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- 野球肘
- 上肢(腕の障害)
- 肘関節
- スポーツ外傷
トミージョン手術という言葉をテレビや雑誌、新聞など情報を見たりした経験のある方も多いのではないでしょうか。 メジャーリーガーとして活躍する大谷翔平選手やダルビッシュ有選手が「トミージョン手術」を受けたことで一躍有名になった手術です。 本記事では「トミージョン手術とはどんな手術なのか」また、手術の成功率や競技への復帰率について詳しく解説します。 野球選手を始めとする肘の靱帯損傷にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 また、肘の靱帯損傷といった「スポーツ外傷」を手術せずに治療できる方法として再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療によるスポーツ外傷の症例や治療法について情報を配信中です。 「手術せずに治療したい」「早く治して競技復帰したい」という方は、ぜひご参考ください。 トミージョン手術とは? トミージョン手術とは、肘の内側にある損傷・断裂した靱帯を正常な腱の一部を移植して再建する手術のことです。 患者さまの体から摘出した腱を上腕骨と尺骨に作成した穴に通し、両端に適度な張力をかけた状態で固定します。 その後移植した腱は患部周囲に定着し、損傷した靭帯の代わりとして機能するようになるのです。 移植した腱が定着するまでに、ある程度の時間がかかるといわれており、長期的なリハビリによる加療を実践することが求められます。 トミージョン手術の費用 海外でトミージョン手術を受ける場合の費用は、100〜300万といわれています。 日本でトミージョン手術を受ける場合の費用は、保険適用で約15万〜30万円です。 手術費用は、保険適用の有無や医師の経験値によって大きく変動します。 入院にかかる費用やリハビリ代などを加算すれば総額はさらに高くなります。 トミージョン手術の成功率と競技復帰率 トミージョン手術の成功率や、野球選手の競技復帰率について紹介します。 トミージョン手術の成功率 トミージョン手術を受けた選手の競技復帰率 以下では、それぞれ詳しく解説していきます。 トミージョン手術の成功率と競技復帰率 トミージョン手術は、約80%~90%と比較的に成功率が高い手術です。 術式の由来でもあるトミージョン氏が手術を実施した1970年代は、手術自体の成功率は何と1%未満とされていました。 しかし、近年では医療技術の進歩により高い成功率を誇る手術として、多くの野球選手がトミージョン手術を受け、競技復帰を実現しています。 トミージョン手術を受けた野球選手の競技復帰率 トミージョン手術を受けた野球選手のポジション別の競技復帰率は、以下の通りです。 ポジション 復帰率 投手 80〜97% 捕手 59〜80% 内野手 76% 外野手 89% ※出典:PubMed メジャーリーグの投手を対象にした研究では、手術後12ヶ月で80〜97%が競技復帰したとされています。 投手と比べると肘への負担が少ない内野手や外野手は、投手よりも短い期間で競技復帰できているというデータがあります。 トミージョン手術を受けた野球選手一覧 大谷翔平選手やダルビッシュ有選手を始めとした日本のプロ野球選手がトミージョン手術を受けています。 2024年以降にトミージョン手術を受けた野球選手は、以下の通りです。 トミージョン手術は、名高い野球選手から多くの信頼を得ている手術方法といえます。 トミージョン手術が適応となる原因が野球選手に多い理由 野球の中でも、とりわけピッチング(投げる)という動作では、速球や変化球を何度も繰り返すことになり、肘に大きな負担を掛けるリスクがあります。 一般的に、野球競技で投球を繰り返すことで体幹や胸郭などのバランスが悪くなると肩や肘の力でサポートしたり、カバーしようと身体が反応し、意図せず働いてしまいます。 その際、上腕骨と尺骨を連結している肘関節部分に位置する内側側副靱帯に過剰な負担がかかり損傷が生じることがあります。 肘の靱帯が正常な状態の投手が、実際の投球中に靱帯をいきなり切ることはまずありません。しかし、小学生のころからプレーを続け、何度も繰り返される動作は負荷となって最初は小さなほころびでも積み重なることで切れてしまったり、大きな損傷となってしまうのです。 一部の整形外科医や球界関係者からは、肘の損傷の原因が投球フォームにあるという指摘もあります。いずれにしろ野球選手にとって避けては通れないスポーツ外傷というほかありません。 スポーツ外傷は「再生医療」の治療対象です。体内組織の自然治癒力を活用する医療技術で、手術による傷跡や後遺症のリスクを軽減できます。 以下の記事では、野球肘の予防に有効なストレッチを紹介しています。野球をする機会が多い方は参考にして、日頃のケアに役立ててみてください。 トミージョン手術後のリハビリについて リハビリは、大体2か月程度かけて肘関節の可動域を元の状態に復帰させていきます。 その上で日常生活レベルで支障なく肘を動かせるようになれば、今度は軽い負荷からのウェイトトレーニングを開始することになります。 野球選手の場合、競技復帰までに1年ほどのリハビリが必要です。 トミージョン手術を受けるメリット・デメリット トミージョン手術を受けるメリット・デメリットを以下にまとめました。 トミージョン手術を受けるメリット トミージョン手術を受けるメリットは、以下の通りです。 【トミージョン手術のメリット】 トミージョン手術の成功率:80~90%が実践復帰 トミージョン氏がこの手術を実施した1970年代は、手術自体の成功率が何と1%未満とされていました。 しかし、1986年から2012年までに本手術を実施された野球投手を調査した結果、約80%~90%もの人々が実戦復帰を果たしており手術の成功率が格段に向上しています。 この手術における成功率が向上した要因としては、手術そのものの技術的な進歩のみならず術後のリハビリテーションの知識と経験の蓄積が顕著な治療成績の改善を生み出したと考えられています。 トミージョン手術を受けるデメリット トミージョン手術を受けるデメリットは、以下の通りです。 【トミージョン手術のデメリット】 デメリット:手術後のリハビリ期間が1年~程度必要 デメリット:手術とリハビリからくる期間的リスク デメリット:合併症の危険性がある 通常ではトミージョン手術による治療からリハビリを含めて実戦復帰するためには約12か月から18か月かかると考えられています。 仮に実戦復帰できたとしても所属球団の方針によっては厳しく球数を制限されるかもしれません。 また、術中操作にともなう尺骨神経の障害は、トミージョン手術後の合併症において頻繁に起こる可能性があります。 肘の靱帯損傷には再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/ZYOV-Er0mnU?si=FHBxUKKQUmtK4hUY 肘の靱帯損傷やスポーツ外傷には、先端医療である再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、さまざまな組織に変化する幹細胞を用いて、損傷した靱帯の再生・修復を図る医療技術のことです。 肘の靱帯損傷に対して高い成功率を誇るトミージョン手術ですが、手術の副作用のリスクや長期間のリハビリが必要となり、競技復帰まで時間がかかります。 再生医療では、入院が必要なほどの大きな手術をせずに肘の靭帯損傷の根本的な治療が期待できます。 また、患者さまの細胞のみを使用するため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が少ないのも特徴です。 「手術を避けて治療したい」「早く競技復帰したい」という方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 トミージョン手術に関するよくある質問 最後にトミージョン手術に関するよくある質問と回答をまとめます。 トミージョン手術が失敗する可能性はありますか? トミージョン手術は一般人でも受けられますか? トミージョン手術を受けたあと復帰までの期間はどれくらいですか? 靭帯損傷で手術以外の治療法はありますか? トミージョン手術が失敗する可能性はありますか? トミージョン手術の失敗確率は10〜20%程度といわれています。 約80〜90%もの人が実践復帰を果たすまでに回復するといわれており、失敗する確率は低い傾向にあります。 トミージョン手術は一般人でも受けられますか? トミージョン手術は一般の人でも受けられます。 しかし、プロの野球選手ほど受ける人が少ないといわれています。 リハビリに1年ほどかかり日常生活や仕事への影響が大きいほか、海外ほどトミージョン手術の名医が多くないためです。 スポーツや仕事で肘の腱や靭帯を損傷した方は、当院「リペアセルクリニックのドクター」にご相談ください。 患者さまの状態にあった治療方法をご提案させていただきます。 トミージョン手術を受けたあと復帰までの期間はどれくらいですか? 野球や仕事に完全復帰するまでには、約1年ほどかかります。 損傷の程度によっては、2年近くかかる場合もあります。焦って無理に肘を動かすと回復を遅らせる可能性があるほか、状態を悪化させるリスクも招きかねません。 担当医や理学療法士の指示・助言を守りながら、計画的にリハビリを進めましょう。 靭帯損傷で手術以外の治療法はありますか? 靭帯損傷の治療法の1つに「再生医療」があります。 再生医療とは、人間の組織や血液に含まれる自然治癒力を活用して、傷ついた靭帯を修復させる医療技術です。 注射を打つだけなので、手術のように傷跡が残ったり、長期のリハビリが必要になったりしません。 トミージョン手術を受けた大谷翔平選手も、再生医療で靭帯損傷の治療を受けています。 詳しくは以下の記事で紹介しているので、大谷翔平も受けた再生医療についての理解を深めたい方はあわせてご覧ください。 まとめ|トミージョン手術とは肘の靱帯損傷を再建するための手術 トミージョン手術は、損傷した腱や靭帯の再建をおこなう手術です。とくに、野球のピッチング動作の繰り返しで、肘関節の内部にある靭帯を損傷したときに用いられます。 スポーツ外傷には「再生医療」の治療法も効果的です。 本来なら手術をしなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。手術による傷跡や後遺症の心配もないので、安心して治療を受けられます。
2022.04.21 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 動作時の痛み
日常の生活で、階段の上り降りや、立ったり、座ったりした際に、膝に痛みや、違和感を覚えたことはありませんか? その痛みが一時的なもので、普段痛みがなければ「大丈夫だろう…」と、医療機関を受診することなく放置しがちです。 しかし、膝の痛みを放置すると重大な病気に繋がることがあります。 膝の痛みからくる疾患は早期発見、早期治療が大切です。決して放置してはなりません。 この記事では、立ったり座ったりする動作で膝に痛みを感じたときに疑われる病気について解説します。 膝が痛む病気の症状と考えられる原因 膝の痛みは多くの人が経験する悩みであり、その原因はさまざまです。 膝は歩行や立ったり座ったりなどの動作を支える重要な関節のため、何らかの不具合が生じると日常生活に大きな影響を与えます。 階段の上り降り 立つとき 座るとき 起床時のこわばり 膝の痛みの原因は、筋肉の疲労や運動不足などの一時的な要因から、関節の炎症や変形などの慢性的な病気まで多岐にわたります。 膝が痛む場合は、どのような動作で痛みが生じるのか、痛みの部位はどこかなどを観察することが大切です。 原因に応じて適切に対処することで、膝の痛みを軽減することができます。 ここでは、立ったり座ったりすると膝が痛い原因や、膝の痛みが続くときの病気の可能性をチェックポイントで解説します。 立ったり座ったりすると膝が痛い原因は? 立ったり座ったりすると膝が痛い原因としては、変形性膝関節症や半月板損傷などの疾患の可能性が考えられます。 膝は脛骨の上を大腿骨が滑らかに転がる仕組みになっており、骨の表面は軟骨というクッションで覆われています。 また、大腿骨と脛骨の間には衝撃を吸収する半月板があり、痛みを感じる場合は軟骨や半月板などに異常が生じているのかもしれません。 膝の痛みが続くのは病気のサイン?チェックポイント 膝の痛みが長期間続く場合、単なる疲労や軽いケガではなく、病気のサインである可能性があります。 特に、膝の痛みが1週間以上改善しない場合や、痛みが徐々に悪化している場合は注意が必要です。 以下の項目のうち、2つ以上当てはまる場合は病気の可能性が高いと考えられます。 痛みの種類 □ 1週間以上、膝の痛みが続いている □ 安静時でも痛みがある □ 夜間や寝ている間に痛みを感じる □ ズキズキ・チクチク・ジンジンとした痛みがある □ 階段の昇り降りで強く痛む 腫れやこわばり □ 膝が腫れている、熱を持っている □ 朝起きた時に膝がこわばる □ 膝の動きがスムーズではなく、ぎこちない 動作時の異常 □ 立ち上がる時や座る時に痛みを感じる □ 歩くと痛みが増す □ しゃがむのがつらい □ 正座ができない □ 膝が抜けるような感覚がある(ぐらつく) 見た目の変化 □ 膝の変形が進んでいる □ 左右の膝の形が違う □ 膝の皮膚が赤くなっている 発熱や体調の異常 □ 膝の痛みとともに発熱がある □ 全身の関節が痛む □ 体重が急に減少している 上記に2つ以上該当する場合は、医療機関の受診をおすすめします。 膝が痛い時に疑われる病気一覧 膝の痛みの原因にはさまざまな病気が関係している可能性があります。 以下の表では、膝の痛みと関連する主な疾患を一覧にまとめました。 ※気になる疾患名はクリック・タップすると詳細がご覧になれます。(一部除く) 膝が痛むときに多い疾患 症状 変形性膝関節症 加齢や関節の負担により膝の軟骨がすり減り、痛みや腫れが生じる 関節リウマチ 免疫異常により関節に炎症が起こり、こわばりや痛みが慢性化する 膝骨壊死症 突然の膝の激痛が特徴で、血流障害により骨組織が壊死する 半月板損傷・靭帯損傷 スポーツや怪我により膝のクッションである半月板や靭帯が損傷する 前十字靱帯損傷 急な方向転換やジャンプで靭帯が断裂し、膝が不安定になる 後十字靭帯損傷 強い衝撃で靭帯が損傷し、膝がぐらつくことがある 内側・外側副靭帯損傷 外部からの強い力で膝の内外側の靭帯が損傷する 離断性骨軟骨炎 関節内の骨や軟骨が剥がれることで痛みや運動制限が生じる 関節ネズミ 関節内に遊離した骨片が挟まり、突然の激痛やロッキング(膝が引っかかる感じ)が起こる オスグッド病 成長期の子供に多く、膝の前部が腫れて痛む 軟骨損傷 膝軟骨が傷つくことで炎症や痛みが発生する 膝に痛みを生じさせる代表的な病気には「変形性膝関節症」と言われるものが最も多くみられます。 その他、運動などのスポーツ障害として「半月板損傷」や、「前十字靱帯損傷等」などが知られています。 それ以外にも、膝の障害には多岐にわたる疾患があるため、自覚する症状によって自分で判断するのは難しいとお考え下さい。 膝が痛む場合、違和感がある場合は初期の段階、早めの受診をおすすめします。 変形性膝関節症 本疾患における原因として以下のものがあります。 加齢で軟骨組織が老化する 肥満体形で膝への負担が大きい 遺伝的素因 膝関節周囲の骨折の後遺症 病変や半月板損傷外傷などの後遺症 変形性膝関節症は進行性の病気で元の状態に回復させることが困難な病気です。 いかに現状の状態を維持できるかといったことが治療の主眼となり、保存療法を中心としたリハビリが有効な治療法となります。 注意すべきは最終的に手術が必要になることです。それが「人工関節」という選択です。 そうならないためにも、上記に記したような膝への痛みや、違和感を感じたら、早めに病院等にて診察を受けるましょう。 万一、変形性膝関節症であった場合は、リハビリ等にて進行を、可能な限り遅らせるような取組みが可能です。 【関連記事】 変形性膝関節症でしてはいけないことを職種別に解説【負担を減らす】 変形性膝関節症の治療は早期発見が鍵!初期症状を見逃さないために 関節リウマチ 膠原病という自己免疫が関連した病気で、膝関節のみならず手指、手関節、肘関節などを中心に身体のあらゆる関節で炎症が引き起こされる病気です。 関節リウマチを引き起こす要因としては未だに明確なことは判明していませんが、どうやら生体の自然免疫システムが発症に深く関係していると言われており、病状が悪化するメカニズムは最近の医学研究などによって少しずつ明らかになってきています。 本疾患における初期症状としては、関節自体に炎症が起こることに伴って関節部の腫れが認められ、それが膝部分で発症すると膝の関節に痛みが出現することになります。 さらに病状が進行してしまうと、関節を構成している骨や軟骨などが破壊されることによって関節が変形し、屈曲拘縮や関節脱臼など日常生活に多大な支障をきたすことに繋がってしまいます。 【関連記事】 関節リウマチの初期症状は?チェックリスト付きで現役医師が解説 膝骨壊死症 骨壊死の特徴として、急な痛みがあります。 変形性膝関節症のように病気が進行することで徐々に痛みが進行していくものとは違って骨壊死は、ある日突然痛みが発症する場合が多いと報告されています。 原因としては、軟骨の土台になっている軟骨下骨に微小骨折が生じて骨の壊死が発症していくと推測されています。 夜間など寝ている時や、体を動かしていないのに膝の痛みがある場合に膝骨壊死(大腿骨内顆骨壊死、脛骨内顆骨壊死)が考えられます。 半月板損傷・前十字靱帯損傷等 半月板損傷・前十字靭帯損傷は、比較的若い世代に多く見られる膝の傷害です。 主にスポーツや激しい運動中の外傷により発生しますが、半月板は加齢により弱くなるため、高齢者では転倒などの軽微な怪我でも損傷する可能性があります。 これらの損傷では「ロッキング」と呼ばれる膝が伸びない症状や、痛みを伴う膝の曲がりにくさ、走行困難などの症状が現れることがあります。 前十字靭帯は脛骨と大腿骨を繋ぐ重要な靭帯で、完全断裂、部分断裂、弛緩などの損傷パターンがあります。 スポーツ中の激しい接触や急な方向転換、ジャンプ着地、転倒を伴う動きで特に発症リスクが高まります。 年齢を問わず、適切な準備運動とフォームの意識が予防に重要です。 【関連記事】 【医師監修】半月板損傷でやってはいけないこと!放置するリスクや治療方法も解説 半月板損傷の原因から治療まで 医師が解説 膝の痛みを和らげる治療法 膝の痛みを軽減するための治療法は、原因となる病気や症状の進行度によって異なります。 変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷などの主な治療には保存療法(リハビリ・薬物療法)と手術療法の2つの選択肢があります。 早期の段階では、生活習慣の見直しや運動療法、サポーターの使用などが有効ですが、症状が悪化すると薬物療法や注射治療、さらには手術が必要になることもあります。 膝の痛みに対してご自身でできる対応としては、以下のものがあります。 安静・アイシング:発症直後や炎症がある場合は安静にして膝を冷やす 薬物療法:痛みや炎症を和らげるための鎮痛剤・湿布など 装具療法:サポーター・足底板などで負担軽減・膝の安定性を高める これらで痛みが引かない場合や、痛みが強いときは医療機関を受診しましょう。 この章では、膝の痛みを和らげるための治療法について、疾患ごとに詳しく解説していきます。 変形性膝関節症の治療 こちらの動画では、変形性膝関節症と間違われやすい膝関節周辺の疾患5選をご紹介しています。是非ご覧ください。 治療方法として以下のものがあります。 鎮痛剤 ヒアルロン注射 保存療法(リハビリ)大腿四頭筋を強化する 理学療法で可動域を改善する 膝の装具(サポーター等) 足底版 膝関節痛の原因が「変形性膝関節症」の場合には、日常生活において、膝の周囲の筋肉、特に「ふとももの筋肉(大腿四頭筋)」を鍛えて、出来る限り「正座」の姿勢を取らないように心がけましょう。 変形性膝関節症の治療は、膝関節の痛みが軽度であれば鎮痛剤を内服するあるいは湿布などの外用薬を貼付する、あるいは膝関節内にヒアルロン酸を注射する処置を実施することがあります。 それに並行して保存療法(リハビリテーション)を行います。 大腿四頭筋を強化するリハビリ訓練を受け、関節可動域を改善させるための理学療法を実践、膝を温める物理療法を試みる、あるいは膝関節にかかる負担を補助するための足底板や膝専用装具を作成するなどの工夫策を組み合わせることになります。 これらの保存的な治療でも症状が改善しない場合には関節内視鏡手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などを中心とした手術治療を考慮することになります。 関節リウマチ疾患の治療 関節リウマチ疾患の治療方法としては、以下のものがあります。 生活習慣の改善 タンパク質、ビタミン成分、ミネラルなどバランスの良い食生活 体重管理 抗リウマチ薬、生物製剤を用いた免疫療法 炎症所見や痛みを緩和させる非ステロイド系鎮痛消炎剤 手術による治療(滑膜切除術・人工膝関節置換術 発熱や体重減少などの全身症状を伴うことも多く、症状が活発な時期は絶対安静が必要です。 薬物療法では免疫療法や対症療法が中心となり、膝関節の機能障害が重度の場合は手術療法も検討します。 また、症状を軽減させるためには、食生活や運動習慣などの生活習慣の改善も重要です。 前十字靭帯損傷の治療 前十字靭帯損傷の治療方法としては、以下のものがあります。 保存療法(リハビリ) 装具(サポーター等) 手術 関節鏡視下手術 損傷が起こった場合は、リハビリを中心とした運動療法を中心に理学療法、装具療法等の保存療法を行います。 それでも症状が改善しない場合は、手術療法を検討することになります。 手術療法には、関節鏡視下にて行う低侵襲の手術であるため、術後の回復も早く、スポーツの場合では競技への復帰、また社会への復帰も早く見込めます。 ただし、注意点としては、靭帯損傷で適切な治療を行わないままに運動や、スポーツを継続すると半月板等、周囲の軟骨を損傷することとなりかねません。 そうなると変形性膝関節症に移行しかねない危険性があります。 まとめ|膝の痛みが示す病気の可能性と早期受診の重要性 膝関節痛の代表的な原因には変形性膝関節症、半月板損傷、前十字靱帯損傷、関節リウマチなどがあります。 これらの疾患は個人差が大きいため、症状の程度や日常生活への影響に応じた個別の治療計画が必要です。 適切な治療のためには、自身の身体状態を正しく理解し、症状や治療法について十分に理解することが重要です。 どのような症状でも早期治療が非常に重要で、痛みを放置したまま運動を続けることは症状を悪化させる恐れがあります。 膝に痛みや違和感がある場合は、迷わず整形外科クリニックや専門病院を受診して専門家に相談しましょう。 膝の痛みに対して再生医療をご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2022.04.18 -
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- 足部
「MRI検査って結果が出るまでの時間はどのくらいなのか」 「時間がかかるなら予定を組みたいから事前に知っておきたい」 人間ドックでも使用する機会が増えてきたMRI検査ですが、人によっては所要時間以前に検査を受けることが難しい場合があります。 本記事ではMRI検査でできる内容や、注意点について解説します。MRIを用いた検査を予定している人で、本記事で記したMRI検査の注意事項に当てはまる人は、検査の前に担当の医師に申告するための準備ができるので、ぜひ参考にしてください。 MRI検査とは MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)検査とは、強力な磁場を発生させるトンネルのような装置の中で、身体の内部の断面をさまざまな方向から撮影する検査です。 MRI検査は、ベッドに横たわり検査が始まるとベッドが自動で動いてトンネルのような装置の中に入っていきます。磁場が発生するときは工事現場のような大きな音がするため、ヘッドホンや耳栓をして検査を行う場合もあります。 工事現場の音 80〜85デジベル MRI検査の音 120デシベル程度 MRI検査でわかること MRI検査は、全身の疾患について調べられますが、以下の部位における高い検査能力が特徴的です。 四肢(両手、両足) 関節軟部組織 脊椎 脳 膝 肩 子宮 卵巣 血管 など 骨や、その周辺にある軟骨の状況も精査できるほか、脳を含む頭部や骨盤内の臓器などを検査する際に使われます。 MRI検査とCT検査との違い MRI検査と同じように身体の内部を撮影する検査として「CT検査」があります。MRI検査と同様にトンネルに入って行うもので装置の見た目も似通っているのですが、大きな違いがあります。 それは「CT検査は放射線を使った検査」「MRI検査は磁場と電波を使った検査」の違いです。放射線を使わないMRI検査の方が身体への負担が少ないと考えられます。検査の原理や得意な部位の違いは以下の表でまとめました。 検査原理 得意な部位 MRI検査 磁場と電波 整形外科の主な症状 腱板損傷、腱板断裂、関節損傷、靭帯損傷、半月板損傷、頸椎症、胸椎・腰椎ヘルニア、頸椎ヘルニア、脊髄腫瘍、骨軟部腫瘍、その他 脊髄、関節、脳、骨盤腔内臓器 ※関節軟部組織の描出が得意 CT検査 放射線 骨、脳、肺、腹部 MRI検査の結果が出るまでの所要時間 MRI検査の所要時間は20~45分です。似ている検査方法のCT検査は10~15分なので、比較すると少し長い時間がかかります。身体を動かすと画質が落ちてしまうため、検査中はなるべく身体を動かさないことが重要です。 また、MRI検査の結果が出るまでの期間は、検査当日すぐに出る場合もあれば、7~10日間ほどかかる場合もあります。医療機関によって変わるため事前にご確認ください。 MRI検査当日の所要時間:20〜45分 MRI検査の結果が出るまでの期間:当日または7〜10日 MRI検査の全体的な流れ MRI検査の当日は以下の流れで検査が行われています。 受付しつつ注意事項の確認 問診完了後、検査着にお着替え 検査室に移動しMRI検査の実施 MRI検査終了後、来院時の服にお着替え お会計 MRI検査の結果は郵送でお知らせするケースが大半ですが、必ず担当医に「どのような方法で検査方法が知らされるのか」を確認しておきましょう。 MRI検査の注意点 MRI検査は、強力な磁石と電磁波を使用するので、MRIの検査室内には金属類の持ち込みを一切禁止しています。たとえば金属類が該当し、ファスナーやチャック、金属製のボタンなどが付いた服装では検査できません。 また、女性の方はホック付きのブラジャーも着用できない可能性があるため注意が必要です。その他、バッグはもちろん、携帯電話や腕時計、財布などの貴重品、身に付けているアクセサリーを含めた金属類はすべて取り外してもらうのが必須です。ヘアピンなども忘れがちですので注意してください。 医療機関では、MRI検査で検査着に着替える場合が多いため、なるべく金属が付いておらず着替えやすい服装で来院するとスムーズに検査を受けられます。 金属が付いていなくても発熱系素材の下着なども注意が必要です。 インプラントも素材によっては難しい場合があるので、入れ歯も外してもらう必要があります。 身につけてはいけないものや注意が必要なもの一覧 MRI検査当日は、以下の服装やアクセサリー類などを身につけて来院される場合は注意が必要です。 MRI検査時に注意が必要なもの一覧 身に着けてはいけないもの、注意が必要なもの ファスナー、金属ボタンのついた衣類 メイク、マニキュア(アイシャドウ、マスカラ、ネイルアートに注意) 入れ歯、(インプラントは事前相談が必要です) 腕時計、メガネ、へアピンなどのアクセサリー類 コンタクトレンズ(事前相談が必要です) コルセット系の下着、ホックが付いた下着・衣類 金属のついている服や下着 発熱保温機能付の衣料(ヒートテック等) など 体内にペースメーカーなどを埋め込んでいる人 MRI検査は、強力な磁石や電波を使うため、火傷などの事故が起こらないよう十分に気を付けなければなりません。人によっては、身体の状態や状況によってMRI検査を受けるのが難しいと判断されるケースがあります。 以下の事項に当てはまる人は、MRI検査を受けられない場合があるため注意が必要です。 体内に金属(インプラント、ペースメーカーなど)を埋め込んでいる人 手術などで体内に金属、プレートやボルトを埋め込んでいる人は、MRI検査で使用する磁石と金属が反応して検査画像の乱れや火傷の原因となる可能性があります。 金属を体内に埋め込んだ症歴がある場合は、検査を受ける前に必ず申告し「MRI検査が可能であるか」を確認しておきましょう。治療を受けた病院で、金属の種類を事前に確認を求められるケースもあります。 体内に金属類を埋め込んでいる人で注意が必要なケース一覧 心臓ペースメーカー 骨折で体内に金属が入っている 脳動脈クリップ 血管ステント挿入 人工内耳、人工中耳 脳深部刺激装置 入れ墨、アートメイク リフトアップを金糸で行った場合・ 妊娠中、または妊娠の可能性 金属片が飛び散る職場での勤務 閉所恐怖症 ※上記でもチタンを用いたら、検査を受けられる場合もあります 刺青やアートメイクをしている人 刺青やタトゥーで検査ができないケースについて不思議に思う人も少なくないでしょう。実は刺青やタトゥーの色素に鉄などの金属が含まれている場合があり、MRI検査の強力な磁石と反応すると火傷を引き起こす可能性があるからです。 アートメイクの場合も、使用される金属の量はわずかですが、ごくまれに刺青と同様に検査画像が乱れてしまいます。火傷を引き起こす可能性もあるため、同じく注意が必要となります。たとえばマグネットネイルやミラーネイルなども変色の恐れがあるので注意しましょう。 刺青やアートメイクをしている人は、MRI検査を受ける前に必ず担当医師へ申告しましょう。 閉所恐怖症/狭いところが苦手な人 MRI検査は、狭いトンネルのような空間で行われるため、狭いところが苦手な人や閉所恐怖症の人は事前に申し出るのをおすすめします。MRI検査の検査時間は、長いと40分ほど必要になるため、閉所恐怖症の人は注意が必要です。 狭いところが苦手なのを事前に伝えておけば、医療機関によってはMRI機器の明るさを調整したりできる場合があります。検査機関によっては、オープン型のMRIを使用できるので事前に確認しておきましょう。 また、我慢できない場合は検査員に知らせるためのスイッチがあるので、気持ちを楽にしてお受けください。MRI検査について不安な点があれば、たとえ些細なことであっても検査を行う前に医療機関へ相談しましょう。 メイクやコンタクトレンズを着用をしている人 MRI検査を受ける際は、通常のメイクであっても注意が必要です。メイクをしたままMRI検査を受けるのは大きなリスクが伴います。 アイシャドーやマスカラ、アイラインなどの化粧品は、種類によって金属が含まれている場合があるため、検査画像の乱れや火傷を引き起こす恐れがあります。 正しく検査を終えられるように、MRI検査が始まる前までにメイクを落としておきましょう。 コンタクトレンズ(とくにカラーコンタクトレンズ)も注意が必要です。コンタクトレンズには鉄成分が含まれている場合があるため、コンタクトレンズをつけたままMRI検査を受けると検査画像への影響や火傷の危険があります。 コンタクトレンズを使用している人はMRI検査の前に外しておくか、検査の日は眼鏡をかけて来院し、検査中は眼鏡を外すような対応を行うのが無難です。 その他食事などにおける注意事項 MRI検査で腹部や骨盤の検査をする人は「食事の制限はしておくべきか」気になる人も多いでしょう。腹部や骨盤のMRI検査では、約6時間前までに食事を済ませてもらうよう案内しています。 水の摂取に関しては、MRI検査の直前までは問題ありません。とくに骨盤のMRI検査を受ける人は、来院の1時間前までに排尿を済ませておいてもらう必要があります。仮に来院1時間を過ぎたタイミングで排尿された場合は、300ml程度の水を摂取してから検査を受けましょう。 まとめ・MRI検査と検査を受ける際の注意点を把握しておこう MRI検査の造影剤は、被ばくの危険性がないため、CT検査よりも身体に負担の少ない検査であると言われています。しかし、体内に金属を埋め込んでいる人や刺青をしている人は危険が伴うため検査が受けられない場合があることを把握しておきましょう。 メイクをしたままやコンタクトレンズを付けたままの状態でMRI検査を受けるのも大きなリスクが伴います。必ずMRI検査を受ける前に注意事項を確認しておきましょう。
