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突然襲ってくるズキズキとした痛みやギューッと締め付けられるような頭の重だるさなど、つらい頭痛に「今すぐ何とかしたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。 頭痛を一瞬で治す方法はありませんが、ツボ押しや鎮痛剤の服用といったセルフケアによって、痛みを一時的に和らげることは可能です。 ただし頭痛の中には放置してはいけない危険なタイプも存在するため、正しく見極めて対応することが大切です。 本記事では、自宅ですぐに実践できるセルフケアから、頭痛のタイプ別に効果が期待できる対処法までわかりやすく解説しています。 頭痛を繰り返さないための予防法も紹介しているので、慢性的な頭痛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。 また、病院に通っても改善しない・薬を飲んでも痛みがぶり返すといったお悩みを抱えている方へ向けては、再生医療による治療法もあります。 当院(リペアセルクリニック)では無料の電話相談も行っておりますので、慢性的な頭痛にお悩みの方はお気軽にご相談ください。 頭が痛いときの対処法3選【すぐに実践できる】 頭が痛いときに自宅ですぐに取り組める対処法として次の3つがあります。 冷やす or 温める(首・肩・おでこ) ツボ押し・ストレッチ 鎮痛剤の服用 つらい頭痛から解放されたい方は、上記の方法を実践してみましょう。逆に頭痛が悪化する場合は、無理に行わないことをおすすめします。 冷やす or 温める(首・肩・おでこ) 頭痛がある場合に冷やす、または温めると楽になるケースがあります。頭痛は大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。(文献1) 一次性頭痛は頭部に疾患が見られないタイプで、頭痛を訴える方の大半が該当します。二次性頭痛は頭部の疾患が原因で起こります。 代表的な頭部の疾患は脳腫瘍や髄膜炎、くも膜下出血、脳卒中などです。 二次性頭痛に関しては病院での治療が必須ですが、一次性頭痛は自分で対処できる可能性があります。 一次性頭痛の大半は片頭痛と緊張型頭痛に分類され、以下の対処法による改善が期待できます。 頭痛の種類 特徴 対処法 片頭痛 ズキズキと拍動するような痛みがあらわれる 患部を冷却シートや氷嚢などで冷やす 緊張型頭痛 首や肩のコリが原因で起こる お風呂につかる 首や肩を蒸しタオルで温める ツボ押し ツボ押しは、時間と場所を選ばずにできる頭が痛いときの対処法です。特別な道具も必要ないため職場や外出先でも実践できるでしょう。 頭痛に効果のあるおすすめのツボは以下の3点です。心地良い強さで押してみてください。 合谷(ごうこく):人差し指と親指の骨が交わる少し上にある、人差し指側でくぼみ 百会(ひゃくえ):頭の頂点より少し後ろにあるくぼみ 天柱(てんちゅう):首後ろの髪の毛の生え際より少し下に指をずらしたくぼみから左右に伸びている2つの筋肉 首や肩のコリが原因で起こる緊張型頭痛に関しては、ストレッチが効果的です。肩甲骨周りや肩関節をストレッチで柔軟に保ち、血行を促進すると筋緊張が緩みやすくなります。 入浴後の身体が温まった状態でストレッチするとさらに効果的です。 鎮痛剤の服用 頭痛がつらい場合は、我慢せずに鎮痛剤を服用して様子を見ましょう。手持ちの鎮痛剤や、いつも使っている薬でかまいません。 最寄りの薬局やドラッグストアで購入できる市販の鎮痛剤、以下の3つがあげられます。 イブ(イブプロフェン) カロナールA(アセトアミノフェン) ロキソニンS(ロキソプロフェン) など 市販の鎮痛剤は手軽に購入できる一方で、服用できる人が限定されています。 以下に該当する人は、薬剤師または登録販売者に相談した上で購入しましょう。 15歳未満である 妊娠中である 鎮痛剤でアレルギーや喘息になったことがある 注意していただきたいのが「薬物乱用頭痛」のリスクです。 頻繁に鎮痛剤を服用していると、薬の効果が切れた後に頭痛が再発する可能性もあります。鎮痛剤の服用が月に15回以上ある場合は受診を検討しましょう。(文献2) 頭が痛いときの対処法【症状別】 頭痛は、別の病気からくる「二次性頭痛」とその他の「一次性頭痛」に大きく分けられます。 その中でも多いのが「一次性頭痛」です。 一次性頭痛の中でもさらによく見られる頭痛として以下の3つがあります。 偏頭痛 緊張型頭痛 群発頭痛 それぞれ頭痛の特徴や原因が少しずつ違います。まずは自分の頭痛タイプを理解し、正しい対処法を実践しましょう。 ズキズキと脈打つような偏頭痛には「トリプタン系の頭痛薬」 脈打つようにズキズキする頭痛のタイプは「偏頭痛」の可能性があります。脈打つ頭痛に加え、以下のような症状も一緒にあらわれる可能性があります。 頭痛が起こる前に以下のような前兆が出現する(文献3) きらきらした歯車のようなものが見える チクチク感があり、体や舌にも伝わる 吐き気がする 光や音に対して過敏になる 偏頭痛がつらいときの治療には「トリプタン系」の頭痛薬が有効です。偏頭痛の原因は脳の周りにある神経と血管の炎症といわれています。 トリプタン系の薬は、炎症が起こっている神経と血管を正常に戻すため、偏頭痛の緩和が期待できるでしょう。(文献4) トリプタンを服用する有効なタイミングは、痛みが始まってすぐや、軽度なときです。偏頭痛に効果が期待できる一方で、服用のタイミングが難しいデメリットがあります。 また、トリプタン系の頭痛薬の服用以外に以下の対処法もおすすめです。 頭痛がつらいタイミングの前後の行動や強さなどを記録する 暗くて静かな場所で横になる 寝る時間と起きる時間を一定にする 偏頭痛がつらい方は、上記のセルフケアも日常に取り入れてみてください。 頭が締め付けられるような緊張性頭痛には「解熱鎮痛剤」 頭の両側がギューっと締め付けられたり、圧迫されたりするような頭痛は「緊張性頭痛」の可能性があります。 緊張型頭痛の多くの原因は、肩や首の凝りです。凝り固まった肩や首回り筋肉が脳や首周辺にある神経を圧迫するため、緊張型頭痛が引き起こされます。(文献2) 緊張型頭痛に対する対処法には、ロキソニンやイブなどの「解熱鎮痛剤」が有効です。 ただし、鎮痛剤に頼りすぎてしまい、頻繁に飲み続けるのはおすすめできません。「緊張型頭痛かもしれない」と思った方は、原因である肩や首の凝りをほぐすことが大切です。 日常的にできる予防策として以下のようなことがあります。 肩と首をほぐすストレッチやマッサージを行う 凝りを感じる肩や首の部分を温める(蒸しタオルの使用や湯船につかるなど) 背筋を伸ばして正しい姿勢を保つ 肩や首のこりと頭痛が気になる方は、上記の方法も実践してみましょう。 目の周り・こめかみが強く痛む群発頭痛には「トリプタン系薬剤や酸素投与」 目の周り、こめかみが強く痛む場合は「群発頭痛」の可能性があります。かなり強い痛みが発作的に起こり、15分から3時間程度続くのが特徴です。(文献5) 原因は明確になっていませんが、群発頭痛は脳にある「視床下部」や脳内の血管に異常をきたしているため症状が引き起こされるといわれています。 群発頭痛に効果的な治療は、以下の2つです。(文献2) 治療法 メリット トリプタン系の注射や飲み薬 偏頭痛と同様、脳周辺の血管や神経の炎症を鎮める効果が期待できる 酸素吸入 トリプタン系頭痛薬が飲めない人にも有用で、場合によっては自宅での使用も可能 上記の治療と合わせて、日常的にできるセルフケアとしては、規則正しい生活を送ること、生活習慣の改善(アルコールやタバコを控えるなど)が挙げられます。 しかし、群発頭痛はセルフケアのみの改善が難しい症状です。頭痛が激しく、痛みが我慢できない場合はすぐに受診しましょう。 首の後ろに激しい痛みがある場合、くも膜下出血の可能性があります。くも膜下出血の頭痛についてはこちらの記事を参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による頭痛の治療が可能です。「メール相談」または「オンラインカウンセリング」にて無料相談を受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。 薬の飲みすぎが原因で頭痛が悪化するケースもあるので注意 頭痛がひどい場合は鎮痛薬や頭痛薬が役に立ちますが、飲み過ぎるとかえって症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。 薬の飲み過ぎが原因で起こる頭痛を薬物乱用頭痛と呼びます。薬物乱用頭痛のほとんどは片頭痛、もしくは緊張型頭痛をお持ちの方に見られます。(文献6) 薬物乱用頭痛の主な原因は以下のとおりです。 トリプタン系薬剤 アセトアミノフェンまたはアスピリンとカフェインの併用 オピオイド ブタルビタール配合の薬剤 非ステロイド系抗炎症薬(NSAID) エルゴタミン アセトアミノフェンやアスピリン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)を常用している方で、1カ月に15日以上の頭痛が見られる場合、薬物乱用頭痛が疑われます。 また、エルゴタミンやオピオイド、トリプタン系薬剤を服用、もしくは複数の頭痛薬を併用している方で、1カ月に10日以上の頭痛が見られる方も薬物乱用頭痛に該当します。 薬物乱用頭痛の発症を避けるためには、医薬品の添付文書を確認し、用法用量を守って正しく服用するのが大切です。 そもそも頭痛はなぜ起きる?原因を紹介 頭痛のメカニズムには、脳の近くにある「三叉神経」が深く関わっています。 人間の体には、皮膚や目などさまざまな場所に痛みを感じる「痛覚」があります。とくに頭痛が深く関わる痛覚は、脳を保護している硬膜や皮膚です。 痛覚から三叉神経が頭痛の情報をキャッチして脳に伝えられることで、頭痛のような痛みを自覚します。(文献7) 吐き気を伴う頭痛は、早急な治療が必要な二次性頭痛である可能性もあります。 一次性頭痛と二次性頭痛の見分け方については、以下の記事も参考にしてください。 頭が痛いときに効果的な食べ物・飲み物は栄養素に注目 頭痛に影響する一因として、栄養素があげられます。私たちが普段摂取している飲食物には、頭痛を和らげるものもあれば悪化させてしまうものもあります。 頭痛を改善または悪化させる栄養素や飲食物の一例は、以下のとおりです。 頭痛との関連 栄養素 飲食物の例 改善 ビタミンB2 納豆 鮭 レバー マグネシウム わかめ ひじき ココア 悪化 チラミン チョコレート チーズ コーヒー アルコール ビール ワイン(とくに赤ワイン) ウイスキー コーヒーのカフェインを適量とると、片頭痛に対して一時的に緩和する効果が期待できます。頭痛に悩まれている方は、上記を参考に普段の食生活を見直してみてください。(文献8)(文献9) 今まで経験したことのない激しい頭痛なら早めの受診を 以下に該当する頭痛の場合は重大な病気が隠れている可能性があります。早めに受診しましょう。 突然に(何時何分何秒がはっきり言えるような)最大の痛みとなった頭痛 話しにくさや手足の動かしにくさを伴う頭痛 これまでに経験のない激しい頭痛 意識の低下を伴う頭痛 上記は、脳血管障害のような命の危険がある病気が隠れている可能性のある頭痛です。 脳出血やくも膜下出血などは、血管が破れたり詰まったりして起こる病気のため、頭痛をはじめとする症状が突然生じます。早急に処置が必要なため、すぐに受診しましょう。 危険な二次性頭痛の一因である「もやもや病」や「脳出血」の前兆について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。 頭痛を繰り返さないための予防法 頭痛の大半は頭部の病気が原因の二次性頭痛ではなく、日常の生活習慣に起因する一次性頭痛です。頭痛を繰り返さないためには以下の点を意識するのが重要です。 <避けるべきこと> パソコンやスマホの見過ぎ 睡眠不足 運動不足 不良姿勢 過度の飲酒 冷えストレスなど <意識すべき習慣> 規則正しい生活 日常的なストレッチ 適度な運動 ストレス発散 入浴 質の高い睡眠 温度調節など 一次性頭痛の3種類のうち、もっとも多く見られる例が緊張型頭痛です。(文献10) 首や肩の筋肉が緊張すると血流が滞り、首の後ろから後頭部にかけての痛みが出やすくなります。 血行不良を避けるためには睡眠不足や運動不足を避け、日常的なストレッチで筋肉を柔軟に保つのがおすすめです。 ストレスや睡眠不足も自律神経の乱れによる血行不良を招くため、入浴してリラックスし、質の高い睡眠をとるよう意識してください。 まとめ|正しい対処法でつらい頭痛を改善しましょう 頭痛に悩まされたときは、まず以下のセルフケアを取り入れてみてください。 ツボ押し 鎮痛剤の服用 また自身の頭痛のタイプや原因を見極めたうえで、対処法を選ぶことも大切です。 症状 対処 ズキズキと脈打つような偏頭痛 トリプタン系の頭痛薬 頭が締め付けられるような緊張性頭痛 解熱鎮痛剤 目の周り・こめかみが強く痛む群発頭痛 トリプタン系薬剤や酸素投与 一方で、頭痛の中には命に関わる重大な病気が隠れているケースもありますので、「これまでにない強い痛み」「突然激しく痛み出した」「しびれ・言葉が出ない」などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 病院に行くべきか判断に迷う・症状についてまず誰かに相談したいという方は、当院(リペアセルクリニック)の無料電話相談をご利用ください。 専門カウンセラーが丁寧にお話を伺い、受診の必要性や今後の対応についてアドバイスさせていただきます。 頭が痛いときの対処法についてよくある質問 頭が痛いときの対処法についてよくある質問と回答は、以下の通りです。 頭痛を一瞬で治す方法はありますか? 毎日頭痛薬を飲んでも大丈夫ですか? 頭痛で受診する場合は、何科にいけばいいですか? 子どもの頭痛も大人と同じように対処していいですか? 検査をしても「異常なし」と言われた頭痛はどうすればいいですか? 慢性的な頭痛に悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。 頭痛を一瞬で治す方法はありますか? 頭痛を一瞬で治す方法はありません。 早めに頭痛を落ち着かせたい場合は、鎮痛剤の服用やツボ押しなどすぐにできる対処をしながら横になって休むことをおすすめします。 頭痛が頻繁に起こる場合は、頭痛のタイプにあった対処法の実践や生活習慣を整えて予防に目を向けることが大切です。 毎日頭痛薬を飲んでも大丈夫ですか? 頭痛薬を毎日服用すると、薬物乱用頭痛を発症するリスクが増加するため注意が必要です。 単一成分の鎮痛薬を1カ月に15日、もしくは複合鎮痛薬を1カ月に10日以上服用し続けると、薬の飲み過ぎが原因で頭痛の悪化を招きやすくなります。(文献11) 薬物乱用頭痛を避けるためには、予防治療薬の服用が効果的です。 一次性頭痛の予防治療薬としては以下の例が挙げられます。 シプロヘプタジン バルプロ酸 アミトリプチリン ロメリジンなど ただし、自分の判断で服用するのではなく、専門医の診察・処方を受けることが大切です。 頭痛で受診する場合は、何科にいけばいいですか? 危険な病気が疑われる頭痛の場合は、脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。 頭痛の原因が脳の病気が原因であった場合、CTやMRIなどの画像検査や早急な処置をすぐに行えます。 症状が軽い場合や、近くに脳神経外科や脳神経内科がない場合は、通常の内科でも診察を受けられることが多いです。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による頭痛の治療が可能です。 専門カウンセラーによる無料相談も受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。 子どもの頭痛も大人と同じように対処していいですか? 子どもにも大人と同様に片頭痛や緊張型頭痛が見られますが、安易に医薬品に頼るのではなく、まずは生活習慣を見直すことが大切です。 睡眠不足は片頭痛や緊張型頭痛の発症リスクを高めるため、規則正しい生活を意識し、質の高い睡眠をとるよう意識してください。 寝る直前までスマホやテレビの明るい画面を見ていると、脳が興奮状態に陥り睡眠の質が低下します。 セルフケアで頭痛が改善しない場合は、保護者の判断で市販薬を服用させるのではなく、専門医の診察を受けることが大切です。 検査をしても「異常なし」と言われた頭痛はどうすればいいですか? 検査をしても異常なしと言われる頭痛のほとんどは、緊張型頭痛もしくは片頭痛に該当します。 首こりや肩こりの自覚がある方は、ストレッチや適度な運動、入浴などで筋緊張を緩和し、血行を促進するのが効果的です。 片頭痛はまぶしい光が原因で起こるケースもあるため、部屋の照明を落としたり、窓から遠い席に移るなど工夫してください。 カフェインには血管を収縮させる作用があるため、薬に頼りたくない方は片頭痛の予兆が見られる際にコーヒーや紅茶を飲むと症状を和らげられる可能性があります。 参考文献一覧 (文献1) 薬の窓口|岡山大学病院薬剤部 (文献2) 「頭痛の診療ガイドライン」作成員会.頭痛の診療ガイドライン2021., 医学書院, 2021年出版,p473 (文献3) 中島健二.片頭痛の診断と治療. 日本内科学会雑誌. 2006, 95, 3,p487-492. (文献4) 竹島多賀夫.片頭痛. 日本内科学会雑誌. 2018, 107, 8,p1486-1493. (文献5) 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会.国際頭痛分類第3版(ICHD-3)日本語版. 2018, p216 (文献6) 薬物乱用頭痛|MSDマニュアル (文献7) 端詰勝敬 都田淳. 頭痛. 心身医. 2016, Vol. 56 No. 8, p833-838. (文献8) 文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年.文部科学省ホームページ.2023.4. (文献9) 原田大 北村正樹. 食品・嗜好品との相互作用カフェイン・喫煙・ドリンク剤・チアミン含有食品. ファルマシア. 2014, Vol.50 No.7,p679-683 (文献10) 緊張型頭痛|頭痛学会 (文献11) 頭痛予防治療薬を毎日飲んでも大丈夫でしょうか?|一般社団法人日本小児神経学会
2023.03.10 -
- 脊椎、その他疾患
背骨が左右に曲がる側弯症は思春期の子どもに多い病気ですが、大人になって急に発症し、進行が始まるケースもあります。 成人側弯症になると、腰痛・歩行困難・神経痛などの症状が起こり、症状が進行するほど日常生活にも支障をきたす場合があります。 まずは症状や治し方を把握した上で、整形外科への早めの受診がおすすめです。本記事では成人側弯症の症状や治し方、手術療法などについて解説します。 また、「薬やリハビリを続けているけど、なかなか良くならない…」「手術も考えたけれど、迷いがある」「手術を受けたけど、まだ痛みが残っている」などと悩んでいませんか? つらい症状を諦めず、より良い選択肢を探すための方法としてリペアセルクリニックが提供している「再生医療」というアプローチもあります。 今の治療に満足できていない方に向けて、現行の治療方法と再生医療の違いについてLINEにて情報発信しておりますので、ぜひご登録ください。 ▼薬・手術以外の選択肢についてLINEで詳しく解説! 側弯症とは? 側弯症は、体を正面から見たときに背骨が左右に曲がっている状態です。本来人の脊柱は、首にある頸椎が前方に弯曲し、胸椎が後方に弯曲し、腰椎が前方に弯曲しています。体を横からみると、ちょうどゆるやかなS字を描いた状態です。 前から見て、背骨が左右に10度以上傾いてしまう状態を側弯症といいます。 痛みを伴うケースはほとんどありませんが、症状が進行した場合、健康状態に悪影響を及ぼすことがあります。 側弯症の原因や症状については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。 大人の側弯症(成人側弯症)とは 側弯症は、成長期の子どもが発症することが多い傾向ですが、大人になってから発症する場合もあります。大人になってから発症する側弯症を「成人側弯症」と呼ばれています。 大人の側弯症の原因 成人側弯症には、次の2つの原因があります。 こどもの頃に発症した側弯症が老化により進行した 中高年になって加齢により急速に進んだ 大人の側弯症の症状 成人側弯症は、次のような症状が出ます。 腰痛になる 長時間立つ・歩くが困難になる 下半身に神経痛が出る 逆流性食道炎や便秘、嚥下障害(食べ物が飲みこみづらい)が起きる 呼吸がしづらくなる とくに「腰痛になる」「下半身に神経痛が出る」といった症状は、側弯症のおもな症状であり、背骨や腰骨に負担がかかることによって起こる症状です。脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアなどの合併症のリスクも高まるのでとくに注意する必要があります。 成人側弯症は、年齢と共に症状が進行しやすく、症状が進行するほど日常生活にも支障をきたすようになります。重度の場合は「後方矯正固定術」による手術が必要です。 【治し方】大人の側弯症の治療法 大人の側弯症の治療では、まず痛み止め(投薬)・注射・コルセットの装着といった、手術以外の方法(保存的治療)で症状の緩和を目指します。同時に、変形が進行していないかを確認するため、医師による定期的な診察(経過観察)を受けることが重要になります。 投薬などの保存的治療で症状が改善しない場合には、脊柱変形矯正手術による治療を検討します。 入院日数は10日前後ですが、背骨の曲がり方や骨質、症状、体力などに応じて入院日数が延びたり、数回に分けて手術をしたりすることを念頭においておきましょう。術後約5〜6か月間は、装具を装着した生活です。運動も制限されます。 大人の側弯症の手術は通常の背骨の手術と比較して大きな手術ですが、以前よりも身体の負担を抑えられるようになりました。 一方で手術をしないという治療方法として「再生医療」という選択肢もありますので、治療方法の可能性を広げたい方は当クリニック公式LINEをご確認ください。 >>公式LINEはこちら 側弯症の手術後や、ストレッチといったセルフケアについては以下の記事で解説していますので、ご参考ください。 子どもの側弯症とは 子どもの側弯症は、学校検診で見つかるケースが少なくありません。2016年度から始まった「運動器学校検診」では、家庭で子どもの背骨を評価したあと、学校医が視触診によって見た目や背中を触って側弯症の疑いがあるかどうかを判定します。 成長期である子どもには、大人になるまで側弯症を発症する恐れがあるため、家庭でチェックをしたり、気になることがあれば整形外科を受診したりするなど、こまめな配慮が必要です。 子どもの側弯症の注意点 成長期の子どもが発症しやすい側弯症には、以下のような注意したいポイントがあります。 子どもの側弯症は思春期の女子に注意 軽度の場合は経過観察が基本 症状が進行すると装具療法や手術療法が必要な場合がある とくに女子は、小学校高学年から中学生にかけて側弯症の発症率が高まります。13歳から14歳の女子の発症率は2.5%で、男子の約7倍といわれています。 ただし、医師から経過観察と言われたり、家庭で気をつけるようアドバイスを受けた子ども全員が、重度の側弯症になる可能性はほとんどありません。側弯が進行しやすい幼児期以降は症状の進行は個人差が大きいこともポイントです。 このように、子どもの側弯症は、軽度の状態のまま大人になるケースが大半です。軽い側弯症であれば障害が残る心配もないので、そのまま様子を見るだけで問題ないでしょう。 子どもの側弯症の治療法 重度の側弯症を放置すると、側弯の影響で胸郭が大きく変形し、心肺機能が低下するリスクが高まります。重い肺の病気や心臓病といった合併症も発症しやすくなります。 側弯症は、次のように進行の度合いに応じた治療を受けることが大切です。 子どもの側弯症の手術療法 子どもの側弯症の手術療法には「後方矯正固定術」と「前方矯正固定術」の2種類があります。どちらの手術療法を採用するかは、症状によって異なります。 後方矯正固定術 背中の背骨に沿って切開して手術する方法です。背骨の後方から器具を挿入して、ロッドを調整しながら背骨がまっすぐになるようにねじれを減らしていきます。 次に紹介する前方矯正固定術に比べると固定する背骨の範囲は長くなりますが、矯正力や固定力が強力です。 前方矯正固定術 胸部など体の前側から器具を挿入して、ロッドによってねじれを調整していく方法です。後方矯正固定術より固定範囲は短いものの、強い矯正力があります。 まとめ|側弯症は早期発見と適切な治療で進行を防げる 大人になってから背骨の変形が気になり始めた場合は、早めに整形外科を受診しましょう。成人側弯症は、年齢とともに病状が進行しやすい病気です。 早期発見と適切な治療が側弯症の進行を防ぎ、健康を守ります。腰痛や歩行で少しでも気になる症状がありましたら、まずは当院へご相談ください。 当クリニックでは再生医療を通じて、健康な生活を取り戻したい・手術や入院をさけて治療したいといった願いを叶えるため、最適な治療法を提案いたします。 ▼無料のオンライン診断も受付中 >>公式LINEはこちら 側弯症に関するよくある質問 側弯症でやってはいけないことはありますか? 側弯症の方は、長時間の崩れた姿勢や過度な運動は歪み・痛みの原因になります。普段から正しい姿勢を保つよう心がけましょう。 側弯症でやってはいけないことについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
2023.03.08 -
- 足部、その他疾患
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- 足部
- スポーツ外傷
