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くも膜下出血とは、脳と周囲の膜との間の空間(くも膜下腔)で出血が伴う病気です。 くも膜下出血は女性の方がなりやすい傾向にあり、発症率は男性のおよそ2倍との報告もあります。発症原因には、女性ホルモンの減少や、育児・家事と仕事の両立といったストレスが大きく関係しているとされています。 本記事では、くも膜下出血の性別による発症率の違いを詳しく解説します。女性特有の発症原因や予防法も紹介しているので、くも膜下出血と女性の関係性を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。 女性のくも膜下出血の発症率は男性の2倍【20代・30代の若さで発症するケースも】 くも膜下出血の男女別における発症率は、男性よりも女性のほうが高い傾向にあります。比率としてはおよそ2倍であると示す報告書もあります。(文献1) 女性のくも膜下出血の発症年齢も見ていきましょう。 以下のグラフは、日本脳卒中データバンクの報告書に掲載されている、男女別のくも膜下出血の発症時年齢を示したものです。 出典:日本脳卒中データバンク|「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書2023年(発症時年齢・脳梗塞) 女性がくも膜下出血を発症する年齢は、50〜70代に多く、ピークは70歳後半です。一方で男性のピークは50歳代で、女性のほうが発症年齢が高い傾向にあります。 また、男女問わずですが、くも膜下出血は20代・30代の若さで発症するケースもあります。(文献2) くも膜下出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、くも膜下出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 くも膜下出血における女性特有の2つの原因 ここでは、くも膜下出血を発症する女性特有の原因を解説します。 主な原因は以下の2つです。 女性ホルモンが減少するから ストレスがかかりやすい生活環境にいるから 順番に見ていきましょう。 なお、くも膜出血は脳疾患の中でも症状が重いと言われており、早期の治療が大切です。以下の記事では、くも膜下出血の10年後の生存率や治療法について解説しているので、詳細が気になる方はぜひあわせてご覧ください。 女性ホルモンが減少するから くも膜下出血のにおける女性特有の要因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。 とくにエストロゲンという女性ホルモンは、血管を健康に保つ働きがあります。しかし、女性は年齢とともに閉経を迎え、50歳以上になるとエストロゲンの分泌量が大幅に減少します。エストロゲンが減ると、血管を保護する力が弱まり、血管が傷つきやすくなるのです。 結果として、動脈瘤と呼ばれるこぶのようなものが血管にできやすくなり、それが破裂することでくも膜下出血が起こるリスクが高まります。(文献3) ストレスがかかりやすい生活環境にいるから ストレスには、血圧を上昇させたり、血管を傷つけたりする作用があります。くも膜下出血の原因の1つは高血圧であるため、慢性的なストレスは発症率を高める可能性があります。(文献4) 現代社会において女性は、仕事と家庭の両立で多重役割によるストレスを抱えやすい立場にいるといえるでしょう。このような状況が、女性のくも膜下出血発症率の上昇につながっているとも考えられます。 なお、くも膜下出血の前兆には首の痛みがあります。以下の記事では、具体的な症状を解説しているので、早期発見の知識を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 男女共通のくも膜下出血の原因 くも膜下出血の原因は複数ありますが、とくに気をつけたいのが高血圧です。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり破裂しやすくなるためです。 そのほかにも、くも膜下出血の可能性を高めるリスク要因には以下のようなものがあります。 喫煙 動脈瘤の家族歴 多発性嚢胞腎の病歴 過度のアルコール飲酒歴 以前に破裂した脳動脈瘤の病歴 ワーファリンなどの血液希釈剤の使用 脳または体の他の場所にある未破裂の動脈瘤 線維筋性異形成(FMD)などの結合組織状態 くも膜下出血を予防するには、日頃から血圧管理を心がけ、定期的に健康診断を受ける意識が大切です。 【女性必見】くも膜下出血に対する5つの予防法 原因を把握したあとは、くも膜下出血の予防法について解説します。 女性に焦点を当てた内容となっていますが、男性にも該当する予防法が含まれます。 女性ホルモンのバランスを整える ストレスケアをおこなう 定期的に運動する コーヒーを含むカフェインを飲みすぎないようにする 禁煙する 順番に見ていきましょう。 女性ホルモンのバランスを整える 女性ホルモン(エストロゲン)は血管の健康維持に不可欠です。ホルモンバランスが崩れると、血管が弱くなり、くも膜下出血のリスクが高まります。 以下は、女性ホルモンのバランスを整えるために有効な方法です。 適度な運動 十分な睡眠時間の確保 栄養バランスの良い食事 食事の際は、大豆製品やイソフラボンを含む食品を積極的に食べるのが良いとされています。これらには女性ホルモンに似た成分が含まれており、ホルモンバランスの改善に役立ちます。 ストレスケアをおこなう ストレスは、血管を傷つけ、くも膜下出血のリスクを高める要因の1つです。そのため、ストレスケアがくも膜下出血の予防につながります。 以下は、ストレスケアに有効な取り組みです。 十分な睡眠 適度な運動 趣味の時間に没頭 ヨガ・ストレッチ 自分に合ったストレスケア方法を見つけ、日常的に実践していきましょう。 定期的に運動する 運動を習慣化すれば血圧の安定化が期待でき、くも膜下出血の予防にもつながります。 以下は、無理なくはじめられる運動メニューです。 ストレッチや体操 軽い筋力トレーニング 家庭菜園やガーデニングなどの日常活動 早歩きやサイクリングなどの有酸素運動 運動には血圧の安定化とストレス解消の二重効果があります。無理のない範囲で継続的に体を動かして、健康的な血圧水準を維持しましょう。 コーヒーを含むカフェインを飲みすぎないようにする カフェインの過剰摂取は血圧上昇を引き起こします。以下は、カフェインを含む飲み物なので、飲みすぎないようにしましょう。 紅茶 コーラ コーヒー エナジードリンク 適度な量であれば、大きな問題はありません。コーヒーの場合は1日4杯以上飲むと、血圧が上昇する可能性があるといわれているので、3杯を目安に抑えるのが良いでしょう。 禁煙する たばこの煙には、血管を傷つけたり、狭くしたりする有害な物質が含まれています。そのため、喫煙の習慣があると、くも膜下出血のリスクを高めてしまいます。 禁煙を考えている方は、以下のような手段でタバコを吸う機会を減らしてみてください。 禁煙外来の利用 ニコチンガムの活用 ニコチンパッチの使用 禁煙イベントの参加 タバコを吸うとくも膜下出血の発症リスクが高まるだけでなく、肺がんや心疾患といった別の病気を引き起こす原因になります。健康的な生活を送るためにも、タバコを断つ努力をするのが良いでしょう。 まとめ|くも膜下出血における女性特有の原因を知って予防に努めよう くも膜下出血は、女性の方が男性よりもなりやすい病気です。女性ホルモンの低下や育児・家事といった女性ならではのストレスなど、性別特有の要因でくも膜下出血を発症するケースもあります。 そのほかにも、くも膜下出血の原因には、カフェインの過剰摂取や運動不足、喫煙などの生活習慣が大きく関係しています。 くも膜下出血の発症リスクを軽減させるためにも、男女問わず、生活習慣の改善と定期的な健康診断を心がけましょう。とくに女性はホルモンバランスが崩れやすい更年期以降、より意識的な健康管理が必要です。 なお、くも膜下出血の治療には「再生医療」が有効です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 具体的な治療方法が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 【参考文献】 文献1:https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nou2009_04.pdf 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/38/3/38_3_186/_pdf 文献3:出典|国立医学図書館https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16381192/ Jamous MA, Nagahiro S, Kitazato KT, Tamura T, Kuwayama K, Satoh K. Role of estrogen deficiency in the formation and progression of cerebral aneurysms. Part II: experimental study of the effects of hormone replacement therapy in rats. J Neurosurg. 2005 Dec;103(6):1052-7. doi: 10.3171/jns.2005.103.6.1052. PMID: 16381192. 文献4:https://www.jstage.jst.go.jp/article/joh1995/37/3/37_3_169/_pdf
2022.11.23 -
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くも膜下出血は突然の激しい頭痛で気づくことが多い病気ですが、首の痛みを伴う頭痛としても知られています。 「最近首の後ろが痛いけど原因がわからない」「痛みが引かなくて不安だ」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事は、くも膜下出血の前兆として引き起こす首の痛みについて紹介します。 急に起こる重度の頭痛や、吐き気、嘔吐とまではいかずとも、近しい症状を感じることはありませんでしょうか。 くも膜下出血は、命に関わることもある重大な病気です。 今のうちに日頃からの予防を心がけることが、未来の健康を守ることに繋がります。 また、現在当院では「くも膜下出血」や「脳卒中」に対して、従来の治療法よりも改善が期待できる「再生医療」をご案内しています。 くも膜下出血の前兆だった場合、再生医療は従来の治療法とは異なり脳卒中の予防にも役立ちますので、治療方法の選択肢として知っておくと将来の備えにもなるでしょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する くも膜下出血の前兆として首の痛みを伴う頭痛は要注意! ずくも膜下出血の前兆として、突然首の痛みや頭痛を感じる場合があります。 「警告頭痛」と呼ばれるくも膜下出血が起きる前兆のひとつで、動脈瘤から出血が始まっていることによる刺激が原因となっている可能性があります。 ただし、首の痛みが必ずしもくも膜下出血につながるわけではなく、髄膜炎と呼ばれる病気を発症した際も似たような症状が現れます。 くも膜下出血の主な前兆 髄膜炎の主な前兆 首裏付近の痛み及び頭痛 血圧の乱れ 視覚の異常 めまい・吐き気 首裏付近の痛み及び頭痛 発熱・発疹 肩こり 活気の低下 上記の特徴をもとに区別する必要がありますが、いずれにせよ頭痛を伴う首の痛みは要注意であることは確かです。 少しでも不安な方は、早めに医療機関に相談しましょう。 髄膜炎との区別にはMRI検査が重要 前兆(症状)だけでは自己判断が難しいため、精密な検査を実施し病院で詳しく調べてもらう必要があります。 精密検査の代表格であるMRI検査では、脳内の出血を検出できます。 また、血管に造影剤を注入して動脈と静脈の流れを詳細に表示 (造影MRI検査)し、血流に注力した検査も可能です。 CT検査では見抜きにくい「くも膜下出血の徴候」をいち早く見つけることができます。 くも膜下出血とは? そもそもくも膜下出血とは、くも膜下腔(くも膜と脳を取り囲む軟膜間の領域) への出血です。 主な前兆としては、急速に発症する重度の頭痛・嘔吐・意識レベルの低下・発熱時の発作が挙げられます。 くも膜下出血の主な前兆 くも膜下出血の典型的な症状は、頭を蹴られたような激しい頭痛で、数秒から数分かけて発症します。 主な前兆は、以下の通りです。 後頭部付近に発症する特徴をもち、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。 首の凝りや首の痛みを伴う頭痛も代表的な前兆症状であることから、早めの行動が重要です。 首の痛みを伴う頭痛があるときの行動と対処法 首の痛みとくも膜下出血の関係性について解説したところで、この項目では発症後の行動と対策について紹介します。 誘発の恐れのある行動は避ける 速やかに病院を受診する くも膜下出血の悪化や早期発見につながるため、発症後は以下の事項を厳守しましょう。 誘発の恐れのある行動は避ける 首の痛みを伴う頭痛がある場合はくも膜下出血を常に疑い、出血を誘発するような行動は避けましょう。 以下の行動は、くも膜下出血を誘発する恐れがあります。 速やかに病院を受診する くも膜下出血の症状は状況によって緊急度は異なる場合もあります。 雷鳴のような頭痛があるなど、以下のような症状が発症した場合は大変危険です。すぐに最寄りの病院に行きましょう。 その他、くも膜下出血の発症から 6 時間後に現れる頸部硬直や、瞳孔の散大などの症状発症は緊急を要します。 身近にいる方は速やかに119番通報を心がけましょう。 また、現在当院リペアセルクリニックでは「くも膜下出血」の後遺症改善・再発予防が期待できる「再生医療」をご案内しています。 くも膜下出血の前兆だった場合、再生医療はくも膜下出血によって傷ついた血管や脳細胞の改善が期待できるので、治療法の選択肢として知っておくと将来の備えにもなるでしょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する くも膜下出血の前兆に関するQ&A 最後に、首の痛みを伴う場合のくも膜下出血の前兆に関するよくある質問についてQ&Aでまとめました。 くも膜下出血で首が痛くなるのはなぜ? 首の痛みがある場合はどのように他の病気と区別する? くも膜下出血の前兆を感じたときは何科を受診すべき? 首の痛みにお悩みの方や不安を抱く方は、ぜひ参考にしてみてください。 くも膜下出血で首が痛くなるのはなぜ? 頭の中に出血が発生することで、頭の中の圧力が上がり、これによって脳が圧迫されて痛みが出ます。 首の痛みがある場合はどのように他の病気と区別する? 他の原因に心当たりがなく、首の凝りと激しい頭痛を経験した場合、くも膜下出血の兆候である可能性があります。 また、病院受診時のCT検査やMRI検査により他の病気と区別します。 CT検査は、脳をめぐる周りの血管の検出と、付随する脳の異常を特定します。さらに、出血の原因を明らかにするために造影剤を用いることにより、詳しく検査が可能です。 さらにMRI検査は頭の内部の詳細な画像として出力し、出血やその他の血管の異常問題を特定します。 くも膜下出血の前兆を感じたときは何科を受診すべき? くも膜下出血を疑う際は、脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。 緊急度の高い病気であるため前兆の段階であっても、予約なしでもすぐに受診ができる救急外来に対応した病院を探すべきです。 また、受診先がすぐに見つからない場合は救急車を呼ぶのも手段のひとつです。 くも膜下出血の前兆として首の痛みがあるケースもあるため医療機関の受診を検討しよう くも膜下出血は非常に危険であり、突然発生した首の痛みを伴う頭痛は前兆とされているため注意が必要です。 緊急を要する病気であるため、発症後の迅速な診察と治療が必要となります。前兆を含む典型的な症状、くわえて対処法を知っておくことが重要です。 また、くも膜下出血や脳卒中が疑われる場合は早期対応が必要ですが、後遺症に対して改善が見込める「再生医療」について知っておくと、もしもの際に「日常生活にいち早く戻る」ことが可能です。 当院リペアセルクリニックでは、無料カウンセリングを実施しており、くも膜下出血の改善が認められた症例や再生医療について知りたい方は、ぜひご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する
2022.11.21 -
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「くも膜下出血を発症したが、10年後も生きていられるのか不安」「予後が悪いと聞いたが、どうすれば少しでも回復できるのか知りたい」といった不安を抱えたまま、日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。 くも膜下出血は命に関わる重い病気であり、発症直後の対応だけでなく、その後の回復や再発予防も非常に大切です。 一般に、くも膜下出血の10年後の生存率を示す明確なデータは限られていますが、5年生存率はおよそ55%前後と報告されています。 生存率は年齢や出血量などの要因で変わりますが、早期かつ適切な治療で改善が期待できるでしょう。 本記事では、くも膜下出血の生存率についてや予後を左右する要因などについて詳しく解説しています。 また従来の治療やリハビリに加えて、さらなる回復の可能性を広げる選択肢のひとつとして再生医療があります。 \くも膜下出血の後遺症・予後改善を目指す再生医療とは/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞や血液を用いて、損傷した脳神経・脳血管の再生・修復を促すことで、症状の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血後の麻痺・しびれ・言語障害がなかなか改善しない リハビリを続けているが、回復が停滞していると感じる 再出血・再発が怖く、血管の修復も含めて対策したい 手術や入院の負担なく、後遺症の改善を目指したい 後遺症によって日常生活・仕事・家族との時間に支障が出ている >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 「リハビリだけでは限界を感じている」「再発が怖い」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 まずは無料相談! くも膜下出血の10年後の生存率は「重症度・治療の早さ」によって変わる くも膜下出血の主な原因は、脳動脈瘤(脳血管が膨らんだ状態)です。(文献1) その生存率は重症度と診断および治療の早さによって変わる傾向があり、統計では、以下のデータが報告されています。(文献2)(文献3) 初回のくも膜下出血出血で約35%が死亡 その後数週間以内に15%が再破裂で死亡 6カ月以降は年間約3%の割合で再破裂のリスクあり くも膜下出血の10年生存率は不明ですが、5年生存率は55%前後といわれており、生存率は年々改善傾向です。(文献4) くも膜下出血の予後を左右する4つの要因【10年後以降にもかかわる】 くも膜下出血の予後は、以下4つの要因により左右されます。 発症時の年齢 出血の場所と量 発症から治療までの時間 合併症の有無 本章を参考に、くも膜下出血の予後の改善に役立ててください。 発症時の年齢 くも膜下出血になる年齢が高いほど、予後が悪化しやすくなります。年齢を重ねるにつれ、高血圧や糖尿病などの病気によって動脈硬化が進行するためです。その結果、出血時に止血しても回復しにくくなり、再出血の可能性が高まります。 ※とくに40代の女性が発症しやすいという統計がでています。 また、首の後ろの痛みを伴う激しい頭痛は、くも膜下出血の前兆の可能性があるため注意が必要です。気になる方は下記の記事も参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では高齢の患者様にも可能なくも膜下出血の治療方法を提案しています。 もしすでに違和感があるなら、悩まず当院の「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 出血の場所と量 出血量が多いほど脳が圧迫されるため、重症になり予後が悪くなります。 くも膜下出血が起こりやすい脳の部位は、脳血管が枝わかれする場所です。(文献5)脳血管が枝わかれする場所は、血管の壁が弱いため脳動脈瘤になりやすい傾向があります。 出血量が多く意識障害がある場合は、予後も不良になる可能性が高くなります。そのため、発症から早めの治療が重要です。 発症から治療までの時間 くも膜下出血の治療は、いかに早期発見をしてすぐに処置できるかが大切です。出血してから72時間以内に外科的治療を行うと、それ以降に治療を行ったときよりもその後の入院期間の短縮や予後が良好になるというデータがあります。(文献6) くも膜下出血でよくある初期症状は以下の3つです。(文献7) 顔が下がって動かない 腕の力が入らない ろれつが回らない これらの症状がみられたら、すぐに救急車を呼びましょう。 合併症の有無 以下のような合併症の有無も、くも膜下出血の予後に深くかかわります。(文献3) 再出血:脳出血が再発し、死亡率が高まる 脳血管れん縮:脳血管の収縮により血流が悪くなり、脳梗塞のリスクが高まる 水頭症:脳脊髄液の流れが悪くなり、歩行困難や認知症のリスクが高まる くも膜下出血の発症後は、上記のような合併症を防ぐ治療が大切です。 くも膜下出血の予後を改善するには「再出血の予防」と「適切な治療・リハビリ」が重要 くも膜下出血は、再出血を起こすと高確率で予後が悪化するため、血圧の管理や定期的な検査など、予防に努めることが重要です。 また、くも膜下出血発症後は、外科的治療とリハビリを組み合わせることで予後の改善が期待できます。主治医と相談の上、適切な治療・リハビリを続けましょう。 くも膜下出血の再発についての記事はこちら くも膜下出血のリハビリについての記事はこちら まとめ|適切な治療によりくも膜下出血の予後の改善を目指そう くも膜下出血は、依然として予後の悪い病気であり、早期の診断と治療次第では、重度の後遺症を残してしまいます。 また、脳卒中は再発率が高く、症状をこれ以上悪化させないためには後遺症への対応だけでなく、脳卒中の再発を抑制することが極めて大切です。 一方で、一般的な治療やリハビリだけでは、後遺症の改善に限界を感じる方も少なくありません。 「これ以上よくならないのではないか」「少しでも改善したい」と感じている方は、再生医療も選択肢の一つになります。 再生医療とは、患者様ご自身の幹細胞を活用した再生医療により、くも膜下出血後の後遺症に対して、機能回復と再発予防の両面からアプローチする治療法です。 実際に当院(リペアセルクリニック)で再生医療を受けられた方の症例や治療後の変化については、以下の症例動画でもご紹介しています。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc?si=uoEQCf-NGVFcyi5Q 「少しでも後遺症を改善したい」「再発を防ぎながら今後の生活を良くしたい」とお考えの方は、当院へご相談ください。 まずは無料相談! くも膜下出血の予後や生存率についてよくある質問 くも膜下出血で意識不明で運ばれた場合の生存率はどのくらいですか? 意識不明で搬送された場合の生存率は低い傾向です。 生存しても日常生活に支障をきたすような重い後遺症が出る可能性もあるでしょう。そのため、早期の段階で前兆に気がつき適切な治療を受けることが重要です。 くも膜下出血で長生きした人の特徴は? くも膜下出血で長生きしている人には、発症後すぐに受診し、早期に適切な治療を受けられたという共通点があります。 重い合併症を乗り越え、退院後もリハビリや血圧管理を継続し、禁煙など生活習慣を見直していることも大切な要素です。急性期を無事に越えられれば、その後は寿命を全うできる可能性も十分あります。 参考文献 文献1 上畑鉄之丞.脳動脈瘤の成因 とくも膜下出血発症の諸要因.日本循環器管理研究協議会雑誌.1998;33(1):25-29. 文献2 Nieuwkamp DJ, et al. (2009). Changes in case fatality of aneurysmal subarachnoid haemorrhage over time, according to age, sex, and region: a meta-analysis. Lancet Neurol, 8(7), pp.635-642. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19501022/ 文献3 Andrei V. Alexandrov, MD, The University of Tennessee Health Science Center;Balaji Krishnaiah, MD, The University of Tennessee Health Science Center.くも膜下出血 (SAH).MSDマニュアルプロフェッショナル版.2023年 7月改訂, 2024年10月21日. 文献4 今井明,鈴木ひろみ,渡辺晃紀,梅山典子,塚田三夫,中村勤,松崎圭一,加藤開一郎,冨保和宏.脳卒中患者の生命予後と死因の5年間にわたる観察研究: 栃木県の調査結果とアメリカの報告との比較. 第35回日本脳卒中学会 シンポジウム2. 2010年, 32巻,6号, P572-578. 文献5 上畑鉄之丞.脳動脈瘤の成因とくも膜下出血発症の諸要因.日循協誌. 1998年.第33巻.第1号.P25-29. 文献6 脳卒中合同ガイドライン委員会. 第4章くも膜下出血. 脳卒中治療ガイドライン2009.2009.P182-213.pdf 文献7 日本脳卒中協会.読んで学ぶ脳卒中. 脳卒中の予防と患者・家族の支援を目指して 公益社団法人日本脳卒中協会. 2018年3月19日更新.2024年10月21日.
2022.11.18 -
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脳梗塞患者の家族は、どうやって看護したら良いのだろう。 脳梗塞の看護のポイントについて知りたい。 この記事を読んでいるあなたは、家族や親戚が脳梗塞になり、どのように看護すれば良いか不安を抱いているのではないでしょうか。 「どのような経過になるのかを知りたい」と思っているかもしれません。 脳梗塞は早期に治療を受けても後遺症が出る場合があり、入院中から退院後まで継続的な看護が必要です。 本記事では、脳梗塞患者を看護する際のポイントについて、詳しく説明します。記事を最後まで読めば、脳梗塞の経過と必要な看護がわかり、今後の生活に向けた準備を始められるでしょう。 脳梗塞患者の家族が看護で注意すべきポイント【看護計画】 脳梗塞の看護は、急性期、回復期、慢性期の各段階で注意すべきポイントが異なります。 多くの脳梗塞患者は入院が必要で、とくに発症直後は集中治療室(ICU)での治療やケアが必要になるケースは珍しくありません。 脳梗塞の症状は急速に変化する可能性があり、迅速な処置が必要なためです。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 さらに、脳梗塞の治療は長期化するケースも多く、看護師は身体的、心理社会的の両面について患者ケアを行います。 脳梗塞の種類や合併症については、以下の記事も参考にしてください。 発症直後 脳梗塞の発症直後は全身状態が悪く、脳梗塞の拡大や再出血などの急変リスクも高い時期です。 まずは医師・看護師などがチームとなって脳に詰まった血栓を溶かす治療(t-PA療法)や血栓を取り除くカテーテル治療(血栓回収療法)などを行います。 t-PA療法は、脳浮腫や血管の圧力増加による意識障害などの合併症が起こりやすいため、意識レベル、呼吸、循環動態のチェックが欠かせません。 さらに誤嚥予防の処置や体位の調整、けいれんが起きていないかの観察など、看護計画に基づいた慎重な看護を行います。 脳梗塞の治療については、以下の記事も参考にしてください。 急性期 発症直後を含めた「急性期」の看護でチェックする主なポイントは、以下のとおりです。 意識レベル(応答性、話す能力、見当識の変化など) 呼吸と循環の管理 血圧管理 体温管理 排尿管理 皮膚の状態 出血管理 意識レベルの確認には、「目を開けるか」「意識ははっきりしているか」「痛みに反応するか」「身体を動かせるか」などをチェックする以下の指標がよく使われます。 JCS(ジャパン・コーマ・スケール):日本で使用されている意識障害の評価方法 GCS(グラスゴー・コーマ・スケール):世界で広く使用されている意識障害の評価方法 寝たきりの時期が長くなると、筋肉の退化や誤嚥性肺炎、床ずれなどのリスクが上昇します。 そのため、十分なリスク管理のもとに、寝返り、座位、セルフケア訓練など、自分で身体を動かすためのリハビリをできるだけ早くから開始します。(文献1) また、脳梗塞は麻痺や失語などの後遺症が出やすいため、症状や今後の生活に関するメンタルケアも重要です。 脳卒中の治療やリハビリについての見通しは、以下の記事も参考にしてください。 回復期 「回復期」とは、全身状態や血圧などが安定する時期です。 引き続き全身管理を行いながら、日常生活動作を取り戻すためのリハビリや看護を行います。 回復期の看護のポイントは、以下のとおりです。 感覚と知覚(痛みと温度の認識が低下しているため) 栄養機能 : 嚥下、栄養と水分補給の状態 皮膚の状態、褥瘡対策 排尿機能 運動機能(上肢および下肢の動き) 精神状態 (記憶、注意力、知覚、感情、発話/言語など) 脳梗塞で失われた脳細胞は、基本的には元に戻らないといわれています。しかし、治療やリハビリをすると脳のほかの部分が失った機能の代わりを果たすようになるため、身体が動くようになるのです。(文献2) 本章の内容をもとに、回復期の看護を理解しておきましょう。 脳梗塞後のリハビリについては、以下の記事で説明しています。 1.栄養機能管理 栄養機能管理の看護では、以下のポイントをよく観察します。 咳の状態 口の片側に食物が溜まっていないか 液体を飲み込むときの逆流がないか また、言語聴覚士による飲み込み機能の評価を受けた上で、少量の小さな食物や水分を摂取するよう促します。 口からの摂取が不十分な場合は、チューブを介した経腸栄養の準備をします。 2.排尿管理 筋肉の制御が失われている間は自分の意思で排尿を管理できないため、医師・看護師が尿道にカテーテルを挿入し、人工的に排尿させます。 また、十分な水分(1日2〜3L)を与えて、規則正しい時間(朝食後)にトイレをするよう促します。 3.皮膚の状態と褥瘡管理 皮膚の状態が悪くなっていないかは、頻繁に評価します。 清潔で乾燥した状態に保った皮膚をやさしくマッサージし、皮膚の健康を維持します。 また、自分で身体を動かせないと、褥瘡(じょくそう:体重で圧迫されている部分の血流が悪くなり、皮膚がただれたり傷ができたりすること)のリスクが高い状態です。 ひどくなると傷から細菌が入って化膿して腫れる可能性があるため、1日数回(2時間ごと)身体の位置を変更して褥瘡を予防します。 4.運動機能の改善 意識が回復したら、積極的なリハビリテーションプログラム(以下リハビリ)を開始します。脳梗塞後のリハビリは、長時間のものを1回行うのではなく、短時間のものを複数回行います。 リハビリの目的は、以下のとおりです。 関節の可動性を維持する 運動機能を回復する 麻痺した四肢の拘縮を予防する 神経筋系のさらなる悪化を予防する リハビリ中の患者サポートも、重要な看護です。 看護では、肺塞栓や過剰な心臓負荷の徴候 (息切れ、胸の痛み、チアノーゼ、脈拍数の増加など)が起きていないかも観察します。 慢性期 「慢性期」は、退院に向けての準備が本格化します。そのため、患者の全身管理や健康維持に加えて以下の点を重視した看護を行います。 退院後の日常生活の支援(家族への説明) 心理的なケア 退院後、ご家族の協力のもとに患者が自宅で達成可能な目標を計画します。 医師や看護師は、不安を和らげるためにていねいな説明や感情的なサポートを行います。不安や気になる点があれば、遠慮なく聞いてみてください。 脳梗塞の看護でご家族が果たすこと 退院後は、ご家族による食事や運動などの生活支援・リハビリのサポート・服薬管理などの看護が必要です。 脳梗塞は、脳のダメージを受けた部位によって起こる症状や後遺症が異なり、約半数の人に後遺症が出るといわれています。再発もしやすく、10年再発率は49.7%というデータもあります。(文献3) ダメージを受けた部分と、起こる後遺症の例は以下のとおりです。 前頭葉:人格や性格が変化する 頭頂葉:体が動かなくなる(麻痺) 後頭葉:視野の半分が欠ける(半盲ともいう) 側頭葉:学習、記憶障害が起こる また、脳梗塞をはじめとする脳卒中のあとは、認知症になる人も珍しくありません。医療機関や介護サービスの手を借りながら、再発や後遺症を予防・軽減していきましょう。 脳梗塞の再発をコントロールする方法は、以下の記事で説明しています。 まとめ|脳梗塞の後は適切な看護が大切 本記事では、脳梗塞後に必要な看護について詳しく解説しました。 脳梗塞では、経過ごとに必要な看護が異なります。ご家族が中心となって看護するのは退院後で、日常生活の支援やリハビリなどが主な役割です。 心理的な問題は時間の経過によって解決するケースが多いのですが、不安な点は医師や看護師に質問し、解決しておきましょう。 脳梗塞の看護のよくある質問 脳梗塞のあとなぜ血圧が上がるのですか。 脳梗塞では、血流の低下によって脳がむくみます。 生じたむくみによって脳の血管が圧迫されると、結果的に血圧が高くなるのです。 脳梗塞のときはベッド上での安静が必要ですか。 脳梗塞の発症直後は、ベッド上での安静が基本です。 頭を上げたり、立ち上がったりすると血圧が下がり全身状態が悪くなるため、基本的には安静にします。 しかし近年は、状態が落ち着き次第、早めからリハビリを開始するのが一般的です。 脳梗塞はどのくらいで退院できますか。 症状や年齢によって異なりますが、平均的には2~3カ月ほどで退院するケースが多くみられます。 どのような症状が出たら脳梗塞の再発を疑えば良いですか。 以下の症状が出た際は脳梗塞の再発を疑い、救急車を呼びましょう。 手足の麻痺やしびれ ろれつが回らない 言葉が出てこない 視野が欠ける めまいがひどい 意識を失う 脳梗塞は再発しやすいため、患者の様子をよく観察し、気になる症状が出たらすぐに受診しましょう。 脳梗塞の前兆については、以下の記事を参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 脳卒中治療ガイドライン2021における リハビリテーション領域の動向 理学療法科学 37(1):129–141, 2022 文献2 脳の可塑性(基礎の立場から) ―サルを使った大脳運動野の破壊後の回復に関する研究,認知神経科学Vol.7No.3 2005 文献3 Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005 Mar;76(3):368-72. doi: 10.1136/jnnp.2004.038166.