2022.04.18 -
- 糖尿病
- 内科疾患
「糖尿病予防のため運動したいけれど、どのような運動をしたら良いのかわからない。」 「運動は長続きしないので、継続する方法を知りたい。」 このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。 糖尿病には、その発症状況から、いくつかのタイプがあることが判明しています。ただ、その中でも自己免疫の異常によって引き起こされる「1型糖尿病」は、完全に予防できる方法が発見されていません。 その一方で、日頃の生活習慣が関与している「2型糖尿病」、あるいは妊娠を契機に発症する「妊娠糖尿病」は、生活習慣やライフスタイルを見直すことで、それらの発症自体や、症状悪化を一定の割合で回避または改善できます。 そこで本稿では、この2型糖尿病について、その改善方法を記してまいります(以下に記す「糖尿病」の表記は、2型糖尿病を指すものとします)。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 糖尿病について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 運動が糖尿病予防に欠かせない理由 糖尿病は、規則正しい食生活はもちろんのこと、日常から意識して身体を動かすなどの運動を実践することが大切です。運動することで血液中のブドウ糖が筋肉にとり込まれやすくなり、ブドウ糖などの利用が促される結果、血糖値が下がる現象が認められます。 とくに2型糖尿病では低下したインスリン機能が改善すると言われています。 さらに運動は、加齢に伴う筋肉の衰弱を改善できるばかりか、心肺機能の向上、ストレス解消効果も期待できます。 運動療法の効果 ブドウ糖が筋肉にとり込まれ血糖値が下がる 低下したインスリン機能が改善する 高血圧や脂質異常症の改善にも役立つ エネルギーの消費で肥満を防止する 加齢による筋力低下を改善する 骨粗鬆症の改善が期待できる 心肺機能が高まる ストレスの解消効果が期待できる 運動を行うことで、改善はもちろん、予防にも効果的です。 1型糖尿病 治療、予防が難しい 2型糖尿病 妊娠糖尿病 予防が可能 生活習慣やライフスタイルを見直す 規則正しい食生活 適度な運動(ストレス発散) 実施にあたっては、適宜体調に合わせて、無理をしないように継続できる運動の種類を選択するように心がけましょう。 以下、糖尿病を改善し、予防に有効な「運動に関する情報」を詳細に紹介してまいります。 【関連記事】 糖尿病は筋トレで完治は難しくても改善する!運動療法で糖尿病を改善するには 妊娠糖尿病で運動してもいい?妊婦さんが安心して取り組める運動 糖尿病予防に効果的な運動3選 2型糖尿病の血糖コントロールには、有酸素運動や筋肉トレーニング(レジスタンス運動)が推奨されています。(文献1) 運動を継続して実践すると、インスリンの働きがよくなり、血糖値を上手く調整しやすくなると考えられています。 糖尿病における運動療法は、とくに問題がなければ有酸素運動とレジスタンス運動、両方行うことが勧められていますが、まずは運動不足改善のために有酸素運動から始めると良いでしょう。 余裕が出てくれば次のステップとして、身体に負荷をかけるレジスタンス運動を検討すれば良いと思われます。 一方で、有酸素運動が難しい方は、レジスタンス運動を検討しましょう。 ここでは、糖尿病予防に効果的な運動を3つ紹介します。 ①有酸素運動(ウォーキング・ジョギング・水泳等) 具体的な有酸素運動(ウォーキングやジョギング、水泳等)について、糖尿病診療ガイドライン2024では、「週に150分以上の中等以上の強度の有酸素運動を、3日以上に分けて行うこと」がすすめられています。(文献1) さらに、「運動しない日が2日以上続かないようにする」ことも大切です。 これは通常、「糖の代謝が改善する期間」が運動してから、24~48時間程度持続することから導かれたもので、血糖値を上手く制御するためには、運動を1週間のなかで3日間は実践することが理想的だからです。 週末だけまとめて運動するのではなく、できるだけ間を空けずに週の中でこまめに体を動かすのが、糖尿病予防のコツです。 ②レジスタンス運動(筋肉トレーニング) レジスタンス運動は、以下の効果により血糖コントロールを改善します。 骨格筋の量や筋力を増加 インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる)の改善 運動の頻度は週に2〜3日、できれば日をあけながら行うのがおすすめです。 腕・脚・お腹・背中など、体の大きな筋肉をまんべんなく使う運動を、5種類以上取り入れましょう(例:スクワット、腕立てふせ、腹筋など)。 最初は軽めの負荷や1セット(1回分)から始めて、慣れてきたら少しずつ回数や負荷を増やしていくと効果的です。 レジスタンス運動は、有酸素運動と同じくらい血糖値(HbA1c)を下げる効果があるという研究結果も出ています。高齢者など有酸素運動が難しい人にはおすすめできる運動です。(文献1) さらに、レジスタンス運動には筋肉量の減少(サルコペニア)を防ぐ目的でも効果的です。 ③ストレッチ(ヨガ・太極拳) ヨガや太極拳は、激しい動きや瞬発的な運動がほとんどないため、高齢者でも取り入れやすい運動です。 研究では、これらの運動が糖尿病にも良い影響を与えることが報告されています。 ヨガは、空腹時血糖値やHbA1cを改善させるだけでなく、筋力や心肺機能を高める効果もあるとされています。 また太極拳には、血糖値の改善やバランス能力の向上がみられた研究結果もあります。 ただし、まだ研究の数は多くないため、今後さらに詳しい検証が期待されています。(文献1) 糖尿病予防の運動を続けるコツ 運動を長く続けるコツは、「最初から完璧を目指さない」ことです。 現在、運動不足だからと言って一念発起し、一気にやり始めると、疲労やケガにつながる恐れがあります。 通勤や買い物ついでに歩く「ながら運動」や、家事の合間のストレッチなど、日常生活に運動を取り入れるのもおすすめです。 まずは軽いウォーキングや筋トレを週3回など、無理のないペースで行うことを目指しましょう。 無理のない範囲でコツコツと継続することで、糖尿病予防の大きな力になります。 1型糖尿病は、インスリンを分泌する膵臓細胞が壊れてしまうことで発症するため、運動によりインスリン機能そのものの回復を期待できるような治療効果は期待できません。 しかし、運動することで心身の健全な発達やストレス解消に貢献するため、決して無駄ではありません。 糖尿病予防の運動を実施する際の注意点 糖尿病予防には、運動だけではなく、食事とのバランスも重要です。 運動と食事は、血糖値をコントロールする「両輪」です。 治療効果は、どちらか一方が欠けても十分に発揮できません。 また、運動のタイミングも重要です。 食後すぐの運動は、胃に負担がかかるため控えましょう。 食後1時間ほど経過してから行うと、食事から取り込まれたブドウ糖や脂質を効率的に利用でき、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。 「毎日運動しているから食事は気にしない」「食事療法をしているから運動はしなくても良い」と、どちらか片方だけを頑張るのではなく、運動・食事の両方をバランスよく取り入れて、糖尿病の予防・改善を目指しましょう。 運動 + 食事 = 予防、改善(どちらかに偏らないバランスが大切) 運動だけでは防げない?糖尿病に再生医療という新しい選択肢 これまで運動や食事管理を続けてきても、どうしても血糖値が安定しないケースがあります。 そうしたときは、再生医療という選択肢があります。 糖尿病は、膵臓のβ細胞機能やインスリン分泌能の低下が関係しており、生活習慣の改善だけでは十分にコントロールできない状況もあるためです。 再生医療では、ご自身の脂肪から培養した幹細胞を投与することで、すい臓や血管の再生および修復を目指します。 糖尿病に対する当院「リペアセルクリニック」の再生医療については、以下の症例をご覧ください。 再生医療を提供する当院では、メール相談、オンラインカウンセリングを承っております。糖尿病に対する再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。 運動で糖尿病を予防しつつ健康的な体を手に入れよう 今回は糖尿病の予防・改善に役立つ運動について詳しく紹介しました。 とくにウォーキングなどの有酸素運動は、続けやすくお勧めです。 1日8,000歩程度を目標にして、1週間に3日間以上の頻度で行うと良いでしょう。 運動の開始時間 食事後1時間程度経過してから 効果的にするために 運動だけに偏らない、食事療法も一体で行う 運動内容 ウォーキング、ジョギング等の有酸素運動 回数 週3回を目途、間隔を3日空けない 時間 一回当たり30分~60分程度 歩行運動は、時間や場所を選ばずに一人で実践できるため、忙しい方でも通勤や買い物中などに行えます。 どこまで運動強度を上げて良いか不安に感じる患者さんは、かかりつけ医ともよく相談してみましょう。 糖尿病は食事や運動、生活習慣の改善や薬物による治療のほか、再生医療の選択肢もあります。 再生医療について、さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 糖尿病に効果的な運動に関するよくある質問 糖尿病予防に効果的な運動に関するよくある質問をまとめました。 糖尿病で運動しないとどうなりますか? 糖尿病で運動をしないと、血糖値を下げるインスリンの働きが弱まり、血糖コントロール不良による血糖が高い状態が続きやすくなります。 その結果、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞、腎臓・神経・目の合併症などを引き起こすおそれがあります。運動は血糖コントロールを助け、合併症を防ぐ上でも重要です。 糖尿病予防の運動は食前と食後どちらが良いですか? 糖尿病予防のための有酸素運動は、食後に行うのが効果的とされています。 食後すぐは消化に負担がかかるため避け、血糖値が上がり始めるタイミングで軽いウォーキングなどを行うと、血糖の上昇を緩やかにする効果が期待できます。 参考文献 (文献1) 糖尿病診療ガイドライン2024 第4章 運動療法|南江堂
2022.04.15 -
- 腱板損傷・断裂
- 肩関節
「腱板断裂の手術後の再断裂の原因って何」 「腱板が再断裂しないか不安」 このような不安を抱える方は多いでしょう。 腱板断裂は断裂の範囲や手術後の負荷などによって再断裂する可能性があります。日常生活から再断裂を予防する意識が大切です。 本記事では、腱板が再断裂する原因や再断裂する確率、再断裂後の治療法について詳しく解説します。 腱板の再断裂を予防する方法も紹介しますので、腱板断裂の手術後の方や再断裂の不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください。 腱板が再断裂する3つの原因 腱板が再断裂する主な原因は以下の3つです。 断裂が広範囲 加齢による影響 手術後の過負荷 順番に見ていきましょう。 断裂が広範囲 腱板の断裂が広範囲に及んでいる場合、修復した腱板が再び切れてしまうリスクが高まります。一般的に、断裂範囲が5㎝以上のものを「広範囲断裂」と呼びます。 広範囲断裂では、修復難易度が上がり、手術後の再断裂率が50%に達するという報告もあります。(文献1) また、断裂部分の筋肉に「脂肪変性」という、筋肉が脂肪に置き換わってしまう状態が強く現れると、腱板全体の強度が低下し、再断裂しやすい傾向が認められます。 とくに、肩を外側に回す際に重要な役割を果たす棘下筋の脂肪変性が進行しているケースでは、再断裂のリスクがより高まるとされています。 加齢による影響 年齢を重ねることも、腱板再断裂の一因となる場合があります。 加齢に伴い、腱板組織そのものの修復能力が徐々に低下するため、手術で修復しても治癒に時間がかかったり、強度が十分に回復しなかったりするケースも少なくありません。 さらに、高齢の方は栄養状態が低下している場合があり、これも再断裂リスクを高める要因です。ある研究では、手術前の栄養状態が低いと、再断裂のリスクが約5.6倍に上昇するという報告がなされています。(文献2) 良好な栄養状態を保つことは、腱板の修復を助ける大切なポイントであると考えられます。 手術後の過負荷 腱板の手術を受けた後、肩に過度な負荷がかかることも再断裂を引き起こす原因の1つです。 手術によって腱板は修復されますが、すぐに元の健康な状態に戻るわけではありません。とくに手術後間もない時期は、修復した部分の縫合がまだ不安定な状態にあります。 この時期にリハビリテーションで無理をしたり、日常生活で肩を使いすぎたりすると、修復部分の治癒が妨げられ、再断裂につながる可能性が高まります。 腱板が再断裂する確率【なりやすい時期も紹介】 腱板の手術後、修復した腱板が再び断裂してしまうケースは、一定の確率で起こります。 手術後の再断裂率は約16%であり、断裂が広範囲だった場合、再断裂率は50%にのぼるという報告も見られます。(文献1) 再断裂が起こりやすいのは、手術を受けてから間もない期間です。修復された腱板の強度がまだ十分でない手術後6カ月間は、とくに注意が必要な期間と言えるでしょう。 リハビリテーションの期間の目安としては、日常生活への復帰であれば手術後2〜3カ月程度、スポーツや重労働といった肩へより大きな負担がかかる活動への復帰は、6カ月程度が1つの目安とされています。 もちろん、これは個々の状態や断裂の程度によって異なります。このリハビリテーション期間中は、修復した腱板に過度なストレスをかけないよう、医師や理学療法士の指導をしっかりと守り、焦らず慎重に肩をいたわる生活を心がけることが大切になります。 腱板の再断裂で見られる症状 腱板が再断裂してしまうと以下のような症状が現れます。 肩の痛みと可動域制限 肩の筋力低下 肩を動かしたときの異音 どれも初回の腱板断裂時と似たような症状です。初めて腱板断裂になったときと同様の症状を感じたら、病院受診を検討してみましょう。 肩の痛みと可動域制限 再断裂が起こると、肩の痛みが再び現れる場合があります。この痛みは以下の3種類に分けられるのが特徴です。 安静時痛:じっとしているときもズキズキと続く痛み 運動時痛:肩を動かしたときに鋭く走る痛み 夜間痛:夜間に強くなる痛み とくに夜間痛は、再断裂した側の肩を下にして寝ていると圧迫されて痛みが強くなり、睡眠を妨げることも少なくありません。 運動時の痛みは、腕を高く持ち上げようとしたり、後ろに回したりする動作で顕著になります。このような痛みによって、肩を動かせる範囲(可動域)が狭くなり、生活の中で不便を感じる場面が増える傾向が見られます。 肩の筋力低下 腱板は肩関節を安定させ、腕を動かす重要な筋肉群です。再断裂すると、肩や腕の筋力が弱まり、日常生活で力が入らないと感じるようになります。 具体的には、以下のようなケースが起こりえます。 物を持ち上げようとしても力が入らない 腕を上げた状態でキープするのが難しい 腕全体に力が入らない脱力感を覚える このような筋力低下は、腱板そのものが断裂してうまく力を伝えられなくなるだけでなく、断裂によって肩関節の安定性が損なわれることも要因の1つです。 関節が不安定になると、周囲の筋肉が正常に機能しにくくなり、結果として肩全体の力の低下につながるのです。 肩を動かしたときの異音 腱板が再断裂すると、肩を動かした際に「ゴリゴリ」「ポキポキ」あるいは「ジョリジョリ」といった異音を感じるケースがあります。これらの音は、医学的には轢音(れきおん)と呼ばれます。 この異音が発生する主な原因は、断裂してしまった腱板の断端やささくれた部分が、肩を動かすことによって関節内の骨や組織と擦れ合ったり、引っかかったりするためです。 とくに腕を上げ下げしたり、回したりするような動作の際に、肩の奥で何かが擦れるような、あるいは引っかかるような感触と共に音が聞こえます。 ただし、肩の関節は複雑な構造をしており、異音が発生する原因は腱板断裂だけではありません。 そのため、音がするからと言って必ずしも再断裂を意味するわけではないのですが、他の症状と共に異音が気になる場合は、専門医へ相談しましょう。 腱板が再断裂した際の治療方法 腱板が再断裂した際は以下の治療法が用いられます。 保存療法 手術療法 再生医療 治療方法を知ることで不安の軽減につながります。 保存療法 一般的に、外傷によって腱板断裂を認めた際には、三角巾で数週間安静を保ちます。断裂部そのものが完全に修復治癒する場合はないものの、約7割は症状が軽快すると考えられているのが一般的です。 仮に腱板断裂に加えて肩関節周囲炎を合併し、強い夜間痛を認めた場合には、炎症を抑制する副腎皮質ホルモンと鎮痛作用を有する麻酔剤を肩峰下滑液包に局所的に注射して症状推移を経過観察します。 断裂部以外の健常に残っている腱板機能を活性化させることが重要となります。このような腱板機能をリハビリ訓練する手段は有効と考えられるでしょう。 また、ストレッチ運動で腱板断裂の完全な治癒は期待できませんが、関節の可動域を良好にする、あるいは腱板周囲の筋肉群の緊張を和らげて肩の痛みを軽減させる効果が期待できます。 手術療法 保存療法で肩の痛みや動きが改善しない場合、関節鏡視下手術や直視下手術を検討します。関節鏡視下手術は身体への負担が軽く術後の痛みも少ないですが、断裂が大きい場合は直視下手術が選ばれる場合もあります。 腱板断裂は治療後に再断裂する可能性があり、縫合した糸と組織の摩擦が原因です。再断裂すると損傷が広がり修復は難しく、再手術の精神的負担も大きいため、術後の再発予防は重要になります。 手術方法に関わらず、再断裂を防ぐには術後約1カ月の患部固定が不可欠です。装具で固定するため、日常生活は大きく制限されます。長期固定で肩が固まる関節拘縮が起こりやすいため、防ぐには数カ月のリハビリ継続が大切です。 再生医療 腱板の再断裂に対して再生医療も選択肢の1つです。再生医療は、ご自身から採取した幹細胞を患部に注射する治療法であり、入院が不要です。 糸で縫い合わせる治療ではなく、注射による治療のため再断裂のリスクが少なくなります。また、長期間の固定を必要としないため日常生活への影響も最小限で済みます。 腱板断裂の治療において、再断裂のリスクを抑えたい場合は、再生医療も検討してみましょう。 こちらの動画でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=bKupVfsXpHM 腱板断裂(再断裂)を予防する方法 腱板が断裂するのを予防するには以下の方法があげられます。 手術前の栄養状態を改善する 日常生活で肩に負荷をかけないようにする 専門家指導のもと正しいリハビリをおこなう 難しいことではないので、1つずつ意識していきましょう。 手術前の栄養状態を改善する 手術を受ける前から、体の状態を整えておくことは、スムーズな回復と再断裂リスクの低減につながります。とくに高齢の方の場合、手術前の栄養状態が良好であるほど、手術後の再断裂リスクが低下するという報告もあります。(文献2) 私たちの体は、食べたものから作られています。腱や筋肉といった組織の修復には、タンパク質をはじめ、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が不可欠なものです。 手術に向けて、日頃から主食・主菜・副菜のそろった栄養バランスの整った食事を心がけ、体に十分な栄養を補給しておくことが大切です。栄養状態を良好に保つことは、手術に備え、回復力を高めるための重要な準備と言えるでしょう。 日常生活で肩に負荷をかけないようにする 腱板断裂は、肩への繰り返しの負担や、一度に大きな負荷がかかることで発生しやすい状態にあります。そのため、初回の断裂予防はもちろん、手術後の再断裂を防ぐためにも、日常生活での肩への配慮が欠かせません。 具体的には、重い物を持つ動作は、肩関節や腱板に大きな負担を強いるため、できる限り避けるべきです。また、腕を急に高く上げる、手を体の後ろに回して物を取る、といった動作も、修復した腱板に予期せぬストレスを与える可能性があります。 日常生活の中で、肩に負荷をかけすぎないよう意識し、無理のない動作を心がけることが予防の第一歩となります。 専門家指導のもと正しいリハビリをおこなう 手術後のリハビリテーションは、肩の機能回復と再断裂予防のために非常に大切になります。 しかし、焦って頑張りすぎたり、自己流で過度なトレーニングをおこなったりすると、修復途中の腱板に負担がかかり、かえって再断裂のリスクを高めてしまう場合も少なくありません。 リハビリは、手術後の時期や肩の状態に合わせて慎重に段階を踏んで進める必要があり、リハビリの内容は以下のように多岐にわたります。 可動域を広げる練習 筋力を回復させるトレーニング 肩の安定性を高める運動 医師や理学療法士といった専門家は、個々の回復状態を評価し、リハビリプログラムを計画・指導してくれます。 その指示にしっかりと従い、正しい方法でリハビリに取り組むことが、回復への着実な方法であり、再断裂を防ぐためのポイントです。 腱板の再断裂の原因を理解して予防しよう 腱板の再断裂は、約16%の確率で発生します。その原因として、広範囲の断裂、加齢による腱板組織の機能低下、手術後の過度な負荷などが挙げられ、とくに広範囲に断裂が及んでいる場合、再断裂率は約50%に達することもあるのです。 再断裂が起こると、肩の痛み、可動域の制限、筋力低下といった、腱板断裂時と同様の症状が現れます。 腱板の再断裂を防ぐためには、専門家の指導に基づいたリハビリと、日常生活で手術した側の肩に負担をかけすぎないように注意が必要です。 万が一、腱板が再断裂してしまった場合、保存療法や手術療法が主な治療法となります。しかし近年では、再生医療も選択肢の1つとして考えられるようになりました。 腱板の再断裂は予防可能なので、原因をよく理解し、再断裂を招かないよう注意深く生活しましょう。 参考文献 (文献1) 北原 博之, 矢部 嘉浩, 乗松 崇宏, 安達 信二, 瀬良 敬祐「鏡視下腱板修復術後の再断裂の検討」整形外科と災害外科 59巻 4号 pp713~716 2010年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/59/4/59_4_713/_article/-char/ja/ (最終アクセス:2025年5月14日) (文献2) 設楽仁「高齢者における肩腱板断裂手術後の再断裂:術前の栄養状態が鍵〜手術前の栄養状態が低いと、再断裂リスクがおよそ 5.6 倍〜」Journal of Bone and Joint Surgery 2024年 https://www.med.gunma-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/09/press_R060905.pd (最終アクセス:2025年5月14日)
2022.04.14 -
- 足底腱膜炎
「足底筋膜炎って何日休めば良いの」 「足の痛みをなんとかしたいけど、どんな治し方があるの」 このような不安を抱える方は多いでしょう。 足底筋膜炎は、ランニングなどのスポーツや長時間の立ち仕事などで足裏に負担がかかることで発症し、休養期間は症状の軽重によって数日から数カ月と大きく異なります。 本記事では、足底筋膜炎の症状に応じたスポーツや仕事を休むべき期間の目安、そしてその治し方について詳しく解説します。 原因や休養中にやってはいけないことも紹介しますので、足底筋膜炎で何日休むべきか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 足底筋膜炎でスポーツや仕事を休む期間は症状の度合いで変わる 足底筋膜炎は、スポーツや仕事などで足裏に過度の負担が継続的にかかることで発症します。主な症状は、踵(かかと)から足裏にかけて、とくに踏み込んだ際や動き始めに生じる痛みです。 スポーツや仕事を休む期間は、症状の程度によって異なります。軽度であれば、数日から1週間程度の安静とセルフケアで改善する場合が多く見られます。 しかし、痛みが強く日常生活に支障が出る中等度から重度では、1週間から数週間、ときには数カ月以上の休養と治療が必要となる場合も少なくありません。 症状が長引く際は、医療機関を受診し、医師の指示に従うことが大切になります。 スポーツや仕事復帰を早めたい患者様には、入院を必要としない再生医療の選択肢もあります。 再生医療を提供する当院では、メール相談、オンラインカウンセリングを承っておりますので、ぜひご活用ください。 足底筋膜炎の休養中にやってはいけないこと 足底筋膜炎の休養中は以下のようなことはおこなってはいけません。 無理な運動 サイズの合わない靴の着用 自己判断での冷却や温熱 症状が悪化し、重症化してしまう可能性があります。 注意すべきポイントを詳しく見ていきましょう。 無理な運動 足底筋膜炎の休養中は、炎症を悪化させる可能性があるため、無理な運動は禁物です。 具体的には、以下のような踵に集中的かつ反復的な負荷がかかる運動は避けましょう。 ジャンプ ダンス 長距離走 痛みを我慢して運動を続けると、症状の悪化や慢性化につながる可能性があります。 しかし、まったく運動しないのも関節が硬くなったり、かえって痛みが再発したりする原因となるため、推奨できません。医師の指示のもと、軽いウォーキングやストレッチなど、足裏に負担の少ない運動から様子を見ながらおこなうのが良いと考えられます。 運動を再開する際は、必ず専門家のアドバイスを受け、徐々に負荷を上げていくように心がけてください。 サイズの合わない靴の着用 足底筋膜炎の治療中や予防において、靴選びは重要なポイントです。サイズの合わない靴を履くと、足底筋膜に余計な負荷がかかり、症状を悪化させる原因となります。 大きすぎる靴は靴の中で足が動いてしまい、安定性が損なわれ負担が増します。反対に小さすぎる靴は、足を圧迫し血行不良を招く場合も少なくありません。 また、ビーチサンダルやハイヒールといった不安定な履物は、足裏を十分に支えられず、足底筋膜への負担を増大させます。 クッション性が低く、靴底の薄い硬い靴も、地面からの衝撃が直接足裏に伝わりやすいため注意が必要です。ご自身の足のサイズや形に合った、適切なクッション性とサポート力のある靴を選びましょう。 自己判断での冷却や温熱 足底筋膜炎の痛みに対して、冷却や温熱療法は有用な場合がありますが、自己判断でおこなうと思わぬ症状の悪化を招く可能性があります。 一般的に、足底筋膜炎はかかと周辺の炎症を伴うため、運動直後や炎症が強く熱感がある場合は、患部を冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげることにつながる場合があります。 一方で、慢性的な痛みや、炎症がそれほど強くない場合には、温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ症状が改善するという専門家の意見も少なくありません。 このように、冷やすべきか温めるべきかは、症状の時期や状態によって異なり、一律の見解は示されていません。 どちらが適切かを見極めるのは難しいため、自己判断は避け、まずは医療機関を受診し、医師や理学療法士など専門家のアドバイスを受けましょう。 足底筋膜炎の治し方 足底筋膜炎に対する治療は、以下の5つが適用されます。 保存療法 薬物療法 リハビリテーション 装具療法 再生医療 順番に解説します。 保存療法|安静やテーピングなど 足底筋膜炎の治療は、リハビリを中心とした理学療法での治療が基本となります。まずは症状が軽くなるまでは安静にしてください。 スポーツはもちろんのこと、長距離の歩行や、長い時間、立っていることも避けねばなりません。その他、必要があればテーピングなどを行うことで患部の負担軽減を目指します。 薬物療法|湿布やステロイド注射など 患部に炎症がある場合は、消炎鎮痛剤の塗布や、湿布で炎症を抑えて症状の改善を待ちます。また、痛みが強い場合は、和らげるために鎮痛剤の服用も有効ですが長期間での使用は胃に負担がかかるため、ご注意ください。 その他、治療上の注意点として、患部へのステロイド注射を行うことがありますが、易感染性や血糖値の上昇などの副作用の心配もあり、長期間にわたって頻繁に行うことは回避すべきです。 リハビリテーション|ストレッチや物理療法など 症状が重篤でなければ、通常は数か月程度で症状が軽快するとされています。リハビリで重要となるのは筋膜の柔軟性を向上させることです。 そのためには足底腱膜だけでなく、それに続くアキレス腱やハムストリング、下腿三頭筋を含めた柔軟性の確保を目指しストレッチを中心にアプローチします。 このようなリハビリを用いた治療法は、ステロイド注射のように明らかな即効性は見られませんが長期的なスパンで見ていただくと非常に有効です。 なお、こういったリハビリは、低周波による電気療法や超音波を用いた療法、レーザー照射などといった物理療法を組み合わせるのが一般的です。 装具療法|靴選びやインソールの使用など 足底筋膜炎の治療では、靴選びも重要になります。 靴を履く際は自分の足の形に適したクッション性の優れた靴を選択すると共に着地する際の衝撃を少しでも緩和できるよう、衝撃を吸収できるインソールを挿入するなどで足底筋膜部にかかるストレスを和らげる対策を取りましょう。 インソールとは、靴底に敷くことで足底のアーチ形状を解剖学的に補正し、足のアライメントを調整し改善するものです。そのため、個人に合わせてオーダーメードで作成します。 以上のような薬剤やリハビリ、インソールを中心とした保存的治療で症状が改善しないケースにあっては、根治的な手術療法が考慮されることになります。 再生医療|PRP治療など 足底筋膜炎の治療における選択肢として、再生医療の1つであるPRP(多血小板血漿)療法があります。この治療法は、患者様ご自身の血液を採取し、その血液から血小板を多く含む成分を抽出して作製したPRPを、患部に注射するものです。 PRP療法は、日帰りで行われることが多い治療法です。ご自身の血液を用いるため、アレルギー反応などのリスクは一般的に低いと考えられています。 どのような治療法が適しているかは、症状や状態によって異なりますので、詳細については医師にご相談ください。 再生医療について詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングで当院へお気軽にお問い合わせください。 足底筋膜炎は何日休むか把握した上で治療を進めよう 足底筋膜炎でスポーツや仕事を休む期間の目安は、症状の度合いによって異なり、軽度であれば数日から1週間程度、中等度以上では数週間から数カ月以上です。 ただし、これらはあくまで目安であり、大切なのは医師の診断に基づいた適切な期間、安静を保つことです。 自己判断せずに専門医に相談し、症状に合った治療法の選択が回復への近道です。休養中は無理な運動を避け、足に合った靴を選ぶなど、足底筋膜への負担を減らす工夫も重要になります。 治療法には保存療法からリハビリテーション、薬物療法、そして再生医療(PRP治療など)といった選択肢があり、医師と相談しながら進めていきましょう。 足底筋膜炎と休養に関するよくある質問 足底筋膜炎と足底腱膜炎の違いはなんですか? 「足底筋膜炎」と「足底腱膜炎」は、一般的に同じような足の裏の痛みを指す疾患として扱われることが多く見られます。厳密にいうと、「筋膜」は筋肉を包む膜を指し、「腱膜」は腱が膜状に広がったものを指すため、炎症が起きているとされる組織の名称が異なります。 しかし、実際にはこれらの組織は密接に関連しており、炎症がどちらか一方に限定されるとは限らないため、臨床現場では両者を厳密に区別せずに「足底筋膜炎」または「足底腱膜炎」と呼ぶことが少なくありません。 大切なのは名称の違いよりも、症状を正確に把握し、適切な治療を受けることです。 足底筋膜炎のときは歩かないほうが良いですか? 足底筋膜炎の症状がある場合、とくに炎症が活発な急性期には、無理に歩くことは避けて安静を保つことが基本です。歩行によって足底筋膜に繰り返し負荷がかかると、炎症が悪化し、回復が遅れる可能性があります。 ただし、長期間にわたってまったく歩かない、動かないのも問題が生じることがあります。たとえば、足や下半身の血行が悪くなったり、筋力が低下したり、関節が硬くなったりするかもしれません。 そのため、症状が少し落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指示に従い、足裏に負担の少ない軽いウォーキングや、足首や足指のストレッチなどから徐々に活動を再開していくのが一般的です。自己判断で無理をせず、専門家のアドバイスを受けながら慎重に進めましょう。 足底筋膜炎は痩せたら治るって本当ですか? 体重を減らすことが足底筋膜炎の症状緩和につながる可能性はありますが、痩せるだけで必ず治る保証はありません。 確かに、体重が増加すると、立っているときや歩行時に足裏にかかる負担が大きくなるため、体重過多は足底筋膜炎の一因となり得ます。 しかし、足底筋膜炎の原因は体重だけでなく、以下のような要因が複雑に絡み合っています。 長時間の立ち仕事やスポーツによる使い過ぎ 合わない靴の着用 足のアーチの異常 ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性低下 足裏の筋力低下 体重管理は有効なアプローチの一つですが、それ以外の原因にも目を向け、ストレッチや適切な靴選び、筋力トレーニングなどを総合的に行うことが治療や再発予防には重要です。
