の程度や原因によってさまざまです。主な治療法は以下の3つです。 安静・冷却の保存療法 手術療法 PRP療法など再生医療 本章を参考に、大腿四頭筋腱付着部炎における治療法の選択肢を把握しておきましょう。 安静・冷却の保存療法 大腿四頭筋腱付着部炎の初期治療では、保存療法から開始するのが一般的です。痛みを感じる部分を休ませ、患部を冷やすことで、炎症を抑える効果が期待できます。 具体的には、1日3回程度の冷却と、ジャンプや走るなどの激しい運動を控えることがポイントです。 また、医師の指導のもと消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用も効果的でしょう。 症状が落ち着いてきたら、ストレッチや軽い運動から徐々に活動量を増やしていきます。 手術療法 保存療法で改善が見られない場合や、重症度が高い場合には手術を検討することもあります。 腱組織の縫合や骨からの剥離、再固定などの処置を行い、損傷した腱組織の修復や付着部の状態改善を目指します。 手術を受ける場合は、重症度や術後の経過、リハビリの進行度によって変わるものの、1〜2週間ほどの入院が必要になるでしょう。 また、退院後も医師の指示に従ってリハビリを行い、スポーツの復帰までには3〜6カ月かかる可能性もあります。 PRP療法など再生医療 近年注目を集めているPRP療法は、患者さん自身の血液から作った血小板濃縮液を患部に注入する治療法です。 従来の治療で改善が見られない場合の新たな選択肢として期待されています。 血小板には成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促進する効果があります。 そのため、腱の損傷部位に直接注入すると、自然治癒力を高める働きが期待できるのです。 ただし、PRPの治療効果については、まだ研究段階の部分も多く、保険適用外の治療となります。 費用面や治療回数など、医師とよく相談しながら検討してみてください。 また、当院でも行っている再生医療については以下の記事でも詳しく紹介しています。 まとめ|大腿四頭筋腱付着部炎は正しいケアで早期回復を目指そう 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)はバレーボールやバスケットボールなど、ジャンプの多いスポーツで起こりやすい症状です。 膝上部の痛みや階段での違和感、しゃがむ動作での痛みなど特徴的な症状が多く見られます。 主な原因は、スポーツでのオーバーユースや急な運動開始、筋力不足などさまざまです。 早期発見と適切な治療が回復への近道となりますので、痛みを我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では再生医療治療も行っております。ジャンパー膝の症状でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎に関してよくある質問 大腿四頭筋腱付着部炎と大腿四頭筋腱炎の違いはなんですか? 大腿四頭筋腱付着部炎は、膝蓋骨上部の付着部に炎症が生じる症状です。 一方、大腿四頭筋腱炎は、太もも前面にある腱全体に炎症が起こる状態を指します。 膝蓋骨上部に痛みが出る大腿四頭筋腱付着部炎に対し、大腿四頭筋腱炎は、太もも全体に広がる痛みや違和感が特徴です。 治療方法は似ていますが、それぞれの症状に合わせた適切なケアが必要になるでしょう。 大腿四頭筋腱付着部炎の全治期間はどれくらいですか? 症状の程度や生活スタイル、治療方法によって回復期間は大きく異なります。 一般的な目安として、軽症であれば数週間、手術が必要な重度の場合は3〜6カ月程度の治療期間が必要です。 ただし、完全に無理なく運動できるまでには、さらに時間がかかる場合もあります。 焦って早期復帰すると再発のリスクが高まるため、医師の指示に従い段階的なリハビリを行いましょう。 大腿四頭筋腱付着炎の場合、サポーターはどのように選べばいいですか? サポーターは、膝蓋骨上部をしっかり固定できるタイプで、素材は通気性が良く長時間の使用でもムレにくいものがおすすめです。 サイズは膝周りをメジャーで測り、適切なものを選択します。きつすぎると血行不良の原因になり、緩すぎると効果が期待できません。 また、活動内容に応じて固定力の異なるタイプを使い分けることで、より効果的なサポートが可能になるでしょう。 また、以下の記事でもサポーターの選び方や注意点を解説していますので、ぜひ参考にしてください。 当院では大腿四頭筋腱付着部炎の治療を行っておりますので、辛い症状でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。
2022.06.20 -
- ひざ関節
- 半月板損傷
- 膝の外側の痛み
「半月板損傷の手術を勧められた」 「半月板損傷で痛みが出るのか心配」 半月板損傷と診断され、「本当に手術が必要なのか」「手術を受けない選択肢はあるのか」と悩む方や、術後の経過や日常生活への影響を不安に感じる方は少なくありません。半月板損傷の治療方針は一律ではなく、損傷の状態や個々の生活背景に応じた判断が必要です。 本記事では、半月板損傷の手術について詳しく解説します。メリット・デメリットをあわせて紹介し、記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 半月板損傷について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 半月板損傷における手術方法 手術方法 詳細 縫合術 損傷した半月板を縫い合わせて修復を図る手術。半月板機能の温存を目的とし、適応が限られる治療法 切除術(部分切除・全切除) 損傷した半月板の不安定な部分を取り除き、関節内の引っかかりや可動制限の軽減を図る手術。残存組織の機能温存を重視 半月板移植 欠損した半月板の代替としてドナー組織を移植し、クッション機能や荷重分散機能の回復を目指す治療選択肢。適応の慎重評価が前提 人工膝関節置換術 変性や損傷が広範囲に及ぶ場合に、関節表面を人工関節へ置換し、関節機能の改善と日常動作の回復を目標とする外科的治療 半月板損傷では、手術が必要な場合と不要な場合があります。最終的には、損傷の程度や年齢など、個々の状態に応じて手術を検討します。手術方法については損傷範囲、関節の変性程度、年齢、活動量などを踏まえた総合判断が基本です。 いずれの治療も目的は関節機能の改善と症状の軽減であり、術後のリハビリテーションが重要な役割を担います。 縫合術 項目 内容 手術の概要 損傷した半月板の縫い合わせによる修復手術 手術の手順 膝の皿近くの小切開作成。関節鏡と器材の挿入。関節内確認下での縫合固定 期待される利点 半月板温存によるクッション機能維持の期待 注意点 再損傷・再手術リスクの考慮。感染症リスク。関節水腫 縫合術は、関節鏡(小型カメラ)を用いて半月板の損傷部位を確認し、縫い合わせて修復する手術です。膝関節付近に小さな切開口を数か所設け、器材を挿入して操作します。 切除術と比べて半月板を温存しやすく、適応がある場合には優先されることがあります。一方、主なリスクとして半月板の再損傷や再手術が挙げられます。