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- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 膝の内側の痛み
年齢とともに増えてくる膝の痛みや違和感。 とくに中高年層に多く見られる「変形性膝関節症」は、膝の軟骨がすり減ることで痛みや歩行障害を引き起こし、進行すると日常生活にも大きな支障をきたします。 しかし、膝の負担を減らすための正しい知識と行動を取り入れることで、その進行を予防できます。 この記事では、膝の負担を増やす原因や避けたい動作、さらに効果的な運動や生活習慣の工夫まで、医療的な視点からわかりやすく解説します。 将来も自分の足で歩き続けるために、今からできる対策を確認してみましょう。 膝の負担が増える原因とは? 膝の痛みに悩む方は高齢になるにつれて増加する傾向があり、とくに中高年以降の女性に多く見られるのが「変形性膝関節症」です。 変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで関節に炎症や痛みが生じ、進行すると歩行が困難になることもあります。 国内では、潜在的なものを含めると約3,000万人が変形性膝関節症を抱えていると推定されています。 変形性膝関節症が発症する主な原因は、「加齢」「外傷」「肥満」「遺伝的な要因」などが知られています。 さらに、普段の姿勢や動作のクセが、膝関節に過剰な負担をかけているケースもあります。 膝関節の構造と役割 変形性膝関節症を予防するために、まずは膝関節の構造を理解することが大切です。 膝関節は、太ももの大腿骨・すねの脛骨・膝のお皿の膝蓋骨から構成されています。 これらの骨の表面は、衝撃を和らげる役割をもつ関節軟骨に覆われています。 さらに、大腿骨と脛骨の隙間には、クッションのような役目をする半月板が内側と外側に1枚ずつ存在します。 この関節軟骨と半月板を合わせて、「膝の軟骨」と言います。 膝の軟骨には、関節をスムーズに動かす働きのほか、立ち上がりや歩行時の衝撃を分散し、膝へのダメージを軽減する重要な役割があります。 膝関節の主な動きは、膝を曲げ伸ばしする屈伸運動です。 加えて、わずかな回旋(まわす)運動がありますが、急激な曲げ伸ばしや無理なねじり動作は、軟骨に過度な負担をかけ、変形性膝関節症の原因になるおそれがあります。 日々の動作の積み重ねが、膝関節の軟骨をすり減らすきっかけになるため、正しい使い方を意識することが予防の第一歩です。 膝に負担がかかる日常の姿勢や動作 日常生活の中には、無意識のうちに膝に負担をかけている姿勢や動作が数多くあります。 以下のような動きには注意が必要です。 正座や深く膝を曲げてしゃがむ動作 両脚を横に投げ出して座る(横座り) あぐらをかく姿勢 歩行時や運動時の急な方向転換 これらの動作は、膝関節に過剰な負荷をかけることがあり、軟骨のすり減りにつながるリスクがあります。 また、膝の関節を安定させているのは、大腿四頭筋・ハムストリングスといった膝周囲の筋肉です。 これらの筋肉が働くことにより、膝の曲げ伸ばしなどの動作を安定して行えます。 しかし、加齢や運動不足によって筋力が低下すると、膝関節の安定性も低下し、結果的に軟骨への負担が上がります。 そのため、膝に負担のかかる姿勢を避けるとともに、筋肉を鍛えることも大切です。 日々の習慣を見直し、膝をやさしく使う意識を持つことが、変形性膝関節症の予防につながります。 膝が痛いときに「やってはいけない」NG行動 膝に痛みがあるときには、「安静にすべきか」「動かしたほうがいいのか」と迷うことがあるかもしれません。 しかし、間違った対応をしてしまうと、かえって膝の状態を悪化させる原因となることがあります。 以下のような行動は避けてください。 痛みを我慢して動き続ける → 炎症が悪化し、症状が進行するおそれがあります。 自己判断でマッサージをする → 炎症部位を刺激して、かえって悪化することがあります。 冷やす・温めるを間違える → 急性期は冷やす、慢性期は温めるなど、症状に合った処置が必要です。 痛みが出た直後で腫れや熱感がある場合(一般的には数日〜2週間程度)は、急性期の可能性があります。 サポーターやテーピングの誤用 → 誤った使用は膝に負担をかけることがあります。 サポーターやテーピングを装着する際は、きつく締め付けると血流を妨げたり、かえって痛みが強くなることがあります。適度な締め付けで、ずれない範囲で使いましょう。 また、症状の判断は難しいこともあるため、自己判断せず医師や理学療法士に相談してください。 膝の負担を減らす方法|日常生活で意識したいこと 膝の痛みや関節疾患を予防・改善するには、毎日の生活習慣を見直すことが大切です。 とくに、歩き方・立ち方・座り方といった基本的な動作や、靴の選び方、体重の管理といった身近なポイントに気を配ることで、膝にかかる負担を大きく減らせます。 ここからは、膝をいたわるために意識したい生活習慣の具体的な工夫をご紹介します。 膝にやさしい歩き方と立ち方 膝への負担を減らすには、日常の歩き方や立ち方を見直すことが重要です。 歩行時は、背筋を伸ばして視線を前に向け、かかとから着地してつま先で蹴り出すように意識しましょう。 足裏全体で地面を捉えるように歩くことで、膝にかかる衝撃をやわらげる効果があります。 また、立つときは片足に体重をかけず、左右均等に体重をのせるようにします。 猫背や反り腰の姿勢は膝関節に負担をかけるため、正しい姿勢を保つことが大切です。 毎日の動作を少し意識するだけでも、膝への負担軽減につながります。 靴やインソールで膝の衝撃をやわらげる方法 日常的に使用する靴やインソールを見直すことは、膝への衝撃をやわらげる有効な方法のひとつです。 とくに、クッション性が高く足にフィットする靴を選ぶことで、歩行時の膝関節への負担を軽減できます。 また、足のアーチをしっかり支える整形外科用インソール(足底板)を使用すると、体重が均等に分散され、膝へのストレスが和らぎます。 外反母趾や扁平足など、足の形状に合わない靴を履いている場合は、膝痛を引き起こす原因にもなりかねません。 体重管理と膝への負担の関係 体重は膝関節への負荷に大きく関係しています。 普通に歩くだけでも体重の約2 〜3 倍、走ると約3〜5倍もの負荷が膝にかかるとされており、体重が重いほど膝への負担も増すのです。そのため、肥満傾向の方は体重を適正に保つことで膝の負担を軽減できます。 また、適切な体重管理は、関節の安定性向上や外傷予防にもつながります。 変形性膝関節症が進行すると、膝の痛みをかばって運動療法ができないケースがあります。そうなると筋力や関節の可動域は低下し、さらに膝への負担があがるため、余計に痛みが悪化します。 痛みがないうちから筋力トレーニングや可動域訓練に取り組み、関節の安定性や柔軟性を高めることが大切です。 膝痛を悪化させない座り方・寝方の工夫 日常生活で膝への負担を軽減するには、座り方や寝方を見直すことも大切です。 とくに和式の生活スタイルでは、正座やあぐら、脚を横に崩して座る姿勢など、膝を深く曲げる動作が多く、関節に大きな負荷がかかります。 このような負担を減らすためには、椅子とテーブルを使う洋式の生活への切り替えがおすすめです。 また、布団よりもベッドのほうが、立ち上がる際の膝の負担を軽くできます。 膝の負担を減らすための効果的な運動と筋トレ方法 膝の痛みを予防し進行を防ぐには、適切な運動や筋力トレーニングが効果的です。 とくに、膝関節を支える太ももやお尻、体幹の筋肉を鍛えることで、膝への負担を軽減できます。 また、関節の可動域を保つストレッチや柔軟運動も重要です。 ただし、痛みが強いときには無理をせず、医師や理学療法士の指導のもと、安全に行いましょう。 ここでは、日常的に取り入れやすい基本的なトレーニングやストレッチのポイントをご紹介します。 太もも(大腿四頭筋)を鍛える 太ももの前側にある「大腿四頭筋」は、膝関節を支えるうえでとても重要な筋肉です。 この筋肉を鍛えることで、歩行や立ち上がり動作が安定し、膝への負担を軽減できます。 初心者でも取り組みやすいトレーニングとして、次の方法があります。 椅子に浅く腰掛けます 片側の膝を伸ばし、そのままの姿勢を5~10秒キープします ゆっくり元に戻し、反対側も同様に行います 左右交互に10回ずつ、1日2セットを目安に行いましょう。 お尻・腹筋も重要!全身のバランスを鍛える 膝の負担を減らすには、太ももだけでなく、お尻(臀部)やお腹(腹筋)といった体幹まわりの筋肉もバランスよく鍛えることが大切です。 これらの筋肉がしっかり働くと、立つ・歩くといった基本の動作が安定し、膝への負担を分散できます。 ヒップリフト 仰向けに寝て、膝を立てる お尻をゆっくり持ち上げ、数秒キープしてから元に戻す お尻の筋肉を意識して、10回×2セット ドローイン 椅子に浅く腰かけて、背筋を伸ばす お腹に力を入れて、ゆっくりへこませる そのままの状態で、自然な呼吸を数回繰り返す 体幹を整えるのに効果的です。 ストレッチで膝まわりの柔軟性を保つ 膝にやさしい体づくりには、筋肉を鍛えるだけでなく、柔軟性を保つことも大切です。 関節まわりがかたくなると動きがスムーズにいかず、膝に余計な負担がかかってしまいます。 以下のストレッチは、毎日お風呂あがりなど体が温まった状態で行うのが効果的です。 太ももストレッチ 浴槽の中で両脚を伸ばし、片側の太ももを両手で抱えながら、かかとをお尻のほうへ引き寄せます。 無理のない範囲で膝を曲げ、数秒キープしたらゆっくり戻します。 膝伸ばしストレッチ 同じく浴槽内で、かかとを前へ滑らせるようにして、膝をできるだけ伸ばします。 ゆっくりと呼吸しながら、力まずに行います。 どちらの体操も、無理なく痛みの出ない範囲で行いましょう。 運動を安全に続けるためのポイントと注意点 膝の負担を減らすには、筋力トレーニングや体重管理が効果的です。 しかし、無理に行うことで悪化してしまうこともあります。 大切なのは、無理なく継続できる負荷で取り組むことです。 高すぎる負荷や急な運動は避け、運動後に疲労が残るような内容は見直しましょう。 膝の違和感や痛みがあるときは医療機関へ相談を 変形性膝関節症の初期には、立ち上がりや歩きはじめに膝に痛みや違和感を覚えます。 しかし、動き続けるうちに痛みが和らぐケースも多く、いつの間にか治ったと見過ごされがちです。 こうした違和感は、膝のトラブルが進行しているサインかもしれません。 膝の異変を感じたら、我慢せず早めに医療機関へ相談しましょう。 変形性膝関節症には、保存療法や手術だけではなく再生医療という治療法もあります。 再生医療は、他の細胞に変化する分化能という能力がある幹細胞を使用する治療法です。詳しくは当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 まとめ|膝にやさしい生活習慣で関節疾患の進行を防ごう 膝の痛みが続くと、階段の上り下りや正座など、日常の何気ない動作が難しくなることがあります。 症状が進行すると、膝の手術をすすめられることもありますが、手術には体への負担があり、決断することは難しいはずです。 たとえ、手術をせずに運動療法などの保存療法に取り組んだとしても、痛みが悪化すれば満足に運動が継続できず、ますます身体機能が低下します。 やがては外出するのも億劫になり、寝たきり生活を余儀なくされる場合があります。 だからこそ、症状が軽いうち、もしくは痛みを感じ始めた段階で、予防と対策を始めることが大切です。 膝への負担を避けながら、筋力トレーニングで関節を安定させるように、バランスの取れた予防に取り組みましょう。 変形性膝関節症には、再生医療という手術を伴わない治療法もあります。 膝の痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。
2022.02.15 -
- 糖尿病
- 内科疾患
2024年11月に発表された「国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病の疑いが強い人は成人男性の16.8パーセント、女性は8.9パーセントにものぼります。(文献1) 糖尿病は完治しない病気であるといわれていますが、筋トレやウォーキングなどの運動を日常に取り入れることで、薬のみに頼らずとも症状を改善していくことは可能です。 この記事では、筋トレをはじめとする運動療法が糖尿病の改善につながる理由、糖尿病の方におすすめな運動方法を紹介しています。 糖尿病の完治は難しいが筋トレで改善が目指せる まず重要なポイントとして、糖尿病は完治する病気ではありません。 これは、血糖値が上昇しやすい代謝特性や加齢による生理的変化を根本的に変えることができないためです。 しかし、血糖値が上がらないよう生活習慣の見直しを続けることで、薬に頼らずに血糖値を下げ「寛解(一時的に症状が軽減・消失した状態)」を目指すことはできます。 薬に頼らない治療法には、筋トレやウォーキングなどの「運動療法」、食生活を見直す「食事療法」が主に挙げられます。 糖尿病の改善に筋トレが有効な理由 運動療法は、2型糖尿病を患っている人にとって重要な治療のひとつです。 日本糖尿病学会が発表しているガイドラインによると、運動療法を取り入れることで、以下の症状が改善するとされています。(文献2) 血糖コントロールの改善 肥満 内臓脂肪の蓄積 インスリン抵抗性 脂質異常症 高血圧症 慢性炎症 うつ状態 認知機能障害 上記は有酸素運動、筋トレ(無酸素運動)どちらを行っても得られる効果です。どちらか一方を行うより、有酸素運動と筋トレ(無酸素運動)を組み合わせることでさらに効果が上がることが報告されています。 さらに、高齢者の糖尿病患者の人は非糖尿病患者と比べて筋肉量の低下が著しいことが指摘されています。 有酸素運動の実施が困難な高齢者の人にとって筋トレ(無酸素運動)は有効な手段のひとつだといえるでしょう。 糖尿病は筋力の低下を引き起こす 糖尿病の改善に筋トレが有効な理由として、糖尿病を患っている人は非糖尿病患者と比べ筋肉量が減りやすいという点が挙げられます。 糖尿病は血糖値を下げるインスリンというホルモンの働きが弱くなることで発生します。 インスリンは血糖値のコントロールだけでなく、細胞の成長を促す特性も備えています。インスリンの働きが弱くなることによって、細胞の成長も低下し、筋肉にも影響を与えてしまうのです。 さらに、神戸大学の研究では、血糖値の上昇によって発生するKLF15というタンパク質によって筋肉の成長が抑制され、筋肉量の減少を起こしていることが明らかになりました。 健康な人は、KLF15を分解し量を減少させるWWP1というタンパクの一種が発生することで筋肉量の低下を防いでいます。しかし、糖尿病の人は血糖値の上昇によりWWP1が減少してしまうため、筋肉量が落ちてしまうのです。(文献3) 上記の理由からも、能動的に筋トレを行うことが重要であるとわかります。 体重のコントロールの必要性!肥満の悪循環を知る 糖尿病の寛解を目指す臨床試験「DiRECT」がイギリスで行われ、食事療法と運動療法をしっかり行い、体重をコントロールすることで2型糖尿病患者の半数近くは「寛解(症状が軽減・消失した状態)」を維持できることがわかりました。 では、なぜ食事療法と運動療法と体重コントロールだけで、薬物を使わず「寛解」を達成できたのかを解説します。 暴飲暴食や運動不足が続くと、全身に脂肪がたまり、肝臓にも脂肪がたまります。脂肪がたまった肝臓は働きが低下します。肝臓の働きが低下するとインスリンへの体の反応が鈍くなることがわかっています。これを「インスリン抵抗性」といいます。インスリン抵抗性が強まると、体は大量のインスリンを必要とするようになります。 すると、すい臓は「フル稼働」でインスリンをつくろうとするので、次第に疲弊してインスリンの分泌に支障をきたすようになります。インスリンの分泌が減ると、さらに肝臓に脂肪がたまるので、インスリン抵抗性がさらに強まってしまうのです。 この悪循環を断ち切るには、食生活と運動不足を改善し、脂肪がたまらないように肥満を解消する必要があります。 糖尿病の悪循環(断ち切ること) 暴飲暴食、運動不足で全身に脂肪がたまる 肝臓に脂肪がたまり、肝臓の働きが低下 インスリン抵抗性が発生:インスリンへの体の反応が鈍くなる インスリン抵抗性が強まる:大量のインスリンが必要となる すい臓が最大限に働いてインスリンをつくる 疲弊し、インスリンの分泌に支障をきたす インスリンの分泌が減ると、さらに肝臓に脂肪がたまる インスリン抵抗性がさらに強まる>ますます悪化 糖尿病の悪循環を断ち切るには肥満の解消が必要 2型糖尿病の改善には、上記の悪循環を断ち切ることが必要です。悪循環のメカニズムを知れば、「体重コントロール(脂肪を減らす)」によって症状を緩和できることが理解できると思います。 体重コントロールとは、標準体重(身長(m)×身長(m)×22)に近づけることです。 糖尿病の場合、標準体重と比べてやせている人より、太っている人のほうが問題になります。 食事量のコントロールも効果的ですが、脂肪を燃焼させるための筋肉がなければ長期的な改善は難しいといえるでしょう。 糖尿病を改善するおすすめの筋トレ方法を紹介 糖尿病の改善のために推奨されている筋トレ方法について、厚生労働省が推進している「2型糖尿病の人を対象にした運動プログラム」から抜粋して紹介します。 運動療法は主治医と相談の上で行ってください。代謝のコントロール状態や心疾患などの合併症、整形外科的疾患による運動の制限が必要な場合があります。 有酸素運動 有酸素運動はインスリンの働きを強め、糖の流れを改善してくれます。 ウォーキング トレッドミル エアロバイク エアロビクス ヨガ 水中歩行 などが推奨されています。運動の頻度は週に150分以上の中等度~高強度の運動がガイドラインでは推奨されていますが、週30分~100分程度の運動でも血糖改善効果が出ていることがわかっています。(文献2) 無理のない範囲で取り入れてみてください。 有酸素運動に併せて筋トレ(無酸素運動)を行う 有酸素運動と併せて筋トレ(無酸素運動)を行うことで、糖尿病の改善効果をさらに高めることができます。 糖尿病患者の方におすすめしたいのは、大きな筋肉を鍛えるトレーニングです。 大きな筋肉として挙げられるのは「胸」「背中」「下半身」の3カ所です。ダンベルなどの重りを使用し、適切なフォームで行いましょう。 動作中に重りをあげる際は息を吐き、重りを下げる際は息を吸うと筋肉の成長に効果的です。 各部位のトレーニングでは以下の種目がおすすめです。 胸筋 ダンベルフライ:仰向けに寝て、両手のダンベルを胸の上で開閉させる運動 チェストプレス:仰向けで両手のダンベルを胸から上へ押し上げる運動 水中で腕を開閉する運動 背筋 ダンベルローイング:前かがみになり、ダンベルを腰の高さまで引き上げる運動 ラットプルダウン:上部のバーを肩の高さまで引き下げる運動 バックエクステンション:うつ伏せで上半身を持ち上げる運動 下半身 ダンベルスクワット:両手にダンベルを持ち、膝を曲げ伸ばしする運動 レッグプレス:足で重りを押し出す運動 ダンベルを使用する運動と考えるとハードルは高いですが、自重のトレーニングでも十分効果は得られます。 ジムに行くことが困難だったり、ダンベルを持っていないという人は、ダンベルの応用として水を入れたペットボトルを使うこともおすすめです。 医師と相談し、自分に合った筋トレを選ぶ 糖尿病の改善のため運動療法に取り組みたくても、体調面の制約や時間的な余裕がない方もいるでしょう。 ある研究では短い運動時間でも血糖値の抑制は可能であるという報告が上がっています。まずは散歩や軽いストレッチなど、負担の少ない運動から始め、徐々に強度や時間を増やしていきましょう。 いきなりの高負荷な運動はけがのリスクを高めてしまうため注意が必要です。 運動を始める前には必ず主治医に相談し、ご自身の状態に適した運動の種類や強度、頻度について指導を受けることが重要です。 筋トレ以外の治療法 ここまで運動療法を中心に紹介しましたが、運動療法以外にも糖尿病の改善に効果的な治療法として食事療法があります。 また、近年は「再生医療」の注目も高まっています。それぞれの治療法についても理解を深めていきましょう。 糖尿病には筋トレだけでなく食事療法も効果的 糖尿病の改善には体重コントロールが必要ですが、運動療法だけでは十分とは言えません。適切な筋トレや有酸素運動を行っていても、食生活の改善がなければ摂取カロリーが過剰なままとなり、十分な効果が得られないことがあります。運動療法と食事管理を組み合わせることで、より効果的に糖尿病の症状を改善できます。 糖尿病患者の理想の食生活ポイント 糖質やカロリーの低い食事を摂る 1日3食、規則正しい時間に摂る 1日の活動量に合わせた適正なエネルギー量の食事をする 栄養バランスの取れた食事をする 食事量が多い人は、食事量を適正エネルギー量に調整しましょう。 1日の適正エネルギー量は、人によって異なり、「標準体重×身体活動量」で算出できます。 標準体重と身体活動量 標準体重=身長(m)×身長(m)×22 身体活動量 軽い労作(デスクワークが多い)25~30kcal/kg 普通の労作(立ち仕事が多い)30~35kcal/kg 重い労作(力仕事が多い)35~kcal/kg 近年糖尿病の治療として注目されている「再生医療」 再生医療とは、患者様自身の細胞から採取・培養した幹細胞を投与する先進的な医療法です。 糖尿病治療においては、自身の脂肪から培養した幹細胞をすい臓に投与することで、弱っていたすい臓の機能の改善を図ります。 すい臓が回復することによりインスリン分泌の増加、血管内の糖の吸収を促進することが可能になります。 一般的な内服治療やインスリン治療では糖尿病の進行を遅らせる効果はあるものの、根本的な回復を目指す治療ではありませんでした。 再生医療は自分自身が持つ「回復力」にアプローチする治療であるため、薬物療法とは異なった治療法だといえます。 まとめ|糖尿病は筋トレや運動療法、再生医療で改善を目指そう 「糖尿病は、一度発症すると完治しない」と、よく言われています。しかし、筋トレなどの運動療法や食事療法を通じて症状を改善することは可能です。特に2型糖尿病では、肥満や不健康な生活習慣が悪循環を生み出し、症状を悪化させることがあります。 この悪循環を断ち切るためには、食事のタイミングや、量をコントロールして、更に運動を行うことで脂肪を減少させることに取り組むことが重要です。 実行にあたっては医師の指導を受けながら、病状の管理に取り組みましょう。 また、糖尿病に対しては、運動療法の他にも「再生医療」という治療法もあります。 糖尿病に対する再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 参考文献 (文献1) 厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」 2024年 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html(最終アクセス:2025年3月25日) (文献2) 日本糖尿病学会. 糖尿病診療ガイドライン2024「第4章 運動療法」pp.67-68.日本糖尿病学会, 2024年. https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/04_1.pdf(最終アクセス:2025年3月25日) (文献3) Hirata Y, et al. (2019). Hyperglycemia induces skeletal muscle atrophy via a WWP1/KLF15 axis. JCI Insight, 4(4), e124952. https://doi.org/10.1172/jci.insight.124952(最終アクセス:2025年3月25日)
2022.02.11 -
- ひざ関節
- 下肢(足の障害)
- 膝の外側の痛み
- 膝の慢性障害
- スポーツ外傷