2022.04.14 -
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
腰から足にかけての激痛やしびれの症状が出る坐骨神経痛は、悪化すると「死ぬほど痛い」と感じる人は多く、腰痛の中でも日常生活に支障をきたすことが多いです。 痛みの改善には手術しかないと考える方もいるかもしれませんが、坐骨神経痛は薬物療法やリハビリなどの手術を行わない保存療法で症状が緩和する可能性があります。 また、リペアセルクリニック坂本理事長のYouTubeでも坐骨神経痛について解説していますので、あわせてご確認ください。 「死ぬほど痛い」と感じるほど重症の坐骨神経痛は、適切な治療を受けないと歩行困難になる可能性もあります。 深刻な痛みで不安がある方は、ぜひお電話でご相談ください。 今までは手術によって痛みやしびれを取る治療が一般的とされてきましたが、近年では神経損傷を改善する可能性がある治療法として再生医療が注目されています。 「坐骨神経痛が死ぬほど痛いからなんとかしたい」という方は、どんな些細なことでもお気軽にご質問くださいね! 坐骨神経痛の辛い痛みを和らげる7つの治療法 坐骨神経痛の辛い痛みを和らげるための治療法は主に以下の7つです。 痛みを緩和する薬物療法 神経ブロック療法 筋肉をほぐす理学療法とリハビリ 認知行動療法 装具療法 重度の場合に行われる手術療法 再生医療 自分にあった症状に合わせて、治療法も検討していきましょう。 坐骨神経痛の原因や症状については、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。 痛みを緩和する薬物療法 坐骨神経痛の痛みに対して、まず試される治療法が薬物療法です。痛み止めや炎症を抑える薬を服用することで、辛い症状を和らげる効果が期待できます。 最初は市販の痛み止めから始め、症状が重い場合は医師が処方する鎮痛剤や抗炎症薬を使用するケースもあります。 薬には副作用のリスクもあるため、自己判断での服用は避けて必ず医師に相談しましょう。 ▼神経損傷の治療に再生医療が注目 >>【無料】公式LINE限定の再生医療ガイドブックを見てみる 神経ブロック療法 痛みの原因となっている神経に直接アプローチするのが神経ブロック療法です。 局所麻酔薬を注射して、痛みを伝える神経の働きを一時的に抑制します。 神経ブロック療法は、比較的即効性があり重度の痛みにも効果を期待できるのが特徴です。 また、効果の持続時間には個人差があり、数時間から数カ月以上継続する方もいます。(文献1) 筋肉をほぐす理学療法とリハビリ 理学療法により、坐骨神経周辺の筋肉をほぐし血行を改善するのも、坐骨神経痛に効果が期待できます。 理学療法を受ける場合は、専門家の指導のもとストレッチや運動療法を行います。温熱療法やマッサージなども組み合わせることで、こわばった筋肉がリラックスし痛みの軽減につながるでしょう。 また、リハビリでは痛みの少ない範囲で軽い運動から始め、徐々に負荷を上げていく段階的なプログラムを実施します。 自宅でも医師や理学療法士の指導のもと、簡単なストレッチや運動を続けることで、より早い回復が期待できます。 認知行動療法 認知行動療法とは、物事の考え方・捉え方や行動に働きかけてストレスを軽減する治療法です。 専門家との定期的な面談を通じて、痛みと上手に付き合うコツを学びます。また、リラックス法や呼吸法なども取り入れるとより効果的です。 継続的な取り組みが必要ですが、痛みへの不安が軽減されることで生活の質の向上も期待できます。 装具療法 坐骨神経痛が辛いときは、腰椎を安定させて痛みを和らげるために、コルセットなどの装具を使用することがあります。 ただし、長期の装着は体力低下を引き起こす可能性があるため、医師に相談しながら、使用期間は1カ月程度を目安に調整しましょう。 装具の使用で痛みが改善したら、徐々に体を動かし筋力の回復を目指すのがおすすめです。 重度の場合に行われる手術療法 保存的治療で改善が見られない重症例では、神経を圧迫している椎間板や骨を取り除き、症状の改善を目指す手術療法が検討されます。 近年は、内視鏡手術など身体への負担が少ない手術方法も発達してきており、比較的早い段階で退院や日常生活への復帰ができる傾向があります。 ただし、手術にはリスクも伴うため慎重な判断が必要ですので、医師と十分に相談し手術の必要性を見極めましょう。 再生医療 再生医療とは、患者さま自身の細胞を利用して損傷した組織の再生・修復を促進する治療法のことです。 患者さま自身の細胞を使うため、拒絶反応やアレルギー反応などの副作用リスクが少ない点も魅力の一つといえるでしょう。 手術せずに損傷した坐骨神経の症状改善に期待できる新たな選択肢として再生医療が注目されています。 「坐骨神経が死ぬほど痛くて日常生活もままならない」という方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)では無料カウンセリングも行っております。 坐骨神経痛の痛み症状が改善できる可能性がある再生医療の治療法について、ぜひ一度ご相談ください。 そもそも坐骨神経痛とは?辛い3つの症状 坐骨神経痛とは、体の中で最も太い神経である坐骨神経に沿って痛みが走る症状です。 主な症状としては以下3つが挙げられます。 腰から足先にかけての鋭い激痛やしびれ お尻から脚にかけての持続的な痛み 座位や歩行で悪化する下半身の違和感や麻痺感 人によって症状は異なりますが「死ぬほど痛い」と表現されるケースもあり、日常生活に支障をきたすほどの痛みもあります。 本章では、坐骨神経痛の主な症状を解説します。 腰から足先にかけての鋭い激痛やしびれ 坐骨神経に沿って走る電気が走るような鋭い痛みは、最も特徴的な症状の1つです。 突然襲ってくる激痛は、まるで雷に打たれたかのような衝撃を伴います。多くの方が「今まで経験したことのない痛さ」と表現するほどです。 さらに、痛みの強さは時間帯や動作によって変化し、夜間に悪化する場合もあります。 もしも我慢できないほどの痛みに襲われたら、すぐに医療機関での受診をおすすめします。 お尻から脚にかけての持続的な痛み 坐骨神経痛特有の「ズキズキ」「ジンジン」した痛みは長時間続くのが特徴です。 お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて痛みが持続し、座る姿勢がとくにつらくなります。 また、痛みで姿勢が崩れてさらに症状が悪化する可能性もあるため、早期の段階で適切な治療を受けて慢性化を防ぎましょう。 座位や歩行で悪化する下半身の違和感や麻痺感 座っているときや歩行時に増す「違和感や麻痺感」も見逃せない重要な症状です。 たとえば長時間の座位で痺れが強くなったり、歩行時にふらつきを感じたりする場合もあります。 また、日常生活での何気ない動作が困難になり、仕事や家事に支障も出てきます。そのため、症状の進行を防ぐためにも、早めの対策と生活習慣の見直しが重要です。 坐骨神経痛の主な原因3選! 坐骨神経痛の代表的な原因は以下の3つが挙げられます。 椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 加齢や筋力低下 主な原因を理解してから適切な治療法を選択できます。 ここでは症状との関連性や予防法を含めて詳しく解説します。 椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアとは「加齢」や「日常的に腰部に負担をかける」ことにより、クッション役である椎間板が飛び出し神経を圧迫する症状です。 デスクワークが多い30〜50代の方が発症しやすく、座っているだけでも激痛に襲われるケースもあります。 早期発見・早期治療が重要であり、適切な治療を受ければ多くの方が症状改善を実感できます。 また、腰椎椎間板ヘルニアの詳しい症状や重症度が気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、年齢とともに脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される症状です。 とくに50代以降の方に多く見られ、立ち仕事や長時間の歩行で症状が悪化します。 また、前かがみで痛みが和らぎ、背筋を伸ばすと痛みが強くなるのが特徴です。 しかし、多くの場合が適切な治療と生活習慣の改善で症状をコントロールできます。 脊柱管狭窄症で注意すべきポイントや、症状と治療法については以下の記事も参考にしてみてください。 加齢や筋力低下 加齢による筋力低下も坐骨神経痛の原因の1つです。 腰回りの筋肉が衰えると、背骨を支える力が弱まり神経への負担が増加するため、日常生活での些細な動作で激痛が走ることもあります。 しかし、正しい運動習慣と筋力トレーニングの継続で症状の改善や予防が期待できます。 また、加齢や筋力低下で気になる症状があれば「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。 坐骨神経痛の予防法とセルフケア 坐骨神経痛の痛みは日々のケアで和らげることができます。 ここでは、痛みに悩まされている方にも効果的な3つの予防方法をご紹介します。 日常的にできる簡単なストレッチ 正しい姿勢を保つための意識づけ 適度な運動で筋力を強化する 継続的に行うと辛い症状の改善や予防に期待できるでしょう。 日常的にできる簡単なストレッチ 朝晩5分から始められるストレッチで、硬くなった筋肉をほぐしていきます。 とくに効果的なのが、仰向けで行う膝抱えストレッチです。 背中を床につけ、片膝を胸に向かってゆっくり引き寄せます 反対側の足はまっすぐ伸ばしたまま30秒キープ 左右2セットずつ行うのがおすすめです。 無理のない範囲で継続していると、徐々に筋肉の柔軟性が高まり痛みの予防につながります。 正しい姿勢を保つための意識づけ 猫背やストレートネックは坐骨神経痛の原因になりやすいため要注意です。 デスクワークが多い方は背筋を伸ばし、足裏を床につけた姿勢を心がけましょう。 長時間同じ姿勢も避けたいポイントですので、1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かすことをおすすめします。 正しい姿勢を保っていれば、神経への負担が軽減され痛みの予防に効果的です。 適度な運動で筋力を強化する 急激な運動は逆効果ですが、適度な運動は予防にも効果的です。 ウォーキングや水中歩行から始めるのがおすすめで、とくに体幹を鍛えると腰への負担が軽減されます。 まずは1日10分からでもOKですので、徐々に時間を延ばして体を強化していきましょう。 まとめ|死ぬほど痛い坐骨神経痛は適切な治療法で改善しよう 坐骨神経痛の痛みは確かに辛いものですが、適切な治療とケアで改善に期待できます。まずは専門医に相談し、あなたに合った効果的な治療を検討してみてください。 治療には薬物療法や神経ブロック、リハビリなど症状に合わせて選択できます。 本記事を参考に簡単なセルフケアも取り入れつつ、日常的に予防も意識してみてください。 近年の治療では、手術をしない新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 痛みでできなかったことが再びできるようになる可能性がある再生医療について「どのような治療を行うか」ぜひお問い合わせください。 坐骨神経痛が死ぬほど痛いときによくある質問 Q:坐骨神経痛と間違える病気はありますか? 坐骨神経痛に似た症状に「梨状筋症候群」や「変形性股関節症」があげられます。 いずれも神経損傷や関節軟骨がすり減ってしまい従来の治療では元に戻らないと言われています。 しかし、近年では損傷した神経や関節軟骨に対して再生医療による治療も選択肢の一つです。 今まで元に戻らないとされていた神経や組織の改善が期待できる治療法なので、この機会にぜひ知っておきましょう。 ▼神経損傷の治療に再生医療が注目 >>【無料】公式LINE限定の再生医療ガイドブックを見てみる Q:坐骨神経痛でやってはいけないことは何ですか? 坐骨神経痛の症状を悪化させないために、主に以下の動作が挙げられます。 長時間の同じ姿勢 無理な運動 重いものを持ち上げる とくに急激な動きや、ねじる動作は症状を悪化させる原因となります。 また、坐骨神経痛でやってはいけないことについては、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 日本ペインクリニック学会_第Ⅰ章 ペインクリニックにおける神経ブロック
2022.04.13 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 膝の内側の痛み
- 膝の慢性障害
鵞足炎と変形性膝関節症は、膝の似たような部位に痛みを引き起こしますが、発症の原因や症状の進行度が異なります。 鵞足炎は主に筋肉の炎症によるもので、変形性膝関節症は軟骨がすり減ることで発症する疾患です。 適切な治療を進めていくためには、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。 本記事では、鵞足炎と変形性膝関節症の違いをわかりやすく解説します。セルフチェック方法や具体的な治療法も紹介しているので、参考にしてみてください。 鵞足炎と変形性膝関節症の違い まずは、「鵞足炎」と「変形性膝関節症」がどのような疾患なのかを確認しましょう。それぞれの特徴を理解した上で、両者の違いを詳しく見ていきます。 鵞足炎とは|膝付近の鵞足部で起こる炎症 膝の内側にある鵞足部で発生する炎症が、鵞足炎です。 過度のスポーツ活動や運動をすると、膝の負担が増え、炎症が生じやすくなります。 この炎症は主に、鵞足部にある「滑液包」もしくは筋肉で起きており、膝を酷使することで発症しやすくなります。 主な症状は以下のとおりです。 膝関節の少し下に圧痛がある 関節部分の腫れを伴うことがある 骨の変形は基本的には認められない のちほど解説する治療法を進めれば、症状の軽減や再発予防が可能です。 変形性膝関節症とは|膝軟骨のすり減りによって発症する疾患 膝の軟骨がすり減ることで発症する疾患が、変形性膝関節症です。 加齢や肥満が影響しやすく、関節に強い痛みを引き起こす病気です。 症状が進むと膝の動きに支障をきたし、日常生活にも影響を与えます。 主な症状は以下のとおりです。 階段の昇り降りで膝に痛みがある 膝関節が強ばり違和感が増す 関節が変形し硬くなって曲げ伸ばしに支障をきたす 発症の原因は加齢や肥満以外に、靱帯損傷や半月板損傷、骨折などの外傷による影響も考えられます。 進行すると平地での歩行にも痛みを伴うほか、化膿性関節炎の後遺症として発症する場合もあるため、早期治療が大切です。 なお、変形性膝関節症の治療法には「再生医療」の選択肢が挙げられます。損傷を起こしている膝関節に幹細胞を注入するだけで、傷ついた組織の再生に導きます。 再生医療について詳しく知りたいという方は、無料のメール相談、オンラインカウンセリング も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状とは?原因や治療方法もわかりやすく解説 変形性膝関節症の原因、スポーツから発症するリスクについて 鵞足炎と変形性膝関節症の違いを表で比較 鵞足炎と変形性膝関節症は、どちらも似たような部位に痛みを生じるため、混同されやすい疾患ですが、発症の原因や症状、治療方法には違いがあります。 以下の表に鵞足炎と変形性膝関節症の違いをまとめました。 鵞足炎 変形性膝関節症 原因 筋肉の炎症 ・軟骨のすり減り ・加齢 ・肥満 など 発症部位 膝関節の内側付近(鵞足部) 膝関節 主な症状 ・膝関節の少し下に圧痛・関節部分の腫れ ・骨の変形は基本的に認められない ・膝関節の違和感や強ばり ・階段の昇り降りでの痛み ・関節の変形による可動域の狭まり 主な治療 ・運動制限(膝のオーバーユースを避ける) ・足のねじれ調整 ・体重管理 ・筋力トレーニング ・鎮痛剤、湿布 ・関節内の水を抜く 予防法 過度な運動を避け、膝の負担を軽減する ・体重を増やしすぎない ・膝周囲の筋力を維持する 膝の痛みを感じた際は、それぞれの特徴を理解し、適切な対処を心がけましょう。 鵞足炎と変形性膝関節症のセルフチェック表 ここでは「鵞足炎」と「変形性膝関節症」それぞれのセルフチェック表を紹介します。 当てはまる項目が多い場合は、各疾患を発症している可能性を視野に入れましょう。 【鵞足炎のセルフチェック表】 階段の上り下りで膝の内側に痛みを感じる 正座やあぐらをかいたときに痛みが強くなる 安静時よりも運動後に痛みが増すことが多い 膝を90度以上曲げたり、完全に伸ばしたりした際に痛みが出る 膝関節そのものに腫れはないが膝の内側が腫れぼったく感じる 膝の内側を押すと痛みを感じる(とくに膝の内側5~7cmほど下の部分) 膝を曲げる動作(踵をお尻に近づける)を行った際に膝の内側が痛む 【変形性膝関節症のセルフチェック表】 膝が不安定に感じることがある 膝の周囲が腫れているように感じる 膝の形が変わってきたように見える 階段の昇り降りで膝に強い痛みを感じる 正座やしゃがむ動作が難しくなっている 朝起きたときに膝がこわばることがある 歩き始めや椅子から立ち上がる際に膝が痛む 膝を動かしたときに痛みや軋むような感覚がある 長時間座った後に立ち上がると膝に痛みを感じる 体重が増加して膝への負担が大きくなっていると感じる 膝の痛みは放置すると悪化する可能性があります。 セルフチェックの結果を参考にし、症状が続く場合は医療機関の受診を検討しましょう。 鵞足炎と変形性膝関節症の治療法 ここでは、鵞足炎と変形性膝関節症の治療法について解説します。 鵞足炎の治療法 変形性膝関節症の治療法 膝の痛みに対する治療の選択肢「再生医療」について 近年注目されている新しい治療法「再生医療」も紹介しているので、治療法を選ぶ際の参考にしてみてください。 鵞足炎の治療法 鵞足炎の治療には、症状の程度に応じた適切なアプローチが必要です。 初期の治療として、安静が大切です。膝に過度な負担をかけないよう、激しい運動や長時間の正座、しゃがみ込みなどの姿勢は避けましょう。痛みがあるときはアイシング(冷却)すると、炎症の軽減が期待できます。 痛みが強い場合には、抗炎症薬の服用や湿布の使用による薬物療法を取り入れます。 理学療法によるリハビリも治療の一環です。ストレッチや筋力トレーニングをすれば、膝の機能回復や再発予防につながります。 変形性膝関節症の治療法 変形性膝関節症の治療は、症状の進行度に応じて段階的に進められます。 痛みが軽く、日常生活への影響が少ない場合は、内服薬や湿布薬、消炎鎮痛剤などの服用・服薬による薬物療法が用いられます。炎症を軽減するほかの治療法には、ヒアルロン酸の注入があります。関節の滑りを良くするため、炎症が起こりにくいです。 痛みが続き、膝の動きに違和感が出始めた場合は、リハビリや装具(サポーター・インソール)を活用して膝の負担を減らします。 痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合は、手術が検討されます。 以下は、変形性膝関節症における代表的な手術です。 骨切り手術:骨を切って膝の形を整える方法 人工関節置換術:人工の関節を置き換える方法 早期発見により、手術を回避できる可能性もあります。症状が悪化する前に治療を進めていくことが大切です。 【関連記事】 変形性膝関節症の治療は早期発見が鍵!初期症状を見逃さないために 変形性膝関節症|高齢者も知っておくべき手術の種類とそのリスク 膝の痛みに対する治療選択肢「再生医療」について 膝の治療には「再生医療」の選択肢もあります。 変形性膝関節症や半月板の損傷などに対し、手術を伴わない治療法の1つです。 再生医療における「幹細胞治療」は、自身の幹細胞を使い、損傷した組織や細胞を再生に導く方法です。 「PRP療法」も再生医療の1つで、自身の血液から血小板を取り出し、損傷部位に注入する方法です。 血小板に含まれる成長因子が炎症を抑える働きをします。 どちらも注射を打つだけなので体への負担が少なく、手術せずに治療できる可能性があります。 当院「リペアセルクリニック」では「幹細胞治療」「PRP療法」の両方の治療が選択可能です。 再生医療について詳しく知りたいという方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。 まとめ|鵞足炎と変形性膝関節症の違いを知って今後の治療方針を考えよう 鵞足炎と変形性膝関節症は、どちらも膝に痛みを引き起こす疾患ですが、その原因や治療法には違いがあります。 本記事の違いを示す表やセルフチェックを参考に、疑われる疾患があれば医療機関を受診してください。 症状が軽度の場合は、安静や炎症を抑える薬の服用などの保存療法で様子を見ます。 症状が悪化し、痛みに耐えられなかったり、動きに制限が出て日常生活に支障をきたしたりすれば、手術も検討されます。 変形性膝関節症や関節リウマチなどの治療法には「再生医療」の選択肢が挙げられます。 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞を用いた治療を行っております。患者様自身から採取した幹細胞を用いるため、副作用のリスクが少ないのが特徴です。 人工関節や手術を避けたいとお考えの方は、ぜひ再生医療もご検討ください。
2022.04.13 -
- 股関節
- 変形性股関節症
股関節の痛みや違和感を感じている方は多いのではないでしょうか。 股関節の病気は、年齢による変化や炎症、生まれつきの要因など原因は人によって異なります。また、スポーツや転倒などによる股関節の怪我にも注意が必要です。 この記事では、代表的な「股関節の病気」を一覧で紹介し、症状や治療法をわかりやすく解説します。 なお、股関節の病気に対しては再生医療という手術を伴わない治療法も選択肢の一つです。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 股関節の病気一覧 股関節の痛みや違和感の原因には、さまざまな病気や怪我があります。 主な病気を症状や原因ごとに紹介します。 病気の名前 症状 変形性股関節症 立ち上がるときや歩き始めに股関節が痛む あぐらをかく、靴下を履くなどの動作がしにくい 大腿骨頭壊死症 突然、痛みが現れる 関節リウマチ 朝、関節がこわばる 関節の腫れや痛みがある 複数の関節に症状が出る 臼蓋形成不全 股関節の違和感や痛み 股関節が動かしづらい 大腿骨頸部骨折 転倒後に立てない、歩けない 股関節唇損傷 股関節が痛む 引っかかるような感じがする 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI) 股関節を深く曲げたり捻ったりすると痛みが強くなる 化膿性股関節炎 股関節に急に強い痛みが出る 38度以上の高熱 股関節の病気は加齢や使いすぎだけでなく、子どもや若年層にも起こります。また、痛みの原因は一つではなく体の使い方や筋力バランス、体重による負荷などの生活習慣も影響します。 原因を見極めるためには整形外科での画像検査(X線やMRIなど)や医師の診断が欠かせません。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り痛みや動かしにくさが生じる病気です。 変形性股関節症の主な原因は、以下の通りです。 加齢による軟骨の摩耗 筋力の低下 体重増加による負担 過去のけが 先天的な股関節の異常(臼蓋形成不全) 次のような症状がある場合は、変形性股関節症を疑いましょう。 立ち上がるときや歩き始めに股関節が痛む あぐらをかく、靴下を履くなどの動作がしにくい 長時間歩くと足の付け根がだるくなる 朝起きたときに股関節がこわばる 症状を放置すると、関節の変形が進行して歩行が難しくなったり、安静にしていても痛んだりして日常生活に支障をきたす恐れがあります。股関節の痛みが続く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。 当院で行った変形性股関節症に対する再生医療の症例を、以下でご紹介しています。 【関連記事】 変形性股関節症とは?原因・症状・治療法をわかりやすく解説 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)は、股関節の骨の先端(大腿骨頭)に血液が十分に届かなくなり、骨が壊死してしまう病気です。血流が途絶えることで骨がもろくなりつぶれるように変形してしまうと、強い痛みや歩行障害を引き起こします。 ステロイド薬の長期使用や多量の飲酒が影響する場合がありますが、はっきりした理由がわからないケースもあります。発症年齢は30〜50歳代に多く、比較的若い世代にも起こりうる病気です。 骨が壊死しても初期には痛みがなく、骨がつぶれ始めた時点で初めて症状が現れるのが特徴です。 以下のような症状がみられる場合は大腿骨頭壊死症の可能性があるため、早めに整形外科で検査を受けましょう。 腰や膝、股関節の痛み 突然、痛みが現れる 安静にしていると痛みが和らぐ なお、似た病気に「ペルテス病(大腿骨頭壊死症の一種)」があり、子どもに発症するケースも報告されています。進行すると関節の変形を引き起こし、歩行に支障をきたすこともあります。 当院の大腿骨頭壊死症に対する再生医療について、以下の症例記事をご覧ください。 【関連記事】 大腿骨頭壊死症の原因とは?生活習慣との関連性や予防法について紹介 関節リウマチ 関節リウマチは、自分の免疫が関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。関節の内側を覆う滑膜(かつまく)という薄い膜が炎症を起こし、痛みや腫れを引き起こします。進行すると軟骨や骨が破壊され、関節の変形や可動域の制限につながる場合があります。 以下のような症状がある方は、関節リウマチの可能性を疑ってみましょう。 朝起きたときに関節がこわばる 関節の腫れや痛みがある 複数の関節に症状が出る リウマチは早期に治療を始めることで、関節破壊を防ぎやすくなります。関節の痛みやこわばりが続く場合は、整形外科やリウマチ専門医の受診を検討しましょう。 当院で行った関節リウマチに対する再生医療の症例を、以下でご紹介しています。 【関連記事】 関節リウマチとは?初期症状・原因・診断・治療・生活上の注意 | リペアセルクリニック東京院 臼蓋形成不全 臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)は、生まれつきまたは発育の過程で股関節の受け皿(臼蓋)が浅い状態を指します。