2022.11.16 -
- ひざ関節
- 脊柱管狭窄症
- 膝部、その他疾患
「膝から下が痛くて重い」「膝下がジンジン・ズキズキする」 上記のような膝下の痛みやだるさの原因を知って「早く治したい」という方も多いのではないでしょうか。 本記事では「膝から下が痛い・重い・だるい」ときに考えられる4つの疾患と原因を医師が解説します。 多くの症例実績がある「リペアセルクリニック」だからこそお伝えできる、膝から下が痛いときに取るべき行動もお伝えします。 また、当院の公式LINEでは、手術以外の選択肢として注目を集める「再生医療」に関する症例を公開中です。 再生医療に関する無料のガイドブックも配信していますので、膝の痛みの根本的な治療が期待できる医療技術に興味がある方は是非ご参考ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼LINEでしか見られない情報をこちらから! 膝から下が痛いときに考えられる4つの疾患と原因 膝から下が痛いときに考えられる疾患と原因は、以下の4つが挙げられます。 閉塞性動脈硬化症 深部静脈血栓症 脊柱管狭窄症 下肢静脈瘤 普段聞きなれない言葉が並んでおり、不安になる方もいるかもしれません。これらの各疾患について、症状や原因を記しながら、できるだけ簡単に説明してまいります。 なお、膝の内側・外側のように痛む場所から考えられる疾患もあるので、ある程度「痛みの場所が特定」できている方は、以下の記事もご覧ください。 ①閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう) 閉塞性動脈硬化症とは、以下のように足の血管の動脈硬化が進んでしまい、血液が流れづらくなったり、つまったりする病気です。 足の血流が悪くなるので、歩くときに足の痛みや痺れ、冷たさを感じることがあります。進行すると、安静にしていても同様の症状が出てきますので、注意が必要です。 「動脈硬化」は全身に起こりやすいものなので、足だけでなく手にも同様の症状が出てくる可能性もあります。安静時の足の痛みや足の潰瘍、壊死はだいぶ進行している状態です。下表に閉塞性動脈硬化症の症状や原因をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。 閉塞性動脈硬化症の症状 足の痺れや冷感(しびれ・冷える) 歩行の時の足の痛み 間欠性跛行(しばらく歩行していると、足の痛みが強くなり歩行困難となる症状) 安静時の足の痛み 足の潰瘍・壊死 閉塞性動脈硬化症の原因 肥満 高血圧 喫煙 糖尿病 このように、動脈硬化の主な原因として生活習慣の乱れによるものが大きいことがわかります。 治療には早めの対処が必要となりますので「足の痺れ」「痛み」「冷たい感覚」などの症状を感じたら医療機関を受診し、早めにご相談されることをお勧めします。 ▼膝の疾患に関する症例を限定公開! >>【公式LINE限定】再生医療に関する情報を見てみる ②深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう) 深部静脈血栓症とは、以下のように足の奥深くに通る静脈血管のなかに、血の塊(血栓)ができてしまう病気です。 この血栓が心臓や肺に流され詰まってしまうと、心筋梗塞や肺塞栓症などの命に関わる重大な疾患を引き起こす危険性があります。 特に足の整形外科の手術後や長時間のフライトなどで多くみられ、別名「エコノミークラス症候群」と呼ばれることもあります。下表に深部静脈血栓症の症状や原因をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。 深部静脈血栓症の症状 片足が大きく腫れ上がる 赤黒く変色する ジンジンとした痛みが伴う 肺塞栓症へ移行した場合、呼吸が荒くなり、胸が痛くなる 深部静脈血栓症の原因 手術や怪我による静脈血管の損傷 長期の臥床(寝たきり)など、足を動かしていない期間が長い 喫煙 脱水 その他血流の低下が起こりうる場合 手術やケガによって「血液が固まりやすい・静脈内血液の流れが悪い・静脈が傷ついている」という3つの状態が満たされる場合に深部静脈血栓症が起こりやすくなります。 このように、不動に伴う血液循環が滞りやすい期間が長くなってしまった場合によく起こります。 放置しておくと、重篤な肺塞栓症へと進行してしまう可能性もあるため、おかしいと思ったらただちに専門の医療機関へ行きましょう。 ③脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう) 脊柱管狭窄症とは、脊髄や抹消神経が通るトンネル(脊柱管)が何らかの影響を受けて狭くなってしまい、発症する疾患です。 中高年で腰痛を伴う代表的なもので、長時間歩くことができなくなる間欠性跛行(かんけつせいはこう)がみられます。 脊柱管狭窄症で悩む中高年の患者さんは数多くいます。それゆえ、見過ごされやすいのも事実です。脊柱管狭窄症を見過ごさないためにも、下表を参考に当てはまる症状がないかチェックしてみてください。 脊柱管狭窄症の症状 お尻から足にかけて痛みや痺れがある 長く歩いたり、立ったままになるのが辛い 足に力が入りにくい 体を反らす動きがしづらい 体を前屈みにすることで症状が楽になる 尿漏れなどの排尿・排便障害がある 脊柱管狭窄症の原因 加齢による背骨の変形や、ヘルニア 先天的なもの 猫背などの偏った姿勢 反り腰 仕事などで腰に負担のかかる動作の繰り返し ひどいものでは「足に力が入らない」「オムツが必要となる排尿障害」が起こるなど、日常生活に大きく影響してくる場合もあります。 気になる症状が出たら、できるだけ早く専門医に受診しましょう。 ④下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう) 下肢静脈瘤とは、足の血管(静脈)に異常が起こる病気です。血管がコブ(瘤)のように膨れ上がり、以下のように体表からはボコボコしたように見えます。 静脈の中には、血液の逆流を防ぐための弁がついており、ふくらはぎの筋肉などの力で下から上に血液を戻してくれます。 しかし、その弁が壊れて正常に働かない場合は、血液が滞ってしまい、下の方に溜まってしまうのです。その血液が溜まった状態を下肢静脈瘤と言います。 下肢静脈瘤の症状や原因は、さまざまあります。見た目的にも分かりやすいため、自分で気づきやすい病気です。下表に下肢静脈瘤の症状や原因をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。 下肢静脈瘤の症状 ふくらはぎのだるさ、重さ 湿疹や皮膚の変症、皮膚炎 足がむくむ 足がつる(こむら返り) 血管が目立つ(ボコボコなる) 下肢静脈瘤の原因 加齢による筋肉や血管機能の低下 立ち仕事 妊娠や出産 遺伝的な要素 激しいスポーツ このように下肢静脈瘤は加齢による血管のしなやかさがなくなったり、立ちっぱなしの仕事を続けたりなど、誰にでも起こりうる病気です。上記の症状に当てはまる場合は、医療機関に相談しましょう。 膝から下が痛いときは何科を受診すべきか【疾患別に解説】 「膝から下が痛い」と感じた時に、考えられる疾患について4例説明しましたが、似ている症状も数多くあります。 そのため、疾患の見分け方は専門医でなければ難しいことが多々あります。 早めの対処が必要な疾患もありますので気になる症状がみられましたら、下記を参考に専門医へご相談ください。 症状 受診科目 下肢静脈瘤 血管外科※ 心臓血管外科 皮膚科 形成外科 循環器内科 閉塞性動脈硬化症 血管外科※ 循環器内科 深部静脈血栓症 血管外科※ 循環器内科 整形外科 脊柱管狭窄症 整形外科 自分の症状がどれに該当するのかわからない方は、当院(リペアセルクリニック)へお電話ください! 当院ではどんな些細なことでも無料でご相談いただけます。 >>今すぐ電話してみる また、当院の公式LINEでは、再生医療に関するガイドブックや無料診断が受けられます。 「電話をかけるのはちょっと...」という方は、まず無料診断からご利用ください! ▼膝の疾患に関する症例を限定公開! >>【公式LINE限定】再生医療に関する情報を見てみる まとめ|膝から下が痛いと重大な疾患も考えられるので早めに受診を! 今回は、膝の病気で「膝から下が痛い・重い・だるい」という症状で、考えられる疾患についてお話しました。 本記事で挙げた疾患の中には命に関わる重大な疾患も含まれている為、気になる症状がありましたらできるだけ早めに専門医へ相談してください。 難しい言葉が並び、読むのも嫌になるかもしれませんが、これらの疾患は誰にでも起こりうるものです。例えば「深部静脈血栓症」から「肺塞栓症」へ移行してしまうと、一刻も争う状態になります。 「あの時、もっと早く相談しておけば良かった……」そんな声が1人でも少なくなるよう、本記事を読んでいただけると幸いです。 当院「リペアセルクリニック」では、膝の痛みなどに関する再生医療や幹細胞治療をおこなっています。万が一、重い症状だとしても再生医療を実施すれば、身体に負担のかかる手術をしなくてもよくなる可能性があります。 膝の痛みで少しでも気になる症状がありましたら、当院へご相談ください。 ▼膝の疾患に関する症例を限定公開! >>【公式LINE限定】再生医療に関する情報を見てみる 膝から下が痛いのよくある質問 Q.膝がズキズキ痛む原因はなんですか? A.膝がズキズキ痛む原因として、以下が考えられます。 肉離れ、打撲などのスポーツ外傷や膝の使いすぎによって膝がズキズキ痛む場合があります。 しかし、痛みが続いている場合は「半月板や軟骨の損傷」や「筋肉や腱の断裂」が原因となっているケースもあり早期に治療が必要なことも。 少しでも膝の痛みにお困りの方は、放置せずに当院(リペアセルクリニック)にお気軽にご相談ください。 また、当院の公式LINEでは、半月板や軟骨の損傷など膝の痛みを手術しないで治療できる再生医療について情報を配信しています。 「手術しないで膝を治療したい」「膝の痛みを早く治したい」という方は、ぜひご参考ください。 ▼膝の疾患を手術しないで治すなら再生医療 >>【公式LINE限定】再生医療に関する情報はこちら Q.膝が痛くて夜寝れない原因と対処法はありますか? A.膝が痛くて寝れない場合の原因は様々ありますが、「変形性膝関節症」の可能性が考えられます。主な原因としては、加齢や膝への負担により軟骨が摩耗するためです。 進行すると痛みで膝を伸ばせず寝ていても痛みを感じるケースも珍しくありません。少しでも痛みを軽減する対処法としては、以下が挙げられます。 腓腹筋のストレッチ ハムストリングのストレッチ 寝るときの姿勢は仰向け これらの具体的な方法については、以下の記事をご覧ください。 なお、膝が痛くて夜に寝れない場合、他の疾患の可能性も考えられるので、早めに医療機関に相談しましょう。
2022.11.14 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 膝に赤みや腫れ
太ももの裏や膝の上に筋肉痛のような痛みがあると、「運動していないのになぜ痛いのか」と不安になる方もいるでしょう。 痛みの原因は、筋肉疲労だけではありません。坐骨神経痛や腰・股関節からの放散痛、血行不良、腱の炎症、肉離れなどが関係している場合もあるため無理は禁物です。 本記事では、太ももの裏や膝の上が筋肉痛のように痛む原因や対策を解説します。あわせて、ストレッチやトレーニング方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、関節や筋肉の痛みの治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。太ももや膝の痛みでお困りなら、ぜひご登録ください。 太ももの裏に筋肉痛のような痛みを感じる原因 膝の上や太ももの裏に筋肉痛に似た痛みを感じるなら、以下の組織のどちらかが原因の可能性があります。 太もも自体に問題がある 筋肉以外のさまざまな組織の炎症や変形 以下で、詳しく解説します。 日常生活の中で筋肉に負担がかかり続けている 太ももの裏にあるハムストリングスは、歩行や階段の上り下り、立ち上がり、前かがみ姿勢などで使われる筋肉です。 長時間のデスクワークで座り続けると、お尻から太ももの裏にかけて硬くなり、立ち仕事や家事で同じ姿勢が続く場合も疲労がたまりやすくなります。 とくに、運動不足で筋力や柔軟性が落ちている場合は注意が必要です。坂道を歩く、重い荷物を持つ、急にウォーキングを始めるといった日常動作でも負担になります。 筋肉疲労による痛みは、太ももの裏全体の重だるさや押したときの痛み、動かし始めのこわばりなどです。 一般的な筋肉痛は運動後24〜48時間で出やすく、数日で軽くなる傾向があります。 ただし、痛みが続く場合や腫れ・内出血がある、歩きにくい場合は肉離れなども考えられます。無理に運動量を増やさないようにしましょう。 坐骨神経痛の痛みが放散している 太ももの裏に筋肉痛のような痛みがあっても、筋肉ではなく坐骨神経が関係しているケースがあります。坐骨神経痛とは、腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが広がる症状です。 また、ピリピリする・電気が走るような感覚、足先まで違和感があるなどの症状が現れることもあります。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(背骨の神経が圧迫される病気)、梨状筋症候群(お尻の筋肉が坐骨神経を圧迫する状態)なども考えられるため片側だけの痛みやしびれを伴うときは注意が必要です。 数日休んでも痛みやしびれが続く、足に力が入りにくい、歩きにくい、排尿・排便の異常がある場合は、早めに整形外科で相談しましょう。 股関節や腰からの痛みが放散している 太ももの裏に痛みがある場合でも、原因が太ももの筋肉とは限りません。腰や股関節の不調によって、お尻から太ももの裏、膝まわり、足先へ痛みやしびれが広がるケースがあるのです。 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では、神経が圧迫され、太ももの裏に筋肉痛のような違和感が出る場合があります。 股関節の動きが悪い場合、歩行時の負担が太ももや膝周辺にかかりやすくなる点も見逃せません。長時間座る、前かがみになる、歩く、腰を反らすと痛みが変わるなら、腰や股関節由来の痛みも確認したいところです。 以下の記事では、坐骨神経痛の原因や症状、治療法などについて解説しています。 血行不良や冷えで筋肉が緊張している 長時間座りっぱなし、立ちっぱなし、運動不足が続くと、下半身の血流が滞りやすくなります。 血行不良や冷えによって太もも裏の筋肉が硬くなると、筋肉痛に似た重だるさや張りを感じる場合も少なくありません。 冬場や冷房の効いた室内では、腰・お尻・太ももまわりが冷えやすく、筋肉もこわばりがちです。デスクワーク中に脚を組む姿勢や、椅子の縁が太もも裏を圧迫する座り方も負担につながります。 軽いこわばりであれば、入浴やこまめに立ち上がる習慣、痛みのない範囲での軽いストレッチを取り入れてみましょう。 膝の上に筋肉痛のような痛みを感じる原因 膝の上が筋肉痛のように痛む場合は、太ももの前側にある筋肉や腱、膝まわりの組織に負担がかかっている可能性があります。 ここでは、膝の上に痛みが出る代表的な原因を紹介します。 大腿四頭筋を使いすぎている 膝の上が筋肉痛のように痛む場合、太ももの前側にある大腿四頭筋の使いすぎが関係していることがあります。大腿四頭筋は膝の曲げ伸ばしを支える筋肉で、階段の上り下りや立ち上がり、重い荷物を持つ動作でも負担がかかりやすいのです。 運動量を急に増やしたり、慣れない筋力トレーニングを始めたりすると、筋肉に疲労が蓄積し、膝の上に重だるさや痛みが出るケースがあります。 休むと軽くなりやすい一方で、痛みが残ったまま同じ負荷を続けると、膝関節へのストレスにつながる点に留意しておきましょう。 筋肉が張った状態になっている 膝の上の痛みは、大腿四頭筋の張りが強くなっているときにも起こります。筋肉を包む筋膜に負担がかかり続けると、太ももの前側が硬くなり、膝上に重だるさや突っ張るような違和感が出る場合があるのです。 スポーツだけでなく、長時間のデスクワークや車の運転など、同じ姿勢が続く生活でも筋肉はこわばります。また、立ち上がるときに膝上が張る、歩き始めだけ違和感があるなら、筋肉の緊張が関係しているかもしれません。 ストレッチや軽いマッサージで楽になるケースもありますが、強く押したり無理に伸ばしたりすると、痛みが増すことがあります。 痛みのない範囲で動かし、違和感が続く場合は医療機関へ相談しましょう。 腱付着部が炎症を起こしている 膝の上にズキズキした痛みがある場合は、大腿四頭筋腱の付着部に炎症が起きている可能性があります。 大腿四頭筋腱は太ももの前側の筋肉と膝まわりをつなぐ組織で、ジャンプや急な方向転換、強い蹴り出し動作で負担がかかりやすい部位です。 バスケットボールやバレーボールなど、跳ぶ動作が多いスポーツでは、膝まわりの腱に繰り返し負荷が加わります。 痛みが進むと、膝の表面だけでなく奥に響くように感じたり、階段の上り下りでつらさが強くなったりすることもあるため注意しましょう。 腫れや熱感があるときは冷却を優先し、痛みが長引く場合は整形外科で状態を確認してください。 筋繊維が微小に断裂している ランニングや筋力トレーニングなどで強い負荷がかかると、筋繊維に微小な断裂が起こり、膝の上に筋肉痛のような痛みが出るケースがあります。 いわゆる筋肉痛の一因であり、運動後すぐではなく、しばらく時間が経ってから痛みを感じやすいのが特徴です。 運動初心者や、スクワット・坂道ダッシュなど新しいメニューを始めたばかりの方は、大腿四頭筋に負担が集中しやすくなります。 回復が追いつかないまま高い強度の運動を続けると、痛みが長引くこともあります。痛みがある間は無理をせず、休息日を入れながら少しずつ体を慣らしましょう。 太ももの裏や膝の上が痛む場合の対策 太ももの裏や膝の上の痛みは、筋肉疲労で様子を見られる場合もあれば、神経や炎症が関係しているケースもあります。 ここでは、痛みの程度や症状に合わせた対策を解説します。 軽度ならストレッチや温熱療法 軽い筋肉疲労やこわばりが原因と考えられる場合は、痛みが出ない範囲でストレッチを行いましょう。太ももの裏は急に強く伸ばさないように注意し、呼吸を止めずにゆっくり伸ばすのが基本です。 長時間のデスクワークや立ち仕事で筋肉が硬くなっているなら、入浴や蒸しタオルで温める方法もあります。血流が促され、筋肉のこわばりが和らぎやすくなります。 あわせて、お尻・腰・股関節まわりも無理なく動かすと、太ももへの負担を減らしやすくなります。 ただし、運動直後の痛みや熱感、腫れ、内出血がある場合は温めずに安静や冷却を優先してください。 神経や炎症が疑われるなら医療機関を受診 太ももの裏や膝の上の痛みが長引く場合は、筋肉痛だけでなく神経・関節・炎症の影響も確認しましょう。 とくに、ピリピリする、電気が走る、足先までしびれるといった症状がある場合は、坐骨神経痛など神経由来の痛みも考えられます。 腰痛やお尻の痛みを伴い、太ももの裏からふくらはぎ・足先へ広がる場合は、腰や神経の問題が関係している可能性も否定できません。膝の上の痛みでも、太もも前側の筋肉だけでなく、膝関節周囲の炎症や股関節・腰からの放散痛も確認したいところです。 運動中の急な痛み、腫れ、内出血、歩きにくさがある場合は、肉離れやけがも疑われます。足に力が入りにくい、感覚が鈍い、排尿・排便の異常があるときは、早めに整形外科で相談しましょう。 肉離れや打撲が原因ならPRICE処置 運動中に太ももの裏や膝の上へ急な痛みが出た場合は、肉離れや打撲などのけがも考えられます。 腫れや内出血、歩きにくさがあるときは、無理に動かさずPRICE処置を行いましょう。 PRICE処置とは、以下の5つを組み合わせた応急処置です。 Protection(保護) Rest(安静) Ice(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) まずは患部を保護して安静にし、氷のうや保冷剤をタオルで包んで冷やします。必要に応じて軽く圧迫し、足を心臓より高い位置に上げて腫れや内出血を抑えましょう。 ただし、強い痛みや広い内出血、足をつけないほどの痛みがある場合は、応急処置だけで済ませず整形外科を受診してください。 太ももの裏や膝の上が筋肉痛のような痛むときのストレッチ・トレーニング 太ももの裏や膝の上の痛みを予防するには、太ももの前面にある大腿四頭筋と、後面にあるハムストリングスを無理なく動かすことが大切です。痛みがない状態でストレッチやトレーニングを続けると、筋肉の柔軟性や筋力を保ちやすくなります。 ただし、数日で変化を感じるものではないため、少しずつ習慣にしていきましょう。 ここでは、大腿四頭筋のストレッチとトレーニング、ハムストリングスのストレッチ方法を解説します。 大腿四頭筋のストレッチ 大腿四頭筋のストレッチは、膝の上から太ももの前側をゆっくり伸ばす方法です。 立った姿勢で行う場合は、転倒を防ぐために壁や椅子を支えにしましょう。 手順は以下の通りです。 壁や椅子に手を添えて立つ 片方の膝を曲げ、足首を後ろで持つ 太ももの前側が伸びる位置まで、足首をゆっくり引く 15〜30秒ほどキープする 膝の上から太ももの前側にかけて、気持ちよく伸びる感覚があれば十分です。強く反らすと腰に負担がかかるため、体はまっすぐ保ちましょう。立位でふらつく場合は、横向きに寝た姿勢で同じように膝を曲げる方法もあります。 痛みが出る場合は中止し、無理に伸ばさないでください。 大腿四頭筋のトレーニング 大腿四頭筋を無理のない範囲で鍛えると、膝の曲げ伸ばしを支えやすくなります。痛みがない時期に、寝た姿勢で行える軽い運動から始めましょう。 手順は以下の通りです。 仰向けになり、両膝を曲げる 片方の膝をまっすぐ伸ばす 伸ばした足を床から10cmほど上げる そのまま10秒ほどキープする ゆっくり足を下ろし、10回を目安に繰り返す 足を高く上げすぎる必要はありません。膝を伸ばしたまま、太ももの前側に軽く力が入る感覚を確認しながら行います。 慣れてきたら回数を少しずつ増やしても良いですが、痛みを我慢して続けるのは避けましょう。運動後に膝の上や太ももに痛みが残る場合は、回数を減らすか中止してください。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングスのストレッチは、太ももの裏側をゆっくり伸ばす方法です。 筋肉痛のような痛みがあるときに無理をすると、かえって症状が強くなる場合があるため、痛みがない範囲で行いましょう。 手順は以下の通りです。 両膝を伸ばして床に座る 背中を丸めすぎず、上半身を少しずつ前に倒す つま先に手を近づける 太ももの裏が伸びる感覚を確認する 15〜30秒ほどキープする 手が足先に届かなくても問題ありません。太ももの裏に軽く伸びる感覚があれば、ストレッチとしては十分です。 反動をつけて前屈したり、痛みを我慢して伸ばしたりすると、筋肉や腱に負担がかかります。 しびれや鋭い痛みが出る場合は中止し、症状が続くときは医療機関へ相談してください。 まとめ|太ももの裏や膝の上が筋肉痛のように痛む原因はさまざま 太ももの裏や膝の上が筋肉痛のように痛む原因は、筋肉疲労だけとは限りません。 ハムストリングスや大腿四頭筋の使いすぎに加え、坐骨神経痛、腰や股関節からの放散痛、血行不良、腱の炎症、肉離れなども考えられます。 軽いこわばりであれば、安静や負荷の調整、痛みのない範囲でのストレッチを試してみましょう。ただし、しびれ・腫れ・内出血・歩きにくさ・力の入りにくさがある場合は、自己判断せず整形外科を受診してください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、関節や筋肉の痛みの治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。太ももや膝まわりの痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご利用ください。 膝の上や太ももの裏に筋肉痛のような痛みを感じる方からのよくある質問 太ももの裏筋肉痛のような痛みは何科を受診? 太ももの裏に筋肉痛のような痛みが続く場合は、整形外科を受診しましょう。筋肉疲労だけでなく、肉離れや坐骨神経痛、腰椎の病気などが関係している場合があります。 しびれや歩きにくさ、足に力が入りにくい症状があるときは、早めに受診してください。 片足だけ太ももの裏が痛む原因は? 片足だけ太ももの裏が痛む場合は、肉離れやこむら返り、坐骨神経痛などが考えられます。 急に走ったあとに痛むなら筋肉の損傷、腰やお尻の痛み、しびれを伴うなら神経由来の痛みも確認したいところです。 太ももの裏筋肉痛のような痛みにテーピングは有効? テーピングは筋肉の動きを補助し、痛みの予防や負担軽減に役立つことがあります。貼る際は、テープを強く引っ張らず、太ももの裏に沿って貼るのが基本です。 ただし、痛みが強い、腫れや内出血がある場合は、テーピングで様子を見ずに医療機関を受診しましょう。 太ももの裏が筋肉痛のような痛みを感じるときにランニングはできる? 痛みでフォームが崩れる場合は、ランニングを休んでください。 軽い筋肉痛で歩行に支障がないなら、ウォーキングやスロージョギングなど負荷の低い運動にとどめましょう。強い痛みや違和感があるまま走ると、筋肉の回復が遅れたり、肉離れにつながったりする可能性があります。 妊娠中に太ももの裏筋肉痛のような痛みを感じる原因は? 妊娠中に太ももの裏が筋肉痛のように痛む場合は、坐骨神経痛が関係している可能性があります。お腹が大きくなるにつれて姿勢や骨盤まわりの負担が変わり、腰からお尻、太ももの裏に痛みやしびれが出るケースがあるのです。 強い痛みやしびれが続く場合は、産婦人科や整形外科で相談しましょう。 風邪で太ももの裏に筋肉痛のような痛みを感じるのはなぜ? 風邪やインフルエンザのときに筋肉痛のような痛みが出るのは、体内で分泌されるプロスタグランジンが関係するとされています。ウイルスに対する免疫反応の過程で、発熱や筋肉痛のような痛みを生じることがあるのです。 高熱や強い痛み、症状の悪化があるときは医療機関を受診してください。 太ももの前側に筋肉痛のような痛みを感じる原因は? 太ももの前側が筋肉痛のように痛む場合は、大腿四頭筋の使いすぎや肉離れ、膝蓋腱炎などが考えられます。ジャンプやダッシュ、スクワットなどで膝の上に負担がかかると、痛みが出やすくなるため注意しましょう。 太もも前面が痛くて歩けない場合の原因や対処法については、以下の記事もご覧ください。
2022.11.12 -
- 頭部
- 脳卒中
- くも膜下出血
