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視床出血(ししょうしゅっけつ)は脳出血の一種で、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気です。多くの場合、高血圧を背景に発症し、体の片側の麻痺や感覚障害などの後遺症を残す場合があります。 ご家族が視床出血を発症し、「これからどこまで回復するのか」「今できるリハビリは何か」と、見通しの立たない不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、急性期・回復期・生活期のリハビリの流れから、後遺症別のリハビリ方法、回復期間と予後の考え方までを、医師の視点で解説します。 リハビリは長期にわたることもありますが、時期や症状に合わせた継続で、改善が期待できる場合があります。焦らず取り組むための参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血後のリハビリや回復にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 視床出血の後遺症とリハビリ 視床出血では、出血した側と反対側の体に症状が現れやすいのが特徴です。つまり、右の視床で出血が起こると左半身、左の視床では右半身に症状が出やすくなります。ただし、実際の症状は出血の大きさや広がり方によって変わってくる点に注意が必要です。 視床出血の主な後遺症は、以下の表のとおりです。 主な後遺症 生活上の困りごと 視床痛 ・手足のジンジン、ピリピリとした痛み ・痛みへの不安で動きが減る 感覚障害 ・しびれや温度の感じにくさ ・手足の位置がわかりにくい 感覚障害を伴う半身麻痺 ・手先の細かい動作がしにくい ・立つ、歩くときの姿勢が不安定 運動失調 ・動きがぎこちなく狙いが定まらない ・字を書く、物を取る動作が乱れる 嚥下・構音障害(声量低下) ・むせやすく食事に時間がかかる ・声が小さく、話が伝わりにくい 高次脳機能障害 ・記憶や注意が続きにくい ・段取りを立てにくい 眼球運動障害 ・物が二重に見える ・視線を上下に動かしにくい なお、各後遺症に対応するリハビリでは、低下した機能を回復させる訓練だけでなく、残っている機能や補助具を活かして、歩行・着替え・食事といった日常生活動作をしやすくすることを目指します。 ただし、同じ後遺症でも、リハビリの内容や組み合わせは一人ひとり異なります。どのリハビリをどの程度行うかは、医師とリハビリ専門職が状態を評価しながら個別に検討します。 視床出血のリハビリの流れ|急性期・回復期・生活期 視床出血のリハビリは、右視床出血では左半身、左視床出血では右半身のように、出血した側と反対側に現れる症状へ働きかけていきます。その上で、症状や全身状態、発症後の時期に合わせて段階的に進めるのが基本です。 時期ごとの大まかな流れは、以下のとおりです。 急性期のリハビリ(発症〜約2週間) 回復期のリハビリ(発症〜約3〜6カ月) 生活期(維持期)のリハビリ(発症〜約6カ月以降) ここでは、リハビリの大まかな流れや全体像を解説します。 急性期のリハビリ(発症〜約2週間) 急性期のリハビリは、安全管理と合併症の予防を最優先に、全身状態に応じてできる範囲から始めます。この時期は、再出血や血腫の増大、脳浮腫(のうふしゅ:脳に水分がたまり、脳が腫れた状態)などが起こる可能性があります。そのため、状態の変化を早期に見つけて対応することが重要です。 医療者は、バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・呼吸数など)や意識レベル、瞳孔の変化などを観察し、再出血を防ぐために定められた範囲で血圧を管理します。 一方で、安静のために長く寝たきりが続くと、褥瘡(じょくそう:床ずれ)や関節の拘縮(こうしゅく:関節や筋肉が硬くなり、動かしにくくなった状態)につながります。そのため、皮膚の観察やこまめな体位変換、適切なポジショニングを行いながら、状態に応じて少しずつ体を動かしていきます。 回復期のリハビリ(発症〜約3〜6カ月) 急性期を過ぎた回復期は、機能の回復と日常生活動作の再獲得を目指す時期です。症状に応じて、理学療法・作業療法・言語聴覚療法などを組み合わせて進めます。 また、回復期は褥瘡を防ぐ皮膚の観察や関節拘縮を防ぐ体位調整に加え、栄養状態や運動機能、精神状態にも目を配ります。嚥下機能(えんげきのう:食べ物や飲み物を安全に飲み込む働き)が低下している場合は、誤嚥性肺炎を防ぐために食事時の姿勢と口腔ケアが大切です。 さらに、感覚障害や視床痛がある場合は、体に触れる前に声をかけるなど感覚障害への配慮を行い、心理面も支えます。 なお、回復期の「約3〜6カ月」はあくまで一般的な目安です。回復の速さや到達度には個人差があります。 生活期(維持期)のリハビリ(発症〜約6カ月以降) 生活期は、回復期までに獲得した機能を維持しながら、状態に応じて目標を見直す時期です。機能訓練や日常生活動作の練習に加え、社会参加、再発予防、心理的な支援を続けることが重要です。 なお、視床出血の予後は、血腫の大きさや部位、年齢、発症時の意識状態などに左右されます。そのため、回復までの期間や到達できる状態を一律に示すことはできません。 一例として、左視床出血を発症した37歳女性を7年間追跡した報告では、食事や着替え、移動などの身体動作を評価する点数が48点から80点(91点満点)へ、理解や記憶、問題解決などの認知面を評価する点数が10点から20点(35点満点)へ改善しました。(文献1)7年後には、家庭内の動作がおおむね自立したと報告されています。 また、思うように体を動かせないストレスや家族への罪悪感から、気分の落ち込みやうつ症状が現れる場合もあります。不安が強い場合は、心理カウンセラーへの相談や当事者同士の交流も選択肢です。 【後遺症別】視床出血のリハビリ方法 ここからは、後遺症ごとのリハビリの方向性を紹介します。おおまかには、次のような後遺症に対して訓練を行います。 感覚障害 視床痛 歩行・バランス・運動失調 嚥下・構音障害(声量低下) 眼球運動障害 なお、同じ訓練がすべての方に適しているわけではありません。症状の内容と安全性を評価した上で、一人ひとりに合ったリハビリ内容を選ぶ必要があります。 感覚障害へのリハビリ 視床出血のあとには、以下のような感覚障害が生じる場合があります。 感覚が鈍くなる しびれる 異常な痛みを感じる 温度がわかりにくい 手足の位置や動きがつかみにくい(深部感覚の低下) 感覚障害に対しては、感覚を再び使いやすくする「感覚再教育」が行われます。 具体的には、以下のような方法が代表的です。 目で見ずに材質の異なる物を触って当てる 米などを入れた容器の中から目的の物を探す 温かい物と冷たい物の違いを確かめる また、着替えのときに肌触りの違う衣服に触れる、入浴や食事の中で触覚や温度を意識するなど、日常生活に取り入れる工夫も役立ちます。 ただし、感覚が低下していると、熱さや傷に気づきにくくなります。とくに温かい物と冷たい物を使う訓練はやけどの危険もあるため、必ず専門職の指導のもとで行いましょう。 視床痛へのリハビリ 視床痛は、手足にジンジン、ピリピリとした痛みやしびれが続く後遺症で、鎮痛薬が効きにくいことも少なくありません。視床痛へのリハビリの一つに、痛みに対する考え方と行動を整理する「認知行動療法」があります。 視床痛があると、「動くと痛みが悪化するのではないか」などの不安や自信の低下から、活動量が減り、引きこもりにつながることがあります。そこで、どの動作で痛みが強まり、何をすると和らぐのかを整理し、無理のない範囲から少しずつ活動量を増やす取り組みを行います。 こうした経験を積み重ねることで、痛みに対する不安を和らげ、活動量を保ちながら生活への影響を減らすことを目指します。 なお、認知行動療法だけで視床痛が治るわけではありません。薬物療法なども含め、医療機関で相談しながら進めることが大切です。 歩行・バランス・運動失調へのリハビリ 出血の広がりによっては、運動麻痺に加えて、動きを滑らかに調整しにくい「運動失調」が生じる場合があります。手足の動かしにくさや歩行の不安定さに対しては、部位や症状に応じて訓練を組み合わせるのが基本です。 歩行やバランス、運動失調に対するリハビリでは、症状や身体機能に応じて、次のような練習を行います。 対象部位 主な練習内容 上肢 ・手の開閉 ・指を1本ずつ動かす ・小物をつまむ ・コインを拾う ・箸やスプーンを使う 下肢 ・筋力強化や片脚立ち ・スクワット ・座った姿勢での膝の伸展や脚上げ ・歩幅を意識した歩行 ・鏡で姿勢を確かめる練習 上記の他に、運動失調に対しては、リズムに合わせた運動やボールキャッチなど、目と手の協調を促す訓練も行われます。 さらに、ボタンやファスナーの開け閉め、歯磨き、食事、補助具の使い方など、日常生活の動作に直結した練習も行います。 なお、片脚立ちや歩行の練習は転倒の危険を伴います。自己判断で行わず、必ず理学療法士などの評価と付き添いのもとで進めましょう。 運動失調の起こる仕組みや特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 嚥下・構音障害(声量低下)へのリハビリ 視床出血では、視床の周囲に広がった影響などにより、飲み込みにくさ(嚥下障害)や、発音のしにくさ・声の小ささ(構音障害・声量低下)が起こる場合があります。これらに対しては、言語聴覚士を中心に、飲み込みや発声、口の動きの訓練を段階的に進めます。 左視床出血後に失語症と嚥下障害が現れた70歳代男性の症例では、発声や唇・舌の運動、口腔ケアなどを行い、状態に合わせて食事の形やとろみを調整しながら、口から食べる練習を進めました。その結果、最終的には3食とも口から食べられるようになったと報告されています。(文献2) ただし、回復の経過には個人差があります。また、誤嚥(ごえん)の危険があるため、食事の形やとろみの調整、飲み込みの訓練は、医師や言語聴覚士などの評価にもとづいて行いましょう。 眼球運動障害へのリハビリ 視床出血では、血腫が下方へ進展し、眼の動きに関わる領域へ影響すると、垂直方向の眼球運動障害が生じる場合があります。上下方向の視線を動かしにくくなったり、物が二重に見える複視が現れたりすると、歩行や読み書き、食事といった日常生活に影響しやすくなるのが特徴です。 リハビリでは、指などを目で追う、目標を見つめる、別の場所へすばやく視線を移す、両目を内側に寄せるといった練習を行います。過去には、このようなリハビリによって眼球の動きが改善した症例も報告されています。(文献3) 見えにくさが強い場合は、以下のような方法で日常生活を補います。 片方の眼を覆う 頭の向きを調整する プリズム眼鏡(物が二重に見える症状を軽減する眼鏡)を使う ただし、適した方法は症状によって異なるため、眼科医や視能訓練士、作業療法士などが状態を確認しながら進めます。また、研究はまだ限られており、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。 視床出血のリハビリと再生医療という選択肢 リハビリと併せて検討できる選択肢の一つに、幹細胞を用いる再生医療があります。 当院「リペアセルクリニック」で行っている再生医療では、患者様自身から採取した幹細胞を培養し、点滴で投与します。脂肪由来の幹細胞には、損傷した神経や血管が修復されやすい環境を促す働きがあるとされており、この性質を活用した治療法です。 ただし、再生医療だけで機能が完全に回復するわけではありません。リハビリと組み合わせて取り組む考え方が基本であり、適応には個人差があります。また、期待できる効果やリスクは、患者様ごとに異なるため、必ず医師に確認した上で検討しましょう。 なお、実際の症例については、以下の記事もご覧ください。 視床出血のリハビリでお悩みの方は当院へご相談ください 視床出血のリハビリは、急性期・回復期・生活期、そして後遺症の種類に合わせて、無理のない範囲で継続していくことが大切です。回復に必要な期間や到達度には個人差があり、長い経過の中で少しずつ改善がみられる場合もあります。 また、適応がある場合は、リハビリと再生医療を組み合わせる方法も検討できます。 回復の見通しが立たず不安を感じている患者様やそのご家族は、どうか一人で抱え込まず、専門家にご相談ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になることがある方は、ぜひ一度ご登録ください。 視床出血のリハビリに関するよくある質問 視床出血のリハビリ期間はどのくらいかかりますか? 回復までに必要な期間を一律に示すことはできません。血腫の大きさや部位、症状、年齢、合併症、リハビリを始めた時期などによって、経過は大きく変わります。 大切なのは、急性期・回復期・生活期を通じて、目標を見直しながらリハビリを継続することです。長期の経過で改善がみられた症例もありますが、すべての方が同じように改善するとは限りません。 焦らず、専門職と相談しながらリハビリを継続しましょう。 視床出血で記憶障害が出た場合はリハビリできますか? 記憶障害や注意障害がある場合も、状態に合わせてリハビリを行えます。課題を簡単にする、繰り返し練習する、手順や予定を文字や図で示すなどの工夫が有効です。 実際に、左視床出血後に注意力や記憶力が低下した60歳代女性の症例では、取り組みやすい難易度に課題を調整し、反復練習や予定の見える化、生活環境の調整を行いました。その結果、認知機能や記憶力、日常生活の自立度に改善がみられています。(文献4) ただし、単一の症例であり、回復の程度や経過には個人差があります。 参考文献 (文献1) 脳室穿破を伴った左視床出血の長期経過|認知リハビリテーション (文献2) 左視床出血で失語症と嚥下機能低下を認めた症例へのアプローチ|脳血管研究所 美原記念病院 (文献3) 脳損傷者における眼球運動障害改善のためのリハビリテーション|日本作業療法士協会 (文献4) 重度上肢麻痺と注意・記憶障害を呈した視床出血症例で集中的上肢機能訓練による機能回復と難易度設定による行動変容が奏功した一例|日本作業療法士協会
2023.01.30 -
- 足部、その他疾患
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「サッカーをすると足の外側が痛くなるけどなぜ?」 「バスケットでつま先の外側が痛むけど放置して大丈夫?」 上記のような症状がある場合、ジョーンズ骨折の可能性があります。 今回はスポーツ選手に多いジョーンズ骨折について、特徴や骨折のなりかけで見られる症状を解説します。 チェックリストも紹介するので、早めに整形外科で受診できるよう、ぜひ参考にしてください。 ジョーンズ骨折とは ジョーンズ骨折は小指の骨である第5中足骨の疲労骨折です。 ジョーンズ骨折はサッカーやバスケット、ランニングなどのスポーツで足の外側に繰り返しストレスがかかって生じる疲労骨折です。 第5中足骨は血液の供給が乏しく、骨折する部分の近くは複数の筋肉が付着していて常に牽引力が働くため、一度骨折するとくっつきにくくなります。 骨が離れたままになってしまう偽関節(ぎかんせつ)になりやすいのも特徴です。 ジョーンズ骨折は中足骨の中でもより足首側の端から 1.5〜2cmの部分に骨折が起こります。 主に10代の方がスポーツで発症するケースが大半ですが、運動量によっては成人でも発症するので注意しましょう。 ジョーンズ骨折が発症する原因 ジョーンズ骨折が発症する原因は、スポーツ動作で足の外側に繰り返しかかるストレスです。 人の足裏は体重をうまく分散させるために、たいらではなくアーチ状の形をしています。 第5中足骨はまっすぐな骨ではなく、丸くアーチ状になっており、体重を分散させるためにストレスを受けやすいのです。 とくにサッカーやバスケットボールなど、横への動きが多いスポーツで反復したストレスがかかりやすく、疲労骨折の原因になります。 また、次のような環境や個人の要因も原因としてあげられます。 急な激しい練習 固すぎるグランド(人工芝)でのスポーツ 足の負担が強い不適切なシューズ 不良な姿勢(がに股) 上記のような環境や姿勢でストップやサイドステップなどを繰り返すとストレスがかかりやすくなってしまうのです。 立ち仕事による慢性的な疲労や、しゃがみ込み動作の繰り返しによる疲労骨折など、スポーツをしていない方で発症する場合もあるので注意してください。 ジョーンズ骨折の症状 ジョーンズ骨折は、骨折のなりかけの状態と、完全に骨折した状態で症状が違います。 それぞれの症状について解説します。 ジョーンズ骨折のなりかけの症状の場合 ジョーンズ骨折のなりかけの症状は、痛みや腫れなど一般の骨折に見られるような自覚症状が出にくいのが特徴です。 骨折のなりかけでは、一般的な骨折のように骨が分離するのではなく、ストレスの蓄積により徐々に骨が脆くなっている状態です。この状態では日常生活だけでなくスポーツ中も痛みを感じない場合があります。 また、痛くてもそれほど強くはないため、そのまま競技を続けてしまう場合も少なくありません。その結果、プレー中やプレー後に痛みが増える症状が繰り返します。 なお、歩くと痛いと感じている方は、以下の記事を参考に「ジョーンズ骨折かどうか」、1つの判断基準にしてください。 進行後どこが痛むのか ジョーンズ骨折の痛みは進行後、足の外側が痛みはじめます。 ジョーンズ骨折になりかけの症状では、足の外側に感じる痛みは軽いケースが大半なため、スポーツ復帰する方もいるでしょう。 ジョーンズ骨折は主に、ストレスの蓄積から発症する骨折なので、放置すると完全に骨折する症状へと発展するのです。 完全に骨折してしまうと、強い痛みだけでなく歩行困難へとつながる可能性があります。 足の外側に痛みを感じたら、たとえ軽度であってもすぐに受診するのをおすすめします。 ジョーンズ骨折の診断方法 ジョーンズ骨折か確かめるには、身体所見をした後、CT検査やMRI検査で確定させます。 レントゲン撮影による検査もありますが、早期発見を目的にするならMRI検査がおすすめです。 MRI検査では、レントゲン撮影では判断できない時期でも有用で、筋肉や結合組織の損傷も確認できます。 なお、CT検査では手術が必要な症状で用いられるため、症状に応じた診断方法を選択しましょう。 当院ではメール相談だけでなく、オンラインカウンセリングも実施しています。 来院前に軽く相談しておきたい方は、ぜひ気軽にご利用ください。 ジョーンズ骨折になりやすい環境かチェックリストで確認 ジョーンズ骨折になりやすい環境かどうかを、チェックするポイントを紹介します。 以下チェックリストで、該当する環境がある方は注意しましょう。 競技しているスポーツが足の外側にストレスのかかるものか 練習場が床・芝・土・人工芝など固い環境か 練習量が多すぎではないか シューズが環境に適しているか キックの利き足か ジャンプの踏切は適切か シューズの底のすり減り方が異常ではないか 足の外側が痛むか 上記のようなチェックをして、足の外側にストレスがかかりやすいかどうかをチェックします。 練習場所が人工芝のように固いグランドである、練習量が多すぎる、足に合わないシューズを使用しているなどは注意が必要です。 また、シューズの底を見たときに、外側ばかりすり減っている場合は、足の外側にストレスがかかりやすい動きをしている結果なので、チェックしてみましょう。 もし、すでに痛みが外側にあり継続する場合は、ジョーンズ骨折の可能性があります。 骨折のなりかけの場合は、痛みが自覚しにくかったり、競技中のときだけだったりするため、放置せず早めに整形外科へ受診をしましょう。 ジョーンズ骨折に悩むアスリートの方は、有効な治療法や予防法などを解説している以下の記事もぜひ参考にしてください。 まとめ・その症状ジョーンズ骨折かも?と思ったら専門機関で適切な診断を! ジョーンズ骨折はストレスが蓄積して徐々に進行する疲労骨折です。 完全に骨折するまでは痛みがない場合もあり、痛みがあってもつい競技を続けてしまう方もいるでしょう。 しかし、放置して競技を続けると、症状が悪化したり、完全に骨折してしまったりするリスクがあります。 なりかけの症状でも放置せず、少しでも気になる症状があれば早めの受診や予防をするのが重要です。 本記事を参考にしてジョーンズ骨折の早期発見、予防をして、好きなスポーツを楽しみましょう。
2023.01.27 -
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脳溢血(のういっけつ)という言葉を聞いて、どのような病気なのか、脳出血や脳梗塞とどう違うのか、気になる方も多いでしょう。 脳溢血は現在「脳出血」と呼ばれることが多く、脳卒中の一種です。突然、脳の血管が破れて出血し、片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、激しい頭痛、意識障害などの症状を引き起こします。 主な原因は高血圧で、予防や再発防止には血圧管理と生活習慣の見直しが大切です。 本記事では、脳溢血が起こる原因や脳梗塞・くも膜下出血との違い、主な症状、後遺症、治療方法、予防法を解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳溢血の後遺症や再発について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脳溢血とは 脳溢血(のういっけつ)とは、脳の血管が破れて脳内に出血する病気です。現在は「脳出血」と呼ばれるのが一般的で、脳卒中の一種に含まれます。脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりして、脳の働きに障害が出る病気の総称です。脳卒中には、血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れて脳の中に出血する「脳出血」、脳を覆う膜の内側に出血する「くも膜下出血」があります。(文献1) 病名 疾患が起きる原因 脳卒中 脳の血管が破れたり、詰まったりすることで発症する脳の病気。「脳溢血(脳出血)」「脳梗塞」「くも膜下出血」の総称。 脳溢血(脳出血) 脳の血管が破れ、脳の中に出血する 脳梗塞 脳の血管が詰まり、血液が届かなくなる くも膜下出血 脳を覆う膜の内側に出血する 脳溢血では、出血した血液が血腫と呼ばれるかたまりになり、周囲の脳を圧迫します。脳の神経細胞が障害されるため、手足の麻痺、感覚障害、言葉の出にくさ、意識障害などの症状が現れます。 脳溢血と脳梗塞の大きな違いは、「血管が破れるか、詰まるか」です。脳溢血は血管が破れて出血する病気で、脳梗塞は血管が詰まり、脳に血液が届かなくなる病気です。どちらも突然発症し、対応が遅れると後遺症が出るリスクがあります。 脳卒中と脳梗塞の違いについては、以下の記事もご参照ください。 脳溢血の主な原因 脳溢血の主な原因は、高血圧です。血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に強い負担がかかり、脆くなった血管が破れることで発症します。 生活習慣も発症リスクに大きく関わるため、日頃から血圧の管理と生活習慣の見直しが大切です。 高血圧と動脈硬化 高血圧が続くと、血管の壁に強い圧力がかかり続けます。その結果、血管壁が傷つき、動脈硬化が進みます。 動脈硬化とは、血管が硬くなり、しなやかさを失った状態です。血管が硬くもろくなると、血圧の変動に耐えにくくなります。その結果、脳の細い血管が破れ、脳出血を起こしやすくなります。 高血圧は、気づかないうちに血管へのダメージを蓄積させるため、定期的な血圧測定が脳溢血の予防につながります。 生活習慣によるリスク 食塩のとりすぎ、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満なども脳溢血のリスクを高めます。これらは、高血圧や動脈硬化を悪化させる要因です。 塩分の多い食事は血圧上昇につながります。喫煙は血管の内側を傷つけて動脈硬化を進め、過度な飲酒は血圧を上げて血管への負担を増やす要因です。 また、運動不足が続くと、体重増加や血流の悪化につながります。肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症などを招きやすく、血管に負担をかけるため注意が必要です。 ストレスも交感神経を刺激して血圧を上げるため、過剰なストレスをためない生活を意識しましょう。 脳溢血を防ぐには、血圧管理だけでなく、血管への負担を減らす生活習慣の見直しが必要です。 脳溢血で見られる主な症状 脳溢血は、前触れなく突然発症する病気です。明確な前兆がないまま症状が出ることも多く、以下のような症状が急に現れたときは脳卒中を疑う必要があります。(文献2) 顔の片側がゆがむ 片側の腕や足に力が入らない ろれつが回らない、言葉が出ない 突然の激しい頭痛 激しいめまい、意識障害がある これらの症状は、出血部位によって異なります。 脳卒中が疑われるときは、FASTと呼ばれる確認方法が参考になります。Face(顔)、Arm(腕)、Speech(言葉)のいずれかに突然の異常が出たら、Time(時間)を意識し、すぐに救急車を呼んでください。 確認項目 判断のポイント F:顔(Face) 顔の片側が下がる、笑顔が左右非対称になる A:腕(Arm) 両腕を上げると片方だけ下がる、片腕に力が入らない S:言葉(Speech) ろれつが回らない、言葉が出ない、言葉を理解しにくい T:時間(Time) 上記のいずれかが突然出たら、すぐに救急車を呼ぶ 脳溢血は時間との戦いです。症状が出てから治療開始までの時間が、その後の状態に影響します。症状が一時的に軽くなっても自己判断で様子を見ず、救急対応を優先してください。 脳卒中の症状や前兆について詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。 【出血部位別】脳溢血における症状の特徴 脳溢血の症状は、出血が起こった場所によって異なります。(文献3)主な出血部位と、それぞれの特徴を見ていきましょう。 被殻出血 被殻出血は、高血圧性脳出血で多く見られる出血部位です。片側の手足の麻痺や顔の動かしにくさが主な症状です。 出血が広がると、感覚障害や意識障害を伴います。症状の強さは、出血量や周囲の脳への影響によって異なります。 視床出血 視床は、感覚に関わる情報を中継する部位です。視床出血では、片側の手足のしびれ、感覚の鈍さ、痛みなどが現れます。 出血が広がると、運動麻痺や意識障害を伴います。発症後に、腕や脚などに強い痛みが続く「視床痛」が出ることもあります。 橋出血(脳幹出血) 橋出血は、脳幹の一部である橋に出血が起こる病気です。橋には、意識、呼吸、手足の運動に関わる神経が集まっています。 そのため、橋出血では意識障害、呼吸の異常、両側の手足の麻痺、目の動きの異常などが現れます。呼吸機能に影響が出るため、少量の出血でも重篤になりやすい部位です。 小脳出血 小脳は体の平衡感覚を担う部位です。小脳出血では、強いめまいや吐き気、歩行障害が主な症状として現れます。 小脳は大脳の後ろに位置しているため、出血が起こった際に頭の後ろに強い頭痛が出るのも特徴です。 大脳皮質下出血 大脳皮質下出血は、大脳の表面に近い部分で起こる出血です。大脳は部位ごとに働きが異なるため、出血した部位によって、片側の麻痺や感覚障害、言語障害、視野の異常など、症状の出方が変わります。人格の変化が出ることもあります。 脳溢血で起こりやすい後遺症 脳溢血で後遺症が出るかどうかは、出血した部位、出血量、治療開始までの時間によって異なります。症状が軽く済む人もいれば、麻痺や言葉の障害などが長く続く人もいます。 代表的な後遺症は、運動麻痺・感覚障害・言語障害・高次脳機能障害です。(文献4) 脳溢血の後遺症や治療については、以下の記事もあわせてご覧ください。 運動麻痺・感覚障害 脳溢血後に多く見られる後遺症が、運動麻痺と感覚障害です。 運動麻痺は、手足や顔の筋肉を思うように動かせなくなる後遺症です。脳溢血では、体の左右どちらかに麻痺が出る片麻痺が見られます。麻痺が強いと、歩行や立ち上がり、寝返り、着替えなどの日常動作に支障が出ます。 感覚障害では、手足のしびれ、感覚の鈍さ、痛み、温度の感じにくさなどが現れます。 飲み込みにくさが出る嚥下障害も、脳溢血後に注意したい症状です。食事や水分摂取に影響し、誤嚥につながるリスクがあります。 言語障害・高次脳機能障害 言語障害には、失語症と構音障害があります。 失語症は、言葉を理解する、話す、読む、書くといった働きに影響が出る状態です。構音障害では、口や舌の動きが悪くなり、発音がはっきりしにくくなります。 高次脳機能障害は、記憶障害・注意障害・判断力の低下・感情コントロールの困難さなど、知的機能全般に影響が出る状態です。外見からわかりにくいため、本人が自覚しにくいことも多く、周囲のサポートと理解が回復を支える上で重要です。 脳溢血の治療方法 脳溢血の治療方針は、出血した部位、出血量、意識レベル、全身状態をもとに決まります。まずCTやMRIなどの画像検査で出血の状態を確認し、内科的治療または外科的治療を選択します。(文献3) 内科的治療 内科的治療では、血圧を下げる治療や脳のむくみへの対応を行います。出血の拡大を防ぎ、脳への圧迫を抑えることが目的です。 意識状態、呼吸、体温、血糖などの全身管理も行われます。出血量が少なく、手術の対象にならないと判断されたときは、薬による治療と経過観察を中心に進めます。 外科的治療 出血量が多く脳への圧迫が強い場合は、手術による血腫除去が検討されます。主な手術には、開頭血腫除去術と内視鏡的血腫除去術があります。 開頭血腫除去術:全身麻酔で開頭し、血腫を直接取り除く方法。主に救命を目的とします 内視鏡的血腫除去術:小さく開頭して内視鏡を挿入し、血腫を除去する方法。