「ジョーンズ骨折」と呼ばれる怪我に聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか。しかし、ジョーンズ骨折は意外にもアスリートがよく発症するケガです。 とくに高い負荷がかかる競技において、ジョーンズ骨折は珍しいものではありません。サッカーやバスケットボール、ラグビーなど、急な方向転換や激しい接触を伴うスポーツをしている場合は注意が必要です。 本記事では、ジョーンズ骨折の原因と治療法から、予防法やテーピングのやり方まで詳しく解説します。アスリートだけではなく、日常的に運動をする方や足に負担をかける仕事をしている方は、ぜひご参考にしてください。 ジョーンズ骨折とは ジョーンズ(Jones)骨折とは、第5中足骨の踵寄り(第5中足骨基部)に起こる骨折のことで、骨癒合しにくく、治るのに時間がかかる骨折の一つです。第5中足骨基部に起こる骨折は、以下の3つがあります。 基部裂離骨折 ジョーンズ骨折 骨幹部疲労骨折 いずれも見分けるのが難しいため、まとめてジョーンズ骨折と呼ぶこともあります。 原因|主にスポーツ外傷による骨折 ジョーンズ骨折は、特定のスポーツ動作で頻発する骨折です。 その動作とは、ストップやターンなどの速い動作の切り返しです。ストップやターン(切り返し)によって、急激に第5中足骨に負荷がかかると骨折してしまいます。 しかし、これらの動作だけが骨折の原因ではありません。ほかにも以下のようなあらゆる要素が重なって引き起こされると考えられます。 トレーニング過多による第5中足骨への疲労の蓄積 硬い地面による問題(人工芝、アスファルトなど) 下肢のアライメント異常(足の外側に体重が乗りやすいなど) スパイクのポイントの位置 第5中足骨基部への血流不足 第5中足骨基部への靭帯や腱の付着 つまり、ストップやターンは、最後の引き金に過ぎません。 症状|歩行や運動時の痛み ジョーンズ骨折の症状は骨折の程度によって大きく変わります。発症初期の不全骨折(ヒビ)であれば、運動中に少し痛みを感じる程度で、骨折部分を強く押すとズキっと痛む場合があります。 しかし、そのまま運動を継続すると、徐々に痛みが増していき、歩くのもままならない状態になりかねません。この場合、骨折部の状態は悪化していることが多く、完全骨折となっている可能性も考えられます。 また、捻ったり、ストップやターンの切り返しによって完全骨折となるケースも少なくありません。 ▼ ジョーンズ骨折の症状やついて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 診断|レントゲンやエコー検査 ジョーンズ骨折は、レントゲン画像による診断が可能です。レントゲン撮影は、一方向だけではなく、角度を変えて複数方向からの撮影が有効となります。 しかし、初期の不全骨折の場合はレントゲン画像での判断が難しい場合があるため、必要に応じてMRIや超音波検査も実施します。 ジョーンズ骨折に有効な治療方法 ジョーンズ骨折は、ほかの骨折に比べて骨癒合が得にくい(遷延治癒:せんえんちゆ、偽関節など)とされているケガです。また、骨癒合が得られたとしても再骨折のリスクが高い骨折だといわれています。 そのため、一人ひとりの状況を考慮し、慎重に治療方法を選択する必要があります。 手術療法 激しいスポーツ動作を繰り返すアスリートには、手術療法がおすすめです。早期復帰や再骨折のリスクを減らす効果が期待できるためです。 手術方法は比較的シンプルで、一般的には第5中足骨に対しスクリューを埋め込む「髄内固定術」で行われます。 手術療法は、治療成績も良好で保存療法に比べて再発のリスクが低いことが特徴です。しかし、スクリューの位置を誤ったり、復帰が早過ぎたりした場合には、癒合不良や偽関節を引き起こす可能性もゼロではありません。 手術費用や復帰までの期間などの目安は以下の通りです。 手術費用・入院費用:10〜15万円 入院期間:3日〜2週間 スポーツ復帰目安:2〜3カ月 ※手術・入院費用、入院期間はあくまで目安です。医療機関ごとに違いがあります。 手術後は、医師や看護師、リハビリスタッフの指導に従って過ごすことが大切です。 保存療法 手術療法に抵抗がある方や、なんらかの理由で手術療法が難しい方は保存療法を選択します。 保存療法の場合は、骨が癒合していない状態で無理をしないことが重要です。とくに初期の段階では、骨癒合を第一に考え、骨折部分に体重をかけないようにします。その間に、骨癒合を促進させるような超音波治療器を用いる場合もあります。 骨癒合にかかる期間は個人差がありますが、少なくとも3〜4週間はかかるでしょう。レントゲン画像にて骨癒合が認められたら、少しずつ体重をかけていくことがポイントです。 なお、歩くときに行う踏み返し動作は骨折部に負荷がかかりやすいため注意が必要です。歩行を慎重に進めていき問題なくできるようになったら、少しずつ強度を上げてスポーツの動きを取り入れていきます。 ジョーンズ骨折にテーピングは有効?巻き方のポイント ジョーンズ骨折がまだ完全に治っていない状態でのテーピングは、あまり効果を期待できません。しかし、骨折がしっかり治り、スポーツに復帰する段階でのテーピングは、一定の効果を発揮します。 ジョーンズ骨折のテーピングの巻き方のコツは、足のアーチをサポートすることと、足の外側の補強をすることです。 足首の捻挫のテーピングと似ているところもありますが、そこにプラスして足底部にアーチをサポートするテーピングを巻くとより効果的です。 ジョーンズ骨折のテーピングは、その人の足の使い方によって巻き方が変わります。まずは、専門家に足の使い方をみてもらい、自分に合った巻き方を教えてもらうようにしましょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。テーピングを始めるタイミングや巻き方についてお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 ジョーンズ骨折後にスポーツ復帰する流れ ジョーンズ骨折は再発しやすいため、状態を見極めて段階的にスポーツ復帰する必要があります。 骨癒合まで運動を我慢していたのに、復帰を焦ってしまって再骨折してしまう例も少なくありません。際骨折を防ぐためにも、スポーツの復帰には万全を期す必要があります。ジョーンズ骨折後にスポーツ復帰する流れの例は、下記の通りです。 1.その場でできるスクワットやカーフレイズ(爪先立ち)の運動 2.ランジや片脚スクワット、片脚カーフレイズで片側に体重をかけて行う運動 3.軽いジョギング 4.徐々にスピードを上げたランニングやダッシュ 5.ストップやターン動作の練習 6.ジャンプ動作の練習 7.各スポーツの練習を徐々に復帰 8.競技に完全復帰 上記のような流れを参考に、痛みや違和感が出たら前のメニューに戻るようにしながら、スポーツ復帰を目指します。 ジョーンズ骨折の予防にはサポーターの使用がおすすめ ジョーンズ骨折の再発予防には、足首の捻りを防止するサポーターやアーチを形成するためのインソールなどの使用が十分な効果を発揮します。 とくに、インソールは骨折部の負担を減らす効果が期待できるため、よりおすすめの予防方法です。 再発予防のためのサポーター選び ジョーンズ骨折に有効なのが、左右方向に強いサポーターです。足の力が横の動きに弱いと骨にかかる負担が増えてしまうため、横のぐらつきを押さえるようなサポーターが推奨されます。 注意点として、第5中足骨基部のあたりが厚くなっているサポーターの場合は、体重をかけた際に圧迫し過ぎて痛みを誘発する可能性があります。そのため、装着したときの圧迫具合や患部への当たりを確認した上で、適切なサポーターを選ぶ必要があります。 再発予防のためのインソール選び インソールの調整は、ジョーンズ骨折の再発防止のために非常に有効で、必須ともいえる手段です。 足の内側と外側にある縦アーチと横アーチをサポートしてくれるようなインソールを入れることで、足の機能が上がり負担がかかりにくくなります。 インソールは市販のものもありますが、専門の義肢装具士が作成しているオーダーメイドのインソールの使用がおすすめです。自分の足の型に合わせてインソールを作成するため、より高い効果が期待できます。 ▼ ジョーンズ骨折の予防法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 まとめ・ジョーンズ骨折の回復期には適切にテーピングしよう ジョーンズ骨折は再発しやすく、初期の対応や治療開始から復帰までのプランニングが非常に難しいケガです。そのため、焦らず骨の癒合状態を確認しながら、段階的に治療に取り組むことが重要です。 また、回復期には適切なテーピングが重要な役割を果たします。テーピングを用いることで、再発のリスクを減らし、足の安定性を高められます。ただし、間違った方法でテーピングを施すと逆効果になる場合もあるため注意が必要です。 ジョーンズ骨折をしてしまった際は、専門の医師やリハビリスタッフのアドバイスを聞きながら、安全に復帰までの道のりを歩んでいきましょう。 ジョーンズ骨折の治療に関するよくある質問 ここでは、ジョーンズ骨折の治療に関するよくある質問をまとめました。 ジョーンズ骨折は自然に治りますか? ジョーンズ骨折は、自然に治ることもありますが、癒合不全や変形癒合などの合併症につながる危険性があります。そのため、自己判断はおすすめできません。また、再骨折を防ぐためにも、痛みの程度だけではなく、骨が問題なく癒合しているか確認してから運動を再開する必要があります。 ジョーンズ骨折が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、医師の指示に従って経過を見守りましょう。 テーピングはどのようなものを使用すると良い? ジョーンズ骨折の再発を予防するためには、伸縮性のあるテーピングの使用が効果的です。伸縮性が高いスポーツ用のテーピングは、骨折しやすい部位を保護しつつ、足の柔軟性を保つために適しています。 また、はがれにくくするため、テーピングの角を丸く切って使用するのもポイントです。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。テーピングの選び方や使用方法で迷うことがあれば、ぜひ気軽にご相談ください。
2023.03.06 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
脳溢血を発症すると、運動麻痺や感覚障害などの後遺症が出る可能性があります。しかし、リハビリや適切な治療を継続的におこなえば、機能の回復や症状の改善が期待できます。 リハビリをおこなう際は、焦りは禁物です。負担のかかる無理な運動をすると、症状の悪化や再出血のリスクが高まります。医師や専門スタッフの指導のもとで自分の症状や回復段階に合ったリハビリを進めていきましょう。 本記事では、脳溢血による後遺症の種類や回復過程について解説します。リハビリ以外の療法や治療法も紹介しているので、後遺症の改善を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。 脳溢血(のういっけつ)で後遺症が出るリスク 脳溢血は発症後に治療しても後遺症が出るケースが少なくありません。脳の細胞がダメージを受けて、体の麻痺や感覚の障害などが残る可能性もあります。 そもそも脳溢血とは、脳の血管が破れて血液が流出してしまう病気です。現在は脳出血と呼ばれることが多くなりました。 脳溢血の後遺症によっては、治療後も日常生活に影響が出る場合があるので、症状だけでなく後遺症の理解も深めておきましょう。 脳溢血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、脳溢血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳溢血で残りうる後遺症の種類7選 脳溢血で残りうる7種類の後遺症を解説します。 後遺症 症状 運動麻痺 ・運動麻痺は脳溢血の代表的な後遺症 ・手足に力が入らなくなったり、動かしづらくなったりする ・左右どちらかの半身にのみ症状が出るのが特徴 感覚障害 ・感覚障害も脳溢血の代表的な後遺症 ・触った感覚や痛みの感じ方が鈍くなったり、逆に過敏になってしびれを感じたりする ・この障害も体の片側に起こる場合がほとんど 言語障害 言語障害は主に以下の2種類 ・失語症:言葉が出にくくなったり、読み書きが難しくなったりする ・構音障害:口や舌がうまく動かせず、言葉をはっきり話せない 視野障害 ・目の見える範囲が狭くなったり、物が二重に見えたりする ・また片方の目の視野が見えにくくなる「半盲」の症状が出る場合もある ・視野障害は長期間改善しない場合もある 嚥下障害 ・のどの筋肉の動きが悪くなり、食事や水分を飲み込みにくくなる ・食べ物が誤って気管に入ると「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクがある ・誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因となる場合も多いため、高齢者はとくに注意が必要 高次脳機能障害 高次脳機能障害とは、脳の細胞がダメージを受けて脳機能が低下した状態。下記のように複数の症状が現れる。 ・記憶障害:数分前の出来事を忘れる ・注意障害:注意散漫でひとつの作業に集中できない ・遂行機能障害:自分で計画を立てて実行するのが難しい ・半側空間無視:外界の半分を認識できなくなる 感情障害 ・常にイライラしたり、感情の起伏が激しくなったりする ・意欲が沸かず、うつ病のような症状が見られる 脳溢血による後遺症は運動機能から精神面まで多岐にわたります。症状に応じた適切な治療法を選択し、確実な回復を目指していく姿勢が大切です。 脳溢血による後遺症の軽減が期待できるリハビリの進め方 早期からのリハビリ開始で、脳溢血による後遺症は大きく改善する可能性があります。発症からの時期に応じて、3段階のリハビリプログラムを進めていきます。 ・急性期 ・回復期 ・維持期 リハビリの内容を順番に見ていきましょう。 急性期 脳溢血の発症から約2週間は「急性期」と呼ばれ、命を守る治療が最優先となります。体の状態が不安定なため、急な運動は血圧上昇や再出血を招く危険があるため焦ってのリハビリは禁物です。 しかし、ずっとベッドで安静にしていると「廃用症候群」(寝たきりによって筋肉の衰えや関節の硬化が起こる症状)を引き起こす恐れがあります。廃用症候群になると、床ずれや感染症のリスクも高まります。 そのため、急性期のメインとなるリハビリは、手足のストレッチや体位の交換といったベットの上でできる軽い運動です。 回復期 急性期を乗り越えて、体の状態が安定し、本格的にリハビリが始まる時期を「回復期」と呼びます。この時期には、日常生活に戻ることを意識しながらリハビリを進めていきます。 【主なリハビリ内容】 ・ベッドサイドでの運動 ・杖や歩行器を使った歩行練習 ・言葉や飲み込みの機能回復練習 ・記憶力や注意力などの脳機能向上訓練 ・食事、トイレ、入浴などの生活動作訓練 医師や専門スタッフの指導のもと、段階的に運動量を増やしながら機能回復を目指します。 維持期 回復期のリハビリで日常動作ができるようになり、自宅での生活が始まる時期を「維持期」と呼びます。 病院で回復した体の機能を保つため、定期的に外来リハビリに通ったり、日常生活で体を動かしたりする習慣が大切です。 脳溢血の後遺症に有効な4つの治療方法 麻痺の治療については近年研究が進んでおり、リハビリ以外にもさまざまな方法があります。ここでは、リハビリ以外の有効な治療法を4つ紹介します。 ・CI療法(Constraint-induced movement therapy) ・促通反復療法 ・電気刺激療法・磁気刺激療法 ・再生医療 治療方法を選択する際の参考にしてみてください。 CI療法(Constraint-induced movement therapy) CI療法は、麻痺した手が少しでも動かせる人を対象におこなう機能回復トレーニングです。 麻痺していない手を動かせないように固定し、麻痺した手を日常生活で多く使うよう促すことで麻痺した手の機能回復を目指します。 1回あたり6時間以上の訓練が必要になるため負担は大きいですが、実際に手の動きが良くなったという報告もあります。 促通反復療法 促通反復療法は、同じ運動を繰り返しおこない、脳の損傷した神経回路を修復・強化するリハビリ方法です。手足の麻痺が改善したという報告が多く寄せられています。 電気刺激療法・磁気刺激療法 麻痺した手足の筋肉に弱い電流を流したり、頭部に磁気を与えたりすることで、衰えた筋肉の働きを活性化します。主に歩行機能の回復が期待できる療法です。 促通反復療法と一緒におこなうと、より高い効果が期待できます。 再生医療 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした神経細胞を修復する新しい治療法です。 再生医療では、麻痺や痺れといった脳溢血の後遺症の回復を早めたり、脳卒中の再発を予防したりする効果が期待されています。 再生医療で脳溢血の治療を進めたい方は、弊社『リペアセルクリニック』にご相談ください。再生医療の症例数10,000例以上の経験を活かし、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。 まとめ|脳溢血の後遺症に有効はリハビリと治療法を知って症状の軽減を目指そう 脳溢血は運動麻痺や感覚障害といった後遺症が出る可能性のある病気です。 安静による筋力低下を防ぎ、後遺症からの機能回復を図るためにはリハビリが欠かせません。回復過程に合わせた無理のないリハビリを進めて、着実な改善を目指しましょう。 近年では、脳溢血における後遺症の治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、脳細胞の機能回復を促進します。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳溢血の後遺症に関するよくある質問 最後に脳溢血の後遺症に関するよくある質問と回答をまとめます。 脳梗塞と脳溢血(脳出血)における後遺症の違いはなんですか? 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで脳細胞が死滅し、正常な機能が失われる病気です。一方、脳出血は血管が破裂して出血する病気です。 両者とも脳で起こる病気のため、後遺症の種類は似ています。 【脳梗塞と脳溢血の両方に見られる後遺症の例】 ・手足の麻痺 ・感覚の障害 ・記憶力や注意力の低下 発症する部分や重症度によって、後遺症の種類や症状の程度が異なります。 以下の記事では、脳梗塞の後遺症や治療方法について解説しています。脳梗塞の理解を深めたい方はぜひ合わせてご覧ください。 脳溢血(脳出血)で後遺症なしの確率はどれくらいですか? 脳溢血で後遺症なしの確率を証明する公的なデータは見つかりませんでした。 しかし、厚生労働省が実施した脳卒中患者(18-65歳)の予後調査によると、1,584例中、後遺症がまったく残らなかったのは344例でした。 つまり、脳出血を発症した患者の約2割が完全回復し、約8割の患者には脳卒中による何らかの影響が残る結果となりました。 以下の記事では、脳出血で後遺症なしになる確率について解説しているので詳細が気になる方はぜひあわせてご覧ください。
2023.03.03 -
- 手部、その他疾患
- 手部
- スポーツ外傷
バレーボールやバスケットボールなどの球技はもちろん、スポーツ経験者であれば、誰しも一度は突き指をした経験があることでしょう。 軽くみられがちな怪我であるため、突き指をしてもそのまま放置が一般的になっています。しかし、骨折の可能性があるため、たかが突き指とあなどってはいけません。 本記事では、突き指と骨折の違いや見分け方を中心に紹介します。突き指の治りが悪い方や痛みが引かない方は要チェックです。 突き指と骨折の違い 結論、突き指は「現象」を表し、骨折は「状態」を表します。つまり、怪我した状況は「突き指」なのですが、その結果「骨折」が起きた!といった判断になるのです。 突き指は、物によって指先に衝撃が加わることで発症する手指の怪我の総称です。突き指を起こした結果、骨折はもちろん靭帯損傷や腱の断裂など細かくケースがわかれています。 一般的に使われている突き指は、骨折を伴っていないケースが多いのも事実です。突き指をしてしまったら自己判断はせずに、一度専門の医療機関で詳しく検査してもらうことをおすすめします。 突き指と骨折の見分け方 「最近突き指をしたけど、骨折していないか心配」とお悩みの方に向けて、一般的に区分される突き指と骨折の見分け方を紹介します。 突き指と骨折の見分け方は以下の通りです。 症状 突き指の場合 骨折の場合 疼痛 軽度(1週間程度で完治) 強い(長期間続く) 腫れ 軽度(1週間程度で完治) 顕著(長期間続く) 変形 腱損傷の場合は確認できる(伸ばせない) 場合によっては確認できる(動かせない) 上記のように、突き指と骨折は目視だけで見抜くことが難しいため、症状が1週間以上続くようであれば整形外科院を受診してみましょう。 また、どこを受診するか悩む方は、オンライン・電話から当クリニックにお気軽にご相談ください。親切丁寧に対応いたします。 【骨折を伴わない】突き指の症状 骨折のあるなしに関わらず、突き指の症状としてまず痛みが出ます。その後腫れ・赤み・動かしづらさなどの炎症症状がみられることが多いです。 軽症な突き指なら、1週間程度で炎症は落ち着きます。一方で靭帯や腱の断裂など重症な場合は、指の変形や動かしづらさが長引いてしまうので適切な診断と治療が必要です。 腱の断裂で起こる腱性マレット指 腱の損傷や断裂を伴う突き指は、『腱性マレット指』と呼ばれます 指先を伸ばすための腱が切れてしまい、指の第一関節を自力で伸ばせなくなります 痛みが引いてもなお伸ばせない症状が続いたら、腱性マレット指の可能性があります。 ※早急に医師の判断を仰いだ方がいいでしょう。 出典:日本整形外科学会『マレット変形』より(https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mallet_finger.html) 出典:日本整形外科学会『マレット変形』より(https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mallet_finger.html) 【骨折を伴う】突き指の症状 骨折を伴う突き指は、上記の腱性マレット指と似通った症状がみられます。指を自力で最後まで伸ばせない症状ですが、骨折を伴うため痛みや腫れがより強く現れます。 また、骨折を伴う突き指はレントゲン検査で容易に発見できます。骨折の程度にもよりますが手術が必要となるケースもあるため、顕著な痛みや腫れ、症状が長期間続く際はできるだけ早く医療機関を受診しましょう。 骨折の症状で起こる骨性マレット指 突き指による骨折で多いのが、『骨性マレット指』です 指先だけでなく、中間部分(骨幹部)や、関節の脱臼骨折などもあります 指を伸ばすための腱が付いている部分が、剥がれるように骨折(剥離骨折)する 痛みや腫れが大きい場合、骨折の可能性がああります。医療機関を受診してください 出典:日本整形外科学会『マレット変形』より(https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mallet_finger.html) 突き指・骨折を起こしやすいスポーツ 突き指・骨折を起こしやすい代表的なスポーツは球技です。中でもバレーボールやバスケットボール、野球に多くみられます。 それぞれのスポーツをやっていて、どのような場面で突き指が起きやすいのかを説明します。 バレーボール バレーボールは、ブロックのときとオーバーハンドレシーブのときに突き指を起こすことが多いです。特にブロックではジャンプのタイミングが遅れたり、指先に力が入っていなかったりすると突き指につながります。 ボール自体は軽いのものの、アタックの時はボールのスピードが速いため突き指を起こしやすいです。 バスケットボール バスケットボールは、パスを受けるときやボールをカットするときなどに受傷するケースが多いです。また、相手と激しくぶつかり合いながらダッシュ・ストップ・ターン・ジャンプなどさまざまな動きを伴うため、ボールに接触せずとも突き指をしてしまうこともあります。 バスケットボールのボールは他の球技と比べ重く、軽く当たるだけでも怪我につながるケースが多いです。 野球 野球で突き指を発症するシーンは、守備のときが大半です。特に多いのが打者が打ったゴロを捕球する際で、両手で捕ろうとして投げる側の手にぶつけてしまうケースです。また、球との衝突だけでなく、走塁・守備時のスライディングでも発症してしまうことがあります。 ボール自体は小さいですが硬さがあり、不規則なバウンドをした時にケガへとつながりやすくなります。 突き指の落とし穴 軽くみられがちなケガの代表格とも言える突き指ですが、後々に大きな影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。 上記でも紹介した通り、突き指の中にも腱の断裂や骨折といった重度の損傷が隠されており、自然治癒で治りきらないこともあります。発症後は迅速なアイシングを心がけつつ、何度もいうように突き指症状が長引く場合は最寄りの医療機関を受診しましょう。 放っておいても治らない? 腱の断裂や剥離骨折(マレット指)は、痛みが引いたからといって普段通りに動かしていると、骨や腱がつながらず完全に伸ばせなくなる恐れもあります。 装具やテーピングによる固定や、場合によっては手術をするケースもあります。ケガの状態によって治療方針はさまざまなのでケガの程度を見極めることが大切です。 受診の目安は骨折だけじゃない! レントゲンでは骨の形態しか確認できません。レントゲン撮影後も症状がなかなか落ち着かなかったり、指が完全に伸ばせなかったりした際は事後症状を伝えるためにも再度専門医を受診しましょう。 詳細検査を実施すると、腱が切れていたといったパターンも少なくありません。 ケガをしてからすぐに固定をしておけば保存療法で済む場合もありますが、痛みを堪えて動かしてしまったために手術が必要になることもあります。結果的に完治までの時間がかかってしまい、スポーツ復帰の遅れにつながりかねません。 「たかが突き指」と決めつけず、できるだけ早く然るべき医療機関へ受診するよう心がけましょう。 まとめ|突き指の痛みが長引くときは専門医を受診しよう 突き指は、スポーツ(特に球技)をする方々にとっては身近な怪我です。ただの軽い怪我だと思って放置すると、骨折を含め大きな問題につながりかねません。また、骨折を伴う場合は痛みや腫れが顕著なことと同時に、腱の断裂や靭帯損傷といった外傷が隠れていることもあります。 症状が長期間にわたって継続し、骨折や腱の断裂が疑われる場合は躊躇なく整形外科院を受診しましょう。 当院でも、突き指や骨折の相談を受けつけているので、ぜひお気軽にお問い合わせしてみてください。
2023.02.27 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、加齢とともに発症リスクが高まる病気で腰や足の痛み・しびれのほか、歩くと足がしびれて休むと和らぐ「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が現れ、日常生活に支障をきたすこともあります。 放置して進行すると連続して歩ける距離が少しずつ短くなり、重症化すると排尿・排便に関わる障害があらわれることもあります。 本記事では、脊柱管狭窄症の予防に効果的な方法について解説します。 また、すでに症状が進んでいて予防や保存療法だけでは改善が難しい場合には、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \脊柱管狭窄症に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、傷ついた神経とその周辺の修復環境を整えることを目指す治療法です。 実際に当院(リペアセルクリニック)で治療を受けられた患者さまの症例は、以下で紹介していますので、ぜひご覧ください。 >> 術後1年続いた足裏の異常感覚が緩和 腰部脊柱管狭窄症の症例記事はこちら 一般的な点滴投与では届きにくい脊髄や神経の領域に対して、幹細胞を直接届けることで、術後も残るしびれや異常感覚などの症状改善を目指します。 【こんな方は当院にご相談ください】 手術後も足のしびれや痛みが残っている 足裏の違和感や異常感覚が続いている 薬やリハビリを続けても十分な改善がみられない 再手術以外の治療法を検討したい 脊髄腔内ダイレクト注射について詳しく知りたい >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 術後も症状が残っている方、現在の治療で改善がみられずお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 手術後もしびれや痛みが続く方は、まずは相談! 【基礎知識】脊柱管狭窄症とは 脊柱管狭窄症は、中高年に多い腰部疾患の1つです。 脊柱管とは、脊髄や神経根が通る背骨の中の管状の空間です。この管の中を通る神経は、運動の指令や感覚を伝える重要な役割を担っています。 この脊柱管が狭くなることで、神経を圧迫し、間欠性跛行や下肢の痺れ、痛みなどの症状がみられます。60〜70歳代以降の中高年に発症するケースが多く、姿勢の変化や背骨の変形を伴う変性疾患の1つです。 腰椎ヘルニアや腰椎圧迫骨折などの急性期の疾患と違い、徐々に症状が現れる慢性的な疾患として知られています。 脊柱管狭窄症の原因 脊柱管狭窄症が起こる原因はいくつかありますが、代表的なものは以下の3つです。 加齢 日頃の姿勢や動作習慣による影響 先天的な疾患によるもの 年齢を重ねると骨や椎間板の変性が起こりやすくなり、脊髄神経が通る脊柱管が狭くなってしまいます。それにより、神経を圧迫し、脊柱管狭窄症を引き起こすのです。 また、長時間のデスクワークや運動不足により、腰回りの筋肉が弱まり、姿勢が悪くなると神経が圧迫されやすくなります。 生まれつき脊柱管が狭い場合もあります。通常、成長とともに広がりますが、先天的な異常があると狭いままになり、若いうちから症状が出ることがあるのです。 症状 脊柱管狭窄症の主な症状は、臀部から下肢にかけての痺れや痛み、力の入りにくさ、間欠性跛行などです。 とくに特徴的な症状が間欠性跛行です。歩いていると脚の痛みが増強し、続けて歩くのが困難になります。少し休憩をしたり、体を前かがみにしたりすると症状が軽減し、歩けるようになります。 これらの症状に加え、排尿・排便障害や両側に症状が出てしまう場合は、重症化している可能性が高いです。 また、神経圧迫の程度が強いと、足首を上に反らせなかったり、数十メートル歩くだけで症状が強くなったりする場合があるため、医療機関への相談を推奨します。 脊柱管狭窄症にならないための予防方法5選 脊柱管狭窄症にならないための予防方法は、以下のとおりです。 日頃の姿勢や行動を見直す 体操やストレッチをおこなう 栄養バランスのとれた食事を心がける 肥満の方は体重を減らす 早めに病院を受診する 順番に見ていきましょう。 日頃の姿勢や行動を見直す 脊柱管狭窄症の予防には、日常生活での姿勢や動作に気を配ることが重要です。 長年の不適切な姿勢や動作による背骨への負担が、発症リスクを高める要因となります。 では、具体的にどのような点に気をつければよいのでしょうか。 以下に姿勢改善のポイントをまとめました。 背骨を全体的に動かす 背骨は、上を向く、下を向く、振り返るなど、さまざまな動きに関わっています。これらの動きをスムーズに行うためには、背骨全体に意識を集中するのが大切です。 たとえば、上を向く際は、首だけでなく背中全体を伸ばすように意識しましょう。 良い姿勢を保つ 長時間同じ姿勢でいると、背骨に負担がかかります。 デスクワークや運転など、長時間同じ姿勢でいる場合は、こまめに休憩を挟み、ストレッチをして身体を動かすようにしましょう。 こまめな姿勢の見直しと調整が、脊柱管狭窄症の予防への第一歩となります。 体操やストレッチをおこなう 脊柱管狭窄症の予防には、体操やストレッチも効果的です。 とくに、柔軟性を高めたい部位は股関節と肩甲骨です。股関節と肩甲骨は、背骨の動きをサポートする上で欠かせないので、筋肉をほぐせば、姿勢の改善にもつながります。 また、お尻の筋肉を鍛えるのも脊柱管狭窄症の予防に効果があります。 栄養バランスのとれた食事を心がける 脊柱管狭窄症を防ぐには、脊椎の健康を支える栄養素を意識した食事が求められます。 特定の栄養素を適切に摂取すると、骨や筋肉の状態が安定し、負担のかかりにくい体づくりにつながります。 以下は、骨を強くする代表的な栄養素です。 栄養素 働き 食材 カルシウム 骨の主成分となり、強化を助ける 牛乳 チーズ 小魚 小松菜 など ビタミンD カルシウムの吸収を助ける イワシ 秋刀魚 鮭 しいたけ など ビタミンK カルシウムを骨に定着させる 納豆 小松菜 ほうれん草 わかめ など たんぱく質 筋肉や血液の材料になり、骨の修復を助ける 赤身の肉 魚 豆腐 納豆 など マグネシウム 骨の健康を維持し、強化をサポートする アーモンド ごま わかめ 大豆製品 など 関節の健康を考えるなら、オメガ3脂肪酸が豊富な魚やナッツ類を積極的に取り入れましょう。これらには炎症を抑える作用があり、関節の負担を軽減します。 加えて、果物や野菜に多く含まれる抗酸化物質は、体内の酸化ストレスを和らげ、脊椎の健康を支えます。 肥満の方は体重を減らす 肥満の方は体重を減らす取り組みが脊柱管狭窄症の予防につながります。 体重が増えると腰椎や椎間板に過度な負担がかかり、炎症や変性を引き起こす原因です。また、お腹に脂肪がつくと姿勢が前傾し、腰を無理に反らせる姿勢が続いて症状を悪化させる可能性があります。 肥満体系の方は、専門家の指導のもと、適切な体重まで減量を検討してみてください。高カロリーの食事は避け、栄養バランスの取れた食事を心がけると、健康的な体重に近づいていくでしょう。 早めに病院を受診する 脊柱管狭窄症が疑われる場合は、症状を放置せず、早めに整形外科などの医療機関を受診しましょう。 特に、以下のような症状がある場合は早めの受診をおすすめします。 歩くと足が痛んだり、しびれたりする 休憩しないと長い距離を歩けない 足に力が入りにくい 排尿や排便に変化がある 症状に応じて、薬物療法やリハビリ、神経ブロックなどの保存療法が行われますが、歩行障害が進行して日常生活への影響が大きい場合には、手術が検討されることもあります。 また、これまでの治療を続けても痛みやしびれが軽減しない場合や、手術以外の治療法を検討したい場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 「治療を続けても痛みやしびれが残っている」「手術以外の治療法について詳しく知りたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 手術後もしびれや痛みが続く方は、まずは相談! 脊柱管狭窄症の予防方法を実施するときの注意点 紹介した予防方法を無理に続けると、症状の悪化やほかの疾患を引き起こすおそれがあります。予防方法を実践する際は、以下の点に注意してください。 過度な運動を避ける 急激なダイエットをしない 痛みを感じたらすぐに中止する 自己判断せず専門医に相談する 体調に合わせて無理なく続ける 適切な方法で取り組めば、脊柱管狭窄症を予防できる可能性が高まります。焦らず、自分の身体に合った方法を選び、継続しましょう。 まとめ|脊柱管狭窄症の予防法を試して腰を守ろう 脊柱管狭窄症は、加齢による背骨の変化などが関係するため、完全に予防できるとは限りません。 ただし、以下のような日頃の姿勢や生活習慣を見直すことで、発症や症状悪化のリスクを抑えることにつながります。 日頃の姿勢や行動を見直 体操やストレッチをおこなう 栄養バランスのとれた食事を心がける 肥満の方は体重を減らす 早めに病院を受診する 一方、すでに腰痛や足のしびれ、長く歩くと痛みが強くなる間欠性跛行などがある場合は、予防だけで改善を目指そうとせず、早めに専門医へ相談することが大切です。 薬物療法やリハビリ、ブロック注射などを続けても症状が改善しにくい場合には、手術以外の治療法として再生医療を検討する選択肢もあります。 脊柱管狭窄症に対する再生医療については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 保存療法を続けても腰痛や足のしびれが改善しない方、歩ける距離が短くなり日常生活に支障が出ている方、手術をできる限り避けたい方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2023.02.24 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