突然発症するくも膜下出血は、命に関わることもある深刻な脳の病気です。 幸い治療が成功しても、手足のしびれや失語症、記憶力の低下などさまざまな「後遺症」が出る可能性があります。 本記事では、くも膜下出血の治療後に現れる後遺症の種類や、回復の可能性について詳しく解説します。 また、くも膜下出血のリハビリ効率を上げたり、再発予防につながる再生医療の選択肢も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \くも膜下出血の後遺症に有効な再生医療とは/ くも膜下出血によって脳細胞がダメージを受けると、麻痺やしびれなどさまざまな後遺症に悩まされるケースも少なくありません。 先端医療である再生医療は、従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血が回復しないか不安を抱えている くも膜下出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはくも膜下出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、実際に再生医療を受け、くも膜下出血による半身不随に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 くも膜下出血の主な後遺症 くも膜下出血の後には、運動機能や言語、認知機能などに影響が残ることがあります。具体的には以下のような後遺症が挙げられます。 運動麻痺 感覚障害 嚥下障害 視野障害 失語症 認知障害 うつ病・不安障害などの精神疾患 てんかん まずは代表的な後遺症の種類と症状の特徴を整理していきましょう。 運動麻痺 くも膜下出血により現れる主な症状のひとつは、手や足に力が入りにくくなる「運動麻痺」です。その一例として、身体の左右どちらか一方の手足に麻痺が現れる「片麻痺」がみられる場合もあります。 麻痺が現れる範囲や重症度は、出血した部位や損傷の程度によって異なるものの、適切なリハビリにより徐々に機能の改善が期待できる場合もあります。 感覚障害 くも膜下出血の後遺症として、手足のしびれや感覚の鈍さ、感覚がわかりにくくなる「感覚障害」が現れることがあります。 感覚が低下すると、足元の状態に気づきにくくなり、転倒のリスクが高まります。そのため、日常生活では十分な注意が必要です。 リハビリによって感覚機能の回復を促すと同時に、手すりの設置や段差の解消など生活環境を整えることも重要となります。 嚥下障害 「嚥下障害(えんげしょうがい)」は、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる状態です。食事中にむせやすくなったり、飲み込みに時間がかかったりすることがあります。 また、食べ物や唾液が誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」が起こると、誤嚥性肺炎の原因になることもあります。そのため、早期から言語聴覚士による嚥下リハビリを開始し、安全に食事ができる環境を整えることが大切です。 視野障害 視覚情報を処理する脳の部位が損傷すると、視野の左右どちらか半分が見えにくくなる「半盲(はんもう)」が生じることがあります。 本人が気づきにくいケースも多く、次のように日常生活へ支障が出る場合もあります。 歩行中に物にぶつかる 食事の際に片側の料理を残してしまう 文字が読みづらくなる 視野障害の後遺症が現れた際は、安全確保のためにも早めの対応が重要です。 また、必要に応じて、医師の指示のもと視線移動を促す訓練が行われることもあります。(文献1) 失語症 「失語症」とは、話す・理解する・読む・書くといった言語機能が障害された状態です。 くも膜下出血によって脳が損傷すると、言いたい言葉がすぐに出てこない、相手の話を理解しにくいといった症状が現れる場合があります。 言語聴覚士によるリハビリを継続することで、少しずつ言語機能の改善が期待できる場合もあるため、早期から適切な支援を受けることが重要です。 なお、失語症は高次脳機能障害に含まれます。高次脳機能障害については、以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。 認知障害 記憶力の低下・注意力の散漫・判断力の低下といった「認知障害」が現れることがあります。 たとえば、以前は問題なくこなせていた複数の作業を同時に進めることが難しくなったり、約束を忘れやすくなったりする場合があります。このように、日常生活や仕事に影響が及ぶことも少なくありません。 症状の程度や現れ方には個人差がありますが、適切なリハビリや支援によって日常生活機能の改善が期待できます。 うつ病・不安障害などの精神疾患 くも膜下出血後には、次のような精神症状が現れることがあります。 気分の落ち込み 意欲の低下 強い不安感 これらの状態が続く場合、うつ病や不安障害と診断されることもあります。脳機能へのダメージに加え、発症や後遺症による生活の変化といった心理的ストレスも影響すると考えられています。 症状が長く続く場合は、精神科や心療内科に早めに相談することが大切です。 てんかん てんかんは、突然けいれんが起きたり、一時的に意識を失ったりする発作が繰り返されるのが特徴です。発作の現れ方は人によって異なり、短時間ぼんやりするだけの場合もあります。 適切な治療を継続することで発作のコントロールが可能となるケースも少なくありません。 ただし、安全面から自動車の運転に制限がかかる場合があります。気になる症状があれば早めに主治医へ相談しましょう。 くも膜下出血で後遺症が出てしまう仕組み くも膜下出血の後遺症は、脳がさまざまなダメージを受けることで起こります。 なぜ後遺症が残ってしまうのか、その主な原因と詳細については以下の通りです。 くも膜下出血の後遺症の原因 詳細 出血による直接的なダメージ 出血の範囲や場所によって、脳が受ける直接的なダメージの程度は異なるが、脳の表面で出血が起こると、血液が脳を圧迫したり、脳の細胞そのものを傷つける場合がある 脳の血流が悪くなる 出血から数日経って、脳の血管が異常に縮んでしまうことで血液が十分に流れなくなり、脳細胞が酸素不足や栄養不足に陥ることで脳細胞がダメージを受ける。脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)」と呼ばれる 脳の中に水がたまってしまう(水頭症) 出血した血液などが影響し、脳の中を循環している液体(髄液:ずいえき)の流れが悪くなった結果、脳の中に髄液がたまってしまい、脳を圧迫する状態になることがある 脳の腫れや炎症 出血や血流不足が起こると、脳が腫れたり炎症を起こし、脳細胞にダメージを与えることがある くも膜下出血の後遺症は単一の原因ではなく、上記のような原因が複合的に関わって発生すると考えられています。 どの機能にどのような後遺症が出るかは、脳のどの部分が、どの程度ダメージを受けたかによって異なります。 くも膜下出血後に多い3つの合併症 くも膜下出血では、急性期から回復期にかけて以下の3つの合併症が起こりやすいとされています。 これらは後遺症をさらに悪化させる可能性があるため、早期発見と適切な対応が必要です。 合併症 特徴 脳血管攣縮 出血から5〜14日後頃に脳の血管が異常に収縮する状態(文献2) 水頭症 脳の中を循環している髄液の流れが悪くなり、脳の中に余分な水分がたまってしまう状態 再出血 未処置の脳動脈瘤が再び破裂する状態 深刻な合併症を防ぐためにも、急性期の適切な治療と継続的な経過観察が重要です。 なお、水頭症については以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方は、あわせてチェックしてみてください。 くも膜下出血の後遺症の悪化予防で行われる治療 くも膜下出血の後遺症の悪化を予防するために行われる治療は以下の3つです。 リハビリ 手術 再生医療 本章を参考に、ご自身の状態に合った治療法を検討してみてください。 リハビリ くも膜下出血から回復するのにかかる時間は、その重症度によって異なります。 とくに出血の部位は、手足の感覚の喪失や言語理解の問題(失語症)などの後遺症にも関連します。 そこで、治療後は急性期〜回復期にかけて理学療法士の下で実施されるリハビリ計画は、影響を受けた手足の感覚と動きを回復するのに役立ちます。 リハビリ専門医 脳損傷による機能回復を専門とする医師 理学療法士 基本動作(立つ・歩く)・徒手療法などの特定の技術の専門家 言語療法士 コミュニケーションの問題を認識し、治療を支援する専門家 作業療法士 着替えなどの日常生活で発生する可能性のある問題を特定する専門家 手術 手術療法は、動脈瘤の再破裂によるくも膜下出血の再発を防止する目的で実施します。 代表的な手術手法は以下の2種類です。 手術 詳細 クリッピング術 開頭手術により、脳動脈瘤の根元を金属クリップで挟んで血液が流れ込まないようにする方法 血管内コイル塞栓術 鼠径部(足の付け根)からカテーテルを挿入し、動脈瘤内にコイルを詰めて血液の流入を遮断する方法 上記のような方法で原因となった動脈瘤の処置を行うことで、脳へのさらなるダメージを防ぎ、後遺症の重症化予防にもつながります。 再生医療 近年、くも膜下出血の後遺症に対する新たなアプローチとして再生医療が注目されています。 再生医療とは、自己脂肪由来幹細胞を用いた治療です。くも膜下出血後の後遺症に対しては再発予防の効果が期待されています。 くも膜下出血の後遺症のお悩みを解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談にてお問い合わせください。 くも膜下出血の再発リスクを減らす予防法 くも膜下出血を発症したあとも、再発の可能性が残ります。 再発した場合にも高い死亡リスクが残るため、以下のような予防が重要です。 喫煙や飲酒を控える 定期的な運動に取り組む 減塩食を心がける 再発リスクを下げるためにも、できることから日常生活に取り入れてみてください。 喫煙や飲酒を制限する まず、喫煙や飲酒を制限するのが重要です。 喫煙はくも膜下出血の主な原因になる脳動脈瘤を発生させる要因です。 したがって再発を防止する上では禁煙するのが基本となるでしょう。 飲酒は高血圧の原因になります。血圧が上昇するとくも膜下出血の主な要因である脳動脈瘤の破裂が起こりやすくなるため、飲酒は大きなリスクとなるでしょう。 上記の理由から喫煙・飲酒は可能な限り控え、禁煙禁酒が望ましいです。 なお、くも膜下出血は後遺症が軽くても再発するケースもあるため、日々の正しい生活習慣が大切です。くも膜下出血後の生活のポイントや前兆については以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 定期的な運動に取り組む 定期的な運動には、以下の効果が期待できます。 血行の改善 高血圧の予防 ストレスの軽減 血行不良や高血圧、ストレスは、すべてくも膜下出血の再発の原因です。 一方で定期的な運動の実施により、これらの影響をある程度解消できるでしょう。 とくにランニングやウォーキングなどの有酸素運動などが効果的です。 発症・再発防止には、これらの運動を日常に取り入れるのが重要です。 なお、くも膜下出血後は体調や後遺症の程度によって、無理のない運動量を見極めることも重要です。 退院後の過ごし方や日常生活での注意点については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 減塩食を心がける くも膜下出血の再発リスクを高める一因として、高血圧症があげられます。 血圧をコントロールするためには塩分の過剰摂取に注意が必要です。そのため、くも膜下出血の再発予防のためにも、日頃から減塩食を心がけましょう。 減塩食を心がけるポイントは以下の通りです。(文献3) 麺類のスープは残す 減塩タイプの調味料に切り替える 味見しながら少しずつ調味料をかける 塩味の強い加工食品(ハム・ソーセージなど)は控える また、緑黄色野菜・青魚・大豆製品を積極的に取り入れることで、血圧管理や血管の健康維持に役立てられます。 くも膜下出血の後遺症と向き合いながら再発を防ぐことが重要 くも膜下出血によって脳細胞がダメージを受けると、麻痺やしびれなどさまざまな後遺症が現れます。 再発予防には適切な治療やリハビリだけでなく、高血圧、糖尿病などの危険因子を管理し、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。 再発の前兆として血圧の変動や頭痛など特徴的な症状が出るため、少しでも不調があれば病院を受診するのが大切です。 また、近年の治療では、くも膜下出血をはじめとする脳卒中予防に再生医療が注目されています。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ くも膜下出血が回復しないか不安を抱えている くも膜下出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 くも膜下出血の後遺症についてよくある質問 くも膜下出血に特徴的な前兆はありますか? くも膜下出血の特徴的な前兆は、これまで経験したことがないほど激しい突然の頭痛です。痛みは数分以内に最大となることが多いとされています。 そのほかにも、吐き気・嘔吐・光への過敏(羞明)・ろれつが回らない・手足の麻痺・意識の低下などが現れることがあります。 くも膜下出血の前兆については、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 後遺症を残さずに仕事復帰はできますか? くも膜下出血で後遺症なく仕事復帰できるのは、3~4割程度といわれています。 完全に後遺症を残さないためには、適切なリハビリが大切です。 なお、くも膜下出血の予後については以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方は、こちらも参考にしてください。 くも膜下出血の後遺症で性格が変わりますか? くも膜下出血が原因で高次脳機能障害を患った場合、性格が変わるかもしれません。 高次脳機能障害は、脳に対するダメージが原因で、脳機能に影響が出る障害です。 とくに「意欲や情動のコントロールが困難になる」症状があり、これが現れると行動や言動に変化が生じます。結果として「性格が変わった」と表される状態になるかもしれません。 参考文献 文献1 脳卒中後片麻痺を呈する生活期同名半盲者の 歩行時視線行動への支援 文献2 くも膜下出血後の脳血管攣縮と遅発性脳虚血 文献3 ナトリウム(食塩)の減らし方|日本高血圧学会
2022.11.10 -
- 脳梗塞
- 脳卒中
- 頭部
この記事を読んでいる方の中には、「自分は脳梗塞のリスクが高いのではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 実は、脳梗塞は誰にでも起こる可能性がある病気です。特に、高血圧や糖尿病がある方、喫煙習慣のある方、不整脈のある方は要注意です。 しかし、適切な予防策を取ることで、脳梗塞のリスクは下げられる可能性があります。本記事では、脳梗塞になりやすい人の特徴や、脳梗塞のリスクを下げる方法などを詳しく説明します。この記事を読むことで、適切な予防策が取れるようになり、健康に関するリスクを軽減できるでしょう。 脳梗塞になりやすい人の特徴6選 脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血流が低下して、脳に障害が起こる病気です。 高齢者が寝たきりになる原因の多くを占め、初期段階での早期治療や発症予防が非常に重要といわれています。 脳梗塞になりやすい人の特徴は、以下のとおりです。 高血圧の人 糖尿病の人 不整脈(心房細動)がある人 脂質異常症の人 生活習慣の乱れやストレスがある人 妊婦や経口避妊薬の服用をしている人【女性】 本章の内容をもとに、自分が脳梗塞になりやすいのかを考えてみましょう。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 高血圧の人 脳梗塞の原因疾患でもっとも多いものは、「高血圧」です。(文献1) 一般的には病院や健診施設などで測定した血圧が、最高血圧(収縮期血圧)140mmHg以上、あるいは最低血圧(拡張期血圧)90mmHg以上であれば、「高血圧症」と診断されます。(家庭内血圧 135/85mmHg以上) 脳梗塞を防ぐためにどの程度血圧を下げるかは、年齢や持病の状況によって異なります。 具体的な目標値は、以下のとおりです。 降圧目標 該当者 130/80mmHg未満 75歳未満 冠動脈疾患 CKD(たんぱく尿陽性) 糖尿病 抗血栓薬服用中 140/90mmHg未満 75歳以上 両側頸動脈狭窄や主幹動脈閉塞 CKD(たんぱく尿陰性) 糖尿病や重度の腎機能障害の人は脳梗塞になりやすいため、血圧の目標値がより厳しく定められています。 糖尿病の人 近年、糖尿病の増加に伴って「アテローム血栓性脳梗塞」の発症数が増えています。 血糖値が高い状態が続くと、血液中に多量に存在する糖分が血管の壁を傷つけ、動脈硬化が悪化します。 その結果、脳梗塞や心筋梗塞などの病気の発症リスクが高くなるのです。(文献2) 不整脈(心房細動)がある人 「心房細動」と呼ばれる不整脈がある場合、心房内に血栓ができるリスクが高まります。できた血栓が血流に乗って全身へ飛ぶ恐れがあり、飛んだ血栓が脳で詰まると「脳梗塞」になるためです。 この心臓由来の血栓による脳梗塞を、「心原性脳塞栓症」と呼びます。心原性脳塞栓症は、ほかの脳梗塞よりも大きな血管が詰まるため、命に関わるケースもあります。 脂質異常症の人 脂質異常症の人は、血液中のコレステロールが高い状態です。そのため、血管を詰まらせる「血栓」ができやすく、脳梗塞になるリスクも高いため注意が必要です。 脂質異常症から脳梗塞にいたる流れを、以下に紹介します。 血管中に脂質(コレステロール)が高い状態が続く 血管の壁に「プラーク」と呼ばれる塊ができ、詰まりやすくなる できたプラークが何かをきっかけに壊れる 破れた部分を修復するために「血小板」という血液を固める物質が集まり、血栓ができる 血栓が脳の血管に詰まり、脳梗塞が起こる 脂質異常症そのものには自覚症状が無いケースが多いため、治療の必要性を感じない人もいます。しかし、放置すると結果的に脳梗塞をはじめとする大きな病気につながるのです。 生活習慣の乱れやストレスがある人 以下のような生活習慣の乱れは、脳梗塞のリスクを上昇させます。(文献3) 喫煙 肥満 運動不足 食生活の乱れ お酒の飲みすぎ 塩分の取りすぎ ストレスの多い生活 複数の要因が重なると、より脳梗塞の発症リスクは高まります。 妊婦や経口避妊薬の服用をしている人【女性】 妊娠中の人や女性ホルモン剤を服用している一部の人は、血栓ができやすくなることがあります。 とくに、45歳未満で前兆のある片頭痛がある人は経口避妊薬の服用によって脳梗塞のリスクが上昇するという報告があります。(文献1) そのため、前兆のある片頭痛を持病に持つ女性は、経口避妊薬を飲むことはできません。 また、女性は、血管や骨の健康を保つ女性ホルモン「エストロゲン」が閉経により減少すると、脳梗塞になりやすくなるともいわれています。 当院「リペアセルクリニック」では、脳梗塞後の後遺症軽減や再発予防に、再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けています。どうぞ気軽にお問い合わせください。 また、脳梗塞の前兆については、以下の記事で詳しく説明しています。あわせてご覧いただければ幸いです。 脳梗塞の発症を予防する3つの対策 脳梗塞の発症を予防する対策は、以下の3つです。 生活習慣病を治療して動脈硬化を防ぐ 生活習慣をととのえる 不整脈を治療する 本章の内容を参考に、脳梗塞のリスクを軽減させましょう。 1.生活習慣病を治療して動脈硬化を防ぐ 生活習慣病である「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」の治療は、脳梗塞の発症リスクを低下させます。取り入れやすい対策法を順番に説明します。 高血圧 高血圧を治療すれば血圧が下がり、血管への負担が軽減します。その結果、脳梗塞リスクの減少が期待できます。生活上の注意を守りながら、処方された薬を正しく服用しましょう。 高血圧の治療に使われる薬の例は、以下のとおりです。(文献1) カルシウム拮抗薬 利尿薬 アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬 アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB) また、血圧を下げるためには「規則正しい食生活」「適度な運動」などの生活習慣の改善が重要です。できることから少しずつ心がけましょう。 糖尿病 糖尿病のコントロールが悪いと脳梗塞の原因となる「動脈硬化」になりやすくなります。そのため、糖尿病の治療も、脳梗塞の予防に効果があります。。 糖尿病治療の基本は「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つです。具体的な指導内容は、糖尿病の状態や残された腎臓の機能などによって異なるため、医師の指示に従いましょう。(文献4) 脂質異常症 脳梗塞のリスクを下げるには、血中のLDLコレステロール値を適正に保つことも大切です。 LDLコレステロールは、脳梗塞のなかでも「アテローム血栓性脳梗塞」のリスクに関わるといわれています。 脂質異常症の治療は、生活習慣の改善に加えて以下の薬がよく使われます。 スタチン系 エゼチミブ スタチン系の薬で十分な効果が得られない場合、エゼチミブと併用するケースもあります。(文献1) 2.生活習慣をととのえる 生活習慣の乱れは高血圧、糖尿病、脂質異常症など多くの生活習慣病の発症・悪化に関わります。 取り入れたい生活習慣は、以下のとおりです。(文献5)(文献6) 肥満を解消する 適度な運動をする 十分な睡眠をとる 脂質や塩分を控える たばこをやめる(禁煙) お酒の飲みすぎは避ける 魚を積極的に取り入れる また、脱水も脳梗塞のリスクを上げるため、運動や入浴、サウナなど、汗を多くかいた後は水分をこまめにとることも心がけたいポイントです。 できることから少しずつ始めてみましょう。 脳梗塞の予防につながる生活習慣は、以下の記事でも詳しく説明しています。 3.不整脈を治療する 不整脈のうち「心房細動」があると、毎年約5%の方に脳梗塞が発症すると指摘されています。 日常生活で動悸・息切れなどの自覚症状が出現した際は、心臓専門の医療機関で詳しく調べてもらいましょう。 脳梗塞の再発を予防する方法 最近、脳ドックを受診する方が増えて「無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)」が見つかるケースが増えています。この隠れ脳梗塞が発見されたのち、数年以内に3割の人が再び脳梗塞の発作を起こすともいわれています。 「脳梗塞は再発する危険性がある」と考えておきましょう。 脳梗塞を発症した方は、血栓ができないように再発を予防する薬を飲む必要があります。起きた脳梗塞の種類と、代表的な再発予防薬は以下のとおりです。 起きた脳梗塞の種類 代表的な再発予防薬 「ラクナ梗塞」や「アテローム血栓症」 抗血小板薬(少量のアスピリン、シロスタゾールなど) 心臓が原因で起こる「脳塞栓」 抗凝固薬(ワーファリン、リバーロキサバンなど) 再発防止で大切なのは、症状が悪化していない・調子が良いなどの場合も、自己判断で薬をやめないことです。基本的には脳梗塞の再発予防薬は、継続する必要があります。 また、再発防止薬を飲んでいる人は、出血しやすい状態です。あざが治らない、鼻血が止まらない、便に血が混じるなどの場合はすぐに受診してください。 また、薬の効果に影響するため、ワーファリンを服用している人は納豆や青汁などを食べてはいけません。 薬の継続についてや副作用に関する不安がある場合は、当院「リペアセルクリニック」でも相談を受け付けております。「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で気軽にご連絡ください。 脳梗塞を含む脳卒中の再発予防については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 まとめ|脳梗塞になりやすい基礎疾患は早めに治療しよう 脳梗塞になりやすい人は、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、動脈硬化になりやすい要素があります。脳梗塞の発症や再発を予防するために、高血圧や糖尿病を罹患している場合には疾病の治療を行い、日頃の生活習慣を見直してみましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、脳梗塞後の治療として再生医療(幹細胞)をおこなっています。再生医療は、脳梗塞によってダメージを受けた脳細胞の修復や麻痺の改善、リハビリ効果の向上などに効果が期待できます。 再生医療へのご質問・ご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けております。気になる点がありましたら、どうぞ気軽にご相談ください。 脳梗塞になりやすい人に関するよくあるQ&A 脳梗塞になりやすい性格は? ストレスをためやすい人は、脳梗塞のリスクを高める以下の病気が悪化しやすく、脳梗塞になりやすい可能性があります。(文献7)(文献8) 高血圧 糖尿病 また、「脳梗塞の発症には、労働時間や労働によるストレスが関与している可能性がある」という研究報告もあります。適度な運動や休息をとり、ストレスをやわらげるようにしてみてください。(文献3) ストレスは若年性脳梗塞の原因になりますか? 若年性脳梗塞とは、50歳以下の若い人に起こる脳梗塞です。通常の脳梗塞と同様に、動脈硬化がひとつのリスクといわれています。 そのため、動脈硬化を悪化させるストレスは、若年性脳梗塞のリスクを上昇させる可能性が考えられるでしょう。 当院「リペアセルクリニック」では、若年性脳梗塞後の治療にも再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。気になる症状がある方は「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」まで気軽にご連絡ください。 若年性脳梗塞については、以下の記事で詳しく説明しています。 脳梗塞になりやすい食べ物はありますか? 以下の食品を摂りすぎると、脳梗塞になりやすくなる可能性があります。 食品 理由 動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品 コレステロールを増やしたり血行を悪くしたりするから 加工食品 添加物や保存料、トランス脂肪酸を多く含むから 塩蔵品 塩分が多く、動脈硬化や高血圧の原因となるから アルコール 摂りすぎると動脈硬化のリスクが上がるから おつまみとして塩分や脂肪が多い食品が過剰になりやすいから 高GI炭水化物 血糖値を急激に上げたり血管内に炎症をもたらしたりするから 毎日の積み重ねが身体をつくるため、摂りすぎには注意しましょう。 脳梗塞の予防・再発防止に関係する食事については以下の記事で詳しく紹介しています。 脳梗塞の後遺症はどんな症状ですか? 脳梗塞は、約半数の人に後遺症が出るといわれています。どのような後遺症が出るかは、ダメージを受けた部位によって異なります。 ダメージを受けた脳の部位 後遺症の例 前頭葉 人格や性格が変化する 頭頂葉 体が動かなくなる(麻痺) 後頭葉 視野の半分が欠ける 側頭葉 学習、記憶障害が起こる どの後遺症の場合も、継続的なリハビリが大切となります。 脳梗塞の治療や後遺症については、以下の記事もぜひ参考にしてください。 参考文献 (文献1) 日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会「脳卒中治療ガイドライン 2021〔改訂2025〕」 (文献2) 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「糖尿病の慢性合併症について知っておきましょう」 (文献3) 三重大学「ストレス関連疾患の発症に寄与する勤務状況の因子とその影響に関する研究」 (文献4) 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「糖尿病の治療ってどんなものがあるの?」 (文献5) 文部科学省「健康啓発教材2021高校生用07」 (文献6) 国立がん研究センター「肥満度と病型別脳梗塞の発症リスクとの関連について」 (文献7) 服部朝美,宗像正徳「高血圧とストレス|Jpn J Psychosom Med(60)」 (文献8) 湧田泰徳「2 型糖尿病の運動療法―ストレスとの関係性について―|専門リハビリ(19)」
2022.11.07 -
- ひざ関節
- 膝の外側の痛み
- 膝の慢性障害
- スポーツ外傷