股関節が不安定だと成長とともに関節に負担がかかり、将来的に変形性股関節症を発症するリスクが高まるといわれています。 以下のような様子が見られる場合は、臼蓋形成不全の可能性を疑ってみましょう。 時期 主な症状 乳児期 太もものシワが左右で違う 足を広げにくい 壮年期以降 股関節の違和感や痛み 股関節が動かしづらい 体を捻る・立ち続けるなどで股関節が痛む 安静にしても痛む 足の長さが左右で異なる 痛む足を引きずるようにして歩く 乳幼児健診などで股関節の開きが悪いと指摘された場合や歩き方に違和感がある場合は、早めに整形外科で検査を受けましょう。 当院で行った臼蓋形成不全に対する再生医療の症例を、以下でご紹介しています。 大腿骨頸部骨折 大腿骨頸部骨折は、股関節のすぐ下にある大腿骨の首の部分(頸部)が折れるケガです。とくに骨粗しょう症で骨がもろくなった高齢者に多く、転倒や転落をきっかけに発生します。中には、軽く捻った程度で骨折するケースもあります。 以下の症状がある場合は、大腿骨頸部骨折を疑いましょう。 転倒後に立てない、歩けない 足を動かすと強い痛みがある 足の向きが外側にねじれている 数日前から足の付け根を痛がっていたが、急に立てなくなった 大腿骨頸部骨折は、寝たきりや日常生活に影響する恐れがあります。 また、骨折部位の血流が悪くなることで大腿骨頭壊死症につながる可能性もあります。転倒後に足の付け根に違和感がある場合は早めに整形外科を受診しましょう。 股関節唇損傷 股関節唇損傷(こかんせつしんそんしょう)は、股関節にある関節唇と呼ばれる軟骨組織が傷つく病気です。 主な原因は、以下の通りです。 サッカー・バレエ・ゴルフなど股関節を大きく動かすスポーツ 転倒や衝突 大腿骨寛骨臼インピンジメントや臼蓋形成不全により関節唇に過度な負担がかかった 以下の症状がみられる場合、股関節唇損傷かもしれません。 足を曲げたり捻ったりした際に股関節が痛んだり引っかかるような感じがする 立ち上がりや自転車の乗り降り、寝返りの際に痛みや違和感を感じる 股関節がぐらつき、抜けるような感覚がある 損傷の程度や原因によっては保存療法で改善する場合もありますが、痛みが続くときは手術を検討します。競技への復帰を目指す場合は医師や理学療法士の指導のもと、焦らず段階的にリハビリを進めましょう。 以下の記事では、股関節唇損傷の治療期間について解説しているので参考にしてください。 【関連記事】 股関節唇損傷はどのくらいで治る?治療期間や予防法も紹介 | リペアセルクリニック東京院 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI) 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)は、股関節を構成する骨の形にわずかな異常があることで、骨同士がぶつかり合ってしまう状態を指します。バスケットボール・アイスホッケー・サッカーなど、股関節を大きく動かすスポーツによって股関節の関節唇が繰り返し擦れ、炎症や痛みが生じます。 大腿骨寛骨臼インピンジメントの症状は以下の通りです。 運動時に股関節の痛みや動きにくさを感じる 股関節を深く曲げたり捻ったりすると痛みが強くなる 股関節が抜けるような感じがする 初期は軽い違和感や痛みが一般的ですが、徐々に進行する恐れがあります。早めに整形外科を受診すれば、関節の損傷の進行を抑えられる可能性が高まります。 化膿性股関節炎 化膿性股関節炎は、股関節の中に細菌が入り込み関節内で炎症や膿が生じる感染症です。 乳幼児や高齢者、糖尿病や関節リウマチなど、免疫力が低下している方にみられるのが一般的です。また、人工関節の手術をきっかけに発症する場合もあります。 以下の症状があれば、化膿性股関節炎を疑ってみましょう。 股関節に急に強い痛みが出て、足を動かせない 股関節が腫れている 38度以上の高熱 だるさや頭痛 乳幼児の場合はぐったりして足を動かそうとしない 炎症が進むと関節内の組織が破壊され、短期間で強い痛みや高熱を伴うのが特徴です。放置すると関節が変形して歩行が困難になる恐れがあるため、早期に整形外科を受診しましょう。 股関節の病気の受診目安 股関節の痛みが2週間以上続く、または一度良くなっても再び痛みが出る場合は、早めの受診を検討しましょう。 関節や筋肉に一時的な炎症が起きているだけなら自然に回復する場合もありますが、変形や血流障害などの病気が隠れている恐れがあります。 とくに、以下の症状がある場合は注意が必要です。 急に痛みが現れる 安静にしていても痛む 腫れて熱をもっている しびれや脱力感を伴う 脚の長さが左右で違って感じる 歩行が難しい・足を引きずる 発熱を伴う強い痛み 自身の症状を振り返り、整形外科の受診を検討しましょう。 股関節の病気の検査と診断 股関節の痛みで整形外科を受診すると、症状や動き方の確認に加えて画像検査や血液検査を行うのが一般的です。 主な検査の内容は、以下の通りです。 検査名 検査の内容 主に疑われる病気 X線(レントゲン)検査 股関節の骨の形や関節の隙間を撮影する 変形性股関節症 大腿骨頭壊死症 臼蓋形成不全など MRI検査 骨・軟骨・靭帯・関節唇などの軟部組織を詳しく撮影する 変形性股関節症 大腿骨頭壊死症 股関節唇損傷など CT検査 骨の形状を立体的に確認する 変形性股関節症 大腿骨寛骨臼インピンジメントなど 血液検査 採血により炎症反応や免疫異常を調べる 関節リウマチ 化膿性股関節炎など 超音波(エコー)検査 音波で関節内部の状態をリアルタイムに観察する 乳児の股関節脱臼 関節リウマチ 骨密度検査 骨の密度や強度を測定する 大腿骨頸部骨折のリスク評価 検査によって痛みの原因を明確にできれば、治療方針を立てやすくなります。早めに診断を受けて回復への一歩を踏み出しましょう。 股関節の病気の治療法 股関節の治療には痛みの程度や進行度、年齢などに応じていくつかの方法があります。 保存療法 手術療法 再生医療 自分の細胞を活用して関節機能の回復をめざす再生医療という治療法についても紹介します。 保存療法|リハビリ・運動・薬物療法など 股関節の痛みが軽度な場合や進行をできるだけ抑えたい場合には、手術を行わずに症状を和らげる保存療法が選択されます。関節への負担を減らし可動域や筋力を保つことで、痛みの緩和と再発予防を目指します。 具体的な内容は、以下の通りです。 治療法 目的 内容 リハビリ(理学療法) 筋力・柔軟性を保ち、関節への負担軽減を目指す 理学療法士の指導のもと、股関節まわりのストレッチや筋トレ、歩行訓練などを行う 運動療法 体重コントロールと血流改善を促す 水中ウォーキングや軽いストレッチなど、関節に負担をかけない運動を継続する 薬物療法 痛みや炎症を抑える 消炎鎮痛薬(NSAIDs)や湿布薬の使用。必要に応じてヒアルロン酸注射などを併用する 生活指導 症状の悪化を防ぐ 正しい姿勢の習慣化、和式動作の回避、体重管理など 物理療法 熱や補助具で、痛みや動きの改善を図る 入浴やホットパックで温めたり杖やサポーターを活用したりする 上記の方法を組み合わせて経過をみながら、痛みや可動域の改善を目指します。十分な効果が得られない場合は、手術療法を検討する場合があります。 以下の記事では、変形性股関節症の保存療法について解説しているので参考にしてください。 手術療法|股関節鏡手術・人工関節置換術など 進行した股関節の病気では、薬やリハビリだけで十分な改善が見込めない場合、手術が選択肢となります。股関節の病気の代表的な手術には、股関節鏡手術・骨切り術・人工股関節置換術が挙げられます。 手術法 手術内容 主な対象例 股関節鏡手術 小さな切開から内視鏡を挿入し、関節内の損傷部を修復 軽度〜中等度の臼蓋形成不全や関節唇損傷など 骨切り術 骨の向きや位置を整え、関節の負担を軽減 若年者の臼蓋形成不全 人工股関節置換術 痛んだ関節を人工関節に置き換える 重度の変形性股関節症や進行例 股関節の手術は痛みの改善や機能回復に大きな効果が期待できる一方で、術後のリハビリや生活の工夫が欠かせません。また、手術後も股関節に過度な負担をかけないよう、体重管理や筋力トレーニングの継続が重要です。 医師とよく相談し、自分の生活や希望に合った治療法を選びましょう。 以下の記事は、股関節の手術を受けるリスクについて解説しているので参考にしてください。 再生医療|自分の細胞を活用する治療法 人工関節手術を受ける前の段階であれば、再生医療も選択肢の一つです。再生医療では、自身の身体から採取した細胞や血液の成分を活用し、損傷した組織にアプローチを試みます。 主な治療法は、以下の通りです。 幹細胞治療:軟骨や骨、靭帯などさまざまな細胞に変化できる幹細胞を用いた治療法 PRP治療:血液に含まれる成分の炎症を抑える働きを利用する治療法 入院や大きな手術を行わず、日帰りで受けられる点が特徴です。入院や手術を避けたい方、保存療法を続けても痛みが残る方にとって、再生医療は一つの選択肢となります。 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞を用いた自己脂肪由来幹細胞治療と、血液から採取した血小板を活用するPRP療法を行っています。 実際に再生医療を受けられた方の経過については、症例一覧ページでご紹介しているので、治療を検討される際の参考としてご覧ください。 まとめ|股関節の病気は早期発見と適切な治療が重要 股関節の痛みや違和感は、加齢・外傷・血流障害・炎症などさまざまな原因で起こります。どの病気も、早期発見・早期治療が進行の予防につながります。気になる症状が続くときは、整形外科を受診しましょう。 主な股関節の病気は、以下の通りです。 変形性股関節症 大腿骨頭壊死症 関節リウマチ 臼蓋形成不全 大腿骨頸部骨折 股関節唇損傷 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI) 化膿性股関節炎 股関節の病気は、保存療法・手術・再生医療など状態に合わせた多様な治療法が検討できます。手術を避けたい方は、自分の細胞を用いる再生医療が選択肢となる場合もあります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の紹介や簡易オンライン診断を受け付けているので、再生医療について詳しく知りたい方はご登録ください。 股関節の痛みに関するよくある質問 股関節の痛みは何科を受診すれば良い? 股関節の痛みや違和感がある場合は整形外科を受診しましょう。 整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像検査を通して、骨・軟骨・筋肉・神経などの異常を詳しく確認できます。痛みの原因がはっきりしないまま自己判断で様子を見ていると、変形や炎症が進行して治療が長引くおそれもあります。 股関節の病気を予防するには? 股関節の病気を予防するために日常から意識したいポイントは、以下の通りです。 体重管理:食事の見直しや有酸素運動を取り入れ、股関節にかかる負担軽減を目指す 筋力トレーニング:股関節周囲のストレッチ・軽い筋トレ・水中ウォーキングなどを習慣化して関節まわりの筋肉を強化する セルフチェック:足の開き方・歩き始めの違和感・靴のすり減り方などを確認して自分の股関節の状態を把握する 股関節に違和感や痛みを感じたら早めに生活習慣を見直して、将来的な変形や手術のリスク軽減につなげましょう。 股関節の病気は遺伝する? 股関節の病気の中には、遺伝的な要因が関係している可能性があることがわかっています。 近い親族に発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の患者が多いほど、変形性股関節症の発症リスクが高く、進行も早い傾向があるというデータがあります。(文献1) ただし、必ず遺伝するわけではありません。同じ家系でも発症しない人も多く、肥満・重労働・生活習慣などの環境要因が大きく影響するケースもあります。また、原因がはっきりしない大腿骨頭壊死のような病気もあり、遺伝だけで説明できるものではありません。 家族に先天性股関節脱臼の既往がある場合は、乳児期の股関節健診を欠かさず受けるのが大切です。赤ちゃんの足が自然に“M字”のように開いた姿勢を保てるよう、抱っこやおむつ替えの仕方を工夫するなど、予防できる部分にも目を向けましょう。 遺伝要因の有無にかかわらず、股関節に違和感や痛みを感じたら、早めに整形外科で相談しましょう。 参考文献 (文献1) 発育性股関節形成不全の遺伝的リスクが変形性股関節症発症へ与える影響を解明| | 静岡県公立大学法人静岡県立大学
2022.04.08 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- PRP治療
- 膝の内側の痛み
再生医療のひとつであるPRP療法は、患者さん自身の血液を使って自己治癒力を引き出す治療法です。手術や入院の必要がなく、副作用のリスクも極めて低く、体への負担が少ない点が大きなメリットです。 変形性膝関節症にも使われるPRP療法ですが、本当に効果があるのか疑問に思われる方もいるでしょう。この記事では、変形性膝関節症に対するPRP療法が実際どのように行われるかを、患者さんの声を交えながら解説します。効果だけでなく、PRP療法の限界についてもお伝えします。 PRP療法が気になる方は、ぜひ参考にしてください。 変形性膝関節症に有効な「PRP療法」とは? PRP療法(多血小板血漿療法)とは、患者さんから採取した血液から血小板を多く含む「多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)」を精製し、傷んでいる場所に注射する再生医療です。 血小板は出血を止めるはたらきを持つほか、さまざまな種類の成長因子を含むため、自己治癒力を高めるはたらきもあります。変形性膝関節症でも、膝の組織の修復を助ける作用や、炎症を抑える作用で痛みを軽減させやすいです。 膝にPRP療法を行う場合は、膝のお皿の外から関節の中をめがけて注射します。膝の関節の中にはちょうど袋があり、その中にPRPを注射する形です。 変形性膝関節症の治療にPRP療法を選ぶメリット PRP療法で変形性膝関節症の治療を行うメリットは、以下のとおりです。 最短30分で治療が完了 手術が不要 入院も不要 PRP療法などの再生医療はシンプルな手順で実施され、即日で完了する場合もあります。 治療の際は、まず腕から少し採血をして、血液を特殊な機械に30分ほどかけて分離します。PRPが精製できるので、膝の関節に注射すれば治療は完了です。 手術をしないため、手術に伴う合併症の心配もありません。入院も不要のため、日常生活への影響も最小限です。さまざまな理由で人工関節をしたくない方にも良い選択肢となります。 以下の記事では、PRP療法のメリットとデメリットを詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 変形性膝関節症でPRP療法がおすすめな人の特徴 変形性膝関節症でPRP療法がおすすめなのは、現在の治療に不満がある方や、手術をしたくない・できない方、治療を急ぐ方などです。 そのほか、以下に該当する方もおすすめできます。 保険診療のヒアルロン酸注射が効かなくなった方 薬を飲んでも痛みが取れない方 慢性化した痛みを治したい方 スポーツや仕事に早く復帰したい方 薬剤アレルギーが怖い方 薬剤アレルギーがあり治療ができない方 手術を避けたい方 長期入院ができない方 持続効果の高い治療がしたい方 PRP療法は自然治癒力を促進させるため、従来の方法では治療が難しかったケースでも効果が期待できます。 また、薬剤ではなく患者さん自身の血液を使うため、アレルギー反応や拒絶反応など副作用のリスクが低い治療法です。 変形性膝関節症でPRP治療を受けられた方の体験談 ここからは、実際にPRP療法を受けられた方の実例を紹介します。最初の2例はPRP療法と幹細胞治療の併用例、最後の1例はPRP療法単独の症例です。 当院で両変形性膝関節症を治療された70代女性の声 3年前からの両膝関節痛の患者さんです。近くの整形外科では、関節軟骨がほぼ消失している末期の変形性関節症と診断され、何度も水を抜いてもらっていました。とくに左膝の痛みは10段階中10と強く、歩くのが困難でトイレにすら行けないこともあったそうです。 幹細胞治療とPRP療法を行い、1年後には左膝の痛みが10から1に、右膝の痛みが6から0に軽減しました。「整形外科で膝の水を何回抜いてもらっても、溜まっていたのに今では水も溜まらなくなり痛みもなくなり、すごくうれしいです。」と喜んでいらっしゃいました。 治療方法 ・幹細胞治療:右膝に4000万個細胞、左膝に6000万個細胞、計4回 ・PRP療法 治療前後の痛みの変化(10段階) ・左膝:10→1 ・右膝:6→0 治療費用 ・幹細胞治療 関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回)132万円(税込)/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) この症例については以下の記事で詳しくご覧ください。 当院で変形性膝関節症を治療された60代男性(漁師)の声 10年前からの左膝関節痛と、1年前からの右膝関節痛の患者様です。職業は漁師で「仕事で膝へ負担がかかり両膝の痛みが出た」と語っておられました。 近くの整形外科では、両膝の進行期の変形性関節症と診断されて治療を受けていました。しかし、左膝の痛みが10段階中9まで悪化し、漁師の仕事に支障をきたしていたそうです。人工関節にしてしまうと仕事復帰が難しくなるため、再生医療を考えて来院されました。 初回投与から3カ月後には、左膝の痛みが9から3に、右膝の痛みも3から0まで軽減しました。 治療方法 ・幹細胞治療:左膝に7000万個細胞、右膝には3000万個細胞、計3回 ・PRP療法 治療前後の痛みの変化(10段階) ・左膝:9→3 ・右膝:3→0 治療費用 ・幹細胞治療 関節1部位 幹細胞数 (2500万個~1億個) 投与回数(1回)132万円(税込)/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) この症例については以下の記事で詳しくご覧ください。 当院でPRP治療を受けられた50代女性の声 テレビや人づての話で再生治療に興味をもち来院された50代女性の患者様は、膝の痛みにPRP療法を単独で実施しました。 この方は、もともと膝がとても痛くて歩行困難が見られ、ヒアルロン酸の注射をしても1日しかもたないとのことで、PRPの治療を選択されました。かなり膝の変形も強く、人工関節を入れてもおかしくない方だったのですが、手術はどうしても避けたいとのことで注射を選択されています。 最初は不安もあったようですが「いつものような膝の注射をしただけだったので、つらい気持ちは全然感じることなく、スムーズに治療を受けられました」とおっしゃっていました。 治療を通してはじめ10あった痛みが、4回注射した後には2か3になりました。もともと杖で歩かれていたのですが「4回目のときには杖なしで自分の足で立つことができるようになっていて自分でもすごくびっくりしました。『すごく効いた』という実感があってとてもうれしかったです」と喜びの言葉を残されています。 治療方法 PRP療法 治療前後の痛みの変化(10段階) 10→2~3→5で安定 治療費用 PRP治療 16.5万円(税込) 「PRP治療後は立ったまま料理や家の片付けができるようになりました。友だちとUSJに遊びにいったり、ひとりで旅行したり色々なところに自分の足でいきたいと思います」と次の楽しみを見つけられていた点も印象的でした。 PRP療法の効果には個人差がありますが、この方は持続期間も長く認めており効果があった事例といえます。 PRP療法はプロアスリートも実際に靭帯損傷で用いた治療法 PRP療法は手術が不要で、長期の入院も必要ありません。プロアスリートから見ると、治療によるパフォーマンスの低下を避け、早期に復帰できる可能性があります。 このためPRP療法は、多くのプロアスリートに選ばれています。 PRP療法の効果には個人差があるため、早期に復帰できるかは明言できません。しかし、プロアスリートたちは高い効果を期待して、PRP療法を選択しています。 変形膝関節症でPRP治療を選ぶ際の注意点 変形膝関節症でPRP治療を選ぶ際には注意点があります。 まずPRP療法は痛みを止める効果には優れていますが、軟骨を再生する力は持ちません。変形膝関節症の場合、膝関節の軟骨がすり減ることで痛みが出るため、PRP療法では根本的な解決策にならない点に注意が必要です。 またPRP療法単独では、いずれかの段階で痛みが戻る可能性があります。痛みを止め、すり減った軟骨の再生を目指すなら、「幹細胞治療」が必要です。 幹細胞治療はPRP療法のように即日実施できるものではありませんが、PRP療法と同じく手術や入院は不要です。実際の治療では、患者さんから米粒2~3粒ほどの脂肪を採取し、専門施設で幹細胞を抽出して培養します。この幹細胞を患部に戻すことで、軟骨の再生が期待できます。 変形性膝関節症にはPRP療法のほかに運動療法も効果が見込める 変形性膝関節症には、PRP療法のほかに以下の運動・訓練も効果が見込めます。 有酸素運動 筋力強化訓練 可動域訓練 変形性膝関節症の診療ガイドラインには「定期的な有酸素運動・筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施し、かつこれらの継続を奨励する」とあります。これらは「非薬物療法の中では最も重要度の高い項目」とされ、根拠のある治療法なのです。 変形性膝関節症の方におすすめの有酸素運動は、ウォーキングやプールでの水中運動です。また、筋力強化訓練で大腿四頭筋などの筋肉を強化すれば、膝の安定性が増します。 可動域(かどういき)訓練とは、関節を動かせる範囲「可動域」を広げる訓練です。可動域が狭くなると関節の柔軟性が低下し、痛みを感じやすくなるため、訓練によって可動域を広げていく必要があります。(文献) 以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 まとめ|変形性膝関節症でPRP療法を検討中なら気軽にお問い合わせください 今回はPRP療法の流れと、治療を受けた方の実際の声をご紹介しました。 PRP療法は、手術や入院を伴わずに膝の痛みの軽減を目指せる治療法です。 ただし、PRP療法には膝の軟骨を再生する効果はありません。症状によっては、治療効果は限定的となります。軟骨の再生を図り、根本的な治療を目指すなら、幹細胞治療も選択肢の一つです。 PRP療法や幹細胞治療に興味がある方は、リペアセルクリニックへお気軽にお問い合わせください。お悩みをうかがい、詳しく説明させていただきます。 参考文献 (文献) 日本内科学会雑誌 106 巻 1 号「変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告ーOARSIによるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版)」https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/1/106_75/_pdf/-char/ja
2022.04.07 -
- 股関節
- 変形性股関節症
変形性股関節症と診断されたら、今以上に悪化させないように気をつけたいと考える方は多いのではないでしょうか。 変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形によって骨同士が擦れ合ったりして炎症が起こり、痛みを伴う疾患です。 変形性股関節症の悪化を防ぐには、ストレッチをして股関節の柔軟性を高めることが効果的です。股関節周りやお尻に効くストレッチを中心におこない、可動域を広げましょう。 今回は、変形性股関節症を悪化させないためのストレッチ方法や、気をつけるべきことを解説してまいります。手術を伴わない再生医療による治療法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症を悪化させないためのストレッチ方法 変形性股関節症を悪化させないためには、ストレッチをはじめとする運動療法が効果的です。ここでは、変形性股関節症の方におすすめのストレッチ方法を紹介します。 股関節の前側に効くストレッチ 股関節の内側に効くストレッチ 寝ながらできる股関節のストレッチ 股関節に負担をかけないように気をつけながら、ストレッチをして股関節の柔軟性や可動域の維持に努めましょう。なお、痛みがあるときは無理をしないことが大切です。やりすぎは逆効果になる場合があるため、ストレッチをして痛みが強くなったら医療機関を受診するようにしてください。 股関節の前側に効くストレッチ 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、股関節の前側に効くストレッチがおすすめです。 左右いずれかのお尻を椅子に置き、横向きに座る 椅子に腰掛けていないほうの足を軽く後ろに伸ばし、つま先を立てる 椅子に腰掛けていないほうの足をさらに後方に伸ばしていく このとき、前側の股関節から太ももまでの筋肉を伸ばすイメージでおこなうことがポイントです。1セットあたり40秒程度を2〜3回繰り返し、左右の足を替えておこないます。 椅子に半分腰掛けた姿勢でストレッチするため、椅子の大きさや形によってはバランスを崩しやすいため注意が必要です。 股関節の内側に効くストレッチ 股関節の内側に効くストレッチも、変形性股関節症の悪化を防ぐために効果的です。 椅子に座って左右いずれかの足をもう片方の膝の上に乗せる 乗せた足の膝を下方向から外側に押し下げる 上半身をゆっくりと前に倒す このとき、股関節の内側からお尻の筋肉を伸ばすよう意識してください。1セットあたり40秒程度で2〜3回繰り返し、左右の足を替えて同じようにストレッチします。椅子に深く腰掛け、安定した状態でおこなうことがポイントです。 寝ながらできる股関節のストレッチ 股関節に効くストレッチには、寝ながらできるものもあります。 仰向けで寝る 左右いずれかの膝を両手で抱えて身体に引き寄せる この姿勢を約15秒間キープし、2〜3回繰り返して左右の足を替えます。膝を抱えて身体に引き寄せるとき、反対側の足は伸ばしたままの状態にします。痛みを感じない程度に無理なくストレッチしてください。 ストレッチ以外の運動療法 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、ストレッチ以外の運動療法も効果的です。軽いウォーキングも、股関節の柔軟性を高め、可動域を広げるために有効です。 ウォーキングをする際は、ゆっくりとしたペースで歩行しましょう。歩く速度が早いと股関節に負担がかかり、かえって症状を悪化させるリスクがある点に注意してください。 また、筋力トレーニングをして筋力強化を図ることも大切です。股関節周りの筋力強化によって、股関節の動きを安定させたり衝撃から関節を守ったりできます。ただし、ストレッチと同様に過度な負荷がかかる筋力トレーニングは逆効果です。ウォーキングや筋力トレーニングも、痛みのない範囲内で無理なく続けましょう。 変形性股関節症に効果的な筋力トレーニングについて詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。 変形性股関節症の悪化を防ぐためにやってはいけないこと【ストレッチ以外】 変形性股関節症は、股関節に負担がかかると症状が進行してしまいます。そのため、変形性股関節症の症状の進行を抑え、悪化を防ぐために、やってはいけないことがあります。 以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。 股関節に負担をかける 変形性股関節症の初期の段階では、痛みを感じない場合も少なくありません。しかし、変形性股関節症の悪化を防ぐために、やってはいけない姿勢(禁忌肢位)があります。 変形性股関節症の禁忌肢位は、主に以下の通りです。 横座りや割り座 しゃがむ姿勢や長時間ひざまずく姿勢 足組み テニスやゴルフなどの股関節を捻る動作を伴うスポーツ ほかにも、長時間同じ姿勢を維持しない、横向きか仰向けで寝るといったことを心がけると股関節への負担を減らせます。変形性股関節症の進行を防ぐためにも、日常生活からできることを意識しましょう。 長時間連続して歩く 変形性股関節症の場合、長時間連続して歩くことは避けましょう。長時間の連続した運動は、たとえ軽度であっても筋肉が疲労してしまい、関節に負担をかけてしまうためです。 また、股関節の骨と骨の間にある軟骨は、衝撃を吸収し、骨同士が直接触れ合わないようクッションの役割を果たしています。しかし、軟骨は関節を使うことで徐々にすり減ってしまうため注意が必要です。 変形性股関節症と診断されたら、歩くときにもできるだけ股関節に負担がかからないように意識する必要があります。少しくらい大丈夫だろうといった考えは捨てて、無理をしないようにしてください。 痛みを感じるような運動やトレーニングを控える 変形性股関節症と診断されたら、無理は禁物です。筋力をつけようとして痛みを感じるほど運動してしまうと、かえって症状が進行してしまうケースも少なくありません。 変形性股関節症では、適度な運動が推奨されます。しかし、激しいダンスやエアロビクス、ボーリングやウェイトマシーンを使っての筋力トレーニングは関節へ過度な負担がかかるため避けるべきです。 変形性股関節症のリハビリテーションでは、関節への負担が少ないウォーキングや水中歩行などをゆっくりおこない、関節に無理をかけないように気をつける必要があります。 肥満を放置する 変形性股関節症の場合にやってはいけないこととして、肥満の放置が挙げられます。普通に歩くだけでも、関節には体重の約3~5倍の負担がかかります。そのため、体重は直接股関節へ負荷をかけることになるため注意が必要です。 とくに中高年になると身体の基礎代謝が落ち、体重管理が難しくなります。運動も大切ですが、肥満を改善するためには食生活の見直しが必要です。 変形性股関節症において気をつけたいことは、食べ過ぎないことと栄養バランスの良い食事を心がけることです。夕食は寝る2~3時間以上前には済ませ、暴飲暴食は避けましょう。 また、早食いにならないようにゆっくりとよく噛むことで、食欲が抑えられ、食べすぎを防げます。変形性股関節症と体重管理は切り離せないだけに、十分気をつけましょう。 変形性股関節症の治療法を検討する際のポイント ここでは、変形性股関節症の治療法を検討する際に気をつけることについて解説します。 納得できる医療機関を見つける 変形性股関節症の治療においては、納得できる医療機関を見つけることが大切です。変形性股関節症では、以下をはじめとするさまざまな治療がおこなわれます。 薬物療法 運動療法 手術療法 まずは薬物療法や運動療法で症状の改善を目指し、思うような効果が現れない場合には、手術療法を検討します。 変形性股関節症の手術療法では、入院が必要です。しかし、なかにはどうしても仕事が忙しくて時間が取れないといった理由で手術を希望しない人もいます。 また、手術療法にも骨切り術や人工関節置換術があり、その後の通院頻度や入院期間も異なります。 変形性股関節症の治療においては、病院までの距離や医師との相性なども含め、本人や家族が納得できる医療機関を見つけることが必要です。 意思や希望を主治医に伝える 変形性股関節症の方は、今後どのように治療を進めていきたいか、自分の意思をしっかりと主治医に伝えるようにしましょう。また、家族の意思や希望もあわせて伝えておくと安心です。 自分の意思や希望が治療に反映されていないと、モチベーションが下がってしまい、治療自体に影響が出るケースも珍しくありません。 すぐに手術を受けたいのか、しばらくは飲み薬のほかに湿布薬や座薬を使って様子をみたいのかなど、医師に希望を伝えた上で、相談しながら治療を進めましょう。 変形性股関節症に対するステロイド薬の使用について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 変形性股関節症には再生医療という選択肢もある 変形性股関節症の治療における選択肢として、再生医療があります。かつて変形性股関節症の治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないといわれていました。 しかし、現在では身体への負担が少なくて済む再生医療による治療も選択可能です。 再生医療と手術はどのように違うのか 再生医療は、自分の血液や幹細胞を使用するため、体への負担が少なく、数回の通院で完結する治療法です。 一方、人工関節置換術のような比較的大がかりな手術では、深部静脈血栓症・肺塞栓症・人工関節の再脱臼といった合併症のリスクを伴います。 再生医療の効果はいつまで続くのか 再生医療の治療効果は人工関節の耐久年数と同じ程度の持続が期待されています。 人工関節には耐久年数があり、一般的には平均15〜20年程度といわれています。人工関節の場合、経年劣化による不具合によって疼痛が発生するリスクがあります。 また、日常生活に支障が出る場合には、再手術が必要になるケースも少なくありません。 薬物療法や運動療法では効果が感じられず、手術を受けようか悩んでいる方、あるいはどうしても手術を受けたくない方にとって、再生医療はもう一つの選択肢になります。 以下の動画では、再生医療が変形性股関節症の痛みをどのように軽減したかを説明しています。ぜひ参考にしてみてください。 https://www.youtube.com/watch?v=ZYdyeWBuMQA まとめ|ストレッチをして変形性股関節症の悪化を防ごう 変形性股関節症の治療においては、股関節に負担をかけないように気をつけることが大切です。 おすすめは、股関節の前側・内側、お尻周りに効くストレッチです。なお、ストレッチは痛みを感じない程度でおこなうことがポイントです。痛みが現れたり、股関節に違和感を感じたりする場合は、ストレッチを中止して医療機関を受診してください。 ストレッチ以外にも、日常生活でできるだけ股関節に負担をかけないよう気をつけ、変形性股関節症の悪化を防ぎましょう。 なお、リペアセルクリニックでは、無料のメール相談を実施しています。変形性股関節症の症状が改善せずにお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。