再損傷の発生率は最大で5人に1人程度とされており、決して低くはありません。(文献1) 感染症や関節水腫などの合併症についても十分に理解した上で、医師とよく相談することが大切です。 切除術(部分切除・全切除) 項目 内容 手術の概要 損傷した半月板部分の切除による関節内環境の調整 手術の手順 膝の皿付近の小切開作成。関節鏡と器材の挿入。関節内確認下での段階的切除 注意点 感染症合併リスクは比較的低め。半月板減少に伴う負荷増大の可能性。変形性膝関節症リスクへの配慮 切除術は、縫合が困難な損傷に対して広く行われる手術です。関節鏡を用いて損傷部位のみを段階的に切除し、正常組織の温存を重視します。 感染症の合併頻度は比較的低い一方、半月板量の減少により関節軟骨への負担が増大する場合があります。長期的には変形性膝関節症のリスクも考慮した上で、術後の負荷管理と筋力維持に取り組むことが大切です。 半月板移植 項目 内容 目的・理由 失われた半月板の働きを補うのが目的。膝関節への負担軽減の期待。従来治療で十分な改善が得られない場合の選択肢 内容・手術の仕組み 提供半月板(同種組織)の使用が一般的。関節鏡を用いた移植片の配置・固定 対象となる症例 半月板が大きく失われた状態。切除後も違和感や機能障害が続く場合 期待される効果(メリット) クッション機能補助の期待。関節機能改善が報告される症例の存在 (文献2) 半月板移植術は、半月板の欠損が大きい場合に検討される治療のひとつです。膝関節のクッション機能を補うことを目的としていますが、すべての患者に適応されるわけではありません。 関節や軟骨の状態、年齢、生活背景を総合的に評価したうえでの慎重な判断が重要です。術後はリハビリテーションを含めた回復管理が欠かせません。 人工膝関節置換術 項目 内容 目的・理由 関節の損傷・変形への直接的対応。関節機能改善の期待。保存療法で改善困難な場合の治療選択肢 適応が検討されるケース 変形性膝関節症の症状持続例。保存療法で効果不十分例。関節変形進行に伴う動作障害が目立つ状態 人工膝関節置換術は、関節の損傷や変形が進行し、日常生活に大きな支障が生じている場合に検討される手術です。原因部位を人工関節へ置換することで、関節機能の改善や動作能力の向上を目指します。 すべての患者に必要な治療ではなく、症状の程度、画像所見、生活背景を総合的に評価した上で適応を判断します。術後の機能回復には継続的なリハビリが重要です。 半月板損傷において手術が検討されるケース 手術が検討されるケース 詳細 関節内で機械的な問題が生じている場合 半月板断裂片の挟み込み。ロッキング現象の出現。可動域制限や引っかかり感の持続 症状が持続・再発している場合 保存療法で改善不十分。一時軽快後の再発。関節水腫や違和感の反復 日常生活や運動動作への影響が大きい場合 歩行・階段動作への支障。スポーツ動作制限。活動レベル低下の顕在化 半月板損傷のすべての症例で手術が必須ではありません。 しかし、関節内での引っかかりや可動域制限が明らかな場合、保存療法で十分な改善が得られない場合、日常生活への影響が大きい場合などには、手術が検討されることがあります。 手術の要否は、画像所見だけでなく症状や生活背景を含めた総合的な評価に基づいて判断されます。 関節内で機械的な問題が生じている場合 半月板損傷は、断裂した組織が関節内に入り込み、膝関節の動きに機械的な障害を生じることがあります。代表的な所見として、関節内の引っかかり感(キャッチング)や、一定の角度で急に動かなくなるロッキングが挙げられます。 MRI(磁気を利用して関節内部を詳細に確認する画像検査)で損傷が確認され、症状が持続または再発する場合や、理学療法などの保存療法で十分な改善が得られない場合には、構造的な問題への対応として手術が検討されます。 症状が持続・再発している場合 半月板損傷は保存療法が基本となりますが、一定期間継続しても改善が乏しい場合、関節内の構造的な要因が考えられます。また、症状が一度軽快しても同様の違和感や不快症状を繰り返す場合には、損傷部の不安定性や治癒不全が疑われます。 さらに、症状が長期化し歩行や階段の昇降、仕事や運動に支障をきたす場合には、生活の質や活動性の低下につながります。このような状況では原因部位への直接的対応として手術が検討されることがあり、適応判断には画像所見だけでなく症状の経過や日常生活への影響を含めた総合的評価が重要です。 日常生活や運動動作への影響が大きい場合 手術が検討されるケース 詳細 生活動作で支障が出ることがある 階段昇降・立ち座り・歩行での機能低下。可動域制限や安定性低下の顕在化 運動・仕事に制限が出ることがある スポーツ動作の制限。長時間立位や移動時の負担の増大。活動量低下の出現 保存療法だけでは機能が回復しにくい場合 理学療法・装具療法で改善不十分。関節内の組織が引っかかっている可能性 (文献3) 半月板損傷において、症状の程度や日常生活への影響が治療方針を決定する上で重要な判断材料です。 日常動作や運動動作に支障が続く場合、関節機能の低下が進行している可能性があります。保存療法で十分な改善が得られない場合には、構造的な要因への対応として手術が検討されることがあります。 半月板損傷における手術のメリット メリット 詳細 関節機能の改善が期待できる 関節内での引っかかり軽減。可動域制限の改善期待。動作時の安定性向上の可能性 症状の長期化予防につながる場合がある 構造的要因への直接対応。慢性的な関節負担の軽減期待。再発リスク低減の可能性 活動レベルの維持・復帰を目指せる 日常動作能力の回復支援。運動・スポーツ復帰の目標設定可能。生活の質維持への寄与 半月板損傷に対する手術は、関節内で生じている構造的な問題に直接対応できる点が大きな特徴です。適切な適応のもとでは、引っかかりや可動域制限の軽減が期待され、関節機能の改善につながる可能性があります。 また、関節への持続的な負担を抑えることで、症状の長期化予防に寄与する場合もあります。治療選択には症状や生活背景を踏まえた総合的判断が不可欠です。 関節機能の改善が期待できる メリットが期待できる理由 詳細 損傷部位に直接対処できるから 断裂部の修復・不安定組織の処理。関節内干渉要因の除去。機械的障害の軽減 関節鏡を用いた低侵襲な方法で行える 小切開による手術操作。関節内の視認性確保。周囲組織への影響抑制 適切な修復ができれば膝の機能が維持されやすい 半月板機能温存の重視。衝撃吸収・安定性維持の期待。関節機能保持への寄与 症状の原因そのものに介入できる 構造的問題への直接対応。保存療法で改善困難な要因への介入。動作性改善の可能性 (文献4) 半月板手術の特徴は、症状の背景にある構造的な問題へ直接対応できる点です。関節鏡を用いた手術では、関節内の状態を確認しながら必要な処置を行うことが可能です。 損傷の状態に応じて術式を選択することで、半月板機能の温存が期待され、関節の動きや安定性の改善につながる場合があります。 症状の長期化予防につながる場合がある 予防につながる理由 詳細 修復手術は関節の構造を可能な限り保存する 半月板組織の温存重視。クッション機能維持の期待。関節安定性保持への寄与 半月板の機能維持が関節の負担を軽減する 衝撃吸収・荷重分散機能の維持。関節軟骨保護の期待。