脳出血は、1年以内に約12.8%、10年以内に約51.3%が再発するリスクがあり、再発すると前回よりも重い症状になる可能性があります。 本記事では、脳出血の再発率だけでなく、再発時にみられる前兆や予防方法について詳しく解説しています。 しかし脳出血の再発予防には、血圧管理や生活習慣の改善、薬物療法などが基本となりますが、すでにダメージを受けた脳や血管そのものを回復させることは難しいのが現状です。 \再発予防につながる再生医療とは/ そこで近年注目されているのが、再生医療という新たなアプローチです。 再生医療とは、患者さまご自身の細胞の力を活用し、機能低下した脳細胞や神経にアプローチすることで機能回復や再発リスクの軽減を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳出血の再発に強い不安を感じている 現在の治療やリハビリで思うような改善が見られない 後遺症が残り、日常生活に不安がある 再発を防ぎながら、少しでも機能回復を目指したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 再生医療では、脳出血によって損傷した脳細胞にアプローチし、症状改善や再発防止につながる可能性があります。 実際に当院(リペアセルクリニック)で治療を受けられた方の症例は、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/vilhl50M-aQ?si=7BDGRe7m7skQ5JZu 「脳出血の再発を予防したい」「再発の不安や後遺症に悩みたくない」という方は、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 脳出血の再発を防ぐためにも、まずは無料相談! 脳出血の再発率は高い 脳出血は一度発症すると再発リスクが高い病気です。 とくに50代以降では再発率が上昇し、健康管理や生活習慣の見直しが欠かせません。 本章では、脳出血の再発率について、データをもとに解説します。 また、「【医師監修】脳出血とは|症状・種類・原因を詳しく解説」の記事では脳出血について詳しく紹介しています。参考にご確認ください。 1年以内で約12.8%、10年以内では約51.3% 脳出血の再発率は1年以内で約12.8%、10年以内では約51.3%とされています。(文献1) とくに血圧の管理が不十分な方や生活習慣が整っていない場合に、再発リスクが高まる傾向があります。 そのため、再発を防ぐためには血圧を安定させることが最も重要です。 日々の血圧測定を習慣にし、医師の指導を受けながら塩分を控えた食事や適度な運動を取り入れると効果的です。 適切な健康管理を行い、安心できる生活を目指しましょう。 50代以降から再発率も高め 脳出血の再発率は50代以降から顕著に高まります。(文献2) 年齢を重ねると血管の弾力性が低下し、血圧のコントロールが難しくなるためです。 また、運動不足や不健康な食生活が続くと、さらにリスクが高まります。 この年代では、定期的な健康診断を受け、自分の健康状態をしっかり把握していくのが重要です。 さらに、ストレスをため込まない生活を心がけるのも再発予防につながります。 健康的な生活習慣を維持していけば、脳出血の再発を防ぎ安心した日常を送れるでしょう。 【要チェック】脳出血の再発時に見られる前兆 脳出血が再発したらどんな症状が出るのか不安に感じる方も多いはずです。 再発時に現れる前兆は、以下のように複数あります。 前兆の種類 具体的な症状 対処法 激しい頭痛 突然、今までに経験したことのないような激しい頭痛が起こる すぐに救急車を呼ぶ 手足のしびれや麻痺 手足にしびれや麻痺が生じ、力が入らなくなる すぐに安静にし、症状が進行する前に医療機関へ連絡する。 ろれつが回らない 言葉がうまく話せなくなる、話す速度が極端に遅くなる 無理に話そうとせず、周囲の人に異変を伝え、速やかに救急車を呼ぶ。 めまい 突然、激しいめまいに襲われ立ち上がるのが困難になる 転倒を防ぐため、座るか横になり、周囲に助けを求める。 意識障害 意識がもうろうとし、反応が鈍くなる 速やかに救急車を呼び、安静を保つ。 視野障害 視野が狭くなる、物が二重に見える 車の運転や移動を避け、医療機関で検査を受ける。 早期に察知し、迅速な対応をとることによって命を守る可能性も高められます。 また、以下の記事では脳出血の前兆を症状で判別するチェックリストを紹介しています。 不安に感じる方はぜひご覧ください。 脳出血の再発防止につながる3つの行動 脳出血は再発率の高い病気ですが、適切な予防対策によって再発リスクを減らすことができます。 血圧を毎日管理する 定期的な検査を受ける 医師の指示に従って薬を服用する 本章では、脳出血の再発防止に効果的な3つの行動を紹介します。 血圧を毎日管理する 高血圧は、脳出血の再発リスクを高める要因の1つです。 毎日血圧を測定し、適切な血圧管理を行うのは再発予防に非常に重要です。 家庭用血圧計を使用して、朝と晩に血圧を測り記録をつけましょう。 目標とする血圧値は、一般的に130/80mmHg未満(家庭血圧125/75未満)です。(文献3) もし、血圧が高い場合は医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。 再発を防ぐための血圧の管理方法については、こちらの記事でも詳しく解説しております。 定期的な検査を受ける 脳出血の再発を防ぐためには、定期的な検査も重要です。 検査によって、脳の状態や血管の状態を把握できるためです。 また、潜在的なリスク要因を早期に発見し、適切な対策にもつながります。 具体的には「血液検査・尿検査・脳ドック」などがありますので、医師の指示に従い適切な頻度で検査を受けましょう。 医師の指示に従って薬を服用する 医師から薬が処方される薬は、血圧を下げたり、血液をサラサラにしたりする効果があり、再発のリスクを抑制するのに役立ちます。 脳出血の再発を防ぐためにも、処方された薬は医師の指示に従ってきちんと服用することが重要です。 自己判断で服用を中止したり、量を変更したりするのは避けましょう。 また、薬の効果や副作用について気になる点があれば、医師に相談してください。 脳出血の再発を防ぐ生活習慣で見直すべきポイント 脳出血の再発を防ぐには、日々の生活習慣の見直しも大切です。 ここでは、食事、運動、睡眠など、具体的な以下のポイントに分けて紹介します。 塩分を控えたバランスの取れた食事 適度な運動を習慣化する 十分な睡眠時間を確保する 禁煙する 過度な飲酒は避ける ストレスをため込まない できることから少しずつ改善し、健康的な生活を送りましょう。 塩分を控えたバランスの取れた食事 塩分の摂りすぎは高血圧の原因となり、脳出血の再発リスクを高めます。 とくにインスタント食品や加工食品は、塩分が多いので注意が必要です。 また、野菜や果物を積極的に摂取し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。 さらに、カリウムを多く含む食品は、体内の塩分を排出する効果があるのでおすすめです。 適度な運動を習慣化する 適度な運動は、血圧を下げてストレスを解消する効果も期待できます。 脳出血の再発予防にも効果的ですので、ウォーキングや軽いジョギングなど無理のない運動を習慣化しましょう。 運動が苦手な方は、家の中でできるストレッチやヨガもおすすめです。 毎日少しでも体を動かす心がけが大切です。 血圧を下げるための食事や、運動でコントロールする方法については以下の記事を参考にしてください。 十分な睡眠時間を確保する 睡眠不足は、血圧を上昇させストレスを増加させる原因となります。 夜更かしを避け、毎日同じ時間に就寝する習慣をつけると良いでしょう。 また、寝る前のスマートフォンや飲酒を控えると質の良い睡眠が得られます。 寝室の環境を整え、リラックスできる空間作りも大切です。 禁煙する 喫煙は、血管を収縮させ血圧を上昇させるため、脳出血の再発リスクを高めます。 一方、禁煙すれば脳出血だけでなく、さまざまな病気のリスクを減らす効果も期待できます。 禁煙は難しいと感じる方もいるかもしれませんが、禁煙外来などを利用して、専門家のサポートを受けるのもおすすめです。 過度な飲酒は避ける アルコールの過剰摂取は血圧を不安定にするため、脳出血の再発リスクを高めます。 適量の飲酒は許容される場合もありますが、控えることが望ましいでしょう。 飲酒は適量を守り、飲みすぎないように注意してください。 ストレスをため込まない ストレスは、血圧を上昇させて脳出血の再発リスクを高める要因となります。 そのため、ストレスをため込まないよう、自分なりの解消法を見つけてみましょう。 趣味やリフレッシュできる活動を楽しんだり、友人や家族と過ごしたりするほか、十分な睡眠も効果的です。 また、悩みや不安を抱えている方は、一人で抱え込まず信頼できる人に相談したり、専門家のサポートを受けるのも有効です。 こちらの記事では、高血圧とストレスの関係性について紹介しています。 詳細が気になる方はぜひご覧ください。 まとめ|脳出血は再発しやすい病気なので予防対策を取っておこう! 脳出血は再発率の高い病気ですが、生活習慣の改善や定期的な検査など、予防対策によって再発リスクを減らせます。 ご自身やご家族のために、今日からできることを実践し、健康的な毎日を送るようにしましょう。 また、脳出血の前兆や再発時の症状を把握しておくのも重要です。 万が一、再発の疑いがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 また、当院「リペアセルクリニック」では、脳出血の患者さまに対して再生医療をご提案しています。 再生医療は、手足の麻痺やしびれ、言語機能・嚥下機能の低下などの後遺症改善を目指すとともに、傷ついた血管や神経へのアプローチを通じて、再発予防も見据えた治療法として期待されています。 実際に治療を受けられた患者様の症例は以下で紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc?si=joWpKjjyFRbMoAyh いきなり新しい治療を試すのは不安という方に対しても、当院リペアセルクリニックでは無料のカウンセリングを実施しており、治療内容について丁寧にご説明いたします。 再生医療による治療を検討したい方は、ぜひ当院までご相談ください。 脳出血の再発を防ぐためにも、まずは無料相談! 脳出血の再発に関するよくある質問 脳出血が再発したらどうなる? 脳出血が再発すると、初回よりも重い症状が出る可能性があります。 麻痺や言語障害などの後遺症が重くなる場合や、意識障害や呼吸障害といった命に関わるような状態になる可能性も高いです。 再発を防ぐためには、適切な治療とリハビリの継続だけでなく、血圧管理や生活習慣の改善など日々の予防対策が重要になります。 また、近年では従来の治療以外にも、脳出血によって損傷した脳細胞にアプローチし、症状改善や再発防止につながる再生医療が注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳出血の再発に不安を抱えている 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 患者本人が治療やリハビリに積極的になれない 再生医療では、脳出血によって損傷した脳細胞にアプローチし、症状改善や再発防止につながる可能性があります。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。 脳出血は同じ場所で再発するのですか? 脳出血は、同じ場所で再発するケースもありますが、別の血管で出血が起きるケースも少なくありません。 同じ場所での再発は、血管のダメージが完全に回復しないまま血圧が上がると起こりやすいです。 一方、別の場所での出血は、動脈硬化や高血圧による血管の弱化が原因とされています。 いずれの場合も、血圧管理や定期検査によって再発リスクを軽減できるため、日々のケアが重要です。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血の再発や後遺症が気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献 文献1 J Hata,Y Tanizaki, et al.Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study.J Neurol Neurosurg Psychiatry.2005 Mar;76(3)p368-372. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15716529/ 文献2 栃木県公式ホームページ「脳卒中発症登録集計結果 - 栃木県」 https://www.pref.tochigi.lg.jp/e04/welfare/kenkoudukuri/kenkoudukuri/documents/nou26.pdf 文献3 Novartis「高血圧治療」 https://www.novartis.com/jp-ja/sites/novartis_jp/files/naruhodo-nattoku_202208.pdf
2023.02.20 -
- 手部、その他疾患
- 手部
- スポーツ外傷
「突き指を早く治すにはどうすればいい?」 突き指を早く治すには、適切な湿布やテービングの使用などの処置が重要です。 しかし、一口に「突き指」といっても、骨折や指の腱・靭帯の断裂などの早期の治療が重要な外傷も含まれます。 だだの突き指と思って放置すると炎症が悪化して完治が遅れるだけでなく、手術が必要になるケースもあるため注意しましょう。 「突き指の痛みを早く治したい!」「手術が必要な状態ではないか不安...」という方は、まずはお電話でご相談ください! 先端医療である再生医療専門クリニックの当院では、どんな些細なお悩みに対してもわかりやすくご説明いたします! ▼まずは電話で無料相談 >>今すぐ電話してみる 突き指を早く治す3つの方法 突き指は、指先にものが強くぶつかって、腫れや痛み、内出血、関節の動きの制限などが起こるケガです。 自然に治るケースもありますが、適切な処置をすれば早く治る可能性が高まります。本章では突き指を早く治す3つの方法について説明します。 湿布 突き指をしたときに痛みや炎症を抑える湿布を貼れば、突き指のつらい症状をやわらげられます。 痛みや炎症を抑える成分の例は、以下のとおりです。 ロキソプロフェン ジクロフェナク インドメタシン フェルビナク また、湿布には貼ったときに温かく感じる「温感タイプ(温湿布)」とひんやり感じる「冷感タイプ(冷湿布)」があります。温感・冷感は「感じ方」だけの問題のため、実際はどちらを貼っても効果は同じです。 突き指の直後は炎症によって指が熱を持った状態のため、冷感タイプの方が心地よく感じられるでしょう。 RICE処置 突き指を早く治すには、以下4つの項目の頭文字を取って名付けられた応急処置方法「RICE処置」もおすすめです。 R:Rest(安静) I:Icing(冷却) C:Compression(圧迫・固定) E:Elevation(挙上) RICE処置には、痛みや腫れを軽減し、回復を助ける効果が期待できます。本章の内容をもとに、具体的な方法を理解しておきましょう。 Rest:無理に動かさず「安静」にする 怪我をした直後は無理に動かさず、安静にしましょう。炎症や痛みがあるのに無理に動かすと、怪我の状態や症状を悪化させる恐れがあります。 Icing:怪我をした部分を「冷却」する 怪我による炎症をやわらげるため、以下の方法で傷めた指を冷やしましょう。 1. 氷のうやビニール袋に氷水を入れて患部に当てる 2. 15分ほど冷やして患部の感覚がなくなったら外す 3. また痛みが出てきたら冷やす 1〜3の流れを繰り返します。 氷が手に入らない場合は、保冷剤をタオルに包んだり、流水で冷やしたりしても良いでしょう。 ただし、冷やしすぎると凍傷(とうしょう:やけどの逆。冷えすぎによって起こる組織の障害)になり、さらに指を傷める可能性があります。 使う水の温度や氷の量によってどの程度冷えるかは異なるため、冷やす時間は指の様子を見ながら調節してみてください。 Compression:テーピングや包帯で「圧迫・固定」する 腫れていて指を曲げると痛い場合は、圧迫して腫れを抑えたり、固定して動きにくくしたりしましょう。木や金属の板を指に沿うように当てる、テーピングや包帯で固定するなどの方法があります。 ただし、圧迫部位が青くなる、冷たくなる、痺れが出るなどの場合は圧迫が強すぎる可能性があるため、少し緩めるようにしてください。(文献2) Elevation:心臓より高い位置に「挙上」する 腫れを予防、軽減するために、怪我をした指を心臓より高い位置まで挙上(きょじょう:持ち上げること)しましょう。心臓より高く上げることで、怪我でたまった血液が流れ、腫れをやわらげられます。 テーピング テーピングは、前述したRICE処置の「圧迫・固定」にあたる処置です。指の動きを固定し、無理な動きによる痛みや炎症の悪化を予防できます。 テーピングの方法は、以下の2種類です。 怪我をした指だけテーピングをする 怪我をした指と隣の指を一緒に固定する(バディテーピング) 突き指の応急処置には、隣の指が添え木の代わりになる「バディテーピング」が効果的です。 指を曲げると痛い場合は、指を伸ばしたまま固定して曲がらないようにします。 少し動かせるようになったら、隣の指を固定から外し、怪我をした指のみをテーピングすると良いでしょう。 やってはいけない突き指の応急処置 突き指をした際に、以下のような応急処置は症状を悪化させる可能性があるため避けてください。 突き指した部分を引っ張ったり強く揉んだりしてしまうと、炎症がひどくなり怪我の状態を悪化させる危険があります。 上記のような状態の悪化を招く動きや完全に治っていないのに指を無理に動かすと、関節部分の損傷が慢性化し、関節の変形を引き起こす可能性も。 「突き指の痛みを早く治したい」「ちゃんと治るか不安...」という方は、お気軽にお電話でご相談ください! ▼まずは電話で無料相談 >>今すぐ電話してみる 湿布で突き指が治らないなら骨折の可能性もある 痛みや腫れがひどい場合は骨折している可能性があるため、整形外科への受診が必要です。 突き指が原因で指先が曲がり、伸びない状態を「マレット変形」または「槌指(つちゆび)」と呼びます。 マレット変形は、傷めた部分が腱か骨かにより、以下2つのタイプに分けられます。(文献1) 腱性マレット変形:指を伸ばす伸筋腱が切れて、関節を伸ばせない状態 骨性マレット変形:腱がついている骨が折れて(骨折)、ずれた状態 骨性マレット変形(骨折)の場合、すぐに手術が必要なケースもあります。 処置が遅れると回復が困難になる可能性もあるため、応急処置で良くならない、痛みや腫れが強いなどの場合は早めに整形外科へ受診してください。 当院「リペアセルクリニック」でも、突き指や骨折の相談を受け付けています。指の痛みや腫れがひどく、医療機関での受診を検討している方は当院の「メール相談」や「オンラインカウンセリング」からお気軽にお問い合わせください。 突き指と骨折の違いについての記事はこちら まとめ|突き指には湿布が有効だが必要に応じて受診しよう 本記事では、突き指を早く治すための正しい応急処置を解説しました。 突き指は自然に治るケースもありますが、適切な応急処置や必要に応じた受診によって早期の回復が期待できます。 代表的な突き指の応急処置方法は「湿布」「RICE処置」「テーピング」です。しかし、突き指の症状が強く、強い腫れや痛みが続く場合は骨折している可能性があるため、早めに整形外科を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」は、突き指や骨折に関する相談を受け付けています。治療やリハビリに時間のかかる大きなケガの場合は、再生医療による治療も可能です。 突き指について気になる点がある場合は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」にて当院へご相談ください。 突き指の湿布についてよくある質問 突き指の湿布に冷えピタなどの冷却シートは使えますか。 冷えピタをはじめとする冷却シートは、突き指にはあまり意味がありません。冷却シートの効果は「ひんやりした感じがある」程度にとどまり、突き指の炎症を抑えるほどの冷却はできないためです。 突き指の応急処置で冷やす際は氷水や氷のうなどで、患部をしっかりと冷やすようにしましょう。 突き指に冷湿布を貼れば冷やさなくても良いですか。 冷湿布を使う場合も、突き指をした部分は必ず冷水や氷水で冷やしてください。冷湿布のひんやり感は「メントール」や「水分」によるもので、突き指の炎症を抑えるほどの冷却効果はないためです。 突き指に対する湿布の効果は患部の冷却ではなく、有効成分が患部の炎症を直接鎮めることで得られます。突き指をしたら患部を良く冷やし、そのあとに炎症を抑えるための湿布を貼るようにしましょう。
2023.02.17 -
- 上肢(腕の障害)
- スポーツ外傷
- その他、整形外科疾患
「肩が重い原因って何?」「腕がしびれるのは胸郭出口症候群の症状?」 このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。 胸郭出口症候群は、デスクワークや姿勢の悪さが引き起こす症状です。 放っておくと「肩こり」や「しびれ」だけでなく、腕の痛みや手の脱力まで現れることもあるため、原因を把握し症状に合わせた治療が大切です。 そこで本記事では、胸郭出口症候群の主な原因・症状と4つの治療法を徹底解説いたします。 原因を理解し早期治療を検討したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 リペアセルクリニックでは「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。 胸郭出口症候群の5つの原因 胸郭出口症候群は、日常生活における何気ない習慣や体の特徴が関係していることも多く、主な原因は以下の5つが挙げられます。 「なで肩」や骨の異常による圧迫 長時間のデスクワークや悪い姿勢 肩や腕を頻繁に使うスポーツによる負荷 重い荷物の持ち運びや肩への負担 過度な筋トレによる影響 それぞれ詳しく解説していきますので、ご自身の状況と合わせて確認してみましょう。 「なで肩」や骨の異常による圧迫 生まれつきの「なで肩」や骨の形状異常がある方は、胸郭出口症候群の大きな原因となります。 なで肩の場合、肩が前に倒れやすく首から肩にかけての神経や、血管が圧迫されやすい状態になってしまいます。 また、まれに第一肋骨の位置が高かったり、余分な肋骨(頚肋)があったりするため、神経や血管が圧迫される場合もあります。 そのため、胸郭出口症候群が疑われる際には、早めに専門医への相談をおすすめします。 長時間のデスクワークや悪い姿勢 長時間のデスクワークやスマートフォン使用時の姿勢が、胸郭出口症候群を引き起こす可能性もあります。 とくに猫背や前かがみの姿勢が続くと、首や肩の筋肉が緊張し神経や血管を圧迫してしまいます。 そのため、パソコン作業が多い方やスマートフォンをよく使う方は要注意です。 日常的に、定期的な休憩と適切な姿勢を意識すると症状の予防や改善が期待できます。 肩や腕を頻繁に使うスポーツによる負荷 胸郭出口症候群は、プレー中に腕を上げたり、よく腕を回転させたりするスポーツも原因となります。 胸郭出口症候群になりやすい代表的なスポーツは以下のとおりです。 野球 テニス 水泳 バレーボール バドミントン 肩関節を頻繁に使用すると、首から肩にかけての筋肉に過度な負担がかかります。 そのため、炎症や腫れが生じて神経や血管が圧迫され、胸郭出口症候群の症状が出ることもあるのです。 とくにスポーツ選手の方は、適切なフォームの確認とケアが重要です。ウォーミングアップとクールダウンも忘れずに行いましょう。 重い荷物の持ち運びや肩への負担 重い荷物の持ち運びも、実は胸郭出口症候群の原因の1つといえます。 片方の肩だけに重いものが入った鞄などを掛け続けていると、肩周りの筋肉に大きな負担がかかり神経や血管が圧迫されてしまうためです。 とくに、教科書やパソコンを頻繁に持ち運ぶ学生さんや、買い物に行くことが多い主婦の方は、胸郭出口症候群のリスクが高いため、注意が必要です。 過度な筋トレによる影響 近年の筋トレブームにより、過度なトレーニングが原因で発症するケースも増えています。 とくに上半身の筋トレを集中的に行うと、筋肉が肥大し神経や血管を圧迫してしまう可能性があります。 そのため、適切な重量設定や、正しいフォーム、トレーニング後のストレッチも重要です。 日常的に無理のない範囲でトレーニングを行うよう心がけましょう。 胸郭出口症候群の主な症状4つ 胸郭出口症候群は「肩や首の痛み・腕のしびれ」など、放置すると悪化する症状もあります。 とくに代表的な4つの症状は以下のとおりです。 肩や首の痛み 腕や手のしびれ・力が入らない 肩や腕の冷え・感覚の鈍さ 息苦しさや胸の圧迫感 1つずつ詳しく見ていきましょう。 肩や首の痛み 肩や首の痛みは、胸郭出口症候群の最も代表的な症状です。 朝起きた時や長時間のデスクワーク後に、肩から首にかけて重だるい痛みを感じることがあります。 また、痛みが腕の付け根まで広がることもあり、日常生活に支障をきたすほどの痛みに悩む方も少なくありません。 専門医には早めに相談し、適切な治療で早期改善を目指しましょう。 腕や手のしびれ・力が入らない 腕や手のしびれは、多くの方が経験する「胸郭出口症候群の辛い症状」の1つです。 朝目覚めたときや、同じ姿勢で作業を続けたあとに感じやすいのが特徴的です。 ペンを握る、パソコンのマウスを操作するなどの細かな作業が困難になることもあります。 また、症状が進行すると物を落としやすくなったり、手に力が入りにくくなったりするので早めの治療が必要です。 肩や腕の冷え・感覚の鈍さ 肩や腕の冷えは、胸郭出口症候群による血行不良で引き起こされる症状です。 指先まで十分な血液が届かないため、手足の感覚が鈍くなったり、ピリピリとした違和感を覚えたりします。 とくに寒い季節は症状が強くなりやすく、手袋をしても温まりにくいと感じる方もいるようです。 ストレッチや軽い運動で血行を促すことで、症状の緩和につながります。 息苦しさや胸の圧迫感 息苦しさや胸の圧迫感は、胸郭出口症候群において見過ごしがちな症状の1つです。 深い呼吸をしたときや、腕を上げた状態を続けた後に感じやすい傾向があります。胸の締め付けられるような不快感には、不安を感じる方も多いはずです。 呼吸がしづらい、胸が苦しいなどの症状が続く場合は、胸郭出口症候群の可能性もあります。 そのため、できるだけ早めに医師への相談をお勧めします。 また、胸郭出口症候群の症状を自分でチェックする方法については、以下の記事も参考にしていただけると幸いです。 