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、有酸素運動に取り組む場合によく見られる炎症です。 とくに習慣的にランニングを楽しむ方の間で頻発することから、ランナー膝とも呼ばれます。 腸脛靭帯炎の症状や治療法、予防法などはあまり知られていませんが、発症しやすい炎症であるため、事前に知識を知って対処するのが重要です。 本記事では腸脛靭帯炎の症状や治療法、効果的なストレッチやテーピングなどを解説します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療の情報の提供と簡易オンライン診断を実施しております。 気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 腸脛靭帯炎に効果的なストレッチ3選 腸脛靭帯炎の症状が落ち着いてきたら、徐々にストレッチを開始して症状の改善に取り組むのがおすすめです。 以下3つのストレッチは、腸脛靭帯炎を予防する際にも役立ちます。 大腿筋膜張筋のストレッチ 股関節前面の筋肉のストレッチ 大腿部前面の筋肉のストレッチ ぞれぞれのストレッチについて、正しいやり方やポイントを解説します。 大腿筋膜張筋のストレッチ 大腿筋膜張筋は骨盤と股関節をつなぐ筋肉で、腸脛靭帯に移行して脛骨(すねの骨)に付着しています。 大腿筋膜張筋が硬くなると腸脛靭帯を介して膝に負担がかかるため、ストレッチで柔軟性を確保するのが重要です。 ストレッチの順は以下のとおりです。 1.布団やヨガマットにあおむけで寝て両ひざを立てる 2.片足をあぐらをかくように反対側のひざに乗せる 3.足を乗せた側に下半身をひねって倒す 4.30秒たったら反対側も同様に行う 下半身を倒した際に膝が痛む方は中断し、その他のストレッチを試してください。 股関節前面の筋肉のストレッチ 股関節の前面には腸腰筋(大腰筋と腸骨筋の総称)があり、股関節を屈曲させる(足を持ち上げる)際に重要な役割を果たします。 腸腰筋が硬くなると足が上がりにくくなるため、ストレッチで柔軟性を保つようにしましょう。 ストレッチの手順は以下のとおりです。 1.両足を前後に開いて立つ 2.上半身をまっすぐ下げる 3.前の太ももが床と平行になったら30秒キープする 4.反対側も同様に行う 膝を曲げたときにフラフラする方は、片手で壁に触れながらストレッチしてください。 大腿部前面の筋肉のストレッチ 大腿部前面(太ももの前側)には大腿四頭筋と呼ばれる大きな筋肉群があり、膝を伸ばしたり股関節を曲げたりする役割があります。 運動時の膝の曲げ伸ばしをスムーズに行うためにも、大腿部前面を柔軟に保つのが重要です。 ストレッチの手順は以下のとおりです。 1.布団やヨガマットにあおむけで寝る 2.右足をまげてかかとをおしりの横に持ってくる 3.30秒たったら反対側も同様に行う 寝た状態がつらい方は、上半身を起こし両手を後ろについた状態でストレッチしてください。 腸脛靭帯炎に効果的なマッサージ 自分でできる簡単なマッサージで、腸脛靭帯炎の症状を緩和する方法があります。 たとえば膝蓋骨(膝のお皿)の周囲にある筋肉をマッサージで緩める方法は簡単に取り組めるのでおすすめです。 1.左右の親指と人差し指で、膝蓋骨を軽くつかむ 2.内側の方向に軽く押し込む 3.内側から外側に軽く押し込む 4.2と3を繰り返す また膝蓋骨を手のひらで包み、円を描くように回すのも効果的です。 このストレッチは腸脛靭帯炎の改善だけでなく、再発を予防する目的で取り組むのもおすすめです。 腸脛靭帯炎に効果的な筋トレ ランニングの際に膝が内外にぐらつくと、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が擦れ合い、腸脛靭帯炎の発症リスクが増加します。 膝関節の動揺を防ぐためには、腸脛靭帯への負荷を減らすための筋トレが有効です。 普段から以下3つの筋トレに取り組み、腸脛靭帯炎の改善・予防に取り組みましょう。 大臀筋・中臀筋の筋トレ 内転筋の筋トレ 下腿三頭筋の筋トレ それぞれについて解説します。 大臀筋・中臀筋の筋トレ 大殿筋(だいでんきん)はお尻の表面を覆う大きな筋肉で、歩行時や走行時などに骨盤を安定させる重要な役割があります。 中殿筋(ちゅうでんきん)は骨盤と股関節をつなぐ筋肉で、片足立ちになる際に骨盤を水平に保つ役目を持つ大切な筋肉です。 筋トレで大殿筋・中殿筋を鍛えると、走行時の左右へのふらつきを抑制する効果が期待できます。 布団やヨガマットに横向きで寝て、上になっているほうの足の上げ下ろしを繰り返すと大殿筋・中殿筋を鍛えられます。 内転筋の筋トレ 内転筋(ないてんきん)は太ももの内側にある筋肉の総称です。骨盤を安定させたり、歩行時・走行時の左右へのふらつきを抑制する際にはたらく重要な筋肉です。 内転筋の筋力が低下するとO脚につながりやすくなるため、将来の変形性膝関節症を予防するためにも普段から筋トレしておくのがおすすめです。 布団やヨガマットに横向きで寝て、下になっている方の足の上げ下ろしを繰り返すと、内転筋を鍛えられます。 下腿三頭筋の筋トレ 下腿三頭筋(かたいさんとうきん)は、ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋の総称です。 足首を底屈させる際にはたらく筋肉で、走行時に地面をしっかりと蹴る際に大切な役割を果たします。また、下腿三頭筋は第2の心臓とも呼ばれており、全身の血液循環をサポートする重要な筋肉です。 下腿三頭筋を鍛える際にはカーフレイズ(つま先立ちになり、かかとの上げ下ろしを繰り返す)のが効果的です。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)の基礎知識 腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝の外側に痛みが出るスポーツ障害の一つです。ランニングをする方に多くみられるため、「ランナー膝」とも呼ばれます。 前十字靭帯断裂やねんざのように一度の強い外力で起こるけがとは異なり、膝の曲げ伸ばしによる負担が繰り返しかかることで発症しやすくなります。 また、ランニングやサイクリングなどの運動だけでなく、歩き方の癖、日常的な身体の使い方、足に合っていない靴などが影響する場合もあります。 ここでは、腸脛靭帯の役割や腸脛靭帯炎が起こる仕組み、症状、主な原因について解説します。 「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」とは? 腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)とは、骨盤の外側から膝の下あたりまで、太ももの外側に沿って伸びる組織です。 腸脛靭帯は大臀筋や大腿筋膜張筋とつながっており、これらの筋肉の働きと連動しながら、骨盤や膝を安定させる役割があります。そのため、歩行やランニングの際には下半身のぐらつきを抑え、スムーズな動きを支えています。 膝の少し上から太ももの外側を触ると、硬いすじ状の組織に触れることがあります。この腸脛靭帯に繰り返し負担がかかり、炎症が起きた状態が腸脛靭帯炎です。 腸脛靭帯炎の発生メカニズム 腸脛靭帯炎は、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆と呼ばれる膝の外側の骨の出っ張り部分が、繰り返しこすれることで起こると考えられています。 膝を曲げ伸ばしすると、腸脛靭帯は大腿骨外側上顆の上を前後に移動します。とくに膝を軽く曲げた状態では摩擦が生じやすく、ランニングのように同じ動作を繰り返す運動では、膝の外側に負担がかかりやすくなります。 その結果、膝の外側に炎症が起こり、痛みにつながることがあります。 腸脛靭帯炎の症状 腸脛靭帯炎では、主に膝の外側に痛みが現れます。初期は運動中や運動後に痛みが出ても、休むと落ち着くことがあります。 主な症状は以下の通りです。 走っている途中から膝の外側が痛くなる 初期は運動を終えると痛みが落ち着く 進行すると運動後にも痛みが残りやすくなる 階段の昇り降りや歩行など、日常動作でも痛みが出ることがある 痛みが出やすい場所は、膝の外側にある大腿骨外側上顆の周辺です。症状が進行すると、走りはじめや膝の曲げ伸ばしだけでも痛みを感じることがあります。 痛みを我慢して運動を続けると悪化する可能性があるため、違和感がある場合は運動量を調整し、必要に応じて医療機関を受診してください。 腸脛靭帯炎の主な原因 腸脛靭帯炎は、膝の外側に繰り返し負担がかかることで発症しやすくなります。主な原因としては、以下が挙げられます。 ランニングやサイクリングなどによる反復的な膝への負担 膝を何度も曲げ伸ばしする動作 股関節の可動域低下 足首の柔軟性低下 ランニングフォームの乱れ 足に合っていない靴の使用 膝関節や下肢アライメントの問題 扁平足など足部の構造的な問題 とくに、ランニングやサイクリングなど同じ動きを繰り返す運動では、腸脛靭帯に負担がかかりやすくなります。 また、股関節まわりの筋力不足や柔軟性の低下、フォームの乱れ、靴の不適合なども、膝の外側への負担を増やす要因になります。 O脚や扁平足など下肢のアライメントに問題がある場合も、腸脛靭帯炎につながることがあります。そのため、ランナーだけでなく、日常的に膝へ負担がかかっている方にも起こる可能性があります。 腸脛靭帯炎の診断方法 腸脛靭帯炎は整形外科で多く見られるスポーツ障害の一種のため、専門医による問診や触診である程度は鑑別が可能です。 しかし、症状の程度を判断したり、確定診断を下したりするため、レントゲンやMRI検査、エコー(超音波)検査などを実施するのが一般的です。 また、「Grasping Test(グラスピングテスト)」と呼ばれる整形外科的な徒手検査で、腸脛靭帯炎を発症しているか確認する方法があります。 【Grasping Testの方法】 1.患者さんの膝を90°ほど曲げる。 2.痛みが出ている場所の少し上を親指で強く押さえる。 3.その状態で膝をゆっくり伸ばしていく。 4.その時に痛みが出るのであれば、腸脛靭帯炎が疑われる。 腸脛靭帯炎の治療法 腸脛靭帯炎を発症した場合は、主に以下3つの治療法で改善を図るのが一般的です。 保存療法 手術療法 再生医療 腸脛靭帯炎を発症したからと言っていきなり手術になるケースは極めてまれで、通常は安静にした上で保存療法を行います。 また、症状の悪化を防ぐための運動量の調節も重要なポイントです。 保存療法 腸脛靭帯炎を発症した場合、まずは保存療法を実施するのが一般的です。 保存療法は外科的な手術を行うのではなく、電気治療や薬物療法、リハビリテーション、テーピングなど、身体が持つ自然治癒力で症状の改善・予防を図るのが特徴です。 たとえばテーピングにより腸脛靭帯の負担を減らすと、症状の緩和・予防に役立ちます。 腸脛靭帯自体をサポートするテーピングと、膝の動きをサポートするテーピングの2種類を用いて行います。 また、腸脛靭帯への負担を軽減するため、以下3つのポイントを意識して靴を選ぶのも重要です。 1.シューズの後ろ、カップの部分がしっかりしているか 2.指の付け根で曲がるのか 3.シューズが過度に捻じれやすくなっていないか 運動を休止している期間も適度な負荷をかけると、腸脛靭帯炎の改善を早める効果が期待できます。 ただし、自分の判断ではなく作業療法士や理学療法士の指示を仰ぐのがポイントです。 痛みがひどい場合には、消炎鎮痛剤を配合した外用薬や内服薬を用いるケースもあります。 手術療法 保存療法で症状の改善が見られない場合には、手術療法が検討されるケースもあります。 腸脛靭帯炎に対する外科手術の技法として以下4つが挙げられます。 技法 特徴 腸脛靭帯の切除・切開(リリーステクニック) 大腿骨外側上顆との摩擦を防ぐ目的で、腸脛靭帯の一部を切除する 滑液包の除去 大腿骨と腸脛靭帯の間にある滑液包を一部、もしくはすべて取り除く 大腿骨外側上顆の切除 腸脛靭帯と擦れ合う大腿骨外側上顆の隆起部を切除する 腸脛靭帯延長術 腸脛靭帯を延長して大腿骨外側上顆との摩擦を防ぐ ただし、腸脛靭帯炎を改善するために手術療法が選択されるケースはまれです。 手術を避けるためにも、痛みがあるうちは専門医や理学療法士などの指示に従い、適切な措置を講じるのが大切です。 再生医療 近年では自己脂肪由来幹細胞などを用いた再生医療による腸脛靭帯炎の治療の研究も進められています。 自分の細胞を活用した治療法のため拒絶反応のリスクが低く、副作用が起こりにくいのがメリットです。 日帰りで治療が受けられるため、入院を避けたい方にも適した治療法です。 腸脛靭帯炎や膝の症状にお悩みの方で、手術以外の治療法について興味がある方は「再生医療」もご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。 腸脛靭帯炎にはストレッチが効果的!改善しない場合はクリニックで相談 今回は、腸脛靭帯炎に関して、病態や、ストレッチ、テーピング、靴選びなどの角度から、その対策をお話しました。 腸脛靭帯炎はランニングやスポーツ愛好家に多く見られるスポーツ障害の一種で、多くは「使い過ぎ」が原因で起こります。 適切な休養期間と専門医による指導・治療により、腸脛靭帯炎の多くは快方に向かうのが一般的です。 手術を避けるためにも症状が軽微な場合をのぞき、医療機関を受診し、適切な指示を得るようにしましょう。 初期の対応としては、炎症を抑えるための安静やストレッチ、適切なテーピングが有効です。また、腸脛靭帯炎を予防するためには、股関節やふくらはぎの筋力を鍛えるトレーニングや、適切な靴選びも重要です。 日常生活での意識や対策を行い、ランニングやスポーツを安全に楽しむために、ストレッチをはじめ、適切なケアを心がけましょう。 腸脛靭帯炎は誰にでも起こりうるケガです。これから運動を始める人も、ランニング愛好家の皆さんも運動前の準備運動、そして運動後のカラダのケアをしっかり行いながら、自分に合ったペースで頑張りましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療の情報の提供と簡易オンライン診断を実施しております。 気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 腸脛靭帯炎に関するよくある質問 腸脛靭帯炎は自然に治りますか? 腸脛靭帯炎の発症に伴う症状が軽度であれば、運動量を減らして安静にすると改善に向かう傾向にあります。 ただし、痛みを我慢して運動を続けると悪化し、治療期間が長引くため注意が必要です。 腸脛靭帯炎は前十字靭帯断裂のような瞬間的に起こるケガではなく、局所に繰り返しかかる負荷が原因で発症するため、改善のためには運動量の調節が求められます。 腸脛靭帯炎はどれくらいで治りますか? 腸脛靭帯炎が治るまでの期間は症状の程度や運動経験、年齢、関節の柔軟性、身体の使い方などにより一人ひとり異なります。 軽度の腸脛靭帯炎であれば適切な処置により数週間程度で改善するケースが多いですが、症状が強い場合や再発を繰り返している場合は数カ月かかる場合もあります。 しっかり治してから運動をはじめないと再発リスクが高くなるため、完治させるためには適切なリハビリやフォームの改善が必要です。 腸脛靭帯炎は再発しやすいですか? 腸脛靭帯炎は局所への繰り返しの負荷で起こるスポーツ障害のため、再発しやすい疾患と言えます。 安静にしていれば次第に痛みは治まりますが、ランニングの再開により再発する可能性が高いとされています。(文献1) とくにフォームの癖や筋力不足、柔軟性低下などの原因が改善されていないと再発しやすいため注意が必要です。 参考文献 (文献1) 腸脛靱帯炎の誘因となる筋力および下肢動作的要因|筑波大学陸上競技研究室
2022.11.04 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 動作時の痛み
「前十字靭帯が断裂した場合、スポーツ復帰はいつ頃なのか」「そもそも復帰できるのかが心配」と考えている方もいるでしょう。 結論、前十字靭帯断裂(損傷)のスポーツ復帰は半年〜1年が目安とされています。 前十字靭帯断裂が軽度であっても、放置すると他の症状が発症するリスクがあるだけでなく自然に修復されないので、基本的には手術が必要です。 【前十字靭帯断裂の手術後の流れ】 1週間程度(最短4日)の入院期間中は車いす生活 退院後は松葉杖で足を安静にする リハビリを継続していれば1カ月で日常生活が可能 →前十字靭帯断裂の再建術後、33〜92%が1年以内にスポーツ復帰! 本記事では前十字靭帯断裂の再建術後、スポーツ復帰できる目安や、手術しないリスクなどを解説します。 治療法や前十字靭帯断裂が起きたままスポーツをするリスクなども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 前十字靭帯断裂(損傷)のスポーツ復帰は半年〜1年が目安 前十字靭帯断裂の手術(再建術)後、スポーツ復帰できる目安は半年から1年です。 1週間程度(最短4日)の入院期間中は車いす生活で、退院後は松葉杖となり、きちんとリハビリを継続していれば1カ月で日常生活が可能です。 中には、最短3カ月で歩けるまで回復した患者様もいます。 国立医学図書館に掲載された情報によると、前十字靭帯断裂の再建術後、スポーツ復帰にかかる期間は「6カ月」と記載されています。 なお、研究結果によると再建術後、33〜92%もの方が1年でスポーツ復帰できたという結果もあるのです。 損傷の程度には個人差があるため、スポーツ復帰までの期間だけでなく「そもそも復帰できるのか」も変動すると把握しておきましょう。 前十字靭帯断裂の程度によって異なるスポーツ復帰できるまでの期間が気になる方は、以下の記事をご確認ください。 前十字靭帯断裂後のスポーツ復帰を阻害する因子と対策 前十字靭帯断裂を手術(再建術)後であっても、様々な要因によってスポーツ復帰が難しい場合があります。 ここでは、その因子について大きく4つに分けて紹介します。 膝伸展筋力の回復が不十分 再受傷への恐怖や心理的要因 スポーツへの早期復帰による再損傷リスク 対策方法も解説しますので、前十字靭帯断裂から早期復活を考える場合は参考にしてください。 膝伸展筋力の回復が不十分 膝伸展筋力の回復が不十分な場合、とくに激しいスポーツへの復帰は遅くなってしまいます。 再建術後のスポーツ復帰において筋力回復は必須事項であり、膝伸展筋力健患比80%※以上が基準の一つとされています。 ※出典:第9回日本スポーツ理学療法学会 学術大会 特に大腿四頭筋の筋力回復が不十分な場合、ジャンプや方向転換など高負荷動作が難しいだけでなく、股関節の安定性も損なわれ、思うように動かせないことも。 膝伸展筋力の回復を十分にするためにも、術後早期からの適切な筋力トレーニングが重要です。 ただし、術後2~3ヶ月の期間は最も脆弱な状態とも言われているので、焦らず地道なトレーニングとリハビリを行いましょう。 再受傷への恐怖や心理的要因 「再び前十字靭帯断裂を引き起こしてしまうのではないか」という恐怖心を含む心理的要因も、スポーツ復帰を阻害する要因です。 研究によると、再建術後のスポーツ復帰した患者のうち20%が再受傷の恐怖により、17.8%が膝関節の不安定性と痛みにより同レベルには復帰しなかったと報告されています。 また、再受傷自体の発生率も若年アスリートで約23-31%、術後5年以上で健常側が約11.8%などと、決して低い数字ではありません。 筋力の回復が不十分だったことによる膝の不安定性も、断裂前の感覚と異なることで心理的に億劫になりがちです。 再受傷への恐怖を克服するには地道なリハビリやトレーニングを続けつつ、小さな成功体験の積み上げといった自己効力感を生むことが大切になります。 医師や理学療法士といったスポーツ復帰への協力者や、身近な支援者と密にコミュニケーションを取りながら、少しずつ状態を良くしていくことを目指しましょう。 ※参考:膝前十字靭帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン スポーツへの早期復帰による再損傷リスク 手術後、焦りからスポーツへの早期復帰を目指すことで、再損傷のリスクが高くなってしまう可能性があります。 「早い競技復帰」は再断裂の危険因子になるため、再損傷してしまうことでさらに本調子まで遠のくことを回避するためにも、手術後は段階的にリハビリを行いましょう。 段階的復帰を目指すリハビリとしては、以下が1つの例になります。 術後2週:ACL用膝硬性装具を装着下で全全荷重歩行 術後3ヵ月:ジョギング開始 術後6ヵ月:ノンコンタクト練習開始 術後8ヵ月:ノンコンタクトスポーツ復帰 術後10ヵ月:コンタクトスポーツ復帰 個人差はありますが地道なリハビリを続けていけば、元通り活動することは十分に可能です。 しかし、後遺症が残ったり思うような回復が見込まれない場合は、自然治癒能力を高める最先端の治療法である「再生医療(幹細胞治療)」もご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、腱や骨といった特定の部位に、高い効果が期待できる「分化誘導」という最先端の再生医療技術を提供しております。 まずはどんなご相談でも大丈夫ですので、本当にこのまま治るのか不安な方や、別のアプローチを考えたい方は、当院までお気軽にご相談ください。 ※参考:東海スポーツ傷害研究会会誌:Vol.33(Dec.2015)膝前十字靭帯再建術後の再受傷に関する調査 前十字靭帯断裂後の治療方法 前十字靭帯が断裂すると、自然に修復されません。 将来スポーツを行う可能性がある場合には、靱帯を再建する手術療法、将来的にスポーツなどをしない方であれば運動療法を行うのが一般的です。 それぞれの治療法について、詳しく解説していきます。 1.自家腱移植 「自家腱移植」は、自分の組織を用いて再建する方法です。 膝の内側にある腱(ハムストリング腱)や、前面の腱(膝蓋骨を割った骨付きの膝蓋腱)を使います。 手術は関節鏡を用いて、小さな切開を行います。 大腿骨と脛骨をつなぐトンネルをつくり、加工した腱を通して上下を金具で固定する手術です。 最低限の切開で、早くリハビリを始められる点からスポーツ選手がよく採用しています。 2.保護的早期運動療法 将来的にスポーツなどをしない方であれば、前十字靭帯専用の装具を装着して、リハビリをする治療を選択する場合もあります。 保存的治療ではいずれは日常生活やレクリエーションレベルの動作は可能ですが、競技スポーツへの復帰は困難とされています。 また前十字靭帯損傷後に手術を行わなかった場合、約6割の患者が変形性膝関節症になる報告がされているため注意しましょう。 治療を選択する際、きちんと損傷の程度を理解し、術後の生活やスポーツへの影響を考えて決める必要があるでしょう。 そもそも前十字靭帯とは 靭帯とは、コラーゲンや弾性線維でできている多少伸び縮み可能なひも状のような部位です。 関節で骨同士をつないで、過剰に骨が離れるのを防いで関節の安定性を保っています。 膝の関節は太ももの大腿骨(だいたいこつ)とすねの内側にある脛骨(けいこつ)、膝のお皿とよく呼ばれる膝蓋骨(しつがいこつ)の3つから成り立っています。 大腿骨と脛骨をつないでいる靱帯は、以下の4つです。 内側側副靱帯 外側側副靱帯 前十字靭帯 後十字靭帯 内側と外側側副靱帯は、膝関節の左右にあり、膝が左右にずれすぎないようにする役目をしています。 前と後十字靭帯は、大腿骨と脛骨の間で交差していて、前十字靭帯は脛骨が前に出すぎないようにしています。 前十字靭帯断裂の損傷分類 前十字靭帯の怪我を「前十字靭帯損傷」と言います。 前十字靭帯損傷は程度によって1度から3度までに分類され、数字が大きいほど損傷の強さを表しています。 1度損傷 前十字靭帯は切れておらず、軽い痛みと腫れのみ。膝の不安定さはない。 2度損傷 前十字靭帯は部分的に断裂し、膝には不安定さが現れる。 3度損傷 前十字靭帯が完全に断裂している。内出血も起きる。膝には不安定さがある。 上記のうち「前十字靭帯断裂」は2度と3度が該当しているのです。 前十字靭帯断裂が起きる原因 前十字靭帯断裂は、強い力で脛骨だけが前に押し出されたり、膝を過剰にひねると、前十字靭帯の限界を超えるため靱帯断裂が起こります。 損傷の原因にも、大きく分けて接触型と非接触型の2種類があり、それぞれの違いは以下の通りです。 損傷の原因 概要 接触型 膝に強い衝撃が加わり、靭帯が切れて発症する 非接触型 ジャンプの着地や方向転換で、膝を捻る動作で発症する 上記以外にも、サッカーやバスケットボール、バレーボールなどのスポーツをする方も発症しやすいため注意が必要です。 前十字靭帯断裂の症状 前十字靭帯が断裂した瞬間は膝の中で紐がちぎれたような感覚になる症状があります。 膝が腫れたり熱を持ったりする 膝がぐらぐらして不安定になる 歩行時に膝がガクッと崩れる感覚になる 膝に力が入らなくなる 膝が伸びなかったり曲がらなかったりする(可動域が制限) 前十字靭帯が断裂すると、上記のような症状も見られます。 しばらく放置すると痛みと腫れは引いてきますが、靱帯は勝手に治ることは少なく、膝の不安定さが残ります。 そのまま生活していると、膝関節の中にある半月板や軟骨も傷み、変形性膝関節症も発症するので注意しましょう。 以下の記事では、前十字靭帯断裂が軽度な方に向け、受診の目安や治療法を解説しました。 「軽度でも手術が必要なの?」と気になる方は、ぜひ参考にしてください。 前十字靭帯断裂の検査方法 前十字靭帯断裂が起きているか検査したい場合、MRI検査がおすすめです。 従来では関節鏡で前十字靭帯断裂を起こしているか確認していましたが、近年はMRI検査の技術が進歩しているため、ある程度は検査可能です。 また、膝の不安定さや力が加わるとどう痛みが出るか、触って確認するなど検査も行います。 当院でも検査を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。 まとめ・前十字靭帯断裂をしてスポーツ復帰を早めたいなら適切なリハビリを! 前十字靭帯断裂は、膝の中の靭帯が切れた状態です。 とくにスポーツをしているときに多く発生する外傷です。 受傷直後は傷みや膝の腫れがありますが、時間が経てばその症状は軽くなります。 ただし、何も治療をしないと膝が不安定なままになったり、将来「変形性膝関節症」を発症する可能性もあります。 前十字靭帯断裂の可能性がある場合は、早期に整形外科を受診するのが重要です。 以下の記事では、前十字靭帯断裂が治るまでの期間について解説しました。 ぜひ、あわせてご覧ください。 前十字靭帯断裂のスポーツ復帰に関するよくある質問 ここからは、前十字靭帯断裂で1日でも早くスポーツ復帰したいと考える方に向け、よくある質問を取り上げます。 前十字靭帯断裂の手術をしないとどうなるの? 前十字靭帯断裂したままスポーツするリスクは? 前十字靭帯断裂の手術をしないで済むリハビリ方法はあるの? それぞれ回答しながら回答していくので、ぜひ参考にしてください。 前十字靭帯断裂の手術をしないとどうなるの? 前十字靭帯断裂で手術せず放置すると、変形性膝関節症が発症するリスクがあげられます。 軽度の場合、安静にしていると痛みや腫れが軽減される症例もあるため、いつも通りの日常生活に戻ってしまう方もいるでしょう。 しかし前十字靭帯断裂は自然回復する可能性が低く、慢性的な痛みや腫れが起きてしまいます。 そもそも前十字靭帯断裂は、靭帯が切れている状態なため、スポーツ復帰後に再断裂する可能性もあります。 スポーツ復帰するためにも、適切な手術を受けるのがおすすめです。 前十字靭帯断裂したままスポーツするリスクは? 前十字靭帯断裂したままスポーツすると、半月板損傷が起きるリスクを高めてしまいます。 膝のクッションが断裂し、軟骨に傷をつけてしまうため、ギプスをつけても自然回復が難しくなってしまうのです。 慢性的な症状が発症しないよう、早期の発見と治療を検討しましょう。 前十字靭帯断裂の手術をしないで済むリハビリ方法はあるの? 前十字靭帯断裂の手術をせず放置すると、変形性膝関節症や半月板損傷のリスクがあり、手術以外でスポーツ復帰は難しいと言えます。 しかし、中には競技を控えている方がテーピングで応急処置している方もいるでしょう。 前十字靭帯が完全に断裂している場合、手術以外で再生する可能性は限りなく低いため、適切な手術とリハビリが重要です。 「手術は傷が残るから……」と気になる方は、再生医療がおすすめです。 再生医療を用いれば、注射のみになるため、入院が不要になります。 前十字靭帯断裂の手術をしようと決断された方は、再生医療も1つの選択肢にあげてみてはいかがでしょうか。
2022.11.02 -
- 頭部
- 脳梗塞
- 脳卒中
「片方の手足がしびれる」「ろれつが回らない」「片目が見えにくい」 これらの症状が突然現れたら、脳梗塞の前兆かもしれません。 脳梗塞は発症から4.5時間以内の治療で回復率が大きく変わるため、「おかしい」と感じたら迅速な対応が必要です。 本記事では、脳梗塞の前兆を1分で確認できるチェックリストと、症状が出たときの対応を解説します。脳梗塞の症状が疑われる場合は、迷わず119番通報して救急車を呼びましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳梗塞の後遺症治療に用いられている再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ一度ご利用ください。 脳梗塞の前兆チェックリスト 脳梗塞が疑われるサインは突然現れることがあります。 次の項目に一つでも当てはまる場合は、すぐ医療機関へ相談してください。 【1分で確認】FASTチェック法 脳梗塞の前兆を自宅で素早く確認する方法として「FASTチェック」が役立ちます。 前兆を見逃すと治療が遅れ、後遺症が重くなる恐れがあるため、次の手順でチェックしましょう。 1.Face(顔のゆがみ):口角が片側だけ下がっていないか確認します。 2.Arm(腕の脱力):両腕を前に上げ、片方だけ下がらないか見ます。 3.Speech(言葉のもつれ):はっきり話せるか、ろれつを確かめます。 4.Time(時間の猶予):症状に気づいた時刻を確認し、すぐ医療機関に連絡します。 いずれか一つでも異常があれば、早急に医療機関に相談してください。 脳梗塞の前兆を確認したらすぐに病院へ! 症状が一時的に治まったとしても、放置は極めて危険です。 初期症状が軽くても、背後には重大な疾患が隠れている可能性があるため、躊躇せず119番通報して救急車を呼んでください。 突然の体調変化があった場合、多くの方は驚いて医療機関を受診しますが、なかには「気のせいかもしれない」「もう治ったから大丈夫」と判断し、受診を見送る方も一定数存在します。 一時的に症状が改善しても、再発した際に取り返しのつかない事態になるリスクがある点に留意しておきましょう。 とくに、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患は、最初のサインを見逃すことが命に関わる結果につながるため注意が必要です。 上記のFASTチェックで一つでも該当する症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 脳梗塞の前兆として現れる7つのサイン 脳梗塞の前兆では、身体の片側の麻痺やしびれ、言葉の異常、視野の変化が急に現れるのが特徴です。 ここでは、脳梗塞の前兆として現れる7つのサインをご紹介します。 【運動機能】片側の手足に力が入らない・足がもつれる 片側の手足に力が入らない、足がもつれるといった運動機能の変化は、脳梗塞の前兆として重要なサインです。 主に、以下のような症状が現れます。 急に片方の手や足の力が抜ける 箸やペンを持てない 持った物を落とす どちらかの足を引きずる 真っすぐ歩けない、立てない 脳に障害が起こると、神経が交差する影響で片半身が動かない、もしくは動きにくくなります。 【感覚障害】片側の手足がしびれる・感覚が鈍い 以下のような片側の手足がしびれる、感覚が鈍い感覚障害も脳梗塞の前兆として見逃せないサインです。 急な顔の片側のしびれ 急な手足の片側のしびれ 皮膚が一枚増えたような感じ 足の裏が浮くような感覚 一過性脳虚血発作や脳卒中では、上記のような感覚が数分から数十分だけ出て、その後自然に治まる場合があります。 【言語障害】言葉が出てこない・ろれつが回らない 言葉が急に出てこない、ろれつが回らない状態は、脳梗塞や一過性脳虚血発作の前兆として重要なサインです。 以下のような症状に注意しましょう。 簡単な受け答えができない 会話が成立しない 聞き取れるが話せない ろれつが回らない 脳の言語に関わる部分に障害が起こると、言葉が出ない、言葉がうまくつながらない、発音が不明瞭になる症状が現れます。 【視覚障害】片目が見えにくい・視野の半分が欠ける 片目が急に見えにくくなる、視野の半分が欠けて見える視覚障害も、脳梗塞の前兆として知られています。 脳や網膜へ向かう血流が一時的に低下すると、片眼の視力低下や失明、左右どちらかの視野が突然欠ける症状が生じるのです。具体的には、以下のような変化が挙げられます。 片側の物が見えにくい 視界の一部が暗くなる 急に物にぶつかりやすくなる 【平衡感覚】突然のめまい・ふらつき 突然の強いめまいやふらつき、まっすぐ歩けない状態も、脳梗塞や脳卒中でみられる前兆の一つです。 脳幹や小脳への血流が障害されると、以下のような症状が現れます。 身体のバランスが保てなくなり、立ち上がれない ふらついて歩けない まっすぐ歩けない とくに、回転するようなめまいに加えて、ろれつが回らない、手足の力が入らない、物が二重に見える症状を同時に伴う場合は要注意です。 【頭痛】経験したことのない激しい頭痛 これまで経験のない突然の激しい頭痛は、脳卒中や脳梗塞の前兆および初期症状として重要なサインです。 一過性脳虚血発作を含む、脳卒中の初期症状として知られています。とくに、嘔吐を伴う突然の激しい頭痛や、経験したことのない頭痛が出現した場合は注意が必要です。 【意識】急な混乱・意識がぼんやりする 急な混乱や意識がぼんやりする状態は、脳梗塞や脳卒中の症状・前兆として見逃せないサインです。 