長期的負担軽減の可能性 長期的な関節機能の維持につながる可能性 関節変性進行抑制報告の存在。機能維持例の蓄積。経年的劣化抑制の示唆 (文献5) 半月板の修復を重視した手術は、関節構造をできる限り温存する考え方に基づく治療法です。半月板機能が維持されることで、関節全体への負担軽減が期待されます。 一部の臨床報告では、長期経過において関節変性の進行が抑制される可能性も示されています。ただし、すべての症例に当てはまるわけではなく、損傷の状態や年齢、活動量を踏まえた適応の判断が重要です。(文献5) 活動レベルの維持・復帰を目指せる 術後に元の動作レベルへ回復できる可能性がある点は、半月板手術の重要な意義のひとつです。とくに縫合術は、損傷した組織を可能な限り修復し、膝関節の正常な機能回復を目指すことが目的です。 臨床データでは、術後にスポーツ活動や運動動作へ復帰できる割合が高いと報告されています。(文献6) また、縫合術後に多くの患者が一定期間後に競技復帰を果たしているデータも報告されています。(文献7) 半月板損傷における手術のデメリット デメリット 詳細 手術後の回復には時間を要する 組織治癒期間の必要性。段階的リハビリ継続の前提。一時的な活動制限 合併症や偶発的リスクが存在する 感染症リスク。関節水腫・血栓症などの可能性。個体差の存在 術後も症状が残ることがある 改善度の個人差。軟骨損傷・変性影響の残存可能性。長期管理の必要性 半月板損傷の手術は有効な治療選択肢となる一方、リスクについても理解しておく必要があります。術後は組織の治癒と機能回復の過程が不可欠です。 一定の回復期間と段階的なリハビリテーションが前提となります。感染症・関節水腫・血栓症などの合併症が生じる可能性もあります。 すべての症例で症状が完全に解消するとは限らず、改善の程度には個人差がみられます。治療の選択にあたっては、期待される効果とリスクの双方を踏まえた慎重な判断が欠かせません。 手術後の回復には時間を要する 半月板手術は関節鏡を用いた低侵襲な方法が中心ですが、関節内部に器具を挿入して処置を行うため、術後には炎症反応や関節水腫などの生体反応がみられることがあります。 これらは治癒過程の一部であり、安定化には一定の時間が必要です。とくに縫合術では、修復された半月板組織や周囲組織の治癒を待つ期間が重要となります。半月板は血流が限られる部位を含むため、回復速度には個人差が生じます。 また、関節可動域・筋力・安定性を回復させる段階的なリハビリテーションが欠かせません。日常生活や運動動作への復帰は、再損傷予防の観点から慎重な判断が求められます。 合併症や偶発的リスクが存在する デメリットが生じる理由 詳細 感染症の可能性がある 創部感染・関節内感染の可能性。稀ながら追加処置の必要性 血栓症をはじめとする血管系のリスクがある 深部静脈血栓形成の可能性。肺塞栓症への移行リスク 神経や軟部組織への影響が発生することがある 周囲神経・血管への偶発的影響。一時的感覚変化の報告 稀ながら重篤な合併症も報告されている 重篤な血栓症・感染症の報告例。重大事象の可能性 手術後の状態によっては別の処置が必要となる場合がある 合併症発生時の追加治療。再手術検討の可能性 (文献8) 関節鏡を用いた半月板手術は低侵襲な手技ですが、医療行為である以上、合併症や偶発的なリスクを完全に排除することはできません。 感染症・血栓症・神経への影響などは頻度こそ低いものの、術前説明において重要な確認事項です。手術を検討する際は、こうしたリスクも十分に理解した上で慎重に判断することが大切です。 術後も症状が残ることがある 術後も症状が残る可能性がある理由 詳細 半月板の機能が完全に元に戻らない場合がある 半月板の血流乏しい構造。組織治癒の限界。機能回復の個人差 術後の組織や関節の変化が影響することがある 瘢痕組織形成の可能性。関節内環境変化。力学的バランス変化 再断裂や再発のリスクがある 修復部再損傷の可能性。術後負荷影響。損傷型依存性 関節症状(変形性関節症など)との関連がある 半月板機能低下による負担の増大。軟骨変性進行の可能性 (文献9) 半月板手術後も違和感や症状が残ることがあります。半月板の治癒特性や術後の関節環境の変化、再損傷リスクなど複数の要因が関与します。 また、半月板機能の低下が長期的な関節への負担に影響する場合もあります。術後の経過を確認しながら、リハビリテーションや日常動作の調整を継続していくことが大切です。 以下の記事では、半月板損傷の手術後の後遺症について詳しく解説しています。 半月板損傷における手術後の入院期間 入院期間の目安 詳細 半月板部分切除術の場合の入院期間 約1〜3日程度の短期入院が一般的。日帰り手術適応例の存在。術後経過観察目的 半月板縫合術の場合の入院期間 約2〜7日程度の入院が一般的。縫合部安定性確認の必要性。初期リハビリ管理 半月板手術の入院期間は、選択される術式や術後管理の内容によって異なります。部分切除術では短期入院や日帰り手術が可能となる場合がありますが、縫合術では修復部の安定化やリハビリ管理のため、比較的入院期間が長く設定されることが一般的です。 損傷の重症度、年齢、術後の回復状況、病院の方針などによって前後し、医療機関によっては1泊2日程度で退院となる例も報告されています。 半月板損傷の手術後の痛みが続く期間 症状経過の目安 詳細 初期の炎症反応は1〜2週間程度で落ち着いていく 術後炎症反応の出現。関節水腫・不快感の一時的持続 軽い症状は1カ月程度続くことがある 軽度違和感・張り感の残存例。組織修復過程の影響 中期〜長期の回復はおおむね3〜6カ月 関節機能安定化の過程。運動耐性改善の時期 症状が気にならなくなるまでには個人差がある 回復速度の個人差。損傷様式・術式依存性 半月板手術後の症状経過には一定の傾向があるものの、回復の感じ方や速度には個人差がみられます。術後初期には炎症反応による腫れや違和感が生じますが、時間の経過とともに軽減していくのが一般的です。 違和感が落ち着くまでの期間には個人差があり、術後数カ月〜半年程度の経過を要する場合があるとされています。 日常生活に大きな支障がないレベルへ回復する例が多い一方、改善が緩やかに進む場合もあります。症状の変化が気になる場合は、医師へ相談しましょう。 半月板損傷の手術と併用される治療法 治療法 詳細 リハビリテーション(運動療法) 可動域回復訓練。筋力強化・安定性向上。再発予防目的 装具療法 膝関節支持・保護。荷重負担分散。動作時安定性補助 薬物療法 炎症反応抑制。症状緩和補助。回復過程支援 物理療法(温熱療法など) 血流改善促進。筋緊張緩和。リハビリ補助目的 半月板損傷の手術後には、関節機能の回復と再損傷予防を目的として複数の治療法が併用されます。中心となるのはリハビリテーションであり、可動域の改善と筋力回復を段階的に進めます。 装具療法は膝関節の保護や安定性の補助を担い、過度な負担の軽減において大切です。薬物療法は術後の炎症反応や不快症状の管理を補助し、物理療法は循環改善や筋緊張の緩和を目的に活用されます。これらを状態に応じて適切に組み合わせることが、円滑な回復において重要です。 リハビリテーション(運動療法) リハビリテーションは、半月板手術後に生じやすい炎症反応や筋緊張による可動域・柔軟性低下へ対応し、膝関節機能の段階的な回復を支える重要な治療要素です。 