体への負担が比較的少ない低侵襲な手術法として近年広く行われています 手術の適応は、出血部位や血腫の大きさ、意識状態、年齢、全身状態などをもとに、医師が総合的に判断します。 治療後のリハビリ 急性期の治療が落ち着いたら、後遺症に応じたリハビリを始めます。 運動麻痺がある方は、手足の動きや歩行の練習が中心です。言語障害がある方には、発声や言葉の理解、会話の練習などが行われます。 リハビリは、急性期、回復期、生活期で目的が変わります。 急性期は病態の安定と基本動作の維持、回復期は日常生活動作の回復、生活期は回復した機能の維持と社会復帰が主な目標です。(文献4) 後遺症に再生医療という選択肢 脳溢血の後遺症に対しては、再生医療という選択肢があります。 リペアセルクリニックでは、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。幹細胞には、さまざまな細胞に変化する「分化能」という性質があります。 標準治療やリハビリを続けても、片麻痺、しびれ、歩行の悩みが残っている方は、治療の選択肢として医師に相談してください。治療内容や適応は、診察で状態を確認した上で判断されます。 脳溢血・脳卒中の再生医療について詳しくは、以下をご覧ください。 脳溢血の予防と再発防止のためにできること 脳溢血の予防と再発防止では、血圧管理が中心です。高血圧は脳出血の大きな危険因子であり、血圧が高い状態が続くと脳の細い血管に負担がかかります。 血管への負担を減らすには、生活習慣の見直しと定期的な受診が必要です。 血圧管理 血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に強い負担がかかります。血管壁がもろくなり、脳出血を起こしやすくなります。 家庭で血圧を測る習慣をつけると、普段の血圧の変化に気づきやすくなります。降圧薬を処方されている方は、症状が落ち着いていても医師の指示に沿って服用を続けてください。 生活習慣の見直し 食塩のとりすぎ、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満は、高血圧や動脈硬化につながります。脳溢血を防ぐには、血管への負担を増やす生活を見直す必要があります。 塩分を控え、野菜やたんぱく質をバランスよくとることが大切です。喫煙している方は禁煙し、飲酒量が多い方は量を減らしてください。 体調や持病に合わせて無理のない範囲で体を動かすことも、血圧や体重の管理に役立ちます。 定期的な受診 定期的に医療機関を受診して血圧・血液検査・画像検査などで状態を確認することが大切です。 高血圧や生活習慣病は、自覚症状が乏しいまま進みます。症状がないからといって受診をやめると、血圧や血糖、脂質の管理が不十分になり、脳溢血のリスクが高まります。 受診では、血圧や血液検査の結果、薬の効き方、生活習慣の状況を確認します。処方薬の継続と定期受診を組み合わせ、再発防止につなげましょう。 脳出血の再発予防については、以下の記事もあわせてご覧ください。 脳溢血の後遺症や長期的な悩みは医師に相談しよう 脳溢血の後遺症は、出血した部位や出血量によって異なります。運動麻痺、しびれ、言語障害、高次脳機能障害などが続くと、日常生活に長期的な影響が出ます。 また、治療後のリハビリを続けても、歩きにくさや手足の動かしにくさが残る方もいます。症状が長引くときは、現在の状態に合った治療やリハビリの方針を医師に確認してください。 脳溢血の後遺症に対しては、再生医療という選択肢があります。脳出血後の後遺症に対して再生医療を検討された方の症例も紹介しています。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳溢血・脳卒中の後遺症について長期的に悩んでいる方、再発予防について相談したい方は、公式LINEからご登録の上、お気軽にご相談ください。 脳溢血に関するよくある質問 脳溢血と脳出血は同じですか? 脳溢血は、現在では「脳出血」と呼ばれることが多い疾患です。 どちらも、脳の血管が破れて脳内に出血する状態を指します。医療機関や公的情報では「脳出血」と表記されるのが一般的です。(文献1) 脳溢血とくも膜下出血の違いは何ですか? 脳溢血とくも膜下出血は、どちらも脳卒中に含まれる出血性の病気ですが、出血する場所が異なります。 脳溢血は、脳の内部にある血管が破れて脳内に出血する病気です。一方、くも膜下出血は、脳を覆う膜の内側にある「くも膜下腔」に出血する病気を指します。くも膜下出血では、脳動脈瘤の破裂が原因となることが多く、突然の激しい頭痛が代表的な症状です。 脳溢血の前兆はありますか? 脳溢血は、はっきりした前兆がないまま突然発症します。 顔の片側がゆがむ、片側の腕や足に力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出ない、激しい頭痛やめまいがあるときは、脳卒中を疑います。症状が急に出た場合は、様子を見ず救急車を呼んでください。(文献2) 脳溢血と脳梗塞はどちらが重いですか? 脳溢血と脳梗塞のどちらが重いかは、一概には判断できません。 重症度は、出血や梗塞が起きた部位、範囲、治療開始までの時間、年齢や持病などによって変わります。どちらも命に関わる病気であり、突然の麻痺や言葉の異常、意識障害があるときは早急な対応が必要です。 脳溢血の後遺症は治りますか? 後遺症の経過は、出血した部位や出血量、治療開始までの時間、リハビリの内容によって異なります。 麻痺、しびれ、言語障害、高次脳機能障害などが続く方もいます。後遺症が長引くときは、リハビリの内容や治療の選択肢について医師に相談してください。 脳溢血は再発しますか? 脳溢血は再発するリスクがあります。とくに高血圧が続くと、脳の血管に負担がかかり、再発につながります。 再発防止には、血圧管理、減塩、禁煙、節酒、体重管理、定期的な受診が大切です。降圧薬を処方されている方は、自己判断で中断せず、医師の指示に沿って治療を続けてください。 参考文献 (文献1) 脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット (文献2) みんなで知ろう! からだのこと|厚生労働省 (文献3) 脳出血について|横浜新都市脳神経外科病院 (文献4) 脳出血になってしまったら|回復期リハビリテーション.net
2023.01.25 -
- スポーツ外傷
- その他、整形外科疾患
「胸郭出口症候群に効果的なストレッチとは?」「自宅でできるセルフケアも知りたい」 肩から腕にかけて痛みやしびれが生じる「胸郭出口症候群」に、日々悩まされる方は多いのではないでしょうか。 悪化すると日常生活に支障をきたすため、早めの対策が重要ですが、自宅で行うストレッチで症状を軽減できる場合があります。 この記事では、症状緩和に効果的なセルフケアとして、ストレッチやマッサージ、ツボ押しを詳しく紹介します。 痛みを軽減して快適な毎日を目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 胸郭出口症候群を和らげるセルフケアとストレッチ 胸郭出口症候群はセルフケアによって症状の軽減が期待できます。 ストレッチでは首や肩、鎖骨周囲の筋肉をほぐして神経や血管の圧迫を緩和するため、痛みやしびれが和らぐでしょう。 ここでは、初心者でもできる以下3つのストレッチやマッサージ方法をご紹介します。 胸鎖関節のマッサージ 鎖骨周囲筋のマッサージ 小胸筋のストレッチ 日常生活に取り入れて、症状の緩和を目指してみましょう。 胸鎖関節のマッサージで肩周りをほぐす 1. 「兪府(ゆふ)」というツボを押さえる(鎖骨の真下、胸骨の際から指一本分横の位置に取ります) 2. 手で胸骨と鎖骨のつな繋ぎ目のところをさするようにマッサージする 3. 慣れてきたら、同部位を押さえた状態で肩を回す 欠盆というツボをつかむ鎖骨周囲筋のマッサージ 1. 「欠盆(けつぼん)」というツボを挟むようにつかむ(鎖骨中央のすぐ上、大きくへこんでいる場所にあります) 2. 少し前屈みになり鎖骨を浮き出させたら、反対の手の親指を鎖骨の下に入れ、その上から人差し指で挟むようにつかむ 3. つかみながら周りの筋肉をほぐすようにマッサージする 首から鎖骨にかけての痛みは小胸筋ストレッチで解消 1. 「中府(ちゅうふ)」というツボの位置を押す(鎖骨の外側端から指一本分下の場所です) 2. 反対側の手で小胸筋(※)に対して垂直に押す ※鎖骨外側 1 / 3部から 3 ~ 4 横指下の部分をゆっくりと触診します 3. 押した状態で腕を 20 回ほど前後に振る 4. 少しずつ位置をずらしながら 5 セット程度行う セルフケアは無理のない範囲で、様子を見ながら行いましょう。 胸郭出口症候群とは「神経や血管が胸郭出口で圧迫されて起こる疾患」 胸郭出口症候群とは、首から肩にかけての神経や血管が「胸郭出口」という部位で圧迫されて生じる症状の総称です。 一般的な症状として肩から手先にかけての「痛み・しびれ・肩こり」が挙げられます。 また、この疾患にはスポーツ選手から主婦まで、幅広い年代や分野の人が悩まされているのも特徴です。 ここでは、胸郭出口症候群の原因や特徴について詳しく解説します。 胸郭出口症候群の原因は「肩・腕に負担がかかるスポーツや生活習慣」 胸郭出口症候群の原因は、日常生活やスポーツによる肩や腕への負担が挙げられます。 たとえば「野球・テニス・剣道・水泳」など、肩を多用するスポーツは筋肉の緊張が強くなり、神経や血管を圧迫しやすくなります。 また、生活の中では以下のような肩に負担のかかる動作もリスクを高めます。 つり革を持つ 洗濯物を高い位置に干す 姿勢不良 予防には、定期的に肩周りの筋肉をほぐすストレッチやマッサージが効果的です。 セルフケアによって症状の改善が期待できる 胸郭出口症候群は、セルフケアを取り入れることで症状の改善が期待できます。 筋肉をほぐし血行を良くすると、神経や血管の圧迫が緩和されるためです。 とくに症状が軽度なうちから対策しておくと、悪化や慢性化を防げます。 ただし、痛みがある場合は無理せず、改善が見られなければ専門医に相談しましょう。 胸郭出口症候群の症状や原因については以下の記事でも解説していますので、参考にしていただければ幸いです。 胸郭出口症候群になりやすい人の特徴3選 胸郭出口症候群になる人の多くは以下のような特徴がみられます。 オーバーハンドスポーツをする人 なで肩の人 猫背など姿勢が悪い人 自分に当てはまるものが一つでもあれば、注意が必要です。 オーバーハンドスポーツをする人 オーバーハンドスポーツとは、野球のピッチングやバレーボールのアタック、バドミントンのスマッシュなど、腕を上に挙げる動作を繰り返すスポーツを指します。 腕を上から振り下ろす動作は、肩の前方から前胸部の筋肉を使うことが多いため、それらの筋肉が発達し過ぎて、腕神経叢や鎖骨下動静脈を圧迫する可能性がでてきます。 オーバーワークの人も、カラダのコンディションがついていかず、発症する危険性も上がるため注意が必要です。 なで肩の人 胸郭出口症候群が起こりやすい姿勢の一つに「なで肩」があります。 なで肩だと鎖骨が低い位置にあるため、神経や血管が通る鎖骨と肋骨の隙間が狭くなり、圧迫が生じやすくなるのです。 猫背など姿勢が悪い人 猫背など背中が丸まった姿勢を長時間続けると、胸の前側にある小胸筋が縮みやすくなります。 そして小胸筋が硬くなると、腕の神経束や鎖骨下の血管を圧迫するリスクが高まるのです。 また、小胸筋が硬い状態で胸を張ると、脇の下で神経や血管が圧迫されて症状が悪化するケースもあります。 そのため、姿勢が崩れがちな方は、胸郭出口症候群のリスクが増えるため注意が必要です。 胸郭出口症候群の症状をチェックするやり方については以下の記事で紹介しています。セルフチェックをしたい人は参考にしていただければ嬉しく思います。 胸郭出口症候群でストレッチ以外の治療法3選 胸郭出口症候群の治療には、ストレッチやセルフケアの他にも医療による治療法が複数あります。 セルフケアで症状が改善しない場合は、医療機関での適切な治療も検討すべきでしょう。 ここでは代表的な治療法である以下3つについて解説します。 薬物療法 リハビリ(理学療法) 手術 本章を参考に、自分に合った胸郭出口症候群の治療法を検討してみましょう。 薬物療法 薬物療法は、痛みや炎症を軽減するために行われる治療方法です。 胸郭出口症候群の症状緩和には、消炎鎮痛剤(ロキソニン・ボルタレンなど)や神経痛に対する薬(プレガバリン・ミロガバリン)の内服が一般的です。 また、痛みが強い場合には、神経周囲に薬を注射するブロック注射も用いられます。 ただし、薬物療法は一時的な痛みの軽減が目的であり、根本的な改善にはセルフケアやリハビリとの併用が効果的です。 リハビリ(理学療法) リハビリテーションは、筋肉や神経にかかる負担を軽減するための治療法です。 整形外科に通いながら、専門の理学療法士による指導を受けて正しい姿勢や動作を学びます。 姿勢を整えたり筋肉を緩めたりすると、神経や血管への圧迫が軽減し痛みの緩和につながります。 また、筋力を強化しつつ再発防止も図るため、長期的な改善が期待できるでしょう。 手術 手術は薬物療法やリハビリで改善が見られない場合に検討される治療法です。 具体的には、胸郭出口症候群の原因となっている神経や血管の圧迫を物理的に取り除くために行われます。 ただし、手術にはリスクも伴いますので、専門医と十分に相談してリスクとメリットを納得してから判断しましょう。 胸郭出口症候群の治療法については以下の記事もご覧ください。 まとめ|胸郭出口症候群はストレッチだけでなく医療機関への相談も検討しよう 胸郭出口症候群のセルフケアとして行うストレッチやマッサージは、症状を和らげるだけでなく再発予防にも効果的です。 また、日常の姿勢や生活習慣に気を配ることで症状の悪化や予防対策にも役立ちます。 しかし、症状が長引く場合は早めに医療機関に相談してください。 薬物療法や理学療法にて健康を保ちながら改善を目指しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、胸郭出口症候群のようなスポーツ外傷の治療法として、再生医療を提供しています。 「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。 この記事が、胸郭出口症候群でお悩みの方の参考になれば嬉しく思います。
2023.01.23 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
以前よりも猫背が酷くなったように感じたり、背骨の曲がりや姿勢の悪さにお悩みではありませんか? こうしたお悩みは、今はまだ痛みや障害がなくとも将来を見据えて日頃から予防していくことが重要です。 後述で詳しく解説しますが、例えば以下のような予防方法があります。 体側部のストレッチ ①仰向けになり両手を横に広げ、肩が浮かないように床につける ②両ひざを揃えて少し曲げ、ねじるようにゆっくり左側に倒していく ③右前胸部から側腹部、臀部にほどよい張り感を感じたところで止める ④反対も同様に行う 本記事では、機能性側弯症の改善に効果的な、自宅で簡単にできるストレッチやエクササイズをご紹介。 自宅で簡単にできるものばかりですので、背骨の曲がりの予防・改善をご希望方は普段の生活に取り入れてみてください。 また、今までは手術でしか改善の見込みがないと思われていた症状に対して、手術しなくても改善が期待できる新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 当院の公式LINEでも、再生医療の基礎知識や、姿勢・背骨の予防に関するお役立ち情報も配信していくので、合わせてご参考ください。 ▼無料で再生医療の基礎がわかるガイドもプレゼント! 側弯症とは?【幅広い年代で発症する病気】 側弯症とは、背骨(脊柱)が横方向に曲がったり捻れたりする病気です。側弯症の種類によって原因や発症時期は異なりますが、幅広い年代で発症します。 側弯症の多くは程度が軽く、痛みを伴わない傾向があります。一方で、重度の場合は側弯によって姿勢が悪く見えることによる心理的ストレスを感じることもあるため、早急に治療が必要です。 ▼側弯症の原因や症状を詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 側弯症には大きく2つの種類がある 側弯症を大きく分類すると以下の2種類があります。 構築性側弯症 機能性側弯症 種類によって治療法が異なりますので、正しく把握しておきましょう。 ①構築性側弯症【手術療法が必要な場合あり】 構築性側弯症は、疾患や発達障害などが原因で進行し、背骨を構成する椎骨の変形を伴います。 構築性側弯症は改善が難しく、有効な手段としては以下の2つのみです。 装具療法により進行を抑える 手術により側弯を解消する とくに幼少期に発症した場合は、成長と共に側弯が強くなる傾向があります。その場合、装具療法で側弯の進行を抑え、成長が止まった時点で手術する方針をとります。 今後の研究で、有効な治療方法の発見が期待されている疾患です。 ▼側弯症の手術や術後の経過について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 ②機能性側弯症【ケアを行うことで治りやすい】 機能性側弯症は、一時的に生じる側弯で、構築性側弯症に比べ側弯の程度が小さいのが一般的です。 機能性側弯症が起きるのは、以下の原因が考えられます。 日頃の姿勢 スポーツでの偏った姿勢 仕事などによって同じ動作を反復する 痛みによって逃避的に側弯の姿勢をとってしまう 機能性側弯症は、原因を取り除くケアで治すことが可能です。 機能性側弯症に有効な3つのケア 機能性側弯症の場合、以下の3つのケアが有効です。 ストレッチ エクササイズ 姿勢の改善 適切なケアを知って、積極的に治療に臨みましょう。 ①ストレッチ ストレッチは、短縮している筋肉を元に戻すのに適したケアです。 機能性側弯症の患者様の場合、偏った身体の使い方から左右非対称になることが多いため、どうしても筋肉が短縮している部分(硬くなっている状態)ができてしまいます。 ストレッチをすることで短縮した筋肉をほぐすことができます。ストレッチは、以下のことに注意して行いましょう。 無理に伸ばしすぎず、心地よい突っ張り感を感じるくらいで行う 息を止めず、深くゆっくりした呼吸を意識して行う 1 回のストレッチ時間は 20 秒〜30 秒くらいで行う ②エクササイズ(体操) エクササイズは、運動全般のことを指します。機能性側弯症には、筋力トレーニングやフィットネス、体操などの筋肉をしっかり使って動かすようなものが効果的です。 エクササイズには、対象となる筋肉(主動作筋)の力を上げるだけでなく、その筋肉と反対の働きをする筋肉(拮抗筋)を抑制する効果があります。つまり、やり方によっては柔軟性を失っている筋肉を効果的に改善させることもできるのです。 エクササイズを行うにあたって、注意すべき点は以下の通りです。無理のない範囲で行いましょう。 姿勢やフォームを意識して行う 効かせたい筋肉、部位を意識して行う 適切な負荷量、回数で行う(多すぎても少なすぎてもダメ) ③姿勢の改善 側弯症のリハビリで最も重要なのが、姿勢の改善です。 そもそも機能性側弯症の原因は、偏った姿勢や動作の繰り返しです。その根本を改善しないと整体やカイロプラクティックで一時的に姿勢を改善しても、また元に戻ってしまう可能性があります。 大切なことは、偏った姿勢や動作を繰り返さないよう意識すること。意識的に行ったことが無意識にできるよう身体に染み付かせましょう。 ▼側弯症で注意すべきことについて、以下の記事もご覧ください。 側弯症に効果のある3つのケアのやり方【画像付き解説】 以下3つの側弯症に対するケアを具体的にご紹介します。 側弯症に効果のあるストレッチのやり方 側弯症に効果のあるエクササイズのやり方 姿勢の改善に効果のある呼吸法 実際にトライして、身体のバランスを整えていきましょう。 側弯症に効果のあるストレッチのやり方 体側部のストレッチ ①仰向けになり両手を横に広げ、肩が浮かないように床につける ②両ひざを揃えて少し曲げ、ねじるようにゆっくり左側に倒していく ③右前胸部から側腹部、臀部にほどよい張り感を感じたところで止める ④反対も同様に行う 骨盤と脊柱を意識したキャットバック ①四つ這いの姿勢で行う ②頭を下げお腹を見るように背中を丸める ③頭を上げ背中を反らしていく。この時、肩甲骨を寄せるよう意識する ④この動きをゆっくり呼吸しながら5〜10回行う 側弯症に効果のあるエクササイズのやり方 体幹の対角の動きを意識したエクササイズ ①四つ這いの姿勢で行う ②右手と左足を伸ばす ③余裕があれば、上げた右肘と左膝をお腹の前でくっつける ④②と③を交互に5〜10回繰り返し、反対も同じように行う ⑤身体がぐらつかないよう、体幹を床と並行に保ちながら行う 姿勢を保つ筋力を鍛えるサイドプランク ①横向きになり、片肘を床につけた状態でセットする ②肘と足のみ床につけた状態で、体を真っ直ぐに保つ ③身体がぐらつかないように20秒〜60秒キープし、反対も行う ※きつい場合は、膝を後ろに折り曲げて支え、負荷を軽減する 姿勢の改善に効果のある呼吸法【寝ながら可能】 良い姿勢を保つためには、腹圧を高めて背骨を支える必要があります。 腹圧を高める方法の一つが、腹式呼吸です。寝ながらでも可能な腹圧を高める腹式呼吸の方法を紹介します。 姿勢の改善を意識した腹式呼吸 ①仰向けになり、両膝をたて、両手を下腹部に置く ②しっかり息を吐いて、その時にお腹が凹んでいくのを感じる ③すべて吐ききったら、鼻から息を吸い、お腹を膨らませていく ④また口をすぼめてゆっくりと息を吐いてお腹を凹ませていく ⑤③と④を繰り返し行う(10回程度) 💡慣れてきたら、座った姿勢や立った姿勢でもチャレンジ これらのストレッチは側弯症の症状緩和に役立つ可能性がありますが、 症状がひどい場合は自己判断で行わず、医療機関に相談することをおすすめします。 また、当院の公式LINEでは、背骨た側弯症に関する改善が見込めた症例や、再生医療についての情報を配信しています。 手術を必要としない最先端の医療技術である再生医療について詳しく紹介しておりますので、無料のガイドブックと合わせてご活用ください。 ▼気になる症状に関して無料オンライン診断も実施中 >>公式LINEで確認する 姿勢はコルセットの着用で矯正できる?【大人・子ども別費用も解説】 側弯症に用いるコルセットで完全に姿勢を治すことは難しいと考えられています。 コルセットを装着する目的は以下の2つです。 側弯を矯正し、進行を防止する 背骨と骨盤の安定感を増し、痛みを抑える 側弯症用のコルセットは既製品がないため、オーダーメイドでの作成が一般的となります。 子ども用と大人用別のコルセットの費用は以下の通りです。 子ども用(矯正目的) 高齢者(大人)用 10 万円程度 軟性素材・・・3 ~ 4 万円程度 硬性素材・・・6 ~ 7 万円程度 費用は治療方針や目的により作成するものが異なります。詳しくはかかりつけ医へお問い合わせください。 まとめ|側弯症の治し方は正しいストレッチで効果は見込める 機能性側弯症は日頃の姿勢や生活習慣が原因で起こることが多く、ストレッチやエクササイズ、姿勢改善などのセルフケアで改善が期待できます。 しかし、自己判断でケアを続けると症状が悪化したり、他の病気を見逃したりする可能性もあります。 気になる症状がある場合は、医療機関への受診も検討しましょう。 また、神経損傷を改善する可能性がある再生医療やその治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ当院の公式LINEにご登録ください。 当院は再生医療専門のクリニックであり、「手術不要の治療方法」として新たな希望となっている再生医療について、LINEにて限定情報をお届けしています。 ▼再生医療の情報を無料で配信中! >>公式LINEはこちらから確認できます 側弯症に関するよくある質問 Q.側弯症の治し方は大人と子どもで違いますか? A.大人も子どもも装置治療と手術が基本です。ただし、側弯症の進行度や症状の出方が異なるので、治療の進め方が異なります。 子どもは症状がなく、軽度のまま経過観察のみの場合が多いです。一方、大人は子どもの頃の側弯症が進行して発症するケースもあり、早めに治療開始することが勧められます。 ▼大人と子どもの側弯症の治療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 Q.側弯症を治すのにやってはいけないストレッチはありますか? A.ストレッチの方法には注意が必要です。 やってはいけないこととして、以下の3つがあります。 適切ではない方法で行う 痛みが出るまで行う 反動や勢いをつけて行う 側弯症のケアとしてストレッチをするなら、正しい方法で無理なく行いましょう。 ▼側弯症の患者様が注意するべきことを知りたい人は以下の記事もご覧ください。
2023.01.20 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
「家族が突然、視床出血と診断された」「これからどのような経過をたどるのかわからず不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。 視床出血(ししょうしゅっけつ)は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気で、体の片側の感覚障害や麻痺などが現れる場合があります。ただし、どのような症状がどの程度残るかは、出血の位置や量、広がり方によって一人ひとり異なり、経過も同じではありません。 本記事では、視床出血の症状や左右差、原因、検査方法や治療法、そして再生医療という選択肢まで、医師の視点でわかりやすく解説します。病気の全体像や治療の見通しを整理するための参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血の後遺症や今後の経過にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 視床出血とは脳出血の中で2番目に多い出血 視床は脳の深部にある小さな部位で、嗅覚を除く、体のさまざまな感覚の情報を大脳へと伝える「中継地点」の役割を担っています。ここで出血が起こると、感覚をはじめとする脳の情報のやり取りに支障が生じるのです。 視床出血は脳出血のなかでも頻度が高く、脳出血全体のおよそ2〜3割を占め、一般には被殻出血(ひかくしゅっけつ)に次いで多いとされています。 また、視床は脳の内部にある「脳室」という空間に近いため、出血が脳室内へ及ぶ「脳室穿破(のうしつせんぱ:出血が脳室内へ広がること)」や、それに伴って髄液の流れが滞る水頭症(すいとうしょう)が起こる場合があります。これらを伴うと、意識障害が強くなったり、脳圧が上昇したりして、症状が重くなる可能性があります。 被殻出血と視床出血のおおまかな違いを、以下の表に整理しました。 比較項目 被殻出血 視床出血 出血部位 大脳の外側寄りにある「被殻」 脳のより深部にある「視床」 現れやすい主な症状 片側の運動麻痺が目立ちやすい 片側の感覚障害が目立ちやすい(麻痺を伴うこともある) 脳室への広がり方の傾向 出血が大きいと脳室へ及ぶことがある 脳室に近く、脳室穿破を起こしやすいとされる なお、これらはあくまで一般的な傾向であり、実際の症状や広がり方は症例ごとに異なります。 視床出血の主な症状 視床は、感覚だけでなく運動や認知など、複数の神経のネットワークに関わっています。そのため、視床出血の症状は一つにとどまらず、多岐にわたるのが特徴です。 ここでは、現れやすい症状を以下の3つに整理して解説します。 しびれや麻痺などの感覚・運動症状 意識や眼球運動に現れる症状 失語などの高次脳機能障害 それぞれ順に見ていきましょう。 しびれや麻痺などの感覚・運動症状 視床出血でよくみられるのが、体の片側に起こる感覚の異常です。しびれやピリピリとした感覚のほか、触れた感じ(触覚)、熱い・冷たいの感覚(温度覚)、手足の位置のわかりにくさ(位置覚)などが低下する場合があります。 また、視床出血が、内包(ないほう:脳から手足へ運動の指令を伝える神経線維が通る部分)まで広がると、病変と反対側の手足に片麻痺が起こり、感覚障害と運動障害が重なって現れることがあります。 さらに、動きを滑らかに調整しにくくなる運動失調や、発症からしばらくして強い痛みや灼熱感などが現れる「視床痛(ししょうつう)」がみられるのも特徴です。 なお、視床出血の運動失調について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 意識や眼球運動に現れる症状 出血の量や広がり方によっては、意識にも影響が及びます。呼びかけへの反応が鈍くなる程度から、深い昏睡まで、幅のある意識障害が起こり得ます。出血が大きいほど、意識への影響も強く出やすい点にも注意が必要です。 また、視床は目の動きを調整する中脳や脳幹に近いため、眼球の向きや動きの異常、瞳孔の変化などがみられる場合があります。一例として、両目が内側かつ下方を向くことがあります。 ただし、症状の組み合わせや重さには個人差があります。目の症状だけで出血した場所や重症度を自己判断できないため、気になる症状があるときは専門医に確認しましょう。 失語などの高次脳機能障害 視床出血では、言葉や記憶、注意などに関わる「高次脳機能障害」が現れる場合もあります。具体的には、以下の障害が現れる場合があります。 失語 注意障害 記憶障害 半側空間無視(空間の片側に気づきにくくなる) なかでも失語は、単に発音がしにくいというものではありません。話す・聞いて理解する・読む・書くといった、言葉を扱う機能そのものに影響が及ぶことがあります。 また、高次脳機能障害は、本人が症状に気づきにくいケースも少なくありません。