2022.04.07 -
- 変形性股関節症
- 股関節
「最近、股関節の痛みが気になる…でも、手術はまだ考えたくない」 「この先も自分の足で元気に歩き続けるために、今からできることはないだろうか?」 変形性股関節症と診断され、そのようなお悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 手術を回避し、痛みをコントロールしながら日常生活を送るためには、保存療法について正しく理解し、実践することが非常に重要です。 本記事では、変形性股関節症の保存療法の基本となる4つの柱(運動・生活指導・薬物・物理療法)から、治療を続ける期間の目安までを詳しく解説します。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報と簡易オンライン診断をお届けしています。 ご登録いただき、ご自身の身体と向き合う機会としてご利用ください。 変形性股関節症の保存療法とは|手術に頼らない治療の基本 変形性股関節症の治療は、「保存療法」と「手術療法」の二つに大別されます。 このうち保存療法とは、その名の通り手術をせずに股関節の機能を温存し、痛みなどの症状をコントロールしていく治療法の総称を指します。 その目的は、痛みや炎症を和らげ、症状の進行を緩やかにし、日常生活の質を最大限に維持・向上させることにあります。 病状が初期から進行期にある多くの患者様にとって、まず取り組むべき治療の第一選択肢となるのが、この保存療法です。 治療プロセスは、専門医による正確な診断から始まります。 レントゲンやMRIといった画像検査、丁寧な問診、身体診察を通じて股関節の状態を多角的に評価します。 そして患者様一人ひとりの年齢、活動量、生活背景などを総合的に考慮し、オーダーメイドの治療計画が立てられます。 この医師との二人三脚のプロセスが、治療成功の第一歩と言えるでしょう。 変形性股関節症の保存療法|4つの治療法と効果的な組み合わせ 保存療法は、単一の治療だけで効果を出すのは難しい場合があります。より高い治療効果を得るためには、複数のアプローチを戦略的に組み合わせることが不可欠です。 中心となるのは、以下の4つの柱です。 運動療法・リハビリ:関節を支える筋力を強化し、安定性を高める 生活指導:日常動作や体重を見直し、股関節への負担を根本から減らす 薬物療法:薬の力で、つらい痛みや炎症を効果的にコントロールする 物理療法:温熱効果や装具を利用し、痛みを和らげる これらは互いに補完し合う関係にあり、どれか一つだけを頑張るのではなく、バランス良く取り組むことが症状改善への近道となります。専門医や理学療法士と相談しながら、ご自身に最適な治療の組み合わせを見つけていきましょう。 1.運動療法・リハビリ|筋力強化と可動域改善 運動療法では、まずストレッチやマッサージをおこない、筋肉をほぐします。 股関節周囲の筋肉の柔軟性は、痛みの改善だけでなく、関節の動く範囲の改善にもつながります。 しかし、運動療法をするときに、早く筋肉をつけようとして無理に運動しないように注意しなければなりません。 また、ジョギングやサッカーのような激しい運動も股関節に負担をかけ、変形性股関節症を進行させてしまいます。 ゆっくりと歩くウォーキングや、負担の少ない水泳などをおこなうようにしましょう。 ウォーキング 関節への負担が少ない運動の代表格がウォーキングです。 とくに水中でのウォーキングは、浮力によって体重負荷が大幅に軽減されるため、痛みが強い方でも取り組みやすいでしょう。 陸上を歩く際は、衝撃吸収性に優れたクッション性の高い靴を選び、まずは平坦な道を1日20〜30分程度から始めてみるのがおすすめです。 筋力トレーニング 股関節の安定性に直接寄与するのが、お尻の筋肉(中殿筋)や太ももの筋肉(大腿四頭筋)です。 これらの筋肉を重点的に鍛えることで、歩行時のふらつきを防ぎ、関節をしっかりと支えることができます。 横向きに寝て脚をゆっくりと持ち上げる運動や、仰向けで膝を曲げた状態からお尻を浮かせる運動など、自宅でも安全に行えるトレーニングが数多く存在します。 変形性股関節症のリハビリについては、以下の記事にて詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。 2.生活指導|日常動作の工夫と体重管理 日々の何気ない動作や生活習慣が、知らないうちに股関節へ大きな負担をかけていることがあります。 この負担を意識的に減らす生活指導も、運動療法と並行して行うべき重要なアプローチです。 中でも最も重要なのが体重管理です。体重が1kg増えるだけで、歩行時には股関節に約3〜4kgもの負荷がかかるとされています。 つまり、体重をコントロールすること自体が、効果的な治療法なのです。 その他、以下のような生活上の工夫を取り入れることで、股関節への負担は大きく変わってきます。 洋式の生活:正座やあぐら、低い椅子からの立ち座りは股関節に大きな負担をかけます。可能な限り、椅子やテーブル、ベッドを中心とした生活スタイルに切り替えましょう。 動作の工夫:床の物を拾う際は、膝を曲げて腰を落とすように意識する、重い荷物はカートを利用するなど、一つ一つの動作を見直すことが大切です。 靴の選択:歩行時の地面からの衝撃は、股関節痛の大きな要因です。クッション性が高く、かかとが安定した靴を選びましょう。 3.薬物療法|薬物による疼痛・炎症管理 痛みが強く、運動や日常生活に支障が出ている場合、薬物療法を併用して症状をコントロールします。 薬物療法は、痛みによる動作制限の悪循環を断ち切り、運動療法などをよりスムーズに進めるためのサポーターとしての役割を果たします。 投与方法 内容・注意点 内服薬 痛みや炎症を抑える目的で、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが主に処方されます。胃腸障害などの副作用が出る可能性もあるため、必ず医師の指示通りに服用することが鉄則です。 外用薬 湿布や塗り薬といった外用薬は、内服薬に比べて全身への副作用のリスクが低く、手軽に使える利点があります。 関節内注射 痛みが局所的に強く、内服薬などでは十分にコントロールできない場合、股関節に直接ヒアルロン酸やステロイドを注射する方法があります。 これらの薬は、あくまで痛みを緩和し、生活の質を維持するための手段です。 自己判断で量を増減したり中断したりせず、必ず医師と相談の上で使用してください。 4.物理療法|温熱療法と装具の効果的活用 物理療法は、熱や物理的な補助具を用いて、痛みの緩和や機能の改善を図る治療法です。 薬物療法とは異なるアプローチで、症状の改善をサポートします。温熱療法と装具の2つについて解説します。 温熱療法 股関節周辺を温めることで血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが和らぐ効果があります。 温熱療法は、とくに筋肉のこわばりからくる鈍い痛みに対して有効です。ご家庭での入浴やホットパックの利用が手軽ですが、注意点もあります。 痛みが起きた直後の急性期には、温めることでかえって炎症が悪化することがあるため、自己判断で行わず、医師に確認してから実践しましょう。 装具療法 杖やサポーター、インソール(足底板)といった装具を用いて、股関節への力学的な負担を軽減する方法です。 とくに杖は、歩行時の股関節への負荷を最大で60%も軽減できるとされ、非常に有効な手段です。(文献1) 杖は、痛い方の脚と反対側の手で持つのが基本です。体を安定させ、効率的に負荷を分散させることができます。 変形性股関節症の保存療法はいつまで続ける?改善効果と期間目安 保存療法の期間は、症状の程度や治療への取り組み方によって個人差があります。そのため、全ての患者様に共通する決まった期間はありません。 一般的には、保存療法の効果は10年程度続くと考えられていますが、あくまで目安です。股関節の状態は日々変化するため、日々の痛みの強さや歩行量、家事のしやすさなどを記録し、専門医と相談しながら治療計画を柔軟に見直すことが重要です。 保存療法は「いつまで」と決めるものではなく、生活の一部として無理なく続けることが基本です。迷ったときは一人で抱え込まず、担当医と一緒にプランを整えていきましょう。 保存療法で避けるべき行動を知っておくと、ご自身の体に合った取り組み方が理解しやすくなります。詳しくは、こちらの記事もご確認ください。 変形性股関節症に対する保存療法以外の選択肢「再生医療」について 保存療法を継続しても症状の改善が難しい場合や、手術以外の方法を検討したい場合に、選択肢の一つとして再生医療があります。 再生医療は、患者様ご自身の血液や脂肪から特定の成分(血小板や幹細胞など)を抽出し、関節内に投与する方法です。 このアプローチは、ご自身の体にもともと備わっている組織の修復過程や、炎症を抑える働きに着目した治療法です。 ご自身の細胞を用いるため、アレルギー反応などのリスクは低いとされています。 変形性股関節症に対する再生医療について、以下の記事で症例を紹介しています。治療内容の参考にぜひ一度ご覧ください。 再生医療をご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。再生医療に精通した医師が、患者様の状態に応じて個別に治療方針をご提案いたします。 変形性股関節症でお悩みの方へ|専門医と一緒に治療法を見つけましょう 保存療法の目的は、手術以外の方法で痛みを管理し、今ある関節機能を最大限に維持することです。 その成功の鍵は「運動療法」「生活指導」「薬物療法」「物理療法」という4本柱を、専門家のアドバイスのもとでバランス良く組み合わせることにあります。 保存療法は息の長い治療です。焦らず根気強く続けることが何よりも大切ですが、再生医療という選択肢が存在することも、ぜひご認識ください。 ご自身の状態を正しく理解し、専門家と共に粘り強く治療を続けることが、より豊かな日常生活を取り戻すための鍵となります。 もし現在の治療に行き詰まりを感じていたり、今後の治療方針に悩んでいるのであれば、一人で抱え込まず気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 杖を用いた歩行の特性|昭和大学保健医療学部
2022.04.07 -
- 肝疾患
- 内科疾患
肝臓の働きは、胆汁の合成・分泌や栄養素の貯蔵、有害物質の無毒化など多岐にわたります。しかし、生活習慣の乱れなどによって負担がかかり、いつの間にか働きが悪くなっていることがあります。 とくに長年にわたる過度の飲酒や食生活の乱れ、不適切な薬の服用には注意が必要です。本記事では、肝臓の7つの働きや肝臓の機能をチェックする方法、代表的な病気、意識したい生活習慣などを解説します。 肝臓の働きを助けるための食品や、適切な飲酒量などを具体的に解説しています。肝臓の病気を予防するためにも本記事を参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肝炎や肝硬変、脂肪肝など肝臓の病気で気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝臓の7つの働きとは?【一覧表】 肝臓には、主に以下の7つの働きがあります。 肝臓の7つの働き 詳細 胆汁の産生・分泌 胆汁を産生・分泌して脂肪の消化・吸収を助ける 代謝 糖質・脂質・タンパク質などの栄養素を体にとって使いやすい形へ変換する 栄養の貯蔵 ブドウ糖が余っているときはグリコーゲンとして蓄え、不足しているときは供給する 解毒作用 アルコールやアンモニアなどの有害な物質を無毒化して排泄する 免疫 栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を除去する 止血 出血を止める血液凝固因子を合成する ホルモンの調節 過剰となっているホルモンを代謝して、不足しているホルモンの分泌を促す それぞれの働きについて解説します。 胆汁の産生・分泌|脂肪の消化・吸収の補助 肝臓には胆汁を産生・分泌する働きがあります。胆汁とは、食べ物に含まれる脂肪の消化・吸収を助ける分泌液です。胆汁の主な成分は、コレステロールから作られる「胆汁酸」です。脂肪に胆汁酸が混ざると消化酵素が働きやすくなります。 肝臓は、ビリルビン(古くなった赤血球の分解で生成される黄色の色素)を処理・排泄する役割も担っています。ビリルビンはそのままだと水に溶けません。肝臓で水に溶けやすい形に変換されて、胆汁に混ざり消化管へ排出されます。 胆汁が分泌される場所は十二指腸(胃と小腸をつなぐ消化管)です。このように肝臓は、胆汁の合成・分泌と脂肪の消化・吸収に欠かせない臓器です。 代謝|糖質・脂質・タンパク質の変換と合成 代謝とは、体内でさまざまな分子が合成・分解される際の化学反応の総称です。 たとえば、以下の栄養素が肝臓で代謝されています。 栄養素 主な代謝の働き 炭水化物 ・フルクトースやガラクトースなどの糖をブドウ糖に変換する ・ブドウ糖をグリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵形態)に合成して貯蔵する 脂質 ・脂質を血液中で運べるようにする ・ブドウ糖から脂肪を合成する ・脂肪・ブドウ糖・アミノ酸からコレステロールを合成する タンパク質 ・体内で作れないアミノ酸を合成する ・アミノ酸からアルブミンや血液凝固因子を合成する ・余分なアミノ酸を分解する このように肝臓では、体にとって使いやすい形への変換や貯蔵しやすい形への合成、不足分の合成などが行われます。 栄養の貯蔵|エネルギーの貯蔵と供給 肝臓は、糖や脂質の貯蔵において中心的な役割を担っている臓器です。 具体的には以下のようにエネルギーの貯蔵と供給が行われます。 体内でブドウ糖が余っているときはグリコーゲンとして蓄える グリコーゲンが十分に貯蔵されている場合は、脂肪に変換して脂肪組織として貯蔵できる形にする 反対にブドウ糖が不足しているときは、貯蔵していたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻し血液中に供給する グリコーゲンがなくなれば、アミノ酸や乳酸、脂肪を材料にブドウ糖を新たに合成する また、エネルギー以外でもビタミンB12、ビタミンA、ビタミンD、鉄などを貯蔵する役割も担っています。 解毒作用|有害な物質の無毒化と排泄 肝臓は、アルコールやニコチン、薬の成分などを分解して無害化する働きもあります。体内で生じる有害物質や、排泄が難しい物質を体外へ排泄可能な形に変えます。 たとえば、無毒化と排泄の過程の一例を挙げると以下の通りです。 余分なアミノ酸を分解する際にできる有毒なアンモニアを無毒な尿素に変換する 赤血球が分解される際に出るビリルビンを水に溶ける形に変換する 他にも体内で働いたホルモンの一部の分解、運動などで生成された乳酸をブドウ糖に変換する働きもあります。 免疫|細菌・ウイルスなど異物の除去 肝臓は、消化管で吸収された栄養素が最初に流れ込む場所です。消化管からの血液の通り道には「クッパー細胞」と呼ばれる免疫担当の細胞が存在して、栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を処理しています。 さらに、ウイルスに感染した細胞や不要になった細胞の残骸などを排除する「ナチュラルキラー(NK)細胞」など、さまざまな免疫細胞が集まっているのも特徴です。 なお、免疫が適切に働くには、病原体に結合して目印となるタンパク質の「免疫グロブリン」が必要になります。免疫細胞が免疫グロブリンを作るには、肝臓から供給されるアミノ酸やエネルギーが欠かせません。 止血|出血を止めるタンパク質の合成 肝臓には出血を止める働きがあるタンパク質を合成する役割もあります。フィブリノゲンやプロトロンビンなどの多岐にわたる血液凝固因子を合成します。 血液凝固因子の一部はビタミンKが必要です。そのため、胆汁によるビタミンKの吸収も、出血を止める働きに間接的に関係しています。 ホルモンの調節|不要なホルモンの分解・不活化 肝臓は各種ホルモンを以下のように代謝する働きがあります。 過剰となっているホルモンを代謝する 不足しているホルモンの分泌を促す ホルモンの濃度が体内で適正に保たれるように調整しています。 肝臓の働きが悪くなる原因 肝臓の働きが悪くなる原因として、以下のようなことが挙げられます。 ウイルス感染 免疫の異常 お酒の飲み過ぎ 食事の摂り過ぎ 極端なダイエット 偏った食生活 運動不足 また薬の不適切な服用によって、肝臓にダメージを受けることがあります。場合によっては薬剤性肝障害を引き起こすこともあります。市販の薬や漢方、サプリメントを服用する際は、用法・用量を守らなければなりません。 肝臓の働きをチェックする方法 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、自覚症状が現れにくい臓器です。異常があっても気づかないまま進行するケースも多く、健康な状態を維持するためには、定期的なチェックが欠かせません。 まずは、年に一度会社で実施される定期健康診断を活用しましょう。健康診断の機会がない場合でも、かかりつけ医や内科のクリニックで、自発的に肝機能を調べる血液検査を受けることも可能です。 血液検査では、肝臓の状態を数値で客観的に把握でき、早期の肝機能異常の発見につながります。とくに、肝疾患のリスクがある人や、全身のだるさ、疲れやすさ、黄疸(おうだん)などの症状が現れている方は受診を検討しましょう。 血液検査でわかる肝機能の数値 血液検査で確認できる数値を以下の表にまとめました。 項目名 基準値の目安 詳細 AST (GOT) 男女共通:13〜30 U/L程度 ・肝炎や肝硬変で上昇する ・肝細胞が壊れると血液中に増える ・肝臓以外にも心臓の筋肉や身体の筋肉に存在する ALT (GPT ) 男性:10〜42 U/L 女性:7〜23 U/L ・主に肝臓に存在する ・ALTの上昇は肝細胞の障害を示す γ-GTP 男性:13〜64 U/L 女性:9〜32 U/L ・胆道系やアルコール代謝に関係する ・飲酒や胆道障害で上昇する ・慢性肝疾患でも高い数値になる (文献1) 検査結果をもらったら、照らし合わせて確認してみましょう。なお、それぞれの基準値は検査機関や測定法によって異なります。上記の数値はあくまで目安としてください。 肝臓の働きが悪くなると現れる症状 肝臓は、働きが悪くなっても目立った症状が現れにくい特徴があります。 しかし、以下のような症状が現れている場合は、肝臓の働きが悪くなっている可能性があります。 全身のだるさや疲れやすさ 黄疸やむくみ それぞれの症状について解説します。 全身のだるさや疲れやすさ 肝臓の働きが悪くなると、長期的に続く全身のだるさや疲れやすさが現れることがあります。 肝臓が悪くなると、全身のだるさと疲れやすさが現れる主な原因は以下の通りです。 ブドウ糖の調整機能の低下 ブドウ糖の供給が適切に行われなくなり、体に必要なエネルギーが得られなくなる 有害物質の蓄積 有害物質の分解が滞り、アンモニアなどの老廃物が身体に溜まる ほかにも、栄養素の貯蔵障害やタンパク質の合成障害、ホルモンの調整機能の不調なども影響します。肝臓の働きが低下すると、複数の機能が同時に影響を受けて、長期的なだるさや疲れやすさが現れることがあります。 黄疸やむくみ 肝臓の働きが悪くなると黄疸やむくみが現れることがあります。黄疸とは、白目や皮膚が黄色くなる症状です。黄疸は肝臓でビリルビンの処理や排泄が十分にできなくなるため現れます。 とくに黄疸は肝機能の低下を示す代表的なサインです。急性肝炎では、黄疸が現れる前に尿の色が濃くなることが多く、その数日後に黄疸が見られるケースがあります。(文献2) むくみの原因は、肝臓におけるタンパク質の合成障害である可能性があります。血液中のタンパク質(アルブミンなど)が減少すると、水分を血管内にとどめておく力が低下するためです。その結果、水分が血管の外にしみ出し、むくみや腹水として蓄積することがあります。 肝臓の代表的な病気 肝臓の代表的な病気として、以下が挙げられます。 肝炎 肝硬変 アルコール性肝障害 脂肪肝 肝がん それぞれの病気について解説します。 肝炎 肝炎とは、なんらかの原因により肝臓に炎症が起きて細胞が破壊されていく病気です。 肝炎は以下のように急性肝炎と慢性肝炎に分類できます。 分類 特徴 急性肝炎 ・主に肝炎ウイルスによって起こる急性の肝機能障害 ・黄疸、吐き気、嘔吐、食欲不振、全身のだるさ、発熱などの症状が現れる 慢性肝炎 ・肝臓の炎症が半年以上続いている状態 ・少しずつ線維化し慢性肝臓病と呼ばれる肝臓の機能が低下した状態となる ・さらに放置すれば、肝硬変や肝臓がんに移行する恐れがある 肝炎ウイルスの種類には、A・B・C・D・E型があり、このうちD型は日本であまり見られません。どの型であっても、治療の基本は安静と食事療法です。 急性肝炎は重症化するケースもありますが、多くは適切な治療と安静により回復します。ただし、C型肝炎は慢性化する確率が高いため、急性の症状が落ち着いても6カ月の経過観察が必要です。 慢性肝炎の自覚症状は非常に軽微なため、健康診断の血液検査でたまたま発見される場合が多いとされています。とくに気をつけるべき数値は、肝臓の働きを反映する「ALT」です。 日本肝臓学会では、ALTが30を超えたらかかりつけ医を受診するよう推奨しています。(文献3)症状がなくても放置せずに早めの受診を心がけましょう。 肝硬変 肝硬変とは、肝臓の組織が線維化して固くなってしまう病気です。慢性肝炎などによって、肝臓内の細胞が破壊と修復を繰り返すうちに発症します。 C型肝炎がもっとも多い原因ですが、近年ではアルコール性肝障害や、非アルコール性脂肪肝炎が原因で肝硬変となる割合が増えています。そのため、ウイルス感染がなくても、飲酒習慣や肥満・脂肪肝がある方は定期的な検査を受けることが重要です。 肝硬変の初期はほとんど目立った症状を認めないケースが多いですが、進行するにしたがって倦怠感や吐き気、体重減少など、さまざまな症状が出現します。さらに病状が悪化すると、むくみやおなかの張り、黄疸なども現れます。 肝硬変になると、肝臓の機能は低下したまま元に戻りません。また、肝がんが発生するリスクも高くなります。肝硬変の発症や進行を防ぐために、生活習慣の見直しと定期的な検診を心がけましょう。 なお、肝硬変の治療には再生医療の「幹細胞治療」が活用されています。当院「リペアセルクリニック」の肝硬変に対する幹細胞治療の症例については、以下の記事を参考にしてください。 【症例紹介】 肝硬変 幹細胞治療 60代男性 肝硬変 幹細胞治療 50代男性 アルコール性肝障害 アルコール性肝障害とは、長期にわたる過度な飲酒が原因で起こる肝臓の障害です。アルコール性肝障害は特徴的な症状が現れにくいです。軽度の時期は腹部の張りや疲れやすさ、食欲不振などの症状が現れることもあります。 アルコール性肝障害は以下のように分類できます。 病型 特徴 アルコール性脂肪肝 アルコールの摂取により肝臓に脂肪が蓄積した状態 アルコール性肝炎 大量の飲酒をきっかけに起きる急性の肝障害 アルコール性線維症 長期にわたる飲酒により肝臓が徐々に線維化した状態 アルコール性肝硬変 アルコールによる肝臓の線維化が重症化した状態 長期にわたる過度な飲酒は肝臓がんを引き起こすこともあります。 【関連記事】 アルコール性肝炎は治るのか?肝臓が回復するまでの期間や予防対策も徹底解説 アルコール性肝硬変とは?飲酒の影響や原因・症状・治療法を解説! アルコール性肝炎の初期症状|進行サインや放置するリスク【医師が解説】 脂肪肝 脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積された状態です。食べ過ぎや運動不足による肥満、過度な飲酒などにより発症します。糖尿病や妊娠、薬の影響などにより起きることもあります。 脂肪肝は初期段階において症状が現れません。進行すると肝臓の肥大による上腹部の不快感や、体のだるさなどの症状が現れることがあります。 適切な治療を受けないと、肝炎や肝硬変を引き起こすリスクがあるため放置してはいけません。主に食事療法や運動療法により治療を行いますが、症状や原因によっては薬物療法が用いられることもあります。 肝がん 肝がんとは、肝臓の細胞ががん化する病気です。以前まではB型・C型肝炎ウイルス感染が原因の肝がんがほとんどでした。しかし、近年ではアルコール性肝障害や脂肪肝などが原因で発症する肝がんが増えています。 肝臓にがんができても、初期の段階では症状が現れることはほとんどなく、健康診断などでたまたま肝臓の異常を指摘されることが多いです。 進行すると腹部に以下のような症状が現れることがあります。 しこり 痛み 圧迫感 肝がんを発症する方は、すでに肝炎や肝硬変などの病気を持っていることがあります。 その他の肝臓の病気 その他にも以下のような肝臓の病気があります。 その他の肝臓の病気 特徴 肝血管腫 (かんけっかんしゅ) ・肝臓で異常に増殖した細い血管が絡み合ってできる良性の腫瘍 ・頻度は少ないが巨大化してしまうと重症化する場合がある 肝嚢胞 (かんのうほう) ・肝臓に液体の入った袋ができた状態 ・嚢胞に感染や出血が起きると重症化する場合がある 【関連記事】 肝血管腫とは?症状・原因・治療法・予防法まで内科医が解説 肝嚢胞とは肝臓にできる水ぶくれ!原因・症状・治療法などを医師が解説 肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣 肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣として、以下が挙げられます。 栄養バランスの良い食事を摂る 睡眠不足・ストレス過多を避ける 軽い運動習慣を取り入れる 過度なアルコール摂取は控える 不適切な薬の服用をしない それぞれについて詳しく解説します。 栄養バランスの良い食事を摂る 肝臓の働きを維持するには、肝臓の細胞を作るタンパク質や肝臓の機能を助けるビタミン類が不足しないように注意が必要です。 積極的に摂取したい栄養素を多く含む、食品の一例を以下にまとめました。 栄養素 期待される効果 食品例 タンパク質 肝臓の働きの促進や細胞の再生に必要である 鶏むね肉、豆腐、卵 ビタミンB群 糖質・脂肪の代謝に必要である 豚肉、ほうれん草、納豆、玄米 ビタミンC 解毒の働きを助ける、または肝炎の回復を助ける ブロッコリー、キウイフルーツ、さつまいも ビタミンE 肝臓の細胞や膜の変性を予防する アーモンド(ナッツ類)、アボカド、カボチャ ビタミンA 肝臓の膜を保護する レバー、うなぎ、たら、卵 ビタミンD 不足すると肝臓の代謝が滞る イワシの丸干し、サンマ、カレイ、サケ、ブリ ビタミンK 不足すると肝臓の代謝が滞る ほうれん草、ブロッコリー、ネギ、わかめ、納豆 ポリフェノール 炎症による悪影響を抑制する 緑茶、ブルーベリー、コーヒー、ココア タウリン 肝臓の働きを助ける しじみ、あさり、いか これらの栄養素を意識しながら、さまざまな食品をバランスよく食べましょう。なお、すでに肝機能が落ちている方は、タンパク質や塩分の制限が必要な場合があります。治療中の方は医師に確認してください。これから受診する場合も医師に相談しましょう。 