大腿四頭筋やハムストリングスなどの周囲筋を強化することで関節の安定性が高まり、再損傷リスクの軽減にもつながります。さらに、歩行や階段の昇降、運動動作への復帰を適切に進めるためにも、負荷を段階的に調整した訓練が不可欠です。 装具療法 装具療法は、半月板手術後の関節保護と機能回復を支える補助的治療のひとつです。膝装具やサポーターは関節の不要な動きを抑え、安定性を補助することで関節への負担軽減に寄与します。また、歩行や階段の昇降など日常動作に伴う衝撃の分散にも役立ちます。 一部の装具については、関節内の応力を軽減する効果が示唆されており、特定の装具(アンローダー型ブレース)が半月板への負荷を低減する可能性も報告されています。ただし、すべての症例で効果が確立されているわけではありません。(文献10) 装具の使用は、固定による弊害を避けるためにも、使用目的や期間を明確にしたうえで専門家の指導のもとで行うことが重要です。 薬物療法 薬物療法が用いられる理由 詳細 術後の炎症や不快感を和らげるため 炎症反応抑制目的。関節水腫・違和感軽減の狙い 症状を抑えてリハビリを進めやすくするため 運動療法実施補助。関節運動時の負担軽減。機能回復の支援 症状が強い場合の補助的鎮痛手段 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で不十分な症例への対応。一時的鎮痛薬調整 血栓予防や合併症対策の目的 深部静脈血栓予防薬の使用例。術後管理の一環 (文献11)(文献12) 薬物療法は半月板手術後の回復を支える補助的な治療として用いられます。術後の炎症や不快感、違和感を抑えるために抗炎症薬や鎮痛薬が処方され、症状を適切にコントロールすることで歩行やリハビリテーションを進めやすくします。 関節内の潤滑性向上を目的としてヒアルロン酸注射が用いられる場合がありますが、損傷自体を修復する治療ではなく、症状緩和を目的とした補助的治療です。効果には個人差があり、使用薬や期間は医師が症状に応じて判断します。 以下の記事では、半月板損傷に対するヒアルロン酸注射について詳しく解説しています。 物理療法(温熱療法など) 物理療法(温熱療法など)は、半月板手術後の回復を補助する治療のひとつです。術後に生じやすい関節や周囲組織の硬さに対し、温熱療法や電気刺激療法は血流を促進し筋緊張を緩和することで、筋肉や軟部組織のこわばりの軽減に寄与します。 物理療法は単独で完結する治療ではなく、運動療法と適切に併用することで、関節機能の総合的な回復を支える役割を担います。 手術を行わず半月板損傷の改善を目指す再生医療という選択肢 半月板損傷の手術は関節機能の改善や長期化予防につながるメリットがあるものの、合併症や偶発的リスクなどが存在するため、医師との相談の上で慎重に判断します。 手術に踏み切れない方や、保存療法では改善が見込めないが手術は避けたい方に注目されている治療法として再生医療という選択肢があります。 手術を避けたい方や、術後の経過にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、半月板損傷の状態や症状に応じて、再生医療を治療選択肢のひとつとして検討できます。 半月板損傷に対する再生医療は、自己血液成分や脂肪由来幹細胞を活用して関節内環境の改善と炎症調整を図り、機能維持や症状改善が期待されます。しかし、人工関節置換術後は適応外のため検討時は当院へご相談ください。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 半月板損傷の手術に関するよくある質問 半月板損傷の手術にはどれくらいの費用がかかりますか? 手術方法 保険適用前の総費用目安 自己負担額(3割負担) 自己負担額(1割負担) 補足ポイント 関節鏡視下手術 約25万円 約7万5千円 約2万5千円 日帰り〜短期入院が中心。追加費用が発生する場合あり 高位脛骨骨切り術(HTO) 約146万円 約43万8千円 約14万6千円 入院必須。材料費・入院条件で変動幅が大きい 人工膝関節置換術 約186万円 約55万8千円 約18万6千円 入院期間は長め。人工関節の種類で変動 ※実際の費用は医療機関・症状・保険区分・高額療養費制度の適用有無で変動します。 半月板損傷の手術費用は医療機関や術式で異なりますが、健康保険適用となり、3割負担では概ね7〜20万円程度が目安です。 負担軽減策として高額療養費制度や限度額適用認定証の活用が考えられ、実際の自己負担額は収入や保険区分で変動するため、詳細は加入先の健康保険へ確認しましょう。(文献13) 以下の記事では、変形性膝関節症の手術費用について詳しく解説しています。 半月板損傷を早く治す方法はありませんか? 半月板損傷に回復を早める特効策はなく、損傷の種類・程度に応じた保存療法や手術を適切に進めることが基本です。 半月板は自然修復しにくい組織ですが、負担調整や運動療法で機能改善が期待でき、改善が乏しい場合は手術が検討されます。 以下の記事では、半月板損傷を早く治す方法について詳しく解説しています。 半月板損傷でやってはいけないことはありますか? 半月板損傷では、悪化や回復遅延を防ぐため、膝のひねりや急な方向転換、深い屈曲姿勢(正座・深いスクワット)、ジャンプやランニングなどの高負荷動作を避けることが重要です。 長時間の立位や歩行の継続、痛みを無視した運動や自己流ストレッチも負担増大につながります。違和感がある場合は無理を控え、医師の指導下で対応しましょう。 以下の記事では、半月板損傷においてやってはいけないことを詳しく解説しています。 参考文献 (文献1) 九州理学療法士学術大会2022|J-STAGE (文献2) Meniscus Surgery|Cleveland Clinic (文献3) Torn Meniscus|UW MEDICINE ORTHOPAEDIC SURGERY AND SPORTS MEDICINE (文献4) Top 3 Patient Benefits after Meniscus Surgery|Anup Shah, MD, MBA, FAAOS (文献5) Long-Term Results for Meniscus Repair|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献6) Treatment, Return to Play, and Performance Following Meniscus Surgery|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献7) [第3回]半月板損傷の術後リハビリテーション 手術後3か月以降まで|医学書院 (文献8) Low early complication rates after arthroscopic meniscus repair and meniscectomy|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献9) Long-Term Side Effects of Meniscus Surgery|Barrett S. Brown, MD (文献10) The effect of unloader knee braces on medial meniscal strain|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献11) Managing Orthopaedic Surgery-Related Pain With Medications|OrthoInfo (文献12) Opioid Consumption After Arthroscopic Meniscal Procedures and Anterior Cruciate Ligament Reconstruction|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献13) 高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省