ためしてガッテンで紹介された胸郭出口症候群のセルフケア2選 NHK「ためしてガッテン」では、胸郭出口症候群の方に効果的なセルフケア方法が紹介されました。 とくに「なで肩」の方に向けた自宅でできる筋トレとストレッチ方法に注目が集まっています。 2つの方法をそれぞれ解説していきます。 なで肩さんの肩こり解消筋トレ 番組内で紹介された手順は次のとおりです。 両手と両ひざを床につける 両手は肩幅に両脚は腰幅に開く 顔を前に向けながら、腰を落としていく この状態を3秒間保つ 次に、頭を下に向けながら背中を丸めるようにして腰を引き上げていき3秒間保ちます。 以上が「なで肩さんの肩こり解消筋トレ」です。 なで肩さんの肩こり解消ストレッチ もう1つが「肩こり解消ストレッチ」です。 両手と両ひざを床につき、肩幅に開く 片方の手を反対側の手の平の前に、内側に90度ひねって置く ひねって置いた前の手と同じ側のひざを少し後ろに引き、すねの辺りを反対側の足につける 前の手で床を押しながら、お尻を後ろに引く 3秒間保ち元に戻す 反対側も同様に行います 以上が「なで肩さんの肩こり解消ストレッチ」として紹介されていました。 また、胸郭出口症候群の効果的なマッサージやストレッチ方法は以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 胸郭出口症候群に効果的な4つの治療法 胸郭出口症候群には主に以下4つの治療法があります。 生活指導 薬物療法 リハビリ 手術 軽度な場合は日常生活の改善から始め、必要に応じて薬物療法やリハビリを組み合わせて治療を進めるのが一般的です。ただし改善が見られない場合や重症なケースでは、手術を検討することもあります。 それぞれ詳しく見ていきましょう。 生活指導|日常生活での改善点 生活指導によって、日常生活の中で改善点を見つけるのは、胸郭出口症候群における治療の第一歩です。 たとえば、デスクワーク中は背筋を伸ばし、長時間同じ姿勢を続けないよう「1時間に1回は軽い休憩を取る」のがおすすめです。 また、スマートフォンの使用時間を制限したり、就寝時の枕の高さを調整したりするなど小さな習慣の見直しから始められます。 薬物療法|痛みや炎症の緩和 胸郭出口症候群の痛みや腫れが強い場合は、薬物療法が効果的です。 医師の判断のもと、痛みを和らげる鎮痛剤や炎症を抑える薬が処方されます。 症状がとくに強い場合は、局所注射で痛みを直接的に緩和しますが、薬物療法は一時的な対処療法です。 そのため、根本的な改善には他の治療法と組み合わせながら、継続的な治療を進めていく必要があるでしょう。 リハビリ|筋肉の柔軟性と姿勢の改善 リハビリでは理学療法士の指導のもと、首や肩周りの筋肉をストレッチで柔軟にし、正しい姿勢を保つための筋力トレーニングを行います。 肩甲骨周りの筋肉を強化すると、姿勢が改善して神経への圧迫が軽減されていきます。 自宅でも続けられる運動を指導してもらえるため、長期的な改善が期待できるでしょう。 手術|重症例での圧迫解除 保存的治療で効果が見られない重症例に対しては、手術療法を検討します。 手術では圧迫で痛みを引き起こす神経や血管周辺の組織を切除して症状を改善します。 近年は医療技術の進歩により、傷跡が小さく体への負担が少ない手術も増えてきました。 ただし、手術には感染症や神経損傷といったリスクも伴いますので医師と相談を重ねた上で判断してください。 まとめ|胸郭出口症候群の原因を理解して早めの受診を検討しよう 胸郭出口症候群は、なで肩や姿勢の悪さ、デスクワークなど日常生活に潜む要因で発症するケースが多い症状です。 放置すると肩や腕のしびれや痛みが悪化する可能性があるため、早めの対策が大切です。 本記事で紹介した治療法やセルフケアを参考に、必要に応じて専門医への相談も検討してください。 また、当院では腕や手のしびれなどの症状への治療法について「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。 胸郭出口症候群に関するQ&A Q. ザック症と胸郭出口症候群はどう違うのですか? どちらも似た症状ですが、それぞれ以下の違いがあります。 ザック症は重いリュックサックの負荷で肩の筋肉が炎症を起こす症状 胸郭出口症候群は神経や血管が圧迫されて起こる症状 ザック症は原因となる負荷を取り除けば改善しやすいのですが、胸郭出口症候群は専門的な治療が必要になるケースが多くあります。 症状が気になる場合は、医師による正確な診断を受けることをお勧めします。 Q. 胸郭出口症候群は完治しますか? 症状の程度や原因によって回復の見通しは変わってきます。 しかし、早期発見・早期治療で完治するケースも多くみられます。 姿勢の改善や生活習慣の見直しで改善するケースもあれば、リハビリや投薬による治療が必要な場合もあります。 また、重症例では手術を検討するケースもあるため、医師と相談しながら自分に合った治療法を見つけて完治を目指しましょう。 胸郭出口症候群の症状が気になる方は「メール」や「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。
2023.02.15 -
- スポーツ外傷
- その他、整形外科疾患
骨折の程度にもよりますが、肋骨を骨折した際の痛みのピークは、受傷から数日程度です。 痛みのピークが過ぎた後も以下のような行動を避け、肋骨の状態が良好になるまで安静にすることが重要です。 上記のような行動をとっている方は肋骨の骨折が悪化し、肺に穴が開いて呼吸しづらくなる(気胸)可能性があるため、完治するまでは注意が必要です。 また、肋骨骨折の痛みに関するお悩みを今すぐ解消したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、肋骨骨折の長引く痛みや後遺症にも改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肋骨骨折の痛みを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは肋骨骨折の治療について無料相談! 肋骨骨折の痛みのピークは? 肋骨骨折の痛みのピークは、受傷から数日間が目安です。 ピークを過ぎた後は徐々に痛みが軽減されていく方がほとんどですが、2週間ほどすると肋骨がずれて痛みが強くなる場合があります。 早期回復のためにも、肋骨の状態が良好になるまでは無理な動作や運動を控え、安静に専念することが重要です。 以下では、肋骨骨折の痛みが和らぐ日数や安静期間について説明します。 症状が和らぐのは痛みのピークから3〜4週間が目安 骨折後に症状が和らぐ期間は、痛みのピークが過ぎてから3〜4週間ほどが主な目安です。 症状としては、呼吸時や体を動かしたときの骨折部の強い痛みです。具体的には、以下のような肋骨が動きやすい動作で痛みが強くなります。 寝返りをうつ 体を反らす 肩を動かす また痛みだけでなく、内出血や腫れがみられることもあります。肋骨の動きも悪くなるため、息苦しさや呼吸のしにくさなどを感じるケースもあるでしょう。肋骨骨折は、肺の損傷を伴う可能性があります。 酸素が不足して皮膚が青っぽく変色する「チアノーゼ」がみられたり、意識がもうろうとしたりする場合は、すぐに病院を受診しましょう。 肋骨骨折の安静期間は3〜6週間が目安 程度にもよりますが、骨折した骨が癒合(くっつくこと)するのは3〜6週間とされています。肋骨骨折は状態によって安静期間が異なるため、必ず整形外科に受診して、医師の判断を仰ぎましょう。 肋骨にひびが入っている程度、または骨折カ所が1カ所であれば、痛みは1カ月以内に落ち着くことが多いです。 骨折の状態によっては、それ以上の痛みが続く場合があります。基本的に痛みがある間は、肋骨に負担がかかるような動作は極力行わず、安静にしておくのが良いでしょう。 ただし、過度な安静は身体機能の衰えにつながるので、極端に活動量が落ちないように注意してください。 肋骨骨折の痛みのピーク時にやってはいけないこと 肋骨骨折でやっていけないことは、以下の通りです。 肋骨に負担がかかる行動は、骨が癒合するまで控えることが重要です。 とくに骨折した直後は強い炎症反応が出ているため、入浴するだけでも炎症が悪化する恐れがあります。 体を動かす際は痛みが出ない範囲に留めておき、シャワーのみで済ませるなど患部を温めすぎないようにしましょう。 上記のような行動をとっている方は、症状が悪化している可能性があるため、再生医療による治療をご検討ください。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肋骨骨折の痛みを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、肋骨骨折の長引く痛みや後遺症にも改善が期待できます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼肋骨骨折の早期回復を目指すなら、まずは無料相談! 肋骨骨折の痛みのピークから仕事復帰できる目安 肋骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間の目安は、骨折の状態や職種によって異なります。 肋骨への負担が少ないデスクワークなどの仕事であれば、骨折してから数日で復帰できる場合あります。 立ち仕事や重量物を持ち運ぶような仕事は、復帰まで数週間から数ヶ月かかるケースもあるため、医師と相談したうえで復帰時期を決めましょう。 また、肋骨骨折の痛みを解消し、早く仕事へ復帰したい方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、肋骨骨折の長引く痛みや後遺症にも改善が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肋骨骨折の痛みを早く治して仕事復帰したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼肋骨骨折の早期回復を目指すなら、まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 肋骨骨折の痛みのピークに関するよくある質問 肋骨骨折の痛みのピークに関するよくある質問と回答を紹介します。 肋骨骨折とはどのような症状が起きる? 肋骨骨折とは、胸を囲っている肋骨にひびが入る、または折れている状態のことです。 肋骨は、合計で24本の骨で構成されているため、一部分が骨折するだけでなく複数同時に折れることも珍しくありません。 肋骨にひびや骨折が生じると、運動時や呼吸時の痛みなどの症状がみられます。 呼吸時に肺が膨らんだり、縮んだりするのにあわせて肋骨も連動して動くため、ひびや骨折により肋骨の動きが制限され、呼吸がしづらくなる場合があります。 肋骨を骨折してから「呼吸がしづらい」と感じることはありませんか? 放置していると内臓の損傷や肺炎などの合併症リスクが高まるため、早期に適切な治療を受ける必要があります。 当院(リペアセルクリニック)では、肋骨の痛みだけでなく「呼吸がしづらい」など些細なことでも無料でご相談を承っています。 肋骨骨折の原因は? 肋骨骨折はすべての骨折の10〜20%を占めるとされており、おもな原因は以下のとおりです。 転倒 交通事故 転落 スポーツ 他の部位に大きな衝撃が加わり、肋骨がたわむことで間接的に骨折が生じるケースもあります。交通事故や転落などで強い衝撃が加わると、骨折だけでなく肺の損傷を伴う場合もあります。 スポーツ外傷で肋骨が骨折することも少なくありません。その場合、ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツでの胸の強打が原因です。ゴルフや野球などで同じ動作を繰り返し行い、肋骨の負担が蓄積して疲労骨折が生じる場合もあります。 また、高齢者で骨が脆くなると、くしゃみや体をひねる動作で肋骨骨折を引き起こすこともあるでしょう。 肋骨を骨折したときの痛みのピークは? 肋骨が完全に折れている場合の痛みのピークは、受傷から数日間が目安です。 折れた肋骨の状態が良好になるまでは無理な動作や運動を控え、安静にしましょう。 無理に動かしてしまうと折れた肋骨が肺に刺さり、肺気胸になる可能性もあるため注意が必要です。 肋骨にひびが入ったときの痛みのピークは? 肋骨にひびが入ったときの痛みのピークは、1週間程度が目安です。 痛みのピークである1週間を過ぎると、痛みは落ち着いてきますが、骨の修復まで3〜4週間かかる場合があります。 肋骨骨折の痛みピークが続くなら早めに医師に相談しよう! 肋骨骨折の痛みのピークは、受傷から数日間と考えておきましょう。 2週間ほどすると肋骨がずれて痛みが強くなる場合もありますが、ピークを過ぎた後は徐々に痛みが軽減されていく方がほとんどです。 しかし、骨が完全に癒合していない状態で無理な動きをすると症状が強くなり、回復が遅れる原因となります。 決して焦らず、まずは医療機関に相談して、正しい復帰時期を決めましょう。 また、肋骨骨折の痛みに関するお悩みを早期に改善したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、肋骨骨折の長引く痛みや後遺症にも改善が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肋骨骨折の痛みを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 早く治して仕事に復帰したい 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼肋骨骨折の早期改善を目指すなら、まずは無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる
2023.02.13 -
- その他、整形外科疾患
胸郭出口症候群とは、腕の動きや感覚を支配する神経(腕神経叢)や血管(鎖骨下動脈・静脈)がそれぞれの部位で圧迫され、患部に痛みやしびれ、冷えなどの症状を引き起こす疾患です。 胸郭出口症候群は、症状が多岐にわたるため、判断するのが難しい場合もあります。 そこで本記事では、胸郭出口症候群の判断に役立つ症状のセルフチェックリストを用意しました。自宅でできるテストも紹介しているので、胸郭出口症候群の疑いがある方はぜひ参考にしてみてください。 胸郭出口症候群が疑われる症状のセルフチェックリスト さっそく、胸郭出口症候群が疑われる症状のセルフチェックリストを紹介します。 以下のチェックリストで1つでも当てはまる症状があれば、胸郭出口症候群の可能性があります。 【胸郭出口症候群セルフチェックリスト】 ▢腕が冷える ▢腕がむくんでいる ▢腕の痛みやしびれがある ▢腕の色が白っぽくなる ▢血管が青紫色に見える ▢重いものを持つと肩こりがひどくなる ▢腕を上げると腕から背中にかけての痛みやしびれを感じる 上記の痛みやしびれなどは、腕や胸付近の神経・血管が圧迫されることにより、引き起こされます。腕や血管の血色が変わるのは、圧迫による血行不良が原因です。 胸郭出口症候群の診断は、整形外科でおこなわれます。当てはまる症状があり心配な方は、整形外科で検査してもらうと良いでしょう。 なお、スポーツ外傷により腱や筋肉などを損傷した場合は「再生医療」が効果的です。再生医療は、人間の自然治癒力を活用した医療技術が応用され、身体への負担が少ない治療法として注目されています。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 胸郭出口症候群の判断に役立つテスト ここでは、胸郭出口症候群の判断に役立つテストを全部で4つ紹介します。実施したテストで胸郭出口症候群の陽性が疑われたら、病院の受診を検討してみましょう。 まずは、2人でおこなうテスト3つを紹介します。 テスト名 内容 a:モーレイテスト ・モーレイテストは症状が出現する腕側の鎖骨上窩で腕神経叢を圧迫するテスト ・胸郭出口症候群であった場合は、圧迫した際に腕や肩周りに痛みや痺れが生じる b:アドソンテスト 1.椅子に座って手首で脈拍を確認してもらう 2.その状態であご先をあげて、頭を症状が生じる側に傾ける 3.このときに脈が触れなくなったり、触れにくくなった場合は陽性の可能性が高い c:ライトテスト 1.手首で脈拍を確認してもらう 2.その状態で腕を開いて肩まで挙上 3.手が上になるように肘を直角に曲げる 4.上げた状態で脈が触れなくなったり、弱くなったりした場合陽性の可能性が高い 次に、1人で取り組める「ルーステスト」を紹介します。 具体的なやり方は以下のとおりです。 1.腕を開いて肩まで挙上する 2.手が上になるように肘を直角に曲げる 3.手を握って開く動作を繰り返す 4.この動作を腕を上げたまま 3 分継続できない場合は陽性の可能性が高い これらのテストで胸郭出口症候群の可能性が疑われたら、病院の受診を検討しましょう。 胸郭出口症候群になりやすい人のチェックリスト 胸郭出口症候群になりやすい人の特徴を以下のチェックリストにまとめました。 ▢なで肩の女性 ▢猫背で姿勢が悪い人 ▢重いものを持ち上げる仕事をしている人 ▢腕を上げるスポーツ(バドミントンやバスケなど)をしている人 特徴をまとめると、腕を上げたり、重いものを持ったりして、日頃から腕に負荷がかかっている人が、胸郭出口症候群になりやすい傾向にあります。また、なで肩や猫背の方も、腕や胸周りの神経や血管が圧迫されやすいため、胸郭出口症候群になる確率が高まります。 胸郭出口症候群の治療方法 胸郭出口症候群の治療方法を解説していきます。主な治療法は以下3つです。 保存療法 薬物療法 手術 順番に見ていきましょう。 保存療法 胸郭出口症候群の治療は、原則保存療法です。胸郭出口症候群を発症した原因を特定して、症状が落ち着くまでは安静にします。 以下は、原因別の対処例です。 原因 対処例 スポーツが原因の場合 症状が落ち着くまで腕を動かさないようにする 仕事が原因の場合 症状が落ち着くまで重い荷物を運ぶ仕事を控えさせてもらう 猫背が原因の場合 姿勢改善をおこないながら症状が落ち着くまで様子を見る また、ストレッチやエクササイズといった軽い運動で、血行不良や筋肉の緊張を改善していくのも効果的です。 薬物療法 保存療法と並行しておこなわれるケースが多いのは薬物療法です。 薬物療法では、患部の痛みを和らげるための消炎鎮痛剤や、血流を改善する薬などが処方されます。 痛みが強い場合には、ブロック注射で麻酔薬を注入して痛みを抑えていく方法もあります。 手術 保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は、手術の選択肢も検討されます。手術では、圧迫の原因となっている肋骨や筋肉の一部を切除して、神経や血管への圧迫を解除します。 なお、スポーツ外傷の治療には、人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が効果的です。 本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。スポーツにより腱や筋肉などを損傷した疑いがある方は『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 まとめ|胸郭出口症候群の症状をセルフチェックして適切な治療を進めよう 胸郭出口症候群は、腕を上げたり、重い荷物を持ったりするなどの日常的動作が引き金となって起こりうる疾患です。また、腕を使ったスポーツをしている方や猫背姿勢の方も、胸郭出口症候群になりやすい傾向にあります。 症状は痛みやしびれ、冷えなど多岐にわたるため、胸郭出口症候群を特定するのが難しいと感じる方は少なくありません。 そんなときに本記事で紹介した「チェックリスト」や「セルフテスト」が有効です。違和感をはじめ、少しでも疑う症状があった場合は、ぜひ一度確認してみられてはいかがでしょうか。陽性が疑われたときは病院を受診して、胸郭出口症候群だと診断されたら自分に合った適切な治療を進めましょう。 なお、腱や筋肉などの損傷を含むスポーツ外傷には「再生医療」が効果的です。「具体的にはどんな効果があるの?」と気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 実際の症例をお見せしながら、再生医療の仕組みや期待できる効果についてわかりやすくご説明します。 胸郭出口症候群に関するよくある質問 最後に胸郭出口症候群に関するよくある質問と回答をまとめます。 胸郭出口症候群を発症する原因は? 胸郭出口症候群を発症する原因は、筋肉や骨の間を通る神経や血管が圧迫されることです。圧迫により神経障害や血行不良が生じて、腕や肩周りなどに痺れや痛みといった症状が現れます。 胸郭出口症候群に有効なストレッチはありますか? 胸郭出口症候群に有効なストレッチは、以下の部位を中心にほぐすストレッチです。 ・首の筋肉 ・胸の筋肉 ・鎖骨周辺の筋肉 ・肩甲骨周辺の筋肉 ストレッチにより各部位の柔軟性を高め、胸を開ける状態にすると胸郭出口症候群の症状緩和が期待できます。 以下の記事では、胸郭出口症候群に有効なマッサージやストレッチを写真付きで紹介しています。セルフケアをおこないたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 胸郭出口症候群の人が寝る姿勢で気をつける点はありますか? 胸郭出口症候群の人は、うつ伏せ寝を避けましょう。鎖骨付近の神経や血管を圧迫して、しびれや痛みといった症状を悪化させる可能性があるためです。 普段うつ伏せ寝が多い方は、意識的に仰向けで寝るようにしてみてください。 胸郭出口症候群が完治するまでの期間はどれくらいですか? 胸郭出口症候群が完治するまでの期間は、治療方法や症状の重症度によって異なります。 症状が比較的軽く、保存療法や薬物療法で改善が見られる場合は、早ければ数週間、時間がかかる場合は2〜3カ月ほどです。手術の場合は、傷口の回復やリハビリなどの工程があり、完治までは数カ月から1年ほどかかるといわれています。
2023.02.10 -
- 手部、その他疾患
- 手部
「パソコン作業やスマホの使いすぎか、指に違和感がある」 「痛みを我慢していたが、最近悪化してきたように感じる」 バネ指は、指を動かす腱が、腱鞘(腱の通り道)の中をスムーズに動かせなくなることで生じる疾患とされています。 日常の何気ない動作が負担となり、症状の進行を招くことがあります。とくに注意すべきは、自己流の対処による患部への過剰な刺激です。 本記事では、現役医師がバネ指でやってはいけないことを一覧で紹介します。記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 バネ指について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 バネ指でやってはいけないこと やってはいけないこと 詳細 無理に伸び縮みさせる 引っかかり解消を目的とした強い曲げ伸ばしの反復による腱・腱鞘への物理的な刺激の増大、炎症助長や腫脹悪化の要因 必要のないマッサージを施す 患部周辺への圧迫・摩擦刺激による炎症増強、腱の滑走障害悪化のリスク 放置する 軽度症状の持続による腱肥厚・可動制限固定化、改善遅延や進行の要因 過度な運動や指先を使いすぎる 反復的把持動作・長時間作業による腱鞘負荷増大、症状長期化の要因 冷やす・温めるタイミングを誤る 病態に合わない寒冷・温熱刺激による腫脹・違和感増幅、炎症制御不良の要因 市販薬で解決しようとする 一時的対症療法への依存による原因病態未対処、受診遅延や慢性化の要因 バネ指では、自己流の対処が症状の長期化や進行を招くことがあります。強引な曲げ伸ばしや不必要なマッサージは腱鞘への刺激を増やし、炎症を悪化させます。 違和感を感じても放置せず、指先の酷使や過度な運動は控えることが大切です。冷却・温熱は病態に応じた使い分けが必要で、市販薬のみでの対応には限界があります。症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、バネ指が重症化するサインとリスクを詳しく解説しています。 無理に伸び縮みさせる バネ指の症状が現れた際に、改善しようと無理に指を伸ばしたり曲げたりすることでかえって悪化させるおそれがあります。 バネ指は腱および腱鞘に炎症が生じ、指の動きが妨げられる疾患です。安静が必要な状態で強引に指を動かすと、腱鞘への機械的刺激が増大し、炎症悪化につながってしまいます。 必要のないマッサージを施す 炎症が生じている部位への不必要なマッサージは避けるべきです。肩こりなど筋肉由来の症状と同様に「マッサージをすれば改善する」と考え、患部を刺激してしまうケースがあります。 外部から圧力や機械的刺激を加えると炎症悪化のリスクが高まります。とくに、腫れや引っかかりのある部位をもみほぐす行為は、症状を増悪させるため避けてください。 放置する バネ指が疑われる場合に避けるべきは、症状が出ているにもかかわらず放置することです。適切な治療の機会を逃すだけでなく、日常生活での継続的な負担が病態の進行を招きます。 バネ指は初期段階では違和感が軽度なことが多く、受診の必要性を感じにくい場合があります。そのため、無意識のうちに患部を使い続けてしまうおそれがあります。 この状態が続くことで、腱鞘への機械的負荷が蓄積し、炎症や狭窄の悪化を招くおそれがあるため、注意が必要です。 以下の記事では、バネ指を放置するリスクについて詳しく解説しています。 過度な運動や指先を使いすぎる ポイント 身体で起きること 摩擦の増加と炎症の継続 腱と腱鞘の繰り返し摩擦、炎症の遷延化 腱鞘内の通過障害 腱鞘の肥厚、腱の滑走障害、引っかかり発生 炎症反応の増強 組織修復の遅延、炎症持続の悪循環 反復的な指作業の負担 腱鞘への機械的ストレス増大、症状悪化の要因 長時間のスマホ操作・強い把持動作 局所負荷の集中、疼痛・腫脹誘発 (文献1) 手指の腱や腱鞘は繊細な組織であり、過度な使用によって摩擦や負荷が蓄積します。その結果、炎症が慢性化し腱の動きが妨げられることがあります。 とくに長時間の細かい作業や強い握力を要する動作は、腱鞘への負担を増大させる可能性があるため、警戒するべきです。 冷やす・温めるタイミングを誤る 冷却や温熱は手指の症状緩和に用いられる基本的な対処法です。しかし、適切なタイミングの見極めが重要です。 炎症が強い急性期に温熱を行うと局所血流が増加し、炎症の悪化を招くリスクがあります。一方、急性期の冷却が有効な場面もありますが、過剰な冷却は血流を低下させ組織修復を妨げることができます。 いずれの方法も誤ったタイミングでは、効果が得られないだけでなく、回復を遅らせる可能性があるため、注意が必要です。 市販薬で解決しようとする 市販薬(湿布・クリーム・ローションなど)は皮膚表面からの炎症や不快感を一時的に緩和する効果はありますが、腱鞘内部の炎症や腱の引っかかりを改善する効果は限定的であり、根本的な治療にはなりません。 専門的な保存療法や注射療法と比較しても、症状改善への効果が限定的であることはエビデンスでも示されています。(文献2) 市販薬のみに頼ると適切な治療開始が遅れ、症状の長期化や悪化を招きます。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。 バネ指のセルフチェックリスト バネ指の具体的な症状として以下が挙げられます。 いずれかひとつでも該当する項目がある場合、バネ指を発症している可能性があります。 気になる症状 わかりやすい目安 指の動きの異常 曲げ伸ばしの途中で引っかかる、ばねのようにカクンと動く 指が戻らない 曲がったまま伸びにくい、または自力で戻せない こわばり感 朝起きた直後に動かしにくい、しばらくすると軽くなる 痛み・違和感 指の付け根付近の痛み、熱っぽい感覚 見た目の変化 指の付け根周囲の腫れ、むくんだような外観 バネ指は「指を戻す際にばねのような動きが出る病態」として知られていますが、これは代表的な症状のひとつに過ぎません。 実際には、指の伸展困難・熱感・指の付け根の腫れなど、複数の症状が現れることがあります。 とくに複数の症状が重なる場合はその可能性が高まるため、症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は早急に医療機関を受診しましょう。 バネ指の原因 原因 詳細 手指の使いすぎ 長時間の反復動作や強い把持による腱・腱鞘の摩擦増加、炎症や肥厚を招く負荷の蓄積 ホルモンバランスの変化 更年期前後などに見られる組織代謝変化による腱鞘機能への影響、発症リスク上昇の要因 老化による腱鞘の衰え 加齢に伴う腱鞘の柔軟性・滑走性低下、軽微な刺激でも炎症が持続しやすい状態 バネ指の発症には、日常生活における機械的負荷と生体側の変化が複合的に関与します。 長時間の反復動作や強い把持動作は腱・腱鞘の摩擦を増加させ炎症や肥厚を招き、さらに更年期前後のホルモン変化や加齢に伴う腱鞘機能の低下も発症要因となります。 これらの要因が重なることで滑走障害が生じやすくなるため、違和感が続く場合は早めに医療機関を受診してください。 手指の使いすぎ 日常でよくある動作 手指への負担要因 マウス・キーボード操作 長時間の反復動作、腱への持続的負荷 洗い物・掃除などの家事 握る・つまむ動作の繰り返し ゴルフ・卓球などのスポーツ 強い把持動作、衝撃負荷 ピアノ・ギターなどの演奏 細かな指運動の連続 テーブルゲーム等 指の反復使用、局所疲労 手指の酷使は、バネ指のもっとも身近な発症要因のひとつです。長時間の反復動作や握力を要する動作が続くことで、腱や腱鞘に摩擦や負担が蓄積し、炎症が生じやすくなります。 仕事や家事、趣味の動作にも原因が潜むため、違和感の段階で使用状況の見直しや適切な休息を意識することが予防と悪化防止において大切です。 ホルモンバランスの変化 女性の場合、加齢に伴うホルモンバランスの変化がバネ指の発症に関与することがあります。とくに女性ホルモンであるエストロゲンの低下は重要な要因とされ、これにより腱鞘組織が影響を受け、炎症や滑走障害が生じやすくなります。 