スポーツや運動をする際に、走ったりジャンプをしたりする動きは膝に大きな負担をかけます。膝への負荷が長く続くと、靭帯や腱の組織が損傷して炎症を起こし、痛みを引き起こす可能性が高まります。 このような膝の痛みは、いわゆるスポーツ障害の一種で「膝の慢性障害」です。運動による膝の使い過ぎが原因となるため、スポーツによる「使い過ぎ症候群」とも呼ばれています。 今回は、膝の使い過ぎによって発症する慢性障害の症状と対処法について詳しく解説します。スポーツによる膝の痛みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。 スポーツによる膝の痛みを引き起こす3つの要因 スポーツによる膝の痛みは、軽度であれば、通常通りトレーニングやプレーできるため、大きな影響はないでしょう。しかし、症状が進行すると常に膝が痛むようになり、プレーに支障をきたすようになります。 さらに重症化してくると、運動が出来なくなったり、靭帯や腱が断裂をしたりするなど、スポーツによる膝の慢性障害につながるため注意が必要です。 スポーツによる膝の痛みは、主に3つの要因があります。 身体要因 環境要因 トレーニング要因 以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。 1.身体要因 スポーツによる膝の痛みを引き起こす要因の一つが、身体要因です。 太ももやふくらはぎなど、膝を支える筋力が不足していると、膝にかかる負担が大きくなり、痛みを引き起こしやすくなります。また、筋肉のバランスが悪い場合や身体の柔軟性が不足している場合にも、膝に不均衡な力がかかったり、動きを制限したりする原因になります。 2.環境要因 スポーツによる膝の痛みは、環境要因によって引き起こされるケースも少なくありません。主な環境要因として考えられるのが、足に合わない靴や地面の硬さなどです。 たとえば、不適切な靴を履いていると足の動きが不自然になり、膝への負担が増加します。また、外でジョギングやランニングをする際、地面が硬すぎると膝への衝撃が大きくなり、柔らかすぎると足が沈んで膝に過度な負担がかかってしまいます。 3.トレーニング要因 トレーニング要因も膝の痛みを引き起こす原因の一つです。運動やトレーニングにおける過度な負荷や不適切な練習方法などによって、膝に痛みが生じるケースです。 たとえば、トレーニング量が多すぎたり、体力や技術に合わない運動をしたりすると、膝にかかる負担が蓄積されやすくなります。適切な休養を設けずに連続して運動すると、膝の筋力の回復を妨げ、慢性障害を引き起こすリスクを高めます。 なお、膝の痛みは、それぞれの要因が複合的に影響して引き起こされるケースがほとんどです。そのため、スポーツや運動をする際は、適切な休養を取りながら、膝に負担がかかりすぎないための配慮が必要です。 スポーツによる膝の痛み|代表的な4つの慢性疾患 前述の要因により引き起こされる、スポーツによる膝の慢性障害の代表的な症状として、以下の4つが挙げられます。 鵞足炎 大腿四頭筋腱付着部炎 膝蓋腱炎 腸脛靭帯炎 それぞれの症状は、ひざ関節の外側や内部で生じるもので、特定の動きにより発症しやすくなります。 1.鵞足炎 鵞足(がそく)とは、ひざを曲げる筋肉や腱が付着する骨の部位のことです。とくに、ランニングや急な方向転換、足を後ろに蹴り出す動作などを繰り返すことで、鷲足がすれて炎症を引き起こします。 主な症状は、内側膝部の痛みや曲げるときの違和感などです。長時間または高頻度で膝に負担をかけるような動作を続けていると、鷲足炎を発症するリスクが高まります。 ▼ 鵞足炎の治療法を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 2.大腿四頭筋腱付着部炎 大腿四頭筋腱とは、膝の前面から膝蓋骨(膝の皿)を通って、膝の下部に付着する筋肉の腱です。大腿四頭筋腱付着部炎は、膝関節の外側の炎症によって症状が現れます。膝の前面に痛みを感じるほか、膝を屈伸する際に痛みが強くなる傾向です。 大腿四頭筋腱付着部炎は、バレーボールやバスケットボールなどのジャンプ動作やジョギングなど、膝に衝撃が加わる動作を繰り返すことで発症しやすくなります。 ▼ 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法については、以下の記事で詳しく解説しています。 3.膝蓋腱炎 膝蓋腱炎は、膝蓋骨(膝の皿)の下部からすぐ下の靭帯にかけて炎症が生じる疾患です。バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ動作の繰り返しが多いスポーツで発症しやすいとされています。 主な症状は膝蓋骨の下部の痛みで、とくにジャンプをした後やランニング後に痛みが強くなることが特徴です。また、膝を屈伸する動作でも痛みを感じることがあります。 ▼ 膝蓋腱炎について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 4.腸脛靭帯炎 腸脛靭帯は、膝の外側を通る大きな靭帯で、太ももの筋肉と膝をつなぐ役割を担っています。腸脛靭帯炎は、長距離のランニングや長時間の膝の屈伸運動などによって、腸脛靭帯が外側の骨と擦れ合って炎症を起こし、発症する疾患です。 膝の外側に痛みを感じ、ランニング後や歩行後には痛みが強くなることもあります。また、症状が進行すると歩行に支障をきたす場合があるため注意が必要です。 ▼ 腸脛靭帯炎を早く治す方法を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 スポーツによる膝の痛みに対する再生医療の可能性 スポーツによる膝の痛みの治療法は、疾患の種類や程度によって異なります。膝の痛みに対する治療法として、主に以下のような選択肢があります。 手術療法 物理療法 リハビリテーション 再生医療 物理療法で効果が得られない場合に、手術に代わる治療法として注目されているのが再生医療です。再生医療とは、自然治癒力を最大限に引き出すための医療技術です。自己脂肪由来幹細胞の投与によって、膝の痛みに対する治療効果が期待できます。 リペアセルクリニックでは、再生医療による膝の痛みの治療が可能です。メール相談やオンラインカウンセリングも実施しているので、治療法でお悩みの方はぜひ気軽にご連絡ください。 スポーツによる膝の慢性障害への対処法 スポーツによる膝の慢性障害への対処法としては、症状が出るのを予防したり、発症してしまった症状を改善したりすることが重要となります。そして、膝の痛みを予防するためには、自己対処も必要です。 以下で、スポーツによる膝の慢性障害への代表的な対処法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。 ストレッチ 体の柔軟性を高めるために、運動開始前には十分なストレッチを行うことが大切です。運動前に体の筋を十分伸縮させて筋肉の緊張をほぐすことで、運動による膝への衝撃を和らげられます。また、ストレッチによって関節の可動域を広げることで、ケガのリスクを減らせます。 なお、膝に痛みを感じているときは、できるだけ足を伸ばしたり、痛みが強くなる前にストレッチを終えたりするなど、無理なく行うことが大切です。 アイシング 運動後に膝の痛みや違和感を感じたときは、アイシングが効果的です。氷や水などで膝を局所的に冷やすことで、急性炎症を抑えられます。冷却効果によって血流が制限されると、炎症が鎮まって痛みの軽減につながります。アイシングは15分程度、痛みが強い場合には数回に分けて行うと良いでしょう。 なお、膝を冷やすときは直接肌に氷を当てないよう、タオルに包んだり専用のアイシングバッグを使用したりしてください。また、過度に冷やしすぎないように注意しましょう。 筋トレやリハビリテーション スポーツによる膝の痛みに対して、筋力トレーニングやリハビリテーションが必要になるケースもあります。膝周りの筋力を強化すると、効率的に回復を目指せるほか、再発防止にもつながります。 膝の慢性障害を発症してしまったら、適度に休憩を取ったり、強度の低いトレーニングに変更したりして、調整することが大切です。また、症状が重い場合には、リハビリテーション専門のトレーナーや理学療法士と連携しながら、トレーニングに取り組む必要があります。 まとめ・スポーツによる膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しよう 健康意識の高まりとともに、趣味で競技スポーツをする方が年々増加傾向にあります。 体に過度な負担がかからない範囲で運動するのは良いでしょう。しかし、無理な運動をしたり足に合わない靴を履いて膝に負荷をかけ続けたりしていると、スポーツによる膝の慢性障害を発症する確率が高くなるため注意が必要です。 また、我慢できる程度の痛みだからといって、ストレッチや運動後のケアを怠らないよう気をつけてください。場合によっては、症状が悪化して日常生活に支障が出る可能性も考えられます。 スポーツによる膝の慢性障害は症状が進行すると、自然治癒が難しくなり、手術が必要になるケースも珍しくありません。そのため、スポーツによる膝の痛みを感じたら、できるだけ早めに医療機関に相談しましょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。スポーツによる膝の痛みでお困りの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 ▼ 症状別に考えられる膝の病気について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
2022.02.10 -
- 手部
- 手部、その他疾患
手首に痛みを感じる場合、捻挫や腱鞘炎だけでなく「TFCC損傷」の可能性も考えられます。 とはいえ、TFCC損傷という病名は聞きなれない方も多く「TFCC損傷の可能性があるなら病院に行くべき?」「完治するのかな?」と不安になるかもしれません。 TFCC損傷は、軽症であれば自然治癒することもありますが、適切な治療を受けなければ改善が見込めないケースもあります。 そこで今回は、TFCC損傷が疑われるときに病院に行くべき基準や、治療方法について解説いたします。 手首の痛みで病院に行くべきかお悩みの方は、本記事を参考にしてください。 TFCC損傷は病院に行くべきか?症状から判断する3つの基準 TFCC損傷とは、手首の付け根の靭帯であるTFCC(三角線維軟骨複合体)に生じる損傷です。 小指側に痛みや腫れが生じるため、可動域が制限されたり手首の動作によってさまざまな症状が現れます。 以下の症状に当てはまる場合は、整形外科での受診を検討してみてください。 ドアノブを回したりタオルを絞るだけでも手首に痛みが出る 手首の小指側を押したときに痛みが出る 安静にしていても手首に痛みを感じる それぞれの症状をさらに詳しく解説します。 また、TFCC損傷の詳細や診断方法については、以下の記事も参考にしていただければ幸いです。 ドアノブを回したりタオルを絞るだけでも手首に痛みが出る ドアノブを回したりタオルを絞るだけでも手首に痛みが出る場合は、病院に行くことを検討しましょう。 手首の動作で違和感や痛みを感じるのはTFCC損傷の可能性があります。 他にも「ドアの鍵を回す・蛇口をひねる」など一般的な動作も困難になると、日常生活に支障をきたすため注意が必要です。 手首の可動域が制限されてきたと感じたら、放置せず専門医の診察を受けたほうが良いでしょう。 手首の小指側を押したときに痛みが出る 2つ目は「手首の小指側を押したときに痛みが出る」場合です。 手首の小指側に触れたときに痛みが生じる場合、TFCC損傷のサインかもしれません。 たとえば、以下の症状が出ていたら病院での検査を検討してみてください。 手首の小指側を押したら痛い 手首を外にひねると痛い 手首をつくと痛い 手首を小指側に曲げると痛い 早めに医療機関で検査を受けることで、必要な治療やケアが行えます。 安静にしていても手首に痛みを感じる 3つ目は「安静にしていても手首に痛みを感じる」場合です。 日常生活で動かさなくても手首の痛みを感じる場合、TFCC損傷が進行している可能性があります。 そのため、安静にしていても痛みが引かない場合は自己判断で放置せず、医療機関で詳しい検査を受けることをおすすめします。 TFCC損傷の重症度チェック!軽症と重症の違い TFCC損傷の症状は軽症のものから難治性まで幅広く、対処法も異なります。 適切なケアを行うためには、まず損傷の重症度を確認することが重要です。 本章では、軽症と重症の違いについて詳しく解説します。ただし本章はセルフチェックに留め、手首の痛みが続くようであれば早めに受診することをおすすめします。 軽度の損傷は安静にすることで自然治癒が期待できる 軽度のTFCC損傷であれば、まずは安静にして様子を見るのも有効です。 手首の痛みが比較的軽く、日常の動作に大きな支障がない場合はサポーターの着用で改善が見込めます。 安静にしていれば数日から数週間で自然治癒が期待できるでしょう。 痛みが徐々に和らいでいる場合には、無理に病院に行かず自己管理で回復を目指すのも1つの方法です。ただし痛みが続く場合は早めに受診しましょう。 重度・難治性の損傷は安静や装具のみでは改善しない 手首の痛みが強く、安静にしても改善が見られない場合は重度のTFCC損傷が疑われます。 難治性の損傷では、手首の内部に強い炎症が起きており、安静や装具だけでは回復が難しい可能性が高いといえます。 重度の場合は放置していても改善が望めないため、自己判断せずに専門医に相談し、詳しい検査や適切な治療を受けましょう。 TFCC損傷を診断する3つの検査方法 医療機関でTFCC損傷を診断するときは、以下3つの検査を行います。 身体所見 X線検査 MRI検査 診断の流れを知ることで、適切なタイミングで医師に相談しやすくなるでしょう。 身体所見で痛みや症状をチェック まずは身体所見で手首の痛みや可動域を確認します。 医師が手首を動かしたり、患部を押してみて痛みの場所や動かしづらさを調べるのが一般的です。 身体所見は直接的な痛みを把握でき、どの程度の負荷で痛みが出るかを確認することが重要です。 身体所見でTFCC損傷の可能性が高まった場合、さらに精密な検査へと進みます。 X線検査で骨の異常や変形をチェック X線検査は、骨の異常や変形の有無を確認するために行われます。 TFCC損傷は主に軟部組織の損傷ですが、骨折や骨の変形が関係している場合もあるため、X線によるチェックが有効です。 手首に強い痛みがある場合や、外傷を伴うときには適切な治療を進めるためにX線検査が重要な役割を果たします。 MRI検査で軟部組織の損傷を確認 MRI検査では、手首の軟部組織の状態を詳しく観察します。 TFCC損傷は軟部組織が関わるため、MRI検査を行い、X線では確認できない細かな損傷を把握するために重要です。 MRI検査で高信号が見られる場合は炎症が強くなっている可能性があり、早期治療が求められるケースもあります。 手首の内部構造を把握し、適切な治療方法を決定するために必要な検査だと言えるでしょう。 TFCC損傷の改善に期待できる5つの治療法! TFCC損傷は、症状や重症度に応じてさまざまな治療法の選択肢があります。TFCC損傷の改善に有効とされる治療法は以下の5つです。 保存療法 薬物療法 リハビリ療法 手術療法 PRP療法 それぞれの方法を知ることで、適切な治療の選択がしやすくなるでしょう。 保存療法|安静・サポーター・アイシングで回復を促す 保存療法とは、安静にしてサポーターやアイシングによって回復を促す方法です。 軽度のTFCC損傷の場合、手首を休ませることで自然治癒が期待できます。 症状が軽度な場合に効果的で、初期段階での対処として推奨されます。 薬物療法|痛みや炎症を抑える薬の使用 薬物療法は、炎症や痛みを和らげるために痛み止めや抗炎症薬を使用する方法です。 ただし、薬はあくまで症状を緩和するものであり、根本的な治療にはなりません。 定期的に症状が続く場合は、他の治療法と組み合わせると良いでしょう。 リハビリ療法|可動域を戻すための運動療法 リハビリ療法では、手首の可動域を徐々に戻すための運動療法が行われます。 損傷部位の負担を少しずつ減らしながら、関節の柔軟性と筋力を高めるアプローチです。 痛みが軽減した後の段階でリハビリを開始すると、再発を防ぎ日常生活への復帰がスムーズに進むでしょう。 手術療法|損傷部の縫合や再建手術が必要な場合 重度のTFCC損傷や、保存療法や薬物療法で改善しない場合には手術療法を検討します。 手術では、損傷した部位を縫合したり再建手術で修復したりする方法が取られます。 手術によって症状が改善される可能性が高まりますが、術後はリハビリが必要となるでしょう。 そのため、手術を受けるかどうかは、医師と相談して慎重に判断してください。 PRP療法|TFCC損傷の治療に効果が期待できる再生医療 PRP療法とは、患者自身の血液から血小板を抽出し濃縮して損傷部に注入し、修復効果を高める治療法です。この方法は、プロスポーツ選手の肘の治療に使用されるなど、スポーツ医療で注目されています。 また、慢性的な痛みやスポーツへの早期復帰を望む方、薬のアレルギーがある方にも適した治療といえます。近年注目されている再生医療による治療も、新たな選択肢として考えてみると良いでしょう。 ちなみに当院「リペアセルクリニック」では、TFCC損傷でお悩みの方にもPRP療法を提案しております。 まとめ|TFCC損傷の疑いがあれば病院に行って適切な診断をしてもらおう TFCC損傷による手首の痛みは、日常生活や仕事に影響を与えるケースが多く、無理に放置するのはおすすめできません。 ドアノブやタオルを使うだけでも痛みを感じる場合や、小指側に痛みがあるときはTFCC損傷の可能性を疑いましょう。 適切な治療で早期回復にも期待できるため、TFCC損傷の疑いがあれば早い段階で病院には行くべきだといえます。 日常生活を快適に送るためにも、まずは医師に相談してご自身に合った治療法を見つけてください。 また、当院「リペアセルクリニック」ではTFCC損傷の治療法の1つであるPRP療法についてもご相談いただけます。
2022.02.08 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 膝の内側の痛み
「変形性膝関節症」と聞くと、高齢者の病気と思われがちですが、10代〜30代の若い世代でも発症する可能性のある病気です。 スポーツのやりすぎ、生活習慣、体の使い方のクセなど、若い人ならではの原因が隠れていることも少なくありません。 本記事では、若いのに変形性膝関節症になる主な原因と今すぐできる対策についてわかりやすく解説します。 「まだ若いから大丈夫」と思っている方こそ、ぜひ参考にしてみてください。 変形性膝関節症が若い人に起こる原因とは? 変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで、関節に痛みや腫れ、可動域の制限などが生じる疾患です。 近年では若い世代でも発症するケースがあり、年齢に関係なく注意が必要です。 若い人が変形性膝関節症になる主な原因として、次の5つが挙げられます。 激しいスポーツや運動による膝への負荷 肥満・姿勢の悪さ・筋力不足といった生活習慣 半月板損傷など膝関節の怪我や外傷歴 成長期で膝関節を使いすぎている 遺伝的な骨格・体質 それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。 激しいスポーツや運動による膝への負荷 サッカーやバスケットボール、陸上競技など、膝に強い衝撃が加わるスポーツを日常的に行っていると、関節の軟骨がすり減りやすくなります。 とくに、ジャンプや着地、急な方向転換を繰り返す動作は、膝に瞬間的かつ強い負担がかかります。 また、トレーニングのしすぎや、正しくないフォームで運動を続けることも膝に悪影響を与える一因です。 成長期の若者は、骨や関節がまだ未成熟なため、過度な負荷に対して十分な耐性がありません。 競技レベルが高い人ほど、膝を酷使している傾向があるため、予防の意識と適切な休息が重要です。 肥満・姿勢の悪さ・筋力不足といった生活習慣 肥満は、膝にかかる体重の圧力を増やし、関節の摩耗を早めるリスクが高まります。 また、猫背や反り腰といった長時間の悪い姿勢や膝まわり(大腿四頭筋やハムストリングスなど)の筋力不足も、膝へのストレスを高める要因になります。 こうした生活習慣は、日々の積み重ねによってじわじわと関節を痛めていくため、若いからといって油断せず、日常の姿勢や体の使い方に目を向けることが大切です。 半月板損傷など膝関節の怪我や外傷歴 過去に膝を捻った、転倒して強打した、スポーツ中に膝を痛めたなどの経験がある人は、変形性膝関節症を発症するリスクが高くなります。 なかでも、膝関節において重要な役割を果たしている半月板や靭帯は、一度傷つくと機能が低下し、関節全体に過剰な負荷がかかりやすくなります。 怪我をした当時は治ったと思っていても、数年後に膝の痛みや違和感として再発する可能性もあるため、外傷歴がある方は十分な注意が必要です。 成長期で膝関節を使いすぎている 10代〜20代前半は、骨や関節、筋肉が発達段階のため、身体がまだ完全に仕上がっていない状態です。 この成長期に無理なトレーニングや連日の激しい運動を続けると、膝の軟骨や関節に負担がかかりやすくなります。 また、柔軟性が不十分な状態で無理な動きを続けると、膝に偏った力が加わりやすくなり、関節へのダメージを加速させてしまいます。 部活動やクラブチームに所属している若い人は、毎日ハードな練習量をこなすことを「努力」と捉えがちですが、運動量と回復のバランスを見誤ると、取り返しのつかない関節障害につながる可能性もあります。 成長期の体は負担にもろいため、「頑張りすぎない」勇気も必要です。 遺伝的な骨格・体質 変形性膝関節症は、外部からの負荷や生活習慣だけでなく、遺伝的な骨格や体質が関係している場合もあります。 親や祖父母が変形性膝関節症を発症していた場合、関節の形状や軟骨の質が遺伝的に似ていることがあり、若い人でも同じように膝関節が擦り減りやすい傾向があります。 たとえば、生まれつき膝の構造に歪みがある場合やO脚・X脚などの骨格的なクセがあると、膝関節にかかる力のバランスが崩れてしまいます。 特定の部位だけに強いストレスがかかる状態が長期的に続くと、軟骨が早く擦り減ってしまうのです。 また、自分では気づきにくい体の使い方や歩き方の癖が原因になっているケースもあるため、家族に同様の疾患歴がある人は、より一層の注意と予防が必要です。 変形性膝関節症の進行を防ぐための4つの対策法 若い人が変形性膝関節症を発症した場合でも、進行を抑えて日常生活への影響を最小限にとどめることは可能です。 本章では、今すぐに取り組める次の4つの対策法をご紹介します。 適切な運動習慣と休息のバランス 膝まわりの筋トレ・ストレッチ 日常の姿勢改善や体重管理 痛みを感じたら医療機関で相談を 一つずつ詳しく見ていきましょう。 適切な運動習慣と休息のバランス 膝を支える筋肉を維持・強化するために、適度な運動は欠かせません。 しかし、膝に負担の大きい運動を続けると症状を悪化させる恐れがあるため、膝にやさしい運動を選ぶことが大切です。 以下の運動は、膝への衝撃を抑えながら筋力を保つことができます。 ウォーキング ストレッチ プールでの水中ウォーキングなど なかでも、水中ウォーキングは体重の負荷が軽減されるため、痛みがある人でも比較的無理なく継続できます。 また、使った筋肉を回復させるための「休息」も大事です。 適度な運動と休息を交互に取り入れることで、膝関節への負担を最小限にしながら健康的に筋力を維持できます。 膝まわりの筋トレ・ストレッチ 膝関節を安定させるためには、膝まわりの筋肉をバランスよく鍛えることが重要です。 とくに太ももの前側(大腿四頭筋)、裏側(ハムストリングス)、ふくらはぎ、そしてお尻(大臀筋)の筋肉を意識的に使うと、膝への負担を分散できます。 たとえば、椅子に座ったまま片脚を伸ばすレッグエクステンションや、壁に背をつけてゆっくりと腰を落とすウォールスクワットなどが有効です。 また、運動前後に次のようなストレッチを行うと筋肉の柔軟性を高め、膝関節の可動域が広がり、日常動作での負担を軽減できます。 【太ももの前側(大腿四頭筋)のストレッチ】 立った状態で片足を後ろに引き、足首を持ってお尻に近づけます。 膝をそろえて、太ももの前が伸びているのを感じながら20〜30秒キープします。左右交互に行いましょう。 【太ももの裏側(ハムストリングス)のストレッチ】 片足を前に出してつま先を上げ、軽く膝を曲げた状態で上体を前に倒します。 背中を丸めず、太ももの裏が伸びるのを感じながらキープします。 【ふくらはぎのストレッチ】 壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま体重を前に移動させます。 ふくらはぎの伸びを感じながら、片足ずつ行います。 ストレッチは、筋トレの前後だけでなく、入浴後や就寝前など、体が温まっているときに行うと効果的です。 筋トレは、無理なく続けられる内容から始めましょう。 日常の姿勢改善や体重管理 普段の姿勢や体の使い方も、膝にかかる負担を大きく左右します。 たとえば、椅子に浅く腰掛けて背中が丸まっていたり、片脚重心で立っていたりするような姿勢は、膝関節に偏ったストレスを与える原因になります。 まずは、正しい座り方・立ち方・歩き方を意識するために、鏡で自分の姿勢を確認したり、動画を撮って客観的にチェックしてみましょう。 また、体重管理も膝関節の保護には欠かせません。 体重が増えるほど膝への負荷は大きくなるため、食事の見直しや有酸素運動による適正体重の維持も進行予防に大切です。 整骨院や理学療法士、パーソナルトレーナーの指導を受けて、姿勢や動きのクセを改善するのも選択の一つです。 痛みを感じたら医療機関で相談を 変形性膝関節症の進行を防ぐためには、早期発見・早期治療が重要です。 初期の段階で適切な治療を受けることで、症状の悪化を抑え、長く健康な膝を保つことができます。 医療機関ではレントゲンやMRIなどを使って膝関節の状態を詳細に確認し、原因に応じた適切な治療を行います。 また、痛みが強い場合は、炎症を抑える内服薬や注射治療などが選択される場合もあります。 若いからこそ「今のうちにケアする」ことが、将来的な膝の健康を大きく左右します。 違和感があれば、自己判断せず早めに専門医を受診しましょう。 変形性膝関節症に対する新しい治療法「幹細胞・PRP療法」 変形性膝関節症による痛みや軟骨の擦り減りに対して、手術以外の選択肢として再生医療があります。 再生医療の一つ、幹細胞治療は患者様自身から採取・培養した幹細胞を患部に投与する治療法です。 幹細胞には分化能と呼ばれる、他の細胞に変化する能力があります。 この能力を活用して変形性膝関節症では、すり減った軟骨の土台、軟骨下骨へ幹細胞を分化誘導(分化能を促す)します。 もう一つのPRP療法では、患者様から採取した血液を遠心分離器にかけて、血小板を濃縮した液体を作製します。 血小板・成長因子を含む液体を注射で患部に投与する治療法です。 幹細胞や血液どちらの治療も患者様自身の幹細胞・血液を使用するため、拒絶反応などのリスクが小さく、大きな手術や入院も不要で身体への負担が少ないのが特徴です。 年齢が若いうちから、進行を早期に食い止めることが将来の手術リスクを減らすことにもつながります。 再生医療について詳しくは、お気軽にお問い合わせください。 こんな症状がある若い人は要注意!早期発見のポイント 変形性膝関節症の症状としては以下があります。該当する症状があれば、年齢に関係なく一度医療機関で診察を受けることをおすすめします。 朝起きたときや運動の開始時に、膝にこわばりや痛みを感じる 正座や階段の上り下りなど、特定の動作で違和感がある 膝の動きに「引っかかる」「ガクッとする」ような感覚がある 歩行中に膝が不安定に感じたり、力が入らなかったりする 若い人の変形性膝関節症は、初期段階で適切に対処すれば進行を食い止められる可能性が高いため、早めの対処が大切です。 まとめ|変形性膝関節症は若い人でもなる!違和感を感じたら早めの対応を 変形性膝関節症は、年齢に関係なく発症する可能性がある疾患です。 激しいスポーツによる膝への負荷や、姿勢の乱れ・筋力不足といった生活習慣、過去の怪我、さらには遺伝的な要素など、若い人ならではの原因が関わっているケースも少なくありません。 初期症状は軽度のため見過ごしがちですが、違和感を感じた段階で適切に対処すれば、その後の悪化を防ぐことが十分に可能です。 膝の痛みや不調を「若いから大丈夫」と放置せず、自分の身体のサインにしっかりと向き合うことが大切です。 日頃から予防を意識し、必要に応じた医療機関への相談が、健康な膝を長く保つことにつながります。 変形性膝関節症の治療法には、保存療法・手術療法、そして再生医療があります。 治療についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
2022.02.08 -
- 糖尿病
- 内科疾患