日常生活でみられる変化は、気づいた時点で医師やリハビリ専門職に共有しましょう。 右視床出血・左視床出血で異なる症状 視床出血では、出血した側と反対側の体に、感覚障害や運動麻痺が現れやすい傾向があります。 また、記憶や注意、言語などに関わる高次脳機能障害には、左右で違いがみられます。左視床出血では失語などの言語障害、右視床出血では左側の空間に気づきにくくなる半側空間無視や、空間を認識する力の低下が現れやすいとされています。 視床出血100例を調べた研究でも同様の傾向がみられ、血腫が大きいほど症状が増える傾向が報告されました。(文献1) ただし、失語や半側空間無視の有無・程度は、出血した側だけで決まるわけではありません。急性期の視床出血115例を対象にした研究では、血腫量が多いほど、失語や半側空間無視が重くなる傾向が示されました。(文献2)実際の症状は、出血の位置や大きさ、広がり方、個人差などによって異なります。 そのため、「右ならこの症状」「左ならこの症状」と決めつけず、症状や画像所見を担当医に確認することが大切です。 視床出血の主な原因は高血圧 視床出血の背景には、血管に負担をかける要因の積み重ねがあります。なかでも主な危険因子は「高血圧」で、高い圧力が続くことで細い血管が傷み、やがて破れて出血につながります。 また、高血圧のほかに、加齢や糖尿病、喫煙、過度の飲酒、過去の脳卒中歴なども、発症のリスクを高める要因です。ただし、これらの要因があっても必ず発症するわけではなく、逆に高血圧の自覚がないまま発症することも少なくありません。 なお、前ぶれや初期症状について知っておきたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。 高血圧で視床出血が起こるメカニズム 高血圧の状態が長く続くと、脳の奥にある細い血管に絶えず強い圧力がかかります。その負担によって血管の壁が少しずつ傷み、もろくなった部分が高い血圧に耐えきれずに破れ、出血が起こるのです。 なお、出血の多くは、「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる非常に細い血管で生じます。破れた血管から漏れ出た血液は「血腫(出血による血のかたまり)」となり、周囲の脳組織を圧迫します。この圧迫が、出血の位置や広がりに応じたさまざまな症状を引き起こすのです。 視床出血の診断は「頭部CT検査」にておこなう 視床出血が疑われるときは、まず頭部CT検査をおこないます。CTは短時間で撮影でき、出血の有無や位置、大きさ、脳室穿破や水頭症の有無などを速やかに確認しやすいためです。急を要する脳出血の診断に適した検査です。 なお、必要に応じて、MRIや血管の状態を調べる検査が追加される場合もあります。これらによって、出血の原因や病変の状態をより詳しく調べることも可能です。 どの検査をどこまでおこなうかは、症状の状態を踏まえて医師が判断します。 視床出血の治療法は2つ 視床出血では、血腫(出血によってできた血の塊)を直接取り除く手術は基本的におこなわれません。視床は脳の深部にあり、周囲に重要な神経が集まっているため、手術によって脳をさらに傷つけるリスクがあるからです。 ただし、以下のような状況では、手術が検討されることがあります。 手術を検討する状況 手術の目的 出血の範囲が非常に大きく、状態の悪化が懸念される 脳への圧迫や重い合併症を抑える 水頭症によって脳への圧力が高まっている 脳室にたまった髄液を排出し、脳への圧力を下げる 実際に手術をおこなうかどうかは、血腫の大きさや広がり、脳室穿破や水頭症の有無、意識状態などを確認した上で、脳神経外科医が総合的に判断します。 ここでは、以下の治療法について解説します。 薬物療法|血圧コントロール 手術療法|シャント術 なお、脳出血の入院期間や費用の全体像を知りたい方は、以下の記事で解説しています。 薬物療法|血圧コントロール 薬剤による血圧コントロールは、視床出血の重要な治療法です。 視床出血は高血圧が原因となるケースが多く、とくに発症時(急性期)には収縮期血圧が200mmHg以上となる人も珍しくありません。発症から6時間以内は再出血が起こりやすいため、急性期の治療では出血範囲の拡大や再出血の予防を目的に、血圧を安定させる降圧剤の点滴や内服などが使われます。 血圧は収縮期血圧140mmHgを目安に下げるのが一般的ですが、急激に血圧を下げると急性腎障害が増加したという報告もあります。そのため、状況を見ながらの適切な血圧コントロールが大切です。(文献3) また、慢性期にも生じる可能性がある視床痛は、一般的な鎮痛薬が効きにくいことがあります。アミトリプチリンなどの抗うつ薬、カルバマゼピンなどの抗けいれん薬を処方して様子を見ますが、効果には個人差があります。(文献4) 手術療法|シャント術 シャント術とは、脳内に溜まる髄液(硬膜と脳・脊髄の間を満たす液体)を体内のほかの場所へ流す通り道を作る手術で、水頭症の治療法です。 髄液は誰にでも存在し、通常は脳内の狭い道を通って血管に吸収されています。しかし、視床出血が起こると通常のように吸収されず、溜まった髄液は脳内を圧迫し始めます。そのため、髄液を流す手術が必要になるのです。 シャント手術の主な経路は、以下のとおりです。 脳室から腹部(脳室―腹腔シャント) 脳室から心臓(脳室―心房シャント) 腰から腹部(腰椎―腹腔シャント) 現在は、脳室―腹腔シャントが最も多くおこなわれています。 視床出血の予後は出血量や広がりなどに左右される 一般的に、出血が多くて広範囲なほど視床出血の予後は不良です。 また、出血範囲が生命を維持するために重要な「中脳」にまで広がると、生命の危機につながる可能性が高いともいわれています。 なお、視床出血の死亡率は重症度などによって異なるため、一律には示せません。過去の研究では、出血が視床内にとどまった症例の死亡率は13%だった一方、脳室内まで広がった症例では52%でした。死亡リスクには、血腫の大きさや脳室穿破の有無、発症時の意識状態などが関係します。(文献5) 水頭症の発症や再出血、さらなる出血範囲の拡大などがあると、予後がさらに悪化するケースも珍しくありません。そのため、厳格な血圧コントロールや、少しでも後遺症を軽減する早期からのリハビリが重要です。 視床出血の後遺症に効果的なリハビリ 視床出血の発症後には、感覚障害や片麻痺、視床痛、運動失調、そして失語や注意・記憶の障害、半側空間無視などの高次脳機能障害が後遺症として現れる場合があります。後遺症が現れた場合、機能の保持・回復のためにリハビリが欠かせません。 リハビリは、全身状態が安定し、医師が可能と判断した範囲で、できるだけ早い時期から始めます。 主なリハビリの役割は、以下のとおりです。 リハビリの種類 主な訓練内容 理学療法 歩行や立ち上がり、バランスなど、体を支えたり動かしたりする訓練 作業療法 食事や更衣などの日常生活動作、手や指を使う動作の訓練 言語聴覚療法 失語、発音、飲み込み、認知機能やコミュニケーションに関する訓練 どの訓練をどのように進めるかは、症状や時期に応じてリハビリ専門職が個別に組み立てます。時期別・後遺症別の具体的なリハビリや看護のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。 視床出血の改善しない症状や後遺症に再生医療という選択肢 標準的な治療とリハビリを続けても後遺症が続いている場合に、医師へ相談できる補完的な選択肢の一つが、幹細胞を用いる再生医療です。幹細胞には、損傷した神経や血管が修復されやすい環境を促す働きがあるとされており、この性質を活用した治療法です。 ただし、再生医療は急性期の救命治療や標準治療の代わりになるものでもなく、あくまでリハビリと併用しながら、残っている機能を活かして回復を目指す考え方が基本です。治療の適応や期待できる変化、限界、リスクなどについては、必ず医師に確認しましょう。 以下の記事では、8年前に発症した視床出血により、右半身の麻痺やしびれ、構音障害などが残った50代男性の経過を紹介しています。ぜひご覧ください。 視床出血の症状が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう 視床出血は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気です。 視床は感覚情報の伝達を担う重要な部位であるため、発症すると手足の麻痺やしびれ、感覚障害、運動障害などの後遺症が出る場合があります。 顔や手足のしびれ、身体の動かしにくさ、感覚の異常などの症状がみられた場合は、できるだけ早い医療機関への受診が大切です。 また、急性期治療やリハビリによって回復が期待できる一方で、一定期間が経過すると症状の改善が停滞し、後遺症が残ってしまうケースも少なくありません。 そのような場合には、既存の治療やリハビリに加え、再生医療という選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血について気になることがある方は、ぜひ一度ご登録の上でご相談ください。 視床出血の症状に関するよくある質問 視床出血後の入院期間はどのくらいですか? 入院期間は、重症度や合併症、治療の内容、リハビリの進み方、退院先の調整などによって大きく異なり、一律にはお答えできません。目安として、研究で示された数値を参考に紹介します。 視床出血が発症した患者50例を対象とした研究では、発症から回復期リハビリテーション病棟へ入院するまでが平均28.6日、回復期病棟での入院期間が平均94.9日でした。(文献6) ただし、この研究は70歳未満の初回脳卒中で、血腫の広がりが限られ、水頭症などを伴う重症例を除いた患者が対象です。そのため、研究で示された日数は一つの参考であり、実際の入院期間は症状によって変わります。 視床出血は再発しますか? 視床出血は再発する可能性があり、その予防には高血圧の管理が重要です。一度出血を起こした血管の周囲は、再び出血のリスクを抱えていると考えられます。 再発を防ぐには、医師の指示に沿った服薬を続けることに加え、家庭での血圧の記録、定期的な受診、減塩、禁煙、過度の飲酒を避けるといった生活習慣の見直しが役立ちます。 再発率の詳しい数値や予防法については、以下の記事で解説しています。 参考文献 (文献1) Thalamic hemorrhage(視床出血100例の臨床的検討)|PubMed (文献2) Aphasia and unilateral spatial neglect due to acute thalamic hemorrhage: clinical correlations and outcomes|PubMed (文献3) 脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2025]|日本脳卒中学会 (文献4) Dejerine-Roussy Syndrome|PubMed (文献5) Thalamic stroke. Presentation and prognosis of infarcts and hemorrhages|PubMed (文献6) 視床出血による記憶障害の検討|日本リハビリテーション医学会
2023.01.18 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
背骨が左右に曲がったり捻れたりする側湾症は、進行を止める最終手段として手術が検討されるケースがあります。 手術後にできないことや、手術によるリスクについて不安がある方も多いのではないでしょうか。 本記事では、側湾症の手術後にできないことや後遺症について詳しく解説します。 当院リペアセルクリックの公式LINEでは、側湾症の後遺症を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 側弯症の手術によって後遺症が出ないか不安な方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼公式LINE限定の再生医療ガイドブックを以下からお受け取りください! 側弯症の手術後にできないこと3選 さっそく、側湾症の手術後にできないことを3つ解説します。 手術後すぐの退院 手術後すぐの日常生活 退院後すぐのスポーツ 手術後の過ごし方をイメージする参考に役立ててみてください。 手術後すぐの退院 側湾症の手術は、身体を切開した傷ができるため、手術後すぐに退院はできません。手術直後は痛みがあり体も十分に動かせないため、数日はベッド上で過ごすことになります。 胸や背中を大きく切開した場合、術後の痛みで呼吸がしにくくなります。その際は、呼吸を改善するリハビリが必要です。また、痛みで起きられない場合は、体の機能がどんどん低下する「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」を引き起こすリスクがあります。そのため、ベッドの上でできる運動やストレッチをして、廃用症候群を予防することが重要です。 ここで脊髄損傷に対する有効な治療法の「再生医療」をご紹介させてください。再生医療とは人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術です。具体的な治療方法が気になる方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお問い合わせください。 手術後すぐの日常生活 くりかえしですが、側湾症の手術は切開した傷ができるので、4〜5日は痛みで思うように身体を動かせません。そのため、日常生活は制限されます。 全身の状態が安定していれば、痛みの範囲で起きたり、立ち上がったりして、ベッドから離れる時間を増やします。 可能であれば 1 週間以内で病院内での歩行を始めて、以降は痛みの強まらない範囲で、階段や屋外といった応用的な歩行練習をします。 痛みも和らぎ、合併症もないようなら退院できます。退院できるのは術後10日ほどです。自宅に戻り、無理に体をひねったり、前にかがんだりしなければ、普通の生活が可能です。 退院後すぐのスポーツ 運動は自宅に帰った直後は制限されています。ランニングなどの軽い運動ができるのは術後 3 カ月程度からです。スポーツや体育が可能になるのは術後 6 カ月程度です。さらに、器械体操など激しいスポーツは術後 1 年間程度控える必要があります。 退院後は徐々に活動量を増やしていき、体力を戻していくのが優先です。また、手術後の背骨を安定させて腰痛などを予防するために、体幹の筋肉を鍛える必要があります。 たとえば、四つ這いで手足を対角に上げる運動や、仰向けで両足を上げる運動は、体幹だけでなく股関節などの筋力も同時に鍛えられるためおすすめです。 四つ這いトレーニング 両足上げトレーニング 以下の記事では、背骨が曲がるのを治すストレッチやエクササイズを紹介しています。自宅でセルフケアを進めるときの参考にしてみてください。 側弯症の手術による後遺症でできないことが増える可能性がある 体の損傷が大きい側弯症の手術では、以下のような後遺症のリスクがあります。 ・神経損傷による運動機能・感覚の麻痺 ・肺炎や無気肺などの合併症 ・術後感染 手術では背骨の周辺に傷をつけるため、背骨を通る脊髄や脊髄から枝分かれする神経を損傷させる危険性があります。 その場合、足に力が入りにくくなったり、感覚が麻痺したりといった後遺症が残ります。また、肺を損傷すると肺炎や無気肺といった肺の病気を引き起こす危険があります。 大きな傷をつけるため感染のリスクも高いです。 また、骨のくっつきが不十分なままになってしまったり(偽関節:ぎかんせつ)、固定した関節以外の部位が不安定になったりすることで腰痛が発生する場合もあります。 以下の記事では、側湾症の手術後に感じる後悔について解説しています。手術をおこなうメリットやリスクも紹介しているので、詳細が気になる方はあわせてご覧ください。 脊髄損傷の後遺症における有効な治療法に「再生医療」があります。再生医療とは人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術です。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脊髄損傷の後遺症が回復した症例が数多く報告されています。具体的な治療方法が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお問い合わせください。 側弯症の手術後にやってはいけないこと 側弯症の手術後にやってはいけないこととして、体をひねる動作や前にかがむ動作があります。回復中の背骨に負荷がかかり、傷口の治癒や骨の癒合を遅らせる可能性があるためです。 手術後3〜6カ月までは、背骨への負担を軽減するためにコルセットを着用するケースが多くなります。コルセット着用期間はとくに安静が求められるので、担当医の指示に従いながら、無理のない範囲で生活をしましょう。 また、ほかの人との接触が起きないように注意する意識も必要です。激しい衝撃や突発的な衝撃を受けると、傷口が開いたり、骨がずれたりするリスクがあるためです。 以下の記事では、側湾症の方がやってはいけない日常動作やスポーツについて解説しています。術後の過ごし方の参考にもなるので、ぜひあわせてご覧ください。 まとめ|側弯症の手術後にできないことを知り焦らずリハビリを進めよう 側湾症の手術後は、痛みや傷口の回復のため、すぐに歩いたり、日常生活を再開したりすることはできません。無理に体を動かすと症状が悪化する可能性があるので、焦らず回復を待って、ゆっくりリハビリを進めていきましょう。 脊髄損傷の治療には「再生医療」が効果的です。近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脊髄損傷の後遺症が回復した症例が数多く報告されています。 「再生医療で脊髄損傷をどうやって治療するの?」と気になる方は、再生医療を専門とする『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。
2023.01.16 -
- 手根管症候群
- 手部
「手根管症候群の痛みやしびれを自分で治す方法はある?」 手根管症候群のつらい症状にお悩みの方の中には、上記のようにご自身で直す方法がないか調べている方も多いのではないでしょうか。 セルフケアでは完治しないものの、手関節のストレッチやサポーターの活用は、症状緩和に役立つ場合があります。 本記事では、手根管症候群に効果的なセルフケアや、実施時の注意点について詳しく解説します。 しかし、根本的な治療をするには、症状に応じて手術で神経の圧迫を取り除く治療が必要になるケースもあります。 セルフケアを過信せず、まずは医療機関で適切な治療方針を検討することも考えてみましょう。 なお、今までは手術によって痛みやしびれを取る治療が一般的でしたが、近年では手術せずに神経損傷の改善を目指す「再生医療」が注目されています。 \手根管症候群の改善に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促すことで、「手根管症候群」の根本改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 手根管症候群の痛みやしびれを早く改善したい方 根本的に治療したいが、できるだけ手術を避けたい 現在の治療で効果を実感できない方 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しているため、お気軽にご相談ください。 「手根管症候群」の治療について無料相談! 手根管症候群を自分で治す方法を紹介 手根管症候群を自分で治す方法や注意点について、以下で紹介しています。 手関節のストレッチ なるべく安静にする作業量を見直す サポーターを使用する 手根管症候群を治したい場合、自分できる方法として手指と手首のストレッチやマッサージがあります。 具体的なやり方についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 手関節のストレッチ 手根管症候群の原因である手関節には、さまざまな筋肉がたくさんついており、曲げる方向によって働く筋肉がそれぞれ違います。 この章では手関節の伸ばすのに効果的な5つのストレッチ・ケア方法ついて詳しく説明していきます。 手関節屈曲筋のストレッチ 手関節伸展筋のストレッチ 手指の腱のエクササイズ 手内在筋(手のひらの筋肉)のエクササイズ 横手根靭帯のマッサージ 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 手関節屈曲筋のストレッチ 手関節屈曲筋は手首を手のひら側に曲げる筋肉の総称です。手首を反らす方向に曲げると、手関節屈曲筋を伸ばすことができます。対象となる筋肉と、ストレッチの具体的な方法については以下の通りです。 【対象となる筋肉】 橈側手根屈筋 尺側手根屈筋 浅指手根屈筋 深指手根屈筋 ①手のひらから手指にかけて把持し、その手で、手首を手の甲側に反らす ②その状態を保ったまま、ゆっくり肘を前方に伸ばす ③前腕につっ張り感を感じたところで、20〜30秒キープ 手関節伸展筋のストレッチ 【対象となる筋肉】 長橈側手根伸筋 短橈側手根伸筋 尺側手根伸筋 総指伸筋 示指伸筋 ①手の甲から指先までを軽く包み込むよう把持し、手首を手のひら側へ曲げ、ゆっくり肘を伸ばす ②前腕の外側部分に張りを感じたところで20〜30秒キープ 手指の腱のエクササイズ 手根管を通る腱の動きを滑らかにする運動 ①手指をまっすぐ伸ばした状態から始める ②指の第一、第二関節から曲げていく ③①の状態に戻すように指を伸ばしていく ④これを10〜20回繰り返し行う 手内在筋(手のひらの筋肉)のエクササイズ 虫様筋(手のひらにある筋肉)の運動 ①手指をまっすぐ伸ばした状態から始める ②指の第一、第二関節は伸ばしたまま、第三関節(指の付け根)から指全体がお辞儀をするように曲げる ③直角近くまできたら、①の状態に戻るよう起こしていく ④これを10〜20回繰り返し行う 横手根靭帯のマッサージ ①手首と手のひらの境目ぐらいを反対の手の親指、人差し指で押さえ、つまむようにそれぞれの指を近づけていく ③次にそれぞれの指を離すように広げていく ④これを繰り返し行う なお、近年の治療では、手根管症候群の根本的な治療を目指す「再生医療」が注目されています。 手術や入院を必要とせず、体への負担が比較的少ない治療法のため、セルフケアで痛みが改善しない場合は、ぜひ検討してみましょう。 >>手根管症候群の根本改善を目指す「再生医療」についてはこちら なるべく安静にする作業量を見直す 手根管症候群は、日常生活や仕事などで手をよく使う人になりやすい傾向があります。手指の曲げ伸ばしを伴う作業や、手首の動きが多い作業を繰り返し長い時間行うと、手根管内にある正中神経が圧迫されやすくなります。手を使う頻度をできるだけ減らし、手指や手首に負担をかけないようにすることが大切です。 サポーターを使用する 仕事や家事などで手を休めたり作業量を減らしたりすることがどうしても難しい場合は、サポーターや装具を使用することも検討しましょう。サポーターや装具を使用することで、手にかかる負担を軽減できます。サポーターや装具を選ぶ際は、自分に合ったものを選ぶことが大切です。どのようなものを選べば良いか迷った場合、まずは病院に相談することがおすすめです。 手根管症候群を自分で治す際の注意点 手根管症候群の症状を緩和するにはストレッチなどのセルフケアが有効ですが、力加減には十分に気をつける必要があります。 ストレッチやマッサージは、強い力や痛みが出るほどの伸張感で行ってしまうと「防御性収縮」によって硬くなり、逆効果になることがあります。 いずれのセルフケアも力の入れ過ぎには注意し、痛みが強いときはすぐに中断しましょう。 また、手根管症候群はセルフケアだけで治る病気ではないため、症状が悪化し、生活に支障が出る前に適切な治療を受けることが重要です。 近年の治療では、手術せずに神経損傷の改善を目指す「再生医療」が注目されています。 >>手根管症候群の根本改善を目指す「再生医療」についてはこちら 手根管症候群の痛みが治らない場合の治療法 手根管症候群の痛みが治らない場合の治療法について、以下で紹介しています。 薬物療法 ステロイド注射 手術療法 手根管症候群の痛みについて自分で治す方法でも改善しない場合、薬物療法やステロイド注射など病院で受ける治療を検討する必要があります。 薬物療法 病院で手根管症候群の診断が下されたら、消炎鎮痛剤や非ステロイド性抗炎症薬、ビタミンB12などの飲み薬、塗布薬といった薬物療法で保存的に治療を行います。薬物療法の主な目的は、痛みや腫れを軽減させ、炎症を抑えることです。また、ビタミンB12には末梢神経痛を改善させる効果があります。 軽症の場合は薬物療法や、サポーターや装具を使った保存療法で対応していきます。 ステロイド注射 副腎皮質ステロイドの注射を使用して、腱の炎症を抑える場合もあります。内服による薬物治療は、大量に摂取すると胃や肝臓、腎臓に負担をかけてしまうので、注射で直接手根管に薬剤を入れていきます。手根管はとても狭いため、注射を打つには正しい解剖の知識と技術が必要です。 万が一神経に針が刺さってしまうと、神経を痛めてしまうため、注射を行う際はエコーと呼ばれる超音波検査機器を使用します。エコーを使って神経の場所を確認し、神経をよけながらステロイドを注入していきます。軽症の場合、ステロイド注射により痺れの症状が改善しやすいです。 手術療法 痛みや痺れが治らず薬物療法やステロイド注射でも効果がみられない場合や、親指の付け根の筋肉である母子球が痩せてしまった萎んでしまった場合は手術療法を検討します。具体的な手術は大きく分けて手根管開放術と鏡視下手根管開放術の2種類です。手根管開放術では横手根靭帯を切開し、正中神経の圧迫を取り除きます。 また、鏡視下手根管開放術は皮膚に小さな穴をあけて内視鏡を挿入し、圧迫を取り除いていく手術です。どちらの手術も日帰りで行えます。鏡視下手根管開放術の方が、傷が小さく、術後の痛みが少ないことが特徴です。 まとめ|手根管症候群を自分で治す以外に「再生医療」もご検討ください 手根管症候群に対するストレッチやマッサージは手軽にできる反面、やり方を間違えると症状を悪化させる可能性も少なくありません。 また、進行している場合、セルフケアでは症状の緩和が見込めないケースも多いでしょう。 適切な治療を受けずに放置すると、筋力低下や筋肉の萎縮が進み、箸が使いにくい・字が書きにくい・ボタンをかけられないなど、日常生活の基本的な動作が困難になることがあります。 近年では、従来の治療法以外にも、自己細胞を用いて損傷した神経の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 手根管症候群の痛みやしびれを早く改善したい方 根本的に治療したいが、できるだけ手術を避けたい 医師から処方された薬を飲んでいるが、痛みが残っている リハビリなどのセルフケアを続けているが、期待した効果が得られない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。 手根管症候群の痛みやしびれにお悩みの方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 「手根管症候群」の治療について無料相談! 手根管症候群についてよくあるQ&A 手根管症候群について、よくある質問を以下にまとめています。 手根管症候群は自然に治りますか? 手根管症候群の際に湿布はどこに貼れば良いですか? 手根管症候群でやってはいけない動きはありますか? Q.手根管症候群は自然に治りますか? 軽度の手根管症候群であれば、患部の安静を保つことで自然に治ることがあります。 妊娠がきっかけで手根管症候群になった場合、出産後にはホルモンバランスが落ち着くことで自然に改善するケースがほとんどです。 ただし、痛みが悪化している、指先を使った細かい作業ができない、指先の感覚が鈍いなど症状が進行している場合、積極的な治療が必要となるケースもゼロではありません。 安静にしていても症状の改善が見られなければ、ただちに医療機関を受診しましょう。 なお、近年では、手術せずに手根管症候群の改善を目指す選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、自己細胞を用いて損傷した神経の再生・修復を促し、痛みやしびれの根本改善を目指す治療法です。 「手根管症候群による痛みやしびれを早く治したい」「根本的に治したいけれど手術は避けたい」という方は、ぜひご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する Q.手根管症候群の際に湿布はどこに貼れば良いですか? 手根管症候群で湿布を貼る場合、手首から手のひらにかかるように貼りましょう。とくに痛みが強く感じる部分に直接貼ることがおすすめです。湿布には痛みを緩和させる鎮痛作用が期待できます。 さらに湿布の上からサポーターや弾性包帯で手首を固定することで、手首の使い過ぎを防ぐことができます。手根管症候群は手指や手首の使い過ぎが原因で起こり、動かすことによって症状が悪化する可能性があるため、湿布で痛みを取りながらできるだけ安静にしましょう。 Q.手根管症候群でやってはいけない動きはありますか? 手根管症候群の症状が出ているときは、手首を無理に反らせるストレッチは避けましょう。 この疾患では、手首の内部にある「正中神経」が圧迫されているため、手首を強く反らす動作によって神経への圧迫がさらに強まり、しびれや痛みが悪化するおそれがあります。 本記事で紹介したストレッチを参考に、痛みやしびれを感じない範囲でゆっくり行いましょう。
2023.01.13 -
- スポーツ外傷
- その他、整形外科疾患