睡眠不足・ストレス過多を避ける 肝臓の働きを良好に保つには、睡眠不足とストレス過多を避けることが大切です。睡眠時間が短いと、肝臓の日中のダメージを修復・再生する時間も少なくなります。 毎日決まった時間に寝起きするなど規則正しい生活を送り、質の高い睡眠を確保しましょう。寝る前のカフェイン摂取や、スマートフォンの使用を控えるのも効果的です。 また、過度なストレスは肝臓へのダメージにつながります。活性酸素が増えることで肝細胞が傷ついたり、ストレスによる食生活の変化で肝臓に負担がかかったりする可能性があるためです。適度な運動や趣味など、自分に合った方法で上手にストレスを発散しましょう。 軽い運動習慣を取り入れる 軽い運動習慣は、肝臓に良い影響をもたらします。とくに、肥満や脂肪肝を指摘されている場合に効果的です。実際に適度な運動は、肝臓の脂肪を減らす効果があると報告されています。(文献4) おすすめは以下のような有酸素運動です。 ウォーキング 軽いランニング サイクリング スイミング 少し汗をかきながら無理なく続けられる強度で、1回30~60分、週に3〜4回を目安に運動を習慣にしましょう。(文献5) 過度なアルコール摂取は控える 肝臓の働きを守るためには、日常的な飲酒習慣の見直しが重要です。アルコールは肝臓で分解されるため、過剰な摂取が続くと肝臓に大きな負担をかけます。その結果、脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変などの病気につながりかねません。 厚生労働省では「節度ある適度な飲酒」として、1日あたりの純アルコール摂取量を約20g程度とするのが望ましいとされています。(文献6) 純アルコール20gは以下の量に相当します。 アルコール飲料 純アルコール20g相当量 ビール(5%) 中瓶1本(500ml) 日本酒 1合(180ml) ワイン グラス2杯弱(約180ml) チューハイ(7%) 350ml缶1本 ウイスキー・焼酎 シングル2杯(約60ml) これらを目安に、飲酒量を抑えるよう心がけましょう。とくにγ-GTPなど肝機能の数値が高い場合には、週に最低2日は休肝日を設けてください。 不適切な薬の服用をしない 薬の不適切な服用は、肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけます。とくに肝臓は、薬物代謝の中心的な役割を担っており、必要以上の薬が体内に入ると、薬剤性肝障害を引き起こすケースがあります。 市販薬を含めて複数の薬を併用している場合は、有効成分が重複していないか、相互作用がないかを確認しましょう。 薬を使用する際は以下を確認しておいてください。 医師や薬剤師の指示に従い用法・用量を守る 飲み合わせに注意し不明な点があれば必ず専門家に相談する 飲み忘れや中断時は自分で調整せず再度指示を受ける 薬は適切な使い方を守ることで治療効果を発揮します。肝臓を守るためにも、自己判断による過剰な服用は避けましょう。 肝臓の病気に対する再生医療 脂肪肝や肝炎といった肝臓の病気は、放置すると肝硬変や肝がんに進行する場合があります。しかしながら、自覚症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。 肝臓の病気の治療法の一つに再生医療があります。再生医療とは、体内の幹細胞が持つ組織修復能力や炎症を抑える働きを活かした治療法です。手術以外の治療を希望される方にとっての選択肢の一つでもあります。 当院リペアセルクリニックでも、肝炎や肝硬変、脂肪肝に対する再生医療を提供していますので、お気軽にご相談ください。 まとめ|肝臓の働きで気になる点があれば受診しよう 肝臓の主な働きは、胆汁の生成・分泌や栄養素の代謝、エネルギーの貯蔵などです。過度な飲酒や食生活の乱れ、不適切な薬の服用などにより、肝臓の働きは悪くなる可能性があるため注意が必要です。 肝臓の働きが悪くなっていないかは、職場の健康診断または医療機関で検査を受ければ確認できます。肝臓が悪くなっても多くの場合は症状が現れません。 長期間続くだるさや疲れやすさ、黄疸などの症状が出現している場合は、なんらかの肝臓の病気を発症しているおそれがあります。放置しないで医療機関の受診を検討しましょう。とくに長年過度な飲酒をしている方や生活習慣が乱れている方は注意してください。 当院「リペアセルクリニック」では、肝炎や肝硬変、脂肪肝に対して再生医療を行っています。気になる症状がある方や再生医療について知りたい方は、お気軽にご連絡してください。 肝臓の働きに関するよくある質問 肝臓の働きを良くする食べ物はある? 肝臓の働きを良くするには、さまざまな食べ物をバランス良く摂ることが大切です。良質なタンパク質やビタミン類、ポリフェノール、タウリンなど多岐にわたる栄養素が肝臓の働きの助けになるためです。 肝臓の働きが悪くなるとどうなる? 肝臓の働きが悪くなると、エネルギーの貯蔵と供給や有害物質の解毒などが適切に行われなくなります。その結果、全身のだるさや疲れやすさ、黄疸といった症状が現れることがあります。これらの症状が現れている場合は医療機関の受診を検討してください。 参考文献 (文献1) 臨床検査基準値一覧|国立がん研究センター中央病院 (文献2) 急性肝炎|肝炎情報センター (文献3) 奈良宣言特設サイト-医療関係者向け|日本肝臓学会 (文献4) NAFLD/NASH 診療ガイドライン 2020(改訂第 2 版)|日本消化器病学会・日本肝臓学会 (文献5) 3.脂肪性肝疾患患者に対する肝臓リハは?|日本肝臓学会 (文献6) アルコール|厚生労働省
2022.04.04 -
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
「頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは?」 「ヘルニア予防で注意すべきポイントは?」 頚椎椎間板ヘルニアの多くは、日常生活で悪い姿勢のまま作業をしたり、首に負担のかかりやすい運動(スポーツ)をしたりすると起きやすくなります。 そのため、日常生活において大きな衝撃がない場合でも、首に負担がかかる動作で症状が悪化するリスクがあるため、注意が必要です。 本記事では、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことについて詳しく解説します。 早く治すためにも、やってはいけないことを守り、適切な治療を受けましょう。 また、頚椎椎間板ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 \ヘルニアによる神経痛の改善に有効な「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となる損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す リハビリやマッサージを続けているが、期待した効果が得られない 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずはヘルニアによる神経痛の治療について無料相談! 頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアについて 頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板の一部が本来の正常な位置から逸脱し、後方・背中側に向けて突出してしまう病気をいいます。 ちなみに「椎間板(ついかんばん)」とは、脊椎(せきつい)領域において、骨と骨の間にあるクッションの役割を担っている軟骨のことです。 首の骨は「頚椎(けいつい)」と呼ばれ、7つの骨で構成されています。 特に、頭側に位置する上位頚椎椎間板ヘルニアは、加齢にともなう下位頚椎の変形などにより、上位頚椎に負荷がかかって引き起こされるのが一般的です。 若年者から中年層にかけて幅広く発症し、多くは悪い姿勢でのデスクワークが原因で起こる傾向にあります。 あるいは頚部に重い負担や、大きな衝撃がかかる以下のようなスポーツで発症する可能性もあるでしょう。 ・ラグビー、アメフト ・柔道 ・レスリング、ほか格闘技など ・スキー、スノーボードなど(ウインタースポーツ) また、頚椎椎間板ヘルニアになったときにあらわれる症状は、以下のとおりです。 ・首や肩、腕にかけて広範囲に痛みやしびれが出てくる ・食事中に箸が持ちづらくなる ・服を着るときにボタンがかけづらくなる ・歩くときに足がもつれる 医療機関などで頚椎椎間板ヘルニアの患者さんを診療するときは、手足の感覚や筋力が通常より低下していないかを確かめます。 あるいは四肢の腱(けん)反射異常などを観察したうえで、MRI検査(核磁気共鳴装置)で画像を確認し、脊髄の圧迫状態を確認します。 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つ【予防法も解説】 前項で触れた通り、頚椎椎間板ヘルニアという病気は、スポーツなどが契機となって発症しやすい傾向にあります。 頚部のしびれや痛みなどの症状がみられる場合には、運動を一旦中止し、医療機関の受診を検討しなければなりません。 以下では、日常生活で注意するためにも、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つをご紹介いたします。動画の解説もあわせてご確認をいただけるとうれしいです。 https://www.youtube.com/watch?v=xbxEK7kz0y0 ・スポーツでの違和感は放置しない ・姿勢が良くないまま過ごさない ・体重管理をせず体に負担をかけない ・自転車・バイクなどに乗って負担をかけない ・喫煙を習慣化しない スポーツでの違和感は放置しない アメリカンフットボールやラグビー、格闘技系など、激しいコンタクトを要求されるスポーツ選手は特に注意が必要です。 また、体操選手などは、体に対して急激で強い外力が頻繁に加わる動作をおこない、長時間同じような動作を反復するので頚椎椎間板ヘルニアを発症するリスクがあります。 とくに年齢を重ねると椎間板が劣化しやすいため、激しい動きがある種目は行わないようにするか、可能な限りリスクに注意して行うなどの対策を取ってみてください。 ほかにも、症状が軽度な場合に「この程度なら大丈夫」と自己判断して放置し、治療をしないままスポーツや生活を続けるのは避けましょう。 頚椎椎間板ヘルニアは自然に良くならないので、違和感を放置すると症状を悪化させる原因に繋がりかねません。 首に痛みや違和感があるときは、早めに医療機関で診察を受けて、医師から適切な判断を仰いでみてください。 姿勢が良くないまま過ごさない 頚椎椎間板ヘルニアを引き起こしやすい例としては、日常的な姿勢の悪さがあげられます。 たとえば、腰の部分が反ってしまう「そり腰」を始め、腹部に体幹を支える力が入っていない状態の「猫背」が代表例です。 頚椎椎間板ヘルニアの発症防止や、発症後に症状を悪化させないためにも、日常生活で背筋を伸ばすなど「正しい姿勢を意識する」ことが大切です。 以下では、姿勢が崩れていないかの確認方法を解説いたします。 【姿勢の確認方法】 まずは、大きな鏡の前で自身の姿勢を確認しましょう。 もしくは自然に壁の後ろに立ち、かかとを壁に付ける形で確認します。 その際、お尻・肩・頭は、壁に軽くついているかを始め、背中は手のひら1枚分ほどの隙間があるかも確かめましょう。 準備が整ったら、姿勢が悪いときに当てはまる以下のポイントをチェックします。 ・お尻、肩、頭が壁につかない部分がある ・頭の後頭部がつかない(頚椎に負担がかかっている) 姿勢の悪さに気づいたときは、背筋を伸ばすなど、日頃から正しい姿勢を意識するように注意しましょう。 正しい姿勢を知って維持したい方は、正しい歩き方を含めて解説している以下の記事も参考になります。 体重管理をせず体に負担をかけない 平均的な体重の成人は、上半身の重さが全体重の6割ほどといわれています。 体重が重い肥満傾向の場合は、そのぶん頚椎椎間板にかかる負荷が大きくなります。 身長に対して過剰な体重にならないためにも、適度な運動や食生活の見直しをおこない、体重を管理することが大切です。 自転車・バイクなどに乗って負担をかけない すでに頚椎症の疑いや症状がある場合は、自転車やバイク、自動車などに乗るのは控えるほうが良いでしょう。 特に自転車やバイクの転倒時には、急激に首に力が入ってしまいます。リスクを避けるためになるべく運転を控えましょう。 それでも自転車に乗る場合は、停止時はすぐに地面に足が着くようサドルを調整し、無理のない走行を心がけます。 また、自動車でほかの人に運転してもらう場合は、乗る前に事情を説明しておき、安全運転をお願いしましょう。 乗り物に乗るときは、以下の点にご注意ください。 【自転車・バイク・自動車などに乗るときの注意点】 ・発進や停止するときは、首に大きな負担がかかる点を意識する ・急発進や急ブレーキも、首に大きな負担がかかるので避ける 乗り物以外では、重い荷物を持ち上げるなど、首に負担がかかる動作は控えてみてください。 どうしても持ち上げる必要があるときは、腰を曲げてかがむのではなく、膝を折ってかがめば首にかかる負担を減らして持ち上げやすくなります。 正しい姿勢を意識しながら、何らかの動作が必要なときは、首に負担がかからないようご注意ください。 喫煙を習慣化しない 何より注意すべきは喫煙です。喫煙は、全身の毛細血管の血流を悪化させて、椎間板の劣化が起こりやすくなると考えられています。 頚椎椎間板ヘルニアを患っているにも関わらず、喫煙習慣があるのなら、なるべくタバコを吸わないようにしましょう。 もしくは大幅に減らすなど、できる限り禁煙するといった努力を心がけてみてください。 ご存知のように、タバコは万病のもとといわれるため、この機会に禁煙されてはいかがでしょうか。 最近は電子タバコなどもあり、切り替えながら少しずつでも減らしていければベストですね。 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと【まとめ】 ・激しいスポーツを避ける(それ以外のスポーツも要注意) ・重い荷物を持つなどの重労働は避ける ・腰を曲げてお辞儀するようにかがまない(首に負担がかかる) ・猫背、そり腰を避ける(正しい姿勢を知る) ・太らないこと、体重の増加に注意する ・自転車やバイク、自動車の急発進や急停止などに注意する ・スマホを悪い姿勢で見ない(首への負担を意識する) ・禁煙が望ましい 【頚椎椎間板ヘルニアの予防法】 ・正しい姿勢を知って維持する ・腹部で体幹を支えるように意識して姿勢を正す 頚椎椎間板ヘルニアを予防するには、ストレッチ方法を知っておくのもおすすめです。詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。 まとめ|頚椎椎間板ヘルニアは姿勢を意識して負担を減らそう 椎間板が劣化する原因は加齢などを含めてさまざまなので、普段の生活における環境要因(乗り物の運転など)を始め、正しい姿勢を意識することが大切です。 頚椎椎間板ヘルニアになる要因やリスクを避けるために、スポーツでの違和感を放置したり、姿勢が悪いまま過ごしたりしないようにしましょう。 以上のポイントに気をつけることで頚椎椎間板ヘルニアの症状の悪化を防ぐことができるでしょう。 また、つらい頚椎椎間板ヘルニアの治療には、手術せずにヘルニアの根本的な改善が期待できる再生医療をご検討ください。 \ヘルニア治療に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、ヘルニアによる痛みやしびれの根本的な改善が期待できる治療法です。 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 痛み止めやリハビリを続けているが、期待した効果が得られていない 従来の治療では難しかった損傷した神経にアプローチできるため、つらい神経症状の改善・軽減が期待できます。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずはヘルニアの治療について無料相談! 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関するQ&A 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関して、よくある質問と答えをご紹介いたします。 Q.頚椎椎間板ヘルニアの治療法は? A.頚椎椎間板ヘルニアでは「保存的治療」もしくは「外科的治療」を行います。 保存的治療において、主な治療方法は以下の3つです。 ・薬物治療:鎮痛薬の内服、神経ブロックなど(安静保持を含む) ・牽引治療:頚椎カラー装具で首を固定、首の牽引治療など ・理学療法:マッケンジー法、首のエクササイズなど ただ、保存的治療では顕著な症状改善を見込めず、手や足の筋力低下が続いて悪化するケースもあるかもしれません。 もしくは、スムーズに歩けないなどの歩行障害、尿失禁を始めとする排尿障害を合併する場合には、外科的治療(手術)を検討するケースもあります。 また、近年のヘルニア治療では、手術せずに損傷した神経の改善を目指す再生医療も注目されています。 「自分の症状でも効果が期待できるのか」「まずは再生医療の話だけでも聞いてみたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 まずはヘルニアの治療について無料相談! 頚椎椎間板ヘルニアの治療法における詳細は、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。 Q.頚椎椎間板ヘルニアの初期症状は? A.初期症状は、主に以下の3つがあげられます。 ・首の痛み(最初期の症状) ・片方の腕や手の痛み、痺れ ・両手の痺れ、感覚障害 進行すると症状が悪化する可能性があります。少しでも違和感があるときは、早い段階で医療機関を受診してみてください。 頚椎椎間板ヘルニアにおける初期症状の詳細は、以下の記事も参考になります。 Q.頚椎椎間板ヘルニアの入院期間・休業期間はどのくらい? A.手術を受けた場合、入院期間の目安は、リハビリなどを含めて10~14日ほどです。休業期間の目安は、2~3週間ほどになります。 頚椎椎間板ヘルニアの入院期間や休業期間の詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 Q.頚椎椎間板ヘルニアのリハビリ方法は? A.患者さまの状態や生活習慣に応じて、運動療法や物理療法などを行います。 また、専門家からセルフケアの方法や動作に関するアドバイスも受けられます。 リハビリの目的などを含めて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
2022.04.04 -
- 健康・美容
「高齢になっても元気に過ごしたい」と考えていても、転倒や病気をきっかけに寝たきりになってしまうことは珍しくありません。 寝たきりを防ぐためには、運動、食事、人とのつながりなど、普段の生活習慣が大切です。 この記事では、寝たきりにならないために知っておきたい主な原因と予防のポイントを解説します。高齢のご家族がいる方や、ご自身の将来が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 関節の痛みや脳卒中の後遺症など、将来寝たきりにつながる可能性のある症状でお悩みの方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 寝たきりにならないためには日々の生活習慣が大切 寝たきりを防ぐには特別な対策よりも、日々の生活習慣の積み重ねが重要です。 適度な運動や栄養バランスの取れた食事、地域や家族との交流といった習慣が、心身の衰えを防ぎ自立した生活を長く保つことにつながります。 健康で自立した生活を送れる期間を延ばすために、できることから少しずつ取り組みましょう。 寝たきりになる主な原因 寝たきりになる主な原因は、以下の3つです。 認知症 脳卒中 骨折・転倒 上記は、厚生労働省が発表した「介護が必要になった主な原因」の上位でもあり、加齢とともに誰にでも起こり得るものです。(文献1) それぞれの原因が、どのように寝たきりにつながるのかを詳しく解説します。 認知症 寝たきりの主な原因として最も多いのが認知症です。厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、介護が必要になった原因の第1位は認知症でした。(文献1) 認知症とは、脳の病気や障害などによって、記憶や判断力などが徐々に低下していく病気の総称です。 認知症には、主に以下の4つのタイプがあります。 主な認知症のタイプ 内容 アルツハイマー病 脳の神経細胞が徐々に壊れていくことで、記憶力や思考力が低下する病気 脳血管性認知症 脳梗塞や脳出血などの脳卒中が原因で起こり、記憶力の低下や歩行困難などの症状が現れる レビー小体型認知症 レビー小体と呼ばれる異常なタンパク質が脳の神経細胞に蓄積し、物忘れや時間・場所の感覚がわからなくなる 前頭側頭葉変性症 脳の前頭葉や側頭葉と呼ばれる部分が縮んでしまうことで、感情をコントロールできなくなったり、言葉が出にくくなったりする 認知症が進行すると、今がいつなのか、ここがどこなのかがわからなくなり、人との会話もできなくなります。最終的には、食事や着替えなど日常生活のすべてに介助が必要となり、寝たきりの状態になることもあります。 認知症の早期発見と進行予防のためには、日頃の生活習慣の見直しと家族や医療機関との連携が重要です。 脳卒中 脳卒中は、寝たきりになる原因として、とくに気をつけたい病気です。厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、介護が必要になった原因の第2位は脳卒中でした。(文献1) 脳卒中とは、脳の血管が詰まる(脳梗塞)、脳の血管が破れる(脳出血・くも膜下出血)などによって、脳の細胞に必要な酸素や栄養が届かなくなり、脳の細胞が損傷を受ける病気の総称です。 脳卒中になると、体の片側が動かなくなる半身麻痺や、うまく話せなくなる言語障害などの症状が現れ、一人で日常生活を送ることが困難になる場合があります。また、重い後遺症により長期入院やリハビリが必要となり、その間に筋力や体力が急激に衰えるリスクもあります。 脳卒中は、脳だけでなく体全体の機能に大きな影響を与える可能性のある病気です。以下のコラムは、脳卒中の前兆について紹介していますので参考にしてください。 骨折や転倒 転倒による骨折は、高齢者が寝たきりになる原因のひとつです。「令和4年国民生活基礎調査」によると、介護が必要になった原因の第3位は、骨折・転倒です。(文献1) とくに太ももの骨である大腿骨の骨折は長期間ベッドで安静にしている必要があり、筋力が低下して介護が必要な状態になるリスクが高くなります。 家の中で転倒事故が起こりやすい場所は次の通りです。 居間:家具の角やコード類 寝室:ベッドからの起き上がり時 玄関:段差や靴の脱ぎ履き時 階段:上り下り時のつまずき 浴室:濡れた床で滑ってしまう 電気コードやカーペットの配置を見直したり、スロープや手すりの設置を検討したりしてみましょう。 さらに、骨粗しょう症の方は骨がもろくなっているため、軽い転倒でも骨折しやすくなります。骨粗しょう症とは、加齢や女性ホルモンの減少、カルシウム不足などが原因で骨の密度が低下し、もろくなってしまう病気です。 骨粗しょう症の原因や予防策について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。 寝たきりにならないための予防法 寝たきりを防ぐには、日常生活の中で意識的に健康を保つことが重要です。 寝たきりにならないための予防法は、以下の通りです。 生活習慣病の予防 社会活動への参加 適度な運動 口腔ケア 栄養バランスの取れた食事 これらを意識して、できることから少しずつ始めてみましょう。 生活習慣病の予防・対策 寝たきりを防ぐには、糖尿病や高血圧、コレステロールの異常、肥満など生活習慣病の適切な管理が重要です。 生活習慣病を放置すると、認知症や脳卒中のリスクを高める恐れがあります。たとえば高血圧や糖尿病をそのままにしておくと、血管に負担がかかり続けて傷つきやすくなり、脳卒中を起こす危険性が高まります。 生活習慣病の予防策は、以下の通りです。 体重や血圧、血糖値を適正に保つ 減塩を意識したバランスの良い食生活を送る ウォーキング、水泳などの有酸素運動を習慣にする 処方された薬を正しく服用する 定期的な健康診断を受ける リラックスできる趣味を持つ 禁煙する 生活習慣病と寝たきりの原因となる病気には、密接な関係があります。将来も自分らしく元気に過ごすために、毎日の健康管理を大切にしましょう。 社会活動への参加 高齢になると、外出や人付き合いが億劫になりがちですが、人と関わることは脳や身体を活性化する有効な手段です。 外出には、身支度や時間管理、段取りといった一連の行動が求められ、これらが脳を刺激します。また、人と話す、笑い合うといった日常の交流は、やる気や幸福感をもたらすドーパミンの分泌を促し、記憶力や判断力といった働きの維持にも役立ちます。 社会活動の一例は、下記の通りです。 図書館を利用する 映画館やコミュニティセンターで映画を観る 習い事に通う 地域のサロンに参加する ボランティアに挑戦する 大切なのは、無理せず続けられる範囲で他者と関わることです。人とのつながりを大切にし、社会との関わりを持ち続けることが、寝たきりや認知症を防ぐための大きな力になります。 意識して身体を動かす 寝たきりにならないためには、意識して体を動かすことが大切です。転倒を恐れて体を動かさないでいると、筋肉が衰えて転倒や骨折のリスクが高まります。 身体活動が少ない人ほど、わずかな運動でも健康増進効果が期待できます。(文献2) 以下の運動を、無理のない範囲で取り入れてみましょう。 軽いウォーキング(15~30分程度) 週2~3回の筋トレ 椅子に座っての足上げ運動やスクワット ストレッチ ラジオ体操 家事や庭仕事 日常に運動の習慣を組み込むことが、将来の寝たきり予防につながります。 口の健康を保ち噛む力を維持する 口の健康は、寝たきり予防に欠かせない要素のひとつです。 年齢とともに噛む力や飲み込む力が弱くなると、食事がしづらくなり、栄養不足や体力の低下を招くことがあります。実際に、口の機能が少し落ちただけでも、要介護になるリスクや死亡率が高まるという研究報告もあります。(文献3) 口の機能を保つには、日々の歯磨きや定期的な歯科検診で、むし歯や歯周病を防ぐことが基本です。 また、下記のような噛む力や舌の動きを保つトレーニングも効果的です。 パタカラ体操(パ・タ・カ・ラと発音する口の体操) 噛みごたえのある食品(根菜や干し芋など)を意識的に食べる 唾液腺マッサージ 頬の筋肉を鍛える 口の健康を保つことは、食事や会話の楽しみを守るだけでなく、全身の健康や社会とのつながりを保つ上でも役立ちます。できることから、日常生活に取り入れてみましょう。 バランスの良い食事を摂る 寝たきりを防ぐには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。 高齢になると食欲が落ち、たんぱく質やビタミンなどの栄養素が不足しやすくなります。そのため、筋力が落ちて転びやすくなったり、体を動かすのが面倒になったりする場合があります。 寝たきりにならないために意識的に摂取したい栄養素は、下記の通りです。(文献4) 栄養素 主な働きや注意点 摂取例 炭水化物 痩せすぎも太りすぎも心身の衰えにつながる可能性がある ごはん・パン・麺類 たんぱく質 筋肉のもとになる 不足すると転倒や体力低下の原因になる場合がある 肉・魚・卵・大豆製品 ビタミンD 骨を強く保ち、骨粗しょう症の予防に役立つ きのこ類・卵黄・魚類 カルシウム 骨を丈夫に保ち、骨折の予防につながる 小魚・乳製品・緑黄色野菜 食物繊維 腸内環境を整えて便秘を予防する きのこ・海藻・根菜類 ビタミンB2 皮膚や粘膜、爪などの健康を保つ 納豆・乳製品・レバー 食事は1日3食を基本に、主食・主菜・副菜をそろえるのが理想です。また、栄養のはたらきを十分に引き出すためには、軽い運動や筋トレを一緒に行うことも大切です。 さらに、高齢になると喉の渇きを感じにくくなります。脱水を防ぐためにも、意識的にこまめな水分補給を心がけましょう。 毎日の食生活を少しずつ見直すことが、寝たきりを防ぎ、健康寿命をのばすことにつながります。 再生医療 寝たきりになる原因のひとつ脳卒中の予防方法として、再生医療という治療法があります。 再生医療は他の細胞に変化する能力を持つ「幹細胞」という細胞を用いる治療法です。 脳卒中に対する再生医療については、以下のページで症例を紹介しています。ぜひご覧いただき、興味をお持ちの方はお気軽に当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 寝たきりにならないための運動・筋トレ 寝たきりにならないための運動・筋トレ体操を3種類ご紹介します。 転倒や寝たきりのリスクを防ぐために、体調に合わせて無理のない範囲で取り入れて筋力や柔軟性の向上を目指しましょう。 寝たままできる|股関節のストレッチ ベッドの上で寝たままできる股関節のストレッチは、股関節周囲の柔軟性を高め、寝返りや起き上がりの動作がスムーズになる効果が期待できます。 手順は以下の通りです。 仰向けになり、両ひざを立てる 両ひざを左右にゆっくり倒す 10回繰り返す おしりから腰がしっかり伸びていることを意識すると効果的です。また、背中がベッドから浮かないよう、動作はゆっくりと行いましょう。 椅子に座ったままできる|太ももの筋トレ 椅子に座ったままできる膝のばしは、太ももの前側(大腿四頭筋)を鍛え、歩行時の安定性の向上が目指せます。 手順は下記の通りです。 椅子に浅く腰かける 片足を3秒かけてゆっくり前方へ伸ばす 伸ばした状態で1秒間キープ 3秒かけて足を下ろす 左右10回ずつ行う 膝を伸ばしたとき、つま先が天井を向くよう意識しましょう。 立ったままできる|股関節周囲の筋トレ 立ったままできるもも上げは、股関節周囲の筋肉を刺激し、ふらつきや転倒の予防につながります。 手順は以下の通りです。 背筋を伸ばして立ち、片手を壁につける 壁に手をつけた側の脚を、3秒かけて持ち上げて膝を曲げる 1秒間そのままキープする 3秒かけて足を下ろす 左右10回ずつ行う 太ももが床と平行になる高さまで上げ、反動をつけず、ゆっくりと動かすと効果的です。 体操は無理のない範囲で行い、継続することで筋力や柔軟性を保てます。毎日のすきま時間を活用して、寝たきり予防を目指しましょう。 寝たきりにならないための家族の関わり方 高齢者が寝たきりにならないためには、家族の関わり方が大きな影響を与えます。とくに重要なのは、本人のできることを尊重し、生活の中での役割を保ち続けてもらうことです。 家族の方ができるサポートの例は、以下の通りです。 買い物や家事などを本人のペースで任せる 地域の集まりに誘って外出の機会を増やす 手すりや照明などで住まいを安全に整える 必要以上の手助けは、本人のやる気をなくし、かえって寝たきりにつながることもあります。できることは見守り、難しいところだけを手伝う姿勢が大切です。 家族の関わり方しだいで、本人の自立を守り寝たきりの予防にもつながります。 寝たきり予防のカギ|廃用症候群・サルコペニア・フレイル 日々の生活の中で、軽い運動やバランスの良い食事を意識することが、寝たきりにならないための第一歩です。 反対に、何もせずに過ごしていると、加齢や病気をきっかけに筋力や心身の機能が衰え、廃用症候群・サルコペニア・フレイルと呼ばれる状態に陥るおそれがあります。 以下の表で、ご自身やご家族が当てはまるかどうかチェックしてみましょう。 状態名 主な特徴 チェックポイント 廃用症候群 ケガや病気で安静にしているうちに体の機能が低下 数日寝込んでから体力が戻らない 日常動作が面倒になった 食べ物を飲み込みにくい、むせやすい サルコペニア 加齢による筋肉量の減少 瓶のふたが開けにくい 片足立ちができない つまずきやすくなった フレイル 心と体の両方が弱ってきた状態 横断歩道を青信号のうちに渡れない ここ半年で体重が2kg以上減った 一つでも当てはまれば、予防に向けた対策を始めるサインかもしれません。早めに気づき、今からできることから始めてみましょう。 まとめ|寝たきり予防は「今」から始めよう 寝たきりを防ぐには、年齢に関係なく、ふだんの生活を見直すことが大切です。 運動不足、人との関わりの減少、生活習慣病の放置は、将来寝たきりになるリスクを高めてしまいます。体と心の健康を保つために、今できることから少しずつ取り組みましょう。 また、糖尿病や脳卒中などの病気は、再生医療の対象になる場合があります。再生医療とは、患者様自身の細胞や血液を用いて、損傷した組織にアプローチする治療法です。 生活習慣の改善が難しいと感じている方や、脳卒中の後遺症にお悩みの方は、当院までお気軽にお問い合わせください。 参考文献 (文献1) 令和4年国民生活基礎調査IV介護の状況|厚生労働省 (文献2) 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023|厚生労働省 (文献3) 介護予防マニュアル第4版|厚生労働省 (文献4) 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(高齢者)|厚生労働省