「糖尿病だけど、運動しても大丈夫なのか不安…」 「運動をしてはいけない人もいるって聞いたけど本当?」 このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 糖尿病の人にとって、適度な運動は血糖値を安定させる上で大切です。 しかし、すべての運動が良いわけではありません。間違った方法で運動すると、血糖値のバランスが崩れたり、合併症を悪化させたりして体に悪影響を及ぼすリスクがあります。 本記事では、糖尿病で運動療法をやめるべき基準や運動が許可された場合の注意点を解説します。運動療法の方針を考えていく際の参考にしてください。 【禁忌】糖尿病で運動療法をやめるべき基準 糖尿病の治療において運動療法は効果的な治療法の一つですが、患者様の状態によっては運動が逆に症状を悪化させる場合があります。 以下の条件は禁忌(実施すると危険性がある行為)に該当するため、運動療法をやめるべき基準となります。 増殖網膜症・増殖前網膜症を発症している レーザー光凝固後3〜6カ月以内の網膜症を発症している 第3B期(顕性腎症後期)以降の腎症(血清クレアチニン:男性2.5mg/dl以上、女性2.0mg/dl以上) 心筋梗塞など重篤な心血管系障害がある 高度の糖尿病自律神経障害がある 1型糖尿病でケトーシスがある 代謝コントロールが極端に悪い(空腹時血糖値≧250mg/dlまたは尿ケトン体中等度以上陽性) 急性感染症を発症している 自身がこれらの状態に該当するかどうかは、医師の診断や判断が必要です。糖尿病の方は運動療法をはじめる前に、必ず医師に相談してください。 糖尿病の基本的な治療は「運動療法」と「食事療法」 糖尿病の基本治療は、本来「運動療法」と「食事療法」です。それぞれの治療効果を詳しく見ていきましょう。 運動療法|運動しないとどうなるかのリスク管理も大切 運動療法は糖尿病の基本治療の1つです。 運動は血糖値を下げ、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを助ける効果があります。 糖尿病の人が運動をしないと、血糖値が上がりやすくなるほか、インスリンの働きも弱まるため、症状が悪化する可能性があります。 糖尿病の方に適した運動のタイミングは血糖値が上昇する食後です。食後の急激な血糖値上昇を運動によって抑えることが大切です。 毎日の生活の中に取り入れ、無理のない範囲で運動を続けましょう。 食事療法|食材選びや食べ方の工夫が症状を安定させるコツ 食事療法では、食べるものや食べ方を工夫して血糖値をコントロールしたり、適切な体重を維持したりするのが目標です。 血糖値の上昇を引き起こしやすい栄養素は、糖質です。糖質は、パンやご飯、甘いお菓子などに多く含まれます。一方で、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする働きがある栄養素です。食物繊維は、野菜や海藻、いも類などに多く含まれています。 栄養バランスを考えた食事選びが、糖尿病管理の基本となります。 なお、糖尿病の治療においては再生医療も選択肢として挙げられます。体内の脂肪細胞を活用して、すい臓・血管の機能回復を図り糖尿病治療を進めます。 再生医療について詳しく知りたいという方は、メール相談、オンラインカウンセリング も承っておりますので、ぜひご活用ください。 【関連記事】 糖尿病!運動療法なら改善はもとより予防にも効果を発揮 効果が上がる!糖尿病の予防に最適な運動!その効果と注意点 運動療法の制限が必要な糖尿病の人|7つの特徴 糖尿病の方の中には、完全に運動を禁止するのではなく、医師の指導のもとで制限付きの運動療法が可能な場合があります。 以下は、注意深く運動を行う必要がある人の7つの特徴です。 インスリン治療中の人 単純網膜症の人 増殖前網膜症・増殖網膜症を患っている人 糖尿病神経障害の人 重篤な心血管障害や肺の病気を患っている人 腎症を患っている人 ケトーシス状態の人 それぞれの特徴を詳しく解説します。 インスリン治療中の人 インスリンを使った治療を受けている人は、運動のタイミングに注意が必要です。 適切な運動は血糖値を安定させるのに役立ちますが、誤ったタイミングで行うと低血糖を引き起こす危険があります。 とくに、寝起きや食事前は血糖値が低くなりやすいため、この時間帯の運動は避けたほうが良いでしょう。 運動中に血糖値が急激に下がると、めまいやふらつきが起こり、意識を失う可能性もあります。そのため、血糖値が上がりやすい食後に運動を取り入れるのが理想的です。 薬を使いながら運動をする場合は、主治医に相談し、自分に合った運動方法を確認してください。 単純網膜症の人 糖尿病の合併症の1つに「糖尿病網膜症」があります。 これは、目の奥にある網膜(光を感じる部分)の血管が傷つき、視力に影響を与える病気です。 糖尿病網膜症は進行の度合いによって「単純糖尿病網膜症」「増殖前網膜症」「増殖網膜症」の3段階に分かれます。 糖尿病網膜症は血圧の変動によって出血する可能性があります。また、低血糖になれば眼底出血が引き起こされる場合があるので、運動のタイミングや強度には注意が必要です。 病状によっては、運動が制限される場合や禁止されるケースもあります。 増殖前網膜症・増殖網膜症を患っている人 増殖前網膜症の場合は血圧におよぼす影響の少ない軽度の運動にとどめます。 頭を強く振る、頭を下げる、力むといったことは血圧を上げ、頭部への血流を増やすため、眼底出血などを起こす可能性があります。 また、増殖網膜症の方は、運動以外にも、力んだり、息をこらえたり、重量物を持ち上げたりするような行為は身体に負担がかかるので避けましょう。 糖尿病神経障害の人 糖尿病神経障害には、「感覚神経障害」と「自律神経障害」があります。 感覚神経障害では、足の感覚が鈍くなり、痛みに気づきにくくなるため、足に負担の少ない運動が適しています。たとえば、自転車エルゴメーターや水泳などです。 一方、自律神経障害では、血圧や心拍の調整が難しくなるため、運動療法が禁止される可能性があります。 重篤な心血管障害や肺の病気を患っている人 心臓や肺に病気がある人が運動を始める際は、事前に体への負担を確認する取り組みが大切です。 とくに、心臓の病気がある場合は、運動中の心拍の変化を調べる「負荷心電図」(運動中に心臓の働きを記録する検査)の実施が推奨されます。 運動の強さによっては、心臓に負担をかける可能性があるため、どの程度の運動が安全かを医師と相談しましょう。 腎症を患っている人 糖尿病による腎臓の病気「糖尿病性腎症」は、進行度によって5段階に分かれます。 第1期:腎症前期(尿中アルブミンが正常範囲) 第2期:早期腎症期(微量アルブミン尿) 第3期:顕性腎症期(顕性アルブミン尿or持続性タンパク尿) 第4期:腎不全期(腎機能の著しい低下) 第5期:透析療法期(透析療法中) 第1期から第3期までは、病状に応じた適切な運動が推奨されています。 第3期の顕性腎症期まで進行すると、腎臓の負担を減らすために運動を制限する可能性があります。 以前は腎症患者には運動を控えるよう一律に指導されていましたが、現在の医学的見解では、適度な運動による持久力向上や血中脂質代謝改善の効果が認められています。 ケトーシス状態の人 血糖値が250mg/dl以上(高血糖)やケトーシス状態の場合は運動が制限されます。 ケトーシスとは血中のケトン体が増加し、尿中のケトン体が中等度以上の状態です。 高血糖のときに運動をすると、糖の代謝がうまくいかず、症状が悪化する可能性があります。そのため、まずは食事や薬の治療で血糖値を安定させてから運動を取り入れましょう。 糖尿病の人が運動するときの注意点 運動が許可されている糖尿病の方は、以下の点に注意して安全に運動をする必要があります。 運動時の状況 起こりうるリスク 低血糖を引き起こしている めまいや意識障害を引き起こし、転倒・事故のリスクを高める 運動の強度や頻度が高すぎる 関節や筋肉を損傷する可能性がある インスリン調整剤や飲み薬を服用している 低血糖になりやすいため、体調の変化に注意する必要がある 運動療法は継続が何より大切です。運動を長続きさせるためにも、安全を第一に心がけましょう。 糖尿病を発症したら運動療法の前に医師によるメディカルチェックが必要 糖尿病患者の方が運動療法を行う際、やり方を間違えると事故や症状を悪化させるリスクがあります。 そのため、運動療法を始める前には医師によるメディカルチェックを受けて、安全性を確認することが大切です。 以下は、糖尿病患者の運動療法を行う際のメディカルチェックにおける基本項目です。 項目 検査内容 問診 ・糖尿病以外で治療中の病気や服薬中の薬 ・家族の既往歴 ・現在の生活状態や運動習慣 血液検査 ・空腹時血糖 ・HbA1c(ヘモグロビン量の測定) 診察 ・血圧 ・脈拍数 ・身体計測(身長、体重、腹囲) ・肥満度 尿検査 たんぱく、ケトン体の測定 心電図 安静時心電図 運動療法を開始後も、少なくとも年に一回は医師によるメディカルチェックを受けましょう。 まとめ|糖尿病の運動療法における禁忌を知って正しい治療を進めよう 禁忌とは、単なる禁止という意味ではなく、それを行うことで症状を悪化させたり、予期せぬ副作用が起きたりするなどのリスクがあるという意味で用いられています。 よって、自分の状態が運動療法の禁忌に該当するかどうかを医師に確認し、安全な範囲で糖尿病の治療を進めていく姿勢が大切です。 糖尿病はこれまで「治らない病気」と言われてきました。しかし、近年「再生医療」という新しい医療分野が発達し、血糖値が大幅に改善した事例が数多く報告されています。糖尿病の再生医療に興味がある方は、当院リペアセルクリニックにお気軽にお問い合わせください。 【関連記事】 糖尿病が改善!肝機能も良くなる 幹細胞治療 60代女性 糖尿病に対する幹細胞治療でHbA1Cは正常値に戻る!70代男性
2022.02.07 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
「膝の痛みがなかなか治らないのはなぜ?」 「原因を早く治す方法はある?」 膝の痛みがなかなか治らない方は、膝関節が炎症を起こしていたり、膝に負担のかかる生活を送っていたりすることがあります。 本記事では、膝の痛みが治らない原因について詳しく解説します。 膝の痛みを放置すると日常生活に支障をきたし、最終的に手術が必要になる可能性もあるため、症状が悪化する前に、原因を特定して適切な治療やケアを進めていきましょう。 痛みの原因となっている疾患の根本的な改善が期待でき治療法も紹介しているので、痛みから早く解放されたい方はぜひ参考にしてみてください。 \膝の痛みを根本的に治療できる再生医療とは/ なかなか治らない膝の痛みには「半月板損傷」や「変形性膝関節症」の可能性があり、手術しないと治らないといわれるケースも少なくありません。 しかし、先端医療の再生医療では、痛みの原因となる膝周辺の組織にアプローチできる治療法で、手術しか選択肢がなかった症状でも改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 長引く膝の痛みを早く治したい 手術しか選択肢がないと言われた 現在受けている治療で効果が得られていない 当院リペアセルクリニックでは、1億個の生きた幹細胞を膝関節に届けることで損傷した膝組織の再生・後遺症の改善・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、膝の痛みで考えられる原因から再生医療の治療法まで詳しく解説しています。 https://youtu.be/uQlymyi0eSI?si=24x346MX0vfqLcRA 膝の痛みが治らない5つの原因【自己ケアも可能】 さっそく、膝の痛みが治らない原因を解説します。考えられる主な原因は、以下の5つです。 ・炎症を起こしている ・膝に水が溜まっている ・関節が安定していない ・関節に負荷がかかっている ・ほかの疾患を抱えている可能性がある 順番に見ていきましょう。 炎症を起こしている 膝の曲げ伸ばしなどで関節に負担がかかるとすり減った関節軟骨のかけらが滑膜を刺激し、滑膜が炎症を起こることで膝の痛みにつながります。 炎症を起こしているときは、冷やしたり、薬で炎症や痛みをコントロールすることが重要です。 また、炎症が起きているときに運動を続けると悪化する可能性があるため、無理をせず休むようにしてください。 自宅でのケアを行なっても膝の痛みが長引く場合は、半月板損傷や変形性膝関節症などの可能性があるため、再生医療による治療も検討しましょう。 \長引く膝の痛みに有効な再生医療とは/ 【再生医療の特徴】 患者様の細胞を用いて、手術せずに膝の痛みを改善できる可能性がある アレルギーや拒絶反応の副作用リスクが少ない 半月板損傷や変形性膝関節症など手術が必要な症例も手術せずに治療できるケースがある 膝の痛みの原因によって適切なアプローチ方法が異なりますが、再生医療は幅広い症例でも症状改善に期待できる治療法です。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 膝に水が溜まっている 膝に水が溜まっている状態も、痛みを感じる原因です。 膝に水が溜まるのは、関節内の髄膜に炎症が起きているためです。炎症によって大量の関節液が放出され、水が溜まる状態になります。 膝に水が溜まると、痛みを感じるだけでなく、膝が突っ張ったり、曲げにくくなったりして、日常生活に支障が出る可能性もあります。 対処法としては、単に水を抜くだけでは不十分です。根本的な原因である炎症の治療が必要になります。 膝に水が溜まる原因や治療法の詳しい情報はこちら 関節が安定していない 治療を目的とした筋力トレーニングをしても痛みが取れない場合は、まだ関節が安定していない状態なのかもしれません。トレーニング開始後、個人差はあるものの効果が現れるまで1〜2カ月かかると言われています。 そのため、運動を始めてまだ間もない頃は効果を感じにくいため、まずは1〜2カ月継続して運動に取り組むようにしましょう。 継続した運動に取り組んでも効果がみられなければ、運動の負荷が弱すぎる、軽すぎる可能性があり、十分な効果が発揮されません。そんなときは、以下のように3カ月目でトレーニング種目や強度の見直しをおすすめします。 ・室内でできる簡単な運動から屋外での運動に切り替える ・水中での歩行から地上での歩行に切り替える ・歩行距離を伸ばす くれぐれも過度な筋トレにならないよう、痛みのない範囲で取り組めるメニューを組みましょう。 関節に負荷がかかっている 関節に負担がかかっている生活習慣が、膝の痛みが治らない原因となっている可能性があります。 治療中は、運動療法と並行して生活習慣を見直し、関節にかかる負荷を下げる意識が大切です。運動療法のように時間を必要とせず、以下のように工夫次第で誰でも簡単に膝への負荷を減らせます。 ・バランスよく歩くために杖を使う ・膝を深く曲げる動作を止める ・よく使う調味料などを低い位置に収納しない ・玄関、階段、お風呂に手すりをつける ・地べたでの生活から椅子とテーブルを用いた洋式へ変える ・膝の調子が悪ければ迷わずエレベーターを使う 膝の関節は、歩いているだけでも体重の最大8倍は負荷がかかると言われています。そのため、日常生活で関節の負荷となる習慣の改善は大切です。 なお、膝の痛みの治療には「再生医療」が有効です。人間の自然治癒力を活用して、すり減った膝軟骨を再生させます。 期待できる治療効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にご相談ください。 ほかの疾患を抱えている可能性がある 膝の痛みは単なる炎症や関節への負担だけでなく、ほかの疾患が隠れている可能性があります。 以下は膝の痛みを伴う疾患例です。※疾患名のリンクをタップすると、詳細記事をチェックできます。 ・変形性膝関節症 ・半月板損傷 ・関節リウマチ ・鵞足炎 疾患の種類によって治療法が異なります。早期治療をおこなえば症状の悪化を防げるので、膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 膝の痛みの原因や考えられる病気については動画でも詳しく解説しています。 https://www.youtube.com/watch?v=uQlymyi0eSI&t=312s 膝の痛みの原因を突き止めても治らないときの対処法3つ 膝の痛みの原因を突き止めてケアを続けても、症状が改善されない場合の対処法を3つ紹介します。 ・外部機関を頼る ・手術を視野に入れる ・再生医療を検討する 順番に見ていきましょう。 外部機関を頼る 自宅でのケアだけでは膝の痛みが改善しない場合、以下のような専門の外部機関を頼る選択肢も考えられます。 ・整体・接骨院での施術 ・リハビリテーション施設でのケア ・スポーツクリニックでの専門治療 専門家による正しい診断のもと、症状に合わせた適切な治療を受けられます。定期的な経過観察をしてもらえるので、症状悪化のリスクも防止できるでしょう。 手術を視野に入れる 症状が悪化した場合もしくは医師の判断があった場合は、手術が視野に入ってきます。 手術は回復に時間がかかるため、私生活や仕事、スポーツなどに影響が出る可能性があります。そのため、以下のような点を確認しておきましょう。 ・入院期間 ・傷跡の程度 ・手術後の生活制限 ・術後のリハビリ期間 ・スポーツ・仕事復帰までの期間 これらの点を十分に理解した上で、慎重に判断していく姿勢が大切です。 変形性膝関節症における手術の詳細はこちら 半月板損傷における手術の詳細はこちら 再生医療を検討する 長引く膝の痛みには、人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が注目されています。 再生医療は痛みの原因となる膝周辺の組織にアプローチできる治療法で、手術しか選択肢がなかった症状でも改善が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 長引く膝の痛みを早く治したい 手術しか選択肢がないと言われた 現在受けている治療で効果が得られていない 当院リペアセルクリニックでは、1億個の生きた幹細胞を膝関節に届けることで損傷した膝組織の再生・後遺症の改善・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 具体的な治療法は、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる まとめ|膝の痛みが治らない原因を知って適切なケアをおこなおう 膝の痛みが治らないときは複数の原因が考えられるため、自分がどの原因に当てはまるのかを確認し、適切な対処を行うことが重要です。 間違ったケアを続けたり、痛みを放置したりすると、症状が悪化し、最終的に手術が必要になる可能性もあります。 膝の痛みが気になったら早い段階で病院を受診して、早期回復を目指しましょう。 長引く膝の痛みにお悩みの方は、人間の持つ再生力を活用して、炎症を抑えたり損傷した組織を改善したりする再生医療をご検討ください。 \長引く膝の痛みに有効な再生医療とは/ 【再生医療の特徴】 患者様の細胞を用いて、手術せずに膝の痛みを改善できる可能性がある アレルギーや拒絶反応の副作用リスクが少ない 半月板損傷や変形性膝関節症など手術が必要な症例も手術せずに治療できるケースがある 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる
2022.02.07 -
- 糖尿病
- 内科疾患
「糖尿病は治らない?」「糖尿病になったら一生付き合っていかなばならないの?」と、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。 結論からいえば、糖尿病は「完治しない病気」です。原因によって「1型」「2型」に分かれますが、いずれも発症すると一生付き合っていく必要があります。 ただ、程度や治療内容によっては「健康な人と変わらない状態を保つことは可能です。 この記事では、糖尿病が治らないといわれる理由や治療法、予防法をご紹介します。 本記事を参考に、糖尿病に関する正しい知識や認識を身につけましょう。 糖尿病に対する \再生医療という選択肢/ 薬物療法やインスリン注射は糖尿病の進行を遅らせる効果がありますが、膵臓や血管そのものを根本的に修復するアプローチではありません。 食事療法・運動療法を続けても血糖コントロールが難しい場合や、合併症の進行が心配な場合、再生医療もご検討ください。 再生医療とは患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、機能が低下した膵臓や血管の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 食事療法や運動療法を続けても血糖値が下がらない 薬やインスリン治療を続けているが改善を感じにくい これ以上薬を増やしたくない 将来の合併症(失明・透析・心筋梗塞など)が不安 糖尿病を根本的に改善できる可能性のある治療を知りたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院の糖尿病に対する再生医療については、以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/XGCb17slyO8 「血糖値が下がらない」「合併症が怖い」「このまま薬を増やし続けるしかないのか」と感じている方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてご相談ください。 糖尿病の症状や不安を抱えている方は、まずは無料相談! 糖尿病かな?と思う症状がある方は、糖尿病の初期症状についてまとめたこちらの記事もご覧ください。 糖糖尿病が完治しないといわれる理由 糖尿病は発症の原因によって「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に大別されます。それぞれの発症原因と、なぜ治らないのかを以下で解説します。 【2型糖尿病】血糖値が上がりやすい体質や年齢は変えられないため 【1型糖尿病】現代医学では破壊された膵臓の細胞を再生できないため 前提として、日本では糖尿病患者のほとんどが生活習慣病の一つである「2型糖尿病」患者です。そのため、「2型糖尿病」から治らない理由をご紹介します。(文献2) 【2型糖尿病】血糖値が上がりやすい体質や年齢は変えられないため 2型糖尿病は、体質などの「遺伝的要素」と食習慣などの「生活習慣」が組み合わさり発症します。治療や生活習慣改善によって血糖値は元に戻せても、体質や加齢といったリスクになる部分は変えられないため、完治が難しいといわれています。(文献1) 通常、食事を摂ると、すい臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げます。 2型糖尿病は、過食や運動不足によってインスリンの分泌量が低下したりインスリンが効きにくくなり、高血糖状態が続くことで発症します。 初期の段階で乱れた生活習慣を改善できれば、血糖値を健康な人と同じ状態に戻すことは十分可能です。しかし、糖尿病が進行してしまうと健康な状態に戻すことは困難になります。そのため、初期段階で治療に取り組むことが大切です。 【1型糖尿病】現代医学では破壊された膵臓の細胞を再生できないため 1型糖尿病は、なんらかの原因で「すい臓」にあるβ細胞が破壊されて発症する病気です。 インスリンはβ細胞から分泌されるため、1型糖尿病はほとんどインスリンを分泌できなくなります。β細胞が破壊される原因は正確にはわかっていませんが、原因の1つに免疫異常(自己免疫)があると考えられています。 1型糖尿病は現代医学では「治らない」といわれている病気です。発症すると一生付き合っていかなければなりません。 最近では「再生医療」や「膵島移植(ランゲルハンス島)」などの研究も行われています。将来的には「1型糖尿病は治る病気」となる可能性もゼロではありません。 ちなみに、当院「リペアセルクリニック」でも、糖尿病への効果が期待できる再生治療を行っています。「メール相談」や「オンラインカウンセリング」も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。 糖尿病になってしまったらどうする?重症化を防ぐポイント 2型糖尿病は、遺伝的要素と生活習慣が組み合わさり発症します。 そのため、食事療法と運動療法で生活習慣の改善に努めることが糖尿病の予防法といえるでしょう。すでに糖尿病を発症している場合でも、生活習慣の改善が病気の進行を食い止めることにもつながります。 糖尿病の予防や治療の基本は「食事療法」と「運動療法」ですが、必要に応じて薬物療法を行う場合もあります。(文献3) 薬物療法 糖尿病の薬物療法では、飲み薬や注射薬にて治療を行います。それぞれどのような効き目のものがあるかは表のとおりです。 飲み薬の種類 インスリンの分泌をよくする インスリンの効き目をよくする 糖の分解・吸収を遅らせる 糖の排泄を促す 注射薬の種類 インスリン分泌を促進させる インスリンを補う どの薬物治療を行うかは、その方の糖尿病の状態や体格によって異なります。 1型糖尿病か、2型糖尿病かといった部分や、インスリンの出にくさや薬の効きやすさなどで判断をします。 食事療法 糖尿病の食事療法では以下のポイントを押さえて行うことが大切です。 摂取カロリーを抑える 栄養バランスの良い食事を取る 一日3食をしっかり食べる 適切な摂取カロリーがわかっても、どのような食品を、どれだけ食べれば良いのかわからない場合は、「糖尿病食事療法のための食品交換表」を利用するのも良いでしょう。 糖尿病治療の考え方や食事療法の基本的な考え方がわかりやすく解説されています。 また昨今、ネット上にはカロリー計算できるアプリを紹介しているサイトもありますので、使いやすいものを選んでみてください。 運動療法 運動療法のポイントは以下の3つです。 軽い有酸素運動から始める 継続して運動を続けることが重要 週3日は運動の時間を確保 運動は糖の消費を促します。また、筋肉の量を増やし糖の取り込みを促進することでインスリンの効果を高め、血糖コントロールを助けます。 ただし、運動を積極的に行うと食欲が増すため、かえって糖尿病を招いたり、症状が悪化することもありえるので注意が必要です。 糖尿病の予防や治療は「食事療法」と合わせて「運動療法」をセットで行うことが大切です。運動療法を行う際は以下の点に注意して行いましょう。 NEAT(非運動性熱産生) NEATとは、「運動以外の日常生活活動で消費されるエネルギー」を意味し、掃除や洗濯、通勤や階段の昇り降りなどで消費するエネルギーのことを指します。 すでに糖尿病の症状がある方や持病がある方など、運動に制限がある人もいます。運動療法を取り入れる際は医師に相談してから行うようにしましょう。また、日頃、まとまった時間が取れずに運動ができないという人もいるでしょう。 このような場合、NEAT(非運動性熱産生)を高めることを心がけると良いでしょう。 まとめ|糖尿病は完治の難しい病気。適切な管理により悪化を防ぐことが最も重要 糖尿病は一度発症すると完治が難しい病気ですが、適切な治療により血糖値をコントロールすることで、健康な状態を保つことが可能です。 普段の生活から糖尿病の予防(食事・運動)を心がけ、健康な生活を送りましょう。 一方で、「薬を続けているが数値がなかなか改善しない」「合併症の症状が出てきた」「インスリン注射に頼らない方法を探している」という方には、従来の治療とは異なるアプローチとして、再生医療という選択肢があります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 薬を飲み続けているのに、血糖値がなかなか下がらない インスリン注射の回数が増えてきて、この先が不安 手足のしびれや目のかすみなど、合併症の症状が出てきた 食事制限や運動を頑張っているのに、数値が改善しない 薬以外の方法で、根本から改善できないか探している >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 糖尿病の治療は長期にわたるものだからこそ、一人で抱え込まず、新たな選択肢についても気軽に相談できる環境を持つことが大切です。 「今の治療に限界を感じている」「合併症が心配で、新しい方法を試してみたい」という方は、まず一度お電話でご相談ください。 糖尿病の症状や不安を抱えている方は、まずは無料相談! また、糖尿病の運動療法について、より効果的な方法を知りたい方は以下の記事もご覧ください。 参考文献 (文献1) 厚生労働省|糖尿病 (文献2) 糖尿病情報センター|糖尿病とは (文献3) 糖尿病情報センター|糖尿病の治療ってどんなものがあるの?