「鎖骨骨折の手術後のプレート除去の時期はいつ?」 「鎖骨骨折の手術後の入院期間を知りたい」 鎖骨骨折におけるプレート固定手術に対して、このような疑問を持つ方は少なくありません。実際、医師から事前に説明を受けていても専門用語が多く、理解しきれない方もいます。 プレート除去の時期や入院期間は、仕事や日常生活のスケジュールに直結するため、目安を先に知っておくと安心です。 本記事では、現役医師が鎖骨骨折におけるプレート除去の時期・手術後の入院期間をわかりやすく解説します。記事の後半には、よくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 鎖骨骨折の手術後のプレート除去について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 鎖骨骨折の手術が適用されるケース 手術が適用されるケース 詳細 骨のズレが大きい場合 骨の転位が大きく安定しにくい状態 骨片が複数ある・複雑骨折の場合 骨片が多く固定が難しい状態 烏口鎖骨靭帯が損傷または断裂している場合 靭帯損傷に伴う不安定性が強い状態 鎖骨骨折の治療は、保存療法と手術療法に大別されます。骨片のズレが小さい場合や小児の場合、保存療法が基本です。 一方、骨片の転位が大きい場合、粉砕骨折や複雑骨折、神経・血管・靭帯の損傷が疑われる場合などには、手術療法が検討されます。 また、早期の機能回復や確実な骨癒合を優先する際にも、手術が選択されることがあります。治療方針は骨折の状態・年齢・活動性などを総合的に評価した上で決定します。 以下の記事では、鎖骨骨折について詳しく解説しています。 骨のズレが大きい場合 骨の転位が大きい鎖骨骨折では、保存療法のみで安定した骨癒合を得ることが難しい場合があります。 転位が大きい場合、骨片同士の接触が不十分となり、骨癒合遅延や偽関節のリスクが高まる可能性があります。また、整復位の維持が困難なケースでは鎖骨短縮が生じやすく、肩関節機能や上肢運動に影響を及ぼす可能性も否定できません。 これらの点を踏まえ、骨の位置関係や不安定性が明確な場合には、プレート固定手術などの手術療法が検討されます。 骨片が複数ある・複雑骨折の場合 骨片(折れた骨のかけら)が複数に分かれる鎖骨骨折では、骨の位置関係が不安定となりやすく、保存療法のみで整復位を保つことが難しい場合があります。 このような骨折型では、骨片の配列を正確に整え、安定した固定を得る目的で手術療法が検討されます。 さらに、骨が皮膚外へ露出する開放骨折では、感染や出血などの合併症リスクが高まるため、速やかな外科的対応が重要です。 いずれのケースも機能障害を最小限に抑える観点から、早期の受診と適切な評価が不可欠です。 烏口鎖骨靭帯が損傷または断裂している場合 鎖骨は、肩甲骨の烏口突起に連結する烏口鎖骨靭帯によって支持され、骨の浮き上がりを抑える役割を担います。 鎖骨骨折に靭帯損傷や断裂が伴う場合、牽引力の不均衡が生じ、胸骨側の骨片が上方へ転位しやすくなります。その結果、骨片間の接触が不十分となり、骨癒合が妨げられる可能性が高まります。 こうした不安定性が明確な症例では、骨折部の固定に加え、靭帯機能の再建や修復を含む外科的対応が検討されます。 プレートを使用する鎖骨骨折の手術方法 プレート固定手術は、骨折部を整復した上で金属プレートとスクリューで固定する手術方法です。 転位の大きい骨折や靭帯損傷を伴うケースにも対応でき、強固な固定により早期からの機能回復を目指すことが目的です。 一方で、傷口が大きくなること、費用負担、将来的なプレート除去手術が必要になる点はデメリットとして押さえておく必要があります。 鎖骨骨折におけるプレート手術後の入院期間 区分 目安 補足 早期退院となる場合 2泊3日 痛みや全身状態が安定している場合 入院が長引く場合 1~2週間 術後経過や合併症の有無による 鎖骨骨折のプレート固定術後の入院期間は、短い場合で2泊3日、長い場合でも1〜2週間程度が目安とされます。 ただし、独居の高齢者や術後経過に注意を要する場合などでは、入院が長引くことがあります。退院後の生活に不安がある場合は、遠慮なく医師や看護師へ相談しましょう。 以下の記事では、鎖骨骨折の過ごし方と安静期間について詳しく解説しています。 鎖骨骨折におけるプレート手術後のリハビリテーション 訓練法 詳細 可動域訓練(関節の動きを広げる運動) 関節の硬さ予防。肩の動き維持。段階的な可動拡大 筋力訓練(力を戻していく運動) 筋力低下対策。肩周囲筋の回復。軽負荷からの強化 骨の安定性に配慮しながら段階的に機能回復を進めることが重要です。可動域訓練は、肩関節の硬さを防ぎ、日常動作に必要な柔軟性を維持することが目的です。 筋力訓練は、術後に低下しやすい肩周囲筋の働きを回復させる段階的アプローチが期待できます。いずれも骨癒合の進行や固定状態を踏まえた負荷調整が不可欠であり、自己流ではなく医師の指導下での継続が望まれます。 可動域訓練(関節の動きを広げる運動) 段階 内容 術後初期 肩周囲筋の緊張緩和を目的とした段階。リラクゼーション中心。理学療法士・作業療法士による他動運動で関節拘縮予防 可動導入期 他動運動を継続しつつ、安全域内で段階的に挙上範囲を拡大。機能的動作を意識した可動性の回復。目安は90°付近 移行期 回復状況に応じ自動運動を併用。可動域や症状変化を確認しながら反復訓練。過負荷回避が重要 拡大期 骨癒合および安定性の評価後の段階。可動範囲の計画的拡大。負荷量の慎重な調整 目標 健側肩に近い可動域の回復。代償動作の抑制と運動様式の正常化 可動域訓練は、固定状態と骨癒合の進行に合わせて段階的に進めます。術後早期は力を抜いた状態で理学療法士・作業療法士による他動運動から開始し、肩周囲筋の緊張緩和と関節の柔軟性維持を図ります。 術後2〜3週を目安に自動運動へ移行し、腕下垂位から90°付近を安全域として調整しながら可動範囲を広げていきます。進行速度は骨折の型や転位・術式によって異なるため、自己判断での運動強度の変更は避け、医師の指導のもとで継続することが大切です。 筋力訓練(力を戻していく運動) 段階 内容 初期訓練 健側で手術側の手を補助しながら挙上。協調運動の再獲得。過負荷回避 自動運動期 手術側上肢のみで挙上。運動方向の段階的拡大。可動と安定性の確認 軽負荷期 筋活動に応じた軽負荷併用 負荷漸増期 弱いバンド・軽量ダンベル使用。目安は1〜2kg。筋持久力・制御性の向上 応用訓練期 十分な筋力発揮の確認後に支持性訓練。膝つき腕立て伏せから開始。段階的な移行 筋力訓練は、可動域の回復を確認した後に段階的に開始します。術後は固定や安静の影響で筋力低下が生じやすいため、過度な負荷は避けましょう。 初期は健側の補助を用いた挙上動作から始め、次に患側単独での運動へ移行します。筋活動の改善に応じ、軽負荷、チューブ、ダンベルなどを併用し強度を調整します。 鎖骨骨折におけるプレート除去する時期・入院期間 項目 内容 除去する時期 骨癒合確認後が前提。目安は術後3〜6カ月以降。個人差あり。1年以上を要する例も存在 入院期間 入院管理が基本。術前前日〜2日前入院。術後3日程度で退院が一般的。外来での経過確認・抜糸 手術費用 保険適用。自己負担割合に応じた費用負担。3割負担で概ね数万円台が目安。個室料・備品代などの加算要素 プレート除去の必要性や時期は一律ではなく、骨癒合の状態、症状の有無、生活状況などを総合的に評価した上で判断されます。 除去を急ぐ必要がないケースも多く、画像検査による確認が前提です。入院日数や費用は施設・個人によって異なるため、具体的な見通しは事前に医師へ確認しておきましょう。 鎖骨骨折におけるプレート除去手術の注意点 注意点 詳細 手術前の相談と情報共有を徹底する 骨癒合時期の確認。基礎疾患・既往歴の申告。服薬内容の共有 感染予防のための体調管理に気をつける 発熱・体調不良の有無確認。皮膚トラブルの回避。生活習慣の安定。術前健康状態の維持 手術特性と術後経過を理解する 再手術である点の理解。神経血管近接部位への配慮。術後可動制限の可能性。回復過程の個人差 プレート除去手術では、術前の準備と正確な情報共有が大切です。骨癒合の確認に加え、基礎疾患・既往歴・服薬状況を医師へ伝えることが、適切な手術計画の前提となります。また、感染予防の観点から術前の体調管理も欠かせません。 除去手術は再手術であるため、術後経過や機能回復には個人差があります。なお、プレート除去は必須ではなく、症状や状態によっては留置継続が選択される場合もあります。 手術前の相談と情報共有を徹底する プレート除去手術を検討する際は、術前の相談と情報共有が欠かせません。除去時期の判断には骨癒合の正確な評価が前提となり、癒合が不十分な段階での除去は骨強度の低下や再骨折につながる可能性があります。 また、糖尿病・骨粗鬆症などの基礎疾患・喫煙歴・年齢といった背景因子は骨癒合や術後経過に影響するため、事前に申告が必要です。抗凝固薬やステロイドなどの服薬情報も手術計画に直結するため、医師へ正確に伝えましょう。 感染予防のための体調管理に気をつける 注意点 詳細 体調を整えて手術を迎える 免疫機能維持。発熱・体調不良時のリスク回避。術後感染リスク低減 感染が術後経過へ及ぼす影響 抗菌薬治療の必要性。入院期間延長の可能性。追加処置・再手術の可能性 日常生活での感染予防対策 禁煙の重要性。栄養状態の改善。慢性疾患の管理。術前準備の徹底 プレート除去手術では創部が生じるため、感染予防の観点から術前の体調管理が求められます。感染が生じた場合は追加処置や入院延長が必要になるケースも考えられるため、術前から禁煙・栄養管理・基礎疾患のコントロールを徹底することが重要です。 手術特性と術後経過を理解する 注意点 詳細 神経・血管まわりの解剖学的特徴を知る 鎖骨周囲の神経走行の理解。術後のしびれ・感覚変化の可能性。重篤な損傷は稀である点。慎重操作の必要性 術後の可動域の変化を把握しておく 除去後の可動性変化。術後初期の拘縮傾向。可動域訓練・リハビリの重要性。段階的回復の視点 プレート除去に伴う骨の状態を理解する スクリュー痕の残存。骨強度回復までの期間。再骨折リスクへの配慮。活動制限管理の必要性 プレート除去手術後は、一時的な感覚変化や可動域の制限がみられる場合があります。しかし、多くは経過観察の範囲内です。 除去後の骨は修復過程にあるため、一定期間は負荷管理が必要です。術前に医師から十分な説明を受けた上で手術に臨み、術後は医師の指導に従って回復を進めることが大切です。 鎖骨骨折におけるプレート除去の時期や入院期間を理解し治療を計画的に進めよう プレート除去の時期と必要性は、骨癒合の状態・症状・生活背景を総合的に評価した上で判断します。疑問や不安がある場合は、医師と十分に相談しながら方針を確認することが大切です。 鎖骨骨折における手術の後遺症にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。 鎖骨骨折後に機能障害や違和感が残存する場合、あるいは外科的治療に慎重な判断を要する場合には、治療選択肢のひとつとして再生医療が検討されることがあります。適応の可否は、症状や組織の状態、全身状況などを踏まえた総合的評価に基づいて判断されます。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 鎖骨骨折におけるプレート除去手術の入院期間についてよくある質問 鎖骨骨折においてプレート除去しないメリットはありますか? 症状がなく日常生活に支障が認められない場合、プレートを除去しない選択が検討されることがあります。 鎖骨骨折においてプレート除去しないメリットは以下の通りです。 プレート除去しないメリット 詳細 追加手術を避けられる 再麻酔・切開不要。手術関連負担の回避 合併症リスクを下げられる可能性 感染・創部トラブル回避の可能性。再手術由来リスク低減 再骨折のリスクを回避(理論的) 除去後再骨折リスクの回避。骨構造維持 プレート除去は必須ではなく、症状や生活状況に応じて留置継続が選択される場合があります。 再手術に伴う身体的負担や感染などの合併症リスクを回避できるのは利点のひとつです。治療方針は骨癒合や違和感の有無を踏まえ、医師と慎重に検討します。 鎖骨骨折においてプレート除去することで後遺症になるリスクはありますか? プレート除去のリスク 詳細 再骨折の可能性 プレート除去後の骨強度低下。スクリュー痕残存。稀に再骨折の報告 神経・軟部組織への影響 皮膚感覚神経への刺激。術後のしびれ・感覚変化の持続例 手術に伴う合併症リスク 再手術に伴う感染・出血リスク。創部トラブルの可能性。経過観察や処置の必要性 プレート除去手術は一般的な処置ですが、合併症や後遺的変化の可能性があります。とくに除去直後の骨は修復過程にあり、負荷管理が重要となります。 鎖骨周囲は神経が走行するため、一時的または持続的な感覚変化がみられる場合があります。 治療方針は骨癒合や症状の有無を踏まえ、医師と十分に相談の上で慎重に判断することが大切です。
2023.01.11 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
「脊柱管狭窄症と診断されてから、歩くと足がしびれる」 「寝ながらできるストレッチで少しでも楽になりたい」 脊柱管狭窄症について、このような悩みを抱えている方は少なくありません。腰部脊柱管狭窄症では、症状に合った運動を無理のない範囲で続けることで、腰や脚の動かしにくさが軽減する場合があります。 一方で、方法を誤るとかえって症状が悪化する場合もあるため、自分の状態に合った方法を選ぶことが大切です。 本記事では、現役医師が寝ながら取り組めるストレッチや高齢者でも始めやすい方法、テレビ番組「ためしてガッテン」で紹介された内容について解説します。また、記事の後半にはよくある質問をまとめています。 ストレッチの手順を画像付きで紹介しますので、無理のない範囲で実践してみてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脊柱管狭窄症の症状にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【寝ながらできる】脊柱管狭窄症のストレッチ方法 寝た姿勢で行うストレッチは、立位での運動が難しい方や高齢の方でも取り組みやすく、腰や股関節周囲の柔軟性を保つ目的で行われます。自宅で無理なく継続しやすい点も特徴です。 ただし、無理に筋肉を伸ばしたり反動をつけたりすると、症状が悪化する恐れがあります。 呼吸を止めず、心地よく伸びる範囲でゆっくり行い、しびれなどの症状が強くなる場合は中止し、医療機関へ相談してください。 仰向けで片膝を胸へ引き寄せるストレッチ 仰向けで片膝を胸へ引き寄せるストレッチは、腰をやさしく丸め、腰やお尻の緊張をほぐすセルフケアです。ストレッチを行う際は、以下の点に注意しましょう。 注意点 内容 片側ずつ丁寧に行う 片膝を両手で支え、胸の方へ少しずつ引き寄せる 心地よい範囲で行う 腰やお尻にやさしい伸びを感じる位置まで 力を抜いて保つ 肩や首をリラックスさせ、10〜15秒ほどキープ 呼吸を整える 痛みやしびれが増した場合は中止する 左右均等に行う 片側ずつ2〜3回程度 仰向けで両膝を立て、片膝を両手で支えながら胸へゆっくり引き寄せ、腰やお尻が心地よく伸びる位置で10〜15秒保ちます。呼吸を止めずに行い、ゆっくり元の姿勢へ戻したら反対側も同様に行いましょう。左右それぞれ2〜3回を目安に行いましょう。 仰向けで両膝を抱え込むストレッチ 仰向けで両膝を抱え込むストレッチは、腰を軽く丸める姿勢を作り、腰やお尻まわりの筋肉の柔軟性維持が期待できます。仰向けで両膝を抱え込む際は、以下を意識するようにしましょう。 注意点 内容 ゆっくり動かす 反動をつけず、両膝をゆっくり胸へ近づける 無理をしない 腰やお尻が気持ちよく伸びるところまで 腰を軽く丸める 力を入れずに軽く丸める 呼吸を止めない ゆっくり呼吸を続ける 症状に注意する 違和感や痛みが生じる場合は中止する 回数の目安 2〜3回程度 仰向けで両膝を立て、両手で膝を支えながら胸へゆっくり引き寄せ、腰やお尻が心地よく伸びる位置で10〜15秒保ちます。呼吸を止めずにゆっくり行い、元の姿勢へ戻した後に2〜3回繰り返しましょう。 膝倒しストレッチ 膝倒しストレッチは、腰や骨盤、お尻まわりの筋肉を無理なく伸ばし、柔軟性の維持が期待できる方法です。 仰向けで両膝を立て、そろえたまま左右へゆっくり倒します。腰やお尻が心地よく伸びる位置で5〜10秒保ちましょう。ストレッチを行う際は、以下の点に注意しましょう。 注意点 内容 ゆっくり左右へ倒す 勢いをつけず、両膝をそろえたまま左右へ 動かす範囲を広げすぎない 腰やお尻に心地よい伸びを感じる位置まで 肩の位置を保つ 両肩を床につけた楽な姿勢 症状の変化を確認する 痛みやしびれが強くなった場合は中止する 回数の目安 左右交互に2〜3回程度 左右交互に2〜3回を目安に、呼吸を止めずゆっくり行います。また、膝を勢いよく倒したり、無理に動かす範囲を広げたりしないよう注意しましょう。 仰向けでお尻の筋肉を伸ばすストレッチ 仰向けでお尻の筋肉を伸ばすストレッチは、お尻の深部にある筋肉を伸ばし、股関節を動かしやすい状態に整える方法です。ストレッチを行う際は以下の注意点を意識しながら実施します。 注意点 内容 丁寧に引き寄せる 勢いをつけず、太ももを少しずつ胸の方へ 伸ばしすぎない お尻に心地よい伸びを感じる範囲で行う 楽な姿勢を保つ 腰に力を入れず、自然な姿勢のまま リラックスして行う 息を止めず、落ち着いた呼吸 身体の変化を確認する 痛みやしびれが増したときは中止する 回数の目安 片側につき2〜3回程度 仰向けで片方の足首を反対側の太ももへ乗せ、下側の太ももを両手で支えながら胸へゆっくり引き寄せます。お尻が心地よく伸びる位置で10〜20秒保ち、左右それぞれ2〜3回を目安に行いましょう。 腰を反らせたり反動をつけたりせず、呼吸を続けながら無理のない範囲で行い、しびれなどの症状が強くなった場合は中止して、医師に相談してください。 【高齢者におすすめ】脊柱管狭窄症のストレッチ方法 高齢者向けのストレッチは、腰やお尻、股関節まわりの筋肉を無理なく伸ばし、柔軟性や関節の動きを保つことを目的に行います。 身体への負担を調整しやすく、自宅でも継続しやすいため、保存療法の一環として取り入れられることがあります。ただし、転倒や症状の悪化を防ぐため、反動をつけず無理のない範囲でゆっくり行うことが大切です。しびれや足の脱力感が強くなる場合は中止し、医療機関へ相談してください。 両膝抱えストレッチ 両膝を抱えるストレッチは、腰を軽く丸める姿勢を作り、腰や背中の筋肉をほぐしながら柔軟性の維持が期待できる方法です。 仰向けで両膝を抱え、太ももをお腹へゆっくり近づけ、無理のない位置で15秒ほど保ちます。太ももを引き寄せる際は息をゆっくり吐き、呼吸を止めないことがポイントです。 注意点 内容 お腹へ近づける 両膝を抱え、太ももをゆっくりお腹の方へ 腰を丸める 腰や背中の力を抜き、やさしく丸めた姿勢 伸び具合を調整する 腰まわりに心地よい伸びを感じる位置 吐く息を意識する 太ももを引き寄せながら、ゆっくり息を吐く 引き寄せすぎない 痛みやしびれが強くならない範囲 回数の目安 15秒ほど保ち、5回程度 5回程度を目安に繰り返し、無理に引き寄せず心地よく伸びる範囲で行いましょう。 正座ストレッチ 正座ストレッチは、四つ這いからお尻を後方へ引き、腰や背中をやさしく伸ばす運動です。膝に痛みがある方や、床から立ち上がることが難しい方は行わないでください。 注意点 内容 お尻をゆっくり引く 四つ這いから無理のない範囲で後方へ移動 背中を丸める 背中をやさしく丸めた姿勢を保つ 深く座りすぎない 深く座りすぎない 呼吸を楽に続ける リラックスしながら自然な呼吸 膝や症状に注意する 膝の痛みやしびれが強くなった場合は中止する 回数の目安 5回程度を目安に繰り返す 四つ這いの姿勢から背中を丸めたままゆっくり膝を曲げ、正座に近い姿勢までお尻を引いた後、ゆっくり四つ這いの姿勢へ戻ります。呼吸を止めず、リラックスしながら5回程度を目安に繰り返してください。 無理にお尻をかかとへ近づける必要はなく、心地よく伸びる範囲で行い、しびれなどが強くなった場合は中止してください。 片膝立ちストレッチ 片膝立ちストレッチは、腰から股関節の前側にかけて位置する腸腰筋を伸ばし、股関節周囲の柔軟性維持を目的とした方法です。片膝立ちストレッチを行う際は、以下を意識しながら実施しましょう。 注意点 内容 姿勢を安定させる 壁や家具に手を添え、ふらつかない姿勢 骨盤をまっすぐ保つ 腰を反らさず、骨盤を前へ向ける 股関節の前を伸ばす 後ろ脚の付け根から太ももの前が伸びる位置 上半身を起こす 前かがみにならず、背筋を自然に伸ばす 不安定なら中止する バランスが取りにくい場合は無理をしない 壁や安定した家具に手を添え、片膝立ちになります。膝をついている側の足を少し後ろへ引きます。そのまま前方の膝をゆっくり曲げ、後方の太ももの前側が心地よく伸びる位置で保ちましょう。 腰を反らせたり上半身を前へ倒したりしないことが大切です。姿勢が安定しない場合は、無理に行わないでください。 「ためしてガッテン」で紹介された脊柱管狭窄症のストレッチ方法 「ためしてガッテン」で紹介されたストレッチは、腰を軽く前へ曲げる姿勢を取り入れ、腰やお尻、股関節まわりの筋肉を動かしやすい状態に整えることを目的としています。 症状の軽減や歩行動作のしやすさにつながる場合がある一方で、症状や病状によって適した方法は異なります。反動をつけず、呼吸を止めないようゆっくり行い、しびれや足の脱力感などの症状が強くなる場合は中止し、医療機関へ相談しましょう。 膝抱えストレッチ 膝抱えストレッチは、腰を軽く丸めながら、腰やお尻まわりの筋肉をやさしく伸ばす方法です。ストレッチを行う際は以下の点に注意しましょう。 注意点 内容 引き寄せる位置を調整する 片膝または両膝を無理のない位置まで引き寄せる 伸びを感じながら保つ 腰やお尻が心地よく伸びる位置で10〜30秒程度 反動をつけない 勢いを使わず、ゆっくりとした動作 呼吸を意識する 自然な呼吸を続けながら行う 症状の悪化に注意する しびれや痛みなどの違和感が出た場合は無理せず中止する 仰向けで両膝を立て、片膝または両膝を手で支え、胸の方向へゆっくり引き寄せ、心地よく伸びる位置で10〜30秒保ちます。呼吸を止めずに行い、2〜3回を目安に繰り返しましょう。 反動をつけたり無理に引き寄せたりせず、しびれなどの症状が強くなる場合はストレッチを中止してください。 前かがみストレッチ&前屈姿勢 前かがみストレッチ&前屈姿勢は、腰を軽く丸める姿勢を取り、腰やお尻まわりの筋肉の柔軟性維持が期待できる方法です。以下の注意点を意識しながら実施しましょう。 注意点 内容 椅子に浅く座る 足を肩幅程度に開き、安定した姿勢をつくる 上半身を勢いに任せて倒さない 息を吐きながら、ゆっくり前かがみになる 戻るときもゆっくり 両手を太ももに添え、身体を支えながら起き上がる 伸びを感じる位置で保つ 腰やお尻に心地よい伸びを感じる範囲 椅子に浅く座って足を肩幅程度に開き、息を吐きながら上半身をゆっくり前へ倒します。腰やお尻が心地よく伸びる位置で10〜20秒保ち、両手を太ももに添え、支えながらゆっくり上半身を起こします。2〜3回を目安に行い、反動をつけず無理のない範囲で実施します。 関節・骨盤まわりのストレッチ 関節・骨盤まわりのストレッチは、腰や骨盤、股関節まわりの筋肉を無理なく伸ばし、柔軟性の維持が期待できる方法です。以下を意識しながら行いましょう。 注意点 内容 膝を揃えて動かす 両膝を揃えたまま左右へゆっくり倒す 骨盤から動かす 腰だけでなく、骨盤ごと自然に動かす 呼吸を乱さない リラックスした呼吸を続けながら行う 勢いをつけない 反動を使わず、無理のない範囲で動かす 仰向けで両膝を立ててそろえたまま左右へゆっくり倒し、心地良く伸びる位置で5〜10秒保つ動作を、呼吸を止めずに左右交互に2〜3回繰り返します。反動をつけたり無理に膝を倒したりしないように注意しましょう。 脊柱管狭窄症のストレッチに期待できる効果 効果 詳細 痛みとしびれの改善 腰や股関節周囲の緊張緩和による動きやすさの向上 筋肉の柔軟性向上 身体の動かしやすさの向上 腹筋・背筋の筋トレ効果の促進 腰を支える筋力の向上 脊柱管狭窄症に対するストレッチは、腰や股関節周囲の緊張を和らげ、症状が出にくい姿勢や動作を取りやすくすることで、痛みやしびれが軽減する場合があります。 また、筋肉や関節の柔軟性が向上することで身体が動かしやすくなり、日常生活での負担軽減にもつながります。さらに、腹筋や背筋を鍛える運動と組み合わせることで体幹の安定性が高まり、正しい姿勢の維持や腰への負担軽減にも役立つため、継続的な実践が重要です。 以下の記事では、脊柱管狭窄症の予防法について詳しく解説しています。 痛みとしびれの改善 ストレッチは運動療法のひとつであり、脊柱管狭窄症による腰から足にかけての痛みやしびれの軽減が期待できます。 腰や股関節まわりの筋肉の柔軟性を保つことで、神経への負担が和らぎ、動作のしやすさにつながる可能性があります。 ただし、ストレッチだけで脊柱管狭窄症そのものが改善するわけではありません。症状が続く場合や悪化する場合は、放置せず医療機関を受診し、薬物療法やリハビリなどを含めた適切な治療を受けることが大切です。 筋肉の柔軟性向上 ストレッチを継続すると、腰やお尻、股関節まわりの筋肉の柔軟性の向上が期待できます。 筋肉は急に引き伸ばされると反射的に縮む働き(伸張反射)がありますが、無理のない範囲で継続することで、筋肉を無理なく動かせる範囲が広がる場合があります。 また、軽い運動と組み合わせることで筋肉が動かしやすくなり、日常動作の負担軽減につながる場合があります。 腹筋・背筋の筋トレ効果の促進 ストレッチは筋力を直接高める運動ではありません。しかし、腰や股関節まわりの柔軟性を保ち、腹筋・背筋のトレーニングに取り組みやすい状態へ整える効果が期待できます。 腰や股関節を動かしやすくなると、運動時の姿勢を整えやすくなり、筋肉へ適切な刺激を加えやすくなります。ただし、強く伸ばす必要はなく、しびれなどが増す場合は中止しましょう。 脊柱管狭窄症でやってはいけないストレッチ やってはいけないストレッチ 詳細 背中をそらせるストレッチ 腰を大きく反らすことで脊柱管が狭まり、神経への圧迫や足のしびれが強まる恐れのあるストレッチ 無理に腰をひねるストレッチ 腰を強くひねることで腰椎や周囲の筋肉へ負担がかかり、症状の悪化を招く恐れのあるストレッチ 反動をつけたり無理に続けたりするストレッチ 勢いをつけた動作や過度な継続により、筋肉や関節、神経へ強い負担をかける恐れのあるストレッチ 症状が強い日に無理をして行うストレッチ しびれや歩きにくさが強い日に行うことで、神経への負担や症状の増悪を招く恐れのあるストレッチ 脊柱管狭窄症では、腰を大きく反らしたり強くひねったりすると、神経や周囲の組織への負担が増え、しびれや歩きにくさが強まる場合があります。 また、反動をつける動作や、症状が強い日に無理をして続けるストレッチも避けてください。呼吸を止めず、無理のない範囲でゆっくり行い、違和感や症状の悪化がみられた場合は中止し、医師に相談してください。 以下の記事では、脊柱管狭窄症でやってはいけないことを詳しく解説しています。 背中をそらせるストレッチ 運動療法は、誤った姿勢で行うと、症状の悪化やけがにつながる恐れがあります。 腰を反らしたときに脚の痛みやしびれが強くなる方は、反らす動作を避けてください。腰や背中を大きく反らすと脊柱管が狭まり、神経への圧迫が強くなる場合があります。腹部に軽く力を入れ、腰が反らない姿勢を保ちながら行いましょう。 無理に腰をひねるストレッチ 腰を大きくひねることで腰椎やその周囲の筋肉・関節に負担がかかり、脚のしびれが強くなることがあります。 とくに症状の出ている方向へ無理にひねったり、反動をつけて勢いよく動かしたりするのは避けてください。 ストレッチは大きく動かすことが目的ではなく、筋肉が心地よく伸びる範囲でゆっくり行うことが大切です。実施中や終了後に、しびれが強くなったり、脚に力が入りにくくなったりした場合は、すぐに中止しましょう。症状が続くときは整形外科を受診し、医師や理学療法士に適切な運動方法を相談してください。 反動をつけたり無理に続けたりするストレッチ 勢いをつけて身体を動かしたり、しびれが出ているのに無理をしてストレッチを続けたりすると、腰や神経への負担が増す場合があります。 ストレッチの目的は大きな動きを作ることではなく、筋肉が心地よく伸びる範囲でゆっくり行うことです。体調やその日の症状に応じて回数や時間を加減し、調子が優れない日は休む判断も必要です。 行っている最中や終えたあとにしびれが強まったり、脚に力が入りにくくなったりした場合は中止し、症状が続くようであれば医療機関を受診してください。 症状が強い日に無理をして行うストレッチ しびれや腰の違和感が強い日に無理をしてストレッチを行うと、神経や腰へ負担がかかり、症状が悪化するおそれがあります。 体調や症状は日によって変化するため、不調を感じる日は無理に続けず、身体を休めることも大切です。体調が落ち着いたら、筋肉が心地よく伸びる範囲から少しずつ再開しましょう。 ストレッチ中や終了後に症状が悪化したり、脚へ力が入りにくくなったりした場合は中止し、改善しない場合は早めに医療機関を受診してください。 ストレッチで改善しない脊柱管狭窄症は当院へご相談ください 脊柱管狭窄症の症状を和らげるには、ストレッチや筋トレを正しい姿勢で行うことが大切です。 今回紹介したストレッチは、自宅で取り組みやすい方法ですが、症状の変化を確認しながら無理のない範囲で続けてください。また、脊柱管狭窄症の治療は運動療法だけでなく、薬物療法や生活の工夫などを組み合わせて行うことが基本です。 ストレッチで改善しない脊柱管狭窄症にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。