2022.04.01 -
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- 肘関節
- 手部
「痛み止めにステロイド注射を使う効果は?」 「痛み止めのステロイド注射はどんな副作用があるの?」 ステロイドは、変形性膝関節症や変形性股関節症を始め、各種関節症の保存療法(薬物療法)で、痛み止めとして使われているメジャーな薬です。 ステロイドは痛み止めの薬として効果を発揮します。ただ、ステロイドの副作用が気になり、怖いと感じる方もおられるはずです。 今回は関節症の痛み止めに使われる機会が多いステロイド注射の効果、副作用などをご説明いたします。 最後まで読んでいただければ、ステロイド注射を使うメリットとデメリットを理解できるので、治療を受けるべきか迷われている方は参考にしてみてください。 \痛みを抑えるだけでなく、関節そのものにアプローチする選択肢/ ステロイド注射は痛みを和らげる治療であり、関節のすり減った軟骨や損傷した組織を修復する治療ではありません。 そのため、症状や進行度によっては、関節そのものに働きかける再生医療も検討しましょう。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド注射を受けても、効果が一時的で痛みがすぐに再発してしまう ステロイド注射の回数が増え、副作用が心配 痛み止めだけでなく、関節の炎症や損傷そのものにアプローチした治療を受けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 再生医療は、損傷した関節組織に対して炎症の抑制や組織修復をサポートし、痛みの軽減や関節機能の改善を目指す治療法です。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs 「ステロイド注射を続けるべきか悩んでいる」「できれば手術以外の方法を検討したい」という方は、一度当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 関節症に痛み止めのステロイド注射を使う効果は2つ 関節症に痛み止めのステロイド薬(ステロイド注射)を使う効果を2つ解説します。 ・鎮痛効果 ・抗炎症作用 鎮痛効果 ステロイド薬を使うメリットには、鎮痛効果による痛みの緩和があげられます。 各種関節症の発症初期には、保存療法(薬物療法)がおこなわれるケースが一般的です。 ステロイド注射は痛みを緩和させる目的で、以下のようなときに使います。 ・生活を送るときの不自由さを減らすため ・運動療法による治療効果を高めるため とくに運動療法を行うときに痛みがあると、痛む部位を守ろうとするあまり、ほかの筋肉や組織に力が入りがちです。結果としてほかの部位まで痛める可能性もあります。 保存療法を有効に進めるためにも、ステロイド注射で痛みを減らす必要があるのです。 抗炎症作用 ステロイド薬には、炎症(痛みの原因)を和らげる抗炎症作用があります。 痛みの原因物質の産生を抑えられると、鎮痛(痛みを抑える)効果が期待できるのです。 各種関節症の保存療法では、初期の段階ではステロイド注射で痛みを緩和しながら炎症を防ぎ、リハビリなどの運動療法における効果を上げる目的で使います。 痛み止めのステロイド注射に関する副作用 ステロイドに悪いイメージがあるのは、副作用があると聞いたからではないでしょうか。 実際に、ステロイド注射の副作用のひとつに「骨が脆くなる」点があげられます。そのため、事前の骨の検査や年齢によっては、ステロイド治療を行えない場合があるのです。 以下で、副作用における一例をまとめています。 【ステロイドの副作用】 ・ステロイド注射を長期間、あるいは短期間に多く投与された場合 →股関節の「大腿骨頭」、肩関節の「上腕骨頭」、 「膝関節」の骨への血流が阻害され、骨の組織が壊死する危険性がある ・短期的に大量に使ったり、長期的に使ったりした場合 →骨の代謝やホルモンの産生に影響を与える ・長期的に使うと骨を脆くする危険性がある →「大腿骨骨頭壊死」「上腕骨頭壊死」「膝関節骨壊死」 といった困難な症状を招く可能性もある 【骨粗鬆症のリスク】 ・ステロイド注射は短期間に多くの投与、あるいは長期間使うと、 骨やホルモンの代謝に影響を与えかねない 【感染症になりやすい】 ・ステロイド注射は免疫を抑制するため、 長期間、関節内に投与を行うと「化膿性関節炎」になる危険性がある ・関節炎になった場合、抗生物質の内服による治療や、 重症化した場合は、関節内の洗浄が必要になる しかし、ステロイド注射は、変形性膝関節症や変形性股関節症、肩の関節症などの痛みに対して鎮痛、消炎(炎症をとりさること)の改善効果が得られます。 デメリットを過大評価すると使うのをためらってしまいがちです。 先にステロイド注射を使うデメリットを知っておくと、ステロイド治療に対する判断の一助となり、医師の診断や意見を理解する上でも役立ちます。 医療機関などで医師の管理のもと、適切にステロイド治療を行えると、必要以上に怖がる必要はなくなるはずです。 【長期使用はNG】痛み止めのステロイド注射は根本治療にならない ステロイド注射は、関節症の痛みで困っている場合に高い鎮痛効果が期待できます。 ただ、副作用があるステロイド注射を長期間、継続して使うのはおすすめできません。短期間でも大量に使うのは避けましょう。 また、ステロイド治療は、骨の変形や軟骨のすり減りなど、関節の状態を修復する効果はありません。病気の進行を止めるなど、根本的な治療を目的としていないのです。 たとえば、変形性関節症は進行する病気です。変形性関節症の人がステロイド治療を行っても、最終的には手術が必要となる可能性があります。 関節症におけるステロイドでの治療方法について 関節症でのステロイド治療は、内服薬と注射があります。 症状や状態にもよりますが、内服薬で痛みに対する効果が感じにくくなった場合に、関節内にステロイド薬を直接注射する流れが一般的です。 ステロイド薬を関節に注射すると、抗炎症作用により痛みを改善します。ただ、何度も申しますが、長期的な使用や短期の大量投与は、副作用のリスクがあるので避けましょう。 また、関節症の症状が進行するとステロイドの効果が減少して、外科的治療として手術の選択を迫られるかもしれません。 しかし、近年はステロイド注射以外にも、手術や入院を避けられる再生医療の治療方法もあります。 再生医療の幹細胞治療では、膝や股関節、肩などの治療において、自身の幹細胞を培養して関節注射を行う流れです。 まとめ|関節症のステロイド注射は痛み止めに効果がある ステロイド薬は、内服や痛む関節に直接注射する方法で使います。鎮痛効果と抗炎症作用により、痛みを緩和させる効果があります。 ただし、ステロイド注射はメリットがある反面、副作用もあるので注意が必要です。短期的な大量投与や、長期的なステロイド治療は避けるべきです。 ステロイド注射は問題のある部位を修復できないので、根本的な解決はできません。 ただ、医療機関などで医師の管理下で治療するなら、必要以上に怖がる必要はないでしょう。ステロイドの特性を知った上で、治療に使っていただければと思います。 また、関節症に関わる治療のひとつとして、再生医療もあります。 ステロイド治療以外で、根本的な治療を探している方は、一度当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 痛み止めのステロイド注射に関するQ&A 痛み止めのステロイド注射に関して、質問と答えをまとめています。 Q.関節症における痛み止めのステロイド注射は保険適用ですか? A.はい、一般的には保険適用になります。 ただし、症状や治療方法によっても変わる可能性があるので、詳細は医療機関でご確認ください。
2022.04.01 -
- 股関節
- 変形性股関節症
「病院で股関節を人工関節に置き換える手術をすすめられた」「変形性股関節症の手術が決まっている」といった方の多くは、手術後の生活が気になるのではないでしょうか。 股関節の変形などの治療として手術で人工股関節を入れても、すべてが元通りになるわけではありません。 手術後は、股関節に負担がかからないように以下のような動作や姿勢に気をつけて生活する必要があります。 本記事では、人工股関節手術後の生活で気をつけるべきことを解説します。 早期回復のためのポイントや仕事復帰までの目安もまとめているので、人工股関節手術を控えている・検討している方は、ぜひ参考にしてください。 人工股関節手術後の生活における注意点 人工股関節手術後の生活では、過度な運動や股関節に大きな負担がかかる姿勢を避ける必要があります。 具体的には、以下の6つに注意して過ごしましょう。 それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。 以下の記事では、人工関節や手術のリスクについて解説しています。あわせてご覧ください。 【医師監修】人工関節とは|メリット・デメリットや置換術について詳しく解説 【医師監修】高齢者が股関節手術を受けるリスクを解説|年代別で控えた方がいい理由も紹介 適度に歩く時間をつくる 人工股関節手術後の歩行に関して、とくに制限はありませんが、以下の点に注意しましょう。 筋力の低下を防ぐため歩く時間を作る 歩行時は革靴ではなく滑り止めがついた運動靴を履く 翌日まで疲労が残る場合は、運動量が多すぎる可能性が高いため、ペースを調節してください。 股関節に負担がかかる日常動作は避ける 人工股関節手術後の生活では、股関節を曲げて膝を内側にねじるような姿勢は負担が大きいので避けましょう。 とくに股関節の屈曲などの複合動作が続くと、股関節に大きな負担がかかって脱臼や骨折の原因になります。 人工股関節の脱臼を防ぐためにも、日常生活の中では以下の点に注意が必要です。 あぐらや横座りなどを避ける ズボンや靴下などを履くときは床ではなく椅子に腰掛ける ただし、座るときにどの程度の注意が必要かは、手術方法によって異なります。 近年は筋肉や腱を切らずに済む方法が増え、人工股関節手術後の脱臼のリスクそのものが低下しています。 手術後に避けるべき動作や姿勢については、医療機関や主治医に確認しましょう。 過度な運動やスポーツを避ける 人工股関節手術後は、過度な運動やスポーツを避ける必要があります。 手術をしたからといって、ハードな運動ができるわけではありません。 過度な運動は股関節の脱臼やゆるみを起こしてしまう可能性があるため、注意が必要です。 ただし、適度な運動は、股関節周りの筋肉を鍛えることにつながるため、無理のない範囲で体を動かすことをおすすめします。 実際に、人工股関節手術後の生活で、ハイキングやウォーキングなど、さまざまな運動を楽しんでいる人もいます。 手術後の生活で無理なくできる運動は、水泳やウォーキングなどです。 ただし、水泳の場合、股関節に負担がかかる平泳ぎよりもバタ足などがおすすめです。 また、ウォーキングは15分程度の軽い運動にとどめるなどの配慮が必要です。 重いものを持たないようにする 人工股関節手術後の生活では、日常的に重たいものを持たないように注意しましょう。 重いものを持ち上げたり、持って移動したりすると、股関節に大きな負担がかかります。 もちろん、しゃがんだ姿勢から荷物を持ち上げることも避けましょう。 軽い荷物であれば大丈夫ですが、足腰を使わなければ持ち上がらないほどの重い荷物であれば、家族や友人に手伝ってもらって運んでください。 とくに家族には、人工股関節手術ことを伝え、手術後の生活についてよく理解してもらっておくと安心です。 入浴時は膝を大きく曲げないようにする 人工股関節手術後の入浴時は、とくに身体を洗う姿勢に注意してください。 ほかにも、以下の点に気をつけると股関節への負担を減らせます。 シャワーチェアを使用して椅子に腰掛けた姿勢で身体を洗う かがみこまなくて済むようにタオルではなく柄が長いブラシを使用する 浴槽で両足を伸ばせない場合は浴槽用の小さな椅子を使用する 椅子を使うスペースがない場合は、浴槽の縁にも腰掛けることも可能です。しかし、足先を洗う際などは無理にかがみこむと脱臼する可能性が高いため注意しましょう。 なお、浴槽への出入りしやすくするためには、浴室の壁に手すりを取り付けると便利です。 転倒を防ぐための生活環境を整える 人工股関節手術後は、人工股関節の破損を避けるためにも転倒に気をつけましょう。 手術後の生活では、人工股関節とうまく付き合っていく意識が必要です。 転倒は、人工股関節の破損だけではなく骨折の原因にもなります。 骨折によって歩行が難しくなると、手術をした意味がなくなってしまいます。 手術後は、外出の際に階段を避けてエスカレーターやエレベーターを利用したり、足場の悪いところは極力歩かないようにしたりするといった心がけが必要です。 人工股関節手術後から仕事復帰までの目安期間 人工股関節手術後に仕事復帰できるまでの期間は職種によって異なり、事務職であれば、数週間から1カ月程度で復帰が可能です。 しかし、業務上でしゃがんだりかがんだりする動作を伴う場合は、復帰までに時間がかかります。 人工股関節手術後の仕事復帰までの目安は、以下の通りです。 事務職 2~4週 立ち仕事(半日) 4~6週 立ち仕事(1日) 6~8週 ドライバー・配送業 2~3カ月 激しい肉体労働が中心の仕事 3カ月以降 ただし、手術後の回復には個人差があるため、まずは主治医に相談してから仕事に復帰する計画を立てましょう。 人工股関節手術後に生活へ復帰するためのポイント ここでは、人工股関節手術後の生活において、早期回復のために工夫すべきポイントを紹介します。 股関節に負担の少ない生活スタイルに変える 人工股関節手術後の生活では、股関節に負担のかかる姿勢を避ける必要があります。 たとえば、正座や足を前に投げ出して座る姿勢は手術後でも問題ありませんが、体育座りや横座りなどは脱臼のリスクが高まります。 和式トイレなどでしゃがみ込む、座布団に座る、重いものを持ち上げるなどの動作は、意識して避けましょう。 人工股関節手術後は、できる範囲で椅子や洋式トイレを利用するようにして、生活スタイルを切り替えていくことをおすすめします。 また、布団を敷いて寝ている方は、ベッドにしたほうが股関節に負担をかけずに済みます。 体重管理をする 人工股関節手術後の回復を早めるためには、体重管理もポイントです。 体重が重いだけでも、股関節には大きな負担がかかるため、適度な運動をして体重管理しましょう。 標準体重よりも重い場合や、普段から身体が重いと感じている場合は、思い切ってダイエットを始めることもおすすめです。 ただし、単に体重を減らすだけではなく、筋力の維持にも努める必要があります。手術後は徐々に股関節を慣らすようにして、1日15分程度のウォーキングなど軽い運動をしましょう。 適切なリハビリテーションを続ける 人工股関節手術後の回復を早めるためには、適切なリハビリテーションを続ける必要があります。 人工股関節手術後は、筋力が低下している状態です。 とくに手術前から痛みで動きが制限されていた場合は、筋力の低下が顕著になる傾向があります。 人工股関節手術後に目指す生活レベルにもよるものの、筋力を回復させるためには、手術後も長期間にわたってリハビリテーションを続けることが大切です。 医療機関や主治医に相談しながら、納得のいく治療計画を立てましょう。 人工股関節手術後の生活の注意点に関するよくある質問 人工股関節手術後の日常生活の注意点に関するよくある質問と回答を紹介します。 人工股関節手術後の生活で気を付けることは? 人工股関節手術後の日常生活では、股関節に負担がかからないように気を付けましょう。 近年では人工股関節の耐久年数が向上していることから、日常生活だけでなく運動をする方も増えてきています。 しかし、人工関節は使えば使うほど摩耗していくため、股関節に負担がかかる動作を続けることで人工股関節の寿命が短くなっているといえます。 そのため、人工股関節を少しでも長持ちさせるためにも、術後の日常生活では股関節に負担がかからないように注意することが重要です。 自宅でもリハビリは必要ですか? 基本的に退院後でも自宅でリハビリは継続した方が良いです。 必要なリハビリは患者さまの目的によって異なるため、自分に合ったリハビリを続けましょう。 例えば「趣味のスポーツを再開したい」という場合には、そのスポーツで股関節にかかる負担を軽減できるように筋力トレーニングやストレッチが必要です。 しかし、自宅付近の移動ができれば良いという方は、スポーツをやりたい人ほどリハビリを頑張る必要はないといえます。 日常生活をおくる上で影響がない程度に筋力や柔軟性の維持に努めましょう。 人工股関節手術後にやってはいけないスポーツは? 人工股関節手術後は、股関節を捻るような以下のスポーツは控えましょう。 サッカー バスケットボール 野球 バレーボール テニス 水泳 柔道 ラグビー 上記のようなスポーツは、股関節を捻る際に大きな負荷がかかるため、人工関節の摩耗や破損につながる可能性が高いです。 しかし、筋力や柔軟性を低下させないために適度な運動は推奨されています。 どの程度の運動ができるかは個人差があるため、主治医と相談した上で行いましょう。 人工股関節手術後に杖はいつまで使うべき? 人工股関節手術後は、3ヶ月前後を目安に杖を使用しましょう。 術後に転倒してしまうと人工股関節の脱臼や損傷のリスクがあるため、転倒防止に杖の使用が有効です。 とくに混雑しやすい場所や長時間歩く場合などの状況をみて、3ヶ月を過ぎても杖を使用した方が良いでしょう。 人工股関節手術後の生活では関節に負担をかけないようにしよう 今回は、人工股関節手術後の生活で気をつけるべきことや工夫すると良いことなどを解説しました。 基本的に人工股関節手術後の生活では、人工股関節に配慮さえすれば大きな支障はきたさないでしょう。 しかし、人工股関節とうまく付き合っていく必要があるため、どうしても注意や工夫をしなければならない場面も出てきます。 なお、手術後の生活における注意事項や運動、リハビリテーションなどに関しては、必ず主治医の指導を受けるようにしてください。 ▼ 立ち上がり動作における股関節への負担を減らすポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
2022.03.31 -
- ひざ関節
ウォーキングを日課にしていると、多少膝が痛くても「動かした方が体にいい」「少し歩けば和らぐかも」と、つい無理をしてしまいやすいです。 しかし、痛みがある状態での無理な歩行は膝関節への負荷を高め、軟骨のすり減りや炎症の悪化を招き、変形性膝関節症への進行リスクを高める可能性があるので注意が必要です。 この記事では、膝が痛い時の対処法や、痛みの抑え方などを解説します。 また正しいセルフケアや保存療法を続けても膝の痛みが改善しない場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 辛い膝の痛みに対する \新たなアプローチ/ 再生医療とはご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、膝関節・関節軟骨の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 趣味のウォーキングを楽しみたい 安静やセルフケアを行っても痛みがなかなか改善しない リハビリや運動療法を続けても効果を感じにくい 日常動作に支障が出ている このまま歩き続けていいのか不安・他の治療も検討したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 再生医療の治療内容については、以下の動画でも紹介していますので、ご覧ください。 https://youtu.be/iHqwMDfKID8?si=t475mkml_1XLH-0y 「セルフケアや保存療法では改善が見られない」「慢性的な膝の痛みから解放されたい」という方も、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 また元気に歩くために、まずは無料相談! 膝が痛いときはウォーキングせずに休む 膝が痛いときは、重症になることを予防するためにもウォーキングせずに休みましょう。 膝に痛みを感じる原因に、急激な方向転換や、度重なる負担からきた筋肉や靭帯の損傷、骨への衝撃が関節内部まで及ぶことによって、膝の故障に加えて半月板損傷や滑液包炎を発症していることが考えられます。 また、体の防御反応である「炎症」が起きている可能性もあります。 炎症がある場合は、ウォーキングなど軽い運動であっても炎症が回復するまで控えるのが賢明でしょう。 では、炎症はどのように判断すれば良いのでしょうか? これを判断する基準は、5つあります。それは腫脹、疼痛、発赤、機能障害、熱感というものです。 膝の炎症を判断する基準 膝の炎症を判断する基準は、以下の通りです。 腫脹 疼痛 発赤 機能障害 熱感 炎症が起きると、傷めた箇所の毛細血管が広がり、局所的に血の流れが増大することで発赤や、熱感がみられるようになります。 また、血液が血管外へ漏れ出すことで組織が腫れ、傷めた箇所が圧迫されることで痛みを感じます。 すると痛みにより思うように体を動かせない機能的な障害が起こります。そして炎症反応の過程で血管が拡張します。 上記の判断基準はあくまで、このような状況になった場合の医療機関を受診するキッカケにしていただくものです。 炎症を感じたら素人判断せずに医師の診断を受けましょう。 以下の記事では、膝の痛みによくある鵞足炎(がそくえん)という疾患について詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 膝痛の慢性化に注意 膝を傷めた場合、まずは冷やすことで血管を収縮させ、腫れや炎症の広がりを抑えることが推奨されています。 尚、炎症が起きているのにも関わらず、運動を続けたり、治りきる前の早すぎる復帰には十分、気をつけたいところです。 注意しなければ炎症が長引くだけでなく、傷めた箇所の修復が追いつかず「いつまでたっても痛みが取れない」という痛みの慢性化につながってしまいます。 ウォーキングで起きる膝痛の治し方 ウォーキングで起きた膝の痛みに対しては、以下の対処で回復が期待できます。適切なケアで症状の改善を目指しましょう。 発症直後はただちに冷却する ストレッチに取り組む 痛みが強い場合は病院で診察を受ける ウォーキングの再開時はテーピングをおこなう とくに発症直後にしっかりと冷やすのは重要です。 それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。 発症直後はただちに冷却する ウォーキングのなかで膝に顕著な痛みを感じたら、患部を冷やしましょう。 受傷後、2〜3日ほど、できるだけ冷やすようにすれば、炎症反応を抑えられます。 1回あたり15~20分で、1日に2〜3回ほど冷却するのがおすすめです。 冷却には、水に濡らしたタオルや氷枕などを活用しましょう。 アイスノンなども便利です。 急性期(2〜3日)が過ぎ、腫れや強い痛みが落ち着いてきたら、今度はホットパックや長めの入浴で体を温めましょう。 血流をうながし、回復を促進します。 なお、「冷やす」「温める」の順番を間違えると逆効果なので注意しましょう。 ストレッチに取り組む 痛みがある程度落ち着いてからは、下半身のストレッチに取り組むのがおすすめです。 大腿四頭筋などが刺激されると、血流がよくなり、回復が早まります。ウォーキング代わりの運動にもなるでしょう。 例えば以下のようなストレッチは効果的です。 1.壁に片手をつく 2.片足の膝を上げて、つま先を手で掴む 3.そのまま体の内側に、足を引き寄せる 4.姿勢を30秒ほどキープする 5.1から4を3セット繰り返す ストレッチで、膝に負担を抱えず、大腿四頭筋などの筋肉を刺激し、回復を促進できます。 痛みが強い場合は病院で診察を受ける 痛みが落ち着かない場合は、重大な怪我を負っているかもしれません。 その場合は病院の受診をおすすめします。 軽度の炎症なら、数日冷却したり、体を温めたりする過程で痛みが引きます。 それでも痛みが続く場合は、より深刻な問題が隠れている可能性があります。 半月板損傷、靭帯の断裂、軟骨の損傷など、様々な原因が考えられるため、適切な診断と治療が必要です。 なお、膝の痛みが強い場合は、変形性膝関節症も疑われます。 あわせて以下の記事もご覧ください。 ウォーキングの再開時はテーピングをおこなう 痛みが引き、ウォーキングを再開する際、患部にテーピングを巻きましょう。 痛みが引いても、患部には炎症が残っており、再度刺激すると再発する可能性があります。 テーピングで関節の不必要な動きを制限し、膝への負荷を軽減することで再発を防ぎます。 適切なテーピングは関節を安定させ、痛みの原因となる過度な動きを抑制します。 なお、テーピングは自身でなく、専門家に巻いてもらうのを推奨します。 たとえば整形外科や接骨院では、技術者による正確なテーピングを実施できます。 ウォーキングのための膝痛予防トレーニング 痛みが慢性化してしまった人や、「変形性膝関節症」のように、膝に痛みが出やすい方は無理して運動を続けると、かえって膝の状態が悪化します。 運動を行う際には、痛みを我慢しながら行うのではなく、痛みなくできる運動を取り入れることがおすすめです。 いずれの運動も始めるときや、終わりには、ストレッチなどで身体をほぐすことが非常に効果的です。 また、運動が不安な場合は、膝へサポーターを着けて支えてやれば不安なく動けるかもしれません。 膝の負担が少ないトレーニング「等尺性運動」 膝に痛みを感じるタイミングのほとんどが、立ち上がる時、動き出しなどの膝に体重をかけた時です。 そんな方におすすめの運動が、座りながらできる大腿四頭筋を使う運動です。 椅子に座ったまま片方の膝を伸ばしたままキープします。 この方法は膝へ体重による負荷をかけずに大腿四頭筋のトレーニングが行えます。 このように関節を曲げ伸ばしせず、筋肉を収縮させる運動方法を「等尺性運動」といい、負担なく行えるのが特徴です。 軽度な運動で痛みを感じる方にはおすすめとなる運動方法です。 プールの浮力を活かしたウォーキングも有効 プールに入ることで体へ浮力が生まれます。 プールの深さにもよりますが、浮力は体重による負荷を50〜70%程度減らすことができます。プールでのウォーキングは膝に痛みを抱えている方におすすめの運動方法です。 特に地上でのウォーキングでは痛みを感じるけれど、椅子を使って行う等尺性運動では物足りない。そんな方におすすめの運動方法です。 リハビリを兼ねた低負荷のウォーキング リハビリを目的とした低負荷のウォーキングも有効です。 時間や歩数に目標を定めず、膝が痛まない距離と強度でウォーキングに取り組みましょう。 また、斜面や未舗装の実を含むルートは避けるのが賢明です。 変形性膝関節症がある場合は、個人の状態に合わせて歩行量を調整することが重要です。 痛みが出ない範囲で徐々に歩行量を増やし、症状に応じて医師や理学療法士の指導を仰ぐようにしましょう。 まとめ:膝が痛い時は本格的なウォーキングを避けて安静に 膝に痛みを感じた場合は、まず無理をせず、炎症が落ち着くまで運動を控えることが大切です。 炎症が起きているかどうかは5つの徴候をもとに判断し、急性期には2〜3日冷やし、その後は温めることで回復を促進します。 もし2〜3日経過しても強い痛みを感じる場合などは、医療機関、病院等の整形外科を受診し、検査を受けるなど、その指示に従われることをおすすめします。 一方で、痛みが慢性化している場合や、変形性膝関節症と診断されている方では、運動のたびに痛みが出やすく、改善が難しいケースも少なくありません。 リハビリや運動療法、薬物療法などを続けても、「痛みがなかなか改善しない」「日常生活に支障が出ている」といった場合は、再生医療という新たなアプローチもあります。 再生医療は、患者様ご自身の細胞を用いて、膝の組織の修復や炎症の軽減を目指す治療で手術を行わずに改善を目指せます。 https://youtu.be/SmhROy_cP4o?si=74UUjBMRGESQ0paB 「運動やリハビリをしても改善しない」「手術は避けたいが、このままでよいのか不安」という方は、まずは一度、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 また元気に歩くために、まずは無料相談!