2022.02.07 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
「変形性膝関節症の手術って高齢者だとどんなリスクがあるの?」 「人工関節置換術に失敗例はある?」 膝の痛みに対して手術を検討している方には、上記のような不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。 実際、高齢者の変形性膝関節症の手術には、入院の長期化や合併症、深部静脈血栓などのリスクがあります。 上記のようなリスクがあることから「できるだけ手術は避けたい」という方も少なくありません。 従来の治療では手術しか選択肢がなかった症状も、手術せずに治療できる可能性がある再生医療も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 \手術せずに治療する再生医療とは/ 再生医療では、損傷した膝周辺の組織にアプローチでき、従来の治療では元に戻らないとされている膝関節の改善が期待できます。 変形性膝関節症に対する再生医療の症例は、以下の動画でご紹介しています。 https://youtu.be/ek8aeRHpKiA?si=iqGn9eTDkKdkxZff 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の痛みを治したいけど手術や人工関節は避けたい 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない リスクの少ない治療法で治したい 再生医療は、患者様の細胞や血液のみを活用して治療を行うため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用リスクが少ない特徴があります。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは変形性膝関節症の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 変形性膝関節症の手術で高齢者に適応されるのは人工関節置換術 変形性膝関節症の手術療法には、膝の状態に応じて以下のように手術の選択肢が異なります。 初期:関節鏡視下手術 中期:高位脛骨骨切り術 末期:人工関節置換術 高齢の患者様の場合、変形性膝関節症の症状が進んでいるケースが少なくありません。このような状況では、傷んでしまった関節の表面を取り除き、金属やセラミックなどで作られた人工の関節に入れ替える人工関節置換術が適応されます。 手術により、立ち上がりや歩行時の痛みの軽減に期待できます。しかし、手術後は正座のような深く膝を曲げる動作が難しくなるなど、生活スタイルの一部変更が必要です。 また、機能回復のためには継続的なリハビリテーションに取り組む必要があります。 紹介した手術以外でも入院が不要の治療法として再生医療の選択肢もあります。 変形性膝関節症に対する再生医療について詳しく知りたい方に向けて、当院リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますので、ぜひご活用ください。 変形性膝関節症の手術における高齢者リスク7つ 高齢者の方が、変形性膝関節症に対して人工関節置換術をおこなった際は、以下のリスクがあります。 入院期間が長期化しやすい 継続したリハビリが必要になる 日常生活動作に制限がかかる 深部静脈血栓ができやすい 肺にまつわる合併症を引き起こす可能性がある 細菌感染すれば再手術が必要になる 人工関節のトラブルを招く可能性がある 1つずつ詳しく見ていきましょう。 入院期間が長期化しやすい 人工関節置換術は、下記の表のように変形性膝関節症の他の手術と比較して入院期間が長くなる傾向にあります。 手術名 入院期間の目安 関節鏡視下手術 数日~1週間程度 高位脛骨骨切り術 3週間~6週間程度 人工関節置換術 1カ月~2カ月程度 高齢の患者さまの場合、体力や持病の有無、手術後の回復状況、リハビリの進み具合によって、さらに長期化するケースも少なくありません。 手術後の痛みが和らぎ、安定した歩行や日常生活動作がある程度行えるようになるまで、数カ月単位で考える必要があるでしょう。 しかし、近年の治療では、患者様の細胞や血液のみを活用して治療を行う再生医療によって、手術や長期間の入院をせずに変形性膝関節症を治療できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 膝の痛みを治したいけど手術や人工関節は避けたい 入院はできるだけしたくない 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない リスクの少ない治療法で治したい 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずは変形性膝関節症の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 継続したリハビリが必要になる 人工関節置換術後は、膝の機能回復と日常生活復帰のため、継続的なリハビリテーションが不可欠です。手術翌日など早期から専門家の指導のもと開始します。 リハビリの内容は、以下の内容が中心です。 筋力トレーニング 関節を動かす練習 立ち座りの練習 歩行練習 階段昇降 手術直後は弾性ストッキングでむくみをケアし、車椅子から歩行器へと移行します。 退院の目安は、杖歩行が安定し、膝が十分に屈曲できる状態です。高齢の患者様は回復に時間を要し、リハビリが長期に及ぶこともあります。 日常生活の動作に制限がかかる 人工膝関節置換術の後は、人工関節を長持ちさせ、破損や脱臼のリスクを避けるため、一部の動作に制限が出ます。 たとえば、走る、ジャンプするなど膝に強い衝撃が加わる運動や、接触を伴う激しいスポーツは避ける必要があります。 また、深く膝を曲げる動作が難しくなるため、正座やあぐら、深くしゃがみ込むといった姿勢は困難になるか、避けるよう指導されるのが一般的です。 和式トイレの使用を避け、洋式トイレを使うなど、生活様式全般で膝への負担を考慮した動作を心がけましょう。 深部静脈血栓ができやすい 人工膝関節置換術などの手術後は、長時間の安静や手術の影響で、足の静脈に血の塊(血栓)ができる「深部静脈血栓症」が起こりやすくなります。いわゆるエコノミークラス症候群です。 この血栓が血流に乗り、肺や脳の血管に詰まると、命に関わる肺塞栓症や後遺症の恐れがある脳梗塞を引き起こすことがあります。 予防策は、以下の通りです。 弾性ストッキングに着用 足に圧力ポンプをかける 抗凝固薬の投与 早期からの足首の運動やリハビリ とくに高齢の患者様は発症リスクが高いため、これらの予防を意識的におこなう必要があります。 肺にまつわる合併症を引き起こす可能性がある 人工膝関節置換術のような手術では、肺に関する合併症の可能性があります。手術中の長時間の臥位による肺への圧迫や、全身麻酔による一時的な肺機能低下が主な原因です。 具体的には、以下のリスクが考えられ、とくに高齢の患者様や喫煙者は注意が必要です。 無気肺(肺の一部がしぼむ) 肺水腫(肺に水が溜まる) 肺炎(痰の喀出困難が原因) これらの合併症予防には、手術前から深呼吸や痰を出す練習をおこなうことが大切です。 また、喫煙は酸素摂取効率を下げ、肺合併症リスクを高める上、創傷治癒を遅らせます。高齢者の方の中には長年喫煙をしている方も少なくありません。手術が決まったらすぐに禁煙し、禁煙期間をできるだけ長く取りましょう。 細菌感染すれば再手術が必要になる 人工膝関節置換術では、細菌感染に細心の注意が必要です。手術部位が感染すると、人工関節の入れ替えなど再手術が必要になることが多く、重大な合併症の1つです。 抗生物質の投与や創部の清潔保持といった予防策はおこなわれますが、リスクはゼロではありません。 感染は傷口からだけでなく、麻酔時に気管へチューブを入れる際、口腔内の細菌(虫歯や歯周病由来)が体内に入り、人工関節に影響を及ぼす可能性もあります。 そのため、手術前に歯科治療を済ませ、日頃から口内を清潔に保つことが、感染予防において重要になります。 人工関節のトラブルを招く可能性がある 人工膝関節置換術の後は、人工関節自体に問題が起きる可能性があります。具体的には、人工関節の緩みや破損、部品の摩耗、まれに脱臼などが挙げられます。 手術後の早期リハビリは機能回復に重要ですが、焦って過度な運動をおこなったり、日常生活で膝に無理な負担をかけ続けたりすると、これらのトラブルを引き起こす原因になりかねません。 人工関節を長持ちさせ、快適な生活を続けるためには、医師や理学療法士の指示を守り、リハビリを適切なペースで進めること、そして膝に負担の少ない生活様式を心がけることが大切です。 変形性膝関節症における手術費用 変形性膝関節症の手術費用は、術式や入院日数、医療機関により異なります。健康保険が適用され、自己負担割合(通常1割または3割)に応じて支払います。 手術の術式ごとの費用の目安は以下の表の通りです。 手術の種類 保険適用前の費用(目安) 自己負担額(3割の場合) 自己負担額(1割の場合) 関節鏡視下手術 約250,000円 約75,000円 約25,000円 高位脛骨骨切り術 約1,460,000円 約438,000円 約146,000円 人工関節置換術 約1,860,000円 約558,000円 約186,000円 手術費用の他に、入院中の食事代の一部(一般所得者で1食510円※2025年4月改定、所得により異なる)や、希望した場合の個室料(差額ベッド代、1日数千円~数万円で全額自己負担)などが別途かかります。 医療費が高額になっても、自己負担額には月ごとの上限があり、「高額療養費制度」で払い戻しを受けられます。ただし、この制度の対象は保険適用の医療費のみなので、食事代や差額ベッド代は対象外です。 変形性膝関節症の手術の高齢者リスクを抑える再生医療について 高齢の変形性膝関節症の患者様にとって、手術は大きな決断であり、身体への負担も考慮する必要があります。 従来の治療では、進行した変形性膝関節症は手術しないと治らないと言われるケースも少なくありませんでした。 しかし、近年の治療では、大きな手術をせずに根本的な改善を目指せる「再生医療」が注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の痛みを治したいけど手術や人工関節は避けたい 手術しないと治らないと言われた 現在の治療で期待した効果が得られていない リスクの少ない治療法で治したい 当院リペアセルクリニックでは、患者様から損傷した組織に変化する幹細胞を採取・培養し、「関節内ピンポイント注射」という手法で膝関節に投与します。 関節内ピンポイント注射は、患部に注射針を刺す処置だけなので、体への負担が少ない手法です。 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用が気になる」という方は、無料カウンセリングにてご相談ください。 【関連記事】 変形性膝関節症の再生治療(PRP療法)の体験談|効果・費用も紹介 変形性膝関節症|最新治療!手術をしない再生医療(幹細胞治療)の実力 変形性膝関節症の手術の高齢者リスクを理解して治療に挑もう 高齢の方が変形性膝関節症の手術を検討する際には、さまざまなリスクへの理解が必要です。 高齢者の変形性膝関節症の手術で多く検討される人工関節置換術には、入院期間の長期化や術後のリハビリ、日常生活での動作制限が伴います。 近年の治療では、手術せずに変形性膝関節症を治療できる再生医療も選択肢に挙げられるようになりました。 \手術せずに治療する再生医療とは/ 【変形性膝関節症に対する再生医療の特徴】 手術や入院を必要としないため高齢の方でも治療できる 患者様の細胞のみを使うため拒絶反応などの副作用リスクが少ない 人工関節を避け、自分の関節を残したまま治療できる 再生医療は、患者様の細胞や血液のみを活用して治療を行うため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用リスクが少ない特徴があります。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは変形性膝関節症の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 変形性膝関節症の手術の高齢者リスクに関するよくある質問 変形性膝関節症の手術に関するよくある質問を紹介します。 膝の痛みが強くて歩けないのですが手術以外の対処法はありますか? 変形性膝関節症の手術は90歳でもできますか? 人工関節置換術の失敗例はありますか? 手術リスクに不安を抱えている方は、ぜひ確認しておきましょう。 膝の痛みが強くて歩けないのですが手術以外の対処法はありますか? 膝の痛みが強く、歩行にお困りの場合でも、すぐに手術が唯一の選択肢となるわけではありません。手術をおこなう前に試みる「保存療法」と呼ばれる治療法があります。 保存療法には、以下の選択肢があります。 運動療法(膝周りの筋力を維持・向上させる) 装具療法(膝への負担を軽減するサポーターや足底版などを用いる) 薬物療法(炎症や痛みを和らげるための内服薬や外用薬を用いる) ただし、痛みの原因や膝の状態は患者様それぞれで異なります。自己判断で対処するのではなく、まずは整形外科などの医療機関を受診し、専門医に正確な診断をしてもらいましょう。 保存療法以外にも、入院を必要としない再生医療も選択肢の1つです。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院リペアセルクリニックにて、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますので、ぜひご活用ください。 【関連記事】 変形性股関節症の保存療法で治療効果を上げたい方へ 【医師監修】変形性膝関節症で使うサポーターの効果・選び方・注意点 変形性膝関節症の手術は90歳でもできますか? 変形性膝関節症の手術は、90歳でも受けることは可能です。 ただし、手術の可否は年齢よりも、心肺機能、持病の有無やコントロール状況、体力などの全身の健康状態が優先されます。 一般的に、ご高齢になるほど手術に伴う身体への負担は大きくなり、合併症のリスクや回復に時間がかかります。 そのため、担当医と共にリスクと手術によるメリットを慎重に比較し、手術をするか検討しましょう。 人工関節置換術の失敗例はありますか? 人工関節置換術は多くの場合、膝の痛みの軽減や機能の改善といった良好な結果をもたらしますが、残念ながらすべての手術が期待通りに進むわけではなく、「失敗」と感じられるケースもゼロではありません。 たとえば、手術後も痛みが十分に取れなかったり、膝の動き(可動域)の改善が思わしくなかったりする場合があります。 また、まれに人工関節そのものに緩みや破損、感染などが生じ、場合によっては再手術が必要になることもあります。 これらの望ましくない結果をできる限り抑えるためには、医師の指示をよく守り、リハビリテーションを計画通りにしっかりとおこなうことが大切です。 関連記事:膝の人工関節手術に失敗例はある?混同する原因とリスクが低い再生医療について解説
2022.02.02 -
- 股関節
- 変形性股関節症
「変形性股関節症にはどのような治し方がある?」 「進行度に応じた治療方法を知りたい」 変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが現れる病気です。進行度によって治療方針は異なり、早期から適切な治療を進めれば手術を回避できる可能性が高まります。 本記事では進行度に応じた病状や症状をはじめとして、以下を解説します。 前期・初期における治し方 進行期・末期における治し方 悪化させないための日常生活の工夫 進行度別の症状や治療方針の一覧表を解説しています。自身に当てはめながら、変形性股関節症の治し方の理解を深めるために役立ててください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 股関節の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 変形性股関節症の治し方は進行度で異なる 変形性股関節症の治し方は、以下のように進行度によって異なります。 分類 特徴 主な治療方針 前期 ・軟骨はほぼ正常だが発症リスクが高い状態 ・長時間の歩行後に痛みが出る ・運動療法 ・薬物療法 ・生活指導 ・理学療法 初期 ・軟骨が徐々にすり減り始める ・歩き始めに脚の付け根に違和感や軽い痛みが出る ・運動療法 ・薬物療法 ・生活指導 ・理学療法 進行期 ・軟骨のすり減りが進み、骨にとげ状の変形が現れる ・安静時も痛みが続く ・薬物療法 ・手術療法 末期 ・軟骨がほぼ失われ、骨同士がぶつかる ・強い痛みで日常生活に大きな支障が出る ・薬物療法 ・手術療法 以上のように病状に応じた治療を進めていきます。 前期・初期における変形性股関節症の治し方【保存療法】 前期・初期における変形性股関節症の治し方は、以下のような保存療法です。 薬物療法 理学療法 装具療法 再生医療 それぞれについて詳しく解説します。 薬物療法 薬物療法では、消炎鎮痛剤により炎症や痛みを抑えて、日常生活の動作の改善を目指します。 薬には以下のような種類があります。 内服薬 貼付薬 注射薬 消炎鎮痛剤には、胃腸や腎臓の障害、喘息発作などの副作用を引き起こすものがあります。そのため、副作用が起きていないか確認するために、定期的に診察してもらう必要があります。 また、薬物療法により痛みが改善したからといって無理に関節を動かすと、病状が悪化するおそれもあるため注意しなければなりません。医師の指示通りに服用を行い、無理せず理学療法を進めていくことが重要です。なお、進行期や末期においても、痛みの状況に応じて薬物療法を行います。 理学療法 理学療法は筋力の強化や関節の動く範囲を改善するために行います。 理学療法の種類には以下のようなものがあります。 理学療法 詳細 運動療法 股関節周囲の筋力訓練、ストレッチ、有酸素運動などを行い、関節の痛みや動く範囲の改善を目指す療法 徒手療法 理学療法士が直接手で触れて、関節の動く範囲や筋肉の柔軟性などの維持・向上を目指す療法 物理療法 ホットパックや低周波、レーザーなどを用いて、痛みや血の巡り、関節の動く範囲、むくみなどの改善を目指す療法 とくに運動療法は、進行度に関わらず重要な治療方法とされています。 装具療法 装具療法では、装具や歩行補助具を用いることで、痛みや歩行能力の改善を目指します。 装具や歩行補助具の種類には以下のようなものがあります。 種類 詳細 杖 ・一般的な持ち手のT字杖や手と前腕の2点を支えられる杖など、さまざまな種類があり病状によって選択する ・体重を分散でき安定した歩行能力の獲得を期待できる 補高装具 (ほこうそうぐ) ・インソールなどにより骨盤や腰椎の歪みを補正するために用いる ・股関節の痛みの改善も期待できる 股関節装具 ・太ももや骨盤付近を固定する装具で股関節への負荷を軽くする ・股関節の負荷の軽減により痛みや安定性の改善などが期待できる 以上のような装具や歩行補助具を病状に応じて活用します。 再生医療 新たな治療方法として期待されているのが再生医療です。再生医療とは、自己の細胞を患部(病気の部位)に注入して、身体が持つ自然治癒力を活かす治療方法です。保存療法と手術療法の中間と位置づけられています。 具体的な治療方法は以下の通りです。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 実際に変形性股関節症の症例について知りたい方は、以下を参考にしてください。 【症例紹介】 両股関節痛の改善で人工関節回避 両変形性股関節症 幹細胞治療 50代女性 痛み10段階中10の激痛が2に!人工関節を回避 左変形性股関節症(臼蓋形成不全) 60代女性 進行期・末期における変形性股関節症の治し方【手術療法】 保存療法で症状の改善が望めない進行期・末期においては、以下のような手術療法を検討します。 股関節鏡下手術(かんせつ きょうかしゅじゅつ) 骨切り術(こつきりじゅつ) 人工股関節置換術(じんこうこかんせつちかんじゅつ) それぞれの手術療法について詳しく解説します。 股関節鏡下手術 股関節鏡下手術とは、内視鏡(細い管の先端に小型カメラが付いた医療器具)により、傷んでいる股関節の軟骨の修復を行う療法です。再生医療の前に関節の修復や炎症部位の切除を行うこともあります。 股関節鏡下手術は、関節の周囲に2〜3カ所の小さな穴を開けて、その穴から内視鏡を挿入して行うため、従来の手術よりも負担が少ないのが特徴です。 初期から進行期における変形性股関節症が適応となります。変形性股関節症に移行してしまうおそれがある、大腿骨寛骨臼インピンジメント(大腿骨頭と寛骨臼に異常形態がある病気)に対しても行われることがあります。 骨切り術 骨切り術は、変形した骨を切り取って関節の形を整え、症状の緩和や進行を抑える手術です。初期または進行期の青年期・壮年期の方が適応となります。 骨切り術にはいくつかの種類があり、一例を紹介すると以下の通りです。 種類 詳細 寛骨臼回転骨切り術 (かんこつきゅうかいてんこつきりじゅつ) 寛骨臼の一部をくりぬき、回転させることで大腿骨頭を十分に覆えるようにする手術 キアリ骨盤骨切り術 寛骨臼の上方あたりを切り、大腿骨頭を覆うように横にずらして固定する手術 これらの手術は、大腿骨頭を寛骨臼が十分に覆えていない際に行います。人工的に寛骨臼を形作ることで、関節の温存ができます。なお、軟骨がすり減りすぎた状態では骨切り術を行うことはできません。 人工股関節置換術 人工股関節置換術は、損傷した関節を人工関節に置き換える手術です。進行期や末期の関節の温存が困難な病状に対して適応となります。人工股関節は20~30年ほどが寿命です。そのため、交換が不要となる50代以降の方が適応されるケースが多いです。 現在の人工股関節置換術は、筋肉を切らずに小さな傷口で済む方法で行っています。手術時間も比較的短く済むため、手術中の出血量や感染症のリスクも少なく済みます。 【関連記事】 変形性股関節症|人工関節手術のデメリット・リスクと治療の代替案を紹介 【医師監修】人工股関節置換術後における仕事復帰の目安を解説|職種別の注意点も紹介 変形性股関節症を悪化させない日常生活の工夫【生活指導】 変形性股関節症を悪化させないためには、以下のような日常生活の工夫が重要です。 股関節に負担をかけない日常生活の動作を心がける 肥満を改善する【BMI25未満】 和式から洋式の生活を取り入れる 靴の選び方を意識する 手すりを設置する それぞれについて詳しく解説します。 股関節に負担をかけない日常生活の動作を心がける 変形性股関節症を悪化させないためには、以下のように股関節に負担をかけない日常生活の動作を心がけることが重要です。 早歩きは控えてゆっくりと歩く 長時間の歩行は控えて10〜15分ほど歩いたら休憩を入れる 痛みがあるときは無理して歩かない 重い荷物の持ち運び作業は避ける 長時間の立ち仕事は避ける 階段の上り下りは極力避ける 以上のように、股関節へ負担がかからないように心がけると、悪化を防ぐだけなく症状の改善にもつながります。また、歩行の際は積極的に杖を利用して、股関節への負担を減らしましょう。 肥満を改善する【BMI25未満】 体重管理は股関節への負担を減らすために重要です。体重が重い分だけ股関節に負担がかかり、変形性股関節症を悪化させる要因になるためです。 BMI(体格指数)を25未満に保つことが推奨されています。(文献1)BMIの計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」です。なお、BMI25以上は日本肥満学会の基準では肥満に該当します。 日頃から食事管理や適度な運動を心がけて、体重管理を行い股関節の負担を軽減しましょう。なお、運動は股関節への負担が少ない水中ウォーキングが効果的とされています。 和式から洋式の生活を取り入れる 「床に布団を敷く」「和式トイレから立ち上がる」などの和式の生活は、股関節への負担が大きいです。 そのため、以下のような洋式の生活を取り入れることが望ましいです。 椅子を活用する トイレを洋式にする 布団ではなくベッド利用する よく利用する食器や日用品などは低い位置に置かない 日常的に「床に座る」「床から立ち上がる」「かがむ」という動作を避けることで、股関節の負担を軽減できます。 靴の選び方を意識する 変形性股関節症を悪化させないためには靴選びが重要です。適切な靴を選べば、股関節への負担を減らし、症状の改善も期待できます。 靴の選び方のポイントは以下の通りです。 スムーズな歩行を促すロッカーソール(靴底が丸く加工してある)の靴を選ぶ クッション性が高く衝撃を吸収してくれる靴を選ぶ 脚の長さの差を整えてくれるインソールは、医師に必要と診断してもらえれば保険適用で作成できます。 手すりを設置する 生活環境の中に手すりを設置すれば、股関節への負担を軽減できます。 例えば、以下のような股関節へ負担がかかる動作を行う場所への設置を推奨します。 玄関など段差のある場所 浴室やトイレなど立ち座り動作がある場所 手すりの設置は、股関節への負担の軽減だけでなく転倒予防につながります。 まとめ|変形性股関節症の治し方の理解を深めて適切な治療を選ぼう 変形性股関節症の治し方には、薬物療法や理学療法、再生医療、手術療法などがあります。これらの治療方法は、進行度や症状に応じて適切に選択しなければなりません。 「ゆっくりと歩く」「長時間歩かない」「洋式の生活を取り入れる」など、日常生活での工夫も症状の悪化を防ぐために重要です。また、変形性股関節症の早期の段階から、適切な治療に取り組めば、手術を回避できる可能性も高まります。 変形性股関節症と診断された方は、積極的に理学療法や装具療法、生活指導を受けましょう。当院「リペアセルクリニック」では、変形性股関節症に対しても再生医療を行っています。まずは相談だけでもお気軽にご連絡ください。 変形性股関節症の治し方に関するよくある質問 Q.手術をしないで治すことはできる? 保存療法を通じて症状の改善や進行の抑制は可能です。しかし、変形性股関節症は完治するものではないため、病状に応じて手術を検討しなければなりません。手術を回避するためにも、早期の段階から理学療法や生活指導を積極的に受けることを推奨します。 Q.末期に手術をしないとどうなる? 末期となり手術が必要な病状であるにも関わらず治療をしないと、痛みの程度や関節の動かせる範囲がさらに悪化していくと想定できます。そうなるとさらに日常生活に支障をきたして、生活の質も低下していきます。 Q.ストレッチは効果がある? ストレッチは、股関節の柔軟性を高めて痛みや関節の動く範囲の改善に役立ちます。 ストレッチの一例を紹介すると以下のようなものがあります。 仰向けに寝て片方の膝を胸に抱える 息を吐きながら引き上げてお尻の筋肉を伸ばす 反対の脚も同様に行う 1回5〜10秒を目安にして行いましょう。 参考文献 (文献1) シリーズ17 変形性股関節症|日本理学療法士協会
2022.01.22 -
- 手部
- ヘバーデン結節