脊柱管狭窄症に対してストレッチや服薬を続けても症状が残り、今後の治療に不安を感じる方には、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療が選択肢となる場合があります。 脂肪由来幹細胞が持つ「分化能」などの特性を活用する治療で、適応は症状や画像検査の結果を踏まえて医師が判断します。治療方法に迷っている方は、検査結果や現在の症状を確認した上で、医師に相談することが大切です。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 脊柱管狭窄症とストレッチに関するよくある質問 ストレッチだけで脊柱管狭窄症は改善しますか? ストレッチのみで脊柱管狭窄症の病態そのものを解消することはできません。ただし、筋肉の柔軟性を維持し身体を動かしやすい状態に保つことは、症状の軽減や日常生活の動きやすさを保つ上で役立つ場合があります。 保存療法では、症状に応じてストレッチなどの運動療法や薬物療法、リハビリテーションを組み合わせて治療を進めることが一般的です。 以下の記事では、脊柱管狭窄症の治療について詳しく解説しています。 【関連記事】 脊柱管狭窄症の重症度分類を解説|診断方法と治療方法もあわせて紹介 脊柱管狭窄症の薬の種類と効果|効かないときの治療法やセルフケアを医師が解説 脊柱管狭窄症は整体で治りますか? 整体で脊柱管狭窄症そのものを治すことはできません。脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変化などによって神経の通り道が狭くなる疾患です。整体を受けても、狭くなった脊柱管が元の状態に戻るわけではありません。 施術によって筋肉のこわばりが和らぎ、身体を動かしやすく感じる場合はあります。ただし、腰を強く反らしたり、ひねったりする施術によって症状が強まる恐れもあるため注意が必要です。 治療は薬物療法や運動療法、リハビリテーションを中心に進め、必要に応じて手術を検討します。整体を利用する際は医師へ相談し、医療機関での治療を自己判断で中断しないようにしましょう。 以下の記事では「脊柱管狭窄症は整体で治るのか?」について詳しく解説しています。 脊柱管狭窄症は手術した方が良いですか? 脊柱管狭窄症と診断されても、すぐに手術が必要とは限りません。日本整形外科学会と日本脊椎脊髄病学会による診療ガイドラインでも、保存治療と手術治療の両方が治療選択肢として示されています。(文献1) 歩行障害や筋力低下、排尿や排便の異常がある場合は早めに整形外科を受診し、症状や検査結果をもとに手術が必要かどうか、医師の診断を受けてください。 以下の記事では、脊柱管狭窄症の手術について詳しく解説しています。 【関連記事】 腰部脊柱管狭窄症の手術費用と入院期間は?リハビリまでの流れも解説 脊柱管狭窄症の手術は後悔する?後遺症・痛み・しびれが残る可能性や最新の治療法も解説 脊柱管狭窄症とヘルニアの違いは何ですか? 脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも神経の圧迫によって腰や脚に症状が現れますが、原因や発症しやすい年代が異なります。 脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアの違いは以下のとおり通りです。 比較項目 脊柱管狭窄症 腰椎椎間板ヘルニア 主な原因 加齢に伴う骨や靱帯の変化による脊柱管の狭窄 椎間板の一部が飛び出すことによる神経の圧迫 発症しやすい年代 主に50歳以上の中高年 比較的若い世代にもみられる疾患 主な症状 歩行時に現れる脚のしびれや違和感 腰痛や脚の痛み、しびれ 症状の特徴 歩行中に症状が現れ、前かがみで休むと軽減する間欠性跛行 前かがみの姿勢や、せき・くしゃみで症状が強まることがある 症状だけで見分けるのは難しく、治療方針も同じではありません。しびれや歩きにくさが続く場合は整形外科を受診し、診察や画像検査によって原因を確認することが大切です。 以下の記事では、脊柱管狭窄症とヘルニアの違いについて詳しく解説しています。 脊柱管狭窄症に対する自己脂肪由来幹細胞治療のメリットは何ですか? 自己脂肪由来幹細胞治療は、患者自身の脂肪から採取した幹細胞を用いる再生医療です。脊柱管狭窄症に対する治療選択肢のひとつとして、症状や身体の状態に応じて適応が検討されます。 自己脂肪由来幹細胞治療の主な特徴は、以下のとおりです。 メリット 詳細 本人の細胞を使用 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を活用する治療で薬物療法のような副作用が起こりにくいとされている 幹細胞の特性を活用 幹細胞が持つ分化能などの特性を利用する治療 治療選択肢が広がる 脊柱管狭窄症の症状や状態に応じて検討される治療法のひとつ 個別に適応を判断 症状の程度や画像検査、全身状態を踏まえた医師による適応判断 (文献2) 自己脂肪由来幹細胞治療は、すべての脊柱管狭窄症に適しているわけではありません。有効性や安全性に関する研究は現在も続いているため、期待できる点だけでなく注意点についても、医師から説明を受けた上で検討する必要があります。 以下の記事では、自己脂肪由来幹細胞について詳しく解説しています。 家族が脊柱管狭窄症のストレッチをサポートする際に気を付けるべきことはありますか? ご家族が支える際は、本人の体調や症状に合わせ、無理にストレッチを勧めないことが大切です。本人が反動をつけず、ゆっくり行えるよう見守り、転倒を防ぐ環境を整えましょう。 しびれが強まったり脚に力が入りにくくなったりした場合は中止し、症状が続くときは整形外科へ相談してください。服薬やリハビリテーションを本人の判断で中断しないよう、必要に応じて通院を支えることも大切です。 以下の記事では、脊柱管狭窄症において気を付けるべきことについて詳しく解説しています。 【関連記事】 腰部脊柱管狭窄症の退院後の生活は?ポイントや禁忌を徹底解説! 【医師監修】脊柱管狭窄症が手遅れになるリスクを解説|後悔しないための治し方や予防法も紹介 参考文献 (文献1) 腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)|公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds ガイドラインライブラリ (文献2) 再生医療・遺伝子治療等について|厚生労働省
2023.01.09 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
脳出血の退院後の生活への影響は、症状の程度によって大きく異なります。 重度の後遺症が残ると、退院後も手足の麻痺やしびれ、言語機能・嚥下機能の低下などにより、歩行や食事、会話といった日常生活に大きな支障をきたすことがあります。 また、脳出血は再発リスクが高く、一度再発すると後遺症がさらに重くなる可能性もあるため、退院後のリハビリや生活習慣の見直し、再発予防への取り組みが重要です。 本記事では、脳出血の退院後の生活や効果的なリハビリ、再発予防のために気をつけるべきポイントについて解説します。 しかし、退院後にリハビリを続けていても、麻痺やしびれ、歩行の不安定さなどの回復が途中で停滞してしまう方も少なくありません。 そのような場合、既存の治療やリハビリに加えて、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \脳出血の後遺症に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 脳出血の後遺症に対する再生医療では、患者さま自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴によって体内へ投与します。 幹細胞には、損傷した脳神経や血管の修復をサポートする働きが期待されており、麻痺やしびれ、歩行障害などの後遺症に対する変化を目指します。 実査に脳出血発症から8年が経過した患者さまが、再生医療により顔の硬直や発声、歩行機能などに変化がみられた症例をご紹介しています。退院後も後遺症に悩まれている方は、ぜひ実際の治療経過をご覧ください。 >>脳出血後遺症の改善症例はこちら 【こんな方は再生医療をご検討ください】 退院後にリハビリを続けても手足のしびれ・麻痺が改善しない 後遺症の回復が停滞していると感じている 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 再発が不安で、再発予防にも取り組みたい 慢性的なしびれや麻痺で日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/lOM1BNUtU4A?si=h2axWYHHEVYH0HEP 「薬を飲み続ける・リハビリだけを続ける以外の選択肢を知りたい」「再発が不安」という方は、一度、(リペアセルクリニック)にご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 脳出血の退院後の生活【後遺症が出て寝たきりになる可能性も!?】 脳出血とは、脳内の血管が破れて出血が起こる病気で出血によって脳組織が損傷を受けたり、たまった血液が脳を圧迫したりすることで、以下のようにさまざまな後遺症が現れます。 手足の麻痺・しびれ 言葉が出にくくなる言語障害 歩行障害・バランス障害 認知機能の低下 嚥下障害(飲み込みにくさ) 脳出血の後遺症が重度の場合、身体機能や認知機能に大きな障害が残り、寝たきりの状態になってしまう可能性があります。 後遺症の影響をできるだけ軽減し、日常生活の質(QOL)を維持・向上させるためには、入院中だけでなく退院後も継続的なリハビリが重要です。 脳出血の後遺症に対してはリハビリが治療の中心となりますが、一定期間が経過すると回復が停滞し、「これ以上は改善しないかもしれない」と感じる方も少なくありません。 そのような場合、新たな治療の選択肢として再生医療があります。 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、損傷した脳神経や血管の修復環境を整えることで、機能回復を目指す治療法です。 治療内容については、以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=jfCelCG30wI5mu8B 「リハビリ以外の選択肢を探している」「後遺症の改善に限界を感じている」という方は、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。 脳出血を含む脳卒中の後遺症改善について、まずは無料相談! 以下の記事では、脳出血で後遺症なしになる確率について解説しているので、後遺症の有無が気になる方はあわせてご覧ください。 脳出血の退院後の生活に欠かせないリハビリとは 脳出血による筋肉低下や後遺症の訓練に欠かせないのがリハビリです。 脳出血後の回復する過程は以下3段階にわかれており、各段階に応じたリハビリをおこなっていきます。 急性期 回復期 維持期 リハビリの内容を順番に見ていきましょう。 急性期|入院中のリハビリ 急性期は、脳出血の発症直後から2週間程度までの期間を指します。急性期は全身の状態がまだ不安定な時期のため、容体が悪化しないよう慎重な経過観察が必要です。 同時にこの時期は、長時間の安静により筋肉や関節の機能が低下する「廃用症候群」を防ぐ必要があります。廃用症候群は床ずれ(褥瘡)や感染症のリスクを高めます。 廃用症候群を予防するためのリハビリには、手足の軽い運動や体位の交換が有効です。 障害を受けた神経細胞は発症後3カ月がもっとも回復が期待できる時期といわれています。早期からリハビリをはじめれば、脳機能の回復や運動機能の改善につながるでしょう。 回復期|退院後の生活を意識したリハビリ 回復期とは、急性期の期間が過ぎたあとの約6カ月間を指します。回復期では、患者の症状に合わせたリハビリがはじまります。 主な目的は、可能な限り発症前の生活に戻れるよう、必要な動作や体の機能を強化することです。 リハビリの内容は患者一人ひとりの生活環境や目標に応じて設定されます。退院後の生活をイメージしながら、個別の訓練プログラムを組んでいきます。 以降では回復期におこなわれる「運動機能のリハビリ」「言語機能・嚥下機能のリハビリ」「高次脳機能障害に対するリハビリ」について詳しく解説します。 運動機能のリハビリ 回復期におこなわれる運動機能の強化を図るリハビリを6つ紹介します。 リハビリ 内容 筋力強化 安静にしていた期間に低下した筋力を回復する目的のリハビリです。自分の体重や軽い重りを利用したトレーニングをおこないます。 持久力強化 体力の向上を目的としたリハビリです。ウォーキングや自転車型の運動器具を使ってトレーニングをおこないます。 協調運動訓練 体の各部位の力加減を調整し、安定した動きができるように訓練するリハビリです。 基本動作訓練 日常生活に戻るために必要な動作の訓練をおこないます。具体的にはベッドからの起き上がりや車椅子の乗り移りなどの動作です。 歩行訓練 歩行機能の向上を図ります。杖や歩行器を活用しながら安定した歩行をおこなうための練習をします。 巧緻(こうち)動作訓練 手指のこまかい動きの回復を目指すリハビリです。具体的には箸を使ったり、ペンで文字を書いたりするなどの動きです。 移動に関する練習は理学療法士が、食事や身の回りの動作は作業療法士が担当します。 脳出血の後遺症に対しては、リハビリや薬物療法に加えて再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 脳出血の後遺症も治療対象なので、具体的な治療法や効果が知りたい方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 言語機能・嚥下機能のリハビリ 言葉がうまく出てこない失語の症状が見られる場合には、話す練習や読み書きを通じてスムーズに言葉を扱えるように訓練をします。 食べ物を安全に胃まで運ぶ働きの「嚥下(えんげ)機能」が低下している場合は、口・喉・舌の筋肉を鍛える運動をおこないます。嚥下の機能低下は、食事が気管に入り込み、肺炎を引き起こす危険があるため、早い段階でのリハビリが必要です。 高次脳機能障害に対するリハビリ 「高次脳機能」は記憶力、注意力、感情のコントロールを担う働きを指します。脳の損傷でこれらの機能が低下した状態を「高次脳機能障害」と呼びます。 高次脳機能障害に対するリハビリでは、以下のように目的に応じた訓練をおこないます。 ・記憶力向上:言葉や絵を使った記憶訓練、メモの活用練習 ・注意力回復:計算問題など集中力を高める訓練 リハビリを続けないと、体や心の機能がさらに低下する恐れがあります。根気よく取り組むことが回復の鍵です。 また、高次脳機能障害のリハビリには、周囲の協力も大切です。たとえば、わかりやすい言葉で話しかけたり、生活環境を整えたりするなどのサポートが求められます。 維持期|退院後のリハビリ 維持期とは急性期と回復期を終えて、症状がある程度安定した時期を指します。維持期のリハビリは、主に自宅や施設でおこなわれます。 維持期のリハビリの目的は、急性期や回復期で回復した機能の維持です。リハビリを中断すると機能が再び低下する可能性があるため、継続が大切です。 また、後遺症が出ると、以前は簡単にできた動作が難しくなり、生活の満足度が下がる場合があります。維持期のリハビリは、生活を少しでも楽にするための訓練も進めていきます。 なお、脳出血を含む脳卒中の治療には「再生医療」が有効です。身体のしびれや麻痺、言語障害といった後遺症も治療対象に含まれます。 期待できる治療効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 脳出血の退院後の生活で気をつけるべき4つの注意点 脳出血の退院後は、再発を防ぐために日常生活で気をつけるべき点があります。とくに以下4つの生活習慣が、再発リスクを高める要因となります。 ストレスをためる 塩分の高い食生活を送る タバコを吸う 過度な飲酒をおこなう 注意点をおさえて、健康的な生活を心がけましょう。 ストレスをためる 脳出血の要因となるのは高血圧です。ストレスがたまると血圧が上がりやすくなるため、同じ状況下で生活を続けていると、脳出血の再発リスクを高めます。 以下はストレス発散に効果的な方法です。 ・趣味の時間を作る ・規則正しい生活リズムを保つ ・無理のない範囲で軽い運動をする ・深呼吸やストレッチで気分転換をおこなう 血圧を安定させ脳出血の再発リスクを軽減させるためにも、自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスケアをおこなっていきましょう。 以下の記事では脳出血とストレスの関係性を解説しています。ストレスによって生じる脳出血のリスクについて詳しく知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。 塩分の高い食生活を送る 塩分の高い食生活は血圧が上がりやすくなり、脳出血の再発につながる可能性があります。以下のような塩分を減らした食事を心がけましょう。 ・料理の味付けを薄くする ・塩分控えめの商品を購入する ・外食では低塩メニューを選ぶ 塩分の高い食生活で血圧が上がると血管に負担がかかります。脳卒中のリスクを軽減するためにも、日々の食生活の見直しをしていきましょう。 タバコを吸う 喫煙は血管を収縮させ、血圧上昇を招きます。禁煙は脳出血の再発予防にもつながるため、以下のような手段でタバコを吸う機会を減らしてみてください。 禁煙外来の利用 ニコチンガムの活用 ニコチンパッチの使用 禁煙イベントの参加 タバコを吸うと再発リスクが高まるだけでなく、肺がんや心疾患といった別の病気を引き起こす原因になります。健康的な生活を送るためにも、タバコを断つ努力を続けましょう。 過度な飲酒をおこなう 過度な飲酒も血圧を上げ、脳出血を再発させるリスクがあります。 適量を超える飲酒は体にも大きな負担がかかるため、飲酒量を制限し適量を守りましょう。日常的にアルコールを飲む習慣がある場合、週に数日は休肝日を設けるのがおすすめです。 以下の記事では、脳出血の予防や再発防止に効果的な血圧管理方法を解説しています。高血圧の心配がある方は、ぜひ参考にしてみてください。 まとめ|脳出血の退院後の生活は寝てばかりにならないようにリハビリを続けよう 脳出血後の回復を目指すうえで重要なのは、できるだけ早い段階からリハビリを開始し、無理のない範囲で継続することです。 活動量が減り寝ている時間が長くなると、筋力や身体機能の低下を招きやすく、日常生活への復帰が難しくなる場合があります。 毎日少しずつ努力を重ねれば、発症前の生活に近づける可能性が高まります。自分のペースで無理なくリハビリを続けていきましょう。 一方で、リハビリを続けていても、麻痺やしびれ、手足の動かしづらさ、言語機能の低下などの後遺症が残り、「これ以上の改善は難しいのでは」と不安を抱える方も少なくありません。 そのような方にとって、リハビリに加えて脳神経細胞の修復や身体機能の改善を目指す「再生医療」は、治療選択肢のひとつとなる可能性があります。 再生医療とは、ご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した組織の修復や機能回復を目指す治療です。 当院(リペアセルクリニック)では、自己脂肪由来の幹細胞を培養し、点滴で投与することで、脳出血後の麻痺・しびれ・歩行障害・言語機能の低下などの後遺症に対して改善を目指します。 実際に当院で再生医療を受けられた患者様の症例動画では、治療前のお悩みや治療後の変化についてご紹介しています。 https://youtu.be/tu-YHzMuCds?si=57iVzX9Yjxo8812N 「退院後も麻痺が残っている」「リハビリを続けても改善が頭打ちになっている」「自分の症状が再生医療の対象になるのか知りたい」という方は、当院へお電話ください。
2023.01.06 -
- スポーツ外傷
- その他、整形外科疾患
「鎖骨を骨折したときの過ごし方は?」 「鎖骨骨折を早く治す方法はある?」 鎖骨はスポーツや事故などで骨折しやすい部位ですが、 適切な処置や過ごし方をしないと完治が遅れたり、後遺症が残ったりする可能性もあります。 後遺症の予防や早期回復を目指すためにも、鎖骨骨折が起きた際に「どう過ごすか」「どんな治療法があるのか」を事前に知っておくことが重要です。 本記事では、鎖骨骨折の過ごし方と安静期間をはじめ、少しでも早く治すための注意点について詳しく解説します。 鎖骨骨折の予後が不安な方は、ぜひ参考にしてください。 また、「鎖骨骨折を少しでも早く治したい」「しびれや脱力感などの後遺症が心配」という方は、「再生医療」による治療をご検討ください。 \骨折の痛みや後遺症に有効な「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織(関節や骨)の再生・修復を促す治療法です。 鎖骨骨折の痛みだけでなく、後遺症による神経症状(しびれなど)にも効果が期待できる可能性があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 鎖骨骨折の痛みを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、骨の再生医療について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは鎖骨骨折の治療について無料相談! 鎖骨骨折の症状と安静期間について まずは、鎖骨骨折の症状や必要な安静期間について解説します。 より早く鎖骨骨折を完治させるために、正しい知識を知っておきましょう。 鎖骨骨折の症状 鎖骨骨折の症状で特徴的なものは、骨折部の痛みと腫れ、腕を上に挙げられないなどの運動制限です。 さらに、鎖骨周囲には血管や神経が通っているため、骨折の程度によりそれらの組織を傷つけ、手指がしびれたり動かせなくなる場合もあります。 また、鎖骨は皮膚の上から触れるほど体表にあるため、骨折している場合は簡単に観察できます。 肌を露出させられるようであれば、骨折があるかどうか目視で確認してみましょう。 鎖骨骨折した際の安静期間 続いて鎖骨を骨折した、もしくは疑われる場合の対処法と安静期間を解説します。 鎖骨骨折はすぐに受診 鎖骨骨折が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。 鎖骨の骨辺が重要な神経を傷つけている可能性があるからです。対応が遅れると、生命に関わるかもしれません。 また折れた鎖骨が動いて血管を傷つけ、新たな出血が生じるおそれもあります。 したがって鎖骨骨折は、他の部位を骨折した場合よりも、すみやかに医療機関で受診するのが重要です。 >>鎖骨骨折の治療法について確認する 三角巾を使った鎖骨骨折の固定 鎖骨骨折があった場合、早急に患部を固定します。固定しないと、転移(骨の位置のずれ)が起こる可能性が出てきます。 転移があると、完治が遅れたり、異常な形で癒合したりするかもしれません。 転移を解消するための手術が必要になるケースもあります。 したがって正しく患部を固定し、転移を防がなければいけません。 以下では医療機関をただちに訪問できない場合の応急処置として、三角巾を用いた患部の固定方法を解説します。 ①怪我した方の手を反対の手で固定してもらいます。(この姿勢が楽だと感じる人が多い) ②三角巾の頂点を骨折側の肘の下に挟み込むようにセットし、一方の端を反対の肩に回します。 ③他方の端を骨折側の脇の下を通すように背中側に回します。そうすると骨折側の腕を包み込むように固定できます。 ④首のところで両端を結び固定します。 ⑤頂点は肘の位置がズレないように結びます。 ⑥もう一つ三角巾を用意し、肘を体幹で固定するように巻くとぶれずに固定できます。 鎖骨骨折には3〜8週間の安静期間が必要 鎖骨骨折があった場合、4〜6週間ほどの安静期間が必要です。期間中、患部は鎖骨バンドなどで固定します。 安静期間がなければ、鎖骨の癒合がうまく進みません。癒合を促進するためにも、この期間が必要です。 また後述する禁忌動作を避ける、定期的に鎖骨バンドを締めるなどの取り組みも必要です。 鎖骨を骨折している際の過ごし方と少しでも早く治す方法 鎖骨を骨折している際に、少しでも早く治すための過ごし方とポイントは大きく分けて3つあります。 それぞれ以下で詳しく解説します。 なるべく腕を上げないようにする(禁忌動作を避ける) 鎖骨は腕(上肢)を動かすための、重要な部分です。鎖骨が動かせなければ、腕はほんの少ししか上がりません。 腕を大きく挙げようとすれば鎖骨も連動します。つまり、鎖骨が折れている状態で腕を大きく動かせば、鎖骨は自ずと動き、ズレようとする力が働くため、強い痛みが出てしまい、さらには骨の癒合を邪魔してしまいます。 そうなると、治りが遅くなり肩の動きが悪くなる後遺症が出る可能性もあります。 また、偽関節ができてしまい、力が入りづらくなることも考えられます。 そのため、鎖骨骨折後の早期は手術の有無に関わらず、腕を挙げる行動を控えることが重要です。 基本的に横向きに寝る 鎖骨骨折後の早期は、寝る姿勢にも注意しなければなりません。 基本的に仰向けか患部を上にした横向きで寝ることが推奨されています。その際、骨折した側の腕が動かないようにバンドや三角巾などで固定しておくと良いでしょう。 仰向けで寝る場合は、肘が下に落ち過ぎて肩に負担がかかる場合もあります。 したがってバスタオルを折り畳んだものを骨折側の肘の下に敷いておくと安定感が得られます。 1日2回ほど固定具を締める 鎖骨骨折がある際は、1日2回ほど、鎖骨バンドなどの固定具を締め直しましょう。 前章では、鎖骨の癒合を進めるためには患部を固定するのが重要と述べました。 しかし鎖骨バンドの固定部が緩むと、鎖骨が動くようになり、完治が遅れます。 患部が固定されるよう、1日2回ほど固定具を締めるようにしましょう。 鎖骨骨折後の治療 鎖骨骨折における治療の方法は大きく2つに分けられ、体にメスを入れない「保存療法」と折れた骨同士を癒合させる「手術療法」です。 保存療法が必要となるケースは、以下のとおりです。 単純骨折(骨片が2つ) 骨片同士のズレが小さい 骨形成率が早い子ども 神経や血管、靭帯を損傷していない 手術に対して抵抗がある 骨のずれが少ない場合は、鎖骨バンド(クラビクルバンド)と呼ばれるサポーターで固定をし、骨が繋がるのを待ちます。 出典:一般社団法人 日本骨折治療学会 鎖骨骨折の特徴として、胸の中心に近い方の骨片が上に移動し、外側の肩に近い方の骨片が相対的に下に位置するケースがあります。 そのため、バンドで胸の中心の方の骨片を上から抑えこみ、ズレを少なくすることで、骨がつながりやすくするなるため、通常2~3カ月もすれば、ある程度骨癒合します。 また、鎖骨骨折の治療には従来の治療法以外にも、自己細胞を用いて自然治癒力を高めることで早期改善を目指す「再生医療」という新しい選択肢もあります。 再生医療は、鎖骨骨折の痛みだけでなく、後遺症による神経症状(しびれなど)にも有効な可能性があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 鎖骨骨折の痛みを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは鎖骨骨折の治療について無料相談! 鎖骨骨折の完治までの期間は?痛みのピークはどれくらい? 鎖骨骨折の完治までは3カ月ほどかかるでしょう。しかし、ズレが大きい、手術が必要などの事情があれば、3カ月より長くかかるかもしれません。 幹部の痛みは、安静にした期間が伸びるにつれ軽減されます。 骨折直後の2、3日に痛みはピークに到達します。以後少しずつ痛みが引いていくでしょう。 2カ月後にはほとんど痛みを感じなくなります。 車の運転はいつからいいの? よく聞かれる質問の一つに、「車の運転はいつからしていいのか?」というものがあります。 一人ひとり骨のつながり具合や手術の有無によって差があるので一概にはいえませんが、腕をしっかり挙げてOKと医師から許可が出た頃から練習をし始めるのが良いでしょう。 運転では、やむを得ず急ハンドルを切る場面が出てくるかもしれませんし、大きいカーブでは腕が上がる動作も加わります。 予測できないハンドル操作が出てくることも考えると、少なくとも1カ月半〜2カ月程度は我慢した方が良さそうです。 とにかく、鎖骨骨折をしてしまったら、自分で判断せずに専門の医療機関に診てもらい、骨折後や手術後すぐに肩を大きく動かす動作は避けましょう。 骨のつながりは、レントゲンなどによって判断されるので、医師の指示のもと、段階的に動かすよう心がけましょう。 まとめ・鎖骨骨折した際の正しい過ごし方を理解しよう 鎖骨を骨折した場合でも、医療機関の指示を守って生活することで大部分は前と同じように動かせるようになります。 しかし、鎖骨の骨片で神経や血管を傷つけている可能性もあるため、骨のつながり状況を確認しながら段階的に治療に取り組むことが重要です。 また、鎖骨骨折には以下のような後遺症が出る可能性があります。 神経障害(痛みやしびれ) 変形障害 機能障害 痛みだけでなく「しびれ」を感じるなどの症状がある場合、再生医療で早期回復を目指せる可能性があります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織(骨や神経)の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 鎖骨骨折の痛みを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは鎖骨骨折の治療について無料相談!