具体的には、以下のような症状が現れます。 人の言葉が理解できない 意識がぼんやりする 意識の低下や消失、失神 こうした意識の変化が突然現れた場合は、疲労のせいと自己判断せず、救急車の要請も含めて早急に受診することが重要です。 女性に現れやすい脳梗塞の前兆 女性に現れやすい脳梗塞の前兆は男性と異なる症状が多く、気付きにくい傾向があります。 以下のような女性特有の前兆を知っておくことで異変に早く気付き、医療機関への受診につなげていきましょう。 全身倦怠感や吐き気など 女性の場合、脳梗塞の初期に顔や腕の麻痺だけでなく、全身の強い疲労感や脱力感が先に出るケースがあります。 運動や睡眠不足とは無関係に、突然ぐったりしたように力が入らなくなる状態が代表的な前兆です。 さらに、以下のような症状が脳梗塞の前兆として現れる場合があります。 吐き気や嘔吐 息切れ 呼吸困難 胸の痛みや不快感 とくに、吐き気や息切れ、胸の不快感といった症状は胃腸炎や貧血、更年期の不調と受け止めてしまい、受診が遅れてしまう場合があります。 いつもと明らかに違う強い疲労感や吐き気が急に出て、同時に片側のしびれや言葉のもつれを伴うときは、早急な受診が必要です。 女性ホルモンの減少でリスクが上昇する 女性ホルモンの減少によって、脳梗塞のリスクが上昇することが知られています。 女性ホルモンのエストロゲンには血管を保護し、血液中の脂質代謝を改善する働きがありますが、閉経前後にエストロゲンが急激に減少すると、血管が硬くなり動脈硬化や血栓ができやすくなるのです。 とくに、更年期には悪玉コレステロールの増加や血圧上昇、血糖値の上昇が重なりやすく、脳梗塞や脳出血のリスクが上がります。 また、女性特有のリスク要因です。 経口避妊薬の長期使用 妊娠・産後にみられる血栓症リスク 妊娠高血圧症候群 前兆を伴う片頭痛 心房細動 更年期以降の女性は婦人科やかかりつけ医と相談しながら、血圧やコレステロール、血糖の管理を継続し、脳梗塞を予防しましょう。 【脳梗塞の前兆】一過性脳虚血発作に注意! 一過性脳虚血発作は、名前の通り一時的に脳梗塞のような症状が出現し、時間経過とともに多くは数分から1時間以内、通常は20~30分程度で自然に消失する病態です。(文献1) 地震にたとえると余震であり、本震の前兆・前触れとして認識するとわかりやすいでしょう。数日以内に本格的な脳梗塞を起こす可能性があるため、見逃せない重要な疾病です。 実際に、一過性脳虚血発作を起こした方の約15~20%が90日以内に脳梗塞を発症するとされています。(文献2) 脳梗塞が起きる原因 脳梗塞は、細くなった血管に血液が固まって詰まりを引き起こす病気です。 脳梗塞の要因によって、大きくわけて次の3つに分類されます。 動脈硬化によるアテローム血栓性脳梗塞 アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化で狭くなった太い頸動脈や脳主幹動脈に血栓が付着し、血管が詰まるタイプの脳梗塞です。 頸動脈や頭蓋内動脈の内側にコレステロールのたまったプラークができると、血管の内腔が徐々に狭くなり、プラークが破れて血栓が生じたときに閉塞を起こします。 高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などによって動脈硬化が進むと、発症しやすくなるため注意しましょう。 アテローム血栓性脳梗塞を防ぐためには血圧や血糖、コレステロールの管理とともに、頸動脈エコーなどで血管の狭窄の有無を評価し、動脈硬化の進行を抑えることが重要です。 血栓による心原性脳塞栓症 心原性脳塞栓症は、心臓の中にできた血栓が血流に乗って脳の太い動脈を塞ぐタイプの脳梗塞です。 心房細動や心筋梗塞後、弁膜症、心筋症などの心疾患があると心臓内で血液がよどみ、血栓ができやすい状態になります。 心房細動がない人と比べて、ある人は脳梗塞発症率が約5倍とされており、人工弁や重い心機能低下がある場合も広い範囲が一気に虚血となり重症化しやすいのです。(文献3) 心原性脳塞栓症の予防では、心電図や心エコーで心房細動や弁膜症の有無を確認し、心疾患の治療と再発予防が欠かせません。 比較的細い血管が詰まるラクナ梗塞 ラクナ梗塞は、脳の深部(内包・視床・橋など)へ向かう細い「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる血管が傷み、直径15mm未満の小さな梗塞が生じるタイプの脳梗塞です。 長年の高血圧や加齢に伴う小血管病が要因であり、深部小血管の狭窄・閉塞や細小血管の脆弱化が関係しています。 MRI検査で確認できるほか、片側の手足が動かしにくいなどの比較的軽い麻痺やしびれで見つかるケースもあります。 ラクナ梗塞の再発予防は、血圧管理を中心とした生活習慣病をコントロールし、高血圧の治療を続けることが基本です。 脳梗塞の前兆が出る前にできる予防法 脳梗塞を防ぐためには、日頃から血管への負担を減らす生活習慣が大切です。 動脈硬化を進め、脳梗塞発症のリスクを高める要素には以下が挙げられます。 高血圧 糖尿病 脂質異常症 喫煙 肥満 多量の飲酒 運動不足 食生活の見直しや適度な運動、禁煙などにより、生活習慣病の予防や改善が可能です。 なお、脳卒中後の後遺症や再発が心配な方に対しては、「再生医療」が選択肢になります。再生医療は、患者様自身から採取した幹細胞を用いて、脳梗塞の再発防止を目指せる治療法です。 脳梗塞の後遺症に対する再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」での症例をご覧ください。 【関連記事】 脳梗塞の予防・再発防止のために食べてはいけないものとは?理想的な食事の摂り方 まとめ|脳梗塞の前兆を確認したら脳専門病院を受診しよう 本記事でご紹介した前兆が現れたり、症状に心当たりがあった場合、脳神経内科・脳血管内科・脳外科など脳を専門としている病院を受診してください。 診療科名は病院によって異なるため、ホームページの確認や電話で問い合わせをすると良いでしょう。 脳梗塞の前兆が現れたら一刻を争うため、ためらわず救急車を呼ぶ判断も大切です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳梗塞の再発防止や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ一度ご利用ください。 脳梗塞の前兆は何日前から現れる? 脳梗塞の前兆が何日前から現れるかは人それぞれであり、一概に何日前とはいえません。 ただし、ある研究では前兆が出た人の約10%は3カ月以内に脳梗塞を発症し、その約半数が48時間以内に起こったことが報告されています。(文献4) 動脈を塞いでいる血栓が一時的に溶けると、片側の麻痺や言語障害、しびれ、ふらつき、視野の欠けなどの症状はいったん治まる場合がありますが、そのまま放置すると脳梗塞を発症する恐れがあるのです。 前兆と思われる症状が現れた際は、短時間で治まっても時間を空けずに医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) 一過性脳虚血発作(TIA)|MSDマニュアル家庭版 (文献2) Early Risk of Stroke After Transient Ischemic Attack: A Systematic Review and Meta-analysis|PubMed (文献3) 心房細動による脳卒中を予防するために|心房細動による脳卒中を予防するプロジェクト (文献4) Short-term Prognosis After Emergency Department Diagnosis of TIA|PubMed
2022.10.31 -
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「脳梗塞に治る見込みはある?」 脳梗塞の患者様やご家族は、脳梗塞は本当に治る見込みがあるのか、治療やリハビリについてお悩みの方も多いのではないでしょうか。 脳梗塞は早期に適切な治療を行うことで、症状の改善や後遺症の軽減が期待できる一方で、発症後の対応やリハビリの進め方によって、その後の回復や生活の質に差が生じることもあります。 本記事では、脳梗塞が治る見込みや治療法について詳しく解説します。 また脳梗塞は再発のリスクが高く、再発するたびに後遺症は重くなる傾向があるため、機能回復と再発予防の両方に取り組むことが、これからの生活の質を守るうえで欠かせません。 従来の薬物療法やリハビリに加え、損傷した神経や血管の修復を目指す「再生医療」という新たなアプローチも検討しましょう。 脳梗塞の後遺症と再発予防に対する \再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者様ご自身の幹細胞を活用し、傷ついた神経や血管の修復・再生を促す治療法です。 以下の動画では、実際に再生医療を受け、脳卒中(脳梗塞)の後遺症に悩まれていた患者様の事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/VoFvJa_yBGI?si=DM7QrrmjUP4myPy4 脳梗塞が治るのか、後遺症について知りたいという方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 【結論】脳梗塞は早期治療すれば治る見込みがある 脳梗塞は、早期治療できれば治る見込みがあります。 ただし発症してから早い段階で適切な検査・治療をおこなわないと、後遺症のリスクが高くなるのも事実です。 本章では脳梗塞における早期治療の必要性や後遺症について解説します。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 治る脳梗塞と治らない脳梗塞の違い 脳梗塞が治るか治らないかを分けるのは、治療の早さで早期に治療・リハビリを開始できるかが、後遺症の有無や強さを左右します。 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで脳細胞がダメージを受ける病気で発症後の対応が遅れるほど、後遺症が残るリスクは高くなるとされています。 なお、一般的に「脳梗塞が治る」とは、脳細胞の状態が脳梗塞を起こす前に戻るという意味ではなく、「後遺症なく日常生活に戻れる」といった生活面についてを指します。 脳梗塞によって損傷した脳組織を、従来の薬物療法やリハビリだけで修復することには限界があるともいわれています。 そこで近年、新たな治療の選択肢として注目されているのが「再生医療」です。 再生医療とは、患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴によって体内へ投与することで、損傷した脳神経や血管の修復・再生を促す治療法です。 実際に当院では、10年間にわたり脳出血後遺症に悩まれていた50代女性の患者様が「杖や装具なしで家の中を移動できる」「言葉がスムーズに出るようになる」など、身体機能や会話能力の改善がみられた症例もあります。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc?si=N6fiK1LXHtVy31N6 「リハビリを続けても改善が頭打ちになっている」「このまま後遺症が残るのではと不安」「発症から何年も経っているけれど可能性を知りたい」という方は、お悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 脳梗塞の早期発見で注意したい症状 脳梗塞が治るかは、以下のような初期症状にいかに早く気づき、脳細胞の損傷が進む前に治療できるかにかかっています。(文献1) 症状があらわれやすい部位 脳梗塞の初期症状 顔 ・顔の片側がゆがむ ・顔の半分を動かせない 腕 ・片側の腕に力が入らない 言葉 ・舌がもつれてろれつが回らない ・言葉が出ない ・人の言葉が理解できない これらは、症状があらわれる部位「Face(顔)」「Arm(腕)」「Speech(言葉)」と「Time(すぐに・発生時刻)」の頭文字を取って「FAST」と呼ばれています。 さらに、以下のような症状も、脳梗塞の初期症状の可能性として否定できません。 耳鳴り 生あくび 突然の肩こり 視野の欠け 我慢できないほどの目の奥の痛み 気になる症状があればすぐに救急車を呼び、脳神経外科での治療を受けましょう。 なお、以下の記事では脳梗塞の前兆チェックリストを紹介しています。あわせてご覧ください。 脳梗塞の種類と原因 代表的な脳梗塞は、以下の3種類です。 アテローム血栓性脳梗塞 : 首や脳などのより太い血管が詰まることで起こる ラクナ梗塞 : 比較的小さな血管が詰まり、緩やかに症状が現れる 心原性脳梗塞 : 心臓の血栓の一部が血流により脳に運ばれ、血栓を作る また、ラクナ梗塞に似ているものの、症状が悪化しやすい「BAD」という種類もあります。 いずれも高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病による動脈硬化が原因で発症するケースが多くみられます。 治ったあと、再発防止の観点でも生活習慣病の治療は重要です。脳梗塞は再発しやすく、再発時は治りにくいケースもあるため、当てはまる持病がある方は、生活習慣の改善や薬物治療などに取り組むようにしましょう。 脳梗塞の早期治療に必要な検査 脳梗塞に対して早期に治療介入する上で重要になるのが検査です。 脳梗塞の主な検査は以下のとおりです。 検査名 概要 身体検査 心臓の音や血圧を測ったり、神経学的診察を行ったりする 血液検査 血液が凝固する速さ、血糖値、感染症の有無を調べる CT検査 脳内出血、虚血性脳梗塞、腫瘍などを調べる MRI検査 虚血性脳梗塞や脳出血によって損傷した脳組織を検出する 頸動脈超音波検査 頸動脈の脂肪沈着物 (プラーク) の蓄積と血流を調べる 脳血管造影検査 脳と首の動脈を詳細に調べる 心エコー検査 心臓から脳に移動して脳梗塞を引き起こした可能性のある心臓内の血栓の原因を見つける これらの検査は、現在の異変が脳梗塞なのか、別の要因によって起きているのかを識別するために非常に大切です。 速やかな検査と診断、治療の開始が、脳梗塞が治るかどうかや、後遺症の強さなどを大きく左右するといえるでしょう。 脳梗塞における3つの治療(急性期) 脳梗塞の急性期における治療法は、主に以下の3つです。 血栓溶解療法(t-PA治療) 血管内治療(血栓回収療法) 抗血栓療法(内服・点滴治療) 本章を参考に、脳梗塞の治療に関する理解を深めておきましょう。 血栓溶解療法(t-PA治療) 脳梗塞は、血管に詰まった血栓を溶かして脳への血流を回復させる「アルテプラーゼ」という薬の注射で治療できます。(文献2) このアルテプラーゼは、脳梗塞の発生後できるだけ早く、4.5時間以内に開始する治療です。4.5時間以内であっても、できるだけ早い治療が望まれます。 なお、4.5 時間以上経過した場合は、薬によって脳出血が起こり、状態を悪化させる可能性があるため、原則として使用できません。 血管内治療(血栓回収療法) 脳の太い血管に血栓が詰まった場合は、血栓回収療法と呼ばれる血管内のカテーテルによる治療を行います。血栓回収療法の一般的な流れは、以下のとおりです。(文献3) 局所麻酔または全身麻酔をする 足の付け根や腕の血管からカテーテルを動脈に挿入し脳の血管まで進める カテーテルから入れた小さな器具を使い血栓を除去する 血栓回収療法を行う目安は、発症後24時間以内とされています。血栓溶解療法同様に、脳梗塞後できるだけ早く開始する方が効果的です。 抗血栓療法(内服・点滴治療) 血管の閉塞を治す急性期治療に加え、再度の梗塞を防ぐために内服や点滴による治療も同時に行います。 1.抗血小板薬(アスピリン/クロピドグレル) 抗血小板薬は、新しく血栓が形成される可能性を減らす薬です。1種類のみで使うケースもありますが、アスピリンとクロピドグレルなど、複数の抗血小板薬を併用する場合もあります。 2.抗凝固薬(アルガトロバンなど) 抗凝固薬は、新たな血栓ができるリスクを軽減するために脳梗塞の急性期から投与されることもあります。非心原性・非ラクナ梗塞に対してはアルガトロバン、非弁膜症性心房細動を伴う場合はDOAC(直接経口抗凝固薬)など、脳梗塞の原因によって使用する薬は異なります。 脳梗塞の後遺症と生活への影響 脳梗塞の発症後は、身体の麻痺や言語障害などの後遺症が出るケースもあります。 本章で脳梗塞によって生活にどのような影響が出るのかを理解し、受けるべき治療や退院後の生活について検討しておきましょう。 後遺症の種類 脳梗塞の後遺症に多い症状は以下のとおりです。 後遺症の種類 症状 運動麻痺 歩行が困難になる 日常生活動作が難しい 飲み込みがしにくい(嚥下障害) など 感覚麻痺 温度や触感がわかりにくい 痺れを感じる など 高次脳機能障害 物忘れがひどい(記憶障害) 注意力散漫になり混乱しやすい(注意障害) 言葉が話しにくい、言葉を理解できない(失語症) など 脳梗塞が生じた部位や重症度によって、後遺症の種類・程度も変わる場合があります。 生活への影響 脳梗塞の後遺症により、日常生活にさまざまな影響が出ることがあります。 たとえば、運動麻痺の後遺症がある場合、歩行などの日常動作が難しくなり、食事や入浴、排泄などに介助が必要になるでしょう。 また、高次脳機能障害により、失語症や認知機能の低下がみられる場合は、周囲とのコミュニケーションが難しくなることもあります。 後遺症の種類や程度に応じて、日常動作訓練や言語訓練などのリハビリをおこない、社会・職場への復帰を目指します。 脳梗塞のリハビリについて 急性期治療の後に行うのが、失われた機能を回復させる「リハビリ」です。リハビリによって脳細胞の失われた機能を回復させ、自立した生活に戻れるよう取り組んでいきます。 リハビリは主に、以下3つの段階に分類されます。 段階 リハビリの主な目的 急性期 筋力や認知機能の低下を防ぐ 回復期 運動機能や言語機能を回復させる 生活期 自宅での生活の中で機能回復に努める リハビリ内容は、年齢、全体的な健康状態、および脳梗塞による障害の程度に基づいて医師が決定します。 入院した病院、通いやすい自宅近くの施設、訪問リハビリなどから、続けやすい施設を選ぶようにしましょう。 リハビリは患者の状態に応じて以下のようなチームで行われます。 医師(脳外科、脳神経内科、精神科など) 看護師 栄養士 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 ソーシャルワーカー 発症後48時間以内の早期からリハビリを開始すると、脳梗塞による後遺症が軽減するとわかっています。効果があらわれるのに時間がかかるケースもありますが、長い目でみて積極的にリハビリに取り組むことが大切です。 なお、脳梗塞後の治療には、再生医療という選択肢もあります。脳梗塞の再生医療については、ぜひ以下のページもご覧ください。 また、現在当院の公式LINEでは、再生医療の情報を提供していますので、以下からご確認ください。 脳梗塞の治療期間・費用 脳梗塞の発症後は、一般的に2〜3カ月間の入院が必要です。入院・治療の期間によってかかる費用も変動します。 本章を参考に、脳梗塞の治療にかかる期間や費用を具体的に把握し、事前に準備を進めておきましょう。 入院・治療期間 厚生労働省の「令和5年(2023)患者調査」によると、脳梗塞を含む脳血管疾患の平均入院期間は68.9日です。障害のある脳の部位や範囲など、脳梗塞の重症度によって、入院期間は変動します。(文献4) 軽度の場合は2週間程度で退院できることもありますが、一般的には2〜3カ月の入院が必要になるでしょう。 悪性新生物(がん)による平均入院日数は14.4日であることから、脳梗塞の入院期間は一般的な病気に比べ長いといえます。 また、脳梗塞による入院期間は、年齢によっても差があります。年齢別の平均入院期間は以下のとおりです。(文献4) 年齢 平均入院期間(平均在院日数) 0~14歳 11.8日 15~34歳 31.4日 35~64歳 44.5日 65歳以上 75.5日 70歳以上 77.7日 75歳以上 80.1日 高齢で脳梗塞を発症した場合、リハビリが長期化しやすい傾向があります。 脳梗塞になった本人やご家族が高齢の場合、入院が長期化する可能性があることを理解しておきましょう。 費用 厚生労働省の「令和5年度 医療給付実態調査報告」によると、脳梗塞を含む脳血管疾患の平均入院費用は約77万円となっています。(文献5) 医療費は入院期間や重症度などによって変動し、保険が適用されない差額室料、書類の費用などが別途かかることも少なくありません。 ただし、かかった医療費が1カ月の上限額を超えた場合、超えた分があとから払い戻される「高額療養費制度」により負担を抑えられるケースも多く見られます。(文献6) そのため、具体的な金額は医療機関へ確認しておきましょう。 脳梗塞を治すなら早めに適切な治療を受けましょう 脳梗塞は早期の治療開始が重要で、適切な治療やリハビリを継続することで治る見込みのある病気です。 しかし、治療が遅くなるほど後遺症が重くなる可能性が高まり、日常生活にも大きな影響を及ぼしかねません。 また、発症後の時間経過や後遺症の程度によっては、従来の治療法だけでは改善が難しい場合もあります。 さらに脳梗塞は再発リスクの高い疾患でもあり、後遺症の改善だけでなく再発予防も含めた治療が欠かせません。 既存の治療やリハビリで十分な改善が得られない場合は、再生医療という新たな選択肢を検討してみてください。 【こんな方はご相談ください】 麻痺・しびれ・言語障害などの後遺症が続いていて、日常生活・仕事に支障がある リハビリや薬物療法だけでは改善に限界を感じている 脳梗塞の再発が不安で、予防的なアプローチも検討したい 再生医療について詳しく知りたい >>リペアセルクリニックに無料電話相談する(0120-706-313 / 9:00〜18:00) 脳梗塞に対する再生医療について、無料でご相談いただけます。 「リハビリ以外の選択肢を知りたい」「再発を予防したい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)にお話しください。 脳梗塞の改善・再発防止を目指すなら、まずは無料相談! 脳梗塞を治したい方からよくある質問 脳梗塞の治療後、仕事復帰はどのくらいでできる? 仕事復帰までの期間は、患者さまによって異なります。基本的には2~3カ月後に退院できるケースが多いとされますが、退院してすぐに復帰できるわけではありません。 多くの場合、発症から半年または1年後を目途に復帰できるケースが多いようです。 脳梗塞を早く治すにはどうしたら良いですか? 脳梗塞を早く治すには、何といっても早期治療が大切です。ただし、早期治療後にすぐに治るというわけではなく、リハビリなど日常生活に戻るには個人差があるのが実情です。 発症後 3カ月過ぎると治りづらくなるため、できるだけ早くリハビリに取り組むことが、早く治すことにつながります。 軽い脳梗塞は治りますか? 脳梗塞が起きても症状が無い・軽い場合は、後遺症が残らずに治る可能性もあります。この軽い脳梗塞とは、無症候性脳梗塞に分類されるタイプで、多くは「ラクナ梗塞」です。 基本的には手術ではなく、血液が詰まるのを防ぐ薬や脳細胞を保護する薬、発症してすぐの場合は血栓を溶かす薬などで治療します。ただし、一度は治っても放置すると再発し、今度は重い脳梗塞が起こる可能性もあります。 毎日を健康に過ごすには、食事や運動の改善、禁煙など生活習慣の改善もしっかりと行うようにしましょう。 なお、軽い脳梗塞についてや脳梗塞になりやすい年齢については、以下の記事も合わせてご覧ください。 【関連記事】 脳梗塞は症状が軽いうちの治療が大切!原因と対策を解説【医師監修】 【医師監修】脳梗塞になりやすい年齢は?女性と男性の発症確率も紹介 参考文献 (文献1) みんなで知ろう! からだのこと|厚生労働省 (文献2) 脳卒中治療ガイドライン2021[改訂]2025|日本脳卒中学会 (文献3) 脳梗塞に対する血栓回収療法|日本脳神経血管内治療学会 (文献4) 令和5年度患者調査 退院患者の平均在院日数等|厚生労働省 (文献5) 令和5年度 医療給付実態調査報告|e-Stat (文献6) 高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省
2022.10.28 -
- 脳梗塞
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「脳梗塞は20代や30代でも発症するの?」「若いうちから脳梗塞の予防を考えるべき?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。 結論からいえば、脳梗塞は20代や30代など若い人であっても起こりうる病気で、若年性脳梗塞と呼ばれることもあります。 20代・30代の若いうちから生活習慣を整え、脳梗塞の予防に努めることが大切です。 本記事では、20代の脳梗塞のリスクや予防方法について詳しく解説します。本記事を参考に、20代から脳梗塞の予防に努めましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、脳梗塞の後遺症改善や再発予防として再生医療を行っています。気になる方は、当院の「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 20代・30代で脳梗塞になる確率は1% 脳梗塞は高齢者に多い病気ではあるものの、20代や30代でも1%の確率で発症する可能性があります。 現に、30代の脳血管患者(脳梗塞含む)は約1,000人もいるとの報告もあります。(文献1) 若年層の脳梗塞の発症は珍しいことではありません。 早期に発見できず治療が遅れると、その後の後遺症や生活へ大きな悪影響を及ぼすことも考えられます。 そのため、日常から健康に気を配ることが大切です。 「まだ20代だから大丈夫」と侮らずに、今からできる脳梗塞の予防策を実践してみてください。 脳梗塞とは「脳血管の詰まり」による脳障害 脳梗塞とは、脳にある血管が詰まることで脳への血流が途絶え、脳機能に障害が起こる病気です。 2025年1月現在、日本人の多くの死因である疾患として注目されています。 脳梗塞のタイプは大きく分けて以下の3つです。 種類 特徴 ラクナ梗塞 脳血管の中でも細い血管が詰まる脳梗塞。 無症状の場合があるものの、重要なカ所の血管が詰まると重篤になることがある。 アテローム性脳梗塞 コレステロールの塊が脳血管の中に蓄積することで生じる脳梗塞。 心原性脳梗塞 足や心臓など、脳以外のカ所が原因で引き起こされる脳梗塞。 これらの脳梗塞はいずれも血管が詰まることで発症するものの、原因が異なります。 原因や脳梗塞の範囲によって、対策方法や治療方法が異なるため、医師の指示のもとで適切な治療を受けることが大切です。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 【すぐに受診しよう】脳梗塞における3つの前兆 脳梗塞の初期症状は、主に以下の3つです。 顔が動かない 片腕が動かない 会話ができない 脳梗塞の後遺症は、いかに早期に発見し、迅速な治療ができるかでその後の後遺症が変わります。 本章を参考に、初期症状を事前に理解して早期に脳梗塞を疑いましょう。 1. 顔が動かない 脳梗塞の前兆として、以下のように顔面の一方に麻痺があらわれる場合があります。 顔の半分が下がる 笑顔が上手につくれない 片目が開きにくいまたは閉じにくい 顔面神経に近い血管が詰まることで、神経の働きが阻止されて顔面麻痺があらわれる可能性があります。 鏡をみると顔の動きに違和感があり、周囲の人に指摘されたりした場合は迷わず脳神経外科へ受診しましょう。 2. 片腕が動かない 片腕が動かなくなる症状も、脳梗塞の前兆の一つとして知られています。 具体的な症状は以下のとおりです。 両手を同時にあげても、片方だけ下がる 物を持つ動作がぎこちない 片腕の感覚がないまたは薄い 片腕に違和感がある場合、両腕を上げてみて片腕が垂れてこないかどうかを確認してみましょう。 3. 会話できない 以下のような言語障害も、脳梗塞の前兆です。 いつも通り言葉が出てこない ろれつが回らない 他の人の言葉が理解できない 言語障害は自分自身で気づくこともあるものの、身近な人が会話していて異常に気がつく場合もあります。 自覚症状はもちろんのこと、他の人に言語障害の症状が見られる場合は迅速に受診を促すようにしましょう 今回解説したような前兆に早めに気がつき、すぐに処置を行うことで後遺症の悪化を防げる可能性があります。 脳梗塞の前兆についてより詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしていただければ幸いです。 20代で脳梗塞になる7つの原因 20代で脳梗塞が起こる原因は、主に7つあります。 脂肪分や塩分の高い食品の摂取 ストレス 運動不足やデスクワーク タバコ 遺伝 妊娠 女性ホルモン剤の副作用 原因に対して今からでも予防が可能です。 本章の内容が該当する方は、脳梗塞を予防するために対策をしましょう。 1.脂肪分や塩分の高い食品の摂取 20代で脳梗塞のリスクを高める大きな一因が「脂肪分・塩分の多い食品の過剰摂取」です。 2025年1月現在では、食生活の欧米化が進み、ファストフードやスナック菓子など不健康な食生活が常態化している方も多いかもしれません。 脂肪分や塩分が高い食品の一例として、以下があります。 脂肪分が多い食品 フライドポテト ケーキ から揚げ など 塩分が高い食品 インスタントラーメン ポテトチップス 梅干し など 豊富な栄養素を含んだ食事にすると、脳梗塞のリスク低減が期待できます。 今回紹介したような食品を日常的に食べている方は、頻度や量を控えましょう。 2.ストレス ストレスも脳梗塞のリスクを増加させる一因です。 過度なストレスは交感神経を刺激し、ストレスホルモンの分泌を促します。 