2022.06.18 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 関節リウマチ
「朝起きると膝が痛い...」 「歩き出すと違和感やこわばりがある...」 このような寝起きの膝の痛みや違和感、こわばりは、変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷のおそれがあります。放置すると日常生活に支障をきたすことがあるため、継続的に症状が現れる方は注意が必要です。 本記事では以下について解説します。 痛みの原因として考えられる疾患 受診の目安となる症状 痛みを軽減する方法 原因となる疾患別の初期症状から進行後の症状まで解説しています。受診の目安の参考とするために本記事を役立ててください。 変形性膝関節症や半月板損傷に対しては、再生医療も治療の選択肢の一つです。 膝の痛みのお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 寝起きに膝が痛い原因として考えられる疾患 寝起きに膝が痛い原因として考えられる主な疾患は以下のとおりです。 変形性膝関節症 関節リウマチ 半月板損傷 それぞれの疾患について解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症とは、膝軟骨がすり減り炎症や痛みなどが起こる病気です。一般的に50歳以上の女性に多い病気です。 主な原因は、加齢による膝軟骨の劣化や肥満による膝への過度な負担など、複数の要因が複合的に関係しています。加齢による膝軟骨の劣化は止められません。しかし、生活習慣の改善などにより、膝軟骨のすり減りを抑えることは可能です。 進行すると膝の変形や運動の制限などの症状が現れるため、早期から適切な診断と治療を受けることが重要です。 関節リウマチ 関節リウマチとは、本来は自分の体を守るはずの免疫の異常によって、関節に炎症が起きて痛みや腫れが起きる病気です。好発年齢は30代〜50代で、患者数は女性が男性の約4倍です。 原因は明確にわかっていません。遺伝的な要因に加えて、喫煙や感染症などが関連していると考えられています。特定の遺伝子を持っている方が喫煙をすると、発症リスクが高まることがわかっています。 半月板損傷 半月板損傷とは、膝関節内にある軟骨である半月板が、なんらかの原因により損傷した状態です。痛みの他に、膝の曲げ伸ばしの違和感の症状が現れます。 原因は、加齢により脆くなっている半月板への微細な負荷や、スポーツなどによる怪我です。半月板は自然治癒が難しい組織です。放置すると変形性膝関節症に移行するリスクがあるため、適切な治療を受ける必要があります。 【受診目安】寝起きに膝が痛いときに確認すべき症状 寝起きに膝が痛いときに確認すべき主な症状は以下のとおりです。 膝のこわばりや違和感 手指のこわばりや関節の腫れ 膝の引っかかり感 ここでは疑われる病気の初期症状をはじめとして、進行した場合の症状も解説しています。疑われる症状が現れている場合は、医療機関の受診を検討してください。 それぞれの症状について詳しく解説します。 膝のこわばりや違和感 起床後の膝のこわばりや違和感、歩き始めの痛みなどは、変形性膝関節症の初期症状です。 進行すると以下のような症状が現れます。 痛みの頻度が多くなる 膝が完全に曲がりきらない・伸び切らない 正座やしゃがむ動作が苦痛になる 階段の上り下りが辛くなる 膝周辺に熱感や腫れが現れる 末期になると日常生活に支障をきたします。膝のこわばりや違和感などの初期症状が現れた段階で、医療機関を受診してください。 手指のこわばりや関節の腫れ 朝の手指のこわばりや関節の腫れ、痛みなどは、関節リウマチの初期症状です。左右対称に症状が現れる特徴があります。 他にも、以下の関節に痛みや腫れの症状が現れる場合があります。 手首 肘 肩 膝 足首 足指 手指の症状は、第二関節や指の付け根の関節に現れることが多いです。放置すると骨や軟骨が壊れて関節が変形するため、早期に適切な治療を受けなければなりません。 膝の引っかかり感 痛みと一緒に現れる膝の引っかかり感は、半月板損傷の症状の特徴です。重症の場合は、膝の曲げ伸ばしが急にできなくなるロッキングという状態になることがあります。 この状態になると歩行が困難なほどの痛みが現れます。さらに、関節の中に炎症が起こると、腫れや内出血が起きることもあります。 放置すると軟骨がすり減っていき、変形性膝関節症を発症するリスクが高まるため注意が必要です。疑われる症状が現れている場合は医療機関を受診してください。 寝起きの膝の痛みを軽減する方法 前提として寝起きの膝の痛みを軽減する方法は、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることです。 自分で行える寝起きの膝の痛みを軽減する方法として、以下のようなものがあります。 膝に負担をかけない動きを意識する 適度な運動習慣を心がける 体重を管理する それぞれの方法について詳しく解説します。 膝に負担をかけない動きを意識する 膝に負担をかけない動きを意識するのは、朝の膝の痛みを出現させないためには重要です。 膝に負担をかけない動きのポイントは以下のとおりです。 正座や急な動き、階段下りの動作を避ける 重い荷物を持たない 同じ姿勢を長時間続けない クッション性の良い靴を履く 膝を冷やさないようにする なんらかの病気が原因である場合は、医師や理学療法士から生活指導を受けてください。 適度な運動習慣を心がける 適度な運動は膝の痛みの軽減につながります。運動により筋力がつくと関節の支えとなり負担が軽減されるためです。 膝の痛みに対して有効な運動の一例は以下のとおりです。 タオル潰し運動 1.膝を伸ばして座る 2.膝の下に丸めたタオルを置く 3.両手は体の後ろに置く 4.タオルを押しつぶして太ももの筋肉に力を入れる タオルを押し潰した際にかかとが上がる場合は、かかとを上げても問題ありません。この運動は痛みの軽減と大腿四頭筋の筋力向上に効果が期待できます。10回3セットを1日の目安にしてください。 なんらかの病気が原因で膝の痛みが現れている場合は、医師や理学療法士の指導のもとで運動療法を受けてください。 