2023.01.04 -
- 手根管症候群
- 手部
手根管症候群の手術を受けた後、いつから手が自由に使えるようになるのか不安に思ったり疑問を感じているのではないでしょうか。 手術後はギプスでの固定や傷口のケアなど、普段とは異なる生活への戸惑いもあるかもしれませんが、回復期間を安静にして過ごすことで早期復帰が可能です。 この記事では、手根管症候群の手術後について、回復までの期間の目安や日常生活での注意点を分かりやすく解説します。 また、当院(リペアセルクリニック)は手術以外の選択肢として注目を集める「再生医療」を専門とするクリニックです。 現在、手根管症候群に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 手根管症候群の治療について無料相談 手根管症候群の手術後で日常生活に戻れるタイミング 手根管症候群の代表的な手術は、「手根管開放術」と「母指対立再建術」の2種類があります。回復期間がそれぞれ異なるため、日常生活に戻れるタイミングを把握しておきましょう。 手根管開放術の場合 根管開放術は、手のひらを切開し神経圧迫のもとになっている靭帯を切って、圧迫を解放する手術です。 切開する範囲が比較的小さく、局部麻酔で実施できるため、日帰り手術が可能です。 術後は傷の保護と安静のため、約1週間ほど手術部位をギブスで固定します。ギブスが外れ、傷口の治癒や痛みの軽減が確認できれば日常生活に戻れます。 母指対立再建術の場合 母指対立再建術は、手首や指にある腱や筋肉を採取して、親指の付け根に移植する手術です。 手根管症候群の影響で親指を動かす筋肉が痩せてしまい、物を掴むのが難しい状態になったときに検討される手術です。 母指対立再建術の場合は、全身麻酔を必要とし、1〜2週間ほど入院します。手術後は、1カ月ほど手術部位を固定します。そのため、手を自由に動かして日常動作ができるようになるには最低でも1カ月程度かかると覚えておくと良いでしょう。 腱や筋肉の損傷に効果的な治療法の1つに「再生医療」があります。 人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。詳しい治療方法や期待できる効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 ▼ご家族と確認できる再生医療のガイドブックも配信中 >>公式LINEを確認する 手根管症候群の手術後に生活で気をつけるべき3つのこと 手根管症候群の手術後に生活で気をつけるべきことを解説します。 抜糸するまでは安静にして過ごす 傷口に水がかからないようにする 症状が落ち着くまでは手を使う仕事や家事は控える これらの点に注意して生活を送り、着実に回復させていきましょう。 1.抜糸するまでは安静にして過ごす 手根管症候群の手術は、切開した部分を医療用の糸で最後に縫います。傷口を縫合して、切開した部分が元通りに閉じるのをサポートしているのです。そのため、抜糸までの期間は安静に過ごすことが求められます。 抜糸前は、傷口が完全にふさがっておらず、糸で傷口を保護している状態です。 この状態で、無理に手を動かしたり、重い物をもったりすると傷口が広がって再び縫合処置が必要になる場合もあります。 スムーズな回復のためにも、抜糸して完全に傷口がふさがるまでは安静に過ごしましょう。 2.傷口に水がかからないようにする 手術後の傷口は、皮膚が再生してふさがる過程にあります。この過程は水分の影響を受けやすいため、水がかかると傷口の修復が遅れる可能性があります。 傷口がふさがるまでは、食器洗いや洗濯といった水を使う家事は極力控えましょう。 3.症状が落ち着くまでは手を使う仕事や家事は控える 手術後、無理に手を動かすと、回復が遅れたり、傷口が開いたりする可能性があります。そのため、症状が落ち着くまでは、以下のような手を使う仕事や家事は控えるようにしましょう。 包丁を握る 重い物をもつ タオルを絞る パソコンを打つ 手根管開放術の場合は、手首の固定は約1週間、母指対立再建術の場合は、約1カ月なので、手首が固定されている最中はとくに安静が必要です。 ただし、固定期間や傷口の回復ペースには個人差があります。医師と相談しながら、日常生活を開始する適切な時期を決めていくのが望ましいでしょう。 以下の記事では、手根管症候群が疑われるときにやってはいけない動作や注意点を解説しています。詳細が気になる方は、参考にしてみてください。 まとめ|手根管症候群の手術後は安静に過ごして早く日常生活に戻ろう 手根管症候群の手術は、手首や親指の付け根などを切開するため、傷が残ります。そのため術後は傷の治癒のため、安静に過ごす必要があります。 回復期間は、傷口が開いたり、手首に負担をかけたりするような動作や家事は控えましょう。適切な安静期間の確保が、術後の回復を早め、日常生活の早期復帰を可能にします。 手術後の回復について、または「なかなか症状が改善しない」「手術以外の方法も検討したい」といったお悩みはありませんか? リペアセルクリニックでは、身体への負担を抑えながら治療を可能とした、ご自身の細胞を用いる再生医療(幹細胞治療)をご提供しています。 再生医療専門の『リペアセルクリニック』では、詳しい治療方法や効果が気になる方や、再生医療に関するご質問やご相談をLINEでもお受けしております。 ▼無料のオンライン診断も実施中 >>公式LINEはこちら 手根管症候群の手術後で生活に関するよくある質問 最後に手根管症候群の手術後の生活に関するよくある質問と回答をまとめます。 手根管症候群の手術後に仕事復帰できるのはいつですか? 仕事復帰の時期は、手術の種類と個人の回復状態によって異なります。手根管開放術の場合は1週間程度の固定期間のあと、母指対立再建術の場合は1カ月程度の固定期間を経てからの復帰となります。 ただし、仕事復帰の時期は、手術の種類と個人の回復状態によって異なります。また、仕事の内容によっても復帰時期は変わってくるので、担当医と相談しながら適切な時期を決めていくのが良いでしょう。 腱や筋肉の損傷に効果的な治療法の1つに「再生医療」があります。身体にメスを入れない治療法で、今注目を浴びています。 どんな怪我や病気が再生医療の対象なのかを知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 手根管症候群の手術後にリハビリはおこないますか? 手根管症候群の手術後にはリハビリをおこなうのが推奨されます。作業療法士の指導のもと適切なリハビリをおこなえば、症状の回復を効果的に促進できます。 手根管症候群の術後におこなわれる代表的なリハビリは、以下のとおりです。 リハビリの種類 目的 可動域訓練 手首と指の動きの改善 ストレッチ 手首や手指の柔軟性や血液循環の向上 マッサージ 手の筋や腱を伸ばして関節拘縮の予防 リハビリに積極的に取り組めば、機能回復が進んでより早く日常生活に戻れるでしょう。 以下の記事では、手根管症候群の方が自分でできるストレッチやマッサージを紹介しています。セルフケアの方法が知りたい方は、あわせてご覧ください。 手根管症候群の手術後は痛みがいつまで続きますか? 手根管症候群の手術後の痛みが消えるまでには、3〜6カ月ほどかかります。手術の種類や個人差によっても痛みの感じ方は異なるので、目安として覚えておきましょう。 痛みは、時間とともに軽減していきます。痛みが長くなる場合や強い痛みが続く場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。 手根管症候群の手術後の安静期間はどれくらいですか? 安静期間は手術の種類によって異なります。 手根管開放術の場合は約1週間、母指対立再建術の場合は約1カ月の固定期間が必要です。 この期間は傷の治癒のため、極力安静を保ちましょう。無理に手首や手を動かすと回復が遅れる可能性があります。 また、手術後の状態が良くない方や安静期間を過ぎた後も回復しない場合、当クリニックが提供する再生医療もご検討ください。 再生医療とは人間が持つ本来の力を引き出す治療方法で、手術後の後遺症にも改善が認められたケースは多く存在します。 現在の状態についてご不安な方は専門のスタッフが丁寧にお答えしますので、まずはお気軽にお電話ください。 また、LINEでも無料相談を受け付けているだけでなく改善症例も合わせてご案内しておりますので、実際どのような治療が行われているのか気になる方はLINEをご確認ください。 >>公式LINEはこちら
2022.12.28 -
- 脳梗塞
- 脳卒中
- 頭部
「脳卒中と脳梗塞、ニュースでよく聞くけれど何が違うの?」 「どちらの病気が重症?」 脳卒中と脳梗塞と病名を耳にする機会が増えた一方で、違いがよくわからない方もいるでしょう。 脳卒中は、脳血管障害の総称であり、脳梗塞はそのうちの一種です。 脳卒中と脳梗塞の違いを正しく理解していないと、症状が現れた際に適切な判断ができない場合もあります。 本記事では、脳卒中と脳梗塞の違いや診断方法について解説します。後遺症の有無や対処方法についても紹介するのでぜひ参考にしてください。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEによるオンライン診断や再生医療に関する情報を公開しているので、お気軽にご登録ください。 脳卒中と脳梗塞の違い 脳卒中とは、脳の血管にトラブルが起きる疾患の総称です。一方、脳梗塞は、脳卒中に含まれる1つの疾患を指します。 脳卒中は原因によって、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つに分類されます。 疾患の種類 疾患が起きる原因 脳梗塞 脳の血管が詰まって血液が行き渡らなくなる 脳出血 脳の血管が切れて出血して、脳の細胞が壊死する くも膜下出血 脳の血管にできた「動脈瘤」(こぶ)が破けて、脳の表面を覆うように出血が広がる それぞれの違いについて解説するので、参考にしてください。 脳卒中 脳卒中とは、脳の血管が詰まる、あるいは血管が裂けると発症する脳の疾患全般を指す言葉です。 脳卒中には、大きく分けて「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の 3 種類があります。具体的な症状は以下のとおりです。 半身がしびれたり、麻痺が続く ふらふらしたり、歩く・立つができなくなる ろれつが回らず、言葉が出ない 視野の半分が暗くなる、二重に見える 激しい頭痛が突然起きる 重症例では命に関わり、軽症であっても麻痺や言語障害などの後遺症が出る可能性があります。日本人の主要な死因の1つであり、発症後の迅速な治療が極めて重要です。 突然発症する場合が多いため、前兆が見られる際にはすぐに病院を受診してください。 脳梗塞 脳梗塞は、脳の血管が血栓(血の塊)によって詰まって血流が悪化し、脳の神経細胞が死んでしまう疾患を指します。脳卒中のなかでも発症頻度が高く、主な症状は以下のとおりです。 手足のしびれ ろれつが回らない 視野が欠ける 年齢とともに血管の動脈硬化によってできる血栓や、心臓にできる血栓が脳の血管を詰まらせる原因です。血管が詰まると脳に血液が行き渡らず、酸素や栄養が届かなくなり、脳が壊死してしまいます。 脳梗塞や脳出血といった脳卒中は、寝たきりや認知症、高次脳機能障害といった後遺症を引き起こします。 発症から治療開始までの時間が短いほど、後遺症を軽減できる可能性が高まるため、早期発見と迅速な対応が重要です。 脳出血 脳出血は、脳の中にある細い血管が圧力に耐えきれず破れ、漏れ出た血液の塊(血腫)が脳細胞を圧迫する病気です。脳組織が直接ダメージを受けるため、重篤な障害が残りやすくなります。 代表的な症状は、以下のとおりです。 突然の激しい頭痛 吐き気 めまい 片側の麻痺 言語障害 出血量や部位によって重症度が異なり、外科的治療が必要になるケースも少なくありません。発症後は急激に状態が悪化する可能性があるため、緊急性が高い疾患として迅速な医療対応が必要です。 くも膜下出血 くも膜下出血は、脳動脈瘤(血管にできたコブ)が破裂し、脳の表面を覆う「くも膜下腔」に出血が起こる疾患です。脳卒中のなかでは発症率が低いですが、死亡率が非常に高く、緊急性が極めて高い疾患といえます。 主な症状は以下のとおりです。 激しい頭痛 吐き気・嘔吐 意識消失 めまい くも膜下出血の特徴的な症状は、今までに経験したことがないような「バットで殴られたような激しい頭痛」です。吐き気や意識障害を伴うケースも多く、発症直後に命を落とす危険性もあります。 原因となる動脈瘤は無症状のまま存在する場合が多く、発見が難しい点も特徴です。早期発見・早期治療により救命や後遺症軽減が期待できるため、迅速な受診が重要です。 脳卒中(脳梗塞)の診断方法 脳卒中の診断にはCTやMRIを用い、出血の有無や血管の詰まりを確認します。それぞれの検査方法の特徴は、以下のとおりです。 検査方法 特徴 CT 放射線を使って脳の断面を撮影する ・検査時間が比較的短い ・脳出血やくも膜下出血など出血の診断に適している MRI 電磁波を使って脳の断面を撮影する ・CTと比較すると検査時間が長い ・早期脳梗塞の診断に適している ・身体への負担が少ない 脳卒中が疑われる際に、最初に行われるのは頭部CT検査です。脳出血やくも膜下出血など出血の診断に適しており、脳出血か脳梗塞かを見分けるのに適しています。 放射線を用いて短時間で撮影できますが、発症直後の脳梗塞は検出できません。 一方、MRIは電磁波で脳断面を詳しく撮影し、CTでは検出されない初期の脳梗塞をはじめとした診断に適しています。放射線を使用しないため、身体への負担を抑えられるのも特徴です。 脳卒中(脳梗塞)における後遺症の有無と対処方法 脳卒中(脳梗塞)は発症後に以下の症状をはじめとした後遺症が出る可能性があります。 手足の麻痺 言語障害 嚥下障害 後遺症の程度は、発症部位や治療開始までの時間に大きく左右されます。早期治療によって症状がほぼ残らないケースもありますが、一定の機能障害が続く場合も珍しくありません。 回復期以降の対処が重要であり、主にリハビリや再生医療などが行われます。それぞれの対処法について紹介するので、参考にしてください。 リハビリ 脳卒中後のリハビリは、失われた機能の回復や日常生活動作の向上を目的に行われます。脳卒中の後遺症に対するリハビリは、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3つで、概要は以下のとおりです。 リハビリ方法 概要 理学療法 手足の運動、姿勢保持、動作に関するリハビリテーション 作業療法 四肢や手指の細かい動作など日常生活に即したリハビリテーション 言語聴覚療法 嚥下や言葉の話しにくさに対するリハビリテーション 脳卒中に対するリハビリは、発症後少しでも早く開始できると高い改善効果が期待できます。そのため、容体が良ければ発症当日からリハビリを開始する場合も珍しくありません。 また、継続的な取り組みが機能改善につながるため、医療スタッフと相談しながら無理のない計画を立てるのが大切です。 再生医療 近年では、脳卒中後遺症に対して行われる治療として再生医療も注目されています。再生医療は、患者様自身の幹細胞を採取・培養して投与する治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、約1カ月の間隔をあけて、合計3回の幹細胞による投与治療を行います。 厚生労働省へ届出し受理された2億個の幹細胞の投与(点滴)が特長です。 個人差はありますが、再生医療と並行して1年間ほどリハビリの実施を推奨しています。 脳卒中のお悩みに対する新しい治療法があります。 また、リペアセルクリニックではメール相談やオンラインカウンセリングを実施しております。脳卒中の後遺症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。 脳卒中(脳梗塞)の予防方法 脳卒中は死に至る場合もある重い疾患で、後遺症が出る可能性もあるため、日常的に予防するのが重要です。 脳卒中の5大リスクは以下のとおりです。 高血圧 糖尿病 脂質異常症 不整脈 喫煙 なかでも、大きなリスク要因となる「高血圧」の管理は欠かせません。予防方法として挙げられる生活習慣の改善は、以下のとおりです。 塩分制限をする バランスの良い食事を心がける 適度に運動する 十分に睡眠をとる お酒や喫煙を控える 脳卒中は発症後では取り返しがつかないため、生活習慣の見直しによる予防が大切です。 また、病院で血圧や血液検査などの異常を指摘された方も、薬による治療を続けると脳梗塞をはじめ脳卒中のリスクをコントロールできます。 生活習慣の見直しと併せて、定期的な健康診断や通院で病気を管理しましょう。 統計でみる脳卒中(脳梗塞)による日本人の死因順位・死亡率 厚生労働省の統計によると、日本人の死因で脳卒中(脳梗塞)はがんや心疾患に続き、上位に位置しています。ここでは、詳細な統計・データを用いて脳卒中(脳梗塞)における日本人の死因順位・死亡率について解説します。 2024年の死因のうち脳卒中(脳梗塞)は4番目に多い 2024年における日本人の死因のうち、脳卒中(脳梗塞)はがんや心疾患に続き4番目に多い疾患です。(文献1) かつて昭和の時代には脳卒中が死因のトップでしたが、医療の進歩や生活習慣の改善により、死亡率は徐々に低下しています。とくに、高血圧の管理や禁煙、食生活の改善が影響を与えています。 しかし、依然として脳卒中は高齢者を中心に発症リスクが高く、生活の質を大きく損なう病気です。発症後の後遺症が出るケースも多いため、予防が重要になります。 脳卒中のリスクを下げるために、適度な運動やバランスの取れた食事、健康診断の受診が大切です。 脳卒中(脳梗塞)のリスクは加齢とともに上昇|男女差は少ない 脳卒中(脳梗塞)のリスクは、血管の老化や生活習慣病の影響が重なるため、加齢とともに上昇します。厚生労働省の統計によると、脳卒中の発症率だけでなく、脳血管疾患による死亡率も年齢が高くなるにつれて増加しています。(文献1) 歳を重ねると血管が硬くなり動脈硬化が進行するため、脳の血流が悪化しやすくなるのが原因です。また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病も年齢とともに増え、脳卒中のリスクを高めます。 一方で、脳卒中の発症率に男女差はほとんどありません。(文献2)そのため、性別に関わらず脳卒中予防のための生活習慣改善や定期的な健康診断が重要です。 脳卒中と脳梗塞の違いを理解して日頃から予防に努めましょう 脳卒中とは脳の血管が詰まる、もしくは破れて脳の機能が損なわれる疾患の総称であり、脳梗塞はその一種です。 脳卒中・脳梗塞は、いずれも高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が原因となる場合が多く、予防には食生活の改善や運動習慣が欠かせません。また、禁煙や過度な飲酒を控えるのも発症リスクを下げるポイントです。 脳卒中は突然発症し、後遺症が出る可能性があるため、日頃から血圧管理を行い、適切な生活習慣を維持しましょう。 脳卒中の後遺症でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 脳卒中と脳梗塞の違いに関するよくある質問 脳卒中(脳梗塞)の前兆は? 脳卒中や脳梗塞には、発症前や直前に前兆が現れる場合があります。代表的な症状は以下のとおりです。 身体の半分がしびれる 麻痺が続いている ろれつが回らなくなった 数分から短時間で改善するケースもありますが、自然に治まっても安心はできません。上記の症状は一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれ、本格的な脳梗塞の前触れである可能性があります。 脳卒中の初期症状を確認する方法として「FAST(ファスト)」と呼ばれる方法があります。 異変を感じたら下記のF・A・Sに該当するか確認し、該当する場合は時刻を確認の上で救急車を呼びましょう。 F(Face: 顔) 顔の片方だけが麻痺してうまく動かせない A(Arm: 腕) 両腕を水平に上げられない S(Speech: 言葉) ろれつが回らずうまく話せない T(Time: 時間) 発症時刻を確認する 脳卒中は発症後、少しでも早く治療を受けるのが重要です。麻痺などの症状が現れて脳卒中が疑われる場合は、ためらわずにすぐ救急車を呼んでください。 脳梗塞と脳出血ではどっちが重症? 脳梗塞と脳出血では、一概にどちらが重症とは断言できませんが、一般的には脳梗塞の方が発症時の症状が激しく、死亡率もやや高い傾向にあります。(文献3) 脳出血は発症直後に急激に悪化しやすく、命に関わる危険性が高い傾向があります。一方、脳梗塞は発症数が多く、後遺症が長期化しやすい点が特徴です。 どちらの疾患も治療開始までの時間や出血・梗塞の部位によって予後が大きく異なります。症状の種類では判断せず、疑わしい場合は速やかに救急対応を行うのが最も重要です。 参考文献 (文献1) 令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 結果の概要|厚生労働省 (文献2) 令和6(2024)年簡易生命表の概況|厚生労働省 (文献3) 令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況 死亡数・死亡率(人口10万対),死因簡単分類別 (2-1)|厚生労働省
2022.12.26 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
「脳出血ってどれくらい入院するの?」「入院の費用はどれくらいかかるの?」 そんな疑問をお持ちではないでしょうか? 脳出血の入院期間は重症度や年齢によって大きく変わりますが、平均日数や費用の目安を知ることは大切です。 この記事では、脳出血の入院期間や費用、治療法について医師がわかりやすく解説します。 ぜひ参考にして、今後の治療に役立てていただければ幸いです。 脳出血・脳出血後遺症に対する \再生医療という選択肢/ 「一度治療すれば安心」とはいえないのが脳卒中の怖さで、種類や経過年数によって再発率は以下のように推移します。 このような脳出血の後遺症(麻痺・言語障害・嚥下障害など)に対して、リハビリや既存の治療で十分な改善が得られない場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、損傷した神経や血管の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリを続けているが、麻痺やしびれの改善が頭打ちになっている 言語障害や嚥下障害が残り、日常生活に支障が出ている 脳出血後の後遺症からの回復を目指したい 再発への不安が強く、今後の生活に備えたい 脳出血後遺症について専門的に相談したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する また再生医療は、後遺症の改善を目指すだけでなく、損傷した血管や神経の修復環境を整えることで、再発リスクへの備えとしても期待されているアプローチです。 リハビリと併用することで、より前向きな変化を目指せる可能性があります。 「リハビリ以外の選択肢も知りたい」「脳出血後遺症について詳しく相談したい」「再発への不安を少しでも軽くしたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングへお気軽にご相談ください。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血の入院期間は?年齢を考慮した平均値を公開 脳出血の入院期間は重症度や年齢によって大きく異なりますが、厚生労働省のデータによると平均で77. 4日間です。 ただし退院後もリハビリで通院しなければならない可能性もありますので、以下を参考にしてみてください。。 脳出血の平均入院期間 重症度によって入院期間は変わる リハビリ期間も考慮する必要あり 本章を参考に、脳梗塞の入院期間やリハビリ期間がどのくらいになるのか知っておきましょう。 脳出血の平均入院期間は77.4日 脳出血の入院期間は、厚生労働省のデータによれば平均77.4日とされています。 年齢別平均在院日数を以下の表にまとめました。(文献1)(文献2) 年齢層 平均入院期間(脳血管疾患) 0~14歳 31.3日 15~34歳 61.7日 35~64歳 51.8日 65歳以上 83.6日 70歳以上 86.9日 75歳以上 93.2日 高齢になるほど入院期間が長くなり、75歳以上では約93.2日に及ぶケースもあります。 上記のデータは全国の退院患者を対象としたもので、多くの方の治療過程を反映しています。 ただし、個人の状況によって日数は変動するため、軽症であれば数週間での退院も可能といえるでしょう。 重症度によって入院期間は変わる 脳出血の入院期間は、重症度によって大きく変わります。 軽症であれば1~2週間で退院可能な場合もありますが、重症では2~3か月以上の入院が必要です。 たとえば、広範囲の出血や血腫除去が必要な場合、術後の経過観察や集中治療が必要となります。 また、治療方法によっても大きく異なるため、医師との相談が重要と言えるでしょう。 リハビリ期間も考慮する必要あり 退院後のリハビリも、脳出血の治療には欠かせない大切な期間です。 リハビリには数週間から半年以上かかる場合もあり、日常生活を改善するために計画的な取り組みが必要です。 リハビリでは理学療法や作業療法を通じて、普段の生活に戻ることを目指します。 脳出血の治療期間は、入院だけでなくリハビリ期間も想定しておきましょう。 脳出血の入院費用は「日数や入院先の施設による」 脳出血で入院した場合、入院期間だけでなく費用も気になるポイントです。 入院費用は、入院日数や入院する医療機関によって異なりますが、全国平均では70万円前後です。 しかし、高額療養費制度によって費用が軽減される可能性もあります。 ここでは、脳出血の入院費用について詳しく紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。 入院費用の目安は平均70万円前後 脳出血による入院費用の平均は、3割負担の場合でおよそ70万円です。 ただし入院期間が長引いたり、手術や特別な治療が必要になったりした場合は、費用はさらに高額になるでしょう。 たとえば、血腫除去術にかかる一般的な手術費用は、診療報酬点数で47,020点と設定されています。1点=10円で計算すると、3割負担では約14万円となります。 また、入院する病院によっても費用は異なるため、事前に確認しておきましょう。 高額療養費制度で軽減される可能性も 高額療養費制度とは、一定額を超える医療費を補助する制度を指します。所得に応じて自己負担額が異なり、低所得者層の場合はさらに負担が軽減される仕組みです。 この制度を活用することで、入院費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。申請方法や条件については事前に確認しておくと安心です。(文献3) 脳出血の検査方法 脳出血の診断には、「CTスキャン・MRI・血液検査」の3つが主に使われます。それぞれの目的や特徴を以下に簡潔にまとめました。 検査方法 目的 特徴 CTスキャン 出血部位や範囲の確認 短時間で結果が得られる迅速な検査 MRI 微細な損傷や慢性的な異常の確認 詳細な画像が取得可能だが時間がかかる 血液検査 全身状態の確認(凝固異常や感染症など) 手術や治療の準備に重要な情報を提供 CTスキャンは、出血部位や範囲を短時間で把握でき、急性期の診断で多く利用される検査です。 MRIはCTではわかりにくい微細な損傷や慢性疾患の特定に有効ですが、検査時間が長いため急ぎの診断には向きません。 一方、血液検査は凝固異常や感染症の確認を通じて、手術や治療の準備に役立ちます。 これらの検査を組み合わせることで、正確で迅速な診断が可能になります。 また、脳出血の前兆や初期症状をセルフチェックする方法を以下の記事でまとめています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。 脳出血における治療法 症状や重症度によって異なりますが、脳出血の治療法は主に以下3つが挙げられます。 内科的治療法 外科的治療法 リハビリ それぞれの特徴や目的を詳しく解説しますので、事前に確認しておきましょう。 内科的治療法 内科的治療は、薬を使用して脳出血の悪化を防ぐ方法です。軽症の場合や手術が不要なケースに適用されます。 内科的治療に使用される主な薬剤と特徴は次のとおりです。 薬剤の種類 特徴 降圧剤 血圧を下げて出血の再発を防ぐ 血液凝固調整薬 血液の凝固を調整し新たな出血を防止 血管保護薬 血管の修復や保護を促進 これらの薬を適切に使用することで、脳出血の進行を抑えるだけでなく身体への負担を軽減できます。医師の指導に従いながら治療を進めていきましょう。 外科的治療法 外科的治療では、出血した血腫を取り除き脳への圧力を軽減します。 主な手術方法には「開頭血腫除去術」や「内視鏡的血腫除去術」があり、広範囲の出血や命に関わる重症例で行われることが多いです。 また、手術後のリスク管理や経過観察が重要で、術後の回復には専門医の指導が欠かせません。 リハビリ リハビリは、日常生活に戻るために重要なステップですが、個人差が大きいため「個別の計画が必要」です。 理学療法では筋力や運動能力の回復を目指し、作業療法では日常動作の練習を行います。 リハビリ期間は症状の状態により異なり、数週間から半年以上かかる場合があります。計画的にリハビリを進めることで、社会復帰や通常の日常生活に戻れる期待も高まるでしょう。 しかし、リハビリで十分な改善が得られない場合、再生医療という新たな選択肢があります。 再生医療とは、ご自身の幹細胞を用いて、損傷した神経や血管の修復を目指す治療法で従来のリハビリでは難しかった回復の可能性にアプローチできます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリを続けているが、麻痺やしびれの改善が頭打ちになっている 言語障害や嚥下障害が残り、日常生活に支障が出ている 脳出血後の後遺症からの回復を目指したい 再発への不安が強く、今後の生活に備えたい 脳出血後遺症について専門的に相談したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 幹細胞は、傷ついた組織を修復する働きを持ち、脳卒中後遺症による麻痺やしびれ、言語障害などの改善が期待できます。 「もう良くならない」と言われた方でも、改善の可能性が残されているケースは少なくありません。まずはお気軽に、当院(リペアセルクリニック)の無料相談をご利用ください。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血のリハビリ方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 まとめ|脳出血の入院期間や治療費は事前に把握しておこう 重症度や年齢によって異なりますが、脳出血の入院期間は平均77.4日です。 ただし、退院後も社会復帰を目的としたリハビリ期間が発生するケースがほとんどです。 入院費用は70万円前後が目安ですが、高額療養費制度を活用することで負担を軽減できる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。 脳出血は治療期間が長引きやすい疾患ですが、医師の指示に従い、焦らず適切な治療やリハビリを行いながら、日常生活を取り戻すことが大切です。 ただし、脳出血は一度発症すると再発リスクが高い疾患としても知られています。 再発を繰り返すことで後遺症がさらに重篤化するケースもあるとされており、急性期の治療やリハビリと並行して、再発予防・後遺症改善への継続的なアプローチが大切です。 こうした再発リスクへの備えや、リハビリだけでは改善が進まない後遺症に対して、新たな選択肢として注目されているのが再生医療です。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例はこちらの動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/vilhl50M-aQ?si=Ynw5rnDZEPWPnIvq 再発による再入院リスクを少しでも減らすために、今できることを一緒に考えましょう。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血の入院期間に関するよくある質問 軽度の脳出血の入院期間はどれくらいですか? 軽度の脳出血では、入院期間は1〜2週間程度が一般的です。軽症の場合は、薬による内科的治療が中心となり、手術を行わないケースも多くあります。 ただし、患者の年齢や持病の有無により異なるため、医師の診断に基づいた治療計画が重要です。 手術なしで入院しない脳出血の治療法もありますか? 軽度の脳出血では、入院せずに治療を行うケースもあります。 たとえば、降圧剤を使った血圧の管理や、血液凝固を調整する薬を服用する方法です。しかし、症状が悪化するリスクがあるため、定期的な通院や検査を受ける必要があります。 医師の指導を受けながら適切に治療を進めることが大切です。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症に効果が期待できる再生医療も行っております。気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 厚生労働省_- 12 - 3 退院患者の平均在院日数等 文献2 厚生労働省_令和2年(2020)患者調査の概況 文献3 厚生労働省_高額療養費制度を利用される皆さまへ
2022.12.23 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
側弯症の人がやってはいけないことはある? 側弯症を悪化させないために心がけるべきことは? 側弯症と診断されたけれど、筋トレやスポーツはやっていいの? この記事を読んでいるあなたは、側弯症の人がやってはいけない動作や運動があるか気になっているのではないでしょうか。 「無意識に側弯症が悪化する動作をやっているのではないか?」と不安になることもあるかもしれません。 結論からいえば、側弯症の人がやってはいけない動作や運動は、明確になっていないのが現状です。ただし、長時間の崩れた姿勢や過度な運動は歪み・痛みの原因になるため、普段から正しい姿勢を保つよう心がけましょう。 本記事では側弯症の人がやってはいけない・注意すべき動作や運動について解説します。 記事を最後まで読めば、側弯症を悪化させないために普段から意識すべきことがわかるでしょう。 側弯症の人がやってはいけない・注意すべきことは? 結論からいうと、側弯症の人がやってはいけない動作は、科学的に証明されていません。ただし、通常よりも背骨の歪みや痛みが出やすいため、日常から正しい姿勢を保ち、無理な運動は避ける必要があります。 まずは側弯症がやってはいけない・注意すべきことを、以下のポイントごとに解説します。 日常動作 筋トレ・ストレッチ スポーツ 本章を参考にして、側弯症の人が避けるべき動作や運動をひと通り理解しておきましょう。また、側弯症の原因や症状については以下の記事も参考にしていただければ幸いです。 側弯症の人がやってはいけない・注意すべき日常動作 多くの日常生活習慣・動作は、側弯症と直接的な関係がないという研究があります(文献)。そのため、側弯症の人がやってはいけないことは明確にわかっていないのが事実です。 ただ、側弯症の人は姿勢が傾きやすく、腰痛や姿勢の歪みが生じやすい傾向があります。見た目上の歪みや腰痛予防のためにも、長時間崩れた姿勢を取らないようにしましょう。 また、腰痛があるときは重いものを持ったり、無理に運動することを控えてください。 側弯症の人がやってはいけない筋トレ・ストレッチ 側弯症の人が姿勢矯正のために筋トレをおこなう場合は、湾曲している凸側を鍛えましょう。誤って凹側の筋力を強化してしまうと、かえって背骨のゆがみを強めてしまいます。 また、ストレッチをする場合は、痛みが出るまで伸ばしたり、反動や勢いをつけたりしないよう注意が必要です。無理なストレッチは、変形した背骨に負荷をかける原因になります。 筋トレやストレッチは、側弯の状態に合わせて適切な方法でおこないましょう。整形外科などで姿勢を評価してもらい、専門家の助言を受けることをおすすめします。 側弯症の人におすすめのエクササイズ・ストレッチは以下の記事でご紹介していますので興味がある方はぜひご覧ください。 側弯症の人がやってはいけない・注意すべきスポーツ 現時点で特定のスポーツが原因で側弯症の発症が増える可能性について、科学的な根拠は明らかになっていません。 よって側弯症でも特定のスポーツを避ける必要はないでしょう。 ある研究では、クラシックバレエの経験がある女子に側弯が発生しやすいといわれています(文献)。しかしバレエが側弯に影響しているのか、側弯になりやすい体型の子がバレエをやっていることが多いのかはわかっていないのが現状です。 よって、側弯症の悪化や予防といった観点でいえば、特定のスポーツを制限する必要はありません。 ただし、腰痛などの症状が出ている場合は、腰に大きな負担がかかるような種目や動きは控えましょう。 側弯症における3つの治療法 側弯症と診断された場合、主に以下3つの治療を行います。 経過観察 装具による矯正 手術 側弯症と診断され、治療を検討している方の参考になれば嬉しく思います。 経過観察 側弯症が軽度(背骨の曲がり角度が30度未満)の場合は、経過観察として定期的に整形外科での診察・レントゲン検査を受けるのが一般的です。 とくに子どもの側弯症の場合、成長期が終わるとともに側弯の進行も止まるケースも多くあります。経過観察で悪化が見られなければ、矯正など特段の治療を行わないこともあるでしょう。 装具による矯正 背骨の曲がり角度が30度以上50度未満の場合は、中等度の側弯症と診断されます。 中等度の側弯症の場合は、症状の進行を抑えるため「アンダーアーム装具」と呼ばれる装具を使って矯正を行います。 装具による矯正治療は、側弯症を根本的に改善する効果はなく、あくまでも進行を止める手段として行われます。 手術 背骨の曲がり角度が50度以上と重度の側弯症である場合、外科手術を検討するケースもあります。 側弯症の手術は、以下2つの方法が一般的です。 後方矯正固定術 前方矯正固定術 「後方矯正固定術」は背中側から皮膚を切開し、脊椎にロッド等を取り付けて固定するものです。一方「前方矯正固定術」では、身体の側面から皮膚を切開して胸椎や腰椎を固定します。 入院期間の目安は約2週間~3週間で、その後リハビリ期間を経て退院する流れが一般的です。 側弯症の外科手術については以下の記事もご覧ください。 まとめ|日常から正しい姿勢・適度な運動を継続して側弯症とうまく付き合おう 本記事では、側弯症の人がやってはいけない、あるいは注意すべき動作や運動について解説しました。 日常生活や運動において、側弯症の人がやってはいけないことは明確ではありません。しかし、無理な姿勢や運動は症状を悪化させる可能性があるため、整形外科など医療機関に相談し、専門家の助言を受けましょう。 この記事を読んだあなたが、側弯症の人が注意すべき姿勢や運動を理解し、普段から意識して生活できるようになれば嬉しく思います。 側弯症でやってはいけないことについてよくある質問 側弯症に良い運動はありますか? 姿勢改善の効果があるヨガやストレッチがおすすめです。スポーツなら姿勢や体重が偏りにくい水泳、ウォーキングなどが良いでしょう。 ただし、いずれも無理のない範囲で行い、痛みがあるときは安静にする必要があります。 側弯症は年をとるとどうなりますか? 側弯症が悪化するタイミングは思春期に多く、成長してから悪化するケースは比較的少ない傾向があります。 しかし、中高年になってから進行する場合もゼロではないため、定期的に整形外科での受診、レントゲン検査を受けましょう。 中高年で側弯症が悪化した場合、脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアなどの合併症リスクもあります。早期発見・早期治療のためにも、経過観察を続ける必要があります。 参考文献 Kota Watanabe,Takehiro Michikawa,et al. Physical activities and lifestyle factors related to adolescent idiopathic scoliosis.2017;99:284-294.