「ヘバーデン結節と診断された」 「ヘバーデン結節を悪化させたくない」 指の第一関節の腫れや変形、違和感が気になりつつも、日常生活で何を避けるべきかわからず不安を抱えていませんか。 家事や仕事、スマホ操作など日常の何気ない習慣が症状の進行につながるため、避けるべき行動をあらかじめ把握しておくことが大切です。 本記事では、現役医師がヘバーデン結節でやってはいけないことを一覧で紹介します。再発防止策もあわせて紹介し、記事の最後にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。 ヘバーデン結節に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。 ヘバーデン結節のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 ヘバーデン結節でやってはいけないこと一覧 ヘバーデン結節では、第一関節へ繰り返し強い力や刺激が加わる動作の見直しが大切です。 つまむ・押す動作の反復、炎症期の安易な温熱、過度なマッサージ、指に荷重が集中する持ち方、スマホの長時間操作は、いずれも関節への負担を増大させ、症状の進行につながります。 避けるべき行動を具体的に把握することが、症状の進行を防ぐ上で大切です。 指先に過度な負荷をかける ヘバーデン結節は、指の第一関節に生じる変形性関節症です。関節軟骨が摩耗して薄くなると骨同士が接触しやすくなり、動かすたびに摩擦や機械的なストレスが増大します。 その状態で指先への強い力が繰り返し加わると、炎症や変形がさらに進みやすくなります。食器洗い・蓋の開閉・長時間のタイピングやスマホ操作といった日常的な動作も、積み重なれば無視できない負担です。 症状の進行を抑えるには、関節への負担をできるだけ減らす生活上の工夫が求められます。 患部を温める ヘバーデン結節に対する温熱ケアは、必ずしも避けるべきものではありません。血流の改善や関節周囲の緊張を和らげる効果が期待できます。また、こわばりの軽減や可動域の維持に役立つ場合があります。 これは変形性関節症に広く用いられる温熱療法の考え方に基づくものです。ただし、使い方には注意が必要です。炎症が強い時期や熱感・腫れが目立つ局面での温熱は、症状を悪化させるリスクがあります。 そのような場合は、冷却や安静を優先しましょう。また、温熱ケアだけに頼るのではなく、日常動作の見直しや関節への負担を減らす工夫と組み合わせることが大切です。 強くマッサージする ヘバーデン結節は指の第一関節に生じる変形性関節症で、軟骨の変性や炎症を伴う刺激に敏感な状態です。 炎症がある関節を強く揉んだり圧迫したりすると、その刺激が炎症を助長し、腫れやこわばりの悪化につながる場合があります。 マッサージはもともと筋肉や腱などを穏やかに緩めるためのものであり、結節のある関節への強い圧は骨・軟骨・滑膜に不要な負荷をかけるリスクがあります。 医療機関での手技療法は、状態評価にもとづいて圧や方向を慎重に調整しながら実施されます。自己判断で強い刺激を加える行為は避け、違和感が続く場合は医療機関を受診しましょう。 重いものを持つ ヘバーデン結節は、関節軟骨の変性によって第一関節のクッション機能が低下し、外からの力を受けやすい状態です。 重いものを持つ際には強い握力や支持力が必要となり、関節に通常以上の圧力や牽引力が加わります。この負荷が繰り返されると関節への刺激が増し、変形が進みやすくなります。 とくに片手での持ち上げや指に引っ掛ける持ち方は、関節への荷重が一点に集中しやすく注意が必要です。 スマホ使用による指の動かしすぎ ヘバーデン結節では関節軟骨の摩耗が進行の基盤となるため、繰り返しの動作や過度な負荷は症状悪化の一因となることがあります。 とくに片手操作や小指で端末を支える持ち方は、特定の関節への負担が集中しやすいため注意が必要です。 長時間・頻回な使用は指関節や周囲組織の疲労を蓄積させ、違和感や機能低下につながる場合があります。 ヘバーデン結節の再発防止策 再発防止策 詳細 握る・ひねる・引っ掛けるなど指に負担がかかる動作を避ける 第一関節への集中荷重や剪断力の回避。関節摩耗進行の抑制。負担分散の意識 患部の冷やしすぎ・温めすぎに注意する 過度な温冷刺激による血流変動や炎症反応増幅の回避。状態に応じた調整 食事・睡眠・体重管理など生活習慣を整える 代謝・回復環境の安定化。慢性炎症要因の軽減。関節負担間接抑制 違和感が続く場合は早めに医療機関を受診する 進行性変化の早期評価。適切な治療介入機会の確保。変形固定化リスク低減 ヘバーデン結節の再発予防では、指関節への負担を管理することが基本です。握る・ひねる・引っ掛けるといった動作を日常的に見直し、第一関節に荷重が集中しないよう意識しましょう。 温熱・冷却ケアはいずれも過度な使用を避け、症状の状態に合わせて使い分けることが大切です。また、食事・睡眠・体重管理など生活習慣を整えることも、関節への負担を減らす上で欠かせません。 以下の記事では、ヘバーデン結節の予防法を詳しく解説しています。 握る・ひねる・引っ掛けるなど指に負担がかかる動作を避ける 項目 説明 ヘバーデン結節は関節の変性を伴う疾患だから DIP関節(指の第一関節)の軟骨摩耗・骨変化の進行。摩擦増加による機能低下の背景 「握る・ひねる・引っ掛ける」は関節に力が集中する動作 第一関節への集中荷重・剪断力増大。機械的ストレス蓄積の要因 日常動作の中での影響は「累積的」 軽微な負荷の反復による関節刺激の持続。変性進行への関与 関節機能低下と日常生活の負担が悪循環になる 可動域減少・握力低下の進行。負担増大との相互影響 (文献1)(文献2) ヘバーデン結節では、関節の摩耗と日常動作の関係を正しく理解することが大切です。特定の動作だけでなく、毎日の何気ない反復動作の積み重ねが関節に影響を与えます。 負担のかかる動作を見直し、指への力を分散させる工夫を早めに取り入れることが、症状の進行を抑える上で欠かせません。 以下の記事では、指に負担をかけないためのテーピング方法を詳しく解説しています。 患部の冷やしすぎ・温めすぎに注意する ケアの考え方 詳細 温熱ケアの位置付け 血管拡張による局所血流促進。周囲組織の柔軟性の向上。こわばり感軽減への寄与の可能性 温めすぎの注意点 炎症期での過度加温による腫脹・熱感増悪の懸念。適用タイミング見極めの重要性 冷却ケアの位置付け 血管収縮による血流抑制。熱感・腫れ感軽減への寄与の可能性。炎症傾向時の選択肢 過度な冷却による血流低下や組織負担への注意 過度冷却による循環低下。組織硬化・こわばり助長のリスク 温冷療法の限界 状態依存的な反応特性。症状経過に応じた調整の必要性 (文献3)(文献4) ヘバーデン結節における温熱・冷却ケアは、あくまで補助的な手段のひとつです。大切なのは方法そのものよりも、いつ・どの程度行うかの判断です。 炎症の状態や違和感の強さをこまめに観察しながら、過度な刺激を与えないよう心がけることが関節の保護につながります。どちらを選ぶべきか迷う場合は、自己判断を続けず早めに医療機関へ相談しましょう。 食事・睡眠・体重管理など生活習慣を整える 生活習慣 詳細 食事 栄養バランス是正による代謝安定化。慢性炎症環境への影響軽減。関節組織維持への間接的寄与 睡眠 身体修復機構の維持。炎症調整機能の安定化。組織回復環境の確保 体重管理 代謝性炎症因子の抑制。全身炎症負荷軽減。関節環境悪化要因の低減 ヘバーデン結節は手指の変形性関節症に分類され、関節の変性や炎症が関与します。関節症の管理では生活習慣の影響が重要視されています。 栄養バランスの取れた食事は代謝環境の安定や炎症負荷の軽減に寄与し、過剰な糖質・高カロリー摂取は慢性炎症や体重増加の要因です。 体重管理も全身の炎症環境に関係し、関節への間接的負担軽減につながります。さらに、十分な睡眠は組織修復や炎症調整に関与し、睡眠不足は炎症反応を高める一因とされます。 違和感が続く場合は早めに医療機関を受診する ヘバーデン結節は進行性の関節変性を伴う疾患であり、違和感が続く場合は早めに医療機関を受診することが重要です。 整形外科での受診により、関節リウマチなど他の炎症性疾患との鑑別が可能となり、治療の方向性を誤るリスクを回避できます。 医療機関では症状に応じた保存療法や関節を守るための具体的な指導を受けられるため、早期に相談することが症状の安定につながります。 ヘバーデン結節の原因 原因 詳細 加齢 年齢上昇に伴う関節軟骨摩耗・変性進行、発生率上昇傾向 手指の過使用 日常生活・業務での反復動作による関節負荷蓄積 手作業中心の生活歴 裁縫・刺しゅう・農作業など微細動作反復による機械的ストレス 性差・ホルモン要因 更年期以降女性での発生増加。女性ホルモン変動関与の可能性 遺伝的背景(未確定) 家族内発症例の報告。明確な証明に乏しい現状 合併症・関連疾患 外傷や甲状腺疾患、糖尿病など関節環境変化との関連指摘 特発性 明確な誘因を伴わない発症例の存在 加齢とともにヘバーデン結節などの変形性関節症の発生率が高い傾向です。また、日常生活や仕事で手指を頻繁に使用する方が発症しやすい疾患とされています。 ヘバーデン結節は更年期以降の女性に多く発生し、とくに女性は男性の2倍以上の確率で発症することが報告されています。 しかし、現時点でヘバーデン結節の遺伝性を断定できる十分なエビデンスは確立されていません。 一方で、母娘間や姉妹間など家族内での発症集積が観察される例も報告されており、遺伝的要因の関与が示唆されています。ただし、その関連性については慎重な解釈が必要です。(文献5) それ以外にも外傷・甲状腺疾患・糖尿病などの疾患に合併して発症する場合や、とくに誘因なく特発性に現れるケースも存在しています。 以下の記事では、ヘバーデン結節の原因について詳しく解説しています。 ヘバーデン結節の治療法 治療法 詳細 保存療法 関節負担軽減・装具やテーピングによる支持。理学療法による機能維持。薬物による炎症抑制などの非手術的治療 手術療法 保存療法で改善が乏しい重度変形時の関節形成術。固定術などの外科的治療 再生医療 自身の細胞・血液成分を用いた修復。組織改善を期待する治療法 ヘバーデン結節の治療は、装具療法や薬物療法などの保存的治療が基本です。一方、近年は再生医療も新たな選択肢として注目されています。 再生医療は患者自身の血液や細胞を活用し、体が本来持つ修復機能を引き出すことを目的とした治療です。 代表的なPRP療法は、血小板由来の成分を関節に投与することで、炎症の調整や組織修復の促進への関与が期待されています。治療を検討する際は、医師による十分な評価と説明を受けた上で判断してください。 以下の記事では、ヘバーデン結節の治療法について解説しています。 【関連記事】 ヘバーデン結節は治る病気?治療法や予防法などを徹底解説! へバーデン結節を自分で治す方法|やってはいけないこと・治療法も解説 以下の動画では、ヘバーデン結節と同様の変形性のCM関節症に関する治療について解説しているので、合わせてご覧ください。 https://youtu.be/vmnKIVntXQU?si=hzu3gwI0JVu4lGOy ヘバーデン結節においてやってはいけないことを理解し適切な治療を講じよう ヘバーデン結節では、日常生活の習慣が症状の経過に影響します。関節へ負担をかけやすい動作を見直し、再発予防を意識した対策を継続することが、変形や機能低下の進行抑制につながります。 自己判断による対処のみでは十分な管理が難しい場合もあります。症状が気になる場合や違和感が持続する場合は、早期に医師の診察を受け、状態に応じた治療方針を確認することが大切です。 改善しないヘバーデン結節の症状についてお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。 ヘバーデン結節の治療では、再生医療が関節機能の改善や症状緩和に寄与する可能性がある選択肢として注目されています。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 ヘバーデン結節でやってはいけないことについてよくある質問 ヘバーデン結節を放置するとどうなる? ヘバーデン結節を放置した場合、時間の経過とともに指の関節変形が進行することがあります。変形が進む過程で関節の可動性が低下し、屈曲した状態で固定化する例もみられます。 こうした機能障害を防ぐ観点からも、早期の評価と適切な治療介入が重要です。 ヘバーデン結節になったら食べてはいけない食べ物は? ヘバーデン結節と食事の関係において、明確に確立された事項は多くありませんが、栄養バランスの偏りには注意が必要です。 加工食品やスナック菓子、インスタント食品に多く含まれるリン酸の過剰摂取は、ミネラル代謝に影響を及ぼす可能性が指摘されています。 一方、大豆製品に含まれるイソフラボンやカルシウムを多く含む食品は、骨・関節の健康維持に関わる栄養素として知られています。特定の食品だけに頼るのではなく、日々の食事全体のバランスをとる意識を心がけましょう。 ヘバーデン結節は何科を受診したほうが良いですか? ヘバーデン結節が疑われる場合、まずは整形外科での評価が基本となります。関節の変形や腫脹、可動域の変化などを確認し、適切な診断と治療方針の検討が行われます。 なお、爪の変形や表面の凹凸などが目立ち、不安が強い場合には、皮膚疾患との鑑別を目的として皮膚科での診察を検討することも選択肢です。 ヘバーデン結節は何人に1人くらいの割合で発症していますか? 年代 発症割合 50代 約29% 60代 約35% 70代 約51% 80代 約59% ヘバーデン結節は、年齢が上がるほど発症率は高くなる傾向がありますが、スマートフォンの普及により指への負担が増えたことで、若い世代でも発症するケースが増えています。 ヘバーデン結節にエクオールは効かないって本当ですか? 「ヘバーデン結節にエクオールは効かない」という認識は正確ではありません。エクオールは関節症状を根治させるものではありませんが、手の関節の不調や機能低下の軽減に寄与する可能性が報告されています。 実際に、ヘバーデン結節を含む手の変形性関節症において、エクオール摂取により症状や手の機能改善が示唆された臨床試験例があります。(文献6) ただし、関節変形の進行抑制や根本的な改善を裏付けるエビデンスは現時点では限定的です。あくまで補助的な手段として理解することが大切です。 以下の記事では、ヘバーデン結節に対するエクオールの効果について医学的根拠に基づいて詳しく解説しています。 参考文献 (文献1) Osteoarthritis of the hand and wrist|Arthritis UK (文献2) The Impact of Digit-related Radiographic Osteoarthritis of the Hand on Grip-strength and Upper Extremity Disability|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献3) Ice or Heat: What’s Better for Soothing Arthritis Pain?|Cleveland Clinic (文献4) Arthritis Pain Relief: Ice or Heat? | Mass General Brigham (文献5) 「へバーデン結節」|公益財団法人 日本整形外科学会 (文献6) Effects of Equol on Hand Osteoarthritis in Perimenopausal Women: A Pilot Study|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information
2022.01.18 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症!発見には膝の症状がポイント 膝に痛みを及ぼす疾患が変形性膝関節症です。 変形性膝関節症になると、人間の基本的な動作である「歩行」に影響をもたらすことで、活動量が減るなど日常生活に支障を及ぼします。その原因は、靭帯や半月板の怪我からくる場合を除いて、ほとんどは加齢に伴った関節軟骨の摩耗がきっかけです。 特に40代以降の女性に多く発生するため、中高年で感じる膝の痛みのほとんどは、変形性膝関節症からくる痛みだともいわれています。そんな変形性膝関節症の治療方針は、膝に負担のかかる生活スタイルを見直し、膝周囲の筋肉を鍛える運動療法に取り組むことです。 そうした保存療法の継続が、関節を安定させ、これまで通りの痛みのない日常につながるのです。そのためには、いかに早期に発見できるかがポイントです。そこで今回は、変形性膝関節症の初期症状から、もし当てはまった場合には、実際にどういった行動に移せば良いのかまで紹介していきます。 変形性膝関節症の進行度と症状 変形性膝関節症の自覚症状は、前期>初期>中期>末期の4つの段階を踏んで進行していきます。前期では、膝にほとんど痛みはありませんが、初期になると軟骨がすり減り始め、膝に痛みや違和感や感じるようになります。 進行が進んだ中期になると膝に変形がみられ、さらに進行した末期になると痛みから立つ・歩くなどの日常生活を過ごすのが困難になり、手すりや杖などに頼らないと姿勢を保てない状態になります。 症状 変形性膝関節症・進行度 ・前期:ほとんど痛みを感じない ・初期:軟骨にすり減り、痛み、違和感を感じ始める ・中期:膝に変形がみられる ・末期:日常生活が困難になる、手すり杖が必要になる 変形性膝関節症を見逃さないため、初期に現れやすい症状を知る 変形性膝関節症は早期発見が大切です。そのためには進行が始まり、「痛み」や「違和感」を感じだす前段階で発見することが重要になります。 この段階で異変に気づき病院を受診され、変形性股関節症を早期に発見できれば、治療の選択肢が増えるだけでなく、積極的に運動療法に取り組め、重症化を防げる可能性が高くなります、。 初期症状を見逃さないポイント ・朝起きた時に膝にこわばりを感じる ・膝を伸ばそうとすると引っ掛かりを感じる ・椅子から立ち上がろうとすると痛みが走る ・歩き出しに痛みがある ・正座をすると「ズキっ!」と痛みを感じる 早期発見が治療の選択肢を増やす 変形性膝関節症に早期に気づき、運動療法に取り組むことで悪化を防ぐことができます。運動療法で痛みが引かない場合、薬物療法や物理療法、装具療法などで痛みを抑えながら、運動療法に取り組めるよう工夫します。 あらゆる手を尽くしても効果がみられない場合には、観血療法という選択肢がありますが、手術の種類によっては進行しすぎていると実施できないケースがあります。 たとえば、体への侵襲が大きな人工関節置換術や高位脛骨骨切り術を、「今はしたくない」場合には、負担が少なく、術後の回復も早い関節鏡視下手術という選択肢があります。 しかし、変形が進行した状態では、関節鏡視下手術をしたところで、改善が見込めない場合があるので注意が必要です。 変形性膝関節症の初期なら運動療法で悪化を防げる 変形性膝関節症の治療の基本は運動療法ですが、初期から実施するのと、末期から実施するのでは大きな違いがあります。初期の運動療法には悪化を防ぐ目的があり、継続して行うとこれまで通りの生活を送れる可能性があります。 一方、発見が遅れた末期では、痛みが強く日常生活をまともに送るのは難しい状態です。そのため、満足に運動療法に取り組めず、これまで通りの生活を送れる可能性は低くなることから、早期発見が変形性膝関節症の治療において大切です。 病院で変形性膝関節症と診断されるまで 中高年以降で、膝に「痛み」や「違和感」を感じたら整形外科の受診をおすすめします。 変形性膝関節症の診断は、問診・視診・触診・画像診断などの検査を複合して判断されます。問診では家族歴・半月板や靭帯損傷などの怪我の既往歴を聞き、視診では歩行状態から進行の程度を確認、触診では膝の変形具合や水がたまっていないかなどを確認します。 変形性膝関節症の進行の程度は、X線検査の後、Kellgren-Lawrence分類によって分けられます。関節の隙間が確保されているグレード0から、関節の隙間がなくなってしまった状態のグレード4まで分けられます。 しかし、必ずしも画像診断の進行度合いと自覚症状が一致するとは限りません。画像診断では進行していても、自覚症状があまり強くない場合や、その逆の場合もあります。 そのため、軽度の痛みや、ちょっとした違和感でも変形性膝関節症が進んでいる可能性があることから、注意が必要です。 変形性膝関節症と似たような病気 膝に痛みがあっても、全ての膝の痛みが変形性膝関節症ではありません。膝関節以外の痛みや発熱の有無など、問診や触診の情報を元に、「関節リウマチ」「痛風」「化膿性関節炎」などを疑います。 検査では血液検査や関節液の成分を検査し、検査結果を元に変形性膝関節症以外の病気である要素を取り除いた上で、はじめて変形性膝関節症と診断されます。 まとめ・変形性膝関節症!発見には膝の症状がポイント 変形性膝関節症は中高年以降の女性に多く発生する病気で、膝の痛みの多くは変形性膝関節症からだといわれています。 変形性膝関節症の症状は、痛みと変形が特徴です。初期には強い痛みや変形を感じることは少ないものの、変形性膝関節症は進行性の病気です。放っておくと取り返しがつかないところまで進行するケースがあります。 そうならないためにも、早期に変形性膝関節症に気付くことが治療の選択肢を増やし、悪化を防ぎます。 変形性膝関節症の早期発見ができれば、保存療法(運動療法、薬物療法など)や手術療法というように、あらゆる選択肢の中から、膝の状態や自分自身の意向に沿って治療に取り組めるのです。 そのため、「軽度な痛み」や「違和感」程度でも放ったらかしにしないで、整形外科を受診しましょう。 ▼ 再生医療で変形性膝関節症の治療する 変形性膝関節症の新たな選択肢、再生医療の幹細胞治療で手術せず、入院不要で症状を改善する No.039 監修:医師 坂本貞範
2022.01.18 -
- 手部
- CM関節症
CM関節症は、50歳以上やゴルフなどの運動をする方、女性によくみられる疾患です。親指の根本にある「CM関節」の使いすぎや加齢による変性が関係しています。 瓶やペットボトルのふたを開けたり、ボタンを閉めたりと、親指に力を入れた動作をすると「親指と人差し指の間あたりが痛い」と感じます。日常生活の質に影響する痛みなので、早めに解消したいと考える方は多いでしょう。 そこで本記事では、CM関節症の原因や症状を解説するとともに、治療法や筋肉のほぐし方などについて詳しくご紹介します。 またCM関節症は進行すると、以下のような状態に至ることもあります。 親指の第1関節が曲がり、第2関節が過度に反る白鳥の首変形(スワンネック変形) 関節の位置がずれてしまう亜脱臼 物をつまむ・握る動作が困難になる >>症状について「リペアセルクリニック」に無料相談する 変形が進むと、家事や仕事、趣味など日常生活に大きな支障が出てしまう可能性があるため、痛みが軽いうちから適切な治療を開始することが、進行を防ぐ上で非常に大切です。 保存療法だけでは十分な改善が得られない場合は、再生医療も選択肢の一つになります。 痛みを一時的に抑えるだけでなく、関節の状態そのものへアプローチする可能性がある治療として注目されています。 「自分の状態で適応になるのか知りたい」「手術以外の選択肢を聞いてみたい」という方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 親指と人差し指の間が痛いときに考えられるCM関節症とは? CM関節症とは、親指の根本にある「CM関節」の使い過ぎや加齢により変性し、痛みや腫れ、さらには亜脱臼などの症状を引き起こす疾患です。 「CM関節」は、母指(親指)の根本の骨である第1中手骨と、手首の小さい骨である大菱形骨の間に存在している関節をいいます。 母指が他の指と対立運動(つまみ動作)ができるのは、このCM関節の役割が大きくかかわっています。「握る」「つまむ」などの動作を行う際に負担がかかる部位を「CM関節」と覚えておきましょう。 ただ「握る」「つまむ」などの動作は、けして特別なものではなく、日常生活においても比較的多く行われる動作のため、CM関節には常に負担が掛かり続けていると言えるのです。 そのため、関節をスムーズに動かしたり、衝撃を和らげるクッションの役割を果たす軟骨がすり減ったりすることで関節の腫れや亜脱臼などが生じることとなり、これが「CM関節症」といわれます。 一般的な治療ではサポーターや痛み止め、ステロイド注射などで対処しますが、すり減った軟骨そのものを回復はできません。 「親指の痛みが続いていて日常生活がつらい」「手術以外の方法を探している」という方は、まずはお気軽にご相談ください。 CM関節症で考えられる8つの症状 CM関節症の場合、母指(親指)に力を入れた動作をした際、手首の母指の付け根付近に痛みが生じます。主に痛みが生じる場面は下記8つのとおりです。 瓶やペットボトルのふたを開ける ホッチキス・ハサミ使用時 タオルを絞る ドアのノブを回す 字を書く 草むしり 布団を挙げる ボタンをかける また、症状が進行すると、手首の母指の付け根付近が腫れて膨らんできて母指を開くことが難しくなります。場合によっては、関節が変形して親指の指先の関節が曲がり、付け根の関節が反る「白鳥の首変形(スワンネック変形)」になる可能性もあります。 CM関節症のステージごとの症状 CM関節症の症状は、ステージごとに区分され以下のように細かく分類されています。 stage1 レントゲン上での問題はみられない stage2 関節の隙間が少し狭くなり、骨硬化が少しみられる stage3 関節に隙間がほとんどなくなり、骨硬化や骨棘がみられる stage4 完全に関節の隙間がなくなり、骨棘の形成もみられる。 一般的にstage1・2は保存療法、stage3・4は重症になり手術の検討が必要となります。 ただ、必ずしもレントゲン上の結果と一致しないため、最初はサポーターなどの装具、テーピング、リハビリなどの手術以外の選択肢で治療を行うこともあります。 CM関節症の原因 CM関節症を生じる主な原因は、加齢・ホルモンバランスの変化・関節の変形です。それ以外にも、過去に母指に受けた外傷・怪我も原因になりえます。 CM関節が正常の場合は、軟骨がしっかり骨を覆っており、スムーズな曲げ伸ばしや、クッション性も豊かです。しかしCM関節症の場合、軟骨がすり減ってしまった結果、骨と骨同士がぶつかり合い、関節への負担が生じることとなります。 一般的には下記の因子(原因)が当てはまる人はCM関節症になりやすいと推測されます。 女性 肥満 40歳以上 靭帯のゆるみなどの遺伝 親指周囲の骨折など過去の外傷や怪我 スポーツや労働で親指に強い負担が、かかっている状況 CM関節症は放置すると関節の変形が進行し、日常生活の動作にも支障をきたす恐れがあります。 「もしかして?」と感じた段階で、早めに専門医へ相談することが大切です。 ご自身の症状に少しでも不安を感じている方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 CM関節症の治療方法 CM関節症の治療法は大きく下記の4つに分けられます。 保存療法:テーピング・サポーターなどの装具治療・リハビリ 薬物療法:消炎鎮痛剤・痛み止め・注射によるステロイド製剤 手術療法:関節形成術・骨切り術・靭帯再建術 再生医療:幹細胞の投与 CM関節症は、まず保存治療を実施します。テーピング・サポーターなどの装具治療、リハビリをしっかり行うだけで症状の改善がみられる場合がほとんどです。 装具治療は、手の状態に合わせて取り外し可能な装具を作成し、症状が軽い場合は、寝るときに装具を付けて過ごすだけで数週間後には痛みが軽減する場合もあります。 装具治療でも痛みが軽減しない場合は、消炎鎮痛剤の内服・注射治療を実施します。 保存療法や薬物療法を実施しても症状が改善しない場合は、手術による治療法も選択の1つとしなければなりません。 手術の内容は「関節形成術」「骨切り術」「靭帯再建術」の3つ方法が主要となり、どの手術後も一定期間の固定が必要なため、母指を正常に使えるようになるまでに長い期間を要することがデメリットとなります。 ただし、手術を必要としない方法として、再生医療による幹細胞の投与も選択肢の一つとなります。 関節の軟骨がすり減っている部分などに、幹細胞を投与することでCM関節症の改善が期待できるのです。 下記の動画では実際に痛みが10分の2まで軽減された事例も紹介していますので、あわせてご覧ください。 「手術を避けたい」「できるだけ早く痛みの軽減を目指したい」という方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 CM関節症による筋肉への影響とほぐし方 手には多くの筋肉が存在するため、CM関節症になると、さまざまな筋肉に影響が出ます。今回はその中でも主要な筋肉のほぐし方について解説します。 第一背側骨間筋 母指対立筋 第一背側骨間筋 背側骨間筋は、第1中手骨(親指)と第2中手骨(人差し指)の間にある筋で、親指を内側(手のひら側)に曲げたときに背側へ盛り上がってくる筋です。 この筋肉が緊張すると、痛みが出る・指がこわばる・力が入りにくくなります。また、中手骨の間にも走行するため、場合によって、神経が圧迫されて、しびれの原因にもなります。 背側骨間筋のほぐし方は下記のとおりです。 ほぐす側の手の平を台に置いて安定させる 手の甲を上に向ける 逆側の手で第1中手骨と第2中手骨の間に指を入れる 親指と人差し指の間の筋をつかむ 押さえるように、ほぐしましょう。 母指対立筋 母指(親指)を動かす筋は全部で4つあり、そのうち、短母指屈筋・短母指外転筋・母子対立筋の3つの筋で親指の付け根の膨らみである母指球を形成しています。 母指対立筋は短母指屈筋と短母指外転筋に覆われており、親指を手の平に近づける作用である対立運動に関与します。母指対立筋のほぐし方は下記のとおりです。 ほぐす側の手の平を上に向けて指を広げる 反対側の手で母指を握る 母指CM(親指の根本)を手のひらとは反対側、手の甲側へ伸ばす まとめ|親指と人差し指の間が痛いと感じたら医師に相談を! 本記事では、親指と人差し指の間が痛いときに考えられる「CM関節症」の症状や治療法について詳しく解説しました。 CM関節症は、50歳以上の人に多く見られる疾患で、親指の根元に位置するCM関節の軟骨がすり減ることにより発症します。 「握る」や「つまむ」などの日常的な動作で親指に負担がかかり、痛みや腫れを引き起こす疾患です。 主な原因は以下のようなものが挙げられます。 加齢 ホルモンバランスの変化 関節の変形 過去に親指に受けた外傷や怪我の影響 日常生活の質を大きく左右するため、早期発見と適切な治療が欠かせません。 親指と人差し指の間に痛みが少しでもあれば、我慢せず自己判断を避け、専門医の診断とアドバイスを受けることが重要です。 当院「リペアセルクリニック」は、手術を必要としない再生医療を得意としており、CM関節症の治療もしていますので、まずはお気軽にご相談ください。
2022.01.10 -
- 手部
- ヘバーデン結節