体重を管理する 寝起きに膝が痛いときは、体重の管理も重要です。肥満や急激な体重増加は、膝への負担が大きくなるためです。 実際に体重が1kg増加すると、歩行時に膝にかかる負担は2〜3kg増えるといわれています。(文献1) 過度なダイエットや激しい運動は逆効果です。栄養バランスの良い食事を摂り、適度な運動によって体重を管理するのが重要です。 再生医療を検討する 膝の痛みを軽減する治療方法として再生医療の選択肢があります。再生医療とは、自己の細胞を痛みのある部位に投与して、体が持つ自然治癒力を活用する治療方法です。 具体的な治療方法は以下のとおりです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 再生医療は、手術や入院に不安を感じている方にも選択肢の一つとして挙げられます。 当院「リペアセルクリニック」の変形性膝関節症の症例について知りたい方は、以下を参考にしてください。 【症例紹介】 “リペア幹細胞” 10年悩んだ両膝の痛みから解放 両変形性膝関節症 60代女性 両膝の痛みが完全消失! 両変形性膝関節症 50代女性 まとめ|寝起きの膝の痛みは放置せず受診しよう 寝起きの膝の痛みは、変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷などが原因のおそれがあります。病気かどうかを判断するには、膝のこわばりや違和感、関節の腫れなど、痛み以外の症状を確認しましょう。継続的に痛みやその他の症状が現れている場合は、医療機関を受診してください。 膝の痛みを軽減する方法は、膝に負担をかけない動きや適度な運動習慣、体重管理などを心がける必要があります。ただし、なんらかの病気が原因で痛みがある場合は、医師や理学療法士の指導を受けてください。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症や半月板損傷などに対して再生医療を行っています。まずは相談だけでもお気軽にご連絡してください。 寝起きの膝の痛みに関するよくある質問 20代〜30代で朝起きたら膝が痛い原因は? 20代〜30代の膝の痛みは、なんらかのスポーツ障害の可能性があります。関節リウマチは30代でも発症が見られているため注意が必要です。 40〜50代で朝起きたら膝が痛い原因は? 40〜50代で、朝起きたら膝が痛い場合は、関節リウマチや変形性膝関節症などのおそれがあります。痛みの他にこわばりや違和感がある場合は医療機関の受診を検討してください。 横向きで寝ると膝が痛い原因は? 変形性膝関節症の場合は、寝返りなどで膝がねじれると痛みが現れます。医療機関で適切な診断を受けてください。 寝ているときに膝に激痛が現れる原因は? 急に痛みが現れる病気としては、急性の関節炎を引き起こす痛風や偽痛風、化膿性膝関節炎などのおそれがあります。病状ごとに適切な治療が必要であるため、医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) あしの健康教室|名古屋整形外科地域医療連携支援センター
2022.06.17 -
- ゴルフ肘
- 上肢(腕の障害)
- 肘関節
- スポーツ外傷
日常生活の何気ない動作で肘に違和感を覚えたことがある方も多いのではないでしょうか。 重い荷物の持ち運びや繰り返しの手作業を行うことで、肘の内側に痛みを感じることがあります。 ゴルフをしない方でもゴルフ肘を発症します。 正式には上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)と呼ばれ、肘の使いすぎによって炎症が起こる疾患の一つです。 本記事ではゴルフ肘の原因や症状、治療法について詳しく解説します。 近年注目されている、手術に頼らない治療法の再生医療や、自分でできるストレッチ法についても紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。 【基礎知識】そもそもゴルフ肘とは ゴルフ肘と呼ばれる病気の正式名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」です。 上腕骨とは、肩から肘の間にある骨で、内側上顆は、肘の内側にあります。 上腕骨の内側上顆にある筋肉や腱に炎症が起こった場合に発症するのが「上腕骨内側上顆炎」つまり「ゴルフ肘」です。 ゴルフでクラブをスイングをした際、肘に痛みを感じることがあるため、ゴルフ肘と呼ばれるようになりました。 しかし、この疾患はゴルフに限らず、テニスなど他のスポーツ、さらには日常的な肘の使いすぎによっても発症することがあります。 ゴルフをしてない人がゴルフ肘になる原因 ゴルフ肘は、ゴルフをしている人だけが発症するものではありません。 実際には、手のひらを内側に向けて動かす動きや、物を握るような動きなど、腕のあらゆる動作が原因となり、ゴルフをしていない人にも発症することがあります。 ゴルフ肘の主な原因は、腕の使い過ぎ・筋肉量が少ないこと・ゴルフの3つです。 これらの原因について深掘りしていきます。 腕の使い過ぎ ゴルフをしていないにもかかわらず、ゴルフ肘を発症する原因の1つとしてあげられるのは、日常生活や仕事での腕の使い過ぎです。 手首や肘を頻繁に使う動作を繰り返す作業が多い場合、気付かないうちに肘へ過度な負担をかけてしまっている可能性があります。 たとえば、以下のような作業が伴う人は注意してください。 パソコンのキーボードを長時間打つ 重い荷物を持ち上げる 繰り返しの手作業を行う これらの動作は、肘の内側にある筋肉や腱にストレスを与え、ゴルフ肘を引き起こす原因となります。 さらに、家事や趣味での活動、庭仕事、DIYなどでも、同様に腕を酷使するため、ゴルフ肘を誘発する可能性があります。 加齢や筋肉量の少なさ ゴルフをしていないのにゴルフ肘を発症する原因には、加齢や筋肉量の少なさもあります。 年齢を重ねると筋肉や腱の柔軟性が低下し、回復に時間がかかりやすくなります。結果として、小さな負荷でも負傷しやすくなるのです。 また筋肉量が少なくても、日常の動作でも肘にかかる負担が大きくなり、ゴルフ肘を引き起こすリスクが高まります。 とくに、定期的な運動をしていない人や、筋力トレーニングを行っていない人は注意が必要です。 日常生活においても腕の使い過ぎを避け、適度な休息と運動を心がけることが重要です。 ゴルフをしている人でも発症可能性がある ゴルフ肘という名前から、ゴルフをプレイする人だけが罹患するものと誤解されがちですが、実はゴルフをしてない人でもゴルフ肘にかかる可能性は十分にあります。 ゴルフのスイング動作は、肘にかかる負担が大きく、繰り返しの動作によって筋肉や腱にストレスが蓄積されるため、ゴルフ肘の原因となります。 また、クラブの握り方やスイングの方法が正しくないと、肘に余計な力がかかりやすくなるため、注意が必要です。 ゴルフを始めたばかりの初心者から中級者に起きやすい症状のため、スイングフォームの見直しから始めましょう。 以下の記事では、ゴルフ肘を含めて急に肘が痛み始めた人向けに具体的な対策を解説しています。 ゴルフ肘の症状と診断方法 ここからは、ゴルフ肘の症状と診断方法について解説していきます。 ゴルフをしていない人も、肘の痛みを感じる場合はぜひご覧ください。 