その結果血圧が上昇し、脳梗塞のリスクを高めてしまいます。 とくに20代や30代は仕事や学業、人間関係などでストレスを感じやすい年代です。 日頃からストレスを感じている方は、以下のようなストレス発散方法を生活に取り入れてみてください。 新しい趣味をはじめる 好きな音楽を聞く 自然に触れる ストレスを管理することが、結果的に脳梗塞の予防につながります。 3.運動不足やデスクワーク 運動不足や長時間座り続ける生活は、血流を悪化させ血管内で血の塊が作りやすくなる一因です。 デスクワークなどで座りっぱなしの状態を続けると、脳梗塞リスクを高めてしまいます。 適度な運動の習慣を取り入れるのはもちろんのこと、座りっぱなしを防ぐために「こまめに立つ」方法も脳梗塞防止に効果的です。 日常的に座りっぱなしの状態が続いている方は、1時間に1回程度は立つようにしましょう。 4.喫煙 喫煙は血管に悪影響を与える代表的な習慣です。 タバコに含まれる有害物質には血管を収縮させ、血圧を上げる作用があります。 その結果、血管が硬くなる「動脈硬化」を悪化させ脳梗塞のリスクも大幅に高まることも否定できません。 若い世代であっても、喫煙習慣を続けると脳梗塞になるリスクを高めます。 必要に応じて禁煙外来の受診も検討し、早めに禁煙できるよう心がけましょう。 5.遺伝 遺伝は20代での脳梗塞発生リスクを高める原因の一つです。 とくに「親や兄弟など近親者で脳梗塞にかかった人がいる」場合、遺伝的な体質によりリスクが上昇するとの報告もあります。 遺伝による原因を取り除くのは困難であるため、生活習慣の改善や定期的な検査で早期発見を心がけることが大切です。 また、脳血管障害の一つ「もやもや病」も、遺伝が一因であるとされています。 もやもや病について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしていただければ幸いです。 6.妊娠 妊娠により脳梗塞のリスクが上がる場合があります。 とくに妊娠高血圧症候群は脳血管への負担を増すため、脳梗塞のリスクが上がると言われているのです。 また、妊娠中は出産に備えて血液が固まりやすくなるよう体質が変わります。 そのため、妊娠高血圧症にかかっていなくても注意が必要です。 妊娠中は血圧管理や定期的な検診で、脳梗塞の予防になるため、出産を控えている方は心がけてみてください。 妊娠高血圧症について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしていただければ幸いです。 7.女性ホルモン剤の副作用 女性ホルモン剤の使用も脳梗塞のリスクを増加させる要因です。 女性ホルモン剤の服用で稀に血栓症が副作用としてあらわれる可能性があるため、脳梗塞につながる可能性があります。 血栓症が報告されている女性ホルモン剤は、以下のような目的で使用されるケースが多いです。 PMS(月経前症候群) 月経困難症 避妊 不安な方は、薬の使用前に医師から副作用について相談してみましょう。 20代の脳梗塞を予防する4つの方法 20代からできる脳梗塞の予防として、以下の4つがあります。 バランスの取れた食事をする 定期的に運動する 禁煙する 定期的に検査を受ける 若年層から脳梗塞を予防するためには、生活習慣を見直し、脳血管に負担をかけないことが重要です。 本章を参考に、脳梗塞のリスクを減らしましょう。 1.バランスの取れた食事をする 若年性脳梗塞を予防するためには、食生活の改善にて動脈硬化を防ぐことが大切です。 食生活が乱れていると感じる方は、以下のような工夫で食事を見直してみましょう。 野菜や果物、魚を積極的に取り入れる スープやみそ汁の塩分を減らし、具材を多く入れる インスタント食品のような加工食品を食べる頻度を減らす 20代や30代は仕事や育児で忙しく、食生活が乱れがちです。 塩分や脂質の摂りすぎに注意した食生活で、脳梗塞の予防に努めてみてください。 2.定期的に運動する 運動不足は血流を悪化させ、血の塊を作りやすくして脳梗塞のリスクが上がります。 ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を定期的に行うと、脳梗塞の予防につながるでしょう。 毎日無理なく続けられる運動を取り入れることが大切です。 また、デスクワークが中心の生活を送っている場合は、1時間に1回程度こまめに立ち上がり、ストレッチを行うことで血流の改善が期待できます。 デスクワークの方は、座りっぱなしの状態を防ぐように意識してみてください。 3.禁煙 喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を進行させる原因になります。 そのため、喫煙している人は早めの段階で禁煙することが重要です。 自力での禁煙が難しい場合、専門機関で治療が行える「禁煙外来」の活用も選択肢のひとつです。 以下の条件すべてに当てはまる場合、禁煙外来を利用できます。(文献2) ニコチン依存症と診断されている すぐの禁煙を希望している 禁煙治療について説明を受けて文書により同意している 無理をせずに、専門医の力を借りて禁煙を心がけましょう。 4.定期的に検査を受ける 高血圧や糖尿病、高コレステロール血症は自覚症状がほとんどないことが多いため、脳梗塞の発見が遅れる可能性があります。 定期的な健康診断で脳梗塞を早期に発見・治療すると、脳梗塞の悪化の防止が期待できます。 「無症状だから大丈夫」と侮らず、早期に脳梗塞の原因となる芽を見つけて対策をしましょう。 まとめ|20代でも脳梗塞リスクはある!生活習慣の改善で予防しましょう 本記事では、若年層、20代でも起こりうる脳梗塞について解説しました。 20代は高齢者に比べて脳梗塞にかかる可能性は低いものの、ストレスや食生活の乱れにより突然発症する可能性も否定できません。 そして、後遺症を残してしまうことも考えられます。 普段の生活習慣を改めた上で、医療機関での検診を活用し、若い頃から脳梗塞にならないように気をつけていきましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、脳梗塞の後遺症改善や再発予防として再生医療を行っています。 気になる方は、当院の「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 20代の脳梗塞についてよくある質問 20代で脳梗塞になったあとの再発率はどのくらいですか? 20代で脳梗塞を発症した場合の再発率は極めて少ないといわれています。 ただし、全体の脳梗塞患者における10年間の再発率は約50%であるため、若い世代でも注意が必要です。(文献3) とくに高血圧や高コレステロール血症などの持病がある場合は、定期的な検査と治療を怠らないようにしましょう。 当院「リペアセルクリニック」で行っている脳梗塞の後遺症改善や再発予防について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。 20代でも脳の検査をした方が良いですか? 家族に脳梗塞の往来歴がある方や、喫煙習慣がある方は定期的な検査をおすすめします。 また、高血圧や糖尿病など生活習慣病がある場合も同様に、定期的な検査で脳梗塞の早期発見が期待できます。 若年層でも、脳梗塞のリスクは否定できません。 定期的な検査を怠らないようにしましょう。 20代で脳梗塞で死に至る可能性はどのくらいですか? 20代の脳梗塞による死亡率は約5%未満と報告されています。(文献4) 若年層での脳梗塞による死亡率は極めて低いものの、発症後の治療までの時間が予後を大きく左右します。 脳梗塞の初期症状があらわれた際には、迷わず医療機関を受診しましょう。 参考文献一覧 (文献1) 厚生労働省.脳血管疾患患者数の状況.図表1-2-4 (文献2) 谷口 千枝 中村 正和.禁煙治療ってどんなもの?. e-ヘルスネット(厚生労働省). 2024.3.6. (文献3) 鳥谷 めぐみ, 長谷川 真澄, 粟生田 友子高齢軽症脳梗塞患者の再発に関するリスク認知.日本看護科学会誌. 2020 年 40 巻 p. 14-22 (文献4) 厚生労働省."死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)".平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況.
2022.10.26 -
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- ひざ関節
- 動作時の痛み
スポーツ選手の大きな怪我としてよく耳にする前十字靭帯断裂とは 、膝の関節内にある前十字靭帯が断裂するケガです。 受傷した場合、全治がいつになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。特にスポーツ復帰までの時間が心配な方も多いことでしょう。 結論、前十字靭帯断裂は自然に治癒することはないため、手術やリハビリが必要となり、全治まで約8カ月〜10カ月程度の時間がかかります。 本記事では、歩けるまでの期間や仕事復帰までの期間だけでばく、入院やリハビリの期間も紹介しているので、全治までの流れを知りたい方は参考にしてみてください。 前十字靭帯断裂から早期復帰を目指す \新しいアプローチ/ 前十字靭帯断裂は自然治癒が期待できず、多くの場合で手術や長期間のリハビリが必要とされます。 一方で、すでに症状が進行している場合や、できるだけ早期のスポーツ復帰を目指したい方にとって、手術以外の治療選択肢として再生医療が注目されています。 再生医療は患者さまご自身の細胞を用いて、損傷した靭帯や周囲組織の修復を促す治療法で、膝の安定性改善や機能回復が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 前十字靭帯断裂と診断され、できるだけ早く競技復帰を目指したい 手術による長期離脱や再断裂のリスクが不安 手術以外の方法で、膝の安定性や機能改善を図りたい リハビリを続けているが、回復が思うように進まない 仕事や日常生活への影響をできるだけ抑えたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 実際の治療法については、以下の動画もご覧ください。 https://youtu.be/ZYOV-Er0mnU?si=kL02I94fRbbxXhoF 前十字靭帯断裂による膝の不安定感や競技復帰への不安など、「このまま手術しかないのだろうか」と悩まれている方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 前十字靭帯断裂は全治までの期間は? 前十字靱帯断裂が全治するまでの期間は、手術やリハビリが必要なことにより約8カ月〜10カ月かかります。 一度前十字靱帯を断裂すると自然に治癒することはないため、手術を受けてリハビリを継続的に行う必要があります。 前十字靱帯損傷で損傷部分が少なく、症状があまり見られなければ、手術しなくても通常の日常生活を送れる場合もあります。 しかし、本来、前十字靱帯が担っている膝を安定させる機能が低下してしまうため、膝にかかる負担が大きくなってしまいます。 その結果、膝にある半月板などの別の組織を傷めたり、老後に関節の変形を生じたりする可能性が高くなります。 前十字靱帯断裂から歩けるまでの期間 前十字靱帯断裂の手術後に歩けるようになるまでは、2〜4週間ほどかかります。 しかし、松葉杖を使用すれば一般的に手術翌日から歩けます。 身体にメスを入れない「再生医療」による治療であれば、大きな手術や入院不要で治療できます。 「具体的な治療内容や効果が知りたい」方は、再生医療を専門とする『リペアセルクリニック 』にご相談ください。 前十字靱帯断裂から仕事復帰できるまでの期間 デスクワークや軽作業といった身体的負担の少ない仕事であれば、1カ月ほどで仕事復帰できます。 歩き回ったり、重いものを運んだりするような仕事であれば、仕事復帰までに3カ月程度かかるケースもあります。 前十字靱帯断裂からスポーツ復帰できるまでの期間 前十字靭帯断裂の手術後、スポーツ復帰できるまでの期間は6ヶ月〜1年程度です。 国立医学図書館に掲載されている情報によると、スポーツ活動の復帰にかかる期間は「術後6カ月」との記載※もあります。 ※出典: 国立医学図書館 全治までの期間には個人差があり、損傷の程度によって回復期間は変動するため、医師と相談しながらリハビリを継続しましょう。 前十字靱帯断裂における手術の入院期間 前十字靭帯断裂の手術では、関節鏡(かんせつきょう)を使って断裂した靱帯を体の腱(けん)と呼ばれる部分に移植します。 関節鏡を使用した手術では、数ミリほどの穴からカメラを侵入させて手術するため傷口が小さくて、入院期間が短くなります。 入院期間は短い場合で、手術後 4 〜 7 日間を目安に退院が可能です。 この時点ではまだ全体重をかけて歩けない場合が多いので、松葉杖を使った状態で退院になります。しっかり歩けて、日常生活が送れるようになるまでは約1カ月程度入院する場合もあります。 しかし、前十字靱帯断裂は学生など若い年代に多いため、学校や仕事を1カ月も休めば生活に大きな支障を及ぼします。 そのため、短い期間で退院をして、通院しながらリハビリや競技復帰を目指す場合が多いです。 前十字靱帯断裂の手術後から全治までのリハビリ期間 手術直後からスポーツ復帰までの流れを時系列で紹介します。 手術からの時期 リハビリ内容 手術直後 膝周辺の組織の柔軟性を確保する 膝は完全に伸ばさないように装具を着用 膝関節の動きを伴わない筋力トレーニング 膝以外の部分の筋力トレーニング 1週間 体重1/3の荷重練習 関節の動きを改善する運動を開始 2〜3週間 全体重をかける練習 軽く曲げる程度のスクワットなど体重をかけながらのトレーニング 4〜6週間 自転車などマシーンでの運動 より積極的に体重をかけたトレーニングを進める 3カ月 ジョギング開始 4カ月 両足ジャンプ、ターン開始 6カ月 スポーツ練習開始 8カ月 競技復帰 術後は移植した腱を保護しながらのリハビリが必要になります。 腱が負担に耐えられるようになるまでは3カ月ほどかかるため、それまでは無理な運動は避けます。 3カ月以降ジョギングやジャンプなどのスポーツ動作を開始して、8カ月以降のスポーツ競技復帰を目指します。 また、前十字靭帯断裂はスポーツでのジャンプや切り返しといった動作で発生しやすいため、それらの動作時に膝が内側に入らないようにするなど、再発を予防するための動作を習得するのも重要です。 以下の記事では、前十字靭帯断裂を受傷してから日常生活やスポーツに復帰できる期間を詳しく解説しています。復帰までのイメージを掴みたい方は、参考にしてみてください。 前十字靱帯断裂の全治までの期間に関するよくある質問 最後に前十字靱帯断裂後に関するよくある質問と回答をまとめます。 サッカーで前十字靭帯断裂した場合、全治にどれくらいかかりますか? 損傷の程度によって、全治に要する期間は異なります。前十字靱帯断裂における全治までの一般的な期間は、8 カ月〜10 カ月ほどです。 なお、サッカーで前十字靭帯断裂を受傷した場合、再生医療による「スポーツ医療」も効果的です。人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。 前十字靭帯損傷と半月板損傷は合併しやすいんですか? 前十字靭帯を損傷すると半月板損傷を併発するケースもあります。なぜなら、前十字靭帯損傷によって膝が不安定になると、半月板に負担がかかって損傷するリスクが高まるからです。 半月板損傷を併発したら、早期に治療を開始し、半月板を温存する方向で進めていくのが一般的です。 以下の記事では半月板損傷の原因や症状を解説しています。半月板損傷の理解を深めたい方はあわせてご覧ください。 半月板損傷の全治にはどれくらいかかりますか? 手術の種類によって、全治までにかかる期間は異なります。 損傷した部分の半月板を切り取る切除手術の場合、全治までは約3カ月です。損傷した部分を縫い合わせる縫合術の場合は、全治まで6カ月ほどです。 前十字靭帯損傷で復帰できる最短期間はどれくらいですか? 回復には個人差があるため、最短期間を一概には言い切れません。 一般的な全治期間は約8カ月〜10 カ月といわれています。国立医学図書館に掲載されている情報によると、スポーツ活動の復帰にかかる期間は「術後6カ月」との記載もあります。 損傷の程度や個人差によって、回復期間は変動するでしょう。 出典: 国立医学図書館 前十字靱帯断裂の手術後どれくらいで走れるようになりますか? 個人差がありますが、術後3カ月くらいから走れるようになります。急に走り出すと再断裂のリスクが高まるため、最初は様子を見ながら軽いジョギングから始めていきましょう。 前十字靱帯断裂の手術費用はどれくらいですか? 手術や入院にかかる費用は、手術の方法や入院期間、入院中の治療内容などによって異なります。 目安として手術・入院費などを含めて 25万円〜30万円ほど必要になるケースが多いです。 病院によって幅があるので、入院前におおよその目安を確認しておきましょう。早めに退院する場合でも、リハビリの継続は必要です。 とくに全治してスポーツ競技に復帰できるまでは、8カ月程度が目安になるため、それまではリハビリなどの費用が必要になります。 前十字靱帯断裂の全治に向けて焦らずリハビリを進めよう 前十字靭帯断裂は自然に治癒することはないため、手術やリハビリが必要となり、全治まで約8カ月〜10カ月程度の時間がかかります。 個人差はありますが、日常生活への復帰やスポーツ競技の復帰は、以下の期間が目安となります。 日常生活(歩行)復帰までの期間は、約2〜4週間 仕事復帰までの期間は、約1ヶ月 スポーツ復帰までの期間は、約8ヶ月〜10ヶ月 手術後に正しい順序でリハビリをおこなえば、スポーツへの復帰も可能になります。 しっかり医師や理学療法士などの専門スタッフから指導を受けながら、正しい治療で全治を目指しましょう。 また前十字靱帯断裂を含むスポーツ外傷に対して、状態によっては再生医療も選択肢の一つになります。 本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。手術による傷跡や後遺症の心配もないので、安心して治療を受けられます。 「手術と言われたけど他の選択肢も知りたい」「復帰までの道筋を具体的に聞きたい」など、どんな内容でも大丈夫ですので、お気軽にお電話ください。
2022.10.24 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 動作時の痛み
前十字靭帯は、膝関節の内部にある重要な靭帯で、脛骨が前方へずれるのを防ぎながら、膝のねじれやぐらつきを安定させる役割を担っています。急な方向転換やジャンプの着地時にも膝の安定性を保っているため、スポーツ中に損傷しやすい部位として知られています。 前十字靭帯を損傷すると、軽度の場合でも膝の不安定感や痛み、腫れなどの症状が現れることがあります。「歩けるから軽傷だろう」と判断して放置すると、膝への負担が増え、症状が悪化する可能性もあるため注意が必要です。 この記事では、軽度の前十字靭帯損傷でみられる症状や受診の目安、治療法について詳しく解説します。スポーツ中に膝をひねった方や、膝の違和感が続いている方はぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 前十字靭帯損傷について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 前十字靭帯損傷の軽度の症状 前十字靭帯損傷が軽度の場合でも、膝の不安定感や「膝が抜けるような感覚」が現れる場合があります。とくに方向転換や階段の上り下りなどで、膝に力が入りにくいと感じるケースは少なくありません。 受傷直後は強い痛みや腫れが出る場合がありますが、1〜2週間ほどで徐々に落ち着き、歩けるようになることもあります。しかし、損傷した前十字靭帯は自然に完全修復しにくいため、症状が軽くなっても注意が必要です。 軽度の前十字靭帯損傷でみられる代表的な症状について、以下で詳しく解説します。 膝の不安定感 前十字靭帯が軽度に損傷すると、膝がぐらつくような不安定感が現れる場合があります。歩行時や階段の昇降時に「膝が抜けそう」「ずれる感じがする」と違和感を覚える方も多く見られます。 とくに急な方向転換やジャンプの着地など、膝に強い負荷がかかる動作で症状を感じやすい点が特徴です。 一方で、軽度損傷では日常生活に大きな支障が出ないケースもあり、スポーツ中だけ不安定感を自覚する場合もあります。違和感を放置すると損傷が悪化する可能性もあるため、早めに整形外科を受診して状態を確認しましょう。 膝の痛み 軽度の前十字靭帯損傷では、強い激痛よりも、膝の奥に鈍い痛みや違和感を覚えるケースが多くみられます。とくにスポーツ中の切り返し動作やダッシュ、ジャンプ後の着地などで痛みが出やすく、運動後に症状が強まる場合もあります。 安静にしていると痛みが落ち着くため、「軽い捻挫だろう」と自己判断する方も少なくありません。しかし、痛みが軽くても靭帯に損傷が起きている可能性があります。 無理に運動を続けると膝の不安定感が強くなる恐れもあるため、違和感が続く場合は注意が必要です。 膝の腫れと内出血 前十字靭帯を損傷すると、膝関節内で炎症が起こり、膝の腫れや熱っぽさが現れる場合があります。軽度の損傷では大きく腫れないケースもありますが、膝周辺に軽い腫れを感じたり、動かしにくさが出たりすることがあります。 また、損傷によって細い血管が傷つくと、内出血が起こり膝周辺が赤紫色に変色する場合もあります。受傷直後には目立たず、数日後に症状が出るケースも珍しくありません。 腫れや内出血が軽度でも、靭帯が損傷している可能性は十分考えられるため、自己判断せず医療機関で検査を受けることが大切です。 損傷のサインは受傷直後の「ポップ音」 前十字靭帯損傷では、受傷した瞬間に膝の内部から「プツッ」「ブチッ」といった音を感じる場合があります。 音の正体は、前十字靭帯が断裂・損傷するときに発生する「ポップ音」です。ジャンプの着地や急な方向転換をした際に聞こえるケースが多く、受傷直後の重要なサインとされています。 また、前十字靭帯を損傷すると、数時間以内に膝が大きく腫れることもあります。膝関節の内部で出血が起こり、関節内に血液がたまる「関節血腫」が原因です。 強い腫れや熱っぽさがある場合は、軽度と自己判断せず早めに整形外科を受診しましょう。 前十字靭帯損傷の主な原因 前十字靭帯損傷の主な原因は、スポーツ中のケガや交通事故による強い衝撃です。膝に急激なねじれや強い負荷が加わることで、前十字靭帯が引き伸ばされ、損傷や断裂につながります。 とくに、ラグビーやアメリカンフットボールなど接触プレーの多い競技では発症リスクが高い傾向です。 また、サッカーやスキー、バスケットボールのように、ジャンプや急停止、急な方向転換を繰り返すスポーツでも多くみられます。着地時のバランスのくずれや接触による転倒が、前十字靭帯損傷のきっかけになるケースもあります。 前十字靭帯損傷で受診すべき基準 前十字靭帯損傷が疑われたときに、受診すべき基準は以下の症状が見られるかどうかです。 ケガをしたときに「プツッ」という靭帯が切れるような音(ポップ音)があった 歩行中に膝くずれがある 体重をのせたときに力が入りにくい 痛み・腫れがある 可動域(膝を動かせる範囲)の制限がある ポップ音や膝くずれは前十字靭帯損傷の特徴的な症状であるため、これらの症状がみられるときは整形外科の受診をおすすめします。 また力の入りにくさや痛み・腫れ・可動域制限は、前十字靭帯損傷以外にも、捻挫など別の疾患が疑われる場合もあります。 病院で検査しないと診断名がわからないケースも多いため、これらの症状に心当たりがある人は受診を検討してみてください。 前十字靭帯損傷では軽度でも病院に行くべき 前十字靭帯損傷では、軽度であっても病院の受診をおすすめします。 前十字靭帯は血流が乏しいため、自然治癒が難しいと考えられている組織です。放置することで膝の不安定感が残ったり、変形性膝関節症などにつながったりする可能性があります。 なお、損傷の程度はMRIやエコー検査ではっきりするケースがほとんどです。損傷の程度を知るためにも、前十字靭帯損傷が疑われる状態であれば整形外科の受診をおすすめします。 前十字靭帯損傷の治療法2つ 前十字靭帯損傷の治療法は、大きく「保存療法」と「手術療法」の2つに分けられます。 どちらを選択するかは、年齢や損傷の程度だけでなく、日常生活への支障の有無やスポーツの種類・競技レベルなどを総合的に考慮して判断されます。 軽度損傷で日常生活に問題が少ない場合は、リハビリを中心とした保存療法が選ばれるケースもあります。一方で、スポーツ復帰を目指す方や膝の不安定感が強い場合には、手術療法が検討されるでしょう。 日常生活に支障がないなら「保存療法」 前十字靭帯損傷が軽度で、膝の不安定感が強くない場合は、手術を行わずに改善を目指す「保存療法」が選択される場合があります。とくに、日常生活が中心で激しいスポーツを行わない方や、中高齢の方に選ばれやすい治療法です。 保存療法では、装具やサポーターを使用して膝関節を安定させながら、リハビリで太ももの筋肉を鍛え、膝への負担を軽減していきます。 身体への負担が少ない点はメリットですが、靭帯そのものが自然修復するわけではないため、膝の不安定感が残る可能性がある点には注意が必要です。 スポーツを続けたいなら「手術療法」 スポーツ復帰を希望している場合や、膝のぐらつき・膝くずれが強い場合は、手術療法が検討されます。とくに、サッカーやバスケットボールなど膝への負荷が大きい競技では、再受傷を防ぐ目的で手術を勧められるケースがあります。 前十字靭帯損傷では、患者自身の腱などを用いて新しい靭帯を作る「再建術」が一般的です。膝の安定性を改善しやすい点がメリットですが、手術後は長期間のリハビリが必要になります。 スポーツ復帰の目安は術後8〜10カ月ほどとされており、焦らず段階的に回復を目指すことが大切です。(文献1) 前十字靭帯損傷は軽度でも適切な治療が大事!迷ったら早めに受診しよう 前十字靭帯損傷は、軽度であっても自然治癒が難しいとされており、症状に応じた適切な治療を受けることが大切です。 痛みや腫れが落ち着いたあとも、膝の不安定感や膝くずれが残る場合があり、放置すると半月板損傷や変形性膝関節症につながる可能性もあります。 とくにスポーツを続けたい方や、膝に違和感が続いている方は、早めに整形外科へ相談しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、前十字靭帯損傷による膝の悩みに対して再生医療を提供しています。手術を避けたい方や、膝機能の改善を目指したい方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 前十字靭帯損傷についてよくある質問 前十字靭帯損傷は安静にしていたら自然治癒しますか? 前十字靭帯は自然治癒が見込みにくい組織であるため、安静ではもとに戻らない可能性が高いでしょう。 放置すると、膝の不安定感から突然膝が折れ曲がる「膝くずれ」が起こったり、膝の変形につながったりするリスクがあります。 前十字靭帯損傷の症状が軽度でも手術が必要ですか? 前十字靭帯損傷は、軽度でも膝の不安定感などの症状が残ることがあるため、スポーツ復帰を希望する場合は、手術療法が選択されることが一般的です。 スポーツをせず、日常生活で支障がない場合には、手術をせず保存療法のみ行うこともあります。 (文献1) 膝靭帯再建術後のリハビリテーションと装具療法|日本義肢装具学会
2022.10.21 -
- 手部、その他疾患
- 手部