「へバーデン結節を自分で治す方法はある?」 「根本的に治す治療法は?」 関節の変形自体は自分で直すことは不可能ですが、日常生活での工夫やセルフケアによって痛みを軽減し、進行の抑制を目指すことは可能です。 本記事では、へバーデン結節を自分でケアする方法や治療時にやってはいけないことについて解説します。 なお、根本的に治療するためには手術療法が選択肢となりますが、関節を固定してしまうため、多少の痛みでは手術をしないケースも多いです。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 手術をすると関節自体を固定するため、物を握りにくくなります。 そのため、一般的には多少の痛みがあっても手術は進めません。 近年の治療では、へバーデン結節などの変形性関節症を手術せずに治療できる再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 見た目が変わるほど指が変形してしまう前に治したい へバーデン結節による痛みや動きにくさを早く治したい 現在の治療では期待した効果を得られていない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。 まずはへバーデン結節の治療について無料相談! へバーデン結節を自分で治す方法 へバーデン結節は関節の変形そのものは元に戻せませんが、日常生活での工夫とセルフケアで痛みの軽減や進行の予防を目指すことは可能です。 本章では、へバーデン結節に対するセルフケアについて解説します。 サポーター・テーピング・金属製リングで固定する 関節まわりのマッサージで血流の改善や神経の緊張を解消 前腕のストレッチで手指の痛みや硬直を和らげる 大豆製品を摂取する 軽いマッサージで血流を改善する 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 サポーター・テーピング・金属製リングで固定する へバーデン結節の症状を落ち着かせるためには、普段から指先に過度な負担をかけないことが大切です。 痛みや炎症が強いときは、指を冷やしたり、テーピングや装具(固定リングなど)で関節を安定させたりすると、症状が和らぎやすくなります。 腫れや熱感があるときに無理をすると悪化するおそれがあるため、炎症がある間は指をできるだけ安静に保ちましょう。 指先をよく使う作業や趣味は控え、痛みが落ち着いてから医療機関の受診も検討してみてください。 ヘバーデン結節でのテーピングの方法については、以下の記事で詳しく解説しています。 関節まわりのマッサージで血流の改善や神経の緊張を解消 関節まわりのマッサージは、へバーデン結節による痛みやこわばりを和らげるセルフケアとして効果的です。 関節まわりをやさしく刺激して血流を促し、筋肉の緊張を和らげることで症状の軽減が期待できます。 痛みのある指の第一関節のまわりを、指先でやさしくもみほぐすようにマッサージしましょう。 関節自体を強く押すのではなく、筋肉や軟部組織(腱や靭帯)を「気持ち良い」と感じる程度の強さでやさしくなでるのがポイントです。 ただし、痛みが強いときや体調がすぐれないときに無理は禁物です。 セルフケアを続けても症状が改善しない場合や痛み・腫れがひどくなる場合には、医療機関を受診してください。 前腕のストレッチで手指の痛みや硬直を和らげる 前腕の筋肉をゆっくり伸ばすと血流が促され、指の第一関節まわりの動きがスムーズになりやすくなります。 以下の手順で実践してみましょう。 1.片方の腕を前に伸ばし、指先を上に向ける 2.反対の手で指先を自分の方へゆっくりと倒し、前腕の内側が心地よく伸びるところで15〜30秒キープする 3.同じ腕で指先を下に向け、反対の手で軽く押さえながら、前腕の外側が伸びる位置で再び15〜30秒キープする 前腕全体の筋肉がほぐれ、手指の動きが改善しやすくなるので試してください。 ただし、ストレッチ中に強い痛みが出る場合は時間や回数を減らし、無理のない範囲で続けましょう。 大豆製品を摂取する 大豆製品を意識して摂ると、へバーデン結節の予防や進行の抑制に役立つ可能性があります。 大豆に含まれる「イソフラボン」は、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きを持つ成分として知られ、とくに更年期以降の女性に多い指の関節トラブルへの予防効果が期待されているのです。 大豆製品だけでへバーデン結節が治るわけではありませんが、豆腐・納豆・味噌などを日々の食事にバランスよく取り入れましょう。 軽いマッサージで血流を改善する へバーデン結節の痛みや腫れがいったん落ち着いたタイミングであれば、軽いマッサージで血流を促し、指のこわばりを和らげる方法が役立ちます。 強い刺激ではなく、「気持ち良い」と感じる程度のやさしいマッサージにとどめるのがポイントです。以下の手順で行いましょう。 入浴後など手が温まっているタイミングで、力を抜いて座る 痛みの少ない指から始め、各指をやさしくもみほぐす(1本につきおよそ10回) すべての指を順番に同じようにもみほぐし、左右の手とも行う 1日3回程度を目安に、無理のない範囲で続ける 手先をさするようにもみほぐす程度であれば血行が良くなり、関節の動きを保ちやすくなります。 ただし、炎症や腫れが強い時期に行ったり、指圧を強くし過ぎたりすると、かえって痛みが増すおそれがあるため注意してください。 ヘバーデン結節を自分で治す際にやってはいけないこと ヘバーデン結節は、誤ったセルフケアを続けると痛みや変形が悪化するため注意が必要です。 本章では、へバーデン結節に対してセルフケアを行う際にやってはいけないことについて解説します。 指を無理に曲げない 指先に負担をかけない 痛みがあるなら患部を温めない 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 指を無理に曲げない へバーデン結節のある指にストレッチを行う際は、関節への負担を避ける工夫が大切です。 第一関節に痛みや変形がある場合、指を無理に深く曲げるようなストレッチは避けましょう。 関節に余計な負荷がかかると、痛みや変形が進んでしまうおそれがあります。 指の付け根から先に向かってそっとマッサージするなど、関節にやさしいケアがおすすめです。 とくに、第一関節に違和感や痛みがあるときは無理に曲げないことを意識し、症状が悪化しないよう慎重にケアしましょう。 指先に負担をかけない 症状が現れるのは、主に指の第一関節です。 重いものを指先だけで持ち上げたり、強くつまむ・ひねるといった動作を続けたりすると、関節に負担がかかり、痛みや腫れが悪化するリスクがあります。 たとえば、固いものをハサミや包丁で切る、ペットボトルなどの容器を強く握っての開け閉めなどは控えましょう。 また、荷物は手全体や腕全体で支えるように意識し、かばんをショルダーバッグにするなど、力が一点に集中しないようにすると関節への負担を減らせます。 さらに、スマートフォンの長時間使用も同じ動作が反復されるため、痛みや炎症が慢性化しやすいので注意してください。 痛みがあるなら患部を温めない 赤みや熱感を伴う炎症が起きているときに患部を温めると、一時的に楽に感じる場合もありますが、逆効果になるケースがあります。 血流が増えることで炎症物質が集まりやすくなり、痛みや腫れが悪化することがあるのです。 炎症期はまず指を安静に保ち、必要に応じて冷却するのが基本です。 冷やすときは冷却パックや氷をタオルで包み、第一関節にやさしく当てて5〜10分程度を目安に行いましょう。 ただし、冷やしすぎには注意が必要です。 また、痛みが強い時期は、入浴時に指先だけを熱いお湯につけたり、温熱器具でピンポイントに温めたりするのも避けましょう。 ヘバーデン結節でやってはいけないことについては、以下の記事でも詳しく解説しています。 へバーデン結節を医療機関で治療する方法 へバーデン結節は、セルフケアだけでは痛みや変形の進行を抑えきれない場合があります。 本章では、へバーデン結節に対する医療機関での治療法について解説します。 薬物療法|漢方や消炎鎮痛剤の服用 手術|コブの切除や関節固定 再生医療|自分の細胞を活用する治療法 症状が続いて日常生活に支障が出るときは、医療機関で専門的な治療を検討しましょう。 薬物療法|漢方や消炎鎮痛剤の服用 指の痛みが顕著なときには、漢方や消炎鎮痛剤などを使う薬物療法が検討されます。 以下に、薬物療法で使用される代表的な薬物をまとめました。 医薬品 目的 効果 内服薬(漢方や消炎鎮痛剤など) 炎症を抑え、痛みを和らげる 指の腫れや痛みの軽減 外用薬(湿布や塗り薬など) 患部に直接アプローチし、局所的に炎症や痛みを抑える 患部の消炎鎮痛作用 使用部位の血行促進や腫れの軽減 ステロイド注射 強い炎症や痛みを即時的かつ集中的に抑える 強力な抗炎症作用による痛みの軽減 ただし、薬物には副作用があるため注意が必要です。 たとえば、ステロイド注射は、注射部位の痛み・腫れや血糖値の上昇などの症状が現れる場合があります。 また、薬局で購入できる漢方や消炎鎮痛剤を利用したい場合は、一度医師に相談しましょう。 手術|コブの切除や関節固定 保存的な治療で改善が見られず、変形が著しく日常動作に支障が出る場合は、手術を検討するケースがあります。 へバーデン結節には、主に以下の2つの手術方法があります。 手術 手術内容 コブの切除 指の第一関節にできた骨性のこぶを切除する手術 関節固定 指の第一関節を固定する手術 コブの切除は、痛みや変形の進行の軽減、外見上の改善は期待できますが、手術によっては可動域が制限される点がデメリットです。 一方、関節固定は可動域が制限されるものの、痛みの軽減と変形の進行を抑える効果が期待できます。 どちらの術式も、手術後は固定具の装着やリハビリが必要となるため、手術前に医師と十分に話し合っておきましょう。 ヘバーデン結節の治療法や予防法については、以下の記事も参考にしてみてください。 再生医療|自分の細胞を活用する治療法 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、すり減った指関節の軟骨の再生・修復を促す治療法です。 代表的な方法としては、幹細胞を採取・培養して行う「幹細胞治療」と血小板を濃縮して行う「PRP療法」があります。 いずれも注射や点滴を通じて患部に投与できるため、入院や手術を必要とせず、身体や日常生活への影響を抑えて治療を受けられる点が特徴です。 以下のような方は、ぜひ再生医療を検討してみてください。 見た目が変わるほど指が変形してしまう前に治したい へバーデン結節による痛みや動きにくさを早く治したい 現在の治療では期待した効果を得られていない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っています。 症状が悪化して指が変形してしまう前に、まずはお気軽にお問い合わせください。 まずはへバーデン結節の治療について無料相談! まとめ|ヘバーデン結節の治療法を知って自分にあった方法を選択しよう へバーデン結節の自分で治すことはできませんが、適切なケアや治療を継続することで痛みの軽減や改善を目指せます。 放置すると指先が曲がったまま固まるリスクがあるため、気になる症状があれば早めに医療機関に相談しましょう。 また、セルフケアや保存療法で改善されない、または手術したくない場合には「再生医療」による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、すり減った指関節の軟骨の再生・修復を促すことで症状改善を目指せます。 「指が変形する前に治したい」「痛みや動かしにくさを改善したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 まずはへバーデン結節の治療について無料相談! >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する ヘバーデン結節の治療に関するよくある質問 ヘバーデン結節は治りますか? へバーデン結節は、すり減った骨そのものを完全に元の状態へ戻すのは難しいといわれています。 ただし、すり減った軟骨や骨の変形が完全に元通りにするのは難しいため「完治」は困難ですが、適切なケアや治療によって痛みの症状を緩和することは可能です。 コーヒーを良く飲む人はヘバーデン結節になりやすいですか? 現在のところ、コーヒーの摂取がヘバーデン結節の発症に直接影響するという確かな証拠は見つかっていません。 ただし、コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があるため、血流が悪くなることで炎症部分の痛みが強まる可能性はあります。 とはいえ、適量であればコーヒーがすぐに関節に悪影響を与えるわけではなく、過剰摂取を避ければ問題ないと考えられています。 もしコーヒーを飲んだ後に指の痛みや違和感が強くなると感じる場合は、しばらく控えて様子を見るのもひとつの方法です。 反応には個人差があるため、不安がある方は医師に相談し、食生活も含めて適切なアドバイスを受けるようにしましょう。 コーヒーがヘバーデン結節に及ぼす影響については、以下の記事でも解説しています。 ヘバーデン結節を治療せず放置するとどうなる? ヘバーデン結節を長期間放置すると、以下のような可能性があります。 骨の変形が進み元に戻りにくくなる 関節が変形した状態で外見が気になる 指の動きが制限され日常生活に支障が出る こうした事態を避けるためにも、違和感を抱いた段階で医療機関を受診し、適切な治療のタイミングを逃さないように注意しましょう。
2022.01.10 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 幹細胞治療
- 再生治療
変形性膝関節症と診断され、ヒアルロン酸注射や鎮痛薬を続けてきたものの、思うように改善が見られず「いずれ手術をしなくてはならないのだろうか。」と、漠然とした不安を感じていませんか。 膝の痛みは何とかしたいけれど、手術は避けたいと思う方もいるのではないでしょうか。 変形性膝関節症は、関節軟骨や半月板が損傷し、膝に痛みや変形が生じる疾患です。これまでの治療法は、運動療法や、薬物療法などの「保存療法」が中心で、効果がみられない場合には、人工関節置換術や骨切り術などの手術が選択されてきました。 しかし、中には「手術はしたくない」「手術が受けられない」という方も少なくありません。この場合、ある程度「痛みと付き合っていくしかない」と諦めるしかありませんでした。 近年では、保存療法で効果が感じられず、手術ができない場合でも受けられる新しい治療法として、「再生医療」が注目されています。本記事では、変形性膝関節症を手術しないで治す再生医療について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 変形性膝関節症について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 変形性膝関節症の痛みを放置するリスク 変形性膝関節症を放置すると、膝の痛みが悪化し、治療には手術が必要となる可能性があります。 最初のうちは運動療法や薬物療法で進行を抑えられますが、痛みが強くなると運動そのものが難しくなり、保存治療が難しくなってしまいます。さらに症状が進行すると、ちょっとした動作や安静時でも膝の痛みが出るようになります。痛みをかばうことで関節の可動域が狭まり、筋力が衰えるために余計に痛みを感じやすくなるのです。 重症化すると、人工関節置換術や骨切り術などの手術が考慮されますが、感染症や合併症、正座ができなくなるといったリスクを伴います。 手術を避けたい、または健康状態などの理由により手術ができない場合、痛みを抱えたままの生活が続くことになります。 変形性膝関節症における手術をしない治療法 手術せずに行われる変形性膝関節症の治療は、「保存療法」と呼ばれる従来の運動や服薬・注射、装具を用いて痛みを緩和する方法と、新しい治療法である「再生医療」があります。 それぞれ説明します。 保存療法 保存療法には主に、運動療法・薬物療法・装具療法・注射療法の4つがあります。これらの治療を組み合わせて、痛みの緩和、膝の機能維持を目指します。 ・運動療法 筋力増強トレーニングや有酸素運動など、さまざまな運動治療が存在します。 運動療法は鎮痛、身体機能改善効果、日常生活能力改善効果が認められるため有用とされています。また、肥満の体重管理やサルコペニア、フレイルなど変形性膝関節症のリスクへの間接的な効果も期待されます。(文献1) ・薬物療法 鎮痛薬(NSAIDsなど)を使用して痛みや炎症を和らげる方法です。 症状に応じて、内服薬と外用薬(湿布、塗り薬など)を選択します。一方で、NSAIDs内服薬は消化器障害や腎障害を起こすリスクがあるため、長期間の使用には注意が必要です。(文献1) ・装具療法 主に膝装具(サポーター)や足底板(インソール)を用いて、膝への負荷を軽減します。鎮痛・機能改善への効果と有用性の高い治療法です。 ・注射療法 薬物療法の1種ですが、ヒアルロン酸を膝関節に注射する方法です。関節液の粘りを補い、摩擦を減らして動きをスムーズにするため、痛みを軽減します。 【関連記事】 変形性膝関節症の治療方法(保存療法)や種類を一挙に解説します 膝のヒアルロン酸注射が効かないのは失敗が原因?効果を感じないのはなぜ? 再生医療 再生医療とは、厚生労働省では「病気やけがで機能不全になった組織、臓器を再生させる医療」とされています。(文献2) 細胞や人工的な材料を使って、傷んだ組織や臓器を修復・再生する医療のことで、これまで治療法のなかった病気やけがに対して、新しい医療として期待が高まっています。 膝関節に対する再生医療では、主に「幹細胞治療」を行います。 「手術しかない」と言われていた変形性膝関節症に、手術しないで治すという新たな選択肢ができました。 変形性膝関節症を手術しないで治す再生医療(幹細胞治療)について 人はけがをしても、自然に治り回復する自然治癒力を持っています。これを医療に応用したのが「再生医療」といわれる新しい医療分野です。 変形性膝関節症の手術しない治療として注目されている再生医療が、「自己脂肪由来・幹細胞治療」です。 この治療では、患者様の脂肪由来の幹細胞を採取し、4~6週間かけて数万~数億個に培養します。その後、増やした幹細胞を膝に注射することで、傷んだ軟骨や細胞を自然に修復・再生させる効果を見込みます。 https://youtu.be/2GCVH-Jw5Ps 再生医療における幹細胞治療とは 幹細胞は、人間の骨髄や皮下脂肪にある細胞で、皮膚や骨・軟骨・血管など、さまざまな細胞に性質を変える特徴(分化能)があります。 幹細胞治療では、この分化能を利用して、すり減った軟骨や炎症を起こした組織の修復・再生をサポートします。 幹細胞は普段活動的ではありませんが、体が傷つくと活性化し、損傷した細胞を修復・再生するために細胞分裂を起こします。変形性膝関節症では、幹細胞の分化能を利用し、自己修復力を高めて、すり減った軟骨を再生させます。 これにより、膝のクッション機能の回復や、滑らかな膝関節の動き、痛みの緩和が期待できます。 これまでの保存療法では不可能だった軟骨の修復・再生が、自己脂肪由来幹細胞治療で可能になったのです。 幹細胞治療の方法 変形性膝関節症に対する自己脂肪由来幹細胞治療では、自分の体から採取した幹細胞を培養後、体内に戻します。体内に戻す方法は、静脈注射(静脈点滴)と関節注射の2種類があります。 直接注射できない内臓疾患(肝臓疾患)や全身疾患(糖尿病など)、脳の病気には静脈注射が、膝関節や肩関節、股関節などには関節注射が選択されます。 幹細胞は骨髄にも存在しますが、採取時に体への負担が少なく、細胞の質が良い皮下脂肪由来のものが一般的に使用されます。 幹細胞治療の流れ ・腹部(おへそ周り)に局所麻酔を行い、1cmほど皮膚を切開し脂肪を採取します。 ※採取する脂肪は、米粒3粒ほどの大きさです。 ・採取した脂肪から幹細胞を分離し、4〜6週間かけて培養します。 ・培養した幹細胞を、膝関節内に注射します。 幹細胞治療は、体への負担が少なく、自分の細胞を利用するため拒絶反応やアレルギーが起こりにくいという利点があります。また、大きな手術と比べて感染症のリスクが低く、安全性の高い治療法です。 【変形性膝関節症にお悩みの方へ】手術しないで治す治療も選択肢のひとつ 自己脂肪由来幹細胞治療は、人が持つ自己修復力を引き出す治療法で、これまで不可能とされていた軟骨の再生が期待できます。 幹細胞治療では、自分の脂肪から培養された細胞を使うことから、人工関節置換術や骨切り術などの大きな手術を必要とせず、体への負担が少ないのが特徴です。また、入院の必要がないので、日帰りで行える治療法として注目されています。 変形性膝関節症の治療の基本は、膝周囲の筋力を鍛える運動療法などの保存療法です。しかし、変形性膝関節症と診断された初期のうちから幹細胞治療に取り組むことで、悪化を防ぐ可能性が期待できます。 なお、幹細胞治療にかかる費用は、保険が効かず自由診療となるため、全額自己負担です。しかし、「現在の治療で効果を感じられない」「医師から人工関節の手術をすすめられたけれど抵抗がある」と考えている方にとって、保存療法と手術の中間に位置する最新の再生医療「自己脂肪由来幹細胞治療」は、手術をしないで治す選択肢です。 再生医療について、さらに詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。 変形性膝関節症に関するよくある質問 変形性膝関節症は自力で治せますか? 変形性膝関節症で一度すり減った軟骨を元の状態に戻すことは難しく、完全に自力で治すことはできません。 ただし、早期の段階で運動療法や体重管理を行うことで、進行を遅らせたり痛みを軽くしたりできます。 太ももの前側の筋肉を鍛える運動や、ストレッチ、正しい姿勢を意識することで膝への負担を減らせます。 また、最近では幹細胞治療など、再生医療を活用した新しい治療法も登場しており、手術をせずに軟骨の修復をめざす選択肢もあります。 変形性膝関節症の末期はどのような症状ですか? 変形性膝関節症の末期になると、膝の軟骨がほとんど失われ、骨同士が直接ぶつかるようになるため、強い痛みが続きます。 歩くときだけでなく、安静にしていても痛みを感じることが多く、膝が伸びきらない・曲げられないといった可動域の制限が現れます。 また、膝の変形が目立ち、O脚やX脚が見た目にもわかるようになります。この状態では、運動療法や薬の効果が限られ、歩行困難や生活動作の制限が生じることもあります。 このような状態になると、保存療法では改善が難しいと考えられ、手術を検討する必要があります。 なお、手術を避けたい方には、自分の脂肪から培養された幹細胞を用いて痛みの軽減や機能回復をめざす「再生医療」という方法もあります。 実際に、手術をせず変形性膝関節症の痛みを改善した例もご参照ください。 参考文献 文献1 変形性膝関節症診療ガイドライン2023|南江堂 文献2 再生医療とは|厚生労働省
2022.01.07 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
「横向きで寝ると膝が痛くて眠れない…」 上記のような横向きで寝ると膝が痛みを感じる場合「膝周りの筋肉の緊張」や「膝関節や軟骨の異常」が原因の可能性があります。 本記事では、横向きで寝ると膝が痛くなる原因や自宅でもできる対処法について詳しく解説します。 寝る時に痛いだけだからと放置されるケースも少なくありませんが、症状が悪化して我慢できないほどの痛みになる可能性があるため注意しましょう。 近年の治療では、入院・手術をせずに膝関節の疾患や炎症を治療できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは「膝の痛みを早く治したい」という方向けの再生医療に関する情報を配信中です。 膝の痛みが悪化して日常生活に影響を及ぼす前に、再生医療とはどのような治療を行うのかぜひ知っておきましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 横向きで寝ると膝が痛い!考えられる3つの原因 横向きで寝ると膝が痛い場合、以下3つの原因が考えられます。 筋肉の緊張 膝関節の組織の炎症 変形性膝関節症 寝ているときの膝の痛みの原因を知り、必要に応じて病院での受診も検討しましょう。 筋肉の緊張 横向きで寝ていて膝が痛む場合、膝の筋肉が緊張し、こわばっている可能性が考えられます。 寝ている間は、日中に比べて膝を動かしていない時間が長いため、膝の筋肉が収縮・緊張しやすい状況です。 さらに、横向きで寝ると下になっている膝に負担がかかり、血行不良で筋肉が緊張し、痛みにつながります。 また、加齢や運動不足も膝周りの筋肉が固まり痛みを感じる原因になるため、こまめに膝の筋肉のストレッチをするなど、膝周りの筋肉をほぐすことを意識しましょう。 筋肉の緊張以外にも原因がある可能性もありますので、一度医療機関に受診して原因を特定することをおすすめします。 「病院に行くのはハードルが高い」「どんな病院に行けばいいのかわからない」という方は、まずは当院にお電話でご相談ください。 膝関節の組織の炎症 横向きで寝ると膝が痛い場合、膝関節の組織の炎症が原因かもしれません。 膝関節の組織でよくある炎症として、「半月板損傷」「関節リウマチ」が挙げられます。 半月板とは、大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨で、膝関節のクッションの役割をしています。外傷や加齢により、半月板に亀裂が入り痛みが生じる状態を「半月板損傷」といいます。 また、関節リウマチは自己免疫疾患の1つです。免疫異常により、関節の滑膜と呼ばれる部分に炎症が起こると、膝に痛みを感じることがあります。 いずれも、慢性化すると歩行が困難になるケースもあるため、膝の痛みが続いている場合は早めに整形外科などで受診しましょう。 変形性膝関節症 横向きで寝ると膝が痛むのは、変形性膝関節症の可能性も考えられます。 変形性膝関節症は、加齢や度重なる膝への負担から、軟骨が摩耗して起こる疾患です。 最初は膝の違和感程度でも、進行すると立ち上がりや歩き出しといった膝を動かすタイミングに痛みを感じるようになります。膝が伸ばしにくくなることもあり、寝ていても痛みを感じるという人も少なくありません。 変形性膝関節症の治療としては、温めたり冷やしたりする物理療法のほか、薬物療法や手軽に取り組めるストレッチが効果的です。 ▼すり減った膝軟骨の再生が期待できる! >>【公式LINE限定】再生医療の治療法や症例を今すぐ見てみる 膝が痛くて眠れないときの対処法3選 膝が痛くて眠れないときに、今すぐできる対処法は以下の3つです。 寝る時の姿勢を工夫する ストレッチをする 温める、もしくは冷やす 本章が、寝る時の膝の痛みに悩んでいる方の参考になれば嬉しく思います。 寝る時の姿勢を工夫する 寝る時に膝が痛い場合、寝方を工夫してみましょう。 横向きで寝ると、身体にひねりが加わり、膝に負担がかかりやすくなります。そのため、基本的には仰向けで寝ることをおすすめします。 もし仰向けで膝を伸ばした際に痛みが出る場合は、膝下にクッションを挟んで寝るのもおすすめです。 うつ伏せなど顔が下になる寝方は、膝周囲の血流が阻害されやすくなるため避けましょう。 ▼膝の痛みの治療に再生医療が注目! >>【公式LINE限定】再生医療の治療法や症例を見てみる ストレッチをする 膝の痛みで眠れない場合、膝周りの筋肉をほぐすストレッチをするのも良いでしょう。 ストレッチによって膝まわりの血流が良くなると、こわばりがほぐれ、痛みが和らぐ可能性があります。とくに、ふくらはぎにある腓腹筋や、太ももの裏にあるハムストリングのストレッチが効果的です。 具体的なストレッチ方法は以下のとおりです。 膝の痛みを軽減するための、腓腹筋のストレッチ 1. 壁や椅子の背もたれに手をつき、脚を交差させます 2. 前脚の膝を曲げていき、後ろ脚のふくらはぎの伸びを感じます 3. 気持ちが良いところで20秒キープします 4. 左右の脚を入れかえて1〜3を、1日3セット行います。 膝の痛みを軽減するための、ハムストリングのストレッチ 1. 地面に座り脚を開きます 2. 背筋を伸ばした状態で、片側のつま先に向かって、体を倒します 3. 気持ちが良いところで20秒キープします 4. 左右の脚を入れかえて1〜3を、1日3セット行います ストレッチは即効性が高くないため、継続でおこなう必要があります。無理のない範囲で習慣的に実施しましょう。 温める、もしくは冷やす 寝ているときに膝が冷えると、血流が悪くなり、膝がこわばって痛みを感じることがあります。夏場はエアコンが直接膝にあたらないようブランケットなどを活用するなどの工夫が必要です。 一方、寝ているときに膝が熱を持っていたり腫れていたりする場合は、患部を冷やすのが効果的です。アイスパックや氷嚢などを使って冷やせば、膝周りの血管が収縮し、炎症や痛みを抑えられる可能性があります。 もし、温めても冷やしても膝の痛みが引かない場合は、医療機関を受診の上、痛み止めの薬を服用しても良いでしょう。 寝てるときの膝の痛みで病院に行く目安 横向きで寝ると膝が痛い状態が続く場合、以下の項目に当てはまるかチェックしてみましょう。 1つでも該当する項目がある場合、変形性膝関節症の可能性も考えられます。 早期発見・早期治療につなげるためにも、寝ているときの膝の痛みが気になる場合は医療機関に相談しましょう。 また、当院リペアセルクリニックでは、膝の痛みだけでなく、膝の違和感などどんな些細なことでも無料でご相談を承っております。 いつの間にか膝の痛みが悪化して重症化する前に、ぜひお気軽にお問い合わせください。 \クリックして電話をかける/ 0120-706-313 (受付時間:9:00〜18:00) まとめ|横向きで寝てるときの膝の痛みが続くなら医療機関を受診しよう 横向きで寝ると膝が痛む場合は、筋肉が緊張している可能性があり、膝周辺のストレッチや患部を温める・冷やすなどの対処法で改善することがあります。 しかし、誤った処置を行なってしまうと痛みが悪化したり、膝関節に大きな負担をかける原因になってしまいます。 また、変形性膝関節症などの疾患は自己判断が難しいだけでなく、放置することで歩行が難しくなるほど痛みが強くなるリスクも。 当院リペアセルクリニックでは、膝の痛みだけでなく、膝の違和感などどんな些細なことでも無料でご相談を承っております。 「人工関節の手術はしたくない」「膝の痛みを根本的に治療したい」と考えている方は、ぜひお問い合わせください。 \クリックして電話をかける/ 0120-706-313 (受付時間:9:00〜18:00) 横向きで寝ると膝が痛いときによくある質問 朝起きると膝が痛い理由はなんですか? 朝起きて膝が痛むときは、寝ている間に膝周りの筋肉が緊張して固まっている可能性があります。 筋肉の緊張だけでなく、半月板損傷や変形性膝関節症の可能性もあるため、痛みが続くなら整形外科を受診しましょう。 変形性膝関節症の初期症状は? 変形性膝関節症の初期症状として、歩き始めや階段の上り下りなどをした際に痛みを感じることが挙げられます。また、あぐらができない、しゃがめないといった症状を自覚することもあります。 膝を動かしたときに痛み・違和感があるなら初期症状の可能性があるため、医療機関への相談がおすすめです。 変形性膝関節症の初期症状については、以下の記事も参考にしてください。
2022.01.07 -
- 肘関節
- 野球肘
- 上肢(腕の障害)
- 動作時の痛み
- スポーツ外傷