症状 ゴルフ肘の症状は、主に肘の痛みです。 痛みの程度や発生するタイミングは人によって異なりますが、重い荷物を持ち上げる際や、包丁を使うなどの繰り返し動作をしているときに痛みを感じることが大半です。 特に、腕や手首を頻繁に使う作業を続けると、症状が悪化することがあります。 テニス肘との違い ゴルフ肘とテニス肘の違いは、肘の痛みが「内側なのか・外側なのか」の違いです。 多くのケースでゴルフ肘は内側で、テニス肘は外側で痛みを感じます。また、発症頻度の違いもあり、テニス肘を罹患されるケースが多い傾向にあります。 しかし、発症の原因となったスポーツで病名が決まっているわけではありません。ゴルフ肘もテニス肘も、正式名称は「上腕骨外側上顆炎」です。 あくまで原因となったスポーツの名称からの名残りとして呼ばれていると把握しておきましょう。 テニス肘については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。 診断方法 ゴルフ肘は、いわゆる肘の使い過ぎによって起こる病気です。 そのため、医師の診察でも、肘の曲げ伸ばしを日常的に繰り返ししているが診断の材料になります。診察では「誘発試験」と呼ばれる身体検査をおこないます。 具体的な誘発試験流れは、以下の通りです。 手のひらを上に向けた状態でテーブルの上に置く 医師が手首を押さえ、手首を上に向けてあげようよう指示をする 肘の内側が痛くなるならゴルフ肘が疑われる 他にもレントゲン検査や、超音波検査、MRI検査などの画像検査で総合的な診断も可能です。 ゴルフ肘の治療法 ゴルフ肘の治療法は、痛みの重症度によって異なります。 保存療法 手術療法 再生医療 これらの治療法についてそれぞれ詳しく解説します。 保存療法 ゴルフ肘の保存療法で実施されている方法は、主に以下の通りです。 安静にする 患部を冷やす テーピングや肘用ベルトを使用して負担を軽減する 鎮痛剤・湿布で痛みや炎症を抑える 安静にしても痛みが改善されなかった場合は、薬物療法や注射療法、理学療法などを実施します。 ステロイド薬の使用や痛み止めの服用をしながら、患部に湿布を貼って治療する方法が、初期段階の治療法です。 手術療法 ゴルフ肘の痛みが収まらない場合や重症の場合は、手術療法が選択肢としてあげられます。手術によって損傷した組織の修復や除去を行うことで、痛みが改善される場合が多いです。 ただし、手術には感染症などの合併症が生じるリスクもあるため、慎重な判断が求められます。 再生医療 再生医療ではPRP療法(血小板豊富血漿療法)を用いることで、腱に悪影響を与えることなく、痛みを軽減できます。 PRP療法では、患者様自身の血液から抽出した血小板を患部に注入することで、腱の修復を促進します。 再生医療は手術を必要とせず、回復期間の短縮を目指せる点がメリットです。 詳細については以下のリンクからご確認ください。 ゴルフ肘を自分で治すストレッチ法 日々忙しく医療機関での受診が難しい人に向け、おすすめのストレッチ法を紹介します。 【腕前面のストレッチ】 片方の腕を前方に伸ばし手のひらを上に向ける 反対の手で伸ばした手を添える 添えた手を手前に引く もう片方の腕も実施する 肘の筋肉を伸ばすストレッチになるので、休憩時間に実施してみてください。 今回紹介したストレッチ以外にも、以下の記事で網羅的にまとめているので、あわせてご覧ください。 まとめ・ゴルフ肘の症状がある人は早めに受診しよう ゴルフ肘は、ゴルフをしていない人でも起こりうる病気です。 早く治すためには、早期の発見と治療が大切です。 治療が遅れると悪化し、結果として手術を選択しなければならないケースもあるので「この程度なら」との自己判断は禁物です。 「自分はゴルフをしないから大丈夫だ」と考えず、肘に違和感を感じたら、すぐに医師の診察を受けましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けているので、お気軽にご相談ください。
2022.06.16 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
「膝の水を抜いたらどうなる?」 「水を抜かない治療法はない?」 上記のように、膝の水を抜いた後にどうなるのか、そもそも水を抜かずに治す方法がないのか疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 膝の痛みに悩む方の中には、膝に水が溜まっている方も多くいらっしゃいます。 この記事では、膝に溜まった水を抜いたあとの注意点や治療後の安静期間、水を抜かない治療法について解説します。 膝の痛みや溜まった水についてお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。 膝の水を抜いた後の注意点 膝の痛みで医療機関を受診した際に膝の水を抜くことがあります。この診療行為を、医療用語で「関節穿刺」といいます。関節穿刺により、膝の痛みや突っ張り感の改善が期待できます。 一方で、関節穿刺を行っても水が溜まる原因はなくなりません。関節穿刺は根本的な治療にはならないことは、知っておきたい注意点の一つです。 また、関節穿刺によって別の症状や病気、つまり合併症が起きる可能性もあります。関節穿刺後の注意点について解説します。 膝の痛みの根本的な治療にはならない 膝が痛み、水が溜まるのにはなんらかの原因があります。 たとえば変形性膝関節症では、関節の軟骨がすり減ることで痛みが起きたり、炎症が起きて水が溜まったりします。水を抜くだけでは原因が残ったままのため、再度溜まってしまうかもしれません。根本的に解決するには、筋力をつけて膝を安定させたり、重度なら手術を検討したりといった対策が必要です。 他の病気でも同様に、原因が残っていれば痛みが消えない場合や、再び水が溜まる場合もあります。 感染症のリスクが上がる 通常、関節内は無菌状態が維持されています。しかし、関節穿刺によって体の表面にいた細菌が関節内に入ってしまうことがあります。細菌が関節内に移行し感染を起こすと、膝が赤く腫れたり、熱を持ったり、痛みを伴うことがあります。 通常、関節穿刺の後数時間は穿刺による痛みが生じることがありますが、痛みが長引く場合は感染の可能性があります。一般的な目安としては48時間以上持続する症状、48時間以内でも悪化を伴う症状を認めた場合には感染などの可能性を考慮し、可能な限り処置を行った医療機関に相談することをお勧めします。 出血する可能性がある 関節穿刺の際に関節周囲の血管を傷つけてしまい出血を起こすことがあります。多くの場合は細い血管の損傷にとどまるため、自然に止まることがほとんどです。仮に穿刺後に貼付していたテープなどを剥がした際に出血が起きても、綺麗なガーゼなどでしばらく圧迫すれば止血されることが多いです。 しかし、他の持病などで血液をサラサラにする薬を飲まれている方やもともと血が固まりにくい病気の方、あるいは太い血管を損傷してしまった場合などは自然に止血されないこともあります。圧迫しても止まらない出血の際には速やかに処置を行った医療機関に相談することをお勧めします。 薬剤の影響でアレルギー反応が見られる 関節内に薬剤を注射した場合などには、薬剤による合併症が起きる場合もあります。