妊娠期や更年期ではホルモン変動が大きく、発症リスクが高まる可能性があるとされています。さらに、家事などによる手指の使用負荷や加齢変化が重なりやすい点も特徴です。 以下の記事では、女性のバネ指の原因について詳しく解説しています。 老化による腱鞘の衰え 加齢による腱鞘機能の低下も、バネ指の発症要因のひとつです。人体の組織は年齢とともに弾力性を失い、腱鞘も同様です。 弾性の低下は腱の滑走環境に影響を与え、摩擦や機械的刺激を受けやすい状態を招きます。こうした変化の積み重ねがバネ指の症状として現れることがあります。 糖尿病による発症 糖尿病(1型・2型を問わず)は、慢性的な高血糖状態が持続することで全身の結合組織や微小血管に影響が及びます。その結果、腱や腱鞘の柔軟性低下・肥厚・組織修復の遅延が生じやすくなります。 こうした変化がバネ指(狭窄性腱鞘炎)の発症リスクを高めることは、多くの臨床研究で示されました。また、HbA1cが高いほどリスクが上昇するとの報告もあります。(文献3) さらに、糖尿病患者での発症頻度が高いことも疫学的に示されており、海外研究では一般集団の数倍に達するとの報告があります。(文献4) 以下の記事では、糖尿病について詳しく解説しています。 【関連記事】 ばね指の治療法まとめ|原因から手術の判断基準まで徹底解説 糖尿病の初期症状とは|予防・改善からセルフチェック方法まで現役医師が解説 バネ指の治療法 治療法 詳細 保存療法 指の安静、装具・スプリント固定による負担軽減と炎症抑制 薬物療法 非ステロイド系抗炎症薬等の内服・外用による炎症抑制 リハビリテーション 物理療法・腱滑走訓練等による可動性改善と機能回復 注射療法 腱鞘内へのステロイド注射等による腫脹・炎症の軽減 手術療法 腱鞘の狭窄部切開による通過障害の解消 再生医療 自身血液由来PRP等を用いた組織修復促進 バネ指の治療は、症状の程度や生活への影響を踏まえて段階的に選択します。まず保存療法で指への負担を抑えながら炎症を鎮め、必要に応じて薬物療法やリハビリテーションで可動性の改善を図ります。 腱鞘内への注射療法は、炎症や腫脹の軽減を目的とした標準的な治療選択肢です。保存的治療で改善が得られない場合は手術療法を検討し、腱鞘を切開して腱の滑走を改善します。 近年では再生医療として、自身の血液を用いたPRP(多血小板血漿)療法も選択肢のひとつとして注目されています。 PRPは炎症抑制と組織修復の促進を目的としており、日帰りでの施術が可能です。ただしすべての症状に適用できるわけではないため、導入を検討する場合は医師への相談が必要です。 以下の記事では、バネ指の治療法について詳しく解説しています。また、当院で実施している再生医療についても紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。 【関連記事】 ばね指の治療法まとめ|原因から手術の判断基準まで徹底解説 再生医療とは バネ指でやってはいけないことを理解し適切な治療を講じよう バネ指の回復を阻害する要因は、日常動作の中に存在することが少なくありません。リスクとなる行動を理解し、身体への負担軽減と早期対応を徹底する姿勢が求められます。違和感が長引く場合や指の動きに制限を感じる場合は、速やかな医療機関への受診が望まれます。 改善しないバネ指の症状についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。 バネ指の治療において、再生医療は選択肢のひとつとして注目されています。中でも自身の血液を用いるPRP(多血小板血漿)療法は、低侵襲な治療法として関心が高まっています。 切開を伴う手術や薬物療法と比較して副作用のリスクが少ないのが利点です。ただし、すべての症例に適応となるわけではなく、症状や病態に応じた評価が必要です。適応について気になる方は、当院へお気軽にご相談ください。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 バネ指でやってはいけないことに関するよくある質問 バネ指は自然に治りますか? 軽度のバネ指では自然軽快が期待できる場合もありますが、症状が持続・増悪することも少なくありません。 放置により日常生活への支障が拡大する可能性もあるため、違和感や可動域の制限がみられる際には、早めに医療機関で診察を受けることが推奨されます。 バネ指を自分で治すことはできますか? バネ指は軽度であれば、安静・装具固定・負担を避ける動作の見直しといった保存的対応で症状が改善するケースがあります。 日常生活での指への負担を減らすことで自然に軽快する例も報告されており、一定割合で自然改善がみられることがデータでも示されています。(文献5) ただしすべての症例に当てはまるわけではなく、症状が続く・悪化する場合は医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、バネ指を自分で治す方法について詳しく解説しています。 バネ指を治すツボは存在しますか? 現時点で、バネ指を治療できると科学的に証明された特定のツボは確認されていません。東洋医学では鍼や指圧が用いられることがありますが、医学的根拠は限定的です。 一部の研究では鍼治療がバネ指の症状改善に寄与する可能性が示唆されており、腱鞘の炎症や腫れを抑える目的での臨床例も報告されています。しかし大規模な臨床試験による十分なエビデンスは確立されていません。(文献6) バネ指の症状が朝だけなのはなぜですか? 夜間は指の運動量低下により局所の血流が滞りやすく、その影響で炎症を伴う腱や腱鞘にむくみが生じ、朝の動き始めに引っかかり感やこわばりが現れやすくなります。 腱の滑走が不十分な状態にむくみや冷えが重なることで、症状が顕著になることがあります。一方、日中に指を動かすことで血流が改善し、違和感が軽減するケースも少なくありません。 以下の記事では、朝だけ現れるバネ指の症状について詳しく解説しています。 参考文献 (文献1) ばね指(弾発指)|公益財団法人 日本整形外科学会 (文献2) Trigger Finger Treatment & Management|Medscape (文献3) 「ばね指」は1型糖尿病と2型糖尿病で多い合併症 HbA1cが高いほどリスクは上昇|糖尿病診療・療養指導のための医療情報ポータル 糖尿病リソースガイド (文献4) Hands in people with diabetes more often affected by trigger finger|LUND UNIVERSITY (文献5) How Many Trigger Fingers Resolve Spontaneously Without Any Treatment?|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献6) Acupuncture for the treatment of trigger finger in adults: a prospective case series|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information
2023.02.08 -
- 脳卒中
- 頭部
「脳卒中の前兆はどのような症状が出るの?」 「脳卒中かどうかセルフチェックできる?」 脳卒中は命に関わることがあり、重い後遺症が出る可能性もあるため、早期に受診したいと考える方もいるでしょう。 「言葉が出づらい」「片側の手足がしびれる」「顔がゆがむ」などの症状は、脳卒中の前兆の可能性があります。 本記事では、現役医師が脳卒中の前兆について詳しく解説します。脳梗塞との関係性や「サインは何日前から現れるのか?」などについてもあわせて紹介し、記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脳卒中でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【前提知識】脳卒中と脳梗塞の関係性 脳卒中と脳梗塞は異なる概念です。脳卒中とは、脳の血管に障害が生じる疾患の総称で、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つに分類されます。 種類 特徴 脳梗塞 血管が詰まり、脳への血流が低下する 脳出血 脳内の血管が破れ、脳内で出血が起こる くも膜下出血 脳を包む膜の下で出血が起こる 脳卒中の中で多くを占めるのが脳梗塞で、全体の約7割を占めます。「脳卒中の前兆」や「脳梗塞の前兆」として紹介される症状の多くは、脳梗塞に関連する内容です。 ただし、脳出血やくも膜下出血にも前兆や初期症状があります。いずれも発症後の対応が遅れると後遺症につながるため、異常を感じた場合は早急に医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、脳卒中と脳梗塞の違いについて詳しく解説しています。 【FASTテスト】脳卒中の前兆チェックリスト 脳卒中は発症前に一時的な前兆症状が現れることがあり、早期に気づけるかどうかが予後を大きく左右します。体調の変化を感覚だけで判断すると、重要なサインを見逃しかねません。 世界的に用いられているFASTテストを用いることで、脳卒中の疑いをその場で客観的に確認できます。 自分自身だけでなく、家族の異変にも活用してください。なお、該当項目がなくても気になる症状があれば、早めに受診しましょう。 チェック項目 確認ポイント F(Face) 顔の片側が下がる、口元に左右差がある A(Arm) 片腕に力が入らない、腕が上がらない S(Speech) ろれつが回らない、言葉が出にくい T(Time) 症状があれば速やかに救急要請する FASTテストは、脳卒中の代表的な症状を手軽に確認できる方法です。 顔・腕・言葉のいずれかに異常があれば、脳卒中を疑いましょう。症状が軽度でも一時的に消えた場合でも、速やかに救急要請するか医療機関を受診してください。 以下の記事では、脳梗塞の前兆について詳しく解説しています。 脳卒中の前兆となるサイン 前兆となるサイン 詳細 片方の手足がしびれる 左右どちらか一方の手足に現れる突然のしびれや感覚異常 顔の左右どちらかが麻痺する 口角の下垂や表情の左右差など顔面筋の麻痺 ろれつが回らない・言葉が出てこない 発音障害や言語障害による会話の困難 視野が狭くなる・物が二重に見える 視野欠損や複視など視覚機能の異常 めまいがする・ふらつく 平衡感覚の障害による歩行困難やふらつき 激しい頭痛がする 突然発症する強い頭部症状やこれまでにない頭痛 脳卒中の前兆は、脳の血流障害が生じた部位によって異なります。片側の手足のしびれや顔面麻痺、ろれつ障害などが代表的です。 これらは突然現れ、短時間で消えることがありますが、一過性脳虚血発作(TIA)を含む脳卒中の警告サインとして見逃せません。 左右どちらか一方への症状、または複数の症状が重なる場合はとくに注意が必要です。症状が消えても自己判断で様子を見ず、速やかに受診してください。 以下の記事では、脳梗塞の合併症について詳しく解説しています。 片方の手足がしびれる 片方の手足に突然現れるしびれは、脳卒中の代表的な前兆のひとつです。 症状の例 特徴 箸をうまく使えない 指先の感覚低下や動かしにくさ ボタンを留めにくい 手に力が入りにくい状態 足がしびれて歩きにくい 片側の足の感覚異常や筋力低下 脳卒中によるしびれは、左右どちらか一方に突然現れます。数分から数十分で消えることがありますが、一過性脳虚血発作(TIA)の可能性もあります。症状が軽くても自然に消えても、速やかに受診してください。 以下の記事では、手足のしびれについて詳しく解説しています。 【関連記事】 手足のしびれとピリピリ感の関係は?症状の原因や治し方を解説 手足がしびれる症状は脂質異常症の危険サイン?動脈硬化を防ぐ治療 顔の左右どちらかが麻痺する 顔の片側に突然麻痺が現れるのも、脳卒中の代表的な前兆です。 症状の例 特徴 笑おうとしても片方の口角が上がらない 顔面の筋力低下による表情の左右差 水や食事が口の端からこぼれる 口周囲の筋肉の動かしにくさ 顔つきがいつもと違う 顔の片側が下がるなどの変化 顔面麻痺は本人が気づきにくく、家族や周囲が先に異変を察知するケースも多くあります。 鏡の前で歯を見せる、または笑顔を作ったとき左右差があれば注意が必要です。突然現れた顔の麻痺は脳卒中のサインとして、速やかに受診してください。 ろれつが回らない・言葉が出てこない 「ろれつが回らない」「言葉が出てこない」といった症状は、脳卒中の前兆としてみられることがあります。 症状の例 特徴 発音が不明瞭になる ろれつ障害による話しにくさ 話したい言葉が出てこない 言語機能の低下による表現困難 会話が不自然になる 言葉の選択や受け答えの異常 相手の話は理解できるが話せない 言語中枢の障害による失語症状 言語をつかさどる脳の領域に血流障害が生じると、ろれつ障害や失語が現れます。 「会話が急に噛み合わなくなる」「簡単な言葉が出てこない」といった変化が生じたら要注意です。 視野が狭くなる・物が二重に見える 視野が狭くなったり、物が二重に見えたりする症状は、脳卒中の前兆として現れることがあります。 症状の例 特徴 片目が見えにくい 視覚機能の低下による見えにくさ 視野の半分が欠ける 視野欠損による見える範囲の縮小 物が二重に見える 眼球運動や視覚機能の異常 ぼやけて見える 視覚中枢の障害による視力低下 脳卒中では、視覚をつかさどる脳の領域や神経に血流障害が生じると、視野異常が現れます。 目の疲れや眼鏡の度数の問題と違い、突然発症する点が特徴です。「視野が欠ける」「物が二重に見える」といった症状は、転倒や事故につながる危険があります。 放置すると視機能障害が残る可能性があるため、見逃さないよう注意が必要です。 めまいがする・ふらつく 突然の強いめまいやふらつきも、見逃せないサインです。脳卒中によるめまいは、回転性や体が傾く感覚を伴うことが多く、立ちくらみのような一時的なめまいとは異なる場合があります。 吐き気や嘔吐、手足のしびれを同時に伴う場合は、脳卒中の可能性が高まります。普段と違うめまいが続くときは、早めに受診してください。 激しい頭痛がする 突然の激しい頭痛は、くも膜下出血や脳出血の前兆として現れることがあります。 「頭をバットで殴られたような」と表現されるほどの激痛が特徴で、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。 普段の頭痛と質が明らかに異なったり、時間とともに痛みが増したりする場合は、鎮痛剤などでやり過ごさず、速やかに受診してください。 以下の記事では「こめかみの痛みは脳梗塞のサインなのか?」について詳しく解説しています。 【何日前から現れる?】脳卒中(脳梗塞)のサイン 脳梗塞のサインが現れる時期は人によって異なるため、「何日前から前兆が出る」と一律にはいえません。 発症の数日前から数週間前に症状が現れる場合もあれば、前兆なく突然発症するケースもあります。 そのため、症状が消えた場合でも自己判断で放置せず、速やかに医療機関へ相談することが重要です。 以下の記事では、脳卒中(脳梗塞)のサインについて詳しく解説しています。 【関連記事】 目の奥が痛いのは脳梗塞の前兆?目の病気との見分け方や対処法を解説【医師監修】 【医師監修】脳梗塞といびきの関係性とは|危険なサインの見分け方もあわせて解説 脳卒中の前兆を感じたら取るべき行動 取るべき行動 詳細 すぐに救急車を呼ぶ 早期治療につなげるための迅速な救急要請 安全な場所に移動し安静にする 転倒や事故を防ぐための安静確保 症状をメモし救急隊員に説明する 発症時刻や症状経過の正確な情報共有 脳卒中は発症直後の対応が予後を左右します。 治療開始が早いほど回復の可能性は高まる一方、様子を見ていると症状の悪化や後遺症につながります。 すぐに救急車を呼ぶ 片側のしびれや言葉の障害など、脳卒中が疑われる症状が現れた場合は、迷わず救急車を呼びましょう。自力で病院へ向かうより、救急搬送のほうが早期治療につながります。 脳卒中は治療開始までの時間が、後遺症の程度と生命予後を直接左右します。 たとえ症状が一時的に治まる一過性脳虚血発作(TIA)であっても、脳梗塞の前触れの可能性があります。少しでも異常を感じた場合、自分で動こうとせず、救急要請しましょう。 安全な場所に移動し安静にする 救急車を待つ間は、転倒や事故を防ぐため安全な場所へ移動し、無理に動かず安静を保ちましょう。 対応内容 詳細 座らせる・寝かせる 転倒やけがを防ぐために楽な姿勢で休ませる 衣服を緩める 息苦しさを減らし呼吸しやすくする 顔を横に向ける 吐いたものが喉に詰まるのを防ぐ 食事や飲水を控える むせ込みや誤って気管に入る危険の回避 薬を自己判断で服用しない 症状を悪化させるリスクの回避 強く揺すらない・刺激しない 身体への負担を増やさないための対応 意識が低下していても無理に起こさず、呼吸と意識の状態を静かに見守ってください。むせ込みによる誤嚥(ごえん)を防ぐため、飲食は与えないでください。 症状をメモし救急隊員に説明する 救急隊員や医師へスムーズに引き継ぎを行うため、以下の症状や経過を可能な限り詳しくメモに残してください。 メモする内容 詳細 しびれが出た部位 右手・左足など、症状が出た場所 症状が始まった時間 何時何分ごろから異変があったか 症状が始まる前の状況 食事中や入浴後、起床時などの場面 ろれつが回らないなどの状況 話しにくさや言葉の出にくさの有無 服用中の薬 普段飲んでいる薬やお薬手帳の情報 既往歴・アレルギー 過去の疾患や薬、食べ物のアレルギー 発症時刻や症状の変化は治療方針を左右する重要な情報です。本人が話せない場合に備え、家族や発見者が紙またはスマートフォンに記録し、お薬手帳とともに救急隊へ渡しましょう。 脳卒中を予防するための生活習慣 生活習慣 詳細 高血圧や糖尿病の管理をする 血圧や血糖値を適切に保つための継続的な治療と管理 禁煙・節酒する 血管への負担を減らすための生活習慣の改善 適度な運動とバランスの良い食事を心がける 動脈硬化や肥満の予防につながる健康的な生活 ストレス管理と良質な睡眠を心がける 血圧上昇や生活習慣の乱れを防ぐための体調管理 脳卒中の予防には、危険因子となる生活習慣や基礎疾患の管理が不可欠です。高血圧や糖尿病は脳卒中と直結するため、定期受診と治療の継続が基本となります。 禁煙・節酒に加え、適度な運動とバランスのとれた食事を習慣化してください。ストレスや睡眠不足は血圧上昇を招くため、十分な休養も大切です。 以下の記事では、脳卒中の予防について詳しく解説しています。 高血圧や糖尿病の管理をする 高血圧や糖尿病は脳卒中の大きなリスク要因です。 血圧が高い状態が続くと、脳の血管に強い負担がかかり、詰まりや破れの原因になります。また、糖尿病は血液中の糖が増えて血管内皮を傷つけるため、動脈硬化を加速させる大きな原因となります。 高血圧や糖尿病は自覚症状が乏しいため、定期的な検査と数値の把握が欠かせません。 以下の記事では、高血圧や糖尿病について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】高血圧とは|原因・症状・予防法・治療まで徹底解説 【医師監修】糖尿病とは|症状や原因・予防法までを詳しく解説 禁煙・節酒する 喫煙や過度の飲酒は脳卒中のリスクを高めます。 喫煙は血管を収縮させ、血圧上昇や動脈硬化を引き起こす大きな要因です。少量であっても、喫煙習慣があるだけで脳卒中のリスクは高まります。血管への負担を減らし、血流を改善させるためにも、禁煙しましょう。 また、過度の飲酒は脳卒中のリスクを高めるため、飲酒する場合は適量を守ることが重要です。(文献1) 飲む量と頻度を見直し、週に数日は肝臓を休ませる「休肝日」を設けるよう心がけましょう。 以下の記事では、禁煙や節酒の重要性について詳しく解説しています。 【関連記事】 血管年齢を若くするには?今日から始められる食事・運動・生活習慣を医師が解説 動脈硬化は改善できる?今日から始められる食事・運動・生活習慣の整え方を医師が解説 適度な運動とバランスの良い食事を心がける 適度な運動は血行を促進し、脳卒中の予防に効果的です。運動不足は肥満や生活習慣病につながり、脳卒中を引き起こします。 ウォーキングや水泳など、身体に過度な負担がかからない有酸素運動を習慣にしましょう。1日30分程度の適度な運動を継続し、塩分を控えた野菜や魚中心のバランスの良い食事を心がけることは、血管の健康維持や動脈硬化の予防につながります。 以下の記事では、生活習慣の改善について詳しく解説しています。 【関連記事】 脂質異常症の改善は食事と運動が基本|発症の原因と改善方法・おすすめの食事を解説 動脈硬化は改善できる?今日から始められる食事・運動・生活習慣の整え方を医師が解説 ストレス管理と良質な睡眠を心がける 強いストレスや睡眠不足が続くと、自律神経が乱れて血圧が不安定になるため、脳卒中のリスクは高まります。 趣味の時間を持ったり、ゆっくり入浴したりして、心身をリラックスさせる時間を作るのが大切です。寝る前のスマートフォン操作を控え、寝室の環境を整えるなど、質の高い眠りを意識しましょう。 6〜8時間の睡眠を心がけ、心と身体の休息をしっかり取ることで脳卒中の予防につながります。 脳卒中になりやすい人の特徴 脳卒中のリスクは、年齢や生活習慣によって異なります。当てはまる項目が多いほどリスクが高まるため、チェックリストとして活用しましょう。 特徴 具体例 年齢や家族歴がある 60歳以上、家族に脳卒中や脳動脈瘤の既往がある 肥満や睡眠時無呼吸症候群がある 体重増加や睡眠中の無呼吸を指摘されている 生活習慣病がある 高血圧や糖尿病、脂質異常症がある 心臓や腎臓の疾患がある 不整脈や狭心症、腎臓病などがある 喫煙や飲酒の習慣がある たばこを吸う、お酒を飲む機会が多い 運動不足である 日常的な運動習慣が少ない 食生活が偏っている 野菜不足、脂質や塩分の多い食事 これらの項目に複数当てはまる場合は、生活習慣の改善を心がけ、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。 以下の記事では、脳梗塞になりやすい人の特徴について詳しく解説しています。 脳卒中の前兆を感じたら早急に受診しよう 脳卒中は命に関わる疾患ですが、前兆を知り早期に対処できると重症化を防げる可能性が高まります。 普段から高血圧や糖尿病などの生活習慣病を管理し、血管への負担を減らすのも重要です。禁煙や節酒、バランスの良い食事、適度な運動を習慣化することで、発症リスクの軽減が期待できます。 脳卒中でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、脳卒中による後遺症に対し、身体機能の維持や日常生活動作の改善を目指す治療の選択肢として再生医療があります。 再生医療で用いられる脂肪由来の幹細胞には、さまざまな細胞へ変化する「分化能」や、組織環境を整える働きがあるとされています。また、神経細胞や血管などに関する研究も進められています。 脳卒中に対する再生医療は、症状の程度や発症からの期間によって適応が異なるため、希望する場合は、当院へお気軽にお問い合わせください。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 脳卒中の前兆に関するよくある質問 脳卒中は前兆なしで発症することはありますか? 脳卒中は前兆がないまま突然発症するケースもあります。脳卒中のなかでも、脳出血やくも膜下出血では、激しい頭痛や意識障害が急に起こる場合も珍しくありません。 一方で、手足のしびれや言葉の異常など軽い症状が一時的に現れる場合もあります。 「前兆がないから健康だ」と過信するのは危険です。日頃の生活習慣を整え、定期検診で身体の状態を把握しておきましょう。 脳卒中の前兆を感じたら何科を受診すべきですか? 脳卒中が疑われる場合に受診すべき診療科は、脳神経外科または脳神経内科です。 脳神経外科または脳神経内科であれば、CTやMRIによる専門的な検査を受けられます。「ろれつが回らない」「片側の手足が動かない」など明らかな症状がある場合は、迷わず救急車を呼びましょう。 脳卒中の前兆はどれくらい続きますか? 脳卒中の前兆が続く時間は数分から数日とさまざまです。一過性脳虚血発作(TIA)の場合、症状は短時間で消えることが多く「疲れのせいだろう」と見過ごされやすい点が問題です。 しかし、一過性脳虚血発作(TIA)は脳梗塞の強い警告サインであり、その後脳梗塞を発症するリスクが高まることが知られています。症状が短時間で消えても、必ず受診してください。 家族が脳梗塞や脳卒中と診断されたときの接し方や注意点はありますか? 脳梗塞や脳卒中と診断された家族を支える際は、症状への対応だけでなく、本人の気持ちや生活環境にも配慮することが大切です。 回復のスピードや後遺症の程度には個人差があるため、焦らず継続的に支援しましょう。家族が意識したい主な接し方や注意点は以下の通りです。 接し方や注意点 詳細 本人の気持ちを尊重しながら接する 不安や悩みに寄り添う姿勢 リハビリテーションを継続できる環境を整える 無理のないリハビリ支援 薬の服用や通院を支援する 再発予防につながる治療継続 再発を疑う症状を家族も理解しておく 緊急時の早期対応への備え 家族だけで抱え込まない 医療・介護サービスの活用 退院後の生活環境を見直す 転倒予防や生活しやすい環境整備 (文献2) 脳卒中後は身体機能だけでなく、精神的な負担を抱えるケースも多くあります。無理に励ましたり急かしたりせず、本人のペースを尊重しましょう。 服薬管理や通院支援、再発サインの把握も家族の重要な役割です。介護負担を一人で抱え込まず、医療機関や地域の支援制度を積極的に活用してください。 以下の記事では、脳卒中を発症した家族ができることについて詳しく解説しています。 【関連記事】 脳梗塞の患者様の家族が、看護で注意したいポイントを現役医師が解説 脳梗塞の予防・再発防止のために食べてはいけないものとは?理想的な食事の摂り方 参考文献 (文献1) 脳卒中予防十か条2025|公益社団法人日本脳卒中協会 (文献2) 脳卒中患者・家族向け支援動画・資材 ダウンロード|公益社団法人 日本脳卒中協会
2023.02.06 -
- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
- 足部
- スポーツ外傷