2022.12.21 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
脳内出血(脳出血)は、多くの場合、予兆なく突然発症する危険な疾患です。 症状が出てからの初期対応が生死を分けるケースも少なくありません。 後遺症を残さないためには、早期に気づけるよう初期症状を把握しておくことが重要です。 そこで本記事では、脳内出血の前兆ともいうべき症状のセルフチェック方法や部位別の症状、予防法を解説します。万が一の事態に備えて、正しい知識を身につけておきましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症や再発予防を目的として再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひご登録ください。 脳内出血に前兆はない!初期症状を知っておくことが大切 脳内出血に、前触れとなる前兆はありません。 しかし、発症後すぐの治療が生死や後遺症の程度を左右します。そのため、初期症状を理解して、すぐ気づけるように備えておくことが大切です。 以下では、脳内出血の緊急判断や初期症状に気づくのに役立つチェック方法をご紹介します。 【まずはこれだけ】FASTチェックで緊急判断 脳卒中や脳内出血が疑われる場面では、「FASTチェック」を使うと自宅や職場でも短時間で緊急性を判断できます。 FASTの頭文字から、次の4項目を順番に確認します。 F(Face:顔):笑顔を作ってもらい、顔の片側だけ下がっていないか確認します。 A(Arm:腕):両腕を同時に前へ上げ、どちらか一方だけが下がってこないかを見ます。 S(Speech:言葉):短い文章を話してもらい、ろれつが回らない、言葉がはっきりしない様子がないか確かめます。 T(Time:時間):いずれかの異常に気づいた時刻を意識し、少しでも当てはまれば一刻も早く119番に通報しましょう。 FASTの4項目のうち一つでも異常があれば、様子を見ずに迷わず救急車を呼びましょう。 脳内出血の初期症状チェックリスト 以下は、脳出血の初期症状を判別するためのチェックリストです。 ひとつであっても当てはまるものがあれば、早急に医療機関を受診してください。 脳内出血の好発部位と症状の特徴 脳出血は、出血する部位によって頻度や症状が異なります。 脳出血が起こりやすいとされる好発部位は大きく分けて5つあり、それぞれの特徴は以下のとおりです。 ①被殻(ひかく)出血 脳出血の中で、一番頻度が高いのが「被殻出血」です。 まず頭痛や嘔吐から始まり、片側の手足の麻痺や感覚の異常、うまく言葉が話せない構音障害などの症状が現れます。 また、どちらか一方に目が寄る「共同偏視」が生じる場合もあります。 ②視床出血 視床出血は、被殻出血の次に多く見られる脳出血です。 視床は、感覚を伝達する神経が多く走っている部位であり、視床出血では感覚障害や半身のみに痛みが生じる「視床痛」が現れます。 また、視床出血は脳脊髄液が循環している脳室と近い位置にあるため、出血が脳室まで及ぶと水頭症になり意識障害を起こします。 視床出血が起きると、両目が内下方(鼻側の下方向)を向くのが特徴です。 水頭症については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。 ③小脳出血 小脳は、平衡感覚をつかさどる部位です。 小脳に出血が起こると、頭痛と嘔吐、めまい、歩行障害が起こります。 出血が広がって脳幹まで圧迫されると、呼吸が止まり致命的な状態になる恐れがあります。 なお、小脳出血のみの場合には、麻痺は起こりません。 ④橋出血 中脳と延髄の間に位置する「橋(きょう)」は、脳幹の一部で呼吸や全身の運動などをつかさどっている部位です。 橋に出血が起こると、意識障害や全身の麻痺が起こります。 さらに出血が広がった場合、呼吸ができなくなり重篤な状態になるケースもあります。橋出血が起こると、左右両方の目の瞳孔が小さくなるのが特徴です。 ⑤皮質下出血 皮質下出血とは、脳の比較的表層の部分に出血が起こる状態です。 部位によって症状はさまざまで、片側の手足の麻痺や構音障害、視界の左右どちらかが見えなくなる半盲などの症状が生じます。 以下の記事では、脳出血の再発率や血圧管理を含む予防法について解説しているので、あわせてご覧ください。 前兆がない脳内出血を防ぐにはリスク管理が重要 脳内出血は明確な前兆がないまま、突然激しい頭痛や麻痺などで発症することが少なくありません。 前兆が乏しい病気である以上、症状が出てから慌てて対応するのではなく、日頃から危険因子をコントロールして発症リスクを下げておく生活習慣が大切です。 ここでは、脳内出血のリスク因子である高血圧と喫煙、飲酒について関連性を解説します。 最大のリスク因子「高血圧」 高血圧は、脳内出血の最大の危険因子です。 血圧の高い状態が長く続いてしまうと、脳内の細い動脈がもろくなり破れやすくなります。 自覚症状が乏しく、診察室では正常でも家庭や仕事中には高くなる「仮面高血圧」にも注意が必要です。 また、精神的なストレスの蓄積も血圧上昇の引き金になる場合があります。 毎日朝晩に血圧を測定し、減塩や運動、十分な睡眠とストレス管理、医師の指示に沿った降圧薬の服用を続けることで、高血圧による脳内出血のリスクを減らしましょう。 血圧を上昇させる原因「喫煙」 喫煙は、脳内出血や脳動脈瘤の重要な危険因子です。 長期間続けるほど血管の壁が傷つき、動脈硬化や血管のもろさが進行します。 喫煙する方は、非喫煙者に比べて男性で1.3倍、女性で2.0倍に脳卒中のリスクを高めるとされています。(文献1) 脳内出血を予防するには、できるだけ早く完全な禁煙に踏み切りましょう。また、必要に応じて禁煙外来の利用も有効です。 過度な「飲酒」 飲酒によって直ちに脳内出血が起きるわけではありませんが、長期の多量飲酒は高血圧や脂質異常症を悪化させ、脳出血や脳動脈瘤破裂の危険性を高めます。 喫煙とともに過度の飲酒も脳内出血の要因であり、とくに中年期以降では注意が必要です。 脳内出血を予防するためにも、適度な飲酒を心がけましょう。 また、アルコールに頼らず、趣味でストレスを発散したり、適度に運動したりで体調を整える習慣を身につけることも大切です。 脳内出血を引き起こす病気 脳内出血は、高血圧や動脈硬化だけでなく、血管の疾患が原因になる場合もあります。 ここでは、脳出血を引き起こす病気について見ていきましょう。 30代に多い「脳動脈解離(のうどうみゃくかいり)」 脳動脈解離は、脳内出血の原因として30代に多い病気です。 血管の内膜の裂け目に入り込んだ血液で血管が膨らみ、破れることで出血を起こします。 特徴的なのは、ヨガやゴルフのスイング、美容院での洗髪など、首に強い力が加わる動作がきっかけになる点です。 若くて健康に見える人でも突然発症し、激しい頭痛や首の痛みが前触れとして現れるため、発症が疑われる場合には早急な受診が必要です。 脳の主要な血管が徐々に狭くなる「モヤモヤ病」 モヤモヤ病は、脳の主要な血管が徐々に狭くなり、代わりに細い血管が網目状に増えることで脳を支えようとする病気です。 新しくできた細い血管は、非常にもろく破れやすいため、脳出血のリスクが高まります。 10代と30〜40代の女性に多く、頭痛やめまい、手足のしびれなどの症状に加えて、成人では脳出血で見つかるケースも少なくありません。 とくに若年成人の脳出血では、背景にモヤモヤ病が隠れていないか専門医で精査することが大切です。 脳内出血の予防法の一つ「再生医療」について 脳内出血を含む脳卒中では、発症後に麻痺や言語障害などの後遺症が残り、再発への不安も続きます。 このような脳卒中後の状態に対しては、「再生医療」が再発予防に用いられています。 再生医療とは、本来の機能を失った組織や細胞に対して、自分自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。 再生医療には、他の細胞に変化する能力を持つ幹細胞を患部に投与する「幹細胞治療」と、血液中の血小板に含まれる成長因子の働きを活用する「PRP療法」があります。 いずれも入院や手術は不要で、日帰りでの治療が可能です。 そのため、体への負担を抑えた治療を検討している方にとっても治療の選択肢としてご検討いただけます。 以下の記事では、脳内出血に対する再生医療の症例をご紹介していますので、参考にしてみてください。 まとめ|脳内出血の初期症状を確認したら早期治療で後遺症を残さないようにしよう 脳出血はある日突然発症し、重篤な後遺症を残す恐れがある緊急性の高い疾患です。 しかし、発症後すぐに医療機関を受診して早期に適切な治療を受ければ、後遺症を軽減できる可能性があります。 今回ご紹介した脳内出血のセルフチェック方法を参考に、わずかでも症状を確認した場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。 とくにFASTチェックで異常が見られた場合や、激しい頭痛・意識障害などの症状がある場合は、迷わず119番通報して救急車を呼んでください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症や再発防止に用いられている再生医療に関する情報をお届けしています。簡易オンライン診断も実施しておりますので、ぜひ一度ご利用ください。 参考文献 (文献1) 男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について|国立がん研究センター
2022.12.19 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 腰部脊柱管狭窄症
「脊柱管狭窄症とヘルニアは何が違うの?」「自分でも見分けられる方法はある?」と考えている方も多いのではないでしょうか。 腰痛や足のしびれを出す疾患を調べると脊柱管狭窄症とヘルニアの2つがヒットしやすく、疾患名を目にしたことがある人も多いかもしれません。 結論からいえば、脊柱管狭窄症とヘルニアの違いは、発症しやすい年齢や症状が出る動作が挙げられます。対処法もそれぞれ異なるため、正しく見分ける必要があるでしょう。 この記事では脊柱管狭窄症とヘルニアの違いを詳しく解説しつつ、それぞれの治療法を解説します。腰の痛みに悩まされている人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。 脊柱管狭窄症とヘルニアの違い 脊柱管狭窄症とヘルニアは腰痛や足のしびれを引き起こす疾患で、どちらも腰の神経が圧迫されることで生じます。これらの疾患には以下のようなポイントで違いがあります。 発症しやすい年齢の違い 病態による痛みの出方の違い 歩くほど痛みが増すかどうかの違い 腰の痛みや足のしびれに悩んでいる方は、自分の症状と照らし合わせてみましょう。 ちなみに、脊柱管狭窄症とヘルニアの詳しい病態は以下の記事で解説しています。以下の記事も目をとおしておくと本記事の内容も理解しやすいので、こちらもぜひチェックしてみてください。 発症しやすい年齢 脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは、発症しやすい年齢に違いがあります。脊柱管狭窄症は高齢者に多く、椎間板ヘルニアは若い世代に多いのが特徴です。 発症しやすい年齢に差がある理由は、それぞれの疾患の発症原因が異なるためです。 脊柱管狭窄症は、腰椎(腰の骨)を後ろから支える黄色靭帯が加齢により厚くなり、脊柱管(神経が通る部分)を狭めることで神経を圧迫して起こります。 一方、椎間板ヘルニアは、椎間板(腰椎にあるクッション)の中心部にある髄核が後方へ押し出され、神経を圧迫する疾患です。 髄核は、重いものを持つなどして腰に強い負荷がかかった際に押し出されやすいため、若年層が発症しやすいとされています。 痛みが出やすい姿勢 脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアでは、痛みが出やすい姿勢にも違いがあります。 脊柱管狭窄症は後ろに反ると痛みが出やすく、椎間板ヘルニアは前に屈むと痛みが出るのが特徴です。 痛みが出やすい姿勢が異なる理由は、神経が圧迫される仕組みの違いがあるからです。 脊柱管狭窄症では、腰椎の後ろを上下に走る神経が、後ろに反る姿勢によって脊柱管が狭くなり圧迫されやすくなります。そのため、後ろに反った姿勢で痛みやしびれが生じやすくなります。 一方、椎間板ヘルニアでは、髄核が後方へ突出して神経を圧迫するため、前かがみの姿勢で圧迫が強まり、痛みやしびれを引き起こします。 歩行時における腰から足の痛みや排尿・排便障害の有無 脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは、歩行時の痛みや排尿・排便障害があるかどうかも違いがあります。これらの症状は、脊柱管狭窄症でよくみられるものです。 とくに歩行中に腰から足にかけて痛みが生じる「間欠性跛行」は、脊柱管狭窄症の代表的な症状です。 また、排尿や排便に支障が出る場合もあり、これは腰部の神経の一部である馬尾神経(ばびしんけい)が圧迫されることによって起こります。 脊柱管狭窄症では加齢が原因で馬尾神経が圧迫されることが多い一方、椎間板ヘルニアで馬尾神経が圧迫されるケースは少ないとされています。 当院リペアセルクリニックでは、脊柱管狭窄症やヘルニアの治療として、神経や筋肉に対する効果的な再生医療を提供しています。 気になる方はお気軽に当院のメール相談もしくはオンラインカウンセリングをご利用ください。 【症状チェック】脊柱管狭窄症とヘルニアの見分け方 脊柱管狭窄症とヘルニアの見分け方として、以下の項目で症状をチェックしてみてください。 腰痛の出方 歩いて痛みがあるかどうか 排尿・排便障害の有無 これらの症状は、脊柱管狭窄症とヘルニアを見分けるときの重要な手がかりとなります。 ただし、両疾患は似た症状を持つことが多く、自己判断が難しい場合もあります。その際は無理をせず、整形外科を受診して医師の診断を受けましょう。 腰痛の出方 まず、体を後ろに反る動きや、前屈みの動きを試してみてください。 後ろに反ると痛む場合:脊柱管狭窄症が疑われます。 前屈みで痛む場合:ヘルニアの可能性があります。 後ろに反って痛みが出るのは、脊柱管が狭くなり神経が強く圧迫されるためです。そのため脊柱管狭窄症の可能性があるといえるでしょう。 一方、前屈みでは脊柱管は広がりますが、椎間板内の髄核が後方に押し出されます。よってヘルニアの場合は前屈みで痛みが出るケースが多くあります。 歩いて痛みが強くなるかどうか 歩行中に腰や足の痛みが強くなる場合、脊柱管狭窄症が疑われます。 とくに歩行後に痛みが強くなり、休むと症状が和らぐ「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」は、脊柱管狭窄症の代表的な症状です。この特徴を確認するために、歩行後に少し休んで痛みが和らぐか試してみましょう。 もし間欠性跛行について詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。 排尿・排便障害の有無 排尿・排便障害があるかどうかも重要なチェックポイントです。 排尿・排便障害とは、自分で排尿や排便をコントロールできず、尿や便が出たことに気付けない状態を指します。 これは、馬尾神経が圧迫または損傷された場合に見られる症状で、脊柱管狭窄症に多い特徴です。一方、椎間板ヘルニアではこの症状が現れることは少ないとされています。 自分で判断できない場合には整形外科の受診がおすすめ これらのチェックポイントを試しても判断が難しい場合は、無理をせず整形外科を受診しましょう。MRI検査を行えば、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアを明確に区別できます。 診察時には、どのような姿勢で痛みやしびれが出るのかを医師に伝えると、診断がスムーズになります。とくに痛みが出やすい姿勢は診断において重要な情報ですので、忘れずに伝えてください。 脊柱管狭窄症・ヘルニアにおける2つの治療法 脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアには、主に次の2つの治療法があります。 リハビリや注射などの「保存療法」 外科的に神経の圧迫を取り除く「手術療法」 疾患の特性や症状に応じて、適切な治療を選ぶことが重要です。この解説を参考にして、自分に合った治療法を検討してください。 注射やリハビリなどの「保存療法」 脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアのいずれにも、保存療法が有効です。 とくに神経の活動を抑える「神経ブロック注射」は、痛みやしびれを和らげることが期待できます。 また、腰椎を安定させる体幹トレーニングを中心としたリハビリも効果的です。体幹が安定することで神経の圧迫が軽減され、症状の改善が期待できます。 ただし、脊柱管狭窄症とヘルニアではリハビリの内容が異なるため、医師や理学療法士の指導を受けることが必要です。 治療の詳細やリハビリの方法については、以下の記事も参考にしてください。 重症の場合は「手術療法」 痛みやしびれが強く、筋力低下などが見られる場合には、手術療法を検討することもあります。 外科的手術で神経の圧迫を取り除くことで、症状の軽減が期待されます。 ただし、手術によって改善するのは神経の圧迫そのものであり、一度損傷した神経を再生させることはできません。そのため、手術は神経が損傷する前に検討する必要があるでしょう。 手術以外の治療法として、再生医療という選択肢もあります。当院「リペアセルクリニック」でも、神経や筋肉の損傷に対する再生医療を提供しています。気になる方は、メール相談もしくはオンラインカウンセリングからお気軽にご相談ください。 まとめ|脊柱管狭窄症とヘルニアの違いは「発症しやすい年齢や痛み」!痛みが続くなら受診しよう 脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは似た症状を引き起こしますが、発症しやすい年齢や痛みの出方に違いがあります。それぞれの疾患の特徴を知ることで、大まかな見分けは可能ですが、正確な診断には整形外科での検査が不可欠です。 神経の圧迫が長期間続くと、神経が損傷して元に戻らなくなる可能性があります。早期の受診し、適切な治療を受けることが大切です。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、損傷した神経の根本的な治療を目的とした再生医療を実施しています。脊柱管狭窄症やヘルニアの治療法の選択肢として検討したい方は、メール相談もしくはオンラインカウンセリングからお気軽にご相談ください。 この記事が少しでもお役に立てれば光栄です。 脊柱管狭窄症とヘルニアの違いについてよくある質問 脊柱管狭窄症とヘルニアの違いはなんですか? 発症しやすい年齢や痛みの出方が異なります。 脊柱管狭窄症は高齢者に多く、後ろに反ると痛みやしびれが生じやすいのが特徴です。一方、椎間板ヘルニアは若年層に多く、前屈みで痛みやしびれが出ることが多いです。 脊柱管狭窄症とヘルニアを見分ける方法はありますか? 痛みの出方や特徴的な症状で見分けられます。 後ろに反ると痛ければ脊柱管狭窄症、前屈みで痛ければヘルニアの可能性が高いです。また、間欠性跛行や排尿・排便障害は脊柱管狭窄症の特徴的な症状です。ただし、正確に見分けるためには整形外科での診察をおすすめします。 脊柱管狭窄症 ヘルニアはどっちが痛いですか? 痛みの強さは疾患の重症度によります。どちらも神経の圧迫で発症する疾患のため、痛みの程度は個人差があります。正確な判断には整形外科での画像検査が必要です。
2022.12.16 -
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脳梗塞1回目よりも再発した2回目の方が症状が大きいため「再発防止」がとても重要です。 本記事では、食べてはいけないものに合わせて予防や再発防止のために積極的に食べたいものも解説します。 また、脳梗塞は再発率が高く、発症から10年以内に49.7%※の方が再発しているため、食生活以外の対策も同時に行うのがポイントです。 ※出典:PubMed 近年の治療では、脳梗塞の再発防止に損傷した脳細胞の改善が期待できる再生医療が注目されています。 ご家族が脳梗塞になってしまって再発しないか不安な方に希望を感じていただけるように「脳梗塞の症状や後遺症の改善が見込めた症例」を公式LINEで公開中です。 少しでも再発率を下げるために、公式LINE限定で配信している情報をご参考ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>【公式LINE限定】脳梗塞の症状改善が見込めた症例を見てみる 脳梗塞の予防・再発防止のために食べてはいけないもの一覧 脳梗塞の予防・再発防止をする上で食べてはいけない・食べすぎてはいけない食べ物の代表例は以下です。 動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品 加工食品 塩蔵品 アルコール 高GI炭水化物 上記は脳梗塞の原因であり、発症や再発を避ける上で食べるのは好ましくありません。 それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。 脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説を見たい方は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。 ①動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品 まず、動物性脂肪やトランス脂肪酸を摂取するのは避けましょう。 <動物性脂肪・トランス脂肪酸が含まれる食品一例> 肉料理全般 卵 チーズ バター 牛乳 チョコレート アイスクリームetc. 基本的に、肉類や乳が関係したものは、避けるようにしましょう。 動物性脂肪には、動脈を閉塞させるコレステロールを増やすはたらきがあります。 トランス脂肪酸は、血行を悪くする原因。 また後述する塩蔵品やアルコールとともに摂取する機会が多く、注意が必要です。 動物性脂肪とトランス脂肪酸の摂取を避けるためには、脂っこいものを避ける意識がポイントです。 ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>【公式LINE限定】再生医療ガイドブックを今すぐ受け取る ②加工食品 脳梗塞の発症と再発を避けるためには、加工食品の摂取も避けたいところです。 <加工食品の一例> インスタントラーメン スナック菓子 冷凍食品 菓子パン デザート 加工食品は添加物や保存料、炭水化物などを多く含んでいます。 また保存性を保つため、前述のトランス脂肪酸も、多くの場合で含まれているでしょう。 脳梗塞の原因となるものが多いため、加工食品の食べ過ぎには注意が必要です。 ③塩蔵品 また、塩蔵品(塩漬け)の類も避けましょう。 <塩蔵品の一例> 漬物全般 塩辛 ハム ベーコン 味噌漬け 明太子etc. 塩蔵品は、動脈硬化や血栓形成の原因である塩分やナトリウムを大量に含みます。 また高血圧にも関係しており、脳梗塞の発症や再発のリスクが高い食品と言えるでしょう。 また、塩蔵品でなくとも塩分が多い食品にも同様のことが言えます。 塩蔵品も含め、食べすぎは避けるのをおすすめします。 ④アルコール 種類にかかわらず、アルコールは可能な限り避けましょう。 アルコールは、高血圧や血液の凝固など、脳梗塞の発症につながる現象を引き起こします。 さらに高血圧や血栓形成にも関係します。 さらにアルコールが提供される場所では、脳梗塞を発症・再発させうる食品も口にしやすいでしょう。 そしてアルコールには食欲を増進させる効果もあり、さらに脳梗塞発症・再発のリスクを高める懸念があります。 ⑤高GI炭水化物 また高GI炭水化物が豊富な食品も避けるようにしましょう。 GIとは「グリセミック指数」の略称です。 指標としては食品を食べたあとの血糖値の上昇の程度を示します。 <高GI炭水化物の一例> 白米 食パン パスタ じゃがいも うどん シリアルetc. 一般的に白い、やや黄色い食品は、高GIの傾向があると覚えておきましょう。 高GI炭水化物は血糖値を急激に高め、脳梗塞の原因となる血栓生成や高血圧を引き起こします。 また血管内に炎症をもたらす点も、脳梗塞のリスクになります。 予防・再発防止の観点から見れば危険な食品であり、意識的に避ける必要があるでしょう。 脳梗塞の遺伝的要因と食事の関係性 脳梗塞は日本でも死因上位の病気であり、脳梗塞のリスクとして食生活と遺伝が関係します。 下記では、脳梗塞と、食事や遺伝の関係性を解説します。 合わせて後天的要因にも触れているので参考にしてください。 脳梗塞は遺伝する!?「食事」が関係する理由 脳梗塞の発症には多因子の関与が知られており、この多因子は大きく後天的要因と遺伝的要因に分けられます。 それぞれ解説していきます。 脳梗塞の遺伝的要因 遺伝的要因としては年齢 、性別 、人種 、家族歴 、高血圧 、糖尿病 、高脂血症 、肥満 、過凝固状態(血液が固まりやすくなること)などの要素が挙げられます。 以下の3つに関してより詳しく解説していきましょう。 脳梗塞の遺伝的要因 年齢 性別 家族歴 脳梗塞はどの年齢でも発生する可能性がありますが、リスクは 1 歳未満の乳児と成人で高くなります。 成人では、リスクは年齢とともに増加します。 また、若い年齢では、男性は女性よりも脳梗塞を起こす可能性が高くなります。 しかし、女性は長生きする傾向があるため、脳梗塞になる生涯リスクは高くなります。 また、経口避妊薬やホルモン補充療法を使用している女性や、妊娠中および出産後の数週間もリスクが高くなります。 脳梗塞の家族歴に関しては、親または他の家族が脳梗塞を発症したことがある場合、とくに若い年齢で脳梗塞を発症するリスクが高くなります。 後天的要因とは?体質の遺伝は食事と関係する そして後天的要因として、食事などの生活習慣なども関与し、危険因子と呼ばれます。 この後天的要因によって、脳梗塞が遺伝すると考えることもできます。 脳梗塞は稀ではありますが、遺伝に関係しているものはあります。 ほとんどの場合は生活習慣、とくに自宅で食べる際の食事の味付けに由来します。 たとえば塩辛い味が美味しいと感じる場合は、小さい頃から味付けが濃い食事を続けたことが影響していると言えます。 つまり、脳梗塞の家族歴があると、食生活も家族と同じようなものになる傾向があるため、高血圧症になりやすい体質が遺伝する可能性が高く、同様に発症リスクが高くなる考え方です。 脳梗塞の予防・再発防止のために摂りたい食事 脳梗塞の予防・再発防止のためには、食べてはいけないものを避けるのは大切です。 同じように、脳梗塞のリスクを下げる食品を食べるのも重要。 たとえば以下の食品は積極的に食習慣に取り入れましょう。 全粒穀物 青魚 果物 乳製品 タンパク質を含む食品 それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。 全粒穀物 まず、全粒穀物が予防や再発防止に役立ちます。 <全粒穀物の一例> 玄米 オートミール ライ小麦etc. 全粒穀物には、食物繊維が多く含まれています。 食物繊維は、脳梗塞の原因になる血糖値やコレステロールの上昇を防ぎます。 またビタミンEやフィトケミカルが含まれている点も重要。 血管の硬化を防ぎ、血栓形成などのリスクを下げます。 ただし白米や精白パンなどの「精製穀物」には上記の効果が期待できず、むしろ脳梗塞の原因になる点に注意してください。 なお、全粒穀物は、白米や精白パンなどの代わりに主食の役割を果たします。 少しずつ精製穀物から切り替えていくと良いでしょう。 ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>【公式LINE限定】再生医療ガイドブックを今すぐ受け取る 青魚 また青魚も、脳梗塞の予防や再発防止に有効な食品です。 <青魚の一例> サバ アジ サンマ イワシetc. 青魚にはDHAやEPAなどの成分が含まれています。 DHAやEPAは血行を促進し、血栓の生成を予防します。 またコレステロール値を下げる効果も。 さらに高血圧を改善するはたらきもあり、脳梗塞の予防や再発防止には欠かせない食品です。 また青魚は安価であり、普段の献立にも取り入れやすいです。 果物 果物も積極的に食べておきたい食品です。 <脳梗塞の予防や再発防止に役立つ果物の一例> オレンジ リンゴ パイナップル 桃 ブドウ キウイetc. 果物には、血管や血行の状態を高める抗酸化物質、ビタミンなどが含まれています。 また血圧を下げるカリウムなども豊富。 さらに食物繊維も含まれているため、コレステロール値の低下も期待できます。 また、ほとんどの果物が安価かつ入手しやすいため、普段の食事に取り入れやすいでしょう。 