たとえば、アレルギー反応は通常原因となる薬剤などの物質を投与されてから数時間以内に、発疹・呼吸困難感・腹痛などの多彩な症状を生じる合併症です。 多くの場合は投与後すぐに発症するため医療機関で発見される場合がほとんどですが、まれに帰宅後に発症することもあります。帰宅後に症状が現れた場合は、速やかに処置を行った医療機関へ相談してください。 まれに神経や靭帯を傷つける 血管以外の神経、靭帯、腱などの損傷もまれな合併症の例です。穿刺のみでこれらの組織に重大な損傷をきたすことはまれですが、薬剤注入などを伴うと症状をきたす可能性があります。 神経が損傷すると、強い痛みやしびれ、電気が走るような痛みなどを伴います。靭帯や腱が損傷すると、関節が不安定になったり、痛みが持続したりする可能性があります。異常を感じたときは、処置を行った医療機関に相談することをお勧めします。 膝の水を抜いた後の安静期間 膝の水を抜いた後の安静期間は明確な決まりはありませんが、膝の痛みが消えるまでは安静にすることが大切です。 膝の痛みがない場合は通常の生活を送って問題なく、積極的な運動療法も可能です。 膝の水を抜くことで関節が動きやすくなり、運動もしやすくなると期待できます。 安静にしすぎると、かえって膝が動きにくくなることもあるため、無理のない範囲で動かしましょう。 そもそも膝の水がたまる原因とは? 膝の関節の中には、関節がスムーズに動くための潤滑油のような役割を果たす「関節液」が存在します。この関節液は健常者においても常に作られながら吸収され、一定の量になるように調整されています。 ところが疾患やケガが原因となって、関節液が作られるスピードが吸収されるスピードを超えてしまうことがあります。すると「膝に水が溜まる」という症状が起きるのです。 変形性膝関節症 変形性膝関節症では、膝の軟骨がすり減ることで痛みが出て、水が溜まってしまいます。関節軟骨の老化によって起きることが多く、性別では女性に多い病気です。膝の外傷や感染症の後に発症することもあります。 変形性膝関節症の初期症状は、膝がこわばる、曲げ伸ばしの際に引っ掛かりを感じる、歩き始めに痛みがあるといったものです。早い段階で発見できれば、後述する運動療法などで悪化を防げる可能性があります。 半月板損傷・靭帯の損傷 スポーツや交通事故などで膝に強い衝撃が加わると、半月板や靭帯を損傷することがあります。これにより膝の内部で炎症が起きると、関節液の分泌が増加して水が溜まります。関節内で出血が起きれば血液が溜まることもあります。 増加した関節液は、損傷部位を守ったり、修復に必要な栄養素を運んだりといった役目を持つと考えられるため、悪いものとは言い切れません。しかし多すぎたり長期化したりすると、慢性的な痛みや関節の機能低下といった問題を引き起こします。 関節リウマチ・痛風 関節リウマチは、関節内部に慢性の炎症が起きる病気です。症状は手や足の指に出やすいですが、膝関節にも現れることがあり、水が溜まると動かしにくくなります。30〜40代の女性に多く発症し、原因は免疫システムの異常と考えられています。 痛風で炎症が起きる原因は、血液中の尿酸値が上昇し、関節内に尿酸炎の結晶ができることです。親指の付け根が痛む発作がよく知られていますが、膝関節でも発作が起きたり、水が溜まったりすることがあります。生活習慣が原因となるほか、腎機能や薬剤が原因のケースもあります。 抜いた水の色で予測される病気 正常な関節液はやや黄色がかった透明で、わずかな粘り気があります。しかし病気やけがになると、以下のように特徴的な色の変化が見られます。 水の色 予測される病気 濃いめの黄色 変形性膝関節症 赤色・褐色 半月板損傷、靭帯の損傷など 白濁 関節リウマチ、痛風など 変形性膝関節症の場合は、関節液の色がやや濃く、粘り気は少なくなります。赤や褐色の関節液は、けがによる内出血が原因のケースが多いです。混濁が見られる場合は、関節リウマチや痛風のほか、感染症の可能性もあります。 このように、関節液の色から病気を推測することで、適切な治療につながります。 膝の水を抜かない治療法 症状が軽度なら、関節穿刺以外の治療も選択肢です。ここでは運動療法と温熱療法を紹介します。 どちらも膝の状態を評価した上で、適切な方法で行うのが大切です。 運動療法 運動療法では、膝周りの筋肉の強化や関節可動域の改善、鎮痛効果などが期待できます。 体重のコントロールや全身の健康状態を維持する効果も期待でき、とくに変形性膝関節症では積極的に勧められる方法です。 運動の種類は、筋力トレーニングやエアロビクス、太極拳、ヨガ、水中での運動など多岐にわたります。継続すれば徐々に筋力がつき、膝が安定するでしょう。 膝に負担がかかりすぎないように、運動の種類や量、時間について医師や理学療法士と相談しながら行ってください。 物理療法(温熱) 変形性膝関節症や関節リウマチでは、温熱療法も効果的です。 膝を温めることで、筋肉の緊張が和らいで動きやすくなったり、血流が増えて代謝が促進されたりといった効果が期待できます。 冷えていると痛みを感じやすいため、温めることで鎮痛効果も期待できます。 温める方法としては、超音波を照射して関節の内側から温める超音波療法や、ホットパックを当てて表面から温める方法など、いくつかの方法があります。 適切な温度に設定することで、軟骨成分の合成が促進されるとも考えられています。 再生医療 膝に水がたまる原因となる半月板損傷や変形性膝関節症の治療において、自己細胞を用いた再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した膝関節や半月板の再生・修復を促し、膝疾患の根本改善が期待できる治療法です。 手術や入院を必要としないため、「根本的に治したいけれど、手術は避けたい」という方の新たな選択肢となります。 実際に、当院リペアセルクリニックの再生医療によって、半月板損傷が改善した症例をご紹介します。 【半月板損傷の症例】 60代の女性は、右膝の半月板損傷で膝に水がたまり、定期的に水を抜いてステロイド注射を受けていました。 注射の効果が数日しか持たなくなり、手術も検討していたものの、術後の変形性膝関節症への進行を懸念して踏み切れずにいました。 当院で幹細胞治療を受けたところ、3ヶ月で痛みが改善し、水抜きやステロイド注射からも解放されました。 >>この患者さまの治療経過を詳しく見る まとめ|膝の水を抜いた後の注意点を正しく理解しよう 膝の水を抜いた後には、感染症や出血をはじめとする合併症が起きる可能性があります。一般的には、関節穿刺により生じた痛みなどの症状は、数時間から1日程度で消失します。 これ以上持続する場合や、処置から時間が経っていなくてもどんどん悪化する場合は、速やかに処置を行った医療機関に相談しましょう。 時間外などで相談できない場合は夜間救急などの受診を検討しましょう。 また、水を抜くだけでは根本的な治療にはならず、再び痛みが出たり水が溜まったりすることがある点にも注意が必要です。 リペアセルクリニックでは、膝に水がたまる原因となる半月板損傷や変形性膝関節症に対する再生医療(幹細胞治療・PRP療法)に対応しています。 手術を行わず、関節内への注射による治療が可能です。
2022.06.10