「歩くと足の側面・外側が痛いのはなぜ?」 「なんらかの怪我や病気?」 歩くと足の側面・外側が痛い場合、なんらかの怪我や病気が起きているおそれがあります。怪我や病気の場合は、適切な治療をしないと回復の遅れや合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。 本記事では、歩くと足の側面・外側が痛い原因をはじめとして、以下を解説します。 痛みを放置するリスク 痛みの治し方 痛みを起こす怪我の予防法 放置した場合の合併症の一例も解説しています。原因となる怪我や病気の理解を深めるために役立ててください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 長引く足の外側の痛みなどでお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 歩くと足の側面・外側が痛い原因 歩くと足の側面・外側が痛い原因として考えられるのは、以下のような外傷や病気です。 ジョーンズ骨折 中足骨基底部骨折(ちゅうそくこつきていぶこっせつ) 腓骨筋腱炎(ひこつきんけんえん) 腓骨筋腱脱臼(ひこつきんけんだっきゅう) 足関節外側靭帯損傷(そくかんせつがいそくじんたいそんしょう) それぞれについて詳しく解説します。 ジョーンズ骨折 ジョーンズ骨折とは、足の小指側にある細長い骨の付け根のすぐ先、骨が細くなり始める部分の骨折のことです。ジョーンズ骨折は、素早い動作を繰り返すことが多い、サッカーやバスケットボール、ラクビーなどのスポーツで発生しやすいです。 ジョーンズ骨折を発症すると、足の外側に痛みが現れることがあります。完全に骨折していない場合は、プレーができないほどの痛みではありません。しかし、完全に骨折すると、痛みが強くなり歩けなくなることもあります。 保存療法では再発のリスクが残るため、早期のスポーツ復帰を望む場合は、手術が推奨されることがあります。 中足骨基底部骨折(下駄骨折) 中足骨基底部骨折とは、足の小指側にある細長い骨の付け根の骨折のことです。下駄骨折とも呼ばれています。強く捻挫をした際などに発症する場合があります。 主な症状は足の外側に現れる痛みです。足をついて歩けないほどの痛みや腫れ、内出血が現れます。 発症初期であれば、スポーツなどの運動を制限すれば治癒が見込まれます。放置すると悪化して回復が遅れるリスクがあるため、早期受診による治療が重要です。 腓骨筋腱炎 腓骨筋腱炎とは、主に外くるぶしの付近にある腱に炎症が起きる病気です。スポーツによる負荷が発症の原因と考えられており、とくにランニングやジャンプを伴うスポーツで発症しやすいです。 発症すると、外くるぶし付近に強い痛みが現れます。安静時は痛みが現れにくいため、放置されることが多いです。 また、赤みや熱感などの炎症症状は現れにくい一方で、冷えの症状が現れることがあります。治療方法としては、安静の保持が基本です。 腓骨筋腱脱臼 腓骨筋腱脱臼とは、足首の後ろを通っている腓骨筋腱という腱が、外くるぶしの骨の上に乗り上げる外傷です。 スポーツ中に急激な方向転換をした際に発症する場合が多いです。発症した際は「コリッ」と何かが抜けた感触が現れます。 主な症状は以下の通りです。 外くるぶしの痛みや腫れ 足の不安定感や脱力感 初回の脱臼の場合は、ギプス固定による治療を行います。 足関節外側靭帯損傷 足関節外側靭帯損傷とは、足首を内側にひねった際に外側の靱帯が伸びたり切れたりする外傷です。スポーツにより発症する場合が多いです。 「ただの捻挫」として放置されることがありますが、適切な治療を受けないと回復の遅れや後遺症が発生するリスクがあるため注意してください。 発症直後はRICE処置による応急対応が重要です。痛みの具合を考慮しながら徐々に運動を再開していきます。 RICE処置の手順について詳しくは、以下の記事をご覧ください。 歩くと現れる足の側面・外側の痛みを放置するリスク 歩くと現れる足の側面・外側の痛みを放置すると、以下のように外傷や病気に応じた合併症や後遺症が発生するおそれがあります。 病名 起こりうる合併症 ジョーンズ骨折 ・偽関節(ぎかんせつ:正常に骨がくっついていない状態) ・変形癒合(へんけいゆごう:骨がずれてくっついた状態) 中足骨基底部骨折 腓骨筋腱脱臼 ・反復性脱臼(腱の脱臼がクセになる) ・痛みの長期化 足関節外側靭帯損傷 ・足関節の不安定感 ・痛みの長期化 足の側面・外側の痛みが長引くまたは悪化している方は、速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 歩くと現れる足の側面・外側の痛みの治し方 歩くと現れる足の側面・外側の痛みを治すには、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが重要です。 原因別の主な治療方針は、以下の通りです。 病名 治療方針 ジョーンズ骨折 ・保存療法が原則であるが再発のリスクがある ・スポーツ復帰を望むアスリートには手術療法が推奨される 中足骨基底部骨折 ・ギプスによる固定で治癒できることが多い ・骨のズレが大きい場合はワイヤー等で固定する手術を行う 腓骨筋腱炎 ・痛みを軽減する湿布や塗り薬を活用した安静が基本となる ・鍼灸施術により痛みや冷えが改善したとの報告もある(文献1) 腓骨筋腱脱臼 ・初回の脱臼の場合は、4〜6週間のギプス固定による治療を行う(文献2) ・脱臼が癖になっている場合は手術を検討する 足関節外側靭帯損傷 ・専用の固定具(シーネ)と松葉杖による保存療法を行う ・運動機能を改善するために早期にリハビリテーションを始める 後遺症に対する再生医療 スポーツ外傷の治療には再生医療という選択肢があります。再生医療とは、自己の細胞を損傷している部位に注入して、身体が本来持つ自然治癒力を活かす治療方法です。 具体的な治療方法は以下の通りです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 再生医療には手術や入院の必要がないメリットもあります。スポーツ外傷に対する再生医療について詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。 歩くと痛む足の側面・外側のケガの予防法 足の側面・外側のケガを予防するには、以下のような方法があります。 運動や練習の質と量を調整する 下肢の筋力と柔軟性を保つ 足に合ったシューズやインソールを活用する それぞれの予防法について詳しく解説します。 運動や練習の質と量を調整する 足の怪我の予防において運動や練習の質と量の改善は重要です。 例えば、ジョーンズ骨折においては以下のことに注意します。 足の外側への過度な負担を軽減するためにフォームや体の使い方を見直す 硬いグラウンドでは練習をしすぎない 練習前に下肢のストレッチを行う スポーツにおいては、チーム全体におけるストレッチやトレーニングの管理が重要です。 下肢の筋力と柔軟性を保つ 下肢の怪我予防においては、練習前のストレッチだけでなく、練習後のストレッチや日々の筋力トレーニングも重要です。 下肢の怪我予防に効果的なストレッチと筋力トレーニングの一例は以下の通りです。 足底ストレッチ 1.ゴルフボールなどを用意する 2.足底でボールを転がして足の筋肉をほぐす タオルギャザー 1.立位になり足の下にフェイスタオルを敷く 2.足の指の力だけを使ってタオルを手前に引き寄せる タオルギャザーのポイントは、かかとを固定したまま指でできるだけ大きく動かすことです。 足に合ったシューズやインソールを活用する 足の怪我を予防するには、自分の足に合ったシューズやインソールを活用するのが重要です。 シューズの選び方のポイントは以下の通りです。 足にフィットしている 衝撃の吸収性が良い かかと部分が硬く安定性が良い スパイクシューズにおいては、食い込みが良すぎると怪我が多いという考えがあります。とくにジョーンズ骨折の既往歴がある方は、先の丸いスパイクシューズが推奨されています。 インソールにおいては、シューズの中で足が滑らないように一体感を上げるための活用が重要です。 まとめ|足の側面・外側の痛みが長引く場合は医療機関を受診しよう 歩くと現れる足の側面・外側の痛みは、ジョーンズ骨折や下駄骨折などのおそれがあります。放置すると回復の遅れや後遺症が発生するリスクがあるため注意が必要です。 治療方針は原因によって異なりますが、場合によっては手術が推奨されることもあるため、適切な診断を受けなければなりません。予防するには、練習の質と量の調整、下肢の筋力と柔軟性の維持・向上が必要です。 自分の足にフィットしたシューズやインソールの選択も重要です。足の側面・外側の痛みが長引くまたは悪化している場合は、医療機関の受診を検討してください。 歩くと現れる足の側面・外側の痛みに関するよくある質問 足の外側が急に痛い原因は? 足の外側に急に痛みが現れた場合は、骨折や靱帯損傷などが起きてしまっているおそれがあります。速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 足の側面ではなく内側に現れる痛みの原因は? 足の内側に痛みが現れる原因として、有痛性外脛骨障害(ゆうつうせいがいけいこつしょうがい)などがあります。繰り返す運動や外傷が原因で、内くるぶしの前方足底側に硬い隆起物が触れるようになります。 自然治癒する場合もありますが、再発するおそれもあるため医療機関で適切な治療を受けてください。 足の小指の外側が痛い原因は? 足の小指付近が痛い場合は、ジョーンズ骨折や下駄骨折などのおそれがあります。放置すると回復が遅れるリスクがあるため、速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 参考文献 (文献1) 腓骨腱障害に属する腓骨筋腱炎を疑った患者に対する鍼灸施術の有効性|明治国際医療大学誌 (文献2) 腓骨筋腱脱臼|日本足の外科学会
2023.02.03 -
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- ひざ関節
- 動作時の痛み
冬のウィンタースポーツシーズンになると、スノーボードやスキーを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。 ただし、スノーボードやスキーなどは、スピードが出るほか、転倒や衝突の危険性が高いスポーツです。また、膝を中心に使うスポーツであることから、膝の痛みや怪我を伴うケースも珍しくありません。 今回はスノーボードやスキーで起こりやすい膝の痛みや怪我について解説します。治療法や予防策についてもまとめているので、膝の痛みを我慢して症状を悪化させないよう、ぜひ参考にしてください。 スノーボードやスキーで起こりやすい膝の痛みや怪我 スノーボードやスキーなどによる膝の痛みの原因として最も多いのは、「前十字靭帯損傷」と「半月板損傷」です。 スノーボードやスキーでは、滑走中に膝を捻ってしまったり、ジャンプからの着地や転倒時に大きな負担がかかったりするため、膝の損傷や捻挫のリスクが高まります。 以下で、膝の痛みの原因となるそれぞれの怪我について詳しく見ていきましょう。 膝の痛みの原因|前十字靭帯損傷 前十字靭帯とは、膝の関節内にある靭帯のうちの一つです。前十字靭帯は、膝の捻りや前後のぐらつきを抑え、膝関節を安定させる役割を担います。 前十字靭帯損傷とは、具体的に以下のような靭帯の状態を意味します。 伸びている 部分的に裂けている 完全に裂けている(断裂) 前十字靭帯損傷は、ジャンプの着地や急な方向転換などで起こりやすい怪我です。 ▼ 前十字靭帯損傷の受診の目安について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 前十字靭帯損傷の症状 前十字靭帯の受傷直後は、激しい痛みのために動けなくなるケースがほとんどです。なかには、「ブチッ」と筋肉が切れるような音が聞こえる場合もあります。 受傷直後には動けていても、時間が経過すると関節内血腫(関節内に血がたまる状態)が生じるとされています。そして、時間の経過とともに、痛みや腫れが強くなって動くことが難しくなります。 一般的には、2〜3週間で腫れや痛みが軽減されるものの、以下のような症状が継続して見られるケースも珍しくありません。 膝の不安定感 膝が外れる感じがする 膝に力が入らない 膝がすぐ腫れてしまう 膝が伸びない 正座ができない 前十字靭帯損傷の症状は、とくに膝を使う動作やスポーツ競技中などで現れます。 前十字靭帯損傷の診断 前十字靭帯損傷は、医師による診察やMRI検査によって診断されます。とくにMRI検査は靭帯の評価(靭帯の形状や靭帯の走行など)に有用です。また、骨折の有無を確認するためにレントゲン検査を用いる場合もあります。 前十字靭帯損傷の治療法 前十字靭帯損傷の治療法は、主に保存療法と手術療法の2種類です。以下で、それぞれの治療法について解説します。 保存療法 前十字靭帯損傷の保存療法では、大腿四頭筋などの筋力訓練を行い、必要に応じて装具を使用することで、日常生活や軽度のスポーツ活動への復帰を目指します。 この治療法は手術を伴わないため、体への負担が軽い点が特徴です。 一方で、保存療法では膝の安定性が十分に確保されない場合があり、痛みや不安定感が続くことがあります。 そのため、適切なリハビリを行わない場合、半月板損傷や他の靭帯損傷といった二次損傷のリスクが高まる可能性があります。 以前は、スポーツ活動への復帰を目指さない場合に保存療法が一般的に選択されていましたが、近年は、膝の不安定性が長期的に関節軟骨や半月板に負担をかけ、変形性膝関節症などの膝関節の変性リスクを高める可能性が示唆されています。そのため、若年者に対しても保存療法ではなく手術療法が推奨されるケースがあります。 手術療法 前十字靭帯は断裂すると自然に修復されず、必要に応じて再建術を行います。前十字靭帯再建術では、膝の後内側にある屈筋腱を移植する自家移植が一般的です。 手術後はリハビリが必須ではあるものの、手術から10~12カ月後にはスポーツ復帰が見込めます。 前十字靱帯損傷を放置すると、膝が安定性を失い、ガクッと崩れ落ちてしまったり、膝があらゆる方向に捻じれやすくなったりします。 前十字靱帯損傷によって膝が安定しない状態が続くと、半月板や関節軟骨に負荷がかかるため注意が必要です。 ▼ 前十字靭帯損傷の手術をしない場合に考えられるリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。 膝の痛みの原因|半月板損傷 半月板とは、膝関節の大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨です。膝の内側と外側にあり、膝にかかる衝撃を吸収する働きがあります。 半月板損傷は、半月板に亀裂が生じたり、欠けたりした状態のことです。若年者から高齢者まで世代を問わず発症し、慢性化すると変形性膝関節症を引き起こす可能性もあります。 半月板損傷の症状 半月板損傷の程度によって異なるものの、主な症状は以下の通りです。 膝の曲げ伸ばしが困難になる 膝を動かすと激しい痛みが生じる 膝に水が溜まる 膝が腫れて圧痛が生じる 膝関節が突然ロックされたように動かせなくなる(ロッキング) ロッキングが起こると歩行困難になる場合があるなど、日常生活に支障をきたします。とくに運動中や階段の昇降時などに強い痛みを感じる傾向にあります。 ▼ 半月板損傷の症状について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 半月板損傷の診断 半月板損傷の診断方法は、医師による診察やMRI検査などです。状況に応じて、膝関節内にカメラ(関節鏡)を入れて直接損傷の程度を確認する、関節鏡検査を行う場合もあります。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の主な治療法として、保存治療と手術療法の2種類があります。 保存療法 半月板損傷が軽度の場合は、保存療法を選択するケースがほとんどです。保存療法では、サポーターで患部を固定し、抗炎症薬などの薬物療法やリハビリを中心とした治療を行います。 保存療法で痛みや症状が改善されない場合や、ロッキングなどの症状が続く場合には、手術療法を検討する必要があります。 手術療法 亀裂部位の幅が1cm以上の場合や、保存療法による効果が見られない場合は、手術療法を選択することが一般的です。半月板損傷の手術には、損傷した部分を切り取る切除術と、損傷した部分を縫い合わせる縫合術の2種類があり、関節鏡を使った鏡視下手術が行われます。 切除術の場合、半月板を取り除くことで膝軟骨の消耗が進んでしまう可能性があるため、近年は縫合術が選択されるのが一般的です。一方で、損傷した半月板の状態によって縫合が難しいと判断された場合には切除術が行われます。 手術後はリハビリが必須で、スポーツへ復帰までの期間は半月板切除術で約3カ月、半月板縫合術で約6カ月とされています。 ▼ 半月板損傷の手術のメリット・デメリットについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 再生医療ならスノーボードやスキーによる膝の痛みの軽減に効果的 スノーボードやスキーによる膝の痛みを軽減するためには、再生医療という選択肢もあります。再生医療とは、幹細胞や血小板の投与によって、症状の改善を目指す治療方法です。 リペアセルクリニックでは、半月板損傷・半月板断裂に対する再生医療・幹細胞治療を行っています。以下で、当院における半月板損傷に対する再生医療の症例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。 症例1.スノーボードで受傷した半月板損傷に対する再生医療 50代の男性は、スノーボードをしていて膝に違和感を感じ、その後に足を踏ん張ったときに強い痛みが現れました。しばらくして症状が和らいだものの、階段の昇降時に痛みが認められました。 半月板は、一度損傷すると自然治癒することはありません。半月板損傷はたとえ痛みがなくなっても、放置すると悪化するリスクが高い怪我の一つです。 当院のレントゲン所見にて、半月板の水平断裂が認められたため、膝関節に幹細胞5000万個を3回投与しました。当院における脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療は、身体に大きな負担をかけずに半月板の損傷や断裂に対する治療が可能です。 初回の投与から約1カ月で効果が現れはじめ、2カ月が経つ頃には膝の痛みがなくなりました。スノーボードを継続するため、幹細胞の投与と並行して、筋肉トレーニングとストレッチにも取り組んだ事例です。 ▼ こちらの症例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 症例2.スキーができないほどの膝の痛みに対する再生医療 60代の男性は、昔からスキーをよくしており、約15年前から膝に痛みを感じていました。当院を受診する3年前には、ほかのクリニックでPRP療法を受けたそうです。その後、少し痛みが和らいだものの、普段の生活に支障が出始めて幹細胞治療を選択しました。 MRIとレントゲン検査の結果、半月板損傷と膝の変形が認められたため、両膝に各2500万個の幹細胞を2回投与しました。初回の投与から1カ月で痛みがほぼ半減し、2カ月が経つ頃には両膝とも10分の1まで痛みがなくなった事例です。 同時に、左膝周りの筋力低下に対するトレーニングを指導し、膝の動きを良くするためのリハビリテーションを実施しました。これにより、両膝とも正常な可動域が得られるまで回復しました。 ▼ こちらの症例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 スノーボードやスキーによる膝の痛みや怪我の予防策 スノーボードやスキーによる膝の痛みや怪我を予防するためには、運動前のストレッチやサポーターの使用などが効果的です。 以下で、膝の痛みや怪我の予防策を解説するので、ぜひ参考にしてください。 滑る前にしっかりとストレッチする スノーボードやスキー中に膝を痛めないよう、滑る前にはしっかりとストレッチをしましょう。膝周りの筋肉をほぐしておくと、膝関節を柔軟に保てるようになり、転倒や衝突などによる怪我のリスクを減らせます。 具体的には、以下を中心としたストレッチがおすすめです。 大腿四頭筋(太ももの前) ハムストリングス(太ももの後ろ) 股関節周り 雪山でのウィンタースポーツは、体を冷やしやすいため注意が必要です。10〜15分くらいかけてしっかりとウォームアップしておくと、身体の柔軟性が高まり、怪我の防止につながります。 サポーターやプロテクターを使用する スノーボードやスキーによる膝の痛みを予防するためには、サポーターやプロテクターの使用も効果的です。サポーターやプロテクターは、外部からの衝撃や過剰な負担から膝を守ります。また、膝を過度に捻らないようにするための役割も担います。 スノーボードやスキーでは、突発的な怪我が多い傾向にあります。たとえ膝に痛みがない場合でも、怪我の予防のために、サポーターやプロテクターを着用しておくと安心です。 日頃から筋力トレーニングをする 日頃から筋力トレーニングに取り組んでおくと、スノーボードやスキー中の怪我の予防につながります。膝周りの筋力を強化すると安定性が増し、膝に過度な負担がかかることを防ぎます。 怪我の予防には、膝周りだけではなく、太ももやお尻、ふくらはぎの筋力強化も効果的です。スクワットのほか、体幹を鍛えるために片足で立ったり、バランスボールを使ったりするトレーニングも膝の安定性を高めることに役立ちます。 まとめ・スノーボードやスキーによる膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しよう スノーボードやスキーで怪我をして膝の痛みを抱えると、日常生活にも支障をきたす可能性があります。運動前のストレッチやプロテクターの着用などによって、怪我を予防しましょう。 スノーボードやスキーを楽しんだ後に膝の痛みを感じる場合は、前十字靭帯損傷や半月板損傷などが疑われます。適切な治療を受けるためにも、膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診してください。 また、前十字靭帯損傷や半月板損傷の治療後は、怪我をしたときと同じ動作を続けると、再び膝を損傷する可能性があるため注意が必要です。スノーボードやスキーを楽しむためにも、普段からストレッチや筋力トレーニングを習慣づけ、全身の柔軟性を保つようにしましょう。 半月板損傷などの膝の痛みの治療には、再生医療という選択肢もあります。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。再生医療をご検討の際は、ぜひ気軽にご相談ください。
2023.02.01 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
視床出血(ししょうしゅっけつ)は脳出血の一種で、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気です。多くの場合、高血圧を背景に発症し、体の片側の麻痺や感覚障害などの後遺症を残す場合があります。 ご家族が視床出血を発症し、「これからどこまで回復するのか」「今できるリハビリは何か」と、見通しの立たない不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、急性期・回復期・生活期のリハビリの流れから、後遺症別のリハビリ方法、回復期間と予後の考え方までを、医師の視点で解説します。 リハビリは長期にわたることもありますが、時期や症状に合わせた継続で、改善が期待できる場合があります。焦らず取り組むための参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血後のリハビリや回復にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 視床出血の後遺症とリハビリ 視床出血では、出血した側と反対側の体に症状が現れやすいのが特徴です。つまり、右の視床で出血が起こると左半身、左の視床では右半身に症状が出やすくなります。ただし、実際の症状は出血の大きさや広がり方によって変わってくる点に注意が必要です。 視床出血の主な後遺症は、以下の表のとおりです。 主な後遺症 生活上の困りごと 視床痛 ・手足のジンジン、ピリピリとした痛み ・痛みへの不安で動きが減る 感覚障害 ・しびれや温度の感じにくさ ・手足の位置がわかりにくい 感覚障害を伴う半身麻痺 ・手先の細かい動作がしにくい ・立つ、歩くときの姿勢が不安定 運動失調 ・動きがぎこちなく狙いが定まらない ・字を書く、物を取る動作が乱れる 嚥下・構音障害(声量低下) ・むせやすく食事に時間がかかる ・声が小さく、話が伝わりにくい 高次脳機能障害 ・記憶や注意が続きにくい ・段取りを立てにくい 眼球運動障害 ・物が二重に見える ・視線を上下に動かしにくい なお、各後遺症に対応するリハビリでは、低下した機能を回復させる訓練だけでなく、残っている機能や補助具を活かして、歩行・着替え・食事といった日常生活動作をしやすくすることを目指します。 ただし、同じ後遺症でも、リハビリの内容や組み合わせは一人ひとり異なります。どのリハビリをどの程度行うかは、医師とリハビリ専門職が状態を評価しながら個別に検討します。 視床出血のリハビリの流れ|急性期・回復期・生活期 視床出血のリハビリは、右視床出血では左半身、左視床出血では右半身のように、出血した側と反対側に現れる症状へ働きかけていきます。その上で、症状や全身状態、発症後の時期に合わせて段階的に進めるのが基本です。 時期ごとの大まかな流れは、以下のとおりです。 急性期のリハビリ(発症〜約2週間) 回復期のリハビリ(発症〜約3〜6カ月) 生活期(維持期)のリハビリ(発症〜約6カ月以降) ここでは、リハビリの大まかな流れや全体像を解説します。 急性期のリハビリ(発症〜約2週間) 急性期のリハビリは、安全管理と合併症の予防を最優先に、全身状態に応じてできる範囲から始めます。この時期は、再出血や血腫の増大、脳浮腫(のうふしゅ:脳に水分がたまり、脳が腫れた状態)などが起こる可能性があります。そのため、状態の変化を早期に見つけて対応することが重要です。 医療者は、バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・呼吸数など)や意識レベル、瞳孔の変化などを観察し、再出血を防ぐために定められた範囲で血圧を管理します。 一方で、安静のために長く寝たきりが続くと、褥瘡(じょくそう:床ずれ)や関節の拘縮(こうしゅく:関節や筋肉が硬くなり、動かしにくくなった状態)につながります。そのため、皮膚の観察やこまめな体位変換、適切なポジショニングを行いながら、状態に応じて少しずつ体を動かしていきます。 回復期のリハビリ(発症〜約3〜6カ月) 急性期を過ぎた回復期は、機能の回復と日常生活動作の再獲得を目指す時期です。症状に応じて、理学療法・作業療法・言語聴覚療法などを組み合わせて進めます。 また、回復期は褥瘡を防ぐ皮膚の観察や関節拘縮を防ぐ体位調整に加え、栄養状態や運動機能、精神状態にも目を配ります。嚥下機能(えんげきのう:食べ物や飲み物を安全に飲み込む働き)が低下している場合は、誤嚥性肺炎を防ぐために食事時の姿勢と口腔ケアが大切です。 さらに、感覚障害や視床痛がある場合は、体に触れる前に声をかけるなど感覚障害への配慮を行い、心理面も支えます。 なお、回復期の「約3〜6カ月」はあくまで一般的な目安です。回復の速さや到達度には個人差があります。 生活期(維持期)のリハビリ(発症〜約6カ月以降) 生活期は、回復期までに獲得した機能を維持しながら、状態に応じて目標を見直す時期です。機能訓練や日常生活動作の練習に加え、社会参加、再発予防、心理的な支援を続けることが重要です。 なお、視床出血の予後は、血腫の大きさや部位、年齢、発症時の意識状態などに左右されます。そのため、回復までの期間や到達できる状態を一律に示すことはできません。 一例として、左視床出血を発症した37歳女性を7年間追跡した報告では、食事や着替え、移動などの身体動作を評価する点数が48点から80点(91点満点)へ、理解や記憶、問題解決などの認知面を評価する点数が10点から20点(35点満点)へ改善しました。(文献1)7年後には、家庭内の動作がおおむね自立したと報告されています。 また、思うように体を動かせないストレスや家族への罪悪感から、気分の落ち込みやうつ症状が現れる場合もあります。不安が強い場合は、心理カウンセラーへの相談や当事者同士の交流も選択肢です。 【後遺症別】視床出血のリハビリ方法 ここからは、後遺症ごとのリハビリの方向性を紹介します。おおまかには、次のような後遺症に対して訓練を行います。 感覚障害 視床痛 歩行・バランス・運動失調 嚥下・構音障害(声量低下) 眼球運動障害 なお、同じ訓練がすべての方に適しているわけではありません。症状の内容と安全性を評価した上で、一人ひとりに合ったリハビリ内容を選ぶ必要があります。 感覚障害へのリハビリ 視床出血のあとには、以下のような感覚障害が生じる場合があります。 感覚が鈍くなる しびれる 異常な痛みを感じる 温度がわかりにくい 手足の位置や動きがつかみにくい(深部感覚の低下) 感覚障害に対しては、感覚を再び使いやすくする「感覚再教育」が行われます。 具体的には、以下のような方法が代表的です。 目で見ずに材質の異なる物を触って当てる 米などを入れた容器の中から目的の物を探す 温かい物と冷たい物の違いを確かめる また、着替えのときに肌触りの違う衣服に触れる、入浴や食事の中で触覚や温度を意識するなど、日常生活に取り入れる工夫も役立ちます。 ただし、感覚が低下していると、熱さや傷に気づきにくくなります。とくに温かい物と冷たい物を使う訓練はやけどの危険もあるため、必ず専門職の指導のもとで行いましょう。 視床痛へのリハビリ 視床痛は、手足にジンジン、ピリピリとした痛みやしびれが続く後遺症で、鎮痛薬が効きにくいことも少なくありません。視床痛へのリハビリの一つに、痛みに対する考え方と行動を整理する「認知行動療法」があります。 視床痛があると、「動くと痛みが悪化するのではないか」などの不安や自信の低下から、活動量が減り、引きこもりにつながることがあります。そこで、どの動作で痛みが強まり、何をすると和らぐのかを整理し、無理のない範囲から少しずつ活動量を増やす取り組みを行います。 こうした経験を積み重ねることで、痛みに対する不安を和らげ、活動量を保ちながら生活への影響を減らすことを目指します。 なお、認知行動療法だけで視床痛が治るわけではありません。薬物療法なども含め、医療機関で相談しながら進めることが大切です。 歩行・バランス・運動失調へのリハビリ 出血の広がりによっては、運動麻痺に加えて、動きを滑らかに調整しにくい「運動失調」が生じる場合があります。手足の動かしにくさや歩行の不安定さに対しては、部位や症状に応じて訓練を組み合わせるのが基本です。 歩行やバランス、運動失調に対するリハビリでは、症状や身体機能に応じて、次のような練習を行います。 対象部位 主な練習内容 上肢 ・手の開閉 ・指を1本ずつ動かす ・小物をつまむ ・コインを拾う ・箸やスプーンを使う 下肢 ・筋力強化や片脚立ち ・スクワット ・座った姿勢での膝の伸展や脚上げ ・歩幅を意識した歩行 ・鏡で姿勢を確かめる練習 上記の他に、運動失調に対しては、リズムに合わせた運動やボールキャッチなど、目と手の協調を促す訓練も行われます。 さらに、ボタンやファスナーの開け閉め、歯磨き、食事、補助具の使い方など、日常生活の動作に直結した練習も行います。 なお、片脚立ちや歩行の練習は転倒の危険を伴います。自己判断で行わず、必ず理学療法士などの評価と付き添いのもとで進めましょう。 運動失調の起こる仕組みや特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 嚥下・構音障害(声量低下)へのリハビリ 視床出血では、視床の周囲に広がった影響などにより、飲み込みにくさ(嚥下障害)や、発音のしにくさ・声の小ささ(構音障害・声量低下)が起こる場合があります。これらに対しては、言語聴覚士を中心に、飲み込みや発声、口の動きの訓練を段階的に進めます。 左視床出血後に失語症と嚥下障害が現れた70歳代男性の症例では、発声や唇・舌の運動、口腔ケアなどを行い、状態に合わせて食事の形やとろみを調整しながら、口から食べる練習を進めました。その結果、最終的には3食とも口から食べられるようになったと報告されています。(文献2) ただし、回復の経過には個人差があります。また、誤嚥(ごえん)の危険があるため、食事の形やとろみの調整、飲み込みの訓練は、医師や言語聴覚士などの評価にもとづいて行いましょう。 眼球運動障害へのリハビリ 視床出血では、血腫が下方へ進展し、眼の動きに関わる領域へ影響すると、垂直方向の眼球運動障害が生じる場合があります。上下方向の視線を動かしにくくなったり、物が二重に見える複視が現れたりすると、歩行や読み書き、食事といった日常生活に影響しやすくなるのが特徴です。 リハビリでは、指などを目で追う、目標を見つめる、別の場所へすばやく視線を移す、両目を内側に寄せるといった練習を行います。過去には、このようなリハビリによって眼球の動きが改善した症例も報告されています。(文献3) 見えにくさが強い場合は、以下のような方法で日常生活を補います。 片方の眼を覆う 頭の向きを調整する プリズム眼鏡(物が二重に見える症状を軽減する眼鏡)を使う ただし、適した方法は症状によって異なるため、眼科医や視能訓練士、作業療法士などが状態を確認しながら進めます。また、研究はまだ限られており、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。 視床出血のリハビリと再生医療という選択肢 リハビリと併せて検討できる選択肢の一つに、幹細胞を用いる再生医療があります。 当院「リペアセルクリニック」で行っている再生医療では、患者様自身から採取した幹細胞を培養し、点滴で投与します。脂肪由来の幹細胞には、損傷した神経や血管が修復されやすい環境を促す働きがあるとされており、この性質を活用した治療法です。 ただし、再生医療だけで機能が完全に回復するわけではありません。リハビリと組み合わせて取り組む考え方が基本であり、適応には個人差があります。また、期待できる効果やリスクは、患者様ごとに異なるため、必ず医師に確認した上で検討しましょう。 なお、実際の症例については、以下の記事もご覧ください。 視床出血のリハビリでお悩みの方は当院へご相談ください 視床出血のリハビリは、急性期・回復期・生活期、そして後遺症の種類に合わせて、無理のない範囲で継続していくことが大切です。回復に必要な期間や到達度には個人差があり、長い経過の中で少しずつ改善がみられる場合もあります。 また、適応がある場合は、リハビリと再生医療を組み合わせる方法も検討できます。 回復の見通しが立たず不安を感じている患者様やそのご家族は、どうか一人で抱え込まず、専門家にご相談ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になることがある方は、ぜひ一度ご登録ください。 視床出血のリハビリに関するよくある質問 視床出血のリハビリ期間はどのくらいかかりますか? 回復までに必要な期間を一律に示すことはできません。血腫の大きさや部位、症状、年齢、合併症、リハビリを始めた時期などによって、経過は大きく変わります。 大切なのは、急性期・回復期・生活期を通じて、目標を見直しながらリハビリを継続することです。長期の経過で改善がみられた症例もありますが、すべての方が同じように改善するとは限りません。 焦らず、専門職と相談しながらリハビリを継続しましょう。 視床出血で記憶障害が出た場合はリハビリできますか? 記憶障害や注意障害がある場合も、状態に合わせてリハビリを行えます。課題を簡単にする、繰り返し練習する、手順や予定を文字や図で示すなどの工夫が有効です。 実際に、左視床出血後に注意力や記憶力が低下した60歳代女性の症例では、取り組みやすい難易度に課題を調整し、反復練習や予定の見える化、生活環境の調整を行いました。その結果、認知機能や記憶力、日常生活の自立度に改善がみられています。(文献4) ただし、単一の症例であり、回復の程度や経過には個人差があります。 参考文献 (文献1) 脳室穿破を伴った左視床出血の長期経過|認知リハビリテーション (文献2) 左視床出血で失語症と嚥下機能低下を認めた症例へのアプローチ|脳血管研究所 美原記念病院 (文献3) 脳損傷者における眼球運動障害改善のためのリハビリテーション|日本作業療法士協会 (文献4) 重度上肢麻痺と注意・記憶障害を呈した視床出血症例で集中的上肢機能訓練による機能回復と難易度設定による行動変容が奏功した一例|日本作業療法士協会