手首を反らせると痛む場合、手首の「橈骨遠位端骨折」や「舟状骨骨折」などの骨折による痛みが考えられます。 また、骨折などの怪我をしていない場合でも、腱鞘炎などの病気や女性ホルモンの変化による痛みなど原因はさまざまです。 この記事では、手首を反らせると痛いときの原因やセルフチェックの方法についてご紹介します。 病気に関する知識を深めることで症状改善につながり、痛みのない生活を送れるきっかけになるでしょう。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手首の痛みの原因となる疾患にも有効な再生医療に関する情報を公開中です。 従来の治療では満足する効果が見られない方は、先端医療である再生医療がどのような治療を行うのか、ぜひこの機会に知っておきましょう。 手首を反らせると痛いときに考えられる原因 手首を反らせると痛いときに考えられる原因は、以下の通りです。 骨折などの怪我による痛み 腱鞘炎などの病気による痛み 手首の神経が圧迫されることによる痛み 女性ホルモンによる痛み 手首を反らせると痛い原因は、ケガや病気だけではありません。 神経の圧迫されていることによる痛みや痺れ、女性ホルモンが影響している可能性があります。 以下では、それぞれの原因について詳しく解説していきます。 骨折などの怪我による痛み 手首を反らせると痛いときは、「橈骨遠位端骨折」や「舟状骨骨折」といった手首の骨折や捻挫などの怪我が考えられます。 「転んで強く手首を打ってしまった」「手首を強く捻ってしまった」など、痛みが出る直前に手首に強い衝撃を受けていることがほとんどです。 そのため、受傷後は手首を動かさないように安静にし、適切な応急処置を行いましょう。 腱鞘炎などの病気による痛み 腱鞘炎や関節リウマチ、ドケルバン病などの病気を原因として、手首を反らせると痛みが生じるケースがあります。 病気による痛みの場合、エコーやレントゲンなどの検査を行う必要があるため、医療機関の受診が必須です。 治療を受けないと治らない病気も多いので、痛みが数週間続く場合や短期間で痛みが強くなった場合は早めに医療機関を受診しましょう。 女性ホルモン減少による痛み 女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少も手首を反らせると痛みが生じる原因の一つです。 エストロゲンの分泌量が減少し始める40歳以降は、ホルモンの減少が神経に影響し手首の痛みにつながるケースがあります。 また、妊娠や出産によってもエストロゲンが乱れるため、妊産婦の方も注意しましょう。 女性ホルモンの減少が原因の場合は、婦人科でのホルモン治療で痛みが改善するケースもあります。 手首を反らせると痛いときの疾患のチェック方法 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)は、基本的に医師が視診と触診で診断を行いますが、セルフチェックも可能です。 主なセルフチェックの方法は、以下の3つです。 フィンケルシュタインテスト フィンケルシュタインテスト変法 岩原・野末テスト 以下では、それぞれの方法の手順について解説します。 フィンケルシュタインテスト フィンケルシュタインテストの方法は、以下のとおりです。 フィンケルシュタインテスト変法 フィンケルシュタインテスト変法の方法は、以下のとおりです。 岩原・野末テスト 岩原・野末テストの方法は、以下のとおりです。 手首を反らせると痛いときの対処法・治療法 手首を反らせると痛いときの治療法としては、保存療法と手術があげられます。 以下では、それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 手術以外で症状の緩和・改善を図る保存療法では、おもに以下のような内容が行われます。 安静 手首の固定 薬物療法 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)を初めとする手首の疾患の多くは、手首の負担を減らすことで改善することがあるため、まずは安静に専念しましょう。 仕事や家事などでどうしても腕や手首を使う場合は、装具によって関節の固定性を高めて、負担軽減を図る方法がおすすめです。 薬物療法では、消炎鎮痛剤のシップや塗り薬を使用します。 腱や腱鞘の炎症が広がっている場合は、改善のためにステロイドの注射を行うことも1つの手段です。 このような保存療法を行わない場合、約半数の方が1年以内に再発するとされています。 手術(腱鞘切開) 保存療法で改善がみられない、または再発を繰り返す場合は、手術を検討する必要があります。 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)では、「腱鞘切開」という手術が行われます。 腱鞘切開では局所麻酔にて、手首の親指側の腱鞘を露出させ、腱の通っている方向にあわせて切開します。 これにより腱が腱鞘に包まれている状態が解除されるため、病状の改善が期待できます。 手術時間は30分程度で、日帰りで行うことが一般的です。 手術後の数日間は切開部分の防水が必要で、約1週間後に抜糸し、2週間程度経過したら力仕事が可能です。 手首を反らせると痛いときによくある質問 手首を反らせると痛いときによくある質問についてお答えします。 手首の痛みに関する疑問がある方は、こちらも参考にしてみてください。 手首を反らせると痛むのはなぜですか? 手首を反らせると痛む場合、手首の「橈骨遠位端骨折」や「舟状骨骨折」が考えられます。 また、骨折していなくても、手首を捻った際や衝撃を受けた際に捻挫したことが原因となり痛みを感じるケースも。 怪我がしていない場合、腱鞘炎や関節リウマチ、ドケルバン病などの病気などが考えられます。 ドケルバン病と腱鞘炎の違いはありますか? ドケルバン病は腱鞘炎の1種です。そのため、腱鞘炎のほうがより広い意味合いが含まれています。 また、腱鞘炎にはおもに「ドケルバン病」と「ばね指」に分けられ、それぞれ違いがあります。ドケルバン病が手首に症状が現れるのに対して、ばね指は、指の腱鞘に炎症が生じる病気です。 腱鞘炎に関して知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)の原因は? ドケルバン病の原因として多いのは「手や親指の使いすぎ」や「女性ホルモンの変化」によるものです。 親指を酷使すると腱鞘の壁が分厚くなったり、腱の表面に傷がついたりして、ドケルバン病の発症につながります。 また、女性では妊娠出産期や更年期のホルモンの大きな変化が原因で、ドケルバン病を発症するケースがあります。 また、出産後の女性にドケルバン病が増えやすくなる原因は、女性ホルモンの変化だけではありません。 赤ちゃんを抱えて頭を支える際に、手を広げることで親指に負荷がかかり、それが発症につながるとも考えられています。 手首を反らせると痛いときは放置せずに早めの医療機関を受診しよう 手首を反らせると痛む場合、手首の「橈骨遠位端骨折」や「舟状骨骨折」が考えられます。 怪我がしていない場合でも、腱鞘炎や関節リウマチ、ドケルバン病などの病気などが原因で痛みがでる場合もあります。 診断は医師による視診と触診のほか、さまざまなテストを行います。 症状が軽い場合、できるだけ手を使わずに安静を心がけることが重要です。しかし、安静が難しい場合は、装具や注射が必要になることがあります。 治療法は保存療法から手術療法まで多岐にわたり、再発を防ぐには早期の対処がポイントです。手首の痛みを感じたら、早めに整形外科で相談してみましょう。
2022.10.19 -
- 腱板損傷・断裂
- 肩関節
「腱板損傷はどのようなケガか」「腱板損傷と断裂は何が違うのか」など、疑問を持っている方もいるでしょう。 腱板損傷と断裂は損傷の程度によって、呼び方を分ける場合があります。いずれも放っておくと重症化するため注意が必要です。 今回は、肩のケガの一種である「腱板損傷(断裂)」について、症状や治療法などを解説します。再生医療による治療の症例も紹介するので、腱板損傷(断裂)でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 腱板損傷と断裂の違いは「損傷の程度」 結論から述べると、腱板損傷と断裂の違いは「損傷の程度」です。 腱板損傷とは、組織が傷ついている状態を広く指す総称であり、断裂はその中でも特に組織が切れている状態を表します。 「腱板損傷」と呼ばれる場合、多くは腱板の部分断裂を含んでいると捉えて良いでしょう。 医師によっては、患者にわかりやすく伝えるために、軽度の場合を「腱板損傷」、より重度の切れた状態を「腱板断裂」と使い分けているケースもあります。 腱板損傷(断裂)とは 腱板損傷(断裂)とは、肩関節を安定させる4つのインナーマッスルからなる腱板の組織が傷ついたり切れたりした状態です。 正式名称は肩回旋筋腱板(ローテーターカフ)です。 インナーマッスルは、その名の通り内側にある筋肉を意味し、より骨や関節に近い場所にあります。 腱板の大きな役割は、肩関節を安定化させることです。関節が安定すると、アウターマッスル(三角筋など)が働いたときに、より効率よくスムーズに腕を動かせます。 筋肉や腱、靭帯はいずれも繊維状の組織が集まってできており、その一部分が傷んでいる状態のことを損傷や炎症と呼びます。肩の腱板は構造や周囲の血流の状態から、一度損傷を起こしてしまうと自然修復が難しく、手術が必要になるケースも少なくありません。 腱板損傷(断裂)の症状 腱板損傷(断裂)では、以下のような症状が現れます。 就寝時に痛みが出る(夜間痛) 腕を挙げる際、挙げ始めや途中で痛みが出る 髪を洗う時に痛みが出る 腕を前に伸ばすと痛む(前の物を取ろうとしたときなど) エプロンの紐を後ろで結ぶ時に痛む また、腕を上げる途中で痛み、上まで伸ばしきってしまうと痛みが引くような症状もみられます。これは、インナーマッスルである腱板が働かなくなり、関節を安定化させられず、効率よく力を伝えられないために起こるものです。 腱板損傷(断裂)の原因 腱板損傷は50代の男性に多くみられる疾患です。中年以降の腱板は、組織に変性(老化のようなもの)がみられるケースが多く、損傷や断裂が起こりやすい状態です。 肩の変性に加えて、仕事や日常生活などで重いものを無理に持ったり、肩を捻るような動きをしたりして負荷がかかると、腱板が損傷を起こします。 なかには、若い世代であっても、スポーツや事故などにより強い負荷・衝撃がかかると腱板損傷を起こす場合があります。 腱板断裂の原因について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。 腱板の部分断裂と完全断裂の違い 腱板断裂は、大きく「部分断裂(不全断裂)」と「完全断裂」の2つに分けられます。 部分断裂 腱板部分断裂(不全断裂)とは、以下のような状態を意味します。 関節面に近いところで起こる関節面断裂 腱板の表層を覆う滑液包に近いところで起こる滑液包面断裂 腱板の腱内部で起こる腱内断裂 完全断裂 腱板完全断裂とは、腱が深く切れており、腱板を上から見た際に中の関節が見えてしまっている状態のことです。 出典『肩関節インピンジメント症候群』臨床スポーツ医学.30(5).2013より引用 腱板の部分断裂(不全断裂)と完全断裂には、上記のような違いがあります。さらには、断裂の幅が狭い・広いなど、範囲の違いによって分類されるケースもあります。 腱板損傷(断裂)は進行すると重症化する 腱板部分断裂は進行すると、重症化して完全断裂へと移行します。 下の写真のようなペーパー状のゴムを例に見ていきましょう。 ペーパー状のゴムを腱板に見立てると、最初は小さかった穴が、繰り返し引っ張る力がかかることでどんどん広がっていきます。ゴムのように簡単には広がりませんが、腱板損傷も同様のイメージで進行するケースがほとんどです。 つまり、無理に患部を動かし続けることで、小さな穴(=腱板損傷、腱板部分断裂)が大きな穴(=腱板完全断裂、広範囲断裂)へと広がってしまいます。 腱板完全断裂が広範囲にわたると、リハビリテーションだけではなかなか症状を改善するのが難しくなる傾向です。そのため、腱板断裂の重症化を防ぐためには、いかに進行を抑えるかが重要です。 腱板損傷(断裂)を放置する危険性と自然治癒する可能性について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 【関連記事】 腱板断裂を放置するとどうなる?日常生活や仕事への影響を現役医師が解説! 腱板損傷は自然に治癒する?放置のリスクと治療期間を現役医師が解説 なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。腱板損傷(断裂)が重症化する前に、ぜひ気軽にご相談ください。 腱板損傷(断裂)の治療法 腱板損傷(断裂)の治療法は、大きく以下の3つに分けられます。 保存療法 手術療法 再生医療 どの治療法を選択するかは、損傷の程度や患者様の状況に応じて異なります。具体的な治療法については、医師と相談して、より良い方法を決定することが重要です。 保存療法 保存療法は、手術をしない治療法で、軽度から中度の腱板損傷に対して有効な場合があります。 リハビリテーション 保存療法のなかでも代表的なのがリハビリテーションです。リハビリテーションによって肩の筋力や柔軟性を回復させ、日常生活に支障が出ないようにします。腱板損傷(断裂)のリハビリテーションは、主に以下のような訓練内容です。 関節の動く範囲を広げる可動域訓練 損傷している筋・腱をカバーするための筋力訓練 肩の正常な動きを促す機能訓練 痛みを和らげるための物理療法(電気治療や温熱治療) テーピング処置(スポーツをおこなう人など) 日常生活の動作指導 なお、リハビリテーションは患者の状況に応じて、理学療法士や作業療法士などの専門家の指導のもとおこなわれます。 寝方指導 保存療法において、寝方指導をするケースもあります。腱板損傷(断裂)は夜間の就寝時に痛みが増強するのが一般的です。そのため、過度な負担が肩にかからないよう、寝る姿勢を適切に保って痛みの軽減を図ります。 薬物療法 強い痛みがある場合には、リハビリテーションや寝方指導と併せて、薬物療法を選択するケースもあります。 炎症を抑えるための消炎鎮痛薬を処方 関節内や関節外の軟部組織に対しての注射 なお、切れた腱板をつなげるための薬はありません。薬物療法はあくまで痛みをコントロールするための治療法です。 腱板損傷(断裂)における注意すべき動作については、以下の記事で詳しく解説しています。 手術療法 保存療法で効果がみられない場合や、重度の腱板損傷(断裂)の場合には、手術療法を選択します。 関節鏡視下手術 関節鏡視下手術は、肩腱板損傷の手術の多くを占めている術式です。傷口が小さくすみ、手術後の経過が早いのが特徴です。 具体的には、肩に複数の穴を空けて一方にカメラを、他方に操作する器具を入れて手術をおこないます。そして、切れた腱をもともとついている上腕骨に打ち込んで止めます。 手術後は、安静期間を経て徐々に関節を動かしていく流れです。一般的には、術後3カ月程度でほぼ問題なく日常生活を送れるようになります。 ただし、仕事で重労働を再開するためには、おおよそ術後6カ月必要となる点に注意してください。 人工肩関節置換術 広範囲の腱板断裂や関節変形がある場合、人工関節置換術が選択されることがあります。人工関節といえば、股関節や膝関節をイメージする方も多いと思いますが、腱板が機能していない場合は肩に使用するケースもあります。 関節の状態や、どのくらい動かせるかなどによって種類もさまざまですが、ある程度は痛みなく肩を使う動作が可能です。ただし、重いものを持ったりスポーツで激しい運動をしたりする場合は、手術方法について医師とよく話し合うことをおすすめします。 再生医療 血小板や幹細胞を用いる再生医療は、腱板損傷に対して実施される治療法のひとつです。 幹細胞には様々な組織に分化する性質があり、損傷部位で成長因子を分泌します。この治療は単独で行われることもあれば、従来の手術治療と組み合わせて用いられることもあります。 肩の痛みに対する再生医療については、以下のページで詳しく解説しています。 なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。再生医療をご検討の際は、ぜひ気軽にご相談ください。 【症例】再生医療による腱板損傷(断裂)の治療 腱板損傷(断裂)に対する治療法のひとつである再生医療による症例を紹介します。 ここでは、異なる年代・状況の患者様に対する再生医療の実際の治療例を紹介するので、再生医療がどのような治療なのか、参考までにご覧ください。 症例1.60代男性|再生医療とリハビリで左肩の痛みが軽減 60代の男性は、還暦を迎えてから突然左肩に痛みを感じるようになりました。とくにケガをしたり、スポーツや仕事で肩を酷使したりしたわけでもなかったため、健康状態に不安を持たれたそうです。 近くの整形外科でMRI検査をおこなうと、加齢現象として、腱板の変性断裂と診断されました。 手術療法を選択する場合、入院期間が1〜2カ月、装具による外固定が数週間、その後は数カ月にわたるリハビリテーションが必要になると説明を受けました。 それほど長期間仕事を休むわけにはいかないと思い、入院や外固定が必要ない再生医療に興味を持ったことが、当院を受診されたきっかけです。 肩関節に幹細胞5000万個を2回投与しました。また、並行して可動域訓練のリハビリテーションも実施しました。 当院における脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療は、身体に大きな負担をかけずに腱板損傷(断裂)に対する治療が可能です。投与後わずか約1カ月で、投与前に7あった痛みが1まで軽減しました。 こちらの症例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 症例2.20代男性|再生医療によって右肩腱板損傷が完治 プロテニスプレーヤーを目指す20代の男性は、高校時代からすでにテニスのサーブの時に右肩痛が出現していたそうです。 痛みに耐えながらプレーを続けていたものの、安静時にも痛みが出現するようになり、スポーツ障害専門の医師には最終手段として、手術を提案されました。しかし、早期のスポーツ復帰は再断裂のリスクを高めること、術後の復帰には半年かかるといわれたそうです。 20代の男性は、スポーツ復帰にかかる時間だけではなく、肩関節の可動域制限によるパフォーマンスの低下も懸念されていました。そのなかで、幹細胞治療に希望を見出して当院を受診されました。 当院では独自の冷凍保存しない生き生きした生存率の高い幹細胞を用いており、腱板損傷に対する治療効果が見込めます。腱板の部分断裂に対し、2500万個の幹細胞を2回投与しました。投与後6週間で少しずつスポーツ復帰できるようになり、半年が経つ頃には、10段階の1まで痛みが軽減した事例です。 こちらの症例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 まとめ・腱板損傷と断裂の違いを理解して適切な治療法を選択しよう 今回は、腱板損傷と腱板断裂の違いと共通点について解説しました。 腱板損傷と腱板断裂の違いは損傷の程度であり、医師によっては断裂も含めて「損傷」と呼ぶ場合もあります。 どの程度損傷しているのか、どのような治療が望ましいのか、具体的に確認するようにしてください。 軽度の痛みだからと放っておくと、広範囲にわたる腱板断裂を引き起こしかねません。肩の痛みや動かしづらさを感じた場合は、早めに専門の医師に相談しましょう。
2022.10.17 -
- 手根管症候群
- 手部
「手根管症候群による手首の痛みやしびれがなかなか治らない」 上記のような方は、知らず知らずのうちに手根管症候群を悪化させてしまう動作をしている可能性があります。 本記事では、手根管症候群が疑われる方がやってはいけないことについて詳しく解説します。 また、当院の公式LINEでは、手術せずに損傷した神経を治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 「手術は怖いから避けたい」「手首の痛みやしびれを早く治したい」という方は、ぜひご参考ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼損傷した神経治療に注目されている再生医療の情報は以下からご覧ください! 手根管症候群が疑われるときにやってはいけないこと 手根管症候群が疑われるときにやってはいけないこととして、次の4点があげられます。 手に負担のかかる姿勢や動作を行う 違和感がある箇所をストレッチやマッサージで無理に伸ばす 自己判断で痛み止めの薬を使う 症状が続くのに放置する 手に負担のかかる姿勢や動作を繰り返し行うことで、手根間症候群の悪化を招くリスクがあります。また、明らかに症状が続いているのに放置すると、手の動きが制限されて元に戻らないこともあるので注意が必要です。 手に負担のかかる姿勢や動作を行う 手に負担のかかる姿勢や動作には、次のものがあります。 手を酷使する 手を握りしめる パソコンのキーボードを打つ 手をねじる 手を酷使したり握りしめたりすることで、手の負担が増え症状が悪化しやすいです。また、パソコンのキーボードを打つ動きは手首を繰り返し使うため、手首にある手根管内を圧迫して炎症を悪化させるリスクがあります。 これらの動きを繰り返すことで、手首にある手根管内を通る正中神経が圧迫を受けます。正中神経は手首や指を曲げる動きや、親指から薬指の感覚をつかさどる神経であるため、圧迫されると動きの制限やしびれを伴う危険性があるでしょう。 違和感のある箇所をストレッチやマッサージで無理に伸ばす 手首に違和感があるからといって、自己流でストレッチやマッサージを行うことはおすすめしません。 手首の内部にある手根管には正中神経をはじめ、指を動かす多数の筋肉が通っています。適切な知識がない状態でストレッチやマッサージを行い手を伸ばしすぎると、かえって手首の負担になり、症状を悪化させる可能性があるでしょう。 手根管症候群が疑われた際は、手首を無理に動かそうとせず、安静に過ごすことが大切です。 自己判断で痛み止めの薬を使う 痛みが治らない場合でも、自己判断で市販の鎮痛剤や抗炎症薬を使うことはおすすめできません。市販薬は自分の体質や症状に合わず、効果がみられない場合があります。また、副作用などの予期せぬ影響が出ることも考えられます。 薬で痛みを抑えられたとしても、手根管症候群が改善するわけではありません。医師の指示なしに痛み止めの服用は避けましょう。 症状が続くのに放置する 症状が続いているのに、「放っておけば治るだろう」と自己判断で放置するのは避けましょう。手根管症候群は軽度であれば自然に治ることはありますが、生活の中で手や手首に負担のかかる動作が多いと症状が改善されず治りにくくなります。 また、自分では自覚しにくい緩やかなスピードで症状が進行していく場合もあります。症状が進行すると手の運動機能や感覚機能に影響を及ぼし、治療が困難になる場合もあるため注意が必要です。 そもそも手根管症候群とは?発症する原因も紹介 手根管症候群とは、手首にある手根管で、その部分を通過する正中神経を圧迫してしまう病気です。正中神経を長く圧迫すると、神経の修復ができなくなったり、正中神経が支配している筋肉にも影響を及ぼし治療が難しくなったりしてしまいます。 手根管症候群を発症する原因にはほかの病気が隠れていることもありますが、手首のケガや手の使い過ぎ、女性ホルモンの乱れなどでも起きることがあります。 手根管症候群の症状|正中神経が傷つくとどうなる? 正中神経は手首を通って手に分布します。正中神経は手のひら側の親指、人差し指、中指、そして薬指の親指側半分を担う感覚機能と、親指を動かす母指球筋の動きを担当する運動機能をもつ神経です。 そのため、正中神経が障害されると、担っている感覚の範囲でしびれや痛み、進行すれば触っている感覚が鈍くなる知覚麻痺が現れます。また、運動機能の障害で母指球筋が痩せて、親指の付け根の盛り上がりがなくなり、親指を動かすのに障害が出ます。 とくに、小さなものをつまむような動き(親指と人差し指で物を拾い上げる、服のボタンをかける、など)が、やりにくくなり、日常生活に影響が出るでしょう。 正中神経は手首よりも上(肩寄り)では、前腕の回内や手首を曲げるといった役割も担っていますが、手根管症候群では手首の部分で傷つくため、手首より上の動作の障害は現れません(手首より上の症状がある場合は別の病気が考えられます)。 手根管症候群でやってはいけないことを避けるための対処法 手に負担のかかる姿勢や動作を行うことが多い場合 ストレッチやマッサージをするか迷った場合 痛み止めの薬を使うか迷った場合 症状が続くのに放置している場合 それぞれの場合で症状を悪化させないための方法を紹介します。 手に負担のかかる姿勢や動作を行うことが多い場合 手に負担のかかる姿勢や動作が多い場合の対処法は次の通りです。 手を酷使することが多い方 手を握りしめることが多い方 パソコンのキーボードを打つことが多い方 手をねじることが多い方 手を酷使することが多い方 手根管症候群の治療の1つには「安静」があります。手根管症候群の原因はいくつかありますが、手の使いすぎの可能性もあります。できる限り症状のある手は休めましょう。 仕事などで、どうしても手を使わなければならない人や、朝起きたときに症状が強い人は寝ている間に手根管症候群を悪化させる格好になっている可能性があるので、その場合は装具(サポーターやスプリントとも呼びます)を装着するのも良いでしょう。 装具の一部は自分で購入できますが、合わないものを使ったり、使い方が違ったりするとかえって病状を悪化させる可能性があるので、整形外科を受診して手に入れることをおすすめします。 💡 場合によっては、装具の費用の一部が療養費としてあとから返還される制度を利用することもできます。 参考 厚生労働省「療養費の支給対象となる既製品の治療用装具について」の一部改正について 手を握りしめることが多い方 握りこぶしを作るのはもちろん、柄の細い道具は手首の負担になるので、包丁やフライパンなどは柄の太いものにし、フライパンを持ち上げるときなどはできれば両手で行いましょう。 また、手指や指などの小さな関節よりも、肘や肩などの大きな関節を使った方が手首への負担が減ります。たとえば買い物をするときは買い物カゴを手で持たず、肘にかけることで手首を守れるでしょう。重い荷物の場合は、無理せずカートを利用することもおすすめです。買い物袋は手で持たず、両肩にかけるリュックサックなどを使うことでも、手への負担を減らせます。 パソコンのキーボードを打つことが多い方 手首をまっすぐにするために、専用のパームレストを使ったり、手首の下にたたんだタオルを敷いて手首の位置を整えます。 また、長い時間キーボードを打ったりマウスを操作したりしても、手首の負担は増えます。さらに長時間のパソコンの使用は、首や腰、目の疲れにも影響を及ぼすでしょう。仕事などでパソコンを使うことが多い場合は、継続的な作業はなるべく避け、定期的に休憩をはさむように心がけてください。 手をねじることが多い方 雑巾を絞る動作などは手首に負担がかかります。どうしても絞る動作が必要なときは、タオルを半分の長さにして輪になった部分を丈夫な水道などにひっかけ、両手もしくは症状がない方の手で絞りましょう。 手をねじる動作は日常生活の中でも予想以上に多いです。手をねじる動作にはペットボトルの蓋を開けたり、蛇口をひねったり、ドアノブをまわしたりするなどの場面もあげられます。 ペットボトルオープナーや、丸型ドアノブをレバー式に変える補助具などを使用して手首を守る工夫を施すのも一つの手です。 ストレッチやマッサージをするか迷った場合 手根管症候群でストレッチやマッサージを行うか迷った場合は、医師に相談しましょう。 医師の診断を受けず、自己判断でストレッチやマッサージを行うと、症状を悪化させる可能性もあります。 リハビリ専門職がいる病院やクリニックなら、医師からの許可を得て理学療法士や作業療法士などのリハビリスタッフに適切な運動方法を指導してもらうのがおすすめです。 医師や専門の医療スタッフから正しい方法を教わり、自身での施術に役立ててください。 痛み止めの薬を使うか迷った場合 手根管症候群は痛みが出やすい病気です。痛み止めの薬を使用するか迷った場合、速やかに医師の診察を受けましょう。 自己判断で市販の痛み止めを使用し痛みが治ったとしても、根本的な治療が行われていなければ一時的な痛みの軽減にしかなりません。症状の悪化を防ぐためにも、医師から適切な薬を処方してもらいましょう。 症状が続くのに放置している場合 手根管症候群は続くと正中神経や母指球筋が元に戻らなくなる可能性があります。自分でできる限りのことを行っても症状が続く場合は、整形外科で早めに診てもらいましょう。 手根管症候群が疑われるときに受診する科と検査内容 手根管症候群の可能性がある場合、受診するのは整形外科です。 基本的には正中神経を圧迫するような状態を再現して症状が現れるか、親指の付け根の筋肉が痩せていないか等を確認することで、ほとんど診断は可能です。 ただし、手首にコブができた可能性がある場合はエコーやMRI検査を追加したり、診断に迷うときには正中神経に電気を流して障害の具合を調べる筋電図検査などを追加する場合があります。また、手根管症候群の原因としてほかの病気が隠れている可能性がある場合は、血液検査などを追加することもあります。 【重症度別】手根管症候群と診断された場合の治療の流れ 手根管症候群は痛みやしびれ、筋肉の状態など症状の程度によって治療法が異なります。軽度の手根管症候群の場合には以下のような治療で経過をみます。 内服薬:ビタミンB12や消炎鎮痛剤 外用薬:痛み止めの成分の入ったシップや塗り薬 装具:手首を固定するサポーターやスプリント 手根管の炎症が強い場合には手首に炎症を抑えるステロイドなどの注射を行うこともあるでしょう。 これらの治療で改善しない場合や手根管周辺に腫瘤がある場合、また母指球筋がやせている場合には手術療法が必要になることもあります。カメラを用いた鏡視下手根管開放術では、できるだけ傷が小さく、早く日常生活に戻れる治療が行われます。 まとめ|手根管症候群が疑われるなら一度ご相談ください 指のしびれや痛み、物をよく落とすようになったら、手根管症候群の可能性があります。早い段階では手術なしで治療できるので、手根管症候群の可能性があれば、すぐに整形外科で診てもらいましょう。 仕事などで手を酷使する人は、とくに我慢して使い続けると親指の力がなくなり手術が必要になったり、親指の力が戻らない場合もあります。手首に負担のかかる動作はできるだけ避け、どうしてもそのような動作が避けられない場合は病院で装具などについて相談しましょう。 当院(リペアセルクリニック)の公式では、手根管症候群を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 手首の痛みやしびれの改善がみられた症例も公開しているため、ぜひご参考ください。 >>公式LINE限定の情報はこちらから
2022.10.14 -
- ひざ関節
- 膝の外側の痛み