「投げると肘が痛いと子どもが言っている」 「肘の曲げ伸ばしがしにくそうで心配」 お子さんからこのような訴えがあり、不安に思っている保護者の方もいるのではないでしょうか。 成長期の子どもに多く見られる「野球肘(離断性骨軟骨炎)」は、放置すると手術が必要になることもある病気です。しかし、早期に発見し適切な治療を行えば、手術を避けられる可能性が高まります。 本記事では、野球肘の中でもとくに注意が必要な「軟骨剥離(離断性骨軟骨炎)」について、なぜ起こるのか、どのような治療法があるのかを専門的な視点でわかりやすく解説します。 正しい知識を持つと、焦らず適切な対応ができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。 なお、野球肘に対しては、手術を伴わない再生医療という治療法もあります。当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 野球肘について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 野球肘の「軟骨剥離(離断性骨軟骨炎)」とは? 野球肘の軟骨剥離とは、正式には「離断性骨軟骨炎」と呼ばれる病気です。 肘の外側の部分(上腕骨小頭)の軟骨に傷がつき、痛みや関節の動きが悪くなる状態を指します。 野球肘(離断性骨軟骨炎)の特徴 概要 発症部位 肘の外側の部分(上腕骨小頭) 主な症状 肘の痛み、関節の動きが悪くなる 好発年齢 9〜12歳の成長期の子ども 発症しやすい競技 ・野球(投球動作) ・体操競技 ・サッカーなど 野球などの投球動作を伴うスポーツをしている9〜12歳の子どもに多く見られますが、体操競技やサッカーをしている子どもでも発症する可能性があります。 競技人口の多さから日本では野球選手に多く見られるため「野球肘」と呼ばれています。しかし、野球以外のスポーツでも発症するため注意が必要です。 野球肘(軟骨剥離)の主な原因 野球肘(軟骨剥離)の主な原因は、繰り返される投球動作によって、まだ成長途中で柔らかい肘の骨や軟骨に過度な負担がかかることです。 1回の衝撃で起こる怪我とは異なり、小さな負担が積み重なることで徐々に組織が傷ついていきます。 具体的に、以下の動作や原因で発症しやすいです。 投球過多(投げすぎ) 投球フォームの不良(肘に負担のかかる投げ方) 体全体の柔軟性不足や筋力バランスの乱れ 野球肘は、これらの原因が複合的に絡み合って発症すると考えられています。 野球肘(軟骨剥離)の主な症状 野球肘(軟骨剥離)の最大の特徴は、ボールを投げたとき(投球時)に肘の外側が痛むことです。 しかし、初期の段階では痛みがはっきりせず、「なんとなく肘が完全に伸びない」「深く曲げられない」といった可動域制限(動きの悪さ)だけが現れることもあります。 軽傷であれば手術などをしなくても改善することが多く、早期発見・早期治療が重要な病気です。しかし、痛みが出てきたときには病気が進行していることも多いため注意が必要です。 また、無症状の少年野球選手を検査したところ、「約1〜3%に野球肘が見つかった」という報告もあります。(文献1) 野球肘(軟骨剥離)の治療法 野球肘(軟骨剥離)は、進行度によって治療方針が大きく異なります。 正確な状態を把握するためには、医療機関での受診が必要です。レントゲン撮影に加え、MRIや超音波(エコー)検査などで骨や軟骨の状態を調べる必要があります。 検査結果にもとづいて症状は主に3つの段階に分類され、進行度ごとに適した治療が選択されます。 初期(透亮期) 進行期(離断期) 終末期(遊離期) それぞれ、詳しく解説します。 1:初期(透亮期) 野球肘(軟骨剥離)の初期と診断されるのは、ほとんどが小学生です。 初期の段階では、骨や軟骨の損傷はまだ軽く、レントゲンでは一部がうっすらと透けて見える程度です。この状態を透亮期(とうりょうき)と呼びます。骨の表面にわずかな傷がついている段階で、まだ大きく剥がれていません。 この段階であれば、投球を禁止し肘を安静にする「保存療法」で、9割以上の方が改善するとされています。(文献2)ただし、骨が修復されるまでには半年〜1年以上かかることもあるため、根気強い治療が必要です。 2:進行期(離断期) 進行期は、軟骨や骨の一部が剥がれかけている段階で、完全には離れていないものの、初期より損傷が進んでいる状態です。 進行期では、基本的には手術をしない「保存療法」が選択されます。ただし、思うように治らず手術が必要になるケースもあります。 症状や病気の状態にもよりますが、3カ月から6カ月ほどで評価を行い、保存療法を続けるか、手術が必要かどうかを慎重に判断します。 3:終末期(遊離期) 終末期は、傷ついた軟骨や骨の一部が完全に剥がれ落ちている段階です。 剥がれた骨の破片は「遊離骨」または「関節ねずみ(肘関節遊離体)」と呼ばれ、関節内に残っています。遊離骨が痛みや関節の引っかかり感を引き起こすことが多く、肘の動きに支障をきたすのです。 ただ、終末期であっても、全く症状がない場合には手術はせずに様子を見ることもあります。 しかし、痛みや可動域制限がある場合は、多くのケースで手術が必要です。手術では、剥がれた骨の破片を取り除いたり、損傷した軟骨を修復したりします。 手術に頼らない治療法「再生医療」について 野球肘の治療においては、「再生医療」という治療法もあります。 再生医療は、自己の幹細胞や血液の働きを活用する治療法です。主に幹細胞治療とPRP療法の二つがあります。 幹細胞治療は、患者様から採取した幹細胞を培養して増やし、患部に投与します。一方、PRP療法は、患者様自身から採取した血液を遠心分離機にかけて、血小板を濃縮した液体を作製して患部に注入する治療法です。血小板に含まれる成長因子などが持つ、組織の修復や炎症の抑制に関わる働きを活用します。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下のスポーツ外傷に対する再生医療に関する記事をご覧ください。 野球肘(軟骨剥離)を早く治すには? 野球肘(軟骨剥離)を早く治すためには、以下のポイントを押さえることが重要です。 一定期間は安静にする リハビリとストレッチを行う それぞれ、詳しく解説します。 一定期間は安静にする 痛みがある状態で投げ続けると、損傷が悪化し、治りが遅くなってしまいます。炎症を抑え、軟骨の修復を促すためには、完全な安静が必要です。 医師から指示された期間は、投球動作や肘に負担のかかる動作を完全に避けてください。「少しくらいなら」という油断が、回復を大幅に遅らせます。 また、日常生活でも、「重いものを持つ」「肘を強く曲げ伸ばしする」など、患部に負担をかける動作は避けましょう。 リハビリとストレッチを行う 安静期間を経て炎症が落ち着いたら、医師やリハビリスタッフの指示のもと、肘周りの柔軟性や筋力を取り戻すためのリハビリを実施します。 リハビリを行い、長期の安静により低下した筋力や可動域を、徐々に回復させていきましょう。また、無理のない範囲でストレッチや軽いトレーニングを継続すれば、回復を早められます。 ただし、痛みを我慢して行うストレッチは逆効果です。必ず医師やリハビリスタッフの指導のもとで実施してください。 以下の記事では、野球肘におすすめなストレッチを解説しています。ぜひ参考にしてください。 まとめ|野球肘(軟骨剥離)は早期発見と適切な治療で回復が期待できる 野球肘(軟骨剥離)は、9〜12歳の成長期に多く見られる病気で、投球動作を伴うスポーツで発症しやすい特徴があります。初期症状としては投球時の肘外側の痛みや可動域制限が見られ、この段階で発見できれば90%以上が手術なしで改善するとの報告があります。(文献2) しかし、病気が進行すると手術が必要になることもあるため、早期発見が重要です。 お子さんが「肘が痛い」と訴えたときには、様子を見ることなく、早めに医療機関を受診させてください。早期発見によって手術を避けられる可能性が高まります。 また、野球肘に対しては再生医療も治療の選択肢となります。野球肘の治療や再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 野球肘(軟骨剥離)についてよくある質問 野球肘(軟骨剥離)はどれくらいで治る? 初期段階(透亮期)で発見された場合は、安静と適切なリハビリにより、半年〜1年ほどで回復することが多いです。ただし、病巣の完全な改善には1年以上かかるケースもあります。 また、進行期や手術を行った場合は、競技復帰までに約6カ月〜1年かかるケースも多いです。 なお、治療期間は発見時期や重症度、手術の有無によって大きく異なるため、主治医とよく相談しながら焦らず治療を進めましょう。 中学生で手術が必要になることはある? 野球肘(軟骨剥離)が発症した際に手術を行うかどうかは、年齢よりも「進行度」によって決まります。 初期段階(透亮期)で発見されれば、中学生であっても手術を避けられることが多く、保存療法で改善が期待できます。 しかし、軟骨が完全に剥がれてしまった終末期(遊離期)では、中学生であっても手術が選択されることがあります。遊離骨が関節内に残っていると、痛みや可動域制限が続き、放置すれば将来的に肘の機能に支障をきたす可能性があるためです。 重要なのは、年齢に関わらず早期に発見し、適切な治療を受けることです。お子さんが肘の痛みや違和感を訴えたら、すぐに医療機関を受診させてください。 なお、手術を避けたい方には再生医療も治療の選択肢となります。再生医療をご検討の方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 参考文献 (文献1) Prevalence of Osteochondritis Dissecans of the Capitellum in Young Baseball Players|Orthop J Sports Med (文献2) Nonoperative treatment for osteochondritis dissecans of the capitellum.|Am J Sports Med
2021.12.28 -
- 糖尿病
- 内科疾患
糖尿病予備軍と診断され、「何を食べたらいけないの?」と悩んでいませんか? 実は、血糖値を上げやすい食品や、食べすぎに注意が必要な「意外な食品」もあるんです。 放っておくと本格的に糖尿病へ進行する可能性もあるため、毎日の食事内容がとても重要になります。 この記事では「糖尿病予備軍が避けたい食品7選」とともに、「安心して食べられる食品」や、「血糖値の安定に役立つ野菜」として注目されている大根の栄養と効果的な食べ方も解説します。 無理な制限ではなく、食事の「選び方」を知ることが、健康を守る第一歩になりますのでぜひご覧ください。 糖尿病予備軍が「食べてはいけないもの」とは? 糖尿病予備軍と診断されても、「これを絶対に食べてはいけない!」という特定の食材があるわけではありません。 重要なのは、血糖値を急激に上げないようにコントロールし、将来的な糖尿病や合併症のリスクを防ぐことです。 そのためには、エネルギー(カロリー)や栄養素のバランスを意識した食事を心がけることが基本になります。 「糖分・脂質・塩分」の過剰摂取を避け、体に負担の少ない食べ方を選ぶことで、血糖値の安定につながります。 \まずは当院にお問い合わせください/ 糖質が多く「血糖値」を急上昇させる食品 食事の栄養素のうち、血糖値に影響を及ぼすのは炭水化物です。 炭水化物には、食後の血糖値を上昇させ、エネルギー源となる「糖質」と、ほとんど消化されず血糖値の上昇を抑える「食物繊維」の2つがあります。 そのため、血糖値をコントロールするためには、食事中にどれだけ糖質が含まれるかを知っておくのは重要です。 しかし、だからといって糖質制限ダイエットや糖質制限食を行うのはあまりおすすめできません。 理由は、極端な糖質制限は腎症や動脈硬化に繋がる恐れがあり、逆効果となってしまうためです。 糖質を全く食べないのではなく、ご飯やパンを食べる前に、野菜など食物繊維の多いものを先に摂るよう意識するだけでも、血糖値の上昇を穏やかにする効果が期待できます。 食物繊維の摂取目標(18~64歳) 男性 1日21g以上 女性 1日18g以上 糖尿病の改善のために取りたい食材 食物繊維 野菜(特に根菜類) 海藻 キノコ 大豆 果物(糖分の過剰摂取に注意) 水溶性食物繊維が多い カボチャ オートミール 大根 大豆 キノコ 果物(糖分の過剰摂取に注意) 脂質・塩分が多く血管に負担をかける食品 糖尿病予備軍の方は、脂質や塩分の摂取にも気を配ることが重要です。 とくに脂質の中でも「飽和脂肪酸(例:肉の脂身やバター、チーズなど)」は、血中の悪玉コレステロール(LDL)を増やし、動脈硬化のリスクを高める可能性があるといわれています。 一方、魚や大豆などに多く含まれる「不飽和脂肪酸」には、悪玉コレステロールを下げる作用があり、積極的に取り入れたい脂質です。 また、塩分の摂りすぎも要注意です。 高血圧を招くことで糖尿病の合併症リスクを高める可能性があります。 食塩摂取の目標量として、以下の数値が推奨されています。 18歳以上の男性は1日7.5g未満 18歳以上の女性は1日6.5g未満 高血圧や腎症をお持ちの方は6g未満(文献1) 塩分の多い食品には、肉や魚の加工食品、漬物や佃煮などが挙げられます。 毎日の習慣ではなく「たまに楽しむ」程度に留めるなど、調整が必要です。 一見ヘルシーでも注意が必要な食品 「野菜ジュースを飲んでいるから健康的」「フルーツなら安心」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は見た目以上に糖質が多く含まれている場合があります。 市販の野菜ジュースや果汁100%のジュースには、糖質が多く含まれていたり、フルーツ缶詰はシロップ漬けになっていたりと、知らずに血糖値を上げてしまう要因となることがあります。 また、「カロリーオフ」や「ヘルシー」と書かれている食品でも、人工甘味料や脂質が多い場合があり、思った以上に血糖値へ影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。 こうした食品を選ぶ際は、パッケージの「栄養成分表示」を確認する習慣をつけましょう。 「健康そう」というイメージだけで判断せず、成分を見て選ぶことが、血糖値コントロールには大切です。 糖尿病予備軍が「食べてはいけない」具体的な食品一覧【7選】 糖尿病予備軍の段階であっても、日々の食生活において血糖値の急激な上昇を避けることがとても重要です。 特に、糖質や脂質、塩分が多く含まれる食品は、インスリンの働きを乱す原因となり、糖尿病の発症リスクを高めてしまいます。 ここでは、糖尿病予備軍の方ができるだけ避けたほうが良い具体的な食品を7つご紹介いたします。 いずれも身近にある食品ばかりですが、「控える意識」を持つことで、血糖コントロールと健康維持の第一歩となります。 菓子パン・ドーナツなどの高糖質パン類 菓子パンやドーナツには、砂糖や小麦粉、油脂が多く含まれており、血糖値を急上昇させやすい食品です。 見た目以上にカロリーも高く、糖尿病予備軍の方にとっては控えたい食品のひとつです。 朝食代わりや間食として習慣化するのは避けましょう。 白米・うどんなどの高GI炭水化物 白米やうどんなどの精製された炭水化物は、消化吸収が早く、血糖値を急に上げやすい傾向があります。 できるだけ玄米や全粒粉のパン、そばなどの低GI食品に置き換える工夫をすることが、血糖値の安定につながります。 お菓子・スナック菓子 チョコレートやクッキー、ポテトチップスなどのお菓子類には、糖質と脂質が多く含まれています。 特に空腹時に摂取すると血糖値が大きく上がるため、日常的な間食として摂るのは控えましょう。 どうしても食べたい場合は、量を決めて楽しむことが大切です。 フルーツ缶詰・果汁飲料 フルーツ自体は栄養価が高いものの、缶詰や濃縮果汁飲料には砂糖が多く使われている場合があり、血糖値に悪影響を及ぼす恐れがあります。 果物を摂取する際は、生のものを適量にとどめるように心がけてください。 砂糖入りの飲み物(清涼飲料水・甘酒など) スポーツドリンクやジュース、甘酒などの甘い飲料には多くの糖分が含まれています。 液体は吸収が早いため、少量でも血糖値を大きく上げてしまうことがあります。 飲み物を選ぶ際は「無糖」や「糖質ゼロ」のものを選ぶようにしましょう。 加工肉(ウインナー・ベーコンなど) 加工肉には脂質と塩分が多く含まれており、糖尿病の合併症リスクである高血圧や脂質異常症にも関係してきます。 朝食やお弁当によく使われがちですが、できるだけ頻度を減らし、野菜や魚中心のメニューに切り替えるのがおすすめです。 コーンフレーク・甘いシリアル 一見ヘルシーに見えるシリアルですが、糖分が添加されているタイプが多く高カロリーです。 朝食として手軽な反面、血糖値の上昇を招く原因にもなります。 選ぶなら砂糖不使用のタイプにし、ヨーグルトやナッツと組み合わせる工夫が効果的です。 糖尿病予備軍でも安心して食べられる食品とは? 糖尿病予備軍の方にとって、毎日の食事はとても大切です。 ですが、「何を食べたらいいのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 ここでは、血糖値を急激に上げにくく、安心して取り入れられる食品をいくつか紹介いたします。 無理な制限ではなく、上手に選ぶことがポイントです。 低GI食品(玄米・全粒粉パンなど) GI値(グリセミック・インデックス)が低い食品は、血糖値の上昇をゆるやかにする特徴があります。 特に玄米や全粒粉パンなどは、精製された白米や食パンに比べて食物繊維が多く含まれており、腹持ちも良いのが魅力です。 主食を選ぶ際は、白いものよりも「茶色いもの(未精製のもの)」を意識すると良いでしょう。 血糖値の上昇を抑える野菜・海藻類 野菜の中でも、葉野菜や根菜類(ただしイモ類は除く)、海藻類には食物繊維が豊富に含まれており、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。 特に、食事の最初に野菜を食べることで「ベジファースト効果」が期待され、糖の吸収を穏やかにすることができます。 わかめやひじきなどの海藻も、日々の副菜に取り入れてみてください。 間食には素焼きナッツやゆで卵がおすすめ おやつを食べたいときは、血糖値が急に上がりにくい食品を選ぶことが大切です。 素焼きのナッツ(アーモンドやくるみなど)や、たんぱく質が豊富なゆで卵は間食として優れています。 ただし、ナッツ類はカロリーが高いため、1日あたりの量には注意が必要です(アーモンドであれば10粒程度が目安です)。 糖尿病予備群の食生活に取り入れたい「大根」について 大根は、糖尿病予備軍の方にも取り入れやすい、身近で優秀な食材の一つです。 食物繊維や消化酵素を豊富に含み、血糖値の上昇をゆるやかにする効果が期待されています。 また、カロリーが低いため、主食やおかずのボリュームを増やしたいときにも役立ちます。 ここでは、大根の栄養素や効果的な食べ方、注意点についてご紹介いたします。 大根の栄養素と食べ方のポイント 大根には、水溶性と不溶性、両方の食物繊維が含まれており、糖の吸収をおだやかにし、血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。 さらに「ジアスターゼ」などの消化酵素も豊富で、食後の消化を助けてくれるのも特長です。 生のまま食べることで酵素の効果を活かせますが、胃腸が弱い方や寒い時期には加熱するのもおすすめです。 加熱しても食物繊維はしっかり残るため、煮物や味噌汁、蒸し料理などに取り入れるのも良いでしょう。 大根の摂取量の目安と注意点 大根はカロリーが低く、たくさん食べても安心な印象がありますが、食べ過ぎはお腹を冷やしたり、胃腸に負担をかける可能性があります。 1日の摂取目安としては100g程度、加熱調理ならもう少し多めでも問題ないとされています。 また、大根おろしにすると酵素が活性化されますが、空腹時に大量に摂ると胃が荒れることもあるため、主食やたんぱく質と一緒にバランスよく取り入れることがポイントです。 糖尿病予備軍が注意したい合併症とは? 糖尿病予備軍の段階でも、血糖コントロールが不十分な状態が続くと、さまざまな合併症を引き起こす恐れがあります。 特に注意すべきは、目・腎臓・神経などの臓器に及ぶ慢性的な障害です。 予備軍の段階から、将来の合併症リスクを減らすための生活改善が重要とされています。 血管・臓器に広がる合併症のリスク 糖尿病が進行すると、「糖尿病性網膜症(失明の原因)」「糖尿病性腎症(人工透析の原因)」など、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。 さらに、高血圧や脂質異常症が加わることで、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な疾患に繋がるリスクも高まります。 \まずは当院にお問い合わせください/ 合併症を防ぐカギは「食事」と「運動」 合併症の予防には、食事と運動のバランスが欠かせません。 まずは、自分の活動量に応じた1日のエネルギー量を計算することが大切です。 無理な制限ではなく、継続可能な習慣を心がけ、必要であれば主治医や管理栄養士に相談しましょう。 また、ご自身の身体のことを把握しておくことも大切です。 まずはご自身の適正体重(BMI)を知っておきましょう。 1)適正体重(BMI)を計算する 適正体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 2)適正エネルギー量を把握する 適正体重(BMI)に自分の日常生活の身体活動レベルをかけることで自分の適性エネルギー量を求めることができます。 身体活動レベルの目安と、適性エネルギー量を求める計算方法は次の通りです。 デスクワーク、主婦など 25~30×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 立ち仕事が多い 30~35×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 力仕事が多い 35×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) まとめ|糖尿病予備軍は食事管理がカギ!避ける食品と正しい選び方を意識しよう 糖尿病予備軍の方は、合併症を未然に防ぐためにも、毎日の食事内容を見直すことが重要です。 ポイントは、糖質・脂質・塩分のとり過ぎを避けつつ、食物繊維を意識的に取り入れること。 エネルギー量のバランスを整え、極端な食事制限をせず、無理なく続けられる内容を心がけましょう。 また、体の状態によっては必要な栄養バランスも変わってきますので、すでに合併症の兆候がある方や不安がある場合は、自己判断せずに主治医や専門家に相談することが大切です。 参考文献 (文献1) 日本人の食事摂取基準(2020 年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書p306 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf(最終アクセス:2025年4月27日)
2021.12.24 -
- ひざ関節
「人工膝関節置換術を受けるので、やってはいけないことを把握しておきたい」 「手術後の生活でどんなことに気をつければいい?」 このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか? 膝の関節を人工関節に置き換える人工膝関節置換術を受けると、膝の動きが改善し、痛みが和らぐ可能性があります。 しかし、手術後の生活では、膝に負担をかける動作を避けなければなりません。 誤った行動を続けると、痛みが再発したり、人工関節が破損したりするリスクがあるためです。 本記事では、人工膝関節手術後にやってはいけないことを詳しく解説します。生活の中で避けるべき動作や注意点も紹介するので、参考にしてみてください。 人工膝関節置換術とは|人工の関節を置き換える手術 人工膝関節置換術は、変形性膝関節症や関節リウマチなどで膝の関節が損傷し、痛みや可動域の制限が生じた際におこなわれる手術です。 この手術には、膝全体を人工関節に入れ替える「全置換術」と、損傷した部分のみを人工関節に交換する「部分置換術」の2種類があります。どちらを選択するかは、膝の損傷の程度や患者様の状態によって異なります。 【関連記事】 【医師監修】人工関節とは|メリット・デメリットや置換術について詳しく解説 人工関節置換術、膝の手術を決断する前に知っておくべきこと 膝手術のデメリットは?メリットや後悔しないための治療法も紹介 人工膝関節置換術後にやってはいけないこと5選 人工膝関節置換術後、膝に負担がかかることをすると膝の痛みが再発したり、人工関節の耐久性に影響を与えたりする可能性があります。 長期的に膝の健康を守るためにも、人工膝関節置換術後にやってはいけないことを覚えておきましょう。 リハビリを怠る 膝に負担がかかる姿勢をとる 膝に負担がかかる運動をする 膝に負担がかかる環境を放置する 体重が増える生活を送る それぞれ詳しく解説します。 リハビリを怠る 手術後のリハビリは、継続を怠ってはいけません。 リハビリを中断すると、膝関節の可動域の制限や筋肉の衰えにより、日常生活における動作に困難が生じる恐れがあります。そのため、継続的なリハビリテーションが不可欠です。 人工膝関節置換術後のリハビリでは、以下のような膝周辺の筋力を鍛える運動や、関節をスムーズに動かすための訓練を中心におこないます。 筋力増強訓練 関節可動域訓練 持久力向上運動 立ち上がり動作訓練 歩行訓練・階段昇降訓練 継続的なリハビリが、膝の機能回復を大きく左右します。 膝に負担がかかる姿勢をとる 無理な姿勢を続けると、関節に余計な負担がかかり、痛みの再発や人工関節が破損するリスクがあります。 そのため、手術後は膝に負担がかかる姿勢をできるだけ避けてください。 とくに以下の姿勢は、膝に負担がかかりやすいため注意が必要です。 正座 あぐら 長時間の立ち仕事 長時間のしゃがみ込み 手術後の回復をスムーズにするためにも、膝に負担の少ない姿勢を心がけましょう。 膝に負担がかかる運動をする 手術後に膝へ大きな負担がかかる運動をすると、人工関節の緩みや破損の原因になります。 以下は膝に負担がかかりやすい運動の一例です。 スキー サッカー ダッシュ バスケットボール 坂道を上る自転車運動 膝関節に強い衝撃やねじれの力が加わる運動は、人工関節に強い負担をかけます。 スポーツを続けたい場合は、医師やリハビリ担当者と相談しながら、適切なトレーニング開始時期やメニューを決めましょう。 一方で、膝への負担が少ない散歩や水泳などは、問題ありません。適切な運動は膝の機能回復に役立ちます。 膝に負担がかかる環境を放置する 自宅が膝に負担がかかりやすい環境の場合は、放置すると人工関節の緩みや破損につながります。 生活する環境を見直し、膝への負担を軽減しましょう。 以下に、日常生活で改善できるポイントをまとめました。 変更内容 改善の効果 和式トイレから洋式トイレに変える 膝を深く曲げる動作を減らし、関節への負担が軽減される 階段に手すりを設置する 階段の上り下りによる膝の負担が軽減される 寝具を布団からベッドに変える 起き上がる際の膝の負担が軽減される 足にフィットする靴を新調する 膝の安定性を高め、膝関節への負担が軽減される 膝の負担を軽減する環境を整えれば、手術後の回復がスムーズになります。 体重が増える生活を送る 体重が増えると、膝への負担が大きくなり、人工関節の寿命が短くなる可能性があります。 人工関節を長持ちさせるためにも、手術後は、栄養バランスのとれた食事と軽い有酸素運動を取り入れて健康的な体重を維持しましょう。 散歩や水中ウォーキングなどの膝への負担が少ない運動を継続することで、無理なく体重をコントロールしやすくなります。 人工膝関節手術後の生活における3つの注意点 ここからは、人工膝関節手術後の生活における注意点を紹介します。 合併症を発症するリスクがある 手術後に人工膝関節が緩むケースがある 思うような改善が見られない可能性もある 手術後の経過を良好に保つためにも、事前にリスクを理解しておきましょう。 合併症を発症するリスクがある 手術後は、体が出血を防ぐために血を固まりやすくする働きをします。 また、手術中や手術後に足を動かせない状態が続くと、血液の流れが悪くなり、「血栓(けっせん)」と呼ばれる血のかたまりができやすくなります。 この血栓が血流に乗って肺の血管に詰まると「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」という合併症を引き起こす可能性があるのです。 このリスクを防ぐために、手術前には血流の状態を検査し、手術中や手術後には血栓予防のストッキングや空気ポンプの使用が推奨されます。さらに、必要に応じて血栓を防ぐ薬を服用する場合もあります。 なお、人工膝関節の全置換手術を受けた後、下半身が腫れる症状は避けられません。 この腫れが長引くと、体の回復や動きに影響を与える可能性があります。そのため、手術後は足先をこまめに動かすリハビリが大切です。 関連記事: 人工関節手術で知っておくべき安全性と危険性 手術後に人工膝関節が緩むケースがある 人工膝関節が緩む主な原因は、体重の増加による関節への負担です。 とくに、肥満の状態が続くと、人工関節に過剰な負担がかかり、摩耗や緩みを引き起こす可能性があります。 また、肥満が原因でなくても、スポーツや激しい動作を繰り返すことで、人工関節が摩耗し、耐久性が低下する場合があります。 退院後は、定期的に医師の診察を受けましょう。レントゲン検査や血液検査をして、人工関節の異常や緩みの有無を確認しながら、適切な管理を続けることが大切です。 思うような改善が見られない可能性もある 人工膝関節手術は、必ずしも思い通りの改善が見られるわけではありません。 たとえば、手術後も痛みが残るケースがあります。これは「遺残疼痛(いざんとうつう)」と呼ばれる症状です。 また、膝の腫れやこわばりが原因で、思うように曲げられない状態になる場合もあります。 こうした症状は、多くの場合、時間の経過とともに改善します。 リハビリを取り入れれば、早い回復を期待できるため、無理のない範囲で膝を動かし、少しずつ改善を目指してください。 関連記事: 人工関節置換術後の痛みが取れない原因は?対処法などを現役医師が解説 膝関節疾患の治療には「再生医療」の選択肢もある 膝の痛みを和らげる治療には「再生医療」の選択肢もあります。 変形性膝関節症や半月板の損傷などに対し、手術をせずに改善を目指せる治療法の1つです。 再生医療における幹細胞治療は、体内の幹細胞(組織を修復する働きを持つ細胞)を利用し、傷んだ膝の組織を再生へ導く治療です。 注射による治療のため体への負担が少なく、人工関節手術を避けられる可能性があります。 当院では無料のメール相談を承っております。再生医療の詳しい内容については、お気軽にお問い合わせください。 【関連記事】 変形性股関節症の治し方は?症状軽減へ向けた生活の工夫も紹介 半月板断裂と損傷の違いとは?痛みの特徴や原因・治療法を解説【医師監修】 まとめ|人工膝関節置換術後のやってはいけないことを守って早期回復を目指そう 人工関節を長持ちさせ、痛みの少ない生活を維持するためには、膝への負担を最小限に抑える意識が大切です。 適度な運動や生活習慣の見直しを心がけ、早期回復と健康維持を目指しましょう。 「できるだけ身体に負担の少ない治療を進めたい…」という方に、選択肢の1つとして考えてほしいのが「再生医療」という新しい治療法です。 再生医療は、手術や入院を必要としません。体への負担が少ないのが特徴です。 詳しい治療法や効果が気になる方は、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお気軽にお問い合わせください。
2021.12.23 -
- 脳卒中
- 脳梗塞
- 頭部