2023.01.30 -
- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
- 足部
- スポーツ外傷
「サッカーをすると足の外側が痛くなるけどなぜ?」 「バスケットでつま先の外側が痛むけど放置して大丈夫?」 上記のような症状がある場合、ジョーンズ骨折の可能性があります。 今回はスポーツ選手に多いジョーンズ骨折について、特徴や骨折のなりかけで見られる症状を解説します。 チェックリストも紹介するので、早めに整形外科で受診できるよう、ぜひ参考にしてください。 ジョーンズ骨折とは ジョーンズ骨折は小指の骨である第5中足骨の疲労骨折です。 ジョーンズ骨折はサッカーやバスケット、ランニングなどのスポーツで足の外側に繰り返しストレスがかかって生じる疲労骨折です。 第5中足骨は血液の供給が乏しく、骨折する部分の近くは複数の筋肉が付着していて常に牽引力が働くため、一度骨折するとくっつきにくくなります。 骨が離れたままになってしまう偽関節(ぎかんせつ)になりやすいのも特徴です。 ジョーンズ骨折は中足骨の中でもより足首側の端から 1.5〜2cmの部分に骨折が起こります。 主に10代の方がスポーツで発症するケースが大半ですが、運動量によっては成人でも発症するので注意しましょう。 ジョーンズ骨折が発症する原因 ジョーンズ骨折が発症する原因は、スポーツ動作で足の外側に繰り返しかかるストレスです。 人の足裏は体重をうまく分散させるために、たいらではなくアーチ状の形をしています。 第5中足骨はまっすぐな骨ではなく、丸くアーチ状になっており、体重を分散させるためにストレスを受けやすいのです。 とくにサッカーやバスケットボールなど、横への動きが多いスポーツで反復したストレスがかかりやすく、疲労骨折の原因になります。 また、次のような環境や個人の要因も原因としてあげられます。 急な激しい練習 固すぎるグランド(人工芝)でのスポーツ 足の負担が強い不適切なシューズ 不良な姿勢(がに股) 上記のような環境や姿勢でストップやサイドステップなどを繰り返すとストレスがかかりやすくなってしまうのです。 立ち仕事による慢性的な疲労や、しゃがみ込み動作の繰り返しによる疲労骨折など、スポーツをしていない方で発症する場合もあるので注意してください。 ジョーンズ骨折の症状 ジョーンズ骨折は、骨折のなりかけの状態と、完全に骨折した状態で症状が違います。 それぞれの症状について解説します。 ジョーンズ骨折のなりかけの症状の場合 ジョーンズ骨折のなりかけの症状は、痛みや腫れなど一般の骨折に見られるような自覚症状が出にくいのが特徴です。 骨折のなりかけでは、一般的な骨折のように骨が分離するのではなく、ストレスの蓄積により徐々に骨が脆くなっている状態です。この状態では日常生活だけでなくスポーツ中も痛みを感じない場合があります。 また、痛くてもそれほど強くはないため、そのまま競技を続けてしまう場合も少なくありません。その結果、プレー中やプレー後に痛みが増える症状が繰り返します。 なお、歩くと痛いと感じている方は、以下の記事を参考に「ジョーンズ骨折かどうか」、1つの判断基準にしてください。 進行後どこが痛むのか ジョーンズ骨折の痛みは進行後、足の外側が痛みはじめます。 ジョーンズ骨折になりかけの症状では、足の外側に感じる痛みは軽いケースが大半なため、スポーツ復帰する方もいるでしょう。 ジョーンズ骨折は主に、ストレスの蓄積から発症する骨折なので、放置すると完全に骨折する症状へと発展するのです。 完全に骨折してしまうと、強い痛みだけでなく歩行困難へとつながる可能性があります。 足の外側に痛みを感じたら、たとえ軽度であってもすぐに受診するのをおすすめします。 ジョーンズ骨折の診断方法 ジョーンズ骨折か確かめるには、身体所見をした後、CT検査やMRI検査で確定させます。 レントゲン撮影による検査もありますが、早期発見を目的にするならMRI検査がおすすめです。 MRI検査では、レントゲン撮影では判断できない時期でも有用で、筋肉や結合組織の損傷も確認できます。 なお、CT検査では手術が必要な症状で用いられるため、症状に応じた診断方法を選択しましょう。 当院ではメール相談だけでなく、オンラインカウンセリングも実施しています。 来院前に軽く相談しておきたい方は、ぜひ気軽にご利用ください。 ジョーンズ骨折になりやすい環境かチェックリストで確認 ジョーンズ骨折になりやすい環境かどうかを、チェックするポイントを紹介します。 以下チェックリストで、該当する環境がある方は注意しましょう。 競技しているスポーツが足の外側にストレスのかかるものか 練習場が床・芝・土・人工芝など固い環境か 練習量が多すぎではないか シューズが環境に適しているか キックの利き足か ジャンプの踏切は適切か シューズの底のすり減り方が異常ではないか 足の外側が痛むか 上記のようなチェックをして、足の外側にストレスがかかりやすいかどうかをチェックします。 練習場所が人工芝のように固いグランドである、練習量が多すぎる、足に合わないシューズを使用しているなどは注意が必要です。 また、シューズの底を見たときに、外側ばかりすり減っている場合は、足の外側にストレスがかかりやすい動きをしている結果なので、チェックしてみましょう。 もし、すでに痛みが外側にあり継続する場合は、ジョーンズ骨折の可能性があります。 骨折のなりかけの場合は、痛みが自覚しにくかったり、競技中のときだけだったりするため、放置せず早めに整形外科へ受診をしましょう。 ジョーンズ骨折に悩むアスリートの方は、有効な治療法や予防法などを解説している以下の記事もぜひ参考にしてください。 まとめ・その症状ジョーンズ骨折かも?と思ったら専門機関で適切な診断を! ジョーンズ骨折はストレスが蓄積して徐々に進行する疲労骨折です。 完全に骨折するまでは痛みがない場合もあり、痛みがあってもつい競技を続けてしまう方もいるでしょう。 しかし、放置して競技を続けると、症状が悪化したり、完全に骨折してしまったりするリスクがあります。 なりかけの症状でも放置せず、少しでも気になる症状があれば早めの受診や予防をするのが重要です。 本記事を参考にしてジョーンズ骨折の早期発見、予防をして、好きなスポーツを楽しみましょう。
2023.01.27 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
脳溢血(のういっけつ)という言葉を聞いて、どのような病気なのか、脳出血や脳梗塞とどう違うのか、気になる方も多いでしょう。 脳溢血は現在「脳出血」と呼ばれることが多く、脳卒中の一種です。突然、脳の血管が破れて出血し、片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、激しい頭痛、意識障害などの症状を引き起こします。 主な原因は高血圧で、予防や再発防止には血圧管理と生活習慣の見直しが大切です。 本記事では、脳溢血が起こる原因や脳梗塞・くも膜下出血との違い、主な症状、後遺症、治療方法、予防法を解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳溢血の後遺症や再発について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脳溢血とは 脳溢血(のういっけつ)とは、脳の血管が破れて脳内に出血する病気です。現在は「脳出血」と呼ばれるのが一般的で、脳卒中の一種に含まれます。脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりして、脳の働きに障害が出る病気の総称です。脳卒中には、血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れて脳の中に出血する「脳出血」、脳を覆う膜の内側に出血する「くも膜下出血」があります。(文献1) 病名 疾患が起きる原因 脳卒中 脳の血管が破れたり、詰まったりすることで発症する脳の病気。「脳溢血(脳出血)」「脳梗塞」「くも膜下出血」の総称。 脳溢血(脳出血) 脳の血管が破れ、脳の中に出血する 脳梗塞 脳の血管が詰まり、血液が届かなくなる くも膜下出血 脳を覆う膜の内側に出血する 脳溢血では、出血した血液が血腫と呼ばれるかたまりになり、周囲の脳を圧迫します。脳の神経細胞が障害されるため、手足の麻痺、感覚障害、言葉の出にくさ、意識障害などの症状が現れます。 脳溢血と脳梗塞の大きな違いは、「血管が破れるか、詰まるか」です。脳溢血は血管が破れて出血する病気で、脳梗塞は血管が詰まり、脳に血液が届かなくなる病気です。どちらも突然発症し、対応が遅れると後遺症が出るリスクがあります。 脳卒中と脳梗塞の違いについては、以下の記事もご参照ください。 脳溢血の主な原因 脳溢血の主な原因は、高血圧です。血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に強い負担がかかり、脆くなった血管が破れることで発症します。 生活習慣も発症リスクに大きく関わるため、日頃から血圧の管理と生活習慣の見直しが大切です。 高血圧と動脈硬化 高血圧が続くと、血管の壁に強い圧力がかかり続けます。その結果、血管壁が傷つき、動脈硬化が進みます。 動脈硬化とは、血管が硬くなり、しなやかさを失った状態です。血管が硬くもろくなると、血圧の変動に耐えにくくなります。その結果、脳の細い血管が破れ、脳出血を起こしやすくなります。 高血圧は、気づかないうちに血管へのダメージを蓄積させるため、定期的な血圧測定が脳溢血の予防につながります。 生活習慣によるリスク 食塩のとりすぎ、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満なども脳溢血のリスクを高めます。これらは、高血圧や動脈硬化を悪化させる要因です。 塩分の多い食事は血圧上昇につながります。喫煙は血管の内側を傷つけて動脈硬化を進め、過度な飲酒は血圧を上げて血管への負担を増やす要因です。 また、運動不足が続くと、体重増加や血流の悪化につながります。肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症などを招きやすく、血管に負担をかけるため注意が必要です。 ストレスも交感神経を刺激して血圧を上げるため、過剰なストレスをためない生活を意識しましょう。 脳溢血を防ぐには、血圧管理だけでなく、血管への負担を減らす生活習慣の見直しが必要です。 脳溢血で見られる主な症状 脳溢血は、前触れなく突然発症する病気です。明確な前兆がないまま症状が出ることも多く、以下のような症状が急に現れたときは脳卒中を疑う必要があります。(文献2) 顔の片側がゆがむ 片側の腕や足に力が入らない ろれつが回らない、言葉が出ない 突然の激しい頭痛 激しいめまい、意識障害がある これらの症状は、出血部位によって異なります。 脳卒中が疑われるときは、FASTと呼ばれる確認方法が参考になります。Face(顔)、Arm(腕)、Speech(言葉)のいずれかに突然の異常が出たら、Time(時間)を意識し、すぐに救急車を呼んでください。 確認項目 判断のポイント F:顔(Face) 顔の片側が下がる、笑顔が左右非対称になる A:腕(Arm) 両腕を上げると片方だけ下がる、片腕に力が入らない S:言葉(Speech) ろれつが回らない、言葉が出ない、言葉を理解しにくい T:時間(Time) 上記のいずれかが突然出たら、すぐに救急車を呼ぶ 脳溢血は時間との戦いです。症状が出てから治療開始までの時間が、その後の状態に影響します。症状が一時的に軽くなっても自己判断で様子を見ず、救急対応を優先してください。 脳卒中の症状や前兆について詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。 【出血部位別】脳溢血における症状の特徴 脳溢血の症状は、出血が起こった場所によって異なります。(文献3)主な出血部位と、それぞれの特徴を見ていきましょう。 被殻出血 被殻出血は、高血圧性脳出血で多く見られる出血部位です。片側の手足の麻痺や顔の動かしにくさが主な症状です。 出血が広がると、感覚障害や意識障害を伴います。症状の強さは、出血量や周囲の脳への影響によって異なります。 視床出血 視床は、感覚に関わる情報を中継する部位です。視床出血では、片側の手足のしびれ、感覚の鈍さ、痛みなどが現れます。 出血が広がると、運動麻痺や意識障害を伴います。発症後に、腕や脚などに強い痛みが続く「視床痛」が出ることもあります。 橋出血(脳幹出血) 橋出血は、脳幹の一部である橋に出血が起こる病気です。橋には、意識、呼吸、手足の運動に関わる神経が集まっています。 そのため、橋出血では意識障害、呼吸の異常、両側の手足の麻痺、目の動きの異常などが現れます。呼吸機能に影響が出るため、少量の出血でも重篤になりやすい部位です。 小脳出血 小脳は体の平衡感覚を担う部位です。小脳出血では、強いめまいや吐き気、歩行障害が主な症状として現れます。 小脳は大脳の後ろに位置しているため、出血が起こった際に頭の後ろに強い頭痛が出るのも特徴です。 大脳皮質下出血 大脳皮質下出血は、大脳の表面に近い部分で起こる出血です。大脳は部位ごとに働きが異なるため、出血した部位によって、片側の麻痺や感覚障害、言語障害、視野の異常など、症状の出方が変わります。人格の変化が出ることもあります。 脳溢血で起こりやすい後遺症 脳溢血で後遺症が出るかどうかは、出血した部位、出血量、治療開始までの時間によって異なります。症状が軽く済む人もいれば、麻痺や言葉の障害などが長く続く人もいます。 代表的な後遺症は、運動麻痺・感覚障害・言語障害・高次脳機能障害です。(文献4) 脳溢血の後遺症や治療については、以下の記事もあわせてご覧ください。 運動麻痺・感覚障害 脳溢血後に多く見られる後遺症が、運動麻痺と感覚障害です。 運動麻痺は、手足や顔の筋肉を思うように動かせなくなる後遺症です。脳溢血では、体の左右どちらかに麻痺が出る片麻痺が見られます。麻痺が強いと、歩行や立ち上がり、寝返り、着替えなどの日常動作に支障が出ます。 感覚障害では、手足のしびれ、感覚の鈍さ、痛み、温度の感じにくさなどが現れます。 飲み込みにくさが出る嚥下障害も、脳溢血後に注意したい症状です。食事や水分摂取に影響し、誤嚥につながるリスクがあります。 言語障害・高次脳機能障害 言語障害には、失語症と構音障害があります。 失語症は、言葉を理解する、話す、読む、書くといった働きに影響が出る状態です。構音障害では、口や舌の動きが悪くなり、発音がはっきりしにくくなります。 高次脳機能障害は、記憶障害・注意障害・判断力の低下・感情コントロールの困難さなど、知的機能全般に影響が出る状態です。外見からわかりにくいため、本人が自覚しにくいことも多く、周囲のサポートと理解が回復を支える上で重要です。 脳溢血の治療方法 脳溢血の治療方針は、出血した部位、出血量、意識レベル、全身状態をもとに決まります。まずCTやMRIなどの画像検査で出血の状態を確認し、内科的治療または外科的治療を選択します。(文献3) 内科的治療 内科的治療では、血圧を下げる治療や脳のむくみへの対応を行います。出血の拡大を防ぎ、脳への圧迫を抑えることが目的です。 意識状態、呼吸、体温、血糖などの全身管理も行われます。出血量が少なく、手術の対象にならないと判断されたときは、薬による治療と経過観察を中心に進めます。 外科的治療 出血量が多く脳への圧迫が強い場合は、手術による血腫除去が検討されます。主な手術には、開頭血腫除去術と内視鏡的血腫除去術があります。 開頭血腫除去術:全身麻酔で開頭し、血腫を直接取り除く方法。主に救命を目的とします 内視鏡的血腫除去術:小さく開頭して内視鏡を挿入し、血腫を除去する方法。体への負担が比較的少ない低侵襲な手術法として近年広く行われています 手術の適応は、出血部位や血腫の大きさ、意識状態、年齢、全身状態などをもとに、医師が総合的に判断します。 治療後のリハビリ 急性期の治療が落ち着いたら、後遺症に応じたリハビリを始めます。 運動麻痺がある方は、手足の動きや歩行の練習が中心です。言語障害がある方には、発声や言葉の理解、会話の練習などが行われます。 リハビリは、急性期、回復期、生活期で目的が変わります。 急性期は病態の安定と基本動作の維持、回復期は日常生活動作の回復、生活期は回復した機能の維持と社会復帰が主な目標です。(文献4) 後遺症に再生医療という選択肢 脳溢血の後遺症に対しては、再生医療という選択肢があります。 リペアセルクリニックでは、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。幹細胞には、さまざまな細胞に変化する「分化能」という性質があります。 標準治療やリハビリを続けても、片麻痺、しびれ、歩行の悩みが残っている方は、治療の選択肢として医師に相談してください。治療内容や適応は、診察で状態を確認した上で判断されます。 脳溢血・脳卒中の再生医療について詳しくは、以下をご覧ください。 脳溢血の予防と再発防止のためにできること 脳溢血の予防と再発防止では、血圧管理が中心です。高血圧は脳出血の大きな危険因子であり、血圧が高い状態が続くと脳の細い血管に負担がかかります。 血管への負担を減らすには、生活習慣の見直しと定期的な受診が必要です。 血圧管理 血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に強い負担がかかります。血管壁がもろくなり、脳出血を起こしやすくなります。 家庭で血圧を測る習慣をつけると、普段の血圧の変化に気づきやすくなります。降圧薬を処方されている方は、症状が落ち着いていても医師の指示に沿って服用を続けてください。 生活習慣の見直し 食塩のとりすぎ、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満は、高血圧や動脈硬化につながります。脳溢血を防ぐには、血管への負担を増やす生活を見直す必要があります。 塩分を控え、野菜やたんぱく質をバランスよくとることが大切です。喫煙している方は禁煙し、飲酒量が多い方は量を減らしてください。 体調や持病に合わせて無理のない範囲で体を動かすことも、血圧や体重の管理に役立ちます。 定期的な受診 定期的に医療機関を受診して血圧・血液検査・画像検査などで状態を確認することが大切です。 高血圧や生活習慣病は、自覚症状が乏しいまま進みます。症状がないからといって受診をやめると、血圧や血糖、脂質の管理が不十分になり、脳溢血のリスクが高まります。 受診では、血圧や血液検査の結果、薬の効き方、生活習慣の状況を確認します。処方薬の継続と定期受診を組み合わせ、再発防止につなげましょう。 脳出血の再発予防については、以下の記事もあわせてご覧ください。 脳溢血の後遺症や長期的な悩みは医師に相談しよう 脳溢血の後遺症は、出血した部位や出血量によって異なります。運動麻痺、しびれ、言語障害、高次脳機能障害などが続くと、日常生活に長期的な影響が出ます。 また、治療後のリハビリを続けても、歩きにくさや手足の動かしにくさが残る方もいます。症状が長引くときは、現在の状態に合った治療やリハビリの方針を医師に確認してください。 脳溢血の後遺症に対しては、再生医療という選択肢があります。脳出血後の後遺症に対して再生医療を検討された方の症例も紹介しています。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳溢血・脳卒中の後遺症について長期的に悩んでいる方、再発予防について相談したい方は、公式LINEからご登録の上、お気軽にご相談ください。 脳溢血に関するよくある質問 脳溢血と脳出血は同じですか? 脳溢血は、現在では「脳出血」と呼ばれることが多い疾患です。 どちらも、脳の血管が破れて脳内に出血する状態を指します。医療機関や公的情報では「脳出血」と表記されるのが一般的です。(文献1) 脳溢血とくも膜下出血の違いは何ですか? 脳溢血とくも膜下出血は、どちらも脳卒中に含まれる出血性の病気ですが、出血する場所が異なります。 脳溢血は、脳の内部にある血管が破れて脳内に出血する病気です。一方、くも膜下出血は、脳を覆う膜の内側にある「くも膜下腔」に出血する病気を指します。くも膜下出血では、脳動脈瘤の破裂が原因となることが多く、突然の激しい頭痛が代表的な症状です。 脳溢血の前兆はありますか? 脳溢血は、はっきりした前兆がないまま突然発症します。 顔の片側がゆがむ、片側の腕や足に力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出ない、激しい頭痛やめまいがあるときは、脳卒中を疑います。症状が急に出た場合は、様子を見ず救急車を呼んでください。(文献2) 脳溢血と脳梗塞はどちらが重いですか? 脳溢血と脳梗塞のどちらが重いかは、一概には判断できません。 重症度は、出血や梗塞が起きた部位、範囲、治療開始までの時間、年齢や持病などによって変わります。どちらも命に関わる病気であり、突然の麻痺や言葉の異常、意識障害があるときは早急な対応が必要です。 脳溢血の後遺症は治りますか? 後遺症の経過は、出血した部位や出血量、治療開始までの時間、リハビリの内容によって異なります。 麻痺、しびれ、言語障害、高次脳機能障害などが続く方もいます。後遺症が長引くときは、リハビリの内容や治療の選択肢について医師に相談してください。 脳溢血は再発しますか? 脳溢血は再発するリスクがあります。とくに高血圧が続くと、脳の血管に負担がかかり、再発につながります。 再発防止には、血圧管理、減塩、禁煙、節酒、体重管理、定期的な受診が大切です。降圧薬を処方されている方は、自己判断で中断せず、医師の指示に沿って治療を続けてください。 参考文献 (文献1) 脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット (文献2) みんなで知ろう! からだのこと|厚生労働省 (文献3) 脳出血について|横浜新都市脳神経外科病院 (文献4) 脳出血になってしまったら|回復期リハビリテーション.net
2023.01.25 -
- スポーツ外傷
- その他、整形外科疾患
「胸郭出口症候群に効果的なストレッチとは?」「自宅でできるセルフケアも知りたい」 肩から腕にかけて痛みやしびれが生じる「胸郭出口症候群」に、日々悩まされる方は多いのではないでしょうか。 悪化すると日常生活に支障をきたすため、早めの対策が重要ですが、自宅で行うストレッチで症状を軽減できる場合があります。 この記事では、症状緩和に効果的なセルフケアとして、ストレッチやマッサージ、ツボ押しを詳しく紹介します。 痛みを軽減して快適な毎日を目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 胸郭出口症候群を和らげるセルフケアとストレッチ 胸郭出口症候群はセルフケアによって症状の軽減が期待できます。 ストレッチでは首や肩、鎖骨周囲の筋肉をほぐして神経や血管の圧迫を緩和するため、痛みやしびれが和らぐでしょう。 ここでは、初心者でもできる以下3つのストレッチやマッサージ方法をご紹介します。 胸鎖関節のマッサージ 鎖骨周囲筋のマッサージ 小胸筋のストレッチ 日常生活に取り入れて、症状の緩和を目指してみましょう。 胸鎖関節のマッサージで肩周りをほぐす 1. 「兪府(ゆふ)」というツボを押さえる(鎖骨の真下、胸骨の際から指一本分横の位置に取ります) 2. 手で胸骨と鎖骨のつな繋ぎ目のところをさするようにマッサージする 3. 慣れてきたら、同部位を押さえた状態で肩を回す 欠盆というツボをつかむ鎖骨周囲筋のマッサージ 1. 「欠盆(けつぼん)」というツボを挟むようにつかむ(鎖骨中央のすぐ上、大きくへこんでいる場所にあります) 2. 少し前屈みになり鎖骨を浮き出させたら、反対の手の親指を鎖骨の下に入れ、その上から人差し指で挟むようにつかむ 3. つかみながら周りの筋肉をほぐすようにマッサージする 首から鎖骨にかけての痛みは小胸筋ストレッチで解消 1. 「中府(ちゅうふ)」というツボの位置を押す(鎖骨の外側端から指一本分下の場所です) 2. 反対側の手で小胸筋(※)に対して垂直に押す ※鎖骨外側 1 / 3部から 3 ~ 4 横指下の部分をゆっくりと触診します 3. 押した状態で腕を 20 回ほど前後に振る 4. 少しずつ位置をずらしながら 5 セット程度行う セルフケアは無理のない範囲で、様子を見ながら行いましょう。 胸郭出口症候群とは「神経や血管が胸郭出口で圧迫されて起こる疾患」 胸郭出口症候群とは、首から肩にかけての神経や血管が「胸郭出口」という部位で圧迫されて生じる症状の総称です。 一般的な症状として肩から手先にかけての「痛み・しびれ・肩こり」が挙げられます。 また、この疾患にはスポーツ選手から主婦まで、幅広い年代や分野の人が悩まされているのも特徴です。 ここでは、胸郭出口症候群の原因や特徴について詳しく解説します。 胸郭出口症候群の原因は「肩・腕に負担がかかるスポーツや生活習慣」 胸郭出口症候群の原因は、日常生活やスポーツによる肩や腕への負担が挙げられます。 たとえば「野球・テニス・剣道・水泳」など、肩を多用するスポーツは筋肉の緊張が強くなり、神経や血管を圧迫しやすくなります。 また、生活の中では以下のような肩に負担のかかる動作もリスクを高めます。 つり革を持つ 洗濯物を高い位置に干す 姿勢不良 予防には、定期的に肩周りの筋肉をほぐすストレッチやマッサージが効果的です。 セルフケアによって症状の改善が期待できる 胸郭出口症候群は、セルフケアを取り入れることで症状の改善が期待できます。 筋肉をほぐし血行を良くすると、神経や血管の圧迫が緩和されるためです。 とくに症状が軽度なうちから対策しておくと、悪化や慢性化を防げます。 ただし、痛みがある場合は無理せず、改善が見られなければ専門医に相談しましょう。 胸郭出口症候群の症状や原因については以下の記事でも解説していますので、参考にしていただければ幸いです。 胸郭出口症候群になりやすい人の特徴3選 胸郭出口症候群になる人の多くは以下のような特徴がみられます。 オーバーハンドスポーツをする人 なで肩の人 猫背など姿勢が悪い人 自分に当てはまるものが一つでもあれば、注意が必要です。 オーバーハンドスポーツをする人 オーバーハンドスポーツとは、野球のピッチングやバレーボールのアタック、バドミントンのスマッシュなど、腕を上に挙げる動作を繰り返すスポーツを指します。 腕を上から振り下ろす動作は、肩の前方から前胸部の筋肉を使うことが多いため、それらの筋肉が発達し過ぎて、腕神経叢や鎖骨下動静脈を圧迫する可能性がでてきます。 オーバーワークの人も、カラダのコンディションがついていかず、発症する危険性も上がるため注意が必要です。 なで肩の人 胸郭出口症候群が起こりやすい姿勢の一つに「なで肩」があります。 なで肩だと鎖骨が低い位置にあるため、神経や血管が通る鎖骨と肋骨の隙間が狭くなり、圧迫が生じやすくなるのです。 猫背など姿勢が悪い人 猫背など背中が丸まった姿勢を長時間続けると、胸の前側にある小胸筋が縮みやすくなります。 そして小胸筋が硬くなると、腕の神経束や鎖骨下の血管を圧迫するリスクが高まるのです。 また、小胸筋が硬い状態で胸を張ると、脇の下で神経や血管が圧迫されて症状が悪化するケースもあります。 そのため、姿勢が崩れがちな方は、胸郭出口症候群のリスクが増えるため注意が必要です。 胸郭出口症候群の症状をチェックするやり方については以下の記事で紹介しています。セルフチェックをしたい人は参考にしていただければ嬉しく思います。 胸郭出口症候群でストレッチ以外の治療法3選 胸郭出口症候群の治療には、ストレッチやセルフケアの他にも医療による治療法が複数あります。 セルフケアで症状が改善しない場合は、医療機関での適切な治療も検討すべきでしょう。 ここでは代表的な治療法である以下3つについて解説します。 薬物療法 リハビリ(理学療法) 手術 本章を参考に、自分に合った胸郭出口症候群の治療法を検討してみましょう。 薬物療法 薬物療法は、痛みや炎症を軽減するために行われる治療方法です。 胸郭出口症候群の症状緩和には、消炎鎮痛剤(ロキソニン・ボルタレンなど)や神経痛に対する薬(プレガバリン・ミロガバリン)の内服が一般的です。 また、痛みが強い場合には、神経周囲に薬を注射するブロック注射も用いられます。 ただし、薬物療法は一時的な痛みの軽減が目的であり、根本的な改善にはセルフケアやリハビリとの併用が効果的です。 リハビリ(理学療法) リハビリテーションは、筋肉や神経にかかる負担を軽減するための治療法です。 整形外科に通いながら、専門の理学療法士による指導を受けて正しい姿勢や動作を学びます。 姿勢を整えたり筋肉を緩めたりすると、神経や血管への圧迫が軽減し痛みの緩和につながります。 また、筋力を強化しつつ再発防止も図るため、長期的な改善が期待できるでしょう。 手術 手術は薬物療法やリハビリで改善が見られない場合に検討される治療法です。 具体的には、胸郭出口症候群の原因となっている神経や血管の圧迫を物理的に取り除くために行われます。 ただし、手術にはリスクも伴いますので、専門医と十分に相談してリスクとメリットを納得してから判断しましょう。 胸郭出口症候群の治療法については以下の記事もご覧ください。 まとめ|胸郭出口症候群はストレッチだけでなく医療機関への相談も検討しよう 胸郭出口症候群のセルフケアとして行うストレッチやマッサージは、症状を和らげるだけでなく再発予防にも効果的です。 また、日常の姿勢や生活習慣に気を配ることで症状の悪化や予防対策にも役立ちます。 しかし、症状が長引く場合は早めに医療機関に相談してください。 薬物療法や理学療法にて健康を保ちながら改善を目指しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、胸郭出口症候群のようなスポーツ外傷の治療法として、再生医療を提供しています。 「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。 この記事が、胸郭出口症候群でお悩みの方の参考になれば嬉しく思います。