乳製品 乳製品に関しては、効果的なものをきちんと選べば、予防や再発防止に役立ちます。 <乳製品の一例> 牛乳 チーズ ヨーグルトetc. 乳製品に含まれるカルシウムは、脳梗塞の発症リスクを大きく下げるはたらきを示します。 国立がん研究センターによれば、乳製品由来のカルシウム摂取量が多いと、脳梗塞を含む脳卒中のリスクは、摂取量の低い群の0.64倍まで低下するとのこと。 ただしバターやマーガリン、練乳などの乳製品はむしろ脳梗塞のリスクを向上させるので注意してください。 参考記事:国立がん研究センター タンパク質 タンパク質を含む食品は、なるべく積極的に摂取しましょう。 タンパク質は、血圧を下げる、血行を促進する、血管をやわらかくするなど、脳梗塞のリスクを下げる上で欠かせないほとんどの効果を持っています。 とくにナッツや魚から得られる植物性タンパク質の摂取が好ましいでしょう。 一方で動物性タンパク質を含む肉類は、脳梗塞のリスクとなる動物性脂肪も多く含んでいます。 したがって口にする場合は注意が必要です。 ただし肉類でも、赤身のものを選択すれば、脳梗塞のリスクは低くなるでしょう。 脳梗塞の食事療法とは? 脳梗塞の時に摂るべき食事、控えるべき食事、さらに具体的にどのような工夫をすれば良いか解説していきます。 ①毎食さまざまな色の野菜を取り入れる 果物や野菜に含まれる栄養素をバランスよく得るため には、毎食、さまざまな色の食品を選ぶことが重要です。 濃い赤、オレンジ、鮮やかな黄色、濃い緑、青、紫など、さまざまな色の果物、野菜、豆類を選択することで、さまざまな栄養素を確実に取り入れられます。 ②飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールの摂取を制限する 脂肪やコレステロールは体の健康のために必要ですが、血中のコレステロールが多すぎると、脳梗塞や心臓病のリスクが高まる可能性があります。 飽和脂肪酸などは、肉、チーズ、卵黄、バター、アイスクリームなどの動物性食品、および一部の植物油 (パーム、ココナッツ) などに含まれています。 これらの食品から摂取する飽和脂肪、トランス脂肪酸、コレステロールの量を制限するのが、脳梗塞予防の鍵となります。 ③食物繊維の多い食品を選ぶ 食物繊維はコレステロールと心血管疾患の全体的なリスクに関連します。 食物繊維の摂取量は、コレステロール値や脳梗塞のリスクに影響するだけでなく、血糖値をコントロールし、胃や腸などの病気を予防し、体重管理に役立つなどの利点があります。 ④食事中のナトリウムを減らす ほとんどの人が、必要以上にナトリウムを摂取します。 ナトリウムを摂りすぎると、体液が貯留し、血圧が上昇する可能性があります。 塩分を減らす方法としては、食卓塩の代わりにハーブやスパイスを使用しましょう。 塩味が控えめでも、風味が豊かになることで満足感を得られるのでおすすめです。 また、ナトリウムは食品の保存にも使用されるため、食品を加工すればするほど、ナトリウム含有量が高くなります。 したがって、加工食品や缶詰食品を使用しないことも大切です。 ⑤健康的な体重を維持する 脳梗塞のリスクを減らすためのもう 1 つの重要な戦略は、健康的な体重を維持することです。 食事量に注意して、食物繊維が多く脂肪の少ない食品を食べる、活動を増やすことで、健康的な体重を達成できます。 減量は無理なく続けることが大切です。 きちんと計画を立てて、最初から現実的に達成可能な短期、または長期の目標を設定して行うことが成功のポイントです。 ⑥糖分の摂取を減らす 糖分の過剰摂取は、高血圧、肥満、2 型糖尿病、脂質異常症と関連しており、これらはすべて脳梗塞の危険因子となっています。 砂糖の例としては、白砂糖、黒糖、蜂蜜、糖蜜、ゼリー、ジャム、加糖飲料などがあります。 使用頻度を減らすか、使用する量を減らすことが推奨されています。 ⑦カリウムを十分に摂る カリウムは果物、野菜、乳製品に豊富に含まれていますが、ほとんどの成人はカリウムを十分に摂取していません。 カリウムを摂るためには、バナナ、アプリコット、オレンジ、メロン、リンゴなどの果物がおすすめです。 野菜には、じゃがいも、さつまいも、ほうれん草、ズッキーニ、トマトなどがあります。 適切な心機能を維持するためには、十分な食事性カリウムの摂取が必要不可欠です。 脳梗塞のリスクについて食事療法で気をつけるべきことは? では、食事療法の工夫の次に、注意点についても見ていきましょう。 ただ単に食事内容に気をつけるだけではなく、以下のような注意点もあります。 ①肥満予防:食べる量に気をつける 満腹になるまで食べないことです。 肥満を防ぐためにも常に8割くらいに抑えて、食事量を調整しましょう。 ②脱水症状予防:水分を一緒に摂る 水分不足にならないように、食事と共に必ずこまめに水分摂取してください。 ただし、水分を摂るといっても、以下のような水分は推奨されません。 水分不足は、血流が滞り血栓ができやすくなる原因と言われています。 水または麦茶など、カフェインの入っていない飲み物は利尿作用がなく、水分の排出が少なく済むのでおすすめです。 水分でも以下は推奨しない アルコール コーヒー、緑茶 甘いジュース ③誤嚥予防:嚥下障害に気をつける 脳梗塞の後遺症として、飲み込みづらさなどがあり、飲み込みづらい場合は、ベット上で頭を上げるなど工夫して食事療法を行います。 誤嚥性肺炎などを引き起こす可能性もあるため、水分や固形物を飲ませる場合は、嚥下機能の評価を行ってからにしましょう。 まとめ・脳梗塞の遺伝的要因と後天的要因のリスク回避に食事療法を! 摂るべき食品、控えるべき食品を考えた食生活によって血圧や体重をコントロールをすることで、脳梗塞を再発するリスクを減らせる可能性があります。 しかし、脳梗塞1回目よりも再発した2回目の方が症状が大きいため、食事療法だけでなく他の再発予防策も重要です。 脳梗塞の再発防止には、損傷した脳細胞の改善が期待できる再生医療による治療が注目されています。 今まで後遺症などによってできなかったことが再びできる可能性がある再生医療について「どのような治療を行うか」ぜひ一度ご覧ください。 ▼脳梗塞の再発防止に注目されている再生医療 >>公式LINE限定の再生医療ガイドブックを今すぐ受け取る ▼患者さまのご家族は以下の記事も合わせてご覧ください
2022.12.14 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症のご家族がいる方は「手術費用や入院期間を知っておきたい」という方も多いのではないでしょうか。 本記事では、腰部脊柱管狭窄症の手術費用や入院期間を詳しく解説します。 主な手術方法や費用の目安は、以下の通りです。 手術方法 費用の目安 概要 除圧術 約25〜45万円 椎間板・黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって神経の圧迫を取り除く手術 除圧固定術 約60〜85万円 除圧術によって神経の圧迫を取り除いた後、骨と骨の間を金属のスクリューやロッドで固定する手術 しかし、腰部脊柱管狭窄症の手術を避けたい場合や長期間のリハビリで苦労したくないという方は、再生医療も選択肢の一つです。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞のみとなります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ご家族が手術に前向きでない・体への負担を心配している方 長期間のリハビリや入院を避けたい方 手術後の再発や後遺症が不安な方 現在の治療で痛みやしびれが改善しない方 歩行や日常動作の痛みをできるだけ早く改善したい方 「手術しかない」と言われた後でも、別の選択肢が見つかる場合もありますので、まずは当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。 >>腰部脊柱管狭窄症に対する症例はこちら 腰部脊柱管狭窄症の原因と症状 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)はさまざまな原因で、背中にある神経の通り道が狭くなり、神経を圧迫するときに症状が出ます。 まずは腰部脊柱管狭窄症の理解を深めるためにも、原因や症状を紹介します。 腰部脊柱管狭窄症の原因 腰部脊柱管狭窄症の症状 腰部脊柱管狭窄症の原因 腰部脊柱管狭窄症は多くの場合、加齢によって脊柱が変形して、神経を圧迫するのが原因で起こるものです。 脊柱は小さな積み木のような骨が積み重なってできており、後方の脊柱管と呼ばれる空間に脳から伸びた神経(脊髄:せきずい)が通っています。 また、脊髄から枝わかれした神経は脊柱の左右の隙間を通って、手足につながり感覚や運動を司っています。 脊柱の変形のため、これらの通り道が狭くなってしまうと、神経にダメージを与えてしまい、腰部脊柱管狭窄症の症状につながるのです。 加齢による変形の他には、骨の代謝障害や生まれつきの変形によるものなどがあります。 腰部脊柱管狭窄症の症状 腰部脊柱管狭窄症は、お尻から脚全体にかけての痺れや痛み、脱力といった神経の症状が特徴です。 また、ある程度の距離を歩くと痛みや痺れなどが悪化して歩けなくなります。 しかし、数分間休憩して前屈みの姿勢を取ると、再び歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状がみられます。 症状が悪化すると、排泄の障害や性機能が不全になるなどの膀胱直腸障害(ぼうこうちょくちょうしょうがい)が出る場合もあるでしょう。 上記の症状に思い当たる節があるときは、早めに医療機関で相談するのをおすすめいたします。 当院(リペアセルクリニック)では、足腰の痛みや違和感がある方、気になる症状がある方を対象に無料相談を実施しています。 ぜひ、お気軽にご相談ください。 腰部脊柱管狭窄症の手術費用・入院期間 腰部脊柱管狭窄症は、状態に合わせて手術の方法が異なるため、手術費用や入院期間は手術内容に応じて変わります。 以下では、手術ごとの費用や入院期間の目安を紹介します。 手術費用の目安 入院期間の目安 手術費用の目安【除圧術で25〜40万円ほど】 費用は除圧術の場合、25〜40万円程度かかります。 一方、除圧固定術は、60〜85万円程度で、除圧術に比べて費用がかかる傾向にあります。 術式や入院期間、リハビリの量などによって費用に差が出ますので、手術を検討する病院でしっかり確認しましょう。 入院期間の目安【平均1〜2週間ほど】 内視鏡を使用した手術の場合、入院期間は1〜2週間程度です。 病院や状態によっては、1週間以内で退院が可能な場合もあります。 入院期間は除圧術のほうが固定術に比べて短くなります。また、手術カ所が多いほど入院期間が長くなる場合が多いです。 また、腰部脊柱管狭窄症にヘルニアなどが合併している場合も、入院期間が長くなります。 腰部脊柱管狭窄症の治療方法 腰部脊柱管狭窄症の治療方法は、まずは手術をしない保存療法を行うのが一般的です。 以下で、保存療法と手術療法の詳細を見ていきましょう。 腰部脊柱管狭窄症の保存療法 腰部脊柱管狭窄症の手術療法 腰部脊柱管狭窄症の保存療法 腰部脊柱管狭窄症の保存療法は、次のようなものがあります。 薬物療法 神経ブロック注射 運動療法 生活指導 薬物療法では、痛み止めや神経の働きを改善する薬を服用します。 神経ブロック注射は、傷害された神経に麻酔薬を注射して、一時的に神経の働きを麻痺させる形で、痛みの軽減や神経症状の改善を図るのが目的です。 また、腰部の負担を軽くするために、運動や生活を工夫しながら、症状の改善や悪化の予防を図ります。 上記を試しても回復しなかったり、症状が悪化したりする場合は手術の適応となります。 腰部脊柱管狭窄症の手術療法 腰部脊柱管狭窄症の手術は大きく分けて「除圧術」と「除圧固定術」の2種類があります。 除圧術 神経を圧迫している背骨の一部を取り除いて、圧迫されている部分の除圧をする手術 除圧固定術 除圧術をしたあとに、その部分を別のカ所の骨を移植して固定する手術 背骨の狭窄だけでなく、ずれがあったり変形が強かったりする場合は、除圧術をすると背骨の関節が不安定になります。 そのため、除圧に加えて固定する必要があり、除圧固定術が適応されるのです。 最近では小型のカメラを使用して、わずかな傷で手術を行う内視鏡での手術が多くなっています。 手術は全身麻酔で行われ、手術カ所や状態によりますが、1〜3時間以内で終了する場合が多いです。 傷口が小さくて回復も早いため、従来の切開して行う手術に比べて入院期間が短くなっています。 腰部脊柱管狭窄症の手術からリハビリまでの流れ 腰部脊柱管狭窄症で内視鏡手術をした場合、早期からベッドを離れて体を動かせます。 以下では、手術からリハビリまでの流れを解説します。 手術の翌日からリハビリ開始 2日目以降は状態に応じて積極的なリハビリを実施 手術の翌日からリハビリ開始 手術当日は安静にしますが、翌日からリハビリが始まります。 ベッドから起きたり、座ったりといった動きを確認したあと、経過が良好であれば、コルセットを装着して歩くのも可能です。 コルセットは術後の背骨が安定するまで約3カ月間装着する必要があり、手術の翌日から正しい装着方法を習得するのが重要です。 2日目以降は状態に応じて積極的なリハビリを実施 2日目以降は歩行練習を含めて、活動的な生活を送るためのリハビリがしっかり行われます。 歩行が安定してくると、階段の昇降や屋外での歩行も開始して、退院が可能な状態まで回復を目指します。 ただ、中腰の作業や重い荷物を持つなどの動作は、腰に負担がかかるため、しばらく行ってはいけません。 退院までに、日常生活における注意点もしっかりと理解を深めておくのが重要です。 退院後も必要に応じて外来でのリハビリを受ける場合があります。 まとめ|腰部脊柱管狭窄症の手術費用を把握して手術とリハビリに備えよう 腰部脊柱管狭窄症は症状が悪化して、手術を勧められても、手術の費用や入院期間、リハビリまでの流れを知らないと不安になるのも仕方ありません。 本記事で紹介した内容を参考に、少しでも不安を減らしていただけると幸いです。 腰部脊柱管狭窄症により神経症状が悪化すると、日常生活を送るのに支障をきたします。手術が必要になる前に、早めに整形外科を受診して症状の悪化を防ぎましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、患者さまの幹細胞を使った再生医療による治療を行っています。 「往来の治療法では改善が見られない」「辛い後遺症を何とかしたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 腰部脊柱管狭窄症の再生医療における事例は、以下の動画も合わせて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=3yN5q8_ATpc&t=2s 腰部脊柱管狭窄症の手術費用に関わるQ&A 腰部脊柱管狭窄症の手術費用について、よくある質問と答えをまとめています。 腰部脊柱管狭窄症の手術費用は保険適用になりますか? 腰部脊柱管狭窄症の手術費用は高額療養費制度の対象ですか? Q.腰部脊柱管狭窄症の手術費用は保険適用になりますか? A.はい、基本的には保険適用になります。 ただし、手術方法によっては保険適用外の場合もあるので注意が必要です。 事前に医療機関で、手術費用が保険適用なのか詳細を確認しておきましょう。 また、当院(リペアセルクリニック)の再生医療による治療は自由診療となります。 手術や入院不要で根本的な治療を目指せるため、腰部脊柱管狭窄症の治療法としてぜひご検討してみましょう。 無料カウンセリングも行っておりますので、治療法などについて、ぜひご相談ください。 Q.腰部脊柱管狭窄症の手術費用は高額療養費制度の対象ですか? A.はい、基本的には高額療養費制度の対象です。 高額療養費制度では、医療機関などを利用した際に、1カ月の合計支払い金額において、上限を超えた部分のお金が戻ってきます。 上限金額は、年収や所得に応じて変わるのが特徴です。 ただし、治療方法によっては、高額療養費制度の対象外になる場合もあります。 腰部脊柱管狭窄症の手術をする前に、医療機関で高額療養費制度が使えるのかを必ずご確認ください。
2022.12.12 -
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脳梗塞で入院した場合、麻痺した機能の回復を図ることは欠かせません。しかし、具体的にリハビリにどの程度の期間がかかるのかは気になる部分です。 脳梗塞のリハビリ期間は、病院に入院している間であれば最長で6カ月程度です。病状や年齢によって必要な期間が異なるため、目安を知っておくとリハビリに取り組む際に役立ちます。 本記事では、脳梗塞のリハビリ期間の目安を、訓練の方法やポイント・注意点とともに解説します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳梗塞の後遺症や再発予防に対する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脳梗塞の後遺症でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脳梗塞のリハビリ期間の目安 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、脳細胞が壊死する疾患です。脳梗塞の治療でリハビリを進めていく際、病気の時期に応じたリハビリ期間の目安があります。病期別にリハビリ期間の目安を見ていきましょう。 急性期:発症後1~4週間 回復期:発症後1~6カ月 生活期(維持期):発症後6カ月以降 急性期:発症後1~4週間 急性期とは、脳梗塞の症状が発生してから不安定な状況が続く期間を指します。急性期の場合、リハビリ期間は、発症後1~4週間程度です。全身状態が安定するまでの間は、ベッドの上で手足の関節を動かしたり、寝返りを打ったりといった、負担の少ないメニューから始めます。 ただし、年齢や症状の重さによって必要な期間は変わってきます。 【年齢による違い】 20~40代の若年層:1~2週間程度 70代以上の高齢者:4週間程度 【症状の重症度による違い】 軽度の場合:1週間程度 中等度の場合:2~3週間程度 重度の場合:3週間以上 このように、症状が重いほど急性期のリハビリ期間は長くなる傾向があります。 回復期:発症後1~6カ月 回復期は脳梗塞の症状が落ち着き、脳機能の改善が進む時期です。発症後1~6カ月程度で、この間に積極的なリハビリを進めていきます。 回復期のリハビリに必要な期間も、年齢や脳梗塞の症状の重さによってさまざまです。 【年齢・症状による期間の目安】 20~40代の若年層で症状が軽度の場合:1~2カ月程度 高齢者や症状が重度の場合:3~6カ月以上 この時期に適切なリハビリを行うことで、失われた機能の回復が促進されます。 脳梗塞リハビリの医療保険適用期間は180日まで 脳梗塞のリハビリの公的医療保険の適用期間は、発症後の入院で最大180日(6カ月程度)までです。もし、退院後もリハビリが必要な場合は、40歳以上で要介護認定されれば介護保険が適用されます。 要介護認定を受けられない場合でも、後遺症の種類によっては訓練等給付を受けられることがあります。 生活期(維持期):発症後6カ月以降 病院での脳梗塞の治療やリハビリが終わって退院した後は生活期(維持期)に入り、その時期は遅くとも発症後6カ月以降です。 入院中のリハビリで回復した機能を、日常生活の中で維持・強化していきます。日常的な動作や散歩などの軽い運動に励みつつ、定期的にリハビリに対応した病院・クリニックに通院して訓練します。 【時期別】脳梗塞のリハビリの方法 脳梗塞のリハビリの方法は、病期によってさまざまです。病期ごとのリハビリの方法や場所を一つずつご紹介します。 急性期:筋力低下を防止するリハビリ 回復期:運動機能や言語機能に関する訓練が中心 生活期(維持期):自宅での継続的な訓練 急性期:筋力低下を防止するリハビリ 急性期は脳梗塞発症直後の容態が安定するまで医療機関のベッドの上で過ごします。このため、リハビリも身体や認知面の機能の衰退を防ぐのが目的です。 寝た状態で過ごす日々が続くため、行われる訓練は次の通りです。 訓練名 訓練の内容 簡単なストレッチ 関節を動かし、拘縮の予防・改善をおこなう 離床訓練 ベッドから起き上がる・座る・立つ・車椅子への移動 ADL訓練 食事・着替え・トイレなど日常生活の動作を回復する訓練 摂食・嚥下(えんげ)訓練 食べ物を噛む・飲み込む機能を回復する訓練 機能回復訓練 運動麻痺や言語障害などがある場合に行う 容態が安定する前の段階では、ベッドやその周囲で行える簡単な訓練で、少しずつ基本的な機能の回復を目指します。 回復期:運動機能や言語機能に関する訓練が中心 脳梗塞の容態が落ち着き回復期に入ると、訓練も急性期に行っていたものに日常生活の復帰を目指す内容が加わります。病室も回復期リハビリテーション病棟に移るとともに、訓練もベッドやその周辺に加えて、リハビリテーション施設で行うのが一般的です。 回復期に行うリハビリの内容は、以下のとおりです。 訓練名 訓練の内容 ベッドやベッド周りでの訓練 ベッドで起きる・座る・ベッドサイドで歩く など 歩行訓練 車椅子に座る・杖や歩行器を使った歩行・歩行時のバランスの回復 など (ロボットスーツを使って行うケースも) 日常動作に関する訓練 食事・着替え・トイレ・入浴など日常生活の動作を回復する訓練 より応用的な訓練 手芸や工作など手や指などを使った複雑な動作の訓練 機能回復訓練 運動まひや言語障害などがある場合に行う 口の動作に関する訓練 発声など口・のどが関わる動作の訓練 顔を動かす訓練 首の周囲や肩の筋肉・関節を動かす訓練 嚥下訓練 舌や喉の刺激、水分・食物を実際に飲み込む訓練 高次脳機能障害を予防・改善する訓練 プリントや積木など物品を使った訓練や動作の反復練習など、認識や判断・実行を促す訓練 なお、以上の訓練をすべて行うわけではありません。実際に行う訓練は、症状の重さや回復の見込みに応じて決定されます。 生活期(維持期):自宅での継続的な訓練 医療施設を退院した後の生活期(維持期)は、リハビリも自宅やリハビリ専用施設で継続的に進めるのが一般的です。とくに自宅でリハビリを進める場合は、退院日を迎える前に手すりやスロープなどを準備して、落ち着いてリハビリできる環境を整えることが重要です。 生活期におけるリハビリの内容として、以下のものが挙げられます。 訓練名 訓練の内容 日常動作に関する訓練 食事・着替え・トイレ・入浴など日常生活の動作を回復する訓練(回復期より継続) 歩行訓練 手すりにつかまりながら歩く訓練・杖などを活用した訓練など 自宅内外での簡単な散歩・運動 散歩・筋力トレーニング・ストレッチなど なお、退院後に麻痺など新たな問題が見つかるケースもあります。新しい問題や課題が見つかったときは、担当医師やリハビリテーション施設などへの速やかな相談が大切です。 脳梗塞のリハビリのポイント・注意点 脳梗塞のリハビリを進めていく際、ポイントや注意点を踏まえておくことも大切です。主なポイントや注意点として、以下のものが挙げられます。 リハビリは急性期から始める 残された能力も同時に鍛える 無理のない範囲で積極的なリハビリを意識する 退院後もリハビリを継続する リハビリは急性期から始める 脳梗塞を含む脳卒中のリハビリは、急性期から始めることが重要です。具体的には、発症後24~48時間以内のリハビリ開始が推奨されます。(文献1) リハビリは早期に始めるほど、脳機能や神経の回復が促されると考えられるためです。加えて早い時期からリハビリを始めれば、手足の筋力の衰えを防ぎつつ、基礎体力を温存した状態で回復期のリハビリに臨めます。 ただし、病状の深刻度などによっては、開始時期について慎重な判断が求められる場合があります。 残された能力も同時に鍛える 脳梗塞のリハビリでは、失われた機能だけでなく、今残されている能力を同時に鍛えることも重要です。 仮に左手が麻痺して動かせない場合でも、右手が通常通り動かせるのなら、右手を鍛えることで麻痺した左手の機能をサポートできます。麻痺した側は一般的に発症6カ月以内であれば、継続的なリハビリで回復できる見込みが十分にあります。 加えて、残された能力を鍛えることは、リハビリの継続の面でも有効です。体の一部が麻痺した事実は、想像以上に患者を落ち込ませる場合があります。前向きにリハビリに取り組んで日常生活に戻れるようにするためにも、残された能力を鍛えることは重要です。 無理のない範囲で積極的なリハビリを意識する 脳梗塞のリハビリは、無理のない範囲で継続的に取り組むことがポイントです。脳梗塞で麻痺した部位は、リハビリを始めてもすぐに効果が見込めません。 ただし、急性期から積極的にリハビリを続けることで、早期の回復が促されます。なお、リハビリ中に痛みや疲れを感じたら、無理せず休憩を取りましょう。疲労が溜まった状態で無理やりリハビリを続ければ、逆に回復の妨げになります。 退院後もリハビリを継続する 脳梗塞のリハビリは、退院した後の継続も大切です。退院後にリハビリをやめると、回復した機能が衰えて日常生活に支障が出ます。加えて、リハビリをやめたことでそれ以上の機能回復が見込めない場合さえあります。 退院後も自宅内外での散歩や日常生活にまつわる訓練のほか、パソコン操作など自分の好きなことでリハビリに取り組むのがおすすめです。 脳梗塞を含む脳卒中の治療には再生医療も一つの選択肢 脳梗塞を含む脳卒中に対しては、再生医療という治療法があります。 脳梗塞の後遺症や再発予防には、再生医療の幹細胞治療を行います。 当院「リペアセルクリニック」の幹細胞治療では、患者様から米粒2~3粒ほどの少量の脂肪組織を採取し、幹細胞を培養して増やした後に患部に点滴で投与します。幹細胞が持つ、さまざまな細胞に変化する「分化能」という能力を活用する治療法です。 脳梗塞の後遺症である、しびれや言語機能の低下、再発への不安でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 以下では、実際に当院で幹細胞治療を受けた方の症例を紹介しています。 また、脳卒中に対する再生医療について詳細は、以下のページをご覧ください。 まとめ|脳梗塞のリハビリ期間を知って焦らず取り組もう 脳梗塞のリハビリに必要な期間は、急性期で発症後1~4週間程度、回復期で3~6カ月程度です。ただし、発症時の年齢や症状の重さによって前後します。 基本的に症状が落ち着くまではベッドで簡単なメニューをこなし、回復期に入ってからさまざまな内容でリハビリを進めます。なお、退院後も自宅内外での継続的なリハビリは欠かせません。 脳梗塞のリハビリはすぐに効果が表れません。しかし、無理のない範囲で積極的にリハビリを続ければ、回復が促されます。脳梗塞のリハビリ期間の目安を知っておくことは、今後のリハビリに前向きに取り組む上で重要です。 脳梗塞の後遺症や再発の不安でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 脳梗塞のリハビリ期間のよくある質問 脳梗塞の入院期間が2週間で済む場合はある? 発症後の症状が軽い方であれば、2週間程度での退院も可能です。 急性期病院では、脳梗塞を発症しても症状が比較的軽く、早期に状態が安定した方であれば、1~2週間程度で退院が可能です。ただし、これは症状の程度や回復の経過によって個人差があります。 脳梗塞のリハビリしないとどうなる? 脳梗塞を発症した場合、リハビリしないと失われる脳機能が増えて症状が悪化します。日常生活に大きな支障をきたす上に、寝たきりになるリスクさえあるため、早期のリハビリの開始が重要です。 脳梗塞になった高齢者が回復する見込みは? 高齢者が脳梗塞を発症した場合でも、早いうちから適度なリハビリを続けることで少しずつ回復する見込みがあります。ただし、若年層よりも時間をかけてリハビリしていく必要があるため、休みも挟みつつ理学療法士などの専門家とともに根気強く取り組みましょう。 脳梗塞で退院した後の注意点は? 脳梗塞の治療を終えて退院した後は、再発を防ぐための生活習慣の見直しが重要です。日本人に限った場合、脳梗塞を含む脳卒中の10年再発率は51.3%である研究結果が出ています。(文献2) 10年で見ても2人に1人が再発するリスクがあるため、退院後も生活習慣に気を付けることが大切です。具体的には、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病への警戒が予防可能性を高めます。栄養バランスのとれた食事や適度な運動を心掛ける一方で、過度の飲酒・喫煙のような習慣は控えるべきです。 参考文献 (文献1) 一般社団法人 日本脳卒中学会『脳卒中治療ガイドライン2021【改訂2025】』 (文献2) J Hata, Y Tanizaki et al.(2005) J Neurol Neurosurg Psychiatry.
2022.12.09