「脳梗塞が再発しないか不安」 「なぜ脳梗塞を再発率が高いのか知りたい」 脳梗塞の再発率が高いと知り、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、脳梗塞のタイプ別の再発率や再発の原因、再発サイン、推奨される予防法について詳しく解説します。 再発予防の重要性を理解し、漠然とした不安と向き合うために、ぜひ参考にしてください。 また、脳梗塞の後遺症にお悩みの方や再発しないか不安を抱えている方は、「再生医療」による治療も選択肢の一つです。 \脳梗塞の再発予防に注目されている「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した細胞や血管の再生・修復を促すことで、脳梗塞による後遺症の改善や再発予防につながる治療法です。 従来の治療では難しかった脳細胞の機能が改善する可能性があるとして、近年注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳梗塞が再発しないか不安なまま生活している 脳梗塞の後遺症を根本的に治したい 現在受けている治療で期待した効果が出ていない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、脳梗塞の後遺症や再発予防に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。まずは一度ご相談ください。 まずは「脳梗塞の再発予防」について無料相談! 脳梗塞の再発率 本章では、脳梗塞全体の再発率と、3つのタイプ別の再発率について解説します。 種類 詳細 脳梗塞 全体の1年再発率10%、10年再発率49.7% ラクナ梗塞 細い血管の閉塞による1年再発率7.2%、10年再発率46.8% アテローム血栓性脳梗塞 動脈硬化関連の1年再発率14.8%、10年再発率46.9% 心原性脳塞栓症 心臓由来の血栓による1年再発率19.6%、10年再発率75.2% (文献1)(文献2) 生活習慣の改善や薬剤の服用に加え、ご自身の脳梗塞の種類を理解し、適切に対策することが再発防止につながります。 以下でそれぞれの再発率について詳しく見ていきましょう。 脳梗塞 脳梗塞は再発の可能性が高い疾患で、10年再発率は49.7%と報告されており、発症者のおよそ半数が再発を経験することになります。 脳卒中全体の10年再発率は51.3%、くも膜下出血は70.0%、脳出血は55.6%と、いずれも高い値を示しています。(文献1) 脳梗塞に限ると、1年再発率は10.0%であり、10人に1人が1年以内に再発している計算になります。 脳卒中は日本人の死因第4位で、中でも脳梗塞は全体の57.0%を占める最も多い病型です。(文献1) 再発によって重症化や死亡に至る例も少なくなく、そのリスクは軽視できません。 とくに、再発は発症直後から1年以内に集中しており、海外の研究では発症後最初の30日間に最も高い再発率が認められたとの報告もあります(文献3) 発症後は、症状のわずかな変化にも注意を払い、異常を自覚した場合には、速やかに医療機関を受診することが重要です。 以下の記事では、脳梗塞について詳しく解説しています。 ラクナ梗塞 ラクナ梗塞は、高血圧などで損傷した脳深部の細い血管が血栓で詰まり発症し、症状は軽いことが多いものの、再発を繰り返すとパーキンソン症候群や認知症の原因となる疾患です。 再発率は1年で7.2%、10年で46.8%と報告されており、長期的には高いリスクを伴います。(文献2) そのため、継続的な予防と適切な管理が不可欠です。 以下の記事では、ラクナ脳梗塞について詳しく解説しています。 アテローム血栓性脳梗塞 アテローム血栓性脳梗塞は、頸動脈などの太い血管に動脈硬化(アテローム硬化)が生じることで発症します。血管内に形成された血栓がはがれて脳へ流入し梗塞を起こすのが特徴です。発症時は軽症でも徐々に進行する例が少なくありません。 再発率は1年で14.8%、10年で46.9%と報告されています。(文献2) 動脈硬化は高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病により進行しやすく、頸動脈だけでなく冠動脈や下肢動脈にも生じます。そのため、心筋梗塞や下肢閉塞性動脈硬化症を併発することもあり、全身的な管理が求められます。 以下の記事では、アテローム血栓性脳梗塞について詳しく解説しています。 心原性脳塞栓症 心原性脳塞栓症は、心臓内に生じた血栓が血流に乗って脳の動脈に到達し、血管を閉塞することで発症する脳梗塞です。主な原因は心房細動をはじめとする不整脈や心臓弁膜症などで、心臓内の血流が滞り血栓が形成されやすくなります。 このタイプの脳梗塞は突然発症し、重篤な症状を呈することが多いのが特徴です。再発率も高く、1年で19.6%、10年で75.2%に達すると報告されています。(文献2) 再発時も重症化しやすいため、抗凝固薬を用いた適切な治療と継続的な管理が再発予防に不可欠です。 以下の記事では、心原性脳梗塞について詳しく解説しています。 脳梗塞を再発しなかった人の割合 脳梗塞は再発しやすい病気ですが、再発しなかった方の割合を知ることも重要です。日本の研究では、脳梗塞全体で1年以内に約87.2%、約50.3%が再発していません。 脳梗塞のタイプ 1年再発率 1年再発しなかった割合 10年再発率 10年再発しなかった場合 ラクナ梗塞 (細い血管が詰まるタイプ) 約7.2% 約92.8% 約46.8% 約53.2% アテローム血栓性脳梗塞 (太い血管が詰まるタイプ) 約14.8% 約85.2% 約46.9% 約53.1% 心原性脳塞栓症 (心臓でできた血栓が脳に飛ぶタイプ) 約19.6% 約80.4% 約75.2% 約24.8% 脳梗塞全体 約10.0% 約87.2% 約49.7% 約50.3% 脳梗塞のタイプによって再発リスクは大きく異なり、再発しなかった人が多い背景には、生活習慣の改善や薬の継続といった日々の予防が欠かせません。 再発を予防するための取り組みは、長期的な健康維持と生活の質の向上につながる重要な要素です。 また、近年の脳梗塞の再発予防には、先端医療の一つである「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した細胞や血管の再生・修復を促すことで、脳梗塞の再発予防につながる治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しております。再発のご不安を抱えている方は、まずは一度ご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 脳梗塞の再発死亡率 脳梗塞は再発後1年以内の死亡率が約10%と報告されています。 高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理、禁煙・節酒・運動・食生活改善など生活習慣の見直しが重要です。抗血栓薬や降圧薬は医師の指示に従って継続し、服薬アドヒアランス(処方薬を忘れず、正しい方法で飲み続けること)を守ることが再発予防につながります。 定期的な受診と検査で血圧や血糖、脂質、心房細動、頸動脈プラークを確認し、異常を早期に発見することが必要です。 心房細動や心不全を合併した場合は死亡リスクが高まるため、神経内科と循環器内科の連携が重要です。さらに、一過性脳虚血発作(TIA)などの前兆があれば速やかに 医療機関を受診することが予後改善に直結します。 脳梗塞の再発サイン 再発のサイン 詳細 片側のしびれ・麻痺、バランスの異常 身体の半分のしびれや脱力、力が入らない状態、歩行時のふらつき 言語・視覚に関わる異常 言葉が出にくい、ろれつが回らない、視界の異常や急な視野欠損 めまい・頭痛・意識変容などの緊急サイン 突然の激しいめまい、今までにない強い頭痛、意識がもうろうとする状態 脳梗塞は再発しやすく、早期にサインを見極めることが予後を左右します。片側のしびれや麻痺、歩行時のふらつきといった運動障害、言葉が出にくい、ろれつが回らない、視界の異常などの言語・視覚障害は重要な警告です。 さらに、突然の激しいめまいや強い頭痛、意識がもうろうとする状態は緊急のサインであり、速やかな受診が必要です。 以下の記事では、脳梗塞のサインについて詳しく解説しています。 【関連記事】 脳梗塞の前兆は?見逃さないためのチェックリストを公開中 脳梗塞になりやすい人の特徴は?前兆や後遺症も解説 片側のしびれ・麻痺、バランスの異常 項目 詳細 脳の損傷と半身症状 脳の損傷した側とは反対の身体半分にしびれや麻痺が現れる現象 バランス異常の原因 麻痺側をかばうことで重心が偏り、姿勢や歩行にふらつきが生じる状態 一過性脳虚血発作(TIA) 数分〜1時間以内に現れ回復する脳梗塞に似た症状で、再発前の警告サイン 早期対策と注意点 症状が突然現れた場合、短時間でも早期受診 脳梗塞では、脳の損傷部位と反対側の手足にしびれや麻痺が生じます。右脳の障害では左半身、左脳の障害では右半身に症状が出るのが典型です。 麻痺側をかばうことで重心が偏り、歩行時のふらつきや不安定さが起こることもあります。これらの症状は脳梗塞だけでなく、再発の前には、一過性脳虚血発作(TIA)がみられることがあります。症状は数分から1時間以内に回復する場合もありますが、これは重大な警告サインです。症状が短時間であっても軽視せず、速やかに受診することが再発予防と健康維持につながります。 以下の記事では、手足に違和感が出るアッヘンバッハ症候群と脳梗塞の関係性について詳しく解説しています。 言語・視覚に関わる異常 言語は左脳の前頭葉や側頭葉、視覚は後頭葉が担います。脳梗塞でこれらが障害されると血流が途絶え、言語障害や視覚異常が生じます。 言語では言葉が出にくい、ろれつが回らない、話が理解しにくいといった症状、視覚では視野の欠損や片目の見えにくさ、物が二重に見えるといった症状が突然現れることがあり、これらは再発の重要なサインです。数分で改善しても一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があるため、速やかな受診が必要です。 以下の記事では、閃輝暗点について詳しく解説しています。 めまい・頭痛・意識変容などの緊急サイン 再発の前兆 詳細 めまい・ふらつき・バランスの乱れ 小脳や脳幹の血流障害による平衡感覚の低下、突然のめまいやふらつき 激しい頭痛と嘔吐、意識変化 脳内圧力上昇や出血性脳梗塞に伴う後頭部の強い頭痛、嘔吐、意識のもうろう状態 意識レベルの低下・混乱した状態 認知機能・意識維持領域への血流障害による突然の混乱、意識障害や失神に近い状態 小脳や脳幹は体のバランスを保つ重要な部位であり、血流が途絶えると突然のめまいやふらつきが生じます。これらの症状は疲労や薬の副作用と誤解されやすいため注意が必要です。 また、出血性脳梗塞や頭蓋内圧の急激な上昇では、強い頭痛、吐き気、意識混濁が短時間で出現することがあります。 さらに、認知機能や意識維持に関わる領域が障害されると、混乱や意識低下、失神に近い状態を引き起こす場合があります。これらはいずれも脳梗塞再発の緊急サインであり、症状が突然現れた場合は速やかな医療機関への受診が不可欠です。 以下の記事では、頭痛について詳しく解説しています。 【関連記事】 こめかみの痛みは脳梗塞のサイン?頭痛の原因や受診すべき目安を医師が解説 頭が痛いときの対処法を解説!原因やタイプ別の治療法についても紹介【医師監修】 脳梗塞を繰り返す原因 原因 詳細 生活習慣病と動脈硬化 高血圧や糖尿病、脂質異常症による血管の損傷と動脈硬化の進行 心血管疾患と血栓リスク 心房細動など心疾患による血栓形成と脳血管への血栓飛来による血管閉塞 不健康な生活習慣とストレス 喫煙、過度な飲酒、運動不足、塩分過多、不規則な食生活、慢性的なストレス状態 脳梗塞の再発は、高血圧や糖尿病による動脈硬化や心房細動による血栓形成、不健康な生活習慣が原因で起こります。 喫煙や過度な飲酒、運動不足やストレスも再発リスクを高めるため、適切な管理が再発予防につながります。 生活習慣病と動脈硬化 脳梗塞は脳の血管が詰まり血流が途絶する疾患であり、原因のひとつが動脈硬化です。動脈硬化とは、血管壁に脂肪やコレステロールが蓄積して血管が狭く硬くなる状態を指し、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病により進行します。 生活習慣病は血管を損傷させ血栓形成を促進し、脳梗塞のリスクを高めます。再発予防には薬物治療に加え、血圧や血糖の適切な管理、食生活の改善、適度な運動、禁煙が重要です。さらに、定期的な検査による早期発見と治療が動脈硬化の進行抑制と再発防止に直結します。 以下の記事では、脂質異常症の診断基準について詳しく解説しています。 心血管疾患と血栓リスク 心血管疾患は脳梗塞再発の大きな要因です。心房細動などの不整脈、心臓弁膜症、心筋梗塞、拡張型心筋症では心臓内の血流がよどみ、血栓が形成されやすくなります。心臓でできた血栓が脳血管に流れて閉塞を起こすと、心原性脳塞栓症が発症します。 とくに心房細動は無症状で進行することも多く、定期的な心電図検査や、動悸・息切れといった症状がある場合の早期受診が重要です。再発予防には、基礎疾患の適切な治療に加え、抗凝固薬による血栓予防と定期的な心臓検査が不可欠です。 以下の記事では、不整脈になりやすい人の特徴を詳しく解説しています。 不健康な生活習慣とストレス 原因 詳細 血管を傷つける生活習慣 喫煙、高塩分、脂肪や過度の飲酒、運動不足による血圧やコレステロールの悪化 慢性的なストレス 長期間のストレスによるコルチゾール増加、高血圧、血糖異常、炎症状態の持続 生活習慣とストレスの複合リスク 複数の治療可能なリスク要因の重なりによる再発リスク上昇、不健康生活と強いストレスの悪循環 不健康な生活習慣や慢性的なストレスは脳梗塞の再発リスクを高めます。喫煙や過度の飲酒、偏った食事、運動不足は動脈硬化を進め、ストレスは血圧や血糖を乱し血管に負担をかけます。 再発予防には禁煙、減塩、適度な運動、ストレス管理、そして医師の指導に基づく治療の継続が欠かせません。 以下の記事では、脳梗塞の予防・再発防止のために食べてはいけないものを詳しく解説しています。 脳梗塞の再発を予防する方法 脳梗塞の再発予防には、生活習慣の改善と医療的管理を組み合わせた多角的なアプローチが求められます。 本章では、脳梗塞の再発を予防する方法について解説します。 生活習慣・リスク因子の管理 適切な薬物療法と医療フォローの継続 質の良い睡眠とリハビリの継続 これらを包括的に実践し、医療機関と連携しながら継続的に取り組むことが、脳梗塞再発を防ぐために不可欠です。 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 生活習慣・リスク因子の管理 項目 詳細 脳梗塞の再発リスク 動脈硬化や血栓形成を促進する高血圧、糖尿病、脂質異常症などのリスク因子 生活習慣の改善と管理 血圧・血糖のコントロール、塩分や脂肪を控えた食事、禁煙、適度な運動、節度ある飲酒 定期検査と薬物療法の継続 医師の指示に従い薬を服用、定期的な検査で血管や内臓の状態を確認 脳梗塞は脳の血管が詰まることで発症し、一度起こると再発のリスクが高まります。 その背景には、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が関与し、血管を傷つけて動脈硬化や血栓形成を進行させる点が挙げられます。 再発を防ぐためには、血圧や血糖の適切な管理に加え、減塩・低脂肪を意識した食生活、禁煙、適度な運動、節度ある飲酒といった生活習慣の改善が欠かせません。 さらに、医師の指示に基づいた薬物療法を継続し、定期的な検査で血管や全身の状態を確認することも重要です。 こうした継続的かつ総合的な健康管理が、脳梗塞の再発予防につながります。 以下の記事では、脂質異常症改善について詳しく解説しています。 適切な薬物療法と医療フォローの継続 脳梗塞の再発予防には、薬物療法と医療フォローの継続が重要です。抗血小板薬は血栓形成を抑え、抗凝固薬は血液凝固を調整して血管内の血栓を防ぎます。 病態に応じた使い分けにより再発リスクの低減が期待されます。さらに、高血圧や糖尿病、脂質異常症に対する治療も動脈硬化抑制に欠かせません。 服薬は患者自身の判断で中断すべきではなく、医師の指示に基づいて継続することが求められます。 以下の記事では、脳梗塞に使われるメコバラミン(メチコバール)について詳しく解説しています。 質の良い睡眠とリハビリの継続 睡眠障害は脳梗塞の再発リスクを高め、日中の眠気はリハビリへの集中を妨げて回復を遅らせます。 リハビリは身体機能の回復や生活の自立に直結し、神経回路の再構築に不可欠ですが、無理のない範囲で続けることが重要です。 家族や医師の支援はリハビリ継続を後押しします。再発予防には睡眠環境の整備や必要に応じた検査・治療、医師の指導によるリハビリの継続が欠かせません。 脳梗塞の再発に不安を抱えている方は当院へお気軽にご相談ください 脳梗塞の予防には生活習慣の改善や薬物療法、リハビリの継続など多方面での取り組みが必要であり、一人で抱えるには大きな負担となります。 再発への不安や生活上の工夫、治療の継続にお悩みの方も少なくありません。 近年の治療では、脳梗塞の再発予防に対して、自己細胞を用いた損傷した組織の改善を目指す「再生医療」が注目されています。 従来の治療では難しかった脳細胞の機能が改善するケースもあり、脳梗塞の後遺症改善や再発予防につながる場合があります。 >>再生医療による急性期脳梗塞の症例(50代女性)はこちら 当院リペアセルクリニックでは、患者さまとご家族を支える体制を整え、睡眠・食事・運動習慣の改善などに関するお悩みに丁寧に対応しています。 患者さま一人ひとりに合った再発予防策を共に考え、継続して取り組めるよう支援いたします。 「脳梗塞が再発しないか不安」「リハビリに疲れてしまった」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 まずは「脳梗塞の再発予防」について無料相談! >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 脳梗塞の再発に関するよくある質問 最後に、脳梗塞の再発に関するよくある質問に回答します。 脳梗塞は他の病気と合併症になることはありますか? 振動(ブルブル)マシンは脳梗塞を再発させる原因になりますか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 脳梗塞は他の病気と合併症になることはありますか? 脳梗塞は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、心房細動などの心疾患、睡眠時無呼吸症候群と合併しやすく、再発リスクを高めます。 また、誤嚥性肺炎、出血、脳血管性認知症、サルコペニア、脳卒中後てんかん、うつ病、摂食嚥下障害などの合併症を伴うこともあります。これらは脳や身体機能の障害や治療の影響で生じるため、基礎疾患の管理と合併症への早期対応が重要です。 以下の記事では、脳梗塞の合併症について詳しく解説しています。 振動(ブルブル)マシンは脳梗塞を再発させる原因になりますか? 振動マシン(WBV)が脳梗塞の再発を直接引き起こす医学的根拠は現時点で示されていません。 ただし、脳梗塞の既往がある方や血管が脆弱な方、心疾患を合併する方では、強い振動が身体に負担となる可能性があります。 利用を検討する場合は、体調や既往歴を踏まえ、必ず主治医に相談し、医学的な観点から使用の可否を判断することが推奨されます。 以下の記事では、振動(ブルブル)マシンと脳梗塞の関係性について詳しく解説しています。 参考文献 (文献1) Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study|PubMed (文献2) 脳梗塞の再発をどう防ぐか?―医療連携を強化する―|高齢者が増え続ける今,脳梗塞にいかに立ち向かうか (文献3) Predictors of mortality and recurrence after hospitalized cerebral infarction in an urban community: the Northern Manhattan Stroke Study
2021.12.21 -
- 脳卒中
- 頭部
二木の予後予測って何? 脳卒中のリハビリの見通しはどうやって立てる? 脳卒中を発症した家族を支えるのは、大きな不安と向き合う日々の連続です。「どのくらい回復するのか」「いつ自立できるのか」など、先が見えない状況に戸惑う方も多いでしょう。 そのようなときに役立つのが「二木の早期自立度予測基準」です。 本記事では、入院時・発症2週・1カ月時点での予後予測の具体的な活用方法を解説します。 予後を知ることで、リハビリ計画が立てやすくなりますので、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳卒中の後遺症治療にも効果が期待できますので、「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 二木の予後予測(早期自立度予測基準)とは? 脳卒中後の回復を予測する「二木の早期自立度予測基準」は、医療経済学者の二木立医師が研究・提唱したリハビリ計画を立てる際に重要な指標です。 入院時・発症2週・1カ月時点で回復の見込みを段階的に予測し、患者の自立度を評価します。 予測時期 評価項目 目的 入院時 運動機能、意識レベル、嚥下機能 初期の回復見込みを判断する 発症2週時 運動機能、日常動作、コミュニケーション リハビリの強度や内容を調整する 発症1カ月時 歩行能力、手足の動き、日常生活動作 退院後の生活計画を立てる 本章では、それぞれの時期における予測のポイントを解説します。内容を参考に、リハビリを進めるうえでの指針を明確にしましょう。 入院時の予測 入院時の予測では、発症から入院後できるだけ早い段階で、患者さんの状態を評価して行う予測です。 具体的には年齢、麻痺の程度、そして日常生活動作(ADL)の3つの要素から総合的に判断します。 入院時のADL能力 歩行能力予測 ベッド上の生活自立(※1) 歩行自立(大部分が屋外歩行可能で、かつ1カ月以内に屋内歩行自立) 基礎的ADL(※2)のうち2項目目以上実行 歩行自立(大部分が屋外歩行かつ、2カ月以内に歩行自立) 運動障害軽度(※3) 発症前の自立度が屋内歩行以下かつ運動障害重度(※4)かつ60歳以上 自立歩行不能(大部分が全介助) Ⅱ桁以上の意識障害かつ運動障害重度(※4)かつ70歳以上 ※1:介助なしでベッド上での起坐・座位保持が可能 ※2:基礎的ADL=食事、尿意の訴え、寝返り ※3:Brunnstorm stage4以上(麻痺側下肢伸展挙上可能) ※4:Brunnstorm stage3以下(麻痺側下肢伸展挙上不能) 発症2週時での予測 脳卒中の発症から2週間が経過すると、ある程度の回復が見られるようになり、この時点で再度、患者さんの状態を評価し予後予測を行います。 具体的には麻痺の程度、日常生活動作などを総合的に判断します。 発症2週時でのADL 歩行能力予測 ベッド上生活自立(※1) 歩行自立(かつその大部分が屋外歩行、かつ大部分が2カ月以内に歩行自立) 基礎的ADL(※2)3項とも介助かつ、60歳以上 自立歩行不能(かつ、大部分が全介助) Ⅱ桁以上の遷延性意識障害、重度の認知症、夜間せん妄を伴った中程度の認知症があり、かつ60歳以上 ※1:介助なしでベッド上での起坐・座位保持が可能 ※2:基礎的ADL=食事、尿意の訴え、寝返り 発症1カ月時の予測 発症から1カ月が経過すると、多くの患者さんで症状が安定してきますので、この時点で、より詳細な評価を行い最終的な予後予測を行います。 具体的には麻痺の程度、日常生活動作、認知機能などを総合的に判断材料とします。 発症1カ月でのADL 歩行能力予測 ベッド上生活自立(※1) 歩行自立(かつ、その大部分が屋外歩行、3カ月以内に歩行自立) 基礎的ADL(※2)の実行が1項目以下かつ、60歳以上 自立歩行不能(かつ、大部分が全介助) Ⅱ桁以上の遷延性意識障害、重度の認知症、両側障害、高度心疾患などがあり、かつ60歳以上 ※1:介助なしでベッド上での起坐・座位保持が可能 ※2:基礎的ADL=食事、尿意の訴え、寝返り 以下の記事では、脳卒中後のリハビリ方法について詳しく解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。 【脳卒中】予後予測に基づくリハビリが重要な理由 脳卒中の発症後、予後予測に基づくリハビリが重要な理由は以下の2つです。 リハビリ計画を立てる上で目標設定に役立つ 患者や家族が将来の見通しを知り安心できる 本章を参考に、二木の予後予測への理解を深めましょう。 リハビリ計画を立てる上で目標設定に役立つ リハビリには、明確な目標設定が欠かせません。 予後予測の活用によって回復見込みを把握し、段階的なリハビリ計画を立てられます。 無理のない範囲で適切な目標設定をしておくと、リハビリへのモチベーションも維持しやすくなります。 たとえば、発症2週時点での評価をもとに、どの程度歩行訓練を進めるべきかの判断も可能です。 また、発症1カ月時の予測によって、退院後の生活を見据えた計画も立てやすくなります。 患者や家族が将来の見通しを知り安心できる 予後の見通しがわかることで、患者や家族の不安が軽減されるメリットもあります。 脳卒中の回復には個人差がありますが、二木の予後予測を活用すれば、ある程度の見通しを立てられるためです。 たとえば、1カ月時点の予測をもとに、退院後に自宅でどの程度自立した生活が送れるかを判断できます。 そのため、必要な介護サービスの手配や、住環境の調整もスムーズに進めやすくなります。 予後を知ることで、家族も適切なサポートができるようになり、患者の自立を支える大きな力となるでしょう。 脳卒中の種類と原因については以下の記事で解説しています。予防するための注意点もチェックできますので、ぜひ参考にしてください。 脳卒中の予後は損傷部位や大きさによって変わる 脳卒中の回復度合いは、損傷した部位や病変の大きさによって大きく異なります。 同じ規模の脳卒中でも、損傷部位によって運動機能の回復が難しい場合や、逆に予後が良好なケースもあります。 本章では以下3つの損傷部位・損傷の大きさに分けて、予後への影響を解説します。 損傷が小さくても予後が不良な部位 損傷の大きさに比例して運動予後が決まる部位 損傷が大きくても運動予後が比較的良好な部位 本章の内容を、自分やご家族の予後をイメージするのにお役立てください。 損傷が小さくても予後が不良な部位 損傷が小さくても予後が不良な部位には以下が挙げられます。 放線冠(中大脳動脈穿通枝領域)の梗塞 内包後脚 脳幹(中脳・橋・延髄前方病巣) 視床(後外側の病巣で深部関節位置覚脱失のもの) 上記のような部位で脳梗塞が起こると、わずかな損傷でも機能低下を引き起こしやすいのが特徴です。 とくに内包や脳幹といった重要な神経経路を含む部位では、小さな病変でも運動機能に深刻な影響を与えます。(文献1)(文献2) 手足の動きや歩行能力が低下する可能性があるため、わずかな損傷でも機能回復が難しくなりやすいのです。 リハビリでは損傷部位に応じた適切なアプローチが求められます。 麻痺が強く残る可能性がある場合でも、適切なリハビリの継続によって、日常生活での自立度を向上させる可能性もあります。 損傷の大きさに比例して運動予後が決まる部位 病巣の大きさと比例して、運動予後がおおよそ決まるものは以下のとおりです。 被殻出血 視床出血 前頭葉皮質下出血 中大脳動脈前方枝を含む梗塞 前大脳動脈領域の梗塞 脳の大部分では、損傷の大きさが予後に直結します。損傷が大きいほど回復には長期間のリハビリが必要になる傾向があります。 適切な訓練を継続すれば、少しずつでも機能の回復を促すことが可能です。 無理をせず、損傷状態に合わせたプログラムを取り入れていけば、少しずつ日常動作の改善が期待できるでしょう。 損傷が大きくても運動予後が比較的良好な部位 大きい病巣でも運動予後が良好なものは、次のとおりです。 前頭葉前方の梗塞・皮質下出血 中大脳動脈後方の梗塞 後大脳動脈領域の梗塞 頭頂葉後方~後頭葉、側頭葉の皮質下出血 小脳半球に発生した片側性の梗塞・出血 たとえば、大脳皮質の非優位半球に損傷がある場合、もう一方の半球が機能を代償しやすいため、運動機能の回復が比較的良好な傾向にあります。 このような代償機能を「脳の可塑性(かそせい)」といいます。可塑性によって損傷が大きくても回復が進むケースがあるのです。 ただし、脳の可塑性を活用して回復を促すには、早期からの適切なリハビリが重要です。適切なトレーニングの継続で、日常生活に必要な動作を取り戻せる可能性があります。(文献3) 脳卒中の症状や治療法については、以下の記事でわかりやすくまとめていますので、ぜひご確認ください。 二木の予後予測の注意点は? 二木の予後予測は、脳卒中リハビリにおける有益な指標ですが、以下の点には注意が必要です。 あくまで予測であることを理解する 過信しすぎない 本章では、予後予測に関するそれぞれのポイントをわかりやすく解説します。 あくまで予測であることを理解する 二木の予後予測は、過去のデータに基づいて統計的に算出されたものです。 しかし実際の予後は個人差があり、予測よりも回復が早かったり、遅かったりするケースもあります。状態や置かれている環境によって、回復の度合いは大きく異なる可能性があるでしょう。 そのため、予後予測はあくまでも参考程度にとどめ、過度な期待や不安を抱かないように注意してください。 過信しすぎない 二木の予後予測の内容を過信しすぎないことも大切です。 予後が良いと予測されていても、積極的なリハビリテーションを行わなければ十分な回復を得られない可能性があります。 一方、予後が悪いと予測された場合でも、諦めずにリハビリを続けていれば状態が改善するケースもあります。 予後予測の結果を過信しすぎず、医師や専門家の指示のもと、適切なリハビリテーションを行いましょう。 まとめ|脳卒中のリハビリには二木の予後予測を取り入れよう 脳卒中の回復には、適切なリハビリ計画が欠かせません。 二木の予後予測の活用により、回復の見通しを立てやすくなり、より効果的なリハビリが可能になります。 入院時・発症2週・1カ月の評価を基に、適切なプランを立てることが重要です。 二木の予後予測を取り入れ、無理のないリハビリを続けて脳卒中後の自立を目指しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。 まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 二木の予後予測に関するよくある質問 脳卒中の回復期はどれくらいの期間ですか? 脳卒中の回復期は、一般的に発症後1カ月〜6カ月程度と言われています。(文献4) この時期は、集中的なリハビリテーションによって、機能回復が期待できる大切な時期です。 しかし、回復の度合いは個人差が大きく、損傷部位や程度、年齢、合併症の有無などによって大きく異なります。 リハビリにおける予後予測とは何ですか? リハビリにおける予後予測とは、患者さんの状態や検査結果などを基に、リハビリテーションによってどれくらい回復が見込まれるのかを予測する指標です。 予後予測は、リハビリテーションの目標設定や計画立案、患者本人や家族への説明にも役立ちます。 ただし、予後予測はあくまでも予測であり、実際の回復状況とは異なる場合がある点も理解しておく必要があります。 参考文献 (文献1) 生理学研究所「脳卒中後のリハビリによる運動機能の回復には、脳幹を介した複数の回路が協力して関わる」 https://www.nips.ac.jp/release/2019/09/post_399.html (文献2) Chen CL, et al. (2000). Brain lesion size and location: effects on motor recovery and functional outcome in stroke patients. Arch Phys Med Rehabil, 81(4), pp.447-452. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10768534/(最終アクセス:2025年2月28日) (文献3) 角田 亘「脳卒中リハビリテーションの今後|臨床神経学(60巻,3号) https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/60/3/60_cn-001399/_article/-char/ja/#article-overiew-abstract-wrap
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