2023.01.23 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
以前よりも猫背が酷くなったように感じたり、背骨の曲がりや姿勢の悪さにお悩みではありませんか? こうしたお悩みは、今はまだ痛みや障害がなくとも将来を見据えて日頃から予防していくことが重要です。 後述で詳しく解説しますが、例えば以下のような予防方法があります。 体側部のストレッチ ①仰向けになり両手を横に広げ、肩が浮かないように床につける ②両ひざを揃えて少し曲げ、ねじるようにゆっくり左側に倒していく ③右前胸部から側腹部、臀部にほどよい張り感を感じたところで止める ④反対も同様に行う 本記事では、機能性側弯症の改善に効果的な、自宅で簡単にできるストレッチやエクササイズをご紹介。 自宅で簡単にできるものばかりですので、背骨の曲がりの予防・改善をご希望方は普段の生活に取り入れてみてください。 また、今までは手術でしか改善の見込みがないと思われていた症状に対して、手術しなくても改善が期待できる新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 当院の公式LINEでも、再生医療の基礎知識や、姿勢・背骨の予防に関するお役立ち情報も配信していくので、合わせてご参考ください。 ▼無料で再生医療の基礎がわかるガイドもプレゼント! 側弯症とは?【幅広い年代で発症する病気】 側弯症とは、背骨(脊柱)が横方向に曲がったり捻れたりする病気です。側弯症の種類によって原因や発症時期は異なりますが、幅広い年代で発症します。 側弯症の多くは程度が軽く、痛みを伴わない傾向があります。一方で、重度の場合は側弯によって姿勢が悪く見えることによる心理的ストレスを感じることもあるため、早急に治療が必要です。 ▼側弯症の原因や症状を詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 側弯症には大きく2つの種類がある 側弯症を大きく分類すると以下の2種類があります。 構築性側弯症 機能性側弯症 種類によって治療法が異なりますので、正しく把握しておきましょう。 ①構築性側弯症【手術療法が必要な場合あり】 構築性側弯症は、疾患や発達障害などが原因で進行し、背骨を構成する椎骨の変形を伴います。 構築性側弯症は改善が難しく、有効な手段としては以下の2つのみです。 装具療法により進行を抑える 手術により側弯を解消する とくに幼少期に発症した場合は、成長と共に側弯が強くなる傾向があります。その場合、装具療法で側弯の進行を抑え、成長が止まった時点で手術する方針をとります。 今後の研究で、有効な治療方法の発見が期待されている疾患です。 ▼側弯症の手術や術後の経過について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ②機能性側弯症【ケアを行うことで治りやすい】 機能性側弯症は、一時的に生じる側弯で、構築性側弯症に比べ側弯の程度が小さいのが一般的です。 機能性側弯症が起きるのは、以下の原因が考えられます。 日頃の姿勢 スポーツでの偏った姿勢 仕事などによって同じ動作を反復する 痛みによって逃避的に側弯の姿勢をとってしまう 機能性側弯症は、原因を取り除くケアで治すことが可能です。 機能性側弯症に有効な3つのケア 機能性側弯症の場合、以下の3つのケアが有効です。 ストレッチ エクササイズ 姿勢の改善 適切なケアを知って、積極的に治療に臨みましょう。 ①ストレッチ ストレッチは、短縮している筋肉を元に戻すのに適したケアです。 機能性側弯症の患者様の場合、偏った身体の使い方から左右非対称になることが多いため、どうしても筋肉が短縮している部分(硬くなっている状態)ができてしまいます。 ストレッチをすることで短縮した筋肉をほぐすことができます。ストレッチは、以下のことに注意して行いましょう。 無理に伸ばしすぎず、心地よい突っ張り感を感じるくらいで行う 息を止めず、深くゆっくりした呼吸を意識して行う 1 回のストレッチ時間は 20 秒〜30 秒くらいで行う ②エクササイズ(体操) エクササイズは、運動全般のことを指します。機能性側弯症には、筋力トレーニングやフィットネス、体操などの筋肉をしっかり使って動かすようなものが効果的です。 エクササイズには、対象となる筋肉(主動作筋)の力を上げるだけでなく、その筋肉と反対の働きをする筋肉(拮抗筋)を抑制する効果があります。つまり、やり方によっては柔軟性を失っている筋肉を効果的に改善させることもできるのです。 エクササイズを行うにあたって、注意すべき点は以下の通りです。無理のない範囲で行いましょう。 姿勢やフォームを意識して行う 効かせたい筋肉、部位を意識して行う 適切な負荷量、回数で行う(多すぎても少なすぎてもダメ) ③姿勢の改善 側弯症のリハビリで最も重要なのが、姿勢の改善です。 そもそも機能性側弯症の原因は、偏った姿勢や動作の繰り返しです。その根本を改善しないと整体やカイロプラクティックで一時的に姿勢を改善しても、また元に戻ってしまう可能性があります。 大切なことは、偏った姿勢や動作を繰り返さないよう意識すること。意識的に行ったことが無意識にできるよう身体に染み付かせましょう。 ▼側弯症で注意すべきことについて、以下の記事もご覧ください。 側弯症に効果のある3つのケアのやり方【画像付き解説】 以下3つの側弯症に対するケアを具体的にご紹介します。 側弯症に効果のあるストレッチのやり方 側弯症に効果のあるエクササイズのやり方 姿勢の改善に効果のある呼吸法 実際にトライして、身体のバランスを整えていきましょう。 側弯症に効果のあるストレッチのやり方 体側部のストレッチ ①仰向けになり両手を横に広げ、肩が浮かないように床につける ②両ひざを揃えて少し曲げ、ねじるようにゆっくり左側に倒していく ③右前胸部から側腹部、臀部にほどよい張り感を感じたところで止める ④反対も同様に行う 骨盤と脊柱を意識したキャットバック ①四つ這いの姿勢で行う ②頭を下げお腹を見るように背中を丸める ③頭を上げ背中を反らしていく。この時、肩甲骨を寄せるよう意識する ④この動きをゆっくり呼吸しながら5〜10回行う 側弯症に効果のあるエクササイズのやり方 体幹の対角の動きを意識したエクササイズ ①四つ這いの姿勢で行う ②右手と左足を伸ばす ③余裕があれば、上げた右肘と左膝をお腹の前でくっつける ④②と③を交互に5〜10回繰り返し、反対も同じように行う ⑤身体がぐらつかないよう、体幹を床と並行に保ちながら行う 姿勢を保つ筋力を鍛えるサイドプランク ①横向きになり、片肘を床につけた状態でセットする ②肘と足のみ床につけた状態で、体を真っ直ぐに保つ ③身体がぐらつかないように20秒〜60秒キープし、反対も行う ※きつい場合は、膝を後ろに折り曲げて支え、負荷を軽減する 姿勢の改善に効果のある呼吸法【寝ながら可能】 良い姿勢を保つためには、腹圧を高めて背骨を支える必要があります。 腹圧を高める方法の一つが、腹式呼吸です。寝ながらでも可能な腹圧を高める腹式呼吸の方法を紹介します。 姿勢の改善を意識した腹式呼吸 ①仰向けになり、両膝をたて、両手を下腹部に置く ②しっかり息を吐いて、その時にお腹が凹んでいくのを感じる ③すべて吐ききったら、鼻から息を吸い、お腹を膨らませていく ④また口をすぼめてゆっくりと息を吐いてお腹を凹ませていく ⑤③と④を繰り返し行う(10回程度) 💡慣れてきたら、座った姿勢や立った姿勢でもチャレンジ これらのストレッチは側弯症の症状緩和に役立つ可能性がありますが、 症状がひどい場合は自己判断で行わず、医療機関に相談することをおすすめします。 また、当院の公式LINEでは、背骨た側弯症に関する改善が見込めた症例や、再生医療についての情報を配信しています。 手術を必要としない最先端の医療技術である再生医療について詳しく紹介しておりますので、無料のガイドブックと合わせてご活用ください。 ▼気になる症状に関して無料オンライン診断も実施中 >>公式LINEで確認する 姿勢はコルセットの着用で矯正できる?【大人・子ども別費用も解説】 側弯症に用いるコルセットで完全に姿勢を治すことは難しいと考えられています。 コルセットを装着する目的は以下の2つです。 側弯を矯正し、進行を防止する 背骨と骨盤の安定感を増し、痛みを抑える 側弯症用のコルセットは既製品がないため、オーダーメイドでの作成が一般的となります。 子ども用と大人用別のコルセットの費用は以下の通りです。 子ども用(矯正目的) 高齢者(大人)用 10 万円程度 軟性素材・・・3 ~ 4 万円程度 硬性素材・・・6 ~ 7 万円程度 費用は治療方針や目的により作成するものが異なります。詳しくはかかりつけ医へお問い合わせください。 まとめ|側弯症の治し方は正しいストレッチで効果は見込める 機能性側弯症は日頃の姿勢や生活習慣が原因で起こることが多く、ストレッチやエクササイズ、姿勢改善などのセルフケアで改善が期待できます。 しかし、自己判断でケアを続けると症状が悪化したり、他の病気を見逃したりする可能性もあります。 気になる症状がある場合は、医療機関への受診も検討しましょう。 また、神経損傷を改善する可能性がある再生医療やその治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ当院の公式LINEにご登録ください。 当院は再生医療専門のクリニックであり、「手術不要の治療方法」として新たな希望となっている再生医療について、LINEにて限定情報をお届けしています。 ▼再生医療の情報を無料で配信中! >>公式LINEはこちらから確認できます 側弯症に関するよくある質問 Q.側弯症の治し方は大人と子どもで違いますか? A.大人も子どもも装置治療と手術が基本です。ただし、側弯症の進行度や症状の出方が異なるので、治療の進め方が異なります。 子どもは症状がなく、軽度のまま経過観察のみの場合が多いです。一方、大人は子どもの頃の側弯症が進行して発症するケースもあり、早めに治療開始することが勧められます。 ▼大人と子どもの側弯症の治療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 Q.側弯症を治すのにやってはいけないストレッチはありますか? A.ストレッチの方法には注意が必要です。 やってはいけないこととして、以下の3つがあります。 適切ではない方法で行う 痛みが出るまで行う 反動や勢いをつけて行う 側弯症のケアとしてストレッチをするなら、正しい方法で無理なく行いましょう。 ▼側弯症の患者様が注意するべきことを知りたい人は以下の記事もご覧ください。
2023.01.20 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
「家族が突然、視床出血と診断された」「これからどのような経過をたどるのかわからず不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。 視床出血(ししょうしゅっけつ)は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気で、体の片側の感覚障害や麻痺などが現れる場合があります。ただし、どのような症状がどの程度残るかは、出血の位置や量、広がり方によって一人ひとり異なり、経過も同じではありません。 本記事では、視床出血の症状や左右差、原因、検査方法や治療法、そして再生医療という選択肢まで、医師の視点でわかりやすく解説します。病気の全体像や治療の見通しを整理するための参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血の後遺症や今後の経過にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 視床出血とは脳出血の中で2番目に多い出血 視床は脳の深部にある小さな部位で、嗅覚を除く、体のさまざまな感覚の情報を大脳へと伝える「中継地点」の役割を担っています。ここで出血が起こると、感覚をはじめとする脳の情報のやり取りに支障が生じるのです。 視床出血は脳出血のなかでも頻度が高く、脳出血全体のおよそ2〜3割を占め、一般には被殻出血(ひかくしゅっけつ)に次いで多いとされています。 また、視床は脳の内部にある「脳室」という空間に近いため、出血が脳室内へ及ぶ「脳室穿破(のうしつせんぱ:出血が脳室内へ広がること)」や、それに伴って髄液の流れが滞る水頭症(すいとうしょう)が起こる場合があります。これらを伴うと、意識障害が強くなったり、脳圧が上昇したりして、症状が重くなる可能性があります。 被殻出血と視床出血のおおまかな違いを、以下の表に整理しました。 比較項目 被殻出血 視床出血 出血部位 大脳の外側寄りにある「被殻」 脳のより深部にある「視床」 現れやすい主な症状 片側の運動麻痺が目立ちやすい 片側の感覚障害が目立ちやすい(麻痺を伴うこともある) 脳室への広がり方の傾向 出血が大きいと脳室へ及ぶことがある 脳室に近く、脳室穿破を起こしやすいとされる なお、これらはあくまで一般的な傾向であり、実際の症状や広がり方は症例ごとに異なります。 視床出血の主な症状 視床は、感覚だけでなく運動や認知など、複数の神経のネットワークに関わっています。そのため、視床出血の症状は一つにとどまらず、多岐にわたるのが特徴です。 ここでは、現れやすい症状を以下の3つに整理して解説します。 しびれや麻痺などの感覚・運動症状 意識や眼球運動に現れる症状 失語などの高次脳機能障害 それぞれ順に見ていきましょう。 しびれや麻痺などの感覚・運動症状 視床出血でよくみられるのが、体の片側に起こる感覚の異常です。しびれやピリピリとした感覚のほか、触れた感じ(触覚)、熱い・冷たいの感覚(温度覚)、手足の位置のわかりにくさ(位置覚)などが低下する場合があります。 また、視床出血が、内包(ないほう:脳から手足へ運動の指令を伝える神経線維が通る部分)まで広がると、病変と反対側の手足に片麻痺が起こり、感覚障害と運動障害が重なって現れることがあります。 さらに、動きを滑らかに調整しにくくなる運動失調や、発症からしばらくして強い痛みや灼熱感などが現れる「視床痛(ししょうつう)」がみられるのも特徴です。 なお、視床出血の運動失調について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 意識や眼球運動に現れる症状 出血の量や広がり方によっては、意識にも影響が及びます。呼びかけへの反応が鈍くなる程度から、深い昏睡まで、幅のある意識障害が起こり得ます。出血が大きいほど、意識への影響も強く出やすい点にも注意が必要です。 また、視床は目の動きを調整する中脳や脳幹に近いため、眼球の向きや動きの異常、瞳孔の変化などがみられる場合があります。一例として、両目が内側かつ下方を向くことがあります。 ただし、症状の組み合わせや重さには個人差があります。目の症状だけで出血した場所や重症度を自己判断できないため、気になる症状があるときは専門医に確認しましょう。 失語などの高次脳機能障害 視床出血では、言葉や記憶、注意などに関わる「高次脳機能障害」が現れる場合もあります。具体的には、以下の障害が現れる場合があります。 失語 注意障害 記憶障害 半側空間無視(空間の片側に気づきにくくなる) なかでも失語は、単に発音がしにくいというものではありません。話す・聞いて理解する・読む・書くといった、言葉を扱う機能そのものに影響が及ぶことがあります。 また、高次脳機能障害は、本人が症状に気づきにくいケースも少なくありません。日常生活でみられる変化は、気づいた時点で医師やリハビリ専門職に共有しましょう。 右視床出血・左視床出血で異なる症状 視床出血では、出血した側と反対側の体に、感覚障害や運動麻痺が現れやすい傾向があります。 また、記憶や注意、言語などに関わる高次脳機能障害には、左右で違いがみられます。左視床出血では失語などの言語障害、右視床出血では左側の空間に気づきにくくなる半側空間無視や、空間を認識する力の低下が現れやすいとされています。 視床出血100例を調べた研究でも同様の傾向がみられ、血腫が大きいほど症状が増える傾向が報告されました。(文献1) ただし、失語や半側空間無視の有無・程度は、出血した側だけで決まるわけではありません。急性期の視床出血115例を対象にした研究では、血腫量が多いほど、失語や半側空間無視が重くなる傾向が示されました。(文献2)実際の症状は、出血の位置や大きさ、広がり方、個人差などによって異なります。 そのため、「右ならこの症状」「左ならこの症状」と決めつけず、症状や画像所見を担当医に確認することが大切です。 視床出血の主な原因は高血圧 視床出血の背景には、血管に負担をかける要因の積み重ねがあります。なかでも主な危険因子は「高血圧」で、高い圧力が続くことで細い血管が傷み、やがて破れて出血につながります。 また、高血圧のほかに、加齢や糖尿病、喫煙、過度の飲酒、過去の脳卒中歴なども、発症のリスクを高める要因です。ただし、これらの要因があっても必ず発症するわけではなく、逆に高血圧の自覚がないまま発症することも少なくありません。 なお、前ぶれや初期症状について知っておきたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。 高血圧で視床出血が起こるメカニズム 高血圧の状態が長く続くと、脳の奥にある細い血管に絶えず強い圧力がかかります。その負担によって血管の壁が少しずつ傷み、もろくなった部分が高い血圧に耐えきれずに破れ、出血が起こるのです。 なお、出血の多くは、「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる非常に細い血管で生じます。破れた血管から漏れ出た血液は「血腫(出血による血のかたまり)」となり、周囲の脳組織を圧迫します。この圧迫が、出血の位置や広がりに応じたさまざまな症状を引き起こすのです。 視床出血の診断は「頭部CT検査」にておこなう 視床出血が疑われるときは、まず頭部CT検査をおこないます。CTは短時間で撮影でき、出血の有無や位置、大きさ、脳室穿破や水頭症の有無などを速やかに確認しやすいためです。急を要する脳出血の診断に適した検査です。 なお、必要に応じて、MRIや血管の状態を調べる検査が追加される場合もあります。これらによって、出血の原因や病変の状態をより詳しく調べることも可能です。 どの検査をどこまでおこなうかは、症状の状態を踏まえて医師が判断します。 視床出血の治療法は2つ 視床出血では、血腫(出血によってできた血の塊)を直接取り除く手術は基本的におこなわれません。視床は脳の深部にあり、周囲に重要な神経が集まっているため、手術によって脳をさらに傷つけるリスクがあるからです。 ただし、以下のような状況では、手術が検討されることがあります。 手術を検討する状況 手術の目的 出血の範囲が非常に大きく、状態の悪化が懸念される 脳への圧迫や重い合併症を抑える 水頭症によって脳への圧力が高まっている 脳室にたまった髄液を排出し、脳への圧力を下げる 実際に手術をおこなうかどうかは、血腫の大きさや広がり、脳室穿破や水頭症の有無、意識状態などを確認した上で、脳神経外科医が総合的に判断します。 ここでは、以下の治療法について解説します。 薬物療法|血圧コントロール 手術療法|シャント術 なお、脳出血の入院期間や費用の全体像を知りたい方は、以下の記事で解説しています。 薬物療法|血圧コントロール 薬剤による血圧コントロールは、視床出血の重要な治療法です。 視床出血は高血圧が原因となるケースが多く、とくに発症時(急性期)には収縮期血圧が200mmHg以上となる人も珍しくありません。発症から6時間以内は再出血が起こりやすいため、急性期の治療では出血範囲の拡大や再出血の予防を目的に、血圧を安定させる降圧剤の点滴や内服などが使われます。 血圧は収縮期血圧140mmHgを目安に下げるのが一般的ですが、急激に血圧を下げると急性腎障害が増加したという報告もあります。そのため、状況を見ながらの適切な血圧コントロールが大切です。(文献3) また、慢性期にも生じる可能性がある視床痛は、一般的な鎮痛薬が効きにくいことがあります。アミトリプチリンなどの抗うつ薬、カルバマゼピンなどの抗けいれん薬を処方して様子を見ますが、効果には個人差があります。(文献4) 手術療法|シャント術 シャント術とは、脳内に溜まる髄液(硬膜と脳・脊髄の間を満たす液体)を体内のほかの場所へ流す通り道を作る手術で、水頭症の治療法です。 髄液は誰にでも存在し、通常は脳内の狭い道を通って血管に吸収されています。しかし、視床出血が起こると通常のように吸収されず、溜まった髄液は脳内を圧迫し始めます。そのため、髄液を流す手術が必要になるのです。 シャント手術の主な経路は、以下のとおりです。 脳室から腹部(脳室―腹腔シャント) 脳室から心臓(脳室―心房シャント) 腰から腹部(腰椎―腹腔シャント) 現在は、脳室―腹腔シャントが最も多くおこなわれています。 視床出血の予後は出血量や広がりなどに左右される 一般的に、出血が多くて広範囲なほど視床出血の予後は不良です。 また、出血範囲が生命を維持するために重要な「中脳」にまで広がると、生命の危機につながる可能性が高いともいわれています。 なお、視床出血の死亡率は重症度などによって異なるため、一律には示せません。過去の研究では、出血が視床内にとどまった症例の死亡率は13%だった一方、脳室内まで広がった症例では52%でした。死亡リスクには、血腫の大きさや脳室穿破の有無、発症時の意識状態などが関係します。(文献5) 水頭症の発症や再出血、さらなる出血範囲の拡大などがあると、予後がさらに悪化するケースも珍しくありません。そのため、厳格な血圧コントロールや、少しでも後遺症を軽減する早期からのリハビリが重要です。 視床出血の後遺症に効果的なリハビリ 視床出血の発症後には、感覚障害や片麻痺、視床痛、運動失調、そして失語や注意・記憶の障害、半側空間無視などの高次脳機能障害が後遺症として現れる場合があります。後遺症が現れた場合、機能の保持・回復のためにリハビリが欠かせません。 リハビリは、全身状態が安定し、医師が可能と判断した範囲で、できるだけ早い時期から始めます。 主なリハビリの役割は、以下のとおりです。 リハビリの種類 主な訓練内容 理学療法 歩行や立ち上がり、バランスなど、体を支えたり動かしたりする訓練 作業療法 食事や更衣などの日常生活動作、手や指を使う動作の訓練 言語聴覚療法 失語、発音、飲み込み、認知機能やコミュニケーションに関する訓練 どの訓練をどのように進めるかは、症状や時期に応じてリハビリ専門職が個別に組み立てます。時期別・後遺症別の具体的なリハビリや看護のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。 視床出血の改善しない症状や後遺症に再生医療という選択肢 標準的な治療とリハビリを続けても後遺症が続いている場合に、医師へ相談できる補完的な選択肢の一つが、幹細胞を用いる再生医療です。幹細胞には、損傷した神経や血管が修復されやすい環境を促す働きがあるとされており、この性質を活用した治療法です。 ただし、再生医療は急性期の救命治療や標準治療の代わりになるものでもなく、あくまでリハビリと併用しながら、残っている機能を活かして回復を目指す考え方が基本です。治療の適応や期待できる変化、限界、リスクなどについては、必ず医師に確認しましょう。 以下の記事では、8年前に発症した視床出血により、右半身の麻痺やしびれ、構音障害などが残った50代男性の経過を紹介しています。ぜひご覧ください。 視床出血の症状が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう 視床出血は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気です。 視床は感覚情報の伝達を担う重要な部位であるため、発症すると手足の麻痺やしびれ、感覚障害、運動障害などの後遺症が出る場合があります。 顔や手足のしびれ、身体の動かしにくさ、感覚の異常などの症状がみられた場合は、できるだけ早い医療機関への受診が大切です。 また、急性期治療やリハビリによって回復が期待できる一方で、一定期間が経過すると症状の改善が停滞し、後遺症が残ってしまうケースも少なくありません。 そのような場合には、既存の治療やリハビリに加え、再生医療という選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血について気になることがある方は、ぜひ一度ご登録の上でご相談ください。 視床出血の症状に関するよくある質問 視床出血後の入院期間はどのくらいですか? 入院期間は、重症度や合併症、治療の内容、リハビリの進み方、退院先の調整などによって大きく異なり、一律にはお答えできません。目安として、研究で示された数値を参考に紹介します。 視床出血が発症した患者50例を対象とした研究では、発症から回復期リハビリテーション病棟へ入院するまでが平均28.6日、回復期病棟での入院期間が平均94.9日でした。(文献6) ただし、この研究は70歳未満の初回脳卒中で、血腫の広がりが限られ、水頭症などを伴う重症例を除いた患者が対象です。そのため、研究で示された日数は一つの参考であり、実際の入院期間は症状によって変わります。 視床出血は再発しますか? 視床出血は再発する可能性があり、その予防には高血圧の管理が重要です。一度出血を起こした血管の周囲は、再び出血のリスクを抱えていると考えられます。 再発を防ぐには、医師の指示に沿った服薬を続けることに加え、家庭での血圧の記録、定期的な受診、減塩、禁煙、過度の飲酒を避けるといった生活習慣の見直しが役立ちます。 再発率の詳しい数値や予防法については、以下の記事で解説しています。 参考文献 (文献1) Thalamic hemorrhage(視床出血100例の臨床的検討)|PubMed (文献2) Aphasia and unilateral spatial neglect due to acute thalamic hemorrhage: clinical correlations and outcomes|PubMed (文献3) 脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2025]|日本脳卒中学会 (文献4) Dejerine-Roussy Syndrome|PubMed (文献5) Thalamic stroke. Presentation and prognosis of infarcts and hemorrhages|PubMed (文献6) 視床出血による記憶障害の検討|日本リハビリテーション医学会
2023.01.18