「腸脛靭帯炎(ランナー膝)を早く治したい」 「腸脛靭帯炎は何日で治るの?」 上記のように、長引く腸脛靭帯炎を少しでも早く治したい、早くスポーツや日常生活に復帰したいという方も多いのではないでしょうか。 本記事では、腸脛靭帯炎を早く治す方法をはじめ、有効なストレッチ方法や日常生活での注意点について解説します。 適切な治療を受けずに放置したり、誤ったセルフケアを行なったりすると痛みが慢性化し、歩行困難や完治までの時間が長くなるリスクがあるため、注意が必要です。 また、腸脛靭帯炎(ランナー膝)を少しでも早く治したい方は、「再生医療」による治療をご検討ください。 \腸脛靭帯炎の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 腸脛靭帯炎による痛みやしびれを早く治したい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、腸脛靭帯炎に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは腸脛靭帯炎の治療について無料相談! 腸脛靭帯炎を早く治すためのケア方法4選 腸脛靭帯炎を早く治すためには、患部に負担をかけないように安静にし、段階的にストレッチや筋トレを取り入れていきましょう。 本章では、以下の4つのケア方法について解説します。 安静 おしりや太ももの外側・ふくらはぎのストレッチ おしりの横の筋力トレーニング 痛みが少ない適度な運動 以下で、それぞれのケア方法について詳しく見ていきましょう。 安静 腸脛靭帯炎の初期症状で最も大切なのは、安静にして休養を取ることです。 痛みを我慢してランニングやスポーツを続けると、炎症が悪化して長期化するリスクが高まります。 そのため、痛みが強い場合は最低でも2〜3日は安静にすることをおすすめします。 痛みが強い場合は整形外科を受診して、炎症や痛みを抑える薬の使用も検討してください。 おしりや太ももの外側・ふくらはぎのストレッチ 腸脛靱帯にかかる負担を減少させるため「おしりや太ももの外側の硬さを改善するストレッチ」もおすすめです。 以下の手順で1日2〜3回、各部位15〜30秒ずつ行うのが理想的です。 立った状態で両足を交差させる(足同士はこぶし1つ分ほど離します) 両手を組んで頭の上にあげて後ろになっている足に向かって体を横に倒す できるだけ体を倒した状態で15秒〜30秒キープする ただし、痛みを感じるような強いストレッチは逆効果となるため、気持ちよく伸びる程度の強さで実施しましょう。 おしりの横の筋力トレーニング 腸脛靭帯炎の早期回復には、おしりの横の筋肉(中殿筋)を鍛えておくのも効果的です。 なぜなら、中殿筋は膝の安定性を高め腸脛靭帯への負担を軽減する働きがあるためです。 おしりの横の筋肉を鍛えるには以下の手順で行ってみましょう。 横向きに寝て両膝を曲げる 上になっている足の膝をまっすぐ伸ばした状態で持ち上げる 足の付け根が曲がらないように意識しながら10秒キープする 徐々に回数や強度を上げていくと効果的な筋力アップに期待できます。 痛みが少ない適度な運動 症状が落ち着いてきたら段階的に運動を再開していきましょう。 まずは、ウォーキングや水中歩行など膝への負担が少ない運動から始め、痛みがない状態が続いたら、ゆっくりとしたジョギングに移行していきます。 万が一運動後に痛みが出た場合は、すぐに運動を中止して安静にしてください。焦らず段階的に運動強度を上げていくと、早期の回復も見込めます。 さらに詳しく腸脛靭帯炎(ランナー膝)治療法について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)は何日で治る? 腸脛靭帯炎(ランナー膝)の回復期間は、症状の程度や日常生活での対処法によって大きく異なります。 本章では、軽度から中度以上の症状まで、それぞれの回復にかかる期間と適切な対処法についてみていきましょう。 軽症の腸脛靭帯炎は数週間〜1カ月で治ることが多い 中度以上の腸脛靭帯炎は1〜3カ月かかる場合がある ランナー膝の詳しい症状については、以下の記事を参考にチェックしてみてください。 軽症の腸脛靭帯炎は数週間〜1カ月で治ることが多い 軽症の腸脛靭帯炎は適切な対処によって「数週間〜1カ月」での回復が見込めます。 初期症状の特徴はランニング中や運動後に膝の外側に軽い痛みを感じる程度です。 この段階で休息を取り、適切なケアを始めれば早期に改善するケースが多く見られます。 ただし、痛みが軽いからといって運動を継続してしまうと、症状が悪化する可能性が高まりますので注意してください。 中度以上の腸脛靭帯炎は1〜3カ月かかる場合がある 中度以上の腸脛靭帯炎では、日常生活にも支障をきたすほどの痛みを伴い、「通常1〜3カ月程度」の治療期間を要します。 階段の上り下りや長時間の歩行で強い痛みを感じ、夜間に痛みで目が覚めることもあるほどです。 適切な治療とケアの継続によって症状は改善していくため、焦って早期復帰を目指すのではなく、段階的なリハビリを行いながらじっくりと回復を目指していきましょう。 また、腸脛靭帯炎(ランナー膝)を少しでも早く治したい方は、「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 腸脛靭帯炎による痛みやしびれを早く治したい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない 当院リペアセルクリニックでは、腸脛靭帯炎に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 腸脛靭帯炎を早く治すためにやってはいけないこと 腸脛靭帯炎を早く治すためには、以下のような症状を悪化させる行動を知り避けることが重要です。 過度な運動や負荷のかかる動作 長時間の立ち仕事や同じ姿勢の維持 急激な方向転換やジャンプ 間違ったストレッチ 以下で、具体的にどのような動作を避けるべきかチェックしておきましょう。 過度な運動や負荷のかかる動作 ランニングやジョギングなど、膝に直接負荷がかかる運動は要注意です。 痛みを感じているにもかかわらず運動を続けると、炎症が悪化して治療期間が長引いてしまいます。 そのため、まずは痛みが落ち着くまで、膝に負担のかかる運動は控えめにしましょう。 代わりに水中ウォーキングなど、負荷の少ない運動であればおすすめです。 長時間の立ち仕事や同じ姿勢の維持 立ち仕事や座りっぱなしの姿勢は、膝への負担が蓄積していく原因となります。 そのため、同じ姿勢を長時間続けていると腸脛靭帯炎の症状が悪化するリスクが高まりますので避けてください。 もし、立ち仕事が避けられない方は30分おきに軽い屈伸運動を行うなど、こまめに姿勢を変えてみましょう。 また、座る時は膝を90度に保ち足を組まないよう心がけるのも大切です。 急激な方向転換やジャンプ スポーツ時の急な方向転換やジャンプによる着地の衝撃は、腸脛靭帯に大きな負担をかけます。 とくにバスケットボールやテニスなど、急な動きの多いスポーツは要注意です。 回復の期間中はこれらの動作を極力避け、膝への負担が少ない動きを心がけましょう。 どうしてもスポーツを行う必要がある場合は、事前のウォーミングアップを丁寧に行い、動きをコントロールするのが重要です。 間違ったストレッチ ストレッチは腸脛靭帯炎に効果的なケア方法でもありますが、誤った方法で行うと逆効果となります。 とくに痛みを我慢して無理に伸ばす動作は症状を悪化させる原因となります。 痛みを感じない範囲でゆっくりと行うのがベストであり、炎症が強い時期は避けるべきです。 腸脛靭帯炎の回復初期の段階では、医師や理学療法士に相談しながら、適切な方法でストレッチを実施しましょう。 腸脛靭帯炎の具体的な治療方法 腸脛靭帯炎の治療方法は、症状の程度に応じて段階的なアプローチを取ります。 多くの場合、以下の治療法を組み合わせることで改善が期待できます。 保存療法として安静・ストレッチ・リハビリを行う 運動環境やフォームを改善して負担を軽減する 保存療法で効果がない場合に外科的治療を検討する 再生医療で腸脛靭帯の修復を促進する まずは炎症を抑えるのが重要です。適度な安静を保ちながら、専門家の指導でストレッチやリハビリに取り組みましょう。 次に大切なのが環境改善です。シューズの選び方や走り方のフォームを見直すと膝への負担を大幅に軽減できます。 ただし、これらの保存療法で改善が見られない場合は、外科的治療も選択肢として検討していきます。 また、新しい治療法としてPRP療法などの再生医療も注目を集めています。 体内の治癒力を高め、より効果的な回復が期待できるでしょう。 腸脛靭帯炎の具体的な治療法について、さらに詳しく知りたい方はぜひ以下の記事もご覧ください。 まとめ|腸脛靭帯炎を早く治すためには正しいケア方法を理解しよう 腸脛靭帯炎が治る期間は、軽度の場合「数週間〜1カ月」、中等度以上の腸脛靭帯炎は「約1〜3カ月」が目安となります。 症状は人それぞれ異なりますが、適切な治療を受けながら正しいセルフケアケアを実践していくことで、少しでも早い改善が見込めます。 また、腸脛靭帯炎(ランナー膝)を少しでも早く治したい方は、「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 腸脛靭帯炎による痛みやしびれを早く治したい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、腸脛靭帯炎に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは腸脛靭帯炎の治療について無料相談! 腸脛靭帯炎を早く治す方法についてよくある質問 最後に、腸脛靭帯炎を早く治す方法についてよくある質問に回答していきます。 痛みを和らげるためのサポーターは効果がありますか? 腸脛靭帯炎とランナー膝は同じものですか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 痛みを和らげるためのサポーターは効果がありますか? サポーターには一時的な痛み軽減効果があり、膝を安定させて過度な負担を防ぐ役割を果たします。 しかし、長期的な使用は筋力低下を招く可能性もあります。 そのため、初期の痛み軽減時のみ使用し、症状が改善したら徐々に使用を控えるのが良いでしょう。 また、テーピングや靴選びについては以下の記事も参考にしてください。 腸脛靭帯炎とランナー膝は同じものですか? 腸脛靭帯炎は医学的な正式名称で、ランナー膝は一般的な呼び名であるため、同じ症状を指します。 長距離走者に多い症状のため「ランナー膝」と呼ばれていますが、運動習慣のない方でも発症する可能性があります。 また、立ち仕事や急な運動開始でも起こりうるため、運動経験に関係なく注意が必要な症状です。 ランナー膝の治し方について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
2022.10.12 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
O脚は、筋力低下や姿勢の乱れ、歩き方のクセなどが原因で進行する場合があります。見た目の問題だけでなく、膝への負担増加によって痛みや変形性膝関節症につながる可能性もあるため、早めの対策が重要です。 自己流のケアでは改善しにくいケースもあるため、原因に合った筋トレやストレッチを継続的に取り入れましょう。 この記事では、O脚の主な原因や治し方、放置するリスク、予防につながる歩き方・座り方について詳しく解説します。O脚を治したい方は、ぜひ参考にしてください。 リペアセルクリニックでは、O脚や変形性膝関節症に対する再生医療を提供しています。O脚について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 O脚の治し方4選 O脚は原因によって適した対処法が異なりますが、多くの場合は筋肉のバランスや姿勢を整えることで改善が期待できます。 とくに、股関節や太もも周辺の筋力低下、日常生活での立ち方・歩き方のクセが影響しているケースは少なくありません。 O脚の改善には、筋トレやストレッチ、姿勢の見直しなどを継続的に行うことが大切です。どれも自宅で始めやすい方法のため、毎日の習慣として無理なく取り入れながら、自分に合った治し方を実践していきましょう。 1.筋トレ O脚の改善には、膝周りを支える筋肉を鍛えることが重要です。とくに、膝を伸ばす太ももの筋肉や内もも、お尻の横の筋肉を鍛えることで、膝が外側へ開きにくくなり、脚のラインを整えやすくなります。 おすすめの筋トレはスクワットです。内ももとお尻を意識しながら行うことで、O脚改善につながりやすくなります。 【スクワットのやり方】 足を肩幅〜やや広めに開く つま先はやや外側へ向ける 背筋を伸ばしたまま腰を落とす 膝がつま先より前に出ないようにする 10回×3セットを目安に行う スクワットでは、膝が外へ開きすぎないよう注意し、内ももとお尻の筋肉を使うフォームを意識しましょう。勢いをつけたり、膝を深く曲げすぎたりすると膝への負担が大きくなるため注意が必要です。 さらに、お尻の横の筋肉を鍛えるトレーニングも効果が期待できます。 【おすすめの補助トレーニング】 横向きに寝る 上側の脚を斜め後ろへ持ち上げる ゆっくり上下を繰り返す お尻の横の筋肉が鍛えられることで、骨盤や膝が安定しやすくなり、O脚の改善につながります。 2.ストレッチ 太ももの裏にあるのはハムストリングスと呼ばれる筋肉です。この筋肉は膝を曲げるときに働くため硬くなると膝が伸びにくくなってしまい、O脚につながります。 今回は床や椅子に座って簡単にできるハムストリングスのストレッチを紹介します。 【床でできるハムストリングスのストレッチ】 1.ストレッチする方の脚をまっすぐ伸ばして、つま先を上に向ける 2.ゆっくり体を倒しながら片手でつま先を触る 3.伸びているのを感じた状態で60〜90秒ほどキープする 体を倒す場合に背中が丸くならないように気をつけましょう。 【椅子でできるハムストリングスのストレッチ】 1.椅子に浅く腰掛けてストレッチする方の脚をまっすぐ伸ばす 2.かかとを床につけてつま先を上に向ける 3.ゆっくり体を前に倒して太ももの裏が伸びているのを感じながら15秒ほどキープする 背中を丸くするのではなく足の付け根から曲げるように体を倒すのがポイントです。 3.姿勢の改善 猫背といった悪い姿勢を改善するのもO脚を改善する方法です。 猫背が強まり骨盤は後ろに倒れてしまうと、重心が後ろに偏ってしまいます。そのままでは後ろにバランスを崩してしまうので、重心を前に保つために膝が曲がってガニ股のような姿勢になってしまい、O脚の傾向が強まりやすくなります。 猫背を改善するには、座った状態で猫背にして骨盤が後ろに倒れた状態から、軽く下腹を凹ますように力を入れるのがポイントです。 実際にやってみると、背筋が伸びて骨盤が立ってくる感覚が得られるはずです。O脚は、見た目だけでなく、将来的な膝の痛みや変形性膝関節症のリスクを高める可能性があります。 4. 再生医療 O脚の原因が変形性膝関節症や関節リウマチの場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 膝関節の軟骨がすり減ったり炎症が続いたりすると、関節の変形が進み、O脚につながるケースがあります。筋トレやストレッチだけでは改善が難しい場合もあるため、膝の状態に応じた治療が重要です。 再生医療は、自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。幹細胞が他の細胞に変化する能力や、血小板に含まれる成分が炎症を抑える働きなどを活用します。 大きな手術を必要とせず、注射や点滴で治療を行うため、膝の痛みを抑えながら手術を回避したい方にもご検討いただけます。 変形性膝関節症に対する当院「リペアセルクリニック」での症例については、以下の記事で紹介しているのでご覧ください。 O脚とは? O脚とは別名「内反膝(ないはんひざ)」と呼ばれ、脚が外側にカーブしてしまい、膝から下が内側に曲がった姿勢になります。 両脚を合わせたときに太ももから膝、そしてすねで作られる形が英語の「O」になることから「O脚」と呼ばれています。 左右の「くるぶし」をくっつけて立ったときに、膝の内側に目立った隙間ができてしまうのが特徴です。 O脚の原因 O脚は子どもの頃にみられる場合と、大人になってからみられる場合があります。それぞれ原因について紹介します。 子どもの場合 子どものO脚は、生理的O脚によるケースが多いとされています。生理的O脚とは、生まれつきの股関節の角度(大腿骨頸部の捻転)や膝関節の軟骨構造などの影響によって、脚がO脚傾向になる状態です。 とくに乳幼児ではよく見られる特徴であり、病気ではなく正常な発達過程の一つと考えられています。 乳幼児期は両膝の間が開きやすいものの、成長とともに脚の形は少しずつ変化します。2歳頃からはX脚傾向へ移行し、その後は成人に近い脚のラインへ整っていく場合が一般的です。 ただし、以下のような場合は注意が必要です。 片脚だけ強く曲がっている 年齢が上がっても改善しない 以前よりO脚が悪化している 痛みや歩きにくさがある 骨の病気や関節・靱帯の異常が隠れている可能性もあるため、気になる症状がある場合は早めの医療機関への相談が必要です。 成人の場合 成人のO脚は、日常生活のクセや姿勢の乱れが原因となっているケースが多く見られます。とくに、ガニ股歩きや片足重心で立つクセ、猫背や反り腰などの姿勢は、膝や股関節への負担を偏らせやすく、O脚につながる場合があります。 また、脚を組む座り方や横座りなども骨盤のバランスを崩し、脚のラインへ影響を与える要因です。筋力低下や運動不足が重なることで、膝を支える力が弱まり、O脚が進行しやすくなります。 さらに、加齢による変形性膝関節症や、関節に炎症が起こる関節リウマチが原因となるケースも少なくありません。関節の変形が進むと、痛みや歩きにくさにつながる可能性もあるため注意が必要です。 O脚を放置するリスク O脚を放置すると、見た目だけでなく全身のバランスや健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。 膝の間が開いた状態が続くことで、体重が膝の内側へ偏ってかかりやすくなり、関節や軟骨への負担が増加するためです。とくに、変形性膝関節症のリスクを高める原因になるため注意しなければなりません。 さらに、姿勢の崩れによって腰や股関節、足首にも負担がかかり、慢性的な腰痛や肩こりにつながるケースもあります。歩き方や立ち方のクセが悪化すると、疲れやすさや身体のゆがみを感じる場合もあるため、早めに対策を始めることが大切です。 O脚を予防する歩き方・座り方 O脚を予防するには、筋トレやストレッチに加えて、毎日の歩き方や座り方を見直すことも大切です。膝や骨盤に偏った負担がかかり続けると、脚のラインが崩れやすくなります。 歩き方では、次のポイントを意識しましょう。 背筋を伸ばして歩く つま先を正面に向ける 足裏全体で着地する かかとからつま先へ体重移動する ガニ股歩きを避ける また、座り方にも注意が必要です。 椅子に深く腰掛ける 骨盤を立てて座る 両膝を閉じる 脚を組まない 横座りを避ける 普段の姿勢や動作を少し意識するだけでも、O脚予防につながります。毎日の積み重ねを大切にしましょう。 O脚の治し方を参考に自分に合う方法を試してみよう O脚の改善には、筋トレやストレッチ、姿勢改善などを継続して取り組むことが大切です。 毎日の歩き方や座り方を見直すだけでも、膝や骨盤への負担軽減につながります。まずは無理のない範囲で、自分に合った方法から始めてみましょう。 ただし、セルフケアを続けても改善しない場合や、膝の痛み・変形が気になる場合は、変形性膝関節症などが関係している可能性もあります。原因に応じた専門的な対処を受けることが重要です。 リペアセルクリニックでは、O脚や変形性膝関節症に対する再生医療を提供しています。患者様自身の細胞を活用する治療のため、拒絶反応や副作用のリスクを抑えながら改善を目指せる点が特徴です。 「O脚を改善したい」「膝の痛みを何とかしたい」「手術は避けたい」とお考えの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 O脚の治し方に関するよくある質問 男性がO脚の場合、治し方のポイントはありますか? 男性のO脚は、筋肉のバランスの乱れやガニ股・内股の歩き方が原因になっている場合があります。とくに内ももやお尻の筋肉がうまく使えていないと、膝が外側へ開きやすくなるため注意が必要です。 O脚改善を目指す場合は、この記事で紹介したスクワットやお尻周りを鍛える筋トレを継続して行いましょう。あわせて、つま先を正面に向けた正しい歩き方を意識すると、脚への負担軽減にもつながります。 寝ながらできるO脚の治し方はありますか? 寝ながらできるストレッチでおすすめなのは「ブリッジ」です。 ブリッジは、お尻や背中まわりの筋肉を鍛え、姿勢改善が期待できるトレーニングです。姿勢が整うことで、O脚の改善にもつながります。 ブリッジのやり方は以下のとおりです。 仰向けに寝る 両膝を立てる ゆっくりお尻を上げる 5秒間キープする ゆっくりお尻を戻す これを10回ほど繰り返しましょう。 O脚を治すための歩き方を教えてください O脚を改善するには、つま先を「まっすぐ前」に向けて歩くことが大切です。ガニ股歩きになると膝が外側へ開きやすくなり、O脚が悪化する原因になる場合があります。 正しい歩き方のポイントは以下のとおりです。 1.背筋を伸ばして視線を前に向ける 猫背にならないように意識し、身体をまっすぐ保ちながら歩きましょう。 2.足裏全体で着地して重心を均等に乗せる 小指・親指・かかとの3点にバランス良く体重をかけることで、膝への偏った負担を減らしやすくなります。 毎日の歩き方を見直すだけでも、O脚改善が目指せる可能性があります。 O脚を治すための立ち方を教えてください O脚を改善するには、膝や脚の外側へ偏った負担を減らす立ち方の意識が大切です。普段の姿勢を見直すだけでも、脚のライン改善につながる場合があります。 正しい立ち方のポイントは以下です。 1.背筋を伸ばして重心を少し前に置く 猫背や反り腰にならないように注意し、頭から足まで一直線になるイメージで立ちましょう。 2.足裏全体にバランス良く体重をかける 親指・小指・かかとの3点へ均等に重心を乗せることで、膝の外側への負担を減らしやすくなります。 脚の外側だけに重心が偏らないよう意識すると、O脚改善につながります。 O脚を治すための座り方を教えてください O脚を改善するには、骨盤を正しい位置で保てる座り方の意識が大切です。脚を組むクセや浅く座る姿勢が続くと、膝や股関節に偏った負担がかかりやすくなります。 正しい座り方のポイントは以下のとおりです。 1.椅子に深く腰かけて背筋を伸ばす 骨盤を立てるイメージで座ると、猫背や骨盤の後傾を防ぎやすくなります。 2.かかとを床につけて両膝を閉じる 足裏をしっかり床につけ、膝同士を軽く寄せることで、脚のねじれ予防につながります。 3.お尻に軽く力を入れて姿勢を保つ 骨盤が安定しやすくなり、膝が内側へ向きやすくなる効果が期待できます。 普段の座り方を見直すだけでも、O脚改善のサポートにつながるでしょう。
2022.10.10 -
- 腱板損傷・断裂
- 肩関節
肩の痛みに悩まされていませんか?もしかしたら、その症状は「腱板損傷」かもしれません。 腱板損傷は自然修復が困難であるため、リハビリなどの保存療法を行う必要があります。また、スポーツ中のケガで腱板損傷を発症した場合は、テーピングで腱板の機能の補助をすることも可能です。 この記事では、腱板損傷の症状や原因、テーピングの巻き方、治療方法(保存療法)を中心に解説します。 そもそも肩の腱板損傷とは 肩の腱板とは、肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩の奥の筋肉で、正式名称は、回旋筋腱板(ローテーターカフ)です。肩の上腕骨の骨頭と呼ばれる部分を包み込むように付着し、一枚の板のように並んでいるため腱板と言われています。 肩の腱板は、以下の4つの筋肉からなります。 棘上筋 棘下筋 小円筋 肩甲下筋 肩の腱板損傷とは、腱板が切れることにより肩の安定性が損なわれることをいいます。肩をあげるときに力が入らなくなったり、痛みの原因になったりします。 腱板損傷の症状 腱板を損傷すると、以下のような症状がみられます。 夜眠れないほどの痛みが出る 手を上げたときに、ある一定の範囲だけ痛みや引っかかり感が出る 手を水平の位置に保てない 手を上げるときに肩全体が上がってしまう 腕の上げ方が左右で違う 見た目でわかるほど肩の筋肉(とくに棘下筋)の萎縮が進む なかでも腱板損傷の症状で多くみられるのが、夜寝ているときに痛みがひどくなり眠れない「夜間痛」です。 下記の記事では腱板損傷の診断に役立つテスト方法を詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。 腱板の役割 肩の筋肉はアウターマッスルとインナーマッスルの2つに大別され、それぞれの役割を果たしています。 インナーマッスルに属する腱板の4つの筋肉は、肩を動かす上で非常に重要な役割を担います。 筋肉の位置 筋肉の名称 役割 インナーマッスル 関節に近い位置 棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋 関節を安定させてアウターマッスルを働きやすくする アウターマッスル 体の表層 三角筋、上腕二頭筋など 速くて強い力を生み出す 腱板損傷の原因 腱板損傷が起こる原因は、以下のとおりです。 加齢によって筋肉や腱などの軟部組織が変性した 重い荷物を持ち運んだ 野球など投げる動作を繰り返すスポーツをした 不自然な肩の動きをした 転んだ拍子に手もしくは肩を打った 腱板損傷は、加齢によって筋肉や腱などに変性がみられる中年以降に多くみられます。 また、重いものを抱える配送の仕事や、肩に強い負荷がかかる野球のピッチャーなど肩に負担のかかる動作を繰り返すと発症しやすくなります。 他にもさまざまな原因で腱板損傷が起こります。 腱板損傷の状態 腱板損傷とは、筋肉や腱の線維が部分的に傷んでいる、または切れている状態を指します。損傷がひどく、一部または大部分に断裂がみられるものは、腱板断裂と呼ばれています。 腱板損傷や腱板断裂は、筋肉や腱の変性が起きやすい50代以降の男性に多くみられます。発症のピークは60歳代です。 若い世代でも、肩を酷使するスポーツ選手などにもみられることもあるため、医療機関できちんと検査をすることがおすすめです。 腱板断裂および腱板損傷との違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考までにご覧ください。 【関連記事】 【医師監修】腱板断裂とは|原因・治療法・セルフチェックで知る症状のサインについて解説 腱板損傷と断裂の違いは?症状の進行や治療法について現役医師が解説 肩の腱板損傷にはテーピングが有効【巻き方も解説】 スポーツ中のケガで腱板損傷を発症した場合は、リハビリやトレーニング等で機能を戻すことが大前提ですが、場合によってはテーピングで腱板の機能の補助をすることも可能です。 上記の画像は、棘上筋、棘下筋、小円筋をサポートするテーピングの一例です。テーピングをすることで動きに違和感を覚えるかもしれませんが、安定性が増し、より安全にスポーツを行うことができます。 ただし、テーピングにも限界があります。痛みが強く出てしまう場合は無理に動かさず、患部の鎮痛および機能回復を待ちましょう。 関連記事:肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング法や治療法について解説 肩の腱板損傷の診断 腱板損傷はレントゲンではわかりにくく、五十肩と勘違いされがちです。そのため、正確に診断するためにMRIやエコー検査などが用いられます。 他にも、前述した腱板損傷の所見を視診や触診で確認することも重要です。他の肩関節疾患との鑑別を正確にすることで、今後の治療方針を早期に決めることができるため、気になる症状がある場合は早期に医療機関へ受診することがおすすめ。 肩の腱板損傷の保存療法(リハビリ) 腱板損傷の治療法は、外科的な処置を施す「手術療法」と、注射やリハビリなどで機能の改善を図る「保存療法」とに分けられます。ここでは、保存療法を中心に詳しくご紹介します。 腱板が傷んでしまうと、その性質から腱板自体が自然に修復するのは困難です。 保存療法では、以下の目的をもってリハビリ等の治療にあたります。 痛みを減らす 傷んだ腱板への負担をできる限り減らす 肩周囲の動きを良くする それぞれ順番に解説します。 また、腱板損傷の自然治癒については、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。 ①痛みを減らす まず一番に対処すべき症状は痛みです。痛みが残っていると脳がその痛みを覚えてしまい、長引くことがあります。さらに、痛みが続いて無意識に患部を動かさなくなることで、関節の動きが悪くなり、肩関節の機能が低下します。 医療機関を受診すると、腱板損傷による痛みを減らすために、痛み止めの注射を打たれたりお薬が処方されたりすることがあります。痛み止めの注射やお薬の処方は、腱板損傷を根本的に治す治療ではありませんが、痛みを一時的に軽減するのに有効です。 また、寝る姿勢を調整することで、痛みの軽減が期待できます。 腱板損傷の方の多くは、夜間痛を訴えています。痛みのせいで悪い寝姿勢になっている方はぜひ試してみましょう。 夜間痛を軽減するための寝姿勢 上半身を少し高くして寝る 寝る時に痛いほうの腕の下にバスタオルを敷き、リラックスした姿勢を保つ 抱き枕で横向きに寝る しっかり睡眠をとることは、脳や体に良い休息を与え、自律神経の改善につながります。自律神経が改善されると、筋肉の余計な緊張が抜け、痛みが軽くなることがあります。 ②傷んだ腱板への負担をできる限り減らす 一度傷んでしまった腱板は自然修復が難しく、より重度の損傷が起きてしまうと手術が必要なケースもあります。そのため、以下の点に注意し、余計なストレスをかけず重症化を防ぐことが大切です。 ③肩周囲の動きを良くする 胸の中心にある胸骨、鎖骨、肩甲骨、肋骨など周辺にあるさまざまな骨や関節を総合して『肩』と言います。つまり、肩を効率的に動かすためには、これらの部位もしっかり動かせることが重要です。 とくに鎖骨周りや肩甲骨などは動きが悪くなることが多いので、鎖骨周りのセルフマッサージや、肩甲骨を意識した肩回しをするなど、意識的に動かしましょう。 まとめ|肩の腱板損傷はテーピングを活用しながら医療機関の受診もしよう 肩の腱板損傷とは、腱板が切れることにより肩の安定性が損なわれることをいいます。他の肩の疾患と見分けがつきにくいため、痛みがあったり長引いたりするときは迷わず医療機関にご相談ください。腱板損傷の所見を、視診や触診で確認することも重要です。 適切な治療を受けて不安を取り除き、快適な日常を少しでも早く取り戻しましょう。 以上、肩の腱板損傷の症状と機能改善を目指す保存療法(リハビリ)について解説しました。 ご参考になれば幸いです。
2022.10.08