2022.03.30 -
- ひざ関節
- 脊椎
- 股関節
- 肩関節
- 肘関節
- 手部
レントゲン検査やCT検査で股関節の痛みや違和感の原因が特定できない場合、MRI検査が必要となるケースがあります。 MRI検査では、レントゲンやCTでは映し出せない神経や筋肉の異常を詳しく調べられるからです。 本記事では、股関節に異常がないかを調べるMRI検査について詳しく解説します。 MRI検査で発見できる病名・疾患や、MRIの撮り方も紹介しているので、股関節の痛みや違和感に悩み詳しい検査を検討されている方は参考にしてみてください。 MRIを含む股関節を調べる画像検査3種【費用相場】 股関節の異常を調べるときに実施される画像検査は、主に以下の3種類です。 レントゲン検査 CT検査(Computed Tomography) MRI検査(Magnetic Resonance Imaging) 検査の内容や費用をそれぞれ見ていきましょう。 1)レントゲン検査 レントゲン検査は、多くの方にとってなじみのある放射線の一種であるエックス線を用いた検査方法です。短時間で簡単におこなえますし、苦痛もほとんどないため、まずはレントゲンを撮る病院が多いかと思います。 レントゲン検査は、骨の状態、部分を詳しく見るのに適しています。 たとえば骨折や、骨の変形などがその代表です。しかし、筋肉・軟骨・神経などの骨より柔らかい組織は撮影できません。 最近はデジタル化の影響で線量が格段に少なくなっているため通常の検査であれば問題はありません。ただ、放射線を用いる検査ですので、何度も繰り返して検索をおこなうなどの場合は被曝の可能性については気になるところです。 【検査費用の目安】 検査費用:600〜2,000円 ※撮影枚数2枚で3割負担の料金を想定 2)CT検査(Computed Tomography) CT検査は、レントゲンと同じエックス線を用います。 このエックス線をあらゆる方向から照射することで、体の輪切りした画像撮影が可能になります。レントゲンと違って体の内部まで輪切りにした状態で確認ができます。 輪切り画像を重ね合わせて他の断面の画像を構築したり、三次元(3D)の立体画像で確認したりできる検査です。 レントゲン検査よりもさらに詳しく骨の状態を評価できますが、レントゲンと同じく筋肉・軟骨・神経などの骨より柔らかい組織については判断しにくい特徴があります。 【検査費用の目安】 検査費用:5,000〜15,000円 ※3割負担の料金を想定 3)MRI検査(Magnetic Resonance Imaging) MRI検査とは、大きな磁石(磁場)を利用して体の内部を画像化する検査です。 レントゲン検査や、CT検査ではわからない筋肉や神経などの柔らかい組織を写し出す作業を得意としています。また、何より放射線を使用しないため被曝もなく、患者さんの人体に無害な検査という点で優れています。ただ、装置自体が大きく、とても高価なため、大学病院をはじめとした一部の施設にしか配置されていません。 また、誰でもできる訳ではありません。仕組みとして非常に強力な磁石を用いた装置なので、体内に金属があると検査できない場合があります。 MRI検査の注意点はこちら▼ 【検査費用の目安】 検査費用:5,000〜17,000円 ※3割負担の料金を想定 股関節のMRI検査でわかる主な3つの病名 ここでは、MRI検査で発見できる主な股関節の疾患を3つ紹介します。 ・変形性股関節症 ・関節リウマチ ・大腿骨頭壊死 順番に見ていきましょう。 変形性股関節症 変形性股関節症とは、股関節にある軟骨がすり減って、骨が変形する疾患です。変形性股関節症を発症し、症状が進行すると股関節に痛みが生じます。 また、股関節の可動域が制限されるようになり、立ち上がる動作や靴下をはく動作などに支障をきたすようになります。 変形性股関節症の詳細はこちら▼ なお、変形性股関節症の治療には、人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が有効です。 幹細胞を股関節に注射すれば、すり減った軟骨が再生されます。徐々に痛みが軽減し、手術を回避できる可能性が高まります。 期待できる治療効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 関節リウマチ 関節リウマチとは、免疫システムの異常により、炎症を起こし痛みや腫れが生じる疾患です。股関節で発症した場合、リウマチ性股関節症と呼ばれます。 症状が進行または慢性化すると、関節が変形したり、こわばり・痛みによって日常生活に支障をきたしたりします。 また、炎症による発熱や、免疫システムのエラーによる臓器障害なども発生する可能性があるので、視野を広げた治療アプローチが必要です。 関節リウマチの詳細はこちら▼ 大腿骨頭壊死 大腿骨頭壊死は、股関節を形成する骨の一部である大腿骨頭への血流が低下して骨組織が壊死する疾患です。原因が不明な場合は「特発性大腿骨頭壊死」と呼ばれ、難病に指定されています。 症状が軽度で壊死の範囲が狭い場合は、経過観察も可能です。 しかし、壊死範囲が広く、症状が著しく進行している場合は、骨切り術や人工股関節置換術の手術が視野に入ってきます。 大腿骨頭壊死の詳細はこちら▼ 股関節を調べるときのMRIの撮り方 股関節を調べるときのMRIの撮り方を以下の表にまとめました。検査の流れを把握しておきたい方は参考にしてみてください。 流れ 検査内容 1.磁性体の装飾品を外す 磁場を発生させるMRIの故障の原因となるため、アクセサリーや時計などの金属類は事前に外しておく 2.検査着に着替える 必須ではないが安全性を考慮して推奨されている(参考1) 3.ヘッドホンや耳栓を装着する 検査中に騒音が発生するため、専用のアイテムで耳をふさぐ 4.ベッドに横たわる 指示に従って体勢を整える。撮影部位を固定する必要があるため患部によって多少体勢が変わる 5.検査開始 トンネル型の機械に入って検査を受ける。検査時間は撮影部位や撮影方法にもよるが、20〜45分 検査結果は、早くて当日中に出ます。詳細な分析を要する場合は、7〜10日ほどかかります。 MRI検査の全体像を解説した記事はこちら▼ まとめ|股関節に異常を感じたらMRI検査を検討しよう MRI検査は、レントゲン検査やCT検査ではわからない筋肉や神経などの組織の異常を詳細に映し出せます。 原因がはっきりわからない痛みや違和感が股関節に現れたら、MRI検査を受けて病名や疾患名を調べると良いでしょう。 早期に原因がわかれば、適切な治療を開始して早い回復を目指せます。 変形性股関節症を含む膝の痛みに対する根本的治療には「再生医療」を推奨します。再生医療は、人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、すり減った膝軟骨の再生を図ります。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 股関節のMRI検査に関するよくある質問 最後に股関節のMRI検査に関するよくある質問と回答をまとめます。 MRIの画像に映る白い影は何ですか? MRI画像に映る白い影の原因は、以下のように複数考えられます。 ・小出血 ・骨髄の浮腫 ・組織や骨の損傷 ・レントゲンには映らないような微小な骨折 医師の話を聞いて、白い影の正確な原因を確認しましょう。 股関節のMRI検査で異常なしでも痛みが生じるのはなぜですか? 小さな組織の損傷は、MRIに映らない場合もあります。そのため、実際には損傷が起きていても、検査結果では「異常なし」と診断されるケースもゼロではありません。 また、股関節の靭帯が緩んで、痛みを伴う場合もあります。靭帯の緩みはMRIでは確認が難しく、検査では異常が見つからないケースもあります。 【参考文献】 参考1:http://fms.kopas.co.jp/fmdb/JJMRM/27/4/230.pdf
2022.03.30 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 膝の内側の痛み
医療用の膝サポーターには、保険適用のものと、自費となるものがあります。 保険適用される膝サポーターは、国が定める条件を満たしたものに限り、それ以外は自己負担の対象です。 本記事では、医療用膝サポーターにおける保険適用の条件や払い戻しの申請方法について解説しています。膝の痛みや違和感に悩み、膝サポーターの購入を検討中の方は、参考にしてみてください。 医療用の膝サポーターが保険適用になる条件【該当しない場合は自費】 医療用の膝サポーターが保険適用になるには、国が定める一定の条件を満たす必要があります。 保険適用の条件は以下の3つです。 ・完成品であること ・疾病または負傷の治療遂行上必要なものであること ・オーダーメイドで製作した場合のものと同等もしくはそれに準ずる機能が得られるものと認められるもの 参考:厚生労働省|リスト化に当たってのリスト化の対象及び基本的な考え方について これらに該当しない場合は、自費で購入することになります。 以下は、膝サポーターを使用する可能性が高い疾患です。※疾患名をクリックすれば詳細記事をチェックできます ・変形性膝関節症 ・前十字靱帯損傷 ・後十字靭帯断裂 ・半月板損傷 このような膝の疾患がある場合、医療用サポーターの使用を医師に相談してみましょう。 整形外科や病院で処方される医療用膝サポーターは保険適用の可能性が高い 整形外科や病院で処方される膝サポーターは、医療用として国から認められているものが多いです。そのため、保険適用で購入できる可能性が高いといえます。 一方で、市販のサポーターは、医療機器としての認可を受けていないものも多く存在します。 保険適用のサポーターを利用したい方は、まずは医師に相談して、手配できるかどうか確認してみると良いでしょう。 医療用膝サポーターの価格表 医療用膝サポーターの価格については、国が公表している以下の資料に詳しく記載されています。 参考:厚生労働省|療養費の支給対象となる既製品の治療用装具 資料では、以下のような情報を確認できます。 ・製品名 ・メーカー名 ・対象疾患・症状の適応例 ・装具の機能・目的 ・装具の基準価格 価格が気になる方は、資料を一度確認してみてください。製品の比較検討もできるため、購入時の参考になるでしょう。 医療用膝サポーターが保険適用になった場合の申請方法 医療用膝サポーターが保険適用になった場合、先に立て替えて支払い、その後に払い戻しを受ける仕組みです。 払い戻しを受けるには、健康保険課や特別出張所の窓口で申請をおこないます。 以下は、申請時に必要な書類の一例です。 ・保険証 ・内訳がわかる領収書 ・医師の診断書(意見書) ・振込口座の確認できるもの ・療養費支給申請書兼請求書(都道府県の役所で手配可能) 提出先の都道府県によって、提出書類や申請の流れが異なる場合があります。手続きがスムーズに進むよう、事前に申請方法を確認しておきましょう。 なお、払い戻しにはおよそ3カ月かかります。 まとめ|医療用膝サポーターが保険適用になる条件を知って医療費の負担を抑えよう 医療用の膝サポーターは治療を目的としたものなので、市販のものより性能が良い商品が多い傾向にあります。 国が公表している資料に、保険適用のサポーターが一覧で紹介されているので、購入する際は参考にしてみてください。 なお、しばらくサポーターを使用しても効果が実感できない場合は、病院の受診を検討してみてください。症状が進行している可能性もあるためです。 自分に合った病院を探している方は再生医療を専門とする『リペアセルクリニック』への受診をご検討ください。再生医療とは人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術です。すり減った軟骨を再生し、膝の痛みを軽減させる効果があります。 本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。
2022.03.30 -
- 健康・美容
「骨粗しょう症が心配」「関節痛が気になる」と悩んでいませんか。骨が弱くなる大きな原因はカルシウムの不足ですが、他の栄養素によるサポートも丈夫な骨を作るためには欠かせません。また、生活習慣の見直しも大切です。 本記事では、社会人や高齢者が骨を強くするための食事・生活習慣を医師が紹介します。骨のために避けたい食事・生活習慣もお伝えするので、普段の生活を見直し丈夫な骨を作っていきましょう。 骨を強くする食べ物はどんなもの?4つの栄養素がカギ 日本人の多くはカルシウム不足だといわれます。また、丈夫な骨を作るためにはカルシウム以外の栄養素もバランスよく摂ることが大切です。 以下では骨を強くするためにとくに大切な4つの栄養素について説明します。 栄養素 効果 カルシウム 骨の材料となる ビタミンD カルシウムの吸収を助ける ビタミンK 骨が作られるのを助ける マグネシウム 骨が作られるのを助ける カルシウム|骨を丈夫にする カルシウムは骨に最も多く含まれるミネラルです。 カルシウムが不足して骨が弱くなれば、骨折のリスクが増加します。また、立つ・歩くなど生活動作を行う身体能力が徐々に低下し、日常生活に支障が出たり要介護状態となったりするのです。 この身体能力の低下を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」といい、近年問題視されています。 骨のカルシウムを維持して元気に暮らし続けるために、以下のようなカルシウムを豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。 牛乳、乳製品(ヨーグルト) 大豆、大豆加工品(豆腐、おから、納豆) 魚介類(干しエビ、小魚) 野菜(モロヘイヤ、小松菜) 海藻類(昆布、ひじき) とくに乳製品および大豆食品中のカルシウムが吸収されやすいとの報告があります。野菜や海藻はこれらの食品と一緒に摂ると、吸収されやすくなるためおすすめです。 参考:もっと知ろう!「ロコモティブシンドローム」|日本整形外科学会 骨を強くするメリット 骨を強くするということは、骨密度が高い丈夫な骨をつくるということを意味します。骨を強くすると、加齢に伴う骨粗鬆症や骨折などのリスクを少なくし、要介護や寝たきり状態の予防に繋がるのです。 また、骨を強くする方法は、関節軟骨のすり減りを抑える方法とも深い関わりがあるため、関節痛や腰痛の予防にも高い効果を発揮します。 骨折や関節痛に悩まされる事の無い生活を送るためにも、骨を強くするための生活習慣について知っておきましょう。 ビタミンD|カルシウムの吸収を助ける ビタミンDは、腸からのカルシウムの吸収を助ける栄養素です。尿中に出ていくカルシウムを減らすはたらきもあり、カルシウムを効率よく利用するために欠かせません。 ビタミンDは魚類やきのこに多く含まれます。具体的には以下の食品です。 サケ サンマ ウナギ シラス干し イワシ丸干し きくらげ しいたけ しいたけに含まれるビタミンDは、紫外線に当たると増える性質があります。生でも干ししいたけでも、食べる前に天日に当てるとより多くのビタミンDを摂取できます。 参考:骨を強くする栄養素|骨粗鬆症財団 ビタミンK|骨の形成を促進する ビタミンKは、体内に吸収されたカルシウムが骨に取り込まれるのを助ける栄養素です。以下のように、色の濃い葉野菜や納豆に多く含まれます。 モロヘイヤ 小松菜 ほうれん草 ブロッコリー 納豆 ビタミンKは油とともに食べると吸収されやすくなります。野菜は炒め物にしたり肉類と一緒に食べたりするほか、油の入ったドレッシングをかけるのもおすすめです。 納豆はとくにビタミンKが豊富ですが、血栓症予防のための抗凝固薬の効果を妨げる場合があります。このような薬を服用中の方は、主治医の指示に従ってください。 参考:骨を強くする栄養素|骨粗鬆症財団 マグネシウム|骨の形成を促進する マグネシウムは、カルシウムが骨に取り込まれるのを助けるほか、骨の材料としても大切な栄養素です。体内にあるマグネシウムのうち、50〜60%は骨に存在します。 マグネシウムを多く含む食品には次のものがあります。 大豆製品 ごま ナッツ類 海藻 魚介類 大豆製品や魚介類にはカルシウムも豊富です。ぜひ積極的にとりましょう。 参考:1-7 ミネラル(1)多量ミネラル①ナトリウム(Na)|厚生労働省 骨を強くする栄養素の吸収を促す食品を摂ることも大切 食事で摂るカルシウムは、そのままでは腸から吸収されにくい性質があります。効率よく吸収されて骨に取り込まれるためには、サポートする栄養素と組み合わせることが重要です。 また、骨にはコラーゲンなどのたんぱく質も含まれます。コラーゲンはカルシウムが固まるための「骨組み」となり、骨のしなやかさを保つ役目があるため、カルシウムと同様に骨の健康を保つ上で大切です。 カルシウムのはたらきをサポートする栄養素と、それらが多く含まれる食品を以下にまとめました。 栄養素 効果 主な食品 たんぱく質 コラーゲン(骨の骨組み)の材料となる 豆腐、肉、魚 ビタミンC コラーゲンが作られるのを助ける 野菜、果物 ビタミンD カルシウムの吸収を助ける きのこ類 ビタミンK 骨が作られるのを助ける 納豆 マグネシウム 骨が作られるのを助ける 大豆、アーモンド これらの食品を、カルシウムを多く含む食品と合わせて摂ると食事全体のバランスも良くなるためおすすめです。 骨を強くすると骨折・関節痛・腰痛などを予防できる 骨を強くするには、骨密度が高い丈夫な骨を作ることが必要です。骨を強くすると、加齢に伴う骨粗しょう症や骨折などのリスクを減らし、要介護や寝たきり状態の予防につながります。 また骨を強くする方法は、関節軟骨のすり減りを抑え、関節痛や腰痛の予防にも高い効果を発揮します。 骨折や関節痛に悩まされることの無い生活を送るためにも、骨を強くするための生活習慣を知っておきましょう。 骨にいい食べ物以外で骨を強くするための方法 骨に良い食べ物に、以下の対策を組み合わせることで、より効果的に骨の強化が可能です。 積極的に日に当たる 適度に運動する習慣をつける ここでは社会人・高齢者の方にも取り入れやすい方法を紹介します。 積極的に日に当たる カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、紫外線に当たることで皮膚でも作られます。屋内で過ごす時間が長い方や、綿密な紫外線対策を行っている方は、毎日意識して日光浴を取り入れましょう。日焼けが気になる場合は、手のひらを日光浴させるだけでも効果があります。 日光浴の時間の目安は、冬場なら日なたで30分〜1時間程度、夏場なら木陰で15分〜30分程度です。直射日光を浴びなくても窓際で過ごしたり、洗濯物干しのついでに陽に当たったりすれば十分です。紫外線を浴びすぎると皮膚がダメージを受けるため、日光浴は適度な時間に留めましょう。 適度に運動する習慣をつける 骨に適度な刺激が加わると、骨を作る細胞が活発化します。日常生活の中で運動量を増やすことで、骨が強くなるのです。 以下では社会人や高齢者が取り組みやすい運動を紹介します。 社会人で運動不足になりがちな方向け 社会人の方は、通勤や移動時間を活用して、意識して運動量を増やしましょう。歩幅を広くしたり、早歩きしたりするだけでも負荷は上がります。 できれば普段の道のりより少し遠回りするなど工夫して10分長く歩いてみましょう。階段も積極的に利用してください。上りよりも下りの方が、骨に負荷がかかりやすいためおすすめです。 その他ストレッチやラジオ体操も、運動不足に効果的です。余力があれば、自宅で軽い筋力トレーニングも行ってみましょう。 高齢で身体に無理なく運動したい方向け 高齢の方は、けがや体の負担に気をつけながら、少しずつ活動量を増やしてみましょう。洗濯や掃除、買い物に出かけるなどの家事も立派な運動です。日常の活動量を増やすことから始めるとハードルが下がります。 室内で壁に手をついての片足立ちや、椅子の背などにつかまってかかとを上げて落とす運動を行うと、手軽に骨を鍛えられます。体の負担になりにくいウォーキングや水泳もおすすめです。 以下の記事も参考に、健康的な生活を目指しましょう。 骨の強化を妨げる食事・生活習慣に注意 骨を弱くするリスクのある食事・生活習慣について、以下にまとめました。思い当たるものがないかチェックしてみましょう。 1日の中で、牛乳やヨーグルトを全く飲食しない 1日3食(朝食、昼食、夕食)をきちんと食べることが少ない スナック菓子が好きでよく食べる 自分は肥満だと思う 運動する習慣がない O脚である 上記で当てはまる項目が多いほど、知らないうちに骨が弱くなっている可能性があります。 O脚の方は、筋力の低下や変形性膝関節症が原因かもしれません。これらは運動不足をはじめ、骨を弱くする生活習慣とも関わります。加齢によって骨は弱くなりやすく、とくに閉経後の女性は骨粗しょう症のリスクが高いといわれるため注意が必要です。 骨のために改善したい食事・生活習慣について、以下で詳しく説明します。 外食・コンビニ食のしすぎ 塩分の多い食べ物の摂りすぎ 過度なダイエット・偏食 過度な飲酒(アルコール摂取) 喫煙(タバコ)の習慣 外食・コンビニ食のしすぎ 加工食品などに使われる食品添加物には、ミネラルの一種であるリンが多く含まれます。リンはさまざまな食品に含まれており、骨の材料としても重要ですが、とりすぎるとカルシウムの吸収を妨げます。 外食やコンビニ弁当などを頻繁に利用する方は、とくにリンの摂りすぎに注意しましょう。魚のフライよりも焼き魚を選ぶなど、シンプルな調理方法のメニューを選ぶと添加物を避けやすいです。 参考:1-7 ミネラル(1)多量ミネラル①ナトリウム(Na)|厚生労働省 塩分の多い食べ物の摂りすぎ 塩分のとりすぎも、カルシウムの吸収を妨げます。濃い味付けが好きだったり、スナック菓子を頻繁に食べたりすると塩分過多になりやすいです。 また、カルシウムを摂るためにチーズや小魚を食べ過ぎると、塩分も摂り過ぎる可能性があります。 減塩の食品を選んだり、塩分が添加されていない牛乳やヨーグルトに置き換えたりして塩分の摂取量に気をつけましょう。 過度なダイエット・偏食 極端なダイエットや食事制限をしていると、若い人でも骨密度が低下しやすいです。 栄養不足になれば、骨の材料となる栄養素や、骨が作られるのを助ける栄養素も不足しがちになります。また、やせると体重による骨への負荷が減るため、骨を作る細胞への刺激も減ります。 骨密度が低下すると、将来骨粗しょう症になるリスクが高まります。無理な食事制限は行わず、1日3食バランスよく食べてしっかり運動しましょう。 過度な飲酒(アルコール摂取) お酒を飲み過ぎるとカルシウムの吸収が悪くなります。また、アルコールの利尿作用によって尿量が増え、尿中にカルシウムが排出されやすいです。 ただ、適量のアルコールであれば骨を強くし、骨粗しょう症の予防につながるともいわれています。 飲酒は適量に抑えるか、休肝日を作るように心がけましょう。お酒の飲み方は以下の記事も参考にしてください。 喫煙(タバコ)の習慣 喫煙は骨粗しょう症の危険因子のひとつです。タバコに含まれるニコチンはカルシウムの吸収を妨げます。女性の場合は、骨を丈夫に保つ女性ホルモン(エストロゲン)が減るのも懸念点です。喫煙習慣のある方は、禁煙するか本数を減らすだけでも骨を強くする効果が期待できます。 タバコは軟骨への悪影響も指摘されており、関節症が悪化しやすいです。以下の記事も併せてご覧ください。 まとめ|骨を強くする食べ物を積極的に摂り健康的に過ごしましょう 骨の強さを表す骨密度は加齢に伴い減少していきます。とくに女性は閉経を期に骨密度が大きく低下し、骨粗しょう症のリスクが増大するといわれています。また、中高年に限らず若い方も、極端なダイエットや食事制限は骨密度の低下を引き起こすためおすすめできません。 骨を健康な状態に保つには、食事によるカルシウムの十分な摂取と適度な運動の2点が重要です。カルシウムの吸収を妨げる食事や生活習慣はなるべく避けましょう。 以上を気をつけていても膝や股関節の痛みでお悩みの場合は、当院へご相談ください。初回カウンセリングでは専門医が丁寧にご説明いたします。電話・メールでの無料相談も行っていますので、お気軽